JP3953002B2 - 帯電器 - Google Patents

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本発明は、帯電器に関し、詳しくは、コロナ放電により被帯電体を帯電させる帯電器に関するものである。
コピー機、プリンタ、ファクシミリ装置等の電子写真方式の画像形成装置においては、感光体を帯電し、露光して静電潜像を形成し、現像器から感光体に供給されるトナーをこの静電潜像に付着させてトナー像として現像し、用紙に転写し、加熱定着させるという一連の画像形成プロセスを行うことにより用紙に画像を形成する。
前記感光体を帯電する非接触式の帯電器として、放電ワイヤとその周囲に設けた導電性のシールドケースとから構成され、放電ワイヤと感光体との間に高電圧を印加してコロナ放電を発生させることにより、感光体を帯電させるコロトロン帯電器がある。しかし、コロナ放電には局所的な放電むらがあり、感光体には局所的な帯電能むらがあるため、感光体には帯電むらが生じる。
そこで、帯電むらを抑え、帯電をより均一にするために、コロトロン帯電器に対して放電ワイヤと感光体の間にスリットや透孔を設けたグリッドを追加したスコロトロン帯電器が多く用いられる。スコロトロン帯電器においては、グリッドに印加された電圧によって帯電電位が規制され、感光体の電位が飽和するため、放電むらや帯電能むら等に起因する帯電むらが吸収され、感光体が確実に一様な所定電位となるように帯電できる。
ところで、スコロトロン帯電器においては、感光体の帯電電位を安定化するために、感光体とグリッドとの間にある程度の距離を確保するとともに、シールドケースの内面と放電ワイヤとの距離を大きくすることにより、放電ワイヤからシールドケースへの放電リークを防ぎ、放電効率を向上させることが好ましい。又、特に画像形成装置に用いる場合には、プリンタの高速化に伴い帯電時間が十分とれないので、感光体の帯電電位が飽和に達しない。そのため、できる限り飽和に近い条件を満たすように、感光体を帯電させる速度を速くし、所定以上の電位に素早く立ち上げることが重要となるので、コロナ放電を強くするために、放電ワイヤへの印加電圧を増加させる必要がある。
更に、従来の画像形成装置における帯電器において、シールドケースの中心よりも、感光体ドラムの回転方向下流側、かつ感光体ドラムの中心方向側に放電ワイヤを配置させることにより、放電量を増大させることなく、帯電特性を向上させることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
更に、前記従来の画像形成装置における帯電器において、電気絶縁性を有する合成樹脂材料を塗布することなどによって、感光体ドラムの回転方向の上流側又は下流側の少なくとも一方側のシールドケースの内周面を電気絶縁性とし、放電ワイヤからシールドケースへの放電の発生を防ぎ、放電効率を向上させることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
更に、従来の画像形成装置における転写用の帯電器において、シールドケースの開口周縁に絶縁性の遮断部材を取付けることによって、放電ワイヤから感光体への放電通過領域の一部を遮蔽し、放電通過領域を感光体と用紙との密接領域にのみ対応させる働きをさせ、非密接領域の感光体へのトナー付着を防ぎ、転写不良を防止することが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
更に、従来の画像形成装置における転写工程後の除電に用いる分離帯電器において、非画像領域にある放電ワイヤ及びシールドケースを絶縁部材にて被覆することによって、放電自体を抑止し、結露にともなう放電リークの発生を防ぎ、転写不良を防止することが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
特開平7−152225号公報 特開平9−54507号公報 特開2000−181330号公報
しかしながら、放電効率を向上するために、感光体とグリッドとの間にある程度の距離を確保し、シールドケースの内面と放電ワイヤとの距離を大きくすると、帯電器が大型化するため、画像形成装置の更なる小型化への要請に反する問題があった。又、感光体を帯電させる速度を速くするために、放電ワイヤへの印加電圧を増加させると、放電量が増えるためオゾン発生量が増加するとともに、電源の負担が大きくなる問題があった。
