JPH10220502A - ディスクブレーキ用キャリパ - Google Patents

ディスクブレーキ用キャリパ

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JPH10220502A
JPH10220502A JP4468497A JP4468497A JPH10220502A JP H10220502 A JPH10220502 A JP H10220502A JP 4468497 A JP4468497 A JP 4468497A JP 4468497 A JP4468497 A JP 4468497A JP H10220502 A JPH10220502 A JP H10220502A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前取付用のキャリパと後取付用のキャリパと
で鋳型の共通化を図ることができ、全体の製作コストを
大幅に削減できるようにする。 【解決手段】 キャリパ本体4のシリンダボア4B1 を
取付部5,6のピンボルト穴5A,6A間でディスク1
の回転方向出口側寄りに偏心させる。そして、配管口9
をシリンダボア4B1 の中心に対して偏心させ、この配
管口9をピンボルト穴5A,6A間の中央位置に配置す
る。また、ブリーダボス10,11をシリンダボア4B
1 に対して左右対称となる位置に配設する。そして、ブ
リーダボス10,11のうち取付時に上方となる方のブ
リーダボス10にブリーダ口12を形成し、このブリー
ダ口12をシリンダボア4B1 の上方位置で開口させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、車両等に
制動力を付与するのに好適に用いられるディスクブレー
キ用キャリパに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ディスクの周方向に離間して該
ディスクの外周を跨ぐように軸方向に伸長した一対の腕
部を有する取付部材と、該取付部材の各腕部に摺動可能
に支持され該各腕部間で前記ディスクの両側を跨ぐよう
になったキャリパと、該キャリパのシリンダ内に摺動可
能に挿嵌されたピストンによって前記ディスクの両面側
を押圧するインナ側およびアウタ側の摩擦パッドとから
なるディスクブレーキは知られている。
【0003】この種のディスクブレーキでは、ブレーキ
操作時には前記キャリパのインナ側に設けたピストンが
外部からの液圧供給によりディスク側に摺動して、キャ
リパのアウタ側との間で前記各摩擦パッドをディスクの
表面に押圧し、該ディスクに制動力を与えるようにして
いる。
【0004】また、前記キャリパは、ディスクの外周側
を跨ぐブリッジ部の一側にシリンダ穴としてのシリンダ
ボアが形成され、他側には爪部が形成されたキャリパ本
体と、前記ディスクの周方向に離間して該キャリパ本体
に設けられ、該キャリパ本体を前記取付部材の各腕部に
対して摺動可能に取付けるためのピンボルト穴が形成さ
れた一対の取付部と、前記キャリパ本体のシリンダボア
内に開口し、該シリンダボア内にブレーキ液圧を供給す
るためブレーキ配管等の外部配管が取付けられる配管口
と、前記シリンダボア内のエア抜きを行うため前記キャ
リパ本体に形成されるブリーダ口とを備えている。
【0005】ここで、ブレーキによる車両の制動時に、
キャリパには摩擦パッドを介したディスクからの制動ト
ルクが曲げモーメントとなって作用してしまう。このた
め、各摩擦パッドのうち、インナ側の摩擦パッドはディ
スクに対する面圧がディスクの回転方向入口側で大きく
なり、出口側で小さくなる傾向にあり、これによって、
インナ側の摩擦パッドは入口側で偏摩耗し易くなる。
【0006】そこで、このような従来技術にあっては、
前記シリンダボアを各取付部間で少なくともディスクの
回転方向出口側寄りに偏心させる構成とし、これによっ
て、ディスクに対するインナ側の摩擦パッドの面圧を入
