JPH10214329A - 密着型イメージセンサ - Google Patents

密着型イメージセンサ

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JPH10214329A
JPH10214329A JP9017019A JP1701997A JPH10214329A JP H10214329 A JPH10214329 A JP H10214329A JP 9017019 A JP9017019 A JP 9017019A JP 1701997 A JP1701997 A JP 1701997A JP H10214329 A JPH10214329 A JP H10214329A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成によって、部品点数が少なく、組
立てが簡易であって、しかも外部光によるノイズ入力や
電磁波によるノイズ入力を極力抑制して所定の画像読み
取り品質を確保することができる密着型イメージセンサ
を提供する。 【解決手段】 樹脂製ケーシング21と、このケーシング
の上面に設定された原稿読み取り面22a と、複数のイメ
ージセンサチップ25が搭載された基板24と、上記原稿読
み取り面上の原稿を照明するための発光素子28と、を備
え、上記上記原稿読み取り面上の原稿からの反射光を上
記複数のイメージセンサチップ25上の受光素子に集束さ
せるようにした密着型イメージセンサであって、上記基
板24は、この基板の裏面を押圧する押圧部44と、上記ケ
ーシングに係合する複数の係合部42とを有する止め具40
によって上記ケーシング21に押圧固定されており、か
つ、上記止め具40は、上記基板の裏面の略全面を覆う電
磁シールド部41を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、ケーシングの外面に
設定された画像読み取り面上を接触搬送される原稿の画
像を1ラインごとに読み取るように構成された密着型イ
メージセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の密着型イメージセンサ1
0の一般的構成例を図8に示す。断面矩形をしたケーシ
ング11の上面には、透明ガラスカバー12からなる原
稿読み取り面12aが設けられている。この原稿読み取
り面12aに接触させられながら、プラテン13によっ
てバックアップされた原稿Dが副走査方向に搬送され
る。ケーシング11の底面には、基板14上に搭載され
た複数個のイメージセンサチップ15が配置されてい
る。このイメージセンサチップ15は、たとえば1個に
つき96個等間隔に並ぶ受光素子15aが一体に造り込
まれた半導体素子であって、所定の配線パターンが施さ
れた基板14上にチップボンディングされるとともに、
上面の端子パッドと基板上の配線パターンとの間がワイ
ヤボンディング16によって結線される。たとえばA4
幅の原稿を200ドット/1mmの読み取り密度を達成
するためには、上記イメージセンサチップが読み取り幅
方向 (図8の画面と直交する方向) に18個長手方向に
密接させて搭載されることになる。また、上記基板とし
ては、いわゆるプリント配線基板と同様、ガラスエポキ
シ製の基材に配線パターンを形成したものが用いられる
場合が多い。
【0003】原稿読み取り面12aに設定された読み取
りラインLと上記のように配置されたイメージセンサチ
ップ15(より具体的にはその上面に並ぶ受光素子)と
の間には、上記読み取りラインLに沿った原稿Dの画像
を正立等倍に上記イメージセンサチップ15上に集束さ
せるためのロッドレンズアレイ17が配置されている。
【0004】上記ロッドレンズアレイ17に対するケー
シング11の側方空間には、上記読み取りラインL上の
原稿Dを照明するための光源として、複数個の光源素子
18が基板19に搭載された恰好で配置される。この光
源素子としては従来、いわゆるチップ型のLEDが採用
される場合が多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の従来の密着
型イメージセンサ10には、次のような種々の解決する
べき課題がある。
