JPH10216922A - 鋳造装置 - Google Patents

鋳造装置

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JPH10216922A
JPH10216922A JP9016235A JP1623597A JPH10216922A JP H10216922 A JPH10216922 A JP H10216922A JP 9016235 A JP9016235 A JP 9016235A JP 1623597 A JP1623597 A JP 1623597A JP H10216922 A JPH10216922 A JP H10216922A
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JP
Japan
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molten metal
seal member
mold
gate
gas
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Withdrawn
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JP9016235A
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English (en)
Inventor
Kuniaki Yoshikawa
邦明 吉川
Masaaki Takeuchi
公明 竹内
Tadayuki Kuramoto
忠之 倉本
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HIRAMOTO KOGYOSHO KK
MICRO TECHNO KK
Original Assignee
HIRAMOTO KOGYOSHO KK
MICRO TECHNO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】湯口31の溶湯をエアによって加圧するにあた
り、該溶湯が金型の隙間から吹き出さないようにする。 【解決手段】湯口31の溶湯面を検出する手段41aを
設け、シール部材5を下降させて湯口31に嵌入し、溶
湯面の検出に基づいてシール部材5の下降を停止させる
ことによって、シール部材5の下面を溶湯34に隙間な
く接触させ、その状態で該湯口31の溶湯の中央部に加
圧エアを供給するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鋳造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳造すべき製品に厚肉部と薄肉部とがあ
る場合に、溶湯の凝固速度の違いから厚肉部に引け巣を
発生し易いことはよく知られている。例えば、エンジン
用ピストンを軽合金の重力鋳造法によって得る場合、ス
カート部に比べて肉厚の厚いヘッド部は溶湯の最終凝固
部になるため、該溶湯の凝固収縮によって上記引け巣を
発生することがある。このような引け巣等の鋳造欠陥の
防止には、キャビティ内の溶湯の凝固の進行に方向性を
もたせる指向性凝固が有効であることは知られている。
しかし、それを押湯のみで行なうには該押湯のボリュー
ムを大きくする必要があり、歩留まりが悪くなる。
【0003】これに対して、鋳型のキャビティに注入さ
れた溶湯を加圧することによって上記引け巣を防止する
という技術は一般に知られている。例えば、特開平2−
303671号公報には、消失模型鋳造法において、湯
口の入口周縁部の溶湯に加圧蓋の周縁のフランジを没入
させることによって湯口を覆うと共に該加圧蓋の内部空
間をシールし、その状態で該内部空間にガスを供給する
ことによって溶湯を加圧するようにした鋳造方法が記載
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の如く湯
口の溶湯の上に密閉空間を形成してそこにガスを供給す
ると、加圧力が高い場合には溶湯がガスと共に加圧蓋の
周縁から吹き出すという問題がある。また、分割型を用
いた金型鋳造では、分割型の合わせ面から溶湯がガスと
共に吹き出すことになる。さらに、このような吹き出し
を防止すべく上記加圧力を低くした場合でも、分割型の
合わせ面の隙間は微小であるから、そこに生成する鋳ば
りは極めて薄いものになり、製品(鋳造品)を離型した
際に該製品から鋳ばりが切れて合わせ面に付着し易くな
る。このような鋳ばりの付着を生ずると、分割型が外れ
にくくなるとともに、事後の清掃を必要とし、鋳造装置
の自動化にも不利になる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このような
課題に対して、湯口に蓋をしてその内部空間にガスを供
給するのではなく、湯口にシール部材を嵌入し該シール
部材の下面を該湯口の溶湯に隙間なく接触させ、その状
態でシール部材の下面から湯口の溶湯の中央部にガスを
供給するようにすれば、溶湯の吹き出しを避けることが
できることを見出だし、本発明を完成するに至ったもの
である。
【0006】すなわち、この出願の発明に係る鋳造装置
は、湯口及び製品キャビティを有する金型と、下面の中
央部に開口したガス供給孔を有し、上記湯口に嵌入され
て該湯口を塞ぐシール部材と、上記シール部材を昇降さ
せる昇降手段と、上記湯口の溶湯面を検出する湯面検出
手段と、上記湯面検出手段による溶湯面の検出に基づい
て、上記シール部材の下面が該溶湯に隙間なく接触した
ときに該シール部材の下降を停止するように上記昇降手
段を制御する制御手段と、上記溶湯に接触して停止した
シール部材のガス供給孔より該溶湯の中央部に加圧ガス
を供給して該溶湯に圧力を加えるガス加圧手段とを備え
ていることを特徴とする。
【0007】ここに、上記ガスとしては、エア(空気)
であっても、アルゴンガスその他のガスであってもよ
く、また、そのようなガスに粒子を混入したガスであっ
てもよい。
【0008】従って、当該発明においては、注湯量の変
動によって湯口の溶湯面が上下しても、その溶湯面の位
置が湯面検出手段によって検出されるから、該湯口に嵌
入したシール部材は、その下面が該湯口の溶湯に隙間な
く接触した状態で下降を停止することになる。すなわ
ち、シール部材の下面と溶湯面との間に隙間を生じた
り、シール部材が溶湯に深く没入して、多量の溶湯がシ
ール部材のガス供給孔に入ったり、あるいはシール部材
外周面と金型の湯口内周面との間に溶湯が深く侵入した
りすることが避けられる。また、溶湯面を検出してシー
ル部材の下降を停止させるから、該シール部材の下降速
度を速くすることも容易になる。
【0009】上記シール部材の下面が湯口の溶湯に隙間
