JPH1021585A - スタンパ評価方法及び光デイスク製造方法 - Google Patents

スタンパ評価方法及び光デイスク製造方法

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JPH1021585A
JPH1021585A JP19395996A JP19395996A JPH1021585A JP H1021585 A JPH1021585 A JP H1021585A JP 19395996 A JP19395996 A JP 19395996A JP 19395996 A JP19395996 A JP 19395996A JP H1021585 A JPH1021585 A JP H1021585A
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JP
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stamper
optical disk
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refractive index
optical
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JP19395996A
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English (en)
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Fusaaki Endou
惣銘 遠藤
Toshihiro Nakajima
敏弘 中島
Hiroshi Nomura
宏 野村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、成形後の光デイスクの品質に対する
信頼性を格段と向上し得るスタンパ評価方法及び光デイ
スク製造方法を実現しようとするものである。 【解決手段】一面に記録信号に応じた凹凸パターンを有
し、光デイスクの凹凸パターンが転写されてなる光透過
性の基部の形成時に金型として使用するスタンパを評価
するスタンパ評価方法において、光デイスクの基部と屈
折率が同じ又は近似する硬化性樹脂でなる透過膜を、ス
タンパの一面に凹凸パターンを覆うように積層形成した
後、光デイスクの基部と屈折率が同じ又は近似し、かつ
基部及び透過膜の厚みの差と厚みが同じ又は近似する光
学収差補正用の透過性基板を介して、レーザ光をスタン
パの一面に照射するようにしたことにより、成形後の光
デイスクの品質に対する信頼性を格段と向上し得るスタ
ンパ評価方法を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術(図8) 発明が解決しようとする課題(図9〜図11) 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)2Pレジン膜付スタンパの作成方法(図1及び図
2) (2)2Pデイスクの作製方法(図3) (3)2Pレジン膜付スタンパ評価装置の構成(図4) (4)2Pデイスク評価装置の構成(図5) (5)実施例の動作(図6及び図7) (6)実施例の効果 (7)他の実施例 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明はスタンパ評価方法及
び光デイスク製造方法に関し、例えば光デイスク成形時
に金型となるスタンパに形成された凹凸パターンの再生
信号特性を評価する際に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、図8に示すように、CD(Compac
t Disc)及びLD(Laser Disc)等の光デイスク1は、
PMMA(ポリメチルメタクリレート)及びPC(ポリ
カーボネート)等の透明樹脂を用いて射出成形等により
作製された基板(以下、これを透明基板と呼ぶ)2のピ
ツト面2A上に、スパツタリング又は蒸着等により光の
反射率の高い金属材料(一般的には純アルミニウム)を
所定の厚みで塗布することにより反射膜層3を形成し、
この反射膜層3上にUV硬化樹脂等でなる保護膜層4を
積層することにより形成されている。
【0004】この場合、透明基板2のピツト面2Aには
記録信号に応じた凹凸パターン(例えばピツト及び又は
グルーブ等)5が形成されており、この記録信号の再生
は透明基板2のピツト面2Aの裏面側からレーザ光を照
射し、当該レーザ光が反射膜層3において反射(反射率
は90〔%〕程度)することにより得られる反射光に基づ
いて行われている。
【0005】このような光デイスク1を成形する方法と
しては、射出成形法、圧縮成形法及び射出圧縮成形法等
があり、このうち射出成形法は、記録信号に応じた所望
の凹凸パターンが表面に形成されたスタンパを含む金型
内に、加熱溶融した透明基板の材料を加圧射出した後冷
却することにより、当該凹凸パターンが反転された凹凸
パターン5を有する光デイスク1を成形する方法であ
る。
【0006】この射出成形法によれば、光デイスク1の
成形サイクルを比較的短くし得ると共に、透明基板2の
