JPH10219075A - 改質ポリプロピレン系樹脂組成物およびそれを含有してなるポリプロピレン系樹脂組成物 - Google Patents

改質ポリプロピレン系樹脂組成物およびそれを含有してなるポリプロピレン系樹脂組成物

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JPH10219075A
JPH10219075A JP2151497A JP2151497A JPH10219075A JP H10219075 A JPH10219075 A JP H10219075A JP 2151497 A JP2151497 A JP 2151497A JP 2151497 A JP2151497 A JP 2151497A JP H10219075 A JPH10219075 A JP H10219075A
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polypropylene
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JP2151497A
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Taizo Aoyama
泰三 青山
Keijun Kin
恵順 金
Yoshifumi Fukui
祥文 福井
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 すぐれた透明性、耐衝撃性および加工性を同
時に満足する改質ポリプロピレン系樹脂組成物およびそ
れを含有したポリプロピレン系樹脂組成物を提供するこ
と。 【解決手段】 ポリプロピレン系樹脂(a)に芳香族ビ
ニル系単量体(b)をグラフト共重合させてなるグラフ
ト化ポリプロピレン系樹脂と、前記ポリプロピレン系樹
脂(a)の屈折率と実質的に等しい屈折率を有するゴム
状重合体(c)とを含有してなる改質ポリプロピレン系
樹脂組成物、およびポリプロピレン系樹脂(A)と、前
記改質ポリプロピレン系樹脂組成物とを含有してなるポ
リプロピレン系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、改質ポリプロピレ
ン系樹脂組成物およびそれを含有してなるポリプロピレ
ン系樹脂組成物に関する。さらに詳しくは、すぐれた透
明性、耐衝撃性および加工性を同時に満足する改質ポリ
プロピレン系樹脂組成物および該改質ポリプロピレン系
樹脂組成物を含有してなり、各種成形体などに好適に使
用しうるポリプロピレン系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリオレフィンは、安価ですぐれ
た物性を有することから、各種成形体などに広く利用さ
れている。
【0003】しかしながら、前記ポリオレフィンのなか
でも、ポリプロピレンは、透明性が低いうえ、耐衝撃性
が必ずしも充分でないという欠点を有する。また、ポリ
プロピレンは、溶融粘度および溶融張力が小さいため、
シートなどへの真空成形性(以下、熱成形性という)、
カレンダー成形性、ブロー成形性、発泡成形性などの加
工性に劣るという欠点も有する。
【0004】そこで、前記ポリプロピレンの透明性を改
良する目的で、従来、低分子量の結晶造核剤をポリプロ
ピレンに配合することが試みられている。しかしなが
ら、かかる結晶造核剤による透明性の改良効果が必ずし
も充分ではなく、また同時に必要とされる加工性の改良
効果がほとんどみられない。さらに、結晶造核剤の種類
によっては、加工時の臭気の問題があるため、結晶造核
剤が配合されたポリプロピレンの、とくに食品包装分野
などへの使用が制限されているのが実状である。
【0005】また、前記ポリプロピレンの加工性を改良
する目的で、一般に、ポリエチレンなどがポリプロピレ
ンに機械的に混合されている。しかしながら、該ポリエ
チレンによる加工性の改良効果が不充分であるため、多
量のポリエチレンが必要とされ、えられる混合物の透明
性や剛性が低下するという欠点がある。
【0006】さらに、前記ポリプロピレンの耐衝撃性を
改良する目的で、一般に、エチレン−プロピレンゴムな
どのゴム成分を機械的混合、ブロック共重合などによっ
てポリプロピレンに導入することが行なわれている。し
かしながら、かかるゴム成分を機械的混合やブロック共
重合などによってポリプロピレンに導入すると、ポリプ
ロピレンの透明性がいちじるしく低下してしまう。
【0007】ところで、従来、ポリ塩化ビニル系樹脂な
どの耐衝撃性の改良剤として、コア−シェル型の変性剤
が広く用いられている。そこで、かかるコア−シェル型
の変性剤をポリプロピレンの耐衝撃性の改良剤として用
いることが試みられている。しかしながら、該変性剤を
そのままポリプロピレンに添加したばあいには、両者の
相溶性が低いため、耐衝撃性の改良効果が小さく、また
混合物の透明性が低下するという問題がある。
【0008】また、ポリオレフィン、とくにポリプロピ
レンに、特定の相溶化剤の存在下で前記コア−シェル型
の変性剤を添加することが提案されている(特開平3−
185037号公報、米国特許第4997884号明細
書)。しかしながら、このばあい、前記相溶化剤の合成
工程が複雑であり、該相溶化剤の使用によるコストアッ
プや、系が複雑になるなどの問題がある。また、同時
に、前記したような透明性が低下するといった問題も発
生する。
【0009】さらに、ポリプロピレンの溶融状態で、芳
香族ビニル単量体を溶融混練重合させ、剛性および耐熱
性を保持しつつ、透明性にすぐれたポリプロピレン系樹
脂を製造することが提案されている(特開平4−359
910号公報)。しかしながら、このばあい、ポリプロ
ピレン系樹脂の耐衝撃性が不充分なままであるという問
題がある。また、同時にポリオレフィン系ゴムの存在下
で前記と同様にして溶融混練重合させ、剛性、耐熱性な
どを保持しつつ、ポリプロピレンの耐衝撃性を改良する
試みもなされている(特開平6−313077号公
報)。しかしながら、このばあい、ポリオレフィン系ゴ
ムの屈折率がポリプロピレンの屈折率と異なるため、ポ
リプロピレンの透明性が低下するという欠点がある。
【0010】このように、すぐれた透明性、耐衝撃性お
よび加工性を同時に満足するポリプロピレン系樹脂が未
だ見出されていないのが実状であり、これらの物性を同
時に満足するポリプロピレン系樹脂の開発が待ち望まれ
