JPH10219216A - ホットメルト接着剤組成物 - Google Patents

ホットメルト接着剤組成物

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JPH10219216A
JPH10219216A JP4459197A JP4459197A JPH10219216A JP H10219216 A JPH10219216 A JP H10219216A JP 4459197 A JP4459197 A JP 4459197A JP 4459197 A JP4459197 A JP 4459197A JP H10219216 A JPH10219216 A JP H10219216A
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JP
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weight
melt adhesive
hot melt
adhesive composition
wax
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JP4459197A
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Inventor
Takeshi Miyake
武司 三宅
Tsukasa Ishimoto
司 石本
Takuo Miyamoto
拓郎 宮本
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Sekisui Chemical Co Ltd
Arakawa Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Arakawa Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐寒接着性及び低溶融粘度を保持しつつ、耐
熱接着性が改良されたホットメルト接着剤組成物を提供
する。 【解決手段】 (a)エチレン系共重合体5〜94重量
%、(b)ロジンフェノール樹脂に多価アルコールを反
応させて得られる反応生成物であって、軟化点が140
〜170℃である粘着付与樹脂5〜90重量%、及び、
(c)フイッシャートロプシュワックス1〜40重量%
からなるホットメルト接着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐寒接着性及び低
溶融粘度を保持しつつ、耐熱接着性が改良されたホット
メルト接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ホットメルト接着剤は、無溶剤で使用す
ることができ、また、瞬間接着、高速接着が可能である
という工程上、経済上の利点を有しているため、製本、
包装、木工等の分野を主体として大量に使用されてい
る。ホットメルト接着剤組成物のベースポリマーとして
は、柔軟性、加熱安定性、価格等の観点から、エチレン
−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−エチルア
クリレート共重合体(EEA)等のエチレン系共重合体
が汎用されている。また、これらベースポリマーに配合
される粘着付与樹脂としては、ロジン系、テルペン系等
の天然樹脂や、各種石油樹脂等が用いられている。
【0003】例えば、特開平2−55783号公報に
は、粘着付与樹脂として特定のロジンフェノール樹脂を
用いることにより、加熱安定性、高温接着力、常温接着
力のいずれにも優れたホットメルト接着剤組成物が開示
されている。しかしながら、このような従来のホットメ
ルト接着剤組成物は、いずれも、耐寒接着性及び低溶融
粘度を保持しつつ、優れた耐熱接着性を発揮することが
できなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、耐寒接着性及び低溶融粘度を保持しつつ、耐熱接着
性が改良されたホットメルト接着剤組成物を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)エチレ
ン系共重合体5〜94重量%、(b)ロジンフェノール
樹脂に多価アルコールを反応させて得られる反応生成物
であって、軟化点が140〜170℃である粘着付与樹
脂5〜90重量%、及び、(c)フイッシャートロプシ
ュワックス1〜40重量%からなるホットメルト接着剤
組成物である。
【0006】本発明は、また、(a)エチレン系共重合
体5〜94重量%、(b)ロジンフェノール樹脂に多価
アルコールを反応させて得られる反応生成物であって、
軟化点が140〜170℃である粘着付与樹脂5〜90
重量%、及び、(c)平均炭素数33〜38であり、そ
の標準偏差が4以下のパラフィンワックス1〜40重量
%からなるホットメルト接着剤組成物である。以下に本
発明を詳述する。
【0007】本発明のホットメルト接着剤組成物は、エ
