JPH10216314A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH10216314A
JPH10216314A JP10088121A JP8812198A JPH10216314A JP H10216314 A JPH10216314 A JP H10216314A JP 10088121 A JP10088121 A JP 10088121A JP 8812198 A JP8812198 A JP 8812198A JP H10216314 A JPH10216314 A JP H10216314A
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弾球遊技が単調とならず、遊技者の興趣を十
分に満たすことができる弾球遊技機を提供する。 【構成】 可変表示装置80の縦横に3列ずつ配列され
る可変表示器において、大当りとなる表示が水平の3つ
の有効ラインと斜めの2つの有効ラインのうちのどの有
効ラインで表示されたかによって、大当りとなったとき
に可変入賞球装置91の開閉板93の継続回数を異なら
せるように制御されるので、遊技が単調とならず、遊技
者の興趣を十分に引き付けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、複数の表示態様
を表示可能な可変表示装置が、特定表示態様を表示した
ときに特定遊技状態となって所定価値付与手段を所定の
規制条件で駆動制御する弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の表示態様を表示可能な可変
表示装置が予め定められた特定表示態様を表示したとき
に特定遊技状態と判定されて、所定価値付与手段として
の可変入賞球装置を所定の規制条件に基づいて駆動制御
する弾球遊技機が市場に提供されていた。そして、この
所定の規制条件として、例えば、可変入賞球装置を一定
時間(例えば、30秒)開成するか、あるいはその一定
時間の開成中に可変入賞球装置に受け入れられた打玉が
所定個数(例えば、10個)になるまで(以下、サイク
ル期間という)駆動され、しかもそのサイクル期間を所
定回数(例えば、10回)繰返すことができるように設
定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記した弾
球遊技機は、特定遊技状態となっても、常に一定の規制
条件に基づいて所定価値付与手段としての可変入賞球装
置が駆動制御されるため、遊技が単調となり、遊技者の
興味を十分に満たすことができないという問題があっ
た。
【0004】この発明は、上記した問題点に鑑みなされ
たもので、その目的とするところは、弾球遊技が単調と
ならず、もって遊技者の興趣を十分に満たすことができ
る弾球遊技機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明に係る弾球遊技機は、打玉が通過可能
な通過領域と、該通過領域を通過した打玉を検出する通
過玉検出手段と、遊技者に所定の遊技価値を付与する所
定価値付与手段と、前記通過玉検出手段の検出出力に関
連して複数の表示態様を導出可能な可変表示装置と、該
可変表示装置の表示態様が予め定められた特定表示態様
であることに基づいて特定遊技状態になったことを判定
する特定遊技状態判定手段と、弾球遊技において予め定
められた所定の条件が成立したことを判定する所定条件
判定手段と、前記特定遊技状態判定手段の判定出力に関
連して前記所定価値付与手段を第1の規制条件に基づい
て駆動制御する第1の駆動制御手段と、前記特定遊技状
態判定手段の判定出力と前記所定条件判定手段の判定出
力とに関連して前記所定価値付与手段を前記第1の規制
条件とは異なる第2の規制条件に基づいて駆動制御する
第2の駆動制御手段と、を少なくとも備えたことを特徴
としている。
【0006】上記のように構成することにより、通過領
域を打玉が通過すると通過玉検出手段が作動し、その検
出出力に関連して表示結果が得られるように可変表示装
置が制御され、そして、可変表示装置の表示結果が予め
定められた特定表示態様である場合には、特定遊技状態
判定手段によって特定遊技状態と判定され、この判定出
力に関連して第1の駆動制御手段が作動して所定価値付
与手段を第1の規制条件に基づいて駆動する。また、こ
の特定遊技状態判定手段が特定遊技状態と判定したこと
と、所定条件判定手段が弾球遊技における所定条件の成
立を判定したことに関連して第2の駆動制御手段が作動
して所定価値付与手段を第2の規制条件に基づいて駆動
する。
【0007】このように、この発明に係る弾球遊技機
は、少なくとも特定遊技状態判定手段の判定出力と所定
条件判定手段の判定出力とが導出されると、特定遊技状
態判定手段の判定出力だけが導出されたときの第1の規
制条件とは異なる第2の規制条件によって所定価値付与
手段が駆動制御されるので、結果的に特定遊技状態とな
ったときに所定価値付与手段の駆動態様が複数種類ある
ことになり、これがため遊技が単調とならず、遊技者の
興趣を十分に引きつけることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について説明する。まず、図1に基づいて、
実施形態に係る弾球遊技機について説明する。図1は、
弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の正面図であ
る。
【0009】図1において、パチンコ遊技機1の額縁状
に形成された前面枠2の開口には、扉保持枠3が周設さ
れ、該扉保持枠3の一側にガラス板を収納するガラス扉
4および前面扉5が開閉自在に枢着される。前記前面枠
2の裏面には、遊技盤10及び図示しない発射レール等
を取り付ける遊技盤保持枠(図示しない)が固着され
る。前記前面扉5には、打球供給皿6が取り付けられて
いる。打球供給皿6は、図示しない景品玉払出装置から
排出された景品玉を貯溜し、且つ貯溜されたパチンコ玉
を1個宛打球発射レールに誘導するように構成されてい
る。また、打球供給皿6の上流側の下方の空間内に音声
発生装置としてのスピーカー7が収納されている。この
スピーカー7は、特定遊技状態になったときや、後述す
る始動入賞口31a〜31cや特定入賞口24等に入賞
玉が発生したときに、遊技の雰囲気を盛り上げるための
効果音を発生するためのものである。
【0010】前記前面枠2の下部には、パチンコ玉を遊
技盤10の遊技領域12に打ち出す操作ハンドル8と、
余剰の景品玉を貯溜する余剰玉受皿9とが取り付けられ
ている。
【0011】前記遊技盤10の表面には、打玉を遊技領
域12に導く誘導レール11、図示しない多数の障害
釘、各種の入賞球装置等が設けられている。より詳しく
説明すると、遊技盤10の遊技領域12には、第1実施
形態に係る可変表示器付可変入賞球装置13、通過領域
としての始動入賞口31a〜31c、入賞口33a,3
3b、34a,34b、、遊技効果ランプ35a,35
b、及びアウト口36等がそれぞれ配設される。
【0012】前記可変表示器付可変入賞球装置13は、
遊技領域12のほぼ中央に配設され、その詳細な構造が
図2に示されている。これについて説明すると、可変表
示器付可変入賞球装置13は、前記遊技盤10に取り付
けられる取付基板14を有しており、その取付基板14
の上部に入賞口15が形成されている。また、取付基板
14の中央には、可変表示装置を構成する複数(3つ)
の可変表示器16a〜16c(7セグメントLEDで構
成されている)が設けられている。この可変表示器16
a〜16cは、後述する始動入賞口31a〜31cに打
玉が入賞すると可変表示を開始し、所定時間(例えば、
5秒)が経過することにより停止する。そして、停止し
たときの表示態様が予め定められた特定表示態様(例え
ば、奇数のゾロ目)であるときには、特定遊技状態と判
定されて後述する開閉板21を所定期間(例えば、30
秒が経過するまで又は10個の入賞玉が発生するまで;
以下サイクル期間という)開成する。また、開成板21
が開成中に後述する特定入賞口24に打玉が入賞するこ
とにより、サイクル期間の経過後、再度サイクル期間の
開成を繰返すようになっている。
【0013】しかして、この繰返し回数(継続回数)
は、打玉が特定入賞口24に入賞することを条件として
所定回数(例えば、10回)行うことができるように設
定されている。つまり、特定遊技状態となったときに
は、開閉板21を30秒が経過するまで又は10個の入
賞玉が発生するまでというサイクル期間で、しかもその
サイクル期間を所定回数繰返すことができるという規制
条件(第1の規制条件)で駆動制御することになる。な
お、後述する実施形態では、サイクル期間の終了後開閉
板21を一旦閉成し、前記サイクル期間中に特定入賞口
24への入賞があったことを条件として、再度開閉板2
1を開成させるものを示すが、サイクル期間の終了後、
開閉板21を閉成することなく、次のサイクル期間に移
行するものであってもよい。
【0014】なお、図示左側の可変表示器16aは、特
定遊技状態となったときに継続回数を表示する継続回数
表示器を兼用し、図示右側の可変表示器16cは、特定
遊技状態となったときに開閉板21に受け入れられた入
賞玉数を表示する入賞個数表示器を兼用している。
【0015】前記入賞口15と可変表示器16bとの間
には、第2可変表示器17(7セグメントLEDで構成
されている)が設けられている。この第2可変表示器1
7は、前記可変表示器16a〜16cが特定表示態様と
なって特定遊技状態と判定されたときに、その判定出力
により可変表示を開始し、一定時間(特定遊技状態と判
定されてから開閉板21が開放するまでのインターバル
時間T1 )経過したときに停止し、その停止時の表示が
予め定めた表示結果(例えば、「7」を表示したとき)
であるときに、所定条件が成立したと判定するようにな
っている。そして、所定条件が成立したと判定された場
合には、開閉板21の開成状態において、上記したサイ
クル期間の継続回数を通常の特定遊技状態時よりも多く
(例えば、20回)継続できるように設定されている。
つまり、特定遊技状態判定出力と所定条件成立の判定出
力とが共に出力された場合(以下、特別遊技状態とい
う)には、開閉板21を30秒が経過するまで又は10
個の入賞玉が発生するまでというサイクル期間で、しか
もそのサイクル期間を前記所定回数よりも多い回数繰返
すことができるという規制条件(第2の規制条件)で駆
動制御することになる。
【0016】また、可変表示器16a〜16cの下方に
は、特定遊技状態中に始動入賞口31a〜31cに打玉
が入賞したとき、その入賞を記憶(最高4個)したこと
を表示する始動入賞記憶表示器18が設けられている。
したがって、始動入賞記憶表示器18が点灯していると
きには、特定遊技状態が終了した後に、その点灯してい
る数だけ可変表示器16a〜16cを可変表示する。
【0017】取付基板14の下方には、長方形状の開口
19が開設され、その後方に入賞空間20が形成されて
いる。また、開口19を開閉するように開閉板21が設
けられている。この開閉板21は、図示しないソレノイ
ド22(図3のブロック図で表示)によって開閉駆動さ
れる。前記入賞空間20には、該空間20を3つに仕切
る特定入賞口形成部材23が設けられ、その仕切られた
中央が特定入賞口24を構成し、左右が通常入賞口25
a,25bを構成している。そして、特定入賞口24に
は、特定入賞玉検出器26が設けられるとともに、通常
入賞口25a,25bにも入賞個数検出器27a,27
bが設けられている。なお、特定入賞玉検出器26から
導出される信号は、繰返し条件を検出するための信号で
あるとともに、入賞個数を計数するための信号でもあ
る。
【0018】なお、取付基板14の下方には、該基板1
4と所定間隔をもって取り付けられる前面装飾板28が
前記開閉板21を囲むように設けられ、その前面装飾板
28と取付基板14との間には、落下する打玉を開閉板
21に向けて誘導する誘導部29a,29bが形成され
ている。したがって、誘導部29a,29bに誘導され
た打玉は、開閉板21が閉成状態のときには、開閉板2
1の前面を通って下方に落下し、開閉板21が開成状態
にあるときには、開閉板21に受け入れられるようにな
っている。
【0019】更に、取付基板14には、その上部左右に
特別遊技表示LED30a,30bが設けられている。
これは、前記した第2可変表示器17の表示が予め定め
られた特定表示結果「7」を表示して所定条件が成立し
たときに点灯し、所定条件が成立した旨を遊技者に報知
している。なお、所定条件が成立したときには、前記ス
ピーカー7によっても遊技者にその旨が報知される。ま
た、所定の条件が成立しなかったときには、特別遊技表
示LED30a,30bは、消灯したままである。
【0020】図1に戻って、遊技盤10の遊技領域12
