JPH10223909A - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
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- JPH10223909A JPH10223909A JP4008997A JP4008997A JPH10223909A JP H10223909 A JPH10223909 A JP H10223909A JP 4008997 A JP4008997 A JP 4008997A JP 4008997 A JP4008997 A JP 4008997A JP H10223909 A JPH10223909 A JP H10223909A
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- JP
- Japan
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- film
- work function
- aluminum
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 薄膜トランジスタのしきい値を制御した構成
を提供する。 【解決手段】 ゲイト電極105を構成する材料と異な
る仕事関数を有する導電膜106を形成することで、し
きい値を制御する。例えば、ゲイト電極105にアルミ
ニウムを利用し、導電膜106にアルミニウムより仕事
関数の値が大きいW膜を利用することにより、W膜を設
けない場合に比較して、しきい値をプラス側にシフトさ
せることができる。
を提供する。 【解決手段】 ゲイト電極105を構成する材料と異な
る仕事関数を有する導電膜106を形成することで、し
きい値を制御する。例えば、ゲイト電極105にアルミ
ニウムを利用し、導電膜106にアルミニウムより仕事
関数の値が大きいW膜を利用することにより、W膜を設
けない場合に比較して、しきい値をプラス側にシフトさ
せることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本明細書で開示する発明は、薄膜
トランジスタの構造に関する。特にしきい値を制御する
ことができる構造を有する薄膜トランジスタに関する。
トランジスタの構造に関する。特にしきい値を制御する
ことができる構造を有する薄膜トランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス基板や石英基板上に成膜した薄膜
半導体を利用したトランジスタ(薄膜トランジスタやT
FTと称される)が知られている。
半導体を利用したトランジスタ(薄膜トランジスタやT
FTと称される)が知られている。
【0003】TFTを利用して集積回路を構成する場
合、そのしきい値を制御することが必要となる。
合、そのしきい値を制御することが必要となる。
【0004】しきい値を制御する方法としては、チャネ
ルドープと呼ばれるチャネル領域に不純物をドーピング
する方法が知られている。(第1の方法)
ルドープと呼ばれるチャネル領域に不純物をドーピング
する方法が知られている。(第1の方法)
【0005】また、ゲイト電極を構成する材料を半導体
を主成分としたものとし、その導電型を選択することに
より、しきい値を制御する方法も知られている。(第2
の方法)
を主成分としたものとし、その導電型を選択することに
より、しきい値を制御する方法も知られている。(第2
の方法)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した第1の方法
は、しきい値をあるていど正確に制御することができ
る。しかし、ドーピング工程が増えるという作製工程上
の問題がある。また、チャネルが微小化していった場合
に不純物の他部への拡散や電気的な影響といった問題が
生じる。
は、しきい値をあるていど正確に制御することができ
る。しかし、ドーピング工程が増えるという作製工程上
の問題がある。また、チャネルが微小化していった場合
に不純物の他部への拡散や電気的な影響といった問題が
生じる。
【0007】他方、第2の方法は、ゲイト電極を構成す
る材料に比較的高抵抗を示す半導体材料を利用しなけれ
ばならないという問題がある。
る材料に比較的高抵抗を示す半導体材料を利用しなけれ
ばならないという問題がある。
【0008】TFTの高速動作を考えた場合、ゲイト電
極に高抵抗を示す半導体材料を用いることは不利とな
る。特に大面積化が要求されるフラットパネルディスプ
レイへの応用には不利となる。
極に高抵抗を示す半導体材料を用いることは不利とな
る。特に大面積化が要求されるフラットパネルディスプ
レイへの応用には不利となる。
【0009】本明細書で開示する発明は、ゲイト電極材
料に特性上やプロセス上好ましい材料を利用するととも
に、同時にしきい値を制御できるような構造を有するT
FT(薄膜トランジスタ)を提供することを課題とす
る。
料に特性上やプロセス上好ましい材料を利用するととも
に、同時にしきい値を制御できるような構造を有するT
FT(薄膜トランジスタ)を提供することを課題とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本明細書で開示する発明
の一つは、ゲイト電極とゲイト絶縁膜との間にゲイト電
極を構成する材料とは異なる仕事関数を有する材料が形
成されており、前記ゲイト電極の仕事関数の値と前記材
料の仕事関数の値との違いによって、しきい値が制御さ
れていることを特徴とする。
