JPH1021512A - Fe系非磁性合金膜を下地膜に用いたスピンバルブセンサ - Google Patents

Fe系非磁性合金膜を下地膜に用いたスピンバルブセンサ

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JPH1021512A
JPH1021512A JP17206596A JP17206596A JPH1021512A JP H1021512 A JPH1021512 A JP H1021512A JP 17206596 A JP17206596 A JP 17206596A JP 17206596 A JP17206596 A JP 17206596A JP H1021512 A JPH1021512 A JP H1021512A
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JP
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film
layer
crmnm
spin valve
magnetic
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JP17206596A
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Susumu Soeya
進 添谷
Reiko Arai
礼子 荒井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】体心立方格子の結晶構造を有する反強磁性Cr
MnMx 膜を用いた二重スピンバルブセンサを提供す
る。 【解決手段】二重スピンバルブセンサ層を、体心立方格
子を有するFe系非磁性合金膜10上に、反強磁性Cr
MnMx 膜11,強磁性膜12,非磁性膜13,強磁性
膜14,非磁性膜15,強磁性膜16,反強磁性CrM
nMx 膜17を順次積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一方向異方性を利用
したスピンバルブセンサに係り、該スピンバルブセンサ
を使用し、情報を読み書きする磁気記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気抵抗センサの抵抗変化が、非磁性層
を介する磁性層間での伝導電子のスピン依存性伝送、及
び、それに付随する層界面でのスピン依存性散乱に帰さ
れる磁気抵抗効果が知られている。この磁気抵抗効果
は、「巨大磁気抵抗効果」や「スピンバルブ効果」など
の名称で呼ばれている。
【0003】欧州特許EP−490608A2号は、スピンバルブ
効果を利用した磁気抵抗センサ(以後、スピンバルブセ
ンサと呼ぶ。)を記載している。以下、スピンバルブセ
ンサの原理を説明する。
【0004】スピンバルブセンサは、非磁性膜によって
分離された第一の強磁性膜と第二の強磁性膜を含む適切
な物質上に形成された積層構造を含んでいる。代表的な
スピンバルブセンサ層の積層構造は、反強磁性膜/第一
の強磁性膜/非磁性膜/第二の強磁性膜である。ここ
で、最上層が反強磁性膜,最下層が第二の強磁性膜であ
り、以後の積層構造もこのように表現することにする。
強磁性膜の一つ、たとえば、第一の強磁性膜の磁化方向
は外部印加磁場ゼロで、第二の強磁性膜の磁化方向と垂
直に固定されている。この第一の強磁性膜の磁化方向の
固定は、反強磁性膜を隣接させ、反強磁性膜と第一の強
磁性膜の界面で発生する交換結合により、第一の強磁性
膜に一方向異方性を付与することによりなされる。その
ため、第一の強磁性膜は「固定層」と命名されており、
本明細書でも適宜「固定層」なる表現を用いることにす
る。固定層の代表的な磁化の固定方向は、浮上面と垂直
方向である。一方、第二の強磁性膜の磁化方向は外部磁
場に応じて自由に回転できる。そのため、第二の強磁性
膜は「自由層」と命名されており、適宜「自由層」なる
表現を用いることにする。磁性媒体からの外部印加磁場
に応じて自由層の磁化方向が自由に回転し、必然的に固
定層の磁化方向と自由層の磁化方向との間の角度が変化
する。スピンバルブセンサは、これら固定層と自由層の
磁化方向の角度変化に応じて電気抵抗が変化することを
利用し、磁性媒体からの磁気的信号を電気的信号に変換
する磁気抵抗センサである。
【0005】また、スピンバルブセンサの抵抗変化率向
上を目的として、固定層を二つ設けた二重スピンバルブ
センサなる磁気抵抗センサが特開平6−223336 号公報に
開示されている。上述したようにシングルタイプのスピ
ンバルブセンサ層が、反強磁性膜/固定層/非磁性膜/