には、可変表示器付可変入賞球装置13の下方に、通過
領域としての始動入賞口31a〜31cが配設され、そ
れぞれの始動入賞口31a〜31cには、始動入賞玉検
出器32a〜32cが設けられている。したがって、打
玉が始動入賞口31a〜31cに入賞すると始動入賞口
31a〜31cによって検出され、その検出信号が前記
可変表示器16a〜16cの可変表示開始信号として扱
われる。
【0021】また、可変表示器付可変入賞球装置13の
左右両側及び斜め下方両側には、入賞口33a,33
b、34a,34bも配置されている。更に、遊技領域
12の中央左右には、前記特定遊技状態及び特別遊技状
態となったときに、その旨を報知する遊技効果ランプ3
5a,35bが設けられている。この遊技効果ランプ3
5a,35bと同じ機能を有するものとして前記前面枠
2の上部に枠ランプ37a,37bが設けられている。
また、遊技領域12の最下方には、上記した各入賞口に
入賞しなかった打玉が流入するアウト口36が形成され
ている。
【0022】以上、パチンコ遊技機1の構成について、
それぞれ詳細に説明してきたが、このパチンコ遊技機1
の動作について図3、図4、図5を参照して説明する。
まず、パチンコ遊技機1の制御について図3に基づいて
説明する。図3は制御回路構成ブロック図である。
【0023】図において、制御回路は制御中枢としての
マイクロコンピュータ40を含む。マイクロコンピュー
タ40は以下に述べるようなパチンコ遊技機1の全体の
動作を制御する機能を有する。このために、マイクロコ
ンピュータ40は、たとえば、数チップのLSIで構成
されており、その中には制御動作を所定の手順で実行す
ることのできるMPU41と、MPU41の動作プログ
ラムデータを格納するROM42と、必要なデータの書
込みおよび読出しができるRAM43とを含む。更に、
マイクロコンピュータ40は、入力信号を受けてMPU
41に入力データを与える入力回路44と、MPU41
からの出力データを受けて外部に出力する出力回路45
と、MPU41から音データを受けるサウンドジェネレ
ータ46と、電源投入時にMPU41にリセットパルス
を与えるパワーオンリセット回路47と、MPU41に
クロック信号を与えるクロック発生回路48と、クロッ
ク発生回路48からのクロック信号を分周して割込パル
スを定期的にMPU41に与えるパルス分周回路(割込
パルス発生回路)49と、MPU41からのアドレスデ
ータをデコードするアドレスデコード回路50を含む。
MPU41はパルス分周回路49から定期的に与えられ
る割込パルスに応じて、割込制御ルーチンの動作を実行
することが可能となる。またアドレスデコード回路50
はMPU41からのアドレスデータをデコードし、RO
M42、RAM43、入力回路44、出力回路45、サ
ウンドジェネレータ46にそれぞれチップセレクト信号
を与える。なお、この実施形態では、ROM42は、そ
の内容の書き換え、すなわち必要が生じた場合には、そ
の中に格納されたMPU41のためのプログラムデータ
を変更することができるようにプログラマブルROMが
用いられる。そしてMPU41はROM42内に格納さ
れたプログラムデータに従って、かつ以下に述べる各制
御信号の入力に応答して、可変表示器付可変入賞球装置
13等に対して制御信号を与える。
【0024】マイクロコンピュータ40には、入力信号
として、次のような信号が与えられる。まず、始動入賞
口31a〜31cのそれぞれに対応して設けられた始動
入賞玉検出器32a〜32c(以下、DS・SWと略称
する)の検出信号は、検出回路51に与えられ、マイク
ロコンピュータ40に始動入賞玉検出信号として与えら
れる。特定入賞玉検出器26(以下、VSWと略称す
る)で検出された検出信号は、検出回路52に与えら
れ、繰り返し信号としてマイクロコンピュータ40に与
えられる。入賞個数検出器26、27a,27b(以
下、CTSWと略称する)で検出された検出信号は、検
出回路53に与えられ、入賞玉数計数信号としてマイク
ロコンピュータ40に与えられる。
【0025】また、マイクロコンピュータ40は以下の
回路及び装置に制御信号を与える。まず、ソレノイド駆
動回路54を介して可変入賞球装置13の開閉板21を
開閉するソレノイド22に駆動信号を与える。ランプ駆
動回路55を介して、特定遊技状態及び特別遊技状態に
対応して設けられる遊技効果ランプ35a,35b、及
び枠ランプ37a,37bをそれぞれ点灯もしくは点滅
させるための制御信号を与える。7セグメントLED駆
動回路56を介して、可変表示器16a〜16c及び第
2可変表示器17を可変表示させるための制御信号を与
える。LED駆動回路57を介して、特定遊技状態中に
所定条件が成立した旨を報知する特別遊技表示LED3
0,30bを点灯させるための制御信号を与える。更
に、アンプ58を介してスピーカー7から効果音を報知
させる。なお、上記構成の各回路には、図示しない電源
回路から所定の直流電圧が供給される。
【0026】次に、図4及び図5のフロー図を参照して
図3に示す制御回路の動作を説明する。制御回路の電源
がONされると、マイクロコンピュータ40は、まず、
VSW受付禁止処理がなされる(ステップS1)。これ
は、始動入賞口31a〜31cへの入賞がないにも拘ら
ず、打玉が特定入賞口24に入賞しても特定入賞玉検出
器26(以下、VSWという)が作動しないようにして
不正な遊技を防止するための処置である。
【0027】遊技が開始されて、まず最初に始動入賞口
31a〜31cに打玉が入賞して始動入賞玉検出器32
a〜32c(以下、DS・SWという)がONされたか
否かが判別される(ステップS2)。DS・SWがON
されたと判別された場合には、始動記憶カウンタの値が
最高に記憶許容された「4」か否かが判別され(ステッ
プS3)、「4」でない場合には、始動記憶カウンタの
値に「1」を加算した後(ステップS4)、次のステッ
プS5に進む。
【0028】前記ステップS2においてDS・SWがO
Nしていないと判別された場合、又は前記ステップS3
において始動記憶カウンタの値が「4」であると判別さ
れた場合、又は前記ステップS4の処理が終了した場合
には、可変表示器16a〜16c(以下、D1 という)
が可変表示中であるか否かが判別される(ステップS
5)。可変表示中である場合には、後述するステップS
12に進む。一方、可変表示中でないときには、まずタ
イマT1 がON中であるか否かが判別される(ステップ
S6)。このタイマT1 は、特定遊技状態と判定された
後、開閉板21が開閉するまでの間、及びサイクル期間
とサイクル期間との間のインターバル時間として設定さ
れるものである。なお、この実施形態の場合には、後述
するように第2可変表示器17の可変表示時間でもあ
る。
【0029】しかして、タイマT1 がON中であると判
別された場合には、後述するステップS19に進み、O
N中でないと判別された場合には、タイマT2 がON中
であるか否かが判別される(ステップS7)。このタイ
マT2 は、特定遊技状態における開閉板21の開成時間
であり、この実施形態では、30秒が設定されている。
しかして、タイマT2 がON中であると判別された場合
には、図5に示すステップS30に進み、ON中でない
と判別された場合には、さらにタイマT3 がON中であ
るか否かが判別される(ステップS8)。このタイマT
3 は、継続回数が最後に達しない場合であって、且つサ
イクル期間中に特定入賞口24に打玉が入賞しなかった
場合において、開閉板21のソレノイド22がOFFと
された直後にONされるものである。これは、開閉板2
1が閉成される直前に入賞した打玉がソレノイド22が
OFFとなってからも特定入賞口24に入賞する可能性
があるためであり、ソレノイド22がOFFとなった後
の微小時間(例えば、2秒)打玉の特定入賞口24への
入賞を監視している。しかして、タイマT3 がON中で
ある場合には、図5に示すステップS40に進み、ON
中でない場合には、始動記憶カウンタの値が「0」か否
かが判別される(ステップS9)。始動記憶カウンタの
値が「0」の場合には、始動入賞口31a〜31cへの
打玉の入賞がないのでステップS2へ戻る。「0」でな
い場合には、始動入賞口31a〜31cへの打玉の入賞
があることを意味するので、始動記憶カウンタの値から
「1」を減算した後(ステップS11)、可変表示器D
1 の可変表示を開始させる(ステップS11)。
【0030】次いで、D1 の停止指令信号、この実施形
態の場合には、可変開始から所定時間後に導出される停
止指令信号があったか否かが判別され(ステップS1
2)、停止指令信号がない場合には、前記ステップS2
に戻り、停止指令信号があるまでステップS2〜ステッ
プS12を繰返す。なお、停止指令信号は、遊技者が操
作できるストップスイッチによって導出されるようにし
てもよい。
【0031】上記ステップS12において、停止指令信
号が導出されたと判別された場合には、D1 の可変表示
を停止し(ステップS13)、その停止時の表示態様が
特定表示態様(大当り表示;奇数のゾロ目)であるか否
かが判別され(ステップS14)大当り表示でない場合
には、再度通常の遊技に戻るべく前記ステップS2に戻
る。
【0032】一方、D1 の表示が大当り表示であると判
別された場合には、特定遊技フラグがセットされ(ステ
ップS15)、特定遊技状態となったことを遊技効果ラ
ンプ35a,35b、枠ランプ37a,37b及びスピ
ーカー等で報知し(ステップS16)、インターバル時
間であるタイマT1 をONする(ステップS17)。そ
の後、第2可変表示器17(以下、D2 という)の可変
表示を開始させ(ステップS18)、タイマT1 がタイ
ムアップするまで次に進まない(ステップS19)。
【0033】タイマT1 がタイムアップすると、継続回
数カウンタの値が「0」か否かが判定され(ステップS
20)、「0」の場合には、D2 の可変表示を停止させ
る(ステップS21)。そして、D2 の表示が「7」で
あるか否かが判定され(ステップS22)、「7」の場
合には、特定遊技フラグをクリアした後(ステップS2
3)、特別遊技フラグをセットし(ステップS24)、
特別遊技である旨を特別遊技表示LED30a,30b
及びスピーカー7等で報知する(ステップS25)。
【0034】前記ステップS20において、継続回数カ
ウンタの値が「0」でない場合には、上記したステップ
S21〜ステップS25の処理が行われることなく、次
のステップS26に進むようになっているが、これは、
この実施形態において、D2の可変表示を特定遊技状態
となった最初のインターバル時間においてだけ所定の条
件の成立を許容するように設定されているためである。
しかして、前記ステップS20において継続回数カウン
タの値が「0」でないと判別された場合、又は前記ステ
ップS22においてD2 の表示が「7」でないと判別さ
れた場合、又は前記ステップS25の処理を終了した場
合には、開閉板21を開成すべくソレノイド22(以
下、SOL1という)をONするとともに(ステップS
26)、タイマT2 をONし(ステップS27)、VS
Wの受付禁止を解除し(ステップS28)、その後、継
続回数カウンタの値に「1」を加算して(ステップS2
9)、図5に示す処理に進む。
【0035】次に、図5に示す処理について説明する
と、この図5は、開閉板21の開成中の処理を示すもの
で、まず、VSWがONしたか否かが判別され(ステッ
プS30)、ONした場合には、V入賞フラグがセット
されているか否かを判別し(ステップS31)、セット
されていない場合には、V入賞フラグをセットする(ス
テップS32)。
【0036】前記ステップS30において、VSWがO
Nしていないと判別された場合、又は前記ステップS3
1において、すでにV入賞フラグがセットされていると
判別された場合、又は前記ステップS32の処理を終了
した場合には、CTSWがONしたか否かが判別され、
ONした場合には、入賞個数カウンタの値に「1」を加
算する(ステップS34)。この処理が終了した後、又
は前記ステップS33において、CTSWがONしてな
いと判別された場合には、タイマT2 がタイムアップし
たか否かが判別され(ステップS35)、タイムアップ
していない場合には、入賞個数カウンタの値が「10」
になったか否かが判別される(ステップS36)。しか
して、「10」になっていない場合には、前記ステップ
S2に戻りステップS2〜ステップS7→ステップS3
0〜ステップS36の処理を繰返す。
【0037】前記ステップS35において、タイマT2
がタイムアップしたと判別された場合、又は前記ステッ
プS36において、入賞個数カウンタの値が「10」に
なったと判別された場合には、サイクル期間が終了した
として、SOL1がOFFされ(ステップS37)、そ
の後、V入賞フラグがセットされているか否かが判別さ
