JP3498171B2 - 蓄熱式融氷冷水装置 - Google Patents

蓄熱式融氷冷水装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水槽内に製氷する
ことにより冷熱蓄熱する蓄熱式融氷冷水装置に関し、特
に冷水を製造する水槽の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、製氷蓄熱システムは極めて高い関
心を呼んでおり、空調設備や生産設備における冷熱蓄熱
の手段として、夜間電力を利用して水槽内に配設された
製氷蓄熱装置の周囲に製氷による冷熱蓄熱を行い、昼間
その融解熱を空調や冷水製造に利用している。
【0003】上記蓄熱式融氷冷水装置により製造された
冷水は、空調用として室内空気を冷却したり、設備装置
の冷却用として間接的に利用されるほか、食品の冷却や
食品製造における仕込み水として直接的に利用される。
特に食品の冷却用や食品仕込み水用として使用される場
合には、冷水の衛生に細心の注意を払うことが重要であ
るため、水槽内を清水、温水を用いて洗浄し、必要に応
じて殺菌剤の噴霧により殺菌を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の蓄熱式
融氷冷水装置の製氷蓄熱装置は、角形の水槽内に冷媒導
通用の冷却コイルを多列多段に構設しており、該冷却コ
イルの表面に着氷させて冷熱蓄熱する方法が一般的であ
った。そして蓄熱式融氷冷水装置の蓄熱能力を高めるた
め水槽内には非常に多くの冷却コイルが構設されてお
り、またこれらの冷却コイルを支持するための支持部材
及び角形水槽の水圧による膨張破裂を防止する構造部材
等も数多く架設されており、水槽内は極めて複雑な構造
で洗浄、殺菌が十分に行えず、目視点検も難しかった。
また角水槽の角部は突き合わせ構造が一般的で、洗浄が
極めて行い難い構造であった。
【0005】従って上記従来の蓄熱式融氷冷水装置では
冷却コイルや構造部材に微生物の付着、増殖が発生する
など衛生上に問題があり、製造された冷水は空調用とし
ては直接使用できるものの、食品冷却用や食品製造に使
用する食品仕込水としては不衛生であるため直接使用で
きなかった。
【0006】そして従来は清潔な冷水を得る場合、冷却
コイルにより得た冷水を冷媒とする別個の熱交換器を用
いて、直接使用できる冷水を得ていたが、蓄熱式融氷冷
水装置が複雑且つ大規模となり、しかも熱効率が悪く、
食品製造に必要な摂氏零度に近い低温の食品仕込み水を
製造することが困難であった。
【0007】また従来の冷却コイルでは、冷媒は水面よ
りも上方に設置された分流器により、水平方向に配列さ
れた各冷却コイルの上端部の冷媒入口へ分配されて各列
の下方に順次導通し、その間に熱交換を行って冷却コイ
ルの下端部に到達し、各冷媒出口を集合させた集合管か
ら水槽内壁に沿って装設される冷媒戻り管を通って冷凍
機に戻る構成となっていた。
【0008】しかし、多数の冷却コイルのほか、集合管
及び冷媒戻り管が水槽内にあるため、圧縮空気又はスク
リュー等の水流を利用した攪拌装置により攪拌しても、
前記冷却コイルや集合管または冷媒戻り管の影になる部
分は水流等が弱まり、十分な攪拌ができず、これらの影
になる部分の着氷が進み、冷却コイル等の氷同士が繋が
って氷の塊が生じる、いわゆるブリッジング現象が発生
して氷の融解が円滑に行われなくなって熱交換の効率が
低下していた。
【0009】本発明は水槽内の構造をシンプルな構成と
して装置の規模をコンパクトなものとした上で、水槽内
の洗浄、滅菌を容易に行うことができ、水槽内の目視点
検および汚染防止を容易且つ効率的に行うようにし、し
かも食品の直接冷却または食品製造の仕込み水として使
用できる衛生的な冷水を直接製造することができ、さら
に熱効率を向上することにより0℃に近い冷水を製造す
ることができる、蓄熱式融氷冷水装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであって、断熱材で囲繞する水
