JPH10222283A - 座標読取装置およびその座標指示器 - Google Patents

座標読取装置およびその座標指示器

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JPH10222283A
JPH10222283A JP1947297A JP1947297A JPH10222283A JP H10222283 A JPH10222283 A JP H10222283A JP 1947297 A JP1947297 A JP 1947297A JP 1947297 A JP1947297 A JP 1947297A JP H10222283 A JPH10222283 A JP H10222283A
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JP
Japan
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coordinate
circuit
tablet
excitation
magnetic
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Pending
Application number
JP1947297A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Watanabe
俊顕 渡邉
Yoshiyuki Morita
芳行 森田
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SEIKO DENSHI KIKI KK
Original Assignee
SEIKO DENSHI KIKI KK
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Publication date
Application filed by SEIKO DENSHI KIKI KK filed Critical SEIKO DENSHI KIKI KK
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/03Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
    • G06F3/041Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means
    • G06F3/046Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means by electromagnetic means

Abstract

(57)【要約】 【課題】 座標値を高分解能で算出することができ、し
かも座標指示器を単純に構成でき、ペン軸やペン先を細
く構成することのできるワイヤレスの座標読取装置を提
供すること。 【解決手段】 複数の励磁ラインSY1・・・SY5を
配置し、Y軸走査回路16を介して励磁回路13に接続
する。これに直交する方向に複数のセンスラインSX1
・・・SX5を配置し、X軸走査回路15を介して座標
算出回路14cに接続する。座標指示器20には、励磁
ラインの発生する磁界によって大バルクハウゼン効果に
基づく磁気パルスを発生する磁性ワイヤ21を設ける。
磁気パルスによってセンスラインには誘導信号が誘導す
る。座標算出回路14cは誘導信号から大バルクハウゼ
ン効果に基づく信号成分を抽出し、その位置的な分布か
ら座標値を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、座標指示器によって指
示されたタブレット上の所望の位置の座標値を算出して
出力するようにした座標読取装置とその座標指示器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の座標読取装置として、特開平2−
249019号公報には、座標指示器に共振回路を設
け、タブレットから座標指示器に対して、共振回路の共
振周波数付近の周波数の交流磁界を与え、共振回路から
反射される信号をタブレットで受信し、受信した信号に
基づいて座標指示器の指示する位置の座標値を算出する
座標読取装置が開示されている。
【0003】また、座標読取装置ではないが、米国特許
USP5,532,598号公報には、磁場に置かれた
ときにバルクハウゼン効果に基づく反応を生成するアモ
ルファス金属のタグを被検出体に取り付け、検出回路に
は磁場を発生する回路と、バルクハウゼン効果に基づく
反応を検出する回路を設け、離れた位置から被検出体の
存在を検出するアモルファス金属タグシステムが開示さ
れている。
【0004】以下、USP5,532,598号公報の
アブストラクトを和訳して示す。「地下のプラスチック
のパイプやコンテナのように、障害物に隔てられた重合
体や他の非伝導性の構造物を、離れた位置から検出し位
置を確認する電磁タグシステムが示されている。システ
ムは、交流磁場ソースと、重合体の構造物の壁の離れた
位置に埋め込まれたタグパターンを含み、それぞれのタ
グは、交流磁場内に置かれたときにバルクハウゼン応答
を発生するためのアモルファス磁気金属ターゲットを含
み、さらにシステムは、バルクハウゼン応答を離れた位
置から検出するために、地表または他の制御面に沿って
移動可能なポータブルの検出回路を含む。それぞれのタ
グのアモルファス磁気材料は、複数の引き延ばされた小
片で、少くとも3対1の縦横比を持っていて、端と端が
つながれていることが好ましい。タグが並べられるパタ
ーンは、その構造の種類、方向、領域を定め、ポータブ
ルの検出回路は、タグのパターンが容易に検出できるよ
うに、地表を動かされるときに少なくとも二つのタグを
同時に検出することができる。」 このシステムで用いているバルクハウゼン効果、またバ
ルクハウゼン応答とは、次のような現象を言う。
【0005】強磁性体が均一な結晶構造を持つ場合、外
部磁界の連続的な強度変化に対して線形の磁化特性を持
つ。これは、外部磁界の印加によって内部磁区の磁化方
向や大きさが変化する際、各磁区の境界となっている磁
壁が外部磁界の強度に応じて自由に移動可能なことに由
来する。
【0006】これに対して結晶構造が不均一であった
り、印加応力によって部分的に磁化特性が異なる部分を
持つ場合、構造が不連続な部分において磁壁の移動が妨
げられるという現象が発生する。この場合、磁壁は外部
磁場によって十分なエネルギーを与えられるまでこの部
分に引き止められ、抜け出せる十分なエネルギーが与え
られた時点で急激に他の場所へ移動する。バルクハウゼ
ン効果とは、磁気的に不均一な構造を持つ強磁性体に起
こるこのような急激な磁化の跳躍現象を指す。
【0007】バルクハウゼン効果を伴う磁性体は、特徴
的な非線形の磁化特性を示す。従って、外部磁界の連続
的な強度変化に対して高調波パルス磁界を発生する機能
素子として利用することが可能であり、ここで言うバル
クハウゼン応答とは、バルクハウゼン効果を有する磁性
体が発生する高調波パルス磁界を指している。
【0008】また、バルクハウゼン効果に類似の現象と
して、大バルクハウゼン効果と呼ばれる現象がある。本
願発明は、この大バルクハウゼン効果を利用した装置に
関するものである。大バルクハウゼン効果については、
発明の詳細な説明において説明する。
【0009】以上のように、座標読取装置の分野では、
共振回路によるタブレットと座標指示器との結合の結果
発生する信号に基づいて座標算出する座標読取装置が知
られており、また物体の存在を検出する分野では、バル
クハウゼン効果に基づいて発生する信号を検出して物体
を離れた位置から検出する装置が知られていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記座標読取
装置では、座標指示器にコイルを設ける必要があるた
め、ペン形状をした座標指示器であるスタイラスペンを
構成しようとする場合、ペン先にコイルを配置する必要
があることから、ペン先を細くすることができず、筆記
具としては使いにくいという問題点を有している。
【0011】また、受動共振回路とはいえ、コイルやコ
ンデンサを配線する必要があり、そのためにプリント基
板を設ける必要があるなど、構造が複雑であるという問
題点も有している。また、このことからペン軸を細くで
きないという問題もある。後者のタグシステムでは、被
検出体には細長いアモルファス金属を設けるだけでよい
ので、被検出体の構造は簡単になるが、座標読取装置と
して構成されているわけではないので、被検出体の詳細
な位置を算出することはできないという問題点を有して
いる。座標読取装置では、座標指示器で指示した位置の
座標値を高分解能で算出することが要求されるのであ
る。
【0012】本発明の目的は、座標指示器とタブレット
とを信号線で接続する必要のないワイヤレスの座標読取
装置であって、座標指示器で指示した位置の座標値を高
分解能で算出することができ、しかも座標指示器を単純
に構成でき、ペン軸やペン先を細く構成することによっ
て使いやすさを向上させた座標読取装置を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明による座標読取装置の第1の構成の特徴は、交
流磁界を発生する交流磁界発生手段と、該交流磁界発生
手段の発生する磁界中に置かれたとき、大バルクハウゼ
ン効果に基づく磁気パルスを発生する磁性材を有する座