ている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、すぐれた透明性、耐衝
撃性および加工性を同時に満足する改質ポリプロピレン
系樹脂組成物およびそれを含有したポリプロピレン系樹
脂組成物を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリプロピ
レン系樹脂(a)に芳香族ビニル系単量体(b)をグラ
フト共重合させてなるグラフト化ポリプロピレン系樹脂
と、前記ポリプロピレン系樹脂(a)の屈折率と実質的
に等しい屈折率を有するゴム状重合体(c)とを含有し
てなる改質ポリプロピレン系樹脂組成物、およびポリ
プロピレン系樹脂(A)と、前記改質ポリプロピレン系
樹脂組成物とを含有してなるポリプロピレン系樹脂組成
物に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の改質ポリプロピレン系樹
脂組成物は、前記したように、ポリプロピレン系樹脂
(a)に芳香族ビニル系単量体(b)をグラフト共重合
させてなるグラフト化ポリプロピレン系樹脂と、前記ポ
リプロピレン系樹脂(a)の屈折率と実質的に等しい屈
折率を有するゴム状重合体(c)とを含有したものであ
る。
【0014】本発明において、ポリプロピレン系樹脂
(a)に芳香族ビニル系単量体(b)をグラフト共重合
させてえられるグラフト化ポリプロピレン系樹脂と、特
定の屈折率を有するゴム状重合体(c)とが併用されて
いる点に大きな特徴の1つがある。本発明の改質ポリプ
ロピレン系樹脂組成物は、かかるグラフト化ポリプロピ
レン系樹脂に基づくすぐれた透明性および加工性、なら
びにゴム状重合体(c)に基づくすぐれた耐衝撃性を兼
備するものであり、本発明の改質ポリプロピレン系樹脂
組成物では、従来のポリプロピレン系樹脂のように、い
ずれかの物性を向上させたばあい、その反面、他の物性
が低下するという現象が起こらない。
【0015】本発明に用いられるポリプロピレン系樹脂
(a)としては、プロピレンの単独重合体またはプロピ
レンと該プロピレンと共重合可能な単量体とを共重合さ
せてなる共重合体であって、結晶性を有する重合体があ
げられる。
【0016】なお、前記共重合体を構成するプロピレン
の量は、ポリプロピレン系樹脂(a)としての結晶性、
剛性、耐薬品性などの特性が充分に発現されるという点
から、75重量%以上、なかんづく90重量%以上であ
ることが好ましい。
【0017】前記共重合体を構成するプロピレンと共重
合可能な単量体としては、たとえばエチレン、1−ブテ
ン、イソブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテ
ン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、3,4
−ジメチル−1−ブテン、1−ヘプテン、3−メチル−
1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセンなどの炭素数
2または4〜12のα−オレフィン系単量体;シクロペ
ンテン、ノルボルネンなどの環状オレフィン系単量体;
5−メチレン−2−ノルボルネン、5−エチリデン−2
−ノルボルネン、1,4−ヘキサジエン、メチル−1,
4−ヘキサジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン
などのジエン系単量体;塩化ビニル、塩化ビニリデン、
アクリロニトリル、酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリ
ル酸、マレイン酸、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸グリシジル、無水マレイン酸、スチレン、メチ
ルスチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼンなどの
ビニル系単量体などがあげられ、これらは単独でまたは
2種以上を混合して用いることができる。
【0018】前記単量体のなかでは、安価であり、ポリ
プロピレン系樹脂(a)の透明性が比較的良好であると
いう点から、エチレンおよび1−ブテンが好ましい。
【0019】本発明においては、後で詳述するように、
ポリプロピレン系樹脂(a)の屈折率とゴム状重合体
(c)の屈折率とが実質的に等しくなるように、両者が
適宜選択して用いられるが、このことを考慮して、かか
るポリプロピレン系樹脂(a)の屈折率は、通常1.5
前後であることが好ましい。
【0020】なお、本明細書において、単独重合体の屈
折率は、たとえばポリマーハンドブック第3版(ジョン
・ウィリー・アンド・サンズ社、1989年)などに記
載されている値に基づくものであり、共重合体の屈折率
は、該共重合体を構成する単量体それぞれの重量分率で
比例計算された値(共重合体を構成する単量体の単独重
合体の屈折率の、該単量体の重量分率での加重平均値)
に基づくものである。
【0021】また、ポリプロピレン系樹脂(a)のメル
トインデックス(230℃、2.16kg)は、とくに
限定がないが、入手の容易性および経済性の点から、
0.1g/10分程度以上であることが好ましく、結晶
性、剛性、耐熱性および耐薬品性の点から、100g/
10分程度以下であることが好ましい。
【0022】さらに、前記ポリプロピレン系樹脂(a)
の形状にはとくに限定がなく、たとえば粒子状、ペレッ
ト状などでよい。またその大きさにもとくに限定がな
い。
【0023】本発明に用いられる芳香族ビニル系単量体
(b)は、前記ポリプロピレン系樹脂(a)にグラフト
共重合させる成分であり、その代表例としては、たとえ
ばスチレン、メチルスチレン、ビニルトルエン、クロロ
スチレン、クロロメチルスチレン、ブロモスチレン、フ
ルオロスチレン、ニトロスチレン、ビニルフェノール、
ジビニルベンゼン、イソプロペニルスチレンなどがあげ
られ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いる
ことができる。本発明においては、これらのなかでも、
スチレン、メチルスチレン、ビニルトルエンおよびジビ
ニルベンゼンの少なくとも1種を用いることが、低コス
ト化が図られるという点から好ましい。
【0024】前記芳香族ビニル系単量体(b)の量は、
透明性および加工性の改良効果を充分に発現させるため
には、前記ポリプロピレン系樹脂(a)100部(重量
部、以下同様)に対して0.1部以上、好ましくは0.