槽に並設する冷凍機から供給した冷媒を、水槽内に配設
される製氷蓄熱装置内に循環させ、前記製氷蓄熱装置の
周囲に製氷蓄熱を行うとともに、水槽内に給水口より注
水して氷の融解熱を利用して冷水とし、これを冷水出口
より取水する蓄熱式融氷冷水装置において、前記製氷蓄
熱装置を、金属製の薄板間に冷媒導通路を確保するよう
に金属製の薄板を相互に貼接して形成する製氷蓄熱板を
水槽内に複数並設した構成として、内面を円滑且つ内角
隅を凹曲面とするとともに天部に点検窓を形成した水槽
内に設け、該製氷蓄熱装置の下方には、ブロワー及び蒸
気滅菌装置に配管されて、製氷蓄熱時及び冷水製造時の
水攪拌用の圧縮空気または水槽内滅菌用の蒸気をバルブ
切り替えにより選択して噴射する噴射管を配設するとと
もに、複数のスプレー噴射ノズルを具備した洗浄液供給
管を水槽の上部に装設し、該洗浄液供給管をC.I.P.洗浄
装置に配管できるようにしたことを特徴とする蓄熱式融
氷冷水装置を基本とする。
【0011】また、製氷蓄熱板(21)と水槽(1) の内壁の
間、あるいは製氷蓄熱板(21)の間に仕切機能を持たせた
仕切り板(29)を装設して水槽(1) 内の領域を分割し、且
つ相互領域への流水経路を確保するようにし、給水口(1
6)と冷水出口(17)とを互いに異なる領域に配設して、給
水口(16)から冷水出口(17)への流水経路を形成するよう
にしてもよい。
【0012】また、製氷蓄熱板及び仕切り板を水槽の内
壁から中心方向に向かう渦巻き状に立設して製氷蓄熱板
間に流水経路を形成し、流水経路内に給水口と冷水出口
とを互いに離間した位置に設けるようにしてもよい。
【0013】さらに製氷蓄熱板の上部に冷媒入口及び冷
媒出口を設けて、冷媒入口及び冷媒出口に蓄積する氷に
よるブリッジング現象を回避するようにしてもよい。
【0014】
【発明の効果】製氷蓄熱装置(2) は、金属製の薄板(22)
間に冷媒導通路(27)を確保するように金属製の薄板(22)
を相互に貼接して形成した製氷蓄熱板(21)を水槽(1) 内
に複数並設して形成した構成とするとともに、水槽(1)
の内面を円滑且つ内角隅を凹曲面とすることにより、製
氷蓄熱板(21)の表面、水槽(1) の内面や内隅に汚れが付
着し難く、汚れ、微生物の発生する場所が少なくなり、
衛生的であるとともに、C.I.P.洗浄時の洗浄性が向上
し、薬液効果が充分に発揮できる。
【0015】しかも、上記製氷蓄熱装置を水槽内に並列
して立設することにより、冷媒を循環する配管、支持部
材を大幅に削減でき、水槽(1) の内部構造をシンプルな
ものとすることができるとともに、目視した際の水槽
(1) 内の構造における死角が著しく減少し、製氷蓄熱装
置(2) 及び水槽(1) 内の目視点検が行いやすくなり、蓄
熱式融氷冷水装置内部を衛生的とするための保守管理を
容易とする。
【0016】従って、蓄熱式融氷冷水装置内部の衛生状
態を良好な状態に維持することができ、食品の直接冷却
または食品製造の仕込み水として使用できる衛生的な冷
水を直接製造することができる。
【0017】また前記製氷蓄熱装置(2) の下方には、ブ
ロワー(43)及び蒸気滅菌装置(44)に配管されて、製氷蓄
熱時及び冷水製造時の水攪拌用の圧縮空気または水槽
(1) 内の滅菌用の蒸気をバルブ切り替えにより選択して
噴射する噴射管(41)を配設したため、製氷蓄熱時には水
槽(1) 内に圧縮空気を送って内部を攪拌することがで
き、一方、冷媒導通路(27)を確保するように金属製の薄
板(22)を相互に貼接して形成した製氷蓄熱板(21)は、冷
却コイルのように攪拌が弱くなる影の部分が生じないこ
とから、製氷蓄熱時における製氷蓄熱板(21)の表面の水
温を均一にし、製氷蓄熱板(21)に着氷する氷厚を均一な
ものとすることができる。
【0018】従って、不十分な水槽内の攪拌から生じる
ブリッジング現象の発生を回避しながら、十分な氷厚に
着氷することができ、装置規模をコンパクトにしても十
分な冷熱蓄熱を行うことができる。
【0019】また、冷水製造時に水槽(1) 内を攪拌する
ことにより、水と氷の熱交換を迅速且つ十分に行うこと
