JPH10224964A - バンドクリップ - Google Patents

バンドクリップ

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Publication number
JPH10224964A
JPH10224964A JP9026252A JP2625297A JPH10224964A JP H10224964 A JPH10224964 A JP H10224964A JP 9026252 A JP9026252 A JP 9026252A JP 2625297 A JP2625297 A JP 2625297A JP H10224964 A JPH10224964 A JP H10224964A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
band
clip
wire harness
outer peripheral
pressing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9026252A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Sakakura
隆之 坂倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP9026252A priority Critical patent/JPH10224964A/ja
Publication of JPH10224964A publication Critical patent/JPH10224964A/ja
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  • Supports For Pipes And Cables (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バンドクリップの結束角度を容易に修正し
て、所定の取付面へのワイヤーハーネスの装着を良好に
行うことができるバンドクリップを提供することを課題
とする。 【解決手段】 バンドクリップ1は、ワイヤーハーネス
等の線材を結束するバンド部2と、車両パネルから突出
するスタッドボルトに係止固定されるクリップ部3と、
クリップ部3の突出方向を決定、保持する直立部4a及
び直立部4aの強度を高める傾斜部4bを有する基部4
から構成され、基部4のワイヤーハーネス結束側、かつ
クリップ部3突出面と反対側に押圧面5が設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線、エア配管、
光ファイバ−等の線材を所定の位置で結束固定するとと
もに、所定の線材取付位置に係止固定するバンドクリッ
プに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両用を始めとする電線束、ある
いは光ファイバー束、エア配管束等の線状体(線材)の
外周を結束するとともに、所望の取付面に係止固定する
樹脂製のバンドクリップが広く使用されている。特に車
両内に配設されるワイヤーハーネスにおいては、大量の
電線が集束する幹線部、各電気、電子部品へ配設される
支線部等の固定にバンドクリップが多用されている。
【0003】このようなバンドクリップのうち、車両パ
ネルから突出する、いわゆるツリースタッドボルト(以
下、スタッドボルトと略記する)に取り付けられるバン
ドクリップの一般的な構造について図を示して詳述す
る。図3(a)に示すように、バンドクリップ1は、ワ
イヤーハーネス等の線状体を結束するバンド部2と、車
両パネルから突出するスタッドボルトに係止固定される
クリップ部3と、バンド部2及びクリップ部3とが突出
する基部4から構成されている。
【0004】このような従来のバンドクリップ1の車両
への取り付けは、図3(b)に示すように、ワイヤーハ
ーネス9をバンド部3により結束し、車両パネル8から
突出するスタッドボルト7にクリップ部3を係合する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなバンド
クリップ1においては、図4(a)に示すように、クリ
ップ部3がスタッドボルト7との本来の係止固定位置
(図中二点差線)A´から角度αだけずれた位置Aに結
束固定されると、ワイヤーハーネス9を車両パネル8に
装着する際にクリップ部3を角度αだけ修正する作業が
必要となる。その修正作業としては、バンドクリップ1
を結束固定した箇所の近傍のワイヤーハーネス9にねじ
れを与え、バンドクリップ1の位置を修正する方法と、
ワイヤーハーネス9に対してバンドクリップ1を外周方
向に摺接移動させて位置Aから設計位置A´に移動させ
る方法とがある。
【0006】ところが、複数の電線の結束体であるワイ
ヤーハーネス9においては幹線部のように外径が太くな
るほど屈曲やねじれに対する自由度が低くなるため、車
両パネルへの装着に際し、作業者に過度の労力や特別な
作業方法を要求することとなり、装着作業性を著しく低
下させていた。また、通常のバンドクリップにおいては
図示を省略したが、ワイヤーハーネスの外周面と当接す
るバンド部2あるいは基部4に結束後のずれを防止する
ためのずれ止め突起等が設けられており、ワイヤーハー
ネス9に対して相対的にバンドクリップ1のみを摺接移
動させることは容易ではなかった。すなわち、基部4の
形状は図4(b)に示すように、クリップ部3の突出方
向を決定する直立部4aと、直立部4aの強度を高める
傾斜部(リブ)4bを有しているにすぎないため、クリ
ップ部3の角度を修正するために基部4の位置を外周方
向に移動させる場合、作業者は必然的に直立部4a及び
