JPH10215674A - 共同乾燥貯蔵調製施設における小口の米の出荷方法及び装置 - Google Patents

共同乾燥貯蔵調製施設における小口の米の出荷方法及び装置

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JPH10215674A
JPH10215674A JP9337490A JP33749097A JPH10215674A JP H10215674 A JPH10215674 A JP H10215674A JP 9337490 A JP9337490 A JP 9337490A JP 33749097 A JP33749097 A JP 33749097A JP H10215674 A JPH10215674 A JP H10215674A
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JP
Japan
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rice
shipping
facility
small
amount
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JP9337490A
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English (en)
Inventor
Soichi Yamamoto
惣一 山本
Masafumi Shibata
雅史 柴田
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Yamamoto Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Yamamoto Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共同乾燥貯蔵調製施設における職員の作業を
軽減でき、かつ、組合員や一般消費者が必要に応じて容
易に同施設から米を受け取ることができるようにする。 【解決手段】 玄米は、共同乾燥貯蔵調製施設100内
の計量出荷機136から排出用昇降機150を経て、切
り替え弁156の切り替えによって選択的に複数の搬送
パイプ158、160の何れかへ搬送される。搬送パイ
プ158は、一括大量出荷用として適用される。他方の
搬送パイプ160は、組合員や一般消費者に個別に小口
の玄米を出荷(供給、販売)するためのパイプであり、
別棟の小口米出荷施設164へ至っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組合員が個々に生
産した籾を一括処理して通常の販売ルートへ大量出荷す
るための共同乾燥貯蔵調製施設において、前記組合員ま
たは一般消費者に処理した米を個々に出荷するための小
口の米の出荷方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
個々の農家で生産された籾は、共同乾燥貯蔵調製施設に
よって共同で一括処理されることが多くなってきてい
る。この共同乾燥貯蔵調製施設は、農業共同組合等が中
心になり各農家が組合員となって運営するもので、組合
員が個々に生産した籾を1箇所に集め、それの乾燥、貯
蔵、調製(籾摺・選別)、計量、袋詰、出荷という米生
産の最終工程を一括処理する施設である。この施設は、
大規模なものがカントリーエレベーター、小規模のもの
がライスセンターと呼ばれている。米の出荷先は、主に
政府や通常の販売ルートの業者等である。
【0003】この共同乾燥貯蔵調製施設は、各組合員を
コード化してコンピューターに登録してある。そして、
各組合員の籾集荷量に比例して、当該各組合員に玄米
(籾摺後)の売上げを分配するシステムになっている。
【0004】ところで、各組合員は、自身の1年分の飯
米を保有米として共同乾燥貯蔵調製施設に保管(乾燥処
理後に籾の状態で貯蔵タンクに保管)してもらい、必要
な都度、調製、計量、袋詰してもらい、自宅に配達して
もらうようになっている。すなわち、共同乾燥貯蔵調製
施設では政府や業者への出荷用とは別に、保有米として
所定量を数字的に分別してある。
【0005】しかしながら、共同乾燥貯蔵調製施設で
は、前記政府や業者への出荷という大きな仕事を持ち、
この上に組合員への個別の宅配を強いられるのは、同施
