JPH10221592A - 焦点位置検出装置 - Google Patents
焦点位置検出装置Info
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- JPH10221592A JPH10221592A JP9022660A JP2266097A JPH10221592A JP H10221592 A JPH10221592 A JP H10221592A JP 9022660 A JP9022660 A JP 9022660A JP 2266097 A JP2266097 A JP 2266097A JP H10221592 A JPH10221592 A JP H10221592A
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- optical system
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- light
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 対物光学系が交換された場合でも、焦点検出
用の像の明るさおよび焦点位置検出精度が変わらないよ
うにするとともに低照度時の焦点位置検出精度を向上さ
せる。 【解決手段】 対物レンズ1により形成される像をハー
フミラー3、再結像光学系5、トリプルビームスプリッ
タ8を経てセンサ9に導き、光路長の違いにより生ずる
センサ9上への像7、7’および7”の結像状態の差に
よりコントラスト差を検出して対物レンズ1による像の
結像位置を検出する。このとき、再結像光学系5の後群
レンズ5bの前側焦点位置に絞り6を配設する。この絞
り6の開口形状はセンサ9の画素の並び方向に対して直
角方向に長くし、センサ9の画素の並び方向に対する開
口数は絞り6の短辺方向の開口により一定にして焦点ず
れ時のボケ量を規定する一方、絞り6の長辺方向の開口
によりセンサ9に対して十分な光量を導く。
用の像の明るさおよび焦点位置検出精度が変わらないよ
うにするとともに低照度時の焦点位置検出精度を向上さ
せる。 【解決手段】 対物レンズ1により形成される像をハー
フミラー3、再結像光学系5、トリプルビームスプリッ
タ8を経てセンサ9に導き、光路長の違いにより生ずる
センサ9上への像7、7’および7”の結像状態の差に
よりコントラスト差を検出して対物レンズ1による像の
結像位置を検出する。このとき、再結像光学系5の後群
レンズ5bの前側焦点位置に絞り6を配設する。この絞
り6の開口形状はセンサ9の画素の並び方向に対して直
角方向に長くし、センサ9の画素の並び方向に対する開
口数は絞り6の短辺方向の開口により一定にして焦点ず
れ時のボケ量を規定する一方、絞り6の長辺方向の開口
によりセンサ9に対して十分な光量を導く。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焦点位置検出装置
に関するもので、特に顕微鏡、スチルカメラ、ビデオカ
メラ等のオートフォーカス装置に適用して好適な焦点位
置検出装置に関する。
に関するもので、特に顕微鏡、スチルカメラ、ビデオカ
メラ等のオートフォーカス装置に適用して好適な焦点位
置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】対物光学系が交換された場合でも、焦点
位置検出用の像の明るさおよび焦点ずれの検出精度が変
わらないようにした焦点位置検出装置が本出願人による
特開平6−186472号公報に提案されている。
位置検出用の像の明るさおよび焦点ずれの検出精度が変
わらないようにした焦点位置検出装置が本出願人による
特開平6−186472号公報に提案されている。
【0003】ここで従来の技術に係る焦点位置検出装置
について図7を参照して説明する。図7は顕微鏡やスチ
ルカメラ等に組み込まれた焦点位置検出装置の概略の構
成を示す図である。この図7に示す焦点位置検出装置
は、不図示の遠方物体からの光が対物レンズ1によって