ができ、比重の大きい水温の水が底に溜まることなく、
水温が0℃に近い極めて低温の冷水を迅速且つ大量に供
給することができる。
【0020】更に、冷水製造時における攪拌用の圧縮空
気を噴射していた噴射管(41)を、バルブを切り替えるこ
とにより水槽内滅菌用の蒸気として噴射できるため、冷
水製造後や製氷蓄熱前に蒸気を噴射して水槽(1) 内を昇
温し滅菌することができる。
【0021】また複数のスプレー噴射ノズル(57)を具備
させた洗浄液供給管(58)を水槽(1)上部に装設し、該洗
浄液供給管(58)をC.I.P.洗浄装置(5) に配管することに
より、冷水製造後や製氷蓄熱前に水槽(1) 内を手作業に
寄らずに洗浄液により洗浄し、清水により濯ぎすること
ができ、上述した蒸気による滅菌と相まって水槽(1)内
を洗浄、殺菌を十分に行い、衛生的な冷水を直接的に製
造することができる。
【0022】また、請求項2に記載したように製氷蓄熱
装置(2) と水槽(1) の内壁の間、あるいは製氷蓄熱板(2
1)の間に仕切り板(29)を装設して水槽(1) 内の領域を分
割するとともに相互領域への流水経路を確保するように
し、給水口(16)と冷水出口(17)とを互いに異なる領域に
配設して、給水口(16)から冷水出口(17)への流水経路を
形成するようにしたから、製氷蓄熱板(21)自体を仕切り
板(29)として活用して、水槽(1) 内の構造を複雑にする
ことなく容易に流水経路を形成でき、これによって十分
に水と氷の熱交換を行えるとともに、給水口(16)から注
入した水が冷水出口(17)付近の冷水と混ざることがな
く、0℃付近まで冷却した冷水を提供することができ
る。
【0023】請求項3に記載したように、製氷蓄熱板(2
1)及び仕切り板(29)を水槽(1) の内壁から中心方向に向
かう渦巻き状に立設して製氷蓄熱板(21)間に流水経路を
形成し、流水経路内に給水口(16)と冷水出口(17)とを離
間した位置に設けたことにより、水槽(1) 内に製氷蓄熱
装置(2) の充填率を向上させ、効率よく配置することが
できる。また、水槽(1) の内壁側から中心方向又はその
逆方向に向う、渦巻き状の製氷蓄熱装置(2) に沿った流
れを形成して、水を効率よく氷と接触させて低温の冷水
製造することができる。
【0024】請求項4に記載したように、製氷蓄熱板(2
1)の上部に冷媒入口(25)及び冷媒出口(26)を設けたこと
により、水面付近で集合管(34)と連結することができ、
集合管(34)や冷媒の戻り管を水中に配設する必要がな
く、冷却コイルを使用した場合のように攪拌が弱くなる
影の部分が生じないことから、製氷蓄熱時における製氷
蓄熱板(21)の表面の水温を均一にでき、ブリッジング現
象の発生を防止して、熱交換の効率低下を回避すること
ができる。
【0025】
【発明の実施の形態】及び
【実施例】(実施例1)本発明の実施例1に係る蓄熱式
融氷冷水装置を図を用いて説明すると、図1は実施例1
に係る蓄熱式融氷冷水装置の構成略図、図2は水槽(1)
の内部の平面図、図3は水槽(1) の中央断面図、図4は
製氷蓄熱板(21)の正面図、図5は図4のAーA断面にお
ける部分拡大図であって、断熱材(14)で囲繞された円筒
形の水槽(1) と、多数の製氷蓄熱板(21)からなる製氷蓄
熱装置(2) 及び該製氷蓄熱装置(2) に冷媒を循環させる
冷凍装置(3) と、水槽(1) 内に給水を行う給水口(16)及
び冷水を取り出す冷水出口(17)と、圧縮空気又は水槽内
滅菌用の蒸気を噴射する噴射管(41)と、該噴射管(41)に
接続される蒸気滅菌装置(44)及びブロワー(43)からなる
攪拌及び滅菌装置(4) 、スプレー噴射ノズル(57)を具備
した洗浄液供給管(58)とこれに接続するC.I.P.洗浄装置
(5) から構成されている。
【0026】図1乃至図3に示すように、水槽(1) は内
径230cm 、高さ160cm のステンレス製内管(11)と、外径
240cm 高さ160cm のステンレス製外管(12)とを上端開口
部で支持させて二重管とし、その下端には同じく二重の
