JPH10215718A - バルククーラにおける冷却保冷システム - Google Patents

バルククーラにおける冷却保冷システム

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Publication number
JPH10215718A
JPH10215718A JP3835597A JP3835597A JPH10215718A JP H10215718 A JPH10215718 A JP H10215718A JP 3835597 A JP3835597 A JP 3835597A JP 3835597 A JP3835597 A JP 3835597A JP H10215718 A JPH10215718 A JP H10215718A
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JP
Japan
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milk
cooling water
tank
cooling
storage tank
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JP3835597A
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English (en)
Inventor
Reiji Tsuchiya
令次 土谷
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Mahle Filter Systems Japan Corp
Tsuchiya Seisakusho KK
Original Assignee
Mahle Filter Systems Japan Corp
Tsuchiya Seisakusho KK
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Publication date
Application filed by Mahle Filter Systems Japan Corp, Tsuchiya Seisakusho KK filed Critical Mahle Filter Systems Japan Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】牛乳を収容し冷却保冷する貯乳タンクを備えた
バルククーラにおいて、牛乳投入毎におきる貯乳タンク
内乳温の上昇を抑えて細菌の増殖を抑制し、乳質を良好
に保持できるバルククーラにおける冷却保冷システムを
提供する。 【解決手段】冷凍機1の蒸発管2bを断熱水槽2a内に
配管して冷却水を作るアイスビルダー2から、貯乳タン
ク3の冷却ジャケット3aとプレートクーラ5に冷却水
を循環させる。搾乳室6で搾乳された温かい牛乳を一旦
バランスタンク4で受け、この牛乳を、バランスタンク
4からプレートクーラ5の間に送乳ポンプ3を介在さ
せ、その中間部に流量調整バルブ17dを設ける牛乳搬
送手段17によって、送乳量を適当に調整してプレート
クーラ5を通過させ、3℃〜4℃に冷却し貯乳タンク3
に供給するものに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搾乳した牛乳をプ
レートクーラを通過させ冷却してから貯乳タンクに投入
し、投入の都度起きる乳温上昇に伴う生菌の増殖を抑制
することによって、乳質を良好に保持できるようにした
バルククーラにおける冷却保冷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】バルククーラは搾乳後タンクローリによ
る集乳までの間の乳質管理に必須の装置であり、その基
本的な構成は大きな容積の貯乳タンクと冷凍機との組み
合わせである。前記貯乳タンクに関し、本発明の発明者
は、貯乳タンク外周を中空殻体に形成した冷却ジャケッ
トに冷却水を循環させ、牛乳を冷却保冷する貯乳タンク
を提案している(特開平7−8127号公報参照)。
【0003】前記提案は、アイスビルダー(氷蓄熱槽)
で作られた冷却水を貯乳タンク外周の冷却ジャケットに
循環させ、貯乳タンク内の牛乳を約4℃に冷却し保冷す
るようにしたものである。前記アイスビルダーは、冷凍
機の蒸発器を断熱水槽中に蛇管配置して冷凍サイクルを
構成し、約2℃の冷却水を作るものである。上述の貯乳
タンクは、約2℃の冷却水によって牛乳を冷却するもの
なので、バルククーラの操作にミスがあっても、牛乳が
凍結し大きな被害を受けることがないという特長を有し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】現在、多くの酪農家
は、朝方の5時と夕方の5時と1日に2回搾乳を行い、
毎日集乳では2回、隔日集乳では4回、貯乳タンクに牛
乳が投入されている。この間における貯乳タンク内の乳
温は、初回投入の牛乳が約4℃に冷却されているところ
