JPH10220898A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH10220898A
JPH10220898A JP2641997A JP2641997A JPH10220898A JP H10220898 A JPH10220898 A JP H10220898A JP 2641997 A JP2641997 A JP 2641997A JP 2641997 A JP2641997 A JP 2641997A JP H10220898 A JPH10220898 A JP H10220898A
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air conditioner
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expansion mechanism
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武夫 植野
Hideki Tsujii
英樹 辻井
Masaki Yamamoto
政樹 山本
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/13Economisers

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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒流れ方向を切り換えても、変わり無く過
冷却効果を得ることができる空気調和機を提供する。 【解決手段】 この空気調和機は、四路切換弁5を実線
の冷房位置にしたときには、凝縮器として働く室外熱交
換器1からの冷媒のサブ流を三重管8の中管17で冷や
し、この冷えた冷媒で外管16と内管18を流れるメイ
ン流の冷媒を冷やした上で、蒸発器として働く室内熱交
換器2に導入する。したがって、蒸発器としての室内熱
交換器2の能力と効率の向上を図れる。また、四路切換
弁5を暖房位置にしたときには、凝縮器として働く室内
熱交換器2からの冷媒のサブ流を三重管8の中管17で
冷やし、この冷えた冷媒でメイン流の冷媒を冷やした上
で、蒸発器として働く室外熱交換器1に導入する。した
がって、蒸発器としての室外熱交換器1の能力と効率の
向上を図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、過冷却方式を採
用した空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の空気調和機としては、図
6に示すものがある(特開平6−331223号公報)。
この空気調和機は、主回路と過冷却回路からなる。上記
主回路は、圧縮機101と凝縮器102と熱交換器内蔵
高圧レシーバ103とメイン膨張弁105と蒸発器10
6とアキュムレータ107とが順に接続された回路で構
成されている。また、上記過冷却回路は、上記高圧レシ
ーバ103の出口から過冷却用膨張弁108を経由して
レシーバ103が内蔵する過冷却用コイル110に接続
され、このコイル110から上記アキュムレータ107
の入口に接続された回路で構成されている。
【0003】この空気調和機は、上記凝縮器102から
の高温冷媒を、高圧レシーバ103を経て過冷却用膨張
弁108を通過させて低温にし、この低温にした冷媒を
過冷却用コイル110に通して、凝縮器102から高圧
レシーバ103に入った高温冷媒を冷やす。これによ
り、蒸発器106における冷凍効果を増大させることが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の空
気調和機では、冷媒流の方向は、圧縮機101から凝縮
器102、凝縮器102から蒸発器106の方向に限ら
れる。もし、仮に、四路切換弁を設けて、冷媒流の方向
を逆にして、この蒸発器106を凝縮器、この凝縮器1
02を蒸発器として用いようとしても、過冷却回路を正
常に働かせることができない。
【0005】そこで、この発明の目的は、冷媒流れ方向
を切り換えても、変わりなく過冷却の効果を得ることが
できる空気調和機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の空気調和機は、圧縮機と、四路切
換弁と、一端が上記四路切換弁に接続された室外熱交換
器と、メイン膨張機構と、一端が上記四路切換弁に接続
された室内熱交換器とを備えた空気調和機において、過
冷却用熱交換手段と、冷房運転時には、上記室外熱交換
器からの冷媒を、順次、上記過冷却用熱交換手段、メイ
ン膨張機構、室内熱交換器に流す一方、暖房運転時に
は、上記室内熱交換器からの冷媒を、順次、過冷却用熱
交換手段、メイン膨張機構、室外熱交換器に流す整流手
段を備えていることを特徴としている。
【0007】したがって、この発明によれば、冷房運転
時であっても、暖房運転時であっても、凝縮器として働
く室外熱交換器あるいは室内熱交換器からの冷媒を過冷
却用熱交換手段で過冷却してから、メイン膨張機構を経
て、蒸発器として働く室内熱交換器あるいは室外熱交換
