JPH10223622A - 半導体装置の製造方法および装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および装置

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JPH10223622A
JPH10223622A JP2399297A JP2399297A JPH10223622A JP H10223622 A JPH10223622 A JP H10223622A JP 2399297 A JP2399297 A JP 2399297A JP 2399297 A JP2399297 A JP 2399297A JP H10223622 A JPH10223622 A JP H10223622A
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JP
Japan
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pressure
unit
atmospheric pressure
oxide film
controlling
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JP2399297A
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Tadashi Suzuki
匡 鈴木
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大気圧変動に依存することなく、安定した酸
化膜厚ならびに膜質を得る。 【解決手段】 半導体ウエハ上の酸化膜の形成が開始さ
れると、モニタ部10bがモニタした気圧計9のモニタ
値に応じた設定データを検索部10cが格納部10aか
ら検索し、その設定データに基づいてガス流量圧力制御
部10dがプロセスガスの流量を増減するようにガスユ
ニット5の制御を行う。同時に排気圧力制御部10e
は、プロセスチューブの排気量を設定された排気量まで
増減するように排気制御バルブ8の制御を行い、プロセ
スチューブ内の圧力を大気圧の変動に依存することなく
一定に保ちながら成膜を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法および装置に関し、特に、常圧付近における半導体
ウエハに酸化膜を形成する常圧熱酸化の成膜に適用して
有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者が検討したところによれば、酸
素または水分子を加熱された反応室内の半導体ウエハに
供給することにより高温において熱酸化の反応をさせ、
半導体ウエハに酸化膜を形成される熱酸化装置は、この
酸化膜の形成を1気圧付近の大気圧下で行っている。
【0003】なお、この種の熱酸化装置について詳しく
述べてある例としては、平成6年9月9日、株式会社プ
レスジャーナル発行、松下晋司(編)、「月刊Semi
conductor World増刊号 The Eq
uipment」P71〜P75があり、この文献に
は、酸化拡散装置の基本構成などが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な熱酸化装置では、次のような問題点があることが本発
明者により見い出された。
【0005】すなわち、大気圧下で酸化膜の形成を行う
ために、大気圧が変動すると、酸化時の反応室内の酸化
雰囲気圧力が変化することにより酸化速度が変化し、そ
れに応じて半導体ウエハに形成される酸化膜厚が変化し
てしまうという問題が生じてしまい、歩留まり低下や装
置の稼働率低下の要因となっている。
【0006】また、熱酸化装置には、排気管に反応室内
の圧力を制御する圧力制御機構、いわゆる、APC(A
uto Pressure Control)を備えた
ものもあるが、この場合も、反応室と排気管との圧力を
一定にするだけであり、大気圧が変動すると酸化膜厚の
変化が同様に生じてしまう。
【0007】本発明の目的は、大気圧変動に依存するこ
となく、安定した酸化膜厚ならびに膜質を得ることので
きる半導体装置の製造方法および装置を提供することに
ある。
【0008】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0010】すなわち、本発明の半導体装置の製造方法
は、大気圧を大気圧測定手段によりモニタ部がモニタす
る工程と、モニタされた圧力に対応するデータを格納部
に格納された設定データから検索部が検索する工程と、
検索結果に基づいてガス流量圧力制御部が制御信号を生