に、次回にほぼ同量の約35℃の牛乳が追加投入され、
乳温が約10℃に上昇し、それから再び冷却されて約4
℃になる。隔日集乳の場合には、第3回目、第4回目の
追加投入時に同様に乳温が上昇し、再び冷却される。
【0005】ところで、貯乳タンクに貯蔵された牛乳中
の生菌数は、貯蔵温度4℃では48時間後でもほとんど
増加しないが、温度の上昇とともに生菌数が増殖するこ
とが知られている。従って、貯乳タンクに牛乳を追加投
入する際の乳温上昇は、乳質を良好に保つ上において好
ましくないことであり、加えて生菌数の少ない牛乳に対
する奨励金加算制度を背景に、牛乳追加投入時に乳温上
昇がないバルククーラーが要望されている。本発明は、
上記の点に鑑み、追加投入毎に起きる乳温上昇に伴う生
菌の増殖を極力抑制し、乳質を良好に保つことができる
バルククーラにおける冷却保冷システムを提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のバルククーラにおける冷却保冷シス
テムは、アイスビルダーから冷却水をその外周の冷却ジ
ャケットに循環させ、内部に貯えた牛乳を冷却し保冷す
る貯乳タンクを備えるバルククーラにおいて、搾乳室か
らの送乳を受けるバランスタンクと、前記アイスビルダ
ーから冷却水を循環させるプレートクーラと、前記バラ
ンスタンクから順次に前記プレートクーラ及び流量調整
バルブを介在させ前記貯乳タンクに延設する牛乳搬送手
段とを備えたものである。
【0007】請求項2のバルククーラにおける冷却保冷
システムは、請求項1に記載した牛乳搬送手段を、前記
バランスタンクからプレートクーラ入口との間に配設し
中間部に送乳ポンプを設けた送乳基パイプと、前記プレ
ートクーラの出口に一端を接続し中間部に流量調整バル
ブを設けた送乳中間パイプと、前記送乳中間パイプのも
う一方の端末に繋ぎ替え自在に接続しその端末を前記貯
乳タンク内に開口させた送乳端末パイプとから構成した
ものである。
【0008】請求項3のバルククーラにおける冷却保冷
システムは、前記バランスタンクが、上面に該タンクに
挿入する液面計を設け、この液面計をバランスタンク内
牛乳の液面が該タンクの底面、中間位及び上面への接近
を検知するものにすると共に、牛乳液面の前記底面及び
中間位への接近でそれぞれ前記牛乳搬送手段の送乳ポン
プを停止及び運転させ、前記上面への接近で警報ブザー
を作動させるものにしたものである。
【0009】また、請求項4のバルククーラにおける冷
却保冷システムは、前記貯乳タンクとプレートクーラに
冷却水を循環中は冷却水を通過させない貯乳タンク冷却
水回収パイプを、貯乳タンク冷却水循環基パイプとプレ
ートクーラ冷却水循環基パイプとの間に設け、貯乳タン
クの冷却ジャケット内の冷却水をプレートクーラ冷却水
循環ポンプを介し前記貯乳タンク冷却水回収パイプ及び
プレートクーラを通過させアイスビルダーに還流するも
のにしたものである。
【0010】
【発明実施の形態】本発明においては、冷凍機の蒸発器
を断熱水槽に収容して冷凍サイクルを形成したアイスビ
ルダーで冷却水を作り、この冷却水を貯乳タンクとプレ
ートクーラに循環させる。そして、搾乳室で搾乳された
温かい牛乳を一旦バランスタンクに供給し、このバラン
スタンクから流量を調整して前記プレートクーラを通過
させて3℃〜4℃に冷却し、貯乳タンクに供給して冷却
し保冷するものに構成する。前記貯乳タンクは、底部か
ら両外側にかけて設けた冷却ジャケットに前記アイスビ
ルダーから冷却水が循環され、攪拌機、乳温用サーモス
タット、排乳バルブおよびマンホール等を設けた公知構
成のものを用いる。
【0011】アイスビルダーは、搾乳室における朝方又
は夕方の全搾乳量を35℃から4℃に冷却するのに必要
な蓄熱氷量を、冷凍機の蒸発器外周に生成できる断熱水
槽に形成する。また、冷却水の温度を測定する水温計
と、蓄熱氷厚をコントロールするアイスコントローラを
設け、断熱水槽中には氷融解及び製氷用にそれぞれ水中
ポンプを設ける。プレートクーラには、入口温度35℃
の送乳流量を出口温度4℃に冷却できる流量の冷却水を
循環させる。バランスタンクは、搾乳室の搾乳装置にお
ける1回の搾乳頭数の合計泌乳流量からプレートクーラ
への送乳流量を差引いた流量を、一般的な搾乳時間5分
間に対し貯留できる容量より若干大きな容量のものにす
る。
【0012】バランスタンクから貯乳タンクへ牛乳を供
給するために、バランスタンクから順次に送乳基パイ
プ、送乳ポンプ、プレートクーラを経て流量調整バルブ
を設けた送乳中間パイプ及び送乳端末パイプを貯乳タン
クへ延設した牛乳搬送手段を配設する。前記送乳基パイ
プとプレートクーラにはそれぞれ排乳ドレンバルブを設
ける。また、バランスタンクの上面に設け該タンク内に
挿入する液面計は、前記送乳ポンプを該液面計のロアー
リミットで停止し、同じくミドルリミットで運転させ、
アッパーリミットで牛乳が満タンに近いことを知らせる
警報ブザーを作動させるための検知体を備えるものにす
る。
【0013】集乳後空になった貯乳タンクの洗浄、殺菌
の際、貯乳タンク外周の冷却ジャケットに冷却水が残置
