JPH10218223A - 紐とその製造方法及び製造装置 - Google Patents

紐とその製造方法及び製造装置

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JPH10218223A
JPH10218223A JP1897597A JP1897597A JPH10218223A JP H10218223 A JPH10218223 A JP H10218223A JP 1897597 A JP1897597 A JP 1897597A JP 1897597 A JP1897597 A JP 1897597A JP H10218223 A JPH10218223 A JP H10218223A
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film
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folded
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JP1897597A
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Yoshiko Kataki
好子 片木
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KATAGI GOSEIKAGAKU KK
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KATAGI GOSEIKAGAKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動結束機は、結束紐を品物へ供給する過程
で結束紐にねじれ等を生じさせて丸紐状にしてしまい、
結束紐が品物に食い込んで傷を付けることがあった。そ
こで結束紐のロール体を品物まわりで周回させる自動結
束機を用いれば、結束紐を幅広のまま品物に巻き付けら
れると予測される。しかし、これでも結束紐を構成する
2枚のフィルムが剥離して見栄えが悪くなる欠点が予測
される。 【解決手段】 インフレーションフィルム成形装置2で
二つ折りの筒状フィルムf2を形成し、次に切断部3で
複数本のテープf3に切断した後、接着手段5でテープ
f3における下側のフィルムに接着剤を塗布しつつ、テ
ープf3の幅方向両側を折り込み手段4,6で裏側へ折
り込み、その後、延伸部7で引き延ばす。これにより、
品物に広幅のまま巻き付いて食い込み、傷付け、及びフ
ィルムの剥離が防止可能な紐Fを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷造り用等として
多用される紐と、この紐の製造方法及び製造装置とに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン系樹脂等によって形成さ
れた結束用の紐(いま仮に「結束用紐」と言う)は廉価
であり、また手軽に手に入ることから、荷造りや梱包、
又は新製品における包装の代用等としても多用されてい
る。図16に示すように従来の結束用紐80は、所定幅
のフィルム81,82が2枚重ねにされた状態で、且つ
それらの幅方向両側が少しずつ折り込まれたものであ
る。このような折り込みは、長手方向の引張強度を高め
たり、幅方向両側縁での毛羽立ちを防止したりするとい
う理由もあったが、第一には、2枚のフィルム81,8
2相互が剥離するのを防止するための措置であった。
【0003】ところで、このような結束用紐80を各種
品物Wへ巻き付けて結束する作業には、図19に示すよ
うな自動結束機83が用いられることが多い。この自動
結束機83は、結束用紐80のロール体を装置裏側に設
けられたセットケース85へ軸心が縦になるように収納
セットすると共に、このロール体から巻き出した結束用
紐80を回転アーム87の中心からアーム先端側へと導
き出し、その紐端部を装置内の所定位置へセットしてお
く。そして、結束テーブル88上に品物Wを載せてから
運転開始操作をすることで、回転アーム87が品物Wま
わりを周回しつつ、結束用紐80を品物Wに巻き付かせ
るようになっている。
【0004】しかし、この自動結束機83では、結束用
紐80がそのロール体から巻き出されて回転アーム87
のアーム先端部へと引き出されるまでの間に、紐全長に
わたってねじれや幅方向の皺寄せ、絞り等が生じ、品物
Wに巻き付けられた状態では、結束用紐80が元の幅寸
法の半分以下にまで細くなり、恰も丸紐状になるという
ことがあった。
【0005】このようになると、図17に示すように結
束用紐80が品物Wに食い込んで不細工になるだけでな
く、品物Wを傷つけてしまうことにもなる。これは本出
願人の考察によれば、上記自動結束機83が、結束用紐
80のロール体を一か所に定置させたまま回転アーム8
7だけを回転させる構造となっていることに原因があ
り、従って例えば、段ボール箱のまわりにガムテープを
張るときの要領と同じように、結束用紐80のロール体
を回転アーム87と一緒に品物Wまわりで周回させる構
造にすれば、結束用紐80を幅広のまま品物Wに巻き付
けられるのではないかとの結論に達した。
【0006】そこで本出願人は、新規自動結束機を開発
するのに先立ち、まず、結束用紐80のロール体を手に