本発明は、上記した事情や問題に鑑みてなされたものであり、帯電器を大型化せず、かつ放電ワイヤへの印加電圧を増加させずに、放電効率を向上させ、被帯電体である感光体を帯電させる速度の速い帯電器を提供することを目的とする。
当該目的を達成するために、請求項1に記載の帯電器は、被帯電体に対向する放電ワイヤと、前記被帯電体に対向する部分を開放し前記放電ワイヤを囲み、少なくとも該放電ワイヤに最も近接する部分に開口を有する壁面を3面以上備える導電性のシールドケースと、該シールドケースの外側から前記各開口内に張り出す張出部を有する絶縁性部材と、を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の帯電器によれば、少なくとも放電ワイヤに最も近接する部分に開口を有する壁面を3面以上備える導電性のシールドケースと、該シールドケースの外側から各開口内に張り出す張出部を有する絶縁性部材とを備えるので、放電ワイヤからシールドケースの各壁面への放電の発生がほぼ最大の部分における放電の発生を防止することができる。又、放電ワイヤからシールドケースへの放電は、被帯電体に対向させ開放した部分の両側に位置する2面の壁面以外の壁面に対しても発生することがあるので、この壁面への放電の発生を低減することができる。これらにより、放電ワイヤからシールドケースへの放電リークを効果的に低減でき、放電効率を向上させることができる。又、放電効率が向上することにより、オゾン発生量や電源負担の増加を伴う放電ワイヤへの印加電圧を増加させることなく、被帯電体を帯電させる速度を速くすることができる。
放電効率を効果的に向上させ、被帯電体を帯電させる速度を速くすることができる帯電器を提供するという目的を、シールドケースの3面以上の壁面の少なくとも放電ワイヤに最も近接する部分を内側から絶縁性部材にて覆う、若しくはその部分に開口を設けることにより、帯電器を大型化することなく、かつ放電ワイヤへの印加電圧を増加することなく実現した。
以下、本発明の実施例1に係る帯電器について図面に基づいて説明する。該帯電器10は、被帯電体60をコロナ放電により帯電するスコロトロン帯電器であり、図1(a)及び図1(b)に示すように、被帯電体60に対向する放電ワイヤ20と、該放電ワイヤ20を囲むシールドケース30と、放電ワイヤ20と被帯電体60との間に設けるグリッド40と、シールドケース30の内側を覆う絶縁性部材50とを備える。
放電ワイヤ20は、タングステン等の金属材料からなる1本の微小径ワイヤが一直線に延びるものであり、被帯電体60に対向させて配置される。シールドケース30は、被帯電体60に対向する部分を開放し、放電ワイヤ20を所定の距離を離間しながら囲む3面の壁面からなり、アルミニウムやステンレス鋼等の導電性金属材料からなる薄板を折り曲げて断面ほぼコ字状に形成したものである。グリッド40は、アルミニウムやステンレス鋼等の導電性金属材料からなる薄板にエッチング加工等によりスリット溝を放電ワイヤ20の長手方向に形成したものである。グリッド40は、シールドケース30の断面ほぼコ字状の開口を覆うように、被帯電体60と1.5〜3mmの距離で対向するように設置される。シールドケース30とグリッド40とは接触し互いに電気的に導通されている。なお、グリッド40は、スリット溝を形成した金属製薄板に限定されず、多数の透孔やメッシュ等を形成した金属製薄板や、ステンレスやタングステン等の金属製線材を1〜3mm間隔で張設したものであってもよい。又、シールドケース30とグリッド40を一体化してもよい。
絶縁性部材50は、シールドケース3の3面の壁面の少なくとも放電ワイヤ20に最も近接する部分を内側から覆い、ABS(Acrylonitrile butadiene styrene)樹脂等の合成樹脂などの絶縁性材料からなるものである。絶縁性部材50a、50bは、それぞれ断面ほぼコ字状のシールドケース30の、被帯電体60に対して左右方向に位置する壁面に設けられ、各壁面の放電ワイヤ20に最も近接する部分を中心に上下方向ほぼ等距離の範囲を覆うものである。絶縁性部材50cは、断面ほぼコ字状のシールドケース30の被帯電体60に対向して開放された部分の反対側に位置する壁面に設けられ、壁面の放電ワイヤ20に最も近接する部分を中心に左右方向ほぼ等距離の範囲を覆うものである。なお、絶縁性部材50a、50b、50cは、図示しないが、帯電器10の側端部にて連結されて一体に形成されるものであり、図示しない取付け手段にてシールドケース30に対して取付けられる。なお、絶縁性材料からなる合成樹脂などを塗布や張付け等によって、絶縁性部材50をシールドケース30の各壁面に設けてもよい。