していると、貯乳タンクが冷却されたままなので、洗
浄、殺菌が効果的に行われない。従って、洗浄、殺菌前
に貯乳タンクから冷却水を回収するために、貯乳タンク
冷却水回収パイプを貯乳タンク冷却水循環基パイプとプ
レートクーラ冷却水循環基パイプとの間に設け、プレー
トクーラ冷却水循環ポンプによって貯乳タンク内の冷却
水を、前記冷却水回収パイプ及びプレートクーラを通過
させアイスビルダーに還流させるようにする。前記貯乳
タンク冷却水回収パイプには、貯乳タンクとプレートク
ーラに冷却水を循環中は冷却水を通過させない貯乳タン
ク冷却水回収バルブを設ける。
【0014】本発明の冷却保冷システムにおいても、公
知の洗浄、殺菌のためのすすぎ水、すすぎ温湯、洗浄
液、殺菌液(以下、洗浄液等と略す)を供給する装置を
設ける。すなわち、前記送乳中間パイプの端末に前記送
乳端末パイプに替えて洗浄液ホースを繋ぎ替え、この洗
浄液ホースの端末を前記バランスタンクに挿入する。そ
して、洗浄液等の供給装置から洗浄液等を前記送乳基パ
イプに供給し、前記送乳ポンプを洗浄に共用し順次に送
乳基パイプ、プレートクーラ、送乳中間パイプ、洗浄液
ホース及びバランスタンクに循環させて洗浄、殺菌を行
うようにする。
【0015】また、空状態の貯乳タンクには、公知のよ
うに、貯乳タンクの排乳バルブに連結した貯乳タンク洗
浄基ホースを介し洗浄液等の供給装置から洗浄液等を貯
乳タンクに供給できるようにする。また、前記貯乳タン
ク洗浄基ホースには、中間部に貯乳タンク洗浄ポンプを
配設し端末に貯乳タンクに挿入する洗浄スピンナーを連
結した洗浄液ホースを連結する。そして、洗浄液等を前
記貯乳タンク洗浄ポンプを介し貯乳タンク洗浄基ホー
ス、洗浄液ホース、洗浄スピンナー、貯乳タンクに適当
時間循環し、洗浄、殺菌を行うようにする。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。実施例は、毎日集乳型の定格容量8,000lの
バルククーラにおける冷却保冷システムである。
【0017】図1において、1は出力11.1KWの冷
凍機であり、2はアイスビルダーである。アイスビルダ
ー2は、断熱水槽2a中に冷凍機1の蒸発器2bを収容
して冷凍サイクルを構成し、前記断熱水槽2a中には氷
融解用に水中ポンプP4と製氷用に水中ポンプP5及び
アイスコントローラ2cを設けている。2dは水槽外側
面から冷却水中に挿入する水温計である。水中ポンプP
4は、水槽中の冷却水の温度上昇を防ぐため、冷却水を
攪拌し蒸発器2b外周の氷の融解を促進するものであ
る。水中ポンプP5は、水槽中の冷却水を静かに攪拌
し、気泡が少なく蓄熱効率の良い透明な氷を作るための
ものである。
【0018】アイスビルダー2の蓄熱氷量は、比熱1k
cal/l・℃の牛乳の朝又は夕方の全搾乳量4,00
0lを35℃から4℃まで冷やす熱量H=(35−4)
×4,000=124,000kcalを、氷の蓄熱量
80kcal/kgで除した1,550kgにしてい
る。また、蒸発器2bを呼び径32Aのガス管の外周に
氷を付着させ、前記の氷量を製氷するものとして、ガス
管を蛇管に形成し、これを収容するために前記断熱水槽
2aを、長さ約290cm、幅約210cm、高さ約1
90cmの角形水槽に形成し、冷却水6,700lを収
容するものにした。なお、前記断熱水槽2aは、外装を
アルミ板、内装を亜鉛めっき綱板にし、両者を適当な間
隙を介し重ね合せ、前記間隙に断熱材として発泡ウレタ
ンを充填している。
【0019】さらに、アイスビルダー2は、後述の貯乳
タンク冷却水循環ポンプP1、プレートクーラ冷却水循
環ポンプP2が運転中は水中ポンプP4が常時運転し、
蓄氷を融かし冷却水が2℃より上昇しないようになって
いる。また、アイスコントローラ2cが蒸発器2bの氷
厚が規定より減少したのを感知すると、製氷用の水中ポ
ンプP5及び冷凍機1が自動的に運転して製氷を行い、
規定氷厚になれば運転を停止するようになっている。前
述の冷凍機1及び水中ポンプP4、P5の運転は、後述
する操作ボックス21内に設けたCPU47(図5参
照)によって自動制御されるようになっている。
【0020】3は貯乳タンクであり、縦断面が楕円形
(長径215cm、短径152cm)で長さが400c
m、内面に牛乳が接するステンレス鋼板製タンクの外側
に、冷却水が循環する中空殻体の冷却ジャケット3aを
形成すると共に、外側を適当厚の発泡ウレタンで被覆し
た断熱構造とし、8,000lの牛乳aを収容できるよ
うになっている。また、貯乳タンク3の一端面に乳温サ
ーモスタット3bと、一端面の下部に排乳バルブ3cと
を備え、攪拌羽根がタンク内部に挿入されたモータ直結
の攪拌機3dを設けている。攪拌機3dは、貯乳状態に
おいて1時間に3分間の攪拌を繰返すように自動設定さ
れているが、手動スイッチで回転及び停止可能にもなっ
ている。3eはマンホールであり、21は操作ボックス
である(図4参照)。
【0021】4はバランスタンクであり、搾乳室6から
図示を省略した送乳ポンプにより送乳パイプ7を介し牛
乳が供給されるようになっている。搾乳室6において