設の職員にとって作業が非常に煩雑となる。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、共同乾燥貯蔵
調製施設における職員の作業を軽減でき、かつ、組合員
さらには一般消費者が必要に応じて容易に同施設から米
を受け取ることができる小口の米の出荷方法及び装置を
得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、組合員が個々に生産した籾を一括処理して通常の販
売ルートへ大量出荷するための共同乾燥貯蔵調製施設に
おいて、前記組合員に処理した米を個々に出荷するため
の小口の米の出荷方法であって、前記共同乾燥貯蔵調製
施設には、該施設から米を受け入れ可能とされる小口米
出荷施設を設け、前記小口出荷施設では、前記組合員が
入力した識別コードを認識し、予め登録された識別コー
ドと一致した場合に、指定された量の米を出荷すること
を特徴としている。
【0008】請求項1に記載の発明によれば、小口米出
荷施設における米の出荷時に、識別コードを用いること
により、その者が共同乾燥貯蔵調製施設の組合員である
か否かを容易に判別することができる。
【0009】組合員であることが判別された場合(例え
ば、入力識別コードと登録識別コードとの一致)には、
米の出荷が許可される。したがって、組合員は自身で自
由かつ容易に所望量の米を受け取ることができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、組合員が個々に
生産した籾を一括処理して通常の販売ルートへ大量出荷
するための共同乾燥貯蔵調製施設において、一般消費者
に処理した米を個々に出荷するための小口の米の出荷方
法であって、前記共同乾燥貯蔵調製施設には、該施設か
ら米を受け入れ可能とされる小口米出荷施設を設け、前
記小口米出荷施設では、一般消費者が投入した金銭の額
を認識し、認識された金銭の額に応じた量を限度とし
て、指定された量の米を出荷することを特徴としとして
いる。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、識別コー
ドを持たない一般消費者であっても、金銭(コイン又は
プリペイドカード等)により、自身で自由かつ容易に所
望量の米を受け取る(購入する)ことができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、組合員が個々に
生産した籾を一括処理して通常の販売ルートへ大量出荷
するための共同乾燥貯蔵調製施設において、前記組合員
に処理した米を個々に出荷するための小口の米の出荷装
置であって、前記共同乾燥貯蔵調製施設には、該施設か
ら米を受け入れ可能とされる小口米出荷施設を備え、前
記小口米出荷施設は、前記組合員が識別コードを入力す
る識別コード入力手段と、前記入力された識別コードが
登録識別コードと一致する場合に米の出荷を許可する許
可手段と、前記許可手段で許可された組合員によって指
定される量を排出する排出手段と、を有していることを
特徴としている。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、例えば、
共同乾燥貯蔵調製施設と、小口米出荷施設とを併設して
おき、共同乾燥貯蔵調製施設側から小口米出荷施設側へ
と米を移送可能としておく。
【0014】ここで、組合員が入力手段により識別コー
ドを入力すると、許可手段では、入力識別コードが登録
識別コードと一致するか否かを判断し、一致する場合に
は、共同乾燥貯蔵調製施設側からの米の出荷を許可す
る。
【0015】この許可手段の許可により、排出手段で
は、共同乾燥貯蔵調製施設から指定された量の米を小口
米出荷施設へと排出する。
【0016】請求項4に記載の発明は、組合員が個々に
生産した籾を一括処理して通常の販売ルートへ大量出荷
するための共同乾燥貯蔵調製施設において、一般消費者
に処理した米を個々に出荷するための小口の米の出荷装
置であって、前記共同乾燥貯蔵調製施設には、該施設か
ら米を受け入れ可能とされる小口米出荷施設を備え、前
記小口米出荷施設は、一般消費者が投入した金銭の額を
認識する金銭認識手段と、前記金銭認識手段で認識され
た額に応じた量を限度として、指定された量の米を排出
する排出手段と、を有していることを特徴としている。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、請求項2
