JPH10221159A - レ−ザドプラ方式振動分布測定装置 - Google Patents

レ−ザドプラ方式振動分布測定装置

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JPH10221159A
JPH10221159A JP2776197A JP2776197A JPH10221159A JP H10221159 A JPH10221159 A JP H10221159A JP 2776197 A JP2776197 A JP 2776197A JP 2776197 A JP2776197 A JP 2776197A JP H10221159 A JPH10221159 A JP H10221159A
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laser
vibration
laser light
light
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JP2776197A
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Yoshio Kita
好夫 北
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】レーザ光を面で照射し、2次元撮像装置で測定
することにより駆動機構を不要とし、位置精度のよい振
動分布を可能とし、さらに単発的に衝撃が伝播するよう
な振動についても測定が可能となるレーザドップラ式振
動測定装置を提供する。 【解決手段】所定の波長のレーザ光を発生するレーザ光
源と、レーザ光を第1のレーザ光と第2のレーザ光に分
岐させる第1の偏光ビームスプリッタと、この分岐され
た2つのレーザ光のうち少なくとも一方のレーザ光の光
路上に設けられる周波数変調手段と、分岐された前記第
1のレーザ光を測定対象物に照射し、反射させて得られ
る反射光と前記第2のレーザ光を再び同軸光路上に導く
光学干渉手段と、これらの第1及び第2のレーザ光の重
ね合わされた出力光を電気信号に変換する2次元撮像手
段と、この2次元撮像手段から出力される電気信号から
測定対象物の振動情報を抽出する信号処理手段とを備え
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は配管、機器、構造物
などを対象として振動を非接触で測定するレーザドップ
ラ方式振動測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】振動物体の振動を、振動物体表面に照射
したレーザ光の受けるドップラシフト量から測定するレ
ーザドップラ方式振動測定装置の構成の一例を図11に
示す。図11において、レーザ光源2から所定の周波数
0 、波長λ0 で連続的に出力されたレーザ光は偏向ビ
ームスプリッタ3aによって第1のレーザ光と第2のレ
ーザ光に分岐される。この内第2のレーザ光はミラー4
aを介して周波数変調器コントローラ10によって駆動
される周波数変調器5に入射される。この第2のレーザ
光は周波数変調器によって一定の周波数Δfだけ周波数
変調され、f0 +Δfの周波数をもつ参照光となり、ミ
ラー4bを介して偏向ビームスプリッタ3bに入射され
る。また、第1のレーザ光は直進して偏向ビームスプリ
ッタ3bを通過し測定対象物6に照射される。今物体が
矢印Dで示される方向に周波数fm 、最大速度v0 で正
弦波的に振動していたとすると、その振動速度vは時間
tの関数として(1)式で表される。
【0003】
【数1】v=v0 sin(2πfm t) …(1) このように振動している測定対象物6の表面に照射され
たレーザ光は反射して反射光となり、(2)式で表され
る周波数fd だけドプラシフトを受ける。
【0004】
【数2】fd =2v/λ0 …(2) 従って反射光はf0 +fd の周波数を有することにな
る。この反射光は偏向ビームスプリッタ3bを介し、f
0 +Δfの周波数をもつ参照光と重ね合わされて光検出
器6へと導かれる。この光検出器6では、反射光とレー
ザ光の重ね合わされた光を電気信号に変換する。この電
気信号は以下の(3)式によって表される反射光と参照
光の干渉によって生じたビート信号周波数fb のような
交流成分をもつ信号である。
