JPH10217983A - ラックアンドピニオン式のステアリング装置 - Google Patents
ラックアンドピニオン式のステアリング装置Info
- Publication number
- JPH10217983A JPH10217983A JP1950997A JP1950997A JPH10217983A JP H10217983 A JPH10217983 A JP H10217983A JP 1950997 A JP1950997 A JP 1950997A JP 1950997 A JP1950997 A JP 1950997A JP H10217983 A JPH10217983 A JP H10217983A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- rack
- steering
- pinion
- gear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Steering Controls (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ラックバーとピニオンとの歯打ち音の発生防
止並びに良好な操舵フィーリングの維持を両立させる。 【解決手段】 ラックバー16の端部16Aはステアリ
ングナックル20の後端部20Aに対して車両幅方向内
側でかつ車両後方側に配置されており、この端部16A
と後端部20Aとがラックエンド26によって連結され
ている。さらに、ラックバー16と噛み合うピニオン3
0は、ラックバー16に対して車両後方側に配置されて
いる。従って、前輪18からラックバー16に荷重が入
力されると、ラックバー16がピニオン30に押し付け
られる為、歯打ち音の発生を防止することができ、又ラ
ックバー16を押圧付勢する圧縮コイルスプリングによ
って歯打ち音対策をする必要がない為、良好な操舵フィ
ーリングを維持できる。
止並びに良好な操舵フィーリングの維持を両立させる。 【解決手段】 ラックバー16の端部16Aはステアリ
ングナックル20の後端部20Aに対して車両幅方向内
側でかつ車両後方側に配置されており、この端部16A
と後端部20Aとがラックエンド26によって連結され
ている。さらに、ラックバー16と噛み合うピニオン3
0は、ラックバー16に対して車両後方側に配置されて
いる。従って、前輪18からラックバー16に荷重が入
力されると、ラックバー16がピニオン30に押し付け
られる為、歯打ち音の発生を防止することができ、又ラ
ックバー16を押圧付勢する圧縮コイルスプリングによ
って歯打ち音対策をする必要がない為、良好な操舵フィ
ーリングを維持できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラックアンドピニ
オン式のステアリング装置に関する。
オン式のステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら、剛性が高いわりに小型軽量でコストも安い等の理由
から、ラックアンドピニオン式のステアリング装置が多
用されている。この種のラックアンドピニオン式のステ
アリング装置では、ステアリングホイールの回転方向と
タイヤの回転方向とを一致させるために、通常はピニオ
ンをラックバーに対して車両前方側に配置させている。
ら、剛性が高いわりに小型軽量でコストも安い等の理由
から、ラックアンドピニオン式のステアリング装置が多
用されている。この種のラックアンドピニオン式のステ
アリング装置では、ステアリングホイールの回転方向と
タイヤの回転方向とを一致させるために、通常はピニオ
ンをラックバーに対して車両前方側に配置させている。
【0003】ところで、例えば、所謂FF車では、ドラ
イブシャフトを避けたレイアウトを採る必要があるた
め、ラックバーの両端部にボールジョイントを介して取
り付けられるラックエンドをステアリングナックルの後
端側に取り付けざるを得ない。この場合、例えば悪路走
行時等にタイヤからラックエンドに荷重Fが入力される
と、ラックエンドがラックバーに対して傾斜して配置さ
れているため、ラックバーにはFcosθなる分力が車
両後方側へ向けて作用し、当該分力によってラックバー
はピニオンから離間する方向へ押圧されることになる。
従来では、このような場合にラックバーがピニオンから
離間するのを防止するため、ラックバーの車両後方側に
ラックガイドを配置し、更にこのラックガイドを圧縮コ
イルスプリングでラックバー側へ押圧付勢することによ
り、ラックバーとピニオンとの噛み合い状態の適正化を
図っていた。
イブシャフトを避けたレイアウトを採る必要があるた
め、ラックバーの両端部にボールジョイントを介して取
り付けられるラックエンドをステアリングナックルの後
端側に取り付けざるを得ない。この場合、例えば悪路走
行時等にタイヤからラックエンドに荷重Fが入力される
と、ラックエンドがラックバーに対して傾斜して配置さ
れているため、ラックバーにはFcosθなる分力が車
両後方側へ向けて作用し、当該分力によってラックバー
はピニオンから離間する方向へ押圧されることになる。
従来では、このような場合にラックバーがピニオンから
離間するのを防止するため、ラックバーの車両後方側に
ラックガイドを配置し、更にこのラックガイドを圧縮コ
イルスプリングでラックバー側へ押圧付勢することによ
り、ラックバーとピニオンとの噛み合い状態の適正化を
図っていた。
【0004】しかしながら、上述した構成を用いれば、
ラックバーとピニオンとの噛み合い状態の維持を保証す
ることができるものの、ラックバーとピニオンとの歯打
ち音が発生するという問題がある。すなわち、前記分力
が入力された際のラックバーの挙動に着目すると、ラッ
クバーは当該分力によって圧縮コイルスプリングの付勢
力に抗してラックガイドを押圧(ピニオンとの噛み合い
状態が維持される範囲で僅かに車両後方側へ変位)した
後、当該分力が解除された時点で圧縮コイルスプリング
の付勢力によって再びピニオンに押し付けられる。そし
て、このときに、ラックバーとピニオンとの歯打ち音が
発生する。
ラックバーとピニオンとの噛み合い状態の維持を保証す
ることができるものの、ラックバーとピニオンとの歯打
ち音が発生するという問題がある。すなわち、前記分力
が入力された際のラックバーの挙動に着目すると、ラッ
クバーは当該分力によって圧縮コイルスプリングの付勢
力に抗してラックガイドを押圧(ピニオンとの噛み合い
状態が維持される範囲で僅かに車両後方側へ変位)した
後、当該分力が解除された時点で圧縮コイルスプリング
の付勢力によって再びピニオンに押し付けられる。そし
て、このときに、ラックバーとピニオンとの歯打ち音が
発生する。
【0005】この歯打ち音の発生を防止するための現実
的な一手法としては、圧縮コイルスプリングのセット荷
重を大きく設定(Fcosθ以上となるように設定)す
ることが挙げられる。ところが、この手法を用いると、
ラックバーとピニオンとの噛み合いが強化されるため、
両者の摺動抵抗が増加し、ハンドル戻りも含めた操舵フ
ィーリングが悪化傾向となる(重たい感じになる)。
的な一手法としては、圧縮コイルスプリングのセット荷
重を大きく設定(Fcosθ以上となるように設定)す
ることが挙げられる。ところが、この手法を用いると、
ラックバーとピニオンとの噛み合いが強化されるため、
両者の摺動抵抗が増加し、ハンドル戻りも含めた操舵フ
ィーリングが悪化傾向となる(重たい感じになる)。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、ラックバーと
ピニオンとの歯打ち音の発生防止並びに良好な操舵フィ
ーリングの維持を両立させることができるラックアンド
ピニオン式のステアリング装置を得ることが目的であ
る。
ピニオンとの歯打ち音の発生防止並びに良好な操舵フィ
ーリングの維持を両立させることができるラックアンド
ピニオン式のステアリング装置を得ることが目的であ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、ステアリングホイールと共に回転するステアリング
