JP2601806Y2 - 整水器 - Google Patents

整水器

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JP2601806Y2
JP2601806Y2 JP1998009087U JP908798U JP2601806Y2 JP 2601806 Y2 JP2601806 Y2 JP 2601806Y2 JP 1998009087 U JP1998009087 U JP 1998009087U JP 908798 U JP908798 U JP 908798U JP 2601806 Y2 JP2601806 Y2 JP 2601806Y2
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敏夫 黒木
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】本考案は、原水を電気分解し
電解水を得ることのできる整水器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原水を電気分解しアルカリ性水と
酸性水を得ることのできる整水器においては、水道蛇口
に接続し原水流路切替弁を収納するケーシングと、電気
分解槽を収納するケーシングとから成り、後者のケーシ
ングをシンクに載置して使用し、その一般機能として、
定期的に正負の電極に逆電圧をかけて電極に付着した不
純物を除去するようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来、逆電
圧を操作するスイッチは、電気分解槽を収納するケーシ
ング、すなわち使用者から離れた低い位置に逆電スイッ
チが設けられているので、使用者は腰を屈めてスイッチ
を操作しなければならず、手軽に電極を洗浄することが
できなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本考案は、水道蛇
口に接続し原水流路切替弁Bを収納するケーシング10
と、このケーシング10に別途外部から接続され正負の電
極32,33を備える電気分解槽30と、この電気分解槽30か
ら導出されるアルカリ水導出流路40、酸性水流出流路41
を具備する整水器において、上記電気分解槽30に逆電圧
を印加するための逆電圧操作部50を上記ケーシング10に
配設したことにより、水道蛇口の傍、すなわち使用者の
胸元位置の手元側に逆電圧操作部50が位置することにな
り、使用者は簡単に逆洗操作を行うことができる。
【0005】
【実施例】以下、添付図に示す実施例を参照して、本考
案を、具体的に説明する。
【0006】図1は本考案に係る整水器を概念的に示し
ており、本実施例では、浄水器Aの上流側に原水流路切
替弁Bを一体的に接続するとともに、その下流側に、電
気分解整水器Cを着脱自在に接続している。
【0007】即ち、本実施例において、浄水器Aと原水
流路切替弁Bは共通のケーシング10内に一体的に収納さ
れており、電気分解整水器Cは同ケーシング10内の浄水
器Aと外部から着脱自在に接続する。
【0008】以下、具体的構成について説明すると、図
1に示すように、原水流入口11と浄水流出口13とを具備
する浄水器Aは、活性炭12と中空糸膜14を備えて、濾過
機能を有しており、必要に応じて、内部にヒーター(図
示せず)等を設けて加温あるいは加熱殺菌等ができるよ
うに構成されている。ヒーターを付けた場合、活性炭の
再生機能を果たす。
【0009】そして、原水流入口11は、その上流側をな
す流路切替弁15に接続されており、同流路切替弁15の上
流側開口は、安全弁16を介して、原水流路切替弁Bの原
水流出口17に接続されている。
【0010】なお、原水流路切替弁Bは、その原水流入
口1を水道蛇口等の水道水供給部に接続するとともに、
切替ハンドル7の操作によって、同原水流入口1を内部
分離流路2, 3を介して、原水流出口17と原水直接取出
口4とに選択的に接続可能としている。
【0011】また、浄水器Aの浄水流出口13は、その下
流側をなす流路切替弁18に接続されており、一方、同流
路切替弁18は逆洗用流路19によって流路切替弁15と接続
されている。
【0012】さらに、流路切替弁18には浄化水供給口18
a の上流側が接続されており、同浄化水供給口18a の下
流側は浄化水供給流路20の上流側に接続されており、同
浄化水供給流路20の下流側は、浄化水分岐流路21,22 を