自由層、または、自由層/非磁性膜/固定層/反強磁性
膜で構成されるのに対し、二重スピンバルブセンサ層
は、反強磁性膜/固定層/非磁性膜/自由層/非磁性膜
/固定層/反強磁性膜で構成される。
【0006】次に、一方向異方性を付与するための反強
磁性膜を説明する。
【0007】たとえば、特開昭54−10997 号公報には、
強磁性NiFe合金膜と反強磁性FeMn合金膜の交換
結合は、一方向異方性を生じ、NiFe合金膜の磁化曲
線を原点からシフトさせることが開示されている。ま
た、磁化曲線の原点からのシフト量を「結合磁界」と定
義しており、適宜、結合磁界なる表現を用いることにす
る。
【0008】さらに、米国特許4103315 号公報には、反
強磁性膜として、FeMn合金膜の他に、γ相Mn合
金,NiO,Fe23,NiMnなどが列挙されてい
る。
【0009】さらに、特開平6−76247号公報には、反強
磁性膜として、面心正方格子の結晶構造を有するMn合
金が開示されている。具体的には、NiMn,MnI
r,MnPd,MnPt,MnRh、及びこれらに特定
の元素を添加した合金が列挙されている。
【0010】さらに、特願平7−116894 号明細書には、
反強磁性膜として、体心立方格子の結晶構造を有するC
rMnMx 合金が列挙されている。添加元素Mは、C
o,Ni,Cu,Ag,Au、及び白金族が列挙されて
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】スピンバルブセンサ用
の反強磁性膜には、(1)高耐食性、(2)高結合磁
界、(3)高ブロッキング温度、(4)高比抵抗、
(5)薄膜化、(6)結合磁界を得るための熱処理温度
ができるだけ低いことが要求される。ここで、ブロッキ
ング温度は、結合磁界の消失する温度で定義される。
【0012】従来技術によると、FeMn膜は耐食性が
著しく低く実用上困難な点が多い。そして、FeMn膜
にCrを添加したFeMnCr膜を用いた場合は、Cr
によって反強磁性膜のネール温度が低下し、耐熱温度を
低下させる問題がある。
【0013】NiO膜等の酸化物反強磁性膜は、安定し
た結合磁界を得るためには、50nm以上の膜厚が必要で
あり、狭ギャップ化が難しく、実用上困難である。
【0014】NiMn膜などのorder の反強磁性膜は、
大きな一方向異方性を得るためには、250℃以上の熱
処理が必要であり、熱処理により、スピンバルブ膜の各
層の間で相互拡散が生じ、抵抗変化率を低下させる問題
点がある。
【0015】CrMnMx 膜は、実用化のためには、結
合磁界の向上と薄膜化が課題である。
【0016】これに対し、著者らは、固定層にCo膜を
採用したCrMnMx /Co結合膜が、230℃の低温
熱処理により、実用に十分な結合磁界を示し、かつその
CrMnMx 膜は20nm程度まで薄膜化が可能なこと
を発見し、さきにCrMnMx/Co結合膜を用いた磁気抵抗
センサ及び磁気記録装置に関し、特許出願した。CrM
nMx /Co結合膜は、上記(1)−(6)の反強磁性
膜に対する要求をすべてクリアでき、CrMnMx /C
o/非磁性層/自由層としたスピンバルブセンサ層構造
とすることにより、特性,生産性,信頼性に優れたスピ
ンバルブセンサを提供することができる。
【0017】さらに、抵抗変化率の向上できるCrMn
x −Co結合膜をスピンバルブセンサ層の上層と下層
とに二つ設けたCrMnMx /Co/非磁性層/自由層
/非磁性層/Co/CrMnMx より構成される二重ス
ピンバルブセンサを発明した。CrMnMx膜の大きな
結合磁界を得るためには、CrMnMx膜を体心立方格
子の結晶構造とする必要があり、そのためにはCrMn
x 膜の下地膜を面心立方格子の結晶構造を有する金属
膜とする必要があることを述べた。CrMnMx膜をC
o膜の上側に設けた上層のCrMnMx /Co結合膜の
場合は、Co膜が面心立方格子の結晶構造を有している
ため、Co膜上に体心立方格子のCrMnMx膜がエピタキシ
ャル成長し、Co膜に大きな一方向異方性を付与するこ
とができた。一方、CrMnMx膜をCo膜の下側に設
けた下層のCo/CrMnMx結合膜の場合は、CrM
nMx膜を体心立方格子とするため、CrMnMx膜の下
側にCu膜などの面心立方格子を有する金属膜を設け、
体心立方格子となったCrMnMx膜上に面心立方格子のCo
膜をエピタキシャル成長させることにより、Co膜に一
方向異方性を付与させた。
【0018】しかし、上層のCrMnMx /Co結合膜
では実用に十分な結合磁界を示すが、下層のCo/Cr
MnMx 結合膜の結合磁界は、上層の約1/2であり、
CrMnMx −Co結合膜を用いた二重スピンバルブセ