と同様に、一般消費者は識別コードを持たないため、金
銭(コイン又はプリペイドカード等)により、米を購入
させる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1には、本実施の形態に係る共
同乾燥貯蔵調製施設100が示されている。この共同乾
燥貯蔵調製施設100は、周辺地域の多数の農家が個々
に生産した籾を集荷し、一括して大型の乾燥機102で
乾燥すると共に、大型の貯蔵タンク(サイロ)104で
適正な条件で保存し、適時に調製(籾摺・選別)して出
荷する施設である。 (共同乾燥貯蔵調製施設100の概略構成)図1には、
共同乾燥貯蔵調製施設100における籾の集荷から玄米
の出荷までの流れが示されている。
【0019】この共同乾燥貯蔵調製施設100を利用す
る農家は、該施設の組合員となり、それぞれの組合員を
特定するための識別コードが登録され、この識別コード
に基づいて米の管理を依頼するようになっている。ま
た、識別コードが登録されると、組合員には、この識別
コード(例えば暗唱番号)が磁気記録されたカード10
6(図6参照)が渡される。
【0020】各組合員が搬入した籾は、まず荷受け工程
の荷受ホッパー108に集積され、各組合員毎の搬入量
が計量されるようになっている。荷受ホッパー108の
側面には、荷受昇降機110が配設されている。荷受昇
降機110は、荷受ホッパー108から籾を受け取り、
荷受昇降機110の最上部へ搬送する構成となってい
る。
【0021】最上部に搬送された籾は、搬送パイプ11
2へ受け渡されるようになっている。
【0022】この搬送パイプ112の下流側には、切り
替え弁114が設けられ、切り替え弁114の下流側に
は、複数台(本実施の形態では3台)の乾燥機102の
それぞれに向けて搬送ベルト116が配設されている。
【0023】このため、切り替え弁114の切り替えに
よって、籾は選択的に複数の乾燥機102の何れかへ搬
送されることになる。
【0024】乾燥機102によって所定の水分値まで乾
燥された籾は、乾燥機102からベルトコンベア118
上に排出され、搬送パイプ120へ受け渡されるように
なっている。
【0025】この搬送パイプ120の下流側には、切り
替え弁122が設けられ、切り替え弁122の下流側に
は、複数台(本実施の形態では、2台)の貯蔵タンク1
04のぞれぞれに向けて搬送手段(昇降機及び搬送ベル
ト)124が配設されている。
【0026】このため、切り替え弁122の切り替えに
よって、籾は選択的に複数の貯蔵タンク104の何れか
へ搬送されることになる。
【0027】貯蔵タンク104は、外環境に拘らず、常
に一定の条件(例えば、温度15℃/湿度75%)に保
持され、籾を適正な状態で長期間保存することができる
構造となっている。
【0028】貯蔵タンク104の近傍には、中継昇降機
124が配設されている。中継昇降機124は、貯蔵タ
ンク104の下方から排出される籾を所定高さまで持ち
上げて、調製工程へと送り出す役目を有している。
【0029】調製工程は、籾摺機126と、粒選別機1
28とで構成されている。籾摺機126は、前記中継昇
降機124から受け取った籾を籾摺機頭部に搬送する張
込用昇降機130と、籾摺本体132と、排出用昇降機
134とで構成され、張込用昇降機130で受け取った
籾を順次籾摺本体132へ送り出し、籾摺後の玄米を排
出用昇降機134へと案内し、排出昇降機134で所定
高さまで持ち上げた後、粒選別機128へ受け渡すよう
になっている。
【0030】粒選別機128は、粒径が一定の範囲外と
なる玄米を排除し、ほぼ均一な粒径の玄米のみを出荷米
として選別する工程である。この粒の選別を終了するこ
とで、該共同乾燥貯蔵調製施設100の最終工程である
計量工程へ玄米が送られる。この計量工程には、計量出
荷機136が配設されている。
【0031】計量出荷機136は、張込用昇降機138
を備え、前記粒選別機128から玄米を受け取り、所定
高さまで持ち上げて玄米タンク140へ受け渡す役目を
有している。
【0032】玄米タンク140は、脚部142によって
支持された支持台144に支持されており、下方のテー
パ状とされた一部がこの支持台144より下方に突出さ
れている。玄米タンク140の下端部開口はシャッター
(図示省略)が設けられ、電動で開閉可能とされてい
る。
【0033】図1及び図2に示される如く、支持台14
4の下方の空間部には、玄米計量器146が配設されて
