JPH10213954A - 電子写真記録装置 - Google Patents

電子写真記録装置

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JPH10213954A
JPH10213954A JP1526497A JP1526497A JPH10213954A JP H10213954 A JPH10213954 A JP H10213954A JP 1526497 A JP1526497 A JP 1526497A JP 1526497 A JP1526497 A JP 1526497A JP H10213954 A JPH10213954 A JP H10213954A
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JP
Japan
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ion generator
photosensitive drum
ion
recording apparatus
electrophotographic recording
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Application number
JP1526497A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Nakao
尾 英 之 中
Yasuo Hosaka
坂 靖 夫 保
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可及的に小さな帯電装置を備えた電子写真記
録装置の提供。 【解決手段】 静電潜像が形成される回転可能な感光体
ドラム100と、基板3上に形成された誘導電極4、こ
の誘導電極を覆うように形成された誘電体層5、および
この誘電体層上に誘導電極を挟むように形成された複数
のイオン発生電極6a,6bを有し、イオン発生電極間
から発生したイオンを感光体ドラムに放射することによ
り感光体ドラムの表面を所定の電位に帯電するイオン発
生器2と、表面が所定の電位に帯電された感光体ドラム
に静電潜像を形成するための静電潜像形成手段102
と、筐体からなり筐体の下面が基板の電極が形成された
面と反対の面に接触するようにイオン発生器を保持する
保持手段20と、を備えていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】様々な記録装置の中でも、電子写真記録
装置はノンインパクト記録方式であるため騒音が少ない
こと、文字が綺麗に記録できること、記録速度が高速で
あること、ランニングコストが比較的安いことなどの特
長をもっている。このため最近ではOA機器装置の出力
端末装置として利用されており、市場も急速に拡大して
いる。
【0003】電子写真記録装置の一つであるレーザビー
ムプリンタの記録部の構成を図8に示し、電子写真記録
装置の概要について説明する。電子写真記録装置では図
8に示すように通常の場合、感光体ドラム100を使用
している。この感光体ドラム100をまず、コロナチャ
ージャからなる帯電装置101によって、表面を例えば
マイナスの電荷で−700V程度に一様に全面帯電させ
る。次に画像信号に応じてレーザ光102が感光体ドラ
ム100に照射される。感光体ドラム100は光が照射
された部分だけ抵抗が減少するので、レーザ光102が
照射された部分のマイナス電荷が消去され静電潜像が形
成される。なお通常はレーザとしては1個の半導体レー
ザが使用され、画像に応じて変調された光は、回転多面
鏡(ポリゴンミラー)(図示せず)によって走査されて
いる。このようにして形成された静電潜像は現像器10
3によって現像される。つまり感光体ドラム100上の
静電潜像のマイナス電荷の消去された部分に、反転現像
によってマイナスに帯電した着色微粒子であるトナーが
−500V程度のバイアスを与えられることによって付
着し、静電潜像の可視化がなされる。
【0004】給紙ローラ104によって図示しない紙カ
セットから取り出された記録紙105が、画像信号とタ
イミングを合わせて搬送され感光体ドラム100に接触
する。ここで可視化されたトナー像が記録紙105に転
写される。転写チャージャ106では例えば記録紙10
5の裏側からプラスの電荷が与えられ、これによって、
感光体ドラム100上にマイナスに帯電したトナーによ
って現像された画像を記録紙105上に引きつけ、転写
している。画像が転写された記録紙105は、剥離チャ
ージャ107によって、感光体ドラム100から剥離さ
れる。最後にヒートローラ110から構成される定着器
111でトナーは加熱・加圧されることによって記録紙
105上に定着されて、記録が終了する。