持って品物Wまわりで周回させつつ、結束用紐80を幅
広のまま品物Wに巻き付けられるか否かの実験を行っ
た。ところが、結束用紐80(図16参照)は上記した
ように2枚のフィルム81,82が重ね合わされた状態
で、その幅方向両側が折り込まれただけのものであった
ため、結束作業を行っている間の手や品物Wとの接触
で、簡単に折り込み部分が開いてしまったり、フィルム
81,82相互が剥離してしまったりする現象が見られ
た。
【0007】そこで、次に本出願人は、図18に示すよ
うにフィルム81,82における幅方向両側部の折り込
み幅をやや大きめにして、それらの両端部が幅方向中央
部で突き合うようになる結束用紐90を試作した。そし
て、この結束用紐90を用いて、上記と同様に手作業に
よって品物Wに巻き付ける実験を行った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記実験の結果、図1
8に示した結束用紐90を用いた場合では、従来の結束
用紐80(図16参照)を用いた場合に比べ、折り込み
部分の開きやフィルム81,82相互の剥離を多少は防
止できるということが判ったが、同時に、かなり慎重に
作業を進めなければ、その成果は得られないという問題
点も判った。
【0009】そのため、新規自動結束機の開発を見たと
ころで、この試作した結束用紐90を用いる場合には、
折り込み部分の開きやフィルム81,82相互の剥離を
招来するであろうと予測されるものであった。本発明
は、上記事情に鑑みてなされたものであって、自動結束
機によるような高速作業でも折り込み部分の開きやフィ
ルム相互の剥離等が生じないようにしつつ、品物に対し
て広幅のままの巻き付けや結束ができるようにし、もっ
て、品物に対する食い込みや傷付けを防止できるように
した紐とその製造方法及び製造装置を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係る紐では、フィルム相互の重ね合わせ部分を、適
宜接着方法によってその長手方向に沿って接着させてあ
る。フィルム相互の重ね合わせ部分は、幅方向における
少なくとも一方を折り込むことや、複数のフィルムを重
ね合わせることによって形成させる。また、この折り込
みと重ね合わせの双方を組み合わせることによって形成
させることもできる。
【0011】また、接着の方法としては、フィルムの重
ね合わせ部分間へホットメルト又はその他の接着剤を塗
布する方法、フィルムを重ね合わせた外側からヒートシ
ールや高周波溶着を行う方法等が採用できる。なお、本
出願人が試作したように、2枚重ねにしたフィルムの幅
方向両側を、共に中央側へ折り込んで突き合わせ状にす
るといった折り込み構造は、そのまま本発明に係る紐で
も採用するのが好適であり、この場合、内包側となるフ
ィルムの折り込み内面へ接着剤を塗布させるようにすれ
ばよい。
【0012】紐の形体を形成させるための基本的な製造
手順は、インフレーションフィルム成形法によって円筒
形のフィルムを形成してから、この円筒形フィルムを送
り方向に沿って二つ折りにし、次にこのフィルムを送り
方向に沿って所定幅ごとに切断し、その後、送り方向に
沿って延伸させることによって形成するという方法を採
用すればよい。
【0013】そして、この製造手順の中の切断工程から
延伸工程までの間に、フィルムに対して接着のための重
ね合わせ部分を設ける工程と、接着のための工程とを設
ければよい。従って、この紐を製造する装置としては、
インフレーションフィルム成形装置に対して、切断部、
折込み開始部、折込み終了部、延伸部及び巻取部を有し
た構成とし、且つ折込み開始部と折込み終了部との間
に、適宜接着手段を設ければよいものである。
【0014】勿論、この接着手段は、上記した接着方法
のいずれを採用するかによってその構成を異ならせるこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明に係る紐の製造装
置1を模式的に示したもので、この製造装置1は、イン
フレーションフィルム成形装置2に対して、切断部3、
折込み開始部4、接着手段5、折込み終了部6、延伸部
7、巻取部8がこの工程順で接続された構成となってい
る。
【0016】インフレーションフィルム成形装置2は、
押出機10と、この押出機10における取出部に設けら
れた環状ダイ11と、この環状ダイ11の上方に設けら
れた冷却器12と、この冷却器12の更に上方に設けら
れた取出案内部13とを有している。押出機10は、原
料投入部15から供給される原料樹脂を駆動部16によ
る送りをかけつつ加熱して溶融させ、環状ダイ11へ圧
送するようになっている。
【0017】環状ダイ11は平面形状がリング状のスリ
ット(図示略)を有しており、このスリットから上方へ
向けて、押出機10によって圧送された溶融樹脂をチュ
ーブ形体に押出成形するようになっている。また、この
環状ダイ11には給気管17が接続されており、この給
気管17によって供給される圧縮空気を、上記したリン
グ状スリットの中心部で上方へ噴出できるようになって
いる。
【0018】そのため、上記のように環状ダイ11によ
ってチューブ形体とされた樹脂は、この圧縮空気によっ
て一気に径方向外方へ膨張されることになり、その結
果、円筒状フィルムf1へと変形される。このとき、チ
ューブ形体から円筒形体への膨張率は、直径比で約1.
