JPH10218639A - 乳白ガラス及び建材用ガラスブロック及び建材用ガラスブロックパネル - Google Patents
乳白ガラス及び建材用ガラスブロック及び建材用ガラスブロックパネルInfo
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- JPH10218639A JPH10218639A JP9035569A JP3556997A JPH10218639A JP H10218639 A JPH10218639 A JP H10218639A JP 9035569 A JP9035569 A JP 9035569A JP 3556997 A JP3556997 A JP 3556997A JP H10218639 A JPH10218639 A JP H10218639A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/04—Glass compositions containing silica
- C03C3/076—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight
- C03C3/089—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing boron
- C03C3/091—Glass compositions containing silica with 40% to 90% silica, by weight containing boron containing aluminium
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C4/00—Compositions for glass with special properties
- C03C4/005—Compositions for glass with special properties for opaline glass
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- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 太陽光線を柔らかな淡い光にして透過させる
と共に、紫外線の遮蔽能力と化学的耐久性に優れた乳白
ガラス、及びこの乳白ガラスから作製された建材用ガラ
スブロック、及びこの建材用ガラスブロックの複数個か
ら形成されてなる建材用ガラスブロックパネルを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 本発明の乳白ガラスは、重量百分率で、
ＳｉＯ2 ５０〜７５％、Ａｌ2 Ｏ3 ５〜１２％、Ｂ
2 Ｏ3 ０．５〜１３％、ＢａＯ＋ＳｒＯ＋ＺｎＯ １
〜７％、Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ １３〜２２％、ＳＯ3
０．１〜１％、ＭｏＯ3 ０．０１〜１％の組成を有
し、ガラス中に硫酸ナトリウム微粒子が析出分散してな
り、波長４００〜７００ｎｍにおける平均透過率が、肉
厚１０ｍｍで１０〜６０％であることを特徴とする。
と共に、紫外線の遮蔽能力と化学的耐久性に優れた乳白
ガラス、及びこの乳白ガラスから作製された建材用ガラ
スブロック、及びこの建材用ガラスブロックの複数個か
ら形成されてなる建材用ガラスブロックパネルを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 本発明の乳白ガラスは、重量百分率で、
ＳｉＯ2 ５０〜７５％、Ａｌ2 Ｏ3 ５〜１２％、Ｂ
2 Ｏ3 ０．５〜１３％、ＢａＯ＋ＳｒＯ＋ＺｎＯ １