いる。玄米計量器146の下端部開口はシャッター(図
示省略)が設けられ、電動で開閉可能とされている。し
かして、玄米は、玄米タンク140のシャッターが開放
されると、玄米計量器146内に排出されて計量され、
指定された重量(例えば30kg)になると玄米タンク
140のシャッターが閉塞され、同時に玄米計量器14
6のシャッターが開放されて次の工程に送り出されるよ
うになっている。玄米計量器146から玄米が排出し終
わると、玄米計量器146のシャッターは自動的に閉塞
されるようになっている。
【0034】以上の構成は、従来の共同乾燥貯蔵調製施
設と変わるところはない。なお、従来は、玄米計量器1
46から玄米が袋に詰められて大量出荷されるようにな
っていた。
【0035】次に、本発明独自の構成について説明す
る。図3に示される如く、前記玄米計量器146の下端
部開口は、案内スロープ148を介在して排出用昇降機
150のホッパ152に連通されている。このため、玄
米計量器146から排出された所定量の玄米は、従来の
如くその場で袋詰めされることがなく、排出用昇降機1
50に送り出されて、それの最上部に位置した搬送パイ
プ154へ受け渡されるようになっている。
【0036】この搬送パイプ154の開口の下流側に
は、切り替え弁156が設けられ、切り替え弁156の
下流側は、複数本(本実施の形態では2本)の搬送パイ
プ158、160に分岐されている。
【0037】このため、切り替え弁156の切り替えに
よって、玄米は選択的に複数の搬送パイプ158、16
0の何れかへ搬送されることになる。
【0038】一方の搬送パイプ158は、一括出荷用と
して適用されるものであり、これの端部開口に合わせて
袋体等をセットすることにより、出荷準備を行うことが
できる。この一括出荷は、政府や通常ルートの業者への
大量出荷をいう。
【0039】他方の搬送パイプ160は、組合員や組合
員以外の一般消費者に個別に小口の玄米を出荷するため
のパイプであり、共同乾燥貯蔵調製施設100の側壁1
62を貫通し、隣接して設けられた別棟の小口米出荷施
設164へ至っている。
【0040】図3及び図4には、共同乾燥貯蔵調製施設
100の最終工程を行う計量出荷機136と、前記別棟
とされた小口米出荷施設164とが示されている。共同
乾燥貯蔵調製施設100は、該施設100の専任職員の
みが出入りして操作することが可能な施設である。これ
に対し、小口米出荷施設は組合員や一般消費者が自由に
出入りして操作することが可能な施設である。
【0041】(小口米出荷施設164の概略構成)小口
米出荷施設164は、給米館166と糠タンク168と
が設置されている。給米館166は、組合員や一般消費
者に個別に小口の玄米又は白米を出荷するためのブース
であり、衛生上、かつ金銭を取り扱う必要上、扉170
を備えたプレハブが建造されている。前記搬送パイプ1
60は、このプレハブの天井部から内部へ貫通してい
る。
【0042】図5には、給米館166内の装置構成が示
されている。給米館166は、組合員や一般消費者が入
って操作する操作室167と、精米機等が据え付けられ
た機械室169とを備えている。操作室167は、後述
する操作盤201が前記共同乾燥貯蔵調製施設100の
計量出荷機136に電気的に連結しており、操作盤20
1上で所定の操作をすると計量出荷機136が作動する
ようになっている。すなわち、計量出荷機136は、玄
米タンク140のシャッターを開放して、玄米を玄米計
量器146内に排出し計量する。玄米が指定された重量
になると、玄米タンク140のシャッターを閉塞し、同
時に玄米計量器146のシャッターを開放する。玄米は
案内スロープ148により排出用昇降機150に案内さ
れ、切り替え弁156により搬送パイプ160に流れて
給米館166に自動的に搬入されるようになっている。
【0043】前記搬送パイプ160は、機械室169内
に配設されてあり、その先端開口部には切り替え弁17
2が取り付けられている。この切り替え弁172の下流
側は、2本のパイプ174、176が設けられている。
切り替え弁172は、操作室167の操作盤201には
電気的に連結されており、後述する操作部202の米処
理ボタンの「白米」を押すと玄米がパイプ174に流
れ、「玄米」を押すと玄米がパイプ176に流れるべく
切り替わるようになっている。
【0044】一方のパイプ174の先端開口は、操作室
167と機械室169に股がる供給ホッパー178内に
