JPH10216579A - 塗装ブース - Google Patents

塗装ブース

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JPH10216579A
JPH10216579A JP9022943A JP2294397A JPH10216579A JP H10216579 A JPH10216579 A JP H10216579A JP 9022943 A JP9022943 A JP 9022943A JP 2294397 A JP2294397 A JP 2294397A JP H10216579 A JPH10216579 A JP H10216579A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
air
chamber
filter
booth
Prior art date
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Pending
Application number
JP9022943A
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English (en)
Inventor
Hideya Kinoshita
下 英 也 木
Masanobu Hachitani
谷 昌 宣 蜂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP9022943A priority Critical patent/JPH10216579A/ja
Publication of JPH10216579A publication Critical patent/JPH10216579A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗装室内の空調空気の速度を一定にすると、
被塗装物に対する塗着効率の低下防止と塗料ミストによ
る塗装室側壁の汚れ防止との両方を満足することが難し
いという問題があった。 【解決手段】 上側から給気室1、塗装室2および排気
室3を備えると共に、給気室1と塗装室2の間を天井フ
ィルタ4で仕切り、給気室1から排気室3に向けて塗装
室2内に下方向への空調空気を流す塗装ブースBであっ
て、天井フィルタ4における塗装室2内の被塗装物Cに
対応する部分に、通気性を低下させる空気流調整手段と
しての調整用フィルタ11を設けた塗装ブースB。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の組
立て工程のうちの塗装工程において用いられる塗装ブー
スに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の塗装ブースにおいては、塗装室
の上下に給気室および排気室を設けると共に、塗装室と
給気室の間に天井フィルタを設け、給気室から排気室に
向けて塗装室内に下方向への空調空気を流すことによ
り、塗装室内に飛散した塗料ミストを排出し、塗料ミス
トによる被塗装物への色混り等の不具合や塗装室側壁の
汚れを防止すると共に、塗装室内の空気を衛生的に維持
するようにしている。
【0003】このような塗装ブースとしては、例えば、
昭和55年4月20日に山海堂が発行した『自動車工学
全書・第19巻・自動車の製造方法』の第205頁およ
び第206頁に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うな従来の塗装ブースにあっては、塗装室全体に一定速
度の空調空気を流すようにしていたため、例えば空調空
気の流速を高く設定すると、塗料ミストによる塗装室側
壁の汚れ防止の効果は高まるものの、被塗装物に対して
噴射した塗料粒子の一部が空調空気に押し流されて塗着
効率が低下することがあり、空調空気の流速を低く設定
すればその逆が生じる恐れがあるという不具合があり、
このような不具合を解決することが課題であった。
【0005】また、従来にあっては、塗装室の天井部分
に格子状のフレームを設け、部分的に空調空気の流速を
高めるフィルタ装置を設けたものもあったが、この場
合、全体構造が複雑になると共に、フィルタ取付け部分
による空調エネルギの無駄や気流の乱れが生じることが
あるという問題があった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記従来の課題に着目して成
されたもので、構造が簡単であって、空調エネルギの無
駄や気流の乱れを発生させることなく、被塗装物に対す
る塗着効率の低下の防止と、塗料ミストによる塗装室側
壁の汚れの防止との両方を満足することができる塗装ブ
ースを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる塗装ブー
スは、請求項1として、上側から給気室、塗装室および
排気室を備えると共に、給気室と塗装室の間を天井フィ
ルタで仕切り、給気室から排気室に向けて塗装室内に下
方向への空調空気を流す塗装ブースであって、天井フィ
ルタにおける塗装室内の被塗装物に対応する部分に、通
気性を低下させる空気流調整手段を設けた構成とし、請