器に導入することができる。したがって、冷媒流れ方向
を切り換えても、変わりなく過冷却の効果を得ることが
できる。
【0008】また、請求項2の発明の空気調和機は、圧
縮機と、四路切換弁と、一端が上記四路切換弁に接続さ
れた室外熱交換器と、メイン膨張機構と、一端が上記四
路切換弁に接続された室内熱交換器とを備えた空気調和
機において、第1端から第2端に向かって順方向の第1
逆止弁と第2端から第3端に向かって逆方向の第2逆止
弁と第3端から第4端に向かって逆方向の第3逆止弁と
第4端から第1端に向かって順方向の第4逆止弁とで構
成され、上記第1端が上記室外熱交換器の他端に接続さ
れ、上記第3端が上記室内熱交換器の他端に接続され、
上記第2端と第4端との間に上記メイン膨張機構が接続
されたブリッジ整流回路と、上記ブリッジ整流回路の第
2端と上記圧縮機の吸込口との間に接続され、上記第2
端から上記メイン膨張機構への冷媒を冷やすように配置
された過冷却用熱交換器と、上記第2端と上記過冷却用
熱交換器との間に接続された過冷却用膨張機構とを備え
たことを特徴としている。
【0009】この請求項2の発明によれば、上記四路切
換弁を冷房位置にすれば、冷媒は、順に、室内熱交換
器、圧縮機、室外熱交換器、ブリッジ整流回路と流れ、
室外熱交換器は凝縮器として働き、室内熱交換器は蒸発
器として働く。
【0010】上記凝縮器としての室外熱交換器からの冷
媒は、上記ブリッジ整流回路の第1端に入り、第1逆止
弁を通過し第2端から出た冷媒のメイン流はメイン膨張
弁を通過して、上記ブリッジ整流回路の第4端に入り、
第3逆止弁を通って蒸発器として働く室内熱交換器に達
する。
【0011】一方、上記第1逆止弁を通過し第2端から
出た冷媒の残りの部分は、過冷却用膨張機構を通過する
ことで冷やされてから、過冷却用熱交換器に達し、この
過冷却用熱交換器に達した冷えた冷媒は、上記ブリッジ
回路の第2端からメイン膨張弁に向かう冷媒を冷やして
から、圧縮機の吸込口に達する。
【0012】また、上記四路切換弁を暖房位置にすれ
ば、冷媒は、順に、圧縮機、室内熱交換器、ブリッジ整
流回路、室外熱交換器と流れ、室内熱交換器は凝縮器と
して働き、室外熱交換器は蒸発器として働く。
【0013】上記凝縮器としての室内熱交換器からの冷
媒は、上記ブリッジ整流回路の第3端に入り、第2逆止
弁を通過し第2端から出た冷媒のメイン流はメイン膨張
弁を通過して、上記ブリッジ整流回路の第4端に入り、
第4逆止弁を通って蒸発器として働く室外熱交換器に達
する。
【0014】一方、上記第2逆止弁を通過し第2端から
出た冷媒の残りの部分は、過冷却用膨張機構を通過する
ことで冷やされてから、過冷却用熱交換器に達し、この
過冷却用熱交換器に達した冷えた冷媒は、上記ブリッジ
回路の第2端からメイン膨張弁に向かう冷媒を冷やして
から、圧縮機の吸込口に達する。
【0015】このように、この発明によれば、四路切換
弁を冷房位置にしたときには、凝縮器として働く室外熱
交換器からの冷媒のサブ流を過冷却用膨張機構と過冷却
用熱交換器とで冷やし、この冷えた冷媒でメイン流の冷
媒を冷やした上で、蒸発器として働く室内熱交換器に導
入する。したがって、蒸発器としての室内熱交換器の能
力と効率の向上を図れる。したがって、冷房能力の向上
を図れ、かつ、冷房効率の向上を図れる。
【0016】また、四路切換弁を暖房位置にしたときに
は、凝縮器として働く室内熱交換器からの冷媒のサブ流
を過冷却用膨張機構と過冷却用熱交換器とで冷やし、こ
の冷えた冷媒でメイン流の冷媒を冷やした上で、蒸発器
として働く室外熱交換器に導入する。したがって、蒸発
器としての室外熱交換器の能力と効率の向上を図れる。
したがって、暖房能力の向上を図れ、かつ、暖房効率の
向上を図れる。
【0017】したがって、この発明によれば、冷媒流れ
方向を切り換えても、変わりなく過冷却の効果を得るこ
とができる。
【0018】また、請求項3の発明は、請求項2に記載
の空気調和機において、冷媒として非共沸混合冷媒を用
いたことを特徴としている。
【0019】この請求項3の発明によれば、非共沸混合
冷媒を使用したことにより、液体から気体への遷移時に
温度差が生じることになって、蒸発開始時の温度が一層
低くなって、蒸発器の内外の温度差が大きくなって、能
力,効率を一層増大させることができる。
【0020】また、請求項4の発明は、請求項2に記載
の空気調和機において、一端が上記メイン膨張機構に接
続され、他端が開放された内管と、上記内管の一端と他
端との間の部分を包み、一端側が上記圧縮機の吸入口に
接続され、他端側端部にオリフィスが形成された中管
と、上記内管および中管を包み、一端側が上記ブリッジ
整流回路の第2端に接続された外管とで構成された三重
管式熱交換器が、上記過冷却用熱交換器と過冷却用膨張
機構とを構成していることを特徴としている。
【0021】この請求項4の発明によれば、ブリッジ整
流回路の第2端から外管の一端側に流入した冷媒は、外
管の他端側に至り、サブ流が中管の他端側端部のオリフ
ィスから中管内に膨張しながら流入する。この膨張によ
りサブ流入冷媒が冷え、この冷えたサブ流入冷媒は、上
記外管の他端側から内管の開放他端に流入してメイン膨
