JPH10219721A - 地下構造物用蓋 - Google Patents
地下構造物用蓋Info
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- JPH10219721A JPH10219721A JP9035613A JP3561397A JPH10219721A JP H10219721 A JPH10219721 A JP H10219721A JP 9035613 A JP9035613 A JP 9035613A JP 3561397 A JP3561397 A JP 3561397A JP H10219721 A JPH10219721 A JP H10219721A
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Abstract
れていても、簡単に鍵孔に鉤棒を挿入することのできる
地下構造物用蓋を提供する。 【解決手段】 弁体21の回動部25の中央部分下側に
外側に延びる左右一対の突起軸65を一体的に形成し、
この突起軸65にそれぞれ回動部25の下面57の中間
部分59よりも下側に突出するように回転ローラ67を
回転自在に取り付ける。
Description
うな地下埋設物を収容している構造物あるいはマンホー
ル構造物などの地下構造物の開口を閉塞するための地下
構造物用蓋に関する。
(バール孔)を形成したものが広く用いられていて、こ
の地下構造物用蓋を用いる場合には、地下構造物の開口
部に嵌め込まれている蓋の鍵孔に鉤棒(バール)の先端
を挿入して引っかけ、この蓋を持ち上げて開けることに
より地下構造物の開口を開放することができる。鍵孔は
単純な貫通孔又は切欠き状のものである場合もあるが、
雨水などが地下構造物内に侵入しないように袋状、ある
いは有底状に形成されたものも用いられていて、さらに
は簡単に蓋が開けられるのを防ぐために、そして鍵孔が
土砂等により埋められてしまうのを防止するために、弁
蓋を有する弁体を用い、弁蓋が貫通孔として又は切欠き
状に形成された鍵孔を塞ぐようにこの弁体を地下構造物
用蓋の裏面側に取り付けた構造のものも採用されてい
る。弁蓋は鍵孔を塞ぐように付勢され、通常時には鍵孔
あるいは鍵孔周辺などに押し付けられていなければなら
ないが、弁蓋の付勢は、弁体に弁蓋よりも下側に延びる
回動部を形成し、弁蓋の後端部あるいは回動部の上端部
分を地下構造物用蓋の裏面側に回動可能に取り付け、こ
の回動部をスプリングで押すことにより、または回動部
にウェイトを設けることにより、あるいはスプリングと
ウェイトとを併用することにより行われる。鍵孔を閉塞
している弁蓋をスプリングやウェイトの付勢力に抗して
押し下げることにより鍵孔を開放し、鉤棒の先端を挿入
することができる。回動部はまた、地下構造物用蓋が地
下構造物内の圧力の異常上昇などにより大きく浮き上が
らないようにロック手段を備える場合もあり、弁蓋より
もかなり下側に延びているのが普通である。
用蓋を移動させて地下構造物を開口させるにあたって
は、地下構造物用蓋は鉤棒で持ち上げられた後に裏面側
を下にして開口部付近の路上に置かれることとなり、弁
体の回動部下端は路面と接触する。鉤棒を鍵孔に差し込
んだまま作業を行うことは適当でないので、鉤棒は一旦
鍵孔から抜き取られるが、地下構造物用蓋を開口部に戻
す場合には再び鉤棒を鍵孔に差し込み、引きずるように
して移動させる。地下構造物用蓋が鉤棒を抜き取った状
態のままの場合には鉤棒をそのまま差し込むことができ
るが、鉤棒を抜き取った後に手や足で蓋を多少移動させ
ることも多く、このような場合には弁体が揺動して弁蓋
が鍵孔を閉塞する状態となってしまうことがある。特
に、回動部下端が安定性を欠く形状に形成されている場
合には蓋を揺らしただけでも弁体が揺動して弁蓋が鍵孔
を閉塞してしまうし、弁蓋が鍵孔を閉塞するように付勢
するスプリング等のバネ手段を取り付けている場合に
は、バネ手段の付勢力も加わってきわめて簡単に鍵孔を
閉塞する方向に弁体が揺動してしまう。弁蓋が鍵孔を閉