【0005】なお感光体ドラム100上には記録紙10
5に転写されずに残ったトナーが存在している。これら
の残留トナーをクリーニングブレード108から構成さ
れるクリーナでこすり落としてドラム100の清掃を行
った後、LED等から構成される消去ランプ109で全
面露光することによって感光体ドラム100上の電荷を
消去している。
【0006】このように電子写真記録装置は帯電・潜像
形成・現像・転写・定着の工程を経て画像が形成されて
いる。また、感光体ドラム100は最後にクリーニング
工程で綺麗に清掃されて再度使用可能となる。各工程は
機種によって少し構成が異なっている場合もあるが、基
本的にこのような構成となっている。
【0007】以上電子写真記録装置の代表例としてレー
ザプリンタについて簡単に説明を行った。さらに電子写
真記録装置としてはレーザプリンタばかりではなく、静
電潜像を書き込むための記録ヘッドとして他の発光素子
を使用したものも開発・製品化されている。レーザビー
ムプリンタは1つのレーザから発生した光を高速に機械
的に回転する多面鏡や、ホログラムを利用して画点を形
成しているが、装置の小型化・低価格化を考え、アレイ
光源を用いた固体走査方式も現在ではかなり注目されて
いる。例えば、LED(Light Emitted Diode )、液晶
シャッタ、EL(Electro-Luminecent)素子、プラズマ
発光素子、蛍光体などの発光素子や光シャッタ素子をア
レイ状に並べたヘッドを用いた電子写真記録装置も開発
・製品化されている。上述した電子写真記録装置はいず
れも光プリンタと総称されるものであり、用途としては
プリンタ、デジタル複写機などの出力装置として利用さ
れている。また、従来から使用されている、蛍光灯など
の光で原稿を照明し、その反射光を感光体に導き静電潜
像を形成して原稿を複写するタイプのアナログ複写機も
電子写真記録装置の一つである。更に感光体の代わりに
誘電体を使用して、アレイ状に並べられた小さな穴から
イオンを吹きだし、誘電体上にこのイオンによって静電
潜像を記録する方式のイオンフロー記録、またはイオン
デポジション記録と呼ばれる記録方式もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これら電子写真記録装
置では上述したように、帯電、転写、剥離などの工程
で、あるいは感光体上の残留電荷を消去するためなど
に、帯電装置(チャージャ)が多数使用されている。帯
電装置として代表的なコロナチャージャの例を図9に示
す。コロナ放電は不均一な電界中で行われる局所的な空
気の絶縁破壊によって生じる持続的な放電である。コロ
ナチャージャは一般に直径が50〜100μmのタング
ステンからなるコロナワイヤ112を1cm程度離して一
部が削除された、アルミ等からなる金属ケース113で
シールドした構造を有している。その削除されて開口さ
れた部分は金網からなるグリッド114で覆われてお
り、このグリッド114を介してコロナイオン116が
放出される。コロナワイヤ112に5〜10kV程度の
電圧を印加すると、コロナワイヤ112の周囲に局所的
に強い電界が形成され、部分的な空気の絶縁破壊が起こ
り、放電が持続する。開口面を感光体に対向させて配置
し、発生した正または負イオンを感光体表面に移動させ
て、感光体を帯電したり、あるいは除電したりする。コ
ロナ放電は気中放電であるために温度、湿度の影響を受
けやすい。そこでコロナワイヤ112に流れる電流を常
に一定にする電流制御方式や、感光体の表面電位を検知
してグリッド電圧やコロナ電圧118にフィードバック
する制御方式を用いて感光体の表面電位を安定化させる
必要がある。
【0009】上述したようにコロナチャージャはコロナ
ワイヤ112を1cm程度離したアルミなどのケースで覆
っているため、装置の小型化を考える場合には、その大
きさが問題となる。特に電子写真記録装置のカラー化を
考えると、1cm角の大きさのスペースが必要となってし
まい、装置の小型化を著しく妨げることになる。
【0010】更に環境問題としてコロナチャージャが大
気中の酸素分子をイオン化してオゾンを発生させる。特
に負コロナ放電の場合は、正コロナ放電よりオゾンの発
生量が1桁ほど多い。臭いとして人間が感知できるオゾ
ン濃度は0.02ppmであり、許容濃度は0.1pp
m以下に定められている。従来、複写機やプリンタでは
オゾン除去のために活性炭を塗布したオゾンフィルタな
どを使用して、この基準を満たすようにしている。しか
し、最近ではヨーロッパを中心に更に現在の1/10程
度までオゾン発生量を減少させようとする運動も活発に
なってきている。
【0011】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であって、可及的に小型の帯電装置を備えている電子写
