JPH10217342A - ポリプロピレン樹脂シートの製造方法 - Google Patents

ポリプロピレン樹脂シートの製造方法

Info

Publication number
JPH10217342A
JPH10217342A JP2657897A JP2657897A JPH10217342A JP H10217342 A JPH10217342 A JP H10217342A JP 2657897 A JP2657897 A JP 2657897A JP 2657897 A JP2657897 A JP 2657897A JP H10217342 A JPH10217342 A JP H10217342A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin sheet
polypropylene resin
sheet
heating
producing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2657897A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4022277B2 (ja
Inventor
Masahiro Kubo
昌宏 久保
Akira Funaki
章 船木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority to JP2657897A priority Critical patent/JP4022277B2/ja
Publication of JPH10217342A publication Critical patent/JPH10217342A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4022277B2 publication Critical patent/JP4022277B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アニール処理後に高剛性かつ高透明のポリプ
ロピレン樹脂シートが得られる樹脂シートの製造方法を
提供する。 【解決手段】 ポリプロピレン樹脂シート11の両端部を
把持機構のクリップ等で把持し、この樹脂シート11の中
央部が弛緩した状態で加熱器27の赤外線ヒータ等で間接
加熱してアニール処理を施す。この際、樹脂シート11の
TDへの延伸は、0〜10%となるように制御する。ま
た、樹脂シート11の加熱温度については、100℃以上、
このシート樹脂11の融点以下に制御する。このアニール
処理するポリプロピレン樹脂シート11は、密度勾配管法
で測定した密度が0.890g/cm3以下のもの、全ヘイズが5
%以下、かつ光沢が120%以上のものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高剛性かつ高透明
のポリプロピレン樹脂シートが得られる樹脂シートの製
造方法に関し、得られた樹脂シートはクリアボックス、
文具等に利用できる。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】低結晶化
度の結晶性樹脂シートを高剛性化するため、通常、この
樹脂シートを特定の温度で加熱するアニール処理を施し
ている。従来、このアニール処理の際、樹脂シートを加
熱ロールに当接させて直接加熱することが一般的であっ
た。しかし、この従来のアニール法によれば、樹脂シー
トが加熱されて伸びる際に加熱ロールに擦られて樹脂シ
ートに傷が生じる虞れがあった。
【0003】特に、樹脂シートが高透明かつ高光沢のも
のの場合、このような擦り傷が僅かでも目立つため、従
来のアニール法によるアニール処理は不可能であった。
このような問題点を解決するため、例えば、加熱ロール
を多段にすると共に、各加熱ロールの回転速度をシート
の伸びに同調させるようにした提案もなされているが、
連続的かつ安定な処理は困難であった。
【0004】そこで、本発明は、アニール処理後に高剛
性かつ高透明のポリプロピレン樹脂シートが得られる樹
脂シートの製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明に係る
ポリプロピレン樹脂シートの製造方法は、 ポリプロピ
レン樹脂シートの両端部を把持し、この樹脂シートの中