塞している場合には弁蓋を押し下げるように鉤棒を差し
込まなければならないが、弁体の回動部は地下構造物用
の蓋本体の重量が加わって路面に押し付けられているの
で、蓋本体の重量が大きい場合には弁蓋を簡単に押し下
げることはできない。したがって、地下構造物用蓋を他
の作業員に多少持ち上げてもらい、回動部と路面とが接
触しない状態にしてから鉤棒を鍵孔に挿入しているが、
不安定な状態で鉤棒を挿入しなければならないために作
業性がよくないし、作業員一人で鉤棒を鍵孔に挿入して
地下構造物用蓋を引きずりながら地下構造物の開口部ま
で戻すのが好ましい場合もある。
される蝶番を備えている場合があり、この場合には蝶番
を中心として鍵孔側を上方に回動させることにより蓋を
開けることができるのであるが、蓋の重量が大きい場合
には蝶番を中心として路面等に沿って鉤棒で蓋を引っ張
って旋回させることにより開蓋が行われるのが普通であ
る。旋回による開蓋を行うと弁体の回動部下端がやはり
路面と接触することとなり、その結果やはり、蓋を引っ
張って逆方向に旋回させ、開口部に戻す場合の鉤棒の挿
入作業が煩雑となる。
接触する状態でおかれていても、簡単に鍵孔に鉤棒を挿
入することのできる地下構造物用蓋の提供を目的とす
る。
の本発明の地下構造物用蓋は、鍵孔を有し、この鍵孔を
塞ぐ弁体が裏面側に揺動可能に取り付けられた、地下構
造物の開口を閉塞するための地下構造物用蓋において、
前記弁体の下端部に、前記弁体が前記鍵孔を開放する方
向へ揺動するとき、前記弁体と接触地面との間に作用す
る摩擦力を軽減する摩擦力軽減手段を設けたものであ
る。本発明は裏面側を下にして路面上など(地面)に置
いたときに、弁体下端が路面などに接触する型の地下構
造物用蓋、より詳しくは弁体下端が蓋本体の重量を受け
て路面などに押し付けられる型の地下構造物用蓋に関す
る。
には、弁体に作用する接触地面からの摩擦抵抗は小さ
い。したがって、地下構造物用蓋が路面上などに弁体の
下端がこの路面等と接触する状態で置かれ、しかも弁体
が鍵孔を閉塞していても、鍵孔に臨んでいる弁体部分を
鉤棒の先端などで下側に押すだけで弁体は簡単に揺動し
て鍵孔が開放され、鉤棒をこの鍵孔内に差し込むことが
できる。弁体は弁蓋及びこの弁蓋から下側に延びる回動
部から構成されているのが普通であり、弁蓋が上下方向
に揺動できるように、すなわち地下構造物用の蓋本体の
上面と直交する面に沿って揺動できるように、あるいは
弁蓋の先端が上下に移動するように回動部はこの蓋本体
の裏面側に回動可能に取り付けられる。弁蓋は上昇して
鍵孔を塞ぎ、下降して鍵孔を開放する。鍵孔は蓋本体の
外周縁部を切り欠くようにして形成される場合が多い
が、外周部あるいはより内側に設けられた上面から下面
まで貫通する貫通孔の場合もある。
向へ揺動するときには、取り付け位置よりも鍵孔側の弁
体下端部が最下端部になるのが普通であり、したがって
取り付け位置よりも鍵孔側の弁体下端部が地面と接触す
る。そこで、摩擦力軽減手段は地下構造物用蓋への弁体
の取り付け位置よりも鍵孔側の弁体下端部に設けるべき
である。
す場合には鉤棒を鍵孔に差し込んだ状態で引きずるよう
にして移動させるので、弁体の下端部は地面を擦りなが
ら移動する。したがって、鉤棒を鍵孔に差し込んだとき
に地面と接触する弁体の下端部にこの移動を行いやすく
するような摺動部を構成しておくことが好ましい。摺動
部は摩擦力軽減手段よりも鍵孔側に構成され、鉤棒を鍵
孔に差し込んだときに地面と接触することとなる弁体の
下端部に設けられる。この摺動部は地下構造物用蓋を引
きずるときに弁体の下端部と接触地面との間に作用する
摩擦力を軽減するように構成される。
孔が形成された蓋本体と、弁蓋及びこの弁蓋から下側に
延びる回動部から構成され、この回動部の上端部分又は
前記弁蓋の後端部が前記蓋本体の裏面側に回動可能に取
り付けられている弁体と、を備え、前記弁蓋が上下方向
に揺動して前記鍵孔を開閉する、地下構造物の開口を閉
塞するための地下構造物用蓋であって、前記弁体の前記
回動部の下端部分にはこの回動部が地面と接触した状態
で回動するときの摩擦力軽減手段が構成されていて、こ
の摩擦力軽減手段は、前記弁蓋が前記鍵孔を開放する方
向へ揺動するときに、前記弁体の前記回動部と接触地面
との間に作用する摩擦力を軽減するように構成されてい
る地下構造物用蓋、と表現することができる。そして、
摩擦力軽減手段は弁体の回動部の下端部分に構成され、
この摩擦力軽減手段は回動部の上端部分又は弁蓋の後端
部の蓋本体裏面側への取り付け位置よりも鍵孔側に設け
られるのが普通であり、また摩擦力軽減手段よりも鍵孔
側の回動部の下端部分には摺動部が構成されている場合
が多い。摩擦力軽減手段を簡単に構成するには回動部の
下端面を円弧状面に形成すればよい。円弧状面は回動部
の回動方向に湾曲する。より具体的には、弁蓋が鍵孔を
塞いだ状態での回動部の最下端前後を、あるいは少なく
とも最下端から前方を、すなわち開蓋方向に回動部を回
動させたときに最下端となる範囲を円弧状面として形成
する。
っても効果的な摩擦力軽減手段を構成することができ
る。回転ローラは回動部下面よりも下側に突出するよう
に取り付けられるが、より具体的には弁蓋が鍵孔を塞い
だ状態のときにローラの最下端が路面等と接触するよう
に取り付け、かつ鉤棒の差し込みが可能になるまで回動
部が回動する間、ローラが路面等と接触し続けるように
ローラの突出量を設計するのが普通である。好ましく
は、鉤棒の差し込みが可能になるまで回動部が回動した
ときには、回転ローラより前方の回動部下面が路面等と
接触することとなるように構成する。この技術は次の発
明に包含される。 (1)外周部に鍵孔が形成された蓋本体と、弁蓋及びこ
の弁蓋から下側に延びる回動部から構成され、この回動
部の上端部分又は前記弁蓋の後端部が前記蓋本体の裏面
側に回動可能に取り付けられている弁体と、を備え、前
記弁蓋が上下方向に揺動して前記鍵孔を開閉する、地下
構造物の開口を閉塞するための地下構造物用蓋であっ
て、前記弁体の前記回動部の下端部分にはこの回動部が
地面と接触した状態で回動するときの摩擦力軽減手段が
構成されていて、この摩擦力軽減手段は、前記回動部下
面よりも下側に突出するようにこの回動部に取り付けら
れた回転ローラによって構成され、この回転ローラは、
前記鍵孔が塞がれた状態から鉤棒の差し込みが可能なよ
うに開放されるまで地面と接触し続けるように構成され
ている地下構造物用蓋。 (2)前記回転ローラは、前記鍵孔が鉤棒の差し込みが
可能なように開放されたときに前記回転ローラより前方
の前記回動部下面が地面と接触することとなるように構
成されている(1)記載の地下構造物用蓋。ところで、
単一の回転ローラにより摩擦力軽減手段を構成すること
も可能であるが、単一の回転ローラを用いると蓋本体が
傾きやすく、路面等と接触するのが回転ローラの左右ど
ちらかの縁部となって十分な摩擦力軽減効果を得ること
ができないおそれがある。したがって、より安定した状
態で回動部を回動させるためにはすくなくとも回転ロー
ラを回動部の両側に設けることが好ましい。
を参照して説明する。
ホール構造物に取り付けた状態を示す断面図である。
体3は、裏面側に補強リブ5が一体的に形成された薄肉
の円盤状に構成され、裏面側外周部に上端が回動可能に
取り付けられて揺動できるように構成された蝶番7が、
蓋受枠9(マンホール構造物)の内周面に設けられた蝶
番受け11の挿入孔13内に差し込まれてこの蓋受枠9
の開口部に嵌め込まれている。蝶番7は上端部両側に支
持ピン15を有していて、この支持ピン15が蓋本体3
の裏面に一体的に形成されたブラケット17に回動可能
に支えられて取り付けられている。蓋本体3の外周部に
は蝶番7と反対側に切欠き状の鍵孔19が形成されてい
て、蓋本体3の裏面側にはこの鍵孔19を下側から塞ぐ
弁体21が揺動可能に取り付けられている。弁体21は
鍵孔19を開閉する弁蓋23と、この弁蓋23から下側
に延びる回動部25とから構成されていて、回動部25
の上端部分両側には支持ピン27が形成され、この支持
ピン27が蓋本体3の裏面に一体的に形成されたブラケ
ット29に回動可能に支えられている。図2に詳細を示
すように、弁蓋23は回動部25の上端から水平前方に
一体的に延びる弁座31と、この弁座31の上面に載せ
られたゴム製のパッキン33と、このパッキン33の上
面に載せられたパッキン押さえ35とから構成され、弁
座31とパッキン押さえ35とは、通常はパッキン33
を貫通するボルト(図示せず)によって締め付けられ
て、パッキン33を固定して挟み込んでいる(図2は弁
体21の斜視図)。パッキン押さえ35は鍵孔19より
も平面の大きさが多少小さく形成され、パッキン33は
鍵孔19よりも平面の大きさが多少大きく形成されてい
て、弁蓋23はパッキン押さえ35が鍵孔19内に嵌り
込み、パッキン33が鍵孔19の下面側周囲に当接する
ことによってこの鍵孔19を閉塞するが、パッキン33
は必ずしも鍵孔19を密封的に閉塞するとは限らず、ガ
ス抜き通路が形成されるような形状に構成されているこ
とも多い。なお、図1中37は蝶番7の中間部に形成さ
れた、蝶番受け11と係合して蓋本体3の浮き上がりを
防止する鉤状突起、39は蝶番7の下端部に形成された
抜け止め突起であり、この抜け止め突起39が蝶番受け
11に当接するまで蓋本体3を持ち上げることができ
る。
較的幅が狭く形成され、蓋受枠9に設けられた係止部4
1に係合する鉤状突起43を先端に一体的に有している
が、後端部両側に外側へ大きく延びるウェイト45が一
体的に形成されている(一方側のウェイト45のみ図
示)。ウェイト45は弁蓋23が鍵孔19を閉塞する状
態においても支持ピン27よりも後側に位置するように
形成されているので、言い換えると弁体21あるいは弁
蓋23の揺動中心よりも後側に位置しているので、弁蓋
23は常に鍵孔19を閉塞するようにこのウェイト45
によって前方に付勢されている。回動部25のウェイト
45よりも前側の部分には大きなくぼみ47が形成され
てこの前側の部分は軽く構成されているので、ウェイト
45による付勢効果は高められているが、弁蓋23をよ
り強く鍵孔19部分に押し付けるために、または傾斜地
でウェイト45の付勢力が弱まったり、付勢力が逆方向
に作用するなどして弁蓋23が開きやすくなることを防
止するために、回動部25の後面(ウェイト45の後端
面)と蓋本体3の裏面との間にはスプリング等の付勢手
段(本実施例ではダブルトーションスプリング)49が
配置されている。ダブルトーションスプリング49の連
続側一端部は、一対のウェイト45の間の後面にねじ込
まれた係止用ビスに引っかけられてこの係止用ビスの頭
部51により挟み付けられて固定され、一対の他端部は
蓋本体3の裏面に一体的に形成された一対のスプリング
押さえ片53間に挟み込まれて位置決めされていて、コ
イル部は弁体21のウェイト45よりも上側の後面に形
成された湾曲状くぼみ55内に収められている。弁蓋2
3が鍵孔19を閉塞する状態において、回動部25の下
面57は中間部分59が水平状に、前側部分61が前方
に向かって緩やかに上昇するように、そして後側部分6
3(一対のウェイト45の間の下面)が後側に向かって
多少急に上昇するように形成されている。
る左右一対の突起軸65が一体的に形成されていて、こ
の突起軸65にはそれぞれ回動部25の下面57の中間
部分59よりも下側に突出するように回転ローラ67が
回転自在に取り付けられている。
開放するには、鍵孔19に鉤棒69の先端部を挿入して
弁蓋23を押し下げて鉤棒69の先端を鍵孔19の裏面
側周辺に引っかけ(図3参照:図3は弁蓋23を開けた
状態を示す断面図)、やはり蓋本体3の外周部に形成さ
れている2つの袋状のこじり孔71(図4参照)にそれ
ぞれ鉤棒(図示せず)の先端部を挿入して引っかけて蓋
本体3全体を蓋受枠9内から引き上げる。こじり孔71
はマンホール蓋1が長期間にわたって開けられないでい
たために錆の発生などにより蓋受枠9に食い込んだ状態
となっていて開きにくくなっている場合に蓋本体3をこ
じるために用いられるものであるが、蓋本体3の引き上
げ時に鍵孔19とともに用いる場合もある。そして、蝶
番受け11の挿入孔13内に差し込まれている蝶番7を
中心として蓋本体3を路面に沿って旋回させる(図4参
照:図4はマンホール蓋1を開ける場合を説明する平面
図)。マンホール蓋1を閉じる場合には蓋本体3の鍵孔
19に鉤棒69の先端部を挿入する。鉤棒69の先端部
はT字状に形成されていて、弁蓋23を押し下げてから
側方に延びる先端の両引っかけ部72を鍵孔19の裏面
側周辺に引っかけることとなるが、弁蓋23が鍵孔19
を閉塞していても(この場合には回転ローラ67が路面
と接触している)、図5に示すように鉤棒69の先端部
で弁蓋23の上面を下側に向かって押すと(図5a)、
回転ローラ67の回転により回動部25が開蓋方向に、
すなわち後方に向かって回動し、弁蓋23は下側に向か
って揺動して鉤棒69を挿入できるように鍵孔19を開
放する(図5b)。そして、鉤棒69を90度回転させ
て先端部に形成されている側方に延びる両引っかけ部7
2を鍵孔19の裏面側周辺に引っかける(図5c:図5
は路面に接触した状態の弁体21の揺動状態を説明する
断面図)。この状態では回動部25の下面57の前側部
分61(より具体的には前側部分61の後半箇所)が路
面と接触しているので、鉤棒69で蓋本体3を引きずっ
て旋回させても回転ローラ67を傷めるおそれは少ない
が、開蓋時と同様にこじり孔71(図4参照)に鍵棒の
先端を引っかけて蓋本体3を多少持ち上げるようにして
移動させることも可能である。開蓋状態を安定したもの
とするために前側部分61の後半箇所は直線状に形成さ
れている(図2も参照)。左右方向の安定性をも考慮す
るときは、前側部分61の後半箇所を平面状に形成すべ
きである。なお、鉤棒を挿入可能な鍵孔を有し、この鍵
孔を塞ぐ弁体が裏面側に揺動可能に取り付けられた、地
下構造物の開口を閉塞するための地下構造物用蓋におい
て、前記弁体の下端部に、前記弁体が揺動して前記鍵孔
に前記鉤棒を係止させることが可能となったときにこの
弁体の揺動を拘束する揺動拘束手段としての係止手段又
は摩擦手段(より具体的には路面等と平行状態で接触す
る直線状部又は平面状部)を形成した地下構造物用蓋、
を用いれば、摩擦力軽減手段をあえて設けなくてもよい
場合がある。地下構造物用蓋を移動させて地下構造物を
開口させ、当該蓋を路面等の地面に置いたとき、鍵孔か
ら鉤棒を抜き取ってしまっても弁体の揺動が拘束されて
弁体は簡単には鍵孔を閉塞するように揺動しないので、
地下構造物の開口の閉塞時に鉤棒を鍵孔にそのまま挿入
できるからである。下面57の前側部分61の左右両縁
箇所には、旋回を円滑に行わせるための丸味74(図6
及び図1参照:図6は回動部25の下面57の前側部分
61の形状を示すための断面図)が形成されているが、
すなわち回動部25の下面57の前側部分61は摺動部
を構成しているが、この丸味74の大きさは通常施され
る面取りの2倍程度とすることが好ましい。また、旋回
を円滑に行わせるために、回転ローラ67を垂直軸又は
ほぼ垂直な軸を中心として回転できるように取り付けて
キャスタを構成することも可能である。弁蓋23の押し
下げは弁蓋23の上面外端部を足で踏むことによって行
ってもよい。また、マンホール蓋1が簡単に開けられて
しまうことを効果的に防止するために、鍵孔19の周壁
に嵌合溝を巡らし、この嵌合溝に鉤棒69の先端の両引
っかけ部72を嵌合させることによってのみ引っかけ部
72を蓋本体3に引っかけることができるように構成し
てもよい。
状態のこの弁体の揺動状態を説明する断面図である。
側の構成を変更したものである。弁体73の回動部75
は下面77の中間部分79が支持ピン27を中心とする
円弧状面に形成されている。したがって、蓋本体3を路
面上においたときにやはり弁蓋23が鍵孔19を閉塞し
ていても(この場合には中間部分79が路面と接触して
いる)、図7aに示すように鍵棒69の先端部で弁蓋2
3の上面を下側に向かって押すと、回動部75が開蓋方
向に、すなわち後方に向かって円滑に回転し、弁蓋23
は下側に向かって揺動して鍵棒69を挿入できるように
鍵孔19を開放する(図7b)。回動部75の下面77
の前側部分81は回動部25の下面57の前側部分61