真記録装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による電子写真記
録装置の態様は、静電潜像が形成される回転可能な感光
体ドラムと、基板上に形成された誘導電極、この誘導電
極を覆うように形成された誘電体層、およびこの誘電体
層上に前記誘導電極を挟むように形成された複数のイオ
ン発生電極を有し、前記イオン発生電極間から発生した
イオンを前記感光体ドラムに放射することにより前記感
光体ドラムの表面を所定の電位に帯電するイオン発生器
と、表面が所定の電位に帯電された前記感光体ドラムに
静電潜像を形成するための静電潜像形成手段と、筐体か
らなり前記筐体の下面が前記基板の前記電極が形成され
た面と反対の面に接触するように前記イオン発生器を保
持する保持手段と、を備えていることを特徴とする。
【0013】前記保持手段と前記イオン発生器の接触面
の一部分が接着剤によって固定されることを特徴とす
る。
【0014】前記イオン発生器は、前記感光体ドラムの
軸方向に延在するように形成されたイオンを発生するイ
オン発生電極間を複数個有し、前記感光体ドラムの回転
の上流側に位置するイオン発生電極間の間隔が下流側に
位置するイオン電極間の間隔よりも広くなるように構成
されていることを特徴とする。
【0015】前記イオン発生器の基板の前記電極が形成
された面とは反対の面上にイオン発生を安定化するため
のヒータ手段が設けられており、前記保持手段の前記筐
体の下面は前記ヒータ手段と接触するのを避けるための
凹部を有していることを特徴とする。
【0016】前記感光体ドラムの帯電領域への進入側
に、前記イオン発生器によってイオンが発生される領域
への空気の流入を制御する手段を設けたことを特徴とす
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明による電子写真記録装置の
第1の実施の形態を図1乃至図3を参照して説明する。
この実施の形態の電子写真記録装置にかかる帯電装置1
の断面図を図1(a)に示し、その側面図を図1(b)
に示す。またこの実施の形態に用いられる帯電装置1の
イオン発生器2構成を図2に示し、この実施の形態の電
子写真記録装置の構成を図3に示す。
【0018】まず帯電装置1のイオン発生器2について
図2を参照して説明する。このイオン発生器2はセラミ
ック等からなる基板3の上に誘導電極4が形成され、こ
の誘導電極4を覆うようにガラス等からなる絶縁層5が
形成され、この絶縁層5上にイオン発生電極6a,6b
が形成された構造を有している。なお誘電電極4、絶縁
層5、イオン発生電極6a,6bは厚膜印刷によって作
成することが可能である。例えば誘導電極4の膜厚は1
〜5μmで幅が約140μmであり、絶縁膜5の膜厚は
20〜50μm、イオン発生電極6a,6bの膜厚は1
〜30μmであり、2つのイオン発生電極6a,6b間
のスリット7の幅(間隔)は約200μmであるように
形成されている。
【0019】このような構造のイオン発生器2の誘導電
極4とイオン発生電極6a,6bとの間に周波数が数百
Hz〜数百KHz、波高値が1〜3kVの高周波高電圧
8を印加するとともにイオン発生電極6a,6bにバイ
アス電圧9を与えると、2つのイオン発生電極6a,6
bの間のスリット7の空気がイオン化され、この付近に
正と負のイオンが発生する。ここで図2に示すようにバ
イアス電圧9として負の電圧が印加されている場合は、
イオン発生器2からは負のイオンだけが取り出される。
バイアス電圧9が正の場合は正のイオンが取り出され
る。このイオン発生器2は図9に示すコロナチャージャ
に比べて小さな電圧で放電を生じることが可能である。
【0020】次に上述の構造のイオン発生器2を用いた
帯電装置1を図1(a),(b)を参照して説明する。
この帯電装置1においてはイオン発生器2は断面が
「コ」の字形状の弾性部材28によって、筐体からなる
保持手段、例えばホルダ20に保持される。弾性部材2
8の一端の内側の面がイオン発生器2の放電面に当接さ
れ、他端がホルダ20の側面の下部に設けられた溝21
に挿入される。
【0021】このような構造とすることにより弾性部材
28の張力によりイオン発生器2の電極が形成されてい
る基板面と反対の面とホルダ20の下面とが接触するよ
うにイオン発生器2がホルダ20に保持される。なお、
この実施の形態においては、弾性部材28はホルダ20
の片側に3個ずつ計6個設けられている。
【0022】また、ホルダ20はイオン発生器2の放電
面とは反対側の面に設けられたヒータ25と接触しない
ように形成された凹部23を有している。このヒータ2
5はイオン発生器2を40〜50℃に加熱することによ
りイオン発生器2の放電を安定化する。上述の凹部23
によってヒータ25とホルダ20との間に空気層が設け