央部が弛緩した状態で間接加熱してアニール処理を施す
ことを特徴とする。
【0006】前記ポリプロピレン樹脂には、ポリプロピ
レン(PP)のホモポリマー、ランダムコポリマー又は
これらの混合物が含まれる。前記シート両端部の把持手
段としては、クリップ、フック、等を使用できる。前記
アニール処理を連続的に行う場合、例えば、樹脂シート
の把持手段を有するチェーンを設け、このチェーンを移
動させて行えばよい。前記間接加熱とは、樹脂シートを
加熱ロール等の加熱媒体に直接接触させないで加熱する
ことをいう。加熱手段の具体例としては、例えば赤外線
加熱ヒータ、熱風ブロワー、ハロゲンランプ、等があ
る。
【0007】前記中央部が弛緩した状態とは、シート中
央部が極端に垂れ下がらない程度にシートTDに対して
張力を与えた状態をいう。加熱時間は、3秒〜2分程度
が適当である。3秒より少ないと、アニール効果が現れ
なくなり、2分を超えるとシートがドローダウンしやす
くなる。前記シートには、厚さのみが相対的に異なるフ
ィルムの場合が含まれる。本発明によれば、樹脂シート
の表面を傷付けることなく樹脂の結晶化を促進させて、
高剛性かつ高透明のポリプロピレン樹脂シートが得られ
るようになる。
【0008】本発明の第2発明に係るポリプロピレン樹
脂シートの製造方法は、第1発明において、前記樹脂シ
ートのTD(シート製造時のシートの移動方向に対する
直交方向)への延伸を0〜10%に制御することを特徴と
する。前記樹脂シートのTDへの延伸が0%未満の場
合、シートがドローダウンしてシートの均一な加熱が困
難になる。また、10%を超えると、シートがTDに配向
して異方性を帯びたシートになってしまう。
【0009】本発明の第3発明に係るポリプロピレン樹
脂シートの製造方法は、第1又は第2発明において、前
記樹脂シートの加熱温度を100℃以上、このシート樹脂
の融点以下に制御することを特徴とする。前記加熱温度
が100℃未満の場合にはアニール効果が発現しなくな
る。逆に、シート樹脂の融点を超えた温度では、シート
が溶融してドローダウンが大きくなり、アニール後には
白化して透明性を失い、連続的な安定処理が困難にな
る。
【0010】本発明の第4発明に係るポリプロピレン樹
脂シートの製造方法は、第1〜第3発明のいずれかにお
いて、前記ポリプロピレン樹脂シートは、密度勾配管法
で測定した密度が0.890g/cm3以下のものであることを特
徴とする。特別に改質していない一般的なポリプロピレ
ンの場合、完全非晶状態で密度が0.850g/cm3であり、こ
のポリプロピレン原料を使用して急冷プロセスで結晶化
度を制御することにより本発明の樹脂シートが得られ
る。
【0011】本発明の第5発明に係るポリプロピレン樹
脂シートの製造方法は、第1〜第4発明のいずれかにお
いて、前記ポリプロピレン樹脂シートは、全ヘイズが5
%以下、かつ光沢が120%以上のものであることを特徴
とする。本発明によって得られるアニール後の樹脂シー
トの要求特性として、全ヘイズに関して8%以下、望ま
しくは5%以下、光沢に関して110%以上、望ましくは1
20%以上がある。これらの要件を満たすためには、アニ
ール前の樹脂シートとして前記要件が必要となる。
【0012】ヘイズと光沢に関して上記特性を有するポ
リプロピレン樹脂シートは、例えば、次のような装置を
使用し、押出機のTダイより押し出された溶融樹脂シー
トを金属ベルトとロールの間に送通して急冷固化させる
ことにより得られる。この装置は、表面が弾性材で被覆
された第1の冷却ロールと、第2の冷却ロールとの間に
表面が鏡面の金属製エンドレスベルトが巻装され、樹脂
シートと前記エンドレスベルトを介して第1の冷却ロー
ルと接触する、表面が鏡面の第3の冷却ロールが設けら
れて構成されている。
【0013】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の一実施形
態に係るポリプロピレン樹脂シート11の製造方法を説明
する。本実施形態で使用する、全ヘイズが5%以下、か
つ光沢が120%以上のポリプロピレン樹脂シート11は下
記の製法で得られたものである。また、この樹脂シート
11は、密度勾配管法で測定した密度が0.890g/cm3以下の
ものである。
【0014】図1に示すように、この製法で使用する装
置は、押出機(図示せず)のTダイ12と、第1の冷却ロ
ール13と第2の冷却ロール14との間に巻装された金属製