ピツト面2Aに対する凹凸パターン5の転写性を十分高
くし得、さらには光デイスク1の大量生産に適すること
から、光デイスク1の成形方法の主流となつている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、射出成形法
を用いて光デイスク1を成形する場合、スタンパに形成
された凹凸パターンを透明基板2のピツト面2Aに完全
に転写することは非常に困難である。すなわち、透明基
板2の材料や成形技術の違いによつて、透明基板2のピ
ツト面2Aに転写される凹凸パターン5の形状がスタン
パに形成された凹凸パターンの形状から若干変化する。
このため、同一のスタンパを用いて射出成形した複数の
光デイスク1間では、透明基板2の材料や成形技術の相
違によつて再生信号特性が若干異なるという問題があつ
た。
【0008】従つて、スタンパに形成された凹凸パター
ンの良否を判定するには、成形後の光デイスク1の再生
信号特性を評価する方法が一般的に用いられている。具
体的には、図9に示すように、一般的な光デイスク用に
製造された光ピツクアツプ(レーザ光の波長 780〔n
m〕、対物レンズ14の開口数(NA)=0.45)を有す
る光デイスク評価装置10を用いて光デイスク1の再生
信号特性を評価する。
【0009】この光デイスク評価装置10においては、
例えば半導体レーザでなるレーザ光源11から出射され
たレーザ光L1は、ビームスプリツタ12を通過した
後、コリメータレンズ13を介して平行光に変換され、
対物レンズ14に入射される。対物レンズ14を介した
レーザ光L1は、光デイスク1の透明基板2のピツト面
2Aの裏面側から入射され、当該透明基板2を透過して
ピツト面2Aに集光照射される。この場合、対物レンズ
14は、レーザ光L1が透明基板2を透過してピツト面
2Aに集光照射し得るように、レーザ光L1の光路上の
所定位置に配置されている。
【0010】また光デイスク1は、回転駆動部(図示せ
ず)の出力軸に取り付けられたターンテーブル15上に
載置され、当該回転駆動部の回転駆動に応じてターンテ
ーブル15と一体となつて矢印aで示す方向又はこれと
は逆方向に回転するようになされている。
【0011】透明基板2のピツト面2Aに集光照射され
たレーザ光L1は、当該ピツト面2Aの反射膜層3にお
いて凹凸パターン5の有無に応じた光の干渉による光量
変化が生じる。この後、反射膜層3から得られる反射戻
り光L2は、対物レンズ14及びコリメータレンズ13
を順次介してビームスプリツタ12で反射された後、フ
オトデイテクタ16に入射される。
【0012】フオトデイテクタ16は、反射戻り光L2
の光量変化を検出した後、当該検出結果でなる電気信号
S1を評価部17に送出する。評価部17は、電気信号
S1に基づいて凹凸パターン5に応じた記録信号を読み
取り、当該読み取り結果としての再生信号特性を評価す
る。
【0013】ところが、このように成形後の光デイスク
1の再生信号特性を光デイスク評価装置10を用いて評
価する方法では、評価結果が否定的であつた場合、光デ
イスク1が不良品となるばかりでなく、当該光デイスク
1を作製するために使用した樹脂材料や作製時間を無駄
にすることになる。このため、光デイスク1を成形する
前段階において、スタンパに形成された凹凸パターンの
再生信号特性を直接評価する方法が提案されている。
【0014】まず第1の評価方法として、図9との対応
部分に同一符号を付した図10に示すようなスタンパ評
価装置20を用いたスタンパ21の評価方法が提案され
ている。このスタンパ評価装置20は、図9に示す光デ
イスク評価装置10と異なり、対物レンズ14の後段に
透明補正板22が一体となつて固定部材23により固定
保持されている。この場合、透明補正板22は、光デイ
スク1の透明基板2と厚さ及び屈折率が同等でなり、レ
ーザ光L1が透明基板2を透過してピツト面2Aに集光
照射し得るように(すなわち対物レンズ14を介したレ
ーザ光L1の光学収差を補正し得るように)、対物レン
ズ14に対する相対位置が予め設定されている。またタ
ーンテーブル15上には、光デイスク1に代えてスタン
パ21が載置されている。
【0015】これにより、スタンパ21の一面21Aに
集光照射されたレーザ光L1は、当該一面21Aにおい
て凹凸パターン23の有無に応じた光の干渉による光量
変化が生じる。この後、スタンパ21の一面21Aから
得られる反射戻り光L3は、透明補正板22、対物レン
ズ14及びコリメータレンズ13を順次介してビームス
プリツタ12で反射された後、フオトデイテクタ16に
入射される。フオトデイテクタ16は、反射戻り光L3
の光量変化を検出した後、当該検出結果でなる電気信号
S2を評価部17に送出する。評価部17は、電気信号
S2に基づいて凹凸パターン23に応じた記録信号を読
み取り、当該読み取り結果としての再生信号特性を評価
する。
【0016】ところで、このように第1の評価方法で
は、レーザ光L1を反射膜層等を介することなく直接的
にスタンパ21の一面21Aに照射して凹凸パターン2
3に基づく再生信号特性を評価するのに対して、光デイ
スク評価装置10を用いて光デイスク1の再生信号特性
を評価する方法では、透明基板2のピツト面2Aの裏面