シャフトと、このステアリングシャフトの先端部に設け
られ、ステアリングシャフトと共に回転するピニオン
と、このピニオンと噛み合うように車両幅方向を長手方
向として配置されると共に、長手方向の端部が車輪支持
体であるステアリングナックルの後端部よりも車両幅方
向内側でかつ車両後方側に配置され、ステアリングシャ
フトの回転運動を車両幅方向への直線運動に変換するラ
ックバーと、このラックバーの長手方向の端部とステア
リングナックルの後端部とを相対回転可能に連結するラ
ックエンドと、を含んで構成されるラックアンドピニオ
ン式のステアリング装置であって、ピニオンをラックバ
ーに対して車両後方側に配置した、ことを特徴としてい
る。
は、ステアリングホイールと共に回転するステアリング
シャフトと、このステアリングシャフトの先端部に設け
られ、ステアリングシャフトと共に回転するピニオン
と、このピニオンと噛み合うように車両幅方向を長手方
向として配置されると共に、長手方向の端部が車輪支持
体であるステアリングナックルの後端部よりも車両幅方
向内側でかつ車両後方側に配置され、ステアリングシャ
フトの回転運動を車両幅方向への直線運動に変換するラ
ックバーと、このラックバーの長手方向の端部とステア
リングナックルの後端部とを相対回転可能に連結するラ
ックエンドと、を含んで構成されるラックアンドピニオ
ン式のステアリング装置であって、ピニオンをラックバ
ーに対して車両後方側に配置した、ことを特徴としてい
る。
【0008】請求項2記載の本発明に係るラックアンド
ピニオン式のステアリング装置は、請求項1に記載の発
明において、ステアリングシャフトを分割すると共に、
ステアリングホイールの回転力が入力される側の入力側
シャフトの回転方向に対して、ステアリングホイールの
回転力をピニオンに伝達する出力側シャフトの回転方向
を反転させる反転機構を分割部位付近に設けた、ことを
特徴としている。
ピニオン式のステアリング装置は、請求項1に記載の発
明において、ステアリングシャフトを分割すると共に、
ステアリングホイールの回転力が入力される側の入力側
シャフトの回転方向に対して、ステアリングホイールの
回転力をピニオンに伝達する出力側シャフトの回転方向
を反転させる反転機構を分割部位付近に設けた、ことを
特徴としている。
【0009】請求項3記載の本発明に係るラックアンド
ピニオン式のステアリング装置は、請求項2に記載の発
明において、入力側シャフトの所定部位に入力側シャフ
トと一体に回転する入力側ギヤを設けると共に、出力側
シャフトの所定部位に入力側ギヤと噛み合いかつ出力側
シャフトと一体に回転する出力側ギヤを設けることで、
反転機構を構成した、ことを特徴としている。
ピニオン式のステアリング装置は、請求項2に記載の発
明において、入力側シャフトの所定部位に入力側シャフ
トと一体に回転する入力側ギヤを設けると共に、出力側
シャフトの所定部位に入力側ギヤと噛み合いかつ出力側
シャフトと一体に回転する出力側ギヤを設けることで、
反転機構を構成した、ことを特徴としている。
【0010】請求項4記載の本発明に係るラックアンド
ピニオン式のステアリング装置は、請求項3に記載の発
明において、出力側シャフトに車両後方側への所定値以
上の荷重が作用した場合にのみ、出力側ギヤと入力側ギ
ヤとの噛み合い状態を解除する解除手段を設けた、こと
を特徴としている。
ピニオン式のステアリング装置は、請求項3に記載の発
明において、出力側シャフトに車両後方側への所定値以
上の荷重が作用した場合にのみ、出力側ギヤと入力側ギ
ヤとの噛み合い状態を解除する解除手段を設けた、こと
を特徴としている。
【0011】請求項1記載の本発明では、ステアリング
ホイールが回転すると、これに伴ってステアリングシャ
フトが回転し、更にステアリングシャフトの先端部に設
けられたピニオンが回転する。このため、ピニオンと噛
み合い状態にあるラックバーが車両幅方向へ直線運動
し、これによりステアリングホイールの回転運動がラッ
クバーの直線運動に変換される。そして、このラックバ
ーの移動量に応じた回転角だけラックエンドが相対回転
し、これにより車輪支持体であるステアリングナックル
(即ち、車輪)の舵角が変更される。
ホイールが回転すると、これに伴ってステアリングシャ
フトが回転し、更にステアリングシャフトの先端部に設
けられたピニオンが回転する。このため、ピニオンと噛
み合い状態にあるラックバーが車両幅方向へ直線運動
し、これによりステアリングホイールの回転運動がラッ
クバーの直線運動に変換される。そして、このラックバ
ーの移動量に応じた回転角だけラックエンドが相対回転
し、これにより車輪支持体であるステアリングナックル
(即ち、車輪)の舵角が変更される。
【0012】ここで、本発明では、ラックバーの長手方
向の端部がステアリングナックルの後端部よりも車両幅
方向内側でかつ車両後方側に配置されると共に、このラ
ックバーの長手方向の端部とステアリングナックルの後
端部とを相対回転可能に連結するラックエンドが結果的
には斜め前方外側へ向かう方向を長手方向として傾斜配
置されるレイアウトを前提要件としている。
向の端部がステアリングナックルの後端部よりも車両幅
方向内側でかつ車両後方側に配置されると共に、このラ
ックバーの長手方向の端部とステアリングナックルの後
端部とを相対回転可能に連結するラックエンドが結果的
には斜め前方外側へ向かう方向を長手方向として傾斜配
置されるレイアウトを前提要件としている。
【0013】そして、この前提要件の下、本発明ではピ
ニオンをラックバーに対して車両後方側に配置したの
で、以下の作用が得られる。すなわち、例えば悪路走行
時等に車輪からラックエンドに所定の荷重Fが入力され
ると、ラックエンドがラックバーに対して前記の如く傾
斜して配置されているため、ラックバーにはFcosθ
なる分力が車両後方側へ向けて作用する。このため、従
来構造(ピニオンがラックバーに対して車両前方側に配
置される構造)であれば、当該分力によってラックバー
はピニオンから離間する方向へ押圧されることになる
が、本発明ではピニオンがラックバーに対して車両後方
側に配置されているため、逆にラックバーはピニオンに
押し付けられる方向へ押圧されることになる。従って、
ラックバーとピニオンとの歯打ち音は発生しない。
ニオンをラックバーに対して車両後方側に配置したの
で、以下の作用が得られる。すなわち、例えば悪路走行
時等に車輪からラックエンドに所定の荷重Fが入力され
ると、ラックエンドがラックバーに対して前記の如く傾
斜して配置されているため、ラックバーにはFcosθ
なる分力が車両後方側へ向けて作用する。このため、従
来構造(ピニオンがラックバーに対して車両前方側に配
置される構造)であれば、当該分力によってラックバー
はピニオンから離間する方向へ押圧されることになる
が、本発明ではピニオンがラックバーに対して車両後方
側に配置されているため、逆にラックバーはピニオンに
押し付けられる方向へ押圧されることになる。従って、
ラックバーとピニオンとの歯打ち音は発生しない。
【0014】しかも、本発明では、ラックバーへの荷重
入力によりラックバーがピニオンに押圧される構成であ
るため、従来構造において歯打ち音の発生防止のための
一手法とされていたラックバーをピニオン側へ押圧付勢
する付勢手段のセット荷重を予め大きく設定する構成を
採る必要性が無い。このため、ラックバーとピニオンと
の摺動抵抗が大きくなることもなく、程よい摺動抵抗に
設定することができる。従って、操舵フィーリングも良
好に維持される。
入力によりラックバーがピニオンに押圧される構成であ
るため、従来構造において歯打ち音の発生防止のための
一手法とされていたラックバーをピニオン側へ押圧付勢
する付勢手段のセット荷重を予め大きく設定する構成を
採る必要性が無い。このため、ラックバーとピニオンと
の摺動抵抗が大きくなることもなく、程よい摺動抵抗に
設定することができる。従って、操舵フィーリングも良
好に維持される。
【0015】請求項2記載の本発明によれば、ステアリ
ングシャフトを分割すると共に、ステアリングホイール
の回転力が入力される側の入力側シャフトの回転方向に
対して、ステアリングホイールの回転力をピニオンに伝
達する出力側シャフトの回転方向を反転させる反転機構