口側で小さくし、該摩擦パッドの偏摩耗を抑えるように
している。
【0007】また、前記ブリーダ口はシリンダボアの上
方位置で開口するようにキャリパ本体に対して配設さ
れ、シリンダボア内のブレーキ液がブリーダ口から流出
し始めたときにエア抜き作業を良好に完了できるように
している。さらに、前記配管口はシリンダボアの中心に
配設され、該シリンダボアの加工時に配管口のバリ取り
等を同時に行えるようにしている。
【0008】ここで、車両用のディスクブレーキはキャ
リパを含めて車両の足回り構造等に応じてディスクの前
側に配設される場合(以下、前取付という)と、ディス
クの後側に配設される場合(以下、後取付という)とが
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるディスクブレーキ用キャリパでは、シリン
ダボアを各取付部間で少なくともディスクの回転方向出
口側寄りに偏心させ、これに伴って、シリンダボアの中
心に設けた配管口を各取付部間の中央位置に対して偏心
させる構成としている。
【0010】このため、キャリパを前取付用のものに用
いた場合には、配管口が各ピンボルト穴間の中央位置よ
りもディスクの周方向に関して上側となる位置に配設さ
れる。これに対しキャリパを後取付用のものに用いた場
合には、配管口が各ピンボルト穴間の中央位置よりもデ
ィスクの周方向に関して下側となる位置に配設されてし
まう。
【0011】これによって、前取付用のキャリパと後取
付用のキャリパとで、外部配管を配管口に向けて同じよ
うに引廻すことができず、同一の外部配管を使用するこ
とが難しくなり、配管作業に余分か手間がかかるために
取付時の作業性が低下するという問題がある。
【0012】また、キャリパ本体に設けるブリーダ口は
シリンダボア内の上方位置で開口させる必要があるた
め、キャリパに対するブリーダ口の配設位置を前取付用
のキャリパと後取付用のキャリパとで互いに変更せざる
を得なくなり、これによって、両者のキャリパをそれぞ
れ別々の鋳型を用いて成形しなければならず、製作コス
トがかかり全体の生産性が大幅に低下するという問題が
ある。
【0013】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は、前取付用のキャリパと後取付
用のキャリパとで鋳型の共通化を図ることができ、全体
の製作コストを大幅に削減できる上に、外部配管の配管
作業等を容易に行うことができ、作業性を向上できるよ
うにしたディスクブレーキ用キャリパを提供することを
目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、ディスクの外周側を跨ぐブリッジ部
の一側にシリンダボアが形成され、他側には爪部が形成
されたキャリパ本体と、前記ディスクの周方向に離間し
て該キャリパ本体に設けられ、該キャリパ本体を車両側
の非回転部分に摺動可能に取付けるためのピンボルト穴
が形成された一対の取付部と、前記キャリパ本体のシリ
ンダボア内に開口し、該シリンダボア内にブレーキ液圧
を供給するため、外部配管が取付けられる配管口と、前
記シリンダボア内のエア抜きを行うため前記キャリパ本
体に形成されるブリーダ口とを備え、前記シリンダボア
の中心を前記各取付部間で少なくとも前記ディスクの回
転方向出口側寄りに偏心させたディスクブレーキ用キャ
リパに適用される。
【0015】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記配管口を前記各ピンボルト穴間の中央位置
となるように前記シリンダボアの中心に対して偏心さ
せ、前記キャリパ本体には前記ブリーダ口を形成するた
めのブリーダボスを前記シリンダボアの中心に対して左
右対称となる位置にそれぞれ設けたことにある。
【0016】上記構成により、外部配管用の配管口をシ
リンダボアの中心に対して偏心させ、各取付部のピンボ
ルト穴間でその中央となる位置に配設することができる