側からレーザ光L1を照射して凹凸パターン5に基づく
再生信号特性を評価する。このため、光デイスク評価装
置10を用いて光デイスク1の再生信号特性を評価する
方法による反射戻り光L2の波長は、第1の評価方法に
よる反射戻り光L3の波長に対して、光デイスク1の透
明基板2の屈折率の逆倍数だけ短くなる。
【0017】従つて、第1の評価方法によつて得られた
肯定的な評価結果は、実際に第1の評価方法によつて肯
定的な評価結果が得られたスタンパ21を用いて光デイ
スク1を作製した後、当該光デイスク1の再生信号特性
を光デイスク評価装置10を用いて評価した場合の肯定
的な評価結果と比較して、変調度及びプツシユプル信号
等の再生信号特性値に大きな差が生じることとなる。
【0018】具体的に、光デイスク1としてコンパクト
デイスク(CD)を用いた場合について説明する。通
常、コンパクトデイスク1の透明基板2は屈折率n
1 (= 1.5程度)でなり、また反射膜層3から得られる
反射戻り光L2は空気中において波長λ0 (= 780〔n
m〕程度)でなる。このため反射戻り光L2の波長λ1
は、透明基板2を透過することにより当該透明基板2の
屈折率n1 の逆数倍だけ短くなり、次式
【数1】 で表される。またこのコンパクトデイスク1において
は、凹凸パターン5の溝の深さ(以下、これを凹凸の深
さと呼ぶ)d1 が反射戻り光L2の波長の1/4の値で
なるときに変調度が最大となる特性を有する。従つて通
常、コンパクトデイスク1では、その凹凸の深さd1
次式
【数2】 で示す値で転写されるように、転写元となるスタンパの
凹凸パターンの高さが予め設定されている。
【0019】これに対して、第1の評価方法において
は、波長λ0 (= 780〔nm〕程度)でなるレーザ光L1
が空気中におけるスタンパ21の一面21Aに照射され
ると共に、スタンパ21に形成される凹凸パターン23
の高さ(以下、これを凹凸の高さと呼ぶ)h1 は、コン
パクトデイスク1における凹凸の深さd1 (= 130〔n
m〕)と同じ値になる。従つて、凹凸の高さh1 に対す
る反射戻り光L3の波長の割合xは、空気中の屈折率n
0 (=1)とすると、次式
【数3】 で表され、この式(3)に凹凸の高さh1 = 130〔n
m〕、屈折率n0 =1及び波長λ0 = 780〔nm〕を代入
すると、次式
【数4】 に示すように割合xは1/6となり、すなわち凹凸の高
さh1 は反射戻り光L3の波長に対して1/6の値とな
る。このためスタンパ21における変調度は、コンパク
トデイスク1における変調度と比較して小さい値とな
る。
【0020】またプツシユプル信号は、凹凸の高さh1
が反射戻り光L3の波長に対して1/8の値でなるとき
最大となる。この場合、コンパクトデイスク1は凹凸の
深さd1 が反射戻り光L2の波長に対して1/4の値に
なるのに対して、スタンパ21では凹凸の高さh1 が反
射戻り光L3の波長に対して1/6の値となる。このた
め、スタンパ21におけるプツシユプル信号は、コンパ
クトデイスク1のプツシユプル信号と比較して格段と大
きい値となる。
【0021】このようにスタンパ21における変調度及
びプツシユプル信号等の再生信号特性値と、コンパクト
デイスク1における変調度及びプツシユプル信号等の再
生信号特性値とでは格段と大きな差が生じ、当該差を縮
めるべくスタンパ21及びコンパクトデイスク1間で変
調度及びプツシユプル信号等の再生信号特性値を相関関
係を有するように調整することは非常に困難となる問題
があつた。
【0022】次に第2の評価方法として、図9との対応
部分に同一符号を付した図11に示すようなスタンパ評
価装置30を用いたスタンパ21の評価方法が提案され
ている。このスタンパ評価装置30は、図9に示す光デ
イスク評価装置10と被評価対象物が異なること以外は
同様の構成でなる。この場合、ターンテーブル15上に
載置したスタンパ21には、当該スタンパ21とほぼ同
一の平面形状でなる透明補正円盤31が貼り着けられる
と共に、スタンパ21及び透明補正円盤31間には透明
な液体でなるグリセリン32が充填されている。
【0023】この場合、透明補正円盤31は光デイスク
1の透明基板2と厚さ及び屈折率が同等でなり、レーザ
光L1がスタンパ21の一面21Aに集光照射し得るよ
うに、対物レンズ14に対する相対位置が予め設定され
ている。これにより、透明補正円盤31を透過してスタ
ンパ21の一面21Aに集光照射されたレーザ光L1
は、当該一面21Aで反射して反射戻り光L4としてフ
オトデイテクタ16に入射される。このフオトデイテク
タ16は反射戻り光L4の光量変化を検出した後、当該
検出結果でなる電気信号S3を評価部17に送出する。
これにより評価部17は、電気信号S3に基づいて凹凸
パターン23に応じた記録信号を読み取り、当該読み取
り結果としての再生信号特性を評価する。
【0024】ここで、グリセリン32の屈折率n2 (=
1.47)は透明基板2の屈折率n1 (= 1.5程度)とほぼ
同等でなり、またスタンパ21の一面21Aから得られ
る反射戻り光L4は空気中において波長λ0 (= 780
〔nm〕程度)でなる。このためスタンパ21の一面21
Aから得られる反射戻り光L4の波長λ4 は、透明基板
2を透過することにより当該透明基板2の屈折率n1
