JP3092437B2 - 塗装ブース - Google Patents

塗装ブース

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JP3092437B2
JP3092437B2 JP06033946A JP3394694A JP3092437B2 JP 3092437 B2 JP3092437 B2 JP 3092437B2 JP 06033946 A JP06033946 A JP 06033946A JP 3394694 A JP3394694 A JP 3394694A JP 3092437 B2 JP3092437 B2 JP 3092437B2
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air
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conditioned air
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錠二 伊藤
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B14/00Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material
    • B05B14/40Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material for use in spray booths
    • B05B14/46Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material for use in spray booths by washing the air charged with excess material
    • B05B14/468Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material for use in spray booths by washing the air charged with excess material with scrubbing means arranged below the booth floor

Landscapes

  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装室内を調和空気に
よって強制換気する塗装ブースに関し、とくに塗装室内
における調和空気の流速を均一することが可能な塗装ブ
ースの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のボデーの塗装は、ボデーを搬送
するコンベアが敷設された塗装ブース内で行われてお
り、塗装ブースの塗装室内は塗装品質を一定に保つため
空調されている。塗装ブースの空調に関する先行技術と
して、たとえば特開平4−247253号公報が知られ
ている。本公報の塗装ブースにおいては、給気ダクトか
ら動圧室に流入した調和空気は、バッグフィルタを介し
て下方に位置する静圧室に供給される。静圧室に流入し
た調和空気は、静圧室の下部に位置する天井フィルタを
介してさらに下方の塗装室に供給される。
【0003】上記公報の塗装ブースは、動圧室および静
圧室が重なっており、バッググフィルタも下向きに吊り
下げられているので、塗装ブースの高さが高くなる。し
たがって、塗装ブースが設置される建物の高さが低い場
合は、上記公報の塗装ブースを採用することが困難とな
り、図11に示す高さの低い塗装ブースが採用されてい
る。
【0004】図11は、高さを低く抑えた塗装ブースの
一例を示している。塗装ブース1は、給気室2、塗装室
3、排気室4を有している。給気室2は、塗装室3の上
方に位置しており、外側面に給気ダクト5が設けられて
いる。給気ダクト5からの調和空気Aは、バッググフィ
ルタ6を介して給気室2に供給されるようになってい
る。給気室内2に流入した調和空気Aは、給気室2の下
部に位置する天井フィルタ7を介して塗装室3内に供給
される。天井フィルタ7から塗装室3内に供給された調