ンサの実用上の問題点となっていた。
【0019】本発明の目的は、CrMnMx −Co結合
膜を用いた二重スピンバルブセンサにおいて、下層のC
o/CrMnMx 結合膜の結合磁界を実用に十分なレベ
ルまで向上させ、下層のCo/CrMnMx 結合膜も上
記(1)−(6)の反強磁性膜に対する要求をすべてク
リアさせ、特性,生産性,信頼性に優れた、CrMnMx膜を
用いた二重スピンバルブセンサを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的は、CrMnM
x /Co/非磁性層/自由層/非磁性層/Co/CrM
nMxとした二重スピンバルブセンサ層の最下層のCr
MnMxの下地膜に、体心立方格子の結晶構造を有する
Fe系非磁性合金膜を採用することにより達成できる。
【0021】Fe系非磁性合金膜の材料は、Fe膜の他
に、Fe膜に添加元素Aとして、Ti,V,Cr,M
n,Co,Ni,Cu,Zn,Zr,Nb,Mo,R
u,Rh,Pd,Ag,Hf,Ta,W,Ir,Pt,
Auの中から一種以上の元素を組み合わせて添加元素A
とし、飽和磁束密度が零に至るまで添加元素Aを加えた
FeA膜である。
【0022】望ましくは、耐食性に優れるFeCr膜が
よい。
【0023】さらに望ましくは、耐食性に優れ、格子定
数を適度な大きさまで大きくしたFeCrRu,FeC
rRh,FeCrPd,FeCrAg,FeCrIr,
FeCrPt,FeCrAuなどがよい。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の開発過程で、先願のCr
MnMx /Co/非磁性層/自由層/非磁性層/Co/
CrMnMx /面心立方格子の金属膜、より構成される
二重スピンバルブセンサ層では、下層のCrMnMx
上の表面凹凸が大きく、そのためCrMnMx膜上のC
o膜との結合密度が低下し、下層のCo/CrMnMx
結合膜の結合磁界の低下につながっていることがわかっ
た。下層のCrMnMx 膜上の表面凹凸の原因は、下層
のCrMnMx 膜が、面心立方格子の結晶構造を有する
金属膜上に、体心立方格子としてエピタキシャル成長し
たためであることに起因するものであった。
【0025】本発明によると、この下層のCrMnMx
膜上の表面凹凸は、CrMnMx膜を体心立方格子の結
晶構造を有するFe系非磁性合金膜上に、エピタキシャ
ル成長させることによりフラットに改善できることを示
している。すなわち、体心立方格子の金属膜上に、体心
立方格子のCrMnMx 膜をエピタキシャル成長させる
ことにより、CrMnMx 膜の表面凹凸が改善できるこ
とを示している。その結果、CrMnMx 膜の上側のC
o膜との結合密度を向上させることができ、下層のCo
/CrMnMx 結合膜の結合磁界を実用に十分なレベル
まで向上できることを示している。
【0026】そこで、次に本発明の実施例1の二重スピ
ンバルブセンサ層1について説明する。図1は、実施例
1のスピンバルブセンサ層1のセンサ浮上面から見た断
面図である。スピンバルブセンサ層1は、体心立方格子
を有するFe系非磁性合金膜10上に、反強磁性CrM
nMx 膜11(M:Co,Ni,Cu,貴金属元素)、
強磁性膜12(Co固定層12),非磁性膜13,強磁
性膜14(自由層14),非磁性膜15,強磁性膜16
(Co固定層16),反強磁性CrMnMx膜17を順次
積層した層で構成される。
【0027】反強磁性CrMnMx膜11、及び反強磁
性CrMnMx膜17は、それぞれ、Co固定層12、
及びCo固定層16に一方向異方性を付与するための膜
である。反強磁性CrMnMx膜11、及び反強磁性C
rMnMx膜17の膜厚は、20nm程度まで薄膜化が
可能であり、20nmとした。
【0028】Co固定層12、及びCo固定層16内の
磁気モーメントは、それぞれ、反強磁性CrMnMx
11、及び反強磁性CrMnMx膜17との交換結合に
より、一方向に揃えられており、センサ浮上面と垂直方
向に揃えた。Co固定層12、及びCo固定層16への
一方向異方性の付与は、センサ浮上面と垂直方向に直流
磁界を印加しながら、230℃の熱処理を行うことによ
り行った。Co固定層12、及びCo固定層16の厚さ
は、1〜5nmとした。
【0029】非磁性膜13、及び非磁性膜15は、それ
ぞれ、Co固定層12と自由層14、及び、自由層14
とCo固定層16とを磁気的に分離する膜であり、Cu
膜とした。非磁性膜13、及び非磁性膜15の厚さは、
1〜5nmとした。
【0030】自由層14は、磁性媒体からの磁気的信号
に応じて自由に回転することができる膜であり、NiF
e膜とした。自由層14の膜厚は、2〜10nmとし