張機構に向かうメイン流入冷媒を冷やし、同時に、外管
の一端側から他端側に向かう冷媒(メイン流+サブ流)を
冷やす。このように、この三重管式熱交換器は、冷えた
サブ流入冷媒が流れる中管の内側と外側とに、冷媒のメ
イン流が流れる外管と内管とを配しているから、冷えた
サブ流入冷媒とメイン流との熱交換効率が良い。したが
って、過冷却の増大を図れ、能力,効率を一層増大させ
ることができる。また、この三重管式熱交換器によっ
て、過冷却用熱交換器と過冷却用膨張機構とが一体化さ
れるから、配管が簡単になり、全体がコンパクトにな
る。
【0022】また、請求項5の発明は、請求項2に記載
の空気調和機において、一端が上記ブリッジ整流回路の
第2端に接続され、他端が開放された内管と、上記内管
の一端と他端との間の部分を包み、一端側が上記圧縮機
の吸入口に接続され、他端側端部にオリフィスが形成さ
れた中管と、上記内管および中管を包み、一端側が上記
メイン膨張機構に接続された外管とで構成された三重管
式熱交換器が、上記過冷却用熱交換器と過冷却用膨張機
構とを構成していることを特徴としている。
【0023】この請求項5の発明によれば、ブリッジ整
流回路の第2端から内管の一端側に流入した冷媒は、外
管の他端側に至り、サブ流が中管の他端側端部のオリフ
ィスから中管内に膨張しながら流入する。この膨張によ
りサブ流入冷媒が冷え、この冷えたサブ流入冷媒は、上
記内管の開放他端から外管の他端側に流入してメイン膨
張機構に向かうメイン流入冷媒を冷やし、同時に、内管
の一端側から他端側に向かう冷媒(メイン流+サブ流)
を冷やす。このように、この三重管式熱交換器は、冷え
たサブ流入冷媒が流れる中管の内側と外側とに、冷媒の
メイン流が流れる外管と内管とを配しているから、冷え
たサブ流入冷媒とメイン流との熱交換効率が良い。した
がって、過冷却の増大を図れ、能力,効率を一層増大さ
せることができる。また、この三重管式熱交換器によっ
て、過冷却用熱交換器と過冷却用膨張機構とが一体化さ
れるから、配管が簡単になり、全体がコンパクトにな
る。
【0024】また、請求項6の発明は、請求項4または
5に記載の空気調和機において、上記三重管式熱交換器
の中管は外周面もしくは内周面にフィンを有しているこ
とを特徴としている。
【0025】この請求項6の発明によれば、上記フィン
により、中管内のサブ流入冷媒と上記外管内の冷媒との
熱交換効率を向上させることができるから、過冷却の増
大を図れ、能力,効率の一層の増大を図れる。
【0026】また、請求項7の発明は、請求項2に記載
の空気調和機において、上記ブリッジ整流回路の第2端
と上記過冷却用膨張機構との間に接続された受液器を有
していることを特徴としている。
【0027】この請求項7の発明によれば、ブリッジ整
流回路の第2端から出た冷媒が液体と気体の混合状態で
あっても、この冷媒を上記受液器で液体と気体とに分離
して、下方の液体のみを過冷却用膨張機構に導くことが
できるから、冷媒を過冷却用膨張機構で効率よく冷却で
きる。したがって、過冷却の増大を図れ、能力,効率の
一層の増大を図れる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。
【0029】〔第1の実施の形態〕図1(A)に、この発
明の空気調和機の第1の実施の形態を示す。この第1実
施形態は、室外熱交換器1と、室内熱交換器2と、圧縮
機3と、四路切換弁5と、ブリッジ整流回路6と、メイ
ン膨張弁7と、三重管式熱交換器8と、受液器10とを
備えている。
【0030】上記圧縮機3の吐出口3aは四路切換弁5
の吸入口5aに接続され、圧縮機3の吸込口3bは四路
切換弁5の吐出口5bに接続されている。そして、上記
四路切換弁5の第1中継口5cは上記室外熱交換器1の
一端1aに接続されており、四路切換弁5の第2中継口
5dは室内熱交換器2の一端2aに接続されている。そ
して、上記室外熱交換器1の他端1bは、ブリッジ整流
回路6の第1端6aに接続されている。このブリッジ整
流回路6は、第1端6aと第2端6bとの間に接続され
た第1逆止弁11と、第2端6bと第3端6cとの間に
接続された第2逆止弁12と、第3端6cと第4端6d
との間に接続された第3逆止弁13と、第4端6dと第
1端6aとの間に接続された第4逆止弁14とからな
る。
【0031】上記ブリッジ整流回路6の第2端6bは受
液器10の入口に接続されており、この受液器10の出
口は上記三重管式熱交換器8の外管16の一端16aに
接続されている。図4にも示すように、この三重管式熱
交換器8は、上記外管16と中管17と内管18とで構
成されている。この内管18の一端18aがメイン膨張
弁7に接続され、他端18bが開放されている。また、
上記中管17は、上記内管18の一端18aと他端18
bとの間の部分を包むように上記内管18に固定されて
いる。この中管17の一端側17aが電磁弁20を介し
て上記圧縮機3の吸入口3bに接続され、他端側端部1
7bにオリフィス21が形成されている。このオリフィ
ス21が過冷却用膨張機構を構成している。また、上記
外管16は、上記内管18および中管17を包むように
中管17に固定されている。
