JPH10220629A - 電磁弁 - Google Patents
電磁弁Info
- Publication number
- JPH10220629A JPH10220629A JP2670597A JP2670597A JPH10220629A JP H10220629 A JPH10220629 A JP H10220629A JP 2670597 A JP2670597 A JP 2670597A JP 2670597 A JP2670597 A JP 2670597A JP H10220629 A JPH10220629 A JP H10220629A
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- Japan
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- plunger
- rod
- valve
- piston
- solenoid valve
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 弁体を弁座から強制的に離間させる操作を電
磁弁上部で行える電磁弁を提供すること。 【解決手段】本発明の電磁弁1は、固定コア5に生じる
励磁力によって吸引されるプランジャ8によって、その
プランジャ8に一体に設けられた弁体10が弁座13か
ら離間することで開弁するものであって、固定コア5の
軸心部を貫いた下端部にプランジャ8を引き上げる係合
突起9が形成されたロッド6と、プランジャ8の摺動距
離以上の遊びをもって係合突起9に係合する係合孔8b
が形成されたプランジャ8と、ロッド6を上方へ引き上
げる引上げバネ25と、引上げバネ25の付勢力により
上昇しようとするロッド6の移動を制限する同軸上に螺
合された位置決部材23,24とを有する。
磁弁上部で行える電磁弁を提供すること。 【解決手段】本発明の電磁弁1は、固定コア5に生じる
励磁力によって吸引されるプランジャ8によって、その
プランジャ8に一体に設けられた弁体10が弁座13か
ら離間することで開弁するものであって、固定コア5の
軸心部を貫いた下端部にプランジャ8を引き上げる係合
突起9が形成されたロッド6と、プランジャ8の摺動距
離以上の遊びをもって係合突起9に係合する係合孔8b
が形成されたプランジャ8と、ロッド6を上方へ引き上
げる引上げバネ25と、引上げバネ25の付勢力により
上昇しようとするロッド6の移動を制限する同軸上に螺
合された位置決部材23,24とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、励磁力によって吸
引されるプランジャの動きによって弁の開閉を実行する
電磁弁に関し、電源がない時に手動にて開閉させる、及
び弁体が弁座に着座したまま離間しなくなった弁を強制
的に開弁させる手動操作手段を備えた電磁弁に関する。
引されるプランジャの動きによって弁の開閉を実行する
電磁弁に関し、電源がない時に手動にて開閉させる、及
び弁体が弁座に着座したまま離間しなくなった弁を強制
的に開弁させる手動操作手段を備えた電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から流体制御には種々の電磁弁が利
用されているが、その中には長期の不使用によって弁体
が弁座に接着してしまい、コイルへ通電してもプランジ
ャを上昇させようとする固定コアの励磁力だけでは弁体
が弁座から離れずに、開弁が不可能な状態に陥ることが
ある。そこで、このような事態を回避するため手動で開
弁できるよう構成された電磁弁が従来から採用されてい
る。そのような手動で開弁させる方法としては、例え
ば、てこを使ったレバーにプランジャを連結し、そのレ
バーを操作することで弁体を備えたプランジャを強制的
に上昇させ、弁座から弁体を離間させ開弁させるものが
ある。
用されているが、その中には長期の不使用によって弁体
が弁座に接着してしまい、コイルへ通電してもプランジ
ャを上昇させようとする固定コアの励磁力だけでは弁体
が弁座から離れずに、開弁が不可能な状態に陥ることが
ある。そこで、このような事態を回避するため手動で開
弁できるよう構成された電磁弁が従来から採用されてい
る。そのような手動で開弁させる方法としては、例え
ば、てこを使ったレバーにプランジャを連結し、そのレ
バーを操作することで弁体を備えたプランジャを強制的