た。自由層14内の磁気モーメントは、外部印加磁場ゼ
ロのとき、Co固定層12、及びCo固定層16内の磁
気モーメントと垂直となるように形成した。
【0031】実施例1のスピンバルブセンサ層1では、
磁性媒体からの磁気的信号に応じて自由層14の磁気モ
ーメントの方向が自由に回転し、必然的にCo固定層1
2、及びCo固定層16内の磁気モーメントの方向と自
由層14の磁気モーメントとの間の角度が変化する。本
発明のスピンバルブセンサ層1は、これらCo固定層1
2,16と自由層14の磁化方向の角度変化に応じて電
気抵抗が変化することを利用し、磁性媒体からの磁気的
信号を電気的信号に変換する。
【0032】本発明の最も特徴とする点は、たとえば、
CrMnMx /Co/非磁性層/自由層/非磁性層/C
o/CrMnMx より構成される二重スピンバルブセン
サ層の下地膜に、体心立方格子の結晶構造を有するFe
系非磁性合金膜10を設けていることにある。
【0033】下層のCo/CrMnMx 結合膜で結合磁
界を得るためには、CrMnMx 膜を体心立方格子の結
晶構造とさせる必要があり、先願では、Co/CrMn
x結合膜の下地膜に、面心立方格子のCu膜や、Cu
/Ta膜を提供した。これにより、CrMnMx/Cu
膜上、あるいはCrMnMx/Cu/Ta膜上のCo膜
は、体心立方格子を有するCrMnMx 膜上に、面心立
方格子としてエピタキシャル成長することができ、Co
膜に一方向異方性を付与することができた。
【0034】しかし、この下層のCo/CrMnMx
合膜の結合磁界は、上層のCrMnMx/Co結合膜の約1/
2であり、下層のCo/CrMnMx 結合膜の結合磁界
を向上させるのが、CrMnMx /Co/非磁性層/自
由層/非磁性層/Co/CrMnMx より構成される二
重スピンバルブセンサ層の実用上の課題であった。
【0035】さらに、抵抗変化率が思ったほど大きくな
らない実用上の課題も残していた。著者らは、これらの
課題を解決すべく、先願の下層の結合膜である、Co/
CrMnMx /Cu/Ta膜の断面TEM観察を行っ
た。その結果、面心立方格子を有するCu/Ta膜上
に、CrMnMx 膜は体心立方格子としてエピタキシャ
ル成長しているものの、CrMnMx 膜形成後の膜表面
には約30Åにも及ぶ凹凸が存在していることが明らか
となった。このことから、CrMnMx 膜表面の凹凸の
存在が、CrMnMx 膜上に形成したCo膜との間の結
合密度を小さくしているのが明らかとなり、下層のCo
/CrMnMx 結合膜の結合磁界を低下させている原因
となっていることがわかった。
【0036】抵抗変化率が大きくならない原因も、Cr
MnMx 膜表面上の凹凸の存在に起因していることが明
らかとなった。一般に、ラミネートされた強磁性膜/非
磁性膜/強磁性膜で、下層の強磁性膜に凹凸が存在する
と、非磁性膜を介して上層の強磁性膜と強磁性的に結合
する。この層間結合は、「interlayer結合」と命名され
ている。そのため、CrMnMx /Co/非磁性層/自
由層/非磁性層/Co/CrMnMxの二重スピンバル
ブセンサ層で、下層のCrMnMx膜に凹凸が存在する
と、必然的にCrMnMx 膜上のCo膜にも凹凸が存在
することになる。その結果、下層のCo膜は、その上側
に形成されている非磁性層を介して、非磁性層上に形成
されている自由層とinterlayer結合することになり、自
由層の磁気モーメントはCo膜と同一方向に向きやすく
なる。そのため、外部印加磁場ゼロの状態で、固定層と
自由層の磁化方向のなす角度を90°に保てなくなり、
抵抗変化率の低下につながっていることがわかった。
【0037】以上のように、CrMnMx /Co/非磁
性層/自由層/非磁性層/Co/CrMnMxの二重ス
ピンバルブセンサ層を提供するためには、下層のCrMnMx
膜の表面凹凸を改善し、フラットにする必要があること
がわかった。
【0038】本発明によると、CrMnMx/Co/非
磁性層/自由層/非磁性層/Co/CrMnMx より構
成されるスピンバルブセンサ層の下地膜に、体心立方格
子の結晶構造を有するFe系非磁性合金膜10を設ける
ことにより、下層のCrMnMx膜の表面凹凸が改善でき、フ
ラットに形成することができた。これは、Fe系非磁性
合金膜10とCrMnMx 膜がともに、体心立方格子
(bcc)の結晶構造を有しているためであり、bcc
/bccのエピタキシャル成長により、下層のCrMn
x 膜が形成されたことによると考えられる。
【0039】本発明のFe系非磁性合金膜10を下地膜
に採用することにより、Fe系非磁性合金膜10上に形
成される下層の反強磁性CrMnMx 膜11をフラット