れる(ステップS38)。V入賞フラグがセットされて
いない場合、すなわち、開閉板21の開成中に特定入賞
口24への入賞がない場合には、タイマT3 がONされ
(ステップS39)、その後、タイマT3 がタイムアッ
プしたか否かが判別され(ステップS40)、タイムア
ップしていない場合には、VSWがONしたか否かが判
別される(ステップS41)。そして、ONしていない
場合には、前記ステップS2に戻りステップS2〜ステ
ップS8→ステップS40〜ステップS41を繰返す。
すなわち、タイマT3 がタイムアップするまでV入賞を
監視する。しかして、V入賞があった場合には、V入賞
フラグをセットした後(ステップS42)、後述するス
テップS43に進む。一方、V入賞がなくタイマT3 が
タイムアップしたときには、特定遊技状態又は特別遊技
状態が終了するため、後述するステップS47に進む。
【0038】前記ステップS38において、V入賞フラ
グがセットされていると判別された場合には、次に特別
遊技フラグがセットされているか否かが判別され(ステ
ップS43)、セットされていないと判別された場合、
すなわち、単に特定遊技状態である場合には、継続回数
カウンタの値が「10」か否かが判別される(ステップ
S44)。また、特別遊技フラグがセットされていると
判別された場合、すなわち特別遊技状態である場合に
は、継続回数カウンタの値が「20」か否かが判別され
る(ステップS45)。
【0039】前記ステップS44において、継続回数カ
ウンタの値が「10」でないと判別された場合、又は前
記ステップS45において、継続回数カウンタの値が
「20」でないと判別された場合には、タイマT1 をO
Nする(ステップS46)とともに、V入賞フラグをク
リアした後(ステップS47)、前記ステップS2に戻
り、ステップS2〜ステップS6→ステップS19〜ス
テップS47を繰返す。すなわち、再度所定のサイクル
期間による駆動制御が行われる。
【0040】一方、前記ステップS40において、タイ
マT3 がタイムアップしたと判別された場合、又は前記
ステップS44において、継続回数カウンタの値が「1
0」になったと判別された場合、又は前記ステップS4
5において、継続回数カウンタの値が「20」になった
と判別された場合には、特定遊技状態又は特別遊技状態
が終了したとして、まず、特定遊技フラグがクリアされ
(ステップS48)、特別遊技フラグがクリアされ(ス
テップS49)、V入賞フラグがクリアされ(ステップ
S50)、その後、VSW受付禁止処理をした後(ステ
ップS51)、前記ステップS2に戻り、通常の遊技を
行うことになる。
【0041】以上の動作説明から明らかなように、この
実施形態に係るパチンコ遊技機1においては、特定遊技
状態における開閉板21に対する駆動制御態様と、所定
条件が成立した特別遊技状態における開閉板21に対す
る駆動制御態様とでは、その継続回数が異なるように規
制条件が設定されるため、可変表示装置を構成する可変
表示器16a〜16cの表示態様が特定表示態様となっ
て特定遊技状態となった場合に、結果的に可変入賞球装
置(開閉板21)の駆動態様が複数種類あることにな
り、これがため遊技が単調とならず、遊技者の興趣を十
分に引きつけることができる。
【0042】なお、上述した実施形態の変形例として、
以下のようなものが考えられる。 第2可変表示器17の可変表示は、1〜10回目ま
でのインターバル時間毎に行ってもよいし、所定回数目
(例えば、10回目)だけ行ってもよい。また、インタ
ーバル時間に関係なく所定時間行ってもよいし、特定遊
技状態中に所定回数行ってもよい。 第2可変表示器17の可変表示は、大当り中の始動
入賞口31a〜31cへの打玉の入賞、もしくは始動入
賞記憶があること、又は特定入賞口24への打玉の入賞
に基づいて行ってもよい。 第2可変表示器17の可変表示は、始動入賞口31
a〜31cへの打玉の入賞、もしくは始動入賞の記憶が
あることに基づいて行ってもよいし、特別に定めた入賞
口(例えば、入賞口33a)に打玉が入賞することによ
って行ってもよい。 可変表示器16a〜16cの表示態様と第2可変表
示器17の表示態様とが同じであるときに、所定条件の
成立を判定しても良い。 第2の規制条件として、継続回数を変化するだけで
なく、サイクル期間における開成時間や入賞個数を第1
の規制条件と異なるようにしてもよく、また、特別遊技
状態となったときの総入賞個数が所定数になるまで繰返
し条件が成立可能としてもよい。更に、インターバル時
間毎に第2可変表示装置17の可変表示を行わせ、
「7」を表示した時点から所定回数(例えば、10回)
繰返し条件が許容されたり、あるいは、継続回数がその
都度「1」づつ加算されるようにしてもよい。また、こ
の場合、継続回数に上限を設けてもよいし、設けなくて
もよい。 可変表示器16a〜16cや第2可変表示器17
は、通常時可変表示を行っており、始動入賞により一定
時間停止するように構成しても良い。また、始動入賞の
時点から一定時間後に可変表示を停止するものでもよい
(一定時間の間は、可変表示の速度や可変表示器の色を
変えるなどをしてもよい)。また、第2可変表示器17
を設けることなく、これを可変表示器16bによって兼
用させてもよいし、あるいは第2可変表示器17に代え
て特定遊技状態と判定されたときに開成される電動チュ
ーリップに打玉が入賞したことにより所定条件の成立を
判定してもよい。 特定遊技状態と判定されなくても第2可変表示器1
7を可変表示させ、その表示結果が「7」を表示した場
合には、つぎに特定遊技状態となったときに特別遊技状
態に移行するようにしてもよい。 所定条件の成立は、1回の特別遊技状態の動作が終
了した時点で終了させることなく、複数回の特別遊技状
態に対応させてもよく、また相対的に長い時間(例え
ば、20分)の間成立させた状態を維持しても良い。更
に、第2可変表示器17が再度「7」を表示させるまで
所定条件の成立を維持してもよい。 可変表示器16a〜16cが特別の表示結果となっ
たとき所定条件成立としてもよい。例えば、複数ある特
定表示態様のうち特定の表示(例えば、「7」のゾロ
目)が表示された場合や、特定表示態様とは異なる表示
(例えば、「1・2・3」)となった場合に所定条件の
成立を判定してもよい。
【0043】以上説明した実施形態においては、第1実
施形態に係る可変表示器付可変入賞球装置13をパチン
コ遊技機1に適用した例であり、これと異なる可変表示
装置及び可変入賞球装置を適用したもでもよい。例え
ば、図6に示す可変表示器付可変入賞球装置60をパチ
ンコ遊技機1に適用した実施形態について説明すると、
この実施形態(以下、第2実施形態という)において、
可変表示器付可変入賞球装置60は、前記遊技盤10に
取り付けられる取付基板61を有している。取付基板6
1の上部には、打玉を通常の入賞とする入賞口62が形
成されるとともに、その中央には、長方形状の奥行巾を
有する入賞領域63が形成されている。また、取付基板
61の中央左右には、一対の可動部材64a,64bが
開閉自在に軸支されている。しかして、可動部材64
a,64bが開状態となると遊技領域12を落下する打
玉が可動部材64a,64bに受け止められて前記入賞
領域63に誘導されるようになっている。
【0044】前記入賞領域63のほぼ中央左右には、可
動部材64a,64bによって誘導された打玉の一部を
後方へ誘導する上部玉誘導板65a,65bが設けら
れ、その上部玉誘導板65a,65bの間には、電気的
駆動源によって駆動される振分け装置66が配置されて
いる。この振分け装置66は、入賞領域63に入賞した
打玉の流下状態に影響を及ぼして、後述する特定入賞口
69への打玉の入賞率に変化を与えるものである。更
に、入賞領域63の下方には、後方から前方に傾斜して
設けられる下部玉転動板67が設けられ、前記上部玉誘
導板65a,65bによって誘導され落下した打玉を前
方に向って流下せしめるようになっている。そして、下
部玉転動板67の前端には、特定入賞口形成部材68に
よって3つの入賞口が形成され、その中央に特定入賞口
69が設定され、その左右に通常入賞口70a,70b
が設定されている。特定入賞口69には、特定入賞玉検
出器71が設けられ、通常入賞口70a,70bには、
通常入賞玉検出器72a,72bが設けられる。また、
前記下部玉転動板67の前端面には、3つの入賞口に対
応するように表示LED73、74a,74bが設けら
れている。この表示LED73、74a,74bは、常
に74a→73→74b→74a→・・・の順で点灯移
動するようになっており、その点灯しているときに対応
する入賞口69、70a,70bに打玉が入賞すると、
移動が停止するようになっている。
【0045】前記取付基板61の上部前面には、可変表
示装置としての可変表示器75a〜75cが設けられて
いる。この可変表示器75a〜75cは、第1実施形態
に係る可変表示器16a〜16cと同様に遊技盤10に
設けられる始動入賞口31a〜31cに打玉が入賞する
ことにより可変表示を開始して、所定時間の経過により
停止し、その停止時の表示態様が特定表示態様(例え
ば、奇数のゾロ目)であるときに、特定遊技状態になっ
たと判定され、前記可動部材64a,64bを所定の規
制条件で駆動制御する。
【0046】また、取付基板61の上部前面には、さら
に開閉サイクルの継続回数を表示する継続回数表示器7
6と、1回の開閉サイクル中に可変表示器付可変入賞球
装置60に入賞した打玉数を表示する入賞個数表示器7
7が設けられている。
【0047】上記のように構成された第2実施形態に係
る可変表示器付可変入賞球装置60を適用したパチンコ
遊技機1の動作について説明すると、遊技領域12を落
下する打玉が始動入賞口31a〜31cに入賞すると、
第1実施形態と同様に可変表示装置としての可変表示器
75a〜75cが可変表示を開始し、一定時間後に停止
する。そして、停止時の表示態様が予め定めた特定表示
態様であるときには、特定遊技状態と判定され、可動部
材64a,64bが所定回数の開閉動作を行う。可動部
材64a,64bの開閉動作が開始すると、可動部材6
4a,64bに受け入れられた打玉が3つの入賞口6
9、70a,70bのいずれかの入賞口に入賞する。し
かして、常に点灯移動している表示LED73、74
a,74bが正に点灯している表示LED73、74
a,74bと対応する入賞口69、70a,70bに最
初の打玉が入賞したときには、その打玉が入賞した入賞
口が第1実施形態における特定入賞口に対応する繰返し
条件の成立に関係する特定入賞口となる。
【0048】しかして、左右の通常入賞口70a,70
bが特定入賞口となった場合には、1回のサイクル期間
として、打玉が10個入賞するか、又は可動部材が18
回開閉する動作が設定され、しかも、その継続回数は、
10回に設定される。また、中央の特定入賞口69が特
定入賞口となった場合には、1回の開閉サイクルとし
て、打玉が20個入賞するか、又は可動部材が36回開
閉する動作が設定され、しかも、その継続回数は、10
回に設定される。したがって、この第2実施形態に係る
可変表示器付可変入賞球装置60を適用したパチンコ遊
技機1にあっては、前記第1実施形態に係る可変入賞球
装置13を適用したパチンコ遊技機1と比較して、ま
ず、繰返し条件の成立に関係する特定入賞口が移動点灯
している表示LED73、74a,74bと打玉が入賞
する入賞口69、70a,70bと一致することにより
行われ、所定の条件の成立が中央の特定入賞口69が特
定入賞口となることによって行われ、このとき特別遊技
状態となる。そして、特定遊技状態と特別遊技状態とで
は、継続回数は、同じであるが、1回のサイクル期間の
内容が異なるように制御される。すなわち、特定遊技状
態において制御される第1の規制条件と、特定遊技状態
中に所定の条件が成立した特別遊技状態において制御さ
れる第2の規制条件とは、異なることになり、これによ
り遊技が単調とならず、遊技者の興趣を十分に引きつけ
ることができる。
【0049】なお、上述した実施形態の変形例として、
以下のようなものが考えられる。 所定の条件が成立して特別遊技状態になると、すべ
てのサイクル期間において入賞個数及び開閉回数が多く
ことに代えて、所定の継続回数のうち予め定められた回
数目だけ多くなるようにしてもよい。例えば、ほぼ半分
のサイクル期間だけ多くしたり、あるいは奇数回目だけ
を多くすればよい。 特定遊技状態となり、可動部材64a,64bの開
閉動作中に受け入れられた打玉が最初に入賞した入賞口
を特定入賞口としてもよいし、中央の特定入賞口69が
特定入賞口となったときに所定条件の成立を判定しても
よい。 可変表示器付可変入賞球装置60内に特別の通過口
(入賞口を含む)を設け、該通過口に打玉が通過するこ
とにより所定条件の成立を判定してもよい。また、通過
口に打玉が通過することにより第1実施形態のように第