1倍〜3.0倍程度としている。
【0019】冷却器12は、環状ダイ11により成形さ
れた円筒状フィルムf1の外側を取り囲むことが可能な
リング形体を有しており、その径方向内方へ冷却用空気
を噴出可能になっている。従って、膨張直後における円
筒状フィルムf1は、この冷却器12内を通過すること
によって形状的に安定したものとなる。
【0020】取出誘導部13は、安定板18とピンチロ
ーラ対19とを有しており、上記の円筒状フィルムf1
を、送り方向(長手方向)に沿って二つ折りにするよう
になっている。この二つ折りにされた扁平状フィルムf
2は、それ以後、適宜配置された引取ローラ21によっ
て切断部3へと送られる。このようなインフレーション
フィルム成形装置2に後続して設けられた切断部3は、
上記扁平状フィルムf2に対して、その幅方向へ向けて
互いに所定間隔で並べた複数のカッター刃23を突き刺
すような構成となっている。
【0021】そのため、扁平状フィルムf2は、その送
り方向に沿って所定幅を有する複数本(5本〜15本程
度)のテープ状フィルムf3に切断されることになる。
なお、これらテープ状フィルムf3は、上下2枚のフィ
ルムが重ね合わされた状態となっているが、上記扁平状
フィルムf2(即ち、切断前のもの)において幅方向両
側に該当した部分では、断面形状が横倒したU字状又は
V字状を呈するように上下繋がったものになっている。
【0022】この切断部3に後続して設けられた折込み
開始部4は、図2に示すように各テープ状フィルムf3
の下面に押し付けられてその幅方向両側を下向きに曲げ
る折曲誘導片27と、この折曲誘導片27によって曲げ
られた幅方向両側面に対して、その両外側から挟持状に
当接する幅寄せ片28とを有している。なお、折曲誘導
片27は、テープ状フィルムf3に対する押圧度合を変
更できるように相互間隔や上下揺動方向の位置調節が可
能となっており、これにより、テープ状フィルムf3の
折り曲げ幅や折り曲げ角度の変更ができる。
【0023】また、幅寄せ片28についても、テープ状
フィルムf3の折り曲げ幅や折り曲げ角度が変更される
のに応じて、相互間隔や上下揺動角度の調節ができるよ
うになっている。この折込み開始部4に後続して設けら
れた接着手段5は、本実施形態では接着剤を供給塗布す
るものとしてあるので、接着剤供給本体30と供給ノズ
ル31とを有した構成となっている。
【0024】接着剤にはホットメルトを用いた。図3乃
至図5に示すように、供給ノズル31は、上記折込み開
始部4によって幅方向両側を折り曲げられつつあるテー
プ状フィルムf3に対して、その下部内方に収まるよう
に設けられている。この供給ノズル31は、テープ状フ
ィルムf3の送り方向に対して上流側へ向けて大きな前
部面取り32が形成されると共に、下流側へ向けて比較
的小さな後部面取り33が形成されている。そして、こ
の後部面取り33に対応する位置の幅方向2か所に接着
剤流出孔34が形成されている。
【0025】これら接着剤流出孔34の幅方向位置付け
は、テープ状フィルムf3の幅方向中央部寄りとなって
いる。従って、テープ状フィルムf3の幅方向両側が折
り込まれて互いに突き合わせ状となったときには、図6
に示すように内包側のフィルムfmの突き合わせ部分寄
りが接着されることになる。供給ノズル31における前
部面取り32は、テープ状フィルムf3に対して接触時
の発傷を防止するためであることは言うまでもない。
【0026】また、後部面取り33は、接着剤流出孔3
4とテープ状フィルムf3との間に側面形状がくさび形
をした接着剤溜まり36を形成させるためのものであ
る。このような接着剤溜まり36を形成させることで、
接着剤Sの均一供給が可能になる。この接着手段5に後
続して設けられた折込み終了部6は、図2に示したよう
に幅方向成形ローラ対38と、厚さ方向成形ローラ組3