〜７％、Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ １３〜２２％、ＳＯ3
０．１〜１％、ＭｏＯ3 ０．０１〜１％の組成を有
し、ガラス中に硫酸ナトリウム微粒子が析出分散してな
り、波長４００〜７００ｎｍにおける平均透過率が、肉
厚１０ｍｍで１０〜６０％であることを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、乳白ガラス及び建材用
ガラスブロック及び建材用ガラスブロックパネルに関す
るものである。
ガラスブロック及び建材用ガラスブロックパネルに関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より乳白ガラスとしては、種々の組
成を有する乳白ガラスが提案されており、例えば特開昭
５０−４０６１０号公報、特開昭５０−５１５１３号公
報、特開昭５３−１２５４１８号公報、特開昭５６−９
６７４６号公報には、ＳｉＯ2−ＲＯ−Ｒ2 Ｏ（Ｒは、
Ｍｇ、Ｃａ、Ｂａ等、Ｒ2 は、Ｌｉ、Ｎａ、Ｋ等）のガ
ラスに、弗化物を添加することによって乳白化すること
が開示されている。
成を有する乳白ガラスが提案されており、例えば特開昭
５０−４０６１０号公報、特開昭５０−５１５１３号公
報、特開昭５３−１２５４１８号公報、特開昭５６−９
６７４６号公報には、ＳｉＯ2−ＲＯ−Ｒ2 Ｏ（Ｒは、
Ｍｇ、Ｃａ、Ｂａ等、Ｒ2 は、Ｌｉ、Ｎａ、Ｋ等）のガ
ラスに、弗化物を添加することによって乳白化すること
が開示されている。
【０００３】これらの乳白ガラスは、ガラス中に多量の
弗化物の結晶が析出するため、乳白色が濃く、食器や装
飾品としての用途に限定されている。
弗化物の結晶が析出するため、乳白色が濃く、食器や装
飾品としての用途に限定されている。
【０００４】また近年、乳白ガラスからなる建材用ガラ
スブロックの開発が試みられ、本出願人は、特開昭６３
−３１５５３４号で提案している。
スブロックの開発が試みられ、本出願人は、特開昭６３
−３１５５３４号で提案している。
【０００５】特開昭６３−３１５５３４号に開示されて
いる乳白ガラスは、食器や装飾品等に用いられる乳白ガ
ラスに比べて光の透過率が高く、また化学的耐久性に優
れている。そのためこれから作製されたガラスブロック
は、太陽光線を受けてもギラツキがなく、柔らかな淡い
光が室内に差し込むことになり、また建物の外壁やベラ
ンダ等に用いて水滴や煤煙による酸性雨に晒されても、
白やけを生じて美観を損なうことがない。
いる乳白ガラスは、食器や装飾品等に用いられる乳白ガ
ラスに比べて光の透過率が高く、また化学的耐久性に優
れている。そのためこれから作製されたガラスブロック
は、太陽光線を受けてもギラツキがなく、柔らかな淡い
光が室内に差し込むことになり、また建物の外壁やベラ
ンダ等に用いて水滴や煤煙による酸性雨に晒されても、
白やけを生じて美観を損なうことがない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
乳白ガラスからなる建材用ガラスブロックは、ガラス内
部に析出分散する硫酸ナトリウムの粒子径が大きいた
め、紫外線を透過しやすく、室内の物品が色褪せした
り、変色しやすいという問題を有している。
乳白ガラスからなる建材用ガラスブロックは、ガラス内
部に析出分散する硫酸ナトリウムの粒子径が大きいた
め、紫外線を透過しやすく、室内の物品が色褪せした
り、変色しやすいという問題を有している。
【０００７】本発明の目的は、太陽光線を柔らかな淡い
光にして透過させると共に、紫外線の遮蔽能力と化学的
耐久性に優れた乳白ガラス、及びこの乳白ガラスから作
製された建材用ガラスブロック、及びこの建材用ガラス
ブロックの複数個から形成されてなる建材用ガラスブロ
ックパネルを提供することを目的とする。
光にして透過させると共に、紫外線の遮蔽能力と化学的
