JPH10218314A

JPH10218314A - 物流装置

Info

Publication number: JPH10218314A
Application number: JP3034997A
Authority: JP
Inventors: Kunio Miyazaki; 邦雄宮崎; Takaaki Koizumi; 隆明古泉
Original assignee: Kongo Co Ltd
Current assignee: Kongo Co Ltd
Priority date: 1997-02-14
Filing date: 1997-02-14
Publication date: 1998-08-18

Abstract

(57)【要約】【課題】入庫ステーションとピッキング装置間及び出
庫ステーションとピッキング装置間の保管物の搬送を行
うための搬送手段を設けたことで、入庫及び出庫作業の
サイクルタイムを減少することができ、作業効率のよい
物流装置を得る。【解決手段】複数のラック部１１からなる棚が並列に
複数列設置され、棚間の通路から棚への保管物１２の入
庫及び出庫を行う集密型保管倉庫において、上記棚間の
通路４に移行することができる移載装置８と、第１の搬
送手段５、１４との間で保管物１２の受け渡し行う入庫
ステーション２０及び出庫ステーション２１とを有し、
入庫ステーション２０と移載装置８間及び出庫ステーシ
ョン２１と移載装置８間の保管物の搬送を行うための第
２の搬送手段３を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、文書保管庫又は物品保
管流通倉庫等に適用可能な物流装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】文書保管庫又は物品保管流通倉庫等の物
流装置として、複数のラック部を有する棚と、この棚の
前面に沿って走行可能なスタッカークレーンとを組み合
わせたタイプのものがある。上記スタッカークレーン
は、上記棚の前面に沿って走行可能な台車と上下動可能
な保管物移載装置としてのフォーク部を有する。上記台
車の走行とフォーク部の上下動とによってフォーク部を
棚の所定のラック部の前面に移動させ、フォーク部を進
出動作させるとともに僅かに上下動させることによっ
て、フォーク部上の保管物を所定のラックに収納する入
庫作業、または所定のラックからフォーク部上に保管物
を取り出す出庫作業を行うことができる。

【０００３】また、上記棚を並列に複数列設置し、これ
ら複数の棚の各ラック部のうち所定のラック部に対しス
タッカークレーンを用いて保管物を入庫しまた所定のラ
ック部から保管物を出庫するようにした物流装置も知ら
れている。この従来の物流装置の概要を図７に示す。図
７において、一定距離を置いて平行に配置された一対の
固定棚１、１間には、複数の電動式移動棚２が平行に設
けられている。電動式移動棚２は固定棚１と平行を保ち
ながらレール１６上を各棚１、２の保管物出し入れ面に
直交する方向に移動可能であり、保管物の入出庫を行う
スタッカークレーン８が進入するための少なくとも１個
の搬送通路４を任意の棚間に形成することができる。そ
のほかの棚は互いに重なり合った状態に収束させてお
く。一対の固定棚１のうちの一方の固定棚１の外側に
は、この固定棚１と平行に搬送ローラコンベア５が設け
られている。他方の固定棚１の外側にもこの固定棚１と
平行に搬送ローラコンベア１４が設けられている。一方
の搬送ローラコンベア５は保管物の入庫用であり、他方
の搬送ローラコンベア１４は保管物の出庫用である。

【０００４】上記固定棚１と電動式移動棚２からなる複
数の棚の側方の床にはこれらの棚の側面と平行に２本の
トラバーサレール７、７が敷かれ、このトラバーサレー
ル７、７上にトラバーサ３が移動可能に載せられてい
る。このトラバーサ３上には、スタッカークレーンから
なる移載装置８が載せられている。上記床には、棚間に
形成される搬送通路４に対応して移載装置用レール１０
が棚の前面と平行に敷かれている。移載装置８は、トラ
バーサ３から移載装置用レール１０上に移行して移載装
置用レール１０上を移動し、任意の棚間の搬送通路４に
進入することができる。移載装置８は、移載装置用レー
ル１０上を移動する台車とフォーク部を有する周知のも
のである。搬送通路４内に進入した移載装置８は、フォ
ーク部により棚の所定のラック部に保管物を収納し、ま
た所定のラック部に収納されている保管物を取り出すこ
とができる。