は、乳牛1頭当り1回の搾乳時間が5分間、最大泌乳量
が毎分3lで、1回の搾乳量が1頭当り平均15lとす
ると、搾乳頭数266頭で1日に2回、各回に約4,0
00lが搾乳される。このとき、図示省略の搾乳装置と
して、乳牛12頭2列(搾乳ユニット数が24個)を使
用し、合計泌乳流量は毎分3lの24頭分で毎分72l
である。また、搾乳装置に乳牛24頭を導入してから入
替えまでの所要時間は、1サイクルが14分間であり、
1サイクルの搾乳量は毎分72lの5分間で360lで
ある。すなわち、バランスタンク4には、前記1サイク
ル14分間中、5分間は送乳があるが、9分間は送乳が
無く、間欠的に送乳が行われるのである。
【0022】前記バランスタンク4の容量は、牛乳の合
計泌乳流量毎分72lからプレートクーラ5への後述す
る送乳流量毎分43lを差引いた、毎分の流量29lが
搾乳時間5分間に送乳されるとして、29l×5=14
5lを貯留できればよいが、余裕を持たせ容量200l
(内径635mm、高さ650mm)のステンレス鋼板
製の円筒体にしている。5eは、プレートクーラ手動ス
イッチであり、バランスタンク4の側面に設け(図4参
照)、プレートクーラ5の残乳を処理するときに操作す
るものであり、図示省略の警報ブザーや後述のプレート
クーラ排乳ドレンバルブ20を開くスイッチ、送乳ポン
プ3を手動で作動させるスイッチ、非常停止スイッチ等
を備えている。
【0023】4aは、バランスタンク4の上面に設け該
タンク4内に挿入した液面計であり、アッパーリミット
検知体4b、ミドルリミット検知体4c、ロアーリミッ
ト検知体4d及びアース4eを備えている。バランスタ
ンク4内の牛乳面がアッパーリミット検知体4bに接触
すると、前記プレートクーラ手動スイッチ5eに設ける
警報ブザーが警報音を発し、牛乳がバランスタンク4よ
りオーバーフローするのを事前に知らせるようになって
いる。また、牛乳面がミドルリミット検知体4cに達す
ると、後述する送乳ポンプP3が自動的に運転を開始
し、牛乳面がロアーリミット検知体4dより低下する
と、送乳ポンプP3が自動的に運転を停止し、エヤー吸
込みによって吸上げ不能になるのを防止するようになっ
ている。送乳ポンプP3の自動停止は、図5に示す操作
ボックス21内に設けたCPU47によって制御されて
いる。
【0024】5はプレートクーラであり、牛乳をバラン
スタンク4から受けて冷却するようになっている。前記
搾乳装置側の送乳ポンプの送乳流量は毎分約130lで
あり、この流量をそのままプレートクーラで冷却するに
は、非常に大きな容量のものが必要となり不経済であ
る。従って、本発明では、搾乳室から一旦バランスタン
ク4に牛乳を受けてプレートクーラ5に送乳するように
したものであり、プレートクーラ5の冷却能力を前述し
た間欠的に送乳されることを考慮して策定したものであ
る。表1はプレートクーラ5の仕様であり、35℃の牛
乳2,600kg/hr(毎分43l)を、2℃の冷却
水11,000kg/hrで4℃に冷却できるパラフロ
ープレート式熱交換器である。
【0025】
【表1】
【0026】8は貯乳タンク冷却水循環基パイプ(以
下、タンク冷却水循環基パイプと略す)であり、アイス
ビルダー2の下部一側から貯乳タンク3の冷却ジャケッ
ト3aの底部に連通に配管されると共に、アイスビルダ
ー2の側から貯乳タンク3の側へ順次に手動ゲート弁
9、貯乳タンク冷却水循環バルブ(以下、タンク冷却水
循環バルブと略す)10、貯乳タンク冷却水循環ポンプ
(以下、タンク冷却水循環ポンプと略す)P1を配設し
ている。8aは貯乳タンク冷却水循環戻りパイプ(以
下、タンク冷却水循環戻りパイプと略す)であり、貯乳
タンク3の一端面の冷却ジャケット3aからアイスビル
ダー2の水中に端末を開口して配管され、アイスビルダ
ー2に挿入される手前位置に逆止め弁14を配設してい
る。
【0027】すなわち、手動ゲート弁9を常時全開にし
ておき、タンク冷却水循環バルブ10を開くとタンク冷
却水循環ポンプP1が自動的に回転を開始し、アイスビ
ルダー2の冷却水がタンク冷却水循環基パイプ8、貯乳
タンク3の冷却ジャケット3a、タンク冷却水循環戻り
パイプ8a、アイスビルダー2を循環し、貯乳タンク3
に収容された牛乳を冷却し保冷するようになっている。
図1中、一点鎖線は冷却水回路であり、矢印は冷却水の
循環方向である。なお、タンク冷却水循環基パイプ8、
タンク冷却水循環戻りパイプ8aはガス管であり、タン
ク冷却水循環バルブ10は電動弁である。
【0028】また、前述の乳温サーモスタット3bが貯
乳タンク3内の乳温の上限設定値5℃以上を感知する
と、自動的にタンク冷却水循環バルブ10が開き、タン
ク冷却水循環ポンプP1が運転を開始し、アイスビルダ
ー2から冷却水が貯乳タンク3の冷却ジャケット3aに
循環されるようになっている。そして、乳温が下限設定
値4℃以下になると、タンク冷却水循環バルブ10が自
動的に閉じると共に、タンク冷却水循環ポンプP1が停
止するようになっている。これらの作動は、乳温サーモ
スタット3bからの信号が、後述する操作ボックス21