傾斜部4bを指6で押圧することとなる。この際、基部
4とワイヤーハーネス9外周面との当接面4c端部(以
下支点Pという)に対して図面上方で押圧力F2が加わ
るため、基部4は外周方向ではなく、支点Pを中心とす
る矢印F3方向への移動成分が大きくなり、クリップ部
3の位置を修正することができなかった。これは、上述
したずれ止め突起等によるバンド部2とワイヤーハーネ
ス9外周面との接触抵抗に加え、押圧力F2が加わる作
用点がワイヤーハーネス9外周面までの半径よりもさら
に遠い(図中上方)にあるために、支点Pを中心とする
回転運動を生じ、そのためにバンド部2の一端が矢印F
4のように引っ張られ、図4(a)においてバンド部2
によりワイヤーハーネス9外周面を締め付けていた締め
付け力f1が、増大して(締め付け力f2(>f1))
バンド部2とワイヤーハーネス9外周面との接触抵抗を
高めてしまうためと推測される。
【0007】このように、バンド部2結束後のクリップ
部3の設置位置を修正するためには、ワイヤーハーネス
9をねじるか、あるいはバンド部2とワイヤーハーネス
外周面との接触抵抗以上の押圧力を加える必要があり、
いずれにしても作業者に過度の労力を要求することとな
り作業性の低下を招いていた。本発明は、このような問
題点を解決することを目的とし、バンドクリップの結束
角度を容易に修正して、所定の取付面へのワイヤーハー
ネスの装着を良好に行うことができるバンドクリップを
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、所定の配索方向に配索さ
れた線材を結束するバンド部と、線材を所定の取付位置
に係止固定するクリップ部と、前記バンド部及び前記ク
リップ部とを連結保持する基部とを有するバンドクリッ
プにおいて、前記バンド部により結束された前記線材の
外周方向に所定の押圧力を印加する押圧面を設け、前記
クリップ部の設置位置を移動可能に形成したことを特徴
としている。
【0009】このような構成によれば、押圧面を押圧す
ることにより線材の外周方向に大きな移動成分を発生さ
せることができるため、バンド部と線材の外周面との接
触抵抗以上の力を印加させやすく、バンドクリップの回
転が比較的容易となってクリップ部の位置を修正するこ
とができる。そのため、クリップバンド結束後において
も、取付面に対してクリップ部の設置位置を修正して良
好に係止固定を行なうことができるので、従来のように
クリップ部の位置を修正する作業時に過度の労力を必要
とせず、所定の取付位置への装着作業性を向上させるこ
とができる。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のバンドクリップにおいて、前記押圧面が、前記線材
の外周面に対して略平行に押圧力が印加されるように前
記基部の側部に設けられていることを特徴としている。
このような構成によれば、押圧面に印加された押圧力
が、線材の外周面あるいは線材の外周面に接触する基部
の当接面に対して、略平行あるいは極めて鋭角に作用す
るため、バンドクリップの線材外周方向への移動成分が
大きくなり、バンドクリップの回転が比較的容易となっ
てクリップ部の設置位置を修正するための作業性を改善
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のバンドクリップに
ついて実施例を示して詳しく説明する。図1は、本願請
求項1又は2に係るバンドクリップの一実施例を示す図
である。図1(a)において、バンドクリップ1は、図
3に示した従来構成同様、ワイヤーハーネス等の線材を
結束するバンド部2と、車両パネルから突出するスタッ
ドボルトに係止固定されるクリップ部3と、クリップ部
3の突出方向を決定、保持する直立部4a及び直立部4
aの強度を高める傾斜部4bを有する基部4から構成さ
れている。本発明の特徴は、基部4のワイヤーハーネス
結束側、すなわち図中下方、かつクリップ部3突出面と
反対側(図中右側)に押圧面5を設けたことにある。ま
た、従来ワイヤーハーネス結束後のずれ防止として基部
4近傍のバンド部2内周面に設けられていたずれ止め突
起を削除している。
【0012】このような構成によれば、バンド部2によ
るワイヤーハーネス9結束後、図4(a)に示したよう
に車両パネル8側のスタッドボルト7への係止固定のた
めに、クリップ部3の設置位置を修正する必要がある場
合には、作業者が指等により基部4に設けられた押圧面
5を、図1(b)に示すように押圧力F1を図中右側か
ら左方向へ押圧することにより、バンドクリップ1のワ
イヤーハーネス9外周方向への回転が促される。具体的
には、押圧面5は、バンドクリップ1をワイヤーハーネ
ス9外周方向への移動成分を生じやすくするために、外
周方向に垂直となる基部4の側面に設けられるととも
に、ワイヤーハーネス9外周面と接触する基部4の当接
面4cに対して略平行、あるいは極めて鋭角に、かつワ
イヤーハーネス9の外周半径の近傍、すなわちワイヤー
ハーネス9外周面の近くで押圧力F1が印加されるよう
に設けられている。そのため、バンド部2及び基部4に
よるワイヤーハーネス締め付け力に伴う接触抵抗以上の
移動成分を発生させることができ、比較的容易にクリッ
プ部3の設置位置を修正することができる。
【0013】このような本実施例の構成と図4に示した
従来構成とを比較すると、上述したように従来構成にお
いては、基部4は単にクリップ部3の突出方向を保持す
るとともに、強度を高める構造を有するのみであったた
め、クリップ部3の設置位置の修正時に基部に印加され
る押圧力F2は、ワイヤーハーネス9外周面と接触する
基部4底部の当接面4cに対して垂直方向にある程度の
高さ(直立部4aの高さ相当)を有し、かつ当接面4c
の移動方向の端部である支点Pのほぼ上方で押圧力F2