に上昇させ、弁座から弁体を離間させ開弁させるものが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のレバーを用いた強制的に開弁させる手動操作
手段を備えた電磁弁では、レバーが回転するための余分
なスペースを必要し、またレバーの操作を電磁弁の側方
部で行う必要があるなど、集積された流体装置に設置す
る場合に取り付け位置に苦慮することが多々あった。
うな従来のレバーを用いた強制的に開弁させる手動操作
手段を備えた電磁弁では、レバーが回転するための余分
なスペースを必要し、またレバーの操作を電磁弁の側方
部で行う必要があるなど、集積された流体装置に設置す
る場合に取り付け位置に苦慮することが多々あった。
【0004】そこで、本発明は、弁体を弁座から強制的
に離間させる操作を電磁弁上部で行える電磁弁を提供す
ることを目的とする。
に離間させる操作を電磁弁上部で行える電磁弁を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁弁は、コイ
ルが巻回されたコイルボビン内上方に固定された固定コ
アと、前記コイルボビン内下方に摺動自在に嵌挿された
プランジャと、前記プランジャに一体に設けられた弁体
と、前記プランジャに加わる復帰バネの付勢力によって
前記弁体が当接する弁座とを有するものであって、前記
固定コアの軸心部を貫いた下端部に前記プランジャを引
き上げる係合突起が形成されたロッドと、前記プランジ
ャの摺動距離以上の遊びをもって前記ロッドの係合突起
に係合する係合孔が形成された前記プランジャと、前記
ロッドを上方へ引き上げる引上げバネと、前記引上げバ
ネの付勢力により上昇しようとする前記ロッドの移動を
制限する同軸上に螺合された位置決部材とを有すること
を特徴とする。
ルが巻回されたコイルボビン内上方に固定された固定コ
アと、前記コイルボビン内下方に摺動自在に嵌挿された
プランジャと、前記プランジャに一体に設けられた弁体
と、前記プランジャに加わる復帰バネの付勢力によって
前記弁体が当接する弁座とを有するものであって、前記
固定コアの軸心部を貫いた下端部に前記プランジャを引
き上げる係合突起が形成されたロッドと、前記プランジ
ャの摺動距離以上の遊びをもって前記ロッドの係合突起
に係合する係合孔が形成された前記プランジャと、前記
ロッドを上方へ引き上げる引上げバネと、前記引上げバ
ネの付勢力により上昇しようとする前記ロッドの移動を
制限する同軸上に螺合された位置決部材とを有すること
を特徴とする。
【0006】また、本発明の電磁弁は、前記位置決部材
は、前記ロッドの上端に当接し軸方向に摺動自在なピス
トンと、前記ピストンが摺動するカバー部材を貫いて同
軸上に螺合された手動用ネジと、前記手動用ネジに螺合
されたロックナットとからなることが望ましい。また、
本発明の電磁弁は、前記位置決部材は、前記ロッドの上
端に当接し軸方向に摺動自在なピストンと、前記ピスト
ンに対し回転自在に一体に形成された手動用ネジと、前
記ピストンが摺動するカバー部材を貫いて同軸上に螺合
された手動用ネジに対して螺合されたロックナットとか
らなることが望ましい。
は、前記ロッドの上端に当接し軸方向に摺動自在なピス
トンと、前記ピストンが摺動するカバー部材を貫いて同
軸上に螺合された手動用ネジと、前記手動用ネジに螺合
されたロックナットとからなることが望ましい。また、
本発明の電磁弁は、前記位置決部材は、前記ロッドの上
端に当接し軸方向に摺動自在なピストンと、前記ピスト
ンに対し回転自在に一体に形成された手動用ネジと、前
記ピストンが摺動するカバー部材を貫いて同軸上に螺合
された手動用ネジに対して螺合されたロックナットとか
らなることが望ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる電磁弁の一
実施の形態について具体的に説明する。図1及び図2
は、電磁弁の一実施の形態を示した断面図であり、特に
図2は、手動で弁を開いた状態を示したものである。本
実施の形態の電磁弁1は、通常の電磁弁と同様にコイル
ボビン2に巻回されたコイル3と、そのコイル3を覆う
ヨーク4とからなるソレノイド部が形成されている。中
空のコイルボビン2内には、固定コア5がヨーク4から
突出するように上方に嵌合固定されている。固定コア5
には、軸心部に段付の孔5aが上下に貫通するように穿
設され、その孔5a内にはロッド6が摺動自在に嵌挿さ
れている。