5部以上、さらに好ましくは1部以上であることが望ま
しい。また、耐衝撃性を向上させるためには、かかる芳
香族ビニル系単量体(b)の量は、ポリプロピレン系樹
脂(a)100部に対して200部以下、好ましくは1
00部以下、さらに好ましくは80部以下であることが
望ましい。
【0025】なお、本発明においては、ポリプロピレン
系樹脂(a)にグラフト共重合させる成分として、前記
芳香族ビニル系単量体(b)の1部を、該芳香族ビニル
系単量体(b)と共重合可能なモノマーに置き換えて用
いてもよい。
【0026】前記芳香族ビニル系単量体(b)と共重合
可能なモノマーの代表例としては、たとえば塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、アクリルアミド、メタクリルアミド、酢酸ビニ
ル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレ
イン酸、アクリル酸金属塩、メタクリル酸金属塩、グリ
シジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル
などのアクリル酸エステル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2
−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリルなどのメタ
クリル酸エステルなどがあげられ、これらは単独でまた
は2種以上を混合して用いることができる。
【0027】前記芳香族ビニル系単量体(b)と共重合
可能なモノマーの量は、グラフト共重合時に、芳香族ビ
ニル系単量体(b)の量が少なくなりすぎてポリプロピ
レン系樹脂(a)が分解しやすくなるのを抑制するため
には、芳香族ビニル系単量体(b)の50重量%以下に
相当する量であることが好ましい。
【0028】ポリプロピレン系樹脂(a)に芳香族ビニ
ル系単量体(b)をグラフト共重合させることによって
グラフト化ポリプロピレン系樹脂がえられるが、かかる
グラフト共重合の際には、重合開始剤としてポリプロピ
レン系樹脂(a)に対する水素引き抜き能を有するラジ
カル重合開始剤が用いられる。
【0029】なお、本発明において、前記グラフト共重
合は、通常ポリプロピレン系樹脂(a)と芳香族ビニル
系単量体(b)または該芳香族ビニル系単量体(b)の
重合体とのあいだで起こるが、前記ポリプロピレン系樹
脂(a)に対する水素引き抜き能を有するラジカル重合
開始剤が用いられていることにより、ポリプロピレン系
樹脂(a)同士のあいだでグラフト共重合が起こるばあ
いもある。
【0030】前記水素引き抜き能を有するラジカル重合
開始剤としては、たとえば1,1−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサ
ン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)バレレート、2,2−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)ブタンなどのパーオキシケタール;ジクミルパーオ
キサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチル
パーオキシ)ヘキシン、α,α´ビス(t−ブチルパー
オキシ−m−イソプロピル)ベンゼン、t−ブチルクミ
ルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキシン−3などのジアルキルパーオキサイド;ベ
ンゾイルパーオキサイドなどのジアシルパーオキサイ
ド;t−ブチルパーオキシオクテート、t−ブチルパー
オキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシラウレー
ト、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘ
キサノエート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカー
ボネート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイル
パーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシアセテー
ト、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−t−ブチ
ルパーオキシイソフタレートなどのパーオキシエステ
ル;ケトンパーオキサイド;パーオキシジカーボネート
などの有機過酸化物などがあげられ、これらは単独でま
たは2種以上を混合して用いることができる。これらの
なかでは、とくに水素引き抜き能が高いという点から、
パーオキシケタール、ジアルキルパーオキサイド、ジア
シルパーオキサイドおよびパーオキシエステルが好まし
い。
【0031】前記ラジカル重合開始剤の量は、グラフト
共重合を充分に進行させ、えられるグラフト化ポリプロ
ピレン系樹脂による透明性の改良効果をより充分に発現
させるためには、前記ポリプロピレン系樹脂(a)10
0部に対して0.05部以上、好ましくは0.1部以上
であることが望ましい。また、経済性を考慮すると、か
かるラジカル重合開始剤の量は、ポリプロピレン系樹脂
(a)100部に対して20部以下、好ましくは10以
下であることが望ましい。
【0032】ポリプロピレン系樹脂(a)および芳香族
ビニル系単量体(b)を用い、水素引き抜き能を有する
ラジカル重合開始剤の存在下でグラフト共重合を行なう
方法にはとくに限定がなく、たとえば、それぞれ所望量
のポリプロピレン系樹脂(a)、芳香族ビニル系単量体
(b)およびラジカル重合開始剤を混合、混練(撹拌)
し、ポリプロピレン系樹脂(a)の溶融状態でグラフト
反応に供する方法などを採用することができる。なお、
前記混合、混練の際には、芳香族ビニル系単量体(b)
をあらかじめポリプロピレン系樹脂(a)に含浸させて
おいてもよい。
【0033】前記グラフト反応の際に用いる装置として
は、たとえばロール、コニーダー、バンバリーミキサ
ー、ブラベンダー、一軸押出機、二軸押出機などの混練
機;二軸表面更新機、二軸多円板装置などの横型撹拌
機;ダブルヘリカルリボン撹拌機などの縦型撹拌機など
があげられる。これらのなかでは、生産性がより向上す
るという点から、一軸押出機、二軸押出機などの押出機
を用いることが好ましい。
【0034】グラフト反応の際の前記装置内の温度は、
ポリプロピレン系樹脂(a)が溶融状態となり、かつ熱
分解しない温度となるように設定すればよく、ポリプロ
ピレン系樹脂(a)の種類によっても異なるが、たとえ
ば130〜400℃程度であることが好ましい。また、
グラフト反応の時間にはとくに限定がなく、通常1〜6