の一つは、ゲイト電極とゲイト絶縁膜との間にゲイト電
極を構成する材料とは異なる仕事関数を有する材料が形
成されており、前記ゲイト電極の仕事関数の値と前記材
料の仕事関数の値との違いによって、しきい値が制御さ
れていることを特徴とする。
【0011】上記構成の具体的な例を図2に示す。図2
に示す構成は、ゲイト電極105とゲイト絶縁膜103
との間にゲイト電極を構成する材料とは異なる仕事関数
を有する導電膜106が形成されており、前記ゲイト電
極の仕事関数の値と前記導電膜の仕事関数の値との違い
によって、しきい値が制御されていることを特徴とす
る。
に示す構成は、ゲイト電極105とゲイト絶縁膜103
との間にゲイト電極を構成する材料とは異なる仕事関数
を有する導電膜106が形成されており、前記ゲイト電
極の仕事関数の値と前記導電膜の仕事関数の値との違い
によって、しきい値が制御されていることを特徴とす
る。
【0012】しきい値の制御は、ゲイト電極と導電膜の
仕事関数の違いにより制御することができる。また、導
電膜の膜厚を変えることによっても制御することができ
る。代表的な元素の仕事関数の値を図9に示す。
仕事関数の違いにより制御することができる。また、導
電膜の膜厚を変えることによっても制御することができ
る。代表的な元素の仕事関数の値を図9に示す。
【0013】しきい値を制御するためのゲイト電極と仕
事関数の異なる材料としては、導電材料以外のもの(半
導体材料または絶縁材料)を利用することもできる。例
えば、炭素膜や炭素クラスタを利用することもできる。
事関数の異なる材料としては、導電材料以外のもの(半
導体材料または絶縁材料)を利用することもできる。例
えば、炭素膜や炭素クラスタを利用することもできる。
【0014】また、ゲイト電極には、アルミニウムに代
表されるような低抵抗材料を用いる場合には、導電膜の
膜厚をゲイト電極の膜厚に比較して、10%以下とする
ことが好ましい。
表されるような低抵抗材料を用いる場合には、導電膜の
膜厚をゲイト電極の膜厚に比較して、10%以下とする
ことが好ましい。
【0015】これは、ゲイト電極およびそこから延在す
る配線の抵抗を極力小さくするためである。換言すれ
ば、アルミニウム材料の低抵抗性を十分に生かすためで
ある。
る配線の抵抗を極力小さくするためである。換言すれ
ば、アルミニウム材料の低抵抗性を十分に生かすためで
ある。
【0016】しきい値電圧とは、ドレイン電流が流れは
じめるときのゲイト電圧のことである。
じめるときのゲイト電圧のことである。
【0017】しきい値電圧の定義には、いくつかの方法
がある。
がある。
【0018】本発明者らは、ゲイト電圧(Vg)を縦
軸、ドレイン電流の平方根(Id1/2)を横軸として作
成したグラフにおいて、傾きの最大点における接線がV
g軸と交わる点におけるVgの値をしきい値として定義
している。
軸、ドレイン電流の平方根(Id1/2)を横軸として作
成したグラフにおいて、傾きの最大点における接線がV
g軸と交わる点におけるVgの値をしきい値として定義
している。
【0019】しきい値は相対的な関係を明らかにするこ
とが重要なパラメータであるので、上記以外の定義の仕
方で定めてもよいことは勿論である。
とが重要なパラメータであるので、上記以外の定義の仕
方で定めてもよいことは勿論である。
【0020】
【作用】ここでは、以下のような状態を考えてみる。 (1)ゲイト電極としてアルミニウムのみを利用したN
チャネル型のTFT(比較例) (2)ゲイト電極とゲイト絶縁膜との間にWでなる膜を
配置したNチャネル型のTFT(発明の実施形態例)
チャネル型のTFT(比較例) (2)ゲイト電極とゲイト絶縁膜との間にWでなる膜を
配置したNチャネル型のTFT(発明の実施形態例)
【0021】なお、TFTの活性層は、珪素でなり、上
記相違点以外は2つのTFTは同じ構造を有しているも
のとする。
記相違点以外は2つのTFTは同じ構造を有しているも
のとする。
【0022】一般に珪素の仕事関数はアルミウムより小
さい。仕事関数は、「フェルミ準位にある電子を真空中
に放出するのに必要なエネルギーの最小値」として定義
される。一般に半導体の仕事関数はキャリア濃度や導電
型によって変化するものであり、厳密には金属と同列に
扱うことはできない。
さい。仕事関数は、「フェルミ準位にある電子を真空中
に放出するのに必要なエネルギーの最小値」として定義
される。一般に半導体の仕事関数はキャリア濃度や導電
型によって変化するものであり、厳密には金属と同列に
扱うことはできない。
【0023】しかし、ここで問題なのは、チャネル領域
とゲイト電極との仕事関数の相対的な差であるので、こ
の点に関しての議論は無視する。
とゲイト電極との仕事関数の相対的な差であるので、こ
の点に関しての議論は無視する。
【0024】まず、比較例の場合を考える。この場合、
ゲイト絶縁膜を挟んで珪素でなるチャネル領域とアルミ
ニウムでなるゲイト電極とが存在する。
ゲイト絶縁膜を挟んで珪素でなるチャネル領域とアルミ
ニウムでなるゲイト電極とが存在する。
【0025】前述したように、アルミニウムの方が珪素
より仕事関数が大きい。よって、チャネル領域の方がゲ
イト電極よりフェルミレベルが高い状態となる。
より仕事関数が大きい。よって、チャネル領域の方がゲ
イト電極よりフェルミレベルが高い状態となる。
【0026】この状態を図3に模式的に示す。図3に
は、ゲイト電極のゲイト絶縁膜に接する面の仕事関数φ
m とチャネル領域の仕事関数φs とが示されている。な
お、Ef はフェルミレベルである。
は、ゲイト電極のゲイト絶縁膜に接する面の仕事関数φ
m とチャネル領域の仕事関数φs とが示されている。な
