JPH10222182A - カラオケシステムおよびカラオケ採点方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のカラオケ演奏装置を利用する利用者の
間で採点結果を競い合うことができるようなカラオケシ
ステム、およびカラオケ採点方法を提供すること。 【解決手段】 サーバー７００とデータ通信可能な複数
のカラオケコマンダ１１１、２１１、３１１、４１１、
５１１、６１１とからなるカラオケシステムにおいて、
各カラオケコマンダにおいて得られた採点結果がサーバ
ーに送信され（Ｓ４３）、サーバーにて集計された結果
が各カラオケコマンダに戻され（Ｓ５１）、各カラオケ
コマンダが有するモニタ装置１に表示される構成とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、採点装置を備え
た複数のカラオケ演奏装置からなるカラオケシステム、
およびカラオケ採点方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、採点装置を備えたカラオケ演
奏装置が知られている。採点装置は、カラオケ演奏装置
の利用者の歌声と、演奏曲のデータに基づいて採点を行
う装置である。採点結果は、当該演奏装置を利用して行
われた採点結果を、所定の順序で、たとえば、利用順や
得点順に、カラオケ演奏装置が備えるモニタ装置に表示
する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のカラオケ採点装
置は、採点装置が設けられたカラオケ演奏装置の利用者
の採点を採点し、表示することはできるが、複数のカラ
オケ装置の利用者間で得点を競い合ったり、順位付けし
たりすることはできなかった。

【０００４】本発明は、上記の事情に鑑み、複数のカラ
オケ演奏装置を利用する利用者の間で採点結果を競い合
うことができるようなカラオケシステム、およびカラオ
ケ採点方法を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載のカラオ
ケシステムは、サーバーと、前記サーバーとデータ通信
可能な複数のカラオケコマンダとからなるカラオケシス
テムであって、各カラオケコマンダは、少なくとも所定
のカラオケ曲を演奏するための演奏手段と、当該カラオ
ケコマンダの演奏手段により演奏された前記所定の曲の
利用者の歌唱を採点する採点手段と、前記利用者に関す
る情報を入力する利用者情報入力手段と、前記採点手段
による採点結果と前記利用者情報入力手段により入力さ
れた前記利用者に関する情報とを前記サーバーに送信す
る送信手段とを有し、前記サーバーは、前記各コマンダ
から前記採点結果と前記利用者情報を受信する採点情報
受信手段と、前記採点情報受信手段により受信した全て
の前記採点結果と前記利用者情報を集計して順位を決定
する順位決定手段と、前記順位決定手段による集計結果
を前記各コマンダに送信する集計結果送信手段と、を有
し、さらに前記各コマンダは、前記集計結果を受信する
集計結果受信手段と、前記集計結果受信手段により受信
した前記集計結果を表示する結果表示手段とを有するこ
と、を特徴としている。

【０００６】請求項２に記載のカラオケシステムは、前
記各コマンダと前記サーバーは、電話回線を介して通信
可能であることを特徴としている。

【０００７】請求項３に記載のカラオケシステムにおい
ては、前記各コマンダは、前記所定の曲の演奏、前記所
定の曲の歌唱の採点、前記利用者情報の入力を、所定の
期間内のみ実行可能とする制御手段をさらに有すること
を特徴としている。

【０００８】請求項４に記載のカラオケシステムでは、
前記各コマンダは、前記所定の曲の演奏、前記所定の曲
の歌唱の採点、前記利用者情報の入力を行うか否かを選
択する選択手段を有することを特徴としている。

【０００９】請求項５に記載のカラオケシステムにおい
ては、前記各コマンダの前記送信手段による前記採点結
果と前記利用者情報の送信は、前記所定期間の経過後に
実行されることを特徴としている。

【００１０】請求項６に記載のカラオケシステムは、前
記所定の期間および前記各コマンダの前記送信手段によ
る送信時刻は前記サーバーと前記各コマンダとのデータ
通信により設定されることを特徴としている。

【００１１】請求項７に記載のカラオケシステムは、前
記カラオケコマンダがＬＡＮにより相互に接続されてお
り、前記カラオケコマンダの少なくとも１つはモデムを
有しており、前記サーバーと各カラオケコマンダのデー
タ通信は前記少なくとも１つのカラオケコマンダが有す
るモデムを介して行われること、を特徴としている。

【００１２】請求項８に記載のカラオケ採点方法は、サ
ーバーと、前記サーバーとデータ通信可能な複数のカラ
オケコマンダとからなるカラオケシステムにおいて、前
記複数のカラオケコマンダでの利用者の歌唱を採点する
カラオケ採点方法であって、課題曲を設定し、前記各カ
ラオケコマンダにて前記課題曲を演奏し、前記各カラオ
ケコマンダにて前記課題曲の歌唱を採点し、前記課題曲
の歌唱者に関する情報を取得し、採点結果と前記歌唱者
に関する情報を前記カラオケコマンダから前記サーバー
へ送信し、前記サーバーは前記採点結果および前記歌唱
者に関する情報を受信し、受信した前記採点結果および
前記歌唱者に関する情報を集計し、集計結果を前記サー
バーから前記各コマンダへ送信し、前記各コマンダにお
いて前記集計結果を受信し、前記集計結果を表示装置に
表示すること、を特徴としている。

【００１３】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の実施の形態であ
るカラオケシステム１００の構成例を示すブロック図で
ある。カラオケシステム１００は、サーバー７００と、
通信事業者が提供する電話回線網１０１を介して上記サ
ーバー７００と接続された複数のカラオケ演奏装置（カ
ラオケコマンダ）１１１、２１１、３１１、４１１、５
１１、６１１からなる。

【００１４】なお、ここでは６機のカラオケコマンダか
らなるシステム１００を示しているが、これは一例であ
り、カラオケコマンダの数は６に限定されるものではな
い。ただし、サーバー７００が各カラオケコマンダ１１
１〜６１１において得られた採点結果の集計を行うた
め、サーバー７００の性能、電話回線の性能等により、
接続可能なカラオケコマンダの数が制限される場合があ
る。

【００１５】なお、本実施の形態においては、カラオケ
コマンダ１１１〜６１１はそれぞれがモデムを有し、直
接サーバー７００に接続することができる。また、本実
施の形態においてはカラオケコマンダ１１１、２１１、
３１１、４１１、５１１、６１１はＬＡＮで互いに接続
されて、カラオケコマンダ群２００Ａを構成している。
カラオケコマンダ群２００Ａは、例えばあるカラオケ施
設（店舗など）に対応する。カラオケ施設は、一般に複
数の部屋を有しており、各部屋に１機のカラオケコマン
ダが設置される。カラオケコマンダ群２００Ａの各カラ
オケコマンダが上記のようなカラオケ施設の各部屋に設
置される。図１においては、１群のカラオケコマンダ２
００Ａのみを示しているが、同様なカラオケコマンダ群
が複数存在し、それぞれが電話回線網１０１を介してサ
ーバー７００と接続されている。

【００１６】図２は、カラオケコマンダ１１１（または
２１１〜６１１のいずれか）の構成を示すブロック図で
ある。カラオケコマンダ１１１〜６１１は全て同じ構成
を有しているため、カラオケコマンダ１１１について図
２を参照して説明する。

【００１７】カラオケコマンダ１１１は動作全体を司る
ＣＰＵ（Central Processing Unit）１１を有してい
る。ＣＰＵ１１は、ＲＯＭ（Read Only Memory）１３に
格納された動作プログラムを実行して演奏、採点、デー
タ通信等の処理を行う。ＲＡＭ１２は、ＣＰＵ１１がプ
ログラムを実行する際に、各種の変数などを一時的に格
納したり、データ通信により曲データ等を受信する際に
一時的にデータをするための作業領域として用いられ
る。後述する全国一斉カラオケ大会の開始時刻、終了時
刻、そして集計完了時刻なども、データ通信によりサー
バー７００により送信されて、ＲＡＭ１２に格納され
る。

【００１８】ＨＤＤ（ハードディスクドライブ）１４
は、カラオケコマンダ１１１がカラオケ演奏を行うため
の曲データを格納している。曲データは、演奏（楽音）
のデータである演奏データ、カラオケ演奏中に背景画像
を動画としてモニタ装置に表示するためのデータである
背景画データ、カラオケ演奏中にモニタ装置に歌詞テロ
ップを表示するためのデータである、歌詞データを有し
ている。

【００１９】モデム１５は、サーバー７００とデータ通
信を行うために用いられる。ＣＰＵ１１は、利用者のリ
クエスト曲がＨＤＤ１４上にない場合には、モデム１５
を介してサーバー７００から当該曲データを受信して演
奏を行う。また、サーバー７００側から、各カラオケコ
マンダに新曲のデータを配信する場合や、各カラオケコ
マンダの利用状況に関するデータを各カラオケコマンダ
からサーバー７００に送信する場合にもモデム１５を介
してデータ通信が行われる。本実施の形態においては、
各カラオケコマンダにおける採点結果がモデム１５を介
してサーバー７００に送信され、また、サーバー７００
における採点の集計結果がモデム１５を介して各カラオ
ケコマンダにより受信される。

【００２０】カラオケコマンダ１１１〜６１１は、それ
ぞれＬＡＮ回路（インターフェース）１６を有してお
り、本実施の形態においてはカラオケコマンダ１１１〜
６１１の６機のカラオケコマンダがEthernetにより接続
されて、ＬＡＮ（すなわちカラオケコマンダ群２００
Ａ）を構築している。

【００２１】カラオケコマンダ１１１は、採点器１７を
有している。採点器１７は、利用者の歌声と曲データと
を比較して利用者の歌を採点する装置である。

【００２２】カラオケコマンダ１１１によるカラオケ曲
の演奏は次のようにして行われる。利用者が曲をリクエ
ストすると、ＣＰＵ１１はリクエスト曲の曲データをＨ
ＤＤ１４から読み出す。次に、曲データに含まれる演奏
データを音源回路１８に入力する。演奏データはＭＩＤ
Ｉ（Musical Instrument Digital Interface）データで
あり、ＣＰＵ１１は、音源回路１８が有するＭＩＤＩ音
源チップ（図示せず）を利用してＭＩＤＩデータを音声
信号１８ａとして出力し、アンプ４に入力する。なお、
音声信号１８ａは複数のチャンネル（複数の楽器に対
応）に対応した複数の音声信号成分を有するが、そのう
ち演奏曲の主旋律に対応した音声信号１８ｂは、採点器
１７にも入力される。

【００２３】アンプ４は、音源１８の出力信号１８ａと
マイク３により入力される利用者の歌声の音声信号を合
成し、増幅して、生成された音声信号をスピーカ２に入
力する。

【００２４】なお、マイクロフォン３により抽出された
利用者の歌声の音声信号は採点器１７にも入力される。
採点器１７は、主旋律に対応した音声信号１８ｂと利用
者の歌声の音声信号とを比較し、所定の基準に基づいて
採点を行う。

【００２５】曲データ中の画像データおよび歌詞データ
は、表示回路１７に入力される。表示回路１７は、ビデ
オＣＤなどの画像記録媒体に記録された動画を再生する
再生装置を有しており、画像データにより示される種類
（たとえば曲のジャンル）に対応した画像を再生する。
また、歌詞データは文字データであるが、表示回路１７
は、この文字データを画像データに変換し、再生装置に
より再生された動画に重ね合わせて画像信号を生成し、
モニタ装置１に入力する。モニタ装置１は、例えばＣＲ
Ｔディスプレイであり、スピーカ２から出力されるカラ
オケ曲の演奏に対応して背景動画および歌詞テロップの
画像を表示する。タイマ２０は、現在時刻を計時するた
めのタイマである。前述のように、カラオケ大会の開始
時刻、終了時刻、集計結果の受信時刻がＲＡＭ１２に格
納されており、ＣＰＵ１１はＲＡＭ１２に格納された時
刻データと、タイマー２０が示す時刻とに基づいてカラ
オケ大会の開始、終了、および集計結果の受信の制御を
行う。

【００２６】また、カラオケコマンダ１１１には操作手
段２１が設けられている。操作手段２１には、カラオケ
コマンダ本体に設けられた数字・文字を入力するための
キーが設けられている。利用者は、リクエスト曲の入力
や、後述するカラオケ大会に関する選択、名前の入力な
どを操作手段２１を用いて行う。なお、操作手段２１は
カラオケコマンダ本体に設けられた操作キーの他に、リ
モートコントローラ２１Ｒを有しており、リモートコン
トローラ２１Ｒ上に設けられたキーを用いても、上記と
同様の操作が可能となっている。

【００２７】図３は、サーバー７００の構成を示すブロ
ック図である。サーバー７００は、動作を司るＣＰＵ７
１１、動作プログラムを格納したＲＯＭ７１３、作業領
域として用いられるＲＡＭ７１２を有している。ＨＤＤ
７１４には曲データが格納されている。サーバー７００
のＨＤＤ７１４はカラオケコマンダ１１１（２１１、３
１１、４１１、５１１、６１１）のＨＤＤ１４よりも容
量が大きいＨＤＤで構成されており、格納している曲デ
ータの数もカラオケコマンダ１１１のＨＤＤ１４よりも
多い。前述のように、カラオケコマンダ側のＨＤＤ１４
に利用者のリクエスト曲の曲データが存在しない場合に
は、ＣＰＵ７１１は、カラオケコマンダ側のＣＰＵ１１
のリクエストに応じて、ＨＤＤ７１４に格納されている
リクエスト曲の曲データ読み出し、カラオケコマンダ１
１１に送信する。カラオケコマンダ１１１とのデータ通
信は、モデム７１５を介して電話回線網に接続すること
により行う。前述の、カラオケ大会に関するデータの通
信もモデム７１５を介して行われる。

【００２８】図４は、採点器１７の構成を示すブロック
図である。図２に示すように、音源回路１８からの主旋
律の音声信号１８ｂと、マイクロフォン３からの利用者
の歌声の音声信号とが、採点器１７に入力される。図４
に示すように、マイクロフォン３からの音声信号は波形
変更器３０に入力されて、周波数成分に対応した所定の
波形に変換され、さらに音程変更器３２により周波数に
対応した音程を表す信号に変換される。音源回路１８か
らの音声信号１８ｂは、同様に、波形変更器３１に入力
されて所定の波形に変換された後、音程変更器３３によ
り周波数に対応した音程を表す信号に変換される。

【００２９】音程変更器３２と音程変更器３３の出力が
比較器３４に入力される。比較器は、音程変更器３２の
出力信号と、音程変更器３３の出力信号との差分に応じ
た大きさの信号を出力し、計算器３５により、差分に応
じた点数が計算されて、ＲＡＭ１２に蓄積される。採点
は減点法にて行われる。マイクロフォン３により入力さ
れる音声信号が音源回路１８からの音声信号１８ｂに近
いほど、比較器３４の出力は小さくなる。計算器３５は
比較器３４の出力が小さいほど減点する点数を低くする
ように構成されている。即ち、マイクロフォン３により
入力される音声信号が音源回路１８からの音声信号１８
ｂに近いほど、高得点が得られるようになっている。

【００３０】図５、図６および図７はカラオケ大会のた
めの割り込み処理を表すフローチャートである。以下、
図５〜７を参照して、本実施の形態のカラオケシステム
１００において実行される、複数のカラオケコマンダ
（１１１、２１１、３１１、４１１、５１１、６１１）
の採点結果を集計する例として、全国一斉カラオケ大会
について説明する。

【００３１】前述のように、サーバー７００に接続され
るのは、カラオケコマンダ群２００Ａだけではなく、同
様の構成の複数のカラオケコマンダ群が電話回線を介し
てサーバー７００と接続可能である。以下に説明する例
においては、カラオケコマンダ群２００Ａと同様の構成
を有する複数のカラオケコマンダ群が全国各地に設置さ
れており、それぞれがサーバー７００に電話回線網を介
して接続可能となっているものとする。

【００３２】全国一斉カラオケ大会においては、全国各
地に設置されたカラオケコマンダ群それぞれのカラオケ
コマンダによりカラオケの採点を実行する。採点結果は
電話回線を介して各カラオケコマンダからサーバー７０
０に送られ、サーバー７００により集計され、順位が決
定される。集計結果は、電話回線を介してサーバー７０
０から各カラオケコマンダ群の各カラオケコマンダに送
信され、各カラオケコマンダにおいて、それぞれが有す
るモニタ装置に表示される。

【００３３】図５〜７に示す割り込み処理は、各カラオ
ケコマンダ（ここでは代表してカラオケコマンダ１１１
における処理として説明する）において、所定時間毎に
実行される割り込み処理である。なお、割り込み処理の
プログラム自体はカラオケコマンダ１１１のＲＯＭ１３
に格納されており、全国一斉カラオケ大会の開始および
終了時刻は、サーバー７００からのデータ通信により、
ＲＡＭ１２に格納されている。割り込み処理を実行する
時間間隔もサーバー７００からのデータ通信に基づいて
設定され、ＲＡＭ１２に格納されている。

【００３４】割り込み処理が実行されると、ＣＰＵ１１
は、ＲＡＭ１２に設定されている全国一斉カラオケ大会
の開始時刻と、タイマー２０が示す時刻とを比較して、
全国一斉カラオケ大会の開始時刻が過ぎたかどうかを判
定する。割り込み処理の実行が開始時刻前であれば（Ｓ
１１：ＮＯ）、割り込み処理を直ちに終了する。

【００３５】割り込み処理の実行が全国一斉カラオケ大
会の開始時刻を過ぎた後であれば（Ｓ１１：ＹＥＳ）、
Ｓ１３にてカラオケコマンダ１１１が現在カラオケ曲を
演奏中か否かを判定する。もしもカラオケ曲の演奏中で
なければ（Ｓ１１：ＮＯ）、ＣＰＵ１１は、Ｓ１９に処
理を進め、カラオケコマンダ１１１の利用者に対し、図
９に示すようなメッセージをモニタ装置１に表示して、
利用者が全国一斉カラオケ大会に参加するかどうかを問
い合わせる。

【００３６】Ｓ１３においてＹＥＳと判定した場合、す
なわちカラオケ曲を演奏中であった場合には、ＣＰＵ１
１１は処理をＳ１５に進め、カラオケの画面にオーバー
ラップして「全国一斉カラオケ大会を受け付けます」と
いうメッセージ（図８参照）をモニタ装置１に表示す
る。カラオケ曲の演奏が終わるまではＳ１７でＮＯと判
定されるため、Ｓ１５の処理、すなわちメッセージが表
示されたままとなる。利用者は、このメッセージが表示
されると、カラオケ曲の演奏が終わるまで待っても良い
し、曲を途中で中断することにより演奏を終了しても良
い。

【００３７】演奏が終了すると（Ｓ１７：ＹＥＳ）、Ｓ
１９で、上述のように、参加するか参加しないかの選択
画面（図９参照）を表示する。ここで利用者は操作手段
２１（あるいはリモートコントローラ２１Ｒ）を用いて
全国一斉カラオケ大会に参加するかしないかをカラオケ
コマンダ１１１に入力する。

【００３８】ＣＰＵ１１は、Ｓ２０において、利用者が
カラオケ大会に参加するか否かを、操作手段２１により
入力された値に応じて判定する。もしも、参加しないこ
とを示す値（図９の例では「２」）が入力された場合に
は、Ｓ２０においてＮＯと判定し、割り込み処理を終了
する。参加することを示す値（図９の例では「１」）が
入力された場合には、ＣＰＵ１１はＳ２０でＹＥＳと判
定し、Ｓ２１において選曲を促す表示（図１０参照）を
モニタ装置１に表示する。

【００３９】次に、ＣＰＵ１１は、全国一斉カラオケ大
会の終了時刻が経過したか否かを判定する（Ｓ２３）。
もしも、全国一斉カラオケ大会の終了時刻を過ぎていれ
ば（Ｓ２３：ＹＥＳ）、カラオケ大会を終了することを
告げるメッセージ（図１１参照）をモニタ装置１に表示
し、図７のＳ４１へ処理を進める。カラオケ大会の終了
時刻を過ぎていなければ（Ｓ２３：ＮＯ）、ＣＰＵ１１
は、選曲が行われるまでＳ２７でＮＯと判定し、Ｓ２
１、Ｓ２３、Ｓ２７の処理を繰り返す。

【００４０】利用者は、ここで、前述のリモートコント
ローラ等の操作手段を用いて選曲を行う。利用者が選曲
すると、ＣＰＵ１１は、Ｓ２７でＹＥＳと判定し、選曲
されたカラオケ曲の演奏を開始する（Ｓ２９）。

【００４１】Ｓ３１では、マイクロフォン３から入力さ
れた利用者の歌声の音声信号と、音源回路１８からの主
旋律の音声信号とを採点器１７により比較して、採点を
行う。カラオケ曲の演奏が終了するまで（Ｓ３３でＹＥ
Ｓと判定されるまで）、Ｓ３１の採点の処理が続けられ
る。

【００４２】カラオケ曲の演奏が終了すると（Ｓ３１：
ＹＥＳ）、ＣＰＵ１１はＲＡＭ１２に格納された採点結
果と歌唱者の名前の入力を促す画面（図１２）をモニタ
装置１に表示する（Ｓ３５）。

【００４３】ここで利用者は、操作手段２１（またはリ
モートコントローラ２１Ｒ）を用いて歌唱者の名前を入
力する。名前が入力されるまで（Ｓ３７でＮＯと判定さ
れている間は）、図１２の画面が表示され続ける（Ｓ３
７：ＮＯ、Ｓ３５）。歌唱者の名前が入力されると（Ｓ
３７：ＹＥＳ）、ＣＰＵ１１は、採点結果を受け付けた
ことを示す画面（図１３参照）をモニタ装置１に表示す
る（Ｓ３９）。ここで、入力された歌唱者の名前は採点
結果に関係づけられた状態でＲＡＭ１２に格納される。
Ｓ３９の処理を実行した後は、図５のＳ１９に処理を戻
し、次の利用者がカラオケ大会に参加するか否かを尋ね
る画面（図９参照）を表示する。以下同様にして、カラ
オケ大会の終了時間が過ぎるまで、順次利用者の歌唱を
採点し、名前と共にＲＡＭ１２に格納する処理を繰り返
す。

【００４４】カラオケ大会の終了時刻が過ぎると（Ｓ２
３：ＹＥＳ）、前述のように終了を示す画像（図１１）
を表示し（Ｓ２５）、図７のＳ４１へ処理を進める。

【００４５】Ｓ４１において、ＣＰＵ１１はモデム１５
を介してサーバー７００に対して発呼する。そして、Ｓ
４３において、ＲＡＭ１２に格納された採点結果と歌唱
者名のデータをサーバー７００に送信する。データの送
信が終わると、ＣＰＵ１１はサーバー７００との接続を
切断する（Ｓ４５）。サーバー７００は、各コマンダか
ら採点結果と歌唱者名のデータを受信し終わると、結果
の集計を行う。サーバー７００が行うデータ処理は比較
的簡単な処理であるが、全てのコマンダから採点結果と
歌唱者名のデータを受信するまでの時間待った後に集計
処理を行う。図７のＳ４７における判定のための時刻
（すなわち集計処理が終了する予定時刻）は、上記の待
ち時間を考慮に入れて決められている。集計処理が終了
するまでは（Ｓ４７でＮＯと判定されている間は）、カ
ラオケコマンダからサーバー７００への発呼は禁止され
る（Ｓ４７が繰り返されるため）。

【００４６】集計処理の終了時刻が過ぎると（Ｓ４７：
ＹＥＳ）、ＣＰＵ１１はサーバー７００から集計結果を
受信するためにサーバー７００に対して発呼する（Ｓ４
９）。回線がつながると、ＣＰＵ１１は、サーバー７０
０から全国一斉カラオケ大会の集計データを受信し（Ｓ
５１）、回線を切断する（Ｓ５３）。そして、操作手段
２１あるいはリモートコントローラ２１Ｒ上のキー操作
により、受信した集計結果を図１４に示すようなリスト
としてモニタ装置１に表示する（Ｓ５５）。

【００４７】以上のように、本実施の形態のカラオケシ
ステムによれば、複数のカラオケコマンダ間で採点結果
を競うことができるため、カラオケにたいする利用者の
興味を引くことができる。

【００４８】各カラオケコマンダとサーバーは電話回線
を介して通信可能であるため、カラオケコマンダが離れ
た位置にあっても採点結果を競い合うことができる。

【００４９】なお、本実施の形態のカラオケシステムを
利用したカラオケ大会は、期間を限定して行うことがで
きる。また、カラオケ大会に参加するか否か、どの曲を
演奏するか、また採点後に利用者の名前を入力するか否
かを選択することができる。各カラオケコマンダにおけ
る採点結果は、カラオケ大会が終了してから、サーバー
に送信される。また、サーバーによる採点結果は、カラ
オケコマンダがサーバーに発呼して受信するようになっ
ている。ただし、カラオケ大会終了直後は、集計結果の
受信は禁止されている。

【００５０】カラオケ大会の開始、終了、および大会終
了後の採点結果のカラオケコマンダからサーバーへの送
信時刻は、サーバーにより決められ、サーバーとカラオ
ケコマンダとのデータ通信により各カラオケコマンダに
設定される。カラオケコマンダがＬＡＮにより相互に接
続されている場合には、各カラオケコマンダがモデムを
有する必要はかならずしもなく、少なくとも１機のカラ
オケコマンダがモデムを有していれば、そのモデムを介
して全てのカラオケコマンダの採点結果をサーバーに送
信することが可能である。

【００５１】なお、請求項１に記載の演奏手段は、音源
回路１８、アンプ４、スピーカ２、表示回路１９、モニ
タ装置１により構成される。また、採点手段は、採点器
１７、より詳しくは、波形変更器３０、３１、音程変更
器３２、３３、比較機３４および計算器３５により構成
される。利用者情報入力手段は、操作手段２１、リモー
トコントローラ２１Ｒにより構成される。送信手段はモ
デム１５とＣＰＵ１１により実行されるＳ４１〜Ｓ４５
の処理により構成される。

【００５２】また、採点情報受信手段は、モデム７１５
およびＣＰＵ７１１により構成され、順位決定手段はＣ
ＰＵ７１１により構成される。集計結果送信手段はＣＰ
Ｕ７１１およびモデム７１５により構成される。さら
に、集計結果受信手段は、モデム１５およびＣＰＵ１
１、より詳しくは、ＣＰＵ１１により実行されるＳ４９
〜Ｓ５３の処理により構成される。結果表示手段は表示
回路１９及びモニタ装置１により構成される。

【００５３】請求項３に記載の制御手段は、ＣＰＵ１１
により構成される。また、請求項４に記載の選択手段は
操作手段２１またはリモートコントローラ２１Ｒにより
構成される。

【００５４】上述の実施の形態においては、全国一斉カ
ラオケ大会の例について説明したが、相互に接続してデ
ータ通信を行うことができる全てのカラオケシステム対
し本発明は適用可能である。また、１機のサーバーと複
数のカラオケコマンダからなるシステムとして説明した
が、同一ＬＡＮ上の複数のカラオケコマンダの一つが各
カラオケコマンダの採点結果を集計する機能を果たすよ
うにすれば、ＬＡＮ上にあるカラオケコマンダ間で採点
結果を競うことができる。これは、例えば、ある店舗内
における一斉カラオケ大会という形態で実現することが
できる。また、ある店舗内でのカラオケ大会に、サーバ
ーを利用することももちろん可能である。

【００５５】また、ＬＡＮ上のカラオケコマンダ１１
１、２１１、３１１、４１１、５１１、６１１の全てが
モデムを有している必要はない。少なくとも１機のコマ
ンダがモデムを有しおり、他のコマンダがＬＡＮを介し
てモデムを利用することができれば、ＬＡＮに対して１
機のモデムがあればよい。また、サーバーとカラオケコ
マンダのデータ通信の形態は、電話回線を利用するもの
に限らず、ケーブルテレビ用のケーブルなど、相互通信
可能な手段であれば、どのようなものにも本発明は適用
可能である。

【００５６】また、上記の実施の形態では、カラオケ大
会に参加する利用者が任意の曲を選曲するようになって
いるが、課題曲を設定することにより、全てのカラオケ
コマンダにおいて同一の曲に対する採点結果を得ること
が可能となる。あるいは、複数の課題曲から利用者が選
択するような方式も可能である。

【００５７】

【発明の効果】請求項１に記載のカラオケシステムによ
れば、サーバーと、前記サーバーとデータ通信可能な複
数のカラオケコマンダとからなるカラオケシステムであ
って、各カラオケコマンダが採点結果をサーバーに送信
し、サーバーにより集計された全てのカラオケコマンダ
の採点結果を各カラオケコマンダが受信するため、複数
のカラオケコマンダ間で容易に採点結果を競うことがで
き、その結果を知ることができる。

【００５８】請求項２に記載のカラオケシステムによれ
ば、前記各コマンダと前記サーバーは、電話回線を介し
て通信可能であるため、カラオケコマンダがどこにある
かにかかわらず、採点結果を競うことが可能になる。

【００５９】請求項３に記載のカラオケシステムによれ
ば、前記各コマンダは、前記所定の曲の演奏、前記所定
の曲の歌唱の採点、前記利用者情報の入力を、所定の期
間内のみ実行可能とする。従って、サーバーおよびカラ
オケコマンダは、該所定期間のみ、動作モードを切り換
えれば良く、システム全体の制御が容易である。

【００６０】請求項４に記載のカラオケシステムによれ
ば、前記各コマンダは、前記所定の曲の演奏、前記所定
の曲の歌唱の採点、前記利用者情報の入力を行うか否か
を選択する選択手段を有する。従って、採点結果を他の
カラオケコマンダと競わない場合には、通常のカラオケ
の動作を続けることができる。

【００６１】請求項５に記載のカラオケシステムによれ
ば、前記各コマンダの前記送信手段による前記採点結果
と前記利用者情報の送信は、前記所定期間の経過後に実
行される。即ち、所定の期間中は全てカラオケコマンダ
側の制御により処理が実行されるため、大規模なカラオ
ケ大会を催したとしてもサーバーへの負担が少ない。

【００６２】請求項６に記載のカラオケシステムによれ
ば、前記所定の期間および前記各コマンダの前記送信手
段による送信時刻は前記サーバーと前記各コマンダとの
データ通信により設定される。即ちサーバーがデータ送
信のスケジューリングを行うため、カラオケコマンダか
らサーバーへの発呼のタイミングを分散させることがで
き、カラオケコマンダが採点結果を送信する際にサーバ
ーが話し中で通信できない、というような事態を減らす
ことができる。

【００６３】請求項７に記載のカラオケシステムによれ
ば、同一ＬＡＮ上の１つのモデムを介して、全てのカラ
オケコマンダのデータをサーバーに送信することができ
るため、電話回線の数を減らすことができる。

【００６４】請求項８に記載のカラオケ採点方法によれ
ば、サーバーとデータ通信可能な複数のカラオケコマン
ダとからなるカラオケシステムにおいて、利用者の歌唱
を採点し、カラオケコマンダ相互の各利用者の採点結果
を比較することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態であるカラオケシステム１
００の構成を示すブロック図である。

【図２】図１に示すカラオケシステム１００の、カラオ
ケコマンダの構成を示すブロック図である。

【図３】図１に示すカラオケシステム１００の、サーバ
ーの構成を示すブロック図である。

【図４】採点器の構成を示すブロック図である。

【図５】図６、図７と共に、全国一斉カラオケ大会のた
めの割り込み処理を説明するためのフローチャートであ
る。

【図６】図５、図７と共に、全国一斉カラオケ大会のた
めの割り込み処理を説明するためのフローチャートであ
る。

【図７】図５、図６と共に、全国一斉カラオケ大会のた
めの割り込み処理を説明するためのフローチャートであ
る。

【図８】カラオケ大会を開始する際のモニタ装置の表示
例である。

【図９】カラオケ大会の参加・不参加を問い合わせる際
のモニタ装置の表示例である。

【図１０】カラオケ大会のための選曲を促すモニタ装置
の表示例である。

【図１１】カラオケ大会が終了した時のモニタ装置の表
示例である。

【図１２】カラオケコマンダにおける採点結果の表示
と、歌唱者の名前の入力を要求する、モニタ装置の表示
例である。

【図１３】採点結果と歌唱者の名前が登録されたことを
示すモニタ装置の表示例である。

【図１４】各コマンダが受信したサーバーによる集計結
果の表示例である。

【符号の説明】

１００ カラオケシステム １０１ 電話回線網 １１１、２１１、３１１、４１１、５１１、６１１
コマンダ ７００ サーバー １ モニタ装置 ２ スピーカ ３ マイクロフォン ４ アンプ １１ ＣＰＵ １２ ＲＡＭ １３ ＲＯＭ １５ モデム １６ ＬＡＮ回路 １７ 採点器 １８ 音源回路 １８ａ、１８ｂ 音声信号 １９ 表示回路 ２０ タイマー ２１ 操作手段 ２１Ｒ リモートコントローラ ３０、３１ 波形変換器 ３２、３３ 音程変更器 ３４ 比較器 ３５ 計算器 ７１１ ＣＰＵ ７１２ ＲＡＭ ７１３ ＲＯＭ ７１４ ＨＤＤ ７１５ モデム

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 サーバーと、前記サーバーとデータ通信
   可能な複数のカラオケコマンダとからなるカラオケシス
   テムであって、 各カラオケコマンダは、 少なくとも所定のカラオケ曲を演奏するための演奏手段
   と、 当該カラオケコマンダの演奏手段により演奏された前記
   所定の曲の利用者の歌唱を採点する採点手段と、 前記利用者に関する情報を入力する利用者情報入力手段
   と、 前記採点手段による採点結果と前記利用者情報入力手段
   により入力された前記利用者に関する情報とを前記サー
   バーに送信する送信手段とを有し、 前記サーバーは、 前記各コマンダから前記採点結果と前記利用者情報を受
   信する採点情報受信手段と、 前記採点情報受信手段により受信した全ての前記採点結
   果と前記利用者情報を集計して順位を決定する順位決定
   手段と、 前記順位決定手段による集計結果を前記各コマンダに送
   信する集計結果送信手段と、を有し、 さらに前記各コマンダは、 前記集計結果を受信する集計結果受信手段と、 前記集計結果受信手段により受信した前記集計結果を表
   示する結果表示手段とを有すること、を特徴とするカラ
   オケシステム。
2. 【請求項２】 前記各コマンダと前記サーバーは、電話
   回線を介して通信可能であることを特徴とする請求項１
   に記載のカラオケシステム。
3. 【請求項３】 前記各コマンダは、前記所定の曲の演
   奏、前記所定の曲の歌唱の採点、前記利用者情報の入力
   を、所定の期間内のみ実行可能とする制御手段をさらに
   有することを特徴とする請求項１または請求項２に記載
   のカラオケシステム。
4. 【請求項４】 前記各コマンダは、前記所定の曲の演
   奏、前記所定の曲の歌唱の採点、前記利用者情報の入力
   を行うか否かを選択する選択手段を有することを特徴と
   する、請求項１から請求項３のいずれかに記載のカラオ
   ケシステム。
5. 【請求項５】 前記各コマンダの前記送信手段による前
   記採点結果と前記利用者情報の送信は、前記所定期間の
   経過後に実行されることを特徴とする、請求項３または
   請求項４に記載のカラオケシステム。
6. 【請求項６】 前記所定の期間および前記各コマンダの
   前記送信手段による送信時刻は前記サーバーと前記各コ
   マンダとのデータ通信により設定されることを特徴とす
   る、請求項５に記載のカラオケシステム。
7. 【請求項７】 前記カラオケコマンダがＬＡＮにより相
   互に接続されており、前記カラオケコマンダの少なくと
   も１つはモデムを有しており、前記サーバーと各カラオ
   ケコマンダのデータ通信は前記少なくとも１つのカラオ
   ケコマンダが有するモデムを介して行われること、を特
   徴とする請求項１に記載のカラオケシステム。
8. 【請求項８】 サーバーと、前記サーバーとデータ通信
   可能な複数のカラオケコマンダとからなるカラオケシス
   テムにおいて、前記複数のカラオケコマンダでの利用者
   の歌唱を採点するカラオケ採点方法であって、 課題曲を設定し、 前記各カラオケコマンダにて前記課題曲を演奏し、 前記各カラオケコマンダにて前記課題曲の歌唱を採点
   し、 前記課題曲の歌唱者に関する情報を取得し、 採点結果と前記歌唱者に関する情報を前記カラオケコマ
   ンダから前記サーバーへ送信し、 前記サーバーは前記採点結果および前記歌唱者に関する
   情報を受信し、 受信した前記採点結果および前記歌唱者に関する情報を
   集計し、 集計結果を前記サーバーから前記各コマンダへ送信し、 前記各コマンダにおいて前記集計結果を受信し、 前記集計結果を表示装置に表示すること、を特徴とする
   カラオケ採点方法。