【０００５】上記物流装置への保管物の入庫および出庫
は次のような手順で行われる。入庫の場合は、移載装置
８を載せたトラバーサ３をトラバーサレール７、７に沿
って搬送ローラコンベア５の位置にある入庫ステーショ
ン２０まで走行させ、搬送ローラコンベア５上を搬送さ
れてくる所定の保管物を移載装置８のフォーク部に移載
する。この保管物の移載は、移載装置８のフォーク部を
使用したり、入庫ステーション２０に設けられたロボッ
トアームその他適宜の移載装置によって行われる。この
間、電動式移動棚２が移動して保管物を収納すべき棚の
前面に搬送通路４を形成する。保管物が移載装置８に移
載されると、トラバーサ３は上記搬送通路４の側方まで
走行して停止する。次に、移載装置８をトラバーサ３か
ら上記搬送通路４に移行させ、この搬送通路４のレール
１０に沿って台車を走行させつつフォーク部を上下動さ
せ、フォーク部を所定のラック部の前面で停止させる。
この状態でフォーク部を進退させつつ僅かに上下動さ
せ、フォーク部の保管物を上記所定のラック部に収納す
る。

【０００６】次に、保管物を出庫する場合は、レール１
０上で移載装置８の台車を走行させつつフォーク部を上
下動させて所定のラック部の全面で停止させ、この状態
でフォーク部を進退させつつ僅かに上下動させ、上記所
定のラック部の保管物をフォーク部に収納する。次に移
載装置８の台車をトラバーサ３に向かって走行させトラ
バーサ３上に移行させる。この間フォーク部は下降す
る。トラバーサ３は移載装置８を載せて搬送ローラコン
ベア１４の位置にある出庫ステーション２１まで走行さ
せ、移載装置８のフォーク部にある保管物を搬送ローラ
コンベア１４上に移載する。この保管物の移載は、移載
装置８のフォーク部を使用したり、出庫ステーション２
１に設けられたロボットアームその他適宜の移載装置に
よって行われる。搬送ローラコンベア１４上に移載され
た保管物は、搬送ローラコンベア１４上を所定の場所ま
で搬送される。

【０００７】上記従来の物流装置によれば、人手を煩わ
せることなく保管物を自動的に所定のラック部に入庫
し、また、所定のラック部から所望の保管物を出庫する
ことができる。しかし、物品の入庫又は出庫の度に、ト
ラバーサを入庫ステーションの位置まで走行させ、か
つ、出庫ステーションの位置まで走行させる必要があ
る。そのため、入庫及び出庫の作業効率の面で改善の余
地がある。すなわち、１回の入庫と出庫を１サイクルの
動作とすると、１サイクルの動作で必ず移載装置を載せ
たトラバーサが入庫用の搬送ローラコンベアと出庫用の
搬送ローラコンベアとの間で１往復する必要があり、走
行に要する時間や動力が無駄となっている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の問題点を解消するためになされたもので、入
庫ステーションと移載装置間及び出庫ステーションと移
載装置間で保管物の搬送を行うための搬送手段を設ける
ことにより、入庫又は出庫の場合に、移載装置が入庫ス
テーションの位置あるいは出庫ステーションの位置まで
走行する必要がなく、比較的簡単な構成により、入庫及
び出庫作業のサイクルタイムを減少することができ、作
業効率のよい物流装置を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項１記載の発明は、複数のラック部からなる棚が
並列に複数列設置され、棚間の通路から棚への保管物の
入庫及び出庫を行う保管倉庫において、上記棚間の通路
に移行することができる移載装置と、第１の搬送手段と
の間で保管物の受け渡しを行う入庫ステーション及び出
庫ステーションとを有し、入庫ステーションと移載装置
間及び出庫ステーションと移載装置間の保管物の搬送を
行うための第２の搬送手段を設けたことを特徴とする。

