JPH102153A - 複合材 - Google Patents

複合材

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JPH102153A
JPH102153A JP17544596A JP17544596A JPH102153A JP H102153 A JPH102153 A JP H102153A JP 17544596 A JP17544596 A JP 17544596A JP 17544596 A JP17544596 A JP 17544596A JP H102153 A JPH102153 A JP H102153A
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JP
Japan
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composite
cover
decorative
base material
synthetic resin
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JP17544596A
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Tomoharu Arai
智治 荒井
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Fujisash Co Ltd
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Fujisash Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上面のみにカバー材を貼着し、側面を塗装処
理することにより製造容易で生産性に優れた化粧材を提
供し、もって安価でアルミニウム合金または合成樹脂製
サッシの機能と木の意匠感という利点を合わせ複合化す
るのに好適な複合材を提供する。 【解決手段】 押出若しくは射出成形品またはその成形
品からの切り出し加工された合成樹脂製またはセラミッ
ク製の基材40の上面41に木製のカバー材42が接着
され、その上面43及び加工面や切断面47を含む側面
44,45が密着性及び耐水性の高い塗膜46で被覆さ
れてなる化粧材4を、アルミニウム合金または合成樹脂
製の形材3の表面に取り付けて一体化したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は異種材料が積層され
てなる複合材に関し、特にアルミニウム合金(以下、ア
ルミともいう)又は合成樹脂製のサッシと木を複合化す
る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】耐久性や機能性及び生産性に優れるとい
うアルミまたは合成樹脂製サッシの有する利点と、暖か
みのある手触りや視覚的に暖かみを感じたり、木材が多
用された室内の装飾や家具等との違和感がないという木
製サッシの有する利点とを兼ね備えたサッシとして、ア
ルミまたは合成樹脂製サッシの表面に木調の化粧材を複
合化したものがある。図8(A),(B)はアルミ3ま
たは合成樹脂サッシ3A表面に木材10または木調合成
樹脂材10Aを複合させた従来の複合材であり、図8
(C),(D)は、アルミ3または合成樹脂サッシ3A
表面に、木材突き板14または木調合成樹脂シート14
Aを接着し複合させた従来の複合材であり、図8
(E),(F)は、アルミ3または合成樹脂サッシ3A
表面に、木材、合成樹脂またはセラミックを基材10C
とした表面に木材14Bまたは木調合成樹脂シート14
Aを接着した化粧材を複合させた従来の複合材である。
図8(E)に示した複合材の詳細を、その要部断面を示
した図8(G)に基づいて説明すると、ここでは木材、
合成樹脂またはセラミック製の基材10Cの上面11,
側面12に木材の薄板または突き板のカバー材14Bを
接着し、塗装処理したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の複合材では
図8(A)の複合材が最も意匠性を高くすることができ
るが、木材の耐久性に問題がありまた高価なものになる
等の問題がある。意匠面に木調合成樹脂またはそのシー
トを使用した図8(B),(D),(F)では、耐久性
を向上させることができるが意匠性が劣るとともに、木
擬装品としかなり得ない。図8(C)は突き板をラッピ
ングしたものであるがコーナーの曲げ部で割れが生じ耐
久性及び意匠性に問題がある。このように、従来品の中
では木の意匠性、耐久性、価格などから図8(E)の複
合材が優れたものとして評価することができる。しかし
ながら、図8(E)の複合材ではカバー材14Bを基材
10Cの上面11及び側面12に隙間なく密着させるこ
とが難しいとともに貼着箇所が多く製造時の工程が多く
なる。また基材10Cとカバー材14Bの接着層から水