なく接触して停止すると、該湯口の溶湯の当該接触部は
シール部材によって速やかに冷却され、そこに薄い凝固
層が形成され、この凝固層によって該シール部材のガス
供給孔の開口部のまわりが囲まれて塞がれる。この状態
でシール部材のガス供給孔から加圧ガスが供給されるか
ら、該ガスの圧力はシール部材と接触していない溶湯の
中央部に作用する。
【0010】上記溶湯の中央部は、凝固の進行が上記接
触部よりも遅く液状態又は半凝固状態にあるから、上記
ガスの圧力が湯口の溶湯の中央部から製品キャビティの
溶湯に確実に及び、その鋳造組織が緻密なものになる。
一方、上記ガスの圧力が及ぶ溶湯中央部のまわりでは、
上述の如くシール部材の下面が隙間なく接触していて、
そこにはガスが存在しないから、ガス圧が湯口の周辺部
の溶湯に直接及ぶことはない。しかも、ガス供給孔の開
口部まわりの溶湯の表面には凝固層が形成されているか
ら、溶湯がガスと共に湯口中央部から周辺へ吹き寄せら
れることが避けられる。このため、ガス圧を高くして
も、シール部材外周面と金型の湯口内周面との間から溶
湯が上方へ吹き出すことを避けることができ、このシー
ル部材外周面と金型の湯口内周面との隙間を必要以上に
狭くしなくてもよい。
【0011】すなわち、上記シール部材外周面と金型の
湯口内周面との隙間を狭くすれば、そこへ侵入する溶湯
の量を少なくすることができるが、そのようにすると、
シール部材が熱膨張によって湯口から抜けなくなる恐れ
がある。また、この隙間が狭くなると、そこに鋳ばりが
不規則に生成し、しかもその鋳ばりが極めて薄いものに
なるため、製品(鋳造品)を離型した際に鋳ばりが該製
品から切れてシール部材又は湯口に付着し易くなる。こ
のような鋳ばりの付着を生ずると、シール部材がさらに
抜けにくくなるとともに、事後の清掃を必要とし、鋳造
の自動化にも不利になる。このような問題が当該発明に
よって解決されるものである。
【0012】<周回溝について>上記シール部材は、そ
の下面が溶湯に接触して停止したときに該下面の周縁部
と金型の湯口内周面との間に溶湯の一部が入る周回溝が
形成されるように、下端部を小径に形成することが好適
である。このようにすれば、上記周回溝の内部はボリュ
ームが小さいため、該周回溝に入った溶湯は周囲に熱を
奪われて速やかに凝固し、このため、シール部材外周面
と金型の湯口内周面との隙間が内側から塞がれたように
なる。
【0013】先に述べたように、特に問題になるのは、
上記隙間から溶湯が吹き出すこと、それを防止するため
にこの隙間を狭くするとシール部材の円滑な昇降が難し
くなるとともに、鋳ばりの付着を生じ易くなることであ
る。しかし、上記周回溝に入った溶湯は速やかに凝固し
て上記隙間を内側から塞ぐから、シール部材の円滑な昇
降を確保するべく、この隙間を多少大きくしても、上記
ガス圧を湯口の溶湯の中央部に加えたときの溶湯の吹き
出しは防止され、また、鋳ばりを生ずる場合でも、それ
は比較的厚く且つ短いものになるから、シール部材や型
に付着することなく、製品と共に型から抜ける。
【0014】<分割型の細溝について>上記金型の湯口
を複数の分割型を合わせることによって形成する場合、
この分割型の合わせ面に沿って延びる細溝であって、そ
の底がこの合わせ面が続いているものを当該金型の湯口
内周面に形成し、該細溝に溶湯の一部を入れるようにす
ることが好適である。このようにすると、上記周回溝と
同様に、当該細溝に入った溶湯が速やかに凝固して分割
型の合わせ面を内側から塞ぎ、該合わせ面から溶湯が吹
き出すことを阻止する。また、この合わせ面に溶湯が洩
れる場合でも、その量が少なくなるから、それによって
生成する鋳ばりは短いものになり、製品と共に分割型か
ら型離れし易くなる。
【0015】<湯面検出手段について>上述の湯面検出
手段については、溶湯がアルミニウム合金のような導電
性を有するものであれば、上記シール部材の下面より突
出し該シール部材の下降によって上記溶湯に接触する第
1端子と、上記溶湯と電気的に接続されるように上記金
型に設けられた第2端子とを備え、上記第1端子が湯口
の溶湯に接触したときに電気回路が閉成して湯面検出信
号を出力するものとすることができる。その場合の制御
手段は、上記湯口から製品キャビティに溶湯が注入され
た後に、上記昇降手段を作動させて上記シール部材を下
降させ、上記湯面検出手段の湯面検出信号を受けて上記
シール部材の下降を停止させるものとすることができ
る。
【0016】従って、シール部材が下降し上記第1端子
が湯口の溶湯に接触すると、そのことによって湯面検出
信号が出力されてシール部材の下降が停止する。上記第
1端子の突出量にもよるが、数ミリ程度の突出量にすれ
ば、通常は、湯面検出信号が出力されてからシール部材
の下降が停止するまでに応答遅れがあるため、シール部
材は、第1端子が溶湯に埋没しシール部材下面が溶湯に
接触した状態で停止することになる。この場合、シール
部材の下端部が溶湯に若干埋没した状態で停止すること
は特に問題にはならない。上記湯面検出信号に基づいて
シール部材の下降が停止したときに、その下面が溶湯に
接触しないような場合には、遅延手段を設けて湯面検出
信号の出力からシール部材の下降停止信号を出力するま
でを時間を遅らせるようにすればよい。
【0017】<他の湯面検出手段>上記湯面検出手段に
ついては、上記シール部材の下端部に埋設された温度セ
ンサを備え、該シール部材が上記湯口の溶湯に接触した
ときに該温度センサによって検出される該シール部材の
温度上昇に基づいて湯面検出信号を出力するものとする
ことができる。すなわち、シール部材は、その下面が溶
湯に接触すると、該溶湯によって加熱されて直ちに温度
が急上昇する。従って、上記温度センサによってそのよ
うな温度上昇が検出されたときに、湯面検出信号を出力
するようにすればよいことになる。この場合の制御手段
は先に説明した湯面検出手段の場合と同様に構成するこ
とができる。なお、上記温度センサは、上記湯面検出に
利用できるだけでなく、その検出温度には溶湯の温度が
反映することになるから、金型の温度を測定する温度セ
ンサを別に設けて、該温度センサとの組み合わせによっ
て、溶湯の温度を間接的に測定することによって、該溶
湯温度のコントロールにも利用することができる。
【0018】<逆止弁について>上記シール部材のガス
供給孔とガス源とをガス管によって結び、該ガス供給孔
又はガス管にガスの逆流を阻止する逆止弁を設けること
が好適である。すなわち、上述の昇降手段、湯面検出手
段、あるいは制御手段に異常が発生するなどして、シー
ル部材の下端部が溶湯内に少し深く没入した場合でも、
上記ガス供給孔内のガスが上記逆止弁によって逆流する
ことが阻止されるから、溶湯がガス供給孔に深く侵入
(上昇)したり、ひいてはガス管に侵入することが防止
される。
【0019】
