JPH10222655A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

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JPH10222655A
JPH10222655A JP9026966A JP2696697A JPH10222655A JP H10222655 A JPH10222655 A JP H10222655A JP 9026966 A JP9026966 A JP 9026966A JP 2696697 A JP2696697 A JP 2696697A JP H10222655 A JPH10222655 A JP H10222655A
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JP9026966A
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English (en)
Inventor
Masami Ichikawa
正見 市川
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformation in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling the whole image or part thereof
    • G06T3/4007Interpolation-based scaling, e.g. bilinear interpolation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低消費電力で高速アフィン変換(画像回転)
を可能とする。 【解決手段】 先ず、補間処理部9が、変換前の画像の
画素間に、当該変換前の画像の画素濃度に基づく補間に
よって濃度値を求めた補間画素を挿入することによって
画像を拡大してなる補間画像を生成し、この補間画像を
データ制御部7を介して補間画像記憶部3に転送して書
き込む。次に、データ制御部7が、変換後の画像の各画
素の座標成分に対応する変換前の座標成分を座標変換演
算によって求め、求めた変換前の座標成分に対応する補
間画像の画素の濃度値を、上記補間画像記憶部3から読
み出して、変換後の画像の各画素の濃度値を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像の回転を伴う
座標変換処理(アフィン変換)を行う画像処理装置及び
画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アフィン変換の中でも画像の回転処理を
行う場合、変換前の画像の2次元座標(X0,Y0)と
変換後の画像の2次元座標(X1,Y1)との間には、
下記の(1)式及び(2)式に示す関係がある。
【0003】 X0= cosθ×(X1−A)+sinθ×(Y1−B)+A ……(1) Y0=−sinθ×(X1−A)+cosθ×(Y1−B)+B ……(2) (A,B):回転中心座標 θ:回転角度 そこで、画像処理装置における上記のアフィン変換で
は、通常、変換後の画素の2次元座標(X1,Y1)か
ら変換前の画素の2次元座標(X0,Y0)を、上記の
(1)式及び(2)式に基づいて計算し、変換前の画素
の濃度値を変換後の画素の濃度値とする。この変換後の
2次元座標(X1,Y1)と変換前の2次元座標(X
0,Y0)との関係を画面全体にわたって計算し、変換
後の画素の濃度値を求めることにより、アフィン変換
(回転)した画像が得られる。
【0004】しかしながら、この方法によって得られる
変換後の画像における対象物は、変換前の画像における
対象物に比べてその境界部分がなめらかでなくなるとい
う問題が生じる。これを図7ないし図11、図21及び
図22を用いて具体的に説明する。
【0005】例えば、矩形の対象物18が、撮像画面1
9上で図7に示される位置にある場合を考える。上記の
撮像画面19において、正方形状の小領域で示した画素
20の単位で、対象物18等の明るさ(濃度)がデジタ
ル化(一般的には8ビット256階調)される。
【0006】ここで、対象物18の濃度値が100であ
り、背景の濃度値が0であるとすると、図7の撮像画面
19の画像データは、図8に示すようになる。尚、画素
20の一部を対象物18が占めている場合には、画素2
0の大きさ(面積)に対する対象物18の占有率によっ
て当該画素20の濃度値が決定される。例えば、図7中
の画素20aでは、当該画素20aに対する対象物18
の面積占有率が50%であるため、画素20aの濃度値
=100×0.5=50となる(図8参照)。
【0007】ここで、図9に示すように、上記図7の画
像を対象物18の左上の頂点21を中心にして、右回り
に30度だけ回転させるアフィン変換を考える。
【0008】一例として、図10に示した変換後の画像
の点P1について、上記の(1)式及び(2)式に基づ
いて変換前の画像での座標値を計算してみる。回転中心
の座標(A,B)は(2,1)であり、変換後の画像の
点P1の座標成分は(0,1)であるので、当該点P1
における変換前の座標成分は、(1)式及び(2)式よ
り、(0.3,2.0)となる。すなわち、変換前後の
位置関係をみると、図10における変換後の画像の点P
1は、図11における変換前の画像の点P1と対応して
いる。
【0009】そこで、計算で求めた変換前の座標点P1
(0.3,2.0)に最も近い整数(少数点以下を四捨
五入して得られる整数)の座標点(0,2)の濃度値
を、変換後の座標(0,1)の濃度値とする。この場
合、少数点以下を四捨五入して得られた点P1の座標
(0,2)に対応する濃度値は、図8に示す変換前の画
像データから「0」であることか分かるので、図11の
変換後の点P1を含む画素20の濃度値を「0」とす
る。
【0010】同様にして、図10における変換後の画像
の画素の位置P2ないしP12を、(1)式及び(2)
式に基づいて計算し、対応する変換前の画像での位置の
濃度値を調べていくと、 P10=Pll=P12=100 P4=P5=P6=P9=50 P3=25 P2=P7=P8=0 であることが分かる。このようにして求められた各濃度
値を変換後の各画素に当てはめて行くと、図21に示す
画像データとなる。
【0011】一方、既に30度回転した状態にある対象
物18を撮像したときの画像データがどのようになるか
を考える。図9に示す対象物18をそのままデジタル化
すると、その画像データは図22のようになり、対象物
18と背景との境界部分の画素20は、対象物18の面
積占有率に応じた様々な値をとり、対象物18の境界部
分の各辺は滑らかな直線になる。この図22の画像デー
タと比べると、アフィン変換処理によって得られた図2
1の画像データでは、対象物18と背景との境界部分の
画素20が、「0」、「50」、又は「100」の何れ
かの濃度値しか持たず、対象物18の境界部分の各辺が
滑らかな直線になっていないことが分かる。
【0012】そこで、従来では、上記の(1)式及び
(2)式に基づいた計算で得られた変換前の座標(X
0,Y0)の座標値X0及びY0の小数点以下の値に着
目している(特開昭64−31276号公報)。すなわ
ち、上記座標値X0及びY0の小数点以下の値が0に非
常に近いのであれば、小数点以下を切り捨てた座標の濃
度値に近く、またその小数点以下の値がlに非常に近い
のであれば、小数点以下を切り上げた座標の濃度値に近
いと考えられる。そこで、座標(X0,Y0)の近傍に
ある4画素画の濃度値に基づいて補間して、求める濃度
値を決定する。
【0013】ここで、例えば、X0の値の整数部をa、
小数部をc、Y0の値の整数部をb、小数部をdとし、
座標(X,Y)の濃度値をN(X,Y)として表すもの
として説明を続ける。
【0014】変換前の画像において、(1)式及び
(2)式に基づいた計算で得られた座標(X0,Y0)
は、近傍の4画素(a,b)、(a+1,b)、(a,