【0032】上記中管17の外周面にはこの外周面を周
方向に取り巻いている複数のフィン22が形成されてい
る。また、上記内管18の開放他端18bは、上記外管
16の一端16aから他端に向かって流れて来た冷媒に
対する開口面積が大きくなるように、斜めに開口してい
る。そして、上記オリフィス21は、上記開放他端18
bの背後下流側に配されている。したがって、冷媒のメ
イン流は上記内管18の開放他端18bから流入し、冷
媒の過冷却用サブ流は上記中管17のオリフィス21か
ら流入することになる。
【0033】そして、上記メイン膨張弁7は上記ブリッ
ジ整流回路6の第4端6dに接続されており、第3端6
cは室内熱交換器2の他端2bに接続されている。ま
た、この室内熱交換器2の一端2aは上記四路切換弁5
の第2中継口5dに接続されている。
【0034】そして、この第1の実施の形態では、非共
沸混合冷媒を採用した。
【0035】なお、上記図1(A)に符号〜で示した
各部分での冷媒の状態を、図3のモリエル線図に符号
〜で示した。
【0036】上記構成の空気調和機では、まず、上記四
路切換弁5を図1(A)に実線で示したような冷房位置に
すれば、冷媒は、順に、室内熱交換器2、圧縮機3(図
3の→)、室外熱交換器1、ブリッジ整流回路6と
流れ、室外熱交換器1は凝縮器として働き、室内熱交換
器2は蒸発器として働く。
【0037】上記凝縮器としての室外熱交換器1からの
冷媒は、上記ブリッジ整流回路6の第1端6aに入り、
第1逆止弁11を通過し第2端6bから出た冷媒は、受
液器10を経て(図3の)、三重管式熱交換器8の外管
16の一端16aから流入する(図3の)。ここで、上
記流入冷媒の内、内管18の開放他端18bに流入し、
この内管18を経て(図3の)、メイン膨張弁7に至る
流れがメイン流である。そして、上記メイン流は、さら
に、メイン膨張弁7を通過して、上記ブリッジ整流回路
6の第4端6dに入り、第3逆止弁13を通って(図3
の)、蒸発器として働く室内熱交換器2に達する。
【0038】一方、上記第1逆止弁11を通過し第2端
6bから出て、外管16の一端16aに流入した冷媒の
内、上記中管17のオリフィス21に流入する流れ(図
3の→)が過冷却のためのサブ流である。このサブ
流は全体の約10%である。このサブ流は、過冷却用膨
張機構としての上記オリフィス21を通過することで冷
やされてから、中管17の一端側17aに向かって流れ
る。この中管17中を流れる冷えた冷媒は、外管16お
よび内管18を流れるメイン流を図3の→のように
冷やしてから、飽和ガス状態(図3の)になって、電磁
弁20を通って圧縮機3の吸入口3bに達する。
【0039】また、上記四路切換弁5を図1(A)に破線
で示したような暖房位置にすれば、冷媒は、順に、圧縮
機3(図3の→)、室内熱交換器2、ブリッジ整流回
路6、室外熱交換器1と流れ、室内熱交換器2は凝縮器
として働き、室外熱交換器1は蒸発器として働く。
【0040】上記凝縮器としての室内熱交換器2からの
冷媒は、上記ブリッジ整流回路6の第3端6cに入り、
第2逆止弁12を通過し第2端6bから出た冷媒は、受
液器10を経て(図3の)、メイン流が、外管16(図
3の)、内管18を通過して(図3の)、メイン膨張
弁7を通過して(図3の)、上記ブリッジ整流回路6の
第4端6dに入り、第4逆止弁14を通って蒸発器とし
て働く室外熱交換器1に達する。
【0041】一方、上記第2逆止弁12を通過し第2端
6bから出て、受液器10を通過した冷媒は、サブ流が
外管16から中管17のオリフィス21を通過すること
(図3の→)で冷やされてから、中管17中を流れる
ことによって、外管16および内管18を流れるメイン
流を、図3の→のように、冷やしてから、圧縮機3
の吸入口3bに達する(図3の)。
【0042】このように、この第1実施形態によれば、
四路切換弁5を冷房位置(実線)にしたときには、凝縮器
として働く室外熱交換器1からの冷媒のサブ流を三重管
式熱交換器8内で冷やし、この冷えたサブ流の冷媒でメ
イン流の冷媒を冷やした上で、メイン流を蒸発器として
働く室内熱交換器2に導入する。したがって、蒸発器と
しての室内熱交換器2の能力と効率の向上を図れる。し
たがって、冷房能力の向上を図れ、かつ、冷房効率の向
上を図れる。
【0043】また、四路切換弁5を暖房位置にしたとき
には、凝縮器として働く室内熱交換器2からの冷媒のサ
ブ流を三重管式熱交換器8で冷やし、この冷えた冷媒で
メイン流の冷媒を冷やした上で、メイン流を蒸発器とし
て働く室外熱交換器1に導入する。したがって、蒸発器
としての室外熱交換器1の能力と効率の向上を図れる。
したがって、暖房能力の向上を図れ、かつ、暖房効率の
向上を図れる。
【0044】したがって、この第1実施形態によれば、
冷媒流れ方向を切り換えても、変わりなく過冷却の効果
を得ることができる。
【0045】ここで、上記過冷却によって能力が向上す
る理由を説明する。蒸発器(冷房時の室内熱交換器2,暖
房時の室外熱交換器1)の能力Qは、 Q=K・A・Δtm ……………(1) で表される。この式(1)において、Kは熱通過率であ
り、Aは熱交換面積であり、Δtmは周囲の空気温度と内
部の冷媒温度との温度差である。上記空気温度を一定と
