JPH10223462A - 電磁機器 - Google Patents

電磁機器

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JPH10223462A
JPH10223462A JP9019307A JP1930797A JPH10223462A JP H10223462 A JPH10223462 A JP H10223462A JP 9019307 A JP9019307 A JP 9019307A JP 1930797 A JP1930797 A JP 1930797A JP H10223462 A JPH10223462 A JP H10223462A
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JP
Japan
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coil
winding
terminal
bobbin
lead wire
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JP9019307A
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English (en)
Inventor
Shigeo Kayoijima
茂夫 通島
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TEC CORP
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TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、小型化を図るのに適するとともに、
巻胴部に巻かれたコイルの層とコイルの引き出し線との
間の短絡を防止でき、かつ、コイルの巻線作業性を向上
できる放電灯安定器(電磁機器)を得ることにある。 【解決手段】コイル24が巻装されるコイルボビン22を備
え、このボビンがコイルの引き出し線24a を端子金具33
で固定する複数の端子保持部30を有する端子台28を一体
に設けた放電灯安定器を前提とする。端子台28にボビン
22の巻胴部25に直角な平板状の仕切り壁31を設けて、こ
の壁31と複数の端子保持部30との間に凹状の引き出し線
案内溝34を区画する。仕切り壁31の長手方向両端に案内
溝34とボビン22の巻線スペースSとを連通するスリット
状の通線溝32を設ける。巻胴部25に巻かれたコイル24の
巻き始め引き出し線24a を、通線溝32から案内溝34に通
して端子保持部30に導いたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯安定器等の
電磁機器に関する。
【0002】
【従来の技術】図6〜図10は従来の放電灯安定器の構
成を示す図であって、図6に示されるように後述の絶縁
紙13で覆われるコイル1と、コイルボビン2と、鉄心
3とを具備してなる。鉄心3はE型鉄心3a(なお、中
央脚は図示されない)とこれに組み合わされるI型鉄心
3bとからなる。
【0003】図7〜図10に示されるようにコイルボビ
ン2は、コイル1を巻装する巻胴部4の両端に夫々フラ
ンジ部5、6を有し、これらフランジ部5、6にコイル
1からの巻始め引き出し線1a(図7および図10参
照)等を端子金具7にて固定する端子台8が一体に設け
られている。端子台8は複数の端子保持部9を有し、こ
れら保持部9は、図8、図9等に示されるように先端が
開放された四角筒状をなしていて、端子金具7が挿入さ
れる端子挿入穴9aと、この穴9aに連通するとともに
相対向する一対のスリット9bとを有している。引き出
し線1a等は、端子保持部9の端面上方から一対のスリ
ット9bにわたって端子挿入穴9aを横断するように保
持され、その状態で端子保持部9の端面上方から端子挿
入穴9aに端子金具7を圧入することにより、端子保持
部9に端子金具7とともに固定され、同時にこの端子金
具7と引き出し線1a等の電気的接続がなされるように
なっている。
【0004】そして、従来においてフランジ部5側の端
子台8には、巻胴部4に対応する端子保持部9に連続す
る複数のリブ10が所定間隔で設けられている。これら
リブ10は端子保持部9よりも高さが低く、その巻胴部
4側の面で巻胴部4の外側、言い換えれば、両フランジ
部5、6間の巻線スペース2aに収容して巻胴部4に巻
き付けられるコイル1の端面を支持するようになってい
る。
【0005】前記構成の電磁機器は次の手順で組み立て
られる。まず、リブ10の先端方向および巻線スペース