9とを有しており、これらによってテープ状フィルムf
3を所定形体の紐半製品f4として成形させるようにな
っている。
【0027】この折込み終了部6に後続して設けられた
延伸部7(図1参照)は、紐半製品f4に適度な接触抵
抗を与えつつ昇温させ、その受入れ速度よりも引き出し
速度を高めるようにすることで、個々の紐半製品f4を
薄く且つ縦長に変形させるようにしている。また、この
縦延伸に伴って各紐半製品f4の幅寸法はやや小さくな
る。このようにして得られたものが、本発明に係る紐F
である。
【0028】すなわち、この紐Fは、断面形状としては
紐半製品f4(図6参照)と略同一なものであって、2
枚重ねにされたフィルムfn,fmにおける幅方向両側
が共に中央側へ折り込まれ、突き合わせ状になって、且
つ内包側のフィルムfmにおける重合部分間が、上記突
き合わせ部分寄りで送り方向に沿って接着S’されてい
る。
【0029】上記延伸部7において、例えば紐半製品f
4の受入れ速度を30m/分とするとき、紐Fとしての
引き出し速度を150m/分前後とすることで送り方向
の延伸率が5倍程度となり、これによって紐Fにおける
フィルムfn,fmの各厚さを10μm〜15μm程度
にすることができる。なお、紐Fの幅寸法は10〜50
mm前後となるようにしたが、この幅は適宜変更可能で
ある。
【0030】この延伸部7に後続して設けられた巻取部
8は、扁平状フィルムf2がテープ状フィルムf3とし
て切断されたときの本数に相当するリール部42を有し
ており、それぞれ同時に紐Fの巻き取りを可能にしてい
る。このような構成の製造装置1(図1参照)を用いて
行う本発明の紐の製造方法では、まず、インフレーショ
ンフィルム成形装置2により、原料樹脂から円筒状フィ
ルムf1を経て扁平状フィルムf2を成形し、次に切断
部3によってテープ状フィルムf3にし、次に折込み開
始部4によってこのテープ状フィルムf3を所定幅に折
り込みながら接着手段5による接着剤Sの塗布をし、そ
して折込み終了部6によって所望する折り姿の紐半製品
f4にした後、更に延伸部7によって最終的な製品寸法
を具備した紐Fにし、この紐Fを巻取部8によってロー
ル状に巻き取るようにしている。
【0031】従って、このようにして製造された紐Fで
あれば、内方側のフィルムfmは折り込み部が接着され
ており、どのような扱いによってもこの折り込み部が開
いたり折り位置がズレたりするということは決してな
い。また、外側のフィルムfnについても、内包側のフ
ィルムfmが開きや折り位置のズレを防止されている関
係上、この内包側のフィルムfmに対する静電作用の影
響を強く受けることになり、その折り込み部が開いたり
折り位置がズレたりするということが殆どない。
【0032】従って、この紐Fは、品物まわりに対して
所定の広幅状態のまま、綺麗に巻き付けることができ、
もって、品物に対する食い込みや傷付けを防止できるよ
うになる。ところで、本発明は、上記実施形態に限定さ
れるものではない。例えば、紐Fの素材となる原料樹脂
の種類や、紐Fの外形寸法及びその用途等は、何ら限定
されるものではない。
【0033】また、紐Fとしての折り込み構造や接着位
置等についても、図7乃至図14に示すように適宜変更
可能である。すなわち、図7に示す第2実施形態では、
外側のフィルムfnの幅方向両端部を、内包側フィルム
fmの内面に接着S’させている。図8に示す第3実施
形態では、外側のフィルムfnの幅方向両端部と、内包
側フィルムfmの幅方向両端部とを、共に内包側フィル
ムfmの内面に接着S’させている。
【0034】図9に示す第4実施形態では、外側のフィ
ルムfnで内包側フィルムfmを包み込むようにしたう
えで、外側のフィルムfnの幅方向両端部同士を接着
S’させている。図10に示す第5実施形態では、2枚
のフィルムを重ね合わせて、それらの幅方向両端部同士