和空気Aは、すのこ状の足場8を介して排気室4に排出
されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
の塗装ブースにおいては、給気室2に対してバッグフィ
ルタ6からの調和空気Aの吹き出しが一方向であるた
め、バッグフィルタ6から吹き出された調和空気Aが天
井フィルタ7との衝突あるいは、給気室の側面への衝突
によって舞い上がり、逆方向の上昇流を発生させる。そ
のため、天井フィルタ7から塗装室2に吹き出す調和空
気Aの流速が場所によって異なり、調和空気Aの最小の
流速を保証しようとすると他の部位での流速が大とな
り、それだけ余分の調和空気が必要となる。この問題
は、上方からのみ調和空気を吹き出す上記公報の塗装ブ
ースにも言えることである。
【0006】従来の塗装ブースでは、塗装室内における
調和空気Aの流速は、たとえば0.3m/secに設定
されているが、実際には0.3〜0.5m/sec程度
のバラツキが存在し、約30%の調和空気Aが塗装室内
に過剰に供給されている。したがって、空調エネルギが
それだけ必要となり、空調エネルギの低減が望まれる。
【0007】本発明は、塗装室内に供給される調和空気
の流速を均一化し、調和空気の過剰供給に起因する空調
エネルギを低減することが可能な塗装ブースを提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係る塗装ブースは、つぎのように構成され
る。 (1) 塗装室の上方に位置する給気室の側面に給気ダ
クトを設け、該給気ダクトから給気室内に供給された調
和空気を給気室の下部に位置する天井フィルタを介して
塗装室内に供給する塗装ブースにおいて、前記給気室内
に、一端が前記給気ダクトに接続され他端が給気室の給
気ダクトと反対側の側面近傍まで延びる袋状の通気性抵
抗体を、複数、間隔をもって横並びに水平に配置し、前
記通気性抵抗体の上側に給気室の天井面を位置させた
とを特徴とする塗装ブース。 (2) 通気性抵抗体の内面側に、通気性抵抗体内を流
れる調和空気の流速をほぼ一定とするために、通気性抵
抗体内の調和空気の流れ方向に互いに間隔をおいて複数
絞りが設けられており、該絞りの流路断面積は下流ほ
ど小とされている(1)記載の塗装ブース。 (3) 通気性抵抗体が下流側にいくにつれて漸次細く
なる(1)記載の塗装ブース。 (4) 通気性抵抗体の外周に、該通気性抵抗体が風圧
によって外方へ変形するのを抑制する規制枠を設けた
(1)記載の塗装ブース。 (5) 通気性抵抗体が風圧により変形しにくい硬質材
料から構成されている(1)記載の塗装ブース。
【0009】
【作用】上記(1)の塗装ブースにおいては、給気室内
に、給気室内の一方の側面から他方の側面近傍まで延び
る通気性抵抗体を、複数、間隔をもって横並びに水平に
配置し、前記通気性抵抗体の上側に給気室の天井面を位
置させたので、通気性抵抗体の上面から吹き出された調
和空気は、給気室の天井面に一旦衝突して下降流とな
り、この下降流は、通気性抵抗体の両側面から吹き出さ
れた水平流を押し下げて天井フィルタの方向に向かわ
せ、通気性抵抗体の下面から吹き出された調和空気は、
そのまま天井フィルタに向って流れ、天井フィルタを通
過する際の調和空気はどの部分でも垂直下降流となり、
塗装室内における調和空気の流速の均一化が図れる。上
記(2)の塗装ブースにおいては、通気性抵抗体の内面
側には、通気性抵抗体内を流れる調和空気の流速をほぼ
一定とするために、通気性抵抗体内の調和空気の流れ方
向に互いに間隔を複数の絞りが設けられており、絞りの
流路断面積は下流ほど小とされているので、塗装ブース
の幅方向の長さが長い場合でも、通気性抵抗体から給気
室内に吹き出される調和空気の流速が均一となり、塗装
室内における調和空気の流速の均一化が図れる。上記
(3)の塗装ブースにおいては、通気性抵抗体が下流側
にいくにつれて漸次細くなるので、上記(2)と同様に
塗装ブースの幅方向の長さが長い場合でも、通気性抵抗
体から給気室内に吹き出される調和空気の流速を均一化
することが可能となる。上記(4)の塗装ブースにおい
ては、通気性抵抗体の外周に規制枠が設けられるので、
塵埃による目詰りによって通気性抵抗体の通気抵抗が増
加した場合でも、通気性抵抗体が風圧によって外方へ変