チレン系共重合体、粘着付与樹脂、及び、ワックスから
なるものである。
【0008】上記エチレン系共重合体としては、従来よ
りホットメルト接着剤組成物のベースポリマーとして用
いられているものであれば特に限定されないが、エチレ
ンと、モノカルボン酸ビニルエステル及びアクリル酸エ
ステルの1種又は2種以上との共重合体を好適に用いる
ことができる。
【0009】上記エチレン系共重合体は、モノカルボン
酸ビニルエステル、アクリル酸エステル等の極性成分
を、10〜60重量%含有するものであることが好まし
い。より好ましくは、15〜45重量%である。
【0010】上記エチレン系共重合体のメルトフローレ
ートは、0.1〜1000が好ましい。より好ましく
は、1〜500である。なお、上記メルトフローレート
とは、ASTMD−1238に従い、190℃、荷重2
160gにおいて、10分間で流出したグラム数をい
う。
【0011】本発明において、上記エチレン系共重合体
の配合割合は、相溶性、接着強度、溶融粘度、オープン
タイム、固化速度等のバランスを総合的に勘案すると、
5〜94重量%である。5重量%未満であると、耐寒接
着性が低下し、94重量%を超えると、溶融粘度が高く
なりすぎて作業性が悪化するので、上記範囲に限定され
る。好ましくは、10〜70重量%である。
【0012】上記粘着付与樹脂は、ロジンフェノール樹
脂に多価アルコールを反応させて得られる反応生成物で
ある。上記ロジンフェノール樹脂とは、ロジンと、フェ
ノール類とを、硫酸、三フッ化ホウ素、塩化水素等の酸
触媒存在下に付加反応させることにより得られるもので
ある。また、これを高分子化したものであってもよい。
この場合において、ロジンとフェノール類とのモル仕込
み比率は、1:0.8〜1:1.5が好ましい。また、
付加反応は、130〜200℃、4〜10時間の条件で
行うことが好ましい。また、高分子化反応は、250〜
350℃、2〜8時間の条件で行うことが好ましい。
【0013】また、上記ロジンフェノール樹脂として
は、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ触
媒の存在下にフェノール類とホルムアルデヒドとを付加
反応させて得られるレゾール型フェノール樹脂と、ロジ
ンとを、硫酸、三フッ化ホウ素、塩化水素等の酸触媒存
在下に反応させることにより得られるいわゆるロジン変
性フェノール樹脂であってもよい。この場合において、
フェノール類とホルムアルデヒドとの仕込み比率は、ホ
ルムアルデヒド1モルに対してフェノール類1〜4モル
が好ましい。その付加反応は、40〜100℃、1〜5
時間の条件で行うことが好ましい。また、レゾール型フ
ェノール樹脂とロジンとの仕込み比率は、ロジン1モル
に対してレゾール型フェノール樹脂0.2〜1.3モル
が好ましい。その反応は、200〜270℃、1〜8時
間の条件で行うことが好ましい。
【0014】上記ロジンとしては特に限定されず、例え
ば、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン、重合
ロジン等が挙げられる。上記フェノール類としては、上
記ロジンに付加可能なものであれば特に限定されず、例
えば、フェノール、クレゾール、β−ナフトール、p−
t−ブチルフェノール、p−オクチルフェノール、p−
ノニルフェノール等が挙げられる。
【0015】上記ロジンフェノール樹脂に多価アルコー
ルを反応させる場合においては、上記ロジンフェノール
樹脂のカルボキシル基のうち、10〜100当量%程度
がエステル化されていればよい。従って、上記ロジンフ
ェノール樹脂に多価アルコールを反応させて得られる反
応生成物中には、未反応のロジンフェノール樹脂が含ま
れていてもよい。
【0016】上記多価アルコールとしては特に限定され
ず、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル等の二価アルコール;グリセリン等の三価アルコー
ル;ペンタエリスリトール等の四価アルコール等が挙げ
られる。これらのうち、ペンタエリスリトールが好適に
用いられる。一価アルコールは得られる樹脂の軟化点が
低くなるので、好ましくない。
【0017】上記ロジンフェノール樹脂に上記多価アル
コールを反応させて得られる反応生成物は、具体的に
は、例えば、以下のようにして製造することができる。
不活性ガス中、p−トルエンスルホン酸、リン酸等のエ
ステル化触媒の存在下又は不存在下に、上記ロジンフェ
ノール樹脂のカルボキシル基のエステル化率が上記範囲
となるような所定量の上記多価アルコールを仕込んだ後
加熱反応させ、反応生成水を系外に除去することにより
製造することができる。この場合において、加熱反応
は、150〜300℃、2〜10時間の条件で行うこと
が好ましい。
【0018】上記粘着付与樹脂の軟化点は、140〜1
70℃である。140℃未満であると、耐熱接着性が低
下し、170℃を超えると、耐寒接着性が低下するの
で、上記範囲に限定される。好ましくは、148〜17