底壁部(13)を形成し、内外管径差及び底壁部(13)に形成
される空間を真空又は断熱材(14)(多孔材・・泡ガラ
ス、発泡プラスチック、軽量キャスタブル)を充填する
断熱構造である。
【0027】上記底壁部(13)の内壁は断面凸レンズ状で
中心部が滑らかに盛り上がっており、底壁部(13)の周縁
と水槽の内壁との連続部分は半径10cmの凹曲面であっ
て、水槽(1) の内面全体を#400または#600の研
摩により鏡面仕上げとし、汚れ等が付着し難く、また汚
れが付着しても洗浄により容易に落とすことができるよ
うにしており、上記水槽(1) の上端部には直径方向の支
持材に支持される半円形状の点検扉(15)が開閉自在に覆
設している。
【0028】水槽(1) 内の底壁部(13)には後記説明する
噴射管(41)が支持部材により12cm間隔で平行に配設さ
れ、各噴射管(41)に取り付けられた製氷蓄熱板支持部材
(28)により、噴射管(41)と平行に36枚の製氷蓄熱板(2
1)が支持されて立設しており、各製氷蓄熱板(21)の上端
に具備した冷媒入口(25)は細管(33)を介して分流器(32)
に、冷媒出口(26)は集合管(34)にまとめられ、分流器(3
2)及び集合管(34)は水槽(1) に並設する冷凍機(31)に接
続されて冷凍装置(3) を構成する。また、製氷蓄熱装置
(2) の一部には所定の厚さまで氷が着氷したことを検知
する氷厚検知器(36)が装着されている。
【0029】上記製氷蓄熱板(21)について説明すると、
図4及び図5に示すように、まず表面を円滑に仕上げた
巾90cm、高さ100cm 厚さ1.0mm のステンレス製の薄板(2
2)を二枚重ね、これらの外縁をシーム溶接手段により線
状に溶接して気密性を確保するように貼着し、外縁の溶
接線(23)の内側に7cm 間隔で平行にシーム溶接を行っ
て、後記冷媒導通路(27)となる部分が上縁部の一端から
開始して蛇行しながら下縁部に達し、再度上縁部の他端
に帰着するように形成する。
【0030】次に上記溶接線(23)と溶接線(23)の間の中
心線上に3.5cm 間隔でスポット溶接を行うとともに、後
記冷媒導通路(27)の両端となる、薄板(22)の上縁部の両
側付近に冷媒入口(25)及び冷媒出口(26)となるステンレ
ス製の管をろう付け手段により取り付ける。そして前記
薄板(22)に取り付けた冷媒入口(25)及び冷媒出口(26)よ
り高圧空気を送入して、薄板(22)の溶接線(23)、スポッ
ト溶接点(24)以外の部分を膨らませて、薄板(22)の両面
に永久歪みによる滑らかな凹凸を形成し、この凹凸によ
り薄板(22)間に生じた最大巾1cm 程度の間隙を前記冷媒
入口(25)から冷媒出口(26)まで通じる冷媒導通路(27)と
する。
【0031】上記説明した製氷蓄熱板(21)を支持する前
記噴射管(41)は、水槽(1) 内の底壁部(13)に設置された
主供給管(42)と直交する方向に等間隔に配設されてお
り、噴射管(41)の下面側には多数の吹出口(41a) が穿設
されている。そして主供給管(42)は水面より高い位置で
水槽(1) の外へ配管されてその先で分岐し、分岐の一方
は送風制御バルブ(45)を介してブロワー(43)に接続さ
れ、前記分岐の他方は減圧弁(46)、蒸気制御バルブ(47)
を介して蒸気滅菌装置(44)に接続される。
【0032】前記点検扉(15)に装設した、複数のスプレ
ー噴射ノズル(57)を具備した洗浄液供給管(58)は、給水
制御バルブ(51a) を備えた清水槽(51)、洗浄液供給制御
バルブ(52a) を備えた洗浄液槽(52)、給湯制御バルブ(5
3a) を備えた湯槽(53)、圧縮空気供給制御バルブ(54a)
を備えた空気圧縮機(54)、各槽に配管されて前記洗浄液
供給管(58)へ各液体と圧縮空気を混合して供給するポン
プ(55)及び各制御バルブを制御するC.I.P.制御盤(56)と
から構成される、C.I.P.洗浄装置(5) に配管されてい
る。
【0033】給水口(16)は水槽(1) の上方に装着され、
散水器により水槽(1) 内に均等に給水されるようになっ
ており、一方、製造された冷水は、水槽(1) の底部に配
設されたU字管(17a) の表面に多数穿設された透孔より
取水されて冷水出口(17)から供給される。
【0034】また、図示は省略するが、冷水を循環使用
する場合は、使用した冷水の戻りとして冷水入口を設置
し、冷水出口から冷水入口の経路を形成して任意の回数
だけ冷水を循環使用することができ、給水口は補給水を
注入する場合や冷水の循環使用を行わない場合に用いて
もよい。
【0035】次に製氷蓄熱運転について説明すると、水
槽(1) 内への給水完了後、冷凍機(31)の運転開始ととも
に、送風制御バルブ(45)が開き、ブロワー(43)が起動し
て圧縮空気が噴射管(41)に穿設された吹出口(41a) より
噴出され、水槽(1) 内を攪拌することにより、製氷蓄熱
板(21)表面の水温を均一にし、製氷蓄熱板(21)に着氷す
る氷厚を均一なものとする。着氷が進み、氷厚が所定の
厚さにまで達すると、氷厚検知器(36)が検知して冷水装
置制御盤(37)が冷媒供給制御バルブ(35)を閉じ、冷媒の
回収後に冷凍機(31)及びブロワー(43)の運転を停止す
る。
【0036】冷水製造運転は給水口(16)より給水を行い
ながら冷水出口(17)から取水を行う。その際に、ブロワ
ー(43)を起動して水槽(1) 内を攪拌することにより、水
と氷の熱交換を迅速且つ十分に行い、氷温の0℃に近い
極めて低温の冷水を迅速且つ大量に供給することができ
る。
【0037】次に冷水製造後の洗浄、滅菌工程の要領の
一例について説明すると、まずC.I.P.洗浄装置(5) によ
る洗浄は、冷水製造が終了後、又は再度製氷蓄熱を行う
前などに実施するものであり、まず水槽(1) 内が空にな
っていることを確認したあと、スプレー噴射ノズル(57)
から温水を噴射して水槽(1) の内面、製氷蓄熱装置(2)
、支持部材等の表面を洗い流したあと、洗浄液で洗浄
(フォーミング洗浄の場合は、洗剤泡が付着したまま5
〜10分間放置)し、最後に温水ですすぎ洗浄して洗浄
液を完全に洗い流し、排水口から排出する。
【0038】水槽(1) の内面及び製氷蓄熱板(21)の表面
が円滑に仕上げられており、内部構造もシンプルである
から、C.I.P.洗浄装置(5) による洗浄液、温水等による
洗浄により内部全体が確実に洗浄され、汚れも落ちやす
く、また洗浄液も十分に洗い流すことができる。
【0039】次に、滅菌工程について説明すると、蒸気
滅菌装置(44)による滅菌は、C.I.P.洗浄後に蒸気
滅菌装置(44)を起動させ、蒸気制御バルブ(47)を開
いて噴射管(41)の吹出口(41a) から水槽(1) 内に減圧弁
(46)により減圧された低圧蒸気を噴射させ水槽(1) 内を
85〜95℃に加熱して行う。これにより、蓄熱式融氷
冷水装置の内部の滅菌を確実に行い、衛生状態を良好に
保つことができる。
【0040】(実施例2)次に本発明の実施例2に係る
蓄熱式融氷冷水装置について説明すると、図6は実施例
2に係る蓄熱式融氷冷水装置の水槽(1) の内部の平面
図、図7は水槽(1)の中央断面図であって、水槽(1) 内
は図6及び図7に示すように、水槽(1) の中心から外側
へ5本目に当たる噴射管(41)の下側と、これに支持され
る製氷蓄熱板(21)の側部と水槽(1) 内壁との間に仕切り
板(29)を装着し、水槽(1) 内を3領域に分割する。
【0041】前記3領域の両側の領域を給水領域とし
て、水槽(1) の底壁部(13)に給水口(16)を設置し、中央
の領域を取水領域として冷水出口(17)を配設する。
【0042】製氷蓄熱運転、洗浄滅菌工程は実施例1に
係る蓄熱式融氷冷水装置と同様に行うが、冷水製造運転
は以下のように行う。すなわち、ブロワー(43)を起動し
て水槽(1) 内を攪拌させながら給水口(16)から給水を行
うと、その給水領域の底部に給水された水は氷と接触し
て熱交換を行い、攪拌により一定の温度まで冷却され
る。そして給水領域の水位が上昇して製氷蓄熱板(21)を
越え、オーバーフローして取水領域に流入する。そして
取水領域に流入した冷水は、氷によりさらに氷温の0℃
近くまで冷却され、底部に設置した冷水出口(17)より取
水されることとなる。
【0043】実施例2に係る蓄熱式融氷冷水装置によれ
ば、製氷蓄熱板(21)自体を仕切り板(29)としても活用し
て、水槽(1) 内の構造を複雑にすることなく容易に流水
経路を形成でき、これによって十分に水と氷の熱交換を
行えるとともに、任意回数の水と氷の熱交換を行うこと
もできる。そして、給水口(16)から注入した水が冷水出
口(17)付近の冷水と混ざることがなく、0℃付近まで冷
却した冷水を提供することができる。
【0044】(実施例3)本発明の実施例3に係る蓄熱
式融氷冷水装置を図を用いて説明すると、図8は実施例
3に係る蓄熱式融氷冷水装置の水槽(1) の内部の平面図
であって、製氷蓄熱板(21)を渦巻き状に設置して、水槽
内に渦巻き状の流水経路を形成しており、給水口を水槽
の中心位置、冷水出口を水槽の内側部に沿って配設し、
中心位置に給水した水が製氷蓄熱板に沿って移送される
ことにより、氷と熱交換を行いながら外側に進み、冷水
出口から冷水を供給することができる。
【0045】製氷蓄熱運転、洗浄滅菌工程については、
前記実施例1に係る蓄熱式融氷冷水装置と同様に行うた
め、説明を省略するが、円筒形状の水槽(1) 内に製氷蓄
熱板(21)を渦巻き状に設置することにより、水槽(1) 内
に等間隔に隙間なく製氷蓄熱装置(2) を設置することが
でき、実施例1の蓄熱式融氷冷水装置と比較しても約10
% 多く製氷蓄熱板(21)を設置することができるため、蓄
熱式融氷冷水装置の蓄熱能力を向上することができる。
【0046】また、渦巻き状としたことにより、製氷蓄
熱装置(2) を安定した状態で水槽(1) 内に設置すること
が可能であり、ズレを防止するための支持材のみで固定
可能となり、水槽(1) 内の構造物を更に削減してシンプ
ルさを増し、水槽(1) 内部の洗浄性、殺菌性をを向上す
ることができる。
【0047】本発明に係る蓄熱式融氷冷水装置は上記実
施例に限定されるものではなく、冷水の使用対象、また
は設備規模により、水槽の寸法または形状、製氷蓄熱装
置または各配管の配設等を変更できることはいうまでも
ない。
【0048】また水槽(1) を縦形円筒、横形円筒とする
ことにより、水圧に対する強度が高まり、構造部材を削
減することができるため、水槽(1) の容積を有効に利用
することができ、多くの冷水を製造することができると
ともに、材料費の削減により製造コストを削減すること
ができる。さらに天井部の点検扉(15)を大きく開閉可能
とすることにより目視点検を行い易くすることもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る蓄熱式融氷冷水装置の構成略図
である。
【図2】実施例1に係る蓄熱式融氷冷水装置の水槽の内
部の平面図である。
【図3】実施例1に係る蓄熱式融氷冷水装置の水槽の中
央断面図である。
【図4】製氷蓄熱板の正面図である。
【図5】図4のAーA断面における部分拡大図である。
【図6】実施例2に係る蓄熱式融氷冷水装置の水槽の内
部の平面図である。
【図7】実施例2に係る蓄熱式融氷冷水装置の水槽の中
央断面図である。
【図8】実施例3に係る蓄熱式融氷冷水装置の水槽の内
部の平面図である。
【符号の説明】
(1) 水槽 (2) 製氷蓄熱装置 (3) 冷凍装置 (4) 攪拌及び滅菌装置 (5) C.I.P.洗浄装置 (11) 内管 (12) 外管 (13) 底壁部 (14) 断熱材 (15) 点検扉 (16) 給水口 (17) 冷水出口 (17a) U字管 (21) 製氷蓄熱板 (22) 薄板 (23) 溶接線 (24) スポット溶接点 (25) 冷媒入口 (26) 冷媒出口 (27) 冷媒導通路 (28) 製氷蓄熱板支持材 (29) 仕切り板 (31) 冷凍機 (32) 分流器 (33) 細管 (34) 集合管 (35) 冷媒供給制御バルブ (36) 氷厚検知器 (37) 冷水装置制御盤 (41) 噴射管 (42) 主供給管 (43) ブロワー (44) 蒸気制御バルブ (45) 送風制御バルブ (46) 減圧弁 (47) 蒸気制御バルブ (52) 洗浄液槽 (52a) 洗浄液槽バルブ (53) 湯槽 (53a) 湯槽制御バルブ (54) 空気圧縮機 (54a) 空気圧縮機制御バルブ (55) ポンプ (56) C.I.P.制御盤 (57) スプレー洗浄ノズル (58) 洗浄供給管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−313591(JP,A) 特開 平5−164369(JP,A) 特開 平9−145275(JP,A) 特開 平9−33072(JP,A) 特開 平11−61902(JP,A) 特開 平11−103667(JP,A) 特開 平8−89225(JP,A) 特開 平8−308546(JP,A) 特開 平8−189796(JP,A) 実開 昭50−151054(JP,U) 実開 平7−26624(JP,U) 実開 平7−30095(JP,U) 実開 昭63−90791(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25C 1/00 F24F 5/00 102 F28D 20/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱材(14)で囲繞する水槽(1) に並設す
    る冷凍機(31)から供給した冷媒を、水槽(1) 内に配設さ
    れる製氷蓄熱装置(2) 内に循環させ、前記製氷蓄熱装置
    (2) の周囲に製氷蓄熱を行うとともに、水槽(1) 内に給
    水口(16)より注水して氷の融解熱を利用して冷水とし、
    これを冷水出口(17)より取水する蓄熱式融氷冷水装置に
    おいて、 前記製氷蓄熱装置(2) を、金属製の薄板(22)間に冷媒導
    通路(27)を確保するように金属製の薄板(22)を相互に貼
    接して形成する製氷蓄熱板(21)を水槽(1) 内に複数並設
    した構成として、内面を円滑且つ内角隅を凹曲面とする
    とともに天部に点検窓を形成した水槽(1) 内に設け、該
    製氷蓄熱装置(2) の下方には、ブロワー(43)及び蒸気滅
    菌装置(44)に配管されて、製氷蓄熱時及び冷水製造時の
    水攪拌用の圧縮空気または水槽内滅菌用の蒸気をバルブ
    切り替えにより選択して噴射する噴射管(41)を配設する
    とともに、複数のスプレー噴射ノズル(57)を具備した洗
    浄液供給管(58)を水槽(1) の上部に装設し、該洗浄液供
    給管(58)をC.I.P.洗浄装置(5) に配管できるようにした
    ことを特徴とする蓄熱式融氷冷水装置。
  2. 【請求項2】 製氷蓄熱板(21)と水槽(1) の内壁の間、
    あるいは製氷蓄熱板(21)の間に仕切機能を持たせた仕切
    り板(29)を装設して水槽(1) 内の領域を分割し、且つ相
    互領域への流水経路を確保するようにし、給水口(16)と
    冷水出口(17)とを互いに異なる領域に配設して、給水口
    (16)から冷水出口(17)への流水経路を形成したことを特
    徴とする請求項1記載の蓄熱式融氷冷水装置。
  3. 【請求項3】 製氷蓄熱板(21)及び仕切り板(29)を水槽
    (1) の内壁から中心方向に向かう渦巻き状に立設して製
    氷蓄熱板(21)間に流水経路を形成し、流水経路内に給水
    口(16)と冷水出口(17)とを互いに離間した位置に設けた
    ことを特徴とする請求項1または2記載の蓄熱式融氷冷
    水装置。
  4. 【請求項4】 製氷蓄熱板(21)の上部に冷媒入口(25)及
    び冷媒出口(26)を設けて、冷媒入口(25)及び冷媒出口(2
    6)に蓄積する氷によるブリッジング現象を回避すること
    を特徴とする請求項1乃至3記載の蓄熱式融水冷水機。
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