成し、反応室に供給される処理ガスの流量制御を行う流
量制御手段の制御を行う工程と、検索結果に基づいて排
気圧力制御部が制御信号を生成し、反応室から排気され
る処理ガスの排気量の制御を行う排気制御手段の制御を
行う工程とを有するものである。
【0011】それにより、大気圧が変動しても反応室内
の圧力が自動的に絶えず一定に保たれるので、安定した
膜厚および膜質の酸化膜を得ることができる。
【0012】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
大気圧を大気圧測定手段によりモニタ部がモニタする工
程と、モニタされた圧力に対応するデータを格納部に格
納された時間設定データから検索し、処理時間を演算部
が演算する工程と、演算結果に基づいて処理時間の制御
を行う工程とを有するものである。
【0013】それにより、大気圧が変動しても自動的に
酸化膜形成における処理時間の補償を行うので、安定し
た膜厚および膜質の酸化膜を得ることができる。
【0014】さらに、本発明の半導体製造装置は、大気
圧を測定する大気圧測定手段と、当該大気圧測定手段に
より測定された圧力に基づいて反応室内の圧力を一定に
制御する圧力制御手段とを設けたものである。
【0015】それにより、圧力制御手段が大気圧が変動
しても反応室内の圧力を自動的に絶えず一定に保つの
で、安定した膜厚および膜質の酸化膜を得ることができ
る。
【0016】また、本発明の半導体製造装置は、前記圧
力制御手段が、設定データを格納する格納部と、大気圧
測定手段のモニタを行うモニタ部と、当該モニタ部の測
定データに応じた設定データを格納部から検索する検索
部と、当該検索部の検索結果に基づいて制御信号を出力
し、反応室に供給される処理ガスの流量制御を行う流量
制御手段の制御を行うガス流量圧力制御部と、該検索部
の検索結果に基づいて制御信号を生成し、反応室から排
気される処理ガスの排気量の制御を行う排気制御手段の
制御を行う排気圧力制御部とよりなるものである。
【0017】それにより、検索部の検索結果に基づいて
ガス流量圧力制御部およびガス流量圧力制御部が反応室
内の圧力を大気圧の変動に基づいて増減することによ
り、反応室内の圧力を絶えず一定に保ちながら成膜を行
うので、安定した膜厚および膜質の酸化膜を得ることが
できる。
【0018】さらに、本発明の半導体製造装置は、大気
圧を測定する大気圧測定手段と、当該大気圧測定手段に
より測定された圧力に基づいて処理時間の制御を行う処
理制御手段とを設けたものである。
【0019】それにより、処理制御手段が、大気圧が変
動しても自動的に酸化膜形成における処理時間の補償を
行うので、安定した膜厚および膜質の酸化膜を得ること
ができる。
【0020】また、本発明の半導体製造装置は、前記処
理制御手段が、時間設定データを格納する格納部と、大
気圧測定手段のモニタを行うモニタ部と、当該モニタ部
によりモニタされた気圧のデータならびに該格納部に格
納された時間設定データに基づいて処理時間の演算を行
う演算部と、当該演算部の演算結果に基づいて処理時間
の制御を行う制御部とよりなるものである。
【0021】それにより、演算部の演算結果に基づいて
制御部が大気圧の変動に基づいて処理時間の補償をする
ことにより、安定した膜厚および膜質の酸化膜を得るこ
とができる。
【0022】以上のことにより、常に高品質な酸化膜を
形成できるので半導体装置の歩留まりを向上でき、かつ
製品の品質も向上させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0024】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1による縦形のドライ酸化装置の説明図、図2は、
本発明の実施の形態1によるドライ酸化装置に設けられ
た圧力制御手段のブロック図、図3は、本発明の実施の
形態1によるウェット酸化装置に設けられた圧力制御手
段の動作フローチャート、図4は、本発明が検討した縦
形のドライ酸化装置の説明図、図5は、酸化膜厚の大気
圧依存性の比較検討図、図6は、CMOS素子における
ゲート酸化膜厚のヒストグラムの比較検討図である。
【0025】本実施の形態1において、乾燥酸素中の酸
化により半導体ウエハに酸化膜を形成させる縦形のドラ
イ酸化装置(半導体製造装置)1は、酸化膜を形成させ
る、たとえば、石英などからなる円柱状のプロセスチュ
ーブ(反応室)2が設けられている。
【0026】また、ドライ酸化装置1には、プロセスチ
ューブ2内を加熱するヒータおよびプロセスチューブ2
内の保温を行う断熱材が設けられており、ヒータはプロ
セスチューブ2の外周部近傍に設けられ、断熱材はプロ