から、当該キャリパを前取付用に用いた場合でも、後取
付用に用いた場合でも、前記配管口をディスクの中心に
対して一定間隔をもった位置でほぼ同等の高さ位置に配
設することができる。また、この場合には、各ブリーダ
ボスのうち少なくともいずれか一方のブリーダボスを常
にシリンダボアの上方位置に配置することができるか
ら、上方となる方のブリーダボスにブリーダ口を設ける
ことにより、シリンダボア内のエア抜き作業を良好に行
うことができる。
【0017】また、請求項2の発明では、前記キャリパ
本体には、前記ブリッジ部に対するディスクパス部の加
工時に該キャリパ本体を固定台上に固定するための固定
面を複数個設け、該各固定面は前記各ピンボルト穴間の
中央位置を基準として実質的に左右対称な形状をなす平
面部により構成している。
【0018】これにより、ディスクパス部の加工時には
キャリパ本体を治具等の固定台上で各固定面を介して容
易に位置決めでき、ディスクパス部の加工を円滑に行う
ことができる。そして、例えばシリンダボアを各ピンボ
ルト穴間の中央位置に配設した現行品タイプのキャリパ
に対しても、共通の固定台(治具)を用いることが可能
となり、ディスクパス部の加工を段取り換えの必要なく
行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態を添
付図面に従って詳細に説明する。
【0020】ここで、図1ないし図10は本発明の実施
例による左車輪用のディスクブレーキを自動車に適用し
た場合を示している。
【0021】図中、1は自動車の車輪と共に図1中の矢
示A方向に回転するディスク、2は該ディスク1のイン
ナ側に設けられる取付部材を示し、該取付部材2は図1
に示す如く、ディスク1の周方向に離間してこのディス
ク1の外周を跨ぐように軸方向に伸長した一対の腕部2
A,2Aと、該各腕部2Aの基端側を連結する連結部2
B等とから一体形成されている。そして、取付部材2は
連結部2Bに設けた一対のねじ穴2B1 を介して車両の
ナックル部(図示せず)等に一体的に取付られ、該ナッ
クル部と共に非回転部分の一部を構成している。
【0022】また、腕部2Aの基端側(インナ側)およ
び先端側(アウタ側)には、略コ字形状をなしたパッド
ガイド部2A1 と、ディスク1の周方向内側に向けて突
出したトルク受部2A2 (いずれもインナ側のみ図示)
とが形成され、該各パッドガイド部2A1 には、後述の
各パッドスプリング19を介して各摩擦パッド17の耳
部18Aが摺動可能に係合されている。
【0023】そして、各腕部2Aはパッドガイド部2A
1 により、各摩擦パッド17をディスク1の軸方向へ摺
動可能に案内すると共に、トルク受部2A2 により摩擦
パッド17を介したディスク1からのトルクを受承する
ものである。さらに、各腕部2Aには摺動ピン用の挿嵌
穴(図示せず)がディスク1の軸方向に向けて形成され
ている。
【0024】3は取付部材2に対して摺動可能に支持さ
れたキャリパを示し、該キャリパ3は、後述するキャリ
パ本体4と、ディスク1の周方向で離間して該キャリパ
本体4に一体に設けられた各取付部5,6等から構成さ
れている。
【0025】4は各取付部5,6を介して取付部材2に
摺動可能に支持されるキャリパ本体4で、該キャリパ本
体4は図2ないし図5に示す如く、取付部材2の各腕部
2A間でディスク1の外周側を跨ぐように延びたブリッ
ジ部4Aと、ディスク1のインナ側で該ブリッジ部4A
の一側に一体形成されたインナ脚部4Bと、ブリッジ部
4Aの他側からディスク1の径方向内向きに延設され、
ディスク1のアウタ側に配設されたアウタ脚部4Cとか
ら構成されている。
【0026】また、前記ブリッジ部4Aの内周側には、
図2に示す如くインナ脚部4Bとアウタ脚部4Cとの間
に位置して横断面が略コ字形状をなしたディスクパス部
4Dが形成されると共に、前記インナ脚部4Bの内周側
にはシリンダボア4B1 が形成されている。そして、シ