耐久性に優れた乳白ガラス、及びこの乳白ガラスから作
製された建材用ガラスブロック、及びこの建材用ガラス
ブロックの複数個から形成されてなる建材用ガラスブロ
ックパネルを提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の乳白ガラスは、
重量百分率で、ＳｉＯ2 ５０〜７５％、Ａｌ2 Ｏ3５
〜１２％、Ｂ2 Ｏ3 ０．５〜１３％、ＢａＯ＋ＳｒＯ
＋ＺｎＯ １〜７％、Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ １３〜２２
％、ＳＯ3 ０．１〜１％、ＭｏＯ3 ０．０１〜１％
の組成を有し、ガラス中に硫酸ナトリウム微粒子が析出
分散してなり、波長４００〜７００ｎｍにおける平均透
過率が、肉厚１０ｍｍで１０〜６０％であることを特徴
とする。
重量百分率で、ＳｉＯ2 ５０〜７５％、Ａｌ2 Ｏ3５
〜１２％、Ｂ2 Ｏ3 ０．５〜１３％、ＢａＯ＋ＳｒＯ
＋ＺｎＯ １〜７％、Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ １３〜２２
％、ＳＯ3 ０．１〜１％、ＭｏＯ3 ０．０１〜１％
の組成を有し、ガラス中に硫酸ナトリウム微粒子が析出
分散してなり、波長４００〜７００ｎｍにおける平均透
過率が、肉厚１０ｍｍで１０〜６０％であることを特徴
とする。
【０００９】また本発明の建材用ガラスブロックは、重
量百分率で、ＳｉＯ2 ５０〜７５％、Ａｌ2 Ｏ3 ５
〜１２％、Ｂ2 Ｏ3 ０．５〜１３％、ＢａＯ＋ＳｒＯ
＋ＺｎＯ １〜７％、Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ １３〜２２
％、ＳＯ3 ０．１〜１％、ＭｏＯ3 ０．０１〜１％
の組成を有し、ガラス中に硫酸ナトリウム微粒子が析出
分散してなり、波長４００〜７００ｎｍにおける平均透
過率が、肉厚１０ｍｍで１０〜６０％である乳白ガラス
から作製されてなることを特徴とする。
量百分率で、ＳｉＯ2 ５０〜７５％、Ａｌ2 Ｏ3 ５
〜１２％、Ｂ2 Ｏ3 ０．５〜１３％、ＢａＯ＋ＳｒＯ
＋ＺｎＯ １〜７％、Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ １３〜２２
％、ＳＯ3 ０．１〜１％、ＭｏＯ3 ０．０１〜１％
の組成を有し、ガラス中に硫酸ナトリウム微粒子が析出
分散してなり、波長４００〜７００ｎｍにおける平均透
過率が、肉厚１０ｍｍで１０〜６０％である乳白ガラス
から作製されてなることを特徴とする。
【００１０】さらに本発明の建材用ガラスブロックパネ
ルは、重量百分率で、ＳｉＯ2 ５０〜７５％、Ａｌ2
Ｏ3 ５〜１２％、Ｂ2 Ｏ3 ０．５〜１３％、ＢａＯ
＋ＳｒＯ＋ＺｎＯ １〜７％、Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ １３
〜２２％、ＳＯ3 ０．１〜１％、ＭｏＯ3 ０．０１
〜１％の組成を有し、ガラス中に硫酸ナトリウム微粒子
が析出分散してなり、波長４００〜７００ｎｍにおける
平均透過率が、肉厚１０ｍｍで１０〜６０％である乳白
ガラスから作製された建材用ガラスブロックの複数個か
ら形成されてなることを特徴とする。
ルは、重量百分率で、ＳｉＯ2 ５０〜７５％、Ａｌ2
Ｏ3 ５〜１２％、Ｂ2 Ｏ3 ０．５〜１３％、ＢａＯ
＋ＳｒＯ＋ＺｎＯ １〜７％、Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ １３
〜２２％、ＳＯ3 ０．１〜１％、ＭｏＯ3 ０．０１
〜１％の組成を有し、ガラス中に硫酸ナトリウム微粒子
が析出分散してなり、波長４００〜７００ｎｍにおける
平均透過率が、肉厚１０ｍｍで１０〜６０％である乳白
ガラスから作製された建材用ガラスブロックの複数個か
ら形成されてなることを特徴とする。