b+1)、(a+1,b+1)に対して図23に示す位
置関係にある。そこで、上記の4つの近傍画素の濃度値
N(a,b)、N(a+1,b)、N(a,b+1)、
N(a+1,b+1)から、変換後の画素20の濃度値
J(X1,Y1)を、次の(3)式により求める。
【0015】 J(X1,Y1)=N(a,b)×(1−c)×(1−d) +N(a+1,b)×c×(1−d) +N(a,b+1)×(1−c)×d +N(a+1,b+1)×c×d ……(3) 上記の補間を行いながら変換後の画素20の濃度値を求
めることにより、図24に示すような変換画像データが
得られる。この画像では、対象物18と背景との境界部
分の各辺が滑らかな直線になっていることが分かる。
【0016】上記従来の画像処理を、図20のフローチ
ャートに基づいて説明する。先ず、画像の濃度値が、左
上の画素から順にラスタ走査に従った順番で逐次入力さ
れて所定の第1のメモリに転送される(S51)。次
に、処理対象の特定の画素に対して上記(1)式及び
(2)式に基づいた座標変換演算が行われ(S52)、
その後、上記(3)式の補間演算のために、上記S52
の演算で得られた変換前の座標(X0,Y0)に隣接す
る4画素の濃度値が、上記第1のメモリから読み出され
る(S53)。次に、上記(3)式の補間演算が行われ
(S54)、その演算結果が所定の第2のメモリに転送
される(S55)。そして、上記のS52ないしS55
を、ラスタ走査順に従って、各画素に対して繰り返す。
これによって入力画像を回転してなる処理画像が得られ
る。
【0017】しかしながら、上記の補間演算を行う上
で、隣接する4点の座標の濃度値を読み出すときに、座
標変換のたびにメモリから4点の濃度値を読み出すこと
は、同じデータを重複して読み出すことになり、処理時
間のロスである。これに対して従来では、(a)画像メ
モリを1個しか用いない場合には、メモリからの4点の
画素の濃度値の読み出しを4回行うのを避けるために、
複数のラインバッファを設け、近傍の濃度値をラインバ
ッファに保存しておき、必要な4点の濃度値を選択して
補間演算するという方法が採用されている。また、従来
のその他の方法としては、(b)画像メモリを4個接続
して同じ画像を複数保存した上で、隣接する画素の濃度
値を同時に読み出して補間演算するという方法もある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、先ず(1)式及び(2)式による座標変
換演算を行った結果を用いて、さらに(3)式の補間演
算を行う必要があるので、この処理をマイクロプロセッ
サにて行う場合には、計算時間が長くなるという問題が
ある。また、上記の処理をハードウェアで実現すること
で、(1)式ないし(3)式の計算に関してはリアルタ
イムで処理できたとしても、補間演算回路が複雑(複数
の乗算及び除算回路が必要)になると共に、回路の消費
電力も大きくなるという問題がある。さらに、上記
(a)の方法では、複数のラインバッファを制御するた
めの複雑な回路も必要になるという問題がある。
【0019】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、高画質の高速アフィン変換(画像回
転)を実現すると共に、比較的消費電力の少ない簡単な
回路構成の画像処理装置を提供することにある。また、
本発明のその他の目的は、高画質の高速アフィン変換
(画像回転)を実現すると共に、当該アフィン変換のた
めの補間処理を比較的簡単に行うことができる画像処理
方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る画
像処理装置は、濃淡画像を入力して回転を伴う座標変換
処理を行うものであって、上記の課題を解決するため
に、変換前の画像の画素間に、当該変換前の画像の画素
濃度に基づく補間によって濃度値を求めた補間画素を挿
入することによって画像を拡大してなる補間画像を生成
する補間処理手段と、上記補間処理手段が生成する補間
画像を記憶する補間画像記憶手段と、変換後の画像の各
画素の座標成分に対応する変換前の座標成分を座標変換
演算によって求め、求められた変換前の座標成分に対応
する補間画像の画素の濃度値を、上記補間画像記憶手段
から読み出して、変換後の画像の各画素の濃度値を得る
画素濃度決定手段とを備えていることを特徴としてい
る。
【0021】上記の構成によれば、回転を伴う座標変換
処理を行うときには、先ず、補間処理手段によって変換
前の画像を拡大してなる補間画像を生成して補間画像記
憶手段に記憶する。補間画像の生成に関しては、変換前
の画像の画素間に、当該変換前の画像の画素濃度に基づ
く補間によって濃度値を求めた補間画素を挿入すること
によって行われるが、この補間画素の演算は、(3)式
に示すような従来の補間演算よりも単純化することがで
きる。それは、画素間に挿入される補間画素の位置が規
則正しく配列されているからであり、例えば2又は4の
隣接画素の加算平均演算等の比較的簡単な演算によって
正確な補間画素の濃度値が得られる。
【0022】換言すれば、(3)式に示す従来の補間演
算の場合は、1画素毎に加重平均の重みが異なり(すな
わち、計算式が異なり)、1画素毎に座標計算を行った
ときに、その座標値を用いて加重平均を計算し、所望の
濃度値を求めなければならない。これに対して、請求項
1の発明に係る画像処理装置では、座標変換を行う直前
の画像に対して、拡大画像(補間画像)を一定倍率で生
成するので、当該補間画像の生成は比較的簡単なのであ
る。
【0023】そして、画素濃度決定手段は、座標変換演
算によって変換前後の座標成分の対応関係を求め、この
演算結果の変換前の座標成分に対応する補間画像の画素
の濃度値を、上記補間画像記憶手段から読み出して、変
換後の画像の各画素の濃度値を決定する。すなわち、従
来のように座標変換の計算結果を用いてさらに(3)式
の補間演算を行うのではなく、座標変換の計算結果に基
づいて所望の座標位置の画素の濃度値を補間画像記憶手
段から読み出すだけであり、高速処理が可能である。ま
た、元の変換前画像よりも画素数が多い補間画像の濃度
値を読み出して変換後の画像を形成するので、対象物の
境界部分の濃度変化も比較的滑らかになり、画質の向上
が図れる。
【0024】上記のように、予め変換前の画像を拡大し
てなる補間画像を生成しておき、座標変換の計算結果に
基づいて所望の座標位置の画素の濃度値を補間画像から
読み出すことにより、高画質の高速座標変換処理が可能
であり、且つ、補間処理手段の構成も比較的簡単にする
ことができ、省電力化も図れる。
【0025】請求項2の発明に係る画像処理装置は、請
求項1の発明の構成において、上記補間処理手段には、
変換前の画像の画素の濃度値がラスタ走査に従った順番
で逐次入力され、当該補間処理手段は、変換前の画像の
各画素の濃度値が入力される毎に、その時点で補間可能
な複数の補間画素の濃度値を同時に演算する演算部を備
え、上記補間画像記憶手段は、上記演算部によって同時
に作成された複数の補間画素の濃度値を、同時に別々に
記憶するための複数の記憶部を有していることを特徴と
している。
【0026】変換前の画像の画素の1つに注目してみる
と、補間画像では、その画素に対して上下、左右、及び
斜めの位置に補間画素が存在することになる。従って、
変換前の画素データがラスタ走査に従った順番で逐次入
力(転送)される場合、画素データが入力される毎に、
複数の補間画素の演算が可能となる。そこで、補間処理
手段は、ラスタ走査に従った順番で逐次入力される変換
前の画素データに対してリアルタイムの補間処理を行
い、同時に複数の補間画素の濃度値を演算する演算部を
備えている。さらに、上記補間画像記憶手段は、上記演
算部によって同時に作成された複数の補間画素の濃度値
を、同時に別々に記憶するための複数の記憶部を備えて
いる。
【0027】上記のように、補間画像のデータ量として
は変換前の画像に比べて数倍に増えているものの、複数
の画素データを同時に補間画像記憶手段に書き込むよう