セスチューブ2の上方に設けられている。
【0027】さらに、プロセスチューブ2の上部には、
処理ガスである後述するプロセスガスおよびキャリアガ
スが供給されるガス供給口2aが設けられており、同じ
くプロセスチューブ2の下部には該プロセスチューブ2
内のガスが排気される排気口2bが設けられている。
【0028】また、ドライ酸化装置1は、プロセスチュ
ーブ2をシールする石英キャップ3がプロセスチューブ
2の下部に設けられている。さらに、この石英キャップ
3上には、酸化膜が形成される半導体ウエハ(被処理
物)が所定の数載置される、たとえば、石英からなるウ
エハカセット4が設けられ、プロセスチューブ2に内設
するようになっている。
【0029】また、ドライ酸化装置1には、後述する制
御部の制御信号に基づいてドライ酸化を行うためのプロ
セスガスである酸素(O2 )ガスおよびキャリアガスと
なる窒素(N2 )ガスなどのそれぞれのガスにおける流
量制御を行うガスユニット(流量制御手段)5が設けら
れている。
【0030】さらに、ガスユニット5の一方は、配管6
を介してガスの供給源である工場配管と接続され、他方
は、配管6aを介してプロセスチューブ2のガス供給口
2aと接続され、ガスユニット5により流量制御された
プロセスガスおよびキャリアガスは、ガス供給口2aか
ら供給され、プロセスチューブ2内のガスは、排気口2
bから配管7を介して排気される。
【0031】また、ドライ酸化装置1は、制御部の制御
信号に基づいてプロセスチューブ2の排気量の制御を行
う排気制御バルブ(排気制御手段)8が排気口2bの近
傍に設けられている。さらに、ドライ酸化装置1には、
大気圧を測定する気圧計(大気圧測定手段)9ならびに
該ドライ酸化装置1のすべての制御を司る圧力制御手段
10が設けられている。
【0032】次に、圧力制御手段10の構成について図
2を用いて説明する。
【0033】まず、圧力制御手段10には、予め測定を
行ったそれぞれの条件毎のプロセスガスの供給量ならび
に排気ガス量のデータからなる設定データを格納する格
納部10aおよび気圧計9のモニタを行うモニタ部10
bが設けられている。
【0034】また、圧力制御手段10は、モニタ部10
bの測定データに応じた設定データを格納部10aから
検索する検索部10cが設けられており、モニタ部10
bが検索部10cと電気的に接続されている。
【0035】さらに、圧力制御手段10は、該検索部1
0cの検索結果に基づいてガスユニット5の制御を行う
制御信号を生成し、ガスユニット5に出力するガス流量
圧力制御部(流量圧力制御部)10dが設けられてい
る。
【0036】さらに、圧力制御手段10は、同じく検索
部10cの検索結果に基づいてプロセスチューブ2の排
気量の制御を行う制御信号を生成し、排気制御バルブ8
の制御を行う排気圧力制御部10eが設けられている。
さらに、圧力制御手段10には、該圧力制御手段10の
すべての制御を司る制御部10fが設けられている。
【0037】そして、制御部10fは、格納部10a、
検索部10c、ガス流量圧力制御部10d、排気圧力制
御部10eと電気的に接続されている。
【0038】次に、本実施の形態の作用について図1、
図2ならびに図3のフローチャートを用いて説明する。
【0039】まず、搬送ユニットにより半導体ウエハが
ウエハカセット4に載置され、ウエハカセット4がプロ
セスチューブ2内の所定の位置にセットされると、キャ
リアガスを供給しながら前述したヒータによりプロセス
チューブ2内の加熱を行い、所定の温度まで加熱を行
う。
【0040】その後、プロセスガスの酸素ガス(乾燥酸
素)をキャリアガスである窒素ガスとともにプロセスチ
ューブ2に供給し、半導体ウエハ上における酸化膜の形
成を開始する(ステップS101)。
【0041】この時、ガスユニット5から供給されるプ
ロセスガス、キャリアガスの供給量は、予め設定された
所定の流量となっており、プロセスチューブ2の排気量
を制御する排気制御バルブ8も予め設定された所定の開
度となっている。
【0042】また、圧力制御手段10の検索部10cに
は、モニタ部10bがモニタした気圧計9のデータが絶
えず入力されており(ステップS102)、そのモニタ
値に応じて、ガスユニット5ならびに排気制御バルブ8
の制御を行い、プロセスチューブ2内の圧力を一定に維
持しながら酸化膜の形成を行う。
【0043】たとえば、基準となる基準圧力を設定し、
その基準の圧力から1hPa毎に圧力が高くなった場合
と圧力が低くなった場合のプロセスガスの供給量ならび
に排気ガス量、すなわち、排気制御バルブ8の開度から
なる設定データを予め測定し、格納部10aに格納して
おくものとする。