【0005】
【数3】 fb =Δf+fd =Δf+2v/λ0 …(3) 従ってこれを変調周波数ΔfのFM信号として信号処理
することにより検波すると、測定対象物の振動周波数f
mに等しい周波数と振動速度vに比例した波高値をもつ
アナログ信号を得ることができる。具体的な処理として
は、光検出器6からのアナログ信号を増幅器7によって
増幅した後、FM復調器31により信号処理し、AD変
換器8によりアナログ信号からディジタル信号に変換し
インターフェイス9を介して計算機によって処理され、
測定対象物の振動周波数等が表示される。
【0006】これらの技術は偏向ビームスプリッタ3
a,3b、周波数変調器コントローラ10、周波数変調
器5およびミラー4a,4bで構成されたいわゆる光ヘ
テロダイン用光学干渉系を用いた振動速度の検出技術と
して、公知のものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したレ
ーザドップラ方式振動測定装置の場合には、測定対象物
表面のある1点にレーザ光を照射することによりその点
についての振動測定が可能である。そこで測定対象物の
振動分布を測定する場合には、レーザ光を測定対象物の
表面の複数の点に照射する必要がある。
【0008】例えば偏向ビームスプリッタ3bと測定対
象物6との間のレーザ光光路に可動偏向用ミラー14を
配置する。この可動偏向用ミラー14をコントローラ1
3によって動作させ、レーザ光を測定対象物の複数点に
照射できるようにするとともに各点の反射光も偏向ビー
ムスプリッタ3bに入射させるようにする。測定対象物
の各ポイントの振動を測定し、さらに各ポイントの位置
を可動偏向用ミラー14の位置や角度から特定すること
により振動の分布を測定することができる。このため、
レーザ光を各ポイントに照射するためには、レーザ光の
光路を変更する可動偏向用ミラーの駆動に高い精度が要
求されていた。また、測定ポイントの位置情報を得るた
めに、この位置情報と可動偏向用ミラーの駆動情報を調
整する必要もあった。さらにレーザ光を各ポイントに照
射させて測定するため、各ポイントをレーザ光が一巡す
る間に起こるような衝撃の伝播に係わるような単発現象
は測定できないといった課題があった。本発明は上記課
題を解決するためになされたもので、レーザ光を面で照
射し、2次元撮像装置で測定することにより駆動機構を
不要とし、位置精度のよい振動分布の測定を可能とし、
さらに単発的に衝撃が伝播するような振動についても測
定が可能となるレーザドップラ式振動測定装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は波長のレーザ光を発生するレ
ーザ光源と、レーザ光を第1のレーザ光と第2のレーザ
光に分岐させる第1の偏光ビームスプリッタと、この分
岐された2つのレーザ光のうち少なくとも一方のレーザ
光の光路上に設けられる周波数変調手段と、分岐された
前記第1のレーザ光を測定対象物に照射し、反射させて
得られる反射光と前記第2のレーザ光を再び同軸光路上
に導く光学干渉手段と、これらの第1及び第2のレーザ
光の重ね合わされた出力光を電気信号に変換する2次元
撮像手段と、この2次元撮像手段から出力される電気信
号から測定対象物の振動情報を抽出する信号処理手段と
を備えることを特徴とするレーザドプラ方式振動分布測
定装置所定を提供する。
【0010】この構成により、レーザ光を測定対象物に
照射するための駆動系を必要とすることなく、測定対象
物の振動情報を精度よく抽出することができる。請求項
2にかかる発明は、2次元撮像手段は半導体基板上にフ
ォトダイオードを含む単位セルを行列2次元状に配列し
てなる撮像領域と、この撮像領域の読み出し行を選択す
る垂直選択手段と、選択された行に相当するフォトダイ
オードの検出信号を読み出す列方向に配置された複数の
垂直信号線と、これらの垂直信号線から行方向に配置さ
れた水平信号線に検出信号を順次読み出す水平線選択ト
ランジスタとを備え、前記周波数変調手段により変調さ
れる変調周波数と同期させて選択された単位セルの検出
信号を読み出すことを特徴とする。
【0011】この構成により、測定対象物が高い周波数
で振動している場合にも、振動情報を確実に抽出するこ
とができる。請求項3に係る発明は、2次元撮像手段
は、前記垂直信号線と前記水平選択トランジスタとの間