を設けたので、ステアリングギヤボックスの大型化を招
くことなく、ステアリングホイールの回転方向と車輪の
旋回方向とを一致させることができる。
ングシャフトを分割すると共に、ステアリングホイール
の回転力が入力される側の入力側シャフトの回転方向に
対して、ステアリングホイールの回転力をピニオンに伝
達する出力側シャフトの回転方向を反転させる反転機構
を設けたので、ステアリングギヤボックスの大型化を招
くことなく、ステアリングホイールの回転方向と車輪の
旋回方向とを一致させることができる。
【0016】つまり、請求項1に記載の本発明の構成に
おいてステアリングホイールの回転方向と車輪の旋回方
向とを一致させるための手法自体は種々考えられる。例
えば、ピニオンとラックバーとの間にギヤを介在させる
等の構成を採ることも可能であるが、この場合にはステ
アリングギヤボックスが大型化するという不利を招く。
しかし、本発明のように、ステアリングシャフトを分割
した上で、入力側シャフトの回転方向に対して出力側シ
ャフトの回転方向を反転させる反転機構を分割部位付近
に設ければ、ステアリングギヤボックスの大型化を招く
ことなく、ステアリングホイールの回転方向と車輪の旋
回方向とを一致させることができる。
おいてステアリングホイールの回転方向と車輪の旋回方
向とを一致させるための手法自体は種々考えられる。例
えば、ピニオンとラックバーとの間にギヤを介在させる
等の構成を採ることも可能であるが、この場合にはステ
アリングギヤボックスが大型化するという不利を招く。
しかし、本発明のように、ステアリングシャフトを分割
した上で、入力側シャフトの回転方向に対して出力側シ
ャフトの回転方向を反転させる反転機構を分割部位付近
に設ければ、ステアリングギヤボックスの大型化を招く
ことなく、ステアリングホイールの回転方向と車輪の旋
回方向とを一致させることができる。
【0017】請求項3記載の本発明によれば、入力側シ
ャフトの所定部位に入力側シャフトと一体に回転する入
力側ギヤを設けると共に、出力側シャフトの所定部位に
入力側ギヤと噛み合いかつ出力側シャフトと一体に回転
する出力側ギヤを設けることで、前述した反転機構を構
成したので、車両前部に車両後方側への荷重が入力され
て出力側シャフトが車両後方側へ変位すれば、出力側ギ
ヤと入力側ギヤとの噛み合い状態が解除される。このた
め、入力側シャフトひいてはステアリングホイールは車
両後方側へ変位しない。
ャフトの所定部位に入力側シャフトと一体に回転する入
力側ギヤを設けると共に、出力側シャフトの所定部位に
入力側ギヤと噛み合いかつ出力側シャフトと一体に回転
する出力側ギヤを設けることで、前述した反転機構を構
成したので、車両前部に車両後方側への荷重が入力され
て出力側シャフトが車両後方側へ変位すれば、出力側ギ
ヤと入力側ギヤとの噛み合い状態が解除される。このた
め、入力側シャフトひいてはステアリングホイールは車
両後方側へ変位しない。
【0018】請求項4記載の本発明によれば、出力側シ
ャフトに車両後方側への所定値以上の荷重が作用した場
合にのみ出力側ギヤと入力側ギヤとの噛み合い状態を解
除する解除手段を設けたので、所定値未満の荷重が作用
しても入力側ギヤと出力側ギヤとの噛み合い状態は維持
される。そして、所定値以上の荷重が作用した場合にの
み、入力側ギヤと出力側ギヤとの噛み合い状態が解除さ
れることになる。つまり、本発明によれば、車両前部に
車両後方側へのどの程度の大きさの荷重が入力されたか
によって、入力側ギヤと出力側ギヤとの噛み合い状態の
解除の可否を決定することができる。
ャフトに車両後方側への所定値以上の荷重が作用した場
合にのみ出力側ギヤと入力側ギヤとの噛み合い状態を解
除する解除手段を設けたので、所定値未満の荷重が作用
しても入力側ギヤと出力側ギヤとの噛み合い状態は維持
される。そして、所定値以上の荷重が作用した場合にの
み、入力側ギヤと出力側ギヤとの噛み合い状態が解除さ
れることになる。つまり、本発明によれば、車両前部に
車両後方側へのどの程度の大きさの荷重が入力されたか
によって、入力側ギヤと出力側ギヤとの噛み合い状態の
解除の可否を決定することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を用いて、本発
明の実施形態について説明する。
明の実施形態について説明する。
【0020】図1には本実施形態に係るラックアンドピ
ニオン式のステアリング装置10の平面視での概略構成
が示されており、又図2にはラックアンドピニオン式の
ステアリング装置10の側面視での概略構成が示されて
いる。
ニオン式のステアリング装置10の平面視での概略構成
が示されており、又図2にはラックアンドピニオン式の
ステアリング装置10の側面視での概略構成が示されて
いる。
【0021】これらの図に示されるように、ラックアン
ドピニオン式のステアリング装置10のステアリングギ
ヤボックス12のギヤボックスハウジング14内には、
車両幅方向を長手方向として配置されるラックバー16
が配設されている。このラックバー16の長手方向の端
部16Aは、前輪18を回転自在に支持するステアリン
グナックル20の後端部20Aよりも車両幅方向内側で
かつ車両後方側に配置されている。このラックバー16
の長手方向の端部16Aとステアリングナックル20の
後端部20Aとは、ボールジョイント22、24を介し
て棒状のラックエンド26によって相対回転可能に連結
されている。従って、ラックエンド26は、結果的には
斜め前方外側へ向かう方向を長手方向として傾斜して配
置されている。なお、このようなレイアウトを採るの
は、一般に所謂FF車では、前輪18を駆動回転させる
ドライブシャフト28が車両幅方向を長手方向として配
置されることから、これとの干渉を避ける必要があるか
らである。
ドピニオン式のステアリング装置10のステアリングギ
ヤボックス12のギヤボックスハウジング14内には、
車両幅方向を長手方向として配置されるラックバー16
が配設されている。このラックバー16の長手方向の端
部16Aは、前輪18を回転自在に支持するステアリン
グナックル20の後端部20Aよりも車両幅方向内側で
かつ車両後方側に配置されている。このラックバー16
の長手方向の端部16Aとステアリングナックル20の
後端部20Aとは、ボールジョイント22、24を介し
て棒状のラックエンド26によって相対回転可能に連結
されている。従って、ラックエンド26は、結果的には
斜め前方外側へ向かう方向を長手方向として傾斜して配
置されている。なお、このようなレイアウトを採るの
は、一般に所謂FF車では、前輪18を駆動回転させる
ドライブシャフト28が車両幅方向を長手方向として配
置されることから、これとの干渉を避ける必要があるか
らである。
【0022】上述したギヤボックスハウジング14内に
は、ラックバー16と噛み合うピニオン30が収容され
ている。本実施形態ではこのピニオン30がラックバー
16に対して車両後方側に配置されており、この点に本
実施形態の基本的な特徴がある。また、ピニオン30を
ラックバー16に対して後方配置したことに伴って、ラ
ックバー16に対して車両前方側に略円柱形状のラック
ガイド32が配設されている。さらに、ラックガイド3
2の後方側には、ギヤボックスハウジング14の開放側
端部に螺合されて当該開放側端部を閉止するキャップ3
4が配置されている。このキャップ34の後端面とラッ
クガイド32の前端面との間には、圧縮コイルスプリン
グ36が介在されている。このため、ラックガイド32
は、圧縮コイルスプリング36の付勢力によってラック
バー16を押圧する方向(即ち、ラックバー16とピニ
オン30とを噛み合わせる方向)へ付勢されている。
は、ラックバー16と噛み合うピニオン30が収容され
ている。本実施形態ではこのピニオン30がラックバー
16に対して車両後方側に配置されており、この点に本
実施形態の基本的な特徴がある。また、ピニオン30を
ラックバー16に対して後方配置したことに伴って、ラ
ックバー16に対して車両前方側に略円柱形状のラック
ガイド32が配設されている。さらに、ラックガイド3
2の後方側には、ギヤボックスハウジング14の開放側
端部に螺合されて当該開放側端部を閉止するキャップ3
4が配置されている。このキャップ34の後端面とラッ
クガイド32の前端面との間には、圧縮コイルスプリン
グ36が介在されている。このため、ラックガイド32
は、圧縮コイルスプリング36の付勢力によってラック
バー16を押圧する方向(即ち、ラックバー16とピニ
オン30とを噛み合わせる方向)へ付勢されている。
【0023】また、上述したピニオン30を駆動回転さ
せるステアリングシャフト38は、ステアリングメイン
シャフト40及びインタミディエイトシャフト42によ
って構成されている。さらに、本実施形態では、ステア
リングメインシャフト40が第1シャフト44と第2シ
ャフト46とに分割されている。なお、第2シャフト4
6は第1シャフト44に対してオフセットして配置され
ており、又第1シャフト44及び第2シャフト46はス
テアリングコラムチューブ48(図2に部分的に図示)
に配設された各々一対のベアリング50、52によって
それぞれ軸支されている。
せるステアリングシャフト38は、ステアリングメイン
シャフト40及びインタミディエイトシャフト42によ
って構成されている。さらに、本実施形態では、ステア
リングメインシャフト40が第1シャフト44と第2シ
ャフト46とに分割されている。なお、第2シャフト4
6は第1シャフト44に対してオフセットして配置され
ており、又第1シャフト44及び第2シャフト46はス
テアリングコラムチューブ48(図2に部分的に図示)
に配設された各々一対のベアリング50、52によって
それぞれ軸支されている。
【0024】また、第1シャフト44の後端部は、ステ
アリングホイール54の図示しないハブの中央部にロッ
クナットで固定されている。従って、ステアリングホイ
ール54が回転すると、第1シャフト44も同一方向へ
同一回転量だけ回転する。また、第1シャフト44の前
端部には、平歯車である第1ギヤ56が同軸上に固定さ
れている。一方、第2シャフト46の後端部には、同じ
平歯車とされ第1ギヤ56と噛み合う第2ギヤ58が同
軸上に固定されている。なお、第1ギヤ56並びに第2
ギヤ58のピッチ円直径及びピッチは、共に同一に設定
されている。従って、第1シャフト44が回転すると、
第2シャフト46は第1シャフト44に対して反対方向
へ同一回転量だけ回転する。また、第2シャフト46の
前端部は、インタミディエイトシャフト42の後端部と
フレキシブルジョイント60を介して連結されている。
さらに、インタミディエイトシャフト42の前端部は、
ピニオン30の上端部と連結されている。
アリングホイール54の図示しないハブの中央部にロッ
クナットで固定されている。従って、ステアリングホイ
ール54が回転すると、第1シャフト44も同一方向へ
同一回転量だけ回転する。また、第1シャフト44の前
端部には、平歯車である第1ギヤ56が同軸上に固定さ
れている。一方、第2シャフト46の後端部には、同じ
平歯車とされ第1ギヤ56と噛み合う第2ギヤ58が同
軸上に固定されている。なお、第1ギヤ56並びに第2
ギヤ58のピッチ円直径及びピッチは、共に同一に設定
されている。従って、第1シャフト44が回転すると、
第2シャフト46は第1シャフト44に対して反対方向
へ同一回転量だけ回転する。また、第2シャフト46の
前端部は、インタミディエイトシャフト42の後端部と
フレキシブルジョイント60を介して連結されている。
さらに、インタミディエイトシャフト42の前端部は、
ピニオン30の上端部と連結されている。
【0025】さらに、図2及び図3(A)に示されるよ
うに、上述したステアリングコラムチューブ48の下面
側には、バネ鋼又は鋼板等の金属材料によって構成され
たフランジ62が取り付けられている。このフランジ6
2は、ステアリングコラムチューブ48の下面側に固定
される固定部62Aと、この固定部62Aから曲面的に
屈曲された屈曲部62Bと、この屈曲部62Bから上方
へ延出されて第2シャフト46の後端部に当接される当
接部62Cと、によって構成されている。このフランジ
62は、第2シャフト46を介して車両後方側へ向けて
作用する荷重が所定値未満である場合には塑性変形せ
ず、当該荷重が所定値以上である場合には屈曲部62B
を起点として当接部62Cが車両後方側へ塑性変形する
ようになっている。
うに、上述したステアリングコラムチューブ48の下面
側には、バネ鋼又は鋼板等の金属材料によって構成され
たフランジ62が取り付けられている。このフランジ6
2は、ステアリングコラムチューブ48の下面側に固定
される固定部62Aと、この固定部62Aから曲面的に
屈曲された屈曲部62Bと、この屈曲部62Bから上方
へ延出されて第2シャフト46の後端部に当接される当
接部62Cと、によって構成されている。このフランジ
62は、第2シャフト46を介して車両後方側へ向けて
作用する荷重が所定値未満である場合には塑性変形せ
ず、当該荷重が所定値以上である場合には屈曲部62B
を起点として当接部62Cが車両後方側へ塑性変形する
ようになっている。
【0026】なお、上述したフランジ62に代えて、固
定部64A及びこの固定部64Aから上方へ屈曲されて
そのまま延出される当接部64Bから成り、側面視でL
字形に形成されたフランジ64(図3(B)参照)を用
いてもよい。いずれのフランジ62、64を用いるか
は、塑性変形荷重の設定をどの程度にするかに応じて適
宜選択すればよい。
定部64A及びこの固定部64Aから上方へ屈曲されて
そのまま延出される当接部64Bから成り、側面視でL
字形に形成されたフランジ64(図3(B)参照)を用
いてもよい。いずれのフランジ62、64を用いるか
は、塑性変形荷重の設定をどの程度にするかに応じて適
宜選択すればよい。
【0027】次に、本実施形態の作用並びに効果につい
て説明する。ステアリングホイール54が回転すると、
これに伴ってステアリングメインシャフト40の第1シ
ャフト44が同一方向へ同一回転量だけ回転する。この
ため、第1シャフト44の第1ギヤ56と噛み合ってい
る第2ギヤ58を介して、ステアリングメインシャフト
40の第2シャフト46も同一回転量だけ回転する。但
し、第2シャフト46は第1シャフト44に対して反対
方向へ回転する。第2シャフト46が回転すると、フレ
キシブルジョイント60を介してインタミディエイトシ
ャフト42が第2シャフト46と同一方向へ同一回転量
だけ回転される。これにより、インタミディエイトシャ
フト42と連結されたピニオン30が、インタミディエ
イトシャフト42と同一方向へ同一回転量だけ回転され
る。
て説明する。ステアリングホイール54が回転すると、
これに伴ってステアリングメインシャフト40の第1シ
ャフト44が同一方向へ同一回転量だけ回転する。この
ため、第1シャフト44の第1ギヤ56と噛み合ってい
る第2ギヤ58を介して、ステアリングメインシャフト
40の第2シャフト46も同一回転量だけ回転する。但
し、第2シャフト46は第1シャフト44に対して反対
方向へ回転する。第2シャフト46が回転すると、フレ
キシブルジョイント60を介してインタミディエイトシ
ャフト42が第2シャフト46と同一方向へ同一回転量
だけ回転される。これにより、インタミディエイトシャ
フト42と連結されたピニオン30が、インタミディエ
イトシャフト42と同一方向へ同一回転量だけ回転され
る。
【0028】ピニオン30が回転すると、このピニオン
30と噛み合っているラックバー16が車両幅方向へ直
線運動し、これによりステアリングホイール54の回転
運動がラックバー16の直線運動に変換される。そし
て、このラックバー16の移動量に応じた回転角だけラ
ックエンド26が相対回転し、これにより車輪支持体で
あるステアリングナックル20(即ち、前輪18)の舵
角が変更される。なお、このとき、本実施形態では、ピ
ニオン30がラックバー16の車両後方側に配置されて
いることから、ステアリングホイール54の回転方向と
前輪18の旋回方向とが一致する。
30と噛み合っているラックバー16が車両幅方向へ直
線運動し、これによりステアリングホイール54の回転
運動がラックバー16の直線運動に変換される。そし
て、このラックバー16の移動量に応じた回転角だけラ
ックエンド26が相対回転し、これにより車輪支持体で
あるステアリングナックル20(即ち、前輪18)の舵
角が変更される。なお、このとき、本実施形態では、ピ
ニオン30がラックバー16の車両後方側に配置されて
いることから、ステアリングホイール54の回転方向と
前輪18の旋回方向とが一致する。
【0029】換言すれば、本実施形態では、ピニオン3
0をラックバー16の車両後方側に配置しているので、
反転機構を設けない場合には、ステアリングホイール5
4の回転方向と前輪18の旋回方向とが逆になるが、ス
テアリングメインシャフト40を第1シャフト44と第
2シャフト46とに分割して第1ギヤ56及び第2ギヤ
58を介在させることにより、逆になったステアリング
ホイール54の回転方向と前輪18の旋回方向とを元に
戻している。
0をラックバー16の車両後方側に配置しているので、
反転機構を設けない場合には、ステアリングホイール5
4の回転方向と前輪18の旋回方向とが逆になるが、ス
テアリングメインシャフト40を第1シャフト44と第
2シャフト46とに分割して第1ギヤ56及び第2ギヤ
58を介在させることにより、逆になったステアリング
ホイール54の回転方向と前輪18の旋回方向とを元に
戻している。
【0030】ここで、本実施形態では、ドライブシャフ
ト28を避けるレイアウトを採った関係で、ラックバー
16の長手方向の端部16Aがステアリングナックル2
0の後端部20Aよりも車両幅方向内側でかつ車両後方
側に配置されている。そして、このラックバー16の長
手方向の端部16Aとステアリングナックル20の後端
部20Aとを相対回転可能に連結するラックエンド26
が、結果的には斜め前方外側へ向かう方向を長手方向と
して傾斜して配置されている。このようなレイアウトを
採った場合において、例えば悪路走行時等に前輪18か
らラックエンド26に所定の荷重F(図1参照)が入力
されると、ラックエンド26がラックバー16に対して
前記の如く傾斜して配置されているため、ラックバー1
6にはFcosθなる分力が車両後方側へ向けて作用す
ることになる。
ト28を避けるレイアウトを採った関係で、ラックバー
16の長手方向の端部16Aがステアリングナックル2
0の後端部20Aよりも車両幅方向内側でかつ車両後方
側に配置されている。そして、このラックバー16の長
手方向の端部16Aとステアリングナックル20の後端
部20Aとを相対回転可能に連結するラックエンド26
が、結果的には斜め前方外側へ向かう方向を長手方向と
して傾斜して配置されている。このようなレイアウトを
採った場合において、例えば悪路走行時等に前輪18か
らラックエンド26に所定の荷重F(図1参照)が入力
されると、ラックエンド26がラックバー16に対して
前記の如く傾斜して配置されているため、ラックバー1
6にはFcosθなる分力が車両後方側へ向けて作用す
ることになる。
【0031】この場合、従来構造(ピニオンがラックバ
ーに対して車両前方側に配置される構造)であれば、当
該分力Fcosθによってラックバーはピニオンから離
間する方向へ押圧されることになるが、本実施形態によ
れば、ピニオン30がラックバー16に対して車両後方
側に配置されているため、逆にラックバー16はピニオ
ン30に押し付けられる方向へ押圧されることになる。
従って、本実施形態によれば、ラックバー16とピニオ
ン30との歯打ち音の発生を防止することができる。
ーに対して車両前方側に配置される構造)であれば、当
該分力Fcosθによってラックバーはピニオンから離
間する方向へ押圧されることになるが、本実施形態によ
れば、ピニオン30がラックバー16に対して車両後方
側に配置されているため、逆にラックバー16はピニオ
ン30に押し付けられる方向へ押圧されることになる。
従って、本実施形態によれば、ラックバー16とピニオ
ン30との歯打ち音の発生を防止することができる。
【0032】しかも、本実施形態によれば、ラックバー
16への荷重入力によりラックバー16がピニオン30
に押圧されて歯打ち音の発生を防止することができる構
成であるため、ラックバー16を押圧付勢する圧縮コイ
ルスプリング36のセット荷重を予め大きくする必要が
なくなる。従って、圧縮コイルスプリング36のセット
荷重を摺動抵抗が程よくなる最適な値に設定することが
できる。従って、ステアリングホイール54の操舵フィ
ーリングも良好に維持することができる。ひいては、ラ
ックガイド32、圧縮コイルスプリング36、及びキャ
ップ34といった調整機構を廃止することも可能にな
る。
16への荷重入力によりラックバー16がピニオン30
に押圧されて歯打ち音の発生を防止することができる構
成であるため、ラックバー16を押圧付勢する圧縮コイ
ルスプリング36のセット荷重を予め大きくする必要が
なくなる。従って、圧縮コイルスプリング36のセット
荷重を摺動抵抗が程よくなる最適な値に設定することが
できる。従って、ステアリングホイール54の操舵フィ
ーリングも良好に維持することができる。ひいては、ラ
ックガイド32、圧縮コイルスプリング36、及びキャ
ップ34といった調整機構を廃止することも可能にな
る。
【0033】総じて言えば、本実施形態によれば、ラッ
クバー16とピニオン30との歯打ち音の発生防止並び
に良好な操舵フィーリングの維持を両立させることがで
きる。
クバー16とピニオン30との歯打ち音の発生防止並び
に良好な操舵フィーリングの維持を両立させることがで
きる。
【0034】また、本実施形態によれば、ステアリング
メインシャフト40を第1シャフト44と第2シャフト
46とに分割すると共に、ステアリングホイール54の
回転力が入力される側の第1シャフト44の回転方向に
対して、ステアリングホイール54の回転力を最終的に
はピニオン30に伝達する第2シャフト46の回転方向
を反転させる反転機構(即ち、第1ギヤ56及び第2ギ
ヤ58)を設けたので、ステアリングギヤボックス12
の大型化を招くことなく、ステアリングホイール54の
回転方向と前輪18の旋回方向とを一致させることがで
きる。
メインシャフト40を第1シャフト44と第2シャフト
46とに分割すると共に、ステアリングホイール54の
回転力が入力される側の第1シャフト44の回転方向に
対して、ステアリングホイール54の回転力を最終的に
はピニオン30に伝達する第2シャフト46の回転方向
を反転させる反転機構(即ち、第1ギヤ56及び第2ギ
ヤ58)を設けたので、ステアリングギヤボックス12
の大型化を招くことなく、ステアリングホイール54の
回転方向と前輪18の旋回方向とを一致させることがで
きる。
【0035】つまり、ステアリングホイール54の回転
方向と前輪18の旋回方向とを一致させるための手法自
体は種々考えられる。例えば、ピニオン30とラックバ
ー16との間にギヤを介在させる等の構成を採ることも
可能であるが、この場合にはステアリングギヤボックス
12が大型化するという不利を招く。しかし、本実施形
態のように、ステアリングメインシャフト40を第1シ
ャフト44と第2シャフト46とに分割した上で、第1
シャフト44の回転方向に対して第2シャフト46の回
転方向を反転させる反転機構(第1ギヤ56及び第2ギ
ヤ58)をステアリングメインシャフト40の分割部位
付近に設ければ、ステアリングギヤボックス12の大型
化を招くことなく、ステアリングホイール54の回転方
向と前輪18の旋回方向とを一致させることができる。
方向と前輪18の旋回方向とを一致させるための手法自
体は種々考えられる。例えば、ピニオン30とラックバ
ー16との間にギヤを介在させる等の構成を採ることも
可能であるが、この場合にはステアリングギヤボックス
12が大型化するという不利を招く。しかし、本実施形
態のように、ステアリングメインシャフト40を第1シ
ャフト44と第2シャフト46とに分割した上で、第1
シャフト44の回転方向に対して第2シャフト46の回
転方向を反転させる反転機構(第1ギヤ56及び第2ギ
ヤ58)をステアリングメインシャフト40の分割部位
付近に設ければ、ステアリングギヤボックス12の大型
化を招くことなく、ステアリングホイール54の回転方
向と前輪18の旋回方向とを一致させることができる。
【0036】さらに、本実施形態によれば、上述した如
く、第1シャフト44の前端部に平歯車である第1ギヤ
56を設けると共に第2シャフト46の後端部に第1ギ
ヤ56と同一構成の平歯車とされかつこれと噛み合う第
2ギヤ58を設けることで反転機構を構成したので、車
両前部に車両後方側への荷重が入力されて第2シャフト
46が車両後方側へ変位すれば、第2ギヤ58が第1ギ
ヤ56に対してスライドして両者の噛み合い状態が解除
される。従って、本実施形態によれば、第1シャフト4
4ひいてはステアリングホイール54が車両後方側へ変
位するのを防止することができる。その結果、本実施形
態によれば、乗員保護性能を向上させることができる。
く、第1シャフト44の前端部に平歯車である第1ギヤ
56を設けると共に第2シャフト46の後端部に第1ギ
ヤ56と同一構成の平歯車とされかつこれと噛み合う第
2ギヤ58を設けることで反転機構を構成したので、車
両前部に車両後方側への荷重が入力されて第2シャフト
46が車両後方側へ変位すれば、第2ギヤ58が第1ギ
ヤ56に対してスライドして両者の噛み合い状態が解除
される。従って、本実施形態によれば、第1シャフト4
4ひいてはステアリングホイール54が車両後方側へ変
位するのを防止することができる。その結果、本実施形
態によれば、乗員保護性能を向上させることができる。
【0037】この効果について補足すると、従来構造の
ようにピニオンがラックバーに対して車両前方側に配置
されている場合には、ラックバーに荷重が入力されても
当該ラックバーがピニオンから離間する方向へ押圧され
るだけで、ピニオン自体には当該荷重は入力されない。
従って、従来構造の場合には上述した構成を付加するメ
リットは少ないが、本実施形態のようにピニオン30が
ラックバー16に対して車両後方側に配置される場合に
は、ラックバー16に入力された荷重はピニオン30に
そのまま伝達されることから、特に有意義な構成といえ
る。
ようにピニオンがラックバーに対して車両前方側に配置
されている場合には、ラックバーに荷重が入力されても
当該ラックバーがピニオンから離間する方向へ押圧され
るだけで、ピニオン自体には当該荷重は入力されない。
従って、従来構造の場合には上述した構成を付加するメ
リットは少ないが、本実施形態のようにピニオン30が
ラックバー16に対して車両後方側に配置される場合に
は、ラックバー16に入力された荷重はピニオン30に
そのまま伝達されることから、特に有意義な構成といえ
る。
【0038】さらに、本実施形態によれば、第2シャフ
ト46を介して車両後方側へ向けて作用する荷重が所定
値未満である場合には塑性変形せず、当該荷重が所定値
以上である場合には塑性変形する当接部62C、64B
を備えたフランジ62、64を配設したので、第2シャ
フト46を介して車両後方側へ比較的小さな荷重が作用
した場合には第1ギヤ56と第2ギヤ58との噛み合い
状態を維持し、第2シャフト46を介して車両後方側へ
比較的大きな荷重が作用した場合には当該噛み合い状態
を解除することができる。従って、本実施形態によれ
ば、車両前部に車両後方側へのどの程度の大きさの荷重
が入力されたかによって、第1ギヤ56と第2ギヤ58
との噛み合い状態の解除の可否を決定することができ
る。その結果、本実施形態によれば、噛み合い状態の解
除荷重のチューニングの自由度を向上させることができ
る。付言すれば、上述した噛み合い状態の解除荷重の調
整は、図3(A)、(B)に示されるフランジ62、6
4のように、形状を変更することで行ってもよいし、フ
ランジ62、64の板厚等の寸法や材質等によって行っ
てもよい。
ト46を介して車両後方側へ向けて作用する荷重が所定
値未満である場合には塑性変形せず、当該荷重が所定値
以上である場合には塑性変形する当接部62C、64B
を備えたフランジ62、64を配設したので、第2シャ
フト46を介して車両後方側へ比較的小さな荷重が作用
した場合には第1ギヤ56と第2ギヤ58との噛み合い
状態を維持し、第2シャフト46を介して車両後方側へ
比較的大きな荷重が作用した場合には当該噛み合い状態
を解除することができる。従って、本実施形態によれ
ば、車両前部に車両後方側へのどの程度の大きさの荷重
が入力されたかによって、第1ギヤ56と第2ギヤ58
との噛み合い状態の解除の可否を決定することができ
る。その結果、本実施形態によれば、噛み合い状態の解
除荷重のチューニングの自由度を向上させることができ
る。付言すれば、上述した噛み合い状態の解除荷重の調
整は、図3(A)、(B)に示されるフランジ62、6
4のように、形状を変更することで行ってもよいし、フ
ランジ62、64の板厚等の寸法や材質等によって行っ
てもよい。
【0039】なお、本実施形態では、ステアリングメイ
ンシャフト40を第1シャフト44と第2シャフト46
とに分割すると共に、第1シャフト44の前端部に第1
ギヤ56を又第2シャフト46の後端部に第1ギヤ56
と噛み合う第2ギヤ58を固定することで反転機構を構
成すると共に、第1ギヤ56と第2ギヤ58との噛み合
い状態を解除する解除手段としてフランジ62、64を
配設したが、これに限らず、種々の構成が適用可能であ
る。
ンシャフト40を第1シャフト44と第2シャフト46
とに分割すると共に、第1シャフト44の前端部に第1
ギヤ56を又第2シャフト46の後端部に第1ギヤ56
と噛み合う第2ギヤ58を固定することで反転機構を構
成すると共に、第1ギヤ56と第2ギヤ58との噛み合
い状態を解除する解除手段としてフランジ62、64を
配設したが、これに限らず、種々の構成が適用可能であ
る。
【0040】一例を示せば、図4に示される構成では、
第1シャフト44の前端部付近にかさ歯車である第1ギ
ヤ70が同軸上に固定されており、又第2シャフト46
の後端部付近に同じかさ歯車とされ第1ギヤ70と噛み
合う第2ギヤ72が同軸上に固定されている。なお、こ
の構成を採る場合には、第2シャフト46に車両後方側
への荷重が入力された場合に、第2ギヤ58が第1ギヤ
56に対して相対移動し得るようにかさ歯車の配置を考
慮する必要がある。さらに、この構成においては、フラ
ンジ62、64に代えて、所定値以上の荷重が作用した
場合にのみ圧縮される圧縮コイルスプリング74が配設
されている。この圧縮コイルスプリング74の一端部に
は中央部に第2シャフト46の後端部が遊嵌されるボス
部を備えたプレート76が固着されており、又圧縮コイ
ルスプリング74の他端部はステアリングコラムチュー
ブ48の所定部位に当接係止されている。
第1シャフト44の前端部付近にかさ歯車である第1ギ
ヤ70が同軸上に固定されており、又第2シャフト46
の後端部付近に同じかさ歯車とされ第1ギヤ70と噛み
合う第2ギヤ72が同軸上に固定されている。なお、こ
の構成を採る場合には、第2シャフト46に車両後方側
への荷重が入力された場合に、第2ギヤ58が第1ギヤ
56に対して相対移動し得るようにかさ歯車の配置を考
慮する必要がある。さらに、この構成においては、フラ
ンジ62、64に代えて、所定値以上の荷重が作用した
場合にのみ圧縮される圧縮コイルスプリング74が配設
されている。この圧縮コイルスプリング74の一端部に
は中央部に第2シャフト46の後端部が遊嵌されるボス
部を備えたプレート76が固着されており、又圧縮コイ
ルスプリング74の他端部はステアリングコラムチュー
ブ48の所定部位に当接係止されている。
【0041】上記構成によれば、車両前部に車両後方側
への荷重が作用して、この荷重が第2シャフト46に所
定値以上の荷重として作用した場合には、第2シャフト
46のベアリング52のインナレースへの圧入状態が解
除される。これにより、第2シャフト46は圧縮コイル
スプリング74の付勢力に抗して車両後方側へ変位し
て、第1ギヤ70と第2ギヤ72との噛み合い状態が解
除される。従って、第1シャフト44ひいてはステアリ
ングホイール54は車両後方側へは変位しない。さら
に、この実施形態によれば、車両前部への所定値以上の
荷重作用後に例えば修理工場等まで車両を走行させたい
場合等を考慮して、所定値以上の荷重が除荷された場合
には、圧縮コイルスプリング74の付勢力によって第2
シャフト46が元の位置まで押圧され、第2ギヤ72が
第1ギヤ70に再び噛み合わされる(自動復帰する)。