リンダボア4B1 の中心Oはインナ脚部4Bの中央を通
る中心線O1 −O1 上に配設され、後述するピンボルト
穴5A,6A間の中心線O2 −O2 に対して一定の寸法
δ分だけ偏心している。
【0027】また、前記アウタ脚部4Cは図4に示すよ
うに二又形状をなした一対の爪部4C1 ,4C2 からな
り、該爪部4C1 ,4C2 はその両者間の部位が逆U字
状をなした切欠部4C3 となっている。ここで、該爪部
4C1 ,4C2 のうち爪部4C1 は、ディスク1の周方
向での肉厚が爪部4C2 よりも大きめに形成され、爪部
4C1 の剛性を全体的にアップさせる構成となってい
る。
【0028】そして、キャリパ本体4にはインナ脚部4
Bの左右両側に一対の取付部5,6がディスク1の周方
向に向けて突設され、該取付部5,6にはそれぞれの突
出端側にピンボルト穴5A,6Aが穿設されている。そ
して、該ピンボルト穴5A,6Aにはそれぞれピンボル
ト7,7を介して前記摺動ピンが固着され、これらの各
摺動ピンがそれぞれ各腕部2A(取付部材2)の挿嵌穴
内に挿嵌されることにより、キャリパ本体4は各腕部2
Aに対してディスク1の軸方向に摺動可能に取付けられ
る。
【0029】ここで、左,右の取付部5,6のうち左側
の取付部5は図3および図4に示すように、インナ脚部
4Bからの突出寸法が右側の取付部6よりも一定寸法だ
け長く形成されている。従って、シリンダボア4B1
は、その中心Oがピンボルト穴5A,6A間の中央位置
となる中心線O2 −O2 に対してディスク1の回転方向
(図4中の矢示A方向)出口側寄りに寸法δ分だけ偏心
して配設される。
【0030】8はキャリパ本体4のインナ脚部4B端面
に設けられたねじ座を示し、該ねじ座8は外形状が略U
字状をなし、その外縁部には一対の突起部8A,8Aが
突設されている。そして、該ねじ座8はその中心側に後
述するブレーキ配管20用の配管口9が穿設され、各突
起部8A間には後述するブレーキ配管20の係合突起2
0Bが遊嵌状態で取付けられる。
【0031】また、9はキャリパ本体4のシリンダボア
4B1 内に開口するようにインナ脚部4Bに設けられた
配管口を示し、該配管口9は図1ないし図5に示す如
く、インナ脚部4Bに設けたねじ座8の中心側をシリン
ダボア4B1 内に向けて貫通したねじ穴として形成され
ている。そして、配管口9はシリンダボア4B1 の底部
側に開口することにより、ブレーキ配管20からのブレ
ーキ液圧を該シリンダボア4B1 内に給排させる構成と
なっている。
【0032】ここで、配管口9は図3および図4に示す
如くピンボルト穴5A,6A間の中心線O2 −O2 線上
に配設され、この中心線O2 −O2 に対しピンボルト穴
5A,6Aは同一の寸法Lをもって左右対称位置に配設
されている。そして、配管口9は、前記シリンダボア4
B1 の中心線01 −O1 に対し寸法δ分だけディスク1
の回転方向入口側寄りに偏心している。また、ねじ座8
は各突起部8Aおよび配管口9を含めた全体形状が、中
心線O2 −O2 に対して左右対称形状をなすように形成
されている。
【0033】10,11はキャリパ本体4のインナ脚部
4B周壁面に突設された一対のブリーダボス、12はブ
リーダボス10,11のうち右側のブリーダボス10に
形成されたブリーダ口を示し、該ブリーダ口12は前記
配管口9と共にシリンダボア4B1 の上方位置で開口す
ることにより該シリンダボア4B1 内のエア抜きを行う
ものである。
【0034】ここで、ブリーダボス10,11は図3な
いし図5に示す如く、シリンダボア4B1 の中心線O1
−O1 に対して左右対称となる位置にそれぞれ離間して
配設される構成となっている。
【0035】13,13はインナ脚部4B側で左右に離
間してキャリパ本体4のブリッジ部4Aに設けられた固
定面となる一対の平面部で、該各平面部13は図5に示
す如く、外形が略正方形状をなした平坦面として形成さ
れている。そして、該各平面部13は図5に示すよう
