JPH10214441A - 光磁気ディスク - Google Patents

光磁気ディスク

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Publication number
JPH10214441A
JPH10214441A JP1644497A JP1644497A JPH10214441A JP H10214441 A JPH10214441 A JP H10214441A JP 1644497 A JP1644497 A JP 1644497A JP 1644497 A JP1644497 A JP 1644497A JP H10214441 A JPH10214441 A JP H10214441A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
magneto
coercive force
optical disk
thickness
Prior art date
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Pending
Application number
JP1644497A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotaka Tanaka
浩貴 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP1644497A priority Critical patent/JPH10214441A/ja
Publication of JPH10214441A publication Critical patent/JPH10214441A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】周方向での保磁力ムラがなく、正常なオーバー
ライトができる光磁気ディスクを提供すること。 【解決手段】透明基板2上にメモリ−層4と、記録補助
層5と、下記の磁性材料、キュリ−温度Tcおよび保磁
力Hcである膜厚100Å以上の制御層6および初期化
層7とを順次積層した光磁気ディスク1。 磁性材料:Gda Dyb Fec Cod (ただしa+b+
c+d=1)、0.15<a+b<0.30、0.05
≦d≦0.15、キュリ−温度Tc:120℃≦Tc≦
180℃、保磁力Hc:2KOe≦Hc≦10KOe

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオ−バ−ライト可能
な光磁気ディスクの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】国際公開WO90/02400号によれ
ば、メモリ−層と、記録補助層と、制御層および初期化
層とを順次積層したオ−バ−ライト可能な光磁気ディス
クが提案されている。この光磁気ディスクによれば、初
期化層の膜厚が大きくなると、初期化層の飽和磁化(M
s)と膜厚(t)との積Ms×tが大きくなるために、
制御層の膜厚を大きくしないと制御層のキュリ−温度に
達しても、初期化層と記録補助層とが交換結合した状態
になっている。
【0003】すなわち、初期化層の膜厚が2000Åで
ある場合、制御層はTbDyFeCoで構成し、膜厚を
150〜200Åにしなくてはならず、他方、初期化層
の膜厚を200〜400Åにした場合には、制御層の膜
厚を100Å以下にする必要がある(初期化層の膜厚を
200〜400Åにして、成膜時間の短縮、材料費の低
減をはかろうとすると、制御層の膜厚を50〜100Å
にする必要がある)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように制御層の膜厚を100Å以下に小さくすると、保
磁力Hcが大きくならないで、その値も不安定になり、
とくに多元スパッタリングにより成膜形成した場合には
周方向で保磁力Hcの分布が大きくなるという問題点が
あった。したがって本発明の目的は上記問題点を解決し
て、正常なオーバーライトができるようにした光磁気デ
ィスクを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の光磁気ディスク
は、透明ディスク基板上にメモリ−層と、記録補助層
と、下記の磁性材料、キュリ−温度Tcおよび保磁力H
cである膜厚100Å以上の制御層および初期化層とを