お、Ef はフェルミレベルである。
【0027】ここで、ゲイト電極とチャネル領域は直接
接しているわけではないので、上記の議論の進め方は正
確なものではない。しかし、ここで重要なのは、最終的
にしきい値を変化させ得ることを示すことであるので、
図3に示すモデルに従って考えることとする。
接しているわけではないので、上記の議論の進め方は正
確なものではない。しかし、ここで重要なのは、最終的
にしきい値を変化させ得ることを示すことであるので、
図3に示すモデルに従って考えることとする。
【0028】チャネル領域の方がフェルミレベルが高い
ことの結果として、静電的なバランスをとるためにゲイ
ト電極側に電子がより多く誘起される。
ことの結果として、静電的なバランスをとるためにゲイ
ト電極側に電子がより多く誘起される。
【0029】この状態は、ゲイト電極がマイナスにバイ
アスされた状態と考えることができる。(状態1とす
る)
アスされた状態と考えることができる。(状態1とす
る)
【0030】ここで、発明の実施形態例の場合を考え
る。この場合、ゲイト電極のゲイト絶縁膜に接する面を
構成するのはW膜である。Wはアルミニウムより仕事関
数が大きい。
る。この場合、ゲイト電極のゲイト絶縁膜に接する面を
構成するのはW膜である。Wはアルミニウムより仕事関
数が大きい。
【0031】よって、チャネル領域との仕事関数の差
は、比較例の場合に比べてより大きくなる。即ち、φm
がより大きくなることで、φm −φs の値はより大きな
ものとなる。
は、比較例の場合に比べてより大きくなる。即ち、φm
がより大きくなることで、φm −φs の値はより大きな
ものとなる。
【0032】よって、そのフェルミレベルの差に対応し
て、比較例の場合に比較してより多くの電子がゲイト電
極に誘起される。これは、比較例に比べてよりゲイト電
極がよりマスナスにバイアスされた状態と見ることがで
きる。
て、比較例の場合に比較してより多くの電子がゲイト電
極に誘起される。これは、比較例に比べてよりゲイト電
極がよりマスナスにバイアスされた状態と見ることがで
きる。
【0033】よって、TFTをONさせるには、プラス
側により高いゲイト電圧を加える必要が生じる。このこ
とは、しきい値がプラス側にシフトしたことを意味す
る。
側により高いゲイト電圧を加える必要が生じる。このこ
とは、しきい値がプラス側にシフトしたことを意味す
る。
【0034】このように、アルミニウムより仕事関数の
高い材料であるWをゲイト電極の下面に設けることによ
り、アルミニウム単体をゲイト電極に利用した場合に比
較してしきい値をプラス側にシフトさせることができ
る。
高い材料であるWをゲイト電極の下面に設けることによ
り、アルミニウム単体をゲイト電極に利用した場合に比
較してしきい値をプラス側にシフトさせることができ
る。
【0035】なお、同様の現象は、Pチャネル型であっ
ても得ることができる。
ても得ることができる。
【0036】逆にアルミニウムより仕事関数が小さな材
料でなる膜をゲイト電極の下面のゲイト絶縁膜側に設け
ることにより、しきい値をマイナス側にシフトさせるこ
とができる。
料でなる膜をゲイト電極の下面のゲイト絶縁膜側に設け
ることにより、しきい値をマイナス側にシフトさせるこ
とができる。
【0037】このようにゲイト電極のゲイト絶縁膜側に
適当な仕事関数を有した膜を配置することにより、TF
Tのしきい値を制御することができる。
適当な仕事関数を有した膜を配置することにより、TF
Tのしきい値を制御することができる。
【0038】また、ゲイト電極の大部分は導電性の高い
材料やプロセス上有利な材料でもって構成することがで
きる。
材料やプロセス上有利な材料でもって構成することがで
きる。
【0039】
【実施例】図1及び図2の本実施例の作製工程を示す。
ここでは、ゲイト電極を主に構成する材料としてアルミ
ニウムを利用した場合の例を示す。そしてゲイト電極の
全てをアルミニウムで構成した場合に比較して、しきい
値をプラス側にシフトさせた場合の例を示す。
ここでは、ゲイト電極を主に構成する材料としてアルミ
ニウムを利用した場合の例を示す。そしてゲイト電極の
全てをアルミニウムで構成した場合に比較して、しきい
値をプラス側にシフトさせた場合の例を示す。
【0040】まず、図1(A)に示すようにガラス基板
上に結晶性珪素膜でなる島状のパターン102を形成す
る。このパターンは、後にTFTの活性層となる。活性
層の厚さは40nm(400Å)とする。
上に結晶性珪素膜でなる島状のパターン102を形成す
る。このパターンは、後にTFTの活性層となる。活性
層の厚さは40nm(400Å)とする。
【0041】ここでは、結晶性珪素膜として、まずプラ
ズマCVD法で非晶質珪素膜を成膜し、それをレーザー
光の照射により結晶化させることによって得た結晶性珪
素膜を利用する。
ズマCVD法で非晶質珪素膜を成膜し、それをレーザー
光の照射により結晶化させることによって得た結晶性珪
素膜を利用する。
【0042】結晶化の方法は適当な方法を選択すれんば
よい。また非晶質珪素膜を用いたものでもよい。なお、
基板としては、石英基板を利用してもよい。
よい。また非晶質珪素膜を用いたものでもよい。なお、
基板としては、石英基板を利用してもよい。
【0043】図1(A)に示す状態を得たら、図1
(B)に示すようにゲイト絶縁膜103を成膜する。こ
こでは、ゲイト絶縁膜として、プラズマCVD法によ
り、酸化珪素膜を100nm(1000Å)の厚さに成
膜する。
(B)に示すようにゲイト絶縁膜103を成膜する。こ
こでは、ゲイト絶縁膜として、プラズマCVD法によ