になっているので、補間画像の作成時間としては、1面
面の画像データの転送時間と同じ時間しかかからない。
また、変換前の画像を転送しながら補間画像記憶手段に
リアルタイムで書き込むことができる。
【0028】従って、補間画像については1画面の画像
データ転送時間で作成することができ、その後の座標変
換処理についても1画面の画像データ転送時間で実行可
能であることから、結局2回の画像転送時間で全ての処
理を行うことがが可能であり、高速の座標変換処理を実
現できる。
【0029】請求項3の発明に係る画像処理装置は、上
記請求項2の発明の構成において、上記補間処理手段の
演算部が、演算対象の補間画素の周辺にある複数の変換
前の画像の画素の濃度値の加算平均をとることで、補間
データを作成することを特徴としている。
【0030】上記の構成によれば、周辺画素の加算平均
をとることにより、加算器や除算器等を使用した比較的
簡単な回路構成で高速に補間処理が可能となる。
【0031】請求項4の発明に係る画像処理装置は、上
記請求項2又は3の発明の構成において、入力画像に対
して回転を伴わないその他の画像処理を行う画像処理手
段と、上記画像処理手段が処理した後の画像に対して回
転を伴う画像処理を行う際には、当該画像処理手段が処
理した画像の画素データを、記憶装置に一旦記憶するこ
となく直接的に上記補間処理手段へ順次転送するように
制御する制御手段とを備え、上記補間処理手段は、上記
画像処理手段による処理と並行して、画像処理手段から
順次転送される画素データに基づいて補間処理を行うこ
とを特徴としている。
【0032】上記の構成によれば、入力画像に対して回
転を伴わない画像処理を行った後の画像に対してさらに
回転を伴う画像処理を行う場合に、次のように動作す
る。すなわち、画像処理手段での回転を伴わない処理後
の画像を、一旦画像記憶手段に保存することなく補間処
理手段へ転送し、画像回転を伴わない処理と並行して補
間処理を行う。これにより、データの転送回数の増加を
防ぐことができ、画像回転を含む2種類の画像処理を迅
速に行うことができる。
【0033】請求項5の発明に係る画像処理装置は、上
記請求項2又は3の発明の構成において、入力画像に対
して回転を伴わないその他の画像処理を行う画像処理手
段と、上記画像処理手段が処理した画像を記憶するため
の画像記憶部と、上記画像処理手段が処理した画像を上
記画像記憶部へ転送する際には、常に、上記画像処理手
段が処理した画像の画素データを、上記補間処理手段を
介して上記画像記憶部へ転送するように制御する制御手
段とを備え、上記補間処理手段は、上記画像処理手段に
よる処理と並行して、画像処理手段から順次転送される
画素データに基づいて補間処理を行い、上記画像記憶部
は、上記補間処理手段の演算部によって同時に作成され
た複数の補間画素の濃度値を、同時に別々に記憶するた
めの複数の記憶部を有していることを特徴としている。
【0034】上記の構成によれば、画像処理手段が処理
した画像を記憶する画像記憶部も、上記補間画像記憶手
段と同様に、複数の記憶部を有する構成となっている。
そして、回転を伴わない画像処理を行った画像に対し
て、常に、補間画像を作成して上記の画像記憶部に記憶
するようになっている。すなわち、画像処理手段が処理
した画像を上記画像記憶部へ転送する際には、常に、上
記画像処理手段が処理した画像の画素データを、上記補
間処理手段を介して画像記憶部へ転送する。そして、上
記補間処理手段は、上記画像処理手段による処理と並行
して、画像処理手段から順次転送される画素データに基
づいて補間処理を行い、補間画像を補間画像記憶手段と
同様の構成の画像記憶部に記憶する。
【0035】これにより、画像処理手段での処理後の画
像が画像記憶部へ転送されると同時に補間画像も作成さ
れるので、その後に回転を伴う処理を行う場合に迅速な
処理が可能である。また、画像転送時には常に補間画像
を作成するので、次に実行すべき処理が回転を伴う処理
か否かを判断して画像データの転送を制御する必要がな
くなり、画素データの転送を制御する制御手段の構成を
簡略化することができる。
【0036】請求項6の発明に係る画像処理装置は、上
記請求項5の発明の構成において、上記補間画像記憶手
段が画像記憶部の機能を兼ね備えていることを特徴とし
ている。
【0037】上記の請求項5の発明のように、上記画像
処理手段が処理した画像に対して、常に、補間画像を作
成する場合、上記請求項6の発明のように補間画像記憶
手段を上記画像記憶部としても用いる(兼用する)こと
ができ、これによって、メモリ構成を単純化することが
できる。
【0038】請求項7の発明に係る画像処理方法は、濃
淡画像に対して回転を伴う座標変換処理を行う方法であ
って、上記の課題を解決するために、変換前の画像の画
素間に、当該変換前の画像の画素濃度に基づく補間によ
って濃度値を求めた補間画素を挿入することによって画
像を拡大してなる補間画像を生成するステップと、上記
補間画像をメモリに記憶するステップと、変換後の画像
の各画素の座標成分に対応する変換前の座標成分を座標
変換演算によって求め、求めた変換前の座標成分に対応
する補間画像の画素の濃度値を、上記メモリから読み出
して、変換後の画像の各画素の濃度値を得るステップと
を含んでいることを特徴としている。
【0039】上記の構成によれば、請求項1の発明と同
様に、予め変換前の画像を拡大してなる補間画像を生成
しておき、座標変換の計算結果に基づいて所望の座標位
置の画素の濃度値を補間画像から読み出すことにより、
高画質の高速座標変換処理が可能であり、且つ、補間処
理も比較的簡単に行うことができる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について、
主に図1ないし図19に基づいて説明すれば以下の通り
である。
【0041】図1に、本実施の形態に係る画像処理装置
の構成例を示す。本画像処理装置は、撮像部1と、デジ
タル変換部2と、補間画像記憶部3と、画像記憶部4
と、アナログ変換部5と、画像処理部6と、データ制御
部7と、マイクロプロセッサ8と、補間処理部9とを備
えている。
【0042】上記撮像部1は、対象物を撮像してアナロ
グの映像信号を出力するカメラであり、デジタル変換部
2に接続されている。また、上記デジタル変換部2は、
撮像部1からのアナログ信号をデジタル信号に変換する
A/Dコンバータであり、デジタルに変換した映像信号
をデータ制御部7に出力する。
【0043】上記データ制御部7は、補間画像記憶部
3、画像記憶部4、アナログ変換部5、画像処理部6、
及び補間処理部9と接続されており、これらの部材に対
する画像データの転送制御を、マイクロプロセッサ8か
らの指令に従って実行するものである。
【0044】また、上記データ制御部7は、アフィン変
換(ここで言うアフィン変換は画像回転である。以下同
じ。)前の画像データを補間処理部9に転送し、補間処
理部9からのデータを補間画像記憶部3に転送する。さ
らに、画素濃度決定手段としてのデータ制御部7は、前
記(1)式及び(2)式で表される座標変換計算機能を
持ち、その計算結果に基づいた値に対応する座標の濃度
値を、補間画像記憶部3から読み出す。すなわち、デー
タ制御部7は、アフィン変換処理機能を有する。
【0045】補間処理手段としての上記補間処理部9
は、アフィン変換を行うための補間画像を作成する。ま
た、補間画像記憶手段としての上記補間画像記憶部3
は、ランダムアクセス可能なメモリであり、補間処理部
9で作成された補間画像を記憶する。また、画像記憶部
4は、転送されてきたアフィン変換後の画像を記憶した
り、画像処理部6が行う画像回転以外の画像処理であっ
て、その処理前の画像や処理後の画像を記憶するための
メモリである。上記の補間画像記憶部3及び画像記憶部
4としては、一般的なDRAM(Dynamic Random Acces
s Memory)等を適用可能であり、後述のようにDRAM
等の記憶部を複数個使用して構成することができる。