順次積層したことを特徴とする。 磁性材料:Gda Dyb Fec Cod (ただしa+b+
c+d=1)、0.15<a+b<0.30、0.05
≦d≦0.15、キュリ−温度Tc:120℃≦Tc≦
180℃、保磁力Hc:2KOe≦Hc≦10KOe
【0006】
【発明の実施の形態】図1および図2は本発明の光磁気
ディスクの層構造を示す部分断面図である。図1の光磁
気ディスク1によれば、2はポリカーボネート樹脂から
なるディスク状の透明基板、3は保護層、4は垂直磁化
薄膜からなるメモリー層、5は垂直磁化薄膜からなる記
録補助層、6は制御層、7は初期化層である。記録補助
層5と初期化層7とは制御層6のキュリー点温度以下の
温度でもって、その制御層6を介して交換結合してい
る。そして、メモリー層4において、そのビットの向き
でもって情報が記録される。
【0007】保護層3は窒化ケイ素、サイアロン、チタ
ン、酸化シリコン、窒化アルミ、酸化チタン、酸化タン
タルなどによって形成する。
【0008】メモリー層4はキュリー点が低く、室温で
の保磁力が大きい磁性材からなり、たとえばTbDyF
eCo、GdDyFeCoがあげられる。また、記録補
助層5はメモリー層4と比べて相対的にキュリー点が高
く、室温での保磁力が小さい磁性材からなり、たとえば
GdTbFeCo、TbDyFeCoがあげられる。そ
して、メモリー層4と記録補助層5とは磁気的に交換結
合しており、室温でメモリー層4の磁化の向きは変化せ
ず、記録補助層5の磁化のみを所要とおりの向きにする
ことができる。上記初期化層7は、たとえばTbCo、
TbFeCo、GdTbFeCo、GdDyFeCo、
TbDyFeCoからなる。
【0009】さらに図2の光磁気ディスク1aにおいて
は、メモリー層4と記録補助層5との間に中間層8を設
けている。この中間層8は双方の層4、5に比べて相対
的に垂直磁気異方性が小さい層であって、その磁性材と
して、たとえばGdTbFe(Co)、GdDyFe
(Co)があげられる。
【0010】上記構成の光磁気ディスク1、1aに対し
て、初期化層7の上に誘電体層や、たとえばアルミニウ
ムからなる保護層、紫外線硬化型樹脂からなる保護樹脂
層とを順次積層してもよい。この誘電体層は窒化ケイ
素、サイアロン、チタン、酸化シリコン、窒化アルミ、
酸化チタン、酸化タンタルなどによって形成する。保護
層についてはAl、Ti、Au、Ag、Cu、Pt、C
r、Niの少なくとも1種の金属もしくは合金によって
形成する。
【0011】そして、本発明の光磁気ディスク1、1a
において、制御層6をGdDyFeCoにより構成し、
そして、下記のとおり設定したことが特徴である。膜厚
については、100Å以上として、100Å未満の場合
には、オーバーライトの特性において周方向のムラが発
生しやすくなる。
【0012】また、制御層6はGda Dyb Fec Co
d (ただしa+b+c+d=1)で構成し、0.15<
a+b<0.30、好適には0.20<a+b<0.2
5、さらに0.05≦d≦0.15、好適には0.10
≦d≦0.12になるように組成比を決定する。そし
て、キュリ−温度Tcを120℃≦Tc≦180℃に、
保磁力Hcを2KOe≦Hc≦10KOeにする。
【0013】a+bが0.15以下の場合には、制御層
6のキュリー温度が上げられなくなって低くなり、a+
bが0.30以上の場合には、そのキュリー温度が高く
なりすぎる。さらにキュリ−温度Tcが120℃未満の
場合には、記録補助層5と初期化層7の磁気的切断がロ
ウパワーとなり、180℃を越えると、かかる磁気的な
切断がハイパワーとなる。さらにまた、保磁力Hcが2
KOe未満の場合には、室温でも記録補助層5と初期化
層7との交換結合が不可となり、10KOeを越える
と、交換結合が周方向でムラになるやすくなる。
【0014】上記構成の光磁気光磁気ディスク1、1a
については、たとえば波長780nmのレーザービーム
を透明基板1を通して照射し、オーバーライトをおこな
う。
【0015】これら各層の作成方法については、保護樹
脂層を塗布法でもって成膜する以外は、いずれもスパッ
タリング法などの薄膜形成手段でもって成膜することが
できる。
【0016】かくして上記構成の光磁気光磁気ディスク
1、1aによれば、制御層6をGdDyFeCoにより
構成し、そして、上述のとおり設定したことで、その保
磁力Hcを大きくして、かつ各ロット間で安定化させ、
多元スパッタリングにより成膜形成した場合でも周方向
で保磁力Hcの分布が大きくならない程度に薄くするこ