分が浸入し耐久性に影響することを防ぐためには化粧材
全面を塗装する必要があり、製造コストを高める一因と
なっている。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、上面のみにカバー材を貼着し、側面を塗
装処理することにより製造容易で生産性に優れた化粧材
を提供し、もって安価でアルミまたは合成樹脂製サッシ
と木を複合化した複合材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、合成樹脂製またはセラミック製の基材の上面のみに
該上面に接触して木製のカバー材が積層され、前記基材
及び前記カバー材が相互に接着されて一体化され、前記
カバー材の上面並びに同カバー材及び前記基材の側方に
臨む露出面に塗装が施されてなる化粧材が、金属製、樹
脂製もしくはセラミックス製の板材または形材よりなる
被化粧材の表面に取り付けられて一体化されてなること
を特徴とするものであり、基材の側面及び下面をカバー
材で被わずに塗装処理するようにしたことにより従来よ
りも化粧材の製造を容易に行え、複合材の製造コストを
低減できるとともに、塗装処理によりカバー材の吸湿及
び基材とカバー材との接着層の吸湿を防止するようにし
たものである。
【0006】請求項2に記載した発明は、請求項1記載
の発明において、前記カバー材は化学処理を施してなる
ものであることを特徴とし、具体的には請求項3のよう
に、化学修飾処理、WPC、無機質複合化処理または薬
剤注入処理を施して、寸法安定性、耐水性及び耐候性、
防かび・防腐朽菌・防蟻性を高め、耐久性を向上させた
ものである。
【0007】請求項4に記載した発明は請求項1、2ま
たは3記載の発明において、前記基材は押出若しくは射
出の成形品またはその成形品からの切り出し加工品であ
り、長尺で比較的大きなサイズの基材が容易に得られる
ようにされたものである。また、化粧材の側面をカバー
材で覆わずに塗装処理としたことで、長尺で幅の広い成
形品(板状材)にあらかじめ薄板または突き板を接着し
一体化した積層品から所定の幅の部材を切り出すことが
できるため、製造工数を飛躍的に減らすことが可能とな
った。
【0008】請求項5に記載した発明は、請求項1、
2、3または4記載の発明において、前記基材は木目の
模様を有することを特徴とし、より一層本物の木に似せ
たものである。
【0009】請求項6に記載した発明は、請求項1、
2、3、4または5記載の発明において、前記カバー材
が基材に接着された端部は、傾斜面もしくは曲面をなす
ように加工されていることを特徴し、化粧材をぶつけた
際にカバー材の剥がれが起こり難いようにしたととも
に、意匠性も高くしたものである。また、かかる構成は
製造時のカバー材張り付け位置の調整を容易にしてい
る。
【0010】請求項7に記載した発明は、請求項1、
2、3、4、5または6記載の発明において、前記合成
樹脂は発泡樹脂であることを特徴とし、密度を小さくし
て軽量化するとともに断熱効果を高めるようにしたもの
である。また、発泡樹脂の切断面に塗装することにより
木質に近い意匠を呈することができる。
【0011】請求項8に記載した発明は、請求項1、
2、3、4、5、6または7記載の発明において、前記
化粧材は、ねじ部材もしくは釘部材による止着、前記化
粧材及び前記被化粧材の一方に設けられた嵌合凸部と他
方に設けられた嵌合凹部との嵌合、または前記止着もし
くは前記嵌合と接着により、前記被化粧材に取り付けら
れていることを特徴とし、化粧材の取付けを容易かつ確
実に行えるようにしたものである。またかかる構成は、
化粧材の取り替えを容易にしている。
【0012】請求項9に記載した発明は、請求項1、
2、3、4、5、6、7または8記載の発明において、
前記被化粧材はアルミまたは合成樹脂製のサッシである
ことを特徴とし、アルミまたは合成樹脂製サッシと木を
複合化する技術に適用したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図1〜図7を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本
発明に係る複合材の一例を示す図である。この複合材2
は、例えばアルミ製の形材3上に木目を有する化粧材4
が積層されて一体化されてなるものである。すなわち、
複合材2は、形材3の上面31に化粧材4が取り付けら
れたことによって、アルミ製形材3の性能と化粧材の木
質意匠を有する複合材とすることができる。
【0014】図2には、化粧材4の実施の形態が示され
ている。化粧材4は、基材40の上面41にカバー材4
2が積層され、カバー材42の上面43及び側面44並
びに基材40の側面45にわたって塗装が施されて塗膜
46が形成されてできている。このように、各側面4
4,45を塗装仕上げとすることで、長尺で幅の広い成
形品にあらかじめ薄板または突き板(カバー材42)を
接着し一体化した積層品から所定幅の部材を切り出すこ
とができるため、製造工数を飛躍的に減らすことが可能