形するのを抑制することが可能となる。そのため、通気
性抵抗体を長期にわたりほぼ初期の形状に維持すること
ができ、通気性抵抗体から流出する調和空気は均一に分
散される。上記(5)の塗装ブースにおいては、通気性
抵抗体が硬質材料から構成されるので、通気性抵抗体は
風圧によって変形しにくくなる。そのため、上記(4)
と同様に通気性抵抗体は長期にわたりほぼ初期の形状を
維持することが可能となる。
【0010】
【実施例】図1ないし図7は本発明の第1実施例を示し
ており、図8は第2実施例、図10は第3実施例を示し
ている。はじめに、各実施例にわたって共通な構成、作
用を第1実施例の図1ないし図3を参照して説明する。
ただし、共通構成部分には各実施例にわたって同一符号
の使用している。 第1実施例 図1ないし図7において、20は車両ボデーの塗装作業
を行う塗装ブースを示している。塗装ブース20は、塗
装ブース20が設置される建物との関係から高さが低く
抑えられた構造となっている。塗装ブース20は、給気
室21、塗装室22、排気室23を有している。
【0011】給気室21は、塗装ブース20の頂部に位
置している。給気室21の直下には、塗装室22が位置
している。塗装室22内には、被塗装物としての車両ボ
デー15を搬送するための搬送コンベア25が敷設され
ている。搬送コンベア25は、塗装室22の足場26の
中央に位置している。塗装室22内には、給気室21か
らの調和空気Aが供給されており、塗装室22内に供給
された調和空気Aはすのこ状の足場26を介して排気室
23に排出されるようになっている。排気室23には、
塗装室22内で捕捉された塗料ミストをウォータカーテ
ンで回収するスクラバ27が設けられている。スクラバ
27を通過した調和空気Aは、排気ダクト28を介して
外部に排出されるようになっている。
【0012】塗装室22の上方に設けられている給気室
22の側面22aには、給気ダクト31が取付けられて
いる。給気ダクト31は、図示されない空調機に接続さ
れている。給気室21内には、通気性抵抗体32が配置
されている。通気性抵抗体32の一端は、給気ダクト3
1の接続されている。通気性抵抗体32の他端は、給気
室22の給気ダクト31と反対側の側面22b近傍まで
延びている。
【0013】通気性抵抗体32は、繊維状の合成樹脂を
積層した不織布を利用した布袋や、ガラス繊維からなる
布袋あるいは金属体のメッシュ袋等から構成されてい
る。本実施例の通気性抵抗体32は不織布製であり、5
〜20μ程度の微小な異物を捕捉することが可能となっ
ている。通気抵抗体32は、支持具33を介して給気室
22の天井面22cに吊り下げられている。図3に示す
ように、給気室21内には、所定の間隔をもって複数の
通気抵抗体32が横並びに配置されている。
【0014】図2に示すように、通気抵抗体32に調和
空気Aを供給する給気ダクト31は、下流側にいくにつ
れて先細りとなっている。これにより、給気ダクト31
から各通気性抵抗体32に流入する調和空気Aの流速
は、ほぼ一定となっている。通気性抵抗体32の内面側
には、通気性抵抗体32内を流れる調和空気Aの流速を
ほぼ一定とする板状の絞り35が複数設けられている。
絞り35の中央部には、調和空気Aが通過する通路35
aが形成されている。
【0015】各絞り35の通路35aの流路断面積は、
取付け位置によって異なっている。通路35aの流路断
面積は、下流側に配置される絞り35ほど小に設定され
ている。これにより、通気性抵抗体32内を通過する調
和空気Aの流速がどの部位でもほぼ一定となり、通気性
抵抗体32の上流部と下流部から吹き出す調和空気Aの
流速がほぼ同じとなっている。通気性抵抗体32の下流
端は閉塞されており、通気性抵抗体32内の調和空気A
は、通気性抵抗体32の4面(上面、下面、両側面)か
ら垂直方向に吹き出すようになっている。
【0016】給気室22の下部には、天井フィルタ40
が設けられている。天井フィルタ40は、塗装室22の
天井を構成している。通気性抵抗体32から給気室22
内に吹き出された調和空気Aは、マット状の天井フィル
タ40を介して塗装室22内に供給されるようになって
いる。天井フィルタ40は、通気性抵抗体32から吹き
出された調和空気Aに混在しているダストを最終的に捕
