JP3824472B2 - 飲料ディスペンサ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、飲料ディスペンサに関し、更に詳細には、水槽に貯溜されている冷却水の一部を氷結することで、該水槽に収納した飲料タンクに貯溜されている飲料を冷却する蓄氷式の飲料ディスペンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アイスコーヒーやジュース等の冷たい飲料を注出する飲料ディスペンサでは、筐体の内部に、冷却水が貯溜された水槽が配設されると共に、該水槽の内部には、所要量の飲料を貯溜する飲料タンクが冷却水に一部を浸漬した状態で収納される。また冷凍装置から導出する蒸発管が、飲料タンクを取囲む巻回状態で配置されるようになっている。そして、冷凍装置の冷却運転により冷却水を蒸発管の周囲に氷結させ、得られた氷塊により冷却される冷却水を介して飲料タンク内の飲料を間接的に冷却するよう構成している。また飲料タンクは、筐体の前部に配設した注出コックに連通接続され、該コックを開放操作することで、タンク内の飲料は注出コックを介して注出されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の飲料ディスペンサでは、前記飲料タンクを取囲むように蒸発管が巻回状態で配置されているため、該タンクの外面と水槽の内面との間には、蒸発管およびこれに氷結する氷塊の厚みを考慮した隙間を設ける必要がある。このため、筐体の前部に配設される注出コックと飲料タンクとが位置的に離れ、両者を連通接続する注出管が長くなり、飲料タンクの飲料が注出管を介して注出コックに至る間に温度上昇し易くなる難点が指摘される。また注出管が長いと、注出間隔が長くなったときに温度上昇する飲料の量が多くなり、再開後の最初に注出される飲料が飲用に適さない温度となるおそれがあった。そのため、従来は蒸発管に氷結する氷塊の厚みを薄く設定することで、飲料タンクと注出コックとの配管距離の短縮化を図っているが、この場合には氷塊が短時間で融けるために冷凍装置の運転間隔が短かくなり、ランニングコストが嵩む問題を招いていた。
【0004】
また、1つの水槽に複数の飲料タンクを並列に収納する場合、隣り合う飲料タンクの間には、2本の蒸発管および2つの氷塊の厚みを考慮した隙間を設けなければならず、各飲料タンクの配設間隔が広くなって装置全体の横幅寸法が大きくなる難点が指摘される。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、飲料タンクと注出コックとの配管距離を短かくし、注出される飲料の温度上昇を抑制すると共に、水槽に複数の飲料タンクを収納した場合においても装置全体の横幅寸法の拡大を抑えることができる飲料ディスペンサを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る飲料ディスペンサは、
筐体の内部に配設されて冷却水を貯溜する水槽と、
前記冷却水に浸漬した状態で水槽内の前部に画成されたタンク収納空間に収納され、飲料を貯溜する飲料タンクと、
前記筐体に配設された冷凍装置から導出し、前記冷却水に浸漬した状態で前記飲料タンクから離間する水槽内の後部に画成されて前記タンク収納空間と連通する蒸発管収納空間に収納され、該冷却水を氷結させる蒸発管と、
前記筐体の前部に配設されて飲料タンクの底部に連通接続され、該タンク内の飲料を注出する注出コックと、
前記蒸発管の内側に臨むように配置され、前記水槽における蒸発管収納空間の上方に倒立状態で配設した撹拌モータで回転されることで、冷却水を蒸発管収納空間とタンク収納空間との間で循環させるスクリューとから構成したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る飲料ディスペンサにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。図1は、実施例に係る飲料ディスペンサの全体構造を示すものであって、該飲料ディスペンサ10では、上方に開口する筐体11の内部には、その底板11a上に架台12が配設されると共に、該架台12に、断熱構造の水槽13が載置されている。この水槽13は、上方に開口する箱状の内装14の外側に、所定厚みで断熱材15を一体的に発泡成形して構成されており、該水槽13内(内装14の内)には、前側に位置するタンク収納空間S1と、後側に位置する蒸発管収納空間S2とが連通状態で画成してある。そして、両収納空間S1,S2に、冷却水としての水道水が略満水状態で貯溜されるようになっている。
【0008】