介して、それぞれ、後述する電気分解整水器Cの酸性水
槽23とアルカリ性水槽24とに接続されている。
【0013】酸性水槽23に接続した浄化水分岐流路21に
は、供給ポンプ28を介してカルシウム供給タンク29が接
続されている。
【0014】一方、流路切替弁15には逆洗水供給口15a
の上流側が接続されており、同浄化水供給口15a の下流
側は逆洗水供給流路25の上流側に接続されており、同浄
化水供給流路25の下流側は、浄化水分岐流路26,27 を介
して、それぞれ、後述する電気分解整水器Cの酸性水槽
23とアルカリ性水槽24とに接続されている。
【0015】次に、電気分解整水器Cの構成について説
明すると、図1に示すように、電気分解槽30内で隔壁31
によって区画形成されたアルカリ水槽24と酸性水槽23内
に配設した電極32, 33に正負電圧を印加可能な制御装置
Rが配設されている。
【0016】また、図1に示すように、電気分解槽30内
に形成したアルカリ水槽24の上部にはアルカリ水流出口
34を、下部には浄水流入口35,36 をそれぞれ形成し、ま
た、酸性水槽23の上部には酸性水流出口37を、下部には
カルシウム水流入口38,39 をそれぞれ形成している。
【0017】そして、アルカリ水流出口34と酸性水流出
口37には、アルカリ水導出流路40と酸性水流出流路41と
が接続されている。
【0018】アルカリ水導出流路40は、ケーシング10内
に配設したアルカリ水取出流路42に流路接続口42a を介
して接続されており、同アルカリ水取出流路42の下流側
は、流路切替弁43を介して、飲用アルカリ水取出用分岐
流路44と逆洗アルカリ水取出用分離流路45とに選択的に
接続されており、同分離流路45の終端をなす逆洗アルカ
リ水取出口45a は、ケーシング10からわずかに突出した
位置又は内部に押し込んだ位置に配置されている。
【0019】一方、酸性水流出流路41は、ケーシング10
内に同様に配設した酸性水取出流路46に流路接続口46a
を介して接続されており、同酸性水取出流路46の酸性水
取出口46b は、上記した浄水器Aの浄化水供給口18a
や、飲用アルカリ水取出用分岐流路44のアルカリ水取出
口44a から離隔した位置に設けられている。また、酸性
水取出口46b に対しアルカリ水取出口44aは、距離H1
だけ突出した位置に形成されている。
【0020】また、図示した実施例において、上記した
三個の流路切替弁15,18 及び43は、一個の操作ハンドル
50の操作によって同期的に操作可能としており、通常の
浄水動作と逆洗動作とを選択的に行うことができる。
【0021】さらに、図示の実施例におけるその他の構
成について説明すると、51,52 は、それぞれ、浄化水供
給流路20と逆洗水供給流路25とにそれぞれ接続した圧力
スイッチであり、電気分解整水器Cへ供給される浄化水
や逆洗水の流入を検出して、電気分解整水器Cを動作さ
せることができる。また、図2〜図5に、上記した浄水
器Aと、同浄水器Aに電気分解整水器Cを接続した本考
案の具体的構成を、それぞれ示す。
【0022】図示するように、本実施例では、流路切替
弁18,15 は、下部にそれぞれ浄化水供給口18a と逆洗水
供給口15a の上流側を接続した固定筒体60内に中間筒体
61を同心円的に配設して、両筒体60,61 との間に環状流
路62を形成し、同環状流路62を逆洗水取出口15a に連通
し、さらに、中間筒体61内に回転弁体63を回転自在に配
設し、原水流路切替弁Bの原水流出口17に連通した回転
弁体63内の空間64を、原水流入口11と浄化水流出口13の
いずれかに、回転弁体63の回転動作に連動して選択的に
接続可能としている。
【0023】かかる構成によって、操作ハンドル50を回
転することによって、流路切替弁18と流路切替弁15とを
一体的に操作して、図2の示す浄水動作位置と、同浄水
動作位置から一定円周角度回転させた逆洗動作位置とを
取らせることができる。
【0024】また、図2〜図5において、流路切替弁43
は、箱状ケーシング70内を2枚の仕切板71,72 によって
上部室80, 中央室81, 下部室82の三つの隔室に区画し、
仕切壁71,72 にそれぞれ開口73,74 を設け、弁軸75を具
備しかつスプリング76によって上方向に常時付勢された
弁板77によって、上記開口73,74 を弁軸75の軸線方向移
動によって選択的に開閉可能して、中央室81を選択的に
上部室80又は下部室82と連通可能となし、かつ、中央室
81の側壁にはアルカリ水取出流路42を接続するととも