となった。
【0015】基材40は、例えば合成樹脂製の成形品で
ある。基材40は発泡樹脂製のものであってもよい。そ
うすれば基材40が軽量になるとともに、例えば本発明
に係る複合材2が家屋のサッシ等に使用された場合に、
発泡樹脂中の空気により優れた断熱効果が得られる。ま
た、発泡樹脂の幅の広い材料から所定寸法幅に切り出し
た加工品の切断面を側面にし塗装すると木質感のある意
匠性が備わる。さらに側面の意匠性を高めるためには合
成樹脂に木粉を混入させたもの、木目模様を着色または
印刷したもの、エンボス加工で木目調の凹凸を付けたも
のを使用することもできる。発泡樹脂は吸湿・吸水を抑
えるため独立発泡のものが好ましい。基材40の厚さ
は、特に制限はないが断熱性の点から5mm以上であるの
よい。具体的に基材40の材質は、特に制限されない
が、例えばポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ABS(ア
クリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)、AES
(アクリロニトリル・エチレンプロピレンゴム・スチレ
ン樹脂)、AAS(アクリル・アクリロニトリル・スチ
レン樹脂)、ポリスチレン、ポリカーボネート、変性ポ
リフェニレンエーテルまたはポリプロピレン等である。
また、これらの合成樹脂のソリッド材、発泡材、ハニカ
ム材、中空材を複合することもできる。
【0016】カバー材42は木製の薄板または突き板で
あり、基材40に接着剤により接着されて一体化されて
いる。カバー材42の厚さは、特に限定されないが、例
えば0.1mm〜3.0mm程度、好ましくは0.2mm〜
1.0mm程度である。その理由は、厚さが0.2mmより
薄いと製造が難しく、3.0mmを超えると高価であり、
突き板の場合には大きな裏割れが生じ加工時に支障をき
たすからであり、さらに0.2mm〜1.0mmでは安価で
あり安定した物性が得られるという利点を有するからで
ある。
【0017】また、カバー材42は、特に制限されない
が、化学修飾処理(具体的には、エーテル化、エステル
化、アセチル化、ポリアセタール化等)、WPC( Wo
odPlastic Composite、具体的にはポリエステル系樹脂
処理、フェノール樹脂処理、ポリエチレングリコール樹
脂処理等)、無機質複合化処理(具体的には、リン酸バ
リウム処理等)又は薬剤注入処理(具体的には、防腐・
防蟻・防虫・防かび剤処理等)が施されている。なお、
カバー材42は無処理のものでもよいのは勿論である。
【0018】カバー材42が基材40に接着された端部
は面取りされて例えば傾斜面となっている。なお、面取
りの形状はなだらかな曲面形状でもよい。
【0019】塗膜46は、カバー材42及び基材40と
密着性の高く防水性の極めて高い塗料の塗布、乾燥・固
化により形成される。化粧材2の塗装される側面箇所に
は、化粧材2の長手方向に交差して切断されてできた切
断面(または加工面)47を含む(図1参照)。また塗
料には防菌性、防かび性を付与することができる。
【0020】図3には、形材3と化粧材4との取付構造
の実施形態が示されている。形材3の上面には、先端部
が基端部よりも膨出してなる抜止部48を有する嵌合凸
部49が突設されている。一方、化粧材4の下面には、
入口が奥方よりも狭められてなる嵌合凹部50が形成さ
れている。そして、その嵌合凹部50に嵌合凸部49が
挿入されて嵌合されていることにより、形材3と化粧材
4とが一体化されている。従って、化粧材4の取付けが
容易かつ確実に行える。また化粧材4の取り替えも容易
にしている。なお、基材40が押出成形法により形成さ
れるため、その下面に嵌合凹部50を形成するのは容易
である。
【0021】図4には、化粧材2の製造工程の一例が示
されている。化粧材4については、合成樹脂製またはセ
ラミック製の基材40(ステップS1)を成形品(ステ
ップS2)または大型板状材(ステップS3)として製
作し、表面の平滑性を得るためにサンディングを行う
(ステップS4)。カバー材42は、木(ステップS
5)より突き板または薄板を製作し(ステップS6)、
それを化学処理する(ステップS7)。基材40が成形
材の場合はカバー材42を接着し一体化し(ステップS
8)、板状材の場合には基材40とカバー材42を一体
化(ステップS9)した後、所定の幅寸法に切断する
(ステップS10)。なお、成形材の場合でもカバー材
42を接着し一体化(ステップS9)して所定の幅寸法
に切断(ステップS10)してもよいし、また板状材の
場合でも、カバー材42を一体化(ステップS8)した
後、そのまま後述する端部面取り(ステップS11)に
移行してもよい。一体化されたものの面取り(ステップ
S11)後に、その上面及び側面に塗装を施す(ステッ
プS12)。しかる後、所定の寸法及び形状に切断加工
し(ステップS13)、その切断面や加工面に塗装を施
す(ステップS14)。一方、被化粧材についてはアル