【0044】そして、モニタしている気圧計9の圧力が
基準圧力の場合、圧力制御手段10は酸化膜の形成を開
始した状態のキャリアガスの流量およびプロセスチュー
ブ2の排気量を維持する(ステップS103)。
【0045】また、モニタしている気圧計9の圧力が基
準圧力よりも高くなった場合には(ステップS10
4)、検索部10cが、モニタしている圧力の値に応じ
たキャリアガスの流量および排気量となる設定値を格納
部10aから検索する(ステップS105)。
【0046】そして、その設定値に基づいてガス流量圧
力制御部10dがプロセスガスの流量を設定された流量
まで減少させるようにガスユニット5の制御を行う(ス
テップS106)。また、同時に排気圧力制御部10e
は、プロセスチューブ2の排気量を設定された排気量ま
で増加するように排気制御バルブ8の制御を行い、プロ
セスチューブ2内の圧力を低くすることにより、プロセ
スチューブ2内の圧力を一定にする(ステップS10
6)。
【0047】次に、モニタしている気圧計9の圧力が基
準圧力よりも低くなった場合には、検索部10cがモニ
タしている圧力の値に応じたキャリアガスの流量および
排気量となる設定値を格納部10aから検索する(ステ
ップS107)。
【0048】そして、その設定値に基づいてガス流量圧
力制御部10dがプロセスガスの流量を設定された流量
まで増加させるようにガスユニット5の制御を行う(ス
テップS108)。また、同時に排気圧力制御部10e
は、プロセスチューブ2の排気量を設定された排気量ま
で減少するように排気制御バルブ8の制御を行い、プロ
セスチューブ2内の圧力を高くすることにより、プロセ
スチューブ2内の圧力を一定にする(ステップS10
8)。
【0049】よって、圧力制御手段10がステップS1
02〜ステップS108の処理を絶えず行うことによ
り、大気圧が変動してもプロセスチューブ2内の圧力を
一定にに保つことができる。
【0050】次に、本発明者が検討した縦型のドライ酸
化装置30を図4に示す。
【0051】このドライ酸化装置30は、酸化膜を形成
させる石英などからなる円柱状のプロセスチューブ3
1、プロセスガスである酸素(O2 )ガスおよびキャリ
アガスとなる窒素(N2 )ガスなどのそれぞれのガスに
おける流量制御を行うガスユニット32ならびに該ドラ
イ酸化装置30のすべての制御を司る制御手段33によ
り構成されている。
【0052】また、プロセスチューブ31には、該プロ
セスチューブ31内を加熱するヒータおよびプロセスチ
ューブ2内の保温を行う断熱材が設けられており、プロ
セスチューブ2の上部には、プロセスガス、キャリアガ
スが供給されるガス供給口31aが設けられており、同
じくプロセスチューブ31の下部には該プロセスチュー
ブ2内のガスが排気される排気口31bが設けられてい
る。
【0053】さらに、ドライ酸化装置30は、プロセス
チューブ31をシールする石英キャップ33がプロセス
チューブ2の下部に設けられ、この石英キャップ33上
には、酸化膜が形成される半導体ウエハ(被処理物)が
所定の数載置される、たとえば、石英からなるウエハカ
セット34が設けられ、プロセスチューブ31に内設す
るようになっている。
【0054】ここで、図5、図6に本発明者が検討した
ドライ酸化装置31および本実施の形態におけるドライ
酸化装置1との酸化膜形成の比較図を示す。
【0055】まず、図5は、膜厚10nmの熱酸化を行
った場合の酸化膜厚の大気圧依存性を示している。
【0056】酸化条件は、850℃、パイロジェニック
酸化(水素/酸素=0.5)、酸化時間7分である。ま
た、本発明者が検討したドライ酸化装置に30おける大
気圧依存性のプロットを’△’により示し、本実施の形
態におけるドライ酸化装置1の大気圧依存性のプロット
を’■’により示している。
【0057】図5に示すように、縦型酸化装置30で
は、気圧の変動によって酸化膜厚が変化し、気圧が低い
ほど膜厚が薄くなっているのに対して、ドライ酸化装置
1では、気圧の変動に関係なく、膜厚が一定しているこ
とが分かる。
【0058】また、ここでは、膜厚10nmの場合にお
ける例を示したが、他の膜厚および酸化条件に適用して
も同様に良好な酸化膜が得られる。
【0059】次に、図6は、CMOS(Complem
entary Metal Oxide Semico
nductor)素子におけるゲート酸化膜厚のヒスト
グラムを示している。
【0060】ここで、製造プロセスは、デザインルール
0.5μmの一般的なCMOSプロセスを用いており、ゲ
ート酸化膜厚は9nmである。
【0061】この場合も、ドライ酸化装置30と比較し
て、ドライ酸化装置1においては大幅にばらつきが小さ
