JPH10218325A - ターンベルト - Google Patents

ターンベルト

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JPH10218325A
JPH10218325A JP2674697A JP2674697A JPH10218325A JP H10218325 A JPH10218325 A JP H10218325A JP 2674697 A JP2674697 A JP 2674697A JP 2674697 A JP2674697 A JP 2674697A JP H10218325 A JPH10218325 A JP H10218325A
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belt
turn belt
tape
turn
yarn
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JP2674697A
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Atsusato Kitamura
篤識 北村
Yoshio Muramoto
喜男 村本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のターンベルトとは構造の異なるものを
案出することにより、一定品質のものを生産性良く製造
することができ、全周にわたって均質で、耐久性にすぐ
れ、円滑な回転がなされ、しかもその使用時に始端側と
終端側をナイフエッジにすることもできるターンベルト
を提供することを目的とする。 【解決手段】 中央に開口部を有する笠状またはフラッ
トなシート形状を有すると共に、径方向に放射状に配列
した経糸が剛性線条(1) 、周方向に向かう緯糸がテープ
糸(2) で構成されたシームレス織物(3) を基体とするタ
ーンベルトである。テープ糸(2) の代表例は、テープ状
のバイヤスカット織布である。シームレス織物(3) の少
なくとも片面には、樹脂被覆層(4) を一体に設けること
が望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被搬送物を直角、
鋭角、鈍角など任意の角度方向へターンさせるためのタ
ーンベルト(カーブベルトとも言う)に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ベルトコンベアにおいて、被搬送物の流
れを所望の方向に変えるためのターンベルトとして、笠
状に作られたベルトを扁平に折り畳んで扇形としたもの
が一般的となっている。
【0003】このターンベルトは、たとえば、織物を裁
断してから笠状の立体になるように接合することにより
作製され、その少なくとも片面には樹脂被覆層を形成す
るのが通常である。
【0004】このターンベルトを使用するに際しては、
図7に示したように、これを扁平に折り畳んで扇形と
し、その扇形となったベルトの両端を内側から2本のテ
ーパーロール(コニカルロール)(12), (12)で支持して
駆動するようにすると共に、ターンベルトの外周縁側に
取り付けた高弾性のガイド(13)を、扇形ベルトの外周に
沿って設けたホルダー(14)に傾斜設置した回転体(15)で
上下から支持する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構造の従来のター
ンベルトを使用するに際しては、扇形ベルトの回転に伴
ないベルトが中心方向へ移動しようとする強い力を、ベ
ルトの外周縁側に取り付けたガイド(13)をホルダー(14)
に設置してある回転体(15)で引っ張るように支持するこ
とにより吸収するようにしているため、ベルトのガイド
(13)に加わる応力が極めて過大となり、ベルトの寿命が
かなり短いという問題点がある。
【0006】加えて、テーパーロール(12)でベルトを駆
動する方式によっては、テーパーロール(12)の径をある
限度以上には小さくできないために、始端側と終端側を
ナイフエッジにすることができず、被搬送物の種類や大
きさによっては、前後に配置した直線コンベアベルトと
の間の乗り継ぎに支障を来たすことがある。
【0007】しかも上記構造の従来のターンベルトは、
接合に基く径方向の継目を有するため、その接合に手間
と経験を要するので生産性が悪い上、その継目がテーパ
ーロール(12)に差しかかったときにがたつきを生じて円
滑搬送が妨げられることがあり、またその継目の所から
損傷しやすくなる。
【0008】本発明は、このような背景下において、従
来のターンベルトとは構造の異なるものを案出すること