に、該垂直信号線に現れる電圧を電荷に変換し、かつ電
荷領域で引き算をすることにより雑音を抑圧する雑音除
去回路を設けることを特徴とする。
【0012】この構成により、さらに高精度の画像情報
および振動情報を得ることができる。請求項4に係る発
明は、2次元撮像手段から測定対象物の画像情報を取り
込み、この画像情報を表示する画像表示手段を備え、信
号処理手段は前記画像表示手段に表示された測定対象物
の画像情報の一部を指定することにより、指定された個
所の検出信号を前記2次元撮像手段から読み出し、振動
情報を抽出することを特徴とする。
【0013】この構成により、所望の個所の振動情報を
詳細に測定することができる請求項5に係る発明は、2
次元撮像手段から測定対象物の画像情報を取り込み、こ
の画像情報を輪郭処理し、輪郭を線表示して得られた輪
郭情報に、振動情報を重ね書きして表示する表示手段を
備えることを特徴とする。
【0014】この構成により、振動分布が容易に判断す
ることができる。請求項6に係る発明は、測定対象物の
振動情報が予め決められた範囲を超えた場合に警告音を
発し、表示手段に表示された測定対象物の画像情報に測
定対象物の振動情報が予め決められた範囲を超える個所
をその他の部分と異なる表示をさせる警告手段を備える
ことを特徴とする。
【0015】この構成により、異常振動の発生場所を容
易に把握することができる。請求項7に係る発明は、測
定対象物と光学干渉手段との間に第1及び第2のレーザ
光を光分岐させる光分岐用ミラーと、この光分岐用ミラ
ーにより分岐されたレーザ光をとらえる赤外線カメラを
備えることを特徴とする。この構成により、振動等によ
る異常発熱などがある場合、赤外画像と振動情報とを重
ね合わせて表示することにより原因の特定が容易にでき
る。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
のレーザドップラ方式振動分布測定装置の構成図を示し
たものである。なお、図中、従来の技術と同一部分は同
一符号を附し、重複する説明は省略する。
【0017】図1において、レーザドップラ方式振動分
布測定装置1は所要の大きさを有するレーザ光を発生す
るレーザ光源2と、レーザ光を第1のレーザ光と第2の
レーザ光に分岐させる第1の偏光ビームスプリッタ3a
と、この第2のレーザ光の光路上に設けられ、第2のレ
ーザ光を変調する周波数変調器5と、第1のレーザ光を
測定対象物6に反射させて得られる反射光と、変調され
た第2のレーザ光である参照光とを2次元撮像装置であ
るCMOS撮像装置15に導く偏向ビームスプリッタ3
bからなる光ヘテロダイン用光学干渉系と、CMOS撮
像装置15からの電気信号の処理を行い振動分布を測定
する信号処理部から主に構成されている。
【0018】レーザ光を光検出器により振動を検出する
従来の場合には、レーザ光の周波数f0と波長シフタし
たレーザ周波数f0+ Δfの周波数の差Δfが変調周波
数となり、この変調周波数Δfの波形の振幅変調として
測定することができる。2次元撮像装置を用いた場合に
も同様に振動情報を変調周波数Δf波形の振幅変調とし
て測定することができるが、撮像装置の処理速度は、1
点の光検出に比べて遅い。一方で、変調周波数Δfは測
定対象物の振動速度によって決めることができる。すな
わち振動速度が早い場合には、高い変調周波数が要求さ
れる。
【0019】従って、1点ではなく面として振動を測定
する場合には、撮像装置の処理速度により、特に測定対
象物の振動速度が速く変調周波数Δfが高い場合には測
定ができないケースが出てくる。例えばCCDカメラを
用いた場合には全画素のデータをシリーズに読み出す必
要があることから、1秒間に30コマ程度の処理速度で
ある。この場合原理的には15Hz程度以上の振動は検
出できない。そこで、より高い振動を測定するにはC−
MOS方式の撮像装置を用いることが有効である。この
撮像装置について図2の回路構成図を用いて説明する。
【0020】図2において、フォトダイオード18(1
8−1−1,18−1−2,〜,18−3−3)の検出
信号を増幅する増幅トランジスタ19(19−1−1,
19−1−2,〜,19−3)、信号を読み出すライン
を選択する垂直選択トランジスタ20−1−1,20−
2−2,〜,3−3−3)、信号電荷をリセットするリ
セットトランジスタ21(21−1−1,21−1−
2,〜,21−3−3)からなる単位セルが行列2次元