実施の形態について具体的に説明する。図1及び図2
は、電磁弁の一実施の形態を示した断面図であり、特に
図2は、手動で弁を開いた状態を示したものである。本
実施の形態の電磁弁1は、通常の電磁弁と同様にコイル
ボビン2に巻回されたコイル3と、そのコイル3を覆う
ヨーク4とからなるソレノイド部が形成されている。中
空のコイルボビン2内には、固定コア5がヨーク4から
突出するように上方に嵌合固定されている。固定コア5
には、軸心部に段付の孔5aが上下に貫通するように穿
設され、その孔5a内にはロッド6が摺動自在に嵌挿さ
れている。
【0008】また、コイルボビン2内の固定コア5には
摺動パイプ7が嵌合して下方に延設され、その摺動パイ
プ7内にプランジャ8が摺動自在に嵌挿されている。プ
ランジャ8には、その軸心部を上下に貫通した孔8aが
形成され、ロッド6が挿入されピンで連結されている。
図3は、ロッド6の連結部分を示した断面図である。プ
ランジャ8には、孔8aに対し垂直に貫いた孔8bが穿
設され、その孔8b内にロッド6の下端部に垂直に固定
されたピン9が挿入されている。孔8bは、ピン9の径
よりも大きく、挿入されたピン9が通常の開閉動作の際
にプランジャ8と干渉しない距離だけの遊びが形成され
ている。
摺動パイプ7が嵌合して下方に延設され、その摺動パイ
プ7内にプランジャ8が摺動自在に嵌挿されている。プ
ランジャ8には、その軸心部を上下に貫通した孔8aが
形成され、ロッド6が挿入されピンで連結されている。
図3は、ロッド6の連結部分を示した断面図である。プ
ランジャ8には、孔8aに対し垂直に貫いた孔8bが穿
設され、その孔8b内にロッド6の下端部に垂直に固定
されたピン9が挿入されている。孔8bは、ピン9の径
よりも大きく、挿入されたピン9が通常の開閉動作の際
にプランジャ8と干渉しない距離だけの遊びが形成され
ている。
【0009】一方、プランジャ8の下端部には弁体10
が把持され、プランジャ8の上下動に対し一体に移動す
るよう形成されている。プランジャ8は、固定コア5と
の間に縮設された復帰バネ11によって常時下方へ付勢
されている。このプランジャ8の下方すなわち弁体10
の下方にはボディ12に形成された弁座13が配設され
て、弁の開閉が行われる弁部が形成されている。
が把持され、プランジャ8の上下動に対し一体に移動す
るよう形成されている。プランジャ8は、固定コア5と
の間に縮設された復帰バネ11によって常時下方へ付勢
されている。このプランジャ8の下方すなわち弁体10
の下方にはボディ12に形成された弁座13が配設され
て、弁の開閉が行われる弁部が形成されている。
【0010】ボディ12は、上方に突設した円筒部12
aが形成され、その円筒部12a内には円筒形状のネジ
部材14の外周面に形成された雄ネジ部が螺合され、そ
の内周面には摺動パイプ7が嵌挿され、その摺動パイプ
7は、下端部でネジ部材14に上部で固定コア5に溶接
固定されている。また、ネジ部材14がリングコア15
を介してコイルボビン2に一体固定され、そのリングコ
ア15を含む固定コア5、ヨーク4及びプランジャ8に
よって、通電されたコイル3に発生する磁界の磁路が形
成されている。また、ボディ12は、前述した弁座13
が円筒部12a内に突設され、その中心は弁孔16に貫
かれている。ここで、図4は、ボディ12を下方から見
た平面図である。図からも分かるように、その中心には
弁孔16が穿設されて出力孔として機能し、その弁孔1
6の両側には一対の長孔17,17が穿設され、入力孔
として機能している。ボディ12の四隅には、ネジ孔1
8が形成され、本電磁弁1を流体装置に対し上方からボ
ルト止めして取り付けるようになっている。
aが形成され、その円筒部12a内には円筒形状のネジ
部材14の外周面に形成された雄ネジ部が螺合され、そ
の内周面には摺動パイプ7が嵌挿され、その摺動パイプ
7は、下端部でネジ部材14に上部で固定コア5に溶接
固定されている。また、ネジ部材14がリングコア15
を介してコイルボビン2に一体固定され、そのリングコ
ア15を含む固定コア5、ヨーク4及びプランジャ8に
よって、通電されたコイル3に発生する磁界の磁路が形
成されている。また、ボディ12は、前述した弁座13
が円筒部12a内に突設され、その中心は弁孔16に貫
かれている。ここで、図4は、ボディ12を下方から見
た平面図である。図からも分かるように、その中心には
弁孔16が穿設されて出力孔として機能し、その弁孔1