2a方向に夫々開放してリブ10群の両側に形成された
一対の凹み部11、12のいずれか一方に、コイル1の
巻始め引き出し線1aを通して、この線1aをリブ10
の先端を経由させて一つの端子保持部9のスリット9b
に前記のように保持させる。この状態で、コイル1を規
定の巻数だけコイルボビン2に巻き付けた後、コイル1
の図示しないコイル巻き終わり引き出し線を他方の凹み
部11又は12に通して、この線を必要に応じてリブ1
0の先端を経由させて一つの端子保持部9のスリット9
bに前記のように保持させる。次に、巻き付けられたコ
イル1の外周面に絶縁を目的とした絶縁紙13を巻き付
け、そして、引き出し線1a等が保持された端子保持部
9の夫々に端子金具7を圧入気味に挿入して、この端子
金具7を挿着するとともに引き出し線1aを固定する。
最後に、コイル1が巻かれたコイルボビン2をE型鉄心
3aの中央脚を嵌合することにより装着してから、この
鉄心3aにI型鉄心3bを組み合わせ、これら両鉄心3
a、3bを溶接止めして、鉄心3を組み立てる。以上の
手順で電磁機器の組み立てが完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の構成で
は、コイル巻き始め引き出し線1aが図10に示すよう
に一方の凹み部11内を斜めに張り渡されるように設け
られるとともに、この凹み部11および各リブ10間の
凹み部は夫々巻線スペース2aに開放されているため、
図10に示されるように巻胴部4に巻き付けられたコイ
ル1の巻胴部4寄りの下層側の一部が、上層側コイルの
巻き付け圧力を受け、前記凹み部11等に押し込まれて
巻き崩れを起こし、かつ、凹み部11においては押し込
まれたコイル1が前記斜めの引き出し線1aに接触する
ことがある。
【0007】そして、このような巻き崩れ状態によりコ
イル1の整列巻きが崩れると、フランジ部5側において
はバラ巻き状態となるために、巻線スペース2aに対す
るコイル1の占有率が増える。それにより、より多くコ
イル1を巻き付ける必要があるため、コイルボビン2全
体を大きくする必要があり、ひいては電磁機器全体を大
型にする因子の一つとなっており、小型化を妨げてい
る。
【0008】しかも、前記のように巻き始め引き出し線
1aとコイル1の下層側の端面とが接触するために、こ
れらの間で短絡を生じる恐れがある。
【0009】ところで、前記不具合は、コイル自動巻線
機での巻線作業を一度中断して、手作業によりコイル巻
き始め引き出し線1aを端子保持部9側に接するように
寄せるとともに、凹み部11等に入り込んだコイル1の
端面を押し戻す作業を行った後に、自動巻線作業を再開
することで解消できる。
【0010】しかし、こうした対処法を採用する場合に
は、自動巻線動作を中断させるためにコイル1の巻線作
業性が著しく悪いという問題がある。
【0011】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、小型化を図るのに適するとともに、巻胴部に巻か
れたコイルの層とコイルの引き出し線との間の短絡を防
止でき、かつ、コイルの巻線作業性を向上できる電磁機
器を得ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、コイルと、こ
のコイルを巻装する巻胴部の両端に夫々フランジ部を有
し、少なくとも一方のフランジ部に前記コイルからの引
き出し線を端子金具にて固定する端子台が一体に設けら
れたコイルボビンと、このボビンが装着される鉄心とを
具備する電磁機器を前提とする。
【0013】そして、前記課題を解決するために請求項
1の発明は、前記端子台が、前記巻胴部から外側に張り
出して突出されるとともに複数並べて形成され、その突
出端から前記巻胴部方向に前記端子金具が挿着される端
子保持部と、前記巻胴部から外側に直角に張り出して設
けられるとともに、前記並設された複数の前記端子保持
部との間に前記端子金具の挿入方向が開放された凹状の
引き出し線案内溝を区画する平板状の仕切り壁と、この
仕切り壁の長手方向両端に夫々設けられ前記引き出し線
案内溝と前記両フランジ間の巻線スペースとを連通させ
るスリット状の通線溝と、を有してなるとともに、前記
巻胴部に巻かれた前記コイルからの引き出し線を、前記
通線溝から前記引き出し線案内溝に通して前記端子保持
部に導いたことを特徴とするものである。
【0014】この請求項1の発明において、端子台の仕
切り壁は、通線溝から端子保持部にわたるコイルの引き
出し線を導く引き出し線案内溝と巻線スペースとの間に
介在して、これら案内溝と巻線スペースとを区画してい
る。そのため、この仕切り壁は、巻線スペースに収容し
て巻胴部外周に巻き付けられるコイルの端面を規制する