状に配列されている。なお、図2では3×3個のセルが
配列されているが、実際にはこれより多くの単位セルが
配列されている。
【0021】垂直シフトレジスタ22から水平方向に配
線されている水平アドレス線23(23−1,23−
2,23−3)は垂直選択トランジスタ20のゲートに
接続され、信号を読み出すラインを決めている。同様
に、垂直シフトレジスタ22から水平方向に配線されて
いるリセット線24(24−1,24−2,24−3)
は、リセットトランジスタ21のゲートに接続されてい
る。増幅トランジスタ19のソースは列方向に配置され
た垂直信号線25(25−1,25−2,25−3)に
接続され、その一端には負荷トランジスタ26(26−
1,26−2,26−3)が設けられている。
【0022】また、垂直信号線25(25−1,25−
2,25−3)の他端には水平シフトレジスタ27の選
択パルスにより駆動される水平選択トランジスタ29
(29−1,29−2,29−3)を介して水平信号線
28に接続されている。
【0023】図3はこのデバイスの動作を示すタイミン
グチャートである。水平アドレス線23−1をハイレベ
ルにするアドレスパルス101を印可すると、このライ
ンの垂直選択トランジスタ20のみONし、このライン
の増幅トランジスタ19と負荷トランジスタ26でソー
スフロア回路が構成される。そして、増幅トランジスタ
19のゲート電圧すなわちの電圧とほぼ同等の電圧が垂
直信号線8に現れる。次いで水平シフトレジスタ27か
ら水平選択パルス102を水平選択トランジスタ19−
1に印可し、水平信号線28から1ライン分の信号、す
なわちフォトダイオード18−1−1の電圧信号の読み
出しができる。このフォトダイオード18−1−1の電
気信号の読み出し周期を変調周波数Δfと一致、同期さ
せることにより、変調周波数Δfの波形が検出すること
ができる。
【0024】すなわち、周波数変調器コントローラ10
より周波数変調器コントローラパルス104を水平垂直
走査回路16に入力し、水平垂直走査回路16では必要
なセルを指定し周波数変調器コントローラパルス104
毎にデータを読み出す。なおAD変換器8のサンプリン
グタイムについても周波数変調器コントローラパルス1
04と同期をとる。
【0025】このようにデータ読み込みした結果の一例
を図4に示す。図4の示すように、あるセルの画素入力
光を1/Δf毎にデータ読み込みすることにより、変調
周波数波形109の振幅110が測定できる。
【0026】このようにCMOS方式の撮像装置の場
合、XYアドレス方式であり特定の画素を自由に選ぶこ
とができる。このため全画素のデータを読み出すには時
間がかかるが、特定の画素のデータのみを読み出す場合
には、読み出し周期を短くでき高速の読み出しが可能と
なるため、変調周波数の1/2の周波数、例えば変調周
波数が1MHzの場合、500KHzまでの振動を測定
することができる。
【0027】なお分布データを取得するには、図2のタ
イミングチャートに示すように、18―1―1の電気信
号のデータ取得が終了した後、18―2―2の電気信号
のデータ取得を行うようにする。すなわち各セルの一連
のデータ取得が終了した後に次のセルのデータを取得
し、順次各セルのデータを取得すればよい。
【0028】この構成によれば、振動分布測定の際、従
来レーザ光を測定対象物の各ポイントに照射するために
必要であった反射ミラーの駆動系等が必要とすることな
く、信頼性の高い振動分布の測定が可能である。
【0029】また、振動情報を与える振幅変調の周波数
が、変調周波数Δfに比較して十分低い場合の信号の読
み出しの一例を図5に示す。すなわち、あるセルの画素
Aの光入力を読み込み、次の変調周波数の周期では別の
セルの画素Bの光入力を読み込み、さらに次の変調周波
数の周期では画素Aの光入力を読み込むというように、
画素Aと画素Bを交互に読み込む。この結果、図5に黒
丸で示すデータが得られ、これらのデータから夫々の振
幅変調112,115を検出することができる。
【0030】こうすることにより、複数のセルのデータ
を同時に取得することができるので、空間分解能を犠牲
にしてS/N比を向上できる。また、従来では測定でき
なかったレーザ光を測定対象物の各ポイントに照射し一
巡する間に起こるような衝撃の伝播に係わるような単発
現象を測定することもできる。