に形成できたため、反強磁性CrMnMx 膜11上に形
成されるCo固定層12との間の結合密度を向上でき
た。その結果、CrMnMx /Co/非磁性層/自由層
/非磁性層/Co/CrMnMx /Fe系非磁性合金
膜、より構成される二重スピンバルブセンサ層1で、下
層のCo/CrMnMx 結合膜の結合磁界を実用に十分
な大きさまで向上させることができた。
【0040】さらに、CrMnMx /Co/非磁性層/
自由層/非磁性層/Co/CrMnMx/Fe系非磁性合金
膜、より構成される二重スピンバルブセンサ層1で、下
層の反強磁性CrMnMx 膜11の表面をフラットに形
成できたため、反強磁性CrMnMx膜11上に形成されたC
o固定層12をフラットに形成することができ、Co固
定層12とその上側の非磁性膜13を介して非磁性膜1
3上に形成されている自由層14との間に生じるinterl
ayer結合を低減できた。これにより、外部印加磁場ゼロ
の状態で、固定層12と自由層14の磁化方向のなす角
度を90°に保つことが容易となり、抵抗変化率を向上
させることができた。
【0041】さらに、本発明によると、反強磁性CrM
nMx膜11、反強磁性CrMnMx膜17はCrをベ−
スとした合金なので耐食性に優れており、センサ加工に
よる特性の劣化がない。
【0042】さらに、本発明によると、上層のCrMn
x /Co結合膜、及び下層のCo/CrMnMx 結合
膜ともに、ブロッキング温度約380℃を有しており、
高ブロッキング温度を満足する。
【0043】さらに、本発明によると、反強磁性CrM
nMx膜11,反強磁性CrMnM膜17の比抵抗
は、300〜400μΩcmを示しており、高比抵抗を
満足する。さらに、本発明によると、反強磁性CrMn
x膜11,反強磁性CrMnMx膜17ともに20nm
程度までの薄膜化が可能であり、薄膜化を満足する。
【0044】さらに、二重スピンバルブセンサ層1で、
Co固定層12,16に一方向異方性を付与するための
熱処理温度は、230℃程度の低温熱処理でよく、熱処
理による二重スピンバルブセンサ層1の各層間での原子
の相互拡散を低減でき、熱処理による抵抗変化率の低減
を防止することができる。
【0045】以上、本発明のCrMnMx /Co/非磁
性層/自由層/非磁性層/Co/CrMnMx /Fe系
非磁性合金膜、より構成される二重スピンバルブセンサ
層1では、上層のCrMnMx/Co結合膜、及び下層
のCo/CrMnMx結合膜ともに、反強磁性膜に要求
される(1)高耐食性、(2)高結合磁界、(3)高ブ
ロッキング温度、(4)高比抵抗、(5)薄膜化、
(6)結合磁界を得るための熱処理温度が低いこと、を
すべて満足できる。
【0046】従って、交換結合特性,抵抗変化率,諸特
性,生産性,信頼性に優れた二重スピンバルブセンサ層
1を提供することができる。
【0047】本発明の、体心立方格子の結晶構造を有す
るFe系非磁性合金膜10の材料は、Fe膜の他に、F
e膜に添加元素Aとして、Ti,V,Cr,Mn,C
o,Ni,Cu,Zn,Zr,Nb,Mo,Ru,R
h,Pd,Ag,Hf,Ta,W,Ir,Pt,Auの
中から一種以上の元素を組み合わせて添加元素Aとし、
飽和磁束密度がゼロに至るまで添加元素Aを加えたFe
A膜である。
【0048】望ましくは、耐食性に優れるFeCr膜が
よい。
【0049】さらに、望ましくは、耐食性に優れ、格子
定数をCrMnMx 膜なみに大きく調整したFeCrR
u,FeCrRh,FeCrPd,FeCrAg,FeCr
Ir,FeCrPt,FeCrAuなどがよい。
【0050】本発明の二重スピンバルブセンサ層1を磁
気抵抗センサとして用いる場合、磁区制御層,信号検出
電極が必要である。さらに、「縦バイアス磁界」、及び
「横バイアス磁界」を適当な大きさに調節する必要があ
る。ここで、縦バイアス磁界とは、センサ長手方向に印
加される磁界であり、大きいほど望ましく、横バイアス
磁界は、センサ浮上面と垂直方向に印加される磁界であ
り、小さいほうが望ましい。
【0051】そこで、本発明の実施例2を示す二重スピ
ンバルブセンサ2について説明する。図2は、実施例2
の二重スピンバルブセンサ2の浮上面から見た断面図で
ある。二重スピンバルブセンサ2は、本発明の二重スピ
ンバルブセンサ層1をセンサ中央活性領域にのみ形成
し、中央活性領域両端部に、二重スピンバルブセンサ層
1と電気的連続性を保ちながら磁区制御層20と信号検
出電極30とを順次隣接接合して形成した。
【0052】二重スピンバルブセンサ層1の構成,動作
原理,効果等の説明は、実施例1のところで説明したの
で省略する。
【0053】磁区制御層20は、自由層14に縦バイア
ス磁界を印加する層であり、自由層14内の磁壁発生を