撮像面2に形成される像の一部を、ハーフミラー3によ
り撮像面2の共役面上にある像面4に導き、この像面4
に形成される像からの光を再結像光学系5、トリプルビ
ームスプリッタ8によって像7、7’および7”として
形成し、これらの像7、7’、7”のコントラストをセ
ンサ9で検出して比較することにより焦点の位置ずれ方
向を検出するものである。そしてこの検出された焦点位
置ずれ方向に基づいて、制御装置10を介して対物レン
ズ1を光軸方向に前後させることにより、焦点位置を調
節する。
について図7を参照して説明する。図7は顕微鏡やスチ
ルカメラ等に組み込まれた焦点位置検出装置の概略の構
成を示す図である。この図7に示す焦点位置検出装置
は、不図示の遠方物体からの光が対物レンズ1によって
撮像面2に形成される像の一部を、ハーフミラー3によ
り撮像面2の共役面上にある像面4に導き、この像面4
に形成される像からの光を再結像光学系5、トリプルビ
ームスプリッタ8によって像7、7’および7”として
形成し、これらの像7、7’、7”のコントラストをセ
ンサ9で検出して比較することにより焦点の位置ずれ方
向を検出するものである。そしてこの検出された焦点位
置ずれ方向に基づいて、制御装置10を介して対物レン
ズ1を光軸方向に前後させることにより、焦点位置を調
節する。
【0004】続いて再結像光学系5に配設された絞り6
6の作用について説明する。この絞り66は再結像光学
系5の後群の開口数を、使用する対物レンズ1の種類に
よらず一定にするためのものであり、図8に示すような
直径dの円形開口形状となっている。この絞り66によ
り、再結像光学系5による像7、7’あるいは7”の結
像位置がセンサ9の受光面に対してずれていたときに、
このずれ量とセンサ9の上で生ずる像のボケ量との関係
を、使用する対物レンズによらず一定にすることがで
き、これにより一定の焦点位置検出精度を維持すること
ができる。
6の作用について説明する。この絞り66は再結像光学
系5の後群の開口数を、使用する対物レンズ1の種類に
よらず一定にするためのものであり、図8に示すような
直径dの円形開口形状となっている。この絞り66によ
り、再結像光学系5による像7、7’あるいは7”の結
像位置がセンサ9の受光面に対してずれていたときに、
このずれ量とセンサ9の上で生ずる像のボケ量との関係
を、使用する対物レンズによらず一定にすることがで
き、これにより一定の焦点位置検出精度を維持すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の焦点
位置検出装置では、絞り66によって対物レンズ1から
の光束を制限しているため、特に被写体や観察対象物が
暗い場合にセンサ9に達する光量が不足し、高精度の焦
点検出機能を維持できなくなる場合がある。これに対し
て絞り66の開口を大きくすると、僅かな焦点ずれに対
してもセンサ9の上で生ずるボケ量、すなわち錯乱円径
が大きくなり、センサ9で得られる像7、7’および
7”のコントラスト値に差がなくなってしまう。対物レ
ンズの光軸方向に位置をずらして配置した複数のセンサ
から得られるコントラスト値の大小で焦点ずれの方向を
判定する焦点位置検出方式において、各センサより得ら
れるコントラスト値の間に差が検出できなかった場合、
前ピンあるいは後ピンの判定ができない。
位置検出装置では、絞り66によって対物レンズ1から
の光束を制限しているため、特に被写体や観察対象物が
暗い場合にセンサ9に達する光量が不足し、高精度の焦
点検出機能を維持できなくなる場合がある。これに対し
て絞り66の開口を大きくすると、僅かな焦点ずれに対
してもセンサ9の上で生ずるボケ量、すなわち錯乱円径
が大きくなり、センサ9で得られる像7、7’および
7”のコントラスト値に差がなくなってしまう。対物レ
ンズの光軸方向に位置をずらして配置した複数のセンサ
から得られるコントラスト値の大小で焦点ずれの方向を
判定する焦点位置検出方式において、各センサより得ら
れるコントラスト値の間に差が検出できなかった場合、