【0006】第1に、イメージセンサチップ15を搭載
する基板14と、光源としてのチップ型LED18を搭
載するための基板19とが別部材であるため、部品点数
が多く、組立工数が多い。
【0007】第2に、上記ケーシングを樹脂によって形
成する場合には、基板上のイメージセンサが電磁的なノ
イズの影響を受けやすく、これが読み取り画像品質を低
下させる場合がある。たとえば、この種の密着型イメー
ジセンサは、ファクシミリ装置の画像読み取り部に採用
されるが、最近、このファクシミリ装置には、電話のハ
ンドセットをコードレス式に構成する場合や、記録部を
レーザプリンタで構成する場合がある。このような場
合、なんらの手当ても施さないと、ファクシミリ装置本
体とハンドセット間の通信を行うための電磁波や、レー
ザ発振によって生じる高周波の電磁波の影響によってイ
メージセンサの読み取り信号にノイズが入りやすい。ま
た、ファクシミリ装置側において、このような電磁波の
影響を受けやすい部分を覆うようにシールドを施すこと
は、部材の無駄が多く、また、ファクシミリ装置の小型
化、軽量化を阻害する。
【0008】第3に、基板を上記のようなガラスエポキ
シ基板とする場合、何らの手当ても施さないと、外部光
や記録部のレーザ光が基板を透過してイメージセンサの
ケーシング内に入り、これがノイズとなって、画像読み
取り品質を低下させることがある。このような問題を回
避するためには、基板の裏面に黒色の保護コーティング
を施したり、遮光部材を添着することが考えられるが、
いずれも、基板の形成工数やイメージセンサの部品点数
の増加につながる。
【0009】本願発明は、このような事情のもとで考え
出されたものであって、簡単な構成によって上記した従
来の種々の問題を解消し、部品点数が少なく、組立てが
簡易であって、しかも外部光によるノイズ入力や電磁波
によるノイズ入力を極力抑制して所定の画像読み取り品
質を確保することができる密着型イメージセンサを提供
することをその課題としている。
【0010】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0011】すなわち、本願発明は、樹脂製ケーシング
と、このケーシングの上面に設定された原稿読み取り面
と、複数のイメージセンサチップが搭載された基板と、
上記原稿読み取り面上の原稿を照明するための発光素子
と、を備え、上記上記原稿読み取り面上の原稿からの反
射光を上記複数のイメージセンサチップ上の受光素子に
集束させるようにした密着型イメージセンサであって、
上記基板は、この基板の裏面を押圧する押圧部と、上記
ケーシングに係合する複数の係合部とを有する止め具に
よって上記ケーシングに押圧固定されており、かつ、上
記止め具は、上記基板の裏面の略全面を覆う電磁シール
ド部を有していることを特徴としている。
【0012】ケーシングに対する基板の組立ては、たと
えばケーシングの下面に形成された開口に基板をはめ込
み、止め具の押圧部で基板の裏面を押圧するようにし
て、この止め具の係合部をケーシングの適部に係合させ
るという、きわめて簡単な作業によって行うことができ
る。この止め具には、基板の裏面を押圧する機能のほか
に、基板の裏面の略全面を覆う電磁シールド部による電
磁シールド機能を備えている。したがって、この密着型
イメージセンサをファクシミリ装置の画像読み取り部に
採用し、電話のハンドセットをコードレス式としたり、
記録部としてレーザプリンタを採用する場合であって
も、ノイズの混入や誤動作を極力抑制することができ
る。この場合、基板の止め具が電磁シールド機能を備え
ているので、別部材によって電磁シールドを図る場合の
ように部品点数の増加がない。
【0013】また、上記電磁シールド部は、止め具全体
を導電性金属によって形成するなど、少なくとも電磁シ
ールド部は遮光性をもった金属によって形成されること
になるので、かりに基板それ自体が完璧な遮光性を有し
ていなくとも、外部光やレーザ光がケーシング内に侵入
して画像読み取り信号にノイズが混入するということも
なくなる。この場合においても、基板の止め具が遮光機
能を備えることになるので、たとえば、基板の裏面に遮
光コーティングを施したり、別部品としての遮光部材を