られてヒータ25の熱が直接ホルダ20に伝わるのを避
け、熱によりホルダ20が変形するのを防止している。
【0023】またホルダ20には両側面の上部に溝22
が設けられている。そしてこの溝22にはホルダ20を
記録装置本体(図示せず)に取付けるための取付け金具
30の爪が挿入されることにより、ホルダ20が取付け
金具30に抱持される。取付け金具30は感光ドラム1
00の軸方向に沿って延在するように記録装置本体(図
示せず)に固定されている。ホルダ20に設けられた取
手24を用いてこの取付け金具30の爪に沿ってホルダ
20をスライドさせて挿入することによりホルダ20が
取付け金具30を介して記録装置本体に取付けられる。
なお、取付け金具30の内側の面とホルダ20の上面と
の間に設けられたバネ32によってイオン発生器2と感
光ドラム100との間の距離が調整される。
【0024】またホルダ20の挿入方向の奥には外部か
らイオン発生器2に電力を供給するための電力供給部材
40が設けられており、ホルダ20をスライドさせて取
付け金具30に挿入することにより電力供給部材40が
イオン発生器2と接触し、電気的に接続される。
【0025】この実施の形態においては、イオン発生器
2は弾性部材28によってホルダ20に完全に固定され
ておらず、感光体ドラム100の軸方向、すなわちイオ
ン発生器2の長手方向に可動となっている。このため、
ホルダ20を取付け金具30に挿入する際、電力供給部
材40からの反力によってイオン発生器2が押されてイ
オン発生器2の感光ドラム100に対する位置が変動す
るのを防止するためホルダ20とイオン発生器2との接
触面の一部分を接着剤15(例えば両面接着テープ)等
で固定している。またこのように一部分を接着剤を用い
て固定することにより、ホルダ20とイオン発生器2の
熱膨張の差を吸収することができ、イオン発生器2が熱
により反るのを防止することができる。なお、イオン発
生器2が電力供給部材40によって下向きの力を受けて
いるため、イオン発生器2とホルダ20とが離れるのを
防止するためには、接着剤を用いて固定する位置は電力
供給部材40が設けられている側の端部が好ましい。
【0026】また、ホルダ20とイオン発生器2の基板
3は熱膨張係数がほぼ同じ材料から構成することが好ま
しい。
【0027】次に上述の帯電装置1を用いた本実施の形
態の電子写真記録装置を図3を参照して説明する。この
実施の形態の電子写真記録装置は、図8に示す従来の電
子写真記録装置において、コロナチャージャ101の代
わりに図1に示す帯電装置1を用いるとともに、転写チ
ャージャ106、剥離チャージャ107の代わりに図2
に示すイオン発生器2からなる転写チャージャ121、
剥離チャージャ122を用いたものである。
【0028】帯電装置1のイオン発生器2のイオン発生
電極6a,6bに負のバイアス電圧を印加することによ
り感光ドラムの表面を一様にマイナスに帯電させること
ができる。また転写チャージャ121にはバイアス電圧
として正の電圧を印加する。剥離チャージャ122には
バイアス電圧を零Vにして正、負のイオンで記録紙の電
荷を除去することにより、記録紙を感光体ドラム100
から剥離することができる。
【0029】以上述べたように、本実施の形態によれ
ば、従来のコロナチャージャに比べて可及的に小さな帯
電装置を備えた電子写真記録装置を得ることができる。
また、イオン発生器2は取り外し可能なため、メンテナ
ンスが容易となる。
【0030】次に本発明による電子写真記録装置の第1
の実施の形態の第1の変形例を図4を参照して説明す
る。この変形例においては、帯電装置1は図1(b)に
示す電力供給部材40の代わりにコネクタ50によって
電力を供給するものである。
【0031】この変形例も第1の実施の形態の場合と同
様の効果を奏することは云うまでもない。
【0032】次に本発明による電子写真記録装置の第1
の実施の形態の第2の変形例を図5を参照して説明す
る。この第2の変形例は図4に示す第1の変形例におい
て接着剤15を用いる代わりにホルダ20に段差29を
設けることによりイオン発生器2の長手方向の動きを規
制したものである。
【0033】この第2の変形例も第1の実施の形態の場
合と同様の効果を奏することは云うまでもない。
【0034】次に本発明による電子写真記録装置の第2
の実施の形態を図6を参照して説明する。この実施の形
態の電子写真記録装置は、第1の実施の形態において帯
電装置1のイオン発生器2の代わりに図6に示す構造の
イオン発生器2を用いたものである。このイオン発生器
2の断面図を図6(a)に示し、放電面側から見たイオ
ン発生器2の平面図を図6(b)に示す。
【0035】このイオン発生器2は、図2に示すイオン
発生器と異なっている点は、4個の誘導電極4a,4
b,4c,4dと5個のイオン発生電極6a,6b,6
c,6d,6eが設けられている点である。すなわちこ