り、酸化珪素膜を100nm(1000Å)の厚さに成
膜する。
【0044】ゲイト絶縁膜103を成膜したら、スパッ
タ法によりW(タングテン)膜104を10nmの厚さ
に成膜する。
タ法によりW(タングテン)膜104を10nmの厚さ
に成膜する。
【0045】さらにアルミニウムでなるパターン105
を形成する。このパターンは、後にゲイト電極の基とな
る。アルミニムパターン105は、まずスパッタ法によ
り400nmの厚さにアルミニウム膜を成膜し、それを
パターニングすることによって得る。(図1(B))
を形成する。このパターンは、後にゲイト電極の基とな
る。アルミニムパターン105は、まずスパッタ法によ
り400nmの厚さにアルミニウム膜を成膜し、それを
パターニングすることによって得る。(図1(B))
【0046】なお、アルミニウム膜中にはスカンジウム
を0.2 重量%含有させる。これは、後の工程において、
アルミニウムの異常成長に起因して、ヒロックやウィス
カーと呼ばれる突起物が形成されてしまうことを抑制す
るためである。
を0.2 重量%含有させる。これは、後の工程において、
アルミニウムの異常成長に起因して、ヒロックやウィス
カーと呼ばれる突起物が形成されてしまうことを抑制す
るためである。
【0047】こうして図1(B)に示す状態を得る。
【0048】次にアルミニウムパターン105を利用し
て、W膜104をパターニングし、W膜でなるパターン
106を得る。こうして図1(C)に示す状態を得る。
て、W膜104をパターニングし、W膜でなるパターン
106を得る。こうして図1(C)に示す状態を得る。
【0049】次に陽極酸化法により、アルミニウムパタ
ーン105の表面に陽極酸化膜107を形成する。この
陽極酸化膜107の膜厚は300Åとする。この陽極酸
化工程の際、W膜の端部108においても陽極酸化が進
行する。こうして図1(D)に示す状態を得る。
ーン105の表面に陽極酸化膜107を形成する。この
陽極酸化膜107の膜厚は300Åとする。この陽極酸
化工程の際、W膜の端部108においても陽極酸化が進
行する。こうして図1(D)に示す状態を得る。
【0050】この状態でアルミニウムパターン105は
陽極酸化膜107で覆われたゲイト電極として画定す
る。
陽極酸化膜107で覆われたゲイト電極として画定す
る。
【0051】図1(D)に示す状態を得たら、図2
(A)に示すように酸化珪素膜109を成膜する。この
酸化珪素膜はプラズマCVD法により厚さ1μm(10
00nm)の厚さに成膜する。
(A)に示すように酸化珪素膜109を成膜する。この
酸化珪素膜はプラズマCVD法により厚さ1μm(10
00nm)の厚さに成膜する。
【0052】次に垂直異方性を有するドライエッチング
法により、酸化珪素膜109及びゲイト絶縁膜103を
エッチングする。
法により、酸化珪素膜109及びゲイト絶縁膜103を
エッチングする。
【0053】この際、110で示されるようにサイドウ
ォールと呼ばれる酸化珪素でなる残存物をゲイト電極の
側面に陽極酸化膜を介して形成することができる。
ォールと呼ばれる酸化珪素でなる残存物をゲイト電極の
側面に陽極酸化膜を介して形成することができる。
【0054】次に一導電型を付与する不純物をドーピン
グする。ここでは、Nチャネル型のTFTを作製するた
めにP(リン)のドーピングをプラズマドーピング法で
もって行う。
グする。ここでは、Nチャネル型のTFTを作製するた
めにP(リン)のドーピングをプラズマドーピング法で
もって行う。
【0055】この工程において、11と15の領域にP
がドーピングされる。また、ゲイト電極のパターン10
5の直下の13の領域がチャネル領域となる。また、1
2、14の領域がオフセットゲイト領域となる。
がドーピングされる。また、ゲイト電極のパターン10
5の直下の13の領域がチャネル領域となる。また、1
2、14の領域がオフセットゲイト領域となる。
【0056】オフセットゲイト領域は、LDD(ライト
ドープドドレイン)領域と同様に高抵抗領域として機能
し、主にチャネル領域とドレイン領域との間に形成され
る電界の強度を緩和させる機能を有している。
ドープドドレイン)領域と同様に高抵抗領域として機能
し、主にチャネル領域とドレイン領域との間に形成され
る電界の強度を緩和させる機能を有している。
【0057】オフセットゲイト領域に代表される高抵抗
領域を配置することにより、高耐圧、低OFF電流特
性、高信頼性といった効果を得ることができる。
領域を配置することにより、高耐圧、低OFF電流特
性、高信頼性といった効果を得ることができる。
【0058】こうして図2(B)に示す状態を得る。次
に層間絶縁膜として、窒化珪素膜111を2000Åの
厚さにプラズマCVD法でもって成膜し、さらにポリイ
ミド樹脂膜112を成膜する。ポリイミド樹脂膜の代わ
りに、ポリアミド、ポリイミドアミド、アクリル、エポ
キシ等の材料を用いることができる。
に層間絶縁膜として、窒化珪素膜111を2000Åの
厚さにプラズマCVD法でもって成膜し、さらにポリイ
ミド樹脂膜112を成膜する。ポリイミド樹脂膜の代わ
りに、ポリアミド、ポリイミドアミド、アクリル、エポ
キシ等の材料を用いることができる。
【0059】次にコンタクトホールの形成を行い、ソー
ス電極113、ドレイン電極114の形成を行う。こう
して、図2(C)に示すTFT(薄膜トランジスタ)を
完成させる。
ス電極113、ドレイン電極114の形成を行う。こう
して、図2(C)に示すTFT(薄膜トランジスタ)を
完成させる。
【0060】このTFTは、ゲイト電極の下面(ゲイト
絶縁膜に接する面)に配置されたW(タングステン)膜