0℃である。
【0019】本発明において、上記粘着付与樹脂の配合
割合は、相溶性、接着強度、溶融粘度、オープンタイ
ム、固化速度等のバランスを総合的に勘案すると、5〜
90重量%である。5重量%未満であると、物性改善の
効果がなく、90重量%を超えると、耐熱接着性又は耐
寒接着性のいずれかが低下するので、上記範囲に限定さ
れる。好ましくは、10〜70重量%である。
【0020】従来のホットメルト接着剤組成物において
は、ワックスとして、例えば、ポリエチレンワックス、
ポリプロピレンワックス、アタクチックポリプロピレン
ワックス等の合成ワックス;パラフィンワックス、マイ
クロワックス等の石油ワックス;木ロウ、カルバナロ
ウ、ミツロウ等の天然ワックス等が一般に用いられてい
る。しかしながら、上記合成ワックス及び上記石油ワッ
クスは、上記エチレン系共重合体及び上記粘着付与樹脂
との相溶性に劣るため、耐熱接着性と耐寒接着性とを両
立させることができなかった。また、上記石油ワックス
は、一般に融点が低く、耐熱接着性に劣るという問題も
あった。上記天然ワックスは、物性のバラツキが大き
く、長期保存すると空気中の酸素によって酸化劣化して
しまうという問題があった。そこで、本発明において
は、上記ワックスとして、フイッシャートロプシュワッ
クスを用いる。
【0021】上記フイッシャートロプシュワックスとし
ては特に限定されず、炭素数33以上の不飽和炭化水素
をフイッシャートロプシュ法によって得られる合成炭化
水素を用いる。このようなものとしては、例えば、パラ
フリントH1(サゾール社製)、上記パラフリントH1
より分子量分布が狭いFT−100(シェル社製)等が
挙げられる。上記フイッシャートロプシュワックスは、
上記エチレン系共重合体及び上記粘着付与樹脂との相溶
性が非常によいため、本発明のホットメルト接着剤組成
物に充分な性能を付与することができる。
【0022】本発明2においては、上記ワックスとし
て、平均炭素数33〜38であり、その標準偏差が4以
下のパラフィンワックスを用いる。パラフィンワックス
は、一般に、平均炭素数が大きいと、上記エチレン系共
重合体及び上記粘着付与樹脂との相溶性が悪く、平均炭
素数が小さいと、耐熱接着性を発揮する際の障害とな
る。本発明において用いられる上記平均炭素数33〜3
8であり、その標準偏差が4以下のパラフィンワックス
は、パラフィンワックスの高分子量側と低分子量負側と
をともに精製により取り除いたものであるので、このよ
うな問題がなく、本発明のホットメルト接着剤組成物に
充分な性能を付与することができる。
【0023】本発明において、上記フイッシャートロプ
シュワックス又は上記平均炭素数33〜38であり、そ
の標準偏差が4以下のパラフィンワックスの配合割合
は、相溶性、接着強度、溶融粘度、オープンタイム、固
化速度等のバランスを総合的に勘案すると、1〜40重
量%である。1重量%未満であると、溶融粘度が高くな
りすぎて作業性が悪化し、40重量%を超えると、接着
強度が低下するので、上記範囲に限定される。好ましく
は、5〜30重量%である。
【0024】本発明のホットメルト接着剤組成物には、
使用目的に応じて、酸化防止剤、耐候安定剤、フィラ
ー、可塑剤、オイル等を添加することができる。
【0025】本発明のホットメルト接着剤組成物は、段
ボール、カートン等の紙器の組み立てや封緘;自動車部
品、電気・電子部品、衛生用品、書籍、雑誌等の製造等
に利用することができる。
【0026】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0027】実施例1 攪拌装置、冷却管、及び、窒素導入管を備えた反応装置
に、ロジンフェノール樹脂(タマノール803L、荒川
化学工業社製)100重量部、及び、グリセリン3重量
部を仕込んだ後、窒素気流下において系内温度が250
℃になるまで加熱した。同温度で2時間反応させた後、
更に280℃まで昇温し、同温度で5時間反応させた。
その後、減圧下に低沸留分を1時間除去し、ロジンフェ
ノール樹脂のグリセリンエステルを得た。このものを粘
着付与樹脂(I)とした。粘着付与樹脂(I)の軟化点
は150.0℃、酸価は16.6であった。
【0028】粘着付与樹脂(I)40重量%と、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体(EVA210、酢酸ビニル含
有量28重量%、メルトフローレート400、三井デュ
ポンポリケミカル社製)40重量%と、フイッシャート
ロプシュワックス1(パラフリントH1、サゾール社
製)20重量%とを180℃で溶融混合し、ホットメル
ト接着剤を得た。
【0029】得られたホットメルト接着剤について、以
下のようにして試験を行った。結果を表1に示した。接着試験片作成方法 ホットメルト接着剤を、ホットメルトオープンタイムテ
スター(旭化学合成社製)を用いて、塗布温度180
℃、塗布量0.03g/cm2 、塗工速度7.5m/m
in、オープンタイム2秒、プレス荷重2kgで貼り合