【００１１】
【作用】本発明の乳白ガラスは、Ｎａ2 ＯとＳＯ3 を多
量に含有するため、両成分がガラス化反応する際に白色
の硫酸ナトリウム［Ｎａ2 ＳＯ4 ］微粒子を析出し、こ
れがガラス中に均一に分散した状態で析出するため、太
陽光を適度に透過し、淡い白色の色調を呈することにな
る。
量に含有するため、両成分がガラス化反応する際に白色
の硫酸ナトリウム［Ｎａ2 ＳＯ4 ］微粒子を析出し、こ
れがガラス中に均一に分散した状態で析出するため、太
陽光を適度に透過し、淡い白色の色調を呈することにな
る。
【００１２】またこれに直接、太陽光が当たる場合に
も、硫酸ナトリウム微粒子間での拡散反射、光散乱作用
によって透過光が弱められるため、ギラツキが無く、和
風障子調の独特の色合いを醸し出す。
も、硫酸ナトリウム微粒子間での拡散反射、光散乱作用
によって透過光が弱められるため、ギラツキが無く、和
風障子調の独特の色合いを醸し出す。
【００１３】次に本発明の乳白ガラスの組成を上記のよ
うに限定した理由を説明する。
うに限定した理由を説明する。
【００１４】ＳｉＯ2 は、ガラスフォーマーとなる成分
であり、５０％より少ないと、化学的耐久性が悪くな
り、７５％より多いと、ガラスの粘性が高くなり、溶融
困難を招くことになる。
であり、５０％より少ないと、化学的耐久性が悪くな
り、７５％より多いと、ガラスの粘性が高くなり、溶融
困難を招くことになる。
【００１５】Ａｌ2 Ｏ3 が、５％より少ないと、化学的
耐久性が悪くなり、１２％より多いと、ガラスの高温粘
性が上昇してガラスの溶融性が悪くなる。
耐久性が悪くなり、１２％より多いと、ガラスの高温粘
性が上昇してガラスの溶融性が悪くなる。
【００１６】Ｂ2 Ｏ3 は、ガラスの融剤として作用する
と共に、化学的耐久性を向上させる効果を有する成分で
あるが、０．５％より少ないと、その効果が得られず、
１３％より多いと、ガラス融液表面から揮発が多くな
り、脈理や色縞等の外観上の欠陥が発生する。
と共に、化学的耐久性を向上させる効果を有する成分で
あるが、０．５％より少ないと、その効果が得られず、
１３％より多いと、ガラス融液表面から揮発が多くな
り、脈理や色縞等の外観上の欠陥が発生する。
【００１７】ＢａＯ、ＳｒＯ及びＺｎＯは、高温度域に
おけるガラスの粘度を下げると共に、化学的耐久性を向
上させる成分であるが、１％より少ないと、その効果が
得られず、雨水に晒されると白やけが起きて外観が損な
われ、７％より多いと、ガラスが失透して成形が困難と
なる。
おけるガラスの粘度を下げると共に、化学的耐久性を向
上させる成分であるが、１％より少ないと、その効果が
得られず、雨水に晒されると白やけが起きて外観が損な
われ、７％より多いと、ガラスが失透して成形が困難と
なる。
【００１８】Ｎａ2 Ｏは、ガラスの溶融性を向上させる
と共にガラス中に硫酸ナトリウムの微粒子を析出させる
ために必要な成分である。Ｋ2 Ｏも、ガラスの溶融性を
向上させる成分であり、Ｎａ2 Ｏの一部と置換すること
ができるが、これらの成分が合量で１３％より少ない
と、ガラスの粘度が高くなり、成形が困難となる。また
２２％より多くなると、化学的耐久性が劣悪となるため
好ましくない。
と共にガラス中に硫酸ナトリウムの微粒子を析出させる
ために必要な成分である。Ｋ2 Ｏも、ガラスの溶融性を
向上させる成分であり、Ｎａ2 Ｏの一部と置換すること
ができるが、これらの成分が合量で１３％より少ない
と、ガラスの粘度が高くなり、成形が困難となる。また
２２％より多くなると、化学的耐久性が劣悪となるため
好ましくない。
【００１９】ＳＯ3 は、ガラス中に硫酸ナトリウムの微
粒子を析出させてガラスを淡白色にさせるために必要な
成分であり、０．１％より少ないと、その効果が得られ
ず、１％より多いと、ガラスが筋状に乳濁して外観が劣
悪となる。
粒子を析出させてガラスを淡白色にさせるために必要な