捉する機能と、調和空気Aを塗装室22内に分散させて
供給する機能を有している。
【0017】つぎに、第1実施例における塗装ブースの
作用について説明する。図示されない空調機によって温
度および湿度が調整された調和空気Aは、給気ダクト3
1を介して通気性抵抗体32に流入する。ここで、給気
ダクト31は、下流にいくにしたがって先細りとなって
いるので、給気ダクト31から各通気性抵抗体32に流
入する調和空気Aの流速はほぼ一定となる。
【0018】各通気性抵抗体32は、給気室21に水平
方向に吹き流しのような状態で配置されているので、各
通気性抵抗体32内に流入した調和空気Aは、通気性抵
抗体32の奥まで流れ込む。通気性抵抗体32内には、
流路断面積の異なる絞り35が複数設けられているの
で、通気性抵抗体32内に流入した調和空気Aの流速
は、長手方向のいずれの部位においてもほぼ一定とな
る。したがって、通気性抵抗体32から給気室22内に
吹き出される調和空気Aの流速は、通気性抵抗体32の
全ての部位でほぼ同じとなる。
【0019】図3は、通気性抵抗体32から吹き出され
る調和空気Aの流れを示している。図3に示すように、
通気性抵抗体32の上面32aから吹き出された調和空
気Aは、給気室22の天井面22cに一旦衝突し、下降
流となる。この下降流A1 は、通気性抵抗体32の両側
面32bから吹き出された水平流A2 を押し下げ、水平
流A2 を天井フィルタ40の方向に向かわせる。通気性
抵抗体32の下面32cから吹き出された調和空気A
は、そのまま天井フィルタ40に向って流れる。
【0020】このように、給気室22の天井フィルタ4
0の近傍では、調和空気Aは天井フィルタ40に向って
流れる垂直の下降流となり、かつ通気性抵抗体32から
吹き出される調和空気Aの流速は、全ての部位でほぼ同
一となるので、天井フィルタ40を通過する調和空気A
の流速がどの部分でもほぼ同じとなり、塗装室22内に
おける調和空気Aの流速が均一化される。したがって、
塗装室内の調和空気の流速の高い領域が解消される分だ
け、調和空気の過剰供給を防止することが可能となり、
結果的に空調エネルギを低減することができる。
【0021】図3および図4では、通気性抵抗体32の
断面形状を四角形としたが、図5の通気性抵抗体32に
示すように、たとえば断面形状を円形とした構成でも通
気性抵抗体32から吹き出す調和空気Aの流れは、図3
とほぼ同様になり、同様の効果が得られる。また、図6
および図7のように通気性抵抗体32を下流にいくにつ
れて漸次細くした場合でも、通気性抵抗体32から給気
室22内に吹き出される調和空気Aの流速が均一とな
り、絞り35を設けたのと同様な効果が得られる。
【0022】第2実施例 図8は、本発明の第2実施例を示している。第1実施例
では、第2実施例との共通な構成および作用を説明した
ので、ここでは第2実施例に特有な構成、作用のみを説
明する。
【0023】給気室21内の通気性抵抗体32が塵埃除
去を兼ねたバッグフィルタのように柔軟性のある材質の
場合は、通気性抵抗体32を長期にわたって使用する
と、通気性抵抗体32の目詰りによって通気抵抗が大き
くなり、図9に示すように通気性抵抗体32は外方に変
形する。そのため、調和空気Aの動圧が先端の膨らみ部
に集中することになり、均一な分散ができなくなること
から、塗装室22内での調和空気Aの流速のバラツキが
大きくなる。そこで、本実施例では通気性抵抗体32の
外周に、通気性抵抗体32が風圧によって外方に変形す
るのを抑制する規制枠50が設けている。図8は、規制
枠50の一例を示すものであり、図6の通気性抵抗体3
2に適用されるものである。
【0024】規制枠50は、通気性抵抗体32に対して
相似形となっている。規制枠50は、上梁51、下梁5
2、支柱53、横梁54から構成されている。上梁51
は、通気性抵抗体32の上面側の辺に沿って延びてお
り、下梁52は通気性抵抗体32の下面側の辺に沿って
延びている。各上梁51は、所定の間隔で配置された複
数の横梁54を介して連結されている。各下梁52も所
定の間隔で配置された複数の横梁54を介して連結され
ている。左側の上梁51および下梁52は、横梁54と
同一間隔で配置された複数の支柱53を介して連結され
ている。右側の上梁51および下梁52も、同様に横梁