を接着S’させている。
【0035】図11に示す第6実施形態では、1枚のフ
ィルムを二つ折りにして、その幅方向両端部を互いに接
着S’させている。図12に示す第7実施形態では、外
側フィルムfnの両外面側から、内包側フィルムfmを
含めて全厚的にヒートシール又は高周波溶着を施すこと
により、全体を多層的に接着S’させている。
【0036】図13に示す第8実施形態では、内包側フ
ィルムfmの内面に対して接着剤Sをその全面にゆきわ
たるように塗布した状態で、内外両フィルムfm,fn
の幅方向両端部を折り込み、接着S’させている。図1
4に示す第9実施形態では、第1実施形態で説明したも
のと略同じ折り姿で且つ接着位置も略同じとしてある
が、接着部分を、紐Fの長手方向に沿って点綴的に設け
るようにしている。
【0037】一方、本発明に係る紐の製造装置1として
も、図15に示すように、インフレーションフィルム成
形装置2、切断部3、延伸部7、折込み開始部4、接着
手段5、折込み終了部6、巻取部8がこの工程順で接続
された構成とすることができる。従って当然に、本発明
に係る紐の製造方法としても上記工程順にしたがった手
順に変更可能となる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る紐であれば、自動結束機によるような高速作業で
も折り込み部分の開きやフィルム相互の剥離等が生じな
いようになり、品物に対して広幅のままの綺麗な巻き付
けや結束ができるので、結果として品物に対する食い込
みや傷付けを防止できる。
【0039】また、本発明に係る紐の製造方法及び製造
装置によって、上記紐を容易に製造することができる。
なお、接着手段としてホットメルトを用いる方法を採用
すれば、接着の迅速性、確実性、低コスト化等が得られ
る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紐の製造装置を模式的に示した図
である。
【図2】折込み開始部から接着手段を介して折込み終了
部に至る部分を示す斜視図である。
【図3】接着手段の供給ノズルを示す拡大側面図であ
る。
【図4】図3のA−A線矢視図である。
【図5】図3のB−B線矢視図である。
【図6】図5のC−C線断面図である。
【図7】本発明に係る紐の第2実施形態を示す正面断面
図である。
【図8】本発明に係る紐の第3実施形態を示す正面断面
図である。
【図9】本発明に係る紐の第4実施形態を示す正面断面
図である。
【図10】本発明に係る紐の第5実施形態を示す正面断
面図である。
【図11】本発明に係る紐の第6実施形態を示す正面断
面図である。
【図12】本発明に係る紐の第7実施形態を示す正面断
面図である。
【図13】本発明に係る紐の第8実施形態を示す正面断
面図である。
【図14】本発明に係る紐の第9実施形態を示す正面断
面図である。
【図15】本発明に係る紐の製造装置における別実施形
態を模式的に示した図である。
【図16】従来の紐を示す正面断面図である。
【図17】従来の紐を品物に巻き付けた場合の欠点を示
す斜視図である。
【図18】本出願人が試験的に製作した比較例としての
紐を示す正面断面図である。
【図19】従来の自動結束機を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 紐の製造装置 2 インフレーションフィルム成形装置 3 切断部 4 折込み開始部 5 接着手段 6 折込み終了部 7 延伸部 8 巻取部 11 環状ダイ 31 供給ノズル F 紐 fn 外側のフィルム fm 内包側のフィルム f1 円筒状フィルム f2 扁平状フィルム f3 テープ状フィルム f4 紐半製品 S 接着剤 S’ 接着

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定幅で長尺のフィルム(fn)(f