の第2の実施の形態にかかるイオン発生装置2はイオン
を発生するために4個のスリット7a,7b,7c,7
dが形成されている。これらのスリット7a,7b,7
c,7dは各々イオン発生器2の長手方向に延在するよ
うに連続して形成されており、回転している感光ドラム
100の上を、順次4回帯電させることになる。
【0036】この第2の実施の形態においては、図6
(a)に示すように4個のスリットのうち、感光体ドラ
ム100の回転の上流側の2個のスリット7a,7bの
幅が広くなっており、下流側の2個のスリット7c,7
dの幅が狭くなるように形成されている。感光体ドラム
100は、図6(a)に示す矢印の方向で帯電領域に入
ってきて、最初に幅の広いスリット7a,7bによって
帯電される。この幅の広いスリット7a,7bは、イオ
ン発生量が多く、感光体ドラム100を目標の帯電電位
まで瞬時に帯電する。しかし、イオン発生の分布にはば
らつきがあり、帯電電圧はばらついている。感光体ドラ
ム100は次に幅の狭いスリット7c,7dにより帯電
される。幅の狭いスリット7c,7dは空間的にばらつ
きが少なく、帯電電圧の一様性を向上させる。具体的に
幅の広いスリット7a,7bのスリット幅の値として2
00μm〜500μm、幅の狭いスリット7c,7dの
スリット幅の値として、40μm〜80μmとすること
ができる。500μm以上の広いスリット幅では、放電
に必要な電圧が高くなること、放電の一様性が損なわれ
ること、等の欠点があり、帯電装置に用いる場合は好ま
しくない。また、40μmより狭いスリット幅は安価に
は作成しにくく、また放電量も少なく、帯電装置として
は不適正である。
【0037】また、狭い幅のスリットだけでイオン発生
器を構成すると、必要なイオン発生量を得るためには、
スリットの本数を増やす必要があり、結果としてイオン
発生器が大きくなり、コロナーチャージャに比べて小型
であるという特徴が活かされなくなる。また、幅の広い
スリットだけで構成されているイオン発生器ではイオン
発生量が多いため帯電能力は優れているが、一様性が劣
り、高品位な画像を得る場合は問題となる。本実施の形
態のように、幅の異なるスリットを一枚の基板上に設け
ることによって、帯電能力と一様性に優れた帯電装置が
可能となる。
【0038】以上説明したように第2の実施の形態も第
1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することは云う
までもない。
【0039】なお、この第2の実施の形態で説明したイ
オン発生器を図4,図5に示す第1の実施の形態の変形
例の帯電装置1のイオン発生器2として用いても良いこ
とは云うまでもない。
【0040】次に本発明による電子写真記録装置の第3
の実施の形態を図7を参照して説明する。この実施の形
態は、第1または第2の実施の形態の電子写真記録装置
において、帯電装置1の放電領域への空気流を制限する
ための板60が設けられた構成を有している。本発明者
は、オゾン発生量がイオン飛躍距離に依存することを見
いだし、図2または図6に示すイオン発生器を用いれば
オゾン発生量を従来の数分の1〜数十分の1に抑制でき
ることを実験で確かめた。このオゾン発生量の抑制を更
に実現するには、生成されたオゾンが記録装置内に拡散
せず、イオン発生器2の放電領域にとどめておくことが
必要である。図1に示すように帯電装置に対向する感光
体ドラム100が回転すると、回転することによる空気
の流れでオゾンは拡散されてしまう。本発明人は帯電装
置1の周辺にこの空気流を遮断するための板60を取り
付け試したところ、被帯電媒体である感光体ドラム10
0が帯電領域に進入する側の空気流が制限され、オゾン
発生量の抑制に更に効果があった。このとき、板60と
感光体ドラム100の間隔は狭ければ狭いほどいいが、
感光体ドラム100の偏心もあるので、200μm程度
が限度となる。
【0041】この実施の形態では、剛体の板60を空気
流を制限する手段としたが、クリーナーブレードのよう
なゴム状のものでも良い。ゴム状のものであれば、クリ
ーナーブレードのように、感光体ドラム100と接触可
能となり、放電領域への空気流は上記の板60より、さ
らに制限され、オゾン発生量はさらに減少される。
【0042】この第3の実施の形態も第1の形態と同様
の効果を奏することは云うまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、可及
的に小さな帯電装置を備えた電子写真記録装置を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子写真記録装置の第1の実施の
形態にかかる帯電装置の構成を示す図。
【図2】第1の実施の形態にかかる帯電装置に用いられ
るイオン発生器の構成を示す断面図。
