JPH10223897A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH10223897A
JPH10223897A JP3320897A JP3320897A JPH10223897A JP H10223897 A JPH10223897 A JP H10223897A JP 3320897 A JP3320897 A JP 3320897A JP 3320897 A JP3320897 A JP 3320897A JP H10223897 A JPH10223897 A JP H10223897A
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film
insulating film
groove
semiconductor device
wiring layer
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JP3320897A
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Atsushi Takubi
篤 田首
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高解像性レジストを用いたフォトリソグラフ
ィーにより接続孔や配線層を容易且つ確実に形成する。 【解決手段】 ゲート電極膜5及び不純物拡散層7を覆
うように層間絶縁膜8,9を形成し、この層間絶縁膜9
上にこれら層間絶縁膜8,9よりエッチング速度が低く
膜厚の薄い窒化シリコン膜10を形成する。続いて、こ
の窒化シリコン膜10に所望のコンタクト孔と同じ孔径
に開孔12を形成し、窒化シリコン膜10上に層間絶縁
膜13を形成する。そして、層間絶縁膜13に前記孔径
より幅広の配線溝15を形成するとともに、窒化シリコ
ン膜10をマスクとして開孔12に倣ったコンタクト孔
16を層間絶縁膜8,9に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関し、特に、微細な接続孔や配線層を備え
る集積度の高い半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時では、ダイナミック・ランダム・ア
クセス・メモリ(DRAM)やスタティック・ランダム
・アクセス・メモリ(SRAM)、マイクロプロセッサ
等に代表される半導体装置においては、更なる高集積化
や高性能化、多機能化を目的として素子寸法の微細化が
進められている。この目的を達成するためには、層間絶
縁膜に開孔形成する接続孔、例えばコンタクト孔やヴィ
ア孔の孔径寸法も小さくし、金属配線層を多層化するこ
とが必要となる。しかしながら、従来の技術を用いて例
えば孔径寸法が0.25μm以下の微細なコンタクト孔
やヴィア孔を有し、幅寸法が0.35μm以下の多層化
された金属配線層を高い制御性及び再現性をもって製造
することは殆ど不可能であった。
【0003】通常、半導体基板上に形成された層間絶縁
膜にコンタクト孔やヴィア孔、金属配線層をパターン形
成するには、水銀のg線又はi線、エキシマレーザ光線
等のレーザ光線や、電子線、X線、イオン線等のエネル
ギー粒子線を用いたフォトリソグラフィー技術によっ
て、層間絶縁膜に形成されたレジストの所望の部位にコ
ンタクト孔やヴィア孔、金属配線層に相当するパターン
を形成することが必要であり、特に0.25μm以下の
微細な寸法のコンタクト孔やヴィア孔を形成するために
は解像性の高いレジストを用いることが不可欠である。
【0004】ところが、一般的に、高解像性のレジスト
は薄膜化されて用いられ、エッチング耐性が低い。フォ
トリソグラフィーに用いられるレジストには、高解像性
と共に、高感度で高いドライエッチング耐性を有するこ
とが要求されるが、これらの条件を全て満たすことは極
めて困難である。高解像性のレジストの多くはドライエ
ッチング耐性が低いため、一般的なドライエッチング技
術では、微細なコンタクト孔やヴィア孔等の比較的エッ
チング時間の長い下層の絶縁膜を加工する際のエッチン
グマスクとして用いることは不可能であった。
【0005】一方、金属配線層の加工において、所望の
電気抵抗値以下の配線抵抗を有するように金属配線層を
形成する場合、配線抵抗は配線断面積及び配線材料によ
り決定される。配線材料としては一般的にアルミニウム
やその合金等が用いられるが、アルミニウム等は、多結
晶シリコンや絶縁膜等以上に加工する際のフォトレジス
トのドライエッチング耐性が低いため、これを用いて配
線層を形成するには、より膜厚の大きいレジストを用い
ることが必要である。また、所定の大きさ以上の配線断
面積を確保するには、配線寸法を微細化しても膜厚を薄
くすることはできない。従って、金属配線層が多層化さ
れた場合の上部配線層においては、下地段差形状が複雑
化し、より解像度の高いレジストが必要となる。ところ
が、上述のように高解像性のレジストの多くはドライエ
ッチング耐性が低いために、この金属配線層を形成する
際のエッチングマスクに高解像性のレジストを用いるこ
とは不可能であった。
【0006】このように、孔径寸法0.25μm以下の
コンタクト孔及びヴィア孔や幅寸法0.35μm以下の
多層化した金属配線層を形成するには、従来のものより
も遙かに高いドライエッチング耐性を有し、且つ高解像
性能をもったレジストをフォトリソグラフィーに用いる
ことが理想的であるが、現在のところこのようなレジス
トが開発される見通しはない。
【0007】そこで、コンタクト孔やヴィア孔等が形成
される被エッチング膜に対して、レジストよりも高いエ
ッチング選択性のある別の薄膜をマスクとして用いてコ
ンタクト孔やヴィア孔を開孔する方法が、例えば特開平
4−320050号公報に開示されている。この方法に
