JPH1022187A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JPH1022187A
JPH1022187A JP16964896A JP16964896A JPH1022187A JP H1022187 A JPH1022187 A JP H1022187A JP 16964896 A JP16964896 A JP 16964896A JP 16964896 A JP16964896 A JP 16964896A JP H1022187 A JPH1022187 A JP H1022187A
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JP
Japan
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chamber
substrate
substrate processing
chambers
processing apparatus
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Application number
JP16964896A
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English (en)
Inventor
Akira Izumi
昭 泉
Nobuyuki Hirai
信行 平井
Kaoru Niihara
薫 新原
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで、かつ低酸素濃度が望ましいチャ
ンバへの酸素およびパーティクルの流入を抑制すること
ができる基板処理装置を提供する。 【解決手段】 第2搬送チャンバTC2より下流側DS
の各チャンバにおいてN2の供給を行うとともに、第1
マルチタスクチャンバMC1、第2マルチタスクチャン
バMC2、アンローダULにおいて内部雰囲気の排気を
行い、上流側USのチャンバほど内部の気圧が高くなる
ようにN2の供給量および排気流量を調節している。ま
た、第1マルチタスクチャンバMC1と第2搬送チャン
バTC2との間および第2マルチタスクチャンバMC2
と第3搬送チャンバTC3との間の開口に非密閉型シャ
ッタ30を設けている。これにより不活性ガスにかかる
コストを抑え、かつ低酸素濃度が望ましいアンローダU
Lに酸素およびパーティクルの流入を抑制している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、それぞれの開口
部において互いに隣接する複数のチャンバを備え、前記
複数のチャンバ間で液晶用ガラス角型基板、半導体ウエ
ハ等(以下「基板」という)を受け渡しながら各種処理
を施す基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のチャンバにおいて基板を搬
送しながら、各処理チャンバにおいて成膜や洗浄等の基
板処理を施す装置の例としては、特開平5−21791
8号公報や特開平5−217919号公報に記載される
ものなどがある。これらの基板処理装置においては、酸
素による不要な自然酸化膜の形成やパーティクルの付着
による基板の汚染を嫌うため各チャンバに不活性ガスと
してN2(窒素)を供給してそのチャンバ内の気圧を高
くし、それによってチャンバ内の酸素を排出するととも
に外部からの酸素やパーティクルの流入を抑えている。
【0003】また、上記の装置では、各チャンバへの基
板搬入時にゲートバルブを開くとともに基板処理や基板
の搬出後にはそのチャンバのゲートを閉じて、順次基板
を搬送しながらそれぞれの各処理チャンバにおいて各種
基板処理を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、基板処理の
性質上、基板周囲の雰囲気の酸素濃度が基板処理工程の
上流側から下流側にかけて次第に低くなることが要求さ
れる。上記の装置ではしたがって下流側のチャンバの酸
素濃度を低くするためには全チャンバの酸素濃度を最低
の酸素濃度が要求される最も下流のチャンバに合わせる
必要があり、したがって、大量のN2の供給を必要とし
ていた。
【0005】また、チャンバ間を仕切るゲートバルブを
開け基板を受け渡す際に、各チャンバ内の圧力が等しい
ので上流側のチャンバから下流側のチャンバに基板とと
もに雰囲気が流入し、それに伴ってパーティクルが侵入
するといった問題も生じていた。
【0006】この発明は、従来技術における上述の問題
の克服を意図しており、低コストで、かつ低酸素濃度が
望ましいチャンバへの酸素およびパーティクルの流入を
抑制することができる基板処理装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の請求項1の装置では最も高純度の不活性
ガス雰囲気に保たれるべき特定チャンバを含んだ複数の
チャンバが所定の基板処理経路に沿って連結され、隣接
するチャンバ間に設けられた開閉自在の開口部を介して
基板を前記複数のチャンバ間で順次に移載しつつ前記基
板に対する一連の処理を行う基板処理装置であって、前
記特定チャンバに連なる他のチャンバから当該特定チャ
ンバにかけてチャンバ内気圧が段階的に高まるように気
圧調整を行いつつ、前記複数のチャンバのうち少なくと
も前記特定チャンバを不活性ガス雰囲気に維持する雰囲