に、上部室80と下部室82の側壁には飲用アルカリ水取出
用分岐流路44と逆洗アルカリ水取出口45とを設けてい
る。
【0025】なお、弁軸75は、操作ハンドル50の回転に
よって、回転弁体63の外周面に設けた板カム83と係合し
て昇降し、弁板77によって開口73,74 を選択的に開閉す
ることができる。
【0026】かかる構成によって、操作ハンドル50の操
作によって、流路切替弁18,15 とともに流路切替弁43も
一体的に操作して、図5の場合も、浄水器Aに電気分解
整水器Cを接続した状態で、浄水動作位置と逆洗動作位
置とをとることができる。
【0027】ついで、上記構成を有する浄水器Aの使用
方法について、図1〜図5を参照して具体的に説明す
る。
【0028】まず、図2に示すように、浄水器Aを単独
で使用する場合について説明する。
【0029】浄水動作の場合は、図2に示す状態に、原
水流路切替弁B及び流路切替弁15,18,43 を位置させ
る。
【0030】その後、原水流入口1に水道蛇口等から流
入した水道水は、安全弁16、流路切替弁15、活性炭12、
中空糸膜14を通して浄化され、その後、浄化水は、流路
切替弁18、浄化水供給口18a を通して外部に取り出すこ
とができる。
【0031】また、浄水器Aの逆洗動作の場合は、図2
に示す状態に、操作ハンドル50を所定円周角度回転し
て、流路切替弁15、18同士を逆洗用流路19を介して連通
させるとともに、流路切替弁43を、アルカリ水取出流路
42が逆洗アルカリ水取出用分岐流路45と接続するように
切り換える。
【0032】その後、原水流入口1に水道蛇口等から流
入した水道水は、安全弁16、流路切替弁15、流路切替弁
18、中空糸膜14、活性炭12を通して中空糸膜14と活性炭
12とを洗浄し、洗浄後の逆洗水を、流路切替弁15を通し
て外部に排出することができる。
【0033】なお、上記したように、浄水器Aを単独で
使用する場合は、図2に示すように、電気分解整水器C
との接続部を構成する、流路接続口42a,アルカリ水取出
口44a,逆洗アルカリ水取出口45a,流路接続口46a,酸性水
取出口46b には、それぞれ、キャップ90を被着させる。
【0034】次に、図5を参照して、浄水器Aに電気分
解整水器Cを接続した状態で使用する場合について説明
する。
【0035】まず、電気分解整水器Cとの接続部を構成
する、流路接続口42a,アルカリ水取出口44a,逆洗アルカ
リ水取出口45a,流路接続口46a,酸性水取出口46b からキ
ャップ90を取り外す。
【0036】図5に示すように、上記した接続部のう
ち、流路接続口42a,流路接続口46a 及び浄化水供給口15
a 及び逆洗水供給口18a に、電気分解整水器Cから導出
した複数の配管20,25,40,41 を接続する。
【0037】一方、原水流路切替弁B及び流路切替弁1
5,18,43を図3に示す状態に位置させる。
【0038】その後、原水流入口1に水道蛇口等から流
入した水道水は、安全弁16、流路切替弁15、活性炭12、
中空糸膜14を通して浄化される。浄化水は、流路切替弁
18、浄化水供給口18a 、浄化水供給流路20を通して、電
気分解整水器Cの酸性水槽23とアルカリ性水槽24とに流
入し、電解作用を受けることになる。
【0039】電解作用によって生成されたアルカリ性水
は、アルカリ水流出口34、アルカリ水導出流路40、アル
カリ水取出流路42、流路切替弁43、アルカリ水取出分岐
流路44、アルカリ水取出口44a を通して飲用アルカリ水
として得ることができる。
【0040】一方、電解作用によって生成された酸性水
は、酸性水流出口37、酸性水流出流路41、酸性水取出流
路46、酸性水取出口46b を通して、外部に排出される。
このように、使用者の手元位置にあるケーシング10から
酸性水を排出できるので、洗顔や殺菌水として酸性水を
利用する際の利便性が向上する。また、原水直接取出口
4より酸性水取出口46bを距離Hだけ下方位置に設けてい
るので、原水と酸性水の認識が容易にできる。
【0041】また、浄水器Aの逆洗動作の場合は、図2
に示す状態に、操作ハンドル50を所定円周角度だけ回転
して、流路切替弁15,18 同士を逆洗用流路19を介して連
通させるとともに、流路切替弁43を、アルカリ水取出流
路42が逆洗アルカリ水取出用分岐流路45と接続するよう
に切り換える。
【0042】その後、原水流入口1に水道蛇口等から流
入した水道水は、安全弁16、流路切替弁15,18 、中空糸