すると、冷媒温度が低い程、能力Qが増大する。
【0046】ここで、仮に、上記三重管式熱交換器8が
無い場合には、蒸発器内の冷媒温度は、図3のモリエル
線図では、に示す受液器10での冷媒温度T0と、
で示す圧縮機3の入口での冷媒温度T1との平均温度に
なる。上記実施形態では、上記T0=約3.5℃であり、
1=約7.5℃であるので、平均温度は、約5.5℃に
なる。
【0047】これに対し、上記三重管式熱交換器8が有
る場合には、蒸発器内の冷媒温度は、図3のモリエル線
図で、に示す箇所での冷媒温度T6=約2.5℃と、T
1=約7.5℃との平均温度=約5.0℃になる。
【0048】したがって、今、上記周囲空気の温度の平
均が13℃(WB(湿球温度))であるとすると、三重管式
熱交換器8が無い場合の能力Q0に対して、三重管式熱
交換器8が有る場合の能力Q1の割合は、 (Q1/Q0)×100%={(13−5)/(13−5.5)}×100% ≒107% となる。したがって、上記三重管式熱交換器8を設ける
ことによって、同じ動力で約7%の能力およびCOPの
向上が図れる。
【0049】また、一般に、過負荷運転では、メイン膨
張弁7の前で(の箇所で)、冷媒が液とガスの混在状態
になって、蒸発器への冷媒供給不足をきたすことがある
が、上記実施形態によれば、メイン膨張弁7の前(の
箇所)での過冷却温度が約10℃あるので、広い範囲の
負荷に対して、上記のような蒸発器への冷媒供給不足を
発生させることなく正常に運転できる。
【0050】また、この空気調和機は、冷媒として非共
沸混合冷媒を用いたから、液体から気体への遷移時に温
度差が生じることになって、蒸発開始時の温度が一層低
くなって、蒸発器の内外の温度差が大きくなって、能
力,効率を一層増大させることができる。
【0051】また、この空気調和機は、三重管式熱交換
器8が過冷却用熱交換器と過冷却用膨張機構とを構成し
ている。この三重管式熱交換器8によれば、ブリッジ整
流回路6の第2端6bから外管16の一端側に流入した
冷媒は、外管16の他端側に至り、サブ流が中管17の
他端側端部17bのオリフィス21から中管17内に膨
張しながら流入する。この膨張によりサブ流入冷媒が冷
え、この冷えたサブ流入冷媒は、外管16の他端側から
内管18の開放他端18bに流入してメイン膨張弁7に
向かうメイン流入冷媒を冷やし、同時に、外管16の他
端側から一端側に向かう冷媒(メイン流+サブ流)を冷や
す。このように、この三重管式熱交換器8は、冷えたサ
ブ流入冷媒が流れる中管17の内側と外側とに、冷媒の
メイン流が流れる外管16と内管18とを配しているか
ら、冷えたサブ流入冷媒とメイン流との熱交換効率が良
い。したがって、過冷却の増大を図れ、能力,効率を一
層増大させることができる。
【0052】また、この三重管式熱交換器8によって、
過冷却用熱交換器と過冷却用膨張機構とが一体化される
から、配管が簡単になり、全体がコンパクトになる。
【0053】また、図1に示すように、上記三重管式熱
交換器8は、外管16,中管17,内管18の上部の一端
16a,17a,18aを受液器10への配管,圧縮機3
への配管,メイン膨張弁7への配管に接続している。し
たがって、配管接続はすべて上部で行う構造であるから
製作作業が容易である。
【0054】また、この第1実施形態では、上記三重管
式熱交換器8の中管17の外周面に複数のフィン22を
有しているから、上記中管17内のサブ流入冷媒と上記
外管16内の冷媒との熱交換効率を向上させることがで
きる。したがって、過冷却の増大を図れ、能力,効率の
一層の増大を図れる。外管16内では冷媒液の流速が遅
い(約0.9m/秒)から、上記中管17外周のフィン2
2で熱交換面積を大きくして熱伝達を良くしているので
ある。図5に示すように、流速が高いほど熱通過率も大
きくなる。そして、中管17内では冷媒は2相流であり
流速も速く(約12m/秒)、また、内管18内でも冷媒
の流速が速い(約5m/秒)から、中管17の外周に比べ
てフィンの必要性は小さい。
【0055】また、この空気調和機は、上記ブリッジ整
流回路6の第2端6bと三重管式熱交換器8の外管16
との間に接続された受液器10を有しているから、ブリ
ッジ整流回路6の第2端6bから出た冷媒が液体と気体
との混合状態であっても、この冷媒を上記受液器10で
液体と気体とに分離してから、下方の液体のみを三重管
式熱交換器8に導くことができる。したがって、冷媒を
三重管式熱交換器8で効率よく冷却できる。したがっ
て、過冷却の増大を図れ、能力,効率の一層の増大を図
れる。
【0056】なお、上記電磁弁20を閉じれば、上記三
重管式熱交換器8の中管17に冷媒が流入しなくなり、
中管17内のサブ流によるメイン流の過冷却はなくな
る。したがって、運転を停止するとき、能力制御を止め
るとき、入力オーバーのとき、圧縮機3の吐出圧力が上
昇し冷媒供給量を減らしたいときには、電磁弁20を閉
じればよい。一方、通常運転中は、電磁弁20を開い
て、能力,COPを向上させる。また、デフロスト中に
は、電磁弁20を開いて、デフロスト時間を短縮させ
る。また、冷凍機をオフにする前の一定時間には、電磁
弁20を開いて、中管17内の液を抜いて、液封を防止