逆数倍だけ短くなり、次式
【数5】 で表され、コンパクトデイスク1の透明基板2上の反射
膜層3から得られる反射戻り光L2(図9)とほぼ同じ
値を示すことがわかる。かくして第2の評価方法によれ
ば、スタンパ21における変調度及びプツシユプル信号
等の再生信号特性値と、コンパクトデイスク1における
変調度及びプツシユプル信号等の再生信号特性値とでは
ほぼ同じ値が得られることとなる。
【0025】ところが、この第2の評価方法において
は、スタンパ21が載置されたターンテーブル15を高
速回転させたとき、当該スタンパ21及び透明補正円盤
31間に充填されているグリセリン32が遠心力によつ
て飛び散るおそれがあり、この場合スタンパ21に形成
された凹凸パターンの再生信号特性を評価することが非
常に困難となる問題があつた。
【0026】また、スタンパ21及び透明補正円盤31
間にグリセリン32を充填する際、又は透明補正円盤3
1をスタンパ21から剥離する際に、スタンパ21の一
面21Aを傷つけてしまうおそれがあつた。さらにスタ
ンパ21の評価後には、次の工程に移行するためにグリ
セリン32を洗い流さなければならず、作業効率が悪く
なる等の煩雑さがあつた。
【0027】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、成形後の光デイスクの品質に対する信頼性を格段と
向上し得るスタンパ評価方法及び光デイスク製造方法を
提案しようとするものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、一面に記録信号に応じた凹凸パタ
ーンを有し、光デイスクの凹凸パターンが転写されてな
る光透過性の基部の形成時に金型として使用するスタン
パを評価するスタンパ評価方法において、光デイスクの
基部と屈折率が同じ又は近似する硬化性樹脂でなる透過
膜を、スタンパの一面に凹凸パターンを覆うように積層
形成した後、光デイスクの基部と屈折率が同じ又は近似
し、かつ基部及び透過膜の厚みの差と厚みが同じ又は近
似する光学収差補正用の透過性基板を介して、レーザ光
をスタンパの一面に照射する。続いて、スタンパの一面
に形成された凹凸パターンから得られる反射光の光量変
化を検出し、当該検出結果に基づいて凹凸パターンから
得られる再生信号特性を評価するようにする。
【0029】これにより、スタンパを金型として成形さ
れた光デイスクの再生信号特性を評価することなく、ス
タンパの再生信号特性の評価結果に基づいて光デイスク
の再生信号特性を評価することができ、この結果光デイ
スクが不良品であつた場合に当該光デイスクを成形する
ために使用した樹脂材料や作製時間を無駄にするのを回
避し得る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0031】(1)2P(photo polymerization)レジ
ン膜付スタンパの作製方法 まず使用済のガラス板(厚さ6 〔mm〕程度)を酸、アル
カリ又は有機溶剤等を用いて洗浄し、次いでこのガラス
板の一面を酸化セリウム等を用いて極めて平滑に研磨す
ることによりガラス板を再生した後、当該ガラス板を純
水を用いて超音波洗浄により精密洗浄する。この後、ガ
ラス板が載置されたターンテーブルを高速回転すること
により当該ガラス板の一面上に残存する純水を振り切
る。
【0032】続いてガラス板をレジストコータ内のター
ンテーブル上に載置した後、当該ガラス板の一面上にス
ピンコート法を用いてフオトレジスト(例えばHochst社
製のAZ1350(製品名))を塗布することにより、膜厚 1
50±3〔nm〕程度のレジスト層を形成する。この後、ガ
ラス板を内部温度が60〔℃〕程度に設定された温風乾燥
装置の内部に30〔min 〕程度放置して乾燥させる。この
場合、レジスト層の屈折率は、光デイスクの透明基板
(ポリカーボネート)の屈折率(1.58〜1.59程度)と非
常に近い値に選定されている。
【0033】続いて、光学カツテイングマシン(例えば
Sony社製のDMC-1200 (製品名))を用いてガラス板の一
面上に形成されたレジスト層に所望の記録信号に基づく
レーザ光を露光して、当該レジスト層に記録信号に応じ
たパターンで潜像を形成する。因みに、光学カツテイン
グマシンにおける露光条件は、線速 1.4〔m/sec 〕程
度、トラツクピツチ 1.6〔μm〕程度、プログラム時間
65〔min 〕程度、カツテイングレーザ波長 441.6〔nm〕
及びレーザパワー 0.7〔mW〕程度でなる。
【0034】さらにガラス板を現像装置内のターンテー
ブル上に載置した後、当該ガラス板を回転しながら、当
該ガラス板のレジスト層上に現像液を散布する。これに
よりガラス板のレジスト層に形成された潜像部分が現像
液によつて溶解され、この結果ガラス板の一面上に残存
するフオトレジスト(以下、これを残存レジストと呼
ぶ)からなる凹凸パターンが形成される。続いてこの残
存レジストの表面及び当該残存レジストを介して露出す
るガラス板の一面上に、無電解メツキ法等によりニツケ
ルをメツキすることにより導電化膜層を形成する。
【0035】次いで導電化膜層が形成されたガラス板を
電鋳装置に取り付け、当該導電化膜層上に電気メツキ法