ストッパ部材として作用し、巻き付けられたコイルの端
面の一部が端子保持部側に押し出されることを防止す
る。これとともに、仕切り壁は、巻線スペース内のコイ
ルと引き出し線案内溝内に導かれた前記引き出し線とが
接触することを妨げて、コイルとその引き出し線との間
の絶縁壁として作用する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1から図5を参照して本
発明の第1の実施の形態を説明する。この実施の形態に
係る電磁機器は放電灯安定器である。なお、図5におい
てはコイル24の各層の識別を容易にするため、便宜上
一層置きにハッチングを付して描いてある。
【0016】この放電灯安定器は、図1に示されるよう
にE型鉄心(なお、その中央脚は図示しない。)21a
とI型鉄心21bとを溶接により連結してなる鉄心21
と、前記中央脚に嵌合して鉄心21に装着される合成樹
脂の一体成形品からなるコイルボビン22と、このボビ
ン22に巻き付けられて外面を絶縁紙23を覆われたコ
イル24とを具備してなる。なお、図1中21cは溶接
跡である。
【0017】コイルボビン22は図2〜図5に示される
ようにコイル24を巻装する巻胴部25の両端に夫々外
方に直角状に張り出すフランジ部26、27を有し、こ
れら両フランジ部26、27には端子台28、29が夫
々一体に設けられている。
【0018】そのうちの少なくとも一方の端子台例えば
フランジ部26に一体成形された端子台28は、複数の
端子保持部30と、仕切り壁31と、一対の通線溝32
とを有して形成されている。
【0019】詳しくは、図4等に示されるように各端子
保持部30は、巻胴部25から外側に直角状に張り出し
て突出されるとともに、コイルボビン22の厚み方向に
沿って一列に並んで設けられている。これら保持部30
は、コイルボビン22の高さ方向(図3および図4にお
いて上方向)に突出する四角筒状をなしており、その突
出端に開放された端子挿入穴30aを有しているととも
に、この穴30aと連通する一対のスリット30bを有
している。スリット30bは、夫々コイルボビン22の
幅方向に対向する端子保持部30の一対の壁に形成され
ていて、端子保持部30の突出端に開放されている。
【0020】これらの端子保持部30のうち選択的に必
要とされるものには夫々図1に示されるように端子金具
33が挿着されている。端子金具33は略L字型に折り
曲げられたものであって、その一辺を、端子挿入穴30
aに対して端子保持部30の突出端から巻胴部25方向
に圧入気味に挿入することにより、端子保持部30に固
定されるようになっている。また、端子金具33が挿着
される端子保持部30にはこれを横断するようにコイル
24の巻き始め引き出し線24aが、一対のスリット3
0にわたって取付けられるようになっている。この引き
出し線24aのスリット30への保持は端子金具33の
挿入に先立って行われる。
【0021】仕切り壁31は、端子保持部30よりも高
さが低い平板状であって、端子保持部30の近傍であっ
て、かつ、この他方の端子台29側に位置して巻胴部2
5から直角に張り出して設けられている。この仕切り壁
31はフランジ部26の一部をなし、その端子保持部2
9側の平らな面は、フランジ部26の巻線スペースSに
臨んだ平らな面、言い換えれば、他方のフランジ部27
と対向する面と非連続ではあるが同一平面上に位置され
ている。巻線スペースSは両フランジ部26、27間の
空間によって形成される。
【0022】仕切り壁31は、これと複数の端子保持部
30との間に凹状の引き出し線案内溝34を区画してい
る。この案内溝34は端子金具33の挿入方向、言い換
えれば、端子保持部30および仕切り壁31の先端側が
開放された溝状部である。この引き出し線案内溝34に
は前記引き出し線24a等が収容して配線されるように
なっている。
【0023】他方のフランジ部27に一体に成形された
端子台29は、複数の端子保持部35と複数のリブ36
とを有している。端子保持部35は前記端子保持部30
と同じ構成である。リブ36は、各端子保持部35の巻
線スペースSに臨んだ壁面から突出されており、これら
リブ36の仕切り壁31側の面は、他方のフランジ部2
7のフランジ部26と対向する面と非連続ではあるが同
一平面上に位置されている。
【0024】一対の通線溝32は、仕切り壁31の長手
方向両端部に設けられた比較的幅広なスリットにより形
成されている。これらの溝32は、巻胴部25の外面に
達していて、引き出し線案内溝34と巻線スペースSと
を連通して設けられている。これら通線溝32の底部に
は巻胴部25の角部25aの一端部が位置されており、
したがって、通線溝32は前記角部25aの一端部に跨