0分間程度であることが好ましい。
【0035】本発明に用いられるゴム状重合体(c)
は、前記ポリプロピレン系樹脂(a)の屈折率と実質的
に等しい屈折率を有するものであり、耐衝撃性を向上さ
せるための成分である。
【0036】前記ゴム状重合体(c)としては、たとえ
ば日石ポリブテンHV−15、日石ポリブテンHV−3
00、日石ポリブテンHV−3000(以上、日本石油
化学(株)製)などで代表される液状ポリブテン、テト
ラックス3T、テトラックス5T、テトラックス6T
(以上、日本石油化学(株)製)などで代表されるクラ
ム状ポリブテンなどのポリブテン;ビスタネックスLM
−MS、ビスタネックスMML−80、ビスタネックス
MML−140(以上、エクソン化学(株)製)などで
代表されるポリイソブチレン;カレン800、カレン1
300(以上、エクソン化学(株)製)などで代表され
る液状ブチルゴム、ブチル−065、ブチル−268、
ブチル−365(以上、日本合成ゴム(株)製)、エク
ソンブチル065、エクソンブチル165、エクソンブ
チル077、エクソンブチル007(以上、エクソン化
学(株)製)などで代表されるクラム状ブチルゴムなど
のイソブチレンと少量のイソプレンとからなるブチルゴ
ム;ダイナロン1320P、ダイナロン1910P(以
上、日本合成ゴム(株)製)などで代表されるスチレン
−エチレン−ブチレンランダム共重合体などのスチレン
−ブタジエン系ランダム共重合体の水素化物、クレイト
ンG1650、クレイトンG1652、クレイトン17
26X(以上、シェル化学(株)製)などで代表される
スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重
合体などのスチレン−ブタジエン系トリブロック共重合
体の水素化物、スチレン−ブタジエン系ジブロック共重
合体の水素化物などのスチレン−ブタジエン系共重合体
水素化物、セプトン2007、セプトン4033(以
上、(株)クラレ製)などで代表されるスチレン−エチ
レン−プロピレン−スチレンブロック共重合体などのス
チレン−イソプレン系トリブロック共重合体の水素化
物、スチレン−イソプレン系ジブロック共重合体の水素
化物などのスチレン−イソプレン系共重合体水素化物な
どの芳香族ビニル系モノマーとジエン系モノマーとを共
重合させてなるランダムまたはブロック共重合体の水素
化物;HVS−3((株)クラレ製)などで代表される
水素化スチレン−ビニル化イソプレン−スチレン系ブロ
ック共重合体;タフマーXR106L(三井石油化学工
業(株)製)などで代表されるプロピレン−α−オレフ
ィン共重合体;コア−シェルグラフト共重合体などがあ
げられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用い
ることができる。
【0037】なお、前記コア−シェルグラフト共重合体
としては、たとえば特願平5−083567号明細書に
記載のコア−シェルグラフト共重合体のなかで、その屈
折率が前記ポリプロピレン系樹脂(a)の屈折率と実質
的に等しいものなどがあげられる。このようなコア−シ
ェルグラフト共重合体は、その屈折率がポリプロピレン
系樹脂(a)の屈折率と等しくなるように、たとえばコ
ア部である架橋ゴム状重合体とシェル部を構成するグラ
フト成分である単量体とを適宜選択し、グラフト共重合
を行なうことによってうることができる。
【0038】前記コア−シェルグラフト共重合体の代表
例としては、たとえば乳化重合によってえられた架橋ポ
リブタジエンゴム50部にメタクリル酸メチル50部を
グラフト共重合させてえられたグラフト共重合体、アク
リル酸n−ブチル70重量%およびスチレン30重量%
を含むモノマー100部とメタクリル酸アリル1部とか
らなる単量体成分を乳化重合させてえられた架橋アクリ
ル系ゴム70部に、メタクリル酸メチル27部とスチレ
ン3部とからなる単量体成分をグラフト共重合させてえ
られたグラフト共重合体、アクリル酸n−ブチル100
部とメタクリル酸アリル1部とからなる単量体成分を乳
化重合させてえられた架橋アクリル系ゴム70部に、ス
チレン30部をグラフト共重合させてえられたグラフト
共重合体などがあげられる。
【0039】本発明において、ゴム状重合体(c)とし
て、前記したポリブテン、ポリイソブチレン、ブチルゴ
ム、芳香族ビニル系モノマーとジエン系モノマーとを共
重合させてなるランダム共重合体の水素化物、芳香族ビ
ニル系モノマーとジエン系モノマーとを共重合させてな
るブロック共重合体の水素化物およびコア−シェルグラ
フト共重合体の少なくとも1種を用いることが、耐衝撃
性の向上効果がより充分に発現されるという点から好ま
しい。
【0040】また、本発明においては、前記したよう
に、ゴム状重合体(c)として、その屈折率が前記ポリ
プロピレン系樹脂(a)の屈折率と実質的に等しいもの
が用いられる。
【0041】なお、本明細書において、屈折率が実質的
に等しいとは、ポリプロピレン系樹脂(a)の屈折率と
ゴム状重合体(c)の屈折率との差の絶対値(|ポリプ
ロピレン系樹脂(a)の屈折率−ゴム状重合体(c)の
屈折率|)が0.02以下であることをいうが、かかる
ゴム状重合体(c)を配合したことにより、えられる改
質ポリプロピレン系樹脂組成物の透明性が低下するおそ
れをなるべく小さくするためには、かかる屈折率の差の
絶対値は、0.015以下、好ましくは0.012以下
であることが望ましい。
【0042】また、前記したような屈折率の差の絶対値
の範囲内となるように、かかるゴム状重合体(c)およ
び前記ポリプロピレン系樹脂(a)が適宜選択して用い
られるが、このことを考慮して、かかるゴム状重合体
(c)の屈折率は、通常1.47〜1.53程度である
ことが好ましい。
【0043】前記ゴム状重合体(c)の量は、耐衝撃性
の向上効果を充分に発現させるためには、前記ポリプロ
ピレン系樹脂(a)100部に対して1部以上、好まし
くは5部以上、さらに好ましくは10部以上であること
が望ましい。また、たとえばえられる改質ポリプロピレ
ン系樹脂組成物を、後述するポリプロピレン系樹脂
(A)に添加した際の両者の相溶性が大きく低下しない
ようにするためには、かかるゴム状重合体(c)の量
は、ポリプロピレン系樹脂(a)100部に対して50
0部以下、好ましくは300部以下、さらに好ましくは
200部以下であることが望ましい。
【0044】なお、前記ゴム状重合体(c)は、前記グ
ラフト化ポリプロピレン系樹脂とともに混合し、混練す
るなどすればよいが、本発明においては、該ゴム状重合
体(c)は、ポリプロピレン系樹脂(a)と同様に、芳
香族ビニル系単量体(b)でグラフト化されたものであ
ってもよい。
【0045】前記グラフト化ゴム状重合体をうるには、
たとえば前記グラフト化ポリプロピレン系樹脂をうる際
に、ポリプロピレン系樹脂(a)、芳香族ビニル系単量