前ピンあるいは後ピンの判定ができない。
【0006】本発明の目的は、センサの上で生ずるボケ
量を、使用する対物レンズの明るさによらず一定の値に
規制すると同時にセンサに対して十分な光量を導くこと
により、安定した焦点位置検出の可能な焦点位置検出装
置を提供することを目的とする。
量を、使用する対物レンズの明るさによらず一定の値に
規制すると同時にセンサに対して十分な光量を導くこと
により、安定した焦点位置検出の可能な焦点位置検出装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図
1、図2および図4に対応づけて本発明を説明すると、
請求項1に記載の焦点位置検出装置は、物体からの光を
集光して像を形成する対物光学系1と;少なくとも前側
レンズ群5aと後側レンズ群5bとで構成され、対物光
学系1により形成される物体像4を再結像する再結像光
学系5と;再結像光学系5により形成される像7のコン
トラストを検出する複数の画素からなる光電検出器9
と;再結像光学系5から出射した光束を複数の光束に分
割し、複数の光束を異なる光路長を有する光路を経て光
電検出器9の受光面に導く光路分割手段8と;再結像光
学系5の後側レンズ群5bの前側焦点位置近傍に配設さ
れ、対物レンズの種類によらず、焦点ずれ量に対するボ
ケ量の関係を一定に保つための絞り6とを有し、異なる
光路を経て光電検出器9の受光面上に形成される像7、
7’および7”のコントラスト差をもとに、対物光学系
1により形成される物体像4の結像位置を検出する焦点
位置検出装置に適用される。そして、絞り6には、図2
(a)に示す1の方向と、図2(b)に示すように1の
方向と直交する他の方向とに異なる寸法dおよびhを有
する開口6aが図4に示すように設けられ、開口寸法d
およびhのうち、より大きい方の寸法の開口hが光電検
出器9の複数の画素の配列方向に対して直角方向に延在
する。以上のような構成として、光電検出器9の画素の
並び方向に対する開口数は絞り6の、より小さな寸法d
側の開口により一定として焦点ずれ時のボケ量を規定す
る。そして絞り6の、より大きな寸法h側の開口によっ
て光電検出器9の各画素へ十分な光量を導くことにより
上述の目的を達成する。
1、図2および図4に対応づけて本発明を説明すると、
請求項1に記載の焦点位置検出装置は、物体からの光を
集光して像を形成する対物光学系1と;少なくとも前側
レンズ群5aと後側レンズ群5bとで構成され、対物光
学系1により形成される物体像4を再結像する再結像光
学系5と;再結像光学系5により形成される像7のコン
トラストを検出する複数の画素からなる光電検出器9
と;再結像光学系5から出射した光束を複数の光束に分
割し、複数の光束を異なる光路長を有する光路を経て光
電検出器9の受光面に導く光路分割手段8と;再結像光
学系5の後側レンズ群5bの前側焦点位置近傍に配設さ
れ、対物レンズの種類によらず、焦点ずれ量に対するボ
ケ量の関係を一定に保つための絞り6とを有し、異なる
光路を経て光電検出器9の受光面上に形成される像7、
7’および7”のコントラスト差をもとに、対物光学系
1により形成される物体像4の結像位置を検出する焦点
位置検出装置に適用される。そして、絞り6には、図2
(a)に示す1の方向と、図2(b)に示すように1の
方向と直交する他の方向とに異なる寸法dおよびhを有
する開口6aが図4に示すように設けられ、開口寸法d
およびhのうち、より大きい方の寸法の開口hが光電検
出器9の複数の画素の配列方向に対して直角方向に延在
する。以上のような構成として、光電検出器9の画素の
並び方向に対する開口数は絞り6の、より小さな寸法d
側の開口により一定として焦点ずれ時のボケ量を規定す
る。そして絞り6の、より大きな寸法h側の開口によっ
て光電検出器9の各画素へ十分な光量を導くことにより
上述の目的を達成する。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係る
焦点位置検出装置の構成を示す概念図であり、1が対物
レンズ、6が絞り、9が焦点位置検出用のセンサであ