内に設けたCPU47に入力され、自動制御されるよう
になっている。
【0029】11はプレートクーラ冷却水循環基パイプ
(以下、クーラ冷却水循環基パイプと略す)であり、前
記手動ゲート弁9とタンク冷却水循環バルブ10との間
で、タンク冷却水循環基パイプ8から連通に分岐してプ
レートクーラ冷却水入口5aまで配管され、中間部に順
次にプレートクーラ冷却水循環バルブ(以下、クーラ冷
却水循環バルブと略す)12とプレートクーラ冷却水循
環ポンプ(以下、クーラ冷却水循環ポンプと略す)P2
を配設している。
【0030】11aはプレートクーラ冷却水循環戻りパ
イプ(以下、クーラ冷却水循環戻りパイプと略す)であ
り、プレートクーラ冷却水出口5bからアイスビルダー
2へ配管されると共に、端末がアイスビルダー2の水中
に開口し、アイスビルダー2に挿入される端末の手前位
置に逆止め弁15を配設している。クーラ冷却水循環バ
ルブ12は電動弁であり、このバルブ12が開くとクー
ラ冷却水循環ポンプP2が自動的に運転を開始するよう
になっている。
【0031 】前述の逆止め弁14は、冷却水がクーラ
冷却水循環戻りパイプ11aからタンク冷却水循環戻り
パイプ8aに流入しないように設けたものである。逆止
め弁15は、タンク冷却水循環戻りパイプ8aから冷却
水がクーラ冷却水循環戻りパイプ11aに流入しないよ
うに設けたものである。
【0032 】8bは貯乳タンク冷却水回収パイプ(以
下、タンク冷却水回収パイプと略す)であり、前記タン
ク冷却水循環バルブ10とタンク冷却水循環ポンプP1
との間のタンク冷却水循環基パイプ8と、前記クーラ冷
却水循環ポンプP2とクーラ冷却水循環バルブ12との
間のクーラ冷却水循環基パイプ11との間に設け、中間
部に貯乳タンク冷却水回収バルブ13を設けている。貯
乳タンク冷却水回収バルブ13は電動弁であり、貯乳タ
ンク3およびプレートクーラ5に冷却水を循環中は閉じ
ているものである。
【0033】そして、貯乳タンク3の冷却ジャケット3
aから冷却水を回収する際には、前記タンク冷却水循環
バルブ10とクーラ冷却水循環バルブ12を閉じ、貯乳
タンク冷却水回収バルブ13を開くと、クーラ冷却水循
環ポンプP2が自動的に運転を開始し、タンク冷却水循
環戻りパイプ8a、冷却ジャケット3a及びタンク冷却
水循環バルブ10から冷却ジャケット3aまでのタンク
冷却水循環基パイプ8内の冷却水が、貯乳タンク冷却水
回収パイプ8b、クーラ冷却水循環基パイプ11、プレ
ートクーラ5、クーラ冷却水循環戻りパイプ11a及び
逆止め弁15を通過し、アイスビルダー2に送水される
ようになっている。すなわち、貯乳タンク3が冷却ジャ
ケット3aの冷却水で冷却されていない状態になり、洗
浄、殺菌作用が効果的に行われるようになる。
【0034】16は空気抜き管であり、前述の逆止め弁
14の手前でタンク冷却水循環戻りパイプ8aから分岐
し、端末がアイスビルダー2内の水面上方に開口してい
る。すなわち、空気抜き管16によって、クーラ冷却水
循環ポンプP2はアイスビルダー2の冷却水を吸上げる
ことなく、タンク冷却水循環戻りパイプ8a、冷却ジャ
ケット3a等から冷却水を吸引するようになっている。
【0035】次に、17は牛乳搬送手段であり、送乳基
パイプ17a、送乳ポンプP3、送乳中間パイプ17b
及び送乳端末パイプ17c及び流量調整バルブ17dを
備え、牛乳をバランスタンク4から貯乳タンク3に供給
する一連の装置から成り、送乳ポンプP3と送乳中間パ
イプ17bとの間にプレートクーラ5を介在させてい
る。送乳基パイプ17aは、バランスタンク4の下端部
からプレートクーラ牛乳入口5cの間に連通に配管さ
れ、中間部に送乳ポンプP3及び送乳パイプ排乳ドレン
バルブ19を設けている。20はプレートクーラ排乳ド
レンバルブである。図1中、破線は牛乳回路であり、矢
印は牛乳の流れ方向を示している。
【0036】送乳中間パイプ17bは、プレートクーラ
牛乳出口5dから貯乳タンク3へ配管され、端末にユニ
オン継手18を介し送乳端末パイプ17cが着脱自在に
連結されている。送乳端末パイプ17cは、端末が貯乳
タンク3上部のマンホール3eに抜き差し自在に挿入さ
れている。流量調整バルブ17dは手動であり、送乳中
間パイプ17bに設けている。すなわち、搾乳室6で搾
乳されバランスタンク4に供給された牛乳は、流量調整
バルブ17dで流量が調整され、送乳搬送手段17によ
って貯乳タンク3に供給されるようになっている。送乳
基パイプ17a、送乳中間パイプ17bはステンレス製
の衛生仕様パイプであり、いずれもステンレス製の電動
弁の送乳パイプ排乳ドレンバルブ19及びプレートクー
ラ排乳ドレンバルブ20を設けている。
【0037】次に、図2は、本実施例におけるプレート
クーラ5の冷却試験結果のグラフである。試験は、冷却
水を12,000l/時でプレートクーラ5に循環さ
せ、35℃の牛乳を流量2,600l/時でプレートク
ーラ5を通過させ、114分まで行った。試験中、冷凍
機1は連続運転とし、試験スタート時におけるアイスビ
ルダー2の冷却水は0.3℃であった。アイスビルダー