体(b)およびラジカル重合開始剤とともに、所望のゴ
ム状重合体(c)を添加し、混合して混練するなどすれ
ばよい。このばあい、ポリプロピレン系樹脂(a)、芳
香族ビニル系単量体(b)、ゴム状重合体(c)および
ラジカル重合開始剤の混合、混練の順序、方法などには
とくに限定がなく、たとえばポリプロピレン系樹脂
(a)、芳香族ビニル系単量体(b)、ゴム状重合体
(c)およびラジカル重合開始剤を同時に混合し、混練
したり、ポリプロピレン系樹脂(a)およびゴム状重合
体(c)を混合、混練したのち、芳香族ビニル系単量体
(b)およびラジカル重合開始剤を、同時にまたは別々
に、また一括してまたは分割して混合し、混練すればよ
い。
【0046】本発明の改質ポリプロピレン系樹脂組成物
は、ポリプロピレン系樹脂(a)に芳香族ビニル系単量
体(b)をグラフト共重合させてなるグラフト化ポリプ
ロピレン系樹脂と、ゴム状重合体(c)とを含有したも
のであるが、本発明においては、これらのほかに、えら
れる改質ポリプロピレン系樹脂組成物の透明性をより向
上させるために、結晶造核剤(d)を該改質ポリプロピ
レン系樹脂組成物に含有させることができる。
【0047】前記結晶造核剤(d)としては、たとえば
ソジウムベンゾエート;ビスベンジリデンソルビトー
ル、ビス(p−メチルベンジリデン)ソルビトール、ビ
ス(p−エチルベンジリデン)ソルビトールなどのベン
ジリデンソルビトール系結晶造核剤;ソジウム2,2−
メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ホス
ファイト、アデカスタブNA21(旭電化工業(株)
製)などのリン酸塩系結晶造核剤などがあげられ、これ
らは単独でまたは2種以上を混合して用いることができ
る。
【0048】前記結晶造核剤(d)の量は、透明性の向
上効果を充分に発現させるためには、前記ポリプロピレ
ン系樹脂(a)100部に対して0.01部以上、好ま
しくは0.05部以上、さらに好ましくは0.1部以上
であることが望ましい。また、経済性を考慮すると、か
かる結晶造核剤(d)の量は、ポリプロピレン系樹脂
(a)100部に対して5部以下、好ましくは3部以
下、さらに好ましくは2部以下であることが望ましい。
【0049】本発明の改質ポリプロピレン系樹脂組成物
には、さらに必要に応じて、本発明の目的を阻害しない
範囲内で、たとえば酸化防止剤、金属不活性剤、リン系
加工安定剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、蛍光増白
剤、金属石鹸、制酸吸着剤、架橋剤、連鎖移動剤、滑
剤、可塑剤、充填剤、強化剤、顔料、染料、難燃剤、帯
電防止剤などの添加剤を含有させてもよい。
【0050】前記結晶造核剤(d)やその他の添加剤
は、前記ポリプロピレン系樹脂(a)、芳香族ビニル系
単量体(b)、ゴム状重合体(c)およびラジカル重合
開始剤を混合、混練する際に適宜添加すればよく、これ
らの混合、混練の順序、方法などにもとくに限定がな
い。
【0051】本発明の改質ポリプロピレン系樹脂組成物
は、大幅に改良された、すぐれた透明性、耐衝撃性およ
び加工性を同時に満足するものである。
【0052】したがって、本発明の改質ポリプロピレン
系樹脂組成物を、たとえば後述するような種々の成形方
法で成形させることにより、透明性および耐衝撃性に同
時にすぐれた成形体を容易にうることができる。
【0053】このように、本発明の改質ポリプロピレン
系樹脂組成物をそのまま成形に供し、種々の成形体をう
ることができるが、該改質ポリプロピレン系樹脂組成物
は、さらにポリプロピレン系樹脂の改質剤として利用す
ることもできる。
【0054】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は、
前記改質ポリプロピレン系樹脂組成物が透明性、耐衝撃
性および加工性の改質剤として用いられたものであり、
ポリプロピレン系樹脂(A)と該改質ポリプロピレン系
樹脂組成物とを含有したものである。
【0055】前記ポリプロピレン系樹脂(A)として
は、たとえば前記改質ポリプロピレン系樹脂組成物に用
いられるポリプロピレン系樹脂(a)として例示された
ものなどを好適に用いることができる。
【0056】なお、前記ポリプロピレン系樹脂(A)の
屈折率、メルトインデックス、形状、大きさなども、前
記ポリプロピレン系樹脂(a)と同様でよい。
【0057】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物にお
けるポリプロピレン系樹脂(A)と改質ポリプロピレン
系樹脂組成物との割合は、透明性、耐衝撃性および加工
性の改質効果を充分に発現させるためには、ポリプロピ
レン系樹脂(A)100部に対して改質ポリプロピレン
系樹脂組成物が1部以上、好ましくは3部以上、さらに
好ましくは5部以上となるように調整することが望まし
い。また、ポリプロピレン系樹脂(A)が本来有する耐
熱性、剛性などが低下するおそれをなくすためには、ポ
リプロピレン系樹脂(A)100部に対して改質ポリプ
ロピレン系樹脂組成物が100部以下、好ましくは80
部以下、さらに好ましくは70部以下となるように調整
することが望ましい。
【0058】前記ポリプロピレン系樹脂組成物をうる方
法にはとくに限定がなく、たとえば前記改質ポリプロピ
レン系樹脂組成物をうる際に用いられる混練機、攪拌機
などの装置内に所望量のポリプロピレン系樹脂(A)お
よび改質ポリプロピレン系樹脂組成物を供給し、適宜温
度および時間を調整して混合、混練する方法を採用する
ことができる。
【0059】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は、
ポリプロピレン系樹脂(A)が本来有する耐熱性、剛
性、表面性などに加え、大幅に改良されたすぐれた透明
性、耐衝撃性および加工性を同時に満足するものであ
る。
【0060】したがって、本発明のポリプロピレン系樹
脂組成物から、前記改質ポリプロピレン系樹脂組成物と
同様に、従来のポリプロピレン系樹脂組成物を用いたば
あいには困難であった成形方法も含めて、種々の成形方
法によって有用な成形体をうることができる。
【0061】前記成形体をうるための成形方法にはとく
に限定がなく、たとえば通常の押出成形法、熱成形法、
射出成形法、ブロー成形法、発泡成形法、カレンダー加
工法などを採用することができる。
【0062】たとえば、本発明のポリプロピレン系樹脂
組成物を押出成形またはカレンダー加工することによ
り、フィルム状ないしシート状の成形体をうることがで
きる。
【0063】また、前記フィルム状ないしシート状の成
形体に、該成形体に適した温度で、たとえば真空成形、
圧空成形などの熱成形を施すことにより、熱成形体をう
ることができる。
【0064】また、本発明のポリプロピレン系樹脂組成