る。図2(a)はセンサ9付近の拡大図で、図2(b)
は図1のII方向矢視図、図3は対物レンズ1の位置に
応じてセンサ9により検出されるコントラスト値の変化
を示す図、図4(a)は絞り6の開口形状を示す図、図
4(b)は絞り6の開口6aよりセンサ9の画素9eに
光が導かれる様子を示す図である。なお、従来の技術に
係る焦点位置検出装置を示す図7と同様の部分には同じ
番号を付し、その説明を省略する。
を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係る
焦点位置検出装置の構成を示す概念図であり、1が対物
レンズ、6が絞り、9が焦点位置検出用のセンサであ
る。図2(a)はセンサ9付近の拡大図で、図2(b)
は図1のII方向矢視図、図3は対物レンズ1の位置に
応じてセンサ9により検出されるコントラスト値の変化
を示す図、図4(a)は絞り6の開口形状を示す図、図
4(b)は絞り6の開口6aよりセンサ9の画素9eに
光が導かれる様子を示す図である。なお、従来の技術に
係る焦点位置検出装置を示す図7と同様の部分には同じ
番号を付し、その説明を省略する。
【0010】図1において、図7に示す従来の技術に係
る焦点位置検出装置との相違点は、図8に示す開口形状
の絞り66を図4に示す開口形状の絞り6に置き換えた
点である。そして、撮像面2と共役な位置にある像面4
の上に形成された像からの光は、前群レンズ5aと後群
レンズ5bとで構成される再結像光学系5、再結像光学
系5の中に配設された絞り6、トリプルビームスプリッ
タ8を経て3分割され、センサ9の近傍に像7、7’、
7”として再結像する。
る焦点位置検出装置との相違点は、図8に示す開口形状
の絞り66を図4に示す開口形状の絞り6に置き換えた
点である。そして、撮像面2と共役な位置にある像面4
の上に形成された像からの光は、前群レンズ5aと後群
レンズ5bとで構成される再結像光学系5、再結像光学
系5の中に配設された絞り6、トリプルビームスプリッ
タ8を経て3分割され、センサ9の近傍に像7、7’、
7”として再結像する。
【0011】トリプルビームスプリッタ8は、図2
(a)に示すように再結像光学系5の後群レンズ5bか
ら出射した光をそれぞれ光路L’、L、L”に沿う光に
3分割する。このとき、トリプルビームスプリッタの入
射面8aからセンサ9の受光面に至るまでの光路長は
L’、L、L”の順で長くなる。従って、像7、7’、
7”の結像位置は図2(a)に示すようにセンサ9の受
光面に対してずれを生ずる。本実施の形態においては、
像7の再結像位置がセンサ9の受光面と一致したとき
に、対物レンズ1の結像面と撮像面2とが一致した状
態、すなわち合焦状態になる。また、この合焦状態にお
いて、像7’の結像位置と像7”の結像位置とはセンサ
9の受光面を挟んで等距離になるように構成されてい
る。
(a)に示すように再結像光学系5の後群レンズ5bか
ら出射した光をそれぞれ光路L’、L、L”に沿う光に
3分割する。このとき、トリプルビームスプリッタの入
射面8aからセンサ9の受光面に至るまでの光路長は
L’、L、L”の順で長くなる。従って、像7、7’、
7”の結像位置は図2(a)に示すようにセンサ9の受
光面に対してずれを生ずる。本実施の形態においては、
像7の再結像位置がセンサ9の受光面と一致したとき
に、対物レンズ1の結像面と撮像面2とが一致した状
態、すなわち合焦状態になる。また、この合焦状態にお
いて、像7’の結像位置と像7”の結像位置とはセンサ
9の受光面を挟んで等距離になるように構成されてい
る。
【0012】図2(a)において、センサ9は1次元方
向に感度を有するCCDで構成され、これを3つの分割
領域9a、9bおよび9cに分割して用いられる。そし
て、像7、7’および7”のいずれかの結像位置とセン
サ9の受光面とが一致したときに、一致した像に対応す
る分割領域9a〜9cのいずれかのコントラスト値が最
大値を示す一方、それ以外の分割領域から得られるコン
トラスト値は、像とセンサ9の受光面とのずれ量に応じ