成分であり、０．１％より少ないと、その効果が得られ
ず、１％より多いと、ガラスが筋状に乳濁して外観が劣
悪となる。
【００２０】ＭｏＯ3 は、ガラス中に析出する硫酸ナト
リウム微粒子を適度の大きさ、具体的には０．５〜１０
０ミクロンの大きさに制御する作用を有する。またＭｏ
Ｏ3は、ガラスの失透傾向を改善するため、このガラス
からガラスブロックを作製した時、ロット間の色調の差
が小さく、各ガラスブロックの外観品位のバラツキの少
ないパネルが得られることになる。しかしながらＭｏＯ
3 が、０．０１％より少ないと、上記の効果が得られ
ず、１％より多いと、ガラスが乳濁して透過率が低下す
るため好ましくない。
リウム微粒子を適度の大きさ、具体的には０．５〜１０
０ミクロンの大きさに制御する作用を有する。またＭｏ
Ｏ3は、ガラスの失透傾向を改善するため、このガラス
からガラスブロックを作製した時、ロット間の色調の差
が小さく、各ガラスブロックの外観品位のバラツキの少
ないパネルが得られることになる。しかしながらＭｏＯ
3 が、０．０１％より少ないと、上記の効果が得られ
ず、１％より多いと、ガラスが乳濁して透過率が低下す
るため好ましくない。
【００２１】本発明の乳白ガラスは、波長４００〜７０
０ｎｍにおける平均透過率が肉厚１０ｍｍで１０〜６０
％となるように制御することができるが、この平均透過
率が１０％未満では、ガラスを透過する光量が低下して
採光性が悪くなり、一方、６０％を越えると、光拡散性
が弱くなり、均質な採光が得難くなるため好ましくな
い。
０ｎｍにおける平均透過率が肉厚１０ｍｍで１０〜６０
％となるように制御することができるが、この平均透過
率が１０％未満では、ガラスを透過する光量が低下して
採光性が悪くなり、一方、６０％を越えると、光拡散性
が弱くなり、均質な採光が得難くなるため好ましくな
い。
【００２２】また本発明においては、上記成分以外に
も、ＳｎＯ2 、ＷＯ3 、Ｐ2 Ｏ5 、ＴｉＯ2 、Ｖ2 Ｏ
5 、ＺｒＯ2 、ＭｇＯ、ＣａＯ、Ａｓ2 Ｏ3 、Ｓｂ2 Ｏ
3 、塩化化合物、弗化物を含有させることが可能であ
る。
も、ＳｎＯ2 、ＷＯ3 、Ｐ2 Ｏ5 、ＴｉＯ2 、Ｖ2 Ｏ
5 、ＺｒＯ2 、ＭｇＯ、ＣａＯ、Ａｓ2 Ｏ3 、Ｓｂ2 Ｏ
3 、塩化化合物、弗化物を含有させることが可能であ
る。
【００２３】すなわちＳｎＯ2 、ＷＯ3 及びＰ2 Ｏ5
は、ＭｏＯ3 と同様の作用効果を有する成分であり、特
に硫酸ナトリウム微粒子の大きさを制御する作用を高め
たい場合には、これらの成分の少なくとも１種を、各々
０．０１％以上含有させれば良い。但し、これらの成分
が各々１％より多くなると、ガラスが乳濁して透過率が
低下するため好ましくない。
は、ＭｏＯ3 と同様の作用効果を有する成分であり、特
に硫酸ナトリウム微粒子の大きさを制御する作用を高め
たい場合には、これらの成分の少なくとも１種を、各々
０．０１％以上含有させれば良い。但し、これらの成分
が各々１％より多くなると、ガラスが乳濁して透過率が
低下するため好ましくない。
【００２４】またＴｉＯ2 とＶ2 Ｏ5 は、紫外線を吸収
する効果を有しており、ガラスの紫外線遮蔽能力をより
高めたい場合には、これらの成分の１種又は２種を、各
々０．０１％以上含有させれば良い。但し、これらの成
分が各々１％より多くなると、吸収端が可視域まで達
し、ガラスの肉厚部分が黄色に着色するため、外観上好
ましくない。
する効果を有しており、ガラスの紫外線遮蔽能力をより
高めたい場合には、これらの成分の１種又は２種を、各
々０．０１％以上含有させれば良い。但し、これらの成
分が各々１％より多くなると、吸収端が可視域まで達
し、ガラスの肉厚部分が黄色に着色するため、外観上好
ましくない。
【００２５】さらにＺｒＯ2 は、ガラスの化学的耐久性
を向上させるのに効果があり、このような効果をより高