への荷重が作用して、この荷重が第2シャフト46に所
定値以上の荷重として作用した場合には、第2シャフト
46のベアリング52のインナレースへの圧入状態が解
除される。これにより、第2シャフト46は圧縮コイル
スプリング74の付勢力に抗して車両後方側へ変位し
て、第1ギヤ70と第2ギヤ72との噛み合い状態が解
除される。従って、第1シャフト44ひいてはステアリ
ングホイール54は車両後方側へは変位しない。さら
に、この実施形態によれば、車両前部への所定値以上の
荷重作用後に例えば修理工場等まで車両を走行させたい
場合等を考慮して、所定値以上の荷重が除荷された場合
には、圧縮コイルスプリング74の付勢力によって第2
シャフト46が元の位置まで押圧され、第2ギヤ72が
第1ギヤ70に再び噛み合わされる(自動復帰する)。
【0042】また、上述した実施形態では、噛み合い状
態を解除するための解除手段としてフランジ62、64
や圧縮コイルスプリング74を用いる例を示したが、上
記以外の構成として、例えば圧縮コイルスプリング74
の代わりにソレノイドバルブを配設し、エアバッグ作動
信号にリンクさせてソレノイドバルブを作動させ、噛み
合い状態の解除を行うようにしてもよい。
態を解除するための解除手段としてフランジ62、64
や圧縮コイルスプリング74を用いる例を示したが、上
記以外の構成として、例えば圧縮コイルスプリング74
の代わりにソレノイドバルブを配設し、エアバッグ作動
信号にリンクさせてソレノイドバルブを作動させ、噛み
合い状態の解除を行うようにしてもよい。
【0043】なお、上述した実施形態では、反転機構を
ステアリングメインシャフト40の分割部位付近に設け
たが、請求項1記載の発明との関係においては、他の部
位に反転機構を設けるようにしてもよい。
ステアリングメインシャフト40の分割部位付近に設け
たが、請求項1記載の発明との関係においては、他の部
位に反転機構を設けるようにしてもよい。
【0044】また、上述した実施形態では、FF車を例
にして説明したが、これに限らず、上述したレイアウト
を採った上で、ラックアンドピニオン式のステアリング
装置を採用する車両であれば本発明はすべて適用可能で
ある。
にして説明したが、これに限らず、上述したレイアウト
を採った上で、ラックアンドピニオン式のステアリング
装置を採用する車両であれば本発明はすべて適用可能で
ある。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の本発明に係るラックアン
ドピニオン式のステアリング装置は、ラックバーの長手
方向の端部がステアリングナックルの後端部よりも車両
幅方向内側でかつ車両後方側に配置されると共に、この
ラックバーの長手方向の端部とステアリングナックルの
後端部とを相対回転可能に連結するラックエンドが結果
的には斜め前方外側へ向かう方向を長手方向として傾斜
配置されるレイアウトを前提要件とした上で、ピニオン
をラックバーに対して車両後方側に配置したので、ラッ
クバーとピニオンとの歯打ち音の発生防止並びに良好な
操舵フィーリングの維持を両立させることができるとい
う優れた効果を有する。
ドピニオン式のステアリング装置は、ラックバーの長手
方向の端部がステアリングナックルの後端部よりも車両
幅方向内側でかつ車両後方側に配置されると共に、この
ラックバーの長手方向の端部とステアリングナックルの
後端部とを相対回転可能に連結するラックエンドが結果
的には斜め前方外側へ向かう方向を長手方向として傾斜
配置されるレイアウトを前提要件とした上で、ピニオン
をラックバーに対して車両後方側に配置したので、ラッ
クバーとピニオンとの歯打ち音の発生防止並びに良好な
操舵フィーリングの維持を両立させることができるとい
う優れた効果を有する。
【0046】請求項2記載の本発明に係るラックアンド
ピニオン式のステアリング装置は、請求項1に記載の発
明において、ステアリングシャフトを分割すると共に、
ステアリングホイールの回転力が入力される側の入力側
シャフトの回転方向に対して、ステアリングホイールの
回転力をピニオンに伝達する出力側シャフトの回転方向
を反転させる反転機構を分割部位付近に設けたので、ス
テアリングギヤボックスの大型化を招くことなく、ステ
アリングホイールの回転方向と車輪の旋回方向とを一致
させることができるという優れた効果を有する。
ピニオン式のステアリング装置は、請求項1に記載の発
明において、ステアリングシャフトを分割すると共に、
ステアリングホイールの回転力が入力される側の入力側
シャフトの回転方向に対して、ステアリングホイールの
回転力をピニオンに伝達する出力側シャフトの回転方向
を反転させる反転機構を分割部位付近に設けたので、ス
テアリングギヤボックスの大型化を招くことなく、ステ
アリングホイールの回転方向と車輪の旋回方向とを一致
させることができるという優れた効果を有する。
【0047】請求項3記載の本発明に係るラックアンド
ピニオン式のステアリング装置は、請求項2に記載の発
明において、入力側シャフトの所定部位に入力側シャフ
トと一体に回転する入力側ギヤを設けると共に、出力側
シャフトの所定部位に入力側ギヤと噛み合いかつ出力側
シャフトと一体に回転する出力側ギヤを設けることで、
反転機構を構成したので、出力側シャフトが車両後方側
へ変位するような荷重が車両前部に入力された場合に、
入力側シャフトひいてはステアリングホイールが車両後
方側へ変位するのを防止することができ、その結果、乗
員保護性能を向上させることができるという優れた効果
を有する。
ピニオン式のステアリング装置は、請求項2に記載の発
明において、入力側シャフトの所定部位に入力側シャフ
トと一体に回転する入力側ギヤを設けると共に、出力側
シャフトの所定部位に入力側ギヤと噛み合いかつ出力側
シャフトと一体に回転する出力側ギヤを設けることで、
反転機構を構成したので、出力側シャフトが車両後方側
へ変位するような荷重が車両前部に入力された場合に、
入力側シャフトひいてはステアリングホイールが車両後
方側へ変位するのを防止することができ、その結果、乗
員保護性能を向上させることができるという優れた効果
を有する。
【0048】請求項4記載の本発明に係るラックアンド
ピニオン式のステアリング装置は、請求項3に記載の発
明において、出力側シャフトに車両後方側への所定値以
上の荷重が作用した場合にのみ、出力側ギヤと入力側ギ
ヤとの噛み合い状態を解除する解除手段を設けたので、
車両前部に車両後方側へのどの程度の大きさの荷重が入
力されたかによって、入力側ギヤと出力側ギヤとの噛み
合い状態の解除の可否を決定することができ、その結
果、噛み合い状態の解除荷重のチューニングの自由度を
向上させることができるという優れた効果を有する。
ピニオン式のステアリング装置は、請求項3に記載の発
明において、出力側シャフトに車両後方側への所定値以
上の荷重が作用した場合にのみ、出力側ギヤと入力側ギ
ヤとの噛み合い状態を解除する解除手段を設けたので、
車両前部に車両後方側へのどの程度の大きさの荷重が入
力されたかによって、入力側ギヤと出力側ギヤとの噛み
合い状態の解除の可否を決定することができ、その結
果、噛み合い状態の解除荷重のチューニングの自由度を
向上させることができるという優れた効果を有する。
【図1】本実施形態に係るラックアンドピニオン式のス
テアリング装置の概略構成を示す平面図である。
テアリング装置の概略構成を示す平面図である。
【図2】図1に示されるラックアンドピニオン式のステ
アリング装置を側面視で見た場合の概略構成図である。
アリング装置を側面視で見た場合の概略構成図である。
【図3】図2に示されるフランジ及び別構成のフランジ
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図4】図1に示される反転機構及び解除手段の別の実
施形態を示す図2に対応する概略構成図である。
施形態を示す図2に対応する概略構成図である。