よれば、微細なコンタクト孔やヴィア孔を形成すること
が可能となる反面、マスク材料に多結晶シリコンを使用
するため、このマスクの成膜温度が600℃以上と高
く、アルミニウムやその合金からなる金属配線層を形成
する場合に配線信頼性の低下が懸念される。
【0008】また、層間絶縁膜をエッチングレートの異
なる少なくとも3層以上の構造で形成する方法が特開平
7−283312号公報に開示されている。この場合、
コンタクト孔やヴィア孔等が形成されるBPSG膜上
に、このBPSG膜よりエッチングレートの小さいSi
3 4 膜を形成し、このSi3 4 膜にコンタクト孔の
開孔を形成する。続いて、このSi3 4 膜の上にSi
2 膜、Si3 4 膜を順次形成し、最上層のSi3
4 膜の上にメタル配線を形成するためのレジストパター
ンを形成する。しかる後、このレジストパターンをマス
クとしてドライエッチングを行うことにより、最下層の
BPSG膜にコンタクト孔を形成するとともに、SiO
2 膜及び最上層のSi3 4 膜を所定形状に残してメタ
ル配線を形成する。この方法によれば、コンタクト孔を
メタル配線と自己整合的に形成することが可能となり、
セルフサイズの縮小化を図ることができる。ところがそ
の反面、層間絶縁膜を多層(ここでは4層)に形成し、
しかも1種類の接続孔を形成するのにSi3 4 膜を2
層に形成するために構造が複雑化し、製造工程が煩雑と
なり、高集積化の妨げとなることが懸念される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、微細孔
や多層化された金属配線層をフォトリソグラフィーによ
り容易且つ確実に形成することは現在のところ極めて困
難であり、妥当な解決策が待たれる現状にある。
【0010】そこで、本発明の目的は、極めて微細な接
続孔(コンタクト孔及びヴィア孔等)や配線層を通常の
高解像性レジストを用いたフォトリソグラフィーにより
容易且つ確実に形成することを可能とし、信頼性の高い
半導体装置及びその製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
導電層と、前記導電層上に形成された第1の絶縁膜と、
前記第1の絶縁膜上に形成された当該第1の絶縁膜より
もエッチング速度の低い材料からなり且つ当該第1の絶
縁膜よりも膜厚の薄い第2の絶縁膜と、前記第2の絶縁
膜上に形成された第3の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜を
貫通する第1の開孔と、前記第1の開孔の形状に倣って
前記第1の絶縁膜を貫通して前記導電層の表面の一部を
露出させる第2の開孔と、前記第1の開孔上に当該第1
の開孔の孔径よりも大きい幅に前記第2の絶縁膜の表面
の一部が露出するように前記第3の絶縁膜に形成された
溝部と、前記第1及び第2の開孔並びに前記溝部を充填
して前記導電層と導通するようにパターン形成された配
線層とを有する。
【0012】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記配線層が、アルミニウム、銅、チタン、窒化チ
タン、タングステン、チタンタングステン、タングステ
ンシリサイドのうち、少なくとも1つが含有されてなる
ものである。
【0013】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記導電層が半導体基板の表面領域に形成された不
純物拡散層或いは他の配線層である。
【0014】本発明の半導体装置の一態様例は、前記第
1及び第2の開孔を充填する導電材からなるコンタクト
プラグと、前記溝部の形成された前記第3の絶縁膜の側
壁に、当該溝部の幅が下方へ向かうにつれて徐々に狭く
なるように、前記コンタクトプラグと同一の導電材から
なる側壁膜とを有し、前記配線層が、前記側壁膜が形成
された前記溝部を充填するとともに前記コンタクトプラ
グと電気的に接続されている。
【0015】この場合、前記溝部が前記配線層の形状に
形成された配線溝とし、当該溝部内を充填することで所
定パターンの前記配線層を形成することが好適である。
【0016】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記第2の絶縁膜が、前記第1の絶縁膜のエッチン
グ速度の1/6以下のエッチング速度をもつ材料からな
る。
【0017】本発明の半導体装置の一態様例において
は、前記コンタクトプラグ及び前記側壁膜が、チタン、
窒化チタン、タングステン、チタンタングステン、タン
グステンシリサイドのうち、少なくとも1つが含有され
てなる。
【0018】本発明の半導体装置の製造方法は、導電層
上に第1の絶縁膜を形成する第1の工程と、前記第1の
絶縁膜上に当該第1の絶縁膜よりもエッチング速度の低
い材料からなる第2の絶縁膜を前記第1の絶縁膜よりも
薄い膜厚に形成する第2の工程と、前記第2の絶縁膜を
貫通し前記第1の絶縁膜の表面の一部を露出させる第1
の開孔をパターン形成する第3の工程と、前記第1の開
孔内を含む前記第2の絶縁膜上に第3の絶縁膜を形成す
る第4の工程と、前記第3の絶縁膜に、前記第1の開孔
の孔径よりも大きい幅の溝部を、前記第1の開孔が露出
するように形成するとともに、前記第1の絶縁膜に、前
記第2の絶縁膜の前記第1の開孔の形状に倣った前記導
電層の表面の一部を露出させる第2の開孔を形成する第
5の工程と、前記第1及び第2の開孔並びに前記溝部を
充填して前記導電層と導通するように配線層をパターン
形成する第6の工程とを有する。
【0019】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第2の絶縁膜を、前記第1の絶縁膜の
エッチング速度の1/6以下のエッチング速度をもつ材
料を用いて形成する。