防止し、いわゆる「バルクハウゼンノイズ」を抑止する
膜である。磁区制御層20には、反強磁性膜−強磁性膜
の結合膜や硬磁性膜を用いた。
【0054】信号検出電極30は、電気抵抗の小さいC
u,Au,Nb,Taなどを用いた。
【0055】反強磁性CrMnMx膜17/Co固定層
16/非磁性膜15/自由層14/非磁性膜13/Co
固定層12/反強磁性CrMnMx 膜11/Fe系非磁
性合金膜10、より構成される二重スピンバルブセンサ
層1で、自由層14は、Co固定層16、及び12から
横バイアス磁界と、通電時の右ねじの法則による横バイ
アス磁界と、Co固定層16、及び12と自由層14と
の間のインターレーヤー結合による横バイアス磁界と、
磁区制御層20からの縦バイアス磁界と、を受けてい
る。本発明では、センサ高さ,トラック幅,通電時の電
流密度に応じてこれら横バイアス磁界、及び縦バイアス
磁界を次のように調節している。すなわち、外部印加磁
場ゼロの状態で自由層14の磁化方向がほぼセンサ長手
方向に、Co固定層16、及び12の磁化方向がセンサ
浮上面とほぼ垂直方向となるように、各層,各膜の膜
厚,飽和磁束密度の大きさを調節している。そのため、
センサ再生時の波形上下対称性がよく、再生特性に優れ
ている。
【0056】さらに、Fe系非磁性合金膜10を非磁性
としているため、Fe系非磁性合金膜10を設けたこと
による自由層14への横バイアス磁界の増加はない。仮
に、Fe系非磁性合金膜10が飽和磁束密度を持ってい
ると、自由層14に横バイアス磁界が印加され、自由層
14の磁化方向はセンサ長手方向からずれてしまい、波
形非対称などの再生特性の劣化につながることになる。
本発明では、Fe系非磁性合金膜10の飽和磁束密度を
ゼロとしているため、外部印加磁場ゼロの状態で、自由
層14と、Co固定層16、及び12の磁化方向のなす
角度を90°に保ちやすい特徴も有している。
【0057】したがって、交換結合特性,抵抗変化率,
諸特性,バルクハウゼンノイズレス,再生特性,生産
性,信頼性に優れた二重スピンバルブセンサ2を提供す
ることができる。
【0058】本発明の実施例2から、必然的にシングル
タイプのスピンバルブセンサを生み出すことができた。
先願のCrMnMx /Co/非磁性層/自由層より構成
されるスピンバルブセンサの積層順序を逆にした構造で
ある。図3に、実施例3のスピンバルブセンサ3のセン
サ浮上面から見た断面図を示す。
【0059】スピンバルブセンサ層は、体心立方格子を
有するFe系非磁性合金膜10上に、反強磁性CrMn
x 膜11(M:Co,Ni,Cu,貴金属元素),強
磁性膜12(Co固定層12),非磁性膜13,強磁性
膜14(自由層14)を順次積層した層で構成される。
スピンバルブセンサ3は、スピンバルブセンサ層をセン
サ中央活性領域にのみ形成し、中央活性領域両端部に、
スピンバルブセンサ層と電気的連続性を保ちながら磁区
制御層20と信号検出電極30とを順次隣接接合して形
成した。
【0060】反強磁性CrMnMx 膜11は、Co固定
層12に一方向異方性を付与するための膜である。反強
磁性CrMnMx 膜11膜の膜厚は、20nm程度まで
の薄膜化が可能であり、20nmとした。
【0061】Co固定層12内の磁気モーメントは、反
強磁性CrMnMx 膜11との交換結合により、一方向
に揃えられており、センサ浮上面と垂直方向に揃えた。
Co固定層12への一方向異方性の付与は、センサ浮上
面と垂直方向に直流磁界を印加しながら、230℃の熱
処理を行うことにより行った。Co固定層12の厚さ
は、1〜5nmとした。
【0062】非磁性膜13は、Co固定層12と自由層
14とを磁気的に分離する膜であり、Cuとした。非磁
性膜13の厚さは、1〜5nmとした。
【0063】自由層14は、磁性媒体からの磁気的信号
に応じて自由に回転することのできる膜であり、NiF
e膜とした。自由層14の膜厚は、2〜10nmとし
た。自由層14内の磁気モーメントは、外部印加磁場ゼ
ロの時、Co固定層12内の磁気モーメントと垂直とな
るように形成した。
【0064】磁区制御層20は、自由層14に縦バイア
ス磁界を印加する層であり、自由層14内の磁壁発生を
防止し、いわゆる「バルクハウゼンノイズ」を抑止する
膜である。磁区制御層20には、反強磁性膜−強磁性膜
の結合膜や硬磁性膜を用いた。
【0065】信号検出電極30は、電気抵抗の小さいC
u,Au,Nb,Taなどを用いた。
【0066】実施例3のスピンバルブセンサ3では、磁
性媒体からの磁気的信号に応じて自由層14の磁気モー
メントの方向が自由に回転し、必然的にCo固定層12
内の磁気モーメントの方向と自由層14の磁気モーメン