めたい場合には、０．１％以上含有させれば良い。但
し、ＺｒＯ2 が、３％より多いと、ガラスが失透するた
め好ましくない。
を向上させるのに効果があり、このような効果をより高
めたい場合には、０．１％以上含有させれば良い。但
し、ＺｒＯ2 が、３％より多いと、ガラスが失透するた
め好ましくない。
【００２６】またＭｇＯとＣａＯは、ＢａＯ等と同様の
作用を有する成分であるが、各々５％より多くなると、
ガラスが失透するため好ましくない。
作用を有する成分であるが、各々５％より多くなると、
ガラスが失透するため好ましくない。
【００２７】Ａｓ2 Ｏ3 、Ｓｂ2 Ｏ3 、塩化化合物は、
清澄剤として作用する成分であり、１％まで含有させる
ことが可能である。
清澄剤として作用する成分であり、１％まで含有させる
ことが可能である。
【００２８】さらに弗化物は、硫酸ナトリウム微粒子の
大きさを制御し、ガラスの色調を安定化させる成分であ
り、１％まで含有可能である。
大きさを制御し、ガラスの色調を安定化させる成分であ
り、１％まで含有可能である。
【００２９】さらに本発明では、意匠上の理由から、Ｃ
ｏＯやＮｉＯ等の着色剤を１％まで含有させることも可
能である。
ｏＯやＮｉＯ等の着色剤を１％まで含有させることも可
能である。
【００３０】尚、本発明の乳白ガラスからガラスブロッ
クやガラスブロックパネルを作製する場合には、通常の
成形方法やパネル化方法を採用すれば良い。
クやガラスブロックパネルを作製する場合には、通常の
成形方法やパネル化方法を採用すれば良い。
【００３１】
【実施例】次に本発明を実施例及び比較例に基づいて詳
細に説明する。
細に説明する。
【００３２】表１、２は、本発明の乳白ガラス（試料Ｎ
ｏ．１〜１０）及び比較例の乳白ガラス（試料Ｎｏ．１
１）を示すものである。尚、試料Ｎｏ．１１のガラス
は、特開昭６３−３１５５３４号に開示されているガラ
スブロック用乳白ガラスである。
ｏ．１〜１０）及び比較例の乳白ガラス（試料Ｎｏ．１
１）を示すものである。尚、試料Ｎｏ．１１のガラス
は、特開昭６３−３１５５３４号に開示されているガラ
スブロック用乳白ガラスである。
【００３３】
【表１】
【００３４】
【表２】
【００３５】表１、２の各試料は、次のようにして調製
した。
した。
【００３６】まず表中の組成になるようにガラス原料を
調合し、これを白金ルツボに入れ、電気溶融炉で１４５
０℃で、４時間溶融した後、１２００℃まで温度降下す
ることによって硫酸ナトリウムの白色微粒子を均一に析
出させた後、カーボン板上に流し出して肉厚２０ｍｍの
板状体を成形し、次いでこれを徐冷炉に入れて徐冷し
た。
調合し、これを白金ルツボに入れ、電気溶融炉で１４５
０℃で、４時間溶融した後、１２００℃まで温度降下す
ることによって硫酸ナトリウムの白色微粒子を均一に析
出させた後、カーボン板上に流し出して肉厚２０ｍｍの
板状体を成形し、次いでこれを徐冷炉に入れて徐冷し
た。
【００３７】表から明らかなように、本発明品であるＮ
ｏ．１〜１０の各試料は、波長４００ｎｍの透過率が２
１．２％以下であり、紫外線遮蔽能力に優れていた。ま
た波長４００〜７００ｎｍの平均透過率が２６．０〜５
５．２％であり、しかもアルカリ溶出量が、０．３ｍｇ
以下であり、化学的耐久性にも優れていた。
ｏ．１〜１０の各試料は、波長４００ｎｍの透過率が２
１．２％以下であり、紫外線遮蔽能力に優れていた。ま
た波長４００〜７００ｎｍの平均透過率が２６．０〜５
５．２％であり、しかもアルカリ溶出量が、０．３ｍｇ
以下であり、化学的耐久性にも優れていた。
【００３８】それに対し、Ｎｏ．１１の試料は、波長４
００〜７００ｎｍの平均透過率が６０．０％であり、ま
た化学的耐久性にも優れていたが、波長４００ｎｍの透
過率が５５．３％と高く、紫外線遮蔽能力に劣ってい
た。
００〜７００ｎｍの平均透過率が６０．０％であり、ま