に、各ピンボルト穴5A,6Aの中心線O2 −O2 に対
して左右対称となる位置に配設されている。
【0036】14はアウタ脚部4C側に位置してキャリ
パ本体4のブリッジ部4Aに設けられた他の平面部を示
し、該平面部14は外形が略長方形状をなした平坦面と
して形成されている。ここで、該平面部14は図5に示
すように中心線O2 −O2 に対して左右対称な形状に形
成されている。
【0037】15はキャリパ本体4のアウタ脚部4Cに
設けられた別の平面部で、該平面部15は爪部4C1 ,
4C2 間の切欠部4C3 に平坦面として形成され、ディ
スク1の軸方向に対して一定の幅寸法を有している。こ
こで、該平面部15は前記平面部14と同様に中心線O
2 −O2 に対して左右対称な形状となっている。
【0038】そして、これらの平面部13,14,15
は、後述するようにシリンダボア4B1 の加工時にキャ
リパ本体4を固定台32上に固定するための平坦な固定
面を構成するものである。
【0039】16はキャリパ3のシリンダボア4B1 内
に摺動可能に挿嵌されたピストンを示し、該ピストン1
6は図2に示す如く有蓋筒状に形成され、前記シリンダ
ボア4B1 内に供給されるブレーキ配管20からのブレ
ーキ液圧により該シリンダボア4B1 内を軸方向に摺動
変位し、アウタ脚部4Cとの間で後述の各摩擦パッド1
7をディスク1の両面側に押圧するものである。
【0040】17,17はディスク1の両側に配置され
たインナ側およびアウタ側の摩擦パッドを示し、該各摩
擦パッド17は図1および図2に示す如く平板状をな
し、その裏面側には裏金18,18が重なり合うように
固着されている。また、各摩擦パッド17には裏金18
の長さ方向両端側に各耳部18A,18A(1個にみ図
示)が突設され、各耳部18Aは略凸状に折曲げられた
パッドスプリング19を介して取付部材2の各パッドガ
イド部2A1 に挿嵌されている。
【0041】そして、各摩擦パッド17は各耳部18A
を介して各パッドガイド部2A1 に摺動可能に支持さ
れ、ディスク1に制動力を付与すべく、キャリパ3によ
ってディスク1の両面に押圧されるものである。
【0042】20はキャリパ3のシリンダボア4B1 内
にブレーキ液圧を供給するために配管口9に接続された
外部配管としてのブレーキ配管を示し、該ブレーキ配管
20は図1および図2に示す如く、その一端側に設けた
取付口20Aが配管口9に締着され、他端側は車両に設
けたブレーキベダル側のマスタシリンダ(図示せず)等
に接続される。また、ブレーキ配管20の取付口20A
には係合突起20Bが突設され、該係合突起20Bは各
突起部8A,8A間に遊嵌状態で挿入されている。そし
て、ブレーキ配管20は係合突起20Bが各突起部8A
に係合することにより、ブレーキ配管20と一体となっ
た取付口20Aが配管口9に対し不用意に回動するのが
規制される。
【0043】本実施例によるディスクブレーキは、上述
の如き構成を有するもので、車両のブレーキ操作時に
は、キャリパ3のインナ脚部4B内に設けたピストン1
6が外部から供給されるブレーキ液圧によりディスク1
側に押圧され、これに伴って取付部材2の各腕部2A間
に設けた各摩擦パッド17が各パッドスプリング19を
介してディスク1側に向け押付けられることにより、前
記ピストン16とアウタ脚部4Cとの間で各摩擦パッド
17によりディスク1を強く挟持し、該ディスク1は制
動力が与えられる。
【0044】ここで、車両のブレーキ操作時にキャリパ
3には各摩擦パッド17を介したディスク1からの制動
トルクが曲げモーメントとなって図5中の矢示M方向に
作用してしまう。このため、各摩擦パッド17のうち、
インナ側の摩擦パッド17はディスクに対する面圧がデ
ィスクの回転方向(矢示A方向)入口側で大きくなり、
出口側で小さくなる傾向にあり、アウタ側の摩擦パッド
17はディスク1の回転方向入口側で小さくなり、出口
側で大きくなる傾向にある。
【0045】しかし、ピストン16はキャリパ3のシリ