気調整手段を設けたことを特徴とする。
【0008】また、この発明の請求項2の装置では、請
求項1の装置において、前記特定チャンバは、前記基板
処理経路における下流側に存在しており、前記雰囲気調
整手段は、前記基板処理経路の上流側から下流側に向か
って各チャンバ内気圧を段階的に高めるように圧力調整
を行うことを特徴とする。
【0009】また、請求項3の装置では請求項2の装置
において、前記複数のチャンバは、基板処理用の第1チ
ャンバと、前記基板処理経路において当該第1チャンバ
の下流側に隣接する基板移載用の第2チャンバとを含
み、前記第1と第2のチャンバの間の開口部が閉じた状
態においても、前記第1と第2のチャンバの間には通気
性が保たれることを特徴とする。
【0010】また、請求項4の装置では請求項3の装置
において、前記第2チャンバの下流側に、前記基板を非
乾燥状態で受け入れて基板処理を行うべき第3チャンバ
が隣接しており、前記第2チャンバ内には、前記基板を
前記第1チャンバから前記第3チャンバへと移載する移
載手段と、前記移載手段によって移載中の前記基板に純
水を供給する純水供給手段と、が設けられていることを
特徴とする。
【0011】さらに、請求項5の装置では請求項1ない
し請求項4のいずれかに記載の装置において、前記複数
のチャンバは、前記基板処理経路の主経路に沿って配列
した主チャンバ列と、前記主チャンバ列から枝分かれし
て付随する残余チャンバと、を含み、前記雰囲気調整手
段は、前記主チャンバ列に属する各チャンバの内部気圧
を、前記主経路の上流側から下流側に向かって段階的に
高めるように圧力調整を行うことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
【0013】
【1.第1の実施の形態における機構的構成】図1は第
1の実施の形態の基板処理装置における全体構成図であ
る。同図および以下の各図においては、水平面をX−Y
面とし、鉛直方向をZ軸方向とする3次元座標系X−Y
−Zが定義されている。以下、図1を用いてこの基板処
理装置について説明していく。
【0014】図示のようにこの装置は直列にローダL、
第1搬送チャンバTC1、第1マルチタスクチャンバM
C1、第2搬送チャンバTC2、第2マルチタスクチャ
ンバMC2、第3搬送チャンバTC3、アンローダUL
(特定チャンバに相当)が順に連結された基板処理装置
であり、ローダLからアンローダULにかけて複数の基
板を枚葉式に搬送しながら薬液処理等を行う。なお、こ
のローダLからアンローダULにかけての基板の処理の
経路が基板処理経路に相当する。
【0015】また、以下において図示のようにローダL
側(X軸の負側)を上流側US、アンローダUL側(X
軸の正側)を下流側DSと定義する。以下、各部の概略
を説明していく。
【0016】ローダLはキャリアに収容された複数の未
処理基板を個別に保持し、そのうちの処理対象の基板W
が後述のメカニカルハンドによって順次搬出される。
【0017】第1搬送チャンバTC1は後述するメカニ
カルハンド20を備え、それによりローダLから基板W
を取出し、第1マルチタスクチャンバMC1に基板Wを
渡す。
【0018】第1マルチタスクチャンバMC1は第1搬
送チャンバTC1側から渡された基板Wにアンモニアと
過酸化水素水との混合溶液による処理である第1薬液処
理および純水洗浄処理を施す。
【0019】第2搬送チャンバTC2は第1搬送チャン
バTC1とほぼ同様の構成であり、第1マルチタスクチ
ャンバMC1から第1薬液処理等を施された後の基板W
を受取り第2マルチタスクチャンバMC2に渡す。
【0020】第2マルチタスクチャンバMC2は第1マ
ルチタスクチャンバMC1とほぼ同様の構成であり、基
板Wにフッ酸による処理である第2薬液処理、純水洗浄
処理および振切り乾燥処理を施す。
【0021】第3搬送チャンバTC3は第2搬送チャン
バTC2とほぼ同様の構成であり、第2マルチタスクチ
ャンバMC2から第2薬液処理等を施された後の基板W
を受取りアンローダULに渡す。
【0022】アンローダULもローダLと同様の構成に
なっており、キャリアを保持している。そして、第3搬
送チャンバTC3側から渡された基板WはアンローダU
Lのキャリア内に収容される。
【0023】さらに、図示しない制御部が設けられてお
り、各チャンバの各部に接続され後述のような基板処理
のタイミング制御等を行う。
【0024】以上がこの基板処理装置の概略構成であ
る。
【0025】要部についてさらに詳細に説明する。
【0026】まず、搬送チャンバの構成について説明す
る。図2は第1の実施の形態における第2搬送チャンバ
TC2の縦断側面図である。第2搬送チャンバTC2は
開口10a,10bを備えた筐体10の内部にメカニカ
ルハンド20を備えており、筐体10の上流側USにお
いて隣接する第1マルチタスクチャンバMC1に通じる
開口10aには非密閉型シャッタ30が設けられてお
り、下流側DSにおいて隣接する第3搬送チャンバTC
3に通じる開口10bには密閉型シャッタ40が設けら
れている。さらに筐体10の上面には純水滴下部50お
よびN2供給管55を備えている。
【0027】メカニカルハンド20は筐体10の底面に
固定された基台21上に本体22が設けられており、さ
らに本体22の上面には水平方向に伸びる第1アーム2
3の一方端が回動軸A1の回りに回動自在に取り付けら
れている。また、第1アーム23の他方端に第2アーム