【００１０】棚は、請求項２記載の発明のように固定棚
であってもよいし、請求項３記載の発明のように電動式
移動棚であってもよい。また、第２の搬送手段として請
求項４記載の発明のように台車、請求項５記載の発明の
ように伸縮自在のアーム、請求項６記載の発明のように
ロボットアームを用いるようにしてもよい。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる物流装置の実施の形態について説明する。な
お、図７に示す従来例の構成と同様の構成部分には同一
の符号を付した。図１において、一定距離を置いて平行
に配置された一対の固定棚１、１間には、複数の電動式
移動棚２が平行に設けられている。電動式移動棚２は固
定棚１と平行を保ちながら床に敷かれた複数本のレール
１６上を各棚１、２の保管物の出し入れ面に直交する方
向に移動可能であり、保管物１２の入庫および出庫を行
う移載装置８が進入するための少なくとも１個の搬送通
路４を任意の棚間に形成することができるようになって
いる。そのほかの棚は互いに重なり合った状態に収束さ
せておく。一対の固定棚１の一方の固定棚１の外側に
は、この固定棚１の正面と平行に第１の搬送手段として
の搬送ローラコンベア５が設けられている。他方の固定
棚１の外側にもこの固定棚１の正面と平行に第１の搬送
手段としての搬送ローラコンベア１４が設けられてい
る。一方の搬送ローラコンベア５は保管物１２の入庫用
であり、他方の搬送ローラコンベア１４は保管物１２の
出庫用である。図１に示す実施の形態においては、６列
の電動式移動棚２を設けているが、倉庫の広さや保管物
１２の大きさ等を考慮して、電動式移動棚２の数や大き
さは適宜変更可能である。

【００１２】上記固定棚１と電動式移動棚２からなる複
数の棚の側方の床にはこれらの棚の側面と平行に２本の
搬送手段用レール７、７が敷かれ、この搬送手段用レー
ル７、７上に第２の搬送手段としての搬送手段３−ａ，
３−ｂと、これら搬送手段３−ａ，３−ｂの間にトラバ
ーサ３０が移動可能に設けられている。このトラバーサ
３０上には、スタッカークレーンからなる移載装置８が
載せられている。上記床には、棚間に形成される搬送通
路４に対応して移載装置用レール１０が棚の前面と平行
に敷かれている。移載装置８は、トラバーサ３０から移
載装置用レール１０上に移行して移載装置用レール１０
上を移動し、図３に示すように任意の棚間の搬送通路４
に進入することができる。移載装置８は、移載装置用レ
ール１０上を移動する台車とフォーク等からなる保管物
移載装置を有する周知のもので、保管物移載装置は、上
記台車の上に立てられたガイド２３（図３参照）に沿っ
て上下に移動することができる。搬送通路４内に進入し
た移載装置８は、保管物移載装置により棚の所定のラッ
ク部に保管物１２を収納し、また所定のラック部に収納
されている保管物１２を取り出すことができる。上記搬
送手段３−ａは、入庫時に入庫ステーション２０から保
管物１２を受け取り、移載装置８に保管物１２を渡す作
業を行うためのフォーク等の移載装置を有し、搬送手段
３−ｂは、出庫時に移載装置８から保管物１２を受け取
り、出庫ステーション２１に保管物１２を渡す作業を行
うためのフォーク等の移載装置を有している。また、移
載装置８のフォークを利用して保管物１２を移載しても
よく、この場合、搬送手段３−ａと搬送手段３−ｂは単
なる搬送手段となる。なお、本実施の形態においては、
搬送手段３−ａ，３−ｂとトラバーサ３０とが搬送手段
用レール７、７上を移動するようになっているが、搬送
手段３−ａ，３−ｂとトラバーサ３０とは、別途独立し
たレール上を移動するようにしてもよい。

【００１３】入庫時には、搬送手段３−ａは搬送手段用
レール７、７上を移動し、搬送ローラコンベア５によっ
て搬入された保管物１２を入庫ステーション２０で受け
取り、搬送手段用レール７、７上をトラバーサ３０の傍
らまで移動しトラバーサ３０上の移載装置８に渡す。出
庫時には、搬送手段３−ｂはトラバーサ３０の移載装置
８から保管物１２を受け取り、搬送手段用レール７、７
上を出庫ステーション２１の傍らまで移動し、出庫ステ
ーション２１に保管物１２を移載し、搬送ローラコンベ
ア１４によって保管物１２を搬出することができるよう
に構成されている。

【００１４】上記搬送ローラコンベア５に沿って、移動
棚制御盤２７、ＣＰＵテーブル２８、コンソール盤２９
が設置され、コンピュータ制御による在庫管理システム
と、全自動連続入出庫運転システムと、遠隔操作盤によ
る棚位置、入出庫区分および指令入力に基づいた自動運
転システムとを有している。これらの制御システムは既
存技術を採用することができる。何れかの指令入力によ
り、電動式移動棚２が移動して指令入力に応じた所定の
棚間に搬送通路４が形成され、搬送手段３が搬送通路４
の位置まで走行し、トラバーサ３０上の移載装置８に保
管物１２を渡し、移載装置８は移載装置用レール１０上
を走行しながら搬送通路４内に進入し、保管物移載装置
を昇降させ、所定の棚の所定のラック部前面に自動的に
到達し、棚と移載装置８との間で保管物１２の移送を行
う。