する。また、起動前に、電磁弁20を開いて、高圧,低
圧をバランスさせ、起動を容易にする。また、吐出管温
度が上昇したときに、電磁弁20を開いて、圧縮機3に
幾分湿りのガスを吸入させて、吐出ガス温度上昇による
油の劣化を防ぐ。
【0057】尚、上記第1実施形態では、中管17の外
周面にフィン22を形成したが、中管17の内周面にフ
ィン22を形成してもよい。
【0058】また、上記第1実施形態では、三重管式熱
交換器8の外管16の一端16aを上流の受液器10に
接続する一方、内管18の一端18aを下流のメイン膨
張弁7に接続したが、外管16の一端16aをメイン膨
張弁7に接続し、内管18の一端18aを受液器10に
接続してもよい。
【0059】また、上記第1実施形態では、整流手段と
して、ブリッジ整流回路6を用いたが、図1(B)に示す
ように、4つの電磁弁A,B,C,Dで構成されたブリッ
ジ整流回路60を用いてもよい。この場合、冷房時には
電磁弁B,Cを開いて、電磁弁A,Dを閉じる一方、暖房
時には電磁弁A,Dを開き、電磁弁B,Cを閉じるように
すれば、上記ブリッジ整流回路6と同様の整流動作を行
える。また、ブリッジ整流回路6に替えて、図1(C)に
示す四路切換弁600を用いてもよい。この場合、冷房
時には経路X1,X2(実線)を導通させて経路Y1,Y2(破
線)を閉塞させる一方、暖房時には経路X1,X2を閉塞さ
せて経路Y1,Y2を導通させれば、上記ブリッジ整流回
路6と同様の整流動作を行える。
【0060】〔第2の実施の形態〕次に、この発明の第
2の実施の形態を図2に示す。この第2の実施の形態
は、上記三重管式熱交換器8に替えて、過冷却用膨張機
構としてのキャピラリ51と、過冷却用熱交換器として
の2重管52とを備えた点と受液器10を備えていない
点とだけが、上述の第1実施形態と異なる。したがっ
て、この過冷却機構に関して重点的に説明する。
【0061】この第2実施形態は、ブリッジ整流回路6
の第2端6bと第4端6dの間の回路だけが、第1実施
形態と異なる。すなわち、ブリッジ整流回路6の第2端
6bにキャピラリ51が接続され、このキャピラリ51
に2重管52の過冷却用コイル57が接続されている。
この2重管52の過冷却用コイル57は電磁弁20を介
して圧縮機3の吸入口3bに接続されている。そして、
上記第2端6bからの配管55は上記2重管52を経由
してメイン膨張弁7に接続されている。このメイン膨張
弁7はブリッジ整流回路6の第4端6dに接続されてい
る。
【0062】この空気調和機は、ブリッジ整流回路6の
第2端6bから2重管52を経由してメイン膨張弁7に
至る冷媒がメイン流であり、上記ブリッジ整流回路6の
第2端6bからキャピラリ51に流入した冷媒が過冷却
用コイル57に流入するサブ流となる。このサブ流が2
重管52でメイン流を冷やすことで過冷却がなされる。
【0063】尚、上記第1,第2の実施の形態では、冷
媒として非共沸混合冷媒を用いたが、冷媒として共沸混
合冷媒を用いてもよい。さらには、冷媒として単一成分
の冷媒を用いてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の空気調和機は、冷房運転時には、室外熱交換器から
の冷媒を、順次、過冷却用熱交換手段、メイン膨張機
構、室内熱交換器に流す一方、暖房運転時には、室内熱
交換器からの冷媒を、順次、過冷却用熱交換手段、メイ
ン膨張機構、室外熱交換器に流す整流手段を備えてい
る。
【0065】したがって、この発明によれば、冷房運転
時であっても、暖房運転時であっても、凝縮器として働
く室外熱交換器あるいは室内熱交換器からの冷媒を過冷
却用熱交換手段で過冷却してから、メイン膨張機構を経
て、蒸発器として働く室内熱交換器あるいは室外熱交換
器に導入することができる。したがって、冷媒流れ方向
を切り換えても、変わりなく過冷却の効果を得ることが
できる。
【0066】また、請求項2の発明の空気調和機は、圧
縮機と、四路切換弁と、一端が上記四路切換弁に接続さ
れた室外熱交換器と、メイン膨張機構と、一端が上記四
路切換弁に接続された室内熱交換器とを備えた空気調和
機において、第1端から第2端に向かって順方向の第1
逆止弁と第2端から第3端に向かって逆方向の第2逆止
弁と第3端から第4端に向かって逆方向の第3逆止弁と
第4端から第1端に向かって順方向の第4逆止弁とで構
成され、上記第1端が上記室外熱交換器の他端に接続さ
れ、上記第3端が上記室内熱交換器の他端に接続され、
上記第2端と第4端との間に上記メイン膨張機構が接続
されたブリッジ整流回路と、上記ブリッジ整流回路の第
2端と上記圧縮機の吸込口との間に接続され、上記第2
端から上記メイン膨張機構への冷媒を冷やすように配置
された過冷却用熱交換器と、上記第2端と上記過冷却用
熱交換器との間に接続された過冷却用膨張機構とを備え
た。
【0067】この発明によれば、四路切換弁を冷房位置
にしたときには、凝縮器として働く室外熱交換器からの
冷媒のサブ流を吸入管(過冷却膨張機構)に導くことで膨
張させ、その時の蒸発潜熱により、メイン流の冷媒を冷
やした上で、蒸発器として働く室内熱交換器に導入す
る。したがって、蒸発器としての室内熱交換器の能力と