て低下する。このときのコントラスト値の低下の度合い
があまり急峻であると、従来の技術で説明したように、
少しの焦点ずれが生じただけでもセンサ9の分割領域9
a〜9cで得られるコントラスト値は極端に低下してし
まい、それぞれの分割領域9a〜9cで得られるコント
ラスト値に差がなくなり、焦点ずれの方向の判定ができ
なくなる。このような場合には対物レンズを少しずつ移
動させながら逐次コントラスト値の検出を繰り返す必要
があり、焦点調節の迅速性が損なわれる。従って、この
ような不具合をなくすために、コントラスト値の低下量
は適度に緩やかにすることが望ましい。
向に感度を有するCCDで構成され、これを3つの分割
領域9a、9bおよび9cに分割して用いられる。そし
て、像7、7’および7”のいずれかの結像位置とセン
サ9の受光面とが一致したときに、一致した像に対応す
る分割領域9a〜9cのいずれかのコントラスト値が最
大値を示す一方、それ以外の分割領域から得られるコン
トラスト値は、像とセンサ9の受光面とのずれ量に応じ
て低下する。このときのコントラスト値の低下の度合い
があまり急峻であると、従来の技術で説明したように、
少しの焦点ずれが生じただけでもセンサ9の分割領域9
a〜9cで得られるコントラスト値は極端に低下してし
まい、それぞれの分割領域9a〜9cで得られるコント
ラスト値に差がなくなり、焦点ずれの方向の判定ができ
なくなる。このような場合には対物レンズを少しずつ移
動させながら逐次コントラスト値の検出を繰り返す必要
があり、焦点調節の迅速性が損なわれる。従って、この
ような不具合をなくすために、コントラスト値の低下量
は適度に緩やかにすることが望ましい。
【0013】ここで図4に示す絞り6の開口形状6aに
ついて説明する。開口形状6aの幅dは、従来の技術に
係る焦点位置検出装置に用いられる絞り66の開口径φ
dと同じ寸法にしてあり、長手方向の寸法hは、幅dに
対して十分に大きくしてある。また、開口形状6aの長
手方向がセンサ9の並び方向に対して直角になるように
配置されている。これにより、図2(a)に示すように
センサ9の並び方向には絞り6の開口寸法dによってデ
フォーカス時のビームの広がり(ボケ)を従来の技術に
係る焦点位置検出装置と同様に抑制することができる。
一方、図2(b)に示すようにセンサの高さ方向に対し
ては、十分に大きな開口寸法hが与えられているため、
センサ9を構成する画素9eに対して、図4(b)に示
すように十分な光量な光量を導くことが可能となる。
ついて説明する。開口形状6aの幅dは、従来の技術に
係る焦点位置検出装置に用いられる絞り66の開口径φ
dと同じ寸法にしてあり、長手方向の寸法hは、幅dに
対して十分に大きくしてある。また、開口形状6aの長
手方向がセンサ9の並び方向に対して直角になるように
配置されている。これにより、図2(a)に示すように
センサ9の並び方向には絞り6の開口寸法dによってデ
フォーカス時のビームの広がり(ボケ)を従来の技術に
係る焦点位置検出装置と同様に抑制することができる。
一方、図2(b)に示すようにセンサの高さ方向に対し
ては、十分に大きな開口寸法hが与えられているため、
センサ9を構成する画素9eに対して、図4(b)に示
すように十分な光量な光量を導くことが可能となる。
【0014】上述の絞り6および再結像光学系5の後群
レンズ5bを通過した光がトリプルビームスプリッタ8
にて3分割され、センサ9の各分割領域9a〜9cに像
が形成されたときに、センサ9によって検出されるコン
トラスト値の様子を図3に示す。対物レンズ1によって
撮像面2上に被写体像が形成される合焦状態において
は、センサ9の分割領域9aにより検出されるコントラ
スト値がピーク値pを示す一方、センサ9の分割領域9
bおよび9cにより検出されるコントラスト値は等し
く、iとなっている。
レンズ5bを通過した光がトリプルビームスプリッタ8
にて3分割され、センサ9の各分割領域9a〜9cに像
が形成されたときに、センサ9によって検出されるコン
トラスト値の様子を図3に示す。対物レンズ1によって