【0020】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記溝部を前記配線層の形状に形成された
配線溝とし、当該溝部内を充填することで所定パターン
の前記配線層を形成する。
【0021】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記配線層を、アルミニウム、銅、チタ
ン、チタンタングステン、タングステンシリサイドのう
ち、少なくとも1つを材料として用いて形成する。
【0022】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記導電層を半導体基板の表面領域に形成
された不純物拡散層或いは他の配線層とする。
【0023】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記第5の工程の後、前記第6の工程にお
いて、前記第1及び第2の開孔内並びに前記溝部内を埋
めるように導電膜を堆積形成し、前記溝部に対して当該
溝部の深さ程度まで前記導電膜を除去して前記第1及び
第2の開孔内にコンタクトプラグを形成すると同時に、
前記導電膜を加工して、前記溝部の形成された前記第3
の絶縁膜の側壁に、当該溝部の幅が下方へ向かうにつれ
て徐々に狭くなるように側壁膜を形成し、前記配線層を
前記コンタクトプラグと電気的に接続するように形成す
る。
【0024】この場合、前記コンタクトプラグ及び側壁
膜を同時形成する際に、前記第1及び第2の開孔内並び
に前記溝部内を埋めるように形成された前記導電膜の全
面に異方性エッチングを施すことが好適である。
【0025】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記配線層を形成する際に、前記配線層の
全面に化学機械研磨を施して当該配線層を前記溝部内を
埋めるように形成する。
【0026】本発明の半導体装置の製造方法の一態様例
においては、前記コンタクトプラグ及び前記側壁膜を、
チタン、窒化チタン、タングステン、チタンタングステ
ン、タングステンシリサイドのうち、少なくとも1つを
材料として用いて形成する。
【0027】
【作用】本発明の半導体装置においては、その層間絶縁
膜が、第1の絶縁膜、この第1の絶縁膜よりエッチング
速度の低い材料からなり膜厚の薄い第2の絶縁膜及び第
3の絶縁膜が順次積層されて構成されており、第3の絶
縁膜に溝部が形成されているとともに、第1及び第2の
絶縁膜の溝部下に相当する部位にこの溝部の幅寸法より
小さい孔径寸法に第2及び第1の開孔が形成されてい
る。この第1の絶縁膜の第2の開孔は、第2の絶縁膜に
形成された第1の開孔をエッチングマスクとして第3の
絶縁膜の溝部とともにパターン形成されたものである。
ここで、第2の絶縁膜は第1の絶縁膜に比して膜厚が薄
く形成されているため、パターニング時において高解像
性のレジストを用いて微細な第1の開孔を形成すること
ができる。第3の絶縁膜の溝部は第1の開孔の孔径に比
して幅広に形成されるためにそのパターニングは容易で
あり、第2の開孔はこの溝部とともに第1の絶縁膜に第
1の開孔の形状に倣って形成されたものである。従っ
て、この半導体装置においては、配線層との電気的接続
が図られる例えば0.25μm以下の微細な第2の開孔
が精度よく形成されており、更なる高集積化の実現が容
易且つ確実に可能となる。
【0028】本発明の半導体装置の製造方法において
は、第3の絶縁膜に、第1の開孔の孔径よりも大きい幅
の溝部を、第1の開孔が露出するように形成するととも
に、露出した第2の絶縁膜の第1の開孔をマスクとして
第1の絶縁膜に導電層の表面の一部を露出させる第2の
開孔を形成する。ここで、第2の絶縁膜は第1の絶縁膜
に比して膜厚が薄く形成されているため、パターニング
時において高解像性のレジストを用いて微細な第1の開
孔を形成することができる。第3の絶縁膜の溝部は第1
の開孔の孔径に比して幅広に形成されるためにそのパタ
ーニングは容易であり、第2の開孔はこの溝部とともに
第1の絶縁膜に第1の開孔の形状に倣って形成される。
従って、この半導体装置の製造方法においては、配線層
との電気的接続が図られる例えば0.25μm以下の微
細な第2の開孔を精度よく形成することが可能であり、
更なる高集積化を容易且つ確実に実現することができ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
半導体装置及びその製造方法の好適ないくつかの実施の
形態について説明する。
【0030】(第1の実施の形態)先ず、本発明の第1
の実施の形態について説明する。ここでは、半導体装置
としてMOSトランジスタを例示し、その構成について
製造方法と共に述べる。図1及び図3は、第1の実施の
形態によるMOSトランジスタの製造方法を工程順に示
す概略断面図であり、図2は図1(d)の製造工程を示
す概略平面図である。
【0031】先ず、図1(a)に示すように、シリコン
半導体基板1の素子分離領域に、いわゆるLOCOS法
により素子分離構造となるフィールド酸化膜3を形成
し、シリコン半導体基板1にフィールド酸化膜3で囲ま
れた素子形成領域2を画定する。このとき、素子分離構
造としては、フィールド酸化膜3の代わりにシリコン半
導体基板1上の素子分離領域に、シリコン酸化膜内に多
結晶シリコン膜からなるシールドプレート電極が埋設さ
れてなるフィールドシールド素子分離構造をパターン形
成しても好適である。
【0032】続いて、シリコン半導体基板1の素子形成
領域2の全面に熱酸化を施してゲート酸化膜4を形成す
る。
【0033】続いて、例えばCVD法等の真空薄膜形成
技術により、全面に多結晶シリコン膜を形成した後、こ
れをフォトリソグラフィー及びそれに続くドライエッチ
ング等により多結晶シリコン膜及びゲート酸化膜4をパ