を施すことにより、膜厚 300±5〔μm〕程度のニツケ
ル電鋳層を積層形成する。この後、このニツケル電鋳層
及び導電化膜層を一体にガラス板からカツタ等を用いて
剥離し、その表面をアセトン等の有機溶剤を用いて洗浄
することにより、スタンパを得ることができる。
【0036】このスタンパの一面を覆うように、屈折率
1.53でなる透明な感光性樹脂( 以下、これを2Pレジン
と呼ぶ)を所定の膜厚で平滑に塗布した後、UVランプ
を用いて紫外線を照射して透過膜としての2Pレジン膜
を硬化させることにより、評価用のスタンパ(以下、こ
れを2Pレジン膜付スタンパと呼ぶ)を作製することが
できる。このようにして図1に示すような2Pレジン膜
付スタンパ40が作製され、当該2Pレジン膜付スタン
パ40はスタンパ41の一面41Aに形成された凹凸パ
ターン42が2Pレジン膜43で覆われた構造を有す
る。
【0037】ここで、2Pレジン膜付スタンパ40のス
タンパ41の一面41Aに記録信号に応じた凹凸パター
ン42を記録する際、スタンパ41の一面41Aの記録
領域を環状に分割して複数のゾーンZO1、ZO2、Z
O3……を形成し、図2に示すように各ゾーン毎にレー
ザパワーの出力を切り換えて記録信号に基づく凹凸パタ
ーン42を記録する(すなわちゾーニングする)ことに
より、記録領域を有効に使用してスタンパ41の各ゾー
ン毎に再生信号特性の変化したものを形成することがで
き、かくして1枚のスタンパ41で種々の再生信号特性
を得ることができる。
【0038】(2)2Pデイスクの作製方法 ここで図3は2Pデイスク50を示し、当該2Pデイス
ク50は、図1に示す2Pレジン膜付スタンパ40の作
製過程において得られたスタンパ41を金型として成形
される。以下、この2Pデイスク50の作製方法につい
て説明する。まず上述したスタンパ41の一面を覆うよ
うに第1の基部としての2Pレジン膜43を所定の膜厚
で平滑に塗布した後、当該2Pレジン膜43の一面43
Aに膜厚 1.2〔mm〕かつ屈折率1.49のPMMA(ポリメ
チルメタクリレート)でなる第2の基部としての透明補
正円盤51を密着させて、当該透明補正円盤51及び2
Pレジン膜43間に泡やゴミ等が侵入するのを防止す
る。
【0039】続いて、透明補正円盤51及び2Pレジン
膜43にUVランプを用いて紫外線を照射することによ
り2Pレジン膜43を硬化させた後、スタンパ41を剥
離する。次いで、2Pレジン膜43の他面43Bに転写
されてなる凹凸パターン52を覆うように、当該他面4
3Bにアルミニウム反射膜53を蒸着した後、当該アル
ミニウム反射膜53上に重ねて保護膜54を塗布するこ
とにより2Pデイスク50を作製する。
【0040】(3)2Pレジン膜付スタンパ評価装置の
構成 図10との対応部分に同一符号を付して示す図4におい
て、2Pレジン膜付スタンパ評価装置(Sony社製 OPS-1
90(製品名))60は、上述した工程により作製された
2Pレジン膜付スタンパ40(図1)の凹凸パターン4
2にレーザ光L1を照射することにより得られる反射戻
り光L5に基づいて当該凹凸パターン42の再生信号特
性を評価する。
【0041】この2Pレジン膜付スタンパ評価装置60
は、従来のスタンパ評価装置20(図10)とほぼ同様
の構成を有し、一般的な光デイスク用に製造された光ピ
ツクアツプ(レーザ光L1の波長 780〔nm〕、対物レン
ズ14の開口率(NA)=0.45)に透明補正板22が付
加された光学系と、評価部17とで構成されている。
【0042】この場合、透過性基板としての透明補正板
22の厚さは 1.2〔mm〕(コンパクトデイスク基板の厚
さ)でなり、またその屈折率は光デイスクの透明基板の
材料として最も多く用いられているポリカーボネートの
屈折率(1.58〜1.59程度)と非常に近い値(1.57)に選
定されている。さらに透明補正板22は、対物レンズ1
4の後段におけるレーザ光L1の光路上の所定位置から
当該光路外の所定位置までスライド自在に設けられてい
る。
【0043】この2Pレジン膜付スタンパ評価装置60
を用いて2Pレジン膜付スタンパ40の再生信号特性を
評価する場合には、ターンテーブル15上に2Pレジン
膜付スタンパ40を載置すると共に、透明補正板22を
対物レンズ14の後段におけるレーザ光L1の光路上の
所定位置に位置決めしておく。
【0044】これにより、対物レンズ14を介して所定
のビーム径に集光されたレーザ光L1は、透明補正板2
2によつて光学収差が補正された後、2Pレジン膜43
を透過して2Pレジン膜付スタンパ40の一面40Aに
集光照射される。この後、2Pレジン膜付スタンパ40
の一面40Aで反射した反射戻り光L5がフオトデイテ
クタ16に入射され、当該フオトデイテクタ16は反射
戻り光L5の光量変化を検出した後、当該検出結果でな
る電気信号S4を評価部17に送出する。これにより評
価部17は、電気信号S4に基づいて凹凸パターン42
に応じた記録信号を読み取り、当該読み取り結果として
の再生信号特性を評価する。
【0045】(4)2Pデイスク評価装置の構成 図4との対応部分に同一符号を付して示す図5におい
て、2Pデイスク評価装置70は、図4に示す2Pレジ
ン膜付スタンパ評価装置60と同一構成からなる。この
2Pデイスク評価装置70を用いて2Pデイスク50の