2可変表示器を可変表示させ、それによって所定条件の
成立を判定してもよい。 特別遊技状態となった場合に、可動部材64a,6
4bの開閉回数を増加させることに代えて、1回の開閉
時間を長くしてもよい。例えば、開閉回数は、18回の
ままにして、1回の開閉動作で開いている時間を0.9
秒から1.8秒にする。また、可動部材64a,64b
のサイクル期間において、開閉動作に代えて、第1実施
形態と同様に連続的に一定時間(例えば、30秒)開成
するように構成しても良く、この場合において、特別遊
技状態になった場合には、サイクル期間の開成時間を3
0秒から60秒にすればよい。
【0050】次に、以上説明してきた第1実施形態及び
第2実施形態と異なる実施形態として、図7に示す実施
形態について説明する。
【0051】図7に示す実施形態(以下、第3実施形態
という)は、可変表示装置80と可変入賞球装置91と
が別々に遊技盤に配置されている。そして、可変表示装
置80には、縦横3列づつに可変表示器81a〜81
c、82a〜82c、83a〜83cが設けられてい
る。しかして、この場合、可変表示器81a〜81c、
82a〜82c、83a〜83cの表示の組合せとし
て、横方向の組合せ、すなわち可変表示器81a,82
a,83a(以下、Bラインという)と可変表示器81
b,82b,83b(以下、Aラインという)と可変表
示器81c,82c,83c(以下、Cラインという)
の3列と、斜め方向の組合せ、すなわち可変表示器81
a,82b,83c(以下、Dラインという)と可変表
示器81c,82b,83a(以下、Eラインという)
の2列、合計5列の組合せが有効と判断される。つま
り、この5列上に特定表示態様(例えば、「7」)が揃
えば特定遊技状態と判定される。
【0052】そして、どのライン上に特定表示態様が揃
ったかを遊技者に分かり易く報知するために、ライン表
示LED84a,84b、85a,85b、86a,8
6b、87a,87b、88a,88bが両側に設けら
れている。すなわち、Aラインを表示するためにライン
表示器84a,84bが設けられ、Bラインを表示する
ためにライン表示器85a,85bが設けられ、Cライ
ンを表示するためにライン表示器86a,86bが設け
られ、Dラインを表示するためにライン表示器87a,
87bが設けられ、Eラインを表示するためにライン表
示器88a,88bが設けられている。
【0053】また、可変表示装置80には、特定遊技状
態となったときの繰返し回数を表示する継続回数表示器
89と、後述する始動入賞口95a〜95cに入賞した
入賞記憶数を表示する始動入賞記憶表示器90が設けら
れている。
【0054】可変表示装置80の下方には、可変入賞球
装置91が配置されている。この可変入賞球装置91
は、長方形状の開口92を有し、この開口92が入賞領
域を構成する。そして、開口92を覆うように開閉板9
3が開閉自在に設けられている。また、開口92の内部
には、その中央に特定入賞口94が形成され、この特定
入賞口94に打玉が入賞することにより繰返し条件が成
立することになる。
【0055】更に、可変入賞球装置91の下方に複数
(3つ)の始動入賞口95a〜95cが配置されてい
る。始動入賞口95a〜95cに打玉が入賞すると、前
記可変表示器81a〜81c、82a〜82c、83a
〜83cの可変表示が開始されるようになっている。
【0056】上記のように構成される第3実施形態の動
作について説明すると、打玉が始動入賞口95a〜95
cに入賞すると、可変表示器81a〜81c、82a〜
82c、83a〜83cが可変表示を開始し、一定時間
後に停止する。そして、停止したときの表示態様が上記
5つのラインのいずれか1つのライン上に特定表示態様
が表示されたときには、特定遊技状態と判定され、可変
入賞球装置91の開閉板93を開成する。この開閉板9
3の1回のサイクル期間は、第1実施形態及び第2実施
形態と同様に一定時間(例えば、30秒)が経過するま
で、あるいはその一定時間のうちに所定個数(例えば、
10個)の打玉が入賞するまで、と設定されている。
【0057】ところで、この第3実施形態においては、
特定表示態様が上記した5つのラインのうちのどのライ
ン上に表示されたかによって継続回数が異なるように設
定されている。すなわち、中央の横方向であるAライン
上に特定表示態様が表示された場合には、その継続回数
は、15回に設定され、上下の横方向であるBライン又
はCライン上に特定表示態様が表示された場合には、そ
の継続回数は、10回に設定され、斜め方向であるDラ
イン又はEライン上に特定表示態様が表示された場合に
は、その継続回数は、5回に設定される。
【0058】すなわち、第3実施形態においては、5ラ
イン上のいずれかに特定表示態様が表示されることによ
り特定遊技状態となり、どのライン上に特定表示態様が
表示されたかによって所定条件の成立が判定される。し
かして、この場合、単なる特定遊技状態は、斜め方向で
あるDライン又はEライン上に特定表示態様が表示され
た場合であり、このときの開閉板93の規制条件(第1
の規制条件)は、所定のサイクル期間の継続が5回であ
り、所定条件が成立した特別遊技状態は、上下の横方向
であるBライン又はCライン上に特定表示態様が表示さ
れた場合であり、このときの開閉板93の規制条件(第
2の規制条件)は、所定のサイクル期間の継続が10回
である。そして、この第3実施形態は、上記した2つの
規制条件を少なくとも備えているが、更にもう1つの特
別遊技状態として、中央の横方向であるAライン上に特
定表示態様が表示された場合を設定している。この場合
の開閉板93の規制条件(第3の規制条件)は、所定の
サイクル期間の継続が15回である。
【0059】したがって、この第3実施形態に係るパチ
ンコ遊技機においても、特定遊技状態において制御され
る第1の規制条件と、特定遊技状態であるとともに所定
の条件が成立した特別遊技状態において制御される第2
の規制条件又は第3の規制条件とは、異なることにな
り、これにより遊技が単調とならず、遊技者の興趣を十
分に引きつけることができる。
【0060】なお、上述した実施形態においては、特別
遊技状態において規制される条件を2つのものを示した
が、それ以上あってもよい。また、特定遊技状態の出現
確率と特別遊技状態の出現確率とを異なるように設定し
ても良い。例えば、継続回数の最も少ないDライン及び
Eライン上に特定表示態様が表示される確率を最も高く
設定(例えば、1/100)し、継続回数の最も多いA
ライン上に特定表示態様が表示される確率を最も低く設
定(例えば、1/300)し、継続回数が標準であるB
ライン及びCライン上に特定表示態様が表示される確率
をその中間に設定(例えば、1/200)すればよい。
【0061】以上、3つの実施形態について説明してき
たが、これら3つの実施形態の他に以下に示すような変
形例が考えられる。 (1) 可変入賞球装置内に設けられる繰返し条件成立
のための特定入賞口への入賞率を特定遊技状態と特別遊
技状態とで変化するようにしてもよい。この変化は、特
定入賞口形成部材23、68を可動させて、その位置、
あるいは大きさを変えたり、振分け装置66を可動させ
て行えばよい。 (2) 特定遊技状態と特別遊技状態との異なる規制条
件として、可動部材の可動範囲、例えば、第2実施形態
の可動部材64a,64bの開成角度が異なるように制
御しても良い。 (3) 特定遊技状態と特別遊技状態との異なる規制条
件として、遊技機全体の出玉数によって制御しても良
い。例えば、特定遊技状態においては、出玉数が「10
00」になるまで継続する可能性を許容し、特別遊技状
態においては、出玉数が「2500」になるまで継続す
る可能性を許容するように制御する。なお、出玉数の計
算は、下記のいずれかの計算式による。 出玉数=(総入賞個数×景品玉数)−打込玉数 出玉数=補給玉数−打込玉数 (4) 特定遊技状態と特別遊技状態との異なる規制条
件として、所定回数のサイクル期間を繰返すことに代え
て、可変入賞球装置へ入賞する入賞個数、可動部材の開
閉回数、あるいは可動部材の開閉時間で連続的に制御し
ても良い。例えば、特定遊技状態においては、100個
の打玉が入賞するまで連続的に可変入賞球装置を駆動制
御し、特別遊技状態においては、200個の打玉が入賞
するまで連続的に可変入賞球装置を駆動制御しても良
い。 (5) 所定回数目のサイクル期間、例えば、10回目
のサイクル期間を5個入賞、又は15秒経過するまでと
し、そのサイクル期間中の特定入賞口への入賞により所
定の条件が成立したとして、特別遊技状態(20回の継
続)となるようにしてもよい。同様に考えて、特定遊技
状態で付与される価値が最大となった場合、所定条件が
成立したこととしてもよい。例えば、10回まで継続が
行われた場合、次の特定遊技状態となったときには、自
動的に所定条件が成立して特別遊技状態となって20回
まで継続が許容される。 (6) 特定遊技状態となったときに直ちに可変入賞球
装置を開閉駆動することなく、例えば、特定遊技状態発
生後、他の入賞口に打玉が入賞することを条件として可
変入賞球装置を開閉駆動するものであってもよい。そし
て、この場合、特定遊技状態において他の入賞口への入
賞は、8回まで許容され、所定条件が成立した特別遊技
状態において他の入賞口への入賞は、20回まで許容さ
れる。 (7) 所定条件成立前と後、または特定遊技状態中と
特別遊技状態中とで1個の入賞玉に対して払出される景
品玉の数が変化してもよい。 (8) 特別遊技状態における第2の規制条件は、特定
遊技状態における第1の規制条件よりも遊技者に付与す
る価値が小さくなるものであってもよい。 (9) 可変入賞球装置の構造は、上記した3つの実施
形態と異なっていてもよい。例えば、可動部材を横方向
にスライドさせて打玉を受け入れるものであってもよい
し、また、可変入賞球装置内の入賞口を特定入賞口のみ
とし、打玉が入賞することによって継続条件決定用の可
変表示器を可変表示させ、その表示結果が予め定められ
た表示であるときに継続条件成立としたものでもよい。 (10) 可変表示装置の構造は、上記した3つの実施
形態に限定されず、可変表示が行えるものであればどの
ようなものでもよい。例えば、回転ドラムを用いたもの
や、LCD、ランプ等を用いたものであってもよい。 (11) 始動入賞口に通常時「0」→「1」→「2」
→「0」→・・・と可変表示している7セグメントLE
Dを設け、打玉が入賞した時点で可変表示を一定時間停
止させ、表示された識別情報に基づいて特定遊技状態発
生用の可変表示器を作動させてもよい。例えば、「0」
が表示されたときには、作動せず、「1」が表示された
ときには、1回作動させ、「2」が表示されたときに
は、2回作動させる。 (12) 遊技者が借り受けた玉を打球供給皿6に投入
して遊技する弾球遊技機に代えて、持ち玉データが記憶
された記憶媒体によって遊技機内に封入された封入玉を
弾発して遊技が行える、いわゆるカード式の弾球遊技機
にしてもよい。この場合、特定遊技状態となったとき
に、例えば、得点として「1000」点を付与し、所定
条件が成立した特別遊技状態では、得点を「2000」
点付与するものでもよい。また、所定条件成立前と後で
は、1個の入賞玉に対して付与される得点が変化するも
のでもよい。
【0062】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、この発明に係る弾球遊技機は、少なくとも特定遊技
状態判定手段からの出力と所定条件判定手段からの出力
があったときには、特定遊技状態における第1の規制条
件とは異なる第2の規制条件により所定価値付与手段を
駆動制御するので、特定遊技状態となったときの所定価
値付与手段の駆動態様が複数あることになり、このた
め、遊技が単調とならず、遊技者の興趣を十分に引きつ
けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る弾球遊技機の一例としてのパチ
ンコ遊技機の正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の背面概略図である。
【図3】パチンコ遊技機の動作を制御する回路のブロッ
ク図である。
【図4】図3に示す制御回路の具体的な動作を示すフロ
ー図である。
【図5】図4に示すフロー図の続きのフロー図である。
【図6】図1に示される可変表示器付可変入賞球装置と
は異なる第2実施形態に係る可変表示器付可変入賞球装
置を示す正面図である。
【図7】第3実施形態に係る遊技盤の正面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機(弾球遊技機) 13 可変表示器付可変入賞球装置(所定価値付与手
段) 16a〜16c 可変表示器(可変表示装置) 17 第2可変表示器(所定条件判定用) 21 開閉板 31a〜31c 始動入賞口(通過領域) 32a〜32c 始動入賞玉検出器(通過玉検出手段) 40 マイクロコンピュータ 60 可変表示器付可変入賞球装置(所定価値付与手