【0046】画像処理手段としての上記画像処理部6
は、マイクロプロセッサ8からの指令に従って、データ
制御部7から転送される画像データに対して特定の処理
(画像回転処理を含まない)を行い、処理を行った結果
データをその内部に保存すると共に、処理を施した結果
画像を、データ制御部7に転送するものである。
【0047】上記マイクロプロセッサ8は、データ制御
部7に対して、画像データをどのように転送するかの指
令を与える。尚、本実施の形態では、上記データ制御部
7及びマイクロプロセッサ8によって、特許請求の範囲
に記載の制御手段が構成されている。また、上記マイク
ロプロセッサ8は、画像処理部6に対して、どのような
画像処理を行うかの指令を与えると共に、処理後に画像
処理部6に保存されているデータを読み出す。
【0048】上記アナログ変換部5は、データ制御部7
から出力される画像データを、例えばテレビ信号等の所
望のアナログ信号に変換するためのD/Aコンバータ及
び信号処理回路である。このアナログ変換部5の出力信
号をディスプレイ装置に接続することで、処理後の画像
を見ることができる。
【0049】ここで、本実施の形態に係る画像処理(画
像回転)の基本的な処理手順を、図19に示す。先ず、
画像の濃度値が、左上の画素から順にラスタ走査に従っ
た順番で逐次入力されるが、このとき補間画像を生成し
ながら上記補間画像記憶部3に転送する(S1)。次
に、処理対象の特定の画素に対して上記(1)式及び
(2)式に基づいた座標変換演算を行う(S2)。その
後、S2の座標変換演算で求められた変換前の座標成分
に対応する補間画像の画素の濃度値を、上記補間画像記
憶部3から読み出してメモリ(画像記憶部4)等に転送
する(S3)。そして、上記のS1ないしS3を、ラス
タ走査順に従って、各画素に対して繰り返すことによ
り、入力画像を回転してなる処理画像を得る。
【0050】次に、上記補間処理部9で行われる、アフ
ィン変換を行うための補間画像の作成手順について説明
する。
【0051】ここでは、図7に示すような矩形の対象物
18を撮像部1で撮像した場合を考え、この撮像画面1
9を、デジタル変換部2がデジタル化(前述のようにし
て画素20の単位で例えば8ビット256階調でデジタ
ル化)してなる図8の画像を入力画像として説明を続け
る。
【0052】先ず、図8の入力画像を、図12の様に縦
横それぞれ2倍の大きさに拡大する。すなわち、図8で
隣り合っていた画素が1画素おきに並べられる。次に、
図12において空白で示された画素に対しては、例えば
次に示す方法で濃度値を計算(補間演算)する。
【0053】例えば、図13に示すように、上記のよう
にして1画素おきに並べられた各画素の濃度値がN1
1、N12、N21、N22であるとする。また、図1
4に示すように、濃度値がNll、N12、N21、N
22の各画素に対して上下又は左右に隣接する画素を
A、B、C、D、斜めに隣接する画素をEとする。この
場合、上記の画素A、B、C、Dは、上下又は左右に隣
接する2つの画素の濃度値を加算平均(算術平均)した
値を濃度直とし、上記の画素Eは、斜めに隣接する4つ
の画素の濃度値を加算平均(算術平均)した値を濃度値
とする。即ち、 A=(N11+N12)/2 B=(N11+N21)/2 C=(N21+N22)/2 D=(N12+N22)/2 E=(N11+N12+N21+N22)/4 とする。この計算を画像全体にわたって行うことによ
り、図15に示した補間画像を作成する。
【0054】次に、上記の補間画像を作成するときの補
間処理部9の動作を詳細に説明する。
【0055】ここでは、図3に示すように、各画素の濃
度値がN11、N21、…、Nml、N12、N22、
…、Nm2、…、Nmnである横m個縦n個の画素から
なる画像に対して、補間画像を作成する場合を考える。
【0056】上記補間処理部9の構成例を、図2に示し
ている。この補間処理部9は、横1行分のm個の画素デ
ータを記憶することができるバッファ10、2つのフリ
ップフロップ11a・11b、3つの加算回路12a・
12b・12c、3つの除算回路13a・13b・13
cを備えており、これらによって特許請求の範囲に記載
の演算部が構成されている。尚、同図中の参照番号10
0ないし106は、濃度データが伝送される信号線を示
している。
【0057】横1行分のバッファ10は、m個のシフト
レジスタからなり、信号線100からのデータを、1ラ
イン分の転送時間だけ遅延させて信号線103に出力す
るものである。また、上記フリップフロップ11a・1
1bは、入力されたデータを1画素分の転送時間だけ遅
延させて出力するものである。
【0058】上記加算回路12a・12b・12cは、
2つのデータ入力を加算する2入力の加算回路である。
尚、上記加算回路12aは、フリップフロップ11aの
出力データと信号線100上のデータとを加算して除算
回路13aに出力する。また、上記加算回路12bは、
バッファ10の出力データと信号線100上のデータと
を加算して除算回路13bに出力する。また、上記加算
回路12cは、フリップフロップ11bの出力データと
除算回路13bの出力データとを加算して信号線106
に出力する。
【0059】上記除算回路13a・13b・13cは、
入力データを2で割る除算回路であり、ビットシフト
(データ線を1ビットずらして接続する回路構成)によ
り当該回路を実現することができる。尚、上記除算回路
13aは、加算回路12aの出力データを2で割って信
号線102に出力する。また、上記除算回路13bは、
加算回路12bの出力データを2で割った結果データを
フリップフロップ11b及び加算回路12cに出力す
る。また、上記除算回路13cは、加算回路12cの出
力データを2で割って信号線106に出力する。
【0060】上記の構成において、信号線100には、
図3の画像の濃度値が、左上の画素から順に、Nl1、
N21、…、Nm1、N12、N22、…、Nm2、
…、Nmnというように、ラスタ走査に従った順番で逐
次入力される。この時の各信号線100ないし106に
おけるデータの経時変化(1画素分の転送時間毎の変
化)を、図4に示している。時刻T0、T1、T2、…
は、1画素分の転送時間毎の時刻である。
【0061】先ず、時刻T0において信号線100にデ
ータN11が入ってきたとする。次の時刻T1では、信
号線100にデータN21が入ってくるが、この時、フ
リップフロップ11aでの1画素分の遅延によって、信
号線101上のデータはN11となる。従って、時刻T
1では、加算回路12a及び除算回路13aを介して信
号線102上に出力されるデータが、”(N11+N2
1)/2”となる。
【0062】更に次の時刻T2では、信号線100にデ
ータN31が入力されるが、この時、信号線101上の
データはN21となり、従って、信号線102上に出力
されるデータは”(N21+N31)/2”となる。こ
のようにして、信号線102からは、入力画素に対して
左右に隣接する補間画素(図14では点B及び点D)の
濃度値の計算結果が出力される。
【0063】また、横1行の画素数mが512であると
すると、時刻がT512まで進むと、信号線100には
1行分のデータの入力が終わり、2行目の最初のデータ
N12が入力される。この時、信号線103には、バッ
ファ10内に格納されていた最初のデー夕N11がよう
やく出力される。従って、加算回路12b及び除算回路
13bを介して信号線104上に出力されるデータ
は、”(N11+N12)/2”となる。
【0064】次の時刻T513では、信号線100にデ
ータN22が入力され、信号線103にはバッファ10
より1ライン分前のデータN21がようやく出力され
る。従って、信号線104上に出力されるデータは”
(N21+N22)/2”となる。また、この時、フリ
ップフロップ11bでの遅延によって、信号線105に
は、データ”(N11+N12)/2”が出力されるの
で、加算回路12c及び除算回路13cを介して信号線
106上に出力されるデータは、”(N11+N12+
N21+N22)/4”となる。