求項2として、空気流調整手段が、天井フィルタに重ね
合せた調整用フィルタである構成としており、上記の構
成を課題を解決するための手段としている。
【0008】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる塗装ブースで
は、給気室から各フィルタを通して塗装室に空調空気が
供給され、この空調空気が塗装室において下方向に流れ
ることにより、塗装室内の塗料ミストを排気室へと押し
流すこととなり、この際、給気室と塗装室の間を仕切る
天井フィルタにおいて、塗装室内の被塗装物に対応する
部分に通気性を低下させる空気流調整手段が設けてあ
り、被塗装物に対する空調空気が空気流調整手段を通し
て塗装室に供給されるので、被塗装物に対する空調空気
の流速がその他の部分よりも遅くなり、これにより、塗
料ミストを良好に排出すると共に、被塗装物に対して噴
射した塗料粒子が空調空気に押し流されないようにす
る。
【0009】本発明の請求項2に係わる塗装ブースで
は、空気流調整手段として、天井フィルタに重ね合せた
調整用フィルタを用いているので、構造がより一層簡単
なものになる。
【0010】
【発明の効果】本発明の請求項1に係わる塗装ブースに
よれば、空気流調整手段により、塗装室内の被塗装物に
対する空調空気の流速を他の部分よりも低くすることか
ら、空調エネルギの無駄や気流の乱れが生じることがな
い簡単な構造であるうえに、低速の空気流により、被塗
装物に対して噴射した塗料粒子が空調空気に押し流され
るような事態を防ぎ、被塗装物に対する塗着効率の低下
を防止することができると共に、高速の空気流により、
塗料ミストによる塗装室側壁の汚れを防止することがで
きる。
【0011】本発明の請求項2に係わる塗装ブースによ
れば、請求項1と同様の効果を得ることができるうえ
に、空気流調整手段として、天井フィルタに重ね合せた
調整用フィルタを採用したことから、構造をきわめて簡
単なものにすることができ、既存のブースを大幅に改造
するような必要もなく、製作費用が安価であるなどの利
点を有するほか、調整用フィルタの厚さや粗密の度合な
どを選択することによって流速の調整などに容易に対処
することができる。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明に係わる塗装
ブースの一実施例を説明する。
【0013】図1に示す塗装ブースBは、自動車の組立
て工程における塗装工程で用いられるものであって、上
側から給気室1、塗装室2および排気室3を備えると共
に、給気室1と塗装室2の間を天井フィルタ4で仕切っ
た構成を備えている。
【0014】給気室1には、図外の空調機からの給気ダ
クト5が接続してあり、空調機により清浄化された空調
空気が供給される。塗装室2と排気室3の間には、すの
こ状の床6が設けてあって、床6には、被塗装物である
車体Cを搬送するコンベア7が敷設してある。また、塗
装室2には、車体Cに向けて複数の塗装ガン8が所定の
配置で設けてある。排気室3には、塗装室2から流入し
た塗料ミストを洗浄水とともに流す一対の傾斜板9が設
けてあると共に、図外の排気装置に通じる排気ダクト1
0が接続してある。
【0015】塗装室2の天井部分には、例えば金網類を
張り付けた格子状のフレームが固定してあって、このフ
レームの上側一面に天井フィルタ4が設けてある。天井
フィルタ4は、例えば、合成樹脂製の繊維を合成樹脂製
のネットに収容してマット状に成形したものである。
【0016】そして、天井フィルタ4には、塗装室2内
の車体Cに対応する部分に、空調空気の通気性を低下さ
せる空気流調整手段としての調整用フィルタ11が同天
井フィルタ4の上面に重ね合せた状態で設けてある。
【0017】調整用フィルタ11は、例えば、天井フィ
ルタ4と同様に合成樹脂製の繊維を合成樹脂製のネット
に収容してマット状に成形したものであって、要求され
る通気性に対応して、天井フィルタ4と同じもの、ある
いは通気性を左右する粗密の度合や厚さが異なるものを
用いることができる。この調整用フィルタ11は、車体
Cの平面寸法に対して一回り大きい寸法に成形してあ
る。
【0018】上記の構成を備えた塗装ブースBは、天井
フィルタ4に調整用フィルタ11を重ね合せた構成であ
るから、既存の部分を改造する必要がほとんどなく、構
造がきわめて簡単なものになっている。そして、当該塗
装ブースBでは、空調機から給気ダクト5を通して給気
室1に送られた空調空気が各フィルタ4,11を通して
塗装室2に供給され、この空調空気が塗装室2において
下方向に流れることにより、塗装室2内の塗料ミストを
排気室3へと押し流す。
【0019】このとき、塗装ブースBでは、空気流調整
手段として調整用フィルタ11を用いており、車体Cに
対する空調空気A1が調整用フィルタ11を通して塗装
室1に供給されるので、車体Cに対する空調空気A1の
流速がその他の部分の空調空気A2よりも遅くなり、車
体Cに対して塗装ガン8から噴射した塗料粒子Pが空調
空気A1に押し流されないようにする。
【0020】これにより、当該塗装ブースBでは、天井
フィルタ4および調整用フィルタ11を通した低速の調
整空気A1により、車体Cへの塗着効率の低下を生じさ