基板の裏面に添着する場合のように、基板の作製工数増
加や部品点数増加を招かない。
【0014】好ましい実施形態において、上記基板は、
セラミック製基板である。このように構成すると、密着
型イメージセンサの基板放熱機能が向上する。また、い
わゆる白色セラミックは、一定以下の厚みとした場合、
光透過を許すが、このような場合であっても、前述した
ように、基板止め具の電磁シールド部によって、外部光
がケーシング内に侵入することを阻止し、外部光ノイズ
による読み取り画像品質の低下を回避することができ
る。
【0015】好ましい実施形態においてはまた、上記発
光素子は、上記複数のイメージセンサチップとともに上
記基板に搭載されている。このように構成すると、原稿
照明用の発光素子と、複数のイメージセンサチップとが
同一基板上に搭載されることになるので、密着型イメー
ジセンサとしての部品点数が低減され、組立てもより簡
便になる。
【0016】好ましい実施形態においてはさらに、上記
止め具は、上記電磁シールド部と、上記複数の係合部と
が導電性の金属板材を用いて一体形成されている。この
ように構成すれば、止め具を金属薄板をプレス成形する
ことによって簡単に形成することができる。
【0017】好ましい実施形態においてはさらに、上記
電磁シールド部には、上記複数の係合部の位置と対応し
て、上記基板の裏面に向けて膨出する押圧部が形成され
ている。このように構成すれば、基板の裏面における適
正な箇所をケーシングに向けて押圧することができ、基
板の取付け状態がより安定する。
【0018】本願発明のその他の特徴および利点は、図
面を参照して以下に行う詳細な説明から、より明らかと
なろう。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の密着型イメージ
センサ20の好ましい実施形態を、図面を参照しつつ具
体的に説明する。
【0020】図1は好ましい実施形態に係る密着型イメ
ージセンサ20の構成部品を分解した状態で示す斜視
図、図2は平面図、図3は図2のIII −III 線に沿う断
面図、図4は図2のIV−IV線に沿う断面図、図5は図2
のV−V線に沿う断面図、図6はヘッド基板の部分拡大
平面図、図7は図6のVII −VII 線に沿う拡大断面図で
ある。
【0021】この密着型イメージセンサ20は、略矩形
の断面形状と、所定の長手寸法を有するケーシング21
を有しており、このケーシング21は、たとえば黒色の
樹脂を用いた成形品として構成することができる。この
ケーシング21は、図3ないし図5によく表れているよ
うに、上下に貫通する内部空間をもち、上部開口を封鎖
するようにして、ガラスカバー22が取付けられてい
る。このガラスカバー22は、原稿読み取り面22aと
して機能し、この原稿読み取り面に接触させられなが
ら、プラテン23によってバックアップされた原稿Dが
副走査方向に搬送される。また、上記ケーシング21の
下部開口を封鎖するようにして、後述するヘッド基板2
4が取付けられている。
【0022】このヘッド基板24は、たとえば、白色系
のセラミック基板を使用して構成することができ、その
上面における幅方向一側寄りには、複数個のイメージセ
ンサチップ25が長手方向に密接するようにして搭載さ
れている。このイメージセンサチップ25は、たとえば
1個につき96個等間隔に並ぶ受光素子が一体に造り込
まれた半導体素子であって、所定の配線パターンが厚膜
形成された上記基板24上にチップボンディングされる
とともに、上面の端子パッドと基板上の配線パターンと
の間がワイヤボンディング26されている。また、幅方
向他側寄りには、照明光源としてのLEDのベアチップ
28が所定間隔で複数個搭載されている。この場合も、
所定の配線パターンが形成された基板上に上記ベアチッ
プがチップボンディングされるとともに、上面端子パッ
ドと配線パターンとの間がワイヤボンディング29によ
って結線されている。すなわち、この実施形態において
は、同一のセラミック製基板24上に、受光素子として
のイメージセンサチップ25と、発光素子としてのLE
Dベアチップ28とが搭載されている。このようにする
と、所定の配線パターンが形成された基板上に、上記イ
メージセンサチップ25とLEDベアチップ28とをと