により、一定品質のものを生産性良く製造することがで
き、全周にわたって均質で、耐久性にすぐれ、円滑な回
転がなされ、しかもその使用時に始端側と終端側をナイ
フエッジにすることもできるターンベルトを提供するこ
とを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のターンベルト
は、中央に開口部を有する笠状またはフラットなシート
形状を有すると共に、径方向に放射状に配列した経糸が
剛性線条(1) 、周方向に向かう緯糸がテープ糸(2) で構
成されたシームレス織物(3) を基体とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明のターンベルトの基体は、径方向に
放射状に配列した経糸が剛性線条(1) 、周方向に向かう
緯糸がテープ糸(2) で構成されたシームレス織物(3) か
らなる。
【0012】剛性線条(1) としては、合成樹脂線条(ポ
リエステル、ナイロン、芳香族ポリアミド、ポリエーテ
ルエーテルケトン、ポリオレフィン、ビニロン、アクリ
ル、フッ素系樹脂等)、金属線条(ステンレススチール
等)、ガラス繊維、セラミックス繊維、炭素繊維などが
用いられる。剛性線条(1) は、モノフィラメント、マル
チフィラメント糸、カバリング糸、複合繊維糸などのい
ずれであってもよいが、強度や剛性を考慮すると、適当
な太さのモノフィラメント、殊に500〜10000デ
ニール程度、なかんずく800〜8000デニール程度
のモノフィラメントが特に重要である。なおモノフィラ
メントを数本引き揃えて用いることも好ましい。
【0013】テープ糸(2) としては、合成または天然繊
維(ポリエステル、ナイロン、芳香族ポリアミド、ポリ
エーテルエーテルケトン、ポリオレフィン、ビニロン、
アクリル、ポリウレタン、フッ素系樹脂、コットン
等)、金属繊維(ステンレススチール等)、ガラス繊
維、セラミックス繊維、炭素繊維などでできたテープ糸
が用いられる。
【0014】テープ糸(2) の中では、テープ状のバイヤ
スカット織布が特に好ましい。というのは、テープ状の
バイヤスカット織布は、その巾が比較的広い場合でも製
織時の内周側と外周側との周差に対してなじみやすく
(無理なく自在に変形するので周差を吸収する)、また
ターンベルトの反転時の屈曲変形に対しても対応しやす
いからである。
【0015】テープ糸(2) としては、テープ状の形状を
有するものであれば、そのほか、編物、伸縮性糸を用い
た織物、テープヤーン(フラットヤーン)、スプリット
ヤーン(フィルムを割裂したもの)なども用いることが
できる。
【0016】テープ糸(2) の巾は、ターンベルトの大き
さによっても許容範囲が異なるが、ターンベルトとした
後の巾で、たとえば2〜50mm、殊に3〜30mmに設定
することが多い。なおバイヤスカット織布のように緯入
時に加わる張力により伸張するものは、原テープ糸の巾
は当然ながら伸張時の巾よりも広い。
【0017】上記の剛性線条(1) およびテープ糸(2) か
らシームレス織物(周方向に継ぎ目のない織物)(3) を
得る方法に限定はなく、たとえば、製品ターンベルトの
寸法に合わせてピンを設けてそこに剛性線条(1) を一定
の規則に従って引っかけていくことにより放射状に配列
し、配列した剛性線条(1) を経糸として、テープ糸(2)
を緯糸として緯入していく方法が採用される。そのほ
か、従来の袋織り法を応用し、剛性線条(1) からなる経
糸を配列した後、その経糸を上下2群に分けることがで
きるようにし、経糸が放射状に配置されるように織り巾
を変えながらテープ糸(2) からなる緯糸を緯入して、両
端で接結した笠状シームレス織物を得るようにすること
もできる。
【0018】シームレス織物(3) の形状は、中央に開口
部を有する笠状またはフラットなシート形状となるよう
にする。笠状の場合の傾斜面のなす角度は、フラットに
近いものから円筒に近いものまで、任意に設定できる。
【0019】シームレス織物(3) を形成するときには、
ターンベルトとしたときの縁部(内縁または/および外
縁)のゾーンについては、補強やほつれ防止のために、
緯糸としてのテープ糸(2) に代えて線条の糸(たとえば
モノフィラメント)を用いることが好ましい。またそれ
らの縁部を縁かがりしたり、補強テープを取り付けたり
することもできる。ターンベルトとして使用するときに
は内縁側に強い力が加わるので、特に内縁のゾーンには
モノフィラメントを緯糸として用いて補強を図ることが
好ましい。
【0020】上記のシームレス織物(3) からなる基体
は、それのみでターンベルトとして使用することができ