ターニングし、ゲート酸化膜4上にゲート電極膜5を形
成するとともに、ゲート電極膜5が形成されていない部
位のゲート酸化膜4を除去する。ここでは、素子形成領
域2のゲート酸化膜4上に形成されたゲート電極膜5の
みを図示する。
【0034】続いて、ゲート電極膜5を含むシリコン半
導体基板1の全面にCVD法等により二酸化シリコン膜
を堆積形成し、この二酸化シリコン膜の全面に異方性ド
ライエッチングを施すことにより、ゲート電極膜5(及
びゲート酸化膜4)の側面のみに二酸化シリコン膜から
なる側壁保護膜6を形成する。
【0035】続いて、ゲート電極膜5及びフィールド酸
化膜3をマスクとして、素子形成領域3におけるシリコ
ン半導体基板1に対してこのシリコン半導体基板1の導
電型と逆導電型の不純物(例えば、シリコン半導体基板
1がN型ならばP型のホウ素(B)等、P型ならばN型
の砒素(As)等)をイオン注入し、続いてアニール処
理等を施してゲート電極膜5の両側におけるシリコン半
導体基板1の表面領域にソース/ドレイン拡散層となる
一対の不純物拡散層7を形成する。
【0036】ここで、不純物拡散層7は、それらの両端
部がそれぞれゲート酸化膜4を介して上部に存するゲー
ト電極膜5の両端部と若干オーバーラップするように形
成される。
【0037】続いて、フィールド酸化膜を含むシリコン
半導体基板1の全面に、減圧CVD法により二酸化シリ
コン膜8を1000Å程度に堆積形成し、続いてこの二
酸化シリコン膜8上に常圧CVD法によりBPSG膜9
を膜厚8000Å程度に堆積形成して、N2 雰囲気にて
950℃で10分間、BPSG膜9をフローさせる。そ
の後、このBPSG膜9の表面を化学機械研磨法(CM
P法)により研磨して表面層を2000〜3000Å程
度除去して平坦化する。
【0038】次いで、図1(b)に示すように、平坦化
されたBPSG膜9上に、減圧CVD法により窒化シリ
コン膜10を膜厚200Å程度に堆積形成する。続い
て、この窒化シリコン膜10上に反射防止膜(不図示)
を形成し、この反射防止膜の上に高解像性を有する化学
増幅型のレジスト11を塗布形成する。ここで、レジス
ト11は、BPSG膜9よりも遙かに膜厚の薄い窒化シ
リコン膜10をパターニングするためのみに形成するも
のであるので、厚い膜厚に形成する必要はなく、500
0Å程度以上の膜厚に形成すればよい。
【0039】ここで、反射防止膜は、露光時における化
学増幅型のレジスト11に生じがちな定在波効果の防止
と、窒化シリコン膜10に起因するレジスト11中の酸
の損失防止を目的として形成されるものであり、解像寸
法の制御性の向上や解像不良の発生防止等が実現され
る。
【0040】続いて、このレジスト11にKrFエキシ
マレーザ光線を用いてフォトリソグラフィーを施して露
光・現像等を行い、レジスト11に例えば孔径0.25
μm程度のコンタクトパターン11aを形成する。
【0041】続いて、レジスト11をエッチングマスク
として、窒化シリコン膜10にドライエッチングを施し
てコンタクトパターン11aの形状に倣った開孔12を
形成する。このドライエッチングは、通常の平行平板型
エッチャーを用いて、300(mmTorr)の低圧条
件下で行われ、レジスト11に対する10程度のエッチ
ング速度比(選択比)が達成される。
【0042】次いで、図1(c)に示すように、レジス
ト11を例えばO2 プラズマによる灰化処理により除去
した後に、開孔12内を含む窒化シリコン膜10の全面
に、常圧CVD法によりBPSG膜13を膜厚4000
Å程度に堆積形成して、N2雰囲気にて950℃で10
分間、BPSG膜13をフローさせる。
【0043】次いで、図1(d)に示すように、BPS
G膜13上に反射防止膜(不図示)を形成し、この反射
防止膜の上に高解像性を有する化学増幅型のレジスト1
4を塗布形成した後に、このレジスト14にKrFエキ
シマレーザ光線を用いてフォトリソグラフィーを施して
露光・現像等を行い、レジスト14に、開孔12上に位
置する所定部位に開孔12の孔径に比して幅広の配線溝
パターン14aを形成する。
【0044】続いて、レジスト14をエッチングマスク
として、BPSG膜13とその下層のBPSG膜9及び
二酸化シリコン膜8にドライエッチングを施す。このと
き、COガスを混合させたエッチングガスを用いること
により、窒化シリコン膜10に対するBPSG膜9,1
3及び二酸化シリコン膜8の十分なエッチング速度比
(選択比)、ここでは17程度の選択比を確保すること
ができる。従って、図2に示すように、BPSG膜13
に配線溝パターン14aの形状に倣った配線溝15が形
成されるとともに、窒化シリコン膜10がエッチングス
トッパーとして機能して、BPSG膜9及び二酸化シリ
コン膜8を貫きシリコン半導体基板1に形成された不純
物拡散層7の表面の一部を露出させるコンタクト孔16
が窒化シリコン膜10の開孔12の形状に倣って形成さ
れる。
【0045】次いで、図3(a)に示すように、レジス
ト14を例えばO2 プラズマによる灰化処理により除去
した後に、スパッタ法又はCVD法により、コンタクト
孔16内及び配線溝15内を含むBPSG膜13の全面
に図示しないチタン膜(Ti膜)を膜厚20Å程度に形
成し、続いてCVD法により、チタン膜上に窒化チタン
膜(TiN膜)17及びタングステン膜(W膜)18を
それぞれの膜厚を500Å及び4000Å程度に順次堆
積形成する。ここで、チタン膜及び窒化チタン膜17
は、タングステン膜18の密着用の下地膜として機能す
る。
【0046】続いて、チタン膜、窒化チタン膜17及び
タングステン膜18の全面にこれらの合計膜厚分の異方
性ドライエッチングを施し、配線溝15の形成された部
位以外のBPSG膜13上のチタン膜、窒化チタン膜1
7及びタングステン膜18を除去する一方、コンタクト
孔16(及び開孔12)内を充填して不純物拡散層7と