    m)を幅方向において折り込み及び/又は複数枚を重ね
    合わせることによって長手方向に沿った重ね合わせ部分
    を形成させ、該重ね合わせ部分間の適所を長手方向に沿
    って接着(S’)させてあることを特徴とする紐。
  2. 【請求項2】 所定幅で長尺のフィルム(fn,fm)
    を2枚重ねにしてから、両フィルム(fn,fm)にお
    ける幅方向両側を共に中央側へ折り込んで突き合わせ状
    にしつつ、内包側フィルム(fm)における重合部分間
    をこの突き合わせ部分寄りで長手方向に沿って接着
    (S’)させてあることを特徴とする紐。
  3. 【請求項3】 所定幅で長尺のフィルム(fn)(f
    m)を幅方向において折り込み及び/又は複数枚を重ね
    合わせることによって長手方向に沿った重ね合わせ部分
    を形成させ、該重ね合わせ部分間の適所を長手方向に沿
    って接着(S’)させることを特徴とする紐の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 インフレーションフィルム成形法によっ
    て円筒形のフィルム(f1)を形成し且つこの円筒状フ
    ィルム(f1)を送り方向に沿って扁平に二つ折りに
    し、次にこの扁平状フィルム(f2)を送り方向に沿っ
    て所定幅ごとに切断して複数本のテープ状にし、このテ
    ープ状フィルム(f3)の幅方向両側を中央側へ折り込
    んで突き合わせ状にしつつ、折り込みの内包側となるフ
    ィルム(fm)における重合部分間をこの突き合わせ部
    分寄りで送り方向に沿って接着(S’)させ、接着後の
    紐半製品(f4)を送り方向に沿って延伸させることを
    特徴とする紐の製造方法。
  5. 【請求項5】 加熱溶融させた原料樹脂を環状ダイ(1
    1)より噴き出して円筒形に膨張成形した後にその送り
    出し方向に沿って二つ折りさせるインフレーションフィ
    ルム成形装置(2)と、該インフレーションフィルム成
    形装置(2)から送られる2枚重ね状態の扁平なフィル
    ム(f2)を送り方向に沿って所定幅で複数本に切断す
    る切断部(3)と、切断されたテープ状の各フィルム
    (f3)の一方面に当接して幅方向両側部を折り曲げる
    ようにする折込み開始部(4)と、その後のテープ状フ
    ィルム(f3)の折り込みを完了させる折込み終了部
    (6)と、これら折込み開始部(4)と折込み終了部
    (6)との間でテープ状フィルム(f3)の折り込み間
    又は重ね合わせ間を接着する接着手段(5)と、上記折
    込み終了部(6)から送り出される紐半製品(f4)を
    送り方向に沿って延伸させる延伸部(7)と、該延伸部
    (7)から送り出される紐(F)を巻き取る巻取部
    (8)とを有していることを特徴とする紐の製造装置。
  6. 【請求項6】 前記接着手段(5)は、折込み開始部
    (4)によって折り込みが進められるテープ状フィルム
    (f3)に対して、その折り込みの内包側とされる面に
    接着剤(S)を供給する供給ノズル(31)を有してい
    ることを特徴とする請求項5記載の紐の製造装置。
  7. 【請求項7】 前記接着手段(5)に用いられる接着剤
    (S)がホットメルトであることを特徴とする請求項6
    記載の紐の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107364187A (zh) * 2017-09-05 2017-11-21 江苏方邦机械有限公司 一种扁绳制作装置及纸袋机

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