トとの間の角度が変化する。本発明のスピンバルブセン
サ3は、これら固定層12と自由層14の磁化方向の角
度変化に応じて電気抵抗が変化することを利用し、磁性
媒体からの磁気的信号を電気的信号に変換する。
【0067】本発明によると、自由層/非磁性層/Co
/CrMnMx より構成されるスピンバルブセンサ層の
下地膜に、体心立方格子の結晶構造を有するFe系非磁
性合金膜10を設けることにより、CrMnMx膜の表
面凹凸が改善でき、CrMnMx 膜面をフラットに形成する
ことができた。これは、Fe系非磁性合金膜10とCr
MnMx 膜がともに、体心立方格子(bcc)の結晶構
造を有しているためであり、bcc/bccのエピタキ
シャル成長により、CrMnMx 膜が形成されたことに
よると考えられる。
【0068】本発明のFe系非磁性合金膜10を下地膜
に採用することにより、Fe系非磁性合金膜10上に形
成される反強磁性CrMnMx 膜11をフラットに形成
できたため、反強磁性CrMnMx 膜11上に形成され
るCo固定層12との結合密度を向上できた。その結
果、自由層/非磁性層/Co/CrMnMx /Fe系非
磁性合金膜、より構成されるスピンバルブセンサ層で、
Co/CrMnMx 結合膜の結合磁界を実用に十分な大
きさまで向上することができた。
【0069】さらに、自由層/非磁性層/Co/CrM
nMx /Fe系非磁性合金膜、より構成されるスピンバ
ルブセンサ層で、反強磁性CrMnMx 膜11の表面を
フラットに形成できたため、反強磁性CrMnMx 膜1
1上に形成されるCo固定層12をフラットに形成する
ことができ、Co固定層12とその上側の非磁性膜13
を介して非磁性膜13上に形成されている自由層14と
の間に生じるinterlayer結合を低減できた。これによ
り、外部印加磁場ゼロの状態で、固定層12と自由層1
4の磁化方向のなす角度を90°に保つことが容易とな
り、抵抗変化率を向上させることができた。
【0070】さらに、Fe系非磁性合金膜10を非磁性
としているため、Fe系非磁性合金膜10を設けたこと
による自由層14への横バイアス磁界の増加はない。仮
に、Fe系非磁性合金膜10が飽和磁束密度を持ってい
ると、自由層14に横バイアス磁界が印加され、自由層
14の磁化方向はセンサ長手方向からずれてしまい、波
形非対称などの再生特性の劣化につながることになる。
本発明では、Fe系非磁性合金膜10の飽和磁束密度を
ゼロとしているため、外部印加磁場ゼロの状態で、自由
層14とCo固定層12の磁化方向のなす角度を90°
に保ちやすい特徴も有している。
【0071】さらに、本発明によると、反強磁性CrM
nMx膜11はCrをベースとした合金なので耐食性に
優れており、センサ加工による特性の劣化がない。
【0072】さらに、本発明によると、Co/CrMn
x 結合膜は、ブロッキング温度約380℃を有してお
り、高ブロッキング温度を満足する。
【0073】さらに、本発明によると、反強磁性CrM
nMx 膜11の比抵抗は、300〜400μΩcmを示し
ており、高比抵抗を満足する。
【0074】さらに、本発明によると、反強磁性CrM
nMx 膜11は、20nm程度までの薄膜化が可能であ
り、薄膜化を満足する。
【0075】さらに、スピンバルブセンサ層で、Co固
定層12に一方向異方性を付与するための熱処理温度
は、230℃程度の低温熱処理でよく、熱処理によるス
ピンバルブセンサ層の各層間での原子の相互拡散を低減
でき、熱処理による抵抗変化率の低減を防止することが
できる。
【0076】以上、本発明の自由層/非磁性層/Co/
CrMnMx /Fe系非磁性合金膜、より構成されるス
ピンバルブセンサ層では、Co/CrMnMx 結合膜に
関し、反強磁性膜に要求される(1)高耐食性、(2)
高結合磁界、(3)高ブロッキング温度、(4)高比抵
抗、(5)薄膜化、(6)結合磁界を得るための熱処理
温度が低いこと、をすべて満足できる。
【0077】したがって、交換結合特性,抵抗変化率,
バルクハウゼンノイズレス,再生特性,諸特性,生産
性,信頼性に優れたスピンバルブセンサ3を提供するこ
とができる。
【0078】さらに、本発明のスピンバルブセンサ2、
及び3は、シールドを備えていないが、シールドを備え
たスピンバルブセンサにも応用できる。
【0079】さらに、本発明のスピンバルブセンサ2、
あるいは3は、それらの上方、あるいは下方にライトヘ
ッドを配置した記録再生分離ヘッドへ応用できる。
【0080】さらに、本発明のスピンバルブセンサ2、
あるいは3はヨ−クタイプの構造へ応用できる。
【0081】さらに、本発明のFe系非磁性合金膜10
を、Fe系非磁性合金/Ta膜などの多層構造としても