6の両側には一対の長孔17,17が穿設され、入力孔
として機能している。ボディ12の四隅には、ネジ孔1
8が形成され、本電磁弁1を流体装置に対し上方からボ
ルト止めして取り付けるようになっている。
【0011】そして、このように構成された本実施の形
態の電磁弁1には、その上方に弁体10を強制的に上昇
させる手動部が構成されている。この手動部は、上方に
突設した固定コア5に円筒状のカバー21が螺合し、そ
のカバー21内に摺動自在なピストン22が嵌装されて
いる。そのピストン22の上面側には、カバー21の天
井を貫通して螺合された手動用ネジ23が当接され、ロ
ックナット24によって上下の位置決めが行われるよう
構成されている。一方、ピストン22の下面側には、引
上げバネ25によって常時上方に付勢されたロッド6が
当接されている。この引上げバネ25は、復帰バネ11
より力の大きいものである。
態の電磁弁1には、その上方に弁体10を強制的に上昇
させる手動部が構成されている。この手動部は、上方に
突設した固定コア5に円筒状のカバー21が螺合し、そ
のカバー21内に摺動自在なピストン22が嵌装されて
いる。そのピストン22の上面側には、カバー21の天
井を貫通して螺合された手動用ネジ23が当接され、ロ
ックナット24によって上下の位置決めが行われるよう
構成されている。一方、ピストン22の下面側には、引
上げバネ25によって常時上方に付勢されたロッド6が
当接されている。この引上げバネ25は、復帰バネ11
より力の大きいものである。
【0012】そこで、このような構成からなる本実施の
形態の電磁弁1は、以下のようにして作用する。先ず、
通常の弁の開閉時にはロックナット24によって締め付
けられ、ピストン22が固定コア5へ当接された下限位
置に配置されている。このとき、引上げバネ25によっ
て上方へ付勢されたロッド6の上昇は制限され、そのロ
ッド6の下端部に固定されたピン9は、上下するプラン
ジャ8が干渉しない孔8bのほぼ中心の高さにある。よ
って、コイル3への通電によりプランジャ8が励磁され
た固定コア5へ吸引されて上昇し、コイル3への通電が
断たれてプランジャ8が復帰バネ11の付勢力によって
下降する。そのプランジャ8の上昇及び下降にともなっ
て、その下端に把持された弁体10が弁座13に当接及
び離間が繰り返えされ、弁の開閉が実行される。
形態の電磁弁1は、以下のようにして作用する。先ず、
通常の弁の開閉時にはロックナット24によって締め付
けられ、ピストン22が固定コア5へ当接された下限位
置に配置されている。このとき、引上げバネ25によっ
て上方へ付勢されたロッド6の上昇は制限され、そのロ
ッド6の下端部に固定されたピン9は、上下するプラン
ジャ8が干渉しない孔8bのほぼ中心の高さにある。よ
って、コイル3への通電によりプランジャ8が励磁され
た固定コア5へ吸引されて上昇し、コイル3への通電が
断たれてプランジャ8が復帰バネ11の付勢力によって
下降する。そのプランジャ8の上昇及び下降にともなっ
て、その下端に把持された弁体10が弁座13に当接及
び離間が繰り返えされ、弁の開閉が実行される。
【0013】そして、停電時又は弁を長時間閉じた状態
が続いて弁体10が弁座13へ接着した状態となってし
まい、コイル3への通電により固定コア5に生じる励磁
力によってプランジャ8を上昇させる吸引力が及ばない
ことがある。そのような場合、ロックナット24を緩め
る方向へ回転させて手動用ネジ23を上昇させる。する
と、手動用ネジ23によって移動が制限されていたピス
トン22がフリーとなり、引上げバネ25によって上方
に付勢されたロッド6が上方へ押し上げられ、同時にピ
ストン22が上昇する。
が続いて弁体10が弁座13へ接着した状態となってし
まい、コイル3への通電により固定コア5に生じる励磁
力によってプランジャ8を上昇させる吸引力が及ばない
ことがある。そのような場合、ロックナット24を緩め
る方向へ回転させて手動用ネジ23を上昇させる。する
と、手動用ネジ23によって移動が制限されていたピス
トン22がフリーとなり、引上げバネ25によって上方
に付勢されたロッド6が上方へ押し上げられ、同時にピ
ストン22が上昇する。
【0014】従って、手動用ネジ23の上昇によって、
その上昇分上方へ押し上げられたロッド6がピストン2
2とともに上昇することとなる。そこで、図2に示すよ
うにピストン22がカバー21の天井に当接するまで上
昇した場合、ロッド6は、そのロッドに固定されたピン