撮像面2上に被写体像が形成される合焦状態において
は、センサ9の分割領域9aにより検出されるコントラ
スト値がピーク値pを示す一方、センサ9の分割領域9
bおよび9cにより検出されるコントラスト値は等し
く、iとなっている。
【0015】また、対物レンズ1の位置がaの位置にあ
るとき、すなわち前ピン状態にあるときにはセンサ9の
分割領域9cにより検出されるコントラスト値が最大値
となり、分割領域9aおよび分割領域9bにより検出さ
れるコントラスト値が低い値となる。逆に対物レンズの
位置がbの位置にあるとき、すなわち後ピン状態にある
ときには分割領域9bにより検出されるコントラスト値
が最大値となり、分割領域9aおよび9cにより検出さ
れるコントラスト値が低い値となる。このように対物レ
ンズ1が撮像面2に対して合焦、前ピン、後ピンとなる
のに応じてセンサ9の分割領域9a〜9cから得られる
コントラスト値の大小関係が変化するので、焦点ずれの
方向が予測可能となり、これにより迅速な焦点調節が可
能となる。
るとき、すなわち前ピン状態にあるときにはセンサ9の
分割領域9cにより検出されるコントラスト値が最大値
となり、分割領域9aおよび分割領域9bにより検出さ
れるコントラスト値が低い値となる。逆に対物レンズの
位置がbの位置にあるとき、すなわち後ピン状態にある
ときには分割領域9bにより検出されるコントラスト値
が最大値となり、分割領域9aおよび9cにより検出さ
れるコントラスト値が低い値となる。このように対物レ
ンズ1が撮像面2に対して合焦、前ピン、後ピンとなる
のに応じてセンサ9の分割領域9a〜9cから得られる
コントラスト値の大小関係が変化するので、焦点ずれの
方向が予測可能となり、これにより迅速な焦点調節が可
能となる。
【0016】以上の実施の形態の説明において絞り6の
開口形状6aは、その長手方向をセンサ9の並び方向に
対して直交させた長方形形状としたものについて説明し
たが、図5(a)、(b)に示すような長円型あるいは
中くびれ状の開口形状としてもセンサ9の画素9eに十
分な光量を導くことができ、なおかつ焦点ずれ時に生ず
る錯乱円径の過度な広がりを抑制することができる。こ
れにより低照度の被写体や観察対象物に対しても良好な
焦点位置検出性能を維持することができ、また使用する
対物レンズによらず焦点位置検出精度を一定にすること
ができる。
開口形状6aは、その長手方向をセンサ9の並び方向に
対して直交させた長方形形状としたものについて説明し
たが、図5(a)、(b)に示すような長円型あるいは
中くびれ状の開口形状としてもセンサ9の画素9eに十
分な光量を導くことができ、なおかつ焦点ずれ時に生ず
る錯乱円径の過度な広がりを抑制することができる。こ
れにより低照度の被写体や観察対象物に対しても良好な
焦点位置検出性能を維持することができ、また使用する
対物レンズによらず焦点位置検出精度を一定にすること
ができる。
【0017】また、以上の実施の形態の説明ではトリプ
ルビームスプリッタ8を用いて対物レンズ1からの光束
を3つの光束に分割するとともに、画素が1列に配列さ
れたセンサ9を3つの領域に分割し、3分割された光束
をセンサ9の分割されたそれぞれの領域に導くようにし
たものであったが、光束の分割数は2以上であれば焦点
位置検出は可能であり、またセンサ9についても図6
(a)に示すように独立したセンサを一直線上に配列し
て用いてもよいし、あるいは図6(b)に示すように平
行に配列して用いてもよい。なお、これら図6(a)お
よび(b)において、絞り6の開口の長手方向は図6
(a)あるいは(b)に示すそれぞれのセンサ9の画素
の並び方向に対して直交する方向に延在している。
ルビームスプリッタ8を用いて対物レンズ1からの光束
を3つの光束に分割するとともに、画素が1列に配列さ
れたセンサ9を3つの領域に分割し、3分割された光束
をセンサ9の分割されたそれぞれの領域に導くようにし
たものであったが、光束の分割数は2以上であれば焦点
位置検出は可能であり、またセンサ9についても図6
(a)に示すように独立したセンサを一直線上に配列し