前記水槽13のタンク収納空間S1には、図2に示す如く、所要量の飲料を内部画成した貯溜部16aに貯溜する第1の飲料タンク16と、同じく所要量の飲料を内部画成した貯溜部17aに貯溜する第2の飲料タンク17とが、幅方向に離間して筐体11の前面に沿って並列に収納されている。実施例では、図2の右側が第1の飲料タンク16であり、左側が第2の飲料タンク17となっている。そして両飲料タンク16,17は、水槽13の内底部に設けられた対応する載置部18,19に載置された状態で、図示しない取付具を介して水槽13に対して取付けられる。また両飲料タンク16,17は、水槽13の内側面に対して所定の隙間を存して配置され、両飲料タンク16,17の外周囲を冷却水が円滑に流れるよう構成される。なお、前記載置部18,19に載置された飲料タンク16,17の外底面と水槽13の内底面との間にも、冷却水が流通する空間が画成される。ちなみに、両飲料タンク16,17自体の構成は同一であり、共通的に使用し得るものである。
【0009】
前記水槽13の底部には、前記各飲料タンク16,17を、対応する注出コック20,21に連通接続する注出管22,23が配設されている。なお、第1の飲料タンク16と第1の注出コック20とを連通接続する第1の注出管22と、第2の飲料タンク17と第2の注出コック21とを連通接続する第2の注出管23との構造は同一であり、また各部材16,20,17,21の注出管22,23に対する接続構造も同じであるので、図1に示す第2の注出管23の構造および対応する各部材17,21の接続構造についてのみ説明し、第1の注出管22および各部材16,20の対応する部位には同じ符号を付して示すこととする。
【0010】
前記第2の注出管23は、図1に示す如く、略L字形に樹脂成形されたものであって、その垂直部24を前記内装14に嵌挿した状態でパッキンやナットを介して液密的に接続されると共に、前記断熱材15で覆われている。そして、内装14の内部に臨む垂直部24の内部に、前記第2の飲料タンク17の底面に形成した取付口部25を上方から挿脱可能に嵌挿することで、該タンク17が第2の注出管23に連通接続されるようになっている。なお、取付口部25の外周には、高さ方向に離間して複数(実施例では2個)のOリング26が外嵌されており、該取付口部25を垂直部24に嵌挿した状態で、複数のOリング26が該垂直部24の内周面に密着的に当接することでシールされる。なお、垂直部24の内部には、取付口部25における壁の厚みと略同寸法で内方に延出する段部24aが周設され、この段部24aに載置されたリング状のパッキン27に、取付口部25の下端面が上方から当接してシールすることで、更に確実な液密性が確保されるようになっている。
【0011】
前記第2の注出管23における垂直部24から前方に向かって延在する水平部28には、前後に離間して第1脚部28aと第2脚部28bとが、その下端面が前記断熱材15の下面と同一レベルとなる寸法で垂設されており、両脚部28a,28bが前記架台12の上面に当接するよう構成される。また水平部28の前端部には、図2に示す如く、断熱材15から外方に延出する注出コック用の接続部29が設けられており、該接続部29を通孔(図示せず)に挿通した状態で筐体11の前部に配設される後述の第2のフロントパネル41がナット30を介して固定されるようになっている。そして、第2のフロントパネル41から外方に延出する接続部29に、第2の注出コック21の嵌挿部(図示せず)が嵌挿された状態で、ユニオンナット31により固定されるよう構成される。なお、接続部29と第2の注出コック21とのシールは、嵌挿部に外嵌されて接続部29の内周面に密接するOリング(図示せず)によりなされるようになっている。
【0012】
図1に示す如く、前記筐体11の底板11aには、冷凍装置32を構成する圧縮機33、凝縮器用のファンモータ34および凝縮器35が配置されると共に、該冷凍装置32から導出する蒸発管36が、前記水槽13における蒸発管収納空間S2において、螺旋状に巻回された状態で収納配置されている。すなわち、冷凍装置32の冷却運転により蒸発管36に冷媒を循環供給して冷却することで、蒸発管収納空間S2に貯溜されている冷却水を該蒸発管36の周囲に氷結させ、円筒状の氷塊37を生成するよう構成される。
【0013】
また、前記水槽13における蒸発管収納空間S2の上方に、攪拌モータ38が倒立状態で配設され、該モータ38により回転されるスクリュー39が、巻回されている前記蒸発管36の内側に臨むよう配置される。そして、攪拌モータ38によりスクリュー39を回転して蒸発管収納空間S2内の冷却水を攪拌することで、蒸発管36に氷結する氷塊37の厚みを均一化させると共に、該冷却水を蒸発管収納空間S2と前記タンク収納空間S1との間で循環させて(図2参照)、前記2基の飲料タンク16,17を均一に冷却して飲料を間接的に冷却するよう構成されている。
【0014】