もにチップボンディングの手法によって搭載するととも
に、イメージセンサチップ25と基板との間のワイヤボ
ンディングおよびLEDベアチップ28と基板との間の
ワイヤボンディングとをまとめて行うといった製造手法
を採用することができるのであり、イメージセンサチッ
プ搭載用の基板と発光素子搭載用の基板とを別基板とす
る場合に比較し、部品点数が減少させられるとともに、
製造効率、組立て効率が高められる。
【0023】そして、このケーシング21の内部空間に
は、上記LEDからの光を効率的に上記ガラスカバー2
2上の原稿に照射するための透明樹脂製の導光部材30
が設けられているとともに、上記ガラスカバー22上に
設定された読み取りラインLに沿う原稿Dの画像を正立
等倍に上記イメージセンサチップ25に集束させるため
のロッドレンズアレイ27が設けられている。
【0024】上記ロッドレンズアレイ27は、ケーシン
グ21内に形成した溝状ホルダ部31に上方から挿入す
るようにして保持されている。溝状ホルダ部31は、ロ
ッドレンズアレイ27の平面形態と対応する凹陥溝31
aを有しており、その底部には、ロッドレンズアレイ2
7を透過した光を通過させてその下方に配置される複数
のイメージセンサチップ25上に至らせるためのスリッ
ト32が形成されている。
【0025】上記導光部材30は、上記ロッドレンズア
レイ27の光軸の延長線上に設定されている読み取りラ
インLから側方に変位した位置において上記ヘッド基板
24に搭載されたLEDベアチップ28から発する光
を、プリズム効果によって効率的に上記読み取りライン
Lないしはその近傍領域に導くための部材である。この
導光部材30は、上記LEDベアチップ28の配置と対
応して開口する透孔窓33が形成された底壁34と、ケ
ーシング21の一側内壁21aと、上記溝状ホルダ部3
1の外壁31bとで囲まれた空間に嵌め込むようにして
取付けられる。
【0026】図1、図2および図5に表れているよう
に、上記導光部材30の両端部には、上記ケーシングの
一側内壁21aと上記溝状ホルダ部31の外壁31bと
の間に嵌合しうる所定の上下寸法を有する嵌合ブロック
30aが一体に形成されており、この嵌合ブロック30
aから、上記ロッドレンズアレイ27の両端部上面を押
圧するための押圧片30bが一体延出形成されている。
【0027】ところで、上記ヘッド基板24には、複数
のイメージセンサチップ25を搭載するための配線パタ
ーン35および上記光源としてのLEDベアチップ28
を搭載するための配線パターン36が形成されるが、本
実施形態においては、これらの配線パターン35,36
を、とくに銀・白金ペーストを用いた厚膜印刷法によっ
て形成されている。このように形成された配線パターン
の表面は、白色の色彩を呈する。その結果、上記ヘッド
基板が白色系のセラミック基板であることとその上に印
刷形成された配線パターンが白色を呈することとあいま
って、このように配線パターン35,36が形成された
段階でのヘッド基板24の上面の色彩は、白色を呈す
る。
【0028】上記ヘッド基板24はまた、上記のように
して配線パターン12,35,36が形成された後の工
程において、配線パターンにおけるワイヤボンディング
するべき部位、あるいは端子として露出させておくべき
部位を残して、ガラスペーストを厚膜印刷することによ
る保護層で覆われるが、上記実施形態においてはとく
に、イメージセンサチップ25を搭載するべき所定の領
域については、図7に示すように、黒色のガラスペース
トを用いた保護層37とする。その結果、ヘッド基板2
4の表面のうち、イメージセンサチップ25を搭載する
べき領域の表面は、黒色を呈することになる。なお、黒
色のガラスペーストとしては、たとえば、酸化鉄粉末を
含有するガラスペーストが用いられる。
【0029】上記のヘッド基板24は、ケーシング21
の裏面側に形成された段付き開口22bに嵌め込むよう
にしながら、止め金具40によってケーシング21に対
して押圧固定される。この止め金具40は、導電性、す
なわち電磁シールド性と、一定のバネ性を備える金属板
材からプレス成形によって形成した止め金具として構成
することができ、図1に表れているように、ヘッド基板
24の裏面の略全面を覆う長矩形状の電磁シールド部4