再生信号特性を評価する場合には、ターンテーブル15
上に2Pデイスク50を載置すると共に、透明補正板2
2を対物レンズ14の後段におけるレーザ光L1の光路
外の所定位置までスライド移動させておく。
【0046】これにより、対物レンズ14を介して所定
のビーム径に集光されたレーザ光L1は、透明補正円盤
51及び2Pレジン膜43を透過してアルミニウム反射
膜53上に球面収差がほとんどなく集光照射される。こ
の後、アルミニウム反射膜53上で反射した反射戻り光
L6がフオトデイテクタ16に入射され、当該フオトデ
イテクタ16は反射戻り光L6の光量変化を検出した
後、当該検出結果でなる電気信号S5を評価部17に送
出する。これにより評価部17は、電気信号S5に基づ
いて凹凸パターン52に応じた記録信号を読み取り、当
該読み取り結果としての再生信号特性を評価する。
【0047】このようにゾーンZO1〜ZO5毎に記録
信号に応じた凹凸パターン52が記録された2Pデイス
ク50を成形し、当該2Pデイスク50の再生信号特性
をそれぞれゾーンZO1〜ZO5毎に評価する。
【0048】(5)実施例の動作 以上の構成において、2Pレジン膜付スタンパ40及び
2Pデイスク50についての評価結果をそれぞれ図6及
び図7に示す。ここでJIS規格によれば、CDについ
て、クロストークは50〔%〕未満となるように設定する
必要があり、また最短ピツト(3T)の変調度I3
0.3〜0.7 の間の値、及び最長ピツト(11T)の変調
度I11は 0.6以上の値を示す必要がある。さらにプツシ
ユプル信号のエラーレベル(Radial offset 感度) は、
0.04〜0.07/0.1 〔μm〕を満たす必要がある。
【0049】このように図6によれば、2Pデイスク5
0の評価結果は全てのゾーンにおいてJIS規格内であ
り、このことは各ゾーン毎に切り換えたレーザパワーの
マージンがそれぞれ十分大きいことを表している。また
図7によれば、2Pレジン膜付スタンパ40の評価結果
は各ゾーン毎に2Pデイスク50の評価結果とほぼ同じ
傾向を示す。
【0050】因みに、2Pデイスク50の評価結果に比
べて2Pレジン膜付スタンパ40の評価結果では、変調
度I3 及びI11並びにプツシユプル信号のエラーレベル
が若干低い値を示すが、これは2Pデイスク50の透明
補正円盤(ポリカーボネート)51の屈折率1.49と、ス
タンパ評価装置60内の透明補正板22の屈折率1.57と
の違いによるものと考えられる。
【0051】この結果、2Pレジン膜付スタンパ40の
評価結果と2Pデイスク50の評価結果との相関関係を
取るとき、すなわち2Pデイスク50の評価結果を表わ
す再生信号特性値をそれぞれ規格値の基準として2Pレ
ジン膜付スタンパ40の評価結果を表わす再生信号特性
値の相関値をとるとき、これらはそれぞれ規格範囲内で
あると判定することができる。なお、2Pレジン膜付ス
タンパ40の評価結果のうちプツシユプル信号について
は若干留意する必要がある。
【0052】従つて、2Pレジン膜付スタンパ40の評
価結果に基づいて、2Pデイスク50の評価結果を判定
することができ、かくして2Pデイスク50の変調度及
びプツシユプル信号等の再生信号特性値を評価する必要
がなくて済む。
【0053】これにより、2Pデイスク50を成形する
前段階で当該2Pデイスク50の再生信号特性を評価す
ることができるため、2Pデイスク50の再生信号特性
の評価結果が否定的であつた場合に当該2Pデイスク5
0を成形するために使用した樹脂材料や作製時間を無駄
にするのを回避し得る。さらに同一の2Pレジン膜付ス
タンパ40を金型として複数の2Pデイスク50を成形
した場合でも、基板材料や成形技術により各デイスク間
で再生信号特性が異なるのを回避し得る。
【0054】また2Pレジン膜付スタンパ評価装置60
においては、透明補正板22の屈折率及び厚みが一般的
な光デイスク1の透明基板2(図8)とほぼ同等でなる
ことから、従来の光デイスク用の光ピツクアツプが設け
られたスタンパ評価装置30(図11)にスライド移動
自在な透明補正板22を付加したものを用いて、2Pレ
ジン膜付スタンパ40の凹凸パターン52に応じた記録
信号を読み取ることができる。従つて、2Pレジン膜付
スタンパ評価装置60の光学系を安価でかつ簡易に構成
することができる。
【0055】また2Pレジン膜付スタンパ40は、通常
のスタンパ41の一面41Aに形成された凹凸パターン
42を覆うように2Pレジン膜43を平滑に塗布した
後、UVランプを用いて紫外線を照射して2Pレジン膜
43を硬化させるのみで作製することができ、この結
果、光デイスク1の透明基板2を透過して得られる反射
戻り光L2の波長が当該透明基板2の屈折率の逆数倍だ
け短くなり得る(図9)のと同等の効果を得ることがで
きる。
【0056】さらに2Pレジン膜43はスタンパ41に
硬化しているため、スタンパ41が載置されたターンテ
ーブル15を高速回転させたとき、2Pレジン膜43が
遠心力によつて飛び散るのを防止することができると共
に、スタンパ41の保護膜としての役割も果たすことが
できる。
【0057】(6)実施例の効果 以上の構成によれば、2Pレジン膜付スタンパ評価装置
60において、従来の光デイスク用の光ピツクアツプ内