段) 64a,64b 可動部材 71 特定入賞玉検出器(所定条件判定用) 75a〜75c 可変表示器(可変表示装置) 80 可変表示装置 91可変入賞球装置(所定価値付与手段) 95a〜95c 始動入賞口(通過領域)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年4月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 弾球遊技機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、可変表示装置の
複数の可変表示部によって構成される複数の有効ライン
のいずれかの有効ラインに予め定めた特定表示結果が表
示されたときに遊技者に有利な遊技状態となることが可
能な弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の表示態様を表示可能な可変
表示装置が予め定められた特定表示結果を表示したとき
に特定遊技状態と判定されて、所定価値付与手段として
の可変入賞球装置を所定の規制条件に基づいて駆動制御
する弾球遊技機が市場に提供されていた。そして、この
所定の規制条件として、例えば、可変入賞球装置を一定
時間(例えば、30秒)開成するか、あるいはその一定
時間の開成中に可変入賞球装置に受け入れられた打玉が
所定個数(例えば、10個)になるまで(以下、サイク
ル期間という)駆動され、しかもそのサイクル期間を所
定回数(例えば、10回)繰返すことができるように設
定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記した弾
球遊技機は、特定遊技状態となっても、常に一定の規制
条件に基づいて所定価値付与手段としての可変入賞球装
置が駆動制御されるため、遊技が単調となり、遊技者の
興味を十分に満たすことができないという問題があっ
た。この発明は、上記した問題点に鑑みなされたもの
で、その目的とするところは、弾球遊技が単調となら
ず、もって遊技者の興趣を十分に満たすことができる弾
球遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明に係る弾球遊技機は、可変表示装置の
複数の可変表示部によって構成される複数の有効ライン
のいずれかの有効ラインに予め定めた特定表示結果が表
示されたときに遊技者に有利な遊技状態となることが可
能な弾球遊技機において、前記複数の有効ラインのう
ち、予め定めた有効ラインに前記特定表示結果が表示さ
れたときに、他の有効ラインに前記特定表示結果が表示
されたときの遊技者に有利な特定遊技状態と比較してさ
らに遊技者に有利な特別遊技状態となることを特徴とす
るものである。
【0005】記のように構成することにより、予め定
めた有効ライン上に特定表示結果が表示されたときに特
別遊技状態となって、他の有効ライン上に特定表示結果
が表示されたときの特定遊技状態よりもさらに遊技者に
有利な状態となるので、遊技が単調とならず、遊技者の
興趣を十分に引きつけることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施形態について説明する。まず、図1に基づいて、
実施形態に係る弾球遊技機について説明する。図1は、
弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の正面図であ
る。
【0007】図1において、パチンコ遊技機1の額縁状
に形成された前面枠2の開口には、扉保持枠3が周設さ
れ、該扉保持枠3の一側にガラス板を収納するガラス扉
4および前面扉5が開閉自在に枢着される。前記前面枠
2の裏面には、遊技盤10及び図示しない発射レール等
を取り付ける遊技盤保持枠(図示しない)が固着され
る。前記前面扉5には、打球供給皿6が取り付けられて
いる。打球供給皿6は、図示しない景品玉払出装置から
排出された景品玉を貯溜し、且つ貯溜されたパチンコ玉
を1個宛打球発射レールに誘導するように構成されてい
る。また、打球供給皿6の上流側の下方の空間内に音声
発生装置としてのスピーカー7が収納されている。この
スピーカー7は、特定遊技状態になったときや、後述す
る始動入賞口31a〜31cや特定入賞口24等に入賞
玉が発生したときに、遊技の雰囲気を盛り上げるための
効果音を発生するためのものである。
【0008】前記前面枠2の下部には、パチンコ玉を遊
技盤10の遊技領域12に打ち出す操作ハンドル8と、
余剰の景品玉を貯溜する余剰玉受皿9とが取り付けられ
ている。
【0009】前記遊技盤10の表面には、打玉を遊技領
域12に導く誘導レール11、図示しない多数の障害
釘、各種の入賞球装置等が設けられている。より詳しく
説明すると、遊技盤10の遊技領域12には、本発明の
実施形態の可変表示装置及び可変入賞球装置に類似する
可変表示器付可変入賞球装置13、通過領域としての始
動入賞口31a〜31c、入賞口33a,33b、34
a,34b、、遊技効果ランプ35a,35b、及びア
ウト口36等がそれぞれ配設される。
【0010】前記可変表示器付可変入賞球装置13は、
遊技領域12のほぼ中央に配設され、その詳細な構造が
図2に示されている。これについて説明すると、可変表
示器付可変入賞球装置13は、前記遊技盤10に取り付
けられる取付基板14を有しており、その取付基板14
の上部に入賞口15が形成されている。また、取付基板
14の中央には、可変表示装置を構成する複数(3つ)
の可変表示器16a〜16c(7セグメントLEDで構
成されている)が設けられている。この可変表示器16
a〜16cは、後述する始動入賞口31a〜31cに打
玉が入賞すると可変表示を開始し、所定時間(例えば、
5秒)が経過することにより停止する。そして、停止し
たときの表示態様が予め定められた特定表示態様(例え
ば、奇数のゾロ目)であるときには、特定遊技状態と判
定されて後述する開閉板21を所定期間(例えば、30
秒が経過するまで又は10個の入賞玉が発生するまで;
以下サイクル期間という)開成する。また、開成板21
が開成中に後述する特定入賞口24に打玉が入賞するこ
とにより、サイクル期間の経過後、再度サイクル期間の
開成を繰返すようになっている。
【0011】しかして、この繰返し回数(継続回数)
は、打玉が特定入賞口24に入賞することを条件として
所定回数(例えば、10回)行うことができるように設
定されている。つまり、特定遊技状態となったときに
は、開閉板21を30秒が経過するまで又は10個の入
賞玉が発生するまでというサイクル期間で、しかもその
サイクル期間を所定回数繰返すことができるという規制
条件(第1の規制条件)で駆動制御することになる。な
お、後述する実施形態では、サイクル期間の終了後開閉
板21を一旦閉成し、前記サイクル期間中に特定入賞口
24への入賞があったことを条件として、再度開閉板2
1を開成させるものを示すが、サイクル期間の終了後、
開閉板21を閉成することなく、次のサイクル期間に移
行するものであってもよい。
【0012】なお、図示左側の可変表示器16aは、特
定遊技状態となったときに継続回数を表示する継続回数
表示器を兼用し、図示右側の可変表示器16cは、特定
遊技状態となったときに開閉板21に受け入れられた入
賞玉数を表示する入賞個数表示器を兼用している。
【0013】前記入賞口15と可変表示器16bとの間
には、第2可変表示器17(7セグメントLEDで構成
されている)が設けられている。この第2可変表示器1
7は、前記可変表示器16a〜16cが特定表示態様と
なって特定遊技状態と判定されたときに、その判定出力
により可変表示を開始し、一定時間(特定遊技状態と判
定されてから開閉板21が開放するまでのインターバル
時間T1 )経過したときに停止し、その停止時の表示が
予め定めた表示結果(例えば、「7」を表示したとき)
であるときに、所定条件が成立したと判定するようにな
っている。そして、所定条件が成立したと判定された場
合には、開閉板21の開成状態において、上記したサイ
クル期間の継続回数を通常の特定遊技状態時よりも多く
(例えば、20回)継続できるように設定されている。
つまり、特定遊技状態判定出力と所定条件成立の判定出
力とが共に出力された場合(以下、特別遊技状態とい
う)には、開閉板21を30秒が経過するまで又は10
個の入賞玉が発生するまでというサイクル期間で、しか
もそのサイクル期間を前記所定回数よりも多い回数繰返
すことができるという規制条件(第2の規制条件)で駆
動制御することになる。
【0014】また、可変表示器16a〜16cの下方に
は、特定遊技状態中に始動入賞口31a〜31cに打玉
が入賞したとき、その入賞を記憶(最高4個)したこと
を表示する始動入賞記憶表示器18が設けられている。
したがって、始動入賞記憶表示器18が点灯していると
きには、特定遊技状態が終了した後に、その点灯してい
る数だけ可変表示器16a〜16cを可変表示する。
【0015】取付基板14の下方には、長方形状の開口
19が開設され、その後方に入賞空間20が形成されて
いる。また、開口19を開閉するように開閉板21が設
けられている。この開閉板21は、図示しないソレノイ
ド22(図3のブロック図で表示)によって開閉駆動さ
れる。前記入賞空間20には、該空間20を3つに仕切
る特定入賞口形成部材23が設けられ、その仕切られた
中央が特定入賞口24を構成し、左右が通常入賞口25
a,25bを構成している。そして、特定入賞口24に
は、特定入賞玉検出器26が設けられるとともに、通常
入賞口25a,25bにも入賞個数検出器27a,27
bが設けられている。なお、特定入賞玉検出器26から
導出される信号は、繰返し条件を検出するための信号で
あるとともに、入賞個数を計数するための信号でもあ
る。
【0016】なお、取付基板14の下方には、該基板1
4と所定間隔をもって取り付けられる前面装飾板28が
前記開閉板21を囲むように設けられ、その前面装飾板
28と取付基板14との間には、落下する打玉を開閉板
21に向けて誘導する誘導部29a,29bが形成され
ている。したがって、誘導部29a,29bに誘導され
た打玉は、開閉板21が閉成状態のときには、開閉板2
1の前面を通って下方に落下し、開閉板21が開成状態
にあるときには、開閉板21に受け入れられるようにな
っている。
【0017】更に、取付基板14には、その上部左右に
特別遊技表示LED30a,30bが設けられている。
これは、前記した第2可変表示器17の表示が予め定め
られた特定表示結果「7」を表示して所定条件が成立し
たときに点灯し、所定条件が成立した旨を遊技者に報知
している。なお、所定条件が成立したときには、前記ス
ピーカー7によっても遊技者にその旨が報知される。ま
た、所定の条件が成立しなかったときには、特別遊技表
示LED30a,30bは、消灯したままである。
【0018】図1に戻って、遊技盤10の遊技領域12
には、可変表示器付可変入賞球装置13の下方に、通過
領域としての始動入賞口31a〜31cが配設され、そ
れぞれの始動入賞口31a〜31cには、始動入賞玉検
出器32a〜32cが設けられている。したがって、打
玉が始動入賞口31a〜31cに入賞すると始動入賞口
31a〜31cによって検出され、その検出信号が前記
可変表示器16a〜16cの可変表示開始信号として扱
われる。
【0019】また、可変表示器付可変入賞球装置13の
左右両側及び斜め下方両側には、入賞口33a,33
b、34a,34bも配置されている。更に、遊技領域
12の中央左右には、前記特定遊技状態及び特別遊技状
態となったときに、その旨を報知する遊技効果ランプ3
5a,35bが設けられている。この遊技効果ランプ3
5a,35bと同じ機能を有するものとして前記前面枠
2の上部に枠ランプ37a,37bが設けられている。
また、遊技領域12の最下方には、上記した各入賞口に
入賞しなかった打玉が流入するアウト口36が形成され
ている。
【0020】以上、パチンコ遊技機1の構成について、
それぞれ詳細に説明してきたが、このパチンコ遊技機1
の動作について図3、図4、図5を参照して説明する。
まず、パチンコ遊技機1の制御について図3に基づいて
説明する。図3は制御回路構成ブロック図である。
【0021】図において、制御回路は制御中枢としての
マイクロコンピュータ40を含む。マイクロコンピュー
タ40は以下に述べるようなパチンコ遊技機1の全体の
動作を制御する機能を有する。このために、マイクロコ
ンピュータ40は、たとえば、数チップのLSIで構成
されており、その中には制御動作を所定の手順で実行す
ることのできるMPU41と、MPU41の動作プログ
ラムデータを格納するROM42と、必要なデータの書