が印加されているため、支点Pを中心とした回転方向の
成分(矢印F3)が生じやすく、バンド部2及びクリッ
プ部3を外周方向に摺接移動させることができなかっ
た。
【0014】これに対して、本実施例の構成によれば、
当接面4cに対して押圧力F1の作用する高さが低く、
かつ支点Pの後方(図面の右側)から外周方向、すなわ
ち当接面4cに対して略平行あるいは極めて鋭角に押圧
力F1が印加されているため、外周方向に大きな移動成
分を生じる。それ故、押圧力F1からバンド部2及び基
部4とワイヤーハーネス9外周面との接触抵抗以上の移
動成分を取り出しやすく、従来よりも小さい押圧力F1
で容易にクリップ部3の設置位置の修正を行うことがで
きる。
【0015】ここで、押圧面5は、上述したようにワイ
ヤーハーネス9の外周面に接触する当接面4cあるいは
ワイヤーハーネス9の外周面に対して、略平行あるいは
極めて鋭角に押圧力F1が作用するように設ける必要が
あるが、本出願人の検討によれば、図2に示すように支
点Pを中心として当接面4cからおおむね30〜50゜
程度の角度を有する範囲内の側面領域に押圧面5を設け
た場合、バンドクリップ1の摺接移動のための押圧力を
従来構成に比較して1/2から1/3に低減できること
が判明した。
【0016】なお、本実施例においては、車両パネルか
ら突出するスタッドボルトに係止固定するクリップ部を
有するバンドクリップを示したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、車両側の開口部に傘型のクリップ
部を係止固定するタイプのものであっても良いことはい
うまでもない。また、本実施例においては、押圧面をク
リップ部の設置側とは反対側の基部側面に設けた構成を
示したが、バンド部によるワイヤーハーネス結束後、バ
ンドクリップをワイヤーハーネス外周方向に大きな移動
成分発生するものであれば、押圧面を基部以外に設ける
構成であっても良い。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本願請求項1記載
のバンドクリップによれば、押圧面を押圧することによ
り線材の外周方向に大きな移動成分を発生させることが
できるため、バンド部と線材の外周面との接触抵抗以上
の力を印加させやすく、バンドクリップの回転が比較的
容易となってクリップ部の位置を修正することができ
る。そのため、クリップバンド結束後においても、取付
面に対してクリップ部の設置位置を修正して良好に係止
固定を行なうことができるので、従来のようにクリップ
部の位置を修正する作業時に過度の労力を必要とせず、
所定の取付位置への装着作業性を向上させることができ
る。
【0018】また、請求項2記載のバンドクリップによ
れば、押圧面に印加された押圧力が、線材の外周面に接
触するクリップ部の当接面あるいは線材の外周面に対し
て、略平行あるいは極めて鋭角に作用するため、バンド
クリップの線材外周方向への移動成分が大きくなり、バ
ンドクリップの回転が比較的容易となってクリップ部の
設置位置を修正するための作業性を改善することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願請求項1又は2に係るバンドクリップの一
実施例を示す図である。
【図2】本願請求項1又は2に係るバンドクリップの一
実施例の詳細説明図である。
【図3】従来のバンドクリップの構成を示す図である。
【図4】従来のバンドクリップの問題点を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 バンドクリップ 2 バンド部 3 クリップ部 4 基部 4a 直立部 4b 傾斜部(リブ) 4c 当接面 5 押圧面 6 指 7 スタッドボルト 8 車両パネル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の配索方向に配索された線材を結束す
    るバンド部と、線材を所定の取付位置に係止固定するク
    リップ部と、前記バンド部及び前記クリップ部とを連結
    保持する基部とを有するバンドクリップにおいて、前記
    バンド部により結束された前記線材の外周方向に所定の
    押圧力を印加する押圧面を設け、前記クリップ部の設置
    位置を移動可能に形成したことを特徴とするバンドクリ
    ップ。
  2. 【請求項2】前記押圧面が、前記線材の外周面に対して
    略平行に押圧力が印加されるように前記基部の側部に設
    けられていることを特徴とする請求項1記載のバンドク
    リップ。
JP9026252A 1997-02-10 1997-02-10 バンドクリップ Pending JPH10224964A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9026252A JPH10224964A (ja) 1997-02-10 1997-02-10 バンドクリップ

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JP9026252A JPH10224964A (ja) 1997-02-10 1997-02-10 バンドクリップ

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JPH10224964A true JPH10224964A (ja) 1998-08-21

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Effective date: 20040722

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Effective date: 20041005