ミまたは合成樹脂製(ステップS15)の形材3を押出
成形し(ステップS16)、それを表面処理し(ステッ
プS17)、所定の寸法及び形状をなすように切断加工
する(ステップS18)。ステップS1〜S14により
得られた化粧材4をステップS15〜S18により得ら
れた形材3に取り付けて複合化し(ステップS19)、
複合材を得る(ステップS20)。
【0022】図5には、本発明に係る複合材2の適用例
が示されている。アルミまたは合成樹脂製のサッシの露
出面に上記構成の化粧材4を取り付けることによって、
木製のサッシのような外観及び手触りと、アルミまたは
合成樹脂製サッシの耐久性及び生産性に優れるという利
点を兼ね備えたサッシ6が得られる。
【0023】上記実施形態によれば、合成樹脂製または
セラミック製の基材40の上面41に木製のカバー材4
2が接着され、その上面43及び加工面や切断面47を
含む側面44,45に耐水性の塗装が施されてなる化粧
材4が、アルミまたは合成樹脂製の形材3の表面に取り
付けられて一体化されているため、従来よりも化粧材4
の製造が容易となり、複合材2の製造コストを低減でき
るとともに、塗装処理によりカバー材42の吸湿及び基
材40とカバー材42との接着層の吸湿を防止できる。
【0024】上記実施形態によれば、カバー材42が化
学処理されてなるためカバー材42の耐水性及び耐候性
が向上し、長期間の使用によりカバー材42がくさった
り、カバー材42の寸法が狂ったり、カバー材42にか
びが生えたりするのを防止できる。
【0025】上記実施形態によれば、基材40を押出成
形により製造すると、長尺で比較的大きなサイズの基材
40を容易に得ることができる。また、各側面44,4
5を塗装仕上げとすることで、長尺で幅の広い成形品に
あらかじめ薄板または突き板(カバー材42)を接着し
一体化した積層品から所定幅の部材を切り出すことがで
きるため、製造工数を飛躍的に減らすことが可能となっ
た。これにより基材40及び化粧板4の製造コストが大
幅に低減される。
【0026】上記実施形態によれば、基材40の側面が
木目の模様を有するため、化粧材4全体がより一層本物
の木に似たものとなる。
【0027】上記実施形態によれば、カバー材42の端
部が面取りれているため、化粧材4をぶつけた際にカバ
ー材42が剥がれてしまうのが防止されるとともに、意
匠性も高くなる。
【0028】上記実施形態によれば、アルミまたは合成
樹脂製サッシと木を複合化するのに極めて有効である。
【0029】なお、上記実施形態においては、被化粧材
はアルミまたは合成樹脂製の形材3であるとしたが、こ
れに限らず、図6に示すように、アルミまたは合成樹脂
製の板材7でもよいし、アルミ以外の金属、樹脂または
セラミックスでできていてもよい。
【0030】また、アルミ製形材3等の被化粧材と化粧
材4との取付けは、図3の構造に限らず、図7(A)に
示すように形材3の上面に突設された嵌合凸部51と化
粧材4の下面に設けられた嵌合凹部52とがキー結合さ
れるようになっていてもよいし、同図(B)に示すよう
にねじ部材53により相互に止着されるようになってい
てもよいし、同図(C)に示すように化粧材4の側面に
形成された溝54に、形材3の側部に形成された立上り
片32の内向きの爪部33が嵌入されるようになってい
てもよいし、相互に接着されるようになっていてもよい
し、図3及び図7(A),(B),(C)の取付構造と
接着とを併用するようにしてもよい。なお、図7
(A),(C)の構造では、形材3に対して化粧材4を
形材3の端部からスライド嵌合させる。また、上記構造
により、化粧材4の取り替えを容易にしている。
【0031】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、基材
の側面及び下面をカバー材で被わずに塗装処理するよう
にしたため、従来よりも化粧材の製造が容易となり、複
合材の製造コストを低減できるとともに、塗装処理によ
りカバー材の吸湿及び基材とカバー材との接着層の吸湿
を防止できる。
【0032】請求項2及び3に記載した発明によれば、
カバー材に化学修飾処理(具体的には、エーテル化、エ
ステル化、アセチル化、ポリアセタール化等)、WP
C、無機質複合化処理または薬剤注入処理などの化学処
理を施すようにしたため、耐水性及び耐候性が向上し、
長期間の使用によりカバー材がくさったり、カバー材の
寸法が狂ったり、カバー材にかびが生えたりするのを防
止できる。
【0033】請求項4に記載した発明によれば、基材を
押出若しくは射出の成形品またはその成形品からの切り
出し加工品により製造するようにしたため、長尺で比較
的大きなサイズの基材を容易に得ることができる。ま
た、化粧材の側面をカバー材で覆わずに塗装処理とした
ことで、長尺で幅の広い成形品にあらかじめ薄板または
突き板(カバー材)を接着し一体化した積層品から所定
幅の部材を切り出すことができるため、製造工数を飛躍
的に減らすことが可能となった。これにより、基材及び
化粧板の製造コストが大幅に低減される。