エンドレスベルト15と、樹脂シート11と金属製エンドレ
スベルト15を介して第1の冷却ロール13と接触する第3
の冷却ロール16と、第2の冷却ロール14の近傍に設けら
れた第4のロール17とを備えて構成されている。
【0015】前記第1の冷却ロール13は、その表面にN
BR等の弾性材18が被覆されている。この弾性材18は、
その硬度(JIS K6301 A 型に準拠)が95度以下、厚さが
3mm以上のものである。前記金属製エンドレスベルト15
は、ステンレス等よりなり、表面粗さが0.5S以下の鏡
面を有している。第1と第2の冷却ロール13,14 の少な
くとも一方は、その回転軸19が回転駆動手段(図示せ
ず)と連結されている。
【0016】前記第3の冷却ロール16は、金属製であ
り、その表面粗さが0.5S以下の鏡面を有している。そ
して、この冷却ロール16は、樹脂シート11とエンドレス
ベルト15を介して第1の冷却ロール13と接触し、しかも
エンドレスベルト15でこの冷却ロール16側に押圧された
樹脂シート11を抱き込むようにして設けられている。即
ち、エンドレスベルト15とこのエンドレスベルト15と接
触している樹脂シート11は、第3の冷却ロール16の外周
面の一部に巻き付くようにして蛇行している。
【0017】前記第4のロール17は、樹脂シート11がエ
ンドレスベルト15を介して第2の冷却ロール14に圧接さ
れるように樹脂シート11をガイドするものである。前記
各冷却ロール13,14,16には、表面の温度調整を可能とす
る水冷式等の温度調整手段(図示せず)が設けられてい
る。なお、エンドレスベルト15内の第1のロール13の前
に別の冷却ロール21を設けておき、この冷却ロール21に
よってエンドレスベルト15を予備冷却するようにしても
よい。また、この冷却ロール21は、張力調整用ロールと
しても機能する。
【0018】この装置を使用し、先ず、樹脂シート11と
直接接触している金属製エンドレスベルト15及び第3の
冷却ロール16の表面温度が50℃以下、露点以上に保たれ
るように、各冷却ロール13,14,16の温度制御をしてお
く。そして、ポリプロピレン樹脂よりなるペレットを押
出機に投入して溶融混練する。この後、Tダイ12より押
し出された溶融樹脂シート11を、第1の冷却ロール13と
接触しているエンドレスベルト15と、第3の冷却ロール
16とに略同時に接触するようにして第1と第3の冷却ロ
ール13,16の間に導入し、第1と第3の冷却ロール13,16
とで樹脂シート11を圧接して50℃以下に冷却する。
【0019】この冷却の際、第1と第3の冷却ロール1
3,16間の押圧力で弾性材18が圧縮されるようにして弾性
変形し、弾性材18が弾性変形している両ロール13,16の
中心からの角度θ1 部分において樹脂シート11は、両ロ
ール13,16による面状圧接となっている。この際の面圧
は、0.1MPa〜20.0MPaである。
【0020】引き続き、この樹脂シート11を前記鏡面の
エンドレスベルト15で第3の冷却ロール16に対して圧接
して50℃以下に冷却する。エンドレスベルト15でこの冷
却ロール16側に押圧された樹脂シート11は、冷却ロール
16の中心からの角度θ2 で冷却ロール16に抱き込まれ、
樹脂シート11は、この抱き角度θ2 部分においてエンド
レスベルト15と第3の冷却ロール16により面状に圧接さ
れている。この際の面圧は、0.01MPa 〜0.5MPaである。
【0021】次に、樹脂シート11をエンドレスベルト15
に重なるように沿わせた状態でエンドレスベルト15の回
動と共に第2の冷却ロール14に移動させ、この樹脂シー
ト11をエンドレスベルト15を介して冷却する。なお、図
1に示すように、第3の冷却ロール16によって冷却され
た樹脂シート11(二点鎖線で図示)は、第2の冷却ロー
ル14側に移動させないでそのまま引き取るようにしても
よい。
【0022】次に、このポリプロピレン樹脂シート11に
対して下記の装置を使用してアニールを施す。図2、3
に示すように、このアニールで使用する装置は、ポリプ
ロピレン樹脂シート11の供給ロール21と、3個の予熱ロ
ール22A〜22Cと、加熱室23と、2個の冷却ロール24A,24
Bと、樹脂シート11の巻取りロール25とを備えて構成さ
れている。前記予熱ロール22A〜22Cは、内部にヒータ等
の加熱手段が組み込まれたものであり、3個のロールの
うちの1個のロール22Bは、樹脂シート11を挟んだ逆側