わせた。(サイズ:50mm×100mm)
【0030】接着試験用被着体 被着体は、汎用のダンボール(K′′ライナー)を使用
した。接着力測定方法 接着試験片作成方法にて作成した試験片を、25mm×
100mmサイズに切断し、引張り試験機にて、クロス
ヘッドスピード100mm/minでT−剥離強度を測
定した。測定は20℃で行った。
【0031】耐熱接着性測定方法(剥離接着破壊時間) 接着試験片作成方法にて作成した試験片を、T型剥離状
態の基材とし、300g/25mm荷重を吊して、65
℃にセットしたオーブン中において、基材の接着剤が錘
に耐えかねて接着破壊(錘が落下)する時間を剥離接着
破壊時間として評価した。
【0032】実施例2 粘着付与樹脂(I)40重量%と、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体(EVA210、酢酸ビニル含有量40重量
%、メルトフローレート400、三井デュポンポリケミ
カル社製)40重量%と、フイッシャートロプシュワッ
クス2(FT−100、シェル社製)40重量%とを1
80℃で溶融混合し、ホットメルト接着剤を得た。得ら
れたホットメルト接着剤について、実施例1と同様の試
験を行い、結果を表1に示した。
【0033】実施例3 実施例1と同様の反応装置に、ロジンフェノール樹脂
(タマノール900、荒川化学工業社製)100重量
部、及び、ペンタエリスリトール5重量部を仕込んだ
後、窒素気流下において系内温度が250℃になるまで
加熱した。同温度で2時間反応させた後、更に280℃
まで昇温し、同温度で8時間反応させた。その後、減圧
下に低沸留分を1時間除去し、ロジンフェノール樹脂の
ペンタエリスリトールエステルを得た。このものを粘着
付与樹脂(II)とした。粘着付与樹脂(II)の軟化
点は149.0℃、酸価は11.3であった。
【0034】粘着付与樹脂(II)40重量%と、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体(EVA210、酢酸ビニル
含有量28重量%、メルトフローレート400、三井デ
ュポンポリケミカル社製)40重量%と、フイッシャー
トロプシュワックス1(パラフリントH1、サゾール社
製)20重量%とを180℃で溶融混合し、ホットメル
ト接着剤を得た。得られたホットメルト接着剤につい
て、実施例1と同様の試験を行い、結果を表1に示し
た。
【0035】実施例4 実施例1と同様の反応装置に、ロジンフェノール樹脂
(タマノール900、荒川化学工業社製)100重量
部、及び、ペンタエリスリトール5重量部を仕込んだ
後、窒素気流下において系内温度が250℃になるまで
加熱した。同温度で2時間反応させた後、更に280℃
まで昇温し、同温度で8時間反応させた。その後、減圧
下に低沸留分を4時間除去し、ロジンフェノール樹脂の
ペンタエリスリトールエステルを得た。このものを粘着
付与樹脂(III)とした。粘着付与樹脂(III)の
軟化点は166.0℃、酸価は13.6であった。
【0036】粘着付与樹脂(III)40重量%と、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体(EVA210、酢酸ビニ
ル含有量28重量%、メルトフローレート400、三井
デュポンポリケミカル社製)40重量%と、フイッシャ
ートロプシュワックス1(パラフリントH1、サゾール
社製)20重量%とを180℃で溶融混合し、ホットメ
ルト接着剤を得た。得られたホットメルト接着剤につい
て、実施例1と同様の試験を行い、結果を表1に示し
た。
【0037】比較例1 エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA210、酢酸ビ
ニル含有量28重量%、メルトフローレート400、三
井デュポンポリケミカル社製)40重量%と、ロジンフ
ェノール樹脂(タマノール803L、荒川化学工業社
製)40重量%と、フイッシャートロプシュワックス1
(パラフリントH1、サゾール社製)20重量%とを1
80℃で溶融混合し、ホットメルト接着剤を得た。得ら
れたホットメルト接着剤について、実施例1と同様の試
験を行い、結果を表1に示した。
【0038】比較例2 実施例1と同様の反応装置に、ロジンフェノール樹脂
(タマノール803L、荒川化学工業社製)100重量
部、及び、ジエチレングリコール5重量部を仕込んだ
後、窒素気流下において系内温度が250℃になるまで
加熱した。同温度で2時間反応させた後、更に280℃
まで昇温し、同温度で8時間反応させた。その後、減圧
下に低沸留分を1時間除去し、ロジンフェノール樹脂の
ジエチレングリコールエステルを得た。このものを粘着
付与樹脂(IV)とした。粘着付与樹脂(IV)の軟化
点は123.0℃、酸価は18.1であった。
【0039】粘着付与樹脂(IV)40重量%と、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体(EVA210、酢酸ビニル