【００１５】図２は、固定棚１あるいは電動式移動棚２
の一部を搬送通路側から見た正面図である。図２に示す
ように、棚は上下左右に設けられた複数のラック部１１
からなる。ラック部１１は、棚板１３とこの棚板１３の
上方の保管空間からなり、保管物１２は、棚板１３上に
保管される。図２に示す実施の形態においては、上下４
段、左右６列の棚を一区画としているが、倉庫の広さや
保管物１２の大きさ等を考慮して、自由に設計可能であ
る。

【００１６】図３は、固定棚及び電動式移動棚の一部を
搬送通路４と直交する側から見た側面図である。固定棚
１は片側にのみラック部１１を有し、電動式移動棚２は
両側にラック部１１を有する構造とし、搬送通路４の両
側にラック部１１が向き合うように配置されている。電
動式移動棚２の移動によって、任意の棚間に保管物１２
の出し入れのための搬送通路４が形成される。この搬送
通路４内に、移載装置８が進入し、図示しない昇降機構
によって保管物移載装置が上下動すると共に移載動作を
し、入庫時は保管物１２のラック部１１への載置、出庫
時は保管物１２のラック部１１からの取り出しを行う。

【００１７】次に、上記実施の形態における入庫作業お
よび出庫作業について説明する。入庫作業では、搬送ロ
ーラコンベア５上を移動してきた入庫すべき保管物１２
は、プッシャ等の移送手段によって入庫ステーション２
０上に移送される。その間、電動式移動棚２が移動し
て、保管物１２を入庫すべき棚の前面に搬送通路４を形
成するとともに、移載装置８を載置したトラバーサ３０
が上記搬送通路４の位置まで走行し停止する。上記入庫
ステーション２０上に移送された保管物１２は、搬送手
段３−ａによりトラバーサ３０が停止しいている位置ま
で移送され、フォーク等の移載手段により移載装置８上
に移される。移載装置８は保管物１２を載置したまま移
載装置用レール１０に沿って搬送通路４内に進入し、こ
れと同時に保管物移載装置が昇降し、所定のラック部１
１の正面に停止してその棚板１３上に保管物１２をフォ
ーク等の移載手段により移載する。

【００１８】出庫作業では、移載装置８が所定の棚の前
面に行き、これと同時に保管物移載装置が昇降し、所定
のラック部１１の正面に停止してその棚板１３上の保管
物１２をフォーク等の移載手段により移載装置８上に取
り込み、その後移載装置８がトラバーサ３０の位置に戻
り、これと同時に保管物移載装置が下降し、保管物１２
をフォーク等の移載手段により搬送手段３−ｂに移す。
搬送手段３−ｂは、保管物１２を出庫ステーション２１
まで移送し、フォーク等の移載手段により出庫ステーシ
ョン２１に払い出し、出庫ステーション２１からプッシ
ャ等の移送手段によって搬送ローラコンベア１４上に移
され、保管物１２を図１において右方に搬送される。

【００１９】従って、上記実施の形態によれば、移載装
置８を載置したトラバーサ３０は、保管物１２を入出庫
すべき搬送通路４の位置まで走行させればよく、従来の
物流装置のように、入庫と出庫を１サイクルの動作とし
たとき、移載装置８を載置したトラバーサ３０を入庫ス
テーションと出庫ステーションとの間で１往復させる必
要はないから、動きに無駄がなく、入庫及び出庫作業の
サイクルタイムを減少することができ、作業効率のよい
物流装置を得ることができる。