における対物レンズ14の後段に、2Pレジン膜付スタ
ンパ40を金型として得られる2Pデイスク50の透明
補正円盤51とほぼ同等でなる屈折率及び厚みを有する
透明補正板22を設けると共に、2Pデイスク50と共
通する2Pレジン膜43がスタンパ41の一面41Aに
形成された凹凸パターン42を覆うように当該一面41
Aに塗布されてなる2Pレジン膜付スタンパ40を設け
たことにより、2Pデイスク50の再生信号特性を評価
することなく、2Pレジン膜付スタンパ40の再生信号
特性の評価結果に基づいて2Pデイスク50の再生信号
特性を評価することができ、この結果2Pデイスク50
が不良品であつた場合に当該2Pデイスク50を成形す
るために使用した樹脂材料や作製時間を無駄にするのを
回避し得、かくして成形後の2Pデイスク50の品質に
対する信頼性を格段と向上し得る。
【0058】(7)他の実施例 なお上述の実施例においては、2Pレジン膜付スタンパ
40を作製するにあたつて、スタンパ41の一面41A
に形成された凹凸パターン42を覆うように透過膜とし
ての2Pレジン膜43を塗布するようにした場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、2Pレジン膜43
の屈折率(1.53)と同一の屈折率を有する透過膜であれ
ば種々の感光性樹脂及び熱硬化型樹脂等を適用しても良
い。この場合、実験結果によれば、2Pレジン膜43の
屈折率は、一般的な光デイスクの基部として用いられる
PMMA(ポリメチルメタクリレート)の屈折率(1.58
〜1.59程度)との差が 0.2以下であれば良い。このこと
は、2Pデイスク50の第1の基部としての2Pレジン
膜43についても上述と同様である。
【0059】また上述の実施例においては、対物レンズ
14の後段に透過性基板としての透明補正板22を配置
するようにした場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、透明補正板22の屈折率(1.57)と同じ又は近
似する屈折率を有する種々の材質でなる基板を適用して
も良い。この場合、実験結果によれば、透明補正板22
の屈折率は、2Pデイスク50の第2の基部としての透
明補正円盤51の屈折率(1.49)との差が 0.1以下であ
れば良い。
【0060】さらに上述の実施例においては、透過性基
板としての透明補正板22の厚みを、2Pデイスク50
の第2の基部としての透明補正円盤51の厚みと同じ又
は近似するようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、一般的な光デイスクの厚みが 1.2〔mm〕
であることを考慮して、透明補正板22の厚みは透明補
正円盤51の厚みに対して差分が 0.1〔mm〕以下であれ
ば良い。
【0061】さらに上述の実施例においては、光デイス
ク1としてコンパクトデイスク(CD)に本発明を適用
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例
えば種々のピツト又はグルーブを有するMD(Mini Dis
c )、MO(Magnet Optical)及びDVD( Digital V
ersatile Disc )等に適用しても良い。
【0062】さらに上述の実施例においては、成形後の
2Pデイスク50を、第1の基部でなる2Pレジン膜4
3と第2の基部でなる透明補正円盤51とを密着させた
ものを用いた場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、成形後の光デイスクを透過膜(2Pレジン膜4
3)及び透過性基板(透明補正板22)の厚みの和とほ
ぼ同等な厚みを有すると共に、当該透過膜及び透過性基
板と屈折率がほぼ同等な屈折率を有する単一の基部(図
示せず)で構成するようにしても良い。
【0063】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、一面に記
録信号に応じた凹凸パターンを有し、光デイスクの凹凸
パターンが転写されてなる光透過性の基部の形成時に金
型として使用するスタンパを評価するスタンパ評価方法
において、光デイスクの基部と屈折率が同じ又は近似す
る硬化性樹脂でなる透過膜を、スタンパの一面に凹凸パ
ターンを覆うように積層形成した後、光デイスクの基部
と屈折率が同じ又は近似し、かつ基部及び透過膜の厚み
の差と厚みが同じ又は近似する光学収差補正用の透過性
基板を介して、レーザ光をスタンパの一面に照射するよ
うにしたことにより、スタンパを金型として得られる光
デイスクの再生信号特性を評価することなく、スタンパ
の再生信号特性の評価結果に基づいて光デイスクの再生
信号特性を評価することができ、かくして、成形後の光
デイスクの品質に対する信頼性を格段と向上し得るスタ
ンパ評価方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例による2Pレジン膜付スタンパの構成を
示す断面図である。
【図2】各ゾーンに応じたレーザパワーの出力を示す図
表である。
【図3】実施例による2Pデイスクの構成を示す断面図
である。
【図4】実施例による2Pレジン膜付スタンパ評価装置