図7に示すように、共通の高圧電源118からそれぞれ異なる抵抗119を介して、放電ワイヤ20には+4〜8kVの所定の高電圧が、シールドケース30及びグリッド40には+600〜1kVの所定の電圧が、それぞれ印加される。なお、放電ワイヤ20には、高圧電源回路や、定電流電源により定電流駆動される回路によって、前記所定の高電圧を印加してもよい。又、シールドケース30及びグリッド40には、電圧発生回路、又はツェナーダイオード、バリスタなどの定電圧素子を利用した回路からなる定電圧回路によって、前記所定の電圧を印加してもよい。
次に、帯電器10によりコロナ放電を発生させ、被帯電体60を帯電する過程について説明する。帯電器10の放電ワイヤ20に前記所定の高電圧を印加することによりコロナイオンが発生する。発生したコロナイオンは、放電ワイヤ20、グリッド40、被帯電体60間に生じる電界により運ばれ、グリッド40を通過したコロナイオンによって被帯電体60が帯電する。この時、シールドケース30の各壁面に対して放電ワイヤ2からの放電の発生が最も大きい部分は、コロナイオンの質量等を無視すれば、放電ワイヤ20と最も近接する部分である。このシールドケース30の各壁面の放電ワイヤ20に最も近接する部分を絶縁性部材50が覆うので、シールドケース30への放電を最も効率よく低減することができる。更に、シールドケース30の各壁面の放電ワイヤ20に最も近接する部分を中心にほぼ等距離の範囲を絶縁性部材50が覆うので、シールドケース30への放電を更に効率よく低減することができる。なお、前記所定の高電圧を印加することにより放電ワイヤ20からシールドケース30への放電が発生する全ての範囲において、シールドケース30の各壁面を絶縁性部材50が覆えば、放電ワイヤ20からシールドケース30への放電リークを完全に防止することができる。このように、絶縁性部材50を適切に設けることにより、放電ワイヤ20からシールドケース30への放電リークを低減又は防止することができる。更に、必ずしもシールドケース30の各壁面の全面を絶縁性部材50が覆う必要がないので、帯電時の電界を良好に保つことができるため、放電ワイヤ20から被帯電体60への放電をより均一にすることが可能になる。従って、放電効率が向上し、被帯電体60の帯電させる速度をより速くすることができるため、被帯電体60をより均一に帯電することが可能になる。
次に、本発明の実施例1の変形例に係る帯電器について図面に基づいて、前記帯電器10と異なる部分についてのみ説明する。帯電器11は、図2に示すように、シールドケース31が4面の壁面からなるものであり、絶縁性部材51をシールドケース3の4面の壁面の内の3面に設けている。この3面は、放電ワイヤ20からの放電の発生が最も大きい面を選択し定めればよい。もちろん、シールドケース30の4面全てに絶縁性部材を設けてもよい。更に別の変形例である帯電器12は、図3に示すように、シールドケース32が5面の壁面からなるものであり、絶縁性部材52をシールドケース3の5面の壁面の内の4面に設けている。このように、シールドケースが4面以上の壁面からなる場合には、放電ワイヤからシールドケースへの放電リークを考慮して、絶縁性部材を設ける壁面を3面以上適切に選択すればよい。なお、以上の実施例においては、グリッド40を備えたスコロトロン帯電器を例に挙げて説明してきたが、グリッド40を備えないコロトロン帯電器に対しても同様に適用できる。
以下、本発明の実施例2に係る帯電器について図面に基づいて説明する。該帯電器13は、被帯電体60をコロナ放電により帯電するスコロトロン帯電器であり、図4(a)及び図4(b)に示すように、被帯電体60に対向する放電ワイヤ23と、該放電ワイヤ23を囲むシールドケース33と、放電ワイヤ23と被帯電体60との間に設けるグリッド43と、シールドケース33の外側に設けた絶縁性部材53とを備える。
放電ワイヤ23は、タングステン等の金属材料からなる1本の微