ンダボア4B1 と共にディスク1の回転方向出口側寄り
に偏心した状態で配設されているから、ディスク1に対
するインナ側の摩擦パッド17の面圧をディスク1の回
転方向入口側で小さくすることができ、これによって該
摩擦パッド17の偏摩耗を防止できる。
【0046】また、キャリパ3の爪部4C1 ,4C2 の
うち爪部4C1 の肉厚を爪部4C2よりもディスク1の
周方向で大きめに形成し、爪部4C1 は剛性が高くなっ
ているから、ディスク1に対するアウタ側の摩擦パッド
17の面圧をディスク1の回転方向出口側で小さくする
ことができ、これによりアウタ側でも摩擦パッド17の
偏摩耗を防止することができる。
【0047】次に、キャリパ3の製造工程について説明
するに、まず、キャリパ3の成形工程では、キャリパ3
を鋳造等の手段を用いて図6ないし図8に示す如く鋳物
31として成形する。
【0048】次に、穴あけ工程では、取付部5′,6′
にドリル等を用いてそれぞれピンボルト穴5A,6Aを
加工する。また、これと同様にしてねじ座8の中心側に
は配管口9を加工し、ブリーダボス10にはブリーダ口
12を形成する。また、ねじ座8には各突起部8Aを切
削加工等で形成する。
【0049】次に、ディスクパス加工工程では後述のデ
ィスクパスカッター34等を用いて鋳物31にディスク
パス部4Dを下記のように加工する。
【0050】即ち、図10に示すようにキャリパ本体4
(鋳物31)を固定するための治具となる固定台32と
可動クランプ33とを予め用意しておく。そして、該固
定台32はキャリパ本体4の平面部13,14と対応し
た位置にそれぞれ各支持部32A,32B(2個のみ図
示)等を備えている。また、可動クランプ33は平面部
15と対向した位置に押圧部33A等を備え、全体が上
下に昇降可能に駆動される。そして、鋳物31をブリッ
ジ部4A側を下向きにして平面部13,14を各支持部
32A,32B上に載置することにより、キャリパ31
を固定台32上で支持する。
【0051】次に、可動クランプ33を下向きに下降さ
せ、押圧部33Aで平面部15を下向きに押圧すること
により、鋳物31を前記各支持部32A,32Bと押圧
部33Aとの間で保持した状態で固定台32上に位置決
め固定する。そして、この状態でブリッジ部4Aの内周
側に円盤状のディスクパスカッター34等を送り込むこ
とにより、該ブリッジ部4Aにディスクパス部4Dを形
成する。
【0052】次に、シリンダ加工工程では、キャリパ本
体4のインナ脚部4B内周側に旋盤等を用いてシリンダ
ボア4B1 を形成する。
【0053】ところで、当該ディスクブレーキを車両に
取付けるときには図9に示す如く、一般にキャリパ3を
ディスク1の後側に配置する場合(以下、後取付とい
う)と、キャリパ3′を前側に配置する場合(以下、前
取付という)とがある。
【0054】ここで、後取付のキャリパ3は図9に示す
如く、取付部5が下側に取付部6が上側に配置されるた
め、シリンダボア4B1 の中心Oがピンボルト穴5A,
6A間の中心線O2 −O2 よりもディスク1の周方向に
関して上側となる位置に配設される。また、前取付のキ
ャリパ3′については取付部5が上側に取付部6が下側
に配置されるため、シリンダボア4B1 の中心Oが中心
線O2 −O2 よりもディスク1の周方向に関して下側と
なる位置に配設される。
【0055】然るに本実施例では、配管口9をシリンダ
ボア4B1 の中心Oに対して寸法δ分だけディスク1の
回転方向入口側寄りに偏心させることにより、この配管
口9をピンボルト穴5A,6A間の中心線O2 −O2 上
に配置する構成としたから、後側のキャリパ3について
も前側のキャリパ3′についても、各配管口9をそれぞ
れディスク1の中心O3 から一定の間隔をもった位置で
ほぼ同等の高さ位置に配設することができる。しかも、
各突起部8Aを含めたねじ座8の全体形状を前記中心線
O2 −O2 に対して左右対称形状をなすように形成した
から、各ねじ座8をディスク1の径方向に配向すること