【0065】このようにして、信号線105からは、入
力画素に対して上下に隣接する補間画素(図14では点
A及び点C)の濃度値の計算結果が出力される。また、
信号線106からは、入力画素に対して斜めに隣接する
補間画素(図14では点E)の濃度値の計算結果が出力
される。
【0066】以上のように、信号線101からは入力画
素(図14ではN11、N12、N21、N22)その
もの、信号線102からは入力画素に対して左右に隣接
する補間画素(図14では点B及び点D)、信号線10
5からは入力画素に対して上下に隣接する補間画素(図
14では点A及び点C)、信号線106からは、入力画
素に対して斜めに隣接する補間画素(図14では点E)
の各濃度値が出力される。すなわち、上記補間処理部9
からは、補間画像を構成する各画素の濃度値データが、
信号線101・102・105・106を介して出力さ
れるのである。そこで、上記の4本の信号線101・1
02・105・106の出力データを、データ制御部7
を通して補間画像記憶部3へ転送し、当該補間画像記憶
部3に保存する。尚、図4中に「−」で示したデータ
は、意味のないデータであることを示している。
【0067】次に、上記の補間処理部9からの転送デー
タを、補間画像記憶部3に保存するときの動作を説明す
る。
【0068】図5には、補間画像記憶部3とデータ制御
部7との接続関係を示している。補間画像記億部3は、
メモリA、メモリB、メモリC及びメモリDから構成さ
れている。上記の補間画像記憶部3の各メモリA・B・
C・Dには、ランダムアクセスが可能な汎用的なメモリ
(例えばDRAM)を用いることができる。そして、補
間処理部9の信号線101・102・105・106
(図2)から出力される各データに対応した4本のデー
タ信号線111・112・113・114、アドレス信
号線115、4つのメモリA・B・C・Dに対応した4
本の読み出し信号線116・117・118・119、
及び書き込み信号線120の各ラインによって、補間画
像記億部3とデータ制御部7とが接続されている。
【0069】図2、図4、図5及び図6において、時刻
T1のとき、信号線101上のデータ”N11”がメモ
リAヘ、また信号線102上のデータ”(N11+N2
1)/2”がメモリBへ送られる。このとき、データ制
御部7から補間画像記憶部3へ、ライン120を介して
書き込み信号が送られることにより、メモリA及びメモ
リBの各アドレスA0に、上記の各データが書き込まれ
る(図6)。
【0070】時刻T2のときも同様に、信号線101上
のデータ”N21”がメモリAヘ、また信号線102上
のデータ”(N21+N31)/2”がメモリBへ送ら
れ、このときライン120を介して補間画像記憶部3へ
書き込み信号が送られることにより、メモリA及びメモ
リBの次のアドレスA1に、上記の各データが書き込ま
れる(図6)。
【0071】また、時刻T513のとき、信号線101
上のデータ”N12”がメモリAヘ、信号線102上の
データ”(N12+N22)/2”がメモリBヘ、信号
線103上のデータ”(N11+N12)/2”がメモ
リCヘ、信号線106上のデータ”(N11+N12+
N21+N22)/4”がメモリDへそれぞれ送られ
る。このとき、データ制御部7から補間画像記憶部3
へ、ライン120を介して書き込み信号が送られること
により、メモリA、メモリB、メモリC及びメモリDの
各アドレスA512に、上記の各データが書き込まれる
(図6)。
【0072】従って、図6に示すように、メモリAにお
いては、アドレスA0からアドレスA511までは、補
間画像の1行目の奇数番目の濃度値(1個目の濃度値、
3個目の濃度値、…)が順次記憶され、アドレスA51
2からは、補間画像の3行目の濃度値が同様に順次記憶
される。
【0073】また、メモリBにおいては、アドレスA0
からアドレスA511までは、補間画像の1行目の偶数
番目の濃度値(2個目の濃度値、4個目の濃度値、…)
が順次記憶され、アドレスA512からは、補間画像の
3行目の濃度値が同様に順次記憶される。
【0074】また、メモリCにおいては、アドレスA5
12以降に、補間画像の2行目の奇数番目の濃度値(1
個目の濃度値、3個目の濃度値、…)が順次記憶され
る。さらに、メモリDにおいては、アドレスA512以
降に、補間画像の2行目の偶数番目の濃度値(2個目の
濃度値、4個目の濃度値、…)が順次記憶される。
【0075】すなわち、補間画像の濃度値データにおい
て、奇数行目の奇数番目の座標点のデータがメモリA
に、奇数行目の偶数番目の座標点のデータがメモリB
に、偶数行目の奇数番目の座標点のデータがメモリC
に、そして偶数行目の偶数番目の座標点のデータがメモ
リDに保存されるのである。従って、アフィン変換を行
うときには、データ制御部7が、読み出したい補間画像
の座標点に応じてそれに対応する濃度値データの保存さ
れている記憶部(メモリAないしDの何れか)を選択
し、選択した記憶部に対して読み出し信号及びアドレス
信号を出力する。すなわち、データ制御部7は、補間画
像記憶部3に対して、図5に示す116ないし119の
何れかのラインを選択して読み出し信号を出力すると共
に、ライン115を介して所望のアドレス信号を出力
し、所望の濃度値データを読み出すことになる。
【0076】上記のようにして作成した補間画像は、元
の入力画像と比べて4倍のデータ量に増えているが、4
個のデータを同時に、補間画像記憶部3に書き込むの
で、補間画像の作成時間としては、1面面の画像データ
の転送時間と同じ時間しかかからない。また、図1の撮
像部1からの画像データを、補間画像記憶部3にリアル
タイムで書き込むことがきる。
【0077】次に、アフィン変換を行うときの動作を説
明する。まず、撮像部1が対象物18を撮像し、その映
像信号をデジタル変換部2へ転送する。デジタル変換部
2は、時間的に変化する映像信号をある固定のサンプリ
ング周波数でサンプリングしながら、各サンプリング値
を8ビットのデジタル信号に変換する。このようにして
デジタル変換部2からは、最初のサンプリング時に図8
の左上座標(0,0)の画素に対応する濃度値「0」、
その次のサンプリング時にその右隣の座標(1,0)の
画素に対応する濃度値「0」、…というように、映像信
号の走査と同じく、撮像した画面の左上の画素から右の
画素へと順次その濃度値が出力されることになる。
【0078】尚、撮像部1として通常のビデオカメラを
使用する場合は、インターレース走査(飛び越し走査)
を行っているため、実際には、デジタル変換部2にバッ
ファメモリを設けて、そのバッファメモリに1画面分の
データを蓄えてから、改めて左上の画素からノンインタ
ーレース走査で順次データを出力することになる。もち
ろん、ノンインターレース仕様のカメラであれば、バッ
ファメモリは不要である。また、撮像部1としてデジタ
ル信号を出力するデジタルカメラを使用すれば、デジタ
ル変換部2も不要であり、直接的にデータ制御部7へ撮
像データを入力すればよい。
【0079】データ制御部7に入力されたデジタル信号
(画像データ)の転送先は、マイクロプロセッサ8から
のデータ制御部7に対する指令に基づいて決定される。
すなわち、データ制御部7は、マイクロプロセッサ8か
らのアフィン変換の実行という指令により補間処理部9
へ、アフィン変換以外の他の画像処理の実行という指令
により画像処理部6へ、何も行わずにメモリへ保存とい
う指令により画像記憶部4へ、そして、何も行わずに表
示出力という指令によりアナログ変換部5へ、上記の入
力画像データを転送する。
【0080】アフィン変換を行う場合は、前記の説明の
通り、図8の入力画像データが補間処理部9へ転送され
て図15の画像データへと拡大された上で、補間画像記
憶部3に保存されることになる。
【0081】ここで、図9に示すように、対象物18の
左上の頂点21を中心に右回りに30度だけ回転させる
アフィン変換を考える。この回転中心の位置である対象
物18の左上の頂点21は、補間画像においては図12
中で×印で示した位置に相当し、その座標は(4,2)