【発明の効果】以上のように、この出願の発明によれ
ば、シール部材を下降させて湯口に嵌入させ、該湯口の
溶湯面を検出して該シール部材の下降を停止させるよう
にしたから、注湯量が変動してもシール部材の下面を溶
湯に隙間なく接触させることができる。そして、この接
触によって、溶湯の中央部にそのまわりを凝固層によっ
て囲みガスの存在しない密閉した状態にして加圧ガスを
供給することができるようにしたから、溶湯がガスと共
に吹き出すことを防止しながら、ガス圧を製品キャビテ
ィの溶湯に確実に与えてその鋳造組織を緻密なものにす
ることができ、しかも、シール部材外周面と金型の湯口
内周面との隙間を過度に狭くする必要がなく、シール部
材の円滑な昇降を図るうえで有利になるとともに、鋳ば
りの付着を避けることができ、生産効率の向上、鋳造の
自動化にも有利になる。
【0020】シール部材がその下面を溶湯に接触させて
停止したときに該下面の周縁部と金型の湯口内周面との
間に溶湯の一部が入る周回溝が形成されるようにしたも
のによれば、該周回溝に入った溶湯を速やかに凝固させ
て、シール部材外周面と金型の湯口内周面との隙間が内
側から塞ぐことができ、上記溶湯の吹き出し防止及び鋳
ばりの付着防止に有利になる。
【0021】湯口を形成する分割型を合わせ面の端縁部
分に細溝を形成したものによれば、該細溝に入った溶湯
を速やかに凝固させて合わせ面を内側から塞ぐことがで
き、上記溶湯の吹き出し防止及び鋳ばりの付着防止に有
利になる。
【0022】上記シール部材の下面より第1端子を突出
させ、該端子が導電性溶湯に接触したときに電気回路が
閉成して湯面検出信号を出力するようにしたもの、ある
いは温度センサによってシール部材の温度上昇を検出し
て湯面検出信号を出力するようにしたものによれば、そ
の湯面検出手段の構成が簡単なものになる。
【0023】上記シール部材のガス供給孔又はガス管に
逆止弁を設けたものによれば、溶湯がガス供給孔に深く
侵入したり、ガス管に侵入することが防止され、フェイ
ルセイフになる。
【0024】
【発明の実施の形態】
<鋳造装置の全体構成>図1に示す鋳造装置は、自動車
用エンジンのピストンPをアルミニウム合金により重力
金型鋳造法によって鋳造するものであり、注湯後に溶湯
をガス、すなわち、この例ではエア(空気)によって加
圧するようにしている。
【0025】同図において、1はピストンPの頂面を形
成する上型、2,2はピストンPの外周面を形成すると
ともに後述する湯口を形成する左右の分割された外型、
3はピストンPの内側面を形成するセンタコア、4a,
4bは同じく内側面を形成する左右のサイドコアであ
り、これらの型及び中子によって製品キャビティを形成
するようになっている。5は上記湯口に嵌入するシール
部材であり、これには後述するエア加圧手段及び湯面検
出手段が設けられている。
【0026】上型1は、上プレート6に固定された上下
方向のシリンダ装置7のピストンロッドに支持されてお
り、該シリンダ装置7の作動によって昇降する。外型2
は、中プレート8に固定された左右方向のシリンダ装置
9のピストンロッドに結合されており、該シリンダ装置
9の作動によって左右に進退する。センタコア3は、下
プレート11に固定された上下方向のシリンダ装置12
のピストンロッドに支持されており、該シリンダ装置1
2の作動によって昇降する。
【0027】左サイドコア4aは、中プレート8と下プ
レート11とに上下に渡した昇降用ガイド10に、スラ
イダ13、ブラケット14及びアーム15を介して昇降
及び左右回動自在に支持されており、上下方向のシリン
ダ装置16の作動によって昇降し、左右方向のシリンダ
装置17の作動によって左右に回動する。右サイドコア
4bは、下プレート11にブラケット18及びアーム1
9を介して左右に回動自在に支持されており、左右方向
のシリンダ装置21の作動によって左右に回動する。
【0028】上記シール部材5は、上プレート6に固定
された上下方向のシリンダ装置(昇降手段)22のピス
トンロッドに支持されており、該シリンダ装置22の作
動によって昇降する。なお、図1においては、便宜上シ
ール部材5を上型1のとなりに記載しているが、実際に
はこのシール部材5は上型1の背部にある。
【0029】上記ピストンPの頂部にはリング状のイン
サート材23を鋳ぐる場合がある。そのために、上記中
プレート8の上にはインサート材23を加熱する加熱炉
24と、該加熱炉24からインサート材23を取り出す
取出手段25とが支持されている。また、上プレート6
と中プレート8との間には、鋳造されたピストンPを外
型2,2から取り上げる取上げ手段26と、上記インサ
ート材23を金型の製品キャビティに供給する供給手段
27とが設けられている。
【0030】<シール部材関係>図2に示すように、外
型2によって形成されている湯口31は外型2の上面か
ら垂直に下りL字状に曲がって製品キャビティ32につ
ながっている。図3に湯口部分の水平断面形状を示すよ
うに、湯口31の内周面には、外型2,2の合わせ面2
aに沿って延び溶湯の一部が入る細溝31aが形成され
ている。この細溝31aの底は上記合わせ面2aに続い
ている。シール部材5は、湯口31の上方に配置されて
おり、上端が中継ぎ33を介してシリンダ装置22のピ
ストンロッド下端の取付プレートに結合されている。
【0031】シール部材5は、大径に形成された上部に
続いてその下部に、湯口31の垂直に延びる部分に嵌入
する小径の嵌入部5aが形成されている。このシール部
材5の下端部は、図4に示すように、その下面が湯口3
1の溶湯34に接触して停止したときに該下面の周縁部
と金型の湯口内周面との間に溶湯34の一部が入る周回
溝40が形成されるように、下端部が小さな段差を介し
て先細に形成されている。
【0032】上記シール部材5の中心部には垂直に延び
るエア供給孔35が形成されている。このエア供給孔3
5の下部は、その径が漸次拡大した末広がりに形成され
て、嵌入部5aの下面中央部に開口している。エア供給
孔35の下面開口径は嵌入部5aの外径の2/3以下、
図例では1/2弱の径になっている。エア供給孔35の
上端は中継ぎ33に埋設されたL字管36に接続され、
該L字管36の基端はエア源37より延設されたエア管
38にエアの逆流を阻止する逆止弁39を介して接続さ
れている。
【0033】上記シール部材5の嵌入部5aの下面に
は、エア供給孔35が開口した横から湯面検出回路の第
1端子41aが下方へ突出している。この湯面検出回路
の第2端子41bは、湯口31を形成する外型2に結合
されている。外型2は導電性を有する鉄材によって形成
されており、第2端子41bは外型2を介して湯口31
の溶湯34と電気的に接続するものである。図4に示す
ように、第1端子41aのリード線42は絶縁材43に
よって覆われてシール部材5に埋設されている。これ
は、シール部材5も外型2と同様に導電性を有するから
である。
【0034】上記湯面検出回路には、交流電源44と湯
面検出信号出力部45とが設けられている。この出力部
45は、上記第1端子41aが湯口31の溶湯34に接
触することによって、外型2及び溶湯34を介して湯面
検出回路が閉成したときに湯面検出信号を出力するもの
である。この湯面検出信号は、上記シール部材5を昇降
させるシリンダ装置22の作動を制御する制御手段46
に与えられる。
【0035】すなわち、図5にシリンダ装置22の油圧
回路を示すように、シリンダ装置22のシリンダ上端の
下降用ポートは逆止弁付き絞り47を介して切換弁48
に接続され、シリンダ下端の上昇用ポートは逆止弁付き
絞り47及びパイロット操作逆止弁49を介して切換弁
48に接続されている。切換弁48は、油圧を上記下降
用ポートに供給してシール部材5を下降させる下降位
置、油圧を上記上昇用ポートに供給してシール部材5を
上昇させる上昇位置、及び油圧の供給を遮断する中立位
置に切り換えられる3位置切換の電磁弁であり、該切換
弁48に上記制御手段46から制御信号が出力される。
【0036】この例では、上記切換弁48を下降位置に
してシリンダ装置22の下降用ポートに油圧を与える
と、シール部材5が下降してその嵌入部5aが湯口31
に嵌入ていく。この嵌入部5aの下面より突出した第1
端子41aが溶湯34に接触すると、湯面検出回路が閉
成して出力部45から湯面検出信号が制御手段46に与
えられる。制御手段46は、この湯面検出信号を受けて
上記切換弁48を中立位置に切り換える。
【0037】これにより、シリンダ装置22の作動が止
まってシール部材5の下降が停止するが、上記湯面検出
信号の出力からシール部材5の下降が停止するまでに若
干の応答遅れがある。このため、図4に示すように、シ
ール部材5は、嵌入部5aの下面全体が溶湯34に接触
し且つ該溶湯34の一部が嵌入部5aの下面周縁部と金
型の湯口内周面との間に形成された周回溝40に入った
状態、従って、嵌入部5aの下端部が溶湯34にいわば
若干没入した状態で停止することになる。
【0038】上記切換弁48を下降位置にしたときは、
シリンダ装置22の下降用ポートに与えられる油圧が所
定値を越えたときに、パイロット操作逆止弁49が開に
なってシリンダ装置22の上昇用ポートから油が排出さ
れ、シール部材5が下降を開始する。上記切換弁48を
下降位置から中立位置に切り換えたときは、シリンダ装
置22の下降用ポートに与えられる油圧が直ちに低下す
るため、そのことによってパイロット操作逆止弁49が
閉となる。このため、シール部材5は、上記切換弁48
の切換があると速やかに下降停止することになり、且
つ、パイロット操作逆止弁40によって停止状態がロッ
クされることになる。
【0039】シール部材5を上昇させる場合は、切換弁
48の中立位置から上昇位置への切換によってシリンダ
装置22の下降側ポートからの油の排出が直ちに可能と
なるから、当該切換によってシリンダ装置22は直ちに
応動しシール部材5が上昇するとになる。
【0040】−作用効果−従って、溶湯を湯口31から
製品キャビティ32に注入すると、湯口31では溶湯3
4の一部が外型2,2の合わせ面2aに沿って延びる細
溝31aに入る。この細溝31aはその容積が小さいか
ら、該細溝31aに入った溶湯は外型2,2に熱を奪わ
れて速やかに凝固し、外型2,2の合わせ面を内側から
塞いだようになる。
【0041】一方、上記注湯に伴って、シール部材5が
下降してその嵌入部5aが湯口31に嵌入し、上記湯面
検出手段の働きによって、その下面が溶湯34に隙間な
く接触し溶湯34の一部が周回溝40に入った状態で停
止する。これにより、湯口31の溶湯34のシール部材
5の下面に接触した部分は該シール部材5に熱を奪われ
て速やかに薄い凝固層を形成する。また、周回溝40も
上記細溝31aと同様にその容積が小さいから、そこに
入った溶湯は外型2とシール部材5とに熱を奪われて速
やかに凝固し、外型2,2の湯口内周面とシール部材5
の嵌入部外周面との間の隙間を下から塞いだようにな
る。
【0042】このため、その後に加圧エアがシール部材
5のエア供給孔35から湯口31の溶湯34の中央部に
供給されても、シール部材5の下面と溶湯との間には隙
間がないから、エア圧が湯口31の周辺部の溶湯に直接
及ぶことはなく、しかも、エア供給孔35の開口部のま
わりには上記凝固層が形成されているから、溶湯34が
エアと共に湯口中央部から周辺へ吹き寄せられることが
避けられる。また、湯口31の溶湯に上記エア圧が加わ
っても、上記外型2,2の合わせ面2aは細溝31aの
溶湯の凝固によって塞がれているから、該合わせ面2a
から溶湯が吹き出すことが避けられ、また、シール部材
5の外周面と湯口31の内周面と間の隙間も、上記周回
溝40の溶湯の凝固によって塞がれているから、該隙間
から溶湯が吹き出すことが避けられる。製品キャビティ
の溶湯は上記エアによって加圧されて緻密な凝固組織を
形成する。
【0043】また、シール部材5が下降停止した際に、
何らかの原因でシール部材5の停止位置が予定よりも低
くなったときでも、逆止弁39の働きによってエア供給
孔35が密閉されるため、溶湯34がエア供給孔35内
に深く侵入すること、ひいてはエア管38に侵入するこ
とは避けられる。
【0044】また、上記湯面検出手段においては、電源
に交流を用いているから、端子41a,41bのうちの
一方のみが侵蝕されて、早期に湯面検出不能になってし
まうことが防止される。
【0045】なお、図2において、50は溶湯34を湯
口31から注入する容器である。
【0046】<湯面検出手段の他の例>図6に示す湯面
検出手段では、上記外型2及びシール部材5に端子を設
ける代わりに、シール部材5の下端部に熱電対(温度セ
ンサ)60を埋設し、該熱電対60によって検出される
シール部材5の下端部の温度上昇に基づいて、該シール
部材5の下端部が湯口31の溶湯34に接触したことを
検出するようにしている。
【0047】すなわち、上記熱電対60は湯面検出信号
出力部61に接続されており、該出力部61は、熱電対
60によって検出される温度が所定温度を越えたとき
に、または該検出温度の上昇率が所定率を越えるとき
に、湯面検出信号を制御手段46に与えるものである。
この場合の所定温度は、シール部材5の下面が溶湯34
に接触したときには必ず到達すると見込まれる下限の温
度であり、また、上記所定率は、シール部材5の下面が
溶湯34に接触したときに必ず生ずると見込まれる下限
の温度上昇率である。
【0048】なお、上記熱電対60は後述の金型温度の
コントロールにも利用することができる。
【0049】<コア関係>図7に示すように、センタコ
ア3の下部には左右に張出したフランジ3aが形成され
ていて、該フランジ3aがシリンダ装置12のピストン
ロッドに取り付けられている。左右のサイドコア4a,
4bの各々の下部には左又は右に張出したアーム取付部
4c,4cが形成されていて、該アーム取付部4c,4
cの下面の外側部分がアーム15,19の各々の上端に
固定されている。センタコア3及びサイドコア4a,4
bは、中プレート8に下端のフランジが固定された円筒
状のロケータ62に下方から挿入されて、ピストンPの
内側面を形成するようになっている。
【0050】センタコア3は、上方へいくに従って左右
の幅が狭くなった先細に形成されている。左右のサイド
コア4a,4bは、製品キャビティ32のアンダーカッ
ト(ピストンPのピストンピン用ボスを形成するために
側方へ凹んだ形状になった部分)を形成すべく、それぞ
れ右に又は左に凹んだアンダーカット部分4d,4dを
有する。
【0051】上記左右のサイドコア4a,4bのアンダ
ーカット部分4d,4dの各々の凹み両は上記センタコ
ア3の上端部の左右幅よりも小さいが、この左右の凹み
量を合わせた量は、上記センタコア3の上端部の左右幅
よりも大きくなっている。換言すれば、左サイドコア4
aの上端部の左への突出量と、右サイドコア4bの上端
部の右への突出量とを合わせた量(長さ)は、上記セン
タコア3の上端部の左右幅よりも大きくなっている。
【0052】センタコア3は、図2に示すように、先細
になった中コア3bとその前後のスライドコア3c,3
cとからなる。具体的な機構の図示は省略するが、前後
のスライドコア3c,3cは、中コア3bの前後の傾斜
面に沿ってスライド自在に設けられていて、型開きの際
は、中コア3aを下方へ移動させると前後のスライドコ
ア3c,3cが若干中央側へ寄って、該スライドコア3
c,3cの前後のアンダーカットが外れ、その後にこの
前後のスライドコア3c,3cが中コア3bに伴われて
下方へ抜けることになる。
【0053】上記左サイドコア4aを動かす機構につい
て説明すると、これを昇降自在に支持するためのガイド
10は、図8に示すように上下に延び前後に相対する2
つのガイド部材10a,10aによって形成されてい
る。この両ガイド部材10a,10aに形成された前後
に相対する断面コ字状のガイド溝の各々に、スライダ1
3を構成する矩形状のスライダ部材13a,13aが上
下摺動自在に嵌められている。
【0054】左サイドコア4aを支持するブラケット1
4は、その基端部がスライド部材13a,13a間の下
部に嵌められて該スライド部材13a,13aに固定さ
れている。そして、上記アーム15は、図7に示すよう
に、その下端部がこのブラケット14の先端部に前後方
向の水平ピン51と上下方向の長孔52との嵌合によっ
て左右に回動自在に支持されている。この場合、水平ピ
ン51はブラケット14に固定され、アーム15に長孔
52が形成されている。
【0055】左サイドコア4aを左右に回動させるシリ
ンダ装置17は、図8に示すように、その基端部が上記
スライド部材13a,13a間の上端部に嵌められ、図
1に示すように前後方向の水平ピン53と丸孔との嵌合
によって該スライド部材13a,13aに上下回動自在
に支持されている。このシリンダ装置17のピストンロ
ッドの先端は、図7に示すように上記アーム15の上端
部に前後方向の水平ピン54と丸孔との嵌合によって回
動自在に連結されている。
【0056】上記左サイドコア4aを昇降させるシリン
ダ装置16は、図1に示すように下プレート11にブラ
ケット55を介して支持され、そのピストンロッドが上
記ブラケット14に連結されている。
【0057】一方、右サイドコア4bを支持するアーム
19も、図7に示すように、左サイドコア4aの場合と
同様に、その下端部に形成された長孔57とブラケット
18に固定された前後方向の水平ピン56との嵌合によ
って、該ブラケット18に左右回動自在に支持されてい
る。この右サイドコア4bを左右に回動させるシリンダ
装置21は、図1に示すように、その基端部が中プレー
ト8に固定されたブラケット58に前後方向の水平ピン
59と丸孔との嵌合によって上下回動自在に連結され、
そのピストンロッドは図7に示すようにアーム19の上
端部に前後方向の水平ピン70と丸孔との嵌合によって
上下回動自在に連結されている。
【0058】従って、図7に示すように、ピストンPを
鋳造した後、センタコア3を下方へ抜くと、左右のサイ
ドコア4a,4aのキャビティ成形部間に隙間が形成さ
れる。左側の左右回動用シリンダ装置17を作動させて
そのピストンロッドを進出させると、左サイドコア4a
はブラケット14の先端部のピン51を中心にアーム1
5と共に右に回動し、アンダーカット部分4cの上側部
分がピストンPのボス部から外れる。これにより、昇降
用シリンダ装置16を作動させて左サイドコア4aを下
方へ抜くことができる。その後、右側の左右回動用シリ
ンダ装置21を作動させてそのピストンロッドを進出さ
せると、右サイドコア4bが同じくピストンPのボス部
から外れる。よって、ピストンPを取上げることができ
る。
【0059】型を閉じる場合には、上記型抜きの場合と
逆の作動をさせることになる。すなわち、外型2,2を
合わせた後、右サイドコア4bをシリンダ装置21によ
って引いてロケータ62に当てる。次に左サイドコア4
aをシリンダ装置16によって上昇させてシリンダ装置
17によって左に引いてロケータ62に当てる。そし
て、センタコア3をシリンダ装置12によって上昇させ
上記サイドコア4a,4b間に嵌め込んで、センタコア
3のフランジ3aをサイドコア4a,4bのアーム取付
部4c,4cの下面に当て、該アーム取付部4c,4c
をロケータ62の下面に押し当てた状態にすることによ
って、該サイドコア4a,4bを下から保持する。
【0060】−作用効果− このように、センタコア3を下方へ抜き、さらに片方の
サイドコア4aのアンダーカットを外してこれを下方へ
抜いてから、他方のサイドコア4bのアンダーカットを
外すようにしたから、左右のサイドコア4a,4bによ
って形成すべき製品キャビティ32のアンダーカット量
が大きい場合でも型開きが可能になる、特に、センタコ
ア3の左右幅を大きくせずに型開きが可能になる。セン
タコア3の左右幅を大きくしなくてもよいということ
は、サイドコア4a,4bを厚肉に形成することがで
き、それだけ強度的に有利になるということである。
【0061】また、サイドコア4a,4bの型開きに回
動方式を採用したから、装置の小型化が図れる。すなわ
ち、サイドコアのアンダーカットを外す手段として、従
来は水平スライド方式が採用されている。しかし、その
場合には、サイドコアの姿勢を崩さずに円滑にスライド
させるために、ベースプレートにガイド手段を設ける一
方、サイドコア本体にスライダを結合し、該スライダを
ガイド手段に案内させる必要がある。そして、このスラ
イダをサイドコア本体に付設することによってサイドコ
ア全体としては大きなものになるとともに、スライダの
摺動抵抗があるため、このサイドコアをスライドさせる
ための駆動手段(シリンダ装置)に駆動力の大きな大型
のものを使用する必要がある。特に駆動手段としてシリ
ンダ装置を使用する場合には、装置全体が横長になる傾
向がある。
【0062】これに対して、上述の如き回動方式であれ
ば、スライダを必要としないとともに、摺動抵抗がない
ため小型の駆動手段でサイドコアを駆動することがで
き、それだけ装置の小型化が図れることになる。
【0063】また、上記スライド方式の場合は、サイド
コアのキャビティ成形部分に肉厚が水平方向において漸
次上下に拡大していくような抜け勾配を形成する必要が
あり、例えばエンジン用ピストンでは、ピストン頂部裏
面を形成する部分に比較的大きな抜け勾配を設ける必要
を生ずるから、得られるピストン頂部の肉厚が周辺部よ
りも中央部で薄くなってしまう。
【0064】これに対して、上記回動方式の場合は、サ
イドコア4a,4bが回動によって下方へ移動するか
ら、サイドコア4a,4bのキャビティ成形部には下面
側に抜け勾配を設ければ、上面側の抜け勾配はほとんど
設けなくて済む。このため、上記ピストン頂部の肉厚を
全体にわたって均一なものにするうえで有利になる。
【0065】上記アーム15,19は、型閉じした際に
は温度が低いが、溶湯3.4が注入されると、該溶湯3
4によってサイドコア4a,4bを介して加熱され高温
になるため、いわゆる熱膨張をする。この熱膨張を吸収
してアーム15,19の作動を円滑なものにするため
に、上述の如く、アーム15,19とブラケット14,
18との連結にピン51,56と長孔52,57との嵌
合を採用しているものである。
【0066】すなわち、アーム15,19は、型閉じし
た時点では低温であってその長さが短いため、サイドコ
ア4a,4bをセンタコア3によって下からロケータ6
2に押し当てると、アーム15,19の長孔52,57
の上縁がピン51,56から僅かに離れた状態になる。
そして、アーム15,19が注湯によって熱膨張する
と、ブラケット14,18のピン51,56に対する長
孔52,57の嵌合位置がその膨張量に応じて相対的に
変化することになる。
【0067】これにより、アーム15,19やブラケッ
ト51,56に歪みを招かないことはもちろん、上記ピ
ン51,56と長孔52,57との嵌合部に異常な力が
加わることがない。このため、サイドコア4a,4bは
シリンダ装置17,21の作動によってアーム15,1
9と共に円滑に回動し、その型開きが円滑なものにな
る。
【0068】−まとめ−以上から、アンダーカット部分
を有するコアの駆動方式としては、コアをアンダーカッ
トの出入り方向に回動するように所定の場所にアームに
て支持し、該コアに当該回動方向において抜け勾配を形
成し、該アームに当該回動用の駆動手段を接続すること
が好適である、ということができる。
【0069】また、相対するサイドコアと、該両サイド
コア間に挿入されて該サイドコアと共に中子を構成する
センタコアとを備えた金型においては、両サイドコアの
各々に上記回動方式を採用し、一方のサイドコアのアー
ム及び駆動手段を支持する支持部材を設けて、これを昇
降手段によって上記センタコアの挿入方向に進退させる
ようにし、センタコアをその進退用駆動手段によって両
サイドコア間から抜き、上記一方のサイドコアを回動さ
せてアンダーカットを外し、該サイドコアをセンタコア
の抜き方向に抜き、他方のサイドコアを回動させてその
アンダーカットを外すようにすることが好適である、と
いうことができる。
【0070】さらに、上述の如く、コアをアームによっ
て回動させる方式の場合、該アームの回動支点について
は、アームの長手方向に長い長孔と、該長孔を相対的に
長手方向に移動可能な当該回動方向に直交するピンとの
嵌合による枢着構造を採用することが好適である、とい
うことができる。この枢着構造において、アームを支持
する支持部材側に長孔を設けてアーム側にピンを設けた
場合でも、アームの熱膨張をその長孔によって吸収する
ことができるが、その場合には、アームの熱膨張によっ
てピンの位置が変わり、該アームの回動半径が変化す
る。これに対して、アーム側に長孔を設けて支持部材側
にピンを設けた場合には、該アームが熱膨張をしても、
ピンの位置は変化しないから、該アームの回動半径は一
定であり、コア抜き(型開き)を円滑なものにするうえ
では、さらに有利になる。
【0071】<インサート材の加熱炉関係>上記インサ
ート材23は、セラミック繊維を圧縮成形してなるリン
グ状のものであって、上記ピストンPの頂部を補強する
ものである。このインサート材23は、上述のエアによ
って加圧された溶湯34が該インサート材23に接触し
たときに途中で凝固することなく該インサート材全体に
含浸するように加熱炉24によって加熱される。図9に
示すように、加熱炉24は、中プレート8の上に支脚7
1によって支持プレート72及びその上のベッド73を
介して支持されており、インサート材23の取出手段2
5は支持プレート72の下面側に支持されている。
【0072】加熱炉24の周壁は二重構造に形成されて
いて、その外壁74と内壁75との間に断熱材76が設
けられ、内部に加熱コイル77がその軸方向を垂直にし
て設けられている。加熱炉24の底板78は、門形に形
成されていて、該底板78とベッド73との間に一枚の
インサート材23が移動することができる左右方向に延
びるインサート材供給通路79が形成されている。そし
て、この底板78には上記インサート材23が通過する
ことができる底孔が形成されており、上記インサート材
23は、上記ベッド73より底孔を通して加熱コイル7
7のコイル内側に積み上げられている。
【0073】内壁75の上には中央にインサート材通過
用の孔を有するカバー82が固定されている。外壁75
には中央にインサート材通過用の孔を有する蓋83がヒ
ンジによって上開き可能に連結されている。この蓋83
も、上壁と下壁との二重構造に形成されていて、その間
に断熱材76が設けられている。上壁の上面にはインサ
ート材補充用のカートリッジ86を差し込むための差込
み溝87が形成されている。
【0074】カートリッジ86は、上記インサート材通
過用孔と同径の筒孔を有する円筒状のものであり、下端
のフランジを上記差込み溝87に差込み、該カートリッ
ジ86の底板(図示省略)を抜くことによって、その収
容するインサート材23を加熱炉24のインサート材2
3の上に継ぎ足すものである。カートリッジ86の下部
には該カートリッジ内のインサート材23の残存量を点
検するための上下に長いスリット状点検窓88が形成さ
れている。
【0075】インサート材23の取出手段25は左右方
向に延びるシリンダ装置89を利用したものである。シ
リンダ装置89は、支持プレート72の下面にシリンダ