24の一方端が、また第2アーム24の他方端にハンド
25の一方端が、それぞれ回動軸A2,A3回りに回動自
在となっており、内蔵のモータの回転により各アームが
それぞれ回動軸A1,A2,A3を中心として回動し任意
の角度をとることが可能となっている。さらに、ハンド
25の他方端部には、複数の吸着孔が設けられており、
ハンド25上で基板を吸着保持することができるように
なっている。
【0028】このため、このメカニカルハンド20で
は、ハンド25により基板を吸着保持した状態で、図示
しない制御部からの指令に応じて、ハンド25を二次元
的に移動させることができ、後に詳述する非密閉型シャ
ッタ30や密閉型シャッタ40が開いた状態で上流側U
Sにおいて隣接する第1マルチタスクチャンバMC1
や、下流側DSにおいて隣接する第2マルチタスクチャ
ンバMC2との間でそれぞれ基板搬入および基板搬出を
行うことができる。
【0029】また、非密閉型シャッタ30は筐体10の
開口10aの周囲の内壁に設けられたガイド31に昇降
自在に保持された平板状部材32が図示しない昇降機構
によって図示のように閉じられた状態から降下されるこ
とによって開いたり、上昇されて再び閉じたりする。そ
して、非密閉型シャッタ30の平板状部材32と筐体1
0の内壁との間は密閉されておらず微少な隙間があり、
その隙間を通じて隣接する第1マルチタスクチャンバM
C1との間に雰囲気の交流がある。
【0030】また、密閉型シャッタ40は筐体10の開
口10bの周囲の外壁に設けられたガイド41に昇降自
在に保持された平板状部材42が昇降することによって
開口10bの開閉を行っている点は非密閉型シャッタ3
0と同様である。しかし、非密閉型シャッタ30では平
板状部材32と筐体10の内壁との間は密閉されていな
かったのに対して、密閉型シャッタ40では開口10b
を囲むようにして筐体10の外壁に弾性部材43が固着
されており、平板状部材42は開口10bを閉じた状態
で弾性部材43に密着するように位置している。そのた
め、密閉型シャッタ40を閉じると隣接する第2マルチ
タスクチャンバMC2との間の雰囲気の交流は完全に遮
断される。
【0031】また、ガイド41は非密閉型シャッタ30
のガイド31よりX軸の正方向への張り出しが大きくな
っている。これは平板状部材42の昇降動作は図示しな
い駆動機構によりX軸の正方向にわずかに移動して弾性
部材43から離間した状態で行われるための移動空間の
確保のためである。
【0032】なお、上記の非密閉型シャッタ30および
密閉型シャッタ40では後述のマルチタスクチャンバに
よる薬液処理の際に基板W上から飛散する薬品が付着す
ることを考慮して耐食性を備えるように、非密閉型シャ
ッタ30は塩化ビニル製とし、密閉型シャッタ40はS
iC製としている。
【0033】また、純水滴下部50は筐体10の上面に
設けられるとともに図示しない純水供給機構に接続され
ている。そして、純水滴下部50の先端はパイプ状部材
51からなっており、後述する所定のタイミングで供給
される純水は、その流量が所定量以下に設定されてお
り、パイプ状部材51から出る純水が滴下するように構
成されている。それにより滴下された純水は下方におい
てメカニカルハンド20に保持された基板Wの上面に落
下し、基板Wの乾燥を防ぐ。
【0034】また、N2供給管55も筐体10の上面に
その長手方向がY軸の正負方向に一致するように設けら
れたパイプ状の部材からなっている。そして、Y軸の正
側の端部が閉じられ、Y軸の負側には図示しないN2供
給機構が接続されており、N2供給管55の下面側には
N2噴射用の複数の開口55aが設けられている。N2供
給管55によって所定流量のN2が常時供給されてい
る。
【0035】以上が第2搬送チャンバTC2の装置構成
である。第1搬送チャンバTC1および第3搬送チャン
バTC3もほぼ同様の構成であるが、以下の点が異なっ
ている。すなわち、第1搬送チャンバTC1では基板W
の薬液処理がまだ行われていないことから、第3搬送チ
ャンバTC3では第2マルチタスクチャンバMC2にお
いて乾燥処理まで終了していることから、基板Wの乾燥
を防ぐ必要がないため純水滴下部50を備えていない点
である。
【0036】つぎにマルチタスクチャンバの構成につい
て説明する。図3は第1の実施の形態の装置における第
2マルチタスクチャンバMC2の縦断側面図である。第
2マルチタスクチャンバMC2は開口60a,60b、
N2供給口60c、排気・排液口60dを備えた筐体6
0の内部にスピンナー70およびノズル80a〜80d
を備えており、筐体60の上流側USにおいて隣接する
第2搬送チャンバTC2に通じる開口60aには前述の
密閉型シャッタ40が設けられており、下流側DSにお
いて隣接する第3搬送チャンバTC3に通じる開口60
bには前述の非密閉型シャッタ30が設けられている。
【0037】スピンナー70はチャック71の上面に基
板Wを保持し、駆動軸72を介してモータ73の駆動に
よりチャック71を水平面内で回転させながら各種基板
処理を行う。
【0038】ノズル80a〜80dは筐体60の上面お
よび底面の四方にチャック71の上面に保持された基板
Wに向けて設けられ、図示しない薬液供給機構および純
水供給機構により供給された薬液、純水を噴射する。
【0039】N2供給口60cは筐体60の上面に設け
られた開口であり、筐体60の外部において図示しない
N2供給機構に接続され、前述の第2搬送チャンバTC