2の冷却水は、試験開始後18分で1.7℃に上昇し、
66分のとき2.2℃になったが、それ以上には上昇せ
ず、平均1.9℃であった。
【0038】また、プレートクーラ入口で平均2.6℃
の冷却水が、牛乳を冷却して出口温度8.1℃になり、
これがアイスビルダー2に還流したが、アイスビルダー
2内の冷却水は、前述したように2.2℃以上には上昇
しなかった。一方、牛乳は、プレートクーラ5によって
入口温度平均35.2℃から出口温度平均3.3℃に冷
却され、貯乳タンク3に送乳された。そして、貯乳タン
ク3では、アイスビルダー2から前記の平均1.9℃の
冷却水が循環し、牛乳を平均3±0.5℃に保冷するこ
とができた。すなわち、プレートクーラ5は、牛乳を3
℃〜4℃に冷却して貯乳タンク3に供給できるものであ
ることが確認された。
【0039】次に、バルククーラにおいては、すすぎ
水、すすぎ湯、洗浄液や殺菌液(以下、洗浄液等と略
す)等による洗浄、殺菌が必要である。本発明のシステ
ムに対する洗浄、殺菌の方法として、バランスタンク
4、プレートクーラ5及び送乳端末パイプ17cを除く
牛乳搬送手段17の系統と、貯乳タンク3の系統とに、
それぞれ洗浄液等を供給して行うようにした実施例を説
明する。
【0040】図3において、23は水道管に連結された
給水管、24は別に設けるボイラに連結された給湯管で
ある。25は公知の給水制御装置であり、前記給水管2
3に順次に連結される図示しない手動給水弁、給水ホー
ス、給水ホースジョイント、給水電磁弁、給水流量計、
手動バルブ及び逆止め弁を設け、給水管23で供給され
た水道水をこれらを通過させ、操作ボックス21で流量
をカウントし、洗浄液ボックス27に供給するようにな
っている。26は前述の給水制御装置25と同様に構成
された公知の給湯制御装置であり、前記給湯管24に連
結され、通過する温水量を操作ボックス21でカウント
し、洗浄液ボックス27に供給するようになっている。
28は公知の洗浄液タンクであり、アルカリ洗剤、酸性
洗剤、殺菌剤の3種類を個別に収容し、それぞれを図示
しない薬液用ポンプを介し洗浄液ボックス27に供給す
るようになっている。
【0041】図4も参照し説明すると、29は洗浄配管
であり、一端が洗浄液ボックス27に連結され、他端が
二またに分岐され、それぞれに電動バルブ30及び38
を設けている。そして、電動バルブ30を設けた側の分
岐管に洗浄液ホース31を接続し、電動バルブ38を設
けた側の分岐管には洗浄液ホース39を接続している。
32は、前述の送乳基パイプ17aに一端を接続した洗
浄配管であり、中間に手動バルブ33を設け、他端部に
洗浄液ホース31の端末をホース連結器34を介し着脱
自在に接続している。そして、前記の電動バルブ30及
び手動バルブ33を開くと、洗浄液等が洗浄液ボックス
27から洗浄配管29、洗浄液基ホース31、洗浄配管
32を通過して送乳基パイプ17a、バランスタンク4
及びプレートクーラ5に流入するようになっている。
【0042】36は洗浄液循環ホースであり、送乳端末
パイプ17cを取外したユニオン継手18に一端を繋ぎ
替え35し(図4中の点線参照)、端末部がバランスタ
ンク4に挿入され、先端にシャワーノズル37が装着さ
れている。図3中のLS1は洗浄確認安全リミットスイ
ッチであり、送乳端末パイプ17cを取外していない場
合、牛乳を貯えた貯乳タンク3に洗浄液等が供給され、
牛乳の損失を来すのを防止するために、繋ぎ替え35を
確認するものである。取外した送乳端末パイプ17c
は、手洗で洗浄、殺菌を行うものである。
【0043】貯乳タンク3以外の部分の洗浄、殺菌に当
っては、まず、バランスタンクンスタンク4、プレート
クーラ5及び牛乳搬送手段17に残っている牛乳を、送
乳パイプ排乳ドレンバルブ19及びプレートクーラ排乳
ドレンバルブ20から排出して回収し、回収後に両バル
ブ19、20を閉じる。次に、電動バルブ38を閉じ、
電動バルブ30、手動バルブ33を開き、規定量の洗浄
液等を洗浄液ボックス27から送乳基パイプ17a、バ
ランスタンク4及びプレートクーラ5に流入させる。そ
して、電動バルブ30、手動バルブ33を閉じ、送乳ポ
ンプP3を運転する。
【0044】そうすると、送乳ポンプP3の運転によっ
て、洗浄液等が順次に送乳基パイプ17a、プレートク
ーラ5、送乳中間パイプ17b、洗浄液循環ホース36
を通過し、シャワーノズル37からバランスタンク4内
に噴射される。噴射された洗浄液等は、再び送乳ポンプ
P3によって前記経路を循環し経路中の各部が洗浄、殺
菌される。このようにして洗浄液等を規定時間循環さ
せ、洗浄、殺菌作業を終了するのである。
【0045】次に、集乳後空になった貯乳タンク3を洗
浄、殺菌する構成について説明する。41は貯乳タンク
洗浄基ホースであり、一端がホース連結器22を介し排
乳バルブ3cに着脱自在に接続され、中間部に前述の洗
浄液ホース39の端末がホース連結器40を介し着脱自
在に接続されている。P6は貯乳タンク洗浄ポンプであ
り、図示省略の吸入口に前記貯乳タンク洗浄基ホース4
1の端末を連結し、同じく吐出口に洗浄液ホース43を