込みおよび読出しができるRAM43とを含む。更に、
マイクロコンピュータ40は、入力信号を受けてMPU
41に入力データを与える入力回路44と、MPU41
からの出力データを受けて外部に出力する出力回路45
と、MPU41から音データを受けるサウンドジェネレ
ータ46と、電源投入時にMPU41にリセットパルス
を与えるパワーオンリセット回路47と、MPU41に
クロック信号を与えるクロック発生回路48と、クロッ
ク発生回路48からのクロック信号を分周して割込パル
スを定期的にMPU41に与えるパルス分周回路(割込
パルス発生回路)49と、MPU41からのアドレスデ
ータをデコードするアドレスデコード回路50を含む。
MPU41はパルス分周回路49から定期的に与えられ
る割込パルスに応じて、割込制御ルーチンの動作を実行
することが可能となる。またアドレスデコード回路50
はMPU41からのアドレスデータをデコードし、RO
M42、RAM43、入力回路44、出力回路45、サ
ウンドジェネレータ46にそれぞれチップセレクト信号
を与える。なお、この実施形態では、ROM42は、そ
の内容の書き換え、すなわち必要が生じた場合には、そ
の中に格納されたMPU41のためのプログラムデータ
を変更することができるようにプログラマブルROMが
用いられる。そしてMPU41はROM42内に格納さ
れたプログラムデータに従って、かつ以下に述べる各制
御信号の入力に応答して、可変表示器付可変入賞球装置
13等に対して制御信号を与える。
【0022】マイクロコンピュータ40には、入力信号
として、次のような信号が与えられる。まず、始動入賞
口31a〜31cのそれぞれに対応して設けられた始動
入賞玉検出器32a〜32c(以下、DS・SWと略称
する)の検出信号は、検出回路51に与えられ、マイク
ロコンピュータ40に始動入賞玉検出信号として与えら
れる。特定入賞玉検出器26(以下、VSWと略称す
る)で検出された検出信号は、検出回路52に与えら
れ、繰り返し信号としてマイクロコンピュータ40に与
えられる。入賞個数検出器26、27a,27b(以
下、CTSWと略称する)で検出された検出信号は、検
出回路53に与えられ、入賞玉数計数信号としてマイク
ロコンピュータ40に与えられる。
【0023】また、マイクロコンピュータ40は以下の
回路及び装置に制御信号を与える。まず、ソレノイド駆
動回路54を介して可変入賞球装置13の開閉板21を
開閉するソレノイド22に駆動信号を与える。ランプ駆
動回路55を介して、特定遊技状態及び特別遊技状態に
対応して設けられる遊技効果ランプ35a,35b、及
び枠ランプ37a,37bをそれぞれ点灯もしくは点滅
させるための制御信号を与える。7セグメントLED駆
動回路56を介して、可変表示器16a〜16c及び第
2可変表示器17を可変表示させるための制御信号を与
える。LED駆動回路57を介して、特定遊技状態中に
所定条件が成立した旨を報知する特別遊技表示LED3
0,30bを点灯させるための制御信号を与える。更
に、アンプ58を介してスピーカー7から効果音を報知
させる。なお、上記構成の各回路には、図示しない電源
回路から所定の直流電圧が供給される。
【0024】次に、図4及び図5のフロー図を参照して
図3に示す制御回路の動作を説明する。制御回路の電源
がONされると、マイクロコンピュータ40は、まず、
VSW受付禁止処理がなされる(ステップS1)。これ
は、始動入賞口31a〜31cへの入賞がないにも拘ら
ず、打玉が特定入賞口24に入賞しても特定入賞玉検出
器26(以下、VSWという)が作動しないようにして
不正な遊技を防止するための処置である。
【0025】遊技が開始されて、まず最初に始動入賞口
31a〜31cに打玉が入賞して始動入賞玉検出器32
a〜32c(以下、DS・SWという)がONされたか
否かが判別される(ステップS2)。DS・SWがON
されたと判別された場合には、始動記憶カウンタの値が
最高に記憶許容された「4」か否かが判別され(ステッ
プS3)、「4」でない場合には、始動記憶カウンタの
値に「1」を加算した後(ステップS4)、次のステッ
プS5に進む。
【0026】前記ステップS2においてDS・SWがO
Nしていないと判別された場合、又は前記ステップS3
において始動記憶カウンタの値が「4」であると判別さ
れた場合、又は前記ステップS4の処理が終了した場合
には、可変表示器16a〜16c(以下、D1 という)
が可変表示中であるか否かが判別される(ステップS
5)。可変表示中である場合には、後述するステップS
12に進む。一方、可変表示中でないときには、まずタ
イマT1 がON中であるか否かが判別される(ステップ
S6)。このタイマT1 は、特定遊技状態と判定された
後、開閉板21が開閉するまでの間、及びサイクル期間
とサイクル期間との間のインターバル時間として設定さ
れるものである。なお、この実施形態の場合には、後述
するように第2可変表示器17の可変表示時間でもあ
る。
【0027】しかして、タイマT1 がON中であると判
別された場合には、後述するステップS19に進み、O
N中でないと判別された場合には、タイマT2 がON中
であるか否かが判別される(ステップS7)。このタイ
マT2 は、特定遊技状態における開閉板21の開成時間
であり、この実施形態では、30秒が設定されている。
しかして、タイマT2 がON中であると判別された場合
には、図5に示すステップS30に進み、ON中でない
と判別された場合には、さらにタイマT3 がON中であ
るか否かが判別される(ステップS8)。このタイマT
3 は、継続回数が最後に達しない場合であって、且つサ
イクル期間中に特定入賞口24に打玉が入賞しなかった
場合において、開閉板21のソレノイド22がOFFと
された直後にONされるものである。これは、開閉板2
1が閉成される直前に入賞した打玉がソレノイド22が
OFFとなってからも特定入賞口24に入賞する可能性
があるためであり、ソレノイド22がOFFとなった後
の微小時間(例えば、2秒)打玉の特定入賞口24への
入賞を監視している。しかして、タイマT3 がON中で
ある場合には、図5に示すステップS40に進み、ON
中でない場合には、始動記憶カウンタの値が「0」か否
かが判別される(ステップS9)。始動記憶カウンタの
値が「0」の場合には、始動入賞口31a〜31cへの
打玉の入賞がないのでステップS2へ戻る。「0」でな
い場合には、始動入賞口31a〜31cへの打玉の入賞
があることを意味するので、始動記憶カウンタの値から
「1」を減算した後(ステップS11)、可変表示器D
1 の可変表示を開始させる(ステップS11)。
【0028】次いで、D1 の停止指令信号、この実施形
態の場合には、可変開始から所定時間後に導出される停
止指令信号があったか否かが判別され(ステップS1
2)、停止指令信号がない場合には、前記ステップS2
に戻り、停止指令信号があるまでステップS2〜ステッ
プS12を繰返す。なお、停止指令信号は、遊技者が操
作できるストップスイッチによって導出されるようにし
てもよい。
【0029】上記ステップS12において、停止指令信
号が導出されたと判別された場合には、D1 の可変表示
を停止し(ステップS13)、その停止時の表示態様が
特定表示態様(大当り表示;奇数のゾロ目)であるか否
かが判別され(ステップS14)大当り表示でない場合
には、再度通常の遊技に戻るべく前記ステップS2に戻
る。
【0030】一方、D1 の表示が大当り表示であると判
別された場合には、特定遊技フラグがセットされ(ステ
ップS15)、特定遊技状態となったことを遊技効果ラ
ンプ35a,35b、枠ランプ37a,37b及びスピ
ーカー等で報知し(ステップS16)、インターバル時
間であるタイマT1 をONする(ステップS17)。そ
の後、第2可変表示器17(以下、D2 という)の可変
表示を開始させ(ステップS18)、タイマT1 がタイ
ムアップするまで次に進まない(ステップS19)。
【0031】タイマT1 がタイムアップすると、継続回
数カウンタの値が「0」か否かが判定され(ステップS
20)、「0」の場合には、D2 の可変表示を停止させ
る(ステップS21)。そして、D2 の表示が「7」で
あるか否かが判定され(ステップS22)、「7」の場
合には、特定遊技フラグをクリアした後(ステップS2
3)、特別遊技フラグをセットし(ステップS24)、
特別遊技である旨を特別遊技表示LED30a,30b
及びスピーカー7等で報知する(ステップS25)。
【0032】前記ステップS20において、継続回数カ
ウンタの値が「0」でない場合には、上記したステップ
S21〜ステップS25の処理が行われることなく、次
のステップS26に進むようになっているが、これは、
この実施形態において、D2の可変表示を特定遊技状態
となった最初のインターバル時間においてだけ所定の条
件の成立を許容するように設定されているためである。
しかして、前記ステップS20において継続回数カウン
タの値が「0」でないと判別された場合、又は前記ステ
ップS22においてD2 の表示が「7」でないと判別さ
れた場合、又は前記ステップS25の処理を終了した場
合には、開閉板21を開成すべくソレノイド22(以
下、SOL1という)をONするとともに(ステップS
26)、タイマT2 をONし(ステップS27)、VS
Wの受付禁止を解除し(ステップS28)、その後、継
続回数カウンタの値に「1」を加算して(ステップS2
9)、図5に示す処理に進む。
【0033】次に、図5に示す処理について説明する
と、この図5は、開閉板21の開成中の処理を示すもの
で、まず、VSWがONしたか否かが判別され(ステッ
プS30)、ONした場合には、V入賞フラグがセット
されているか否かを判別し(ステップS31)、セット
されていない場合には、V入賞フラグをセットする(ス
テップS32)。
【0034】前記ステップS30において、VSWがO
Nしていないと判別された場合、又は前記ステップS3
1において、すでにV入賞フラグがセットされていると
判別された場合、又は前記ステップS32の処理を終了
した場合には、CTSWがONしたか否かが判別され、
ONした場合には、入賞個数カウンタの値に「1」を加
算する(ステップS34)。この処理が終了した後、又
は前記ステップS33において、CTSWがONしてな
いと判別された場合には、タイマT2 がタイムアップし
たか否かが判別され(ステップS35)、タイムアップ
していない場合には、入賞個数カウンタの値が「10」
になったか否かが判別される(ステップS36)。しか
して、「10」になっていない場合には、前記ステップ
S2に戻りステップS2〜ステップS7→ステップS3
0〜ステップS36の処理を繰返す。
【0035】前記ステップS35において、タイマT2
がタイムアップしたと判別された場合、又は前記ステッ
プS36において、入賞個数カウンタの値が「10」に
なったと判別された場合には、サイクル期間が終了した
として、SOL1がOFFされ(ステップS37)、そ
の後、V入賞フラグがセットされているか否かが判別さ
れる(ステップS38)。V入賞フラグがセットされて
いない場合、すなわち、開閉板21の開成中に特定入賞
口24への入賞がない場合には、タイマT3 がONされ
(ステップS39)、その後、タイマT3 がタイムアッ
プしたか否かが判別され(ステップS40)、タイムア
ップしていない場合には、VSWがONしたか否かが判
別される(ステップS41)。そして、ONしていない
場合には、前記ステップS2に戻りステップS2〜ステ
ップS8→ステップS40〜ステップS41を繰返す。
すなわち、タイマT3 がタイムアップするまでV入賞を
監視する。しかして、V入賞があった場合には、V入賞
フラグをセットした後(ステップS42)、後述するス
テップS43に進む。一方、V入賞がなくタイマT3 が
タイムアップしたときには、特定遊技状態又は特別遊技
状態が終了するため、後述するステップS47に進む。
【0036】前記ステップS38において、V入賞フラ
グがセットされていると判別された場合には、次に特別
遊技フラグがセットされているか否かが判別され(ステ
ップS43)、セットされていないと判別された場合、
すなわち、単に特定遊技状態である場合には、継続回数
カウンタの値が「10」か否かが判別される(ステップ
S44)。また、特別遊技フラグがセットされていると
判別された場合、すなわち特別遊技状態である場合に
は、継続回数カウンタの値が「20」か否かが判別され
る(ステップS45)。
【0037】前記ステップS44において、継続回数カ
ウンタの値が「10」でないと判別された場合、又は前
記ステップS45において、継続回数カウンタの値が
「20」でないと判別された場合には、タイマT1 をO
Nする(ステップS46)とともに、V入賞フラグをク
リアした後(ステップS47)、前記ステップS2に戻