2におけるN2供給管55と同様に、所定流量のN2を供
給する。
【0040】排気・排液口60dは筐体60の底面に設
けられた開口であり、その外部において配管に接続さ
れ、基板Wの処理に用いられた薬液や純水を排出すると
ともに、内部の酸素やN2等の気体を薬液や純水ととも
に排出するものである。この排気・排液口60dに接続
された配管の先には図示しない気体・液体分離機構が設
けられ、それによって排気と排液は分離される。さら
に、分離された排気と排液のうち、排気を送る配管には
排気抵抗調整バルブ90が設けられている。排気抵抗調
整バルブ90は配管内において軸中心に回動可能な弁を
有し、配管の開度を変える。配管の開度を変えることに
よって配管内を流れる排気への抵抗を変化させる。ま
た、筐体60内には圧力センサ91が設けられており、
圧力センサ91の出力に基づいて図示せぬ制御手段が排
気抵抗調整バルブ90を制御し、筐体60内の圧力を所
定値にする。
【0041】なお、図1のように排気抵抗調整バルブ9
0は第1マルチタスクチャンバMC1、第1マルチタス
クチャンバMC2、アンローダULの排気口に設けら
れ、また、排気抵抗調整バルブ90の設けられたチャン
バには圧力センサ91が設けられている。
【0042】以上が第2マルチタスクチャンバMC2の
構成であり、第1マルチタスクチャンバMC1は第2マ
ルチタスクチャンバMC2とほぼ同様の構成であるが、
第2マルチタスクチャンバMC2では筐体60にN2を
供給するために開口60cが設けられていたが、第1マ
ルチタスクチャンバMC1では内部にN2の供給を行わ
ないために開口60cは設けられていない。
【0043】さらに、アンローダULは図示しないが、
第3搬送チャンバTC3側から渡された基板Wをキャリ
アに収容するための機構が筐体内に設けられており、こ
の筐体にもその上面にN2供給用の開口と、内部雰囲気
の排出用の排気口が設けられており、この排気口に接続
された配管にはマルチタスクチャンバと同様の排気抵抗
調整バルブが設けられている。
【0044】
【2.第1の実施の形態における特徴】以下において、
第1の実施の形態の基板処理装置の特徴について述べて
いく。
【0045】第1の実施の形態の基板処理装置では処理
を終了したアンローダULに集められた処理済みの基板
Wは酸素による不要な自然酸化膜の形成やパーティクル
の付着による汚染を嫌うため、図1に示すように第2搬
送チャンバTC2より下流側DSではN2の供給による
各チャンバ内の雰囲気の気圧制御を行い、逆に第1マル
チタスクチャンバMC1より上流側USでは上記のよう
な雰囲気制御を行わず大気雰囲気のままで基板処理およ
び基板の搬送を行う。さらに第2搬送チャンバTC2よ
り下流側DSの各チャンバ内の気圧は以下に説明する気
圧制御により下流側DSほど高い気圧に保たれ、アンロ
ーダULが最も気圧が高く保たれる。
【0046】以下、N2の供給による各チャンバの気圧
制御について説明していく。
【0047】前述のように第2搬送チャンバTC2〜ア
ンローダULの各チャンバにおいて、それぞれ同じ流量
のN2の供給を行っている。
【0048】また、それとともに、第1マルチタスクチ
ャンバMC1、第2マルチタスクチャンバMC2の排気
・排液口60dおよびアンローダULの排気口によりそ
れぞれのチャンバ内の雰囲気の排気を行っている。そし
て、その排気抵抗を前述の排気抵抗調整バルブ90によ
って変化させ各チャンバ内の気圧が所定値になるように
調節し、第1マルチタスクチャンバMC1からアンロー
ダULにかけて次第に高い圧力になるよう制御する。
【0049】なお、第1搬送チャンバTC1から第1マ
ルチタスクチャンバMC1への気流の逆流が起きなけれ
ば、第1マルチタスクチャンバMC1の排気口に排気調
整バルブ90を設けなくてもよい。
【0050】さらに各搬送チャンバには排気口は設けら
れておらず、第1マルチタスクチャンバMC1および第
2マルチタスクチャンバMC2の排気・排液口60dな
らびにアンローダULの排気口のみによって内部の雰囲
気は排気されている。それに加えて前述のようにマルチ
タスクチャンバとその下流側DSの搬送チャンバとの間
の開口には非密閉型シャッタ30が設けられており、そ
の非密閉型シャッタ30と筐体10との間には隙間が存
在している。そのため非密閉型シャッタ30が閉じられ
ている際にも、その両側のチャンバ内の気圧差により下
流側DSの搬送チャンバの雰囲気がその隙間を通じて、
上流側USのマルチタスクチャンバに流れ込む。なお、
搬送チャンバからその上流側USのマルチタスクチャン
バへの雰囲気の流入は、低酸素側から高酸素側への流入
であり、基板Wの不要な酸化膜の形成や汚染といった点
からも問題なく、許容されるものである。さらに、薬液
等のミストが搬送チャンバ内へ流入することを防止でき
るので搬送チャンバ内のメカニカルハンドが薬液によっ
て腐食されることを防止できる。
【0051】このように、搬送チャンバでは排気を行わ
ず、上流側USで排気を行うマルチタスクチャンバとの
間の開口10aを非密閉型シャッタ30で仕切っている
ことにより、搬送チャンバおよびマルチタスクチャンバ
の両方で排気を行う場合に比べて搬送チャンバに供給さ
れたN2をその上流側USのマルチタスクチャンバでも
利用することができ、N2供給量を全体として少なくす
ることができる。
【0052】また、上述のように搬送チャンバからも排
気を行う場合、何らかの理由で搬送チャンバからの排気