前記筐体11の前部には、図3に示す如く、前記第1の飲料タンク16に対応する第1のフロントパネル40および第2の飲料タンク17に対応する第2のフロントパネル41が並列に配設され、各パネル40,41の所定位置には、前記各注出管22,23に接続される注出コック20,21が、その前方に突出した状態で臨んでいる。また、各注出コック20,21の下方のフロントパネル40,41には、受皿42,43が夫々着脱可能に配設されており、該注出コック20,21から垂れる飲料を受容し得るよう構成される。なお、両フロントパネル40,41自体の構成は同一であり、共通的に使用し得るものである。
【0015】
前記第1のフロントパネル40における第1の注出コック20より上側の前面部40aの内側に、前記冷凍装置32、攪拌モータ38および第1の飲料タンク(1つの飲料タンク)16に配設される後述の第1の液位検知装置52が電気的に接続される主制御基板44が配設され、該基板44で冷凍装置32、攪拌モータ38および第1の液位検知装置52を制御するよう構成される。また前面部40aには、第1の液位検知装置52での検知結果に基づいて液位を表示する複数のランプ等を備えて前記主制御基板44に電気的に接続された第1の表示基板45、および該表示基板45に対応する前側に配設される第1の表示部46からなる第1の表示手段47が配設されている。
【0016】
これに対して、前記第2のフロントパネル41における第2の注出コック21より上側の前面部41aの内側には、第2の飲料タンク(他の飲料タンク)17に配設される後述の第2の液位検知装置53が電気的に接続される副制御基板48が配設され、該基板48で第2の液位検知装置53を制御するよう構成される。また前面部41aには、第2の液位検知装置53での検知結果に基づいて液位を表示する複数のランプ等を備えて前記副制御基板48に電気的に接続された第2の表示基板49、および該表示基板49に対応する前側に配設される第2の表示部50からなる第2の表示手段51が配設されている。なお、副制御基板48には、前記主制御基板44から電源が供給されるように構成されている。
【0017】
前記両飲料タンク16,17には、前記貯溜部16a,17aに貯溜されている飲料の液位(貯溜量)を検知する電極式の第1の液位検知装置(検知手段)52および第2の液位検知装置(検知手段)53が対応的に配設され、第1の液位検知装置52が、前記第1のフロントパネル40に配設されている主制御基板44に電気的に接続されると共に、第2の液位検知装置53が、前記第2のフロントパネル41に配設されている副制御基板48に電気的に接続してある。
【0018】
なお、前記液位検知装置52,53としては、以下に説明する構成のものが好適に採用されるが、他の構成のものであってもよい。例えば、飲料に接触可能な状態で、飲料タンク16,17の高さ方向に所定間隔離間して複数の液位検知用電極を配設すると共に、該飲料タンク16,17の最下部に、同じく飲料に接触可能な状態で基準電極を配設する。また各電極を対応する制御基板44,48に夫々接続すると共に、適宜位置に接続したアース電極を対応する制御基板44,48に夫々接続する。そして、飲料に接触している基準電極とアース電極との間に所定の交流高周波数電圧を印加したときの電極間電位を基準電位として、該基準電位と、アース電極と各液位検知用電極との間に同じ交流高周波数電圧を印加したときの電極間電位とを比較することで、飲料の有無を判定する。
【0019】
前記筐体11の上部にトップパネル54が着脱可能に配設され、該トップパネル54により筐体11の上部開口が閉成されるようになっている。トップパネル54の前記各飲料タンク16,17と対応する位置には、該タンク16,17への飲料の供給を許容するための開口部が夫々設けられており、各開口部は、各飲料タンク16,17の上部開口と共に蓋体56,56(図1に一方のみ図示)により開閉可能に閉成されるようになっている。すなわち、飲料タンク16,17への飲料の供給は、前記蓋体56,56を取外した状態で、開放された上部開口から行なわれる。なお、両蓋体56,56自体の構成は同一であり、共通的に使用し得るものである。
【0020】
【実施例の作用】
前記飲料ディスペンサ10では、前記冷凍装置32の運転が開始されると、前記蒸発管36に冷媒が循環供給されて経時的に冷却されると共に、前記攪拌モータ38によりスクリュー39が回転を開始する。これにより水槽13の蒸発管収納空間S2に貯溜されている冷却水は、このスクリュー39の回転に伴って攪拌されつつ次第に冷却され、その一部が蒸発管36の表面で氷結し始める。この蒸発管36の表面で成長する氷は、相互に連結し合うことにより筒状の氷塊37となり、その潜熱によって水槽13に貯溜された冷却水を経時的に冷却するに至る。また氷結に至らずに流動状態にある冷却水も、前記スクリュー39によって蒸発管収納空間S2とタンク収納空間S1との間で循環されるため、水槽13に貯溜されている全ての冷却水は氷塊37の潜熱によって次第に冷却される。