ができる。
【0056】この結果、図9に示すようにキャリパ3,
3′に対してはブレーキ配管20,20′をそれぞれ各
配管口9に向けて同じように引廻すことができ、これに
よって、取付口20A,20A′に対して同一のブレー
キ配管20を用いることができ、配管作業を容易に行う
ことができ、作業者の負担を大幅に軽減して全体の作業
性を大幅に向上することができる。
【0057】また、ブリーダボス10,11をシリンダ
ボア4B1 (キャリパ本体4)の中心線O1 −O1 に対
して左右対称となる位置に配設する構成としたから、図
9に示すように後取付のキャリパ3については、ブリー
ダボス10,11のうち上方に位置したブリーダボス1
0にブリーダ口12を形成することにより、該ブリーダ
口12をシリンダボア4B1 内の上方位置で開口させる
ことができる。
【0058】また、キャリパ3′については、上方に位
置したブリーダボス11にブリーダ口12を形成するこ
とにより、該ブリーダ口12をシリンダボア4B1 の上
方位置で開口させることができる。これによって、前記
各シリンダボア4B1 内のエア抜きを作業を良好に行う
ことができる。
【0059】従って、本実施例によれば、後取付用とし
てのキャリパ3と前取付用としてのキャリパ3′とをそ
れぞれ共通の鋳物31によって容易に製作することがで
き、該キャリパ3,3′についての鋳型の共通化を図る
ことができ、製作コスト等を大幅に削減することがで
き、生産性を確実に向上することができる。
【0060】また、キャリパ本体4には平面部13,1
4,15を各ピンボルト穴6A間の中心線O2 −O2 に
対して実質的に左右対称な形状をなすように形成したか
ら、例えばシリンダボア4B1 を中心線O2 −O2 上に
配設した現行品タイプのキャリパに対しても、共通の固
定台32および共通の可動クランプ33を用いることが
でき、ピンボルト穴5A,6A等の加工を現行品と同一
の製造ライン上で固定台32等の段取り換え等を行うこ
となく実施できる。
【0061】さらに、ディスクパス部4Dの加工時にも
前取付のキャリパ3′と後取付のキャリパ3とに対して
固定台32等の段取り換えを行うことなく、それぞれの
ディスクパス部4Dを、ディスク1の中心O3 (図9参
照)の回りで円弧形状をなすように形成でき、これによ
っても製造時の作業性を向上できる。
【0062】さらにまた、本実施例では、左車輪用のキ
ャリパ3について述べたが、右車輪用のキャリパについ
ても同様にして成形加工することができる。そして、こ
の場合にもディスクパス部4Dの加工時に固定台32等
の段取り換えを行うことなく、左車輪用と右車輪用のキ
ャリパに対しても同一の製造ライン上でディスクパス部
4Dの加工を容易に行うことができ、全体の生産効率等
を確実に向上することができる。
【0063】なお、前記実施例では、当該ディスクブレ
ーキを自動車等の車両に適用するものとして述べたが、
本発明はこれに限らず、例えば、車両以外のブレーキ装
置に適用するようにしてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、請求
項1に記載の如く、キャリパ本体のシリンダボア中心を
各取付部のピンボルト穴間で少なくともディスクの回転
方向出口側寄りに偏心させ、配管口を各ピンボルト穴間
の中央位置に配設すると共に、ブリーダボスをシリンダ
ボアの中心に対して左右対称となる位置にそれぞれ設け
る構成としたから、当該キャリパをディスクに対して前
取付で取付ける場合でも、後取付で取付ける場合でも、
それぞれの配管口に対して共通のブレーキ配管を同じよ
うに引廻して取付けることができる上に、それぞれのキ
ャリパに対して各ブリーダボスのうち上方となる方のブ
リーダボスにブリーダ口を形成することにより、シリン
ダボア内のエア抜き作業を容易に行うことができる。
【0065】従って、前取付用のキャリパと後取付用の
キャリパとで鋳物を兼用することができ、両者間で鋳型