膜14、活性炭12を通して中空糸膜14と活性炭12とを洗浄
し、洗浄後の逆洗水を、流路切替弁15、逆洗水供給流路
25、浄化水分岐流路26、浄化水分岐流路27を通して、電
気分解整水器Cの酸性水槽23とアルカリ性水槽24とに流
入する。
【0043】このとき、通常は、浄化水供給流路20内に
配設した順電圧力スイッチ51を閉成して電解作用を与え
ていたが、流路も逆洗水供給流路25に切り替えること
で、該逆洗水供給流路25内に配設した逆電圧力スイッチ
52が閉成状態となり、+極と−極が逆転し、電極に付着
したスケール等を取り除く逆電解作用を与えることがで
きる。
【0044】その後、アルカリ性水槽24からは、逆電解
作用によって生成された逆洗酸性水が流出する。この逆
洗酸性水は、アルカリ水流出口34、アルカリ水導出流路
40、アルカリ水取出流路42、流路切替弁43、今回は逆洗
酸性水取出用分岐流路としてアルカリ水取出用分岐流路
45、今回は逆洗酸性水取出口として働く逆洗アルカリ水
取出用分岐流路45a を通して外部に排出する。一方、酸
性水槽23からは、逆電解作用によって生成された逆洗ア
ルカリ水が流出する。この逆洗アルカリ水は、酸性水流
出口37、酸性水流出流路41、酸性水取出流路46、酸性水
取出口46b を通して外部に排出する。これら逆洗酸性水
や逆洗アルカリ水の排出口は、浄化水供給口18a やアル
カリ水取出口44a から離れた位置に設け、誤飲を防止し
ている。
【0045】また、飲めない水としての認識手段 (例え
ば、ブザー等) を、浄水器Aもしくは電気分解整水器C
に設けることも考えられる。
【0046】このように、浄水器Aに流路切替弁(流路
切替弁15,18)及び別流路(逆洗水供給流路25)、逆電
解用スイッチ(逆電圧力スイッチ52)を設けることで、
使用者の手元位置にある浄水器Aの逆電圧操作部として
操作ハンドル50の操作のみで、電極に付着したスケー
ル等を取り除く逆電解作用を与えることができるため、
便利である。ここで、順電圧力スイッチ51、逆電圧力ス
イッチ52は、電気分解整水器Cの内部に配設されてい
る。なお、本実施例では、逆電圧操作は回転式として
いるが、当然プッシュ式のものを適用することもでき
る。
【0047】なお、電気分解整水器Cで電解作用を行わ
ずに、浄水器Aからの逆洗水を、電気分解整水器Cを通
した後、外部に排出することもできる。
【0048】
【考案の効果】このように、本考案では、水道蛇口に接
続し原水流路切替弁Bを収納するケーシング10と、この
ケーシング10に別途外部から接続され正負の電極32,33
を備える電気分解槽30と、この電気分解槽30から導出さ
れるアルカリ水導出流路40、酸性水流出流路41を具備す
る整水器において、上記電気分解槽30に逆電圧を印加す
るための逆電圧操作部50を上記ケーシング10に配設した
ことにより、水道蛇口の傍、すなわち使用者の胸元位置
の手元側に逆電圧操作部50が位置することになり、使用
者は簡単に洗浄操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る整水器の概念的構成説明図であ
る。
【図2】電気分解整水器を接続しない状態の浄水器の具
体的構成説明図である。
【図3】流路切替弁の要部拡大説明図である。
【図4】流路切替弁の要部拡大説明図である。
【図5】本考案に係る整水器の具体的構成説明図であ
る。
【符号の説明】
A 浄水器 B 原水流路切替弁 C 電気分解整水器 4 原水直接取出口 10 ケーシング 12 活性炭 14 中空糸膜 15 流路切替弁 40 アルカリ水導出流路 41 酸性水流出流路 42a 流路接続口 44a アルカリ水取出口 45a 逆洗アルカリ水取出口 46a 流路接続口 46b 酸性水取出口 50 逆電圧操作 90 キャップ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道蛇口に接続し原水流路切替弁Bを収
    納するケーシング10と、このケーシング10に別途外部か
    ら接続され正負の電極32,33を備える電気分解槽30と、
    この電気分解槽30から導出されるアルカリ水導出流路4
    0、酸性水流出流路41を具備する整水器において、 上記電気分解槽30に逆電圧を印加するための逆電圧操作
    部50を上記ケーシング10に配設したことを特徴とする整
    水器。
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