【図3】第1の実施の形態の電子写真記録装置の構成
図。
【図4】第1の実施の形態の第1の変形例を示す図。
【図5】第1の実施の形態の第2の変形例を示す図。
【図6】第2の実施の形態に用いられるイオン発生器の
構成図。
【図7】第3の実施の形態にかかる帯電装置の構成を示
す断面図。
【図8】従来の電子写真記録装置の構成図。
【図9】従来の電子写真記録装置に用いられるコロナチ
ャージャの構成図。
【符号の説明】
1 帯電装置 2 イオン発生器 3 絶縁基板 4 誘導電極 5 絶縁層 6a,6b,6c,6d,6e イオン発生電極 7 間隔(スリット) 7a,7b,7c,7d スリット 8 交流電圧 9 バイアス電圧 15 接着剤 20 ホルダ 21,22 溝 23 凹部 24 取手 25 ヒータ 28 弾性部材 29 段差 30 取付け金具 32 バネ 40 電力供給部材 50 コネクタ 60 板 100 感光体ドラム 101 コロナチャージャ 102 レーザ光 103 現像器 104 給紙ローラ 105 記録紙 106,121 転写チャージャ 107,122 剥離チャージャ 108 クリーニングブレード 109 消去ランプ 110 ヒートローラ 111 定着器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静電潜像が形成される回転可能な感光体ド
    ラムと、 基板上に形成された誘導電極、この誘導電極を覆うよう
    に形成された誘電体層、およびこの誘電体層上に前記誘
    導電極を挟むように形成された複数のイオン発生電極を
    有し、前記イオン発生電極間から発生したイオンを前記
    感光体ドラムに放射することにより前記感光体ドラムの
    表面を所定の電位に帯電するイオン発生器と、 表面が所定の電位に帯電された前記感光体ドラムに静電
    潜像を形成するための静電潜像形成手段と、 筐体からなり前記筐体の下面が前記基板の前記電極が形
    成された面と反対の面に接触するように前記イオン発生
    器を保持する保持手段と、 を備えていることを特徴とする電子写真記録装置。
  2. 【請求項2】前記保持手段と前記イオン発生器の接触面
    の一部分が接着剤によって固定されることを特徴とする
    請求項1記載の電子写真記録装置。
  3. 【請求項3】前記イオン発生器は、前記感光体ドラムの
    軸方向に延在するように形成されたイオンを発生するイ
    オン発生電極間を複数個有し、前記感光体ドラムの回転
    の上流側に位置するイオン発生電極間の間隔が下流側に
    位置するイオン電極間の間隔よりも広くなるように構成
    されていることを特徴とする請求項1または2記載の電
    子写真記録装置。
  4. 【請求項4】前記イオン発生器の基板の前記電極が形成
    された面とは反対の面上にイオン発生を安定化するため
    のヒータ手段が設けられており、前記保持手段の前記筐
    体の下面は前記ヒータ手段と接触するのを避けるための
    凹部を有していることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の電子写真記録装置。
  5. 【請求項5】前記感光体ドラムの帯電領域への進入側
    に、前記イオン発生器によってイオンが発生される領域
    への空気の流入を制御する手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれかに記載の電子写真記録装
    置。
  6. 【請求項6】前記保持手段は弾性部材を有し、前記筐体
    には各側面に溝が形成されており、前記弾性部材は断面
    がコの字型の形状でかつ一端が前記溝に挿入され、他端
    が前記イオン発生器の電極が形成された基板面に当接す
    るように構成されていることを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載の電子写真記録装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015118343A (ja) * 2013-12-20 2015-06-25 シャープ株式会社 電子放出装置、帯電装置及び画像形成装置
JP2016194722A (ja) * 2011-06-15 2016-11-17 ゼロックス コーポレイションXerox Corporation 感光体帯電および除電システム
JP2017032645A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 シャープ株式会社 電子放出装置、帯電装置および画像形成装置

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