せることなく塗料ミストを良好に排出すると共に、天井
フィルタ4のみを通した高速の空調空気A2により、車
体C以外に対応する空間の塗料ミストを確実に排出し
て、塗料ミストによる塗装室2の側壁の汚損を防止して
いる。また、調整用フィルタ11における構造が簡単で
あるため、空調エネルギの無駄や気流の乱れが生じるよ
うな心配もない。
【0021】なお、具体的には、例えば静電塗装を行う
場合、車体Cに対する空調空気A1の流速は0.2〜
0.4m/sec程度とし、それ以外における空調空気
A2の流速は0.4〜0.6m/sec程度とする。
【0022】上記の各フィルタ4,11を備えた塗装ブ
ースBにおいて、試験的に塗装を行った。
【0023】天井フィルタ4は、ポリエチレンおよびポ
リプロピレンの繊維をポリエチレン製のネットに収容し
たものであって、重量は288g/m、厚みは19m
m、濾過性能における初期圧力損失は4.5mmH
である。他方、調整用フィルタ11は、ポリアミドおよ
びポリエステルの繊維をポリアクリル酸エステル系の接
着剤を用いて不織布状に成形したものであって、目付は
190g/m、厚みは2.3±0.3mm、濾過性能
における初期圧力損失は3.5mmHOである。
【0024】塗装条件としては、カップ状の回転噴霧頭
を備えたいわゆるベルガンを用いた静電塗装を行うこと
とし、ベルガンは固定であり、被塗装物は475×37
5mmのアルミニウム箔であり、被塗装物を搬送するコ
ンベアのスピードは3000mm/minである。塗料
としては、非揮発性成分(塗着NV値)が37.4%
で、比重が0.96g/cmのクリア塗装用の塗料を用
い、吐出量を220cc/minとし、さらに、被塗装
物とベルガンとの距離を300mmとし、噴霧パターン
幅を400mmとした。なお、塗装室2は、室温25
℃、湿度85%である。
【0025】そして、天井フィルタ4および調整用フィ
ルタ11を通過した空調空気の流速を異ならせて塗装を
行い、被塗装物における塗着効率(%)を求めた。その
結果を図2および以下の表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】図2および表から明らかなように、天井フ
ィルタ4および調整用フィルタ11を用いてブース内風
速を0.2〜0.4m/secとしたときに、85%以
上の高い塗着効率が得られることを確認した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる塗装ブースの一実施例を説明す
る断面説明図である。
【図2】塗装ブース内における空調空気の速度と被塗装
物における塗着効率との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
B 塗装ブース C 車体(被塗装物) 1 給気室 2 塗装室 3 排気室 4 天井フィルタ 11 調整用フィルタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上側から給気室、塗装室および排気室を
    備えると共に、給気室と塗装室の間を天井フィルタで仕
    切り、給気室から排気室に向けて塗装室内に下方向への
    空調空気を流す塗装ブースであって、天井フィルタにお
    ける塗装室内の被塗装物に対応する部分に、通気性を低
    下させる空気流調整手段を設けたことを特徴とする塗装
    ブース。
  2. 【請求項2】 空気流調整手段が、天井フィルタに重ね
    合せた調整用フィルタであることを特徴とする請求項1
    に記載の塗装ブース。
JP9022943A 1997-02-05 1997-02-05 塗装ブース Pending JPH10216579A (ja)

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JP9022943A JPH10216579A (ja) 1997-02-05 1997-02-05 塗装ブース

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JP9022943A JPH10216579A (ja) 1997-02-05 1997-02-05 塗装ブース

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JP (1) JPH10216579A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103608124A (zh) * 2011-07-27 2014-02-26 艾森曼股份公司 用于分离过喷物的方法和装置以及具有该装置的设备
WO2017122383A1 (ja) * 2016-01-13 2017-07-20 トリニティ工業株式会社 塗装ブース

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103608124A (zh) * 2011-07-27 2014-02-26 艾森曼股份公司 用于分离过喷物的方法和装置以及具有该装置的设备
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