物を射出成形またはブロー成形することにより、それぞ
れ射出成形体またはブロー成形体をうることができる。
【0065】さらに、本発明のポリプロピレン系樹脂組
成物に通常の分解型発泡剤、蒸発型発泡剤などの発泡剤
を添加し、たとえば押出機などを用いて発泡成形するこ
とにより、発泡体をうることができる。
【0066】かくしてえられる成形体は、すぐれた透明
性および耐衝撃性を兼備したものであるので、従来の成
形体は用いることができなかった、とくにすぐれた透明
性および耐衝撃性が同時に要求される分野において、き
わめて有用なものである。
【0067】
【実施例】つぎに、本発明の改質ポリプロピレン系樹脂
組成物およびそれを含有してなるポリプロピレン系樹脂
組成物を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本
発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0068】実施例1 ポリプロピレン(住友化学工業(株)製、ノーブレンD
501、屈折率:1.503、メルトインデックス(2
30℃、2.16kg):0.5g/10分、以下、P
Pという)のペレット100部、スチレン(以下、St
という)25部およびジ−t−ブチルパーオキサイド
(日本油脂(株)製、パーブチルD、1分間半減期温
度:186℃、以下、tBPOという)4.5部を、2
00℃に設定した(フィーダー部は160℃に設定)二
軸押出機(日本製鋼所(株)製、ラボテックス、32m
mφ、L/D=25.5、100rpm)に供給し、溶
融状態で撹拌混合してグラフト共重合を行ない、グラフ
ト化ポリプロピレン系樹脂のペレット(直径:約5m
m、長さ:約5mm)をえた。なお、前記各成分は、S
tをあらかじめPPに含浸させたのち、tBPOを添
加、混合して二軸押出機に供給した。
【0069】さらに、前記二軸押出機において、えられ
たグラフト化ポリプロピレン系樹脂のペレットにブチル
ゴム(日本合成ゴム(株)製、ブチル−268、屈折
率:1.508、ムーニー粘度(125℃):51、以
下BRという)25部を供給し、溶融混合して改質ポリ
プロピレン系樹脂組成物のペレット(直径:約5mm、
長さ:約5mm)をえた。
【0070】つぎに、えられた改質ポリプロピレン系樹
脂組成物のペレットを200℃でロール混練してロール
シートを作製し、これを200℃、30kgf/cm2
で10分間、20℃、50kgf/cm2で5分間圧空
成形して以下の各ASTMに規定の試験に準じた試験片
をえた。
【0071】えられた試験片を用い、透明性および耐衝
撃性を以下の方法にしたがって調べた。その結果を表1
に示す。
【0072】(イ)透明性 ASTM−D1003に規定の方法に準拠して、厚さ1
mmの試験片の全光線透過率(T(%))および濁度
(HAZE(%))をそれぞれ測定した。
【0073】(ロ)耐衝撃性 ASTM D−256およびASTM−D790に規定
の方法に準拠して、アイゾット衝撃強度(ノッチ付、1
/4インチ厚さ)(kg・cm/cm)を23℃または
−20℃にて測定した。
【0074】さらに、前記と同様にしてロールシートを
圧空成形して200mm×200mm、厚さ1mmのシ
ートを作製した。
【0075】えられたシート用い、加工性を以下の方法
にしたがって調べた。その結果を表1に示す。
【0076】(ハ)加工性 開口部が200mm×200mmのクランプでシートを
固定し、250℃のオーブン中で3分間のシート中央部
のドローダウン(mm)を測定した。
【0077】なお、試験片およびシートを作製する際
に、臭いなどが発生することがまったくなかった。
【0078】実施例2 PPのペレット100部、BR25部、St25部およ
びtBPO4.5部を、実施例1で用いたものと同じ二
軸押出機に供給し、溶融状態で撹拌混合してグラフト共
重合を行ない、グラフト化ポリプロピレン系樹脂および
グラフト化ゴム状重合体を含有した改質ポリプロピレン
系樹脂組成物のペレット(直径:約5mm、長さ:約5
mm)をえた。なお、前記各成分は、Stをあらかじめ
PPに含浸させたのち、BRおよびtBPOを添加、混
合して二軸押出機に供給した。
【0079】つぎに、えられた改質ポリプロピレン系樹
脂組成物のペレットから、実施例1と同様にして試験片
およびシートを作製した。
【0080】えられた試験片またはシートを用い、実施
例1と同様にして透明性、耐衝撃性および加工性を調べ
た。その結果を表1に示す。
【0081】なお、試験片およびシートを作製する際
に、臭いなどが発生することがまったくなかった。
【0082】実施例3〜6 実施例2において、組成を表1に示すように変更したほ
かは、実施例2と同様にして改質ポリプロピレン系樹脂
組成物のペレット(直径:約5mm、長さ:約5mm)
をえた。
【0083】つぎに、えられた改質ポリプロピレン系樹
脂組成物のペレットから、実施例1と同様にして試験片
およびシートを作製した。
【0084】えられた試験片またはシートを用い、実施
例1と同様にして透明性、耐衝撃性および加工性を調べ
た。その結果を表1に示す。
【0085】なお、実施例3〜6において、いずれも試
験片およびシートを作製する際に、臭いなどが発生する
ことがまったくなかった。
【0086】製造例1(コア−シェルグラフト共重合体
(ゴム状重合体(c))の製造) アクリル酸n−ブチル100部とメタクリル酸アリル1
部とからなる単量体成分100部を乳化重合させて架橋
アクリル系ゴムをえた。なお、前記メタクリル酸アリル
は架橋剤およびグラフト化剤として用いた。えられた架
橋アクリル系ゴムの平均粒子径は0.1μm、架橋ゲル
分は85重量%であった。
【0087】前記架橋アクリル系ゴムのラテックス70
部(固形分)にスチレン30部を添加し、乳化重合によ
ってグラフト共重合を行なってコア−シェルグラフト共
重合体(以下、GCPという)をえた。えられたGCP
の最終転化率は98%、平均粒子径は0.12μm、屈
折率は1.503であった。
【0088】えられたGCPのラテックスを塩折し、脱
水および乾燥させてGCPの粉末をえた。
【0089】実施例7 実施例2において、BR25部のかわりにGCP25部
を用いたほかは、実施例2と同様にして改質ポリプロピ
レン系樹脂組成物のペレット(直径:約5mm、長さ:
約5mm)をえた。
【0090】つぎに、えられた改質ポリプロピレン系樹
脂組成物のペレットから、実施例1と同様にして試験片
およびシートを作製した。
【0091】えられた試験片またはシートを用い、実施
例1と同様にして透明性、耐衝撃性および加工性を調べ
た。その結果を表1に示す。
【0092】なお、試験片およびシートを作製する際
に、臭いなどが発生することがまったくなかった。
【0093】実施例8 実施例2において、BRおよびtBPOとともに、アデ
カスタブNA21(旭電化工業(株)製、リン酸塩系結