1と、この電磁シールド部41の長手方向2箇所におい
て、両側縁から帯板状に延出する合計4つの係合部42
とを備えている。各係合部42は、その基端において弾
性変形しうる屈曲部42aを介して、ケーシング21の
側面に沿って延びており、ケーシング21の側面に形成
した係合突起45に係合しうる係合穴43を備えてい
る。そして、上記電磁シールド部41の長手方向におい
て上記係合部42と対応する部位には、上記ヘッド基板
24に向けて膨出する押圧部44が形成されている。
【0030】上記構成の密着型イメージセンサ20は、
次のようにして組み立てることができる。まず、ケーシ
ング21の溝状ホルダ部31にロッドレンズアレイ27
を上から嵌め込む。次に、上記導光部材30を、上記ケ
ーシング内壁21aとホルダ部外壁31bとで囲まれた
空間に上から嵌め込む。導光部材30は、その両端部に
形成された嵌合ブロック30aが上記空間にぴったりと
嵌まり込むことにより、定位置に保持される。そして、
この導光部材30の両端の嵌合ブロック30aに形成し
た押圧片30bが上記ロッドレンズアレイ27の両端部
上面を押圧する。これにより、ロッドレンズアレイ27
は、安定的かつ確実に定位置に保持される。
【0031】上記ガラスカバー22は、上記ケーシング
21の上面開口に嵌め込むようにして、たとえば接着に
よって固定される。上記ヘッド基板24は、上記ケーシ
ング21の下面開口に嵌め込むようにして、上述の止め
金具40によって押圧固定される。
【0032】上記止め金具40は、その係合部42が屈
曲部42aを介して延出しており、かつ、板状の電磁シ
ールド部41もある程度弾性変形可能であり、しかも、
電磁シールド部41の選択された部分に上記膨出状の押
圧部44が形成されているので、ケーシング21の側面
に設けるべき係合突起45の位置を適正に設定すること
により、図4に示すように止め金具40を装着した状態
において、電磁シールド部41に設けた膨出状の押圧部
44が、ヘッド基板24の裏面を適度な弾性圧力で押圧
することができる。そして、このようにして押圧部44
が実質的にヘッド基板24を定位置において押圧するの
で、ヘッド基板24の取付け状態が安定する。また、こ
の止め金具40が装着された状態においては、ヘッド基
板24の裏面の略全面を覆うようにして、上記電磁シー
ルド部41がヘッド基板24の裏面に添設される。
【0033】上記電磁シールド部41は、文字どおり、
ヘッド基板24の表面側に搭載されたイメージセンサチ
ップ25への電磁ノイズの影響を除去するほか、外部光
が白色セラミック製のヘッド基板24を透過してイメー
ジセンサチップ25に入力されることを回避する。
【0034】上記の実施形態においては、上記電磁シー
ルド部41は、別部材をとくに用意するのではなく、ヘ
ッド基板24を簡便な操作でケーシング21に取り付け
るための止め金具40に一体形成されているので、部品
点数の増加を招くことはない。また、外部光がケーシン
グ内に侵入するのを防止するべくヘッド基板24の裏面
に遮光コーティングを施すといった、ヘッド基板作製上
の工程も省略することができるので、その意味でもコス
トダウンを図ることができる。
【0035】次に、上記構成を備える密着型イメージセ
ンサ20の動作について、参考までに説明する。
【0036】照明光源であるLEDベアチップ28が発
した光は、導光部材30のプリズム効果によってガラス
カバー22上の読み取りラインLに沿う細幅の領域に向
けて照射され、ガラスカバー22上の原稿Dを効率的に
照明する。この場合、ヘッド基板24の表面におけるL
EDベアチップ28の搭載領域は、白色となっているの
で、照明効率がそれだけ高まる。すなわち、LEDベア
チップ28を出て基板24に到達した光は、基板で吸収
されるのではなく、その多くが乱反射させられ、導光部
材30に導かれて、原稿照明に寄与する。
【0037】上記のようにして照明された原稿Dの読み
取りラインLに沿う画像が、ロッドレンズアレイ27に
よって複数個のイメージセンサチップ25上の受光素子
25aに正立等倍に集束させられる。各イメージセンサ
チップ25は、すべての発光素子からの出力をシリアル
に出力することにより、上記ラインL上の画像データを