9とプランジャ8の孔8bとの遊び以上に上昇してい
る。そのため、プランジャ8は、ロッド6を介して強力
な弾拡力を有する引上げバネ25によって引き上げら
れ、弁体10が弁座13から離間することとなる。そし
て、再びロックナット24を締め手動用ネジ23をカバ
ー21内に螺進させ、図1の通常動作状態にもどした後
同様に弁の開閉動作を実行する。
その上昇分上方へ押し上げられたロッド6がピストン2
2とともに上昇することとなる。そこで、図2に示すよ
うにピストン22がカバー21の天井に当接するまで上
昇した場合、ロッド6は、そのロッドに固定されたピン
9とプランジャ8の孔8bとの遊び以上に上昇してい
る。そのため、プランジャ8は、ロッド6を介して強力
な弾拡力を有する引上げバネ25によって引き上げら
れ、弁体10が弁座13から離間することとなる。そし
て、再びロックナット24を締め手動用ネジ23をカバ
ー21内に螺進させ、図1の通常動作状態にもどした後
同様に弁の開閉動作を実行する。
【0015】従って、本実施の形態の電磁弁によれば、
弁体10が弁座13に接着してしまい開閉動作が不可能
になった場合にでも、手動用ネジ23を操作することに
よって簡易に復帰させることが可能となった。特に、本
実施の形態のものは、直接操作するロックナット24を
電磁弁1の上面に設けたことで、集積された流体装置へ
の取り付けが可能となり、またその操作も容易なものと
なった。また、本実施の形態では、プランジャ8を持ち
上げるロッド6が上下に移動する際、常にカバー21内
を摺動するピストン22に当接しているため、力が常に
軸心上にかかることで、安定した上下移動が行われる。
弁体10が弁座13に接着してしまい開閉動作が不可能
になった場合にでも、手動用ネジ23を操作することに
よって簡易に復帰させることが可能となった。特に、本
実施の形態のものは、直接操作するロックナット24を
電磁弁1の上面に設けたことで、集積された流体装置へ
の取り付けが可能となり、またその操作も容易なものと
なった。また、本実施の形態では、プランジャ8を持ち
上げるロッド6が上下に移動する際、常にカバー21内
を摺動するピストン22に当接しているため、力が常に
軸心上にかかることで、安定した上下移動が行われる。
【0016】なお、本発明は、上記実施の形態で示した
ものに限定されるわけではなく、その趣旨を逸脱しない
範囲で様々な変更が可能である。例えば、前記実施の形
態では、手動用ネジ24とピストン22を別体のものと
して構成したが、図5に示すようにカバー30内にピス
トン31に対し手動用ネジ32を回転自在に一体のもの
としても何ら問題はなく、ロッド6が軸心上を安定して
移動することが可能となる。
ものに限定されるわけではなく、その趣旨を逸脱しない
範囲で様々な変更が可能である。例えば、前記実施の形
態では、手動用ネジ24とピストン22を別体のものと
して構成したが、図5に示すようにカバー30内にピス
トン31に対し手動用ネジ32を回転自在に一体のもの
としても何ら問題はなく、ロッド6が軸心上を安定して
移動することが可能となる。
【0017】
【発明の効果】本発明は、固定コアの軸心部を貫いた下
端部にプランジャを引き上げる係合突起が形成されたロ
ッドと、摺動距離以上の遊びをもってロッドの係合突起
に係合する係合孔が形成されたプランジャと、ロッドを
上方へ引き上げる引上げバネと、引上げバネの付勢力に
より上昇しようとするロッドの移動を制限する同軸上に
螺合された位置決部材とを有することで、弁体を弁座か
ら強制的に離間させる操作を電磁弁上部で行える電磁弁
を提供することが可能となった。
端部にプランジャを引き上げる係合突起が形成されたロ
ッドと、摺動距離以上の遊びをもってロッドの係合突起
に係合する係合孔が形成されたプランジャと、ロッドを
上方へ引き上げる引上げバネと、引上げバネの付勢力に
より上昇しようとするロッドの移動を制限する同軸上に
螺合された位置決部材とを有することで、弁体を弁座か
ら強制的に離間させる操作を電磁弁上部で行える電磁弁
を提供することが可能となった。
【図1】本発明にかかる電磁弁の一実施の形態を示した
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明にかかる電磁弁の一実施の形態を示した
手動操作時の断面図である。
手動操作時の断面図である。
【図3】ロッドの連結部分を示した断面図である。
【図4】ボディを下方から見た平面図である。