【0031】なお、CMOS方式の撮像装置として、特
願平7−206143号に記載された撮像装置を搭載す
ることにより、より高精度の測定が可能である。この撮
像装置について図6の回路構成図を用いて説明する。な
お、図2と同一部分には同一符号を附し説明を省略す
る。
【0032】図6において、垂直信号線25(25−
1,25−2,25−3)はスライストランジスタ30
(30−1,30−2,30−3)のゲートにそれぞれ
接続されている。スライストランジスタ30のソースに
はスライス容量29(29−1,29−2,29−3)
が接続されており、それらの他端はスライスパルス供給
端子120に接続されている。スライストランジスタ3
0のソース電圧をリセットするために、スライストラン
ジスタ30のソースとスライス電源端子121との間に
スライスリセットトランジスタ122(122−1,1
22−2,122−3)が設けられ、このトランジスタ
22のゲートにスライスリセット端子123が接続され
ている。
【0033】スライストランジスタ30のドレインに
は、スライス電荷転送容量124(124−1,124
−2,124−3)が接続されている。また、スライス
トランジスタ30のドレイン電荷をリセットするため
に、スライストランジスタ30のドレインと蓄積ドレイ
ン電源端子125との間にドレインセットトランジスタ
126(126−1,126−2,126−3)が設け
られ、このトランジスタ126のゲートにドレインセッ
ト端子127が接続されている。さらに、スライストラ
ンジスタ30のドレインは、水平シフトレジスタ114
から供給される選択パルスにより駆動される水平選択ト
ランジスタ130(130−1、130−2、130−
3)を介して水平信号線115に接続されている。
【0034】このように構成された撮像装置では、垂直
信号線25に現れる電圧を電荷に変換し、電荷領域で引
き算をすることにより雑音を抑圧することとなる。次
に、本撮像装置の駆動方法について説明する。図7は本
装置の動作を示すタイミングチャートであり、図8はス
ライストランジスタ30のポテンシャル図を示してい
る。
【0035】まず、水平アドレス線23−1をハイレベ
ルにするアドレスパルス201を印加すると、このライ
ンの垂直選択トランジスタ20のみONし、このライン
の増幅トランジスタ19と負荷トランジスタ29でソー
スホロワ回路が構成される。そして、増幅トランジスタ
19のゲート電圧、すなわちフォトダイオード18の電
圧とほぼ同等の電圧が、垂直信号線25及びスライスト
ランジスタ30のゲートに現れる。
【0036】次いで、スライスリセット端子123にス
ライスリセットパルス206を印加し、スライスリセッ
トトランジスタ122をONし、スライス容量29の電
荷を初期化する。さらに、スライスリセットトランジス
タ122をOFFし、スライスパルス供給端子220に
第1のスライスパルス207を印加する。これにより、
信号電圧がかかっているスライストランジスタ30のゲ
ート下のチャンネル電位Vsch を越えて、第1のスライ
ス電荷がドレインに転送される。このとき、ドレインリ
セット端子127にはドレインリセットパルス208が
印加され、ドレインリセットトランジスタ226はON
しているので、ドレイン電位は蓄積ドレイン電源端子2
25の電圧Vsdd に固定されている。従って、第1のス
ライス電荷はドレインリセットトランジスタ226を通
って排出される。
【0037】次いで、ドレインリセットトランジスタ2
26をOFFした後にリセット線24−1をハイレベル
にするリセットパルス203を印加し、このラインのリ
セットトランジスタ24をONし信号電荷をリセットす
る。すると、垂直信号線25及びスライストランジスタ
30のゲートに信号電荷がないときの電圧が現れる。次
いで、スライスパルス供給端子120に第2のスライス
パルス209を印加する。これにより、信号電荷がない
ときの電圧がかかっているスライストランジスタ30の
ゲート下のチャンネル電位V0ch を越えて、第2のスラ
イス電荷がドレインに転送される。このとき、ドレイン
リセットトランジスタ226はOFFしているので、第
2のスライス電荷はドレインに接続されているスライス
電荷転送容量224に転送される。
【0038】次いで、水平トランジスタ114から水平
選択パルス205(205−1,205−2,205−
3)を水平選択トランジスタに順次印加し、水平信号線