54と同一間隔で配置された複数の支柱53を介して連
結されている。
【0025】通気性抵抗体32は、規制枠50の内側に
ほとんど隙間なく嵌め込まれている。規制枠50は、支
持具33を介して給気室22の天井面22cに吊り下げ
られている。通気性抵抗体32は、図示しない複数の固
定手段により規制枠50に保持されている。通気性抵抗
体32と規制枠50は、一体で交換可能となっている。
規制枠50の各部材は、金属部材で構成してもよいが、
合成樹脂(プラスチック)から構成するのが望ましい。
これは、通気性抵抗体32をバッグフィルタのような繊
維状の合成樹脂を積層した不織布から構成した場合は、
通気性抵抗体32と規制枠50とを一体で焼却廃棄する
ことが可能となるからである。
【0026】つぎに、第2実施例における作用について
説明する。通気性抵抗体32が塵埃除去を兼ねるバッグ
フィルタの場合は、通気抵抗体32の長期にわたる使用
により通気性抵抗体32が目詰りし、通気抵抗が大きく
なる。これにより、通気性抵抗体32は風圧によって外
方に変形しようとするが、通気性抵抗体32の外周に
は、規制枠50が設けられているので、通気性抵抗体3
2の外方への変形が抑制される。そのため、通気性抵抗
体32を長期にわたりほぼ初期の形状を維持することが
でき、通気性抵抗体32から流出する調和空気Aは均一
に分散される。したがって、天井フィルタ40を通過す
る調和空気Aの流速がどの部分でもほぼ同じとなり、塗
装室22内における調和空気Aの流速が長期にわたり均
一化される。
【0027】第3実施例 図10に示す通気性抵抗体60は、風圧に変形しにくい
硬質材料から構成されている。本実施例では、通気性抵
抗体60は金属板から構成されている。通気性抵抗体6
0は、平面形状が三角形となっており、下流側にいくに
つれて先細りとなっている。金属板からなる通気性抵抗
体60には、無数の小孔62が形成されている。通気性
抵抗体32は、流入する調和空気Aの風圧に対し剛性が
大となっている。通気性抵抗体60は、風圧に対する剛
性が大であれば、金属板に限定されるものではなく、曲
げ剛性の高い金網等であってもよい。
【0028】このように構成された第3実施例において
は、通気性抵抗体60内に流入した調和空気Aは、多数
の小孔62を介して給気室21側に排出される。通気性
抵抗体60は、硬質材料から構成され風圧に対する剛性
が高いので、長期にわたる使用により通気抵抗が増大し
た場合でも、通気性抵抗体60の風圧による変形が抑制
され、第2実施例と同様に通気性抵抗体60から流出す
る調和空気は均一に分散される。また、第2実施例のよ
うな規制枠50が不要となるので、塗装ブース20の構
成が簡素化される。
【0029】
【発明の効果】(1)請求項1の塗装ブースによれば
給気室内に、給気室内の一方の側面から他方の側面近傍
まで延びる通気性抵抗体を、複数、間隔をもって横並び
に水平に配置し、前記通気性抵抗体の上側に給気室の天
井面を位置させたので、通気性抵抗体の上面から吹き出
された調和空気は、給気室の天井面に一旦衝突して下降
流となり、この下降流は、通気性抵抗体の両側面から吹
き出された水平流を押し下げて天井フィルタの方向に向
かわせ、通気性抵抗体の下面から吹き出された調和空気
は、そのまま天井フィルタに向って流れ、天井フィルタ
を通過する際の調和空気はどの部分でも垂直下降流とな
り、塗装室内における調和空気の流速を均一化すること
ができる。したがって、過大な流速に起因する調和空気
の過剰供給が防止でき、空調エネルギを低減することが
できる。 (2)請求項2の塗装ブースによれば、通気性抵抗体の
内面側に、通気性抵抗体内を流れる調和空気の流速をほ
ぼ一定とするために、通気性抵抗体内の調和空気の流れ
方向に互いに間隔をおいて複数の絞りを設け、絞りの流
路断面積は下流ほど小としたので、塗装ブースの幅が長
い場合でも、通気性抵抗体から給気室内に吹き出される
調和空気の流速を均一化することができ、塗装室内にお
ける調和空気の流速を均一化することができる。 (3)請求項3の塗装ブースによれば、通気性抵抗体を
下流側にいくにつれて漸次細くしたので、請求項2と同
様に塗装ブースの幅が長い場合でも給気室内に吹き出さ
れる調和空気の流速を均一化することができる。これに
より、塗装室内における調和空気の流速を均一化するこ