効率の向上を図れる。したがって、冷房能力の向上を図
れ、かつ、冷房効率の向上を図れる。また、四路切換弁
を暖房位置にしたときには、凝縮器として働く室内熱交
換器からの冷媒のサブ流を吸入管に導くことで膨張さ
せ、その時の蒸発潜熱により、メイン流の冷媒を冷やし
た上で、蒸発器として働く室外熱交換器に導入する。し
たがって、蒸発器としての室外熱交換器の能力と効率の
向上を図れる。したがって、暖房能力の向上を図れ、か
つ、暖房効率の向上を図れる。
【0068】したがって、この発明によれば、冷媒流れ
方向を切り換えても、変わりなく過冷却の効果を得るこ
とができる。
【0069】また、請求項3の発明は、請求項2に記載
の空気調和機において、冷媒として非共沸混合冷媒を用
いた。
【0070】この請求項3の発明によれば、非共沸混合
冷媒を使用したことにより、液体から気体への遷移時に
温度差が生じることになって、蒸発開始時の温度が一層
低くなって、蒸発器の内外の温度差が大きくなって、能
力,効率を一層増大させることができる。
【0071】また、請求項4の発明は、請求項2に記載
の空気調和機において、一端が上記メイン膨張機構に接
続され、他端が開放された内管と、上記内管の一端と他
端との間の部分を包み、一端側が上記圧縮機の吸入口に
接続され、上記他端側端部にオリフィスが形成された中
管と、上記内管および中管を包み、一端側が上記ブリッ
ジ整流回路の第2端に接続された外管とで構成された三
重管式熱交換器が、上記過冷却用熱交換器と過冷却用膨
張機構とを構成している。
【0072】この請求項4の発明によれば、冷えたサブ
流入冷媒が流れる中管の内側と外側とに、冷媒のメイン
流が流れる外管と内管とを配しているから、冷えたサブ
流入冷媒とメイン流との熱交換効率が良い。したがっ
て、過冷却の増大を図れ、能力,効率を一層増大させる
ことができる。また、この三重管式熱交換器によって、
過冷却用熱交換器と過冷却用膨張機構とが一体化される
から、配管が簡単になり、全体がコンパクトになる。
【0073】また、請求項5の発明は、請求項2に記載
の空気調和機において、一端が上記ブリッジ整流回路の
第2端に接続され、他端が開放された内管と、上記内管
の一端と他端との間の部分を包み、一端側が上記圧縮機
の吸入口に接続され、他端側端部にオリフィスが形成さ
れた中管と、上記内管および中管を包み、一端側が上記
メイン膨張機構に接続された外管とで構成された三重管
式熱交換器が、上記過冷却用熱交換器と過冷却用膨張機
構とを構成している。
【0074】この請求項5によれば、ブリッジ整流回路
の第2端から内管の一端側に流入した冷媒は、外管の他
端側に至り、サブ流が中管の他端側端部のオリフィスか
ら中管内に膨張しながら流入する。この三重管式熱交換
器は、冷えたサブ流入冷媒が流れる中管の内側と外側と
に、冷媒のメイン流が流れる外管と内管とを配している
から、冷えたサブ流入冷媒とメイン流との熱交換効率が
良い。したがって、過冷却の増大を図れ、能力,効率を
一層増大させることができる。また、この三重管式熱交
換器によって、過冷却用熱交換器と過冷却用膨張機構と
が一体化されるから、配管が簡単になり、全体がコンパ
クトになる。
【0075】また、請求項6の発明は、請求項4または
5に記載の空気調和機において、上記三重管式熱交換器
の中管は外周面もしくは内周面にフィンを有している。
【0076】この請求項6の発明によれば、上記フィン
により、中管内のサブ流入冷媒と上記外管内の冷媒との
熱交換効率を向上させることができるから、過冷却の増
大を図れ、能力,効率の一層の増大を図れる。
【0077】また、請求項7の発明は、請求項2に記載
の空気調和機において、上記ブリッジ整流回路の第2端
と上記過冷却用膨張機構との間に接続された受液器を有
している。
【0078】この請求項7の発明によれば、ブリッジ整
流回路の第2端から出た冷媒が液体と気体との混合状態
であっても、この冷媒を上記受液器で確実に液体と気体
とに分離して、下方の液体のみを過冷却用膨張機構に導
くことができるから、冷媒を過冷却用膨張機構で効率よ
く冷却できる。したがって、過冷却の増大を図れ、能
力,効率の一層の増大を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(A)はこの発明の空気調和機の第1の実
施の形態を示す回路図であり、図1(B)と図1(C)は整
流手段の変形例を示す図である。
【図2】 この発明の空気調和機の第2の実施の形態を
示す回路図である。
【図3】 上記第1実施形態の動作を説明するモリエル
線図である。
【図4】 上記第1実施形態が有する三重管式熱交換器
の構造を示す断面図である。
【図5】 冷媒の流速vと熱通過率Kとの関係を示す特
性図である。
【図6】 従来の空気調和機を示す回路図である。
【符号の説明】
1…室外熱交換器、2…室内熱交換器、3…圧縮機、3
a…吐出口、3b…吸込口、5…四路切換弁、6…ブリ
ッジ整流回路、7…メイン膨張弁、8…三重管熱交換
器、10…受液器、11…第1逆止弁、12…第2逆止
弁、13…第3逆止弁、14…第4逆止弁、16…外
管、17…中管、18…内管、21…オリフィス、22