106が存在することで、W膜を配置しない場合に比較
して、しきい値をプラス側にシフトさせることができ
る。
絶縁膜に接する面)に配置されたW(タングステン)膜
106が存在することで、W膜を配置しない場合に比較
して、しきい値をプラス側にシフトさせることができ
る。
【0061】〔実施例2〕本実施例では、W膜106の
代わりにTi膜を用いた場合の例である。Tiはアルミ
ニウムに比較して仕事関数値は小さい。従って、ゲイト
電極をアルミニウム単体で構成した場合に比較して、し
きい値をマイナス側にシフトさせることができる。
代わりにTi膜を用いた場合の例である。Tiはアルミ
ニウムに比較して仕事関数値は小さい。従って、ゲイト
電極をアルミニウム単体で構成した場合に比較して、し
きい値をマイナス側にシフトさせることができる。
【0062】〔実施例3〕本実施例では、W膜106の
代わりにGe膜を配置した場合の例である。Geはアル
ミニウムに比較して、仕事関数の値が大きい。従って、
ゲイト電極をアルミニウム単体で構成した場合に比較し
て、しきい値をプラス側にシフトさせることができる。
代わりにGe膜を配置した場合の例である。Geはアル
ミニウムに比較して、仕事関数の値が大きい。従って、
ゲイト電極をアルミニウム単体で構成した場合に比較し
て、しきい値をプラス側にシフトさせることができる。
【0063】〔実施例4〕本実施例は、実施例1に示す
ような構成において、ゲイト電極を主に構成する材料
(図2のゲイト電極材料105)として、P(リン)ド
ープド珪素(N+ 型Si)を利用した場合の例である。
ような構成において、ゲイト電極を主に構成する材料
(図2のゲイト電極材料105)として、P(リン)ド
ープド珪素(N+ 型Si)を利用した場合の例である。
【0064】本実施例においては、ゲイト電極のゲイト
絶縁膜に接する面には、実施例1と同様にW膜を配置す
るものとする。
絶縁膜に接する面には、実施例1と同様にW膜を配置す
るものとする。
【0065】P(リン)ドープド珪素(N+ 型Si)と
W(タングテン)とを比較した場合、Wの方の仕事関数
の値は大きい。従って、P(リン)ドープド珪素単体を
利用してゲイト電極を構成した場合に比較して、W膜を
配置した場合には、しきい値をプラス側にシフトさせる
ことができる。
W(タングテン)とを比較した場合、Wの方の仕事関数
の値は大きい。従って、P(リン)ドープド珪素単体を
利用してゲイト電極を構成した場合に比較して、W膜を
配置した場合には、しきい値をプラス側にシフトさせる
ことができる。
【0066】〔実施例5〕本実施例は、ゲイト絶縁膜の
上面に100Å程度の厚さを有する窒化珪素膜を配置し
た場合の例である。
上面に100Å程度の厚さを有する窒化珪素膜を配置し
た場合の例である。
【0067】しきい値を制御するためにゲイト電極のゲ
イト絶縁膜に接する面側に適当な金属膜を配置した場
合、その組み合わせによっては、この金属膜とゲイト絶
縁膜とが反応したり、金属膜を構成する金属原子がゲイ
ト絶縁膜中に拡散したりする現象が懸念される。
イト絶縁膜に接する面側に適当な金属膜を配置した場
合、その組み合わせによっては、この金属膜とゲイト絶
縁膜とが反応したり、金属膜を構成する金属原子がゲイ
ト絶縁膜中に拡散したりする現象が懸念される。
【0068】そこで本実施例に示すようにゲイト絶縁膜
上部のゲイト電極と接する面側に窒化珪素膜を配置する
ことで上記の懸念を排除することができる。
上部のゲイト電極と接する面側に窒化珪素膜を配置する
ことで上記の懸念を排除することができる。
【0069】窒化珪素膜の厚さとしては、1nm〜50
nm程度の範囲から選択することができる。
nm程度の範囲から選択することができる。
【0070】また、窒化珪素膜の代わりにAlNOx で
示される絶縁膜を利用することができる。
示される絶縁膜を利用することができる。
【0071】〔実施例6〕本実施例は、本明細書で開示
する発明をNチャネル型のTFTとPチャネル型のTF
Tとを組み合わせた構成に適用した例である。
する発明をNチャネル型のTFTとPチャネル型のTF
Tとを組み合わせた構成に適用した例である。
【0072】図4に示すのは、アルミニウムでなるゲイ
ト電極404を備えたPチャネル型のTFTと、アルミ
ニウムでなるゲイト電極402を備えたNチャネル型の
TFTとを相補型に組み合わせた構造において、Nチャ
ネル型のTFT(NTFT)にW膜403を設け、NT
FTのしきい値をアルミニウムのみでなる場合よりもプ
ラス側にシフトさせたものである。
ト電極404を備えたPチャネル型のTFTと、アルミ
ニウムでなるゲイト電極402を備えたNチャネル型の
TFTとを相補型に組み合わせた構造において、Nチャ
ネル型のTFT(NTFT)にW膜403を設け、NT
FTのしきい値をアルミニウムのみでなる場合よりもプ
ラス側にシフトさせたものである。
【0073】このようにPまたはNチャネル型のTFT
の一方に仕事関数の値を考慮した導電膜を配置すること
により、一方のチャネル型のTFTのしきい値を独立に
制御することができる。
の一方に仕事関数の値を考慮した導電膜を配置すること
により、一方のチャネル型のTFTのしきい値を独立に
制御することができる。
【0074】勿論、両方のTFTのゲイト電極とゲイト
絶縁膜との間にしきい値制御用の導電膜を配置してもよ
い。
絶縁膜との間にしきい値制御用の導電膜を配置してもよ
い。
【0075】〔実施例7〕本実施例は、ボトムゲイト型
のTFTに本明細書で開示する発明を利用した例であ
る。
のTFTに本明細書で開示する発明を利用した例であ
る。
