JPH10216707A - 循環温浴機用カートリッジ式フィルタ装置 - Google Patents

循環温浴機用カートリッジ式フィルタ装置

Info

Publication number
JPH10216707A
JPH10216707A JP9016963A JP1696397A JPH10216707A JP H10216707 A JPH10216707 A JP H10216707A JP 9016963 A JP9016963 A JP 9016963A JP 1696397 A JP1696397 A JP 1696397A JP H10216707 A JPH10216707 A JP H10216707A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bath
cartridge
filter
purifying
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9016963A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Ikegami
達也 池上
Hiroto Sakai
広登 酒井
Hirokazu Takeuchi
浩和 竹内
Isamu Shigeta
勇 重田
Akira Yanagida
昭 柳田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP9016963A priority Critical patent/JPH10216707A/ja
Publication of JPH10216707A publication Critical patent/JPH10216707A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴槽1内の浴水Wを循環して浴水中の塵埃等
を除去するフィルタ部11と浴水を殺菌浄化する浄化部
10とが一体収納された交換可能なカートリッジ3を備
える循環温浴機2において、フィルタ部11のみを容易
に交換できるようにする。 【解決手段】 カートリッジ3は、循環温浴機2本体と
着脱可能なカートリッジケース3aを有し、このケース
内の上部には流入管19からの浴水が導入される円筒形
膜状のフィルタ部11が設置され、その下方には円筒形
に成形された活性炭からなる浄化部10が設置され、フ
ィルタ部11にて濾過された浴水が中間通路20から導
入されるようになっている。そして、カートリッジケー
ス3aの上部の開口部3bからフィルタ部11のみの取
り出しが可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽内の浴水を循
環して浄化および保温する循環温浴機に関するものであ
って、特に、この循環温浴機に用いられるカートリッジ
式フィルタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、所望の時間に希望する浴水温度で
入浴することが可能な循環温浴機(通称24時間風呂)
が提供されている。これは浴水を循環温浴機の本体内部
と浴槽間で循環させることによって本体内部のフィルタ
装置によって浴水を浄化し、さらにヒータによって希望
の温度となるようにコントロールする装置である。
【0003】ところで、この種の循環温浴機として、特
開平4−161287号公報に記載のものが提案されて
いる。これは、フィルタ装置が交換可能なカートリッジ
式フィルタ装置(以下、カートリッジと略す)となって
いるものであり、このカートリッジは、カートリッジケ
ース、フィルタ部および浄化部から構成されている。縦
長のカートリッジケース内の略中心に円筒状のフィルタ
部を配し、その内部には浴水中の塵埃等を除去する多孔
質セラミック等が収納されている。さらに、このフィル
タ部とカートリッジケースとの間には、浴水を浄化する
微生物が担持された薬石などが収納され、浄化部を構成
している。
【0004】そして、浴水は、円筒状フィルタ部の下部
からカートリッジ内へ導入されて、4つの浄化部を順次
流れて濾過、浄化される。また、フィルタ部および浄化
部は交換式となっており、このカートリッジを取出し
て、内部の多孔質セラミックスや活性炭等を取り換える
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の循環温浴機に
おいては、フィルタ部および浄化部は、使用によって詰
まりおよび汚れが発生するために、循環温浴機本体から
カートリッジ式フィルタ装置を取出して交換する必要が
あるが、さらに、フィルタ部は浄化部よりも汚れるのが
早いため、浄化部よりも頻繁に交換する必要がある。し
かし、特開平4−161287号公報に記載されたカー
トリッジ構造では、フィルタ部の多孔質セラミックスだ
けを取出して交換しようとしても浄化部の活性炭も一緒
に出てしまうため難しい。また、浄化部も一緒に交換す
れば、交換は簡単になるが、浄化部である活性炭を必要
以上に取り換えることとなってしまう。
【0006】本発明は上記点に鑑みて、浴槽内の浴水を
循環して浴水中の塵埃等を除去するフィルタ部と浴水を
殺菌浄化する浄化部とが一体収納された交換可能なカー
トリッジ式フィルタ装置を備える循環温浴機において、
フィルタ部のみを容易に交換できるようにすることを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。すなわち、請
求項1に記載の発明によれば、浴槽(1)の浴水を循環
して浄化および保温する循環温浴機(2)に用いられ、
浴水を浄化するフィルタ装置であって、循環温浴機
(2)に対して脱着可能なカートリッジケース(3a)
を有し、このカートリッジケース(3a)内部には、浴
槽(1)から導入された浴水中の塵埃等を除去するフィ
ルタ部(11)と、フィルタ部(11)にて濾過された
浴水を殺菌浄化する浄化剤が収納された浄化部(10)
とが設けられており、フィルタ部(11)はカートリッ
ジケース(3a)に対して着脱可能となっている循環温
浴機用カートリッジ式フィルタ装置であることを特徴と
する。
【0008】それによって、交換頻度の多いフィルタ部
(11)のみを交換する際には、カートリッジケース
(3a)からフィルタ部(11)だけを取出せばよく、
簡単に交換できる。また、浄化部(10)も一緒に交換
する際には、カートリッジケース(3a)を取出すこと
によって交換できる。ここで、例えば、請求項2に記載
の発明のように、カートリッジケース(3a)の上部
に、開口部(3b)が形成されているもの、つまりフィ
ルタ部(11)交換時の取り出し方向が上方となるもの
においては、フィルタ部(11)が浄化部(10)より
も上方に設置されているようにすれば、フィルタ部(1
1)がカートリッジケース(3a)の開口部(3b)に
近い側になるので、取出すためのストロークが短くで
き、開口部(3b)を通して簡単に交換できる。
【0009】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項2に記載の発明に加えて、蓋部材(30)が、カー
トリッジケース(3a)の開口部(3b)に装着される
ことによって、フィルタ部(11)に押圧を与えてカー
トリッジケース(3a)に固定するものであることを特
徴とする。それによって、フィルタ部(11)の固定
が、カートリッジケースに蓋部材(30)を被せるとい
う簡単な操作で可能となる。
【0010】さらに、請求項4によれば、請求項2およ
び3の発明に加えて、カートリッジケース(3a)の底
部にはカートリッジケース(3a)外部と連通する開口
孔(3c)、浄化部(10)には第2中空部(10
b)、フィルタ部(11)には第1中空部(11b)が
それぞれ形成されており、さらに、これら第1中空部
(11b)、第2中空部(10b)および開口孔(3
c)は互いに同軸上に連通して位置している。そして、
開口孔(3c)および第2中空部(10b)の略中央を
貫通して形成された流入通路(19)と、フィルタ部
(11)および浄化部(10)の外面側に形成された中
間通路(20)と、第2中空部(10b)において浄化
部(10)の内周面と流入通路(19)との間に形成さ
れた排出通路(21)とが設けられていることを特徴と
する。
【0011】それによって、浴槽(1)側からの浴水
は、第1中空部(11b)内に導入されてフィルタ部
(11)にて濾過される。続いて、フィルタ部(11)
外面から浄化部(10)外面へ導かれ浄化部(10)を
透過して殺菌浄化された浴水は、開口孔(3c)から前
記浴槽(1)側へ戻される。このため、カートリッジケ
ース(3a)上部にフィルタ部(11)に浴水を送るた
めの配管を設置する必要がなくなるので、開口部(3
b)からのフィルタ部(11)の取り出しが簡単になる
ことに加えて、簡単で小型化した構成とできる。さら
に、浴水の流入口と排出口が、カートリッジケース(3
a)の底部の開口孔(3c)の1つにできるため、カー
トリッジケース(3a)の脱着を同時に行うには有利な
構成とできる。
【0012】さらに、請求項5によれば、フィルタ部
(11)が円周面部に複数の凹部および凸部が形成され
た円筒形状を有し、円筒形の内部が第1中空部(11
b)であることを特徴とする。それによって、流入通路
(19)から第1中空部(11b)内に導入された浴水
が複数の凹部および凸部が形成された円周面部を透過し
て流れる。ここで、浴水中の塵埃等はフィルタ部(1
1)の円筒形円周面の内面に捕獲されるので、円周面の
外面は、塵埃等によって汚れない。交換時に、ユーザー
がフィルタ部(11)を手で持つ場合、円周面の外面を
持つこととなるが、本発明によれば手を汚さずに交換す
ることができる。また、円周面部に形成された複数の凹
部および凸部によって、フィルタ部(11)の濾過面積
が広くできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。図1は、本発明に係る循環温浴機の
全体構成を示す図である。図1では浴槽1のコーナー部
分に循環温浴機2が設置されている。この循環温浴機2
は、大きくは3つの部分から構成されている。浴水の濾
過を行うカートリッジ式フィルタ装置であるカートリッ
ジ3、循環ポンプ4およびヒータ5を内部に有する循環
温浴機ケーシング6からなる本体部、浴水が吸い込まれ
る吸込部7および浴水が排出される排出部8の3つの部
分である。ここで、循環温浴機ケーシング6は、上方が
開口した形状を有しており、この開口部6aにかぶせる
蓋6bを備えたものとなっている。
【0014】吸込部7は浴槽1の浴水W中に設けられて
おり、浴水に浮遊する髪の毛等大きなゴミを取り除く図
示しないフィルタを有している。そして、この吸込部7
と循環温浴機ケーシング6内のカートリッジ3とが水路
管9によって連通している。このカートリッジ3は、円
筒状容器であるカートリッジケース3aの中に浴水を殺
菌浄化する浄化部10、および浴水中の塵埃等を除去す
るフィルタ部11を有したものとなっている。さらに、
カートリッジ3は、円筒容器状のカートリッジ収納室1
2に収納されており、この上部カートリッジ収納室12
にはカートリッジ3を出し入れする開口部(図示しな
い)およびこの開口部を覆う蓋(図示しない)が設けら
れている。そして、カートリッジ3は、カートリッジ収
納室12の上部の開口部から循環温浴機ケーシング6の
開口部6aを通して着脱可能となっている。尚、カート
リッジ3の詳細構成、およびカートリッジ3とカートリ
ッジ収納室12との着脱部分の詳細構成については後述
する。
【0015】また、循環温浴機ケーシング6内には、浴
槽1内の浴水Wをカートリッジ3およびヒータ5に浴水
を循環させる循環ポンプ4および浴水を所定温度に保つ
ために加熱する電気式ヒータ5とが設けられている。こ
こで、カートリッジ収納室12と循環ポンプ4とは水路
管13によって接続されており、さらに、水路管13は
カートリッジ3と連通している。また、循環ポンプ4と
ヒータ5とは水路管14によって接続されている。尚、
ヒータ5には図示しないサーミスタが設けられ、このサ
ーミスタによって浴水温度を検知できるようになってい
る。
【0016】さらに、循環温浴機ケーシング6には、ユ
ーザーが前面から操作できるように、循環ポンプ4およ
びヒータ5の駆動を制御する図示しない電気回路からな
る制御部15が設けられている。そして、ヒータ5は浴
水中に設けられた排出部8と水路管16によって接続さ
れており、浄化された浴水が浴槽1内の浴水中に排出さ
れるようになっている。
【0017】次に、図2を参照して、本発明の要部であ
るカートリッジ3の詳細構成について述べる。図2は、
カートリッジ3の構成断面図である。カートリッジケー
ス3aは樹脂製であり、長さが約250mm、径が約1
70mmの円筒容器形状をなしている。その上部には、
フィルタ部11を脱着するための開口部3bが形成され
ており、この開口部3bを覆う蓋部材として取り外し可
能な蓋30が設けられている。蓋30には弾性部材とし
てのコイルスプリング30aを介して、フィルタ部11
に押圧を与えて固定するための抑え板30bが設けられ
ている。また、カートリッジケース3a上部内面には、
蓋30が嵌合固定されるための凹凸部(図示しない)が
形成されている。また、カートリッジケース3a上部に
は、カートリッジ3の着脱時にユーザーが掴む取手31
が設けられている。
【0018】そして、カートリッジケース3a内の上
方、換言すれば開口部3bのすぐ下には、浴水中の塵埃
等を除去するフィルタ部11が設けられている。このフ
ィルタ部11は、図3に示すように、長さが約100m
m、径が約150mmの略円筒形状を有する紙または樹
脂製のフィルタであり、その円周面部11aには複数の
凹部および凸部が形成されている。そして円筒形の内部
空間が、浴槽1から浴水が導入される第1中空部11b
として構成されており、浴水は、この第1中空部11b
から凹凸形状の円周面部11aを透過してフィルタ部1
1の外へ透過するようになっている。
【0019】また、フィルタ部11上部には棒状のフィ
ルタ取手11cが設けられており、ユーザーがフィルタ
取手11cを掴んでフィルタ部11をカートリッジケー
ス3aから着脱できるようになっている。また、フィル
タ部11の底面の略中心には、後述する流入通路として
の流入管19が貫通する孔11dが設けられており、孔
11dの周囲から孔11dに向かって高くなるように角
度が付けられている。
【0020】そしてカートリッジケース3a内のフィル
タ部11下方には浴水を殺菌浄化する浄化部10が設け
られている。この浄化部10は、活性炭に粒状の抗菌剤
10a(銀、銅または有機系)を混合したものを浴水を
殺菌浄化する浄化剤として用いている。そして、バイン
ダーによって、長さ約140mm、径が約150mmの
略円筒形状に成形したものとなっている。この浄化部1
0の円筒形内部には、略同心円状に中空部が形成され、
第2中空部10bとして構成されている。
【0021】さらに、浄化部10とフィルタ部11との
間には、樹脂又はゴム製の略円板状のシール板17が介
在設定されており、浄化部10の上面とフィルタ部11
の下面との間で浴水が流通しないようにしている。ま
た、シール板17の略中心には、後述する流入管19が
貫通する孔17aが設けられている。また、フィルタ部
11はこのシール板17と接合されてはおらず、脱着可
能となっている。
【0022】また、カートリッジケース3aの底面の略
中央には開口孔3cが設けられており、管18が片端部
を開口孔3cと接続して設けられており、管18の他端
部は浴水排出口18aを形成している。さらに、管18
の外面には、後述するように管18をカートリッジ収納
室12に対して取り付けるための2つの張出部18b、
および取り付けられた際の密着性を確保するためのOリ
ング18cが設けられている。
【0023】そして、管18および開口孔3cを通して
カートリッジ3の内部と外部とが連通している。また、
この開口孔3c、第2中空部10bおよび第1中空部1
1bは互いに同軸上に位置して連通している。また、流
入通路としての流入管19が、カートリッジケース3a
外部から開口孔3cおよび第2中空部10bの略中央を
貫通し、さらに孔17aおよび孔11dを貫通して設け
られ、第1中空部11b内に末端部を開放して浴水導入
口19aを形成している。そして、流入管19はシール
板17と接合されてカートリッジ3に固定されている。
なお、孔17aおよび孔11dと流入管19との間は、
第2中空部10b内の浴水が第2中空部10bから下方
に流れないように、流入管19とシール板17との密着
性を確保するためにOリング17bが設けられている。
また、流入管19の外面のうち、管18の浴水排出口1
8aより下側に位置する部位には、後述するように図示
しない水路管9と接続された際の密着性を確保するOリ
ング19bが設けられている。
【0024】また、浄化部10、シール板17およびフ
ィルタ部11の各外周面は、カートリッジケース3aの
内壁面と隙間を有しており、この隙間はフィルタ部11
にて濾過された浴水を浄化部10へと導く中間通路20
として構成されている。また、流入管19と第2中空部
10bとの隙間および流入管19と管18との隙間は、
浄化部10にて殺菌浄化された浴水が浴槽1側へ戻され
る排出通路21を構成している。
【0025】尚、上述したカートリッジケース3a、カ
ートリッジ収納室12、シール板17、管18、流入管
19および各水路13〜16は、耐薬品性に優れた樹脂
等により作られており、各Oリングは、例えばゴム又は
樹脂製のもの等が用いられる。次に、カートリッジ3と
カートリッジ収納室12との着脱部分の詳細構成につい
て、図4(斜視透過図)および図5(断面図)を参照し
て述べる。
【0026】図4は、カートリッジ3がカートリッジ収
納室12から離脱している状態を示し、図5は、着座状
態を示したものである。尚、図5中、カートリッジケー
ス3a内の浄化部10、フィルタ部11およびシール板
17は省略してある。カートリッジ収納室12の底部に
は、管18が嵌合される排水流入室12aが設けられて
いる。排水流入室12aの上部内壁には円周状に溝12
bが形成され、さらに、この溝12bには2か所の切欠
部12cが設けられている。
【0027】また、排水流入室12aの底面の略中央部
には、水路管9が外部から貫通して排水流入室12a内
部に開口している。さらに、排水流入室12aの側壁に
は水路管13が室内と連通して接続されている。そし
て、カートリッジ3を着座する場合には、管18の2つ
の張出部18bをこれら切欠部12cに合わせて嵌合さ
せると、管18と排水流入室12aとはOリング18c
を介して連通されるとともに、流入管19がOリング1
9bを介して水路管9と嵌合されて連通する。続いて、
カートリッジ3を回転して、図5に示すように、張出部
18bが、溝12b内に固定されるようにすると、着座
が完了するようになっている。
【0028】一方、離脱の場合は、カートリッジ3を回
転して張出部18bを切欠部12cの位置まで持ってき
てから、カートリッジ3を上方へ抜くようにすれば、離
脱できるようになっている。次に、上記の構成の作用に
ついて述べる。まず、図1および図6を参照して、大ま
かな浴水の流れを述べる。尚、図6は本実施形態の循環
温浴機における浴水の流れを示す回路図である。
【0029】制御部15の図示しない起動スイッチを投
入すると、循環ポンプ4が作動し、浴槽1内の浴水Wが
吸込部7から水路管9へ流れ込む。続いて、浴水はカー
トリッジ3に流れ込み、流入管19からフィルタ部1
1、中間通路20、浄化部10を通り、排出通路21か
らカートリッジ3外へ流れ出る。続いて、水路管13か
ら循環ポンプ4を通り、ヒータ5へと至る。ヒータ5
は、制御部15の図示しない温度設定ボタンによって予
め設定された設定温度になるように、制御部15によっ
て機能する。設定温度になったか否かは、ヒータ5の図
示しないサーミスタによって制御部15に入力される。
それによって、浴水が循環温浴機2を流れる間に放熱し
た分が、ヒータ5によって補われる。続いて、ヒータ5
を流れた浴水は水路管16を流れ、排出部8から浴槽1
に戻される。
【0030】ここで、図2および図5を参照して、カー
トリッジ3内の浴水の流れの詳細について述べる。水路
管9からの浴水は、流入管19を流れ浴水導入口19a
からフィルタ部11内部の第1中空部11bへ導入され
る。導入された浴水は、フィルタ部10の円周面部11
aを透過するが、この時、浴水中の塵埃等が除去され
る。続いて、浴水は中間通路20を流れ浄化部10の外
部から、浄化剤部分を通り第2空部10b内へ流れ込
む。浄化剤部分を通過する時に、浴水中の微粒子等は活
性炭に吸着捕獲され、浴水中の細菌等は抗菌剤10aに
よって殺菌される。
【0031】以上のように浄化された浴水は、第2中空
部10bから排出通路21を通り、浴水排出口18aか
らカートリッジ3外へ流れ出て、排水流入室12aを通
り水路13へと流れる。次に、フィルタ部11および浄
化部10の交換について述べる。フィルタ部11および
浄化部10両方を交換する場合は、循環温浴機ケーシン
グ6の蓋6bおよびカートリッジ収納室12の図示しな
い蓋を取り除き、カートリッジケース3aの取手31を
持って、上述したようにカートリッジ3を回転させてか
ら、カートリッジ3全体を上方へ引き出す。そして、新
しいカートリッジと交換する。
【0032】また、フィルタ部11のみを交換する場合
には、循環温浴機ケーシング6の蓋6bおよびカートリ
ッジ収納室12の蓋を取り除き、さらに、カートリッジ
ケース3aの蓋30を取り除く。そして、フィルタ部1
1のフィルタ取手11cを持ってフィルタ部11をシー
ル板17から離脱させ、上方へ引き出す。そして、新し
いフィルタ部をシール板17上の載せて、蓋30をかぶ
せて固定する。
【0033】さらに、浄化部10の交換にあたっては、
上述のように、フィルタ部11を引き出した後、カート
リッジケース3aを引っ繰り返して浄化剤を捨て、新し
い浄化剤を装着することもできる。ところで、本実施形
態によれば、カートリッジケース3a内には、フィルタ
部11と浄化部10とが一体に収納されているので、カ
ートリッジケース3aを取出すことによって、フィルタ
部11と浄化部10との両方を容易に交換できる。
【0034】さらに、本実施形態によれば、取り出し方
向が上方となっていることに合わせて、フィルタ部11
を浄化部10よりも上方に、且つ開口部3bのすぐ下に
設置しているため、カートリッジケース3aからフィル
タ部11だけを容易に取出すことができる。このため、
フィルタ部11と浄化部10との交換頻度に応じたメイ
ンテナンスが可能となる。
【0035】さらに、フィルタ部11の交換にあたって
は、上半分のフィルタ部11のみ引き出せばよいので、
従来技術の項にて上述した従来の縦長円筒形状のカート
リッジに比べて、引き抜きストロークを短くできるた
め、交換操作性が良くなる。また、本実施形態によれ
ば、フィルタ部11の固定は蓋30のコイルスプリング
30aによる押圧で行っているため、開口部3bに設け
られた蓋30をカートリッジケースに被せるという簡単
な操作によって、フィルタ部11の固定が可能となる。
【0036】また、本実施形態によれば、流入通路とし
ての流入管19はカートリッジ3の下方から浄化部10
を貫通して形成されたものであり、中間通路20はカー
トリッジケース3aとフィルタ部11および浄化部10
との隙間を利用したものであり、排出通路21は浄化部
10内の第2中空部10bを利用したものである。この
ため、カートリッジケース3a上部および下部等に流入
通路および排出通路のための余分な配管を設置する必要
がなくなるので、開口部3bからのフィルタ部11の取
り出しが簡単になることに加えて、簡単で小型化した構
成とできる。さらに、浴水の流入口(流入管19)と排
出口(管18の浴水排出口18a)が、カートリッジケ
ース3aの底部の開口孔3cで共用されるため、流入管
19と管18の脱着方向が同軸上となり、簡単にカート
リッジ脱着ができる。
【0037】また、本実施形態によれば、浴水は、フィ
ルタ部11の内部から外部へ透過して塵埃等が除去され
るので、フィルタ部10の円周面外面は塵埃等によって
汚れない。それによって、交換時に、ユーザーがフィル
タ部を手で持った場合、円周面の外面を持つこととなる
が、手を汚さずに交換することができる。さらに、フィ
ルタ部10の円周面部に形成された複数の凹部および凸
部によって、フィルタ部の濾過面積が広くできるため、
目詰まりしにくくなる。
【0038】また、本実施形態によれば、浄化部10は
成形された活性炭であり、小型で取扱い易いものとする
ことができる。さらに、活性炭中には粒状の抗菌剤が混
入されているため、活性炭と抗菌剤との間にできる隙間
によって、浄化部10の目詰まりが防止できるととも
に、浴水中の簡易殺菌が可能となる。また、本実施形態
によれば、フィルタ部11からの浴水が、浄化部10の
円筒形の外面から透過するように中間通路21が形成さ
れているので、浄化部10の濾過面積を十分に大きくす
ることができる。
【0039】また、本実施形態によれば、フィルタ部1
1の底面は、底面の孔11dの周囲から孔11dに向か
って高くなっているので、フィルタ部11の円周面内面
に付着した塵埃等が剥がれ落ちても、孔11d周囲に集
まりにくい。そのため、フィルタ部11を引き出した時
に、塵埃等が孔11dから外へ落ちにくくなり、汚れ防
止ができる。
【0040】尚、上記実施形態では、カートリッジ内に
おいてフィルタ部を浄化部よりも上方に設置している
が、交換時のフィルタ部の取り出し方向が下方となって
いる場合は、フィルタ部が浄化部の下方に設置するよう
にすれば、交換操作性においては上記実施形態と同様の
効果が得られる。また、取り出し方向が変わっても、フ
ィルタ部を浄化部よりも、取り出し口側に近い方に設置
すればよい。
【0041】また、循環温浴機ケーシング内に、浴水中
の有機物を凝集析出させる浄化溶液を貯蔵するタンクを
設け、カートリッジの上流の水路管の途中部から浴水内
に、浄化溶液を添加するようにしたものに対しても、本
発明は適用でき、浄化部による浴水の浄化方法は特に限
定されない。また、フィルタ部は、多孔質セラミックを
上記実施形態のフィルタ部と同じような中空円筒形に成
形したものを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における循環温浴機の全体構
成を示す斜視透過図である。
【図2】上記実施形態における循環温浴機のカートリッ
ジ式フィルタ装置(カートリッジ)の断面構成図であ
る。
【図3】上記実施形態における循環温浴機のフィルタ部
の斜視図である。
【図4】上記実施形態のカートリッジの着脱部分の構成
を示す斜視透過図である。
【図5】上記実施形態のカートリッジの着脱部分の構成
を示す断面図である。
【図6】上記実施形態における循環温浴機の浴水の流れ
を示す回路図である。
【符号の説明】
1…浴槽、2…循環温浴機、3…カートリッジ、3a…
カートリッジケース、3b…開口部、3c…開口孔、4
…循環ポンプ、5…ヒータ、10…浄化部、10b…第
2中空部、11…フィルタ部、11b…第1中空部、1
9…流入管、20…中間通路、21…排出通路、30…
蓋。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 39/14 C02F 1/50 510A C02F 1/50 510 520L 520 531E 531 531F 540D 540 550B 550 560B 560 B01D 35/02 J (72)発明者 重田 勇 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソ−内 (72)発明者 柳田 昭 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソ−内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽(1)の浴水を循環して浄化および
    保温する循環温浴機(2)に用いられ、浴水を浄化する
    フィルタ装置(3)であって、 前記循環温浴機(2)に対して脱着可能なカートリッジ
    ケース(3a)を有し、このカートリッジケース(3
    a)内部には、 前記浴槽(1)から浴水が導入され、この浴水中の塵埃
    等を除去するフィルタ部(11)と、 前記フィルタ部(11)にて濾過された浴水を殺菌浄化
    する浄化剤が収納された浄化部(10)とが設けられ、 前記フィルタ部(11)は前記カートリッジケース(3
    a)に対して着脱可能であることを特徴とする循環温浴
    機用カートリッジ式フィルタ装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ部(11)は、前記浄化部
    (10)よりも上方に設置され、前記カートリッジケー
    ス(3a)の上部に形成された開口部(3b)を通して
    脱着可能となっていることを特徴とする請求項1に記載
    の循環温浴機用カートリッジ式フィルタ装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ部(11)は、前記開口部
    (3b)を覆うように設けられる蓋部材(30)を前記
    カートリッジケース(3a)に装着することによって、
    前記蓋部材(30)から押圧を受けて前記カートリッジ
    ケース(3a)に固定されるものであることを特徴とす
    る請求項2に記載の循環温浴機用カートリッジ式フィル
    タ装置。
  4. 【請求項4】 前記カートリッジケース(3a)の底部
    には、開口孔(3c)が形成され、 前記フィルタ部(11)には第1中空部(11b)が形
    成され、 前記浄化部(10)には第2中空部(10b)が形成さ
    れ、 前記第1中空部(11b)、前記第2中空部(10b)
    および前記開口孔(3c)は互いに同軸上に連通して位
    置しており、 前記開口孔(3c)および前記第2中空部(10b)を
    貫通するとともに外周面が前記浄化部(10)の内壁面
    から所定の隙間を有するように配され、前記浴槽(1)
    側からの浴水を前記第1中空部(11b)内に導入する
    流入通路(19)と、 前記フィルタ部(11)および前記浄化部(10)の外
    面側に形成され、前記フィルタ部(11)からの浴水を
    前記浄化部(10)外面へ導く中間通路(20)と、 前記第2中空部(10b)において前記浄化部(10)
    の内周面と前記流入通路(19)との間に形成され、前
    記浄化部(10)を透過した浴水を前記開口孔(3c)
    から前記浴槽(1)側へ戻す排出通路(21)とが設け
    られていることを特徴とする請求項2または3に記載の
    循環温浴機用カートリッジ式フィルタ装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルタ部(11)は、円周面部に
    複数の凹部および凸部が形成された円筒形状を有し、こ
    の円筒形内部が前記第1中空部(11b)であり、 前記流入通路(19)によって前記第1中空部(11
    b)内に導入された浴水が前記円周面部を透過して流れ
    ることを特徴とする請求項4に記載の循環温浴機用カー
    トリッジ式フィルタ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1つに記載
    の循環温浴機用カートリッジ式フィルタ装置と、 浴水を加熱保温するヒータ(5)と、 前記循環温浴機用カートリッジ式フィルタ装置および前
    記ヒータ(5)に浴水を循環させる循環ポンプ(4)と
    を備えていることを特徴とする循環温浴機。
JP9016963A 1997-01-30 1997-01-30 循環温浴機用カートリッジ式フィルタ装置 Pending JPH10216707A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9016963A JPH10216707A (ja) 1997-01-30 1997-01-30 循環温浴機用カートリッジ式フィルタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9016963A JPH10216707A (ja) 1997-01-30 1997-01-30 循環温浴機用カートリッジ式フィルタ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10216707A true JPH10216707A (ja) 1998-08-18

Family

ID=11930766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9016963A Pending JPH10216707A (ja) 1997-01-30 1997-01-30 循環温浴機用カートリッジ式フィルタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10216707A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100491513B1 (ko) * 2002-06-18 2005-05-27 웅진코웨이주식회사 정수기용 복합필터
JP2005342703A (ja) * 2003-08-19 2005-12-15 Osamu Yoshimura リタナブルカートリッジフィルタ
JP2018506419A (ja) * 2015-01-07 2018-03-08 ブリタ ゲーエムベーハー 液体処理カートリッジ、該カートリッジのセット、およびその製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100491513B1 (ko) * 2002-06-18 2005-05-27 웅진코웨이주식회사 정수기용 복합필터
JP2005342703A (ja) * 2003-08-19 2005-12-15 Osamu Yoshimura リタナブルカートリッジフィルタ
JP2018506419A (ja) * 2015-01-07 2018-03-08 ブリタ ゲーエムベーハー 液体処理カートリッジ、該カートリッジのセット、およびその製造方法
US10865125B2 (en) 2015-01-07 2020-12-15 Brita Gmbh Liquid treatment cartridge, set of such cartridges and method of manufacturing it

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2003231002B2 (en) Encapsulated filter cartridge
US5637214A (en) Filter assembly for water treatment apparatus
WO2004052789A2 (en) Filter cartridge for a standalone point of use water purification device
JPH10216707A (ja) 循環温浴機用カートリッジ式フィルタ装置
JPH11128628A (ja) フィルタ目詰検出装置
JPH11253936A (ja) 浄水器
CN217794948U (zh) 一种功能型滤芯、过滤结构、净水器和宠物饮水机
KR20030032269A (ko) 정수기의 산소공급장치
CN215327285U (zh) 水路板及净水机
CN218323018U (zh) 可方便更换空气过滤器的自净化还原清洁智能马桶
CN221432377U (zh) 复合滤芯及净水器
JP2000304311A (ja) 加湿器
CN210313756U (zh) 一种多级复合滤芯
JP2849555B2 (ja) 温水循環処理装置
KR200317263Y1 (ko) 정수기용 필터 카트리지
JPH06246262A (ja) 浄水装置
JPH08290159A (ja) 連続式電解整水装置の殺菌・洗浄方法、その装置及び浄水器
JP4164783B2 (ja) 浄水カートリッジ及びこれを用いた浄水器
JPH1147519A (ja) 風呂用循環式浄化装置
JPH0642955B2 (ja) 浄水装置
JP2988219B2 (ja) 活性炭再生式浄水器
JPH0691989B2 (ja) 浄水器
JP3112136B2 (ja) 活性炭再生式浄水器
KR920007877B1 (ko) 정수기
JP2601806Y2 (ja) 整水器