の2個のロール22A,22Cの略中間の位置に設けられてい
る。
【0023】前記加熱室23は、その内部に樹脂シート11
の把持機構26と、加熱器27とが設けられたものである。
前記把持機構26は、樹脂シート11の両端部に沿ってそれ
ぞれ配置された2個のロール28A,28B間にチェーン29が
巻装され、このチェーン29に所定間隔で複数のクリップ
31が取り付けられて構成されている。前記加熱器27は、
赤外線ヒータ等よりなり、樹脂シート11の上下面にそれ
ぞれ設けられている。前記冷却ロール24A,24Bは、その
内部に水冷式等の加熱手段が組み込まれたものであり、
両冷却ロール24A,24Bは、樹脂シート11を挟んで配置さ
れている。
【0024】この装置を使用し、前記供給ロール21から
繰り出された樹脂シート11を前記3個の予熱ロール22A
〜22C間を通して、シート11が延伸しない温度である、
例えば50〜60℃に予熱する。この予熱は、シート11の効
率的なアニールを可能とするためである。引き続き、こ
の予熱された樹脂シート11を前記加熱室23内に走行さ
せ、ここで樹脂シート11の両端部を把持機構26のクリッ
プ31で把持しながら、加熱器27でシート11を100℃以
上、このシート樹脂の融点以下の温度に間接加熱する。
このアニールの際、把持機構26による樹脂シート11の把
持は、樹脂シート11の中央部が弛緩した状態にあり、こ
の結果アニール後の樹脂シート11のTDへの延伸が0〜
10%となるようにする。樹脂シート11の加熱時間は、3
秒〜2分程度である。
【0025】引き続き、アニールの終了した樹脂シート
11を冷却ロール24A,24B間に通して冷却した後、巻取り
ロール25で巻き取る。なお、ポリプロピレン樹脂シート
11は、樹脂シート11が巻き取られた前記供給ロール21か
ら繰り出さないで、製造された樹脂シート11に対して連
続的に上記アニール処理を施しても良い。
【0026】
【実施例】
〔実施例1〜5〕上記実施形態において、樹脂シートの
加熱温度、加熱時間及び延伸(TD)割合を表1の通り
として各実施例に係る樹脂シートを製造した。
【0027】〔比較例1〜4〕比較例1では、加熱ロー
ルに樹脂シートを接触させる直接加熱によって樹脂シー
トにアニール処理を施した。比較例2、3では、延伸割
合を本発明の範囲外としてアニール処理を施した。比較
例4は、アニール処理前の樹脂シートである。
【0028】〔特性の測定〕上記実施例と比較例の樹脂
シートに対して、アニール処理後のヘイズ(全ヘイズと
内部ヘイズ)、弾性率、密度、光沢及び引裂き強度を測
定し、また表面の傷の有無を調べた。それらの結果を表
2に示す。
【0029】前記弾性率は、JIS K 7113に準じ、シー
トのMD(移動方向)及びTD方向(移動方向と直交す
る方向)について測定した。前記ヘイズは、ヘイズ測定
機(NDH-300A、日本電色工業株式会社製)を使用し、シ
ートに光を照射して透過した光線の全量を表す全光線透
過率(Tt )と、シートによって拡散されて透過した拡
散光線透過率(Td )との比によって下記式で求める。
前記全光線透過率(Tt )は、入射光と同軸のまま透過
した平行光線透過率(Tp )と拡散光線透過率(Td )
との和である。
【0030】ヘイズ(H)=Td /Tt ×100 そして、全ヘイズは、シートに光を照射した際に得られ
たTd 及びTt より求めた。また、内部ヘイズは、シー
トの両面にシリコーンオイルを塗布した後、ガラス板で
このシートの両面を挟み、シート外側の影響を消去して
測定した。 全ヘイズ=内部ヘイズ+外部ヘイズ
【0031】前記光沢は、自動式測色色差計(例えば、
AUD-CH-2型-45,60,スガ試験機株式会社製)を使用し、
シートに光を入射角60度で照射し、同じく60度で反射光
を受光したときの反射光束ψs を測定し、屈折率1.567
のガラス表面からの反射光束ψos との比により、下記
の通り求めた。 光沢(Gs )=(ψs /ψos )×100 前記引裂き強度は、JIS K-7128 A法(トラウザー引
裂き法)に準じて測定した。前記傷の有無は、目視で観
察した。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】表2より、実施例1〜5によれば、100℃
以上、このシート樹脂の融点以下の温度で間接加熱しな
がら、TDへの延伸が0〜10%となるように樹脂シート
