JP3075507B2 - 高屈折率ガラスビーズ - Google Patents

高屈折率ガラスビーズ

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JP3075507B2 JP07236086A JP23608695A JP3075507B2 JP 3075507 B2 JP3075507 B2 JP 3075507B2 JP 07236086 A JP07236086 A JP 07236086A JP 23608695 A JP23608695 A JP 23608695A JP 3075507 B2 JP3075507 B2 JP 3075507B2
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弘和 青島
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C12/00Powdered glass; Bead compositions
    • C03C12/02Reflective beads

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再帰反射用の高屈
折率ガラスビーズに係り、特にガラスビーズの着色をな
くしたガラスビーズに関する。
【0002】
【従来の技術】再帰反射シートなどの反射材に使用され
るガラスビーズは、高輝度が要求されるため、屈折率の
高いガラスが使用される。一般に、このようなガラスビ
ーズ組成には、高屈折率酸化物であるTiO2 またはB
aOを主成分とするTiO2 −BaO系ガラスが使用さ
れている。しかし、TiO2 、BaO等を極めて高率に
含むガラスでは失透を起こしやすい等、工業的規模での
生産に向かない点があり、実際に量産されるガラスビー
ズの屈折率は1.85〜2.20程度であるのが普通で
ある。
【0003】再帰反射材、主として再帰反射シートに用
いられるガラスビーズの屈折率は、2.23〜2.30
程度であることが望ましいとされているため、屈折率
2.20以下のガラスビーズに対しては特公昭48-17844
号公報、特公昭57-28375号公報記載の方法によって、加
熱処理を施し屈折率を高める手段がとられている。
【0004】特公昭48-17844号公報によれば、少なくと
も25重量%の結晶化しうるガラス形成成分を含有する
ガラスビーズを所定条件下で加熱処理することにより、
光の散乱や不透明化を引起こすに足る十分な大きさの結
晶の生成が不足している構造単位の核生成または転移に
よるものと考えられる変化によって屈折率を増大させる
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記屈折率が1.85
〜2.20程度のガラスビーズにおいては、ガラス原料
中の不純物、原料混合工程、溶融工程などの製造過程か
ら混入する不純物によってガラスビーズが黄色っぽく着
色して見えることがある。またTiO2 含有率が高いも
のではそれ自体の色として黄色がかって見えることもあ
る。
【0006】また、上記加熱処理を行うことにより、T
iO2 −BaO系ガラスではガラスビーズ中に高屈折率
物質である微細なバリウムチタン酸化物結晶が析出し、
これによってガラスビーズの屈折率が高められることが
わかった。しかしながら、加熱処理の条件によっては、
屈折率は高められるもののガラスビーズが黄色に着色さ
れることがしばしば生ずる。
【0007】いずれの場合にしてもガラスビーズの黄色
化は、反射材、特に白色の再帰反射シートに使用する場
合、シートが黄ばんで見えるといった白色度の点で問題
となり、黄色化したガラスビーズは不良品として処理し
なければならない。
【0008】この原因を調査したところ、ガラスビーズ
を構成するガラス中に鉄分など着色性のある不純物が存
在すると、ガラスまたは加熱処理したものではバリウム
チタン酸化物の結晶が着色され、ガラスビーズ全体が黄
色に着色されて見えることが判明した。このような不純
物による着色の問題に対しては、着色性を有する不純物
成分の混入を防止するよう厳格に管理することにより技
術的には可能である。しかし、実際の製造現場におい
て、確実に着色が見られないように鉄分等の不純物の混
入を管理することは、原料等級の高級化によるコストの
上昇や製造設備の非鉄・クリーン化を必要とし、市場で
求められる価格でのガラスビーズ供給は不可能となって