て用いてもよいし、あるいは図6(b)に示すように平
行に配列して用いてもよい。なお、これら図6(a)お
よび(b)において、絞り6の開口の長手方向は図6
(a)あるいは(b)に示すそれぞれのセンサ9の画素
の並び方向に対して直交する方向に延在している。
【0018】以上の発明の実施の形態と請求項との対応
において、対物レンズ1が対物光学系を、前群レンズ5
aが前側レンズ群を、後群レンズ5bが後側レンズ群
を、センサ9が光電検出器を、トリプルビームスプリッ
タ8が光路分割手段をそれぞれ構成する。
において、対物レンズ1が対物光学系を、前群レンズ5
aが前側レンズ群を、後群レンズ5bが後側レンズ群
を、センサ9が光電検出器を、トリプルビームスプリッ
タ8が光路分割手段をそれぞれ構成する。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、絞
り6の開口形状をセンサ9の画素の並び方向に対して直
角方向に長くしたので、センサ9の画素の並び方向に対
する開口数は絞り6の短辺方向の開口により一定にし、
焦点ずれ時のボケ量を規定することができる。同時に絞
り6の長辺方向の開口によりセンサ9に対して十分な光
量を導くことができ、これにより対物レンズが交換され
た場合でも焦点検出用の像の明るさおよび焦点位置検出
精度が変わらないようにするとともに低照度時の焦点位
置検出精度を良好に保つことができる。
り6の開口形状をセンサ9の画素の並び方向に対して直
角方向に長くしたので、センサ9の画素の並び方向に対
する開口数は絞り6の短辺方向の開口により一定にし、
焦点ずれ時のボケ量を規定することができる。同時に絞
り6の長辺方向の開口によりセンサ9に対して十分な光
量を導くことができ、これにより対物レンズが交換され
た場合でも焦点検出用の像の明るさおよび焦点位置検出
精度が変わらないようにするとともに低照度時の焦点位
置検出精度を良好に保つことができる。
【図1】 本発明の実施の形態に係る焦点位置検出装置
の全体を示す概念図。
の全体を示す概念図。
【図2】 本発明の実施の形態に係る焦点位置検出装置
の要部を示す概念図であり、(a)はその正面図を、
(b)は図1におけるII方向矢視側面図を示す。
の要部を示す概念図であり、(a)はその正面図を、
(b)は図1におけるII方向矢視側面図を示す。
【図3】 対物レンズの光軸方向の位置変化にともな
い、センサ9の各分割領域で検出されるコントラスト値
が変化する様子を示す図。
い、センサ9の各分割領域で検出されるコントラスト値
が変化する様子を示す図。
【図4】 本発明の実施の形態に係る焦点位置検出装置
で用いられる絞りを示す図であり、(a)がその開口形
状を、(b)がその開口形状からセンサ9の画素9eに
光が導かれる様子を示す図である。
で用いられる絞りを示す図であり、(a)がその開口形
状を、(b)がその開口形状からセンサ9の画素9eに
光が導かれる様子を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態に係る焦点位置検出装置
で用いられる絞りの別の開口形状例を示す図で、(a)
が長円型とした場合を、(b)が中くびれ状とした場合
を示す。
で用いられる絞りの別の開口形状例を示す図で、(a)
が長円型とした場合を、(b)が中くびれ状とした場合
を示す。
【図6】 本発明の実施の形態に係る焦点位置検出装置
で用いられるセンサの別の形態を示す図で、(a)が3
つの独立した受光部を一直線上に配設した場合を、
(b)が3列に配設した場合を示す。
で用いられるセンサの別の形態を示す図で、(a)が3
つの独立した受光部を一直線上に配設した場合を、
(b)が3列に配設した場合を示す。
【図7】 従来の技術に係る焦点位置検出装置の全体を
示す概念図。
示す概念図。
【図8】 従来の技術に係る焦点位置検出装置で用いら
れる絞りを示す図であり、(a)がその開口形状を、
(b)がその開口形状からセンサ9の画素9eに光が導
かれる様子を示す図である。
れる絞りを示す図であり、(a)がその開口形状を、