である。
【0082】上記データ制御部7は、上記の(1)式及
び(2)式の演算機能を備えており、左上の座標(0,
0)から演算を開始して、(1,0)、(2,0)、…
と順次計算を行う。例えば、変換後の座標(0,0)に
対応する変換前の座標値X0及びY0は、(1)式及び
(2)式より、 X0=0.08 Y0=1.32 となる。
【0083】ここで、図15の補間画像は、変換前の画
像を縦横それぞれ2倍に拡大したものである。従って、
図15の補間画像での左上(0,0)の画素は、変換前
の画像でも(0,0)の位置に相当するが、その右隣
(1,0)の画素は、変換前の画像では(0.5,0)
の位置に相当し、さらにその右隣(2,0)の画素が、
変換前の画像における(1,0)の位置に相当してい
る。すなわち、変換前の座標(0,0)は補間画像の座
標(0,0)に、変換前の座標(1,0)が補間画像の
座標(2,0)にというように、変換前の座標値を2倍
にした値が、補間画像での対応する座標を与える。
【0084】従って、(1)式及び(2)式の計算から
得られたX0及びY0の座標値を2倍にし、その結果の
少数点以下を四捨五入して求めた座標値が、求める濃度
値が保存されている図15の補間画像での位置を表して
いる。このようにして求めた補間画像の位置座標に対応
する濃度値を、変換後の濃度値とする。
【0085】上記の場合では、変換後の座標(0,0)
に対応する変換前の座標値X0=0.08及びY0=
1.32をそれぞれ2倍にしてから、その小数点以下を
四捨五入すると、 X0=0 Y0=3 となり、変換後の座標(0,0)に対応する補間画像で
の位置は(0,3)となる。
【0086】この場合、データ制御部7は、この補間画
像での座標(0,3)の位置の濃度値が記憶されている
補間画像記憶部3のメモリアドレスを出力し、その濃度
値を得る。すなわち、上記の(0,3)の場合、補間画
像の4行目の1番目の画素であることから、メモリCの
アドレスA1024に記憶されている濃度値を読み出す
ことになる。
【0087】上記データ制御部7は、補間画像記憶部3
から読み出した濃度値を、マイクロプロセッサ8の指令
に従って所定の場所へ出力する。例えば、変換後の画像
を画像記憶部4に記憶するのであれば、この濃度値デー
タを画像記憶部4に書き込み、また、変換後の画像をモ
ニタ表示するのであれば、この濃度値データをアナログ
変換部5に出力し、また、変換後の画像に対して他の画
像処理を行うのであれば、この濃度値データを画像処理
部6に出力する。
【0088】尚、上記の計算により得られた座標値が、
補間画像における画像データの存在する範囲を越えた場
合(例えば負の値のとき)には、補間画像記憶部3に記
憶されている濃度値を読み出すことなく、変換後の画素
の濃度値を予め定められた固定値(例えば0)にする。
【0089】上記動作を順次繰り返すことにより、アフ
ィン変換した画像が得られる。
【0090】例えば、図10の変換後の画像の点P1に
対応する補間画像における位置は、図16中でP1で示
した位置である。そこで、図15の補間画像の濃度値デ
ータからP1の位置の濃度値が「0」であることが分か
るので、図10の変換後の画像の画素P1の濃度値を
「0」とする。同様にして、図10における変換後の画
像の画素の位置P2ないしP12の濃度値を、補間画像
の濃度値を読み出すことによって求めると、 P9=P10=75 P11=50 P3=P4=P8=P12=25 P2=P5=P6=P7=0 となる。以上のようにしてアフィン変換後の各画素の濃
度値を求めていくと、図17に示す画像となる。
【0091】このようにして、補間画像については1画
面の画像データ転送時間で作成することができ、アフィ
ン変換についても1画面の画像データ転送時間で実行可
能であることから、2回の画像転送時間でアフィン変換
が可能であり、高速のアフィン変換を実現できる。ま
た、図17の変換後の画像は、従来の補間を行わないと
きの変換画像である図21よりも、対象物18と背景と
の境界部分の濃度勾配が滑らかである。このように、本
実施の形態の画像処理装置は、従来の補間方法を用いた
変換画像である図24に近い画像を得ることができるに
も関わらず、従来の補間方法を用いるよりも消費電力の
少ない簡単な回路構成で高速なアフィン変換を実現する
ことができる。
【0092】尚、上記の説明では、図5に示すように、
補間画像記憶部3に4つのメモリA・B・C・Dを設け
ているが、図2及び図6から明らかなように、信号線1
00に入力される画像データがそのまま信号線101に
出力されてメモリAに記憶されているので、メモリAを
補間画像記憶部3に設けることなく、信号線101から
出力される画像データを画像記憶部4に記憶しても良
い。このように、画像記憶部4を補間画像の記憶のため
のメモリとして兼用することで、画像処理装置内のメモ
リを1つ節約することができる。
【0093】ところで、通常の画像処理(画像回転以外
の処理)を行った後に、処理後の画像に対して画像回転
処理を行う場合がある。この場合、画像回転以外の画像
処理が済んだ画像を、一旦、画像記憶部4へ記憶した
後、当該処理済み画像に対して補間処理部9で補間処理
を行った上で補間画像記憶部3へ補間画像を記憶し、上
述のようにアフィン変換を行うことも可能である。しか
しながら、この場合は、画像回転以外の画像処理を行っ
た画像データを画像記憶部4へ転送し、さらに画像記憶
部4から補間処理部9へ画像データを転送する必要があ
り、データの転送回数が多くなる。
【0094】そこで、画像処理部6が処理した後の画像
に対してアフィン変換(画像回転)を行う際には、画像
処理部6が処理した画像の画素データを、画像記憶部4
に一旦記憶することなく直接的に補間処理部9へ順次転
送するように、マイクロプロセッサ8及びデータ制御部
7がデータの転送を制御する。そして、上記補間処理部
9は、上記画像処理部6による処理と並行して、画像処
理部6から順次転送される画素データに基づいて補間処
理を行う。このように、画像処理部6での処理後の画像
を一旦画像記憶部4に保存することなく連続して補間処
理を行うことにより、データの転送回数の増加を防ぐこ
とができ、画像回転を含む2種類の画像処理を迅速に行
うことができる。
【0095】また、画像処理部6が処理した画像を記憶
する画像記憶部4も、上記補間画像記憶部3と同様に、
4つのメモリA・B・C・Dから成る構成とし、画像回
転以外の通常の画像処理を行った画像に対しても、常
に、補間画像を作成して上記の構成の画像記憶部4に記
憶することが望ましい。すなわち、画像処理部6が処理
した画像を上記画像記憶部4へ転送する際には、常に、
上記画像処理部6が処理した画像の画素データを、上記
補間処理部9を介して画像記憶部4へ転送するように、
マイクロプロセッサ8及びデータ制御部7がデータの転
送を制御する。そして、上記補間処理部9は、上記画像
処理部6による処理と並行して、画像処理部6から順次
転送される画素データに基づいて補間処理を行い、補間
画像を補間画像記憶部3と同様の構成の画像記憶部4に
記憶する。
【0096】上記のように構成すれば、画像処理部6で
の処理後の画像が画像記憶部4へ転送されると同時に補
間画像も作成されるので、その後にアフィン変換(画像
回転)を行う場合に迅速な処理が可能である。また、こ
の場合、必要なメモリの数は増加するものの、次に実行
すべき処理が画像回転か否かを判断して画像データの転
送を制御するというマイクロプロセッサ8及びデータ制
御部7での処理の手間を省くことができるので、結果的
に、データ制御部7のハードウェア構成及びマイクロプ
ロセッサ8の制御プログラムの簡略化を図ることができ
る。尚、この場合、常に、補間画像を作成するので、補
間画像記憶部3を上記画像記憶部4としても用いる(兼
用する)ことができ、これによって、メモリ構成を単純
化することができる。
【0097】また、上記の実施の形態では、補間画像を
変換前の画像の2倍拡大画像とする構成について説明し
たが、これに限定されるものではなく、勿論、補間画像