しまう。
【0009】そこで本発明は、再帰反射用の高屈折率ガ
ラスビーズにおいて、ある程度の着色性不純物の混在下
であってもガラスビーズの着色化を防止し、白色度(透
明性)の高い高屈折率ガラスビーズを提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、ガラス組成に微量のコバルト酸化物を添加
して色調を改善したものである。すなわち本発明は、質
量%で、TiO2 30〜60%,BaO 20〜55
%,ZnO 0〜17%,CaO 0〜6%,ZnO+
CaO 1〜15%,コバルト酸化物 2〜50ppm
からなる組成を有するものである。
【0011】また、本発明は再帰反射用の高屈折率ガラ
スビーズであるため、屈折率が1.85以上で粒径が2
5〜150μmとしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のガラスビーズは、以下の
ようにして製造することができる。まず、上記組成とな
るように原料を調合し、この調合物を均一に混合した
後、白金るつぼに収容して電気炉内において1200〜
1500℃で約30分間溶融した。なお量産する場合に
は電鋳レンガで構成された溶融炉を使用する。次にこの
溶融物を水砕し、さらにボールミルで粉砕して微粒状と
し、これを1400〜2000℃のガスバーナの火焔中
に投入して浮遊させ、表面張力によって球形になったと
ころを取り出して冷却し、ガラスビーズを得る。得られ
たガラスビーズは、篩分して25〜150μmのものを
採取する。
【0013】次に本発明を構成する各成分の作用と、そ
の組成範囲を上記のように限定した理由を説明する。
【0014】TiO2 は、ガラスの高屈折率化に最も顕
著に寄与する成分である。したがってガラスビーズの再
帰反射性を高めるために多量に含有することが好ましい
が、60%を越えるとガラスの溶融温度が上昇し、失透
性が高くなりまた色調も黄色度が強まるので60%を上
限とした。一方、30%未満では高屈折率ガラスビーズ
として保持すべき1.85以上の屈折率が得られない。
好ましくは33〜55%である。
【0015】BaOは、TiO2 と組み合わせて添加さ
れ、ガラスの溶融温度を低下させ、またビーズ成形後に
加熱処理を施す場合にあってはバリウムチタン酸化物の
結晶を構成するものであるが、その含有量が20%未満
では溶融性改善の効果がなくガラス化が困難となり、5
5%を越えると屈折率が低下傾向を示し又ガラス化が難
しくなる。好ましくは30〜50%の範囲とする。
【0016】ZnOは、BaOに比べて緩やかであるが
溶融温度を下げる効果があり、添加による屈折率の低下
もBaOより小さい。ただし、15%を越えて添加する
と失透傾向が強まるので15%までにとどめる。好まし
くは5〜10%の範囲である。
【0017】CaOは、添加量が適切であればガラスの
失透性を著しく改善する効果があるが、6%を越えて加
えると屈折率が低下する。好ましくは4%までとする。
【0018】コバルト酸化物は、添加することにより青
色を呈するガラスの着色剤として知られているが、適性
量の添加で黄色化したガラスを補色の関係により無色化
する効果がある。ただし、添加量が2ppm未満ではそ
の効果が得られず、50ppmを越えるとコバルト酸化
物による着色の方が顕著になりガラスビーズが青っぽく
見えてしまう。好ましくは5〜30ppmの範囲で添加
する。
【0019】以上のほか、ZnOに代えてZrO2 を用
いてもよく、この場合も上限は15%、ZnOとZrO
2 とを併せて使用した場合でも上限は15%までとする
ことが好ましい。また、CaOに代えてSrOを6%ま
での範囲で添加してもよく、CaOとSrOを併用する
場合は両者の合量が5%までであれば差支えない。さら
にこれらの他に、たとえば、B2 3 、SiO2 のいず
れか一方または両方を2%までの範囲で、Al2 3
Li2 O、Na2 O、K2 O、MgOのいずれか1種ま
たは2種以上を3%までの範囲で加えることができる。
これらの成分の添加により主として溶融性、失透性が改
善されるが、それぞれの上限を越えて添加すると屈折率
に影響が現れるので、上記上限程度にとどめておくこと
が望ましい。
【0020】ガラスビーズが黄色く着色されて見える原
因のうち大きなもののひとつに、原料中に不純物として
含まれていたり製造工程から混入したりする鉄分がある
が、鉄分などの着色性不純物をほとんど含有せず元来着