含有量28重量%、メルトフローレート400、三井デ
ュポンポリケミカル社製)40重量%と、フイッシャー
トロプシュワックス1(パラフリントH1、サゾール社
製)20重量%とを180℃で溶融混合し、ホットメル
ト接着剤を得た。得られたホットメルト接着剤につい
て、実施例1と同様の試験を行い、結果を表1に示し
た。
【0040】
【表1】
【0041】実施例5 フイッシャートロプシュワックスの代わりに、平均炭素
数36.3、炭素数分布28〜46、標準偏差3.1の
パラフィンワックス(HNP−9、融点75.1℃、日
本精鑞社製)を用いたこと以外は、実施例1と同様にし
てホットメルト接着剤を得、試験を行った。結果を表2
に示した。
【0042】実施例6 フイッシャートロプシュワックスの代わりに、平均炭素
数36.3、炭素数分布28〜46、標準偏差3.1の
パラフィンワックス(HNP−9、融点75.1℃、日
本精鑞社製)を用いたこと以外は、実施例3と同様にし
てホットメルト接着剤を得、試験を行った。結果を表2
に示した。
【0043】実施例7 フイッシャートロプシュワックスの代わりに、平均炭素
数36.3、炭素数分布28〜46、標準偏差3.1の
パラフィンワックス(HNP−9、融点75.1℃、日
本精鑞社製)を用いたこと以外は、実施例3と同様にし
てホットメルト接着剤を得、試験を行った。結果を表2
に示した。
【0044】比較例3 フイッシャートロプシュワックスの代わりに、平均炭素
数36.3、炭素数分布28〜46、標準偏差3.1の
パラフィンワックス(HNP−9、融点75.1℃、日
本精鑞社製)を用いたこと以外は、比較例1と同様にし
てホットメルト接着剤を得、試験を行った。結果を表2
に示した。
【0045】比較例4 フイッシャートロプシュワックスの代わりに、平均炭素
数36.3、炭素数分布28〜46、標準偏差3.1の
パラフィンワックス(HNP−9、融点75.1℃、日
本精鑞社製)を用いたこと以外は、比較例2と同様にし
てホットメルト接着剤を得、試験を行った。結果を表2
に示した。
【0046】
【表2】
【0047】
【発明の効果】本発明のホットメルト接着剤組成物は、
上述の構成からなるので、耐寒接着性及び低溶融粘度を
保持しつつ、耐熱接着性にも優れたものである。従っ
て、ホットメルト接着剤組成物を冬用、夏用(特に盛夏
用)と使い分けることなく、一年中、高速製造ライン等
で好適に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 拓郎 大阪市鶴見区鶴見1丁目1番9号 荒川化 学工業株式会社研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)エチレン系共重合体5〜94重量
    %、(b)ロジンフェノール樹脂に多価アルコールを反
    応させて得られる反応生成物であって、軟化点が140
    〜170℃である粘着付与樹脂5〜90重量%、及び、
    (c)フイッシャートロプシュワックス1〜40重量%
    からなることを特徴とするホットメルト接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 (a)エチレン系共重合体5〜94重量
    %、(b)ロジンフェノール樹脂に多価アルコールを反
    応させて得られる反応生成物であって、軟化点が140
    〜170℃である粘着付与樹脂5〜90重量%、及び、
    (c)平均炭素数33〜38であり、その標準偏差が4
    以下のパラフィンワックス1〜40重量%からなること
    を特徴とするホットメルト接着剤組成物。
JP4459197A 1997-02-12 1997-02-12 ホットメルト接着剤組成物 Pending JPH10219216A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007284610A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Yasuhara Chemical Co Ltd ホットメルト接着剤
JP2012246375A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Yasuhara Chemical Co Ltd ホットメルト接着剤組成物

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007284610A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Yasuhara Chemical Co Ltd ホットメルト接着剤
JP2012246375A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Yasuhara Chemical Co Ltd ホットメルト接着剤組成物

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