とができる。 (4)請求項4の塗装ブースによれば、通気性抵抗体の
外周に規制枠を設けるようにしたので、たとえば塵埃に
よる目詰りによって通気性抵抗体の通気抵抗が増加した
場合でも、通気性抵抗体が風圧によって外方へ変形する
のを抑制することができる。これにより、通気性抵抗体
を長期にわたりほぼ初期の形状に維持することができ、
通気性抵抗体から流出する調和空気を均一に分散させる
ことができる。したがって、塗装室内における調和空気
の流速を長期間にわたり均一化することができる。ま
た、通気抵抗体の変形が抑制されることにより、通気抵
抗体内で動圧分散が改善され、通気抵抗体の初期圧力損
失を小さくすることができる。したがって、調和空気を
供給するための電気エネルギーを節約することができる
とともに、通気抵抗体の交換周期を長くすることが可能
となる。 (5)請求項5の塗装ブースによれば、通気性抵抗体を
風圧により変形しにくい硬質材料から構成したので、請
求項4と同様に通気性抵抗体を長期にわたりほぼ初期の
形状に維持することができる。したがって、請求項4と
同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る塗装ブースの概略構
成図である。
【図2】図1のX−X線に沿う断面図である。
【図3】図1のY−Y線に沿う断面図である。
【図4】図1の通気性抵抗体の斜視図である。
【図5】図3の変形例を示す断面図である。
【図6】図4の変形例を示す斜視図である。
【図7】図4の別の変形例を示す斜視図である。
【図8】本発明の第2実施例に係る塗装ブースにおける
通気性抵抗体および規制枠の斜視図である。
【図9】図8の規制枠を使用しない場合の風圧による通
気性抵抗体の変形状態を示す斜視図である。
【図10】本発明の第3実施例に係る塗装ブースにおけ
る通気性抵抗体の斜視図である。
【図11】従来の塗装ブースの一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
20 塗装ブース 21 給気室 22 塗装室 23 排気室 31 給気ダクト 32 通気性抵抗体 35 絞り 40 天井フィルタ 50 規制枠 60 通気性抵抗体 A 調和空気
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−247253(JP,A) 実開 昭57−2114(JP,U) 実開 昭58−31017(JP,U) 実開 昭59−158424(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 15/12 B01D 29/13 B01D 46/02 - 46/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装室の上方に位置する給気室の側面に
    給気ダクトを設け、該給気ダクトから給気室内に供給さ
    れた調和空気を給気室の下部に位置する天井フィルタを
    介して塗装室内に供給する塗装ブースにおいて、前記給
    気室内に、一端が前記給気ダクトに接続され他端が給気
    室の給気ダクトと反対側の側面近傍まで延びる袋状の通
    気性抵抗体を、複数、間隔をもって横並びに水平に配置
    し、前記通気性抵抗体の上側に給気室の天井面を位置さ
    せたことを特徴とする塗装ブース。
  2. 【請求項2】 通気性抵抗体の内面側に、通気性抵抗体
    内を流れる調和空気の流速をほぼ一定とするために、通
    気性抵抗体内の調和空気の流れ方向に互いに間隔をおい
    て複数の絞りが設けられており、該絞りの流路断面積は
    下流ほど小とされている請求項1記載の塗装ブース。
  3. 【請求項3】 通気性抵抗体が下流側にいくにつれて漸
    次細くなる請求項1記載の塗装ブース。
  4. 【請求項4】 通気性抵抗体の外周に、該通気性抵抗体
    が風圧によって外方へ変形するのを抑制する規制枠を設
    けた請求項1記載の塗装ブース。
  5. 【請求項5】 通気性抵抗体が風圧により変形しにくい
    硬質材料から構成されている請求項1記載の塗装ブー
    ス。
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