流量が所定量より多くなり、搬送チャンバ内の気圧がそ
の上流側USのマルチタスクチャンバ内より低圧となる
ことにより、酸素濃度が高く薬液等のミストやパーティ
クル等の多いマルチタスクチャンバ内の雰囲気が、酸素
濃度が低くミストやパーティクル等の少ないその上流側
USの搬送チャンバ内へ流入することにより、基板Wの
汚染の原因となる可能性がある。
【0053】これに対し、この装置では搬送チャンバで
排気を行っていないためマルチタスクチャンバ内の気圧
がその下流側DSの搬送チャンバ内の気圧より高くなる
ことがないためマルチタスクチャンバからその下流側D
Sの搬送チャンバへの雰囲気の流入が少なく、基板Wを
汚染してしまう可能性も少ない。
【0054】このような構成により、装置全体として上
流側USのチャンバから下流側DSのチャンバにかけて
各チャンバ内の気圧を段階的に高くしている。具体的に
は大気圧を基準とした各チャンバ内の気圧を以下のよう
な値に設定している。すなわち、アンローダUL内の気
圧を9〜10mmH2O程度にし、第2マルチタスクチ
ャンバMC2内の気圧をその3分の1程度に設定してい
る。
【0055】なお、密閉型シャッタによって分離されて
いる隣接したチャンバ間においては密閉型シャッタが閉
じている状態では上流側USのチャンバから下流側DS
のチャンバへの雰囲気の流入はない。従って、上述のよ
うな気圧制御は密閉型シャッタが開けられる直前までに
行えばよい。
【0056】また、密閉型シャッタが開けられ上流側U
Sのチャンバの酸素濃度が高い雰囲気が下流側DSのチ
ャンバ内に流入した後密閉シャッタが閉じられ上述のよ
うな圧力制御をする前に、下流側DSのチャンバに設け
られている排気抵抗調整バルブ90を全開状態にしてか
つ、該排気抵抗調整バルブ90から排出されるべきN2
の供給量を多くすれば迅速に酸素濃度の高い雰囲気を排
出できる。そうすれば迅速にチャンバ内を酸素濃度の低
い雰囲気にすることができる。
【0057】以上のような構成により第1の実施の形態
の基板処理装置では、全チャンバをアンローダULと等
しいN2濃度の高い雰囲気に保つ必要がなく、それによ
りN2を大量に必要としないため、低コストでアンロー
ダULおよび第3搬送チャンバTC3、第2マルチタス
クチャンバMC2、第2搬送チャンバTC2への酸素お
よびパーティクルの流入を段階的に抑制することができ
る。
【0058】また、この第1の実施の形態の装置では第
1マルチタスクチャンバMC1で薬液処理を行った後に
第2搬送チャンバTC2において基板Wを所定時間待機
させている。これは、第1マルチタスクチャンバMC1
内の気圧は大気圧のままでありN2による雰囲気制御を
行っていないためその雰囲気はほとんど空気からなって
いる。そして第1マルチタスクチャンバMC1から第2
搬送チャンバTC2に基板Wが搬入された後には第2搬
送チャンバTC2内の雰囲気には基板Wとともに多量の
酸素が巻き込まれているため酸素濃度が高くなってい
る。そのため、すぐに次の第2マルチタスクチャンバM
C2に基板Wを搬入すると、それに伴って第2搬送チャ
ンバTC2内の酸素濃度の高い雰囲気が、N2の供給に
よって酸素濃度の低下した第2マルチタスクチャンバM
C2に流入して、そのチャンバ内の雰囲気の酸素濃度を
高めてしまう。そのため、この第1の実施の形態の装置
では第2搬送チャンバTC2では所定時間基板Wを待機
させて第2搬送チャンバTC2内の酸素濃度が低下する
のを待った後に基板Wを第2マルチタスクチャンバMC
2に搬入している。
【0059】また、この第1の実施の形態の装置では処
理工程を簡素化して処理コストを低減させるとともに処
理時間を短縮する目的で、第1マルチタスクチャンバM
C1では薬液処理及びそれに続く純水洗浄処理の後に乾
燥処理は行わず、純水が付着したままの状態で基板Wを
第2搬送チャンバTC2に渡している。そのため、第2
搬送チャンバTC2において待機している間に乾燥処理
されていない基板Wが乾燥してしまうという問題が生じ
る。そこで、この装置では前述のように第2搬送チャン
バTC2に純水供給機構を設けて待機中の基板W上に純
水を滴下して、基板Wの乾燥を防いでいる。
【0060】以上のように第1の実施の形態の装置では
第2搬送チャンバTC2に純水供給機構を設け、待機中
の基板Wに純水を滴下することにより、基板Wの乾燥を
防止するとともに、第1マルチタスクチャンバMC1に
おいて基板Wを乾燥させる工程を省略できるため効率の
よい基板処理を行うことができる。
【0061】
【3.第2の実施の形態における処理手順】図4は第2
の実施の形態の基板処理装置における全体構成図であ
る。以下、この図4を用いて第2の実施の形態の基板処
理装置について説明していく。
【0062】前述のように第1の実施の形態の装置は直
列型に各チャンバが連なった基板処理装置であったが、
第2の実施の形態の装置は第1の実施の形態で行ったの
と同じ基板処理を行うに際して第2搬送チャンバTC2
と第3搬送チャンバTC3を共通化して、後述するトラ
ンスファモジュールTMという1つのチャンバで行うた
めに、図示のように第1マルチタスクチャンバMC1に
X軸の正側において隣接するトランスファモジュールT
Mに対してY軸の正側において隣接するように第2マル
チタスクチャンバMC2を設けたものである。なお、こ
の装置ではローダLからアンローダULにかけての順次
基板を搬送しながら薬液処理等を行う経路が主経路に相
当し、これらの直列のチャンバの連なりが主チャンバ列