色のないガラスに上記コバルト酸化物を添加すると、当
然ガラスは青色に着色されて見える。ただし、明確に青
色と認知されない程度の微弱な青色はかえってガラスビ
ーズを透明に見せるため、上記下限付近のごく微量のコ
バルト酸化物を添加することもできる。ガラスビーズの
着色源としては、鉄分以外の不純物によるものや上記の
ようにTiO2によるものもあるため、いちがいには言
えないが、鉄分に換算した場合、Fe23 含有量が1
00〜600ppm程度の範囲内で本発明の効果があ
る。Fe23 が100ppm未満では鉄分による着色
はほとんど認知されず、コバルト酸化物添加により青色
化傾向が強まる。600ppmを越えてFe2 3 を含
有するものではコバルト酸化物を添加しても、ガラスは
暗色化してゆくのみで改善効果が得られないためであ
る。。
【0021】ガラスビーズの粒径については、再帰反射
材としての反射特性を考慮すれば、25μm未満では細
かすぎて所望の反射特性が確保できず、150μmを越
えると反射シートに成形した場合にシートの曲げ強度が
低下し十分な可撓性が得られない。再帰反射シート用と
してより好ましくは45〜75μmの範囲である。
【0022】屈折率についても上述のとおり再帰反射材
としては1.85は必要であり、反射シートとしたとき
の反射輝度は1.9〜2.3で良い結果が得られる。
【0023】
【実施例】以下本発明の実施例について説明する。本発
明の実施例を表1に示す。表1中,No.1ないしNo.12 は
本発明の実施例を示し、No.13 ないしNo.15 は比較例で
ある。表中の組成は質量百分率で示し、屈折率はベッケ
ライン法により求めた値を示した。
【0024】表1に示す組成となるように原料を調合
し、上記製法にしたがって粒径が25〜150μmのガ
ラスビーズを得た。得られたガラスビーズについて、目
視により色調の評価を行い、その結果を表1に示した。
本発明の実施例はNo.7,9,12 を除き目視ではまったく色
を感じることができなかった。またNo.7,9,12 の試料は
若干黄色味を帯びているように感じられたが、実用上支
障のないものであった。これに対しNo.13 および14の試
料は、コバルト酸化物を50ppmを越えて添加した結
果、TiO2 含有量が高いにもかかわらず色調が青っぽ
くなってしまった。またNo.15 の試料は実施例とほぼ同
じ組成のガラスでコバルト酸化物を添加しなかった例で
あるが、黄色に着色されているのが明らかであった。
【0025】また、上記のガラスビーズを特公昭57-283
75号公報記載の方法にしたがってそれぞれ耐火物性の容
器に入れて電気炉に収容し、700〜780℃まで加熱
した後5時間保持し、その後さらに780℃まで温度を
上昇させて10時間保持した。その後自然放冷させて屈
折率を表1の値から0.05程度増加させた。このよう
にして加熱処理により屈折率を増加させたガラスビーズ
についても上記と同様に色調を評価した。色の濃度に多
少の変化があったものもあるが、基本的な着色傾向は表
1と変わらず、比較例である No.13〜15の試料には肉眼
で着色が確認された。
【0026】
【表1】
【表1】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、工業的に
生産される高屈折率ガラスビーズに生ずる、不可避不純
物や主要成分であるTiO2 に起因した着色を実質的に
解消し無色透明なガラスビーズを得ることができる。し
かも鉄分等着色性不純物が混在するガラスにおいてもそ
の消色効果が発揮されるので、高純度原料を使用するこ
となく従来の製造設備を使用して製造することが可能で
あり、コスト上昇を伴わず従来以上に白色度の高いガラ
スビーズを提供できる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量%で、TiO2 30〜60%,Ba
    O 20〜55%,ZnO 0〜17%,CaO 0〜
    6%,ZnO+CaO 1〜15%,コバルト酸化物
    2〜50ppmからなる組成を有する高屈折率ガラスビ
    ーズ。
  2. 【請求項2】 屈折率が1.85以上である請求項1に
    記載の高屈折率ガラスビーズ。
  3. 【請求項3】 粒径が25〜150μmである請求項1
    または2に記載の高屈折率ガラスビーズ。
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