り、ステップS2〜ステップS6→ステップS19〜ス
テップS47を繰返す。すなわち、再度所定のサイクル
期間による駆動制御が行われる。
【0038】一方、前記ステップS40において、タイ
マT3 がタイムアップしたと判別された場合、又は前記
ステップS44において、継続回数カウンタの値が「1
0」になったと判別された場合、又は前記ステップS4
5において、継続回数カウンタの値が「20」になった
と判別された場合には、特定遊技状態又は特別遊技状態
が終了したとして、まず、特定遊技フラグがクリアされ
(ステップS48)、特別遊技フラグがクリアされ(ス
テップS49)、V入賞フラグがクリアされ(ステップ
S50)、その後、VSW受付禁止処理をした後(ステ
ップS51)、前記ステップS2に戻り、通常の遊技を
行うことになる。
【0039】以上の動作説明から明らかなように、この
実施形態に係るパチンコ遊技機1においては、特定遊技
状態における開閉板21に対する駆動制御態様と、所定
条件が成立した特別遊技状態における開閉板21に対す
る駆動制御態様とでは、その継続回数が異なるように規
制条件が設定されるため、可変表示装置を構成する可変
表示器16a〜16cの表示態様が特定表示態様となっ
て特定遊技状態となった場合に、結果的に可変入賞球装
置(開閉板21)の駆動態様が複数種類あることにな
り、これがため遊技が単調とならず、遊技者の興趣を十
分に引きつけることができる。
【0040】なお、上述した実施形態の変形例として、
以下のようなものが考えられる。 (1) 第2可変表示器17の可変表示は、1〜10回
目までのインターバル時間毎に行ってもよいし、所定回
数目(例えば、10回目)だけ行ってもよい。また、イ
ンターバル時間に関係なく所定時間行ってもよいし、特
定遊技状態中に所定回数行ってもよい。 (2) 第2可変表示器17の可変表示は、大当り中の
始動入賞口31a〜31cへの打玉の入賞、もしくは始
動入賞記憶があること、又は特定入賞口24への打玉の
入賞に基づいて行ってもよい。 (3) 第2可変表示器17の可変表示は、始動入賞口
31a〜31cへの打玉の入賞、もしくは始動入賞の記
憶があることに基づいて行ってもよいし、特別に定めた
入賞口(例えば、入賞口33a)に打玉が入賞すること
によって行ってもよい。 (4) 可変表示器16a〜16cの表示態様と第2可
変表示器17の表示態様とが同じであるときに、所定条
件の成立を判定しても良い。 (5) 第2の規制条件として、継続回数を変化するだ
けでなく、サイクル期間における開成時間や入賞個数を
第1の規制条件と異なるようにしてもよく、また、特別
遊技状態となったときの総入賞個数が所定数になるまで
繰返し条件が成立可能としてもよい。更に、インターバ
ル時間毎に第2可変表示装置17の可変表示を行わせ、
「7」を表示した時点から所定回数(例えば、10回)
繰返し条件が許容されたり、あるいは、継続回数がその
都度「1」づつ加算されるようにしてもよい。また、こ
の場合、継続回数に上限を設けてもよいし、設けなくて
もよい。 (6) 可変表示器16a〜16cや第2可変表示器1
7は、通常時可変表示を行っており、始動入賞により一
定時間停止するように構成しても良い。また、始動入賞
の時点から一定時間後に可変表示を停止するものでもよ
い(一定時間の間は、可変表示の速度や可変表示器の色
を変えるなどをしてもよい)。また、第2可変表示器1
7を設けることなく、これを可変表示器16bによって
兼用させてもよいし、あるいは第2可変表示器17に代
えて特定遊技状態と判定されたときに開成される電動チ
ューリップに打玉が入賞したことにより所定条件の成立
を判定してもよい。 (7) 特定遊技状態と判定されなくても第2可変表示
器17を可変表示させ、その表示結果が「7」を表示し
た場合には、つぎに特定遊技状態となったときに特別遊
技状態に移行するようにしてもよい。 (8) 所定条件の成立は、1回の特別遊技状態の動作
が終了した時点で終了させることなく、複数回の特別遊
技状態に対応させてもよく、また相対的に長い時間(例
えば、20分)の間成立させた状態を維持しても良い。
更に、第2可変表示器17が再度「7」を表示させるま
で所定条件の成立を維持してもよい。 (9) 可変表示器16a〜16cが特別の表示結果と
なったとき所定条件成立としてもよい。例えば、複数あ
る特定表示態様のうち特定の表示(例えば、「7」のゾ
ロ目)が表示された場合や、特定表示態様とは異なる表
示(例えば、「1・2・3」)となった場合に所定条件
の成立を判定してもよい。
【0041】以上説明した実施形態においては、本発明
の実施形態に類似する実施形態に係る可変表示器付可変
入賞球装置13をパチンコ遊技機1に適用した例であ
り、これと異なる可変表示装置及び可変入賞球装置を適
用したもでもよい。例えば、図6に示す可変表示器付可
変入賞球装置60をパチンコ遊技機1に適用した実施形
態について説明すると、この実施形態(以下、第2実施
形態という)において、可変表示器付可変入賞球装置6
0は、前記遊技盤10に取り付けられる取付基板61を
有している。取付基板61の上部には、打玉を通常の入
賞とする入賞口62が形成されるとともに、その中央に
は、長方形状の奥行巾を有する入賞領域63が形成され
ている。また、取付基板61の中央左右には、一対の可
動部材64a,64bが開閉自在に軸支されている。し
かして、可動部材64a,64bが開状態となると遊技
領域12を落下する打玉が可動部材64a,64bに受
け止められて前記入賞領域63に誘導されるようになっ
ている。
【0042】前記入賞領域63のほぼ中央左右には、可
動部材64a,64bによって誘導された打玉の一部を
後方へ誘導する上部玉誘導板65a,65bが設けら
れ、その上部玉誘導板65a,65bの間には、電気的
駆動源によって駆動される振分け装置66が配置されて
いる。この振分け装置66は、入賞領域63に入賞した
打玉の流下状態に影響を及ぼして、後述する特定入賞口
69への打玉の入賞率に変化を与えるものである。更
に、入賞領域63の下方には、後方から前方に傾斜して
設けられる下部玉転動板67が設けられ、前記上部玉誘
導板65a,65bによって誘導され落下した打玉を前
方に向って流下せしめるようになっている。そして、下
部玉転動板67の前端には、特定入賞口形成部材68に
よって3つの入賞口が形成され、その中央に特定入賞口
69が設定され、その左右に通常入賞口70a,70b
が設定されている。特定入賞口69には、特定入賞玉検
出器71が設けられ、通常入賞口70a,70bには、
通常入賞玉検出器72a,72bが設けられる。また、
前記下部玉転動板67の前端面には、3つの入賞口に対
応するように表示LED73、74a,74bが設けら
れている。この表示LED73、74a,74bは、常
に74a→73→74b→74a→・・・の順で点灯移
動するようになっており、その点灯しているときに対応
する入賞口69、70a,70bに打玉が入賞すると、
移動が停止するようになっている。
【0043】前記取付基板61の上部前面には、可変表
示装置としての可変表示器75a〜75cが設けられて
いる。この可変表示器75a〜75cは、第1実施形態
に係る可変表示器16a〜16cと同様に遊技盤10に
設けられる始動入賞口31a〜31cに打玉が入賞する
ことにより可変表示を開始して、所定時間の経過により
停止し、その停止時の表示態様が特定表示態様(例え
ば、奇数のゾロ目)であるときに、特定遊技状態になっ
たと判定され、前記可動部材64a,64bを所定の規
制条件で駆動制御する。
【0044】また、取付基板61の上部前面には、さら
に開閉サイクルの継続回数を表示する継続回数表示器7
6と、1回の開閉サイクル中に可変表示器付可変入賞球
装置60に入賞した打玉数を表示する入賞個数表示器7
7が設けられている。
【0045】上記のように構成された第2実施形態に係
る可変表示器付可変入賞球装置60を適用したパチンコ
遊技機1の動作について説明すると、遊技領域12を落
下する打玉が始動入賞口31a〜31cに入賞すると、
第1実施形態と同様に可変表示装置としての可変表示器
75a〜75cが可変表示を開始し、一定時間後に停止
する。そして、停止時の表示態様が予め定めた特定表示
態様であるときには、特定遊技状態と判定され、可動部
材64a,64bが所定回数の開閉動作を行う。可動部
材64a,64bの開閉動作が開始すると、可動部材6
4a,64bに受け入れられた打玉が3つの入賞口6
9、70a,70bのいずれかの入賞口に入賞する。し
かして、常に点灯移動している表示LED73、74
a,74bが正に点灯している表示LED73、74
a,74bと対応する入賞口69、70a,70bに最
初の打玉が入賞したときには、その打玉が入賞した入賞
口が第1実施形態における特定入賞口に対応する繰返し
条件の成立に関係する特定入賞口となる。
【0046】しかして、左右の通常入賞口70a,70
bが特定入賞口となった場合には、1回のサイクル期間
として、打玉が10個入賞するか、又は可動部材が18
回開閉する動作が設定され、しかも、その継続回数は、
10回に設定される。また、中央の特定入賞口69が特
定入賞口となった場合には、1回の開閉サイクルとし
て、打玉が20個入賞するか、又は可動部材が36回開
閉する動作が設定され、しかも、その継続回数は、10
回に設定される。したがって、この第2実施形態に係る
可変表示器付可変入賞球装置60を適用したパチンコ遊
技機1にあっては、前記第1実施形態に係る可変入賞球
装置13を適用したパチンコ遊技機1と比較して、ま
ず、繰返し条件の成立に関係する特定入賞口が移動点灯
している表示LED73、74a,74bと打玉が入賞
する入賞口69、70a,70bと一致することにより
行われ、所定の条件の成立が中央の特定入賞口69が特
定入賞口となることによって行われ、このとき特別遊技
状態となる。そして、特定遊技状態と特別遊技状態とで
は、継続回数は、同じであるが、1回のサイクル期間の
内容が異なるように制御される。すなわち、特定遊技状
態において制御される第1の規制条件と、特定遊技状態
中に所定の条件が成立した特別遊技状態において制御さ
れる第2の規制条件とは、異なることになり、これによ
り遊技が単調とならず、遊技者の興趣を十分に引きつけ
ることができる。
【0047】なお、上述した実施形態の変形例として、
以下のようなものが考えられる。 (1) 所定の条件が成立して特別遊技状態になると、
すべてのサイクル期間において入賞個数及び開閉回数が
多くことに代えて、所定の継続回数のうち予め定められ
た回数目だけ多くなるようにしてもよい。例えば、ほぼ
半分のサイクル期間だけ多くしたり、あるいは奇数回目
だけを多くすればよい。 (2) 特定遊技状態となり、可動部材64a,64b
の開閉動作中に受け入れられた打玉が最初に入賞した入
賞口を特定入賞口としてもよいし、中央の特定入賞口6
9が特定入賞口となったときに所定条件の成立を判定し
てもよい。 (3) 可変表示器付可変入賞球装置60内に特別の通
過口(入賞口を含む)を設け、該通過口に打玉が通過す
ることにより所定条件の成立を判定してもよい。また、
通過口に打玉が通過することにより第1実施形態のよう
に第2可変表示器を可変表示させ、それによって所定条
件の成立を判定してもよい。 (4) 特別遊技状態となった場合に、可動部材64
a,64bの開閉回数を増加させることに代えて、1回
の開閉時間を長くしてもよい。例えば、開閉回数は、1
8回のままにして、1回の開閉動作で開いている時間を
0.9秒から1.8秒にする。また、可動部材64a,
64bのサイクル期間において、開閉動作に代えて、第
1実施形態と同様に連続的に一定時間(例えば、30
秒)開成するように構成しても良く、この場合におい
て、特別遊技状態になった場合には、サイクル期間の開
成時間を30秒から60秒にすればよい。
【0048】次に、以上説明してきた第1実施形態及び
第2実施形態と異なる実施形態として、図7に示す実施
形態について説明する。図7に示す実施形態(以下、第
3実施形態という)は、本発明の実施形態に係るもので
あり、可変表示装置80と可変入賞球装置91とが別々
に遊技盤に配置されている。そして、可変表示装置80
には、縦横3列づつに可変表示器81a〜81c、82
a〜82c、83a〜83cが設けられている。しかし
て、この場合、可変表示器81a〜81c、82a〜8
2c、83a〜83cの表示の組合せとして、横方向の
組合せ、すなわち可変表示器81a,82a,83a
(以下、Bラインという)と可変表示器81b,82
b,83b(以下、Aラインという)と可変表示器81
c,82c,83c(以下、Cラインという)の3列
と、斜め方向の組合せ、すなわち可変表示器81a,8
2b,83c(以下、Dラインという)と可変表示器8
1c,82b,83a(以下、Eラインという)の2
列、合計5列の組合せが有効と判断される。つまり、こ
の5列上に特定表示態様(例えば、「7」)が揃えば特
定遊技状態と判定される。
【0049】そして、どのライン上に特定表示態様が揃
ったかを遊技者に分かり易く報知するために、ライン表
示LED84a,84b、85a,85b、86a,8
6b、87a,87b、88a,88bが両側に設けら
れている。すなわち、Aラインを表示するためにライン
表示器84a,84bが設けられ、Bラインを表示する
ためにライン表示器85a,85bが設けられ、Cライ
ンを表示するためにライン表示器86a,86bが設け
られ、Dラインを表示するためにライン表示器87a,
87bが設けられ、Eラインを表示するためにライン表
示器88a,88bが設けられている。
【0050】また、可変表示装置80には、特定遊技状
態となったときの繰返し回数を表示する継続回数表示器
89と、後述する始動入賞口95a〜95cに入賞した
入賞記憶数を表示する始動入賞記憶表示器90が設けら
れている。
【0051】可変表示装置80の下方には、可変入賞球
装置91が配置されている。この可変入賞球装置91
は、長方形状の開口92を有し、この開口92が入賞領
域を構成する。そして、開口92を覆うように開閉板9
3が開閉自在に設けられている。また、開口92の内部
には、その中央に特定入賞口94が形成され、この特定
入賞口94に打玉が入賞することにより繰返し条件が成
立することになる。
【0052】更に、可変入賞球装置91の下方に複数
(3つ)の始動入賞口95a〜95cが配置されてい
る。始動入賞口95a〜95cに打玉が入賞すると、前
記可変表示器81a〜81c、82a〜82c、83a
〜83cの可変表示が開始されるようになっている。
【0053】上記のように構成される第3実施形態の動
作について説明すると、打玉が始動入賞口95a〜95
cに入賞すると、可変表示器81a〜81c、82a〜
82c、83a〜83cが可変表示を開始し、一定時間
後に停止する。そして、停止したときの表示態様が上記
5つのラインのいずれか1つのライン上に特定表示態様
が表示されたときには、特定遊技状態と判定され、可変
入賞球装置91の開閉板93を開成する。この開閉板9
3の1回のサイクル期間は、第1実施形態及び第2実施
形態と同様に一定時間(例えば、30秒)が経過するま
で、あるいはその一定時間のうちに所定個数(例えば、
10個)の打玉が入賞するまで、と設定されている。
【0054】ところで、この第3実施形態においては、
特定表示態様が上記した5つのラインのうちのどのライ
ン上に表示されたかによって継続回数が異なるように設
定されている。すなわち、中央の横方向であるAライン
上に特定表示態様が表示された場合には、その継続回数
は、15回に設定され、上下の横方向であるBライン又
はCライン上に特定表示態様が表示された場合には、そ
の継続回数は、10回に設定され、斜め方向であるDラ
イン又はEライン上に特定表示態様が表示された場合に
は、その継続回数は、5回に設定される。
【0055】すなわち、第3実施形態においては、5ラ
イン上のいずれかに特定表示態様が表示されることによ
り特定遊技状態となり、どのライン上に特定表示態様が
表示されたかによって所定条件の成立が判定される。し
かして、この場合、単なる特定遊技状態は、斜め方向で
あるDライン又はEライン上に特定表示態様が表示され
た場合であり、このときの開閉板93の規制条件(第1
の規制条件)は、所定のサイクル期間の継続が5回であ
り、所定条件が成立した特別遊技状態は、上下の横方向
であるBライン又はCライン上に特定表示態様が表示さ
れた場合であり、このときの開閉板93の規制条件(第
2の規制条件)は、所定のサイクル期間の継続が10回
である。そして、この第3実施形態は、上記した2つの
規制条件を少なくとも備えているが、更にもう1つの特
別遊技状態として、中央の横方向であるAライン上に特
定表示態様が表示された場合を設定している。この場合
の開閉板93の規制条件(第3の規制条件)は、所定の
サイクル期間の継続が15回である。
【0056】したがって、この第3実施形態に係るパチ
ンコ遊技機においても、特定遊技状態において制御され
る第1の規制条件と、特定遊技状態であるとともに所定
の条件が成立した特別遊技状態において制御される第2
の規制条件又は第3の規制条件とは、異なることにな
り、これにより遊技が単調とならず、遊技者の興趣を十
分に引きつけることができる。
【0057】なお、上述した実施形態においては、特別
遊技状態において規制される条件を2つのものを示した
が、それ以上あってもよい。また、特定遊技状態の出現
確率と特別遊技状態の出現確率とを異なるように設定し
ても良い。例えば、継続回数の最も少ないDライン及び
Eライン上に特定表示態様が表示される確率を最も高く
設定(例えば、1/100)し、継続回数の最も多いA
ライン上に特定表示態様が表示される確率を最も低く設
定(例えば、1/300)し、継続回数が標準であるB
ライン及びCライン上に特定表示態様が表示される確率
をその中間に設定(例えば、1/200)すればよい。
【0058】以上、3つの実施形態について説明してき
たが、これら3つの実施形態の他に以下に示すような変
形例が考えられる。 (1) 可変入賞球装置内に設けられる繰返し条件成立
のための特定入賞口への入賞率を特定遊技状態と特別遊
技状態とで変化するようにしてもよい。この変化は、特
定入賞口形成部材23、68を可動させて、その位置、
あるいは大きさを変えたり、振分け装置66を可動させ
て行えばよい。 (2) 特定遊技状態と特別遊技状態との異なる規制条
件として、可動部材の可動範囲、例えば、第2実施形態
の可動部材64a,64bの開成角度が異なるように制
御しても良い。 (3) 特定遊技状態と特別遊技状態との異なる規制条
件として、遊技機全体の出玉数によって制御しても良
い。例えば、特定遊技状態においては、出玉数が「10
00」になるまで継続する可能性を許容し、特別遊技状
態においては、出玉数が「2500」になるまで継続す
る可能性を許容するように制御する。なお、出玉数の計
算は、下記のいずれかの計算式による。 出玉数=(総入賞個数×景品玉数)−打込玉数 出玉数=補給玉数−打込玉数 (4) 特定遊技状態と特別遊技状態との異なる規制条
件として、所定回数のサイクル期間を繰返すことに代え
て、可変入賞球装置へ入賞する入賞個数、可動部材の開
閉回数、あるいは可動部材の開閉時間で連続的に制御し
ても良い。例えば、特定遊技状態においては、100個
の打玉が入賞するまで連続的に可変入賞球装置を駆動制
御し、特別遊技状態においては、200個の打玉が入賞
するまで連続的に可変入賞球装置を駆動制御しても良
い。 (5) 所定回数目のサイクル期間、例えば、10回目
のサイクル期間を5個入賞、又は15秒経過するまでと
し、そのサイクル期間中の特定入賞口への入賞により所
定の条件が成立したとして、特別遊技状態(20回の継
続)となるようにしてもよい。同様に考えて、特定遊技
状態で付与される価値が最大となった場合、所定条件が
成立したこととしてもよい。例えば、10回まで継続が
行われた場合、次の特定遊技状態となったときには、自
動的に所定条件が成立して特別遊技状態となって20回
まで継続が許容される。 (6) 特定遊技状態となったときに直ちに可変入賞球
装置を開閉駆動することなく、例えば、特定遊技状態発
生後、他の入賞口に打玉が入賞することを条件として可
変入賞球装置を開閉駆動するものであってもよい。そし
て、この場合、特定遊技状態において他の入賞口への入
賞は、8回まで許容され、所定条件が成立した特別遊技
状態において他の入賞口への入賞は、20回まで許容さ
れる。 (7) 所定条件成立前と後、または特定遊技状態中と
特別遊技状態中とで1個の入賞玉に対して払出される景
品玉の数が変化してもよい。 (8) 特別遊技状態における第2の規制条件は、特定
遊技状態における第1の規制条件よりも遊技者に付与す
る価値が小さくなるものであってもよい。 (9) 可変入賞球装置の構造は、上記した3つの実施
形態と異なっていてもよい。例えば、可動部材を横方向
にスライドさせて打玉を受け入れるものであってもよい
し、また、可変入賞球装置内の入賞口を特定入賞口のみ
とし、打玉が入賞することによって継続条件決定用の可
変表示器を可変表示させ、その表示結果が予め定められ
た表示であるときに継続条件成立としたものでもよい。 (10) 可変表示装置の構造は、上記した3つの実施
形態に限定されず、可変表示が行えるものであればどの
ようなものでもよい。例えば、回転ドラムを用いたもの
や、LCD、ランプ等を用いたものであってもよい。 (11) 始動入賞口に通常時「0」→「1」→「2」
→「0」→・・・と可変表示している7セグメントLE
Dを設け、打玉が入賞した時点で可変表示を一定時間停
止させ、表示された識別情報に基づいて特定遊技状態発
生用の可変表示器を作動させてもよい。例えば、「0」
が表示されたときには、作動せず、「1」が表示された
ときには、1回作動させ、「2」が表示されたときに
は、2回作動させる。 (12) 遊技者が借り受けた玉を打球供給皿6に投入
して遊技する弾球遊技機に代えて、持ち玉データが記憶
された記憶媒体によって遊技機内に封入された封入玉を
弾発して遊技が行える、いわゆるカード式の弾球遊技機
にしてもよい。この場合、特定遊技状態となったとき
に、例えば、得点として「1000」点を付与し、所定
条件が成立した特別遊技状態では、得点を「2000」
点付与するものでもよい。また、所定条件成立前と後で
は、1個の入賞玉に対して付与される得点が変化するも
のでもよい。
【0059】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、この発明に係る弾球遊技機は、予め定めた有効ライ
ン上に特定表示結果が表示されたときに特別遊技状態と
なって、他の有効ライン上に特定表示結果が表示された
ときの特定遊技状態よりもさらに遊技者に有利な状態と
なるので、遊技が単調とならず、遊技者の興趣を十分に
引きつけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る弾球遊技機の一例としてのパチ
ンコ遊技機の正面図である。
【図2】パチンコ遊技機の背面概略図である。
【図3】パチンコ遊技機の動作を制御する回路のブロッ
ク図である。
【図4】図3に示す制御回路の具体的な動作を示すフロ
ー図である。
【図5】図4に示すフロー図の続きのフロー図である。
【図6】図1に示される可変表示器付可変入賞球装置と
は異なる第2実施形態に係る可変表示器付可変入賞球装
置を示す正面図である。
【図7】本発明の実施形態である第3実施形態に係る遊
技盤の正面図である。
【符号の説明】 1 パチンコ遊技機(弾球遊技機) 13 可変表示器付可変入賞球装置 16a〜16c 可変表示器(可変表示装置) 17 第2可変表示器 21 開閉板 31a〜31c 始動入賞口(通過領域) 32a〜32c 始動入賞玉検出器(通過玉検出手段) 40 マイクロコンピュータ 60 可変表示器付可変入賞球装置 64a,64b 可動部材 71 特定入賞玉検出器 75a〜75c 可変表示器(可変表示装置) 80 可変表示装置 91可変入賞球装置 95a〜95c 始動入賞口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打玉が通過可能な通過領域と、 該通過領域を通過した打玉を検出する通過玉検出手段
    と、 遊技者に所定の遊技価値を付与する所定価値付与手段
    と、 前記通過玉検出手段の検出出力に関連して複数の表示態
    様を導出可能な可変表示装置と、 該可変表示装置の表示態様が予め定められた特定表示態
    様であることに基づいて特定遊技状態になったことを判
    定する特定遊技状態判定手段と、 弾球遊技において予め定められた所定の条件が成立した
    ことを判定する所定条件判定手段と、 前記特定遊技状態判定手段の判定出力に関連して前記所
    定価値付与手段を第1の規制条件に基づいて駆動制御す
    る第1の駆動制御手段と、 前記特定遊技状態判定手段の判定出力と前記所定条件判
    定手段の判定出力とに関連して前記所定価値付与手段を
    前記第1の規制条件とは異なる第2の規制条件に基づい
    て駆動制御する第2の駆動制御手段と、を少なくとも備
    えたことを特徴とする弾球遊技機。
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JP2010104637A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Universal Entertainment Corp 遊技機

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