位置している。このパイプ174を通過してくる玄米
は、機械室169内で精米処理されて白米となり、機械
室169と操作室167に股がる排出ホッパー180へ
案内されるようになっている。そして、操作室167内
において、この排出ホッパー180の排出口に袋体18
2をセットすることにより、白米を袋体182へ収容す
ることができる。
【0045】また、他方のパイプ176の先端開口は、
前記排出ホッパー180内に位置している。このパイプ
176を通過してくる玄米は、直接排出ホッパー180
へ案内され、操作室167内においてその排出口に袋体
182をセットすることにより、玄米を袋体182へ収
容することができる。すなわち、このパイプ176は、
白米を必要としない顧客(組合員及び一般消費者)のた
めに設けられたものである。
【0046】前記供給ホッパー178の底部には、安全
網板179を抜け出た玄米を搬送するスクリューコンベ
ア184が配設されている。このスクリューコンベア1
84は、軸回転することによって、玄米を一方端へ順次
送る役目を有している。スクリューコンベア184の一
方端は、供給ホッパー178の排出口186とされてお
り、この排出口186から排出された玄米は、精米機1
88へ移行するようになっている。
【0047】なお、供給ホッパー178は、一般の顧客
が別途持ち込んできた玄米をも精米出来るように、その
玄米を操作室167内で投入できるようにしてある。
【0048】精米機188での精米時に発生する糠は、
精米機188の側壁上方に設けられたパイプ190を介
して、給米館166に隣接して配置された糠タンク16
8へと空気搬送されるようになっている。糠タンク16
8は、上部にサイクロン192が設けられ、前記パイプ
190を介して送られてくる糠をこのサイクロン192
で空気(噴風)と分離して、枠体194によって支持さ
れたタンク本体196内へ収容するようになっている。
この糠は、給米館166に玄米(又は白米)を受け取り
に(買いに)きた者が、必要に応じて自由に持ち出すこ
とができるようになっている。
【0049】ここで、図5に示される如く、精米機18
8は、ベンディングマシーン形式であり、精米機本体1
98に隣接してコントロール部200が設けられてい
る。コントロール部200は、前記共同乾燥貯蔵調製施
設100における、集荷、乾燥、貯蔵、調製、計量及び
出荷状況等全ての管理を担うメインコントローラ(図示
省略)とバス接続されており、必要なデータ、すなわち
組合員の識別コードや各組合員毎の飯米として登録され
た保有米量等を取り込むことができるようになってい
る。また、変化したデータ(保有米の減量分等)をメイ
ンコントローラへ送出することにより、自動的に更新さ
れるようになっている。
【0050】図6には、給米館166内の操作盤201
が示されている。給米館166では、組合員以外の一般
消費者が玄米又は白米を購入する場合に、コイン20
6、紙幣208、プリペイドカード210の使用が可能
となっている。コイン206、紙幣208の場合には、
玄米量(重さで表示)をコントロール部200に接続さ
れた操作盤201上の操作部202を操作することによ
って指定し、相当する額の金銭を金銭投入口204から
投入することにより、玄米又は白米を受け取ることがで
きる。
【0051】また、プリペイドカード210の場合に
は、共同乾燥貯蔵調製施設100の窓口等で購入できる
ようにしておき、プリペイドカード挿入口212に該プ
リペイドカードを挿入することにより、コインと同等の
扱いを受けることができる。なお、プリペイドカード
は、1回のみ使用(玄米10kg用、20kg用、30
kg用・・・)のものと、複数回使用(玄米100kg
まで、200kgまで・・・)可能なものとを用意して
おくことができ、複数回使用の場合は度数表示で残高を
認識することができるようになっている。
【0052】次に、組合員が玄米又は白米を得る場合、
組合員は籾を共同乾燥貯蔵調製施設100へ出荷し、そ
のうちの1年分の飯米を保有米として登録しているた
め、金銭の授受は原則として不要である。そこで、本実
施の形態では、組合員を特定する識別コード(暗唱番号
等)を付与したカード106を予め発行して渡してお
き、操作盤201にカードリーダ214を設置しておく
ことにより、保有米の範囲内で自由に玄米又は白米を持
ち出すことができるようにしている。
【0053】すなわち、組合員は、持参したカード10
6をカードリーダ214のスリットを通過させることに