よい。
【0082】さらに、強磁性膜12、及び強磁性膜16
は、NiFe/Co多層膜、及びCo/NiFe多層膜
としてもよく、Co膜以外の強磁性膜でもよい。
【0083】
【発明の効果】本発明のCrMnMx /Co/非磁性層
/自由層/非磁性層/Co/CrMnMx/Fe系非磁性合金
膜、より構成される二重スピンバルブセンサ層では、上
層のCrMnMx 17/Co固定層16結合膜、及び下
層のCo固定層12/CrMnMx11結合膜ともに、反強磁
性膜に要求される(1)高耐食性、(2)高結合磁界、
(3)高ブロッキング温度、(4)高比抵抗、(5)薄
膜化、(6)結合磁界を得るための熱処理温度が低いこ
と、をすべて満足でき、特性,生産性,信頼性に優れた
二重スピンバルブセンサ層を提供することができる。
【0084】さらに、本発明の二重スピンバルブセンサ
層をセンサ中央活性領域にのみ形成し、中央活性領域両
端部に、二重スピンバルブセンサ層と電気的連続性を保
ちながら磁区制御層と信号検出電極とを順次隣接接合し
て二重スピンバルブセンサを形成することにより、抵抗
変化率,バルクハウゼンノイズレス,再生特性,生産
性,信頼性に優れた二重スピンバルブセンサを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す二重スピンバルブセン
サ層の断面図。
【図2】本発明の実施例2を示す二重スピンバルブセン
サの断面図。
【図3】本発明の実施例3を示すスピンバルブセンサの
断面図。
【符号の説明】
10…Fe系非磁性合金膜、11…反強磁性CrMnM
x 膜(M:Co,Ni,Cu,貴金属元素)、12…強
磁性膜(Co固定層)、13…非磁性膜、14…強磁性
膜(自由層)、15…非磁性膜、16…強磁性膜(Co
固定層16)、17…反強磁性CrMnMx膜。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一の反強磁性膜,第一の強磁性膜,第一
    の非磁性膜,第二の強磁性膜,第二の非磁性膜,第三の
    強磁性膜,第二の反強磁性膜を順次積層した二重スピン
    バルブセンサ層をセンサ中央活性領域にのみ形成し、前
    記中央活性領域両端部に前記二重スピンバルブセンサ層
    と電気的連続性を保ちながら隣接接合して形成した一対
    の磁区制御層と信号検出電極とを含む磁気抵抗センサに
    おいて、 前記二重スピンバルブセンサ層の下側に、体心立方格子
    の結晶構造を有するFe系非磁性合金膜を設けることを
    特徴とする磁気抵抗センサ。
  2. 【請求項2】第一の反強磁性膜,第一の強磁性膜,第一
    の非磁性膜,第二の強磁性膜を順次積層したスピンバル
    ブセンサ層をセンサ中央活性領域にのみ形成し、前記中
    央活性領域両端部に前記スピンバルブセンサ層と電気的
    連続性を保ちながら隣接接合して形成した一対の磁区制
    御層と信号検出電極とを含む磁気抵抗センサにおいて、 前記スピンバルブセンサ層の下側に、体心立方格子の結
    晶構造を有するFe系非磁性合金膜を設けることを特徴
    とする磁気抵抗センサ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6650512B1 (en) 2000-03-21 2003-11-18 International Business Machines Corporation GMR coefficient enhancement of a spin valve structure
US6819533B2 (en) 2000-04-24 2004-11-16 Fujitsu Limited Magnetoresistive head in which an interlayer coupling field applied to a free magnetic layer is reduced
US20190259520A1 (en) * 2018-02-21 2019-08-22 Allegro Microsystems, Llc Spin Valve With Bias Alignment

Cited By (4)

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US10777345B2 (en) * 2018-02-21 2020-09-15 Allegro Microsystems, Llc Spin valve with bias alignment

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