くなっていることが分かる。CMOSが形成された半導
体チップの製造における歩留まりを大幅に向上すること
ができる。
【0062】それにより、本実施の形態1においては、
圧力制御手段10が大気圧が変動してもプロセスチュー
ブ2内の圧力を絶えず一定に保つので、安定した膜厚お
よび膜質の酸化膜を得ることができる。
【0063】(実施の形態2)図7は、本発明の実施の
形態2による縦形のドライ酸化装置の説明図、図8は、
本発明の実施の形態2によるドライ酸化装置に設けられ
た圧力制御手段のブロック図、図9は、本発明の実施の
形態2によるドライ酸化装置に設けられた圧力制御手段
の動作フローチャートである。
【0064】本実施の形態2においては、乾燥酸素中の
酸化により半導体ウエハに酸化膜を形成させる縦形のド
ライ酸化装置(半導体製造装置)1aは、酸化膜を形成
させる石英などからなる円柱状のプロセスチューブ2お
よびそのプロセスチューブ2をシールする石英キャップ
3が設けられている。
【0065】また、プロセスチューブ2には、該プロセ
スチューブ2を加熱するヒータおよびプロセスチューブ
2内の保温を行う断熱材が設けられており、ヒータはプ
ロセスチューブ2の外周部近傍に設けられ、断熱材はプ
ロセスチューブ2の上方に設けられている。
【0066】さらに、プロセスチューブ2の上部には、
プロセスガスおよびキャリアガスが供給されるガス供給
口2aが設けられており、同じくプロセスチューブ2の
下部には該プロセスチューブ2内のガスが排気される排
気口2bが設けられている。
【0067】また、石英キャップ3上には、酸化膜が形
成される半導体ウエハ(被処理物)が所定の数載置され
る石英などのウエハカセット4が設けられ、プロセスチ
ューブ2に内設するようになっている。
【0068】また、ドライ酸化装置1には、ドライ酸化
を行うプロセスガスである酸素ガスおよびキャリアガス
となる窒素ガスなどのそれぞれのガスにおける流量を一
定にするガスユニット5が設けられ、配管6aを介して
ガス供給口2aと接続され、ガスユニット5により流量
制御されたプロセスガスおよびキャリアガスは、ガス供
給口2aから供給され、プロセスチューブ2内のガス
は、排気口2bから配管7を介して排気される。
【0069】さらに、ドライ酸化装置1には、大気圧を
測定する気圧計9ならびに該ドライ酸化装置1のすべて
の制御を司る処理制御手段11が設けられている。
【0070】次に、処理制御手段11の構成を図8を用
いて説明する。
【0071】まず、処理制御手段11は、予め測定を行
ったそれぞれの条件毎の処理時間のデータである時間設
定データを格納する格納部11aならびに気圧計9のモ
ニタを行うモニタ部11bが設けられている。
【0072】また、処理制御手段11には、モニタ部1
1bによりモニタされた気圧のデータ、標準圧力時の処
理時間および時間設定データに基づいて酸化膜の形成処
理時間を演算する演算部11cが設けられており、モニ
タ部11bと電気的に接続されている。
【0073】さらに、処理制御手段11は、演算部11
cの演算結果に基づいて酸化膜を形成の処理時間の制御
ならびに該処理制御手段11のすべての制御を司る制御
部11dが設けられてる。そして、格納部11aおよび
演算部11cは、制御部11dと電気的に接続されてい
る。
【0074】次に、本実施の形態の作用について図7、
図8ならびに図9のフローチャートを用いて説明する。
【0075】まず、搬送ユニットにより半導体ウエハが
ウエハカセット4に載置され、ウエハカセット4がプロ
セスチューブ2内の所定の位置にセットされると、キャ
リアガスを供給しながら前述したヒータによりプロセス
チューブ2内の加熱を行い、所定の温度まで加熱を行
う。
【0076】その後、プロセスガスの酸素ガスをキャリ
アガスである窒素ガスとともにプロセスチューブ2に供
給し、半導体ウエハ上における酸化膜の形成を開始する
(ステップS201)。ここで、ガスユニット5から供
給されるプロセスガス、キャリアガスの供給量ならびに
プロセスチューブ2の排気量は一定となっている。
【0077】また、処理制御手段11の演算部11cに
は、モニタ部11bによりモニタされた気圧計9の圧力
のデータが絶えず入力されており(ステップS20
2)、そのモニタ値に応じて、演算部11cが格納部1
1aから時間設定データを検索し、酸化膜の形成におけ
る処理時間を増減させ、大気圧変動による酸化膜厚、膜
質の変化を補償している。
【0078】たとえば、基準となる基準圧力を予め設定
し、その基準の圧力から1hPa毎に圧力が高くなった
場合と圧力が低くなった場合の酸化膜形成の処理時間を
測定し、それらの測定データを時間設定データとして格
納部11aに格納しておくものとする。