の中央部を弛緩させてアニール処理を施したため、得ら
れた樹脂シートは、表面に傷のないものであり、ヘイズ
(全ヘイズと内部ヘイズ)に関してヘイズの悪化が小さ
いことがわかる。
【0035】得られた樹脂シートは、このアニール処理
により、弾性率が大きくなり、高剛性となっている。光
沢に関して、アニールによって大きな変化は見られず、
アニール後においても光沢が維持されている。引裂き強
度に関して、配向が生じていないため、MDとTDのバ
ランスがとれている。更に、得られた樹脂シートは、密
度に関して、0.885g/cm3から0.900g/cm3以上に高まって
いることがわかる。
【0036】一方、比較例1によれば、加熱ロールを使
用した直接加熱であるため、樹脂シート表面に傷が発生
し、得られた樹脂シートは、ヘイズに関して全ヘイズの
悪化が大きいことがわかる。比較例2、3によれば、T
Dの延伸量が本発明の範囲を外れているため、TDの配
向が生じて、MDとTDの引裂き強度がアンバランスと
なっている。比較例4の樹脂シートは、アニール未処理
であるため、実施例に係る処理シートと比べて、弾性率
と密度が低い。
【0037】
【発明の効果】本発明に係る樹脂シートの製造方法によ
れば、アニール処理後に高剛性かつ高透明のポリプロピ
レン樹脂シートが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態で使用するポリプロピレン
樹脂シートの成形装置の概略図である。
【図2】同実施形態に係るアニールで使用する装置の正
面図である。
【図3】同実施形態に係るアニールで使用する装置の平
面図である。
【符号の説明】
11 ポリプロピレン樹脂シート 23 加熱室 26 把持機構 27 加熱器 31 クリップ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン樹脂シートの両端部を把
    持し、この樹脂シートの中央部が弛緩した状態で間接加
    熱してアニール処理を施すことを特徴とするポリプロピ
    レン樹脂シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のポリプロピレン樹脂シ
    ートの製造方法において、 前記樹脂シートのTDへの延伸を0〜10%に制御するこ
    とを特徴とするポリプロピレン樹脂シートの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のポリプロピレン
    樹脂シートの製造方法において、 前記樹脂シートの加熱温度を100℃以上、このシート樹
    脂の融点以下に制御することを特徴とするポリプロピレ
    ン樹脂シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のポリプ
    ロピレン樹脂シートの製造方法において、 前記ポリプロピレン樹脂シートは、密度勾配管法で測定
    した密度が0.890g/cm3以下のものであることを特徴とす
    るポリプロピレン樹脂シートの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のポリプ
    ロピレン樹脂シートの製造方法において、 前記ポリプロピレン樹脂シートは、全ヘイズが5%以
    下、かつ光沢が120%以上のものであることを特徴とす
    るポリプロピレン樹脂シートの製造方法。
JP2657897A 1997-02-10 1997-02-10 ポリプロピレン樹脂シートの製造方法 Expired - Fee Related JP4022277B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2657897A JP4022277B2 (ja) 1997-02-10 1997-02-10 ポリプロピレン樹脂シートの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2657897A JP4022277B2 (ja) 1997-02-10 1997-02-10 ポリプロピレン樹脂シートの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10217342A true JPH10217342A (ja) 1998-08-18
JP4022277B2 JP4022277B2 (ja) 2007-12-12