【００２０】図４、図５、図６は搬送手段３の各種設置
形態を示したものである。図４に示す例は、図１に示し
た例と同じもので、入庫用の搬送手段３−ａと出庫用の
搬送手段３−ｂを設けたものである。搬送手段３−ａ及
び搬送手段３−ｂには、フォーク等の移載手段が設けら
れている。搬送手段３−ａ，３−ｂとトラバーサ３０は
共通のレール７、７上を移動する。この例によれば、入
庫の場合は、搬送ローラコンベア５上を移送されてきた
保管物１２は、図示しないプッシャ等の移送手段により
入庫デーブル２０に移され、搬送手段３−ａのフォーク
等の移載手段により搬送手段３−ａ上に載せられ移載装
置８の位置まで走行し、そこで移載装置８に移載され、
その後所定の棚に載置される。また、出庫の場合は、所
定の棚から取り出した保管物１２は、移載装置８からフ
ォーク等の移載手段により搬送手段３−ｂ上に載せら
れ、出庫ステーション２１に払い出される。従って、移
載装置８が入庫時には入庫ステーションの位置まで走行
する必要はないし、出庫時には出庫ステーションの位置
まで走行する必要もなくなり、搬送効率が向上する。な
お、搬送手段３−ａと移載装置８間の保管物１２の受け
渡し、及び移載装置８と搬送手段３−ｂ間の保管物１２
の受け渡しは、何れも移載装置上のフォーク等の移載手
段により行い、搬送手段３−ａ及び搬送手段３−ｂ上の
フォーク等の移載手段を省略することは可能である。

【００２１】図５に示す例は、搬送手段３として伸縮自
在のアーム３１−ａ，３１−ｂを用いて、入庫時には保
管物１２を載置した入庫ステーション２０を移載装置８
まで移送し、出庫時には保管物１２を載置した出庫ステ
ーション２１を移載装置８から搬送ローラコンベア１４
まで移送するようにしたものである。図５において右側
のアーム３１−ａはアームが伸びた状態を示し、左側は
アームが縮んだ状態を示している。入庫時は、搬送ロー
ラコンベア５から図示しないプッシャ等の移送手段によ
り入庫ステーション２０に移された保管物１２は、アー
ム３１−ａが伸びることにより、入庫ステーション２０
とともに移載装置８の位置まで運ばれ、入庫ステーショ
ン２０上のフォーク等の移載手段により移載装置８上に
移される。その後移載装置８によって所定の棚に載置さ
れる。また、出庫時は、所定の棚から取り出した保管物
１２は、移載装置８から出庫ステーション２１上のフォ
ーク等の移載手段により出庫ステーション２１に移さ
れ、アーム３１−ｂが縮むことにより、出庫ステーショ
ン２１とともに搬送ローラコンベア１４の位置まで運ば
れ、プッシャ等の移送手段により搬送ローラコンベア１
４上に払い出される。アーム３１は複数のトラスをヒン
ジ等で連結させたものである。アームを伸縮させるため
の駆動源としては、油圧シリンダやエアーシリンダ等を
適宜システムに合わせて適用し、アーム３１の形状も本
実施の形態に限るものではなく、適宜変更可能である。
なお、入庫ステーション２０と移載装置８間の保管物１
２の受け渡し、及び移載装置８と出庫ステーション２１
間の保管物１２の受け渡しは、何れも移載装置上のフォ
ーク等の移載手段により行い、入庫ステーション２０及
び出庫ステーション２１上のフォーク等の移載手段を省
略することは可能である。

【００２２】図６に示す例は、搬送手段３としてロボッ
トアーム３２を用いて、入庫時には保管物１２を入庫ス
テーション２０から移載装置８に、出庫時には保管物１
２を移載装置８から出庫ステーション２１まで移送する
ようにしたものである。入庫時には、搬送ローラコンベ
ア５から図示しないプッシャ等の移送手段により入庫ス
テーション２０に移された保管物１２を、アーム３３を
伸ばして先端の保持部３４で掴み、アーム３３を適宜伸
縮させながら方向を変えて移載装置８まで移送する。出
庫時には、移載装置８上の保管物１２をアーム３３を伸
ばして先端の保持部３４で掴み、アーム３３を適宜伸縮
させながら出庫ステーション２１まで移送する。なお、
ロボットアームの形態は、図６に記載の形態に限られる
ものではなく、保管物の大きさや倉庫のスペースにより
適宜変更することは可能である。また、入庫ステーショ
ン２０から移載装置８まで保管物を移送する入庫用ロボ
ットアームと移載装置８から出庫ステーション２１まで
保管物を移送する出庫用ロボットアームとを設けてもよ
い。あるいは搬送手段として、入庫ステーション２０と
出庫ステーション２１にまたがる門形クレーンを用いて
もよい。

【００２３】なお、図示の実施の形態では、地上走行型
の移載装置８を用いているが、天井走行型の移載装置を
用いることも可能である。また、図示の実施の形態で
は、トラバーサ３０上に移載装置８が載置されている
が、移載装置８単独で棚間の通路４に移行し、かつ、棚
の側方のレール７上も移動するようにしてもよい。ま
た、図示の実施の形態においては、一対の固定棚１、１
の間に６列の電動式移動棚２を配置した固定棚と移動棚
の混合型になっていたが、全ての棚を固定棚としてもよ
く、また全ての棚を電動式移動棚としてもかまわない。
さらに、図１に示す搬送ローラコンベア５のような入庫
用の搬送路、あるいは、搬送ローラコンベア１４のよう
な出庫用の搬送路を設けるかどうか、設ける場合でもそ
の態様乃至は形式をどうするか、トータルの棚の数をど
うするか、各棚の間口面の幅寸法および高さ寸法等は、
ユーザーの都合に合わせて適宜変更可能である。また、
搬送路６、搬送ローラコンベア５、１４についても同様
にローラコンベアについて説明したが、ベルトコンベ
ア、チェーンコンベア、モノレールとすることもでき
る。

【００２４】搬送ローラコンベア５と入庫ステーション
２０及び搬送ローラコンベア１４と出庫ステーション２
１との間の保管物１２の移送は、プッシャに限らず、ウ
オーキングビーム等の移送手段を用いることもできる。
搬送手段３及び移載装置８に装備される保管物移載装置
としては、一般的にはフォークが考えられるが、本出願
人の出願にかかる特開平６−１８３５１５号公報に記載
されているような、ベルトによる保管物１２の移送装置
を用いることもできる。そのほか、特許請求の範囲に記
載されている技術思想を逸脱しない範囲で適宜設計変更
して差し支えない。

【００２５】

【発明の効果】本願発明によれば、複数のラック部から
なる棚が並列に複数列設置され、棚間の通路から棚への
保管物の入庫及び出庫を行う保管倉庫において、上記棚
間の通路に移行することができる移載装置と、第１の搬
送手段との間で保管物の受け渡しを行う入庫ステーショ
ン及び出庫ステーションとを有し、入庫ステーションと
移載装置間及び出庫ステーションと移載装置間の保管物
の搬送を行うための第２の搬送手段を設けたため、トラ
バーサは保管物を入出庫すべき棚間の搬送通路の位置ま
で走行させればよく、従来の物流装置のように、移載装
置を有する入庫ステーションと出庫ステーションとの間
で往復させる必要はないから、トラバーサの動きに無駄
がなく、入庫及び出庫作業のサイクルタイムを減少する
ことができ、作業効率のよい物流装置を得ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる物流装置の実施の形態を示す平
面図である。

【図２】本発明にかかる物流装置に適用できる移動棚の
例を示す正面図である。

【図３】上記実施の形態の側面図である。

【図４】本発明にかかる物流装置に適用できる搬送手段
の例を示す平面図である。

【図５】本願発明に適用可能な搬送手段の別の例を示す
平面図である。

【図６】本願発明に適用可能な搬送手段のさらに別の例
を示す平面図である。

【図７】従来の物流装置の例を示す平面図である。

【符号の説明】

１固定棚２電動式移動棚３搬送手段４搬送通路５搬送ローラコンベア８移載装置９搬送手段１１ラック部１２保管物１４搬送ローラコンベア２０入庫ステーション２１出庫ステーション

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数のラック部からなる棚が並列に複数
列設置され、棚間の通路から棚への保管物の入庫及び出
庫を行う保管倉庫において、上記棚間の通路に移行する
ことができる移載装置と、第１の搬送手段との間で保管
物の受け渡しを行う入庫ステーション及び出庫ステーシ
ョンとを有し、入庫ステーションと移載装置間及び出庫
ステーションと移載装置間の保管物の搬送を行うための
第２の搬送手段を有することを特徴とする物流装置。
【請求項２】棚は固定棚であることを特徴とする請求
項１記載の物流装置。
【請求項３】棚は電動式移動棚であることを特徴とす
る請求項１記載の物流装置。
【請求項４】第２の搬送手段は台車からなることを特
徴とする請求項１、２又は３記載の物流装置。
【請求項５】第２の搬送手段は伸縮自在のアームから
なることを特徴とする請求項１、２又は３記載の物流装
置。
【請求項６】第２の搬送手段はロボットアームからな
ることを特徴とする請求項１、２又は３記載の物流装
置。