るように、言い換えれば、前記角部の両端部に位置して
形成されている。そして、図4に示されるようにように
通線溝32の底部と巻線スペースSとを連通して斜めの
ガイド溝37がフランジ部26の根元部に形成されてい
る。このガイド溝37は、巻線スペースSから通線溝3
2を通って前記案内溝34に至る引き出し線24aの形
状の急激な変化をできる限り少なくして、コイル24の
巻胴部25への自動巻き込みを円滑かつ容易にするため
に、図4に示されるように長く伸びて形成されている。
【0025】こうした構成のコイルボビン22の巻胴部
25の外周には前記コイル24が図示しないコイル自動
巻線機を用いて巻き付けられている。このコイル24の
巻き始め引き出し線24aは、一方の通線溝32から引
き出し線案内溝34を通って任意の端子保持部30に導
かれている。同様に、コイル24の図示しない巻き終わ
り引き出し線も他方の通線溝32から引き出し線案内溝
34を通って任意の端子保持部30に導かれている。こ
れらの引き出し線24a等の先端部は端子保持部30の
スリット30bに密に嵌めて端子保持部30に取付けら
れて、この保持部30に挿入して固定される前記端子金
具33に電気的に接続されるようになっている。また、
他の端子保持部35に挿着される端子金具38とコイル
24の図示しない引き出し線等との接続は、前記引き出
し線24aと端子金具33との接続構造と同様である。
【0026】前記構成の放電灯安定器は次の手順で組み
立てられる。まず、コイル自動巻線機動作により所望と
する端子保持部30のスリット30bに、コイル24の
巻始め引き出し線24aを通して、この線24aを端子
保持部30に横断させて保持させる。そして、引き出し
線24aを引き出し線案内溝34に収容しつつ通すとと
もに、仕切り壁31の両端側に形成された一対の通線溝
32のいずれか一方に通す。こうした引き回しによりコ
イル24は巻線スペースSに導入される。この導入は、
前記斜めであってかつ長いガイド溝37を経由して行わ
れるので、次にコイル自動巻線機が実施する巻線動作の
始まりが円滑である。
【0027】次いで、コイル自動巻線機が巻線動作を営
み、コイル24を規定の巻数だけコイルボビン22の巻
胴部25に巻き付けた後、コイル24の図示しないコイ
ル巻き終わり引き出し線を他方の通線溝32から引き出
し線案内溝34に通して、この引き出し線を他の一つの
端子保持部30のスリット30b間にわたって前記のよ
うに横断させて保持させる。そして、コイル自動巻線機
からコイルボビン22を取出して、このボビン22に巻
き付けられたコイル24の外周面に絶縁を目的とした絶
縁紙23を巻き付ける。
【0028】この後、引き出し線24a等が保持された
端子保持部30の端子挿入穴30aの夫々に、引き出し
線24a等の取付け方向と同方向から端子金具33を圧
入気味に挿入して、この端子金具33を挿着するととも
に各引き出し線24a等を固定する。
【0029】最後に、コイル24が巻かれたコイルボビ
ン22をE型鉄心21aの中央脚を嵌合することにより
装着してから、この鉄心21aにI型鉄心21bを組み
合わせ、これら両鉄心21a、21bを溶接止めして、
鉄心21を組み立てる。以上の手順で放電灯安定器の組
み立てが完了する。
【0030】こうして組み立てられる放電灯安定器は、
通線溝32から端子保持部30にわたるコイル24の巻
き始め引き出し線24aが導かれる引き出し線案内溝3
4と巻線スペースSとの間に、端子台28に形成した仕
切り壁31が介在して、これら案内溝34と巻線スペー
スSとを区画している。それにより、仕切り壁31を、
巻線スペースSに収容して巻胴部25の外周に巻き付け
られるコイル24の端面の位置を規制するストッパ部材
として利用できる。そのため、巻胴部25に巻き付けら
れたコイル22の巻胴部25寄りの下層側の一部が、上
層側コイルの巻き付け圧力を受け、端子保持部30側に
押し出されて巻き崩れを起こすことが防止されるととも
に、巻き付けられるコイル24の各層が仕切り壁31の
壁面に沿って正しく積み上げられるように規制されて、
コイル24を整列巻きさせることができる。
【0031】このようにコイル24の巻き崩れを防止し
つつ、その整列巻きを保証できるから、巻線スペースS
に対するコイル24の占有率が増えて、巻線スペースS
が小さいコイルボビン22を採用でき、それに伴い放電
灯安定器の小型化を促進するのに有利となる。
【0032】その上、仕切り壁31のストッパ作用によ
り、巻線スペースS内のコイル24とコイル引き出し線
案内溝34内に導かれたコイル巻き始め引き出し線24
aとが接触することが妨げられて、コイル巻き始め引き
出し線24aとコイル24の下層側とが短絡する恐れを
なくすことができる。
【0033】このように短絡の恐れがなくコイル24を
コイルボビン22に巻き付けることができるため、従来
のように、短絡を回避するための措置としてコイル自動
巻線機での巻線作業を一度中断し、手作業によりコイル
巻き始め引き出し線およびコイルの端面を押し戻す作業
を余儀なくされ、その後に自動巻線作業を再開する、と
いう手間を要することがなく、連続して自動巻線作業を
継続させてコイル24を巻くことができる。したがっ
て、コイル24の巻線作業性が向上し、その自動化によ
り容易に製造できる。
【0034】なお、本発明は前記第1の実施の形態には
制約されない。例えば、一方の端子台28だけではなく
他方の端子台29においても、既述のような引き出し線
案内溝34を区画する仕切り壁31および通線溝32を
設けて実施することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0036】請求請1に記載の発明によれば、端子台に
設けた仕切り壁により通線溝から端子保持部に至るコイ
ルの引き出し線が導かれる引き出し線案内溝と巻線スペ
ースとを区画して、この仕切り壁で、コイルボビンの巻
胴部に巻き付けられるコイルの端面の一部が端子台の端
子保持部側に押し出されることを防止するとともに、コ
イルとその引き出し線とを絶縁してこれらの接触を妨げ
たから、小型化を図るのに適するとともに、巻胴部に巻
かれたコイルの層とコイルの引き出し線との間の短絡を
防止でき、かつ、コイルの巻線作業性を向上できる電磁
機器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る放電灯安定器
の構成を一部切り欠いて示す平面図。
【図2】第1の実施の形態に係る放電灯安定器が備える
コイルボビンの構成を示す平面図。
【図3】第1の実施の形態に係る放電灯安定器が備える
コイルボビンの構成を示す斜視図。
【図4】第1の実施の形態に係る放電灯安定器が備える
コイルボビンの一部の構成を拡大して示す斜視図。
【図5】第1の実施の形態に係る放電灯安定器の一部の
構成を図1中Z―Z線に沿って示す断面図。
【図6】従来例に係る放電灯安定器の構成を一部切り欠
いて示す平面図。
【図7】従来例に係る放電灯安定器が備えるコイルボビ
ンの構成を示す平面図。
【図8】従来例に係る放電灯安定器が備えるコイルボビ
ンの構成を示す斜視図。
【図9】従来例に係る放電灯安定器が備えるコイルボビ
ンの一部の構成を拡大して示す斜視図。
【図10】従来例に係る放電灯安定器の一部の構成を図
6中Y―Y線に沿って示す断面図。
【符号の説明】
21…鉄心、 22…コイルボビン、 24…コイル、 24a…(巻き始め)引き出し線、 25…巻胴部、 26…フランジ部、 27…フランジ部、 28…端子台、 30…端子保持部、 31…仕切り壁、 32…通線溝、 33…端子金具、 34…引き出し線案内溝、 S…巻線スペース。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルと、このコイルを巻装する巻胴部の
    両端に夫々フランジ部を有し、少なくとも一方のフラン
    ジ部に前記コイルからの引き出し線を端子金具にて固定
    する端子台が一体に設けられたコイルボビンと、このボ
    ビンが装着される鉄心とを具備する電磁機器において、 前記端子台が、 前記巻胴部から外側に張り出して突出されるとともに複
    数並べて形成され、その突出端から前記巻胴部方向に前
    記端子金具が挿着される端子保持部と、 前記巻胴部から外側に直角に張り出して設けられるとと
    もに、前記並設された複数の前記端子保持部との間に前
    記端子金具の挿入方向が開放された凹状の引き出し線案
    内溝を区画する平板状の仕切り壁と、 この仕切り壁の長手方向両端に夫々設けられ前記引き出
    し線案内溝と前記両フランジ間の巻線スペースとを連通
    させるスリット状の通線溝と、 を有してなるとともに、 前記巻胴部に巻かれた前記コイルからの引き出し線を、
    前記通線溝から前記引き出し線案内溝に通して前記端子
    保持部に導いたことを特徴とする電磁機器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111009396A (zh) * 2018-10-05 2020-04-14 株式会社田村制作所 线圈零件
KR102419203B1 (ko) * 2022-01-06 2022-07-08 (주)다성하이텍 안전거리 확보를 위한 변압기용 보빈 및 이를 포함한 변압기
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