Family

ID=12197443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2657897A Expired - Fee Related JP4022277B2 (ja) 1997-02-10 1997-02-10 ポリプロピレン樹脂シートの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4022277B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040046344A (ko) * 2002-11-27 2004-06-05 (주)아이컴포넌트 디스플레이 패널용 폴리에테르술폰 필름의 제조방법
JP2005088481A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Toppan Printing Co Ltd ポリオレフィン化粧シートの製造方法
JP2007160700A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Nakamoto Pakkusu Kk 熱成形シート積層用フイルム及びその製造方法
JP2009012225A (ja) * 2007-07-02 2009-01-22 Sekisui Seikei Ltd ポリオレフィン系樹脂シートの製造方法及びそれに使用する製造装置
JP2015047788A (ja) * 2013-09-02 2015-03-16 リケンテクノス株式会社 耐熱性フィルムの製造方法、及びポリブチレンテレフタレート系耐熱性フィルム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040046344A (ko) * 2002-11-27 2004-06-05 (주)아이컴포넌트 디스플레이 패널용 폴리에테르술폰 필름의 제조방법
JP2005088481A (ja) * 2003-09-19 2005-04-07 Toppan Printing Co Ltd ポリオレフィン化粧シートの製造方法
JP2007160700A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Nakamoto Pakkusu Kk 熱成形シート積層用フイルム及びその製造方法
JP4673205B2 (ja) * 2005-12-14 2011-04-20 中本パックス株式会社 容器の熱成形シート積層用フイルム及びその製造方法
JP2009012225A (ja) * 2007-07-02 2009-01-22 Sekisui Seikei Ltd ポリオレフィン系樹脂シートの製造方法及びそれに使用する製造装置
JP2015047788A (ja) * 2013-09-02 2015-03-16 リケンテクノス株式会社 耐熱性フィルムの製造方法、及びポリブチレンテレフタレート系耐熱性フィルム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4022277B2 (ja) 2007-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI822814B (zh) 熱塑性液晶聚合物膜、製造方法以及撓性覆銅積層板
AU668629B2 (en) Method for producing thermoplastic resin sheet or film
KR102045194B1 (ko) 테입의 조합된 롤링 및 신장을 위한 공정
TW200307002A (en) Polypropylene biaxially oriented film
JPS58153616A (ja) ナイロン・フイルムを機械方向に延伸する方法
JP4491182B2 (ja) 高剛性合成樹脂シートの製造方法、およびその製造装置
JPH0764008B2 (ja) ポリプロピレン樹脂シートまたはフィルムの製造方法
JPH10217342A (ja) ポリプロピレン樹脂シートの製造方法
KR100416117B1 (ko) 적층금속판의제조방법및제조장치
JPH08309851A (ja) エンボスパターンを有する面状熱可塑性樹脂の製造方法及び装置
JP4237275B2 (ja) ポリプロピレン樹脂シート又はフィルムの製造方法及びその製造装置
US5707478A (en) Method for producing thermoplastic resin sheet or film
JPH07314552A (ja) 熱可塑性樹脂フィルムの製造方法
KR20130089650A (ko) 광기전성 고분자 밀봉 필름의 어닐링 방법 및 광기전 모듈의 제조 방법
JPH11320656A (ja) 光学歪みが少なく、表面平滑性が良好な熱可塑性樹脂シートおよびその製造方法
JP4272439B2 (ja) 熱可塑性樹脂シートの製造方法
JP2007008089A (ja) 二軸延伸フィルムの製造方法及び二軸延伸フィルム製造装置
JP4198276B2 (ja) ポリプロピレン樹脂シートの製造方法およびポリプロピレン樹脂シート
JP2012011556A (ja) 光学シートの製造方法
JPH1177840A (ja) 結晶性樹脂シートのアニール方法及びその装置
JP2013129532A (ja) フィルムの巻取装置、当該巻取装置を備えたフィルムの製造装置、およびフィルムの製造方法
JP2003251693A (ja) 二軸延伸ポリエステルフィルムの弛緩熱処理方法
JP2009255548A (ja) 二軸延伸ポリアミドフィルムの製造装置
JPH04249134A (ja) 圧延延伸高分子の積層シート
JP3339699B2 (ja) 熱可塑性樹脂シート又はフィルムの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040126

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041001

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050802

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051003

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070703

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070911

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071001

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111005

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111005

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121005

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121005

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131005

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees