JPH10216024A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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Publication number
JPH10216024A
JPH10216024A JP33130296A JP33130296A JPH10216024A JP H10216024 A JPH10216024 A JP H10216024A JP 33130296 A JP33130296 A JP 33130296A JP 33130296 A JP33130296 A JP 33130296A JP H10216024 A JPH10216024 A JP H10216024A
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JP
Japan
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heating
lid
temperature
heating container
container
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Application number
JP33130296A
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English (en)
Inventor
Koji Hishiyama
弘司 菱山
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Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋を有する加熱調理器において、加熱調理中
に蓋を開けなくても加熱容器内の温度状態がわかる加熱
調理器を提供すること。 【解決手段】 蓋4により加熱容器3に蓋をして加熱容
器3内に調理物3aを入れ、ヒータ2aにより加熱調理
を開始する。蓋4には持ち運び用の持手部8を設けてる
とともに、この持手部8を温度変化によって色が変わる
変温プラスチックで形成し、加熱調理による加熱容器3
から熱が伝わり持手部8の色が高温を示す色に変わるこ
とで、加熱容器3内の温度状態・調理の出来上がりを判
断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、加熱容器の上面
を蓋で覆うことにより加熱調理を行なう加熱調理器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は例えば特開平6ー91870号
公報に示された従来の加熱調理器を示す分解斜視図であ
る。図において、1はプラスチック樹脂等により形成さ
れたガード、2はこのガード1の内側に固定されたアル
ミニウムダイキャストで構成される熱板で、底面に熱板
2を加熱するためのヒータ(図示せず)がインサート成
形されている。3は熱板2上に着脱自在に載置される鍋
状をした加熱容器、4は加熱容器3の上面を覆う蓋、5
はプラスチック樹脂などを形成される蓋4の持手部、6
は加熱容器3の外周縁に一体に設けた取手部、7は加熱
容器の温度を調節するコントローラ部で、内部には温度
調節用のサーモスタット(図示せず)が配置されてい
る。
【0003】次に上記のようにこうせいされた従来の加
熱調理器の作用を説明する。加熱調理器の電源を入れる
と、熱板2の底面にインサート成形されているヒータ
(図示せず)へ通電され、ヒータの熱が熱板2から加熱
容器3に伝わり加熱容器3が加熱され焼肉や鍋物などの
調理物3aの加熱調理を行う。このとき加熱容器3の上
面を蓋4で覆うことで加熱容器3内の温度はより高温に
なり効率良く加熱調理を行なえる。一方、コントローラ
部7のサーモスタット(図示せず)に熱板2の温度が伝
達され、その伝達された温度結果に対応してヒータへの
通電をON、OFFし、熱板2に載置した加熱容器3の
温度を予めコントローラ部7で設定した所望温度にコン
トローラする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来の加熱調理器では、効率良く加熱調理を行なうた
めに、加熱調理中の加熱容器3の開口面を鋼板で形成さ
れた不透明な蓋4で覆っている。この場合、加熱容器3
内で行われている調理状況が外部から見えず、加熱容器
内の調理状態を知るために加熱調理の最中に何度も蓋4
を開けてしまい、効率良く加熱調理を行なえないという
問題点があった。このような問題点を解決するために、
蓋4を透明な強化ガラスで形成したものがあるが、強化
ガラスは高価であり、また落とした場合に割れてしまう
という問題点があった。また、加熱調理中あるいは加熱
調理直後における蓋4の持手部5は、熱伝導率の低いプ
ラスチック樹脂で形成されているものの、加熱容器3の
熱が伝わりかなりの高温度になってしまうという問題点
があった。また、加熱容器3内を蓋4で覆うことによっ
て効率良く調理ができる反面、調理物3aから発生する
高温蒸気の逃げ場がないので、高温蒸気の大きな圧力は
蓋4を持ち上げ、蓋4と加熱容器3との間の隙間から加
熱容器3内の調理物3aがふきこぼれてしまう。このよ
うな調理物3aのふきこぼれを防ぐために、加熱容器3
と蓋4との間に予め蒸気を排出させる隙間を設けておく
必要があり、調理物3aが沸騰するのを見計らって蓋4
をずらし加熱容器3と蓋4との間に隙間を設けるという
面倒な作業を行なわなければならないという問題点があ
った。
【0005】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたもので、加熱調理中蓋を開けなくても加熱容
器内の温度状態が外部から容易に把握でき、また沸騰に
よる調理物のふきこぼれを防止できる加熱調理器を得る
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる加熱調
理器においては、調理物を載置する加熱容器と、該加熱
容器を加熱するヒータと、該加熱容器の上面を覆う蓋と
を備えた加熱調理器において、該蓋の一部に温度変化に
より色が変わる変温プラスチックを配設したものであ
る。
【0007】また、該蓋に持手部を設け、この持手部を
温度変化によって色が変わる変温プラスチックで形成し
たものである。
【0008】また、調理物を載置する加熱容器と、該加
熱容器を加熱するヒータと、該加熱容器の上面を覆う蓋
とを備えた加熱調理器において、該蓋にプラスチック樹
脂で形成した持手部を設けるとともに、この持手部内
に、温度変化により伸縮する形状記憶合金製のコイルと
該コイルの伸縮動作に連動して出没する温度表示体とを
設けたものである。
【0009】また、調理物を載置する加熱容器と、該加
熱容器を加熱するヒータと、該加熱容器の上面を覆う蓋
とを備えた加熱調理器において、該蓋にプラスチック樹
脂で形成した持手部を設けるとともに、この持手部内
に、温度変化により湾曲する金属接合板と該金属接合板
の湾曲動作に連動して出没する温度表示体とを設けたも
のである。
【0010】また、調理物を載置する加熱容器と、該加
熱容器を加熱するヒータと、該加熱容器の上面を覆う蓋
とを備えた加熱調理器において、該加熱容器に取手部を
設け、この取手部を温度変化により色が変わる変温プラ
スチックで形成したものである。
【0011】また、調理物を載置する加熱容器と、該加
熱容器を加熱するヒータと、該加熱容器の上面を覆う蓋
とを備えた加熱調理器において、該蓋に加熱容器内に連
通する排気通路を設け、蒸気をとらえて音を発する笛吹
き機構を該排気通路内に設けたものである。
【0012】また、上記笛吹き機構は排気通路から脱着
できるような構成としたものである。
【0013】また、調理物を載置する加熱容器と、該加
熱容器を加熱するヒータと、該加熱容器の上面を覆う蓋
とを備えた加熱調理器において、該蓋に熱伝導率の低い
プラスチック樹脂で形成した持手部を取り付け、この持
手部内に上記加熱容器内と連通する排気通路を設けると
ともにこの排気通路内に蒸気によって該持手部の上面か
ら出没する蒸気排出ケースを設け、この蒸気排出ケース
には持手部上面からの突出状態で加熱容器内を外部と連
通させる排出孔を設けたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、本発明の実施の形態1を示す断
面図である。図において、1は加熱調理中の使用者の火
傷防止や食卓等に対して断熱作用を行なうためのガード
で、プラスチック樹脂等により形成されている。2はア
ルミニウムダイキャストで構成される熱板で、底面に熱
板2を加熱するためのヒータ2aがインサート成形され
ている。3は熱板2上に載置する加熱容器で、この加熱
容器3内に調理物3aを入れ、加熱調理を行なう。4は
各種調理に合わせて加熱容器3の上面を覆う鋼板で形成
された蓋、8は蓋4の持手部で、熱伝導率が低くかつ温
度によって色が変わる変色プラスチック樹脂により形成
する。9は持手部8を蓋4に取り付けるためのネジ、1
0は加熱容器3を持ち運ぶための取手部で、熱伝導率の
低いプラスチック樹脂で形成され、加熱容器3の外周縁
に対向にネジ11で取り付ける。12は熱板2の底外面
を突起させて形成する台座、13は熱板2の温度を検知
する温度検知センサであり、熱板2の台座12と接触さ
せる。14は加熱容器3の温度制御を行なうコントロー
ラ部であり、センサ13による熱板2の温度検知結果を
温度調節用のサーモスタット(図示せず)に伝達し、そ
の検知温度に対応してヒータ2aの通電をON、OFF
し、加熱容器3の温度を制御する。15はガード1の底
外面にネジ16で取り付けた脚、17は加熱容器3から
の輻射熱を遮断してガード1が熱くなるのを防ぐ反射板
である。
【0015】以上のように構成された加熱調理器の動作
について説明する。加熱容器3内に調理物3aを入れ蓋
4で加熱容器3の上面を覆い、ヒータ2aへ通電する
と、熱板2を介して加熱容器3が加熱され、調理物3a
の加熱調理が開始する。加熱調理が進行するにつれて調
理物3aの温度は徐々に上がって沸騰し、調理物3aか
ら高温蒸気(約100℃)が発生する。この時、蓋4が
加熱容器3の開口面を覆っているので、調理物3aから
発生する高温蒸気は外部へ逃げることがない。よって、
熱板2の熱と高温蒸気により加熱容器3内の温度は高温
状態を保ち、効率の良い加熱調理を行なう。
【0016】調理物3aから発生する高温蒸気は、加熱
容器3を覆う蓋4の内側面および持手部8を取り付ける
ネジ9に接触して熱くして、その蓋4およびネジ9の熱
が持手部8にも伝わってくる。持手部8は常温(約20
℃)で黒色、高温(100℃)で赤色というように、温
度変化により色が変わる変色プラスチック樹脂で形成さ
れているので、加熱開始時は常温(約20℃)の黒色を
示し、加熱調理が進行して調理物3aが沸騰状態に近づ
いてくると高温(100℃)の赤色に変色する。このよ
うに、使用者は持手部8の色を見ることで、加熱容器3
内の温度状態を知ることができる。
【0017】実施の形態2.また、図1における加熱容
器3の取手部10を上記したような温度変化により色が
変わる変色プラスチック樹脂で形成しておくことによ
り、取手部10の色の変化で加熱容器3の温度状況を使
用者が知ることができる。
【0018】上記実施の形態1と同様、加熱容器3がヒ
ータ2aにより加熱され調理物3aの加熱調理が行われ
る。加熱容器3の取手部10は加熱容器3の熱が伝わり
徐々に熱くなってくる。取手部10は常温で黒色、高温
で赤色など温度変化によって明らかに判別できる色に変
色する変色プラスチック樹脂で形成しているので、取手
部10は黒色から赤色へと変色し加熱容器3が高温にな
っていることがわかる。このように、使用者は取手部1
0の色の変化により加熱容器3の温度状況を知ることが
できる。
【0019】実施の形態3.図2、図3は実施の形態3
を示す持手部8の拡大断面図である。図において、4は
加熱容器3の上面を覆う蓋であり、ネジ9により熱伝導
率の低いプラスチック樹脂で形成した持手部8を取り付
けるとともに、持手部8の上部中央部には溝部18を形
成しネジ9の先端を貫通させる。19は温度変化により
伸縮可能な形状記憶合金で作られたコイルであり、持手
部8の上面に形成した溝部18内にネジ9と接触しかつ
上下に伸縮するように設置する。20は表示体であり、
持手部8の溝部18内においてコイル19上部に載置さ
れる。21は持手部8の溝部18内から表示体20が外
れないように押さえる押さえ蓋で、持手部8上面と押さ
え蓋21のそれぞれにネジを切り螺着して、表示体20
が外部に突出したときに下部に設けた鍔部が押さえ蓋2
1に引っ掛かるようになっている。
【0020】以上の構成において、蓋4で調理物3aを
入れた加熱容器3の上面を覆い、ヒータへの通電をON
して加熱調理を開始する。加熱調理開始時は図2に示す
ように、コイル19は完全に縮んだ状態でこのコイル1
9上部に載置した表示体20は全体が持手部8の溝部1
8内に没した状態で外部からは表示体20の天面部だけ
が見えている。加熱調理が進行し加熱容器3内の温度が
徐々に上がってくると、蓋4およびネジ9も熱くなり、
その熱がネジ9と接触しているコイル19に伝わる。形
状記憶合金で成るコイル29は温度上昇に伴い上下方向
に徐々に伸びていき、図3に示すように、高温にて記憶
された状態の完全に伸びきった状態となる。コイル19
が完全に伸びきると、コイル19の上部に載置された表
示板20は伸びきったコイル19に押し上げられ、持手
部8の上面から外部に突出し表示体20の全体が完全に
露出する。すなわち、加熱調理開始時は表示体20は持
手部8の溝部18内に没していて天面部だけ見え、加熱
容器3内が高温になると表示体20の全体が持手部8の
溝部18内から外部に突出し完全に露出される。持手部
8の色を黒色、表示体20の色を赤色で構成すれば赤色
の表示体20が持手部8内から突出したときに見分けが
つきやすく、使用者は加熱容器3内の温度状態を表示体
20の動きにより知ることができる。
【0021】実施の形態4.図4と図5は実施の形態4
を示す加熱調理器の持手部8の拡大断面図と持手部8を
上部から見た拡大平面図である。図において、4は加熱
容器3の上面を覆う蓋で、熱伝導率の低いプラスチック
樹脂により形成された持手部8が取り付けられており、
その取り付け部22は蓋4と持手部8のそれぞれにネジ
を切り螺着して固定する。23は持手部8の中心部を軸
方向に貫通する筒抜け孔であり、加熱容器3内を外部に
連通させている。24は持手部8の筒抜け孔23の上部
開口面に位置して設けた笛吹き機構であり、中心部には
孔25を開口する本体26と鋼板の一体絞り部品で形成
され中央部に本体26の孔25と連通する笛吹き孔27
を開口するキャップ28により構成されている。29は
持手部8に上記笛吹き機構24を取り付ける固定金具で
あり、図6に示すように固定金具29を支点として90
度回動することで、笛吹き機構27を筒抜け孔23から
外させる構造になっている。
【0022】以上の構成において、持手部8を取り付け
た蓋4で調理物3aを入れた加熱容器3の上面を覆い、
ヒータへの通電をONして加熱調理を開始する。このと
き笛吹き機構24は、図4に示すように、筒抜け孔23
の上部開口面に対向するようにセットする。加熱調理が
進行し加熱容器3内の温度が徐々に上がってくると調理
物3aが沸騰し、調理物3aから高温蒸気が発生する。
この時、蓋4が加熱容器3の上面を覆っているので、調
理物3aから発生する高温蒸気は持手部8の筒抜け孔2
3内を上昇していき、笛吹き機構24の孔25を通過し
てキャップ28の笛吹き孔27に大きな圧力をかけて、
笛吹き孔27は高温蒸気が通過する時に圧力によって笛
吹き音を鳴らす。このようにして調理物3aが沸騰して
いる間、この笛吹き孔27の笛吹き音が継続し、加熱容
器3内の調理物3aの沸騰状態を使用者に報知する。ま
た、高温蒸気の外部へ通じる隙間は比較的小さな笛吹き
孔27だけなので、熱の逃げも少なく、効率の良い加熱
調理が行なえる。
【0023】さらに加熱調理を継続していくと多量の高
温蒸気が調理物3aから発生する。加熱容器3内は蓋4
により覆われており高温蒸気の外部への排出場所は笛吹
き孔27しかないので、多量の高温蒸気による大きな圧
力は蓋4を押し上げて加熱容器3との間に隙間をつく
り、加熱容器3内の調理物3aはその隙間からふきこぼ
れを起こす。この時、笛吹き機構24を、図6に示すよ
うに90度回動し、筒抜け孔23の上部開口面との対向
位置から外すと、蒸気の排出口として大きな表面積の筒
抜け孔23の開口上面ができ、多量の高温蒸気がこの筒
抜け孔23から直接外部に排出され、調理物3aの煮こ
ぼれを防ぐことができる。
【0024】実施の形態5.図7、図8は実施の形態5
を示す加熱調理器の持手部8の拡大断面図である。図に
おいて、4は加熱容器3の上面を覆う蓋であり、ネジ9
により熱伝導率の低いプラスチック樹脂により形成され
た持手部8を取り付けるとともに、持手部8の上面中央
部には溝部18を形成しネジ9の先端部を貫通させる。
20は表示体、30は温度膨張係数の異なる2種類の金
属板を接合して形成し、常温では平板だが温度が上昇す
るとU字状に湾曲する金属接合板であり、持手部8に形
成した溝部18内にネジ9の先端部に接触させて設置
し、この金属接合板30の上面に前記表示体20を設置
する。21は持手部8の溝部18内から表示体20が外
れないように押さえる押さえ蓋で、持手部8上面と押さ
え蓋21のそれぞれにネジを切り螺着して、表示体20
が外部に突出したときに下部に設けた鍔部が押さえ蓋2
1に引っ掛かるようになっている。
【0025】以上の構成において、持手部8を取り付け
た蓋4で調理物3aを入れた加熱容器3の上面を覆い、
ヒータへの通電をONして加熱調理を開始する。加熱調
理開始時は図7に示すように、金属接合板30は平板の
状態でこの金属接合板30上面に載置した表示体20は
全体が溝部18内に没した状態で外部からは表示体20
の天面部だけが見えている。加熱調理が進行し加熱容器
3内の温度が徐々に上がってくると、蓋4およびネジ9
も熱くなり、その熱がネジ9と接触している金属接合板
30に伝わる。金属接合板30はある程度の温度に達す
ると図8に示すようにU字状に湾曲し、この金属接合板
30の湾曲により表示体20は上方に押し上げられて持
手部8の溝部18内から外部に突出し表示体20の全体
が完全に露出する。持手部8の色を黒色、表示体20の
色を赤色で構成すれば赤色の表示体20が持手部8内か
ら突出したときに見分けがつきやすく、使用者は加熱容
器3内の温度状態を表示体20の動きにより知ることが
できる。
【0026】実施の形態6.図9、図10は実施の形態
6を示す加熱調理器の持手部8の拡大断面図である。図
において、4は加熱容器3の上面を覆う蓋で、熱伝導率
の低いプラスチック樹脂により形成された持手部8が取
り付けられており、その取り付け部19は蓋4と持手部
8のそれぞれにネジを切り螺着して固定し、持手部8の
上部中央部には溝部18を形成する。23は持手部8の
中心部を筒状に開口した筒抜け孔であり、持手部8の上
部中央部に形成した溝部18と連通して加熱容器3内の
高温蒸気を通過させる。31は蒸気排出ケースであり、
図11に示すように天井面が閉塞された円筒状をしてお
り、溝部18内に筒抜け孔21の上部開口面上に設置
し、天井面に蒸気排出孔32を、側面にそれより大きな
蒸気排出孔33をそれぞれ穿設する。21は持手部8の
溝部18内から蒸気排出ケース31が外れないように押
さえる押さえ蓋で、持手部8上面と押さえ蓋21のそれ
ぞれにネジを切り螺着して、蒸気排出ケース31が外部
に突出したときに下部に設けた鍔部が押さえ蓋20に引
っ掛かるようになっている。
【0027】以上の構成において持手部8を取り付けた
蓋4で調理物3aを入れた加熱容器3の上面を覆い、ヒ
ータへの通電をONして加熱調理を開始する。加熱調理
開始時の蒸気排出ケース31は、図9に示すように全体
が溝部18内に没した状態で外部からは蒸気排出ケース
31の天井面だけが見えている。加熱調理が進行し加熱
容器3内の温度が徐々に上がってくると調理物3aが沸
騰し、調理物3aから高温蒸気が発生する。この高温蒸
気は持手部8の筒抜け孔23内を上昇して、蒸気排出ケ
ース31の天井面蒸気排出孔32から外部に排出され
る。この時、蒸気排出ケース31の側面蒸気排出孔33
は持手部8の溝部18内に没していて外部と連通してい
ないので、ここから高温蒸気の排出は行われない。その
後、さらに加熱調理が進行して高温蒸気が多量に発生
し、蒸気排出ケース31は高温蒸気による大きな圧力が
かかると、図10に示すように蒸気排出ケース31は上
方に押し上げられて、持手部8の溝部18内から外部に
突出し側面蒸気排出孔33を含む蒸気排出ケース31の
全体が完全に露出する。この結果、高温蒸気は、天面蒸
気排出孔32から外部に排出されるとともに(A方
向)、側面蒸気排出孔33からも外部に排出される(B
方向)。そして、天面蒸気排出孔32の開口面積に対し
て、側面蒸気排出孔33の開口面積を十分大きくするこ
とで、調理物3aから発生する高温蒸気のほとんどを側
面蒸気排出孔33から排出でき、沸騰による調理物の煮
こぼれを事前に防ぐことができ、調理物3aが沸騰する
までの蒸気の排出は開口面積の少ない天面蒸気排出孔3
2からのみなので無駄に熱を逃がすことなく効率の良い
加熱調理を行なえる。
【0028】実施の形態7.上記実施の形態1〜6のい
ずれにおいても、調理物の加熱調理において発生する高
温蒸気が外部へ漏れる(逃げる)ことなく、持手部8の
筒抜け孔23や蒸気排出ケース31内へと流れること
で、加熱容器3内の温度状態の報知や高温蒸気の排出が
行われる。そのためには、蓋4が加熱容器3上面をでき
るだけ密閉状態に閉塞することが望ましい。
【0029】加熱容器3の外周縁部と蓋4を密着させ加
熱容器3内を密閉する手段として、図1に示すように、
蓋4の外周縁全周には外周縁から外方に水平にフランジ
部34を突出させ、加熱容器3の外周縁全周には外周縁
から外方に水平に突出させ、さらにこの突出の先端部か
ら上方に延出し、その延出の高さを蓋4で加熱容器3を
蓋したときに蓋4のフランジ部34より高い高さとなる
ようなフランジ部35を設ける。したがって、蓋4で加
熱容器3を蓋したときに加熱容器3のフランジ部35は
蓋4のフランジ部34の外周縁を包み込みかつ加熱容器
3と蓋4はフランジの水平部分で密着するので、加熱容
器3内の高温蒸気は外部へ漏れることがない。このよう
にして、加熱容器3内の高温蒸気は蓋4に取り付けた持
手部8の筒抜け孔23や蒸気排出ケース31などへ確実
に流れていくので加熱容器3内の温度状態を使用者へ報
知したり、加熱容器3内の熱が逃げずに効率良く加熱調
理が行なえる。
【0030】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0031】蓋の一部に温度変化により色が変わる変温
プラスチックを配置したことによって、蓋を開けなくて
も変温プラスチックの色の変化により加熱容器内の温度
すなわち加熱調理の出来上がりを容易に知らせることが
できる。
【0032】また、蓋の持手部を変温プラスチックで形
成したことで、蓋を開けなくても変温プラスチックの色
の変化により加熱容器内の温度すなわち加熱調理の出来
上がりを容易に知ることができる。
【0033】また、蓋に設けた持手部内に熱により伸縮
するコイルの伸縮動作に連動して出没する温度表示板を
設けたので、持手部内から温度表示体が出没することで
加熱容器内の温度すなわち加熱調理の出来上がりを容易
に知ることができる。
【0034】また、蓋に設けた持手部内に熱により湾曲
する金属接触板の湾曲動作に連動して出没する温度表示
板を設けたので、持手部内から温度表示体が出没するこ
とで加熱容器内の温度すなわち加熱調理の出来上がりを
容易に知ることができる。
【0035】また、加熱容器に設けた取手部を変温プラ
スチックで形成したので、蓋を開けなくても変温プラス
チックの取手部の色の変化により加熱容器内の温度すな
わち加熱調理の出来上がりを容易に知ることができる。
【0036】また、蓋に排気通路を設け、この排気通路
内に加熱調理内の蒸気をとらえて音を発する笛吹き機構
を設けたことで、加熱容器内の調理物が沸騰したことを
音で使用者に報知でき、蓋を開けなくても加熱容器内の
温度すなわち加熱調理の出来上がりを容易に知ることが
できる。
【0037】また、前記笛吹き機構を排気通路から脱着
できる構成にしたので、蓋を開けなくても加熱容器内の
温度すなわち加熱調理の出来上がりを音で容易に知るこ
とができるとともに、蓋を開けなくても調理物の吹きこ
ぼれを防止でき、常に調理物の吹きこぼれを監視してい
る必要がなく、調理の手間が煩雑でなくなる。
【0038】また、蓋に設けた排気通路の外部開口部に
蒸気によって外部への出没する孔部を備えた排出ケース
を取り付けたので、調理物が沸騰するまでは加熱容器内
が密閉状態で効率良く加熱調理を行い、また調理物が沸
騰し高温蒸気により蒸気排出ケースが外部に突出すると
孔部が開口し加熱容器内の蒸気をこの孔部から排出する
ので、蓋を開けなくても加熱容器内の温度すなわち加熱
調理の出来上がりを容易に知ることができ、さらに蓋を
開けなくても調理物の吹きこぼれを防止でき、常に調理
物の吹きこぼれを監視している必要がなく調理の手間が
繁雑でなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す加熱調理器の
断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態3を示す加熱調理器の
持手部の拡大断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3を示す加熱調理器の
持手部の拡大断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態4を示す加熱調理器の
持手部の拡大断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態4を示す加熱調理器の
持手部の拡大断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態4を示す加熱調理器の
持手部の拡大断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態5を示す加熱調理器の
持手部の拡大断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態5を示す加熱調理器の
持手部の拡大断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態6を示す加熱調理器の
持手部の拡大断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態6を示す加熱調理器
の持手部の拡大断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態6を示す加熱調理器
の持手部の要部斜視図である。
【図12】 従来の加熱調理器を示す分解斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 ガード、2 熱板、2a ヒータ、3 加熱容器、
3a 調理物、4 蓋、8 持手部、9 ネジ、10
取手部、11 ネジ、12 台座、13 温度検知セン
サ、14 コントローラ部、15 脚、16 ネジ、1
7 反射板、34 フランジ部、35 フランジ部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理物を載置する加熱容器と、該加熱容
    器を加熱するヒータと、該加熱容器の上面を覆う蓋とを
    備えた加熱調理器において、該蓋の一部に温度変化によ
    り色が変わる変温プラスチックを配設したことを特徴と
    する加熱調理器。
  2. 【請求項2】 該蓋に持手部を設け、この持手部を温度
    変化によって色が変わる変温プラスチックで形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 調理物を載置する加熱容器と、該加熱容
    器を加熱するヒータと、該加熱容器の上面を覆う蓋とを
    備えた加熱調理器において、該蓋にプラスチック樹脂で
    形成した持手部を設けるとともに、この持手部内に、温
    度変化により伸縮する形状記憶合金製のコイルと該コイ
    ルの伸縮動作に連動して出没する温度表示体とを設けた
    ことを特徴とする加熱調理器。
  4. 【請求項4】 調理物を載置する加熱容器と、該加熱容
    器を加熱するヒータと、該加熱容器の上面を覆う蓋とを
    備えた加熱調理器において、該蓋にプラスチック樹脂で
    形成した持手部を設けるとともに、この持手部内に、温
    度変化により湾曲する金属接合板と該金属接合板の湾曲
    動作に連動して出没する温度表示体とを設けたことを特
    徴とする加熱調理器。
  5. 【請求項5】 調理物を載置する加熱容器と、該加熱容
    器を加熱するヒータと、該加熱容器の上面を覆う蓋とを
    備えた加熱調理器において、該加熱容器に取手部を設
    け、この取手部を温度変化により色が変わる変温プラス
    チックで形成したことを特徴とする加熱調理器。
  6. 【請求項6】 調理物を載置する加熱容器と、該加熱容
    器を加熱するヒータと、該加熱容器の上面を覆う蓋とを
    備えた加熱調理器において、該蓋に加熱容器内に連通す
    る排気通路を設け、蒸気をとらえて音を発する笛吹き機
    構を該排気通路内に設けたことを特徴とする加熱調理
    器。
  7. 【請求項7】 上記笛吹き機構は排気通路から脱着でき
    るような構成としたことを特徴とする請求項6記載の加
    熱調理器。
  8. 【請求項8】 調理物を載置する加熱容器と、該加熱容
    器を加熱するヒータと、該加熱容器の上面を覆う蓋とを
    備えた加熱調理器において、該蓋に熱伝導率の低いプラ
    スチック樹脂で形成した持手部を取り付け、この持手部
    内に上記加熱容器内と連通する排気通路を設けるととも
    にこの排気通路内に蒸気によって該持手部の上面からの
    突出状態で加熱容器内を外部と連通させる排出孔を設け
    たことを特徴とする加熱調理器。
JP33130296A 1996-12-11 1996-12-11 加熱調理器 Pending JPH10216024A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010217433A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Ricoh Co Ltd 定着装置及びこの定着装置を搭載する画像形成装置

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JP2010217433A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Ricoh Co Ltd 定着装置及びこの定着装置を搭載する画像形成装置

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