より、カード106上のカードが読み取られる。
【0054】該当する識別コードが存在するか否かを判
断し、カード106上に記録された識別コードと登録識
別コードとが比較され、一致した場合に、玄米又は白米
の受け取りのための操作を許可するようになっている。
また、明細として、保有米の残量を表示する表示部21
6が設けられ、さらに、保有米の残量をプリントアウト
するプリンタ218も内蔵されている。
【0055】なお、自分の保有米量を超過して受け取っ
た場合は、その分だけ有料となる。また、白米を受け取
った場合も精米処理分だけ有料ととなる。これらの場合
は、後日請求書が発行されるか、または自分が出荷した
籾代金から相殺されることになる。
【0056】以下に本実施の形態の作用を説明する。 (籾の集荷から玄米の出荷まで)
【0057】共同乾燥貯蔵調製施設100の各組合員が
搬入した籾は、まず荷受工程の荷受ホッパー108に集
積され、組組合員毎の搬入量が計量される。その後、籾
は荷受昇降機110によって順次乾燥機102へ搬送さ
れる。ここで、3台の乾燥機102の何れかへ送り込ま
れ、乾燥機102内で所定時間或いは所定の含水率とな
るまで乾燥処理がなされる。乾燥処理後は、ベルトコン
ベア118によって2台の貯蔵タンク104の何れかへ
送られ、長期間貯蔵される。このとき、貯蔵タンク10
4内は、適度な状態(例えば、温度15℃/湿度75
%)に常に維持されるため、出荷時の含水率(15.5
%)を維持することができる。
【0058】出荷にあたっては、貯蔵タンク104から
中継昇降機124を介して調製工程の籾摺機126へと
運ばれ、籾摺りが実行される。これにより、玄米が生成
され、粒選別機128において、所定範囲内の粒径のみ
を選別し、計量工程の計量出荷機136へ送られる。こ
の計量出荷機136では、玄米を計量しながら、必要な
量の玄米を案内スロープ148から排出させる。
【0059】案内スロープ148を伝って排出される玄
米は、政府や業者等通常の出荷の場合には、該排出用昇
降機150の上端まで持ち上げられた後、切り替え弁1
56が一括出荷用として適用される搬送パイプ158側
と連通されているため、この搬送パイプ158から流下
してその端部開口にセットした袋体等に詰められ大量出
荷される。 (小口米の出荷)一方、貯蔵タンク104内の籾には、
組合員の保有米や一般消費者向けの自主流通米の分も含
まれており、これを玄米に生成して給米館166におい
て組合員や一般消費者に受け渡す必要がある。そこで、
前記大量出荷とは別に、共同乾燥貯蔵調製施設100の
専任職員が定期的に貯蔵タンク104から籾を排出し、
籾摺り、粒選別をして、計量出荷機136の玄米タンク
140に玄米を補充しておく。そして、切り替え弁15
6を搬送パイプ160側に切り替えておく。
【0060】給米館166では、顧客としては組合員と
それ以外の一般消費者とを問わず、玄米又は白米を自由
に受け取ることができる。しかしながら、組合員と一般
消費者とでは受け取りの仕方が異なっている。
【0061】一般消費者が玄米又は白米を得る場合につ
いて説明する。まず、一般消費者が給米館166の操作
室167に入り、操作盤201の操作部202の米量ボ
タンを押して所望の玄米量を指定すると共に、米処理ボ
タンを押して玄米処理(玄米のまま)か白米処理(精米
する)かの処理別を指定する。そうすると、その玄米量
と処理別に応じた必要金額が表示部216に表示され
る。そこで、その額のコイン206、紙幣208又はプ
リペイドカード210を金銭投入口204又はカード挿
入口212に投入(挿入)し、その後操作部202の運
転ボタンを押して運転を開始する。この運転は、玄米処
理が指定されている場合は共同乾燥貯蔵調製施設100
の計量出荷機136が作動し、白米処理が指定されてい
る場合はそれに加えて給米館166の供給ホッパー17
8と精米機188が作動する。
【0062】玄米処理が指定されている場合は、玄米
は、計量出荷機136により計量されて指定された量だ
け排出用昇降機150に案内され、切り替え弁156に
より搬送パイプ160に流れて給米館166に自動的に
搬入される。そして、その玄米は切り替え弁172によ
りパイプ176に流れて排出ホッパー180に流下す
る。一般消費者は、排出ホッパー180の排出口から袋
体182に所望の玄米を受け取ることができる。
【0063】一方、白米処理が指定されている場合は、
玄米は、同じく指定された量だけ給米館166に自動的