標指示器と、前記大バルクハウゼン効果に基づく磁気パ
ルスを検出する磁界検出手段と、該磁界検出手段に接続
され、該磁界検出手段によって検出された、前記磁気パ
ルスに基づく信号によって、前記座標指示器の指示する
位置を算出する座標算出手段とを設け座標読取装置を構
成した点にある。
【0014】本発明による座標読取装置の第2の構成の
特徴は、座標指示器とタブレットとを備え、座標指示器
によって指示されたタブレット上の所望の位置の座標値
を算出して出力するようにした座標読取装置において、
前記座標指示器は、タブレットの発生する磁界中に置か
れたとき、大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを
発生する磁性材を有し、前記タブレットは、交流の励磁
信号を発生する励磁回路と、該励磁回路に接続され、前
記励磁信号に基づき交流磁界を発生する励磁ラインと、
前記大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを検出す
るセンスラインと、該センスラインに接続され、該セン
スラインによって検出された、前記磁気パルスに基づく
信号によって、前記座標指示器の指示する位置を算出す
る座標算出回路とを設けた点にある。
【0015】本発明による座標読取装置の第3の構成の
特徴は、座標指示器とタブレットとを備え、座標指示器
によって指示されたタブレット上の所望の位置の座標値
を算出して出力するようにした座標読取装置において、
前記座標指示器は、タブレットの発生する磁界中に置か
れたとき、大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを
発生する磁性材を有し、前記タブレットは、交流の励磁
信号を発生する励磁回路と、該励磁回路に接続され、略
長方形状に巻かれたコイルであって、前記励磁信号に基
づき交流磁界を発生する励磁ラインと、略長方形状に巻
かれたコイルであって、前記励磁ラインとは長方形状の
長手方向が互いに直交するように配置され、前記大バル
クハウゼン効果に基づく磁気パルスを検出するセンスラ
インと、該センスラインに接続され、該センスラインに
よって検出された、前記磁気パルスに基づく信号によっ
て、前記座標指示器の指示する位置を算出する座標算出
回路とを設けた点にある。
【0016】本発明による座標読取装置の第4の構成の
特徴は、座標指示器とタブレットとを備え、座標指示器
によって指示されたタブレット上の所望の位置の座標値
を算出して出力するようにした座標読取装置において、
前記座標指示器は、タブレットの発生する磁界中に置か
れたとき、大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを
発生する磁性材を有し、前記タブレットは、交流の励磁
信号を発生する励磁回路と、該励磁回路に接続され、前
記励磁信号に基づき交流磁界を発生するとともに、前記
大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを検出するセ
ンスラインと、該センスラインに接続され、該センスラ
インによって検出された、前記磁気パルスに基づく信号
によって、前記座標指示器の指示する位置を算出する座
標算出回路とを設けた点にある。
【0017】本発明による座標読取装置の第5の構成の
特徴は、座標指示器とタブレットとを備え、座標指示器
によって指示されたタブレット上の所望の位置の座標値
を算出して出力するようにした座標読取装置において、
前記座標指示器は、タブレットの発生する磁界中に置か
れたとき、大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを
発生する磁性材を有し、前記タブレットは、交流の励磁
信号を発生する励磁回路と、該励磁回路に接続され、前
記励磁信号に基づき交流磁界を発生する励磁ラインと、
略長方形状に巻かれた複数のコイルであって、長方形状
の長手方向は座標検出座標軸と直交する方向に配置さ
れ、かつ該複数のコイルは互いに等間隔に配置され、前
記大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを検出する
複数のセンスラインからなるセンスライン群と、該セン
スライン群を接続し、該センスライン群を順次選択する
走査回路と、該走査回路に接続され、前記センスライン
群によって検出された、前記磁気パルスに基づく信号に
よって、前記座標指示器の指示する位置を算出する座標
算出回路とを設けた点にある。
【0018】本発明による座標読取装置の第6の構成の
特徴は、座標指示器とタブレットとを備え、座標指示器
によって指示されたタブレット上の所望の位置の座標値
を算出して出力するようにした座標読取装置において、
前記座標指示器は、タブレットの発生する磁界中に置か
れたとき、大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを
発生する磁性材を有し、前記タブレットは、交流の励磁
信号を発生する励磁回路と、該励磁回路に接続され、前
記励磁信号に基づき交流磁界を発生する励磁ラインと、
略長方形状に巻かれた複数のコイルであって、長方形状
の長手方向はXY直交座標軸の一方の軸に平行に配置さ
れ、かつ該複数のコイルは互いに等間隔に配置され、前
記大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを検出する
複数のセンスラインからなる第1のセンスライン群と、
該第1のセンスライン群を接続し、該第1のセンスライ
ン群を順次選択する第1の走査回路と、略長方形状に巻
かれた複数のコイルであって、長方形状の長手方向はX
Y直交座標軸の他方の軸に平行に配置され、かつ該複数
のコイルは互いに等間隔に配置され、前記大バルクハウ
ゼン効果に基づく磁気パルスを検出する複数のセンスラ
インからなる第2のセンスライン群と、該第2のセンス
ライン群を接続し、該第2のセンスライン群を順次選択
する第2の走査回路と、前記第1および第2の走査回路
に接続され、前記第1および第2のセンスライン群によ
って検出された、前記磁気パルスに基づく信号によっ
て、前記座標指示器の指示する位置を算出する座標算出
回路とを設けた点にある。
【0019】本発明による座標読取装置の第7の構成の
特徴は、座標指示器とタブレットとを備え、座標指示器
によって指示されたタブレット上の所望の位置の座標値
を算出して出力するようにした座標読取装置において、
前記座標指示器は、タブレットの発生する磁界中に置か
れたとき、大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを
発生する磁性材を有し、前記タブレットは、交流の励磁
信号を発生する励磁回路と、略長方形状に巻かれた複数
のコイルであって、長方形状の長手方向はXY直交座標
軸の一方の軸に平行に配置され、かつ該複数のコイルは
互いに等間隔に配置され、前記励磁信号に基づき交流磁
界を発生する複数の励磁ラインからなる励磁ライン群
と、該励磁ライン群と前記励磁回路とを接続し、励磁ラ
イン群を順次励磁回路に選択接続する第1の走査回路
と、略長方形状に巻かれた複数のコイルであって、長方
形状の長手方向はXY直交座標軸の他方の軸に平行に配
置され、かつ該複数のコイルは互いに等間隔に配置さ
れ、前記大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを検
出する複数のセンスラインからなるセンスライン群と、
該センスライン群を接続し、該センスライン群を順次選
択する第2の走査回路と、該第2の走査回路に接続さ
れ、前記センスライン群によって検出された、前記磁気
パルスに基づく信号によって、前記座標指示器の指示す
る位置を算出する座標算出回路とを設けた点にある。
【0020】本発明による座標読取装置の第8の構成の
特徴は、座標指示器とタブレットとを備え、座標指示器
によって指示されたタブレット上の所望の位置の座標値
を算出して出力するようにした座標読取装置において、
前記座標指示器は、タブレットの発生する磁界中に置か
れたとき、大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを
発生する磁性材を有し、前記タブレットは、交流の励磁
信号を発生する励磁回路と、略長方形状に巻かれた複数
のコイルであって、長方形状の長手方向は座標検出座標
軸と直交する方向に配置され、かつ該複数のコイルは互
いに等間隔に配置され、前記励磁信号に基づき交流磁界
を発生するとともに、前記大バルクハウゼン効果に基づ
く磁気パルスを検出する複数のセンスラインからなるセ
ンスライン群と、該センスライン群と前記励磁回路およ
び後記座標算出回路とを接続し、センスライン群を順次
励磁回路および座標算出回路に選択接続する走査回路
と、該走査回路によって選択接続されたセンスライン群
によって検出された、前記磁気パルスに基づく信号によ
って、前記座標指示器の指示する位置を算出する座標算
出回路とを設けた点にある。
【0021】本発明による座標読取装置の第9の構成の
特徴は、座標指示器とタブレットとを備え、座標指示器
によって指示されたタブレット上の所望の位置の座標値
を算出して出力するようにした座標読取装置において、
前記座標指示器は、タブレットの発生する磁界中に置か
れたとき、大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを
発生する磁性材を有し、前記タブレットは、交流の励磁
信号を発生する励磁回路と、略長方形状に巻かれた複数
のコイルであって、長方形状の長手方向はXY直交座標
軸の一方の軸に平行に配置され、かつ該複数のコイルは
互いに等間隔に配置され、前記励磁信号に基づき交流磁
界を発生するとともに、前記大バルクハウゼン効果に基
づく磁気パルスを検出する複数のセンスラインからなる
第1のセンスライン群と、該第1のセンスライン群と前
記励磁回路および後記座標算出回路とを接続し、第1の
センスライン群を順次励磁回路および座標算出回路に選
択接続する第1の走査回路と、略長方形状に巻かれた複
数のコイルであって、長方形状の長手方向はXY直交座
標軸の他方の軸に平行に配置され、かつ該複数のコイル
は互いに等間隔に配置され、前記励磁信号に基づき交流
磁界を発生するとともに、前記大バルクハウゼン効果に
基づく磁気パルスを検出する複数のセンスラインからな
る第2のセンスライン群と、該第2のセンスライン群と
前記励磁回路および後記座標算出回路とを接続し、第2
のセンスライン群を順次励磁回路および座標算出回路に
選択接続する第2の走査によって検出された、前記磁気
パルスに基づく信号によって、前記座標指示器の指示す
る位置を算出する座標算出回路とを設けた点にある。
【0022】本発明による座標読取装置の第10の構成
の特徴は、本発明の第2ないし第9の構成のいずれの構
成において、前記座標算出回路に、前記磁気パルスに基
づく信号成分を通過させるフィルタ回路と、該フィルタ
回路を通過した信号に基づき、前記座標指示器の指示す
る位置を算出する演算回路とを設けた点にある。
【0023】本発明による座標読取装置の第11の構成
の特徴は、本発明の第2ないし第9の構成のいずれの構
成において、前記座標算出回路に、前記磁気パルスに基
づく信号のピーク値を保持するピークホールド回路と、
該ピークホールド回路によって保持された信号に基づ
き、前記座標指示器の指示する位置を算出する演算回路
とを設けた点にある。
【0024】本発明による座標読取装置の第12の構成
の特徴は、本発明の第2ないし第9の構成のいずれの構
成において、前記座標算出回路に、前記磁気パルスに基
づく信号成分を通過させるフィルタ回路と、該フィルタ
回路を通過した信号のピーク値を保持するピークホール
ド回路と、該ピークホールド回路によって保持された信
号に基づき、前記座標指示器の指示する位置を算出する
演算回路とを設けた点にある。
【0025】本発明による座標読取装置の第13の構成
の特徴は、本発明の第10または第12の構成のいずれ
の構成において、前記フィルタ回路を、前記励磁信号に
同期して、前記磁気パルスの発生する一定の期間、信号
を通過させるスイッチ回路とした点にある。
【0026】本発明による座標読取装置の第14の構成
の特徴は、本発明の第1ないし第13の構成のいずれの
構成において、前記座標指示器は、前記励磁信号の周波
数近傍の共振周波数を有する共振回路を備え、前記磁性
材を、該共振回路を構成するコイルの中に配置して構成
した点にある。
【0027】また本発明による座標指示器の第1の構成
の特徴は、座標指示器とタブレットとを備え、座標指示
器によって指示されたタブレット上の所望の位置の座標
値を算出して出力するようにした座標読取装置の座標指
示器において、前記座標指示器には、タブレットの発生
する磁界中に置かれたとき、大バルクハウゼン効果に基
づく磁気パルスを発生する磁性材を設けた点にある。
【0028】本発明による座標指示器の第2の構成の特
徴は、座標指示器とタブレットとを備え、座標指示器に
よって指示されたタブレット上の所望の位置の座標値を
算出して出力するようにした座標読取装置の座標指示器
において、前記座標指示器には、タブレットの発生する
交流磁界の周波数近傍の共振周波数を有する共振回路
と、該共振回路を構成するコイルの中に配置され、前記
交流磁界中に置かれたとき、大バルクハウゼン効果に基
づく磁気パルスを発生する磁性材とを設けた点にある。
【0029】本発明のこれらの構成によると、座標指示
器に設けた磁性材は、タブレットが発生する磁界中に置
かれたとき、大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルス
を発生し、タブレットは、この磁気パルスによる信号を
受信する。このとき受信される信号の大きさは、座標指
示器とタブレットに設けられた磁界検出手段との間の距
離によって定まるので、タブレットは受信信号の振幅を
演算することによって、座標指示器の指示した位置の座
標値を算出することができる。このとき、磁界発生手段
として長方形状のコイルを複数配置し、これを走査選択
するようにすれば、これら複数のコイルと座標指示器と
の関係が定まることによって、座標指示器の位置を詳細
に、従って高分解能で算出することができる。
【0030】また、座標指示器にはコイルなどの大型部
品を搭載する必要がなく、磁性材を設けるだけでよいの
で、構成が単純になりペン軸やペン先を太くする必要も
ない。座標指示器の外形形状に対する制限が緩和される
ので、使いやすい設計が可能になる。
【0031】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)以下、図面を参照して本発明の実施の
形態の一例につき詳細に説明する。図1は、本発明によ
る座標読取装置の第1の実施例のブロック図である。座
標読取装置1は、タブレット10と座標指示器20とを
備えている。タブレット10の座標読み取り面には、励
磁ライン11とセンスライン12とを敷設する。励磁ラ
イン11は、座標読み取り面を広く囲むように矩形状に
敷設したコイルである。またセンスライン12は、励磁
ライン12内部に長方形状に敷設したコイルである。こ
れらのコイルは図1では、1ターンのループとして描い
てあるが、磁気的な結合を強めるために複数ターンとす
るのがよい。
【0032】励磁ライン11には、励磁回路13を接続
する。励磁回路13は、励磁ライン11に交流の励磁信
号s101を供給するもので、図示はしないが発振器お
よびドライブ回路を内蔵している。センスライン12に
は、座標算出回路14を接続する。座標算出回路14の
詳細な構成は図2のようになっている。増幅回路141
は、センスライン12に接続され、センスライン12に
誘導した誘導信号s102を、後の回路が動作するのに
必要なレベルまで増幅する。増幅回路141の出力は、
フィルタ回路142に接続する。フィルタ回路142
は、増幅された誘導信号から、前記励磁信号の成分を除
去し、座標指示器との結合によって誘導した信号成分s
105のみを通過させるものである。このフィルタ回路
142については、後で動作について詳細に説明する。
フィルタ回路142の出力は、ピークホールド回路14
3に接続する。ピークホールド回路143は、フィルタ
回路を通過した交流信号のピークを一定時間保持する回
路である。ピークホールド回路143の出力は、A/D
変換回路144に接続する。A/D変換回路144は、
入力するピーク値をデジタル値に変換して出力する。A
/D変換回路144の出力は、演算回路145に接続す
る。演算回路145は、デジタル値に変換されたピーク
値を基に座標指示器の指示位置の座標値を算出し出力す
る。ここで、A/D変換回路144と演算回路145
は、ワンチップのマイクロプロセッサ147で実現する
ことができる。
【0033】座標指示器20は、座標値を読み取ろうと
する位置を指示するもので、内部に磁性ワイヤ21を有
している。この磁性ワイヤ21は、大バルクハウゼン効
果を生じるもので、一例としてウイーガンドワイヤと呼
ばれるものが知られている。大バルクハウゼン効果とウ
ィーガンドワイヤについて、以下簡単に説明する。リボ
ン状、またはワイヤとして成形した強磁性合金に適当な
処理を加えると、素材の外殻部の保磁力と中心部の保磁
力とが異なる状態を作成することができる。このような
強磁性合金においては、外殻部と中心部の間に細長い軸
方向の磁壁が構成される。
【0034】この素材の軸方向に外部磁界を徐々に印加
すると、ある強さで突然磁壁の移動が起こり、磁区の単
一化が素材の全長にわたって高速に伝搬するという現象
が起こる。これを外界から見ると、外部磁界が特定の強
度になった時に外殻部の磁化方向が突然反転したことに
なる。大バルクハウゼン効果とは、特定の形状に成形し
た強磁性合金に見られる、このような急激な磁化方向の
跳躍現象を指す。
【0035】このように構成した素材は磁気双安定性を
示し、磁壁の移動が発生しうる強度以上の交番する外部
磁界に対して著しい高調波パルス磁界を発生する。ウィ
ーガンドワイヤは、この大バルクハウゼン効果が付与さ
れるように構成された強磁性体ワイヤの一例である。パ
ーマロイ(Fe−Ni)やバイカロイ(Fe−Co−
V)を直径0.3mm程度に線引き加工したものに、テ
ンションとひねりを加えて熱処理し、ひねりの歪みをワ
イヤに固定する。このように加工すると、ワイヤの外殻
部と中心部との間に残留応力の差が生じ、外殻部の保磁
力と中心部の保磁力とが異なる状態が作成され、長さ方
向の磁壁が構成されるのである。
【0036】このワイヤは、特公昭55−15797号
公報、米国特許USP3、820、090号公報に双安
定磁気素子として開示されている。座標指示器20は、
このような磁性ワイヤ21を、ペン状のケース内部に軸
方向に沿って設けたものである。
【0037】さて、以上のような構成の座標読取装置で
は、座標指示器20の指示する位置の座標値を次のよう
にして算出することができる。図3は、座標算出の原理