た化学的耐久性にも優れていたが、波長４００ｎｍの透
過率が５５．３％と高く、紫外線遮蔽能力に劣ってい
た。
【００３９】またＮｏ．８と１１の各試料に析出した微
粒子を顕微鏡で観察したところ、Ｎｏ．８の試料に析出
した微粒子の直径が、０．５〜７０ミクロンであったの
に対し、Ｎｏ．１１の試料に析出した微粒子の直径は、
５０〜８００ミクロンと大きかった。
粒子を顕微鏡で観察したところ、Ｎｏ．８の試料に析出
した微粒子の直径が、０．５〜７０ミクロンであったの
に対し、Ｎｏ．１１の試料に析出した微粒子の直径は、
５０〜８００ミクロンと大きかった。
【００４０】さらにＮｏ．８と１１の各試料から１４５
×１４５×９５の大きさのガラスブロックを作製し、太
陽光がガラスブロックを通して物品（赤、青、緑、黄、
紫色着色顔料印刷紙）に照射される暴露試験（積算５０
０時間）を行ったところ、Ｎｏ．８の試料から作製され
たガラスブロックは、紫外線による物品の色褪せや変色
は全く認められなかったが、Ｎｏ．１１の試料から作製
されたガラスブロックの場合は、物品がわずかながら色
褪せた。
×１４５×９５の大きさのガラスブロックを作製し、太
陽光がガラスブロックを通して物品（赤、青、緑、黄、
紫色着色顔料印刷紙）に照射される暴露試験（積算５０
０時間）を行ったところ、Ｎｏ．８の試料から作製され
たガラスブロックは、紫外線による物品の色褪せや変色
は全く認められなかったが、Ｎｏ．１１の試料から作製
されたガラスブロックの場合は、物品がわずかながら色
褪せた。
【００４１】尚、表中の波長４００ｎｍの透過率は、各
試料ガラスの両面を肉厚１０ｍｍになるまで光学研磨し
た後、１５０φの大型積分球付き分光光度計で波長４０
０ｎｍの透過率を測定したものである。
試料ガラスの両面を肉厚１０ｍｍになるまで光学研磨し
た後、１５０φの大型積分球付き分光光度計で波長４０
０ｎｍの透過率を測定したものである。
【００４２】また波長４００〜７００ｎｍの平均透過率
は、上記と同様の条件で、各試料ガラスの４００〜７０
０ｎｍの透過率を１ｎｍごとに測定し、その平均値を求
めたものである。
は、上記と同様の条件で、各試料ガラスの４００〜７０
０ｎｍの透過率を１ｎｍごとに測定し、その平均値を求
めたものである。
【００４３】またアルカリ溶出量は、ＪＩＳ Ｒ−３５
０２に基いて測定したものであり、ガラスブロックの白
やけを防止するためには、この値が０．５ｍｇ以下であ
ることが望まれる。
０２に基いて測定したものであり、ガラスブロックの白
やけを防止するためには、この値が０．５ｍｇ以下であ
ることが望まれる。
【００４４】
【発明の効果】以上のように本発明の乳白ガラスは、波
長４００〜７００ｎｍにおける平均透過率が１０〜６０
％であり、しかもガラス内部に析出する硫酸ナトリウム
の粒子径が均一で、細かいため、この乳白ガラスから作
製された建材用ガラスブロックは、太陽光線を受ける
と、柔らかな淡い光が室内に差し込むことになり、紫外
線を遮蔽する能力にも優れている。
長４００〜７００ｎｍにおける平均透過率が１０〜６０
％であり、しかもガラス内部に析出する硫酸ナトリウム
の粒子径が均一で、細かいため、この乳白ガラスから作
製された建材用ガラスブロックは、太陽光線を受ける
と、柔らかな淡い光が室内に差し込むことになり、紫外
線を遮蔽する能力にも優れている。
【００４５】さらに本発明の乳白ガラスは、化学的耐久
性にも優れているため、これから作製されたガラスブロ
ックを建物の外壁やベランダに使用しても白やけを生じ
ることがなく、しかもこのガラスブロックの複数個から
ガラスブロックパネルを作製すると、各ガラスブロック
間の外観品位のバラツキが小さくなるという長所も得ら
れる。
性にも優れているため、これから作製されたガラスブロ
ックを建物の外壁やベランダに使用しても白やけを生じ
ることがなく、しかもこのガラスブロックの複数個から