接続している。さらに、洗浄液ホース43の端末には洗
浄液二また配管44を接続し、その両端末にそれぞれ設
けた洗浄スピンナー45、45を、貯乳タンク3内の上
部に挿入している。42及び46はそれぞれ貯乳タンク
洗浄液ドレンバルブであり、それぞれ貯乳タンク洗浄基
ホース41および洗浄液ホース43に設けている。
【0046】空の貯乳タンク3の洗浄、殺菌に当って
は、まず、前述したようにして、貯乳タンク3の冷却ジ
ャケット3aから冷却水を回収する。次に、電動バルブ
30を閉じ、電動バルブ38を開き、洗浄液ボックス2
7から規定量の洗浄液等を洗浄配管29、洗浄液ホース
39、貯乳タンク洗浄基ホース41及び排乳バルブ3c
を通過させ、貯乳タンク3に供給し電動バルブ38を閉
じる。
【0047】そして、貯乳タンク洗浄ポンプP6を運転
すると、貯乳タンク3に供給されている洗浄液等が排乳
バルブ3cからタンク洗浄液基ホース41、タンク洗浄
液循環ホース43、洗浄液二また配管44を通過して洗
浄液スピンナー45、45から貯乳タンク3内に噴射さ
れ、貯乳タンク3の内部が洗浄、殺菌される。噴射され
た洗浄液等は、再びタンク洗浄ポンプP6によって上述
の経路を通過して洗浄液スピンナー45、45から貯乳
タンク3内に噴射される。このことを所定時間繰返し、
貯乳タンク3の洗浄、殺菌を終了する。
【0048】洗浄、殺菌を終了後、貯乳タンク洗浄液ド
レンバルブ42、46を開き、洗浄液等を貯乳タンク3
及び貯乳タンク洗浄基ホース41、洗浄液ホース43か
ら排出し、排出後両ドレンバルブ42、46を閉じる。
そして、貯乳タンク洗浄基ホース41を排乳バルブ3c
から分離し、排乳バルブ3cを閉じ、ユニオン継手18
から洗浄液循環ホース36を取外し、送乳端末パイプ1
7cを繋ぎ替え35し、貯乳タンク3に牛乳を投入でき
るようにする。
【0049】図5は、前述の操作ボックス21の内部正
面図である。図中、47はCPUであり、アイスビルダ
ー2のアイスコントローラ2c及び貯乳タンク3の乳温
サーモスタット3bからの入力信号により、冷凍機1及
び水中ポンプP4、P5を自動運転すること、タンク冷
却水循環バルブ10及びクーラ冷却水循環バルブ12を
開くと、タンク冷却水循環ポンプP1及びクーラ冷却水
循環ポンプP2が運転を開始する自動制御、牛乳が貯乳
タンク3内にあるときに1時間に3分間攪拌機を作動さ
せるなどの機能を持っている。
【0050】48は冷凍機スイッチであり、常時自動に
入れておくものである。冷凍機1は手動スイッチで運転
させることもできるようにもなっている。49は給水カ
ウンター、50は給湯カウンターであり、それぞれ前述
した洗浄用の給水制御装置25及び給湯制御装置26の
給水及び給湯の流量計に連動してすすぎ水及びすすぎ湯
の流量をカウントするようになっている。51は、CP
U42に連動して保護回路を制御するリレーであり、5
2は端子台である。また、丸印中のAからGはマグネッ
トスイッチであり、それぞれ図5の下欄に表示した機器
のスイッチ作用を行うようになっている。
【0051】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0052】搾乳室から送られてくる温かい牛乳をバラ
ンスタンクに一時貯留し、この牛乳をアイスビルダーか
ら冷却水を循環させたプレートクーラを通過させること
によって、約4℃に冷却して貯乳タンクに投入すること
ができる。従って、既に貯乳タンク内に冷却保冷されて
いる牛乳の温度上昇を抑制し、生菌数が少なく乳質の良
好な状態に牛乳を冷却保冷することができる。
【0053】バランスタンクからプレートクーラへの牛
乳の供給を、流量調整バルブを介し流量を調整して送乳
ポンプで行うようにしたことにより、搾乳装置のポンプ
から直接プレートクーラに供給する場合に比べて、プレ
ートクーラの冷却能力を小さなものにすることができ
る。
【0054】バランスタンクの上面に該タンク内に挿入
する液面計を設け、この液面計により牛乳の液面がそれ
ぞれ該タンクの底面及び上面への接近を検知し、それぞ
れ送乳ポンプを自動停止及び警報を発するものにしたこ
とにより、バランスタンクから牛乳がオーバーフローす
ることによる損失や、送乳ポンプがエヤー吸引により送
乳不能になることを防止することができる。
【0055】また、タンク冷却水回収パイプを、タンク
冷却水循環基パイプとクーラ冷却水循環基パイプとの間
に設け、貯乳タンクの冷却ジャケット内の冷却水をクー
ラ冷却水循環ポンプを介しアイスビルダーに還流するも
のにしたことにより、貯乳タンクを冷却されていない状
態にすることができる。従って、集乳後に空になった貯
乳タンクの洗浄液等による洗浄、殺菌作用を効果的なも
のにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す要部の摸式構成図であ
る。
【図2】実施例のプレートクーラの牛乳冷却試験結果の
グラフである。
【図3】図1の実施例に洗浄、殺菌手段を設けた一部省
略の構成図である。
【図4】本発明実施例の要部斜視図である。