を示した説明図である。図において、励磁ライン11、
センスライン12、磁性ワイヤ21は、図1に示したも
のと同じものである。ただし、励磁ライン11とセンス
ライン12は、コイルとして示している。
【0038】励磁ライン11に励磁回路13から交流の
励磁信号s101を与えると、励磁ライン11は交流磁
界を発生する。励磁ライン11とセンスライン12と
は、図1のように配置されていることから、センスライ
ン12には、励磁ライン11の発生する交流磁界が結合
し、励磁信号s101と同じ周波数成分を有する誘導信
号s103が誘導する。ここで、磁性ワイヤ21が交流
磁界中に置かれ、一定レベル以上の磁界にさらされる
と、磁性ワイヤ21は大バルクハウゼン効果に基づく磁
気パルスを発生する。そしてこの磁気パルスは、センス
ライン12にパルス状の誘導信号s104として誘導す
る。センスライン12に誘導する誘導信号s102は、
励磁信号s101が直接結合する成分s103と大バル
クハウゼン効果による成分s104とが加算された信号
となる。
【0039】ここで、励磁信号s101が直接結合する
成分s103の大きさは、励磁ライン11とセンスライ
ン12との位置的な関係が一定であることから常に一定
となるが、大バルクハウゼン効果による成分s104の
ピークの大きさは、励磁ライン11およびセンスライン
12と磁性ワイヤ21との距離によって変化する。磁性
ワイヤ21が励磁ライン11から受ける磁化の大きさが
一定であるようにすれば、大バルクハウゼン効果に基づ
く成分s104のピークの大きさは、センスライン12
と磁性ワイヤ21の距離のみによって変化するようにな
る。本発明は、このような原理に基づいて座標値を算出
するものである。
【0040】図1のように励磁ライン11とセンスライ
ン12とを敷設した場合、センスライン12が敷設され
ている近傍では、磁界の大きさは近似的に一定であると
仮定することができる。従って、センスライン12に誘
導する誘導信号s102の大バルクハウゼン効果に基づ
く誘導信号のピークの大きさは、センスライン12と座
標指示器20との距離のみによって変化する。図のよう
に座標指示器20を、センスライン12の長手方向に直
角な方向、すなわち直線A−B−Cに沿って移動させた
とすると、大バルクハウゼン効果に基づく誘導信号のピ
ークの大きさは、点A、Cでは小さく、点Bで最大にな
る。図4は、大バルクハウゼン効果に基づく誘導信号の
ピーク値の変化の一例を示す図である。縦軸はピーク電
圧、横軸は図1における座標指示器20の示す位置であ
り、A、B、Cは図1の位置A、B、Cと対応してい
る。
【0041】では次に本実施例の動作について、図5の
タイミングチャートを参照しながら説明する。励磁回路
13は、励磁信号s101を励磁ライン11に供給し、
励磁ライン11は交流磁界を発生する。センスライン1
2には、この交流磁界が結合することによって誘導信号
s102が誘導する。ここで座標指示器20がタブレッ
ト近傍に存在しない場合、磁性ワイヤ21による結合は
発生しないので、誘導信号s102は、図5(a)に示
すように励磁信号s101と同じ周波数成分の交流信号
だけとなる。フィルタ回路142は、励磁信号s101
の周波数成分と大バルクハウゼン効果に基づく信号の周
波数成分とを分離し、後者の成分のみを通過させるよう
な特性を持った回路である。従ってこの場合は、フィル
タ回路142の出力信号s105はほぼ0となり、これ
をピークホールド回路143によってホールドした信号
s106もほぼ0となる。
【0042】ところが、座標指示器20を励磁ライン1
1近傍に置き、磁性ワイヤ21に一定レベル以上の磁界
がかかると、磁性ワイヤ21は大バルクハウゼン効果に
基づく磁気パルスを発生するようになる。この磁気パル
スは、それをセンスライン12に誘導させた誘導信号s
102で示せば、図5(b)のように、交流磁界の極性
が反転するときに、パルス状の信号として発生するもの
である。従って、誘導信号s102は、励磁信号s10
1と同じ周波数の正弦波に、高調波信号が加わったもの
となる。フィルタ回路142は、この正弦波成分と高調
波成分とを分離し、高調波成分のみを通過させるのであ
る。この回路の出力は、図5(b)のs105のように
なる。ピークホールド回路143は、フィルタ回路14
2の出力信号s105のピークを保持し、一定期間持続
する直流信号s106とする。図5(b)のs106
は、そのピークホールドの状態を示している。
【0043】さて、すでに説明したように、図1におい
て、座標指示器20を点Aから点Cまで動かしたとき、
大バルクハウゼン効果に基づく誘導信号のピークの大き
さは図4に示すようになるのであった。すなわち、図4
のようにピークの大きさは、点Aから点Bにかけて増加
し、点Bから点Cにかけて減少し、センスライン12の
中心である点Bを最大とする対称な変化が得られる。直
線A−B−Cを座標を算出する一次元の座標軸の方向と
し、ピークの大きさとこの座標軸に沿った位置とを対応
させたテーブルをあらかじめ用意しておけば、演算回路
145は、ピークホールドされた信号s106をA/D
変換回路144でデジタル化した値によってこのテーブ
ルを参照し、座標指示器20の位置を求めることができ
る。
【0044】この実施例は、座標算出原理を説明するた
めのものであるから、いくつかの不具合は存在する。た
とえば点Aの位置と点Cの位置とを区別することができ
ないことや、座標指示器20がタブレット10上の高さ
方向に移動したときは、算出される座標値が変化するな
どの問題はある。しかし、座標指示器20の位置を一方
の側、たとえば線分A−Bの領域に限り、高さを一定に
制限するなどすれば、以上説明したように一次元の座標
値を算出することができるのである。
【0045】(第2の実施例)次に本発明の第2の実施
例として、長方形状の励磁ラインをセンスラインに直交
して配置した構成について、図6ないし図8を参照しな
がら説明する。図6は本実施例のブロック図である。図
のように励磁ライン11aは、センスライン12と同様
に長方形状のコイルとし、その長手方向の軸はセンスラ
イン12の長手方向の軸と直角に交わるように敷設す
る。励磁回路13は、この励磁ライン11aに励磁信号
s101を供給するもので、前記第1の実施例と同じで
ある。
【0046】センスライン12は第1の実施例と同じで
あるが、これに接続する座標算出回路14aは、一部が
異なり図7のような構成となっている。図に示すように
第1の実施例の場合のフィルタ回路が削除され、増幅回
路141の出力はピークホールド回路143に接続され
ている。フィルタ回路を除くその他の回路は第1の実施
例と同じである。
【0047】では次に、この実施例の動作について図8
のタイミングチャートを参照しながら説明する。この実
施例では、励磁ライン11aとセンスライン12とは直
交して配置しているために、座標指示器20がタブレッ
ト10aの近傍に存在しない場合は、誘導信号s102
aは発生しない。
【0048】ところが、座標指示器20を励磁ライン1
1aとセンスライン12との交差領域近傍に近付け、磁
性ワイヤ21に一定レベル以上の磁界がかかると、磁性
ワイヤ21は大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルス
を発生するようになる。そしてこの磁気パルスは、セン
スライン12と結合し、誘導信号s102aを発生させ
る。この誘導信号s102aは、第1の実施例とは異な
り、図8に示すように大バルクハウゼン効果に基づく信
号成分のみとなっている。
【0049】従って、誘導信号s102aを増幅回路1
41によって必要なレベルまで増幅すれば、フィルタ回
路によって信号を分離することなく、大バルクハウゼン
効果に基づく信号成分s105aのみを得ることができ
る。この信号s105aをピークホールドした信号s1
06は、第1の実施例と同様に座標指示器20とセンス
ライン12との位置関係を表している。図6の直線A−
B−Cは、励磁ライン11aの長手方向の中心線付近に
設けた一次元の座標軸で、これに沿って座標指示器20
を移動させれば誘導信号のピークの大きさは、図4と同
じ傾向を示す。従って、第1の実施例と同様に、ピーク
ホールドされた信号s106をデジタル化した値によっ
て図4の傾向を記述したテーブルを参照し、座標指示器
20の位置を求めることができる。
【0050】(第3の実施例)次に本発明の第3の実施
例として、励磁ラインとセンスラインとを共有させた構
成について、図9のブロック図を参照しながら説明す
る。図9は本実施例のブロック図である。図のように励
磁ライン11bは、第2の実施例と同様の長方形状のコ
イルである。この励磁ライン11bには励磁信号s10
1を供給する励磁回路13を接続するとともに、座標算
出回路14bも接続する。座標算出回路14bの構成
は、第1の実施例の構成とほぼ同じでよい。励磁回路1
3、座標指示器20は、前記実施例の構成と同じであ
る。
【0051】次に動作について説明する。この実施例に
おいても、励磁回路13から励磁信号s101を励磁ラ
イン11bに供給すると、励磁ライン11bは交流磁界
を発生し、この交流磁界によって座標指示器20の磁性
ワイヤ21は、大バルクハウゼン効果に基づく磁気パル
スを発生する。ここまでの動作は、前記実施例と同じで
ある。
【0052】この実施例では、磁性ワイヤが発生する磁
気パルスを励磁ライン11bに結合させ、励磁ライン1
1bに誘導した誘導信号を用いて座標算出するところが