【0079】そして、大気圧が前述した基準圧力の場
合、処理制御手段11は格納部11aに格納された標準
の処理時間による酸化膜形成の処理を行う(ステップS
203)。
【0080】また、モニタしている大気圧が基準圧力よ
りも高くなった場合には(ステップS204)、演算部
11cが、モニタしている圧力の値に応じた時間設定デ
ータを格納部11aから検索する(ステップS20
5)。
【0081】そして、演算部11cは、検索した時間設
定データを制御部11dに出力し、それに基づいて、制
御部11dは処理時間を標準の時間よりも所定の時間だ
け短くして処理を終了する制御を行う(ステップS20
6)。
【0082】次に、大気圧が基準圧力よりも低くなった
場合には、演算部11cが、モニタしている圧力の値に
応じた時間設定データを格納部11aから検索する(ス
テップS207)。
【0083】そして、演算部11cは、検索した時間設
定データを制御部11dに出力し、それに基づいて、制
御部11dは処理時間を標準の時間よりも所定の時間だ
け長くして処理を終了する制御を行う(ステップS20
8)。
【0084】よって、処理制御手段11がステップS2
02〜ステップS208の処理を絶えず行うことによ
り、大気圧が変動しても、変動に応じて酸化膜形成の処
理時間を増減させるので均一な膜厚および膜質を得るこ
とができる。
【0085】ここで、前記実施の形態1の図5に示した
本発明者が検討したドライ酸化装置30および本実施の
形態におけるドライ酸化装置1との酸化膜形成の比較図
において、酸化膜の形成の処理時間により補償を行う場
合の酸化膜厚の大気圧依存性を’□’により示してい
る。
【0086】この場合においても、図5に示すように、
本発明者が検討したドライ酸化装置30では、気圧の変
動によって酸化膜厚が変化し、気圧が低いほど膜厚が薄
くなっているのに対して、酸化膜の形成の処理時間によ
り補償を行うドライ酸化装置1aでは、気圧の変動に関
係なく、膜厚が一定していることが分かる。
【0087】それにより、本実施の形態2においては、
処理制御手段11が大気圧が変動しても酸化膜形成にお
ける処理時間の補償を行うので、安定した膜厚および膜
質の酸化膜を得ることができる。
【0088】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0089】たとえば、前記実施の形態1,2において
は、乾燥酸素中の酸化により酸化膜を形成するドライ酸
化装置について記載したが、酸化装置は、たとえば、水
蒸気酸化によるウェット酸化や水素燃焼酸化などの酸化
膜の形成を大気圧で行う常圧酸化装置であれば良好に高
品質な酸化膜を形成することができる。
【0090】また、前記実施の形態1,2では、半導体
ウエハをバッチ処理する酸化装置の場合につて記載した
が、枚葉処理を行う酸化装置に気圧計および圧力制御手
段または処理制御手段を設けるようにしても良好に高品
質な酸化膜を形成することができる。
【0091】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0092】(1)本発明によれば、大気圧が変動して
も圧力制御手段が反応室内の圧力を自動的に絶えず一定
に保つので、安定した膜厚および膜質の酸化膜を得るこ
とができる。
【0093】(2)また、本発明では、大気圧が変動し
ても処理制御手段が、自動的に酸化膜形成における処理
時間の補償を行うので、安定した膜厚および膜質の酸化
膜を得ることができる。
【0094】(3)さらに、本発明においては、膜厚規
格が狭い酸化工程などの大気圧管理による酸化処理着工
制限が不要となるので、半導体製造装置の稼動率を向上
することができる。
【0095】(4)また、本発明によれば、前記(1)
〜(3)により、常に高品質な酸化膜を形成できるので
半導体装置の歩留まりを向上でき、かつ製品の品質も向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による縦形のドライ酸化
装置の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態1によるドライ酸化装置に
設けられた圧力制御手段のブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1によるウェット酸化装置
に設けられた圧力制御手段の動作フローチャートであ
る。
【図4】本発明が検討した縦形のドライ酸化装置の説明
図である。
【図5】酸化膜厚の大気圧依存性の比較検討図である。
【図6】CMOS素子におけるゲート酸化膜厚のヒスト
グラムの比較検討図である。
【図7】本発明の実施の形態2による縦形のウェット酸