るが、そのシームレス織物(3) からなる基体の少なくと
も片面に樹脂被覆層(4) を一体に設けた積層体構造とす
ることが特に好ましい。樹脂被覆層(4) を設けるときに
は、層厚方向に強く圧着を行って、一体化と同時に平坦
化を図ることが望ましい。上記のシームレス織物(3) を
複数層重ね、それらの層の間に接着層を介在させるよう
にしたり、さらにその積層物の少なくとも片面に樹脂被
覆層(4) を設けたりすることもできる。
【0021】樹脂被覆層(4) 用の樹脂としては、ゴム、
エラストマー、軟質樹脂、フッ素系樹脂などがあげられ
る。樹脂被覆層(4) の設置は、樹脂液のコーティング
(塗布、含浸、スプレー、溶融コーティング等を含
む)、樹脂フィルムの熱または接着剤によるラミネー
ト、剛性線条(1) やテープ糸(2) に予め被覆しておいた
樹脂成分の溶融などにより達成できる。
【0022】樹脂被覆層(4) の設置に加えてまたはその
設置に代えて、フッ素系樹脂やその他の処理剤を用い
て、防汚性、滑り性、撥水性、撥油性、非粘着性などの
性質を付与する処理を行うこともできる。
【0023】上記構造を有する本発明のターンベルトの
駆動方法には限定はないが、基台(9) の隅または辺から
一部が垂れ下がるようにして回転させる使い方をする場
合に本発明のターンベルトの良さが最大限に生かされ
る。このときには、ターンベルトの中央の開口部の側の
エッジを補強するキャップ(5) を備えるようにすること
ができる。もし長期間の使用により中央開口部側のエッ
ジが損傷してきたときは、そのエッジ側をリング状に裁
断除去してそれに合うキャップ(5) を装着し、再度の使
用に供すればよい。このキャップ(5) とは別に、外周側
のエッジにも補強用のキャップを設けることもできる。
ターンベルトの外周付近を該ベルトの表裏の少なくとも
一方から車輪状の回転体を有する回転手段(7) で駆動さ
せれば、ターンベルトを円滑に回転させることができ
る。円滑な回転を確保するため、回転体や摺動体からな
る適宜の内周側ガイド手段(6) をターンベルトの内周縁
と接触するように設けることもできる。またターンベル
トの外周縁と接触または近接するように、外周側ガイド
手段(8) を設けることもできる。
【0024】基台(9) とターンベルトとの間の摩擦低減
のため、基台(9) の上面を鏡面化したり、低摩擦係数の
材料を被覆したり、多数のコロを設置したりするなどの
摩擦低減手段を講じることができる。ターンベルトの下
面側も、低摩擦係数となるような措置を施しておくこと
が望ましい。
【0025】基台(9) 上でターンベルトを回転駆動させ
る他の方法としては、たとえば、ターンベルトの上面や
下面に形成した溝や突起などの係合物を回転手段側の突
起や溝に係合しつつ回転させる方法、ターンベルトを磁
力を利用して誘導することにより回転させる方法、基台
からの垂れ下がり部分をロールで挟持して駆動させる方
法などがあげられる。
【0026】〈作用〉本発明のターンベルトは、中央に
開口部を有する笠状またはフラットなシート形状を有す
ると共に、径方向に放射状に配列した経糸が剛性線条
(1) 、周方向に向かう緯糸がテープ糸(2) で構成された
シームレス織物(3) を基体としているので、その独特の
構造により、一定品質のものを生産性良く製造すること
ができ(殊に巾のあるテープ糸(2) の使用は生産性を高
める)、継目がないので全周にわたって均質で、耐久性
にすぐれ、円滑な回転がなされ、しかもその使用時に始
端側と終端側をナイフエッジにすることもできる。特に
テープ糸(2) としてテープ状のバイヤスカット織布を用
いると、その巾が比較的広い場合でも製織時の内周側と
外周側との周差に対してなじみやすく、またターンベル
トの反転時の屈曲変形に対しても対応しやすくなり、最
適の結果が得られる。
【0027】このシームレス織物(3) からなる基体の少
なくとも片面に樹脂被覆層(4) が一体に設けられた積層
体構造を有するようにすると、ターンベルトに必要な他
の物性(耐摩耗性、強度、耐熱性、防汚性、クッション
性、滑り性、撥水性、撥油性、非粘着性など)が付加さ
れ、平坦性も確保できる。
【0028】このターンベルトを通常の直線コンベアベ
ルトと組み合わせて用いれば、被搬送物を直角、鋭角、
鈍角など任意の角度方向へターンさせることができる。
またこのターンベルトを複数個組み合わせれば、被搬送
物をS字形や螺旋形に搬送することもできる。
【0029】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。
【0030】実施例1 図1は本発明のターンベルトの製造過程の一例を示した
説明図、図2は本発明のターンベルトの一例を示した斜