に相当するとともに、第2マルチタスクチャンバMC2
が残余チャンバに相当する。
【0063】このトランスファモジュールTMの装置構
成は図2に示した第2搬送チャンバTC2とほぼ同じ構
成であり、筐体10内にメカニカルハンド20を備えた
構成である。ただし、第2搬送チャンバTC2において
は開口10aに非密閉型シャッタ30が設けられていた
のに対して、トランスファモジュールTMでは開口10
aに密閉型シャッタ40を備えるとともに、筐体10の
Y軸の正側にも開口を備え、その開口には密閉型シャッ
タ40を備えている点が異なっている。さらに、この装
置ではN2の供給による雰囲気制御を第1搬送チャンバ
TC1から行っているために、トランスファモジュール
TMでは基板Wを待機させる必要がなく、それに伴って
基板Wに純水を供給する必要がないため、純水供給機構
を備えていない点が異なっている。
【0064】また、第2マルチタスクチャンバMC2は
図3に示したものとほぼ同じであるが、基板Wの取り出
しは、その搬入と同じ開口10aで行われるので開口1
0bおよびそこに設けられた密閉型シャッタ40はこの
場合は設けられていない。
【0065】そして、図4に示すように各チャンバ内に
表示する数字が小さい順にチャンバ内の気圧が高くなる
ように設定されている。すなわち、第1搬送チャンバT
C1、第1マルチタスクチャンバMC1、トランスファ
モジュールTM、第2マルチタスクチャンバMC2、ア
ンローダULの順に内部の気圧が高くなっている。
【0066】そして、基板Wの処理および搬送は以下の
ように行われる。すなわち、第1マルチタスクチャンバ
MC1までは第1の実施の形態の装置と同じであるが、
つぎに、トランスファモジュールTMのメカニカルハン
ド20によって基板Wが第2マルチタスクチャンバMC
2に搬送され、第2薬液処理等が行われた後にふたたび
トランスファモジュールTMのメカニカルハンド20に
よって搬送され、アンローダULに渡される点が異なっ
ている。
【0067】以上のような構成により、第2の実施の形
態の基板処理装置では、全チャンバを均一に高い気圧に
するのに比べN2を大量に必要とせず、低コストでアン
ローダULへの酸素およびパーティクルの流入を抑制す
ることができ、かつ、搬送チャンバが少なくて済むため
装置の製造コストも低く抑えることができる。
【0068】
【4.第3の実施の形態における処理手順】図5は第3
の実施の形態の基板処理装置における全体構成図であ
る。以下、この図5を用いて第3の実施の形態の基板処
理装置について説明していく。
【0069】第3の実施の形態の装置は第2の実施の形
態の装置のトランスファモジュールTMに、もう1つの
マルチタスクチャンバすなわち第3マルチタスクチャン
バMC3を隣接して設けた装置である。より詳細には、
図示のようにトランスファモジュールTMに対してY軸
の正側において隣接するように第2マルチタスクチャン
バMC2を設け、X軸の正側において隣接するように第
3マルチタスクチャンバMC3を設け、さらにY軸の負
側において隣接するようにアンローダULを設けてい
る。そして、それぞれ隣接する部分の開口には全て密閉
型シャッタ40を設けて、それらのチャンバ間の雰囲気
の交流を遮断している。なお、この装置ではローダLか
らトランスファモジュールTMを経てアンローダULに
かけての順次基板を搬送しながら薬液処理等を行う経路
が主経路に相当し、これらのチャンバの連なりが主チャ
ンバ列に相当するとともに、第2マルチタスクチャンバ
MC2、第3マルチタスクチャンバMC3が残余チャン
バに相当する。
【0070】また、第3マルチタスクチャンバMC3は
図3に示したものとほぼ同じであるが、基板Wの取り出
しは、その搬入と同じ開口10aで行われるので開口1
0bおよびそこに設けられた密閉型シャッタ40はこの
場合は設けられていない。
【0071】また、トランスファモジュールTMも第2
の実施の形態の装置におけるものとほぼ同様の構成であ
るが、筐体のY軸の負側に開口が設けられており、そこ
に密閉型シャッタ40が設けられている点が異なってい
る。
【0072】この装置でも図5に示した各チャンバ内に
表示する数字が小さい順にチャンバ内の気圧が高くなる
ように設定されている。すなわち、第1搬送チャンバT
C1、第1マルチタスクチャンバMC1、第2マルチタ
スクチャンバMC2、第3マルチタスクチャンバMC
3、トランスファモジュールTM、アンローダULの順
に内部の気圧が高くなっている。ただし、図示のように
第2マルチタスクチャンバMC2と第3マルチタスクチ
ャンバMC3はほぼ同じ気圧に設定してあるので同じ数
字にしてある。
【0073】そして、基板Wの処理および搬送は以下の
ように行われる。すなわち、第2マルチタスクチャンバ
MC2までは第2の実施の形態の装置と同じであるが、
つぎに、トランスファモジュールTMのメカニカルハン
ド20によって基板Wが第3マルチタスクチャンバMC
3に搬送され、薬液処理等が行われた後にまたトランス
ファモジュールTMのメカニカルハンド20によって搬
送され、アンローダULに渡される点が異なっている。
【0074】以上のような構成により、第3の実施の形
態の基板処理装置でも第2の実施の形態と同様に、低コ
ストでアンローダULへの酸素およびパーティクルの流
入を抑制することができ、かつ、搬送チャンバが少なく
て済むため装置の製造コストも低く抑えることができ
る。
【0075】