【図5】実施例における操作ボックスの内部正面図であ
る。
【符号の説明】
1 冷凍機 2 アイスビルダー 3 貯乳タンク 3a 冷却ジャケット 4 バランスタンク 4a 液面計 5 プレートクーラ 6 搾乳室 7 送乳パイプ 8 貯乳タンク冷却水循環基パイプ 8a 貯乳タンク冷却水循環戻りパイプ 8b 貯乳タンク冷却水回収パイプ 11 プレートクーラ冷却水循環基パイプ 11a プレートクーラ冷却水循環戻りパイプ 13 貯乳タンク冷却水回収バルブ 17 牛乳搬送手段 17a 送乳基パイプ 17b 送乳中間パイプ 17c 送乳端末パイプ 17d 流量調整バルブ 18 ユニオン継手 21 操作ボックス P1 貯乳タンク冷却水循環ポンプ P2 プレートクーラ冷却水循環ポンプ P3 送乳ポンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アイスビルダーから冷却水をその外周の冷
    却ジャケットに循環させ、内部に貯えた牛乳を冷却保冷
    する貯乳タンクを備えるバルククーラにおいて、搾乳室
    からの送乳を受けるバランスタンクと、前記アイスビル
    ダーから冷却水を循環させるプレートクーラと、前記バ
    ランスタンクから順次に前記プレートクーラ及び流量調
    整バルブを介在させ前記貯乳タンクに延設する牛乳搬送
    手段とを備えたことを特徴とするバルククーラにおける
    冷却保冷システム。
  2. 【請求項2】前記牛乳搬送手段が、前記バランスタンク
    からプレートクーラ入口との間に配設し中間部に送乳ポ
    ンプを設けた送乳基パイプと、前記プレートクーラの出
    口に一端を接続し中間部に流量調整バルブを設けた送乳
    中間パイプと、前記送乳中間パイプのもう一方の端末に
    繋ぎ替え自在に接続しその端末を前記貯乳タンク内に開
    口させた送乳端末パイプとから成るものである請求項1
    記載のバルククーラにおける冷却保冷システム。
  3. 【請求項3】前記バランスタンクが、上面に該タンクに
    挿入する液面計を設け、この液面計をバランスタンク内
    牛乳の液面が該タンクの底面、中間位及び上面への接近
    を検知するものにすると共に、牛乳液面の前記底面及び
    中間位への接近でそれぞれ前記牛乳搬送手段の送乳ポン
    プを停止及び運転させ、前記上面への接近で警報ブザー
    を作動させるものにした請求項1記載のバルククーラに
    おける冷却保冷システム。
  4. 【請求項4】前記貯乳タンクとプレートクーラに冷却水
    を循環中は冷却水を通過させない貯乳タンク冷却水回収
    パイプを、貯乳タンク冷却水循環基パイプとプレートク
    ーラ冷却水循環基パイプとの間に設け、貯乳タンク外周
    の冷却ジャケット内の冷却水を、プレートクーラ冷却水
    循環ポンプを介し前記貯乳タンク冷却水回収パイプ及び
    プレートクーラを通過させアイスビルダーに還流するも
    のにした請求項1記載のバルククーラにおける冷却保冷
    システム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007111058A (ja) * 2001-06-15 2007-05-10 Surge Miyawaki Co Ltd ミルク貯蔵タンクの温度監視システム
JP2008309365A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Sanyo Electric Co Ltd 冷却装置
JP2012523538A (ja) * 2009-04-09 2012-10-04 マーヤ−マシイネンファブリーク・ヘルマン・シル・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディトゲゼルシャフト フレークアイスを製氷するための装置およびフレークアイスを製氷するための装置の洗浄、脱スケールおよび/または殺菌するための方法
RU2486750C2 (ru) * 2011-06-02 2013-07-10 Российская академия сельскохозяйственных наук Государственное научное учреждение Всероссийский научно-исследовательский институт электрификации сельского хозяйства Российской академии сельскохозяйственных наук (ГНУ ВИЭСХ Россельхозакадемии) Энергосберегающая аккумуляционная установка для охлаждения молока
KR20210085760A (ko) * 2019-12-31 2021-07-08 주식회사 케이.엠 냉음수기

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