視図である。図1および図2には内周側の部分の拡大図
を付記してあるが、外周側の部分も同様となる。図3は
本発明のターンベルトの使用状態を示した説明図であ
る。
【0031】剛性線条(1) およびテープ糸(2) として下
記のものを用い、中央に開口部を有する笠状の形状を有
し、径方向が放射状に配置された経糸が剛性線条(1) 、
周方向に向かう緯糸がテープ糸(2) で構成されたシーム
レス織物(3) を作製した。テープ糸(2) は、平織り組織
を形成するように螺旋状に緯入されている。シームレス
織物(3) を形成したときの径方向の長さはたとえば45
5mmあるいはそれ以上とし、このシームレス織物(3) を
扁平に二つ折りしたときには、両エッジが互いに直角の
関係になるようにした。なお、シームレス織物(3) の内
縁の5mm巾のゾーンおよび外縁の3mm巾のゾーンは、テ
ープ糸(2) に代えて、剛性線条(1) と同様の1000〜
5000デニールのモノフィラメントまたはマルチフィ
ラメント糸を用いた。
【0032】(剛性線条(1) )ポリエステル、ナイロ
ン、芳香族ポリアミド(アラミド)、ポリエーテルエー
テルケトンなどでできた1000〜5000デニールの
各種のモノフィラメント。
【0033】(テープ糸(2) ) ・ポリエステル繊維糸、ナイロン繊維糸、芳香族ポリア
ミド(アラミド)繊維糸、またはコットン繊維糸を製織
した後、バイヤスカットして得た各種のテープ状のバイ
ヤスカット織布(伸張前の原巾は10〜50mmの各種、
伸張後の巾は5〜20mm)。 ・これらの繊維糸で編んだテープ状の織物(伸張前の原
巾は10〜50mmの各種、伸張後の巾は5〜20mm)。 ・市販のテープヤーン(巾5〜50mmの各種)。
【0034】得られた笠状のシームレス織物(3) の外面
に、着色顔料入りのポリウレタン樹脂液をコーティング
した後、加熱ロールを用いて加圧下に加熱硬化させ、樹
脂被覆層(4) を形成させた。
【0035】これにより、図2に斜視図を示したターン
ベルトが得られた。このターンベルトは、継目がないの
で全周にわたって均質で、耐久性にすぐれ、円滑な回転
がなされ、しかもその使用時に始端側と終端側をナイフ
エッジにすることができた。
【0036】図3は、図1〜2で得た本発明のターンベ
ルトの使用状態を示した説明図である。図2中、(5)
は、ターンベルトの内周側の縁に必要に応じ設けたキャ
ップである。(6) は、そのキャップ(5) に接当する内周
側ガイド手段である。(7) は、ターンベルトを回転させ
るための回転手段である。(8) は、ターンベルトの外周
に沿って外部側に設けた外周側ダイド手段である。(9)
は基台、(10), (11)は直線コンベアベルトである。被搬
送物は、上流側の直線コンベアベルト(10)からターンベ
ルト上に乗り移って90゜方向を変え、ついで下流側の
直線コンベアベルト(11)に乗り移って搬送される。
【0037】実施例2 図4は本発明のターンベルトの製造過程の他の一例を示
した説明図である。
【0038】この実施例2においては、径方向に放射状
に配列する経糸としての剛性線条(1) の配列の仕方を、
図4に付記のように実施例1の場合とは変更してある。
【0039】実施例3 図5は本発明のターンベルトの製造過程のさらに他の一
例を示した説明図である。
【0040】この実施例2においては、径方向に放射状
に配列する経糸としての剛性線条(1) の配列の仕方を、
図5に付記のように実施例1および2の場合とは変更し
てある。
【0041】実施例4 図6は本発明のターンベルトの別の一例を示した平面図
である。
【0042】剛性線条(1) およびテープ糸(2) として実
施例1であげたものを用い、中央に開口部を有するレコ
ード盤状のフラットな形状を有し、径方向が放射状に配
置された剛性線条(1) 、周方向に向かう緯糸がテープ糸
(2) で構成されたシームレス織物(3) を作製した。な
お、織物(3) の内縁の5mm巾のゾーンおよび外縁の3mm
巾のゾーンは、テープ体(2) に代えて、剛性線条(1) と
同様の1000〜5000デニールのモノフィラメント
またはマルチフィラメント糸を用いた。
【0043】このようにして得たフラットなシームレス
織物(3) の上面に、熱融着性を有するポリウレタン樹脂
フィルムを熱圧着によりラミネートして、樹脂被覆層
(4) を形成させた。またこの織物(3) の下面にフッ素系
樹脂分散液を塗布、乾燥して、防汚を兼ねた易滑性加工
を施した。これにより、図6に示したフラットなターン
ベルトが得られた。このターンベルトは、継目がないの
で全周にわたって均質で、耐久性にすぐれ、円滑な回転
がなされ、しかもその使用時に始端側と終端側をナイフ