前記実施例とは異なっている。座標算出回路14bには
励磁信号s101と磁気パルスによる誘導信号とが合成
された信号s102bが入力する。この信号は、第1の
実施例における誘導信号s102と同じ信号成分を有す
る。すなわち、図5(b)に示すように励磁信号s10
1によって誘導した誘導信号に、磁気パルスによる誘導
信号の成分が加算された信号となっている。(ただし、
励磁信号と誘導信号との間には位相ずれがあるので、合
成波形は図5のようにはならない)従ってこの信号をフ
ィルタ回路142によって分離し、磁気パルスによる成
分のみを抽出すれば、前記第1の実施例と同様に、この
信号から座標指示器の位置を求めることができる。
【0053】(第4の実施例)以上、基本的な構成によ
る座標読取装置について、励磁ラインとセンスラインの
構成の違いによる3つの実施例について説明した。これ
らは、一次元の限られた範囲の座標値を算出することの
できるものであった。次に、より実用的な座標読取装置
の実施例について説明する。
【0054】第4の実施例は、前記第2の実施例の構成
を2次元の広い範囲で座標算出できるように構成しなお
したものである。この第4の実施例について図10ない
し図14を参照しながら説明する。図10は本実施例に
よる座標読取装置のブロック図、図11は座標算出回路
の詳細なブロック図、図12は座標算出に用いるピーク
電圧の分布状態の説明図、図13は磁性ワイヤの位置と
座標算出に用いるピーク電圧との関係の説明図、図14
は磁性ワイヤの位置と座標算出用変数との関係の説明図
である。
【0055】まず図10に基づいて構成について説明す
る。図10に示すように座標読取装置1cは、タブレッ
ト10cと座標指示器20とを備えている。座標指示器
20の構成は、前記実施例と同じであり、内部に磁性ワ
イヤ21を有している。タブレット10cの座標読み取
り面には、Y方向に励磁ラインSY1・・・SY5、Y
方向と直交するX方向にセンスラインSX1・・・SX
5を敷設する。これらは、たとえばプリント基板上に導
線を矩形ループ形状に敷設したものであり、励磁ライン
どうし、またセンスラインどうしは等間隔に敷設ピッチ
pで敷設する。図10では励磁ライン、センスラインと
も5本ずつ設けているが、本数は必要とする座標読み取
り範囲に合わせて適宜設定する。励磁ラインSY1・・
・SY5、センスラインSX1・・・SX5ともその一
方の端はすべてを接地し、他端を励磁ラインSY1・・
・SY5ではY軸走査回路16に、またセンスラインS
X1・・・SX5ではX軸走査回路15に接続する。後
述するように、励磁ラインSY1・・・SY5は、励磁
信号s101により交流磁界を発生する。またセンスラ
インSX1・・・SX5は、座標指示器20との結合に
よる誘導信号s102aを誘導する。
【0056】X軸走査回路15およびY軸走査回路16
は、アナログスイッチ等の複数の電子スイッチ素子であ
り、各スイッチ素子の一方の端子は、互いに接続されて
共通端子となっている。これらの走査回路は座標算出回
路14cにも接続する。座標算出回路14cから選択信
号s110およびs111が与えられると、スイッチ素
子の1つが閉じ、閉じられたスイッチ素子の一端が共通
端子に接続される。これらの走査回路の各端子には、前
記励磁ラインSY1・・・SY5、およびセンスライン
SX1・・・SX5を接続する。また、Y軸走査回路1
6の共通端子は励磁回路13に、またX軸走査回路15
の共通端子は座標算出回路14cに接続する。
【0057】励磁回路13は、Y軸走査回路16によっ
て選択された励磁ラインに励磁信号s101を供給する
もので、図示はしないが、前記実施例と同様に発振器お
よびドライブ回路を内蔵している。座標算出回路14c
は、X軸走査回路15に接続する。この回路の内部構造
を図11に示す。図のように座標算出回路14cは、増
幅回路141、ピークホールド回路143、A/D変換
回路144、演算回路145、制御回路146とで構成
する。このうち、増幅回路141から演算回路145ま
での構成は、前記第2の実施例と同じである。制御回路
146は、X軸走査回路15およびY軸走査回路16に
選択信号s110およびs111を与えるとともに、他
の回路を制御して座標読み取り動作を司るものである。
制御回路146は、A/D変換回路144と演算回路1
45を構成するマイクロプロセッサ147の一部の機能
として実現する。
【0058】では次に、上記のように構成した座標読取
装置の動作について説明する。まず、X軸走査回路15
とY軸走査回路16によって、第2の実施例で説明した
ように、図6のように一本の励磁ラインとセンスライン
を選択して、座標指示器20を移動させたとき、その位
置と大バルクハウゼン効果に基づく誘導信号のピーク電
圧との関係は図4のような傾向を示すのであった。
【0059】本実施例では、複数の励磁ラインとセンス
ラインを順次選択しながら、大バルクハウゼン効果に基
づくピーク電圧を観測する。図12を参照しながら、励
磁ラインSY1・・・SY5およびセンスラインSX1
・・・SX5を順次走査したときのピーク電圧の分布に
ついて説明する。
【0060】座標算出回路14cは次のように走査を行
う。座標算出回路14cは、Y軸走査回路16に選択信
号s111を与え励磁ラインSY1を選択する。この状
態で座標算出回路14cは、一定周期でX軸走査回路1
5に選択信号s110を与えてセンスラインをSX1、
SX2、SX3、SX4、SX5の順に選択していく。
SX5まで選択したら、次は励磁ラインSY2を選択し
て、同様にセンスラインSX1・・・SX5を選択して
いく。これを励磁ラインSY5まで同様に行い、励磁ラ
インSY5、センスラインSX5まで選択し終わったら
一走査終了とし、再び励磁ラインSY1に戻って同様の
処理を繰り返す。
【0061】図12は走査状態でのセンスラインSX1
・・・SX5に誘導したピーク電圧の大きさを示した図
である。この図は、磁性ワイヤ21が、励磁ラインSY
3とセンスラインSX3との交差領域に置かれている状
態を示したものである。この状態では、励磁ラインSY
3とセンスラインSX3を選択したときに最大のピーク
電圧aが発生する。また、X方向ではセンスラインSX
3の両隣のSX2およびSX4にそれぞれ2番目、3番
目の大きさのピーク電圧b、cが、またY方向では励磁
ラインSY3の両隣のSY2およびSY4にそれぞれ3
番目、2番目の大きさのピーク電圧d、eが発生する。
ピーク電圧の大小関係についてはすでに説明したよう
に、選択された励磁ラインとセンスラインとの交差領域
と、磁性ワイヤ21との距離によって定まるのである。
【0062】走査に伴って発生するピーク電圧は、座標
算出回路14cの中でデジタル値に変換され、マイクロ
プロセッサのプログラムによって演算される。このよう
に、センスラインに誘導した信号を走査することによっ
て観測し、その大きさから位置算出する方法について
は、従来の座標読取装置に開示されている方法で実現で
きる。以下座標算出方法について説明する。
【0063】座標算出回路14cは、走査に伴って順次
入力されるピーク電圧から最大のピーク電圧とその両隣
のセンスラインのピーク電圧とを検出する。ピーク電圧
については、次のように符号を与える。 Vp ・・・最大のピーク電圧 Vph・・・最大のピーク電圧が発生したセンスライン
のとなりのセンスラインのピーク電圧で2番目の大きさ
のもの Vpl・・・最大のピーク電圧が発生したセンスライン
のとなりのセンスラインのピーク電圧で3番目の大きさ
のもの 最大のピーク電圧が発生したセンスラインについては、
その番号を記憶しておく。これをコースアドレス(粗い
アドレス)と呼びCadrsで表す。コースアドレス
は、座標指示器20の置かれたおおまかな位置を表す。
【0064】前記ピーク電圧を演算することによってさ
らに詳細な位置を求めることができる。このためにま
ず、次のQなる値を算出する。 Q = (Vp−Vph)/(Vp−Vpl) (式1) このQの値は、次のような性質を持つ。図13(a)に
示すように磁性ワイヤ21がセンスラインSX3の中
心、点Pに置かれている場合を考える。この状態でセン
スラインSX3が選択されると、すでに説明したように
このセンスラインSX3には走査中最大のピーク電圧が
発生する。座標算出回路14cは、このピーク電圧情報
Vpと、そのときのセンスライン位置とを記憶する。セ
ンスライン位置は、後の演算に便利なように番号として
記憶する。この例の場合は基準センスラインをSX1と
してこれをセンスライン番号0とする。従ってこの場
合、Cadrs=2を記憶する。図13(b)に示すよ
うに、SX2を選択したとき、SX2にはVpより小さ
なピーク電圧が誘導し、座標算出回路14cにはVpl
が入力される。またSX4を選択したときは、座標算出
回路14cにはVphが入力される。磁性ワイヤ21が
点Pに置かれている場合、SX2とSX4においては磁
性ワイヤ21が発生する磁気パルスを誘導する電磁誘導
の効果は等しいので、図13(b)に示すようにVph
=Vplとなるから、(式1)によりQ=1となる。
【0065】次に図13(c)に示すように、磁性ワイ
ヤ21がX方向に移動して点Qの位置に置かれると、セ
ンスラインSX2とSX3に誘導するピーク電圧は小さ
くなり、逆にSX4に誘導するピーク電圧は大きくな
る。この結果、図13(d)に示すように、Vp,Vp
lは小さくなり、Vphが大きくなって、(式1)のQ
の値は1より小さな値をとる。
【0066】磁性ワイヤ21がさらに移動して、図13
(e)の点Rの位置、すなわち図13(a)の位置より