【0076】図5に本実施例の概要を示す。図5に示す
構成においては、タングステンシリサイドであるゲイト
電極501上にPtの膜502が設けられ、さらにゲイ
ト絶縁膜503を介してチャネル領域504が存在して
いる。
構成においては、タングステンシリサイドであるゲイト
電極501上にPtの膜502が設けられ、さらにゲイ
ト絶縁膜503を介してチャネル領域504が存在して
いる。
【0077】タングステンシリサイドよりPtの方が仕
事関数の値は大きい。従って、図5に示すような構成を
採用することにより、Pt膜が存在しない場合に比較し
て、しきい値をプラス側にシフトさせることができる。
事関数の値は大きい。従って、図5に示すような構成を
採用することにより、Pt膜が存在しない場合に比較し
て、しきい値をプラス側にシフトさせることができる。
【0078】〔実施例8〕本実施例は、しきい値を制御
するための材料を膜状に設けるのではなく、粒状あるい
はクラスタ状に分散させて(不均一に)設ける構成に関
する。
するための材料を膜状に設けるのではなく、粒状あるい
はクラスタ状に分散させて(不均一に)設ける構成に関
する。
【0079】しきい値を制御するためにゲイト電極の下
部に設けられる材料(図1の場合でいえばW膜106)
は、電極としての機能は要求されない。従って、一様な
膜状になっている必要はない。
部に設けられる材料(図1の場合でいえばW膜106)
は、電極としての機能は要求されない。従って、一様な
膜状になっている必要はない。
【0080】そこで、本実施例においては、実施例1に
示した作製工程に従って、ガラス基板101上に活性層
102を形成する。(図7(A))
示した作製工程に従って、ガラス基板101上に活性層
102を形成する。(図7(A))
【0081】次に、図7(A)に示すようにゲイト絶縁
膜103を形成した後にスパッタ法により、Wを700
で示されるように粒状あるいはクラスタ状に分散させて
形成する。
膜103を形成した後にスパッタ法により、Wを700
で示されるように粒状あるいはクラスタ状に分散させて
形成する。
【0082】図では、大きなものに見えるが、実際の粒
やクラスタの大きさは、10nm程度以下とすることが
好ましい。
やクラスタの大きさは、10nm程度以下とすることが
好ましい。
【0083】Wを700で示されるように粒状あるいは
クラスタ状に分散させて形成するには、スパッタリング
時の試料の加熱温度を高くすることによって実現するこ
とができる。
クラスタ状に分散させて形成するには、スパッタリング
時の試料の加熱温度を高くすることによって実現するこ
とができる。
【0084】次にパターニング工程を経て、701で示
されるようにゲイト電極が形成されるべき領域にWの粒
あるいはクラスタを残存させる。(図7(B))
されるようにゲイト電極が形成されるべき領域にWの粒
あるいはクラスタを残存させる。(図7(B))
【0085】次にアルミニウムでなるゲイト電極105
を形成する。(図7(C))
を形成する。(図7(C))
【0086】次に陽極酸化を行い、陽極酸化膜107を
形成する。(図7(D))
形成する。(図7(D))
【0087】この際、ゲイト電極下面に存在しているW
は、701で示されるように粒状あるいは膜状であるの
で、陽極酸化時に陽極酸化電流が流れることがなく、ゲ
イト電極の表面を覆う状態で陽極酸化膜を形成すること
ができる。
は、701で示されるように粒状あるいは膜状であるの
で、陽極酸化時に陽極酸化電流が流れることがなく、ゲ
イト電極の表面を覆う状態で陽極酸化膜を形成すること
ができる。
【0088】後は、図2に示すような工程に従いTFT
を完成させる。
を完成させる。
【0089】本実施例では、Wを利用する場合の例を示
したが、しきい値制御のために他の材料を利用すること
もできる。
したが、しきい値制御のために他の材料を利用すること
もできる。
【0090】〔実施例9〕本実施例は、実施例8を改良
した工程である。図8に本実施例の作製工程の概略を示
す。
した工程である。図8に本実施例の作製工程の概略を示
す。
【0091】まず、ゲイト絶縁膜103を形成し、次に
スパッタによりWを700で示されるように粒状あるい
はクラスタ状に設ける。(図8(A))
スパッタによりWを700で示されるように粒状あるい
はクラスタ状に設ける。(図8(A))
【0092】つぎにアルミニウムでなるゲイト電極10
5を設ける。そして、ゲイト電極105を利用して、露
呈した粒状あるいはクラスタ状のWを除去する。(図8
(B))
5を設ける。そして、ゲイト電極105を利用して、露
呈した粒状あるいはクラスタ状のWを除去する。(図8
(B))
【0093】この際、アルミニウムとWとのエッチング
比がとれるエッチング手段を利用する必要がある。
比がとれるエッチング手段を利用する必要がある。
【0094】次にアルミニウムでなるゲイト電極105
を陽極とした陽極酸化を行い、陽極酸化膜107を形成
する。(図8(D))
を陽極とした陽極酸化を行い、陽極酸化膜107を形成
する。(図8(D))
【0095】後は、図2に示す工程に従って、TFTを
作製する。
作製する。
【0096】〔実施例10〕本実施例では、薄膜トラン
ジスタでなる集積化回路を利用した電子装置の例を示
す。図4に各装置の概要を示す。
ジスタでなる集積化回路を利用した電子装置の例を示
す。図4に各装置の概要を示す。
【0097】図6(A)に示すのは、携帯型の情報処理
端末であり、電話回線を利用した通信機能を有してい
る。
端末であり、電話回線を利用した通信機能を有してい
る。
【0098】この電子装置は、本明細書で開示する複合
化回路でなる集積化回路2006を本体2001の内部
に備えている。そして、アクティブマトリクス型の液晶
ディスプレイ2005、画像を取り込むカメラ部200
2、さらに操作スイッチ2004を備えている。
化回路でなる集積化回路2006を本体2001の内部
に備えている。そして、アクティブマトリクス型の液晶
ディスプレイ2005、画像を取り込むカメラ部200
2、さらに操作スイッチ2004を備えている。
【0099】図6(B)に示すのは、ヘッドマウントデ
ィスプレイと呼ばれる電子装置である。この装置は、頭
に装着して、疑似的に目の前に画像を表示する機能を有
している。この電子装置は、バンド2103によって、
本体2101を頭に装着する。画像は、左右の目に対応
した液晶表示装置2102によって作成される。
ィスプレイと呼ばれる電子装置である。この装置は、頭
に装着して、疑似的に目の前に画像を表示する機能を有
している。この電子装置は、バンド2103によって、
本体2101を頭に装着する。画像は、左右の目に対応
した液晶表示装置2102によって作成される。
【0100】図6(C)に示すのは、人工衛星からの信
号を基に地図情報や各種情報を表示する機能を有してい
る。アンテナ2204で捉えた衛星からの情報は、本体
2201内部に備えた電子回路で処理され、液晶表示装
置2202に必要な情報が表示される。
号を基に地図情報や各種情報を表示する機能を有してい
る。アンテナ2204で捉えた衛星からの情報は、本体
2201内部に備えた電子回路で処理され、液晶表示装
置2202に必要な情報が表示される。
【0101】装置の操作は、操作スイッチ2203によ
って行われる。このような装置においても全体の構成を
小型化するための工夫が必要とされる。そして、そのた
めに本明細書で開示する複合化回路を利用することが有
用となる。
って行われる。このような装置においても全体の構成を
小型化するための工夫が必要とされる。そして、そのた
めに本明細書で開示する複合化回路を利用することが有
用となる。
【0102】図6(D)に示すのは、携帯電話である。
この電子装置は、本体2301にアンテナ2306、音
声出力部2302、液晶表示装置2304、操作スイッ
チ2305、音声入力部2303を備えている。
この電子装置は、本体2301にアンテナ2306、音
声出力部2302、液晶表示装置2304、操作スイッ
チ2305、音声入力部2303を備えている。
【0103】図6(E)に示す電子装置は、ビデオカメ
ラと称される携帯型の撮像装置である。この電子装置
は、本体2401に開閉部材に取り付けられた液晶ディ
スプレイ2402、開閉部材に取り付けられた操作スイ
ッチ2404を備えている。
ラと称される携帯型の撮像装置である。この電子装置
は、本体2401に開閉部材に取り付けられた液晶ディ
スプレイ2402、開閉部材に取り付けられた操作スイ
ッチ2404を備えている。
【0104】さらにまた、本体2401には、画像の受
像部2406、集積化回路2407、音声入力部240
3、操作スイッチ2404、バッテリー2405が備え
られている。
像部2406、集積化回路2407、音声入力部240
3、操作スイッチ2404、バッテリー2405が備え
られている。
【0105】図6(F)に示す電子装置は、投射型の液
晶表示装置である。この装置は、本体2501に光源2
502、液晶表示装置2503、光学系2504備え、
スクリンー2505に画像を投影する機能を有してい
る。
晶表示装置である。この装置は、本体2501に光源2
502、液晶表示装置2503、光学系2504備え、
スクリンー2505に画像を投影する機能を有してい
る。
【0106】投影型の表示装置も小型軽量化が求められ
ている。従って、そのために本明細書で開示する発明を
利用することは有用である。
ている。従って、そのために本明細書で開示する発明を
利用することは有用である。
【0107】また、以上示した電子装置における液晶表
示装置としては、透過型または反射型のいずれでも利用
することができる。表示特性の面では透過型が有利であ
り、低消費電力や小型軽量化を追求する場合には、反射
型が有利である。
示装置としては、透過型または反射型のいずれでも利用
することができる。表示特性の面では透過型が有利であ
り、低消費電力や小型軽量化を追求する場合には、反射
型が有利である。
【0108】また、表示装置として、アクティブマトリ
クス型のELディスプレイやプラズマディスプレイ等の
フラットパネルディスプレイを利用することができる。
クス型のELディスプレイやプラズマディスプレイ等の
フラットパネルディスプレイを利用することができる。
【0109】
【発明の効果】本明細書で開示する発明を利用すること
により、ゲイト電極材料に特性上やプロセス上好ましい
材料を利用するとともに、同時にしきい値を制御できる
ような構造を有するTFT(薄膜トランジスタ)を得る
ことができる。
により、ゲイト電極材料に特性上やプロセス上好ましい
材料を利用するとともに、同時にしきい値を制御できる
ような構造を有するTFT(薄膜トランジスタ)を得る
ことができる。
【図1】 TFTの作製工程を示す図。
【図2】 TFTの作製工程を示す図。
【図3】 仕事関数の違いを示す図。
【図4】 ボトムゲイト型のTFTの構成の示す図。
【図5】 相補型に構成されたTFTの構成を示す図。
【図6】 発明を利用した装置の概略を示す図。
【図7】 TFTの作製工程を示す図。
【図8】 TFTの作製工程を示す図。
【図9】 各種元素の仕事関数値を示す図。