電気的に接続されるコンタクトプラグ19を形成すると
ともに、配線溝15が形成されたBPSG膜13の側壁
に側壁膜20を残存させる。この側壁膜20は、配線溝
15の幅が下方へ向かうにつれて徐々に狭くなるように
なだらかな表面をもって形成される。
【0047】次いで、図3(b)に示すように、スパッ
タ法により、配線溝15内の側壁膜20の表面及びコン
タクトプラグ19の上面を含むBPSG膜13の全面に
下地膜となるチタン膜21及びアルミニウム合金膜22
をそれぞれ膜厚100Å程度及び5000Å程度に形成
する。
【0048】しかる後、図3(c)に示すように、化学
機械研磨法(CMP法)により、BPSG膜13の表面
が露出するまでアルミニウム合金膜22及びチタン膜2
1を研磨し除去することにより、配線溝15内を側壁膜
20を介して充填しコンタクトプラグ19と電気的に接
続される配線層23が形成される。
【0049】そして、例えば全面に更に他の層間絶縁膜
を形成し、所定の他の配線層を形成する等の後工程を経
て、MOSトランジスタを完成させる。
【0050】上述のように、この第1の実施の形態によ
れば、BPSG膜13に、窒化シリコン膜10に形成さ
れた開孔12の孔径よりも大きい幅の配線溝15を、開
孔12が露出するように形成するとともに、露出した開
孔12をマスクとしてBPSG膜9及び二酸化シリコン
膜8に不純物拡散層7の表面の一部を露出させるコンタ
クト孔16を形成する。ここで、窒化シリコン膜10は
BPSG膜9に比して膜厚が薄く形成されているため、
パターニング時において高解像性のレジスト11を用い
て所望の微細な開孔12を形成することができる。BP
SG膜13の配線溝15は開孔12の孔径に比して幅広
に形成されるためにそのパターニングは容易であり、コ
ンタクト孔16はこの配線溝15とともにBPSG膜9
及び二酸化シリコン膜8に開孔12の形状に倣って形成
される。従って、このMOSトランジスタの製造方法に
おいては、配線溝15とコンタクト孔16とが同時形成
されるために製造工程が短縮化されるとともに、配線層
23との電気的接続が図られるコンタクトプラグ19が
充填形成される例えば0.25μm以下の微細なコンタ
クト孔16を精度よく形成することが可能であり、更な
る高集積化を効率良く容易且つ確実に実現することがで
きる。
【0051】また、従来では、コンタクトプラグを形成
する際に、コンタクト孔を形成した後にこのコンタクト
孔に例えばタングステン等を埋め込んで、このタングス
テン等の全面に異方性エッチングを施した後に、配線溝
を形成して再度タングステン等を埋め込んで2度目の異
方性エッチングを施していた。それに対して、第1の実
施の形態においては、配線溝15及びコンタクト孔16
を形成した後に、タングステン等を埋め込んで1回の異
方性エッチングを施すだけでコンタクトプラグ19及び
側壁膜20を形成することができる。
【0052】更に、配線溝15が形成されたBPSG膜
13の側壁には、配線溝15の幅が下方へ向かうにつれ
て徐々に狭くなるようになだらかなテーパ状の表面を有
する側壁膜20が形成されているため、アルミニウム合
金膜22のスパッタ形成時における埋め込み特性が向上
し、内部にボイドの発生がない第1配線層23を形成す
ることができる。
【0053】また、第1配線層23はコンタクトプラグ
19と下地膜であるチタン膜21を介して接続されるた
め、図4に示すように例えばコンタクトプラグ19内に
ボイドVが発生した場合でも、CMP法によるアルミニ
ウム合金膜22の研磨時に用いる化学研磨剤がボイドV
内に混入することがなく、ボイドV内に残留した化学研
磨剤によるコンタクトプラグ19の溶解が確実に防止さ
れる。
【0054】(第2の実施の形態)以下、本発明の第2
の実施の形態について説明する。第2の実施の形態のM
OSトランジスタは、第1の実施の形態のそれと略同様
の構成を有し同様の製造工程を経て形成されるが、その
ヴィア孔及びその上層の配線層の形成方法に特徴があ
る。図5及び図6は、第2の実施の形態によるMOSト
ランジスタの製造方法を工程順に示す概略断面図であ
る。なお、第1の実施の形態のMOSトランジスタと同
様の構成要素等については同符号を記して説明を省略す
る。
【0055】先ず、第1の実施の形態の場合と同様に、
図5(a)に示すように、シリコン半導体基板1にLO
COS法によりフィールド酸化膜3を形成して素子形成
領域2を画定し、シリコン半導体基板1の素子形成領域
2の全面に熱酸化を施してゲート酸化膜4を形成する。
続いて、ゲート酸化膜4上にゲート電極膜5をパターン
形成し、側壁保護膜6を形成した後に、ゲート電極膜5
及びフィールド酸化膜3をマスクとしてゲート電極膜5
の両側のシリコン半導体基板1にその導電型と逆導電型
の不純物をイオン注入して一対の不純物拡散層7を形成
する。
【0056】続いて、フィールド酸化膜3を含むシリコ
ン半導体基板1の全面に二酸化シリコン膜やBPSG膜
からなる層間絶縁膜31を堆積形成し、層間絶縁膜31
にフォトリソグラフィー及びそれに続くドライエッチン
グを施すことにより、層間絶縁膜31を貫通しその下部
に存する不純物拡散層7の表面の一部を露出させるコン
タクト孔32をパターン形成する。
【0057】続いて、スパッタ法により、コンタクト孔
32内を含む層間絶縁膜31の全面にアルミニウム合金
膜33を形成し、このアルミニウム合金膜33にフォト
リソグラフィー及びそれに続くドライエッチングを施す
ことにより、コンタクト孔32を充填して不純物拡散層
7と電気的に接続されるとともに層間絶縁膜31上に所
定形状に延在する第1配線層34をパターン形成する。
【0058】次いで、図5(b)に示すように、第1配
線層34上を含む層間絶縁膜31の全面に、プラズマC
VD法により二酸化シリコン膜35を7000Å程度に
堆積形成する。
【0059】次いで、図5(c)に示すように、二酸化