115から1ライン分の信号を順次取り出す。この動作
を、次のライン、その次のラインと順次続けることによ
り、2次元状の全ての信号を読み出すことができる。
【0039】このデバイスでは、スライス容量29の値
をCslとすると、最終的に水平信号線115に読み出さ
れる電荷(第2のスライス電荷)は Csl×(Vsch −V0ch ) となり、信号があるときとリセットされ信号がないとき
の差に比例する電荷が現れるため、増幅トランジスタ1
9のしきい値ばらつきによる雑音が抑制されるという特
徴がある。
【0040】このような構成により、より正確な振動分
布を測定することができる。また、2次元画像撮像装置
により得た画像と、振動情報をリンクさせて表示すこと
も可能である。すなわち2次元撮像手段から測定対象物
の画像情報を取り込み、この画像情報を表示する。この
表示された測定対象物の画像情報の任意の点をタッチパ
ネルやマウスを用いて指定し、この指定された位置の検
出信号を2次元撮像装置内のセルを指定して読み出し、
振動情報を取得する。このため、位置を正確に指定で
き、所望の位置の振動情報が容易に得られる。
【0041】なお、画像と振動データの表現方法として
は、測定対象物の画像とその振動データ、例えば図4に
示した変調周波数波形の振幅110のグラフを並列に表
示したり、図9に示すように、画像情報をデータ処理
し、輪郭処理し、輪郭を線表示し、輪郭情報に各セルの
振動情報を重ね書きし表示することができる。
【0042】また、第2の実施の形態として、予め予測
された振動データを計算機に記憶しておき、振動の周波
数等のデータが予め決められた範囲を超えた場合、表示
装置の画像上の異常個所にブリンクする明るい色のスポ
ットを表示し、警告音を鳴らしアラームを発生する。こ
れにより、撮像装置のアドレスで異常を計算機が認識で
き、画像に直接、異常ポイントを表示でき異常の診断が
容易となる。第3の実施の形態としては、3D−CAD
による強度計算のシミュレーション結果、例えば、加振
器上に設置された盤の場合、盤とレーザドップラ方式振
動分布測定装置との距離、角度を計算機に入力し、レー
ザドップラ方式振動分布測定装置からみた盤の画像を再
構成し、3D−CADのシミュレーションによる振動分
布の計算結果の画像表示と振動測定の結果を、並列表示
し、人間系で設計計算との相違を比較できるものとす
る。これにより、設計上の計算との比較照合が容易にで
き、製作上の問題、シミュレーションの問題点が容易に
把握できる。
【0043】さらに第4の実施の形態のレーザドップラ
方式振動分布測定装置の構成図を図9に示し説明する。
なお、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付し
説明は省略する。偏向ビームスプリッタ3bと測定対象
物間のレーザ光光路上に光分岐用ミラー3cを配置す
る。この光分岐用ミラー3cにより分岐された反射光を
赤外線カメラ17によって監視することにより、振動な
どによる異常発熱等が予測される場合には赤外線画像と
振動画像を重ね合わせることにより原因の特定が容易に
できる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、レーザ光を被測定物の
各ポイントに照射するために必要であった反射ミラーの
駆動系等を必要とすることなく、信頼性の高い振動分布
の測定が可能である。また、画像情報と振動情報を同一
の2次元撮像装置によって検出できるので、画像情報と
振動情報を容易に一致させることができ、精度の高い振
動分布ができる。さらに、衝撃の伝播に係わるような単
発現象も測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるレーザドプラ方式振動分布測定
装置の第1の実施の形態の構成図。
【図2】レーザドプラ方式振動分布測定装置の2次元撮
像装置の回路構成図。
【図3】2次元撮像装置のタイミングチャート図。
【図4】本発明に係わるレーザドプラ方式振動分布測定
装置の第1の実施の形態のデータサンプリング説明図。
【図5】本発明に係わるレーザドプラ方式振動分布測定
装置の第1の実施の形態のデータサンプリング説明図。
【図6】レーザドプラ方式振動分布測定装置の2次元撮
像装置の回路構成図。
【図7】2次元撮像装置のタイミングチャート図。