【5.変形例】上記のように第1〜第3の実施の形態の
基板処理装置ではN2供給による雰囲気制御を行わない
大気圧のままのチャンバとN2供給による雰囲気制御を
行うチャンバとの境を第1の実施の形態では第1マルチ
タスクチャンバMC1と第2搬送チャンバTC2とし、
第2の実施の形態および第3の実施の形態ではローダL
と第1搬送チャンバTC1との間に設定しているが、こ
の設定はこれに限られるものではなく、例えば第1の実
施の形態の装置においてローダLと第1搬送チャンバT
C1との間に設定するといった構成にしてもよい。
【0076】また、第1〜第3の実施の形態の基板処理
装置ではN2の供給や内部雰囲気の排気は特定のチャン
バのみ行っているが、全チャンバでN2の供給および内
部雰囲気の排気を行う構成としてもよく、さらに特に排
気口を設けないでN2の供給機構のみ設ける構成ととし
てもよい。
【0077】また、第1〜第3の実施の形態の基板処理
装置では、各チャンバからの内部雰囲気の排気流量を、
排気と排液とに分離した後の排気を行う配管に排気コン
ダクタンス調整バルブを設けて、その制御を行うことに
より調節する構成としたが、排気を行うべきチャンバに
チャンバ内部と連通する排気筒を設け、それぞれの排気
筒の口径をチャンバ毎に変えることによって各チャンバ
内の気圧を制御しても良い。すなわち基板処理経路下流
に行くに従って各排気筒の口径を小さくすればよい。
【0078】また、この場合、口径が同じで長さの違う
排気筒を各チャンバに設けても良い。すなわち基板処理
経路下流に行くに従って各排気筒の長さを長くすれば良
い。このような構成にすれば排気抵抗調整バルブを設け
るよりも製作コストが低くて済む。さらに排気を強制的
に行う構成とはしなかったが、分離された排気を排出す
る配管にポンプを設けて強制的に排気を行う構成として
もよい。
【0079】この場合、密閉状態にあり大気の流入の恐
れのない状態のチャンバにおいてはチャンバ内の気圧を
大気圧よりも低い圧力にしてもよい。例えば第1の実施
の形態の装置において、第2マルチタクスチャンバMC
2の密閉型シャッタ40およびアンローダULと第3搬
送チャンバTC3との間の密閉型シャッタ40が閉じて
いる状態で第2マルチタクスチャンバMC2の雰囲気を
強制的に排気するポンプで第2マルチタクスチャンバ内
の気圧を大気圧以下のN2雰囲気にすれば第2マルチタ
クスチャンバMC2内の酸素濃度が低くなり基板に良好
な処理を施すことができる。なお、第2搬送チャンバT
C2と第2マルチタクスチャンバMC2との間密閉型シ
ャッタ40を開ける直前には第2搬送チャンバTC2内
の圧力よりも内第2マルチタクスチャンバMC2内の圧
力を高くする必要がある。
【0080】また、第1〜第3の実施の形態の基板処理
装置ではN2の供給は各チャンバごとに一定である構成
としたが、N2の供給量を非密閉型シャッタ30および
密閉型シャッタ40の開閉のタイミングごとに変化させ
る構成としてもよい。
【0081】また、第1〜第3の実施の形態の基板処理
装置では非密閉型シャッタ30を塩化ビニル製とし、密
閉型シャッタ40はSiC製としたが、この発明はこれ
に限定されるものではなく、例えばアルミナやSTL等
のセラミックスや、塩化ビニル以外の樹脂や、SUSや
アルミニウム等の金属表面にフッ素樹脂コーティングし
たものや、SUS等の耐熱温度の高い金属表面にアルミ
ナ等のセラミックスを溶射したもの等でもよい。
【0082】また、第1〜第3の実施の形態の基板処理
装置では第2搬送チャンバTC2のみにおいて基板W上
に純水を滴下する構成としたが、基板Wが乾燥させたく
ない搬送チャンバが複数ある場合にはそれらの全てで基
板W上に純水滴下する構成としてもよく、さらに純水の
供給方法を滴下によって行っているが、この発明はこれ
に限られるものではなく、ノズルによる噴射によって供
給する構成等としてもよい。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜請求項
5の基板処理装置では最も高純度の不活性ガス雰囲気に
保たれるべき特定チャンバに連なる他のチャンバから当
該特定チャンバにかけてチャンバ内気圧が段階的に高ま
るように気圧調整を行いつつ、前記複数のチャンバのう
ち少なくとも前記特定チャンバを不活性ガス雰囲気に維
持する雰囲気調整手段を備える構成としたため、全チャ
ンバを高純度の不活性ガス雰囲気に保つ必要がなく、そ
れにより不活性ガスを大量に必要としないため、低コス
トで特定チャンバおよびそれに連なる他のチャンバへの
酸素およびパーティクルの流入を段階的に抑制すること
ができる。
【0084】また、請求項3の基板処理装置では、複数
のチャンバは、基板処理用の第1チャンバと、基板処理
経路において当該第1チャンバの下流側に隣接する基板
移載用の第2チャンバとを含み、前記第1と第2のチャ
ンバの間の開口部が閉じた状態においても、前記第1と
第2のチャンバの間には通気性が保たれる構成としたた
め、第2チャンバに供給された不活性ガスが第1チャン
バへ流入するので、不活性ガスを有効に利用することが
でき、したがって装置全体として不活性ガスの供給量を
抑えることができ、不活性ガスにかかるコストを抑える
ことができる。
【0085】また、請求項4の基板処理装置では、第2
チャンバの下流側に、基板を非乾燥状態で受け入れて基
板処理を行うべき第3チャンバが隣接しており、前記第
2チャンバ内には、前記基板を前記第1チャンバから前