シリコン膜35の表面を化学機械研磨法(CMP法)に
より研磨して表面層を2000〜3000Å程度除去し
て平坦化した後、平坦化された二酸化シリコン膜35上
に、プラズマCVD法により窒化シリコン膜36を膜厚
200Å程度に堆積形成する。続いて、この窒化シリコ
ン膜36上に反射防止膜(不図示)を形成し、この反射
防止膜の上に高解像性を有する化学増幅型のレジスト3
7を塗布形成する。ここで、レジスト37は、二酸化シ
リコン膜35よりも遙かに膜厚の薄い窒化シリコン膜3
6をパターニングするためのみに形成するものであるの
で、厚い膜厚に形成する必要はなく、5000Å程度以
上の膜厚に形成すればよい。
【0060】続いて、このレジスト37にKrFエキシ
マレーザ光線を用いてフォトリソグラフィーを施して露
光・現像等を行い、レジスト37にヴィアパターン37
aを形成する。
【0061】続いて、レジスト37をエッチングマスク
として、窒化シリコン膜36にドライエッチングを施し
てヴィアパターン37aの形状に倣った開孔38を形成
する。
【0062】次いで、図5(d)に示すように、レジス
ト37を例えばO2 プラズマによる灰化処理により除去
した後に、開孔38内を含む窒化シリコン膜36の全面
に、常圧CVD法により二酸化シリコン膜39を膜厚8
000Å程度に堆積形成して、N2 雰囲気にて950℃
で10分間、二酸化シリコン膜39をフローさせる。
【0063】次いで、図6(a)に示すように、二酸化
シリコン膜39上に反射防止膜(不図示)を形成し、こ
の反射防止膜の上に高解像性を有する化学増幅型のレジ
スト40を塗布形成した後に、このレジスト40にKr
Fエキシマレーザ光線を用いてフォトリソグラフィーを
施して露光・現像等を行い、レジスト40に、開孔38
上に位置する所定部位に開孔38の孔径に比して幅広の
配線溝パターン40aを形成する。
【0064】続いて、レジスト40をエッチングマスク
として、二酸化シリコン膜39とその下層の層間絶縁膜
31にドライエッチングを施し、二酸化シリコン膜39
に配線溝パターン40aの形状に倣った配線溝41を形
成するとともに、窒化シリコン膜36がエッチングスト
ッパーとして機能して、二酸化シリコン膜35を貫き第
1配線層34の表面の一部を露出させるヴィア孔42が
窒化シリコン膜36の開孔38の形状に倣って形成され
る。
【0065】次いで、図6(b)に示すように、レジス
ト40を例えばO2 プラズマによる灰化処理により除去
した後に、スパッタ法又はCVD法により、ヴィア孔4
2内及び配線溝41内を含む二酸化シリコン膜39の全
面に図示しないチタン膜(Ti膜)を膜厚20Å程度に
形成し、続いてCVD法により、チタン膜上に窒化チタ
ン膜(TiN膜)43及びタングステン膜(W膜)44
をそれぞれの膜厚を500Å及び4000Å程度に順次
堆積形成する。ここで、チタン膜及び窒化チタン膜43
は、タングステン膜44の密着用の下地膜として機能す
る。
【0066】続いて、チタン膜、窒化チタン膜43及び
タングステン膜44の全面にこれらの合計膜厚分の異方
性ドライエッチングを施し、配線溝41の形成された部
位以外の二酸化シリコン膜39上のチタン膜、窒化チタ
ン膜43及びタングステン膜44を除去する一方、ヴィ
ア孔42(及び開孔38)内を充填して第1配線層34
と電気的に接続されるコンタクトプラグ45を形成する
とともに、配線溝41が形成された二酸化シリコン膜3
9の側壁に側壁膜46を残存させる。この側壁膜46
は、配線溝41の幅が下方へ向かうにつれて徐々に狭く
なるようになだらかな表面をもって形成される。
【0067】次いで、図6(c)に示すように、スパッ
タ法により、配線溝41内の側壁膜46の表面及びコン
タクトプラグ45の上面を含む二酸化シリコン膜39の
全面に下地膜となるチタン膜47及びアルミニウム合金
膜48をそれぞれ膜厚200Å程度及び5000Å程度
に形成する。
【0068】しかる後、図6(d)に示すように、化学
機械研磨法(CMP法)により、二酸化シリコン膜39
の表面が露出するまでアルミニウム合金膜48及びチタ
ン膜47を研磨し除去することにより、配線溝41内を
側壁膜46を介して充填しコンタクトプラグ45と電気
的に接続される第2配線層49が形成される。
【0069】そして、例えば全面に更に他の層間絶縁膜
を形成し、所定の他の配線層を形成する等の後工程を経
て、MOSトランジスタを完成させる。
【0070】上述のように、この第2の実施の形態によ
れば、二酸化シリコン膜39に、窒化シリコン膜36に
形成された開孔38の孔径よりも大きい幅の配線溝41
を、開孔28が露出するように形成するとともに、露出
した開孔38をエッチングマスクとして二酸化シリコン
膜39に第1配線層34の表面の一部を露出させるヴィ
ア孔42を形成する。ここで、窒化シリコン膜36は二
酸化シリコン膜35に比して膜厚が薄く形成されている
ため、パターニング時において高解像性のレジスト40
を用いて微細な開孔38を形成することができる。二酸
化シリコン膜39の配線溝41は開孔38の孔径に比し
て幅広に形成されるためにそのパターニングは容易であ
り、ヴィア孔42はこの配線溝41とともに二酸化シリ
コン膜35に開孔42の形状に倣って形成される。従っ
て、このMOSトランジスタの製造方法においては、配
線溝41とヴィア孔42とが同時形成されるために製造
工程が短縮化されるとともに、第2配線層49との電気
的接続が図られるコンタクトプラグ45が充填形成され
る例えば0.25μm以下の微細なヴィア孔42を精度
よく形成することが可能であり、更なる高集積化を容易
且つ確実に実現することができる。
【0071】また、従来では、コンタクトプラグを形成
する際に、ヴィア孔を形成した後にこのヴィア孔に例え
ばタングステン等を埋め込んで、このタングステン等の
全面に異方性エッチングを施した後に、配線溝を形成し