ガラスブロックパネルを作製すると、各ガラスブロック
間の外観品位のバラツキが小さくなるという長所も得ら
れる。
Claims (3)
- 【請求項１】 重量百分率で、ＳｉＯ2 ５０〜７５
％、Ａｌ2 Ｏ3 ５〜１２％、Ｂ2 Ｏ3 ０．５〜１３
％、ＢａＯ＋ＳｒＯ＋ＺｎＯ １〜７％、Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ
2 Ｏ １３〜２２％、ＳＯ3 ０．１〜１％、ＭｏＯ3
０．０１〜１％の組成を有し、ガラス中に硫酸ナトリ
ウム微粒子が析出分散してなり、波長４００〜７００ｎ
ｍにおける平均透過率が、肉厚１０ｍｍで１０〜６０％
であることを特徴とする乳白ガラス。 - 【請求項２】 重量百分率で、ＳｉＯ2 ５０〜７５
％、Ａｌ2 Ｏ3 ５〜１２％、Ｂ2 Ｏ3 ０．５〜１３
％、ＢａＯ＋ＳｒＯ＋ＺｎＯ １〜７％、Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ
2 Ｏ １３〜２２％、ＳＯ3 ０．１〜１％、ＭｏＯ3
０．０１〜１％の組成を有し、ガラス中に硫酸ナトリ
ウム微粒子が析出分散してなり、波長４００〜７００ｎ
ｍにおける平均透過率が、肉厚１０ｍｍで１０〜６０％
である乳白ガラスから作製されてなることを特徴とする
建材用ガラスブロック。 - 【請求項３】 重量百分率で、ＳｉＯ2 ５０〜７５
％、Ａｌ2 Ｏ3 ５〜１２％、Ｂ2 Ｏ3 ０．５〜１３
％、ＢａＯ＋ＳｒＯ＋ＺｎＯ １〜７％、Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ
2 Ｏ １３〜２２％、ＳＯ3 ０．１〜１％、ＭｏＯ3
０．０１〜１％の組成を有し、ガラス中に硫酸ナトリ
ウム微粒子が析出分散してなり、波長４００〜７００ｎ
ｍにおける平均透過率が、肉厚１０ｍｍで１０〜６０％
である乳白ガラスから作製された建材用ガラスブロック
の複数個から形成されてなることを特徴とする建材用ガ
ラスブロックパネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9035569A JPH10218639A (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | 乳白ガラス及び建材用ガラスブロック及び建材用ガラスブロックパネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9035569A JPH10218639A (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | 乳白ガラス及び建材用ガラスブロック及び建材用ガラスブロックパネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10218639A true JPH10218639A (ja) | 1998-08-18 |
Family
ID=12445398
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9035569A Pending JPH10218639A (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | 乳白ガラス及び建材用ガラスブロック及び建材用ガラスブロックパネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10218639A (ja) |
-
1997
- 1997-02-03 JP JP9035569A patent/JPH10218639A/ja active Pending
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