【図5】本発明にかかる電磁弁の他の実施の形態を示し
た断面図である。
た断面図である。
1 電磁弁 2 コイルボビン 3 コイル 4 ヨーク 5 固定コア 6 ロッド 7 摺動パイプ 8 プランジャ 9 ピン 10 弁体 12 ボディ 13 弁座 21 カバー 22 ピストン 23 手動用ネジ 24 ロックナット 25 引上げバネ
Claims (3)
- 【請求項1】 コイルが巻回されたコイルボビン内上方
に固定された固定コアと、前記コイルボビン内下方に摺
動自在に嵌挿されたプランジャと、前記プランジャに一
体に設けられた弁体と、前記プランジャに加わる復帰バ
ネの付勢力によって前記弁体が当接する弁座とを有する
電磁弁において、 前記固定コアの軸心部を貫いた下端部に前記プランジャ
を引き上げる係合突起が形成されたロッドと、 前記プランジャの摺動距離以上の遊びをもって前記ロッ
ドの係合突起に係合する係合孔が形成された前記プラン
ジャと、 前記ロッドを上方へ引き上げる引上げバネと、 前記引上げバネの付勢力により上昇しようとする前記ロ
ッドの移動を制限する同軸上に螺合された位置決部材と
を有することを特徴とする電磁弁。 - 【請求項2】 請求項1に記載の電磁弁において、 前記位置決部材は、前記ロッドの上端に当接し軸方向に
摺動自在なピストンと、前記ピストンが摺動するカバー
部材を貫いて同軸上に螺合された手動用ネジと、前記手
動用ネジに螺合されたロックナットとからなることを特
徴とする電磁弁。 - 【請求項3】 請求項1に記載の電磁弁において、 前記位置決部材は、前記ロッドの上端に当接し軸方向に
摺動自在なピストンと、前記ピストンに対し回転自在に
一体に形成された手動用ネジと、前記ピストンが摺動す
るカバー部材を貫いて同軸上に螺合された手動用ネジに
対して螺合されたロックナットとからなることを特徴と
する電磁弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2670597A JP2955530B2 (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 電磁弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2670597A JP2955530B2 (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 電磁弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10220629A true JPH10220629A (ja) | 1998-08-21 |
JP2955530B2 JP2955530B2 (ja) | 1999-10-04 |
Family
ID=12200809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2670597A Expired - Fee Related JP2955530B2 (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 電磁弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2955530B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009036284A (ja) * | 2007-08-01 | 2009-02-19 | Toyota Motor Corp | 液圧検出装置および電磁弁 |
CN103277566A (zh) * | 2013-06-15 | 2013-09-04 | 鑫茂电子(昆山)有限公司 | 一种电磁阀 |
CN105626932A (zh) * | 2014-10-31 | 2016-06-01 | 北京宇航系统工程研究所 | 一种高可靠的电磁阀阀芯结构 |
WO2016129261A1 (ja) * | 2015-02-10 | 2016-08-18 | 株式会社デンソー | リニアソレノイド |
-
1997
- 1997-02-10 JP JP2670597A patent/JP2955530B2/ja not_active Expired - Fee Related
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