部が固定されていて、そのピストンロッドが右側へ突出
している。支持プレート72のシリンダ装置支持位置よ
りも右側には左右に長いスリット91が形成されてい
る。シリンダ装置89のピストンロッドの先端に結合し
たブラケット92がスリット91を通して支持プレート
72の上に突出しており、このブラケット92に、上記
加熱炉23からベッド73に供給されたインサート材2
3をベッド73の先端部(左端)に供給する押出し板9
3が結合されている。ベッド73のインサート材押出し
位置には後述するインサート材23のチャックの先端部
が入る穴94が形成されている。
【0076】従って、インサート材23は、加熱炉23
の加熱コイル77内を上下に通過する間に該加熱コイル
77によって加熱されてベッド73の上に順次供給さ
れ、シリンダ装置89の作動によって押出し板93にて
穴94の上に押出される。加熱炉24内のインサート材
23が押出される度にカートリッジ86のインサート材
23が一段ずつ加熱炉24内に下がっていく。カートリ
ッジ86内のインサート材23の残存量は、その点検窓
88からの覗いて点検することができ、最上端のインサ
ート材23がカートリッジ86の下端よりも下がった時
点で、インサート材23が充填された新たなカートリッ
ジ86に交換されることになる。
【0077】<ピストン取上げ手段・インサート材供給
手段>鋳造されたピストンPを外型2から取り上げる取
上げ手段26は、図1に示すように、上プレート6と中
プレート8との間に渡した垂直軸95に水平回動自在に
支持されている。すなわち、取上げ手段26は、ピスト
ンPの頂部を前後から把持するチャック96と、該チャ
ック96を昇降させるシリンダ装置97と、チャック9
6を昇降用シリンダ装置97と共に上記垂直軸95に回
転自在に支持するアーム98と、該アーム98を回動さ
せるシリンダ装置99とからなる。この回動用のシリン
ダ装置99は固定台100に垂直ピンにて枢支されてい
て、そのピストンロッドが上記アーム98と一体になっ
て回転するアーム101に枢着されている。
【0078】従って、当該ピストン取上げ手段26の場
合は、上記回動用シリンダ装置99によってチャック9
6を回動させてロケータ62の上のピストンPの上方に
位置決めし、昇降用シリンダ装置97を作動させてチャ
ック96によりピストンPを取上げ、さらにピストン取
出位置に回動させ、該ピストンPをチャック96から外
すことになる。
【0079】インサート材23を金型の製品キャビティ
に供給する供給手段27は、インサート材23のリング
内に挿入し外側へ張ることによって該インサート材23
を保持する一対のアームを備えたチャック103と、該
チャック103を昇降させるシリンダ装置104とを有
する。このチャック103はシリンダ装置104と共
に、上プレート6と中プレート8との間に渡した垂直軸
105に水平回動自在に支持されている。この水平回動
機構は、上記ピストンPの取上げ手段26のアーム9
8,101と回動用のシリンダ装置99を用いた水平回
動機構と同じものであり、その図示は省略する。
【0080】従って、当該インサート材供給手段27の
場合は、回動用シリンダ装置によってチャック103を
回動させてインサート取出手段25によるインサート材
取出位置の上方に位置決めし、昇降用シリンダ装置10
4を作動させてチャック103によりインサート材23
を取上げ、さらに製品キャビティ32の上方位置に移動
させ、そこからインサート材23を下降させて該製品キ
ャビティ32に供給することになる。
【0081】<金型の温度コントロール関係>図10に
示すように、左右の外型2,2の各々には、該外型2を
加熱する電気ヒータ111及び該外型2を冷却するため
の冷却水通路112が設けられ、さらにその型温度を検
出する温度センサ(熱電対)113が設けられている。
また、センタコア3には、図2にも示すように、該セン
タコアを冷却するための冷却水通路114と該コアの温
度を検出する温度センサ115を設けられている。
【0082】上記ヒータ111には電源116がソリッ
ドステートリレー117を介して接続され、外型2及び
センタコア3の各冷却水通路112,114の供給口に
は冷却水源118が電磁式開閉バルブ119,120を
介して接続され、各冷却水通路112,114の排出口
はドレン121に接続されている。上記温度センサ11
3は外型用の温度調節計122に、上記温度センサ11
5はコア用の温度調節計123に接続されている。
【0083】上記ソリッドステートリレー117及び開
閉バルブ119は外型用の温度調節計122から作動信
号を受け、上記開閉パルブ120はコア用の温度調節計
123から作動を信号を受ける。これらの温度調節計1
22,123、電源116及び冷却水源118は制御装
置124から制御信号を受ける。
【0084】上記金型の温度コントロールシステムにお
いて、上記外型2の温度調節計122は、温度センサ1
13によって検出される外型2の温度が、その注湯時の
適切な温度として設定された温度帯(溶湯温度よりも低
い所定の温度帯)の下限以下であるときに、ソリッドス
テートリレー117を介してヒータ116に通電される
ようにし、該温度帯の上限を越えたときに当該通電を断
つようにする。これにより、鋳造を始めるときには金型
温度を速やかに上昇させることができ、また、鋳造を繰
り返している途中で金型の温度低下を招いたときでも、
金型温度を適切な温度まで速やかに復帰させることがで
きる。
【0085】また、上記温度調節計122は、外型2の
温度が上記温度帯の上限を越えるときに、開閉バルブ1
19を開として冷却水を外型2に供給させ、該温度帯の
下限以下であるときに開閉バルブ119を閉として冷却
水の供給を断つようにする。これにより、外型2の温度
が過剰に高くなること、また、該外型2が冷え過ぎるこ
とが防止される。一方、上記センタコア3の温度調節計
123は、温度センサ115によって検出されるセンタ
コア3の温度が、その注湯時の適切な温度として上記外
型とは別個に設定された温度帯の上限を越えるときに、
開閉バルブ120を開として冷却水をセンタコア3に供
給させ、該温度帯の下限以下であるときに開閉バルブ1
20を閉として冷却水の供給を断つようにする。これに
より、センタコア3の温度が過剰に高くなること、ま
た、該センタコア3が冷え過ぎることが防止される。
【0086】このように、上記コントロールシステムで
は、加熱と冷却によって金型温度を調節するから、金型
温度を速やかに上昇させることができるとともに、金型
温度を鋳造に適切な温度に保持することが容易になり、
鋳造を開始した初期の捨て打ちを少なくすることができ
る。すなわち、このような温度コントロールを行わない
従来のケースでは、注湯及び鋳造品の取出しを繰り返す
ことにより、溶湯の熱によって金型を加熱するように