を3倍又は4倍以上の拡大画像とすることも可能であ
る。拡大倍率を上げれば、補間を細かく行うことにな
り、アフィン変換後の画像は、対象物18と背景との境
界部分の濃度勾配がより滑らかな画像となり、さらなる
画質の向上を図ることができる。
【0098】例えば、補間画像を変換前の画像の3倍拡
大画像とする場合、図18に示すように、画素間の距離
に応じて加重平均をとること等によって補間画素を求め
ることができる。
【0099】尚、2倍拡大の補間画像を生成する場合
は、図2にも示したように加算及びビットシフトで補間
演算回路を実現できる。また、4倍拡大の補間画像を生
成する場合も、補間演算(加重平均)の分母が2又は4
になることから、2倍拡大と同様に加算及びビットシフ
トで補間演算回路を実現できる。このように、補間処理
部9を2n 倍拡大の補間画像を生成する回路構成とする
ことにより、より簡単な演算回路を実現することができ
る。
【0100】また、上記の実施の形態では、画像を2方
向(縦及び横方向)に拡大して補間画像を得ているが、
何れか一方向のみに拡大して補間する構成でもよい。こ
の場合、2方向の補間を行う場合よりもアフィン変換後
の画質が幾分低下するものの、補間画像記憶部3の容量
を少なくすることができる。
【0101】また、補間画像作成のための補間方法に関
しても、上記の実施の形態に示した方法に限定されるも
のではない。例えば、図14において、濃度値がNl
l、N12、N21、N22の各画素から画素Eの濃度
を補間する場合、Nll、N12、N21、N22の中
の最大値と最小値とを除いた残りの2つの値の平均値
を、画素Eの濃度値とすることも可能である。あるい
は、Nll、N12、N21、N22の中の最大値又は
最小値の何れか一方の値を除いた残りの3つの値の平均
値(又は中央値)を、画素Eの濃度値とすることも可能
である。
【0102】
【発明の効果】請求項1の発明に係る画像処理装置は、
以上のように、変換前の画像の画素間に、当該変換前の
画像の画素濃度に基づく補間によって濃度値を求めた補
間画素を挿入することによって画像を拡大してなる補間
画像を生成する補間処理手段と、上記補間処理手段が生
成する補間画像を記憶する補間画像記憶手段と、変換後
の画像の各画素の座標成分に対応する変換前の座標成分
を座標変換演算によって求め、求められた変換前の座標
成分に対応する補間画像の画素の濃度値を、上記補間画
像記憶手段から読み出して、変換後の画像の各画素の濃
度値を得る画素濃度決定手段とを備えている構成であ
る。
【0103】このように、予め変換前の画像を拡大して
なる補間画像を生成しておき、座標変換の計算結果に基
づいて所望の座標位置の画素の濃度値を補間画像から読
み出すことにより、高画質の高速座標変換処理が可能で
あり、且つ、比較的消費電力の少ない簡単な回路構成の
画像処理装置を実現することができるという効果を奏す
る。
【0104】請求項2の発明に係る画像処理装置は、以
上のように、請求項1の発明の構成において、上記補間
処理手段には、変換前の画像の画素の濃度値がラスタ走
査に従った順番で逐次入力され、当該補間処理手段は、
変換前の画像の各画素の濃度値が入力される毎に、その
時点で補間可能な複数の補間画素の濃度値を同時に演算
する演算部を備え、上記補間画像記憶手段は、上記演算
部によって同時に作成された複数の補間画素の濃度値
を、同時に別々に記憶するための複数の記憶部を有して
いる構成である。
【0105】それゆえ、補間画像のデータ量としては変
換前の画像に比べて数倍に増えているものの、複数の画
素データを同時に補間画像記憶手段に書き込むようにな
っているので、補間画像の作成時間としては、1面面の
画像データの転送時間と同じ時間しかかからない。ま
た、変換前の画像を転送しながら補間画像記憶手段にリ
アルタイムで書き込むことができる。したがって、請求
項1の発明の効果に加えて、さらに高速の座標変換処理
を実現できるという効果を奏する。
【0106】請求項3の発明に係る画像処理装置は、以
上のように、上記請求項2の発明の構成において、上記
補間処理手段の演算部が、演算対象の補間画素の周辺に
ある複数の変換前の画像の画素の濃度値の加算平均をと
ることで、補間データを作成する構成である。
【0107】それゆえ、上記請求項2の発明の効果に加
えて、周辺画素の加算平均をとることにより、加算器や
除算器等を使用した比較的簡単な回路構成で高速に補間
処理が可能となるという効果を併せて奏する。
【0108】請求項4の発明に係る画像処理装置は、以
上のように、上記請求項2又は3の発明の構成におい
て、入力画像に対して回転を伴わないその他の画像処理
を行う画像処理手段と、上記画像処理手段が処理した後
の画像に対して回転を伴う画像処理を行う際には、当該
画像処理手段が処理した画像の画素データを、記憶装置
に一旦記憶することなく直接的に上記補間処理手段へ順
次転送するように制御する制御手段とを備え、上記補間
処理手段は、上記画像処理手段による処理と並行して、
画像処理手段から順次転送される画素データに基づいて
補間処理を行う構成である。
【0109】それゆえ、上記請求項2又は3の発明の効
果に加えて、データの転送回数の増加を防ぐことがで
き、画像回転を含む2種類の画像処理を迅速に行うこと
ができるという効果を併せて奏する。
【0110】請求項5の発明に係る画像処理装置は、以
上のように、上記請求項2又は3の発明の構成におい
て、入力画像に対して回転を伴わないその他の画像処理
を行う画像処理手段と、上記画像処理手段が処理した画
像を記憶するための画像記憶部と、上記画像処理手段が
処理した画像を上記画像記憶部へ転送する際には、常
に、上記画像処理手段が処理した画像の画素データを、
上記補間処理手段を介して上記画像記憶部へ転送するよ
うに制御する制御手段とを備え、上記補間処理手段は、
上記画像処理手段による処理と並行して、画像処理手段
から順次転送される画素データに基づいて補間処理を行
い、上記画像記憶部は、上記補間処理手段の演算部によ
って同時に作成された複数の補間画素の濃度値を、同時
に別々に記憶するための複数の記憶部を有している構成
である。
【0111】それゆえ、上記請求項2又は3の発明の効
果に加えて、画像処理手段での処理後の画像が画像記憶
部へ転送されると同時に補間画像も作成されるので、そ
の後に画像回転を伴う処理を行う場合に迅速な処理が可
能であり、また、画像転送時には常に補間画像を作成す
るので、次に実行すべき処理が画像回転を伴う処理か否
かを判断して画像データの転送を制御する必要がなくな
り、画素データの転送を制御する制御手段の構成を簡略
化することができるという効果を併せて奏する。
【0112】請求項6の発明に係る画像処理装置は、以
上のように、上記請求項5の発明の構成において、上記
補間画像記憶手段が画像記憶部の機能を兼ね備えている
構成である。
【0113】これにより、上記請求項5の発明の効果に
加えて、メモリ構成を単純化することができるという効
果を併せて奏する。
【0114】請求項7の発明に係る画像処理装置は、以
上のように、変換前の画像の画素間に、当該変換前の画
像の画素濃度に基づく補間によって濃度値を求めた補間
画素を挿入することによって画像を拡大してなる補間画
像を生成するステップと、上記補間画像をメモリに記憶
するステップと、変換後の画像の各画素の座標成分に対
応する変換前の座標成分を座標変換演算によって求め、
求めた変換前の座標成分に対応する補間画像の画素の濃
度値を、上記メモリから読み出して、変換後の画像の各
画素の濃度値を得るステップとを含んでいる構成であ
る。
【0115】このように、予め変換前の画像を拡大して
なる補間画像を生成しておき、座標変換の計算結果に基
づいて所望の座標位置の画素の濃度値を補間画像から読
み出すことにより、高画質の高速座標変換処理が可能で
あり、且つ、補間処理も比較的簡単に行うことができる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すものであり、画像