の共通化を図ることができ、製作コスト等を大幅に削減
することができる。
【0066】また、請求項2の発明では、ディスクパス
部の加工時にキャリパ本体を固定台上に固定するための
固定面を各ピンボルト穴間の中央位置を基準として実質
的に左右対称な形状をなす平面部により構成したから、
当該キャリパを現行品のキャリパと共通の固定台を用い
てディスクパス部の加工を行うことができ、製造工程に
おける作業性や品質管理上の信頼性等を確実に向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるディスクブレーキを示す
正面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた拡大断面図で
ある。
【図3】図1中のキャリパを単体で示す正面図である。
【図4】図3に示すキャリパの背面図である。
【図5】図3に示すキャリパの平面図である。
【図6】図3中のキャリパを加工前の鋳物の状態で示す
正面図である。
【図7】図6に示すキャリパの背面図である。
【図8】図6に示すキャリパの平面図である。
【図9】図1中のディスクブレーキをディスクに対して
前側位置で取付けた状態と後側位置で取付けた状態とを
示す説明図である。
【図10】キャリパにディスクパス部を形成する状態を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ディスク 2 取付部材(非回転部分) 3 キャリパ 4 キャリパ本体 4A ブリッジ部 4B1 シリンダボア 4C1 ,4C2 爪部 4D ディスクパス部 5,6 取付部 5A,6A ピンボルト穴 9 配管口 10,11 ブリーダボス 12 ブリーダ口 13,14,15 平面部(固定面) 20 ブレーキ配管(外部配管) 32 固定台

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクの外周側を跨ぐブリッジ部の一
    側にシリンダボアが形成され、他側には爪部が形成され
    たキャリパ本体と、前記ディスクの周方向に離間して該
    キャリパ本体に設けられ、該キャリパ本体を車両側の非
    回転部分に摺動可能に取付けるためのピンボルト穴が形
    成された一対の取付部と、前記キャリパ本体のシリンダ
    ボア内に開口し、該シリンダボア内にブレーキ液圧を供
    給するため、外部配管が取付けられる配管口と、前記シ
    リンダボア内のエア抜きを行うため前記キャリパ本体に
    形成されるブリーダ口とを備え、前記シリンダボアの中
    心を前記各取付部間で少なくとも前記ディスクの回転方
    向出口側寄りに偏心させたディスクブレーキ用キャリパ
    において、 前記配管口は前記各ピンボルト穴間の中央位置となるよ
    うに前記シリンダボアの中心に対して偏心させ、前記キ
    ャリパ本体には前記ブリーダ口を形成するためのブリー
    ダボスを前記シリンダボアの中心に対して左右対称とな
    る位置にそれぞれ設けたことを特徴とするディスクブレ
    ーキ用キャリパ。
  2. 【請求項2】 前記キャリパ本体には、前記ブリッジ部
    に対するディスクパス部の加工時に該キャリパ本体を固
    定台上に固定するための固定面を複数個設け、該各固定
    面は前記各ピンボルト穴間の中央位置を基準として実質
    的に左右対称な形状をなす平面部により構成してなる請
    求項1に記載のディスクブレーキ用キャリパ。
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JP2005030419A (ja) * 2003-07-07 2005-02-03 Nissin Kogyo Co Ltd 車両用ディスクブレーキのキャリパボディ製造方法及びキャリパボディ
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