センスラインピッチpの1/2分移動したときに、(式
1)のQの値は最小値となる。このときは、図13
(f)に示すように、SX3とSX4に誘導するピーク
電圧の大きさは等しく、Vp=Vphとなって、(式
1)よりQ=0となる。
【0067】図13(a)の位置から左に移動した場合
も同様に、(式1)によってQを求める。この場合もQ
の増減傾向は同じ傾向となる。以上のことから、Qは図
14に示すように、センスラインピッチpの1/2ピッ
チごとに1から0の間の値をとり、センスライン間の詳
細な位置に1対1に対応する。このQの特性をあらかじ
め実験によって求めておけば、ピーク電圧の振幅情報か
らQを求めることによってセンスライン間の詳細な位置
を求めることができる。
【0068】磁性ワイヤ21の置かれた指示位置は、前
記コースアドレスによるおおまかな位置と、ここで求め
た詳細な位置とを加減算することによって求める。(式
2)および(式3)に位置算出式を示す。 指示位置 = Cadrs × p + f(Q) (式2) ただし、VphがVpの右側の場合または、 指示位置 = Cadrs × p − f(Q) (式3) ただし、VphがVpの左側の場合ここで符号を再度説
明すると、 Cadrs:コースアドレス(粗いアドレス) p :センスライン敷設ピッチ f(Q) :Qに対応するセンスライン間の詳細な位置 である。以上のようにして座標指示器20の指示した位
置を求める。 (第5および第6の実施例)第4の実施例は、前記第2
の実施例による構成を2次元の座標読取装置に構成しな
おしたものであったが、同様に第1または第3の実施例
による構成を2次元の座標読取装置に構成しなおすこと
ができる。
【0069】まず図15は、第1の実施例に基づいて構
成しなおした第5の実施例のブロック図である。この実
施例では、第4の実施例では励磁ラインとして機能して
いたY方向のラインが、センスラインSY1d・・・S
Y5dとなる。これらのセンスラインは、Y軸走査回路
16に接続し、Y軸走査回路16の共通端子線は座標算
出回路14dに接続する。センスラインSX1・・・S
X5およびSY1・・・SY5を直交して配置した周囲
には、新たな励磁ライン11dを設け、これを励磁回路
13に接続する。座標算出回路14dの主要部分は、前
記第1の実施例と同じとし、これに選択信号s110お
よびs111を出力する制御回路を加えた構成とする。
励磁回路13および座標指示器20の構成は、前記実施
例と同じである。
【0070】このように構成した座標読取装置におい
て、1本のセンスラインに誘導する誘導信号は、第1の
実施例と同じである。大バルクハウゼン効果に基づく信
号成分は、座標算出回路14dのフィルタ回路によって
分離し、座標算出のために用いる。また、この信号の平
面的な分布は第4の実施例と同じであるから、第4の実
施例と同様にセンスラインを走査することによってこの
信号を観測し、観測されたピーク電圧を演算することに
よって座標指示器の指示する位置の座標値を算出する。
【0071】同様に図16は、第3の実施例に基づいて
構成しなおした第6の実施例のブロック図である。この
実施例では、X軸走査回路15とY軸走査回路16の共
通端子を、ともに座標算出回路14eと励磁回路13の
両方に接続する。タブレット10eに敷設したセンスラ
インSX1e・・・SX5eおよびSY1e・・・SY
5eは、励磁ラインとセンスラインを兼ねるのである。
座標算出回路14eの主要部分は、前記第3の実施例と
同じとし、これに選択信号s110およびs111を出
力する制御回路を加えた構成とする。励磁回路13およ
び座標指示器20の構成は、前記実施例と同じである。
【0072】このように構成した座標読取装置において
も、1本のセンスラインに誘導する誘導信号は、第3の
実施例と同じであり、またこの信号の平面的な分布は第
4の実施例と同じであるから、第4の実施例と同様に座
標指示器の指示する位置の座標値を算出することができ
る。
【0073】(その他の実施例)以上のように種々の構
成で座標読取装置を構成することができるが、各部の構
成要素においても、他の構成によって実現することがで
きるので、以下いくつか説明する。
【0074】図2に示した座標算出回路14のフィルタ
回路142は、周波数フィルタとして構成してあるが、
大バルクハウゼン効果によって発生する磁気パルスの特
徴を利用して、時間的に信号をスイッチングするフィル
タとして構成することができる。図17はこのように構
成したフィルタ回路周辺のブロック図である。増幅回路
141とピークホールド回路143の間には、スイッチ
素子149を接続する。このスイッチ素子149は、制
御信号s107によって回路を開閉する電子スイッチで
ある。新たにタイミング発生回路148を設け、これに
励磁信号s101を入力する。このタイミング発生回路
148は、入力する励磁信号s101から前記スイッチ
素子149を開閉するための制御信号s107を発生さ
せるものである。
【0075】これらの回路は、次のように動作する。図
17(b)のように、誘導信号s102は、励磁信号s
101の極性が反転する時点近傍で大バルクハウゼン効
果に基づく信号成分が加算された信号となっている。厳
密には、磁性ワイヤにかかる磁界の極性が反転し、逆極
性の磁界が磁性ワイヤ固有のしきい値を越えたときに発
生する。したがって、タイミング発生回路148は、励
磁信号s101を入力し、この信号の極性反転を検出し
た後、しきい値THまたは−THを越えたことを検出
し、検出した時点から一定期間オンとなる制御信号s1
07を発生するようにする。スイッチ素子149は、制
御信号s107がオンのとき回路を閉じ、オフのとき回
路を開くように動作する。従ってスイッチ素子149
は、励磁信号s101の極性反転タイミングに同期し
て、増幅回路141の出力をピークホールド回路143
に接続する。この結果ピークホールド回路143には、
大バルクハウゼン効果に基づく信号成分s105のみが
入力されることになる。
【0076】次に、タブレットと座標指示器との結合感
度を向上させる構成について説明する。大バルクハウゼ
ン効果は、一定の強度以上の磁界に磁性材がさらされた
ときに発生する。その境界強度以下の磁界では発生しな
い。従って励磁コイルからは、磁性ワイヤが大バルクハ
ウゼン効果を発生するために必要な強度の磁界を発生さ
せるのであるが、励磁回路の回路規模や消費電力等の面
からは、励磁信号はなるべく小さい方が望ましい。図1
8は、このような目的に適合する座標指示器の構成を示
したものである。
【0077】座標指示器20fには、コイル22とコン
デンサ23を接続した共振回路を設ける。そして、この
コイル22の内部に磁性ワイヤ21を配置する。共振回
路の共振周波数は、励磁信号の周波数と同じにしてお
く。このように構成した座標指示器では、共振回路が励
磁信号と結合することによってエネルギーを蓄え、コイ
ル22が自ら磁界を発生するようになる。そのため、そ
の内部に配置した磁性ワイヤ21には、これが単独で存
在する場合以上の強度の磁界がかかることになる。従っ
て磁性ワイヤのみを設けた座標指示器を用いる場合に比
べて、励磁ラインから発生する磁界を弱くすることがで
き、励磁回路の出力も小さくすることができる。
【0078】本願発明による座標読取装置は、大バルク
ハウゼン効果を用いるものであり、それを発生させる磁
性材の一例として前記実施例ではウイーガンドワイヤと
呼ばれる磁性材を用いた。しかし、大バルクハウゼン効
果を発生するために特性の改善された種々の磁性材が提
供されているので、それらを利用することができる。
【0079】たとえば、アモルファス金属によるリボン
が商品化されており、これを利用することができる。ま
たアモルファス金属のうち、回転液中紡績法と呼ばれる
製造法によって連続製造されるアモルファス金属繊維
は、紡績されたそのままの状態で顕著な大バルクハウゼ
ン効果を示すことが知られている。これは磁化の反転の
スピードが非常に高速で安定しており、しかも反転の閾
値が小さいという特徴を持っているので、本願座標読取
装置に応用した場合には、励磁信号を小さくすることが
できるという利点を生む。このアモルファス金属繊維
は、店舗用防犯装置に応用され、米国センサーマチック
社によって商品化されている。
【0080】また、大バルクハウゼン効果は磁性ワイヤ
にかかる磁界強度のみに依存し、励磁周波数には依存し
ない。従ってたとえば前記第1の実施例において、励磁
信号s101の周波数は、低い範囲では任意に選ぶこと
ができる。たとえば励磁周波数を数十ヘルツ程度に選べ
ば、励磁ライン11とセンスライン12との直接結合に
よる成分(図3のs103)は、大バルクハウゼン効果
に基づく成分(図3のs104)に比べて小さな信号と
なる。このような場合には、両方の信号を分離する必要
がないので、座標算出回路14のフィルタ回路142を
省略することができる。このことは、前記第5の実施例
についても同様にである。
【0081】さらに、前記実施例で述べた各部回路の構
成は、代表的な構成を述べたものであるから、同様の機
能を持った回路で置き換え可能なことはいうまでもな
い。たとえば前記実施例では、大バルクハウゼン効果に
基づく信号をピークホールドしている。ここで用いたピ
ークホールド回路は、信号の振幅を測定するための手段
の一例である。励磁周波数を高くした場合、大バルクハ
ウゼン効果に基づく信号は頻繁に発生するようになるの
で、このような場合には積分回路によって信号を直流化
するように構成してもよいのである。