て再度タングステン等を埋め込んで2度目の異方性エッ
チングを施していた。それに対して、第2の実施の形態
においては、配線溝41及びヴィア孔42を形成した後
に、タングステン等を埋め込んで1回の異方性エッチン
グを施すだけでコンタクトプラグ45及び側壁膜46を
形成することができる。
【0072】更に、配線溝41が形成された二酸化シリ
コン膜39の側壁には、配線溝41の幅が下方へ向かう
につれて徐々に狭くなるようになだらかな表面を有する
側壁膜46が形成されているため、アルミニウム合金膜
48のスパッタ形成時における埋め込み特性が向上し、
内部にボイドの発生がない第2配線層49を形成するこ
とができる。
【0073】また、第2配線層49はコンタクトプラグ
19と下地膜であるチタン膜21を介して接続されるた
め、図7に示すように例えばコンタクトプラグ45内に
ボイドVが発生した場合でも、CMP法によるアルミニ
ウム合金膜48の研磨時に用いる化学研磨剤がボイドV
内に混入することがなく、ボイドV内に残留した化学研
磨剤によるコンタクトプラグ45の溶解が確実に防止さ
れる。
【0074】なお、第1の実施の形態では不純物拡散層
7の接続用のコンタクト孔16の形成に窒化シリコン膜
10を、第2の実施の形態では第1配線層34の接続用
のヴィア孔42の形成に窒化シリコン膜36をそれぞれ
用い、コンタクト孔16及びヴィア孔42にそれぞれコ
ンタクトプラグ19,45を形成したが、本発明はこれ
らに限定されることはない。例えば、先ず第1の実施の
形態で示した如く、不純物拡散層と接続されるコンタク
ト孔を窒化シリコン膜をエッチングマスクとして用いて
形成し、コンタクトプラグや配線溝の側壁膜、第1配線
層を形成した後に、続いて第2の実施の形態で示した如
く、第1配線層と接続されるコンタクト孔を窒化シリコ
ン膜をエッチングマスクとして用いて形成し、コンタク
トプラグや配線溝の側壁膜、第2配線層を形成すること
も好適である。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、極めて微細な接続孔
(コンタクト孔及びヴィア孔等)や配線層を通常の高解
像性レジストを用いたフォトリソグラフィーにより容易
且つ確実に形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるMOSトラ
ンジスタの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるMOSトラ
ンジスタの製造方法の一工程を示す概略平面図である。
【図3】図1に引き続き、本発明の第1の実施の形態に
おけるMOSトランジスタの製造方法を工程順に示す概
略断面図である。
【図4】コンタクトプラグ内にボイドが発生した様子を
示す概略断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるMOSトラ
ンジスタの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
【図6】図5に引き続き、本発明の第2の実施の形態に
おけるMOSトランジスタの製造方法を工程順に示す概
略断面図である。
【図7】コンタクトプラグ内にボイドが発生した様子を
示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン半導体基板 2 素子形成領域 3 フィールド酸化膜 4 ゲート酸化膜 5 ゲート電極膜 6 側壁保護膜 7 不純物拡散層 8 二酸化シリコン膜 9,13 BPSG膜 10 窒化シリコン膜 12 開孔 15,41 配線溝 16 コンタクト孔 19,45 コンタクトプラグ 20,46 側壁膜 23 配線層 31 層間絶縁膜 34 第1配線層 42 ヴィア孔 49 第2配線層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/90 A

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電層と、前記導電層上に形成された第
    1の絶縁膜と、 前記第1の絶縁膜上に形成された当該第1の絶縁膜より
    もエッチング速度の低い材料からなり且つ当該第1の絶
    縁膜よりも膜厚の薄い第2の絶縁膜と、 前記第2の絶縁膜上に形成された第3の絶縁膜と、 前記第2の絶縁膜を貫通する第1の開孔と、 前記第1の開孔の形状に倣って前記第1の絶縁膜を貫通
    して前記導電層の表面の一部を露出させる第2の開孔
    と、 前記第1の開孔上に当該第1の開孔の孔径よりも大きい
    幅に前記第2の絶縁膜の表面の一部が露出するように前
    記第3の絶縁膜に形成された溝部と、 前記第1及び第2の開孔並びに前記溝部を充填して前記
    導電層と導通するようにパターン形成された配線層とを
    有することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記配線層は、アルミニウム、銅、チタ
    ン、窒化チタン、タングステン、チタンタングステン、
    タングステンシリサイドのうち、少なくとも1つが含有
    されてなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 前記導電層が半導体基板の表面領域に形
    成された不純物拡散層或いは他の配線層であることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の開孔を充填する導電
    材からなるコンタクトプラグと、 前記溝部の形成された前記第3の絶縁膜の側壁に、当該
    溝部の幅が下方へ向かうにつれて徐々に狭くなるよう
    に、前記コンタクトプラグと同一の導電材からなる側壁
    膜とを有し、 前記配線層が、前記側壁膜が形成された前記溝部を充填