エッジにすることができた。
【0044】
【発明の効果】作用の項でも述べたように、本発明のタ
ーンベルトは、その独特の構造により、一定品質のもの
を生産性良く製造することができ(殊に巾のあるテープ
糸(2)の使用は生産性を高める)、継目がないので全周
にわたって均質で、耐久性にすぐれ、円滑な回転がなさ
れ、しかもその使用時に始端側と終端側をナイフエッジ
にすることもできる。特にテープ糸(2) としてテープ状
のバイヤスカット織布を用いると、その巾が比較的広い
場合でも製織時の内周側と外周側との周差に対してなじ
みやすく、またターンベルトの反転時の屈曲変形に対し
ても対応しやすくなり、最適の結果が得られる。
【0045】このシームレス織物(3) からなる基体の少
なくとも片面に樹脂被覆層(4) が一体に設けられた積層
体構造を有するようにすると、ターンベルトに必要な他
の物性(耐摩耗性、強度、耐熱性、防汚性、クッション
性、滑り性、撥水性、撥油性、非粘着性など)が付加さ
れ、平坦性も確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のターンベルトの製造過程の一例を示し
た説明図である。
【図2】本発明のターンベルトの一例を示した斜視図で
ある。
【図3】本発明のターンベルトの使用状態を示した説明
図である。
【図4】本発明のターンベルトの製造過程の他の一例を
示した説明図である。
【図5】本発明のターンベルトの製造過程のさらに他の
一例を示した説明図である。
【図6】本発明のターンベルトの別の一例を示した平面
図である。
【図7】従来のターンベルトおよびその使用状態を示し
た説明図である。
【符号の説明】
(1) …剛性線条、 (2) …テープ糸、 (3) …シームレス織物、 (4) …樹脂被覆層 (5) …キャップ、 (6) …内周側ガイド手段、 (7) …回転手段、 (8) …外周側ガイド手段、 (9) …基台、 (10), (11)…直線コンベアベルト、 (12)…テーパーロール、 (13)…ガイド、 (14)…ホルダー、 (15)…回転体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央に開口部を有する笠状またはフラット
    なシート形状を有すると共に、径方向に放射状に配列し
    た経糸が剛性線条(1) 、周方向に向かう緯糸がテープ糸
    (2)で構成されたシームレス織物(3) を基体とするター
    ンベルト。
  2. 【請求項2】テープ糸(2) が、テープ状のバイヤスカッ
    ト織布である請求項1記載のターンベルト。
  3. 【請求項3】シームレス織物(3) の少なくとも片面に樹
    脂被覆層(4) が一体に設けられている請求項1記載のタ
    ーンベルト。
  4. 【請求項4】基台の隅または辺から一部が垂れ下がるよ
    うにして回転させる使い方をするためのものである請求
    項1記載のターンベルト。
JP2674697A 1997-02-10 1997-02-10 ターンベルト Withdrawn JPH10218325A (ja)

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JP2674697A JPH10218325A (ja) 1997-02-10 1997-02-10 ターンベルト

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000017074A1 (en) * 1998-09-22 2000-03-30 Georgia Duck & Cordage Mill Conveyor belt for use in a powered belt turn
JP2008174384A (ja) * 2006-11-03 2008-07-31 Veyance Technologies Inc 継ぎ目のない梱包用ベルト

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000017074A1 (en) * 1998-09-22 2000-03-30 Georgia Duck & Cordage Mill Conveyor belt for use in a powered belt turn
JP2008174384A (ja) * 2006-11-03 2008-07-31 Veyance Technologies Inc 継ぎ目のない梱包用ベルト

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Effective date: 20040511