【0082】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、座標指
示器に設けた磁性材が大バルクハウゼン効果に基づく磁
気パルスを発生し、タブレットは、この磁気パルスによ
る信号に基づいて座標値を算出する。このとき受信され
る信号の大きさは、座標指示器とタブレットに設けられ
た磁界発生手段との間の距離によって定まるので、タブ
レットは受信信号の振幅を演算することによって、座標
指示器の指示した位置の座標値を算出することができ
る。またこのとき、磁界発生手段として長方形状のコイ
ルを複数配置し、これを走査選択するようにすれば、こ
れら複数のコイルと座標指示器との関係が定まることに
よって、座標指示器の位置を詳細に、従って高分解能で
算出することができる。
【0083】また、座標指示器にはコイルなどの大型部
品を搭載する必要がなく、磁性材を設けるだけでよいの
で、構成が単純になり、ペン軸やペン先を太くする必要
もないという利点を有する。座標指示器の外形形状に対
する制限が緩和されるので、使いやすい設計が可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による座標読取装置の第1の実施例のブ
ロック図である。
【図2】第1の実施例の座標算出回路のブロック図であ
る。
【図3】第1の実施例の座標算出原理を示す説明図であ
る。
【図4】第1の実施例における座標指示器の位置に対す
る大バルクハウゼン効果に基づくピーク電圧の変化の一
例を示す説明図である。
【図5】第1の実施例の各部の信号のタイミング図であ
る。
【図6】本発明による座標読取装置の第2の実施例のブ
ロック図である。
【図7】第2の実施例の座標算出回路のブロック図であ
る。
【図8】第2の実施例の各部の信号のタイミング図であ
る。
【図9】本発明による座標読取装置の第3の実施例のブ
ロック図である。
【図10】本発明による座標読取装置の第4の実施例の
ブロック図である。
【図11】第4の実施例の座標算出回路のブロック図で
ある。
【図12】第4の実施例のピーク電圧の分布状態の説明
図である。
【図13】第4の実施例における磁性ワイヤの位置とピ
ーク電圧との関係の説明図である。
【図14】第4の実施例における磁性ワイヤの位置と座
標算出用変数との関係の説明図である。
【図15】本発明による座標読取装置の第5の実施例の
ブロック図である。
【図16】本発明による座標読取装置の第6の実施例の
ブロック図である。
【図17】本発明による座標読取装置のフィルタ回路の
他の実施例のブロック図およびタイミング図である。
【図18】本発明による座標読取装置の座標指示器の他
の実施例の構成説明図である。
【符号の説明】
1、1a〜1e 座標読取装置 10、10〜10e タブレット 11、11a、11b、11d、SY〜SY5 励磁ラ
イン 12、SX1〜SX5、SY1d〜SY5d、SX1e
〜SX5e、SY1e〜SY5e センスライン 13 励磁回路 14、14a〜14e 座標算出回路 141 増幅回路 142 フィルタ回路 143 ピークホールド回路 144 A/D変換回路 145 演算回路 146 制御回路 147 マイクロプロセッサ 148 タイミング発生回路 149 スイッチ素子 15 X軸走査回路 16 Y軸走査回路 20、20f 座標指示器 21 磁性ワイヤ 22 コイル 23 コンデンサ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流磁界を発生する交流磁界発生手段
    と、 該交流磁界発生手段の発生する磁界中に置かれたとき、
    大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを発生する磁
    性材を有する座標指示器と、 前記大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを検出す
    る磁界検出手段と、 該磁界検出手段に接続され、該磁界検出手段によって検
    出された、前記磁気パルスに基づく信号によって、前記
    座標指示器の指示する位置を算出する座標算出手段とを
    有することを特徴とする座標読取装置。
  2. 【請求項2】 座標指示器とタブレットとを備え、座標
    指示器によって指示されたタブレット上の所望の位置の
    座標値を算出して出力するようにした座標読取装置にお
    いて、 前記座標指示器は、タブレットの発生する磁界中に置か
    れたとき、大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを
    発生する磁性材を有し、 前記タブレットは、交流の励磁信号を発生する励磁回路
    と、該励磁回路に接続され、前記励磁信号に基づき交流
    磁界を発生する励磁ラインと、 前記大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを検出す
    るセンスラインと、 該センスラインに接続され、該センスラインによって検
    出された、前記磁気パルスに基づく信号によって、前記
    座標指示器の指示する位置を算出する座標算出回路とを
    有することを特徴とする座標読取装置。
  3. 【請求項3】 座標指示器とタブレットとを備え、座標
    指示器によって指示されたタブレット上の所望の位置の
    座標値を算出して出力するようにした座標読取装置にお
    いて、 前記座標指示器は、タブレットの発生する磁界中に置か
    れたとき、大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを
    発生する磁性材を有し、 前記タブレットは、交流の励磁信号を発生する励磁回路
    と、該励磁回路に接続され、略長方形状に巻かれたコイ
    ルであって、前記励磁信号に基づき交流磁界を発生する
    励磁ラインと、 略長方形状に巻かれたコイルであって、前記励磁ライン
    とは長方形状の長手方向が互いに直交するように配置さ
    れ、前記大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを検
    出するセンスラインと、 該センスラインに接続され、該センスラインによって検
    出された、前記磁気パルスに基づく信号によって、前記
    座標指示器の指示する位置を算出する座標算出回路とを
    有することを特徴とする座標読取装置。
  4. 【請求項4】 座標指示器とタブレットとを備え、座標
    指示器によって指示されたタブレット上の所望の位置の
    座標値を算出して出力するようにした座標読取装置にお
    いて、 前記座標指示器は、タブレットの発生する磁界中に置か
    れたとき、大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを
    発生する磁性材を有し、 前記タブレットは、交流の励磁信号を発生する励磁回路
    と、 該励磁回路に接続され、前記励磁信号に基づき交流磁界
    を発生するとともに、前記大バルクハウゼン効果に基づ
    く磁気パルスを検出するセンスラインと、 該センスラインに接続され、該センスラインによって検
    出された、前記磁気パルスに基づく信号によって、前記
    座標指示器の指示する位置を算出する座標算出回路とを
    有することを特徴とする座標読取装置。
  5. 【請求項5】 座標指示器とタブレットとを備え、座標
    指示器によって指示されたタブレット上の所望の位置の
    座標値を算出して出力するようにした座標読取装置にお
    いて、 前記座標指示器は、タブレットの発生する磁界中に置か
    れたとき、大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを
    発生する磁性材を有し、 前記タブレットは、交流の励磁信号を発生する励磁回路
    と、 該励磁回路に接続され、前記励磁信号に基づき交流磁界
    を発生する励磁ラインと、 略長方形状に巻かれた複数のコイルであって、長方形状
    の長手方向は座標検出座標軸と直交する方向に配置さ
    れ、かつ該複数のコイルは互いに等間隔に配置され、前
    記大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを検出する
    複数のセンスラインからなるセンスライン群と、 該センスライン群を接続し、該センスライン群を順次選
    択する走査回路と、 該走査回路に接続され、前記センスライン群によって検
    出された、前記磁気パルスに基づく信号によって、前記
    座標指示器の指示する位置を算出する座標算出回路とを
    有することを特徴とする座標読取装置。
  6. 【請求項6】 座標指示器とタブレットとを備え、座標
    指示器によって指示されたタブレット上の所望の位置の
    座標値を算出して出力するようにした座標読取装置にお
    いて、 前記座標指示器は、タブレットの発生する磁界中に置か
    れたとき、大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを
    発生する磁性材を有し、 前記タブレットは、交流の励磁信号を発生する励磁回路
    と、 該励磁回路に接続され、前記励磁信号に基づき交流磁界