    するとともに前記コンタクトプラグと電気的に接続され
    ていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記溝部が前記配線層の形状に形成され
    た配線溝であり、当該溝部内を充填することで所定パタ
    ーンの前記配線層が形成されていることを特徴とする請
    求項4に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の絶縁膜が、前記第1の絶縁膜
    のエッチング速度の1/6以下のエッチング速度をもつ
    材料からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    1項に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記コンタクトプラグ及び前記側壁膜
    は、チタン、窒化チタン、タングステン、チタンタング
    ステン、タングステンシリサイドのうち、少なくとも1
    つが含有されてなることを特徴とする請求項4〜6のい
    ずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 導電層上に第1の絶縁膜を形成する第1
    の工程と、 前記第1の絶縁膜上に当該第1の絶縁膜よりもエッチン
    グ速度の低い材料からなる第2の絶縁膜を前記第1の絶
    縁膜よりも薄い膜厚に形成する第2の工程と、 前記第2の絶縁膜を貫通して前記第1の絶縁膜の表面の
    一部を露出させる第1の開孔をパターン形成する第3の
    工程と、 前記第1の開孔内を含む前記第2の絶縁膜上に第3の絶
    縁膜を形成する第4の工程と、 前記第3の絶縁膜に、前記第1の開孔の孔径よりも大き
    い幅の溝部を、前記第1の開孔が露出するように形成す
    るとともに、前記第1の絶縁膜に、前記第2の絶縁膜の
    前記第1の開孔の形状に倣った前記導電層の表面の一部
    を露出させる第2の開孔を形成する第5の工程と、 前記第1及び第2の開孔並びに前記溝部を充填して前記
    導電層と導通するように配線層をパターン形成する第6
    の工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記第2の絶縁膜を、前記第1の絶縁膜
    のエッチング速度の1/6以下のエッチング速度をもつ
    材料を用いて形成することを特徴とする請求項8に記載
    の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記溝部を前記配線層の形状に形成さ
    れた配線溝とし、当該溝部内を充填することで所定パタ
    ーンの前記配線層を形成することを特徴とする請求項8
    又は9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記配線層を、アルミニウム、銅、チ
    タン、チタンタングステン、タングステンシリサイドの
    うち、少なくとも1つを材料として用いて形成すること
    を特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の半
    導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記導電層を半導体基板の表面領域に
    形成された不純物拡散層或いは他の配線層とすることを
    特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の半導
    体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記第5の工程の後、前記第6の工程
    において、前記第1及び第2の開孔内並びに前記溝部内
    を埋めるように導電膜を堆積形成し、前記溝部に対して
    当該溝部の深さ程度まで前記導電膜を除去して前記第1
    及び第2の開孔内にコンタクトプラグを形成すると同時
    に、前記導電膜を加工して、前記溝部の形成された前記
    第3の絶縁膜の側壁に、当該溝部の幅が下方へ向かうに
    つれて徐々に狭くなるように側壁膜を形成して、前記配
    線層を前記コンタクトプラグと電気的に接続するように
    形成することを特徴とする請求項8〜12のいずれか1
    項に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記コンタクトプラグ及び側壁膜を同
    時形成する際に、前記第1及び第2の開孔内並びに前記
    溝部内を埋めるように形成された前記導電膜の全面に異
    方性エッチングを施すことを特徴とする請求項13に記
    載の半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記配線層を形成する際に、前記配線
    層の全面に化学機械研磨を施して当該配線層を前記溝部
    内を埋めるように形成することを特徴とする請求項13
    又は14に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記コンタクトプラグ及び前記側壁膜
    を、チタン、窒化チタン、タングステン、チタンタング
    ステン、タングステンシリサイドのうち、少なくとも1
    つを材料として用いて形成することを特徴とする請求項
    13〜15のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方
    法。
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