と同様の形状を有して摺動部を構成している。
物用蓋を用いれば、蓋が路面等に置かれていても弁体を
簡単に揺動させて鉤棒を鍵孔内に挿入することができ
る。
物に取り付けた状態を示す断面図である。
ある。
る断面図である。
図である。
弁体の揺動状態を説明する断面図である。
段)
Claims (3)
- 【請求項1】 鍵孔を有し、この鍵孔を塞ぐ弁体が裏面
側に揺動可能に取り付けられた、地下構造物の開口を閉
塞するための地下構造物用蓋において、 前記弁体の下端部に、前記弁体が前記鍵孔を開放する方
向へ揺動するとき、前記弁体と接触地面との間に作用す
る摩擦力を軽減する摩擦力軽減手段を設けたことを特徴
とする地下構造物用蓋。 - 【請求項2】 地下構造物用蓋への前記弁体の取り付け
位置よりも前記鍵孔側の前記弁体の下端部に前記摩擦力
軽減手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の地下
構造物用蓋。 - 【請求項3】 前記摩擦力軽減手段よりも前記鍵孔側の
前記弁体の下端部に摺動部を設けたことを特徴とする請
求項1又は請求項2記載の地下構造物用蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03561397A JP3752041B2 (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | 地下構造物用蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03561397A JP3752041B2 (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | 地下構造物用蓋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10219721A true JPH10219721A (ja) | 1998-08-18 |
JP3752041B2 JP3752041B2 (ja) | 2006-03-08 |
Family
ID=12446704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03561397A Expired - Lifetime JP3752041B2 (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | 地下構造物用蓋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3752041B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101629399B1 (ko) * | 2015-11-19 | 2016-06-21 | (주)한국주조 | 보수형 잠금구조를 갖는 맨홀뚜껑 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2940986B1 (fr) * | 2009-01-15 | 2011-01-07 | Saint Gobain Pont A Mousson | Ensemble d'articulation et dispositif de voirie correspondant |
-
1997
- 1997-02-03 JP JP03561397A patent/JP3752041B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101629399B1 (ko) * | 2015-11-19 | 2016-06-21 | (주)한국주조 | 보수형 잠금구조를 갖는 맨홀뚜껑 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3752041B2 (ja) | 2006-03-08 |
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