    を発生する励磁ラインと、 略長方形状に巻かれた複数のコイルであって、長方形状
    の長手方向はXY直交座標軸の一方の軸に平行に配置さ
    れ、かつ該複数のコイルは互いに等間隔に配置され、前
    記大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを検出する
    複数のセンスラインからなる第1のセンスライン群と、 該第1のセンスライン群を接続し、該第1のセンスライ
    ン群を順次選択する第1の走査回路と、 略長方形状に巻かれた複数のコイルであって、長方形状
    の長手方向はXY直交座標軸の他方の軸に平行に配置さ
    れ、かつ該複数のコイルは互いに等間隔に配置され、前
    記大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを検出する
    複数のセンスラインからなる第2のセンスライン群と、 該第2のセンスライン群を接続し、該第2のセンスライ
    ン群を順次選択する第2の走査回路と、 前記第1および第2の走査回路に接続され、前記第1お
    よび第2のセンスライン群によって検出された、前記磁
    気パルスに基づく信号によって、前記座標指示器の指示
    する位置を算出する座標算出回路とを有することを特徴
    とする座標読取装置。
  7. 【請求項7】 座標指示器とタブレットとを備え、座標
    指示器によって指示されたタブレット上の所望の位置の
    座標値を算出して出力するようにした座標読取装置にお
    いて、 前記座標指示器は、タブレットの発生する磁界中に置か
    れたとき、大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを
    発生する磁性材を有し、 前記タブレットは、交流の励磁信号を発生する励磁回路
    と、 略長方形状に巻かれた複数のコイルであって、長方形状
    の長手方向はXY直交座標軸の一方の軸に平行に配置さ
    れ、かつ該複数のコイルは互いに等間隔に配置され、前
    記励磁信号に基づき交流磁界を発生する複数の励磁ライ
    ンからなる励磁ライン群と、 該励磁ライン群と前記励磁回路とを接続し、励磁ライン
    群を順次励磁回路に選択接続する第1の走査回路と、 略長方形状に巻かれた複数のコイルであって、長方形状
    の長手方向はXY直交座標軸の他方の軸に平行に配置さ
    れ、かつ該複数のコイルは互いに等間隔に配置され、前
    記大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを検出する
    複数のセンスラインからなるセンスライン群と、 該センスライン群を接続し、該センスライン群を順次選
    択する第2の走査回路と、 該第2の走査回路に接続され、前記センスライン群によ
    って検出された、前記磁気パルスに基づく信号によっ
    て、前記座標指示器の指示する位置を算出する座標算出
    回路とを有することを特徴とする座標読取装置。
  8. 【請求項8】 座標指示器とタブレットとを備え、座標
    指示器によって指示されたタブレット上の所望の位置の
    座標値を算出して出力するようにした座標読取装置にお
    いて、 前記座標指示器は、タブレットの発生する磁界中に置か
    れたとき、大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを
    発生する磁性材を有し、 前記タブレットは、交流の励磁信号を発生する励磁回路
    と、 略長方形状に巻かれた複数のコイルであって、長方形状
    の長手方向は座標検出座標軸と直交する方向に配置さ
    れ、かつ該複数のコイルは互いに等間隔に配置され、前
    記励磁信号に基づき交流磁界を発生するとともに、前記
    大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを検出する複
    数のセンスラインからなるセンスライン群と、 該センスライン群によって検出された前記磁気パルスに
    基づく信号によって、 前記座標指示器の指示する位置を算出する座標算出回路
    と、 前記センスライン群と前記励磁回路および前記座標算出
    回路とを接続し、センスライン群を順次励磁回路および
    座標算出回路に選択接続する走査回路と、とを有するこ
    とを特徴とする座標読取装置。
  9. 【請求項9】 座標指示器とタブレットとを備え、座標
    指示器によって指示されたタブレット上の所望の位置の
    座標値を算出して出力するようにした座標読取装置にお
    いて、 前記座標指示器は、タブレットの発生する磁界中に置か
    れたとき、大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを
    発生する磁性材を有し、 前記タブレットは、交流の励磁信号を発生する励磁回路
    と、 略長方形状に巻かれた複数のコイルであって、長方形状
    の長手方向はXY直交座標軸の一方の軸に平行に配置さ
    れ、かつ該複数のコイルは互いに等間隔に配置され、前
    記励磁信号に基づき交流磁界を発生するとともに、前記
    大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを検出する複
    数のセンスラインからなる第1のセンスライン群と、 略長方形状に巻かれた複数のコイルであって、長方形状
    の長手方向はXY直交座標軸の他方の軸に平行に配置さ
    れ、かつ該複数のコイルは互いに等間隔に配置され、前
    記励磁信号に基づき交流磁界を発生するとともに、前記
    大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを検出する複
    数のセンスラインからなる第2のセンスライン群と、 前記第1および第2のセンスライン群によって検出され
    た、前記磁気パルスに基づく信号によって、前記座標指
    示器の指示する位置を算出する座標算出回路と、 前記第1のセンスライン群と前記励磁回路および前記座
    標算出回路とを接続し、第1のセンスライン群を順次励
    磁回路および座標算出回路に選択接続する第1の走査回
    路と、 前記第2のセンスライン群と前記励磁回路および前記座
    標算出回路とを接続し、第2のセンスライン群を順次励
    磁回路および座標算出回路に選択接続する第2の走査回
    路、とを有することを特徴とする座標読取装置。
  10. 【請求項10】 前記座標算出回路は、 前記磁気パルスに基づく信号成分を通過させるフィルタ
    回路と、該フィルタ回路を通過した信号に基づき、前記
    座標指示器の指示する位置を算出する演算回路とを有す
    ることを特徴とする請求項2ないし請求項9記載の座標
    読取装置。
  11. 【請求項11】 前記座標算出回路は、 前記磁気パルスに基づく信号のピーク値を保持するピー
    クホールド回路と、 該ピークホールド回路によって保持された信号に基づ
    き、前記座標指示器の指示する位置を算出する演算回路
    とを有することを特徴とする請求項2ないし請求項9記
    載の座標読取装置。
  12. 【請求項12】 前記座標算出回路は、 前記磁気パルスに基づく信号成分を通過させるフィルタ
    回路と、 該フィルタ回路を通過した信号のピーク値を保持するピ
    ークホールド回路と、 該ピークホールド回路によって保持された信号に基づ
    き、前記座標指示器の指示する位置を算出する演算回路
    とを有することを特徴とする請求項2ないし請求項9記
    載の座標読取装置。
  13. 【請求項13】 前記フィルタ回路は、 前記励磁信号に同期して、前記磁気パルスの発生する一
    定の期間、信号を通過させるスイッチ回路であることを
    特徴とする請求項10または請求項12記載の座標読取
    装置。
  14. 【請求項14】 前記座標指示器は、前記励磁信号の周
    波数近傍の共振周波数を有する共振回路を備え、 前記磁性材は、該共振回路を構成するコイルの中に配置
    されていることを特徴とする請求項1ないし請求項13
    記載の座標読取装置。
  15. 【請求項15】 座標指示器とタブレットとを備え、座
    標指示器によって指示されたタブレット上の所望の位置
    の座標値を算出して出力するようにした座標読取装置の
    座標指示器において、 該座標指示器は、タブレットの発生する磁界中に置かれ
    たとき、大バルクハウゼン効果に基づく磁気パルスを発
    生する磁性材を有することを特徴とする座標読取装置の
    座標指示器。
  16. 【請求項16】 座標指示器とタブレットとを備え、座
    標指示器によって指示されたタブレット上の所望の位置
    の座標値を算出して出力するようにした座標読取装置の
    座標指示器において、 該座標指示器は、タブレットの発生する交流磁界の周波
    数近傍の共振周波数を有する共振回路と、 該共振回路を構成するコイルの中に配置され、前記交流
    磁界中に置かれたとき、大バルクハウゼン効果に基づく
    磁気パルスを発生する磁性材とを有することを特徴とす
    る座標読取装置の座標指示器。
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