の構成を示すブロツク図である。
【図5】実施例による2Pデイスク評価装置の構成を示
すブロツク図である。
【図6】2Pレジン膜付スタンパの再生信号特性の評価
結果を示す図表である。
【図7】2Pデイスクの再生信号特性の評価結果を示す
図表である。
【図8】従来の光デイスクの構成を示す部分的断面図で
ある。
【図9】従来の光デイスク評価装置の構成を示すブロツ
ク図である。
【図10】従来のスタンパ評価装置の構成を示すブロツ
ク図である。
【図11】従来のスタンパ評価装置の構成を示すブロツ
ク図である。
【符号の説明】
11……レーザ光源、12……ビームスプリツタ、13
……コリメータレンズ、14……対物レンズ、15……
ターンテーブル、16……デイテクタ、17……評価
部、22……透明補正板、40……2Pレジン膜付スタ
ンパ、41……スタンパ、42……凹凸パターン、43
……2Pレジン膜、50……2Pデイスク、51……透
明補正円盤、52……凹凸パターン、53……アルミニ
ウム反射膜、54……保護膜、60……2Pレジン膜付
スタンパ評価装置、70……2Pデイスク評価装置。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一面に記録信号に応じた凹凸パターンを有
    し、光デイスクの上記凹凸パターンが転写されてなる光
    透過性の基部の形成時に金型として使用するスタンパを
    評価するスタンパ評価方法において、 上記光デイスクの上記基部と屈折率が同じ又は近似する
    硬化性樹脂でなる透過膜を、上記スタンパの上記一面に
    上記凹凸パターンを覆うように積層形成する第1のステ
    ツプと、 上記光デイスクの上記基部と屈折率が同じ又は近似し、
    かつ上記基部及び上記透過膜の厚みの差と厚みが同じ又
    は近似する光学収差補正用の透過性基板を介して、レー
    ザ光を上記スタンパの上記一面に照射する第2のステツ
    プと、 上記スタンパの上記一面に形成された上記凹凸パターン
    から得られる反射光の光量変化を検出し、当該検出結果
    に基づいて上記凹凸パターンから得られる再生信号特性
    を評価する第3のステツプとを具えることを特徴とする
    スタンパ評価方法。
  2. 【請求項2】上記透過性基板は、上記レーザ光の光路上
    及び光路外を移動自在に設けられたことを特徴とする請
    求項1に記載のスタンパ評価方法。
  3. 【請求項3】上記透過性基板の屈折率と上記光デイスク
    の上記基部の屈折率との差は 0.1以下でなることを特徴
    とする請求項1に記載のスタンパ評価方法。
  4. 【請求項4】上記透過膜及び上記透過性基板の厚みの和
    と、上記光デイスクの上記基部の厚みとの差が 0.1〔m
    m〕以下でなることを特徴とする請求項1に記載のスタ
    ンパ評価方法。
  5. 【請求項5】一面に記録信号に応じた凹凸パターンを有
    するスタンパを金型として光デイスクを成形する光デイ
    スク製造方法において、 上記光デイスクの上記凹凸パターンが転写されてなる硬
    化性樹脂でなる透過膜を、上記スタンパの上記一面に上
    記凹凸パターンを覆うように積層形成することにより光
    透過性の第1の基部を形成する第1のステツプと、 上記光デイスクの上記第1の基部と屈折率が同じ又は近
    似し、かつ所定の厚みを有する光学収差補正用の透過性
    基板を介して、レーザ光を上記スタンパの上記一面に照
    射する第2のステツプと、 上記スタンパの上記一面に形成された上記凹凸パターン
    から得られる反射光の光量変化を検出し、当該検出結果
    に基づいて上記凹凸パターンから得られる再生信号特性
    を評価する第3のステツプと、 上記評価結果が肯定的なときに、上記スタンパの上記一
    面に形成された上記第1の基部に、上記透過性基板と厚
    み及び屈折率が同じ又は近似する第2の基部を積層する
    第4のステツプと、 上記第1の基部から上記スタンパを剥離した後、当該第
    1の基部に金属性の反射膜及び光透過性の保護膜を順次
    積層形成する第5のステツプとを具えることを特徴とす
    る光デイスク製造方法。
  6. 【請求項6】上記透過性基板は、上記レーザ光の光路上
    及び光路外を移動自在に設けられたことを特徴とする請
    求項5に記載の光デイスク製造方法。
  7. 【請求項7】上記透過性基板の屈折率と上記光デイスク
    の上記第2の基部の屈折率との差は0.1以下でなること
    を特徴とする請求項5に記載の光デイスク製造方法。
  8. 【請求項8】上記第1の基部の屈折率と上記光デイスク
    の上記第2の基部の屈折率との差は0.2以下でなること
    を特徴とする請求項5に記載の光デイスク製造方法。
  9. 【請求項9】上記透過性基板の厚みと上記光デイスクの
    上記第2の基部の厚みとの差が 0.1〔mm〕以下でなるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の光デイスク製造方法。
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