に搬入される。そして、その玄米は切り替え弁172に
よりパイプ174に流れて供給ホッパー178に流下
し、スクリューコンベア184により精米機188に送
り込まれる。精米機188に送り込まれた玄米は精米さ
れて白米になり、排出ホッパー180に排出される。一
般消費者は、排出ホッパー180の排出口から袋体18
2に所望の白米を受け取ることができる。
【0064】次に、組合員が保有米(玄米又は白米)を
得る場合について説明する。まず、組合員が給米館16
6の操作室167に入り、操作盤201の操作部202
の米量ボタンを押して所望の玄米量を指定すると共に、
米処理ボタンを押して玄米処理(玄米のまま)か白米処
理(精米する)かの処理別を指定する。次に組合員とし
て登録されている自身のカード106をカードリーダ2
14へ挿入する。
【0065】カードリーダ214では、記録されている
識別コード(暗唱番号)を読取り、登録されている識別
コードと一致するか否かを判断する。なお、この場合、
操作部202から組合員に暗唱番号の入力を要求しても
よい。
【0066】ここで、カードから読み取った識別コード
と登録識別コードとが一致した場合(並びに、操作部2
02から入力した暗唱番号の一致)には、表示部に運転
を許可する旨を表示する。
【0067】そこで、操作部202の運転ボタンを押し
て運転を開始する。もし、前記表示部に運転を許可すべ
き旨の表示がされない場合は、運転ボタンを押しても運
転されない。
【0068】その後の工程は、前記一般消費者の場合の
工程と同じであるから説明を省略する。
【0069】組合委員が玄米又は白米を受け取った後の
表示部216には、保有米の残量が表示されると共に、
保有米の残量を含むいままでの経緯(○月×日、精白米
10kgといった履歴)がプリンタ218からプリント
アウトされる。
【0070】すなわち、組合員が保有米を受け取ると、
この受け取り量がコントロール部200を介して、共同
乾燥貯蔵調製施設100内のメインコントローラに送ら
れ、この組合員における保有米の量が更新される。共同
乾燥貯蔵調製施設100のメインコントローラと、小口
米出荷164のコントロール部200とは、データのや
りとりが自由に行われるため、組合員の籾の集荷量、保
有米の出荷量及び白米処理に関することはもちろん、組
合員以外の一般消費者の購入に関しても一括して管理す
ることができる。
【0071】このように、本実施の形態では、共同乾燥
貯蔵調製施設100に隣接して、小口米出荷164を設
け、特に組合員における保有米の受け取りをこの小口米
出荷施設164で行うようにしたため、共同乾燥貯蔵調
製施設100における通常の出荷と小口米の出荷とを分
別して行うことができる。また、共同乾燥貯蔵調製施設
100の作業員が組合員の自宅に宅配することが不要と
なり、作業性が向上する。
【0072】さらに、組合員は、カード106を持参す
ることによって、自身の保有米を必要なときに必要なだ
け受け取ることができ、玄米又は白米を過不足なく自宅
に保存しておくことができる。
【0073】なお、本実施の形態では、組合員にそれぞ
れカード106を発行し、保有米の持ち出し時にカード
106の挿入を要求したが、カード106を発行せず
に、暗唱番号を操作部202からキー入力して、組合員
を特定するようにしてもよい。
【0074】また、本実施の形態では、給米館166に
送られてくる玄米を切り替え弁172の動作によって、
直接排出ホッパー180へ案内するパイプ176と、精
米機188を通すために供給ホッパー178へ案内する
パイプ174の何れかを選択可能としたが、精米機18
8において、精白抵抗を0とすれば、玄米の状態で排出
できるため、上記切り替え弁172及びパイプ176を
不要としてもよい。
【0075】さらに、本実施の形態の給米館166で
は、別の場所から持ち込んだ玄米を精米するのみのサー
ビスも可能であり、この場合には、供給ホッパー178
に直接投入すればよい。
【0076】また、精米によって生成される糠は、糠タ
ンク168に収容されるため、必要に応じて自由に持ち
出すことができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る共同乾
燥貯蔵調製施設における小口の米の出荷方法及び装置
は、当該施設における職員の作業を軽減でき、かつ、組
合員や一般消費者が必要に応じて容易に当該施設から米