101 ガラス基板(または石英基板) 102 活性層 103 ゲイト絶縁膜 104 W(タングステン)膜 105 アルミニウムパターン 106 ゲイト電極下に残存したW膜 107 陽極酸化膜 108 陽極酸化が振興したW膜の端部 109 酸化珪素膜 110 酸化珪素でなるサイドウォール 11 ソース領域 12 オフセットゲイト領域(高抵抗領域) 13 チャネル領域 14 オフセットゲイト領域(高抵抗領域) 15 ドレイン領域 111 窒化珪素膜 112 樹脂膜 113 ソース電極 114 ドレイン電極
Claims (4)
- 【請求項1】ゲイト電極とゲイト絶縁膜との間にゲイト
電極を構成する材料とは異なる仕事関数を有する材料が
形成されており、 前記ゲイト電極の仕事関数の値と前記材料の仕事関数の
値との違いによって、しきい値が制御されていることを
特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】請求項1において、 ゲイト電極を構成する材料とは異なる仕事関数を有する
材料は、膜状または粒状またはクラスタ状に形成されて
いることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項3】ゲイト電極とゲイト絶縁膜との間にゲイト
電極を構成する材料とは異なる仕事関数を有する膜が形
成されており、 前記膜の厚さによって、しきい値が制御されていること
を特徴とする半導体装置。 - 【請求項4】請求項3において、ゲイト電極を構成する
材料とは異なる仕事関数を有する膜の膜厚はゲイト電極
を構成する材料の膜厚の10%以下であることを特徴と
する半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4008997A JPH10223909A (ja) | 1997-02-08 | 1997-02-08 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4008997A JPH10223909A (ja) | 1997-02-08 | 1997-02-08 | 半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10223909A true JPH10223909A (ja) | 1998-08-21 |
Family
ID=12571174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4008997A Pending JPH10223909A (ja) | 1997-02-08 | 1997-02-08 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10223909A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000060647A1 (fr) * | 1999-04-06 | 2000-10-12 | Matsushita Electric Industrial Co.,Ltd. | Dispositif a structure multicouche, appareil et procede de production de ce dispositif |
JP2004221596A (ja) * | 2003-01-15 | 2004-08-05 | Sharp Corp | 金属ゲートスタック制御を伴うmosfetしきい値電圧調整 |
JP2006066757A (ja) * | 2004-08-30 | 2006-03-09 | Sanyo Electric Co Ltd | 半導体装置 |
JP2008124484A (ja) * | 2007-12-07 | 2008-05-29 | Toshiba Corp | 半導体装置及びその製造方法 |
JP2008244331A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Toshiba Corp | 半導体装置およびその製造方法 |
KR100870017B1 (ko) * | 2002-08-07 | 2008-11-21 | 삼성전자주식회사 | 박막 트랜지스터 기판의 제조 방법 |
JP2012160737A (ja) * | 2012-03-08 | 2012-08-23 | Toshiba Corp | 半導体装置の製造方法 |
CN112420848A (zh) * | 2020-11-03 | 2021-02-26 | 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 | 氧化物薄膜晶体管及其制作方法、阵列基板 |
-
1997
- 1997-02-08 JP JP4008997A patent/JPH10223909A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112420848A (zh) * | 2020-11-03 | 2021-02-26 | 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 | 氧化物薄膜晶体管及其制作方法、阵列基板 |
CN112420848B (zh) * | 2020-11-03 | 2022-04-08 | 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 | 氧化物薄膜晶体管及其制作方法、阵列基板 |
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