【0034】請求項5に記載した発明によれば、基材が
木目の模様を有するため、化粧材がより一層本物の木に
似たものとなる。
【0035】請求項6に記載した発明によれば、カバー
材が基材に接着された端部が傾斜面もしくは曲面をなす
ように成形されているため、化粧材をぶつけた際にカバ
ー材の剥がれが起こり難いとともに、意匠性も高くなる
という効果が得られる。
【0036】請求項7に記載した発明によれば、基材を
発泡樹脂製にしたことにより、密度が小さくなって軽量
化できるとともに断熱効果が高くなる。また、発泡樹脂
の幅の広い材料から所定寸法幅に切り出した加工品の切
断面を側面にし塗装すると木質感のある意匠性が備わ
る。さらに側面の意匠性を高めるためには合成樹脂に木
粉を混入させたもの、木目模様を着色または印刷したも
の、エンボス加工で木目調の凹凸を付けたものを使用す
ることもできる。
【0037】請求項8に記載した発明によれば、被化粧
材に化粧材が止着、嵌着またはそれらと接着との組合わ
せにより一体化されて取り付けられているため、化粧材
の取付けを容易かつ確実に行うことができる。また、化
粧材の取り替えを容易にしている。
【0038】請求項9に記載した発明によれば、アルミ
または合成樹脂製サッシと木の意匠感という利点を合わ
せ複合化するのに極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複合材の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】その複合材に用いられる化粧材の一例を示す断
面図である。
【図3】その複合材の基材と化粧材との取付構造の一例
を示す要部断面図である。
【図4】その複合材の製造手順の一例を示す工程図であ
る。
【図5】その複合材の適用例を示す斜視図である。
【図6】複合材の他の例を示す斜視図である。
【図7】(A)乃至(C)は複合材の基材と化粧材との
取付構造の他の例を示す要部断面図である。
【図8】(A)乃至(F)は従来の複合材の各側面図で
あり、(G)は、(E)の要部断面図である。
【符号の説明】
2 複合材 3 3A 形材(被化粧材) 31 上面 32 立上り片 33 爪部 4 化粧材 40 基材 41 上面 42 カバー材 43 上面 44 側面 45 側面 46 塗膜 47 切断面(または加工面) 48 抜止部 49,51 嵌合凸部 50,52 嵌合凹部 53 ねじ部材 54 溝 6 サッシ 7 板材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製またはセラミック製の基材の
    上面のみに該上面に接触して木製のカバー材が積層さ
    れ、前記基材及び前記カバー材が相互に接着されて一体
    化され、前記カバー材の上面並びに同カバー材及び前記
    基材の側方に臨む露出面に塗装が施されてなる化粧材
    が、金属製、樹脂製もしくはセラミックス製の板材また
    は形材よりなる被化粧材の表面に取り付けられて一体化
    されてなることを特徴とする複合材。
  2. 【請求項2】 前記カバー材は、化学処理を施してなる
    ものであることを特徴とする請求項1記載の複合材。
  3. 【請求項3】 前記化学処理は、化学修飾処理、WP
    C、無機質複合化処理または薬剤注入処理であることを
    特徴とする請求項2記載の複合材。
  4. 【請求項4】 前記基材は、押出若しくは射出の成形品
    またはその成形品からの切り出した加工品であることを
    特徴とする請求項1、2または3記載の複合材。
  5. 【請求項5】 前記基材は木目の模様を有することを特
    徴とする請求項1、2、3または4記載の複合材。
  6. 【請求項6】 前記カバー材が基材に接着された端部
    は、傾斜面もしくは曲面をなすように加工されているこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の複
    合材。
  7. 【請求項7】 前記合成樹脂は発泡樹脂であることを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の複合
    材。
  8. 【請求項8】 前記化粧材は、ねじ部材もしくは釘部材
    による止着、前記化粧材及び前記被化粧材の一方に設け
    られた嵌合凸部と他方に設けられた嵌合凹部との嵌合、
    または前記止着もしくは前記嵌合と接着により、前記被
    化粧材に取り付けられていることを特徴とする請求項
    1、2、3、4、5、6または7記載の複合材。
  9. 【請求項9】 前記被化粧材はアルミニウム合金または
    合成樹脂製のサッシであることを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6、7または8記載の複合材。
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