し、該金型の温度が上昇し且つ安定するまでの鋳造品は
不良品として処理し(この段階までの鋳造を捨て打ちと
いう)、以後の鋳造品が製品として取り扱われているた
め、捨て打ちの回数が多くなっていたものである。
【0087】また、金型の温度は、鋳造が行なわれる度
に溶湯の熱によって適切な温度帯を越える温度まで上昇
する。これに対して、従来は放熱によって金型の冷却が
行なわれていたため、注湯のサイクルタイムが長くなる
傾向にあったが、上記温度コントロールシステムでは、
金型を冷却水によって積極的に冷却するようにしている
から、そのサイクルタイムを短くすることができる。
【0088】なお、上の例では金型温度が注湯に適切な
温度帯の上限温度を越えたときに冷却水の供給を開始す
るようにしているが、注湯後の溶湯の凝固速度を最適な
ものにする観点から、凝固時の金型の温度コントロール
を注湯時の金型の温度コントロールとは別にし、注湯後
は上記温度帯の上限温度を越えても直ちには冷却水を供
給せずに、さらに高温になってから冷却水の供給を開始
する、あるいは注湯から一定時間後に冷却水の供給を開
始する、という方式を採用し、金型温度が所定温度以下
になったときに冷却水の供給を断つようにしてもよい。
【0089】また、冷却水の供給及びその停止は、検出
温度自体によってコントロールするのではなく、該検出
温度の変化率に基づいてコントロールする、例えば温度
上昇率が所定値を越えたときに冷却水の供給を開始し、
温度上昇率が別の所定値以下になったときにその供給を
停止する、というようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋳造装置の全体構成図。
【図2】金型とシール部材とを示す縱断面図。
【図3】湯口部分の水平断面図。
【図4】湯口とシール部材との関係を示す拡大した縱断
面図。
【図5】シール部材、該シール部材の駆動手段及び湯面
検出手段を示す縱断面図。
【図6】湯面検出手段の他の例を示す縱断面図。
【図7】中子の駆動機構を示す縱断面図。
【図8】左サイドコアの昇降ガイド手段を示す水平断面
図。
【図9】インサート材の加熱炉及び押出手段を示す縱断
面図。
【図10】金型の温度コントロールシステムを示す図。
【符号の説明】
1 上型 2 外型 3 センタコア 4a 左サイドコア 4b 右サイドコア 5 シール部材 5a 嵌入部 31 湯口 31a 細溝 32 製品キャビティ 34 溶湯 35 エア供給孔 37 エア源 38 エア管 39 逆止弁 40 周回溝 41a 第1端子 41b 第2端子 60 温度センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湯口及び製品キャビティを有する金型
    と、 下面の中央部に開口したガス供給孔を有し、上記湯口に
    嵌入されて該湯口を塞ぐシール部材と、 上記シール部材を昇降させる昇降手段と、 上記湯口の溶湯面を検出する湯面検出手段と、 上記湯面検出手段による溶湯面の検出に基づいて、上記
    シール部材の下面が該溶湯に隙間なく接触したときに該
    シール部材の下降を停止するように上記昇降手段を制御
    する制御手段と、 上記溶湯に接触して停止したシール部材のガス供給孔よ
    り該溶湯の中央部に加圧ガスを供給して圧力を加えるガ
    ス加圧手段とを備えていることを特徴とする鋳造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されている鋳造装置にお
    いて、 上記シール部材は、その下面が溶湯に接触して停止した
    ときに該下面の周縁部と金型の湯口内周面との間に溶湯
    の一部が入る周回溝が形成されるように、下端部が小径
    に形成されていることを特徴とする鋳造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載されている鋳造装置にお
    いて、 上記金型の湯口が、複数の分割型を合わせることによっ
    て形成されていて、 上記金型の湯口内周面には、その分割型の合わせ面に沿
    って延び溶湯の一部が入る細溝が形成され、該細溝の底
    が上記合わせ面が続いていることを特徴とする鋳造装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載されている鋳造装置にお
    いて、 上記溶湯が導電性を有するものであり、 上記湯面検出手段が、上記シール部材の下面より突出し
    該シール部材の下降によって上記溶湯に接触する第1端
    子と、上記溶湯と電気的に接続されるように上記金型に
    設けられた第2端子とを備え、上記第1端子が湯口の溶
    湯に接触したときに電気回路が閉成して湯面検出信号を
    出力するものであり、 上記制御手段が、上記湯口から製品キャビティに溶湯が
    注入された後に、上記昇降手段を作動させて上記シール
    部材を下降させ、上記湯面検出手段の湯面検出信号を受
    けて上記シール部材の下降を停止させることを特徴とす
    る鋳造装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載されている鋳造装置にお
    いて、 上記湯面検出手段が、上記シール部材の下端部に埋設さ
    れた温度センサを備え、該シール部材が上記湯口の溶湯
    に接触したときに該温度センサによって検出される該シ
    ール部材の温度上昇に基づいて湯面検出信号を出力する
    ものであり、 上記制御手段が、上記湯口から製品キャビティに溶湯が
    注入された後に、上記昇降手段を作動させて上記シール
    部材を下降させ、上記湯面検出手段の湯面検出信号を受
    けて上記シール部材の下降を停止させることを特徴とす
    る鋳造装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載されている鋳造装置にお
    いて、 上記ガス加圧手段が、上記シール部材のガス供給孔とガ
    ス源とを結ぶガス管とを備え、該ガス供給孔又はガス管
    にガスの逆流を阻止する逆止弁が設けられていることを
    特徴とする鋳造装置。
JP9016235A 1997-01-30 1997-01-30 鋳造装置 Withdrawn JPH10216922A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160065180A (ko) * 2013-09-30 2016-06-08 히타치 긴조쿠 가부시키가이샤 주조 장치 및 이것을 사용한 주조 물품의 제조 방법

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