記第3チャンバへと移載する移載手段と、前記移載手段
によって移載中の前記基板に純水を供給する純水供給手
段と、が設けられている構成としたため、第1チャンバ
から第3チャンバに基板を移載する際に第2チャンバが
第1チャンバから基板を受け入れた後、第2チャンバ内
に不活性ガスが充満するまで前記基板を第2チャンバに
おいて待機させる間にも基板に純水を供給することによ
り基板の乾燥を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の基板処理装置に
おける全体構成図である。
【図2】第1の実施の形態における搬送チャンバの縦断
側面図である。
【図3】第1の実施の形態におけるマルチタスクチャン
バの縦断側面図である。
【図4】第2の実施の形態における全体構成図である。
【図5】第3の実施の形態における全体構成図である。
【符号の説明】
10 筐体 20 メカニカルハンド 30 非密閉型シャッタ 40 密閉型シャッタ 50 純水滴下部 55 N2供給管 60 筐体 60a〜60c 開口 60d 排液口 70 スピンナー 80a〜80d ノズル US 上流側 DS 下流側 L ローダ TC1〜TC3 搬送チャンバ MC1〜MC3 マルチタスクチャンバ TM トランスファモジュール UL アンローダ W 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新原 薫 滋賀県野洲郡野洲町大字三上字口ノ川原 2426番1 大日本スクリーン製造株式会社 野洲事業所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最も高純度の不活性ガス雰囲気に保たれ
    るべき特定チャンバを含んだ複数のチャンバが所定の基
    板処理経路に沿って連結され、隣接するチャンバ間に設
    けられた開閉自在の開口部を介して基板を前記複数のチ
    ャンバ間で順次に移載しつつ前記基板に対する一連の処
    理を行う基板処理装置において、 前記特定チャンバに連なる他のチャンバから当該特定チ
    ャンバにかけてチャンバ内気圧が段階的に高まるように
    気圧調整を行いつつ、前記複数のチャンバのうち少なく
    とも前記特定チャンバを不活性ガス雰囲気に維持する雰
    囲気調整手段を設けたことを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の基板処理装置において、 前記特定チャンバは、前記基板処理経路における下流側
    に存在しており、 前記雰囲気調整手段は、前記基板処理経路の上流側から
    下流側に向かって各チャンバ内気圧を段階的に高めるよ
    うに圧力調整を行うことを特徴とする基板処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の基板処理装置において、 前記複数のチャンバは、基板処理用の第1チャンバと、
    前記基板処理経路において当該第1チャンバの下流側に
    隣接する基板移載用の第2チャンバとを含み、 前記第1と第2のチャンバの間の開口部が閉じた状態に
    おいても、前記第1と第2のチャンバの間には通気性が
    保たれることを特徴とする基板処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の基板処理装置において、 前記第2チャンバの下流側に、前記基板を非乾燥状態で
    受け入れて基板処理を行うべき第3チャンバが隣接して
    おり、 前記第2チャンバ内には、 前記基板を前記第1チャンバから前記第3チャンバへと
    移載する移載手段と、 前記移載手段によって移載中の前記基板に純水を供給す
    る純水供給手段と、が設けられていることを特徴とする
    基板処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の基板処理装置において、 前記複数のチャンバは、 前記基板処理経路の主経路に沿って配列した主チャンバ
    列と、 前記主チャンバ列から枝分かれして付随する残余チャン
    バと、を含み、 前記雰囲気調整手段は、前記主チャンバ列に属する各チ
    ャンバの内部気圧を、前記主経路の上流側から下流側に
    向かって段階的に高めるように圧力調整を行うことを特
    徴とする基板処理装置。
JP16964896A 1996-06-28 1996-06-28 基板処理装置 Pending JPH1022187A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2343315A (en) * 1998-08-01 2000-05-03 Stuart Nicol Three dimensional television
JP2007222753A (ja) * 2006-02-22 2007-09-06 Hoya Corp 洗浄装置及び洗浄方法
JP2009534867A (ja) * 2006-04-24 2009-09-24 アクセリス テクノロジーズ, インコーポレイテッド ロードロック制御
KR20130055524A (ko) * 2011-11-18 2013-05-28 도오꾜오까고오교 가부시끼가이샤 자외선 조사 장치 및 기판 처리 장치

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