読み出す。このとき、読み取りラインLをはずれた部位
での原稿からの反射光もまたロッドレンズアレイ27を
介して基板24の表面に到達させられるが、上記実施形
態においては、基板24の表面における上記イメージセ
ンサチップ25搭載部位の周囲が黒色とされているの
で、上記のように基板表面に到達させられた光は反射さ
せられることなく基板24に吸収される。したがって、
基板表面からの反射光がボンディングワイヤで反射して
イメージセンサチップ25にノイズ光として入力され、
読み取り画像品質を低下させるといったことを効果的に
回避することができる。
【0038】もちろん、この発明の範囲は上述した実施
形態に限定されるものではない。実施形態においては、
光源が発する光を効率的にガラスカバー上の原稿に導く
ための導光部材を用いているが、このような導光部材を
設けるか否かは選択事項であり、また、導光部材の形態
も、実施形態のものに限定されない。
【0039】また、実施形態においては、止め具40
は、金属板材によって電磁シールド部41と係合部42
とを一体に形成しているが、この止め具40は、樹脂に
よって形成してもよい。その場合、電磁シールド部を形
成するべき板状の部位に、金属薄膜層などの、電磁シー
ルド機能をもつ層をコーティングなどによって設けるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の好ましい実施形態に係る密着型イメ
ージセンサの構成部品を分解した状態で示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示す密着型イメージセンサの平面図であ
る。
【図3】図2のIII −III 線に沿う断面図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図2のV−V線に沿う断面図である。
【図6】本願発明に係るヘッド基板の部分拡大平面図で
ある。
【図7】図6のVII −VII 線に沿う拡大断面図である。
【図8】従来の密着型イメージセンサの一般的構成を示
す断面図である。
【符号の説明】
20 密着型イメージセンサ 21 ケーシング 22 ガラスカバー 24 ヘッド基板 25 イメージセンサチップ 27 ロッドレンズアレイ 28 ベアチップLED(発光素子) 30 導光部材 39 遮光層 40 止め具 41 電磁シールド部 42 係合部 44 押圧部 D 原稿 L 読み取りライン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製ケーシングと、このケーシングの
    上面に設定された原稿読み取り面と、複数のイメージセ
    ンサチップが搭載された基板と、上記原稿読み取り面上
    の原稿を照明するための発光素子と、を備え、上記上記
    原稿読み取り面上の原稿からの反射光を上記複数のイメ
    ージセンサチップ上の受光素子に集束させるようにした
    密着型イメージセンサであって、 上記基板は、この基板の裏面を押圧する押圧部と、上記
    ケーシングに係合する複数の係合部とを有する止め具に
    よって上記ケーシングに押圧固定されており、かつ、 上記止め具は、上記基板の裏面の略全面を覆う電磁シー
    ルド部を有していることを特徴とする、密着型イメージ
    センサ。
  2. 【請求項2】 上記基板は、セラミック製基板である、
    請求項1に記載の密着型イメージセンサ。
  3. 【請求項3】 上記発光素子は、上記複数のイメージセ
    ンサチップとともに上記基板に搭載されている、請求項
    1または2に記載の密着型イメージセンサ。
  4. 【請求項4】 上記止め具は、上記電磁シールド部と、
    上記複数の係合部とが導電性の金属板材を用いて一体形
    成されている、請求項1ないし3のいずれかに記載の密
    着型イメージセンサ。
  5. 【請求項5】 上記電磁シールド部には、上記複数の係
    合部の位置と対応して、上記基板の裏面に向けて膨出す
    る押圧部が形成されている、請求項4に記載の密着型イ
    メージセンサ。
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