晶造核剤、以下、NAという)0.5部を添加、混合し
たほかは、実施例2と同様にして改質ポリプロピレン系
樹脂組成物のペレット(直径:約5mm、長さ:5m
m)をえた。
【0094】つぎに、えられた改質ポリプロピレン系樹
脂組成物のペレットから、実施例1と同様にして試験片
およびシートを作製した。
【0095】えられた試験片またはシートを用い、実施
例1と同様にして透明性、耐衝撃性および加工性を調べ
た。その結果を表1に示す。
【0096】実施例9 実施例1において、組成を表1に示すように変更したほ
かは、実施例1と同様にして改質ポリプロピレン系樹脂
組成物のペレット(直径:約5mm、長さ:約5mm)
をえた。
【0097】つぎに、えられた改質ポリプロピレン系樹
脂組成物のペレットから、実施例1と同様にして試験片
およびシートを作製した。
【0098】えられた試験片またはシートを用い、実施
例1と同様にして透明性、耐衝撃性および加工性を調べ
た。その結果を表1に示す。
【0099】なお、試験片およびシートを作製する際
に、臭いなどが発生することがまったくなかった。
【0100】実施例10〜12 実施例2において、組成を表1に示すように変更したほ
かは、実施例2と同様にして改質ポリプロピレン系樹脂
組成物のペレット(直径:約5mm、長さ:5mm)を
えた。なお、前記各成分のうち、ジビニルベンゼン(以
下、DVBという)およびtBPOは、その分散性を向
上させるために、それぞれキシレンにて20倍に希釈し
たのち、添加した。また、キシレンにて希釈したDVB
をあらかじめPPに含浸させたのち、BRおよびキシレ
ンにて希釈したtBPOを添加、混合して二軸押出機に
供給した。
【0101】つぎに、えられた改質ポリプロピレン系樹
脂組成物のペレットから、実施例1と同様にして試験片
およびシートを作製した。
【0102】えられた試験片またはシートを用い、実施
例1と同様にして透明性、耐衝撃性および加工性を調べ
た。その結果を表1に示す。
【0103】なお、実施例10〜12において、いずれ
も試験片およびシートを作製する際に、臭いなどが発生
することがまったくなかった。
【0104】実施例13 実施例8において、組成を表1に示すように変更したほ
かは、実施例8と同様にして改質ポリプロピレン系樹脂
組成物のペレット(直径:約5mm、長さ:約5mm)
をえた。
【0105】つぎに、えられた改質ポリプロピレン系樹
脂組成物のペレットから、実施例1と同様にして試験片
およびシートを作製した。
【0106】えられた試験片またはシートを用い、実施
例1と同様にして透明性、耐衝撃性および加工性を調べ
た。その結果を表1に示す。
【0107】なお、実施例1〜13において、えられた
改質ポリプロピレン系樹脂組成物中のStまたはDVB
の含有量は、赤外吸収スペクトル分析により、いずれも
用いたStまたはDVBの約30〜70重量%であるこ
とが確認された。
【0108】比較例1 PPのペレット(直径:約5mm、長さ:約5mm)か
ら、実施例1と同様にして試験片およびシートを作製し
た。
【0109】えられた試験片またはシートを用い、実施
例1と同様にして透明性、耐衝撃性および加工性を調べ
た。その結果を表1に示す。
【0110】比較例2〜5 実施例2において、組成を表1に示すように変更したほ
かは、実施例2と同様にして改質ポリプロピレン系樹脂
組成物のペレット(直径:約5mm、長さ:約5mm)
をえた。
【0111】つぎに、えられた改質ポリプロピレン系樹
脂組成物のペレットから、実施例1と同様にして試験片
およびシートを作製した。
【0112】えられた試験片またはシートを用い、実施
例1と同様にして透明性、耐衝撃性および加工性を調べ
た。その結果を表1に示す。
【0113】なお、表1および後述する表2中の各略号
は、以下のことを示す。
【0114】PP:ポリプロピレン(住友化学工業
(株)製、ノーブレンD501、屈折率:1.503、
メルトインデックス(230℃、2.16kg):0.
5g/10分) St:スチレン DVB:ジビニルベンゼン BR:ブチルゴム(日本合成ゴム(株)製、ブチル−2
68、屈折率:1.508、ムーニー粘度(125
℃):51) SEBS:スチレン−エチレン−ブチレン−スチレント
リブロック共重合体(シェル化学(株)製、クレイトン
G1650、屈折率:1.505、メルトインデックス
(200℃、5kg):1g/10分以下) SEPS:スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン
トリブロック共重合体(クラレ(株)製、セプトン20
07、屈折率:1.514、メルトインデックス(20
0℃、10kg):4g/10分) GCP:製造例1でえられたコア−シェルグラフト共重
合体 EPR:エチレン−プロピレンゴム(三井石油化学工業
(株)製、タフマーP0680、屈折率:1.480) tBPO:ジ−t−ブチルパーオキサイド(日本油脂
(株)製、パーブチルD、1分間半減期温度:180
℃) NA:アデカスタブNA21(旭電化工業(株)製、リ
ン酸塩系結晶造核剤)
【0115】
【表1】
【0116】表1に示された結果から、実施例1〜13
でえられた改質ポリプロピレン系樹脂組成物は、いずれ
も全光線透過率が高く、また濁度が低いことから、透明
性にすぐれ、また23℃および−20℃いずれにおいて
もアイゾット衝撃強度が高いことから、耐衝撃性にすぐ
れ、かつ熱成形、ブロー成形などの成形加工時にとくに
問題となるドローダウンが10mm未満ときわめて小さ
いことから、加工性にもすぐれたものであることがわか
る。
【0117】とくに、実施例1〜13のなかでも、実施
例1と2とを比較すると、グラフト化ポリプロピレン系
樹脂とゴム状重合体(c)とを混合したばあいには(実
施例1)、ポリプロピレン系樹脂(a)とともにゴム状
重合体(c)もグラフト化させたばあいよりも(実施例
2)、高透明性を維持しつつ、さらにすぐれた耐衝撃性
を有する改質ポリプロピレン系樹脂組成物がえられるこ
とがわかる。
【0118】また、実施例1〜8と実施例9〜13とを
比較すると、芳香族ビニル系単量体(b)としてDVB
を用いたばあいには(実施例9〜13)、Stを用いた
ばあいよりも(実施例1〜8)、さらにすぐれた透明性
および耐衝撃性を有する改質ポリプロピレン系樹脂組成
物がえられることがわかる。
【0119】さらに、実施例2〜7および実施例10〜
12でえられた改質ポリプロピレン系樹脂組成物は、結
晶造核剤(d)のみが配合された改質ポリプロピレン系
樹脂組成物(比較例5)と比べて、同程度以上の透明性
を有するものであることがわかるが、実施例8および実
施例13のように、さらに結晶造核剤(d)を配合した
ばあいには、透明性のうち、とくに濁度がさらに低くな
ることがわかる。
【0120】これに対して、比較例1〜5のように、ポ
リプロピレン系樹脂(a)そのものは(比較例1)、透
明性、耐衝撃性および加工性のいずれにも劣り、また、
ポリプロピレン系樹脂(a)にゴム状重合体(c)のみ
を配合したものは(比較例2)、耐衝撃性にはすぐれる
ものの、透明性および加工性に劣り、さらに、ゴム状重
合体(c)を用いず、ポリプロピレン系樹脂(a)に芳
香族ビニル系単量体(b)をグラフト共重合させただけ
のばあいには(比較例3)、加工性は向上するものの、
透明性および耐衝撃性の向上は認められないことがわか
る。さらに、ゴム状重合体として、その屈折率がポリプ
ロピレン系樹脂(a)の屈折率と異なるものを用いたば
あいには(比較例4)、耐衝撃性および加工性は向上す
るものの、透明性の向上は認められず、また、結晶造核
剤(d)のみを配合したものは(比較例5)、透明性に
はすぐれるものの、耐衝撃性および加工性には劣ること
がわかる。このように、比較例1〜5いずれにおいて
も、すぐれた透明性、耐衝撃性および加工性を同時に満
足する改質ポリプロピレン系樹脂組成物がえられないこ
とがわかる。
【0121】実施例14〜19 実施例1で用いたものと同じ二軸押出機に、PPのペレ
ット100部と、表2に示す改質ポリプロピレン系樹脂
組成物のペレットとを供給し、撹拌混合してポリプロピ
レン系樹脂組成物のペレット(直径:約5mm、長さ:
約5mm)をえた。
【0122】つぎに、えられたポリプロピレン系樹脂組
成物のペレットから、実施例1と同様にして試験片およ
びシートを作製した。
【0123】えられた試験片またはシートを用い、実施
例1と同様にして透明性、耐衝撃性および加工性を調べ
た。その結果を表2に示す。
【0124】比較例6 実施例14〜19において、組成を表2に示すように変
更したほかは、実施例14〜19と同様にしてポリプロ
ピレン系樹脂組成物のペレット(直径:約5mm、長
さ:約5mm)をえた。
【0125】つぎに、えられたポリプロピレン系樹脂組
成物のペレットから、実施例1と同様にして試験片およ
びシートを作製した。
【0126】えられた試験片またはシートを用い、実施
例1と同様にして透明性、耐衝撃性および加工性を調べ
た。その結果を表2に示す。
【0127】なお、表2中の各略号は、以下のことを示
す。
【0128】PPR−I:実施例4でえられた改質ポリ
プロピレン系樹脂組成物 PPR−II:実施例9でえられた改質ポリプロピレン系
樹脂組成物 PPR−III:実施例12でえられた改質ポリプロピレ
ン系樹脂組成物 PPR−IV:実施例13でえられた改質ポリプロピレン
系樹脂組成物 また、表2中には、比較例1および5の改質ポリプロピ
レン系樹脂組成物の組成および各物性をあわせて示す。
【0129】
【表2】
【0130】表2に示された結果から、実施例14〜1
9でえられたポリプロピレン系樹脂組成物は、本発明の
改質ポリプロピレン系樹脂組成物が配合されたものであ
るので、比較例1と比べて明らかなように、ポリプロピ
レン系樹脂の透明性、耐衝撃性および加工性が、いずれ
も向上したものであることがわかる。また、結晶造核剤
のみを配合したばあいには(比較例5)、透明性は向上
するものの、耐衝撃性および加工性の向上は認められ
ず、さらに、その屈折率がポリプロピレン系樹脂の屈折
率と異なるゴムを配合したばあいには(比較例6)、耐
衝撃性は向上するものの、透明性および加工性の向上は
認められないことがわかる。
【0131】
【発明の効果】本発明の改質ポリプロピレン系樹脂組成
物は、ポリプロピレン系樹脂が本来有する剛性、耐薬品
性、耐熱性を維持しつつ、すぐれた透明性、耐衝撃性お
よび加工性を同時に満足するものである。
【0132】したがって、前記改質ポリプロピレン系樹
脂組成物は、そのまま成形に供され、種々の成形体を提
供しうるものであるうえ、ポリプロピレン系樹脂の改質
剤として利用することもできる。
【0133】本発明のポリプロピレン系樹脂組成物は、
前記改質ポリプロピレン系樹脂組成物を含有したもので
あるので、すぐれた透明性、耐衝撃性および加工性を同
時に満足し、従来のポリプロピレン系樹脂組成物を用い
たばあいには困難であった成形方法も含めて、種々の成
形方法によって有用な成形体を提供することができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン系樹脂(a)に芳香族ビ
    ニル系単量体(b)をグラフト共重合させてなるグラフ
    ト化ポリプロピレン系樹脂と、前記ポリプロピレン系樹
    脂(a)の屈折率と実質的に等しい屈折率を有するゴム
    状重合体(c)とを含有してなる改質ポリプロピレン系
    樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 芳香族ビニル系単量体(b)がスチレ
    ン、メチルスチレン、ビニルトルエンおよびジビニルベ
    ンゼンの少なくとも1種である請求項1記載の改質ポリ
    プロピレン系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 芳香族ビニル系単量体(b)の量がポリ
    プロピレン系樹脂(a)100重量部に対して0.1〜
    200重量部である請求項1記載の改質ポリプロピレン
    系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 ゴム状重合体(c)が芳香族ビニル系単
    量体(b)でグラフト化されたものである請求項1記載
    の改質ポリプロピレン系樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 ゴム状重合体(c)がポリブテン、ポリ
    イソブチレン、ブチルゴム、芳香族ビニル系モノマーと
    ジエン系モノマーとを共重合させてなるランダム共重合
    体の水素化物、芳香族ビニル系モノマーとジエン系モノ
    マーとを共重合させてなるブロック共重合体の水素化物
    およびコア−シェルグラフト共重合体の少なくとも1種
    である請求項1記載の改質ポリプロピレン系樹脂組成
    物。
  6. 【請求項6】 ゴム状重合体(c)の量がポリプロピレ
    ン系樹脂(a)100重量部に対して1〜500重量部
    である請求項1記載の改質ポリプロピレン系樹脂組成
    物。
  7. 【請求項7】 結晶造核剤(d)をポリプロピレン系樹
    脂(a)100重量部に対して0.01〜5重量部含有
    してなる請求項1記載の改質ポリプロピレン系樹脂組成
    物。
  8. 【請求項8】 ポリプロピレン系樹脂(A)と、請求項
    1、2、3、4、5、6または7記載の改質ポリプロピ
    レン系樹脂組成物とを含有してなるポリプロピレン系樹
    脂組成物。
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