【0021】
前記タンク収納空間S1に収納されている2基の飲料タンク16,17の夫々に貯溜されている飲料は、該タンク16,17の外周囲を流れる前記冷却水との熱交換により冷却される(図2参照)。そして、前記対応する注出コック20,21を開放操作することで、対応する飲料タンク16,17に貯溜されている飲料は、前記注出管22,23を流通した後に該コック20,21から注出される。
【0022】
この場合において、両飲料タンク16,17の外側に蒸発管36を配置していないから、各飲料タンク16,17の外面と水槽13の内面との間に画成する隙間は、冷却水が流通し得る寸法であればよく、蒸発管36およびこれに氷結する氷塊37の厚みを考慮する必要はない。すなわち、各飲料タンク16,17を筐体11の前部に近接するよう水槽13内の前部に収納配置することができ、該タンク16,17と対応する注出コック20,21との配管距離が短かくなり、飲料タンク16,17の飲料が注出管22,23を介して注出コック20,21に至る間に温度上昇するのを抑制し得る。また注出管22,23が短かくなるから、注出間隔が長くなった場合であっても、再開後の最初に注出される飲料が飲用に適さない温度となるのを防止することができる。なお、実施例では各注出管22,23の殆どの部分が水槽13の断熱材15で覆われているから、これによる断熱効果も高い。更に、飲料タンク16,17から蒸発管36が離れて配置してあるから、氷塊37の厚みを大きく設定することができ、冷凍装置32の運転間隔が長くなってランニングコストが低減する。
【0023】
また、両飲料タンク16,17同士の配設間隔も短かく設定し得るから、1つの水槽13に複数の飲料タンク16,17を並列に収納しても、飲料ディスペンサ10自体の横幅寸法が極端に大きくなるのを抑制することができる。すなわち、並列に配置した飲料タンク16,17の後方(水槽13内の後部)に蒸発管36を配置することで、水槽全体を略正方形状(図2参照)とすることができ、バランスの良い安定した装置とし得る。なお、実施例のように2基の飲料タンク16,17を配設した構成では、両タンク16,17に同一の飲料を貯溜した場合は、片方づつ使い切ってから他方での注出を行ない得るから、飲料ディスペンサ10での飲料注出を休止することなく、使用していない飲料タンク16,17を洗浄することができ、衛生的である。また、飲料が残留している飲料タンク16,17に飲料を追加供給しないで済むので、特にアイスコーヒー等の場合は常に良好な味の飲料を提供できる。更に、各飲料タンク16,17は独立しているから、異なる飲料を貯溜することができ、2基の飲料ディスペンサを配置する場合に比べて、省スペース化を図れる。しかも、前記飲料タンク16,17、フロントパネル40,41および蓋体56,56を共通部品としたので、製造コストを低廉に抑えることができる。
【0024】
前記飲料ディスペンサ10では、各飲料タンク16,17に貯溜されている飲料の貯溜量を、対応する液位検知装置52,53で検知して、その検知結果が対応するフロントパネル40,41に配設した表示手段47,51に表示される。すなわち、作業者は表示手段47,51における表示部46,50でのランプ等の点灯・消灯により貯溜量を容易に確認することができる。また液位検知装置52,53として電極式を採用しているので、構造が簡単になると共に、保守・点検等が簡易となり、サービス性も向上する。更に、第1の液位検知装置52および第1の表示手段47を制御する主制御基板44で冷凍装置32を制御するよう構成したので、部品点数が低減する。
【0025】
前述した実施例では、水槽に2基の飲料タンクを収納した場合で説明したが、本願はこれに限定されるものでなく、水槽に収納する飲料タンクの数は1基でも3基以上であってもよい。すなわち、例えば図4に示すように、水槽57に内部画成した前側に位置するタンク収納空間S1に1基の飲料タンク58(貯溜部58a)を収納すると共に、後側に位置する蒸発管収納空間S2に蒸発管59を収納配置する構成を採用し得る。この場合も、飲料タンク58を注出コック(図示せず)が配設される筐体(フロントパネル)の前部に近接して配設することができ、該タンク58と注出コックとの配管距離を短かくして、飲料が温まるのを抑制することができる。なお、図4に示すその他の部品の符号は、前述した実施例における第1の飲料タンク16に関連する同一部品に準ずる。
【0026】
なお、飲料タンクに貯溜されている飲料の貯溜量を検知する検知手段としては、実施例の電極式に代えて、ゲージ管等の手段を適宜に採用することが可能である。また実施例では、主制御基板で冷凍装置と液位検知装置の両方を制御する場合で説明したが、冷凍装置を別の制御基板で制御するように構成してもよい。
【0027】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係る飲料ディスペンサでは、飲料タンクの外側に蒸発管を配置しないから、蒸発管およびこれに氷結する氷塊の厚みを考慮することなく、飲料タンクを筐体の前部に近接するよう水槽に収納配置することができる。従って、飲料タンクと注出コックとの配管距離が短かくなり、飲料タンクの飲料が注出コックに至る間に温度上昇するのを抑制し得る。また配管距離が短かくなるから、注出間隔が長くなった場合であっても、再開後の最初に注出される飲料が飲用に適さない温度となるのを防止することができる。更には、飲料タンクから蒸発管が離れて配置してあるから、氷塊の厚みを大きく設定することができ、冷凍装置の運転間隔が長くなってランニングコストが低減する。そして、蒸発管の内側に臨むように配置したスクリューを、攪拌モータにより回転して蒸発管収納空間内の冷却水を攪拌することで、蒸発管に氷結する氷塊の厚みを均一化させると共に、該冷却水を蒸発管収納空間とタンク収納空間との間で循環させて、飲料タンクを均一に冷却して飲料を間接的に冷却し得る。
【0028】
また、水槽に複数の飲料タンクを並列に収納した場合であっても、隣り合う飲料タンク同士の配設間隔を短かく設定することができ、飲料ディスペンサ自体の横幅寸法が極端に大きくなるのを抑制し得る。なお。飲料タンクに貯溜されている飲料の貯溜量を検知する検知手段として電極式を採用することで、構造が簡単になると共に、保守・点検等が簡易となり、サービス性も向上する利点を有する。更に、1つの飲料タンクに関連する検知手段と表示手段の制御を行なう主制御基板で冷凍装置を併せて制御するよう構成したので、部品点数を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好適な実施例に係る飲料ディスペンサの縦断側面図である。
【図2】 実施例に係る水槽および飲料タンクを示す平面図である。
【図3】 実施例に係る飲料ディスペンサの正面図である。
【図4】 変更例に係る飲料ディスペンサの水槽および飲料タンクを示す平面図である。
【符号の説明】
11 筐体,13 水槽,16 第1の飲料タンク,17 第2の飲料タンク
20 第1の注出コック,21 第2の注出コック,32 冷凍装置
36 蒸発管,44 主制御基板,47 第1の表示手段,48 副制御基板
51 第2の表示手段,52 第1の液位検知装置(検知手段)
53 第2の液位検知装置(検知手段),57 水槽,58 飲料タンク
59 蒸発管,38 撹拌モータ,39 スクリュー,S1 タンク収納空間
S2 蒸発管収納空間
Claims (4)
- 筐体(11)の内部に配設されて冷却水を貯溜する水槽(13,57)と、
前記冷却水に浸漬した状態で水槽(13,57)内の前部に画成されたタンク収納空間(S1)に収納され、飲料を貯溜する飲料タンク(16,17,58)と、
前記筐体(11)に配設された冷凍装置(32)から導出し、前記冷却水に浸漬した状態で前記飲料タンク(16,17,58)から離間する水槽(13,57)内の後部に画成されて前記タンク収納空間(S1)と連通する蒸発管収納空間(S2)に収納され、該冷却水を氷結させる蒸発管(36,59)と、
前記筐体(11)の前部に配設されて飲料タンク(16,17,58)の底部に連通接続され、該タンク(16,17,58)内の飲料を注出する注出コック(20,21)と、
前記蒸発管(36)の内側に臨むように配置され、前記水槽 (13,57) における蒸発管収納空間 (S 2 ) の上方に倒立状態で配設した撹拌モータ(38)で回転されることで、冷却水を蒸発管収納空間(S2)とタンク収納空間(S1)との間で循環させるスクリュー(39)とから構成した
ことを特徴とする飲料ディスペンサ。 - 前記水槽(13)に複数の飲料タンク(16,17)を並列に収納した請求項1記載の飲料ディスペンサ。
- 前記飲料タンク(16,17)に貯溜されている飲料の貯溜量を検知する電極式の検知手段(52,53)を備え、該検知手段(52,53)により検知した貯溜量を前記筐体(11)の前部に配設した表示手段(47,51)に表示するよう構成した請求項1または2記載の飲料ディスペンサ。
- 前記冷凍装置(32)および1つの飲料タンク(16)に関連する検知手段(52)と表示手段(47)の制御を行なう主制御基板(44)と、他の飲料タンク(17)の夫々に関連する検知手段(53)と表示手段(51)の制御を行なう副制御基板(48)とを備える請求項3記載の飲料ディスペンサ。
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