…フィン、51…キャピラリ、52…2重管。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(3)と、四路切換弁(5)と、一端
    が上記四路切換弁(5)に接続された室外熱交換器(1)
    と、メイン膨張機構(7)と、一端が上記四路切換弁(5)
    に接続された室内熱交換器(2)とを備えた空気調和機に
    おいて、過冷却用熱交換手段(8,51,52)と、 冷房運転時には、上記室外熱交換器(1)からの冷媒を、
    順次、上記過冷却用熱交換手段(8,51,52)、メイン
    膨張機構(7)、室内熱交換器(2)に流す一方、暖房運転
    時には、上記室内熱交換器(2)からの冷媒を、順次、過
    冷却用熱交換手段(8,51,52)、メイン膨張機構
    (7)、室外熱交換器(1)に流す整流手段(6,60,60
    0)を備えていることを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 圧縮機(3)と、四路切換弁(5)と、一端
    が上記四路切換弁(5)に接続された室外熱交換器(1)
    と、メイン膨張機構(7)と、一端が上記四路切換弁(5)
    に接続された室内熱交換器(2)とを備えた空気調和機に
    おいて、第1端(6a)から第2端(6b)に向かって順方
    向の第1逆止弁(11)と第2端(6b)から第3端(6c)
    に向かって逆方向の第2逆止弁(12)と第3端(6c)か
    ら第4端(6d)に向かって逆方向の第3逆止弁(13)と
    第4端(6d)から第1端(6a)に向かって順方向の第4
    逆止弁(14)とで構成され、上記第1端(6a)が上記室
    外熱交換器(1)の他端(1b)に接続され、上記第3端
    (6c)が上記室内熱交換器(2)の他端(2b)に接続さ
    れ、上記第2端(6b)と第4端(6d)との間に上記メイ
    ン膨張機構(7)が接続されたブリッジ整流回路(6)と、 上記ブリッジ整流回路(6)の第2端(6b)と上記圧縮機
    (3)の吸込口(3b)との間に接続され、上記第2端(6
    b)から上記メイン膨張機構(7)への冷媒を冷やすよう
    に配置された過冷却用熱交換器(8,52)と、 上記第2端(6b)と上記過冷却用熱交換器(8,52)と
    の間に接続された過冷却用膨張機構(8,51)とを備え
    たことを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の空気調和機において、 冷媒として非共沸混合冷媒を用いたことを特徴とする空
    気調和機。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の空気調和機において、 一端(18a)が上記メイン膨張機構(7)に接続され、他
    端(18b)が開放された内管(18)と、上記内管(18)
    の一端(18a)と他端(18b)との間の部分を包み、一
    端側(17a)が上記圧縮機(3)の吸入口(3b)に接続さ
    れ、他端側端部(17b)にオリフィス(21)が形成され
    た中管(17)と、上記内管(18)および中管(17)を包
    み、一端側(16a)が上記ブリッジ整流回路(6)の第2
    端(6b)に接続された外管(16)とで構成された三重管
    式熱交換器(8)が、上記過冷却用熱交換器と過冷却用膨
    張機構とを構成していることを特徴とする空気調和機。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の空気調和機において、 一端(18a)が上記ブリッジ整流回路(6)の第2端(6
    b)に接続され、他端(18b)が開放された内管(18)
    と、上記内管(18)の一端(18a)と他端(18b)との
    間の部分を包み、一端側(17a)が上記圧縮機(3)の吸
    入口(3b)に接続され、他端側端部(17b)にオリフィ
    ス(21)が形成された中管(17)と、上記内管(18)お
    よび中管(17)を包み、一端側(16a)が上記メイン膨
    張機構(7)に接続された外管(16)とで構成された三重
    管式熱交換器(8)が、上記過冷却用熱交換器と過冷却用
    膨張機構とを構成していることを特徴とする空気調和
    機。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の空気調和機に
    おいて、 上記三重管式熱交換器(8)の中管(17)は外周面もしく
    は内周面にフィン(22)を有していることを特徴とする
    空気調和機。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載の空気調和機において、 上記ブリッジ整流回路(6)の第2端(6b)と上記過冷却
    用膨張機構(8,51)との間に接続された受液器(10)
    を有していることを特徴とする空気調和機。
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