10 ラックアンドピニオン式のステアリング装置 16 ラックバー 16A 長手方向の端部 20 ステアリングナックル 20A 後端部 26 ラックエンド 30 ピニオン 38 ステアリングシャフト 44 第1シャフト(入力側シャフト) 46 第2シャフト(出力側シャフト) 54 ステアリングホイール 56 第1ギヤ(入力側ギヤ、反転機構) 58 第2ギヤ(出力側ギヤ、反転機構) 62 フランジ(解除手段) 64 フランジ(解除手段) 70 第1ギヤ(入力側ギヤ、反転機構) 72 第2ギヤ(出力側ギヤ、反転機構) 74 圧縮コイルスプリング(解除手段)
Claims (4)
- 【請求項1】 ステアリングホイールと共に回転するス
テアリングシャフトと、 このステアリングシャフトの先端部に設けられ、ステア
リングシャフトと共に回転するピニオンと、 このピニオンと噛み合うように車両幅方向を長手方向と
して配置されると共に、長手方向の端部が車輪支持体で
あるステアリングナックルの後端部よりも車両幅方向内
側でかつ車両後方側に配置され、ステアリングシャフト
の回転運動を車両幅方向への直線運動に変換するラック
バーと、 このラックバーの長手方向の端部とステアリングナック
ルの後端部とを相対回転可能に連結するラックエンド
と、 を含んで構成されるラックアンドピニオン式のステアリ
ング装置であって、 ピニオンをラックバーに対して車両後方側に配置した、 ことを特徴とするラックアンドピニオン式のステアリン
グ装置。 - 【請求項2】 ステアリングシャフトを分割すると共
に、 ステアリングホイールの回転力が入力される側の入力側
シャフトの回転方向に対して、ステアリングホイールの
回転力をピニオンに伝達する出力側シャフトの回転方向
を反転させる反転機構を分割部位付近に設けた、 ことを特徴とする請求項1に記載のラックアンドピニオ
ン式のステアリング装置。 - 【請求項3】 入力側シャフトの所定部位に入力側シャ
フトと一体に回転する入力側ギヤを設けると共に、出力
側シャフトの所定部位に入力側ギヤと噛み合いかつ出力
側シャフトと一体に回転する出力側ギヤを設けること
で、反転機構を構成した、 ことを特徴とする請求項2に記載のラックアンドピニオ
ン式のステアリング装置。 - 【請求項4】 出力側シャフトに車両後方側への所定値
以上の荷重が作用した場合にのみ、出力側ギヤと入力側
ギヤとの噛み合い状態を解除する解除手段を設けた、 ことを特徴とする請求項3に記載のラックアンドピニオ
ン式のステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1950997A JPH10217983A (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | ラックアンドピニオン式のステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1950997A JPH10217983A (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | ラックアンドピニオン式のステアリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10217983A true JPH10217983A (ja) | 1998-08-18 |
Family
ID=12001345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1950997A Pending JPH10217983A (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | ラックアンドピニオン式のステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10217983A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7537081B2 (en) | 2006-05-26 | 2009-05-26 | Jtekt Corporation | Power steering apparatus |
JP2013189056A (ja) * | 2012-03-13 | 2013-09-26 | Nsk Ltd | ステアリングコラム装置 |
CN112776876A (zh) * | 2019-11-08 | 2021-05-11 | 广西汽车集团有限公司 | 一种多轴车辆及其双前轴齿轮齿条式转向系统 |
-
1997
- 1997-01-31 JP JP1950997A patent/JPH10217983A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7537081B2 (en) | 2006-05-26 | 2009-05-26 | Jtekt Corporation | Power steering apparatus |
JP2013189056A (ja) * | 2012-03-13 | 2013-09-26 | Nsk Ltd | ステアリングコラム装置 |
CN112776876A (zh) * | 2019-11-08 | 2021-05-11 | 广西汽车集团有限公司 | 一种多轴车辆及其双前轴齿轮齿条式转向系统 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2966818B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2004332921A (ja) | ウォームギヤ機構及びウォームギヤ機構を搭載した電動パワーステアリング装置 | |
US6832662B2 (en) | Electric motor assist type power steering apparatus | |
JPH1111333A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2007161082A (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JP4181475B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JPH10217983A (ja) | ラックアンドピニオン式のステアリング装置 | |
JP4811648B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2002046633A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
KR20080036303A (ko) | 차량용 전동 스티어링 장치의 기어 치합 상태 유지장치 | |
US8882148B2 (en) | Steering system | |
JPH1086830A (ja) | ラックピニオンステアリング用ラックガイド | |
US6467365B1 (en) | Rack-and-pinion assembly | |
JP2006264621A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP3811634B2 (ja) | 電動式動力舵取装置 | |
JP4678463B2 (ja) | 動力舵取装置 | |
JP5329459B2 (ja) | ウォーム減速機及び電動パワーステアリング装置 | |
JP2010144825A (ja) | 車両用操舵装置 | |
JPH11171027A (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JP2008189172A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP3192643B2 (ja) | 四輪車の操舵装置 | |
JP3409602B2 (ja) | ラックアンドピニオン式ステアリング装置 | |
JPH0848255A (ja) | ラックアンドピニオン式ステアリング装置 | |
JPH0811727A (ja) | ラックアンドピニオン式ステアリング装置 | |
JP2001247046A (ja) | 変速機構及び減速機構を備えた車両用ステアリング装置 |