【図8】スライストランジスタのポテンシャル図。
【図9】本発明に係わるレーザドプラ方式振動分布測定
装置の振動分布表示の一例を示した説明図。
【図10】本発明に係わるレーザドプラ方式振動分布測
定装置の第4実施の形態の構成図。
【図11】従来のレーザドプラ方式振動分布測定装置の
構成図。
【符号の説明】
1…レーザドップラ方式振動分布測定装置、2…レーザ
光源、3a,3b,3c…偏光ビームスプリッタ、4
a,4b…ミラー、5…周波数変調器、6…測定対象
物、7…増幅器、8…AD変換器、9…インターフェイ
ス、10…周波数変調器コントローラ、11…計算機、
12…表示装置、15…2次元撮像装置、16…水平垂
直走査回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の波長のレーザ光を発生するレーザ光
    源と、前記レーザ光を第1のレーザ光と第2のレーザ光
    に分岐させる第1の偏光ビームスプリッタと、この分岐
    された2つのレーザ光のうち少なくとも一方のレーザ光
    の光路上に設けられる周波数変調手段と、分岐された前
    記第1のレーザ光を測定対象物に照射し、反射させて得
    られる反射光と前記第2のレーザ光を再び同軸光路上に
    導く光学干渉手段と、これらの第1及び第2のレーザ光
    の重ね合わされた出力光を電気信号に変換する2次元撮
    像手段と、この2次元撮像手段から出力される電気信号
    から測定対象物の振動情報を抽出する信号処理手段とを
    備えることを特徴とするレーザドプラ方式振動分布測定
    装置。
  2. 【請求項2】 2次元撮像手段は半導体基板上にフォト
    ダイオードを含む単位セルを行列2次元状に配列してな
    る撮像領域と、この撮像領域の読み出し行を選択する垂
    直選択手段と、選択された行に相当するフォトダイオー
    ドの検出信号を読み出す列方向に配置された複数の垂直
    信号線と、これらの垂直信号線から行方向に配置された
    水平信号線に検出信号を順次読み出す水平線選択トラン
    ジスタとを備え、前記周波数変調手段により変調される
    変調周波数と同期させて選択された単位セルの検出信号
    を読み出すことを特徴とする請求項1に記載のレーザド
    プラ方式振動分布測定装置。
  3. 【請求項3】 2次元撮像手段は、前記垂直信号線と前
    記水平選択トランジスタとの間に、該垂直信号線に現れ
    る電圧を電荷に変換し、かつ電荷領域で引き算をするこ
    とにより雑音を抑圧する雑音除去回路を設けることを特
    徴とする請求項2に記載のレーザドプラ方式振動分布測
    定装置。
  4. 【請求項4】 2次元撮像手段から測定対象物の画像情
    報を取り込み、この画像情報を表示する画像表示手段を
    備え、信号処理手段は前記画像表示手段に表示された測
    定対象物の画像情報の一部を指定することにより、指定
    された個所の検出信号を前記2次元撮像手段から読み出
    し、振動情報を抽出することを特徴とする請求項2また
    は3に記載のレーザドプラ方式振動分布測定装置。
  5. 【請求項5】 2次元撮像手段から測定対象物の画像情
    報を取り込み、この画像情報を輪郭処理し、輪郭を線表
    示して得られた輪郭情報に、振動情報を重ね書きして表
    示する表示手段を備えることを特徴とする請求項2ない
    し4に記載のレーザドプラ方式振動分布測定装置。
  6. 【請求項6】 測定対象物の振動情報が予め決められた
    範囲を超えた場合に警告音を発し、表示手段に表示され
    た測定対象物の画像情報に測定対象物の振動情報が予め
    決められた範囲を超える個所をその他の部分と異なる表
    示をさせる警告手段を備えることを特徴とする請求項5
    に記載のレーザドプラ方式振動分布測定装置。
  7. 【請求項7】 測定対象物と光学干渉手段との間に第1
    及び第2のレーザ光を光分岐させる光分岐用ミラーと、
    この光分岐用ミラーにより分岐されたレーザ光をとらえ
    る赤外線カメラを備えることを特徴とする請求項1ない
    し6に記載のレーザドプラ方式振動分布測定装置。
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