化装置の説明図である。
【図8】本発明の実施の形態2によるウェット酸化装置
に設けられた圧力制御手段のブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態2によるウェット酸化装置
に設けられた圧力制御手段の動作フローチャートであ
る。
【符号の説明】
1,1a ドライ酸化装置(半導体製造装置) 2 プロセスチューブ(反応室) 2a ガス供給口 2b 排気口 3 石英キャップ 4 ウエハカセット 5 ガスユニット(流量制御手段) 6,6a 配管 7 配管 8 排気制御バルブ(排気制御手段) 9 気圧計(大気圧測定手段) 10 圧力制御手段 10a 格納部 10b モニタ部 10c 検索部 10d ガス流量圧力制御部(流量圧力制御部) 10e 排気圧力制御部 10f 制御部 11 処理制御手段 11a 格納部 11b モニタ部 11c 演算部 11d 制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常圧により被処理物に酸化膜を形成させ
    る半導体装置の製造方法であって、 大気圧を大気圧測定手段によりモニタ部がモニタする工
    程と、 モニタされた圧力に対応するデータを格納部に格納され
    た設定データから検索部が検索する工程と、 検索結果に基づいてガス流量圧力制御部が制御信号を生
    成し、反応室に供給される処理ガスの流量制御を行う流
    量制御手段の制御を行う工程と、 検索結果に基づいて排気圧力制御部が制御信号を生成
    し、前記反応室から排気される処理ガスの排気量の制御
    を行う排気制御手段の制御を行う工程とを有することを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 常圧により被処理物に酸化膜を形成させ
    る半導体装置の製造方法であって、 大気圧を大気圧測定手段によりモニタ部がモニタする工
    程と、 モニタされた圧力に対応するデータを格納部に格納され
    た時間設定データから検索し、処理時間を演算部が演算
    する工程と、 演算結果に基づいて処理時間の制御を行う工程とを有す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 常圧により被処理物に酸化膜を形成させ
    る半導体製造装置であって、大気圧を測定する大気圧測
    定手段と、前記大気圧測定手段により測定された圧力に
    基づいて反応室内の圧力を一定に制御する圧力制御手段
    と、前記反応室に供給する処理ガスの流量制御を行う流
    量制御手段と、前記反応室から排気される処理ガスの排
    気量の制御を行う排気制御手段とを設けたことを特徴と
    する半導体製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体製造装置におい
    て、前記圧力制御手段が、設定データを格納する格納部
    と、前記大気圧測定手段のモニタを行うモニタ部と、前
    記モニタ部の測定データに応じた設定データを格納部か
    ら検索する検索部と、前記検索部の検索結果に基づいて
    制御信号を生成し、前記流量制御手段の制御を行うガス
    流量圧力制御部と、前記検索部の検索結果に基づいて制
    御信号を生成し、前記排気制御手段の制御を行う排気圧
    力制御部とよりなることを特徴とする半導体製造装置。
  5. 【請求項5】 常圧により被処理物に酸化膜を形成させ
    る半導体製造装置であって、大気圧を測定する大気圧測
    定手段と、前記大気圧測定手段により測定された圧力に
    基づいて処理時間の制御を行う処理制御手段と、前記反
    応室に供給する処理ガスの流量制御を行う流量制御手段
    と、前記反応室から排気される処理ガスの排気量の制御
    を行う排気制御手段とを設けたことを特徴とする半導体
    製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体製造装置におい
    て、前記処理制御手段が、時間設定データを格納する格
    納部と、前記大気圧測定手段のモニタを行うモニタ部
    と、前記モニタ部によりモニタされた気圧のデータなら
    びに前記格納部に格納された時間設定データに基づいて
    処理時間の演算を行う演算部と、前記演算部の演算結果
    に基づいて処理時間の制御を行う制御部とよりなること
    を特徴とする半導体製造装置。
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