処理装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】上記画像処理装置における補間処理部の要部構
成を示すブロック図である。
【図3】アフィン変換前の画像における各画素の濃度値
を示す説明図である。
【図4】上記補間処理部における各信号線のデータの経
時変化を示す説明図である。
【図5】上記画像処理装置における補間画像記憶部とデ
ータ制御部との接続関係を示すブロック図である。
【図6】上記補間画像記憶部の各メモリに記憶されるデ
ータを示す説明図である。
【図7】対象物を撮像した画像の一部を示す説明図であ
る。
【図8】図7の画像における各画素の濃度値を示す説明
図である。
【図9】対象物(図7の対象物を回転させたもの)を撮
像した画像の一部を示す説明図である。
【図10】アフィン変換後の画像を示す説明図である。
【図11】図10のアフィン変換後の画像とアフィン変
換前の画像との位置関係を示す説明図である。
【図12】図8の画像を縦横2倍に拡大した画像を示す
説明図である。
【図13】図12の拡大画像における一部の画素の濃度
値を示す説明図である。
【図14】図13の拡大画像の補間方法を示す説明図で
ある。
【図15】図8の画像を縦横2倍に拡大してなる補間画
像の各画素の濃度値を示す説明図である。
【図16】図10のアフィン変換後の画像と図15の補
間画像との位置関係を示す説明図である。
【図17】図8の画像を上記画像処理装置においてアフ
ィン変換した後の画像における各画素の濃度値を示す説
明図である。
【図18】3倍拡大画像の補間方法の一例を示す説明図
である。
【図19】本発明の実施の形態に係る画像処理(画像回
転)の基本的な処理手順を示すフローチャートである。
【図20】従来の画像処理(画像回転)の基本的な処理
手順を示すフローチャートである。
【図21】図8の画像を従来の方法(濃度補間なし)で
アフィン変換した後の画像における各画素の濃度値を示
す説明図である。
【図22】図9の画像における各画素の濃度値を示す説
明図である。
【図23】従来の濃度補間方法を示す説明図である。
【図24】図8の画像を従来の方法(濃度補間あり)で
アフィン変換した後の画像における各画素の濃度値を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 撮像部 2 デジタル変換部 3 補間画像記憶部(補間画像記憶手段) 4 画像記憶部 5 アナログ変換部 6 画像処理部(画像処理手段) 7 データ制御部(画素濃度決定手段、制御
手段) 8 マイクロプロセッサ(制御手段) 9 補間処理部(補間処理手段) 10 バッファ(演算部) 11a・11b フリップフロップ(演算部) 12a〜12c 加算回路(演算部) 13a〜13c 除算回路(演算部)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】濃淡画像を入力して回転を伴う座標変換処
    理を行う画像処理装置において、 変換前の画像の画素間に、当該変換前の画像の画素濃度
    に基づく補間によって濃度値を求めた補間画素を挿入す
    ることによって画像を拡大してなる補間画像を生成する
    補間処理手段と、 上記補間処理手段が生成する補間画像を記憶する補間画
    像記憶手段と、 変換後の画像の各画素の座標成分に対応する変換前の座
    標成分を座標変換演算によって求め、求められた変換前
    の座標成分に対応する補間画像の画素の濃度値を、上記
    補間画像記憶手段から読み出して、変換後の画像の各画
    素の濃度値を得る画素濃度決定手段とを備えていること
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】上記補間処理手段には、変換前の画像の画
    素の濃度値がラスタ走査に従った順番で逐次入力され、
    当該補間処理手段は、変換前の画像の各画素の濃度値が
    入力される毎に、その時点で補間可能な複数の補間画素
    の濃度値を同時に演算する演算部を備え、 上記補間画像記憶手段は、上記演算部によって同時に作
    成された複数の補間画素の濃度値を、同時に別々に記憶
    するための複数の記憶部を有していることを特徴とする
    請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】上記補間処理手段の演算部は、演算対象の
    補間画素の周辺にある複数の変換前の画像の画素の濃度
    値の加算平均をとることで、補間データを作成すること
    を特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】入力画像に対して回転を伴わないその他の
    画像処理を行う画像処理手段と、 上記画像処理手段が処理した後の画像に対して回転を伴
    う画像処理を行う際には、当該画像処理手段が処理した
    画像の画素データを、記憶装置に一旦記憶することなく
    直接的に上記補間処理手段へ順次転送するように制御す
    る制御手段とを備え、 上記補間処理手段は、上記画像処理手段による処理と並
    行して、画像処理手段から順次転送される画素データに
    基づいて補間処理を行うことを特徴とする請求項2又は
    3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】入力画像に対して回転を伴わないその他の
    画像処理を行う画像処理手段と、 上記画像処理手段が処理した画像を記憶するための画像
    記憶部と、 上記画像処理手段が処理した画像を上記画像記憶部へ転
    送する際には、常に、上記画像処理手段が処理した画像
    の画素データを、上記補間処理手段を介して上記画像記
    憶部へ転送するように制御する制御手段とを備え、 上記補間処理手段は、上記画像処理手段による処理と並
    行して、画像処理手段から順次転送される画素データに
    基づいて補間処理を行い、 上記画像記憶部は、上記補間処理手段の演算部によって
    同時に作成された複数の補間画素の濃度値を、同時に別
    々に記憶するための複数の記憶部を有していることを特
    徴とする請求項2又は3記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】上記補間画像記憶手段が画像記憶部の機能
    を兼ね備えていることを特徴とする請求項5記載の画像
    処理装置。
  7. 【請求項7】濃淡画像に対して回転を伴う座標変換処理
    を行う画像処理方法において、 変換前の画像の画素間に、当該変換前の画像の画素濃度
    に基づく補間によって濃度値を求めた補間画素を挿入す
    ることによって画像を拡大してなる補間画像を生成する
    ステップと、 上記補間画像をメモリに記憶するステップと、 変換後の画像の各画素の座標成分に対応する変換前の座
    標成分を座標変換演算によって求め、求めた変換前の座
    標成分に対応する補間画像の画素の濃度値を、上記メモ
    リから読み出して、変換後の画像の各画素の濃度値を得
    るステップとを含んでいることを特徴とする画像処理方
    法。
JP9026966A 1997-02-10 1997-02-10 画像処理装置及び画像処理方法 Pending JPH10222655A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8139895B2 (en) 2007-03-22 2012-03-20 Fujitsu Semiconductor Limited Image recognition device and image rotating method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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