とができた。
【0017】
【実施例】つぎに本発明の実施例を詳述する。光磁気デ
ィスク1は、ポリカーボネート樹脂からなる透明基板2
の上にアルミナ、イットリアを含む窒化ケイ素からなる
保護層3と、Tb0.21Fe0.79からなるメモリー層4
(膜厚400Å)と、Gd0.05Dy0.25Fe0.62Co
0.08からなる記録補助層5(膜厚450Å)、制御層
6、Tb0.27Co0.73からなる初期化層7を多元スパッ
タリングにより順次積層した。
【0018】そして、上記制御層6について、TbDy
Feから磁性層と、GdDyFeCoから磁性層の2種
類に対して、それぞれ膜厚を変えるとともに、初期化層
7の膜厚も変えることで、オーバーライトの可否を測定
した。○印は正常にオーバーライトができた場合であ
り、×はオーバーライトができなかった場合であり、さ
らに△印はオーバーライトが可能な部位と、不可能な部
位が存在する場合である。
【0019】なお、オーバーライトの測定条件は、バイ
アス磁界100(Oe)、ライトとイレース用レーザー
パワーを4mWと8mW、周波数2MHz、デューティ
50%、波長830nm、線速8m/秒、再生レーザー
パワー1.5mWである。
【0020】
【表1】
【0021】同表から明らかなとおり、本発明の光磁気
ディスク1(試料No.1〜3、5〜7)については、
制御層6の膜厚が100Å以上であるとオーバーライト
が正常にできた。これに対して、膜厚が50Åである試
料No.4、8では、オーバーライトができなかった。
さらにTbDyFeから制御層6を使用した場合には、
試料No.9、10のように初期化層7の膜厚を200
0Åにまで厚くするとオーバーライトができたが、その
他の試料では十分に満足し得るオーバーライトができな
かった。
【0022】つぎに試料No.7について、Gda Dy
b Fec Cod のa+b、およびdの値を変えること
で、オーバーライトの可否を測定したところ、図3に示
すような結果が得られた。同図において、横軸はa+b
であり、縦軸はdであり、それぞれの値を変えた各試料
を作製し、それぞれのオーバーライトの可否を測定した
ところ、図3に示すような結果が得られた。
【0023】この結果から明らかなとおり、0.15<
a+b<0.30、0.05≦d≦0.15の範囲内で
あれば、周方向で保磁力Hcの分布が大きくならず、オ
ーバーライトが正常にできたことがわかる。
【0024】なお、本発明の各試料はいずれもキュリ−
温度Tcが120〜180℃の範囲内にあり、しかも、
保磁力Hcが2KOe〜10KOeの範囲内にあること
を確認した。
【0025】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の光磁気ディスク
によれば、100Å以上の膜厚の制御層を磁性材料Gd
DyFeCoで、かつ所定の組成比にして、さらにキュ
リ−温度および保磁力も所定の範囲に設定することで、
周方向での保磁力ムラがなくなり、その結果、正常なオ
ーバーライトができる高性能かつ高信頼性の光磁気ディ
スクが提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光磁気ディスクの層構造を示す部分断
面図である。
【図2】本発明の他の光磁気ディスクの層構造を示す部
分断面図である。
【図3】GdDyFeCo制御層の組成比率を変えて、
オーバーライト可否を測定したプロット図である。
【符号の説明】
1、1a 光磁気ディスク 2 透明基板 3 保護層 4 メモリー層 5 記録補助層 6 制御層 7 初期化層 8 中間層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明ディスク基板上にメモリ−層と、記
    録補助層と、下記の磁性材料、キュリ−温度Tcおよび
    保磁力Hcである膜厚100Å以上の制御層および初期
    化層とを順次積層したことを特徴とする光磁気ディス
    ク。 磁性材料:Gda Dyb Fec Cod (ただしa+b+
    c+d=1) 0.15<a+b<0.30 0.05≦d≦0.15 キュリ−温度Tc:120℃≦Tc≦180℃ 保磁力Hc:2KOe≦Hc≦10KOe
JP1644497A 1997-01-30 1997-01-30 光磁気ディスク Pending JPH10214441A (ja)

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