(b)がその開口形状からセンサ9の画素9eに光が導
かれる様子を示す図である。
1 対物レンズ 2 撮像面 3 ハーフミラー 4 像面 5 再結像光学系 6 絞り 8 トリプルビームスプリッタ 9 センサ 10 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03B 3/00 A
Claims (1)
- 【請求項1】 物体からの光を集光して像を形成する対
物光学系と、 少なくとも前側レンズ群と後側レンズ群とで構成され、
前記対物光学系により形成される物体像を再結像する再
結像光学系と、 前記再結像光学系により形成される像のコントラストを
検出する複数の画素からなる光電検出器と、 前記再結像光学系から出射した光束を複数の光束に分割
し、前記複数の光束を異なる光路長を有する光路を経て
前記光電検出器の受光面に導く光路分割手段と、 前記再結像光学系の前記後側レンズ群の前側焦点位置近
傍に配設され、前記対物レンズの種類によらず、焦点ず
れ量に対するボケ量の関係を一定に保つための絞りとを
有し、前記異なる光路を経て前記光電検出器の受光面上
に形成される像のコントラスト差をもとに、前記対物光
学系により形成される物体像の結像位置を検出する焦点
位置検出装置において、 前記絞りには、1の方向と、前記1の方向と直交する他
の方向とに異なる寸法を有する開口が設けられ、前記開
口寸法のうち、より大きい方の寸法の開口が前記光電検
出器の前記複数の画素の配列方向に対して直角方向に延
在することを特徴とする焦点位置検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9022660A JPH10221592A (ja) | 1997-02-05 | 1997-02-05 | 焦点位置検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9022660A JPH10221592A (ja) | 1997-02-05 | 1997-02-05 | 焦点位置検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10221592A true JPH10221592A (ja) | 1998-08-21 |
Family
ID=12089011
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9022660A Pending JPH10221592A (ja) | 1997-02-05 | 1997-02-05 | 焦点位置検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10221592A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100317895B1 (ko) * | 1998-04-22 | 2001-12-22 | 가네꼬 히사시 | 2분할 센서에 의한 대물 렌즈의 초점 검출 방법 |
JP2006139182A (ja) * | 2004-11-15 | 2006-06-01 | V Technology Co Ltd | オートフォーカス装置及びオートフォーカス方法 |
-
1997
- 1997-02-05 JP JP9022660A patent/JPH10221592A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100317895B1 (ko) * | 1998-04-22 | 2001-12-22 | 가네꼬 히사시 | 2분할 센서에 의한 대물 렌즈의 초점 검출 방법 |
JP2006139182A (ja) * | 2004-11-15 | 2006-06-01 | V Technology Co Ltd | オートフォーカス装置及びオートフォーカス方法 |
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