を受け取ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る共同乾燥貯蔵調製施設の概
略構成図である。
【図2】共同乾燥貯蔵調製施設の内の最終工程である計
量出荷機を示す概略図である。
【図3】共同乾燥貯蔵調製施設と小口米出荷施設を示す
正面図である。
【図4】共同乾燥貯蔵調製施設と小口米出荷施設を示す
平面図である。
【図5】給米館内の構成を示す図である。
【図6】給米館内の操作盤を示す正面図である。
【符号の説明】
100 共同乾燥貯蔵調製施設 106 カード 136 計量出荷機 164 小口米出荷施設 166 給米館 180 排出ホッパー(排出手段) 200 コントロール部(許可手段) 214 カードリーダ(識別コード入力手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組合員が個々に生産した籾を一括処理し
    て通常の販売ルートへ大量出荷するための共同乾燥貯蔵
    調製施設において、前記組合員に処理した米を個々に出
    荷するための小口の米の出荷方法であって、 前記共同乾燥貯蔵調製施設には、該施設から米を受け入
    れ可能とされる小口米出荷施設を設け、 前記小口出荷施設では、前記組合員が入力した識別コー
    ドを認識し、予め登録された識別コードと一致した場合
    に、指定された量の米を出荷することを特徴とした共同
    乾燥貯蔵調製施設における小口の米の出荷方法。
  2. 【請求項2】 組合員が個々に生産した籾を一括処理し
    て通常の販売ルートへ大量出荷するための共同乾燥貯蔵
    調製施設において、一般消費者に処理した米を個々に出
    荷するための小口の米の出荷方法であって、 前記共同乾燥貯蔵調製施設には、該施設から米を受け入
    れ可能とされる小口米出荷施設を設け、 前記小口米出荷施設では、一般消費者が投入した金銭の
    額を認識し、 認識された金銭の額に応じた量を限度として、指定され
    た量の米を出荷することを特徴とした共同乾燥貯蔵調製
    施設における小口の米の出荷方法。
  3. 【請求項3】 組合員が個々に生産した籾を一括処理し
    て通常の販売ルートへ大量出荷するための共同乾燥貯蔵
    調製施設において、前記組合員に処理した米を個々に出
    荷するための小口の米の出荷装置であって、 前記共同乾燥貯蔵調製施設には、該施設から米を受け入
    れ可能とされる小口米出荷施設を備え、 前記小口米出荷施設は、 前記組合員が識別コードを入力する識別コード入力手段
    と、 前記入力された識別コードが登録識別コードと一致する
    場合に米の出荷を許可する許可手段と、 前記許可手段で許可された組合員によって指定される量
    の米を排出する排出手段と、を有していることを特徴と
    する共同乾燥貯蔵調製施設における小口の米の出荷装
    置。
  4. 【請求項4】 組合員が個々に生産した籾を一括処理し
    て通常の販売ルートへ大量出荷するための共同乾燥貯蔵
    調製施設において、一般消費者に処理した米を個々に出
    荷するための小口の米の出荷装置であって、 前記共同乾燥貯蔵調製施設には、該施設から米を受け入
    れ可能とされる小口米出荷施設を備え、 前記小口米出荷施設は、 一般消費者が投入した金銭の額を認識する金銭認識手段
    と、 前記金銭認識手段で認識された額に応じた量を限度とし
    て、指定された量の米を排出する排出手段と、を有して
    いることを特徴とする共同乾燥貯蔵調製施設における小
    口の米の出荷装置。
JP9337490A 1996-12-06 1997-12-08 共同乾燥貯蔵調製施設における小口の米の出荷方法及び装置 Pending JPH10215674A (ja)

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JP9337490A JPH10215674A (ja) 1996-12-06 1997-12-08 共同乾燥貯蔵調製施設における小口の米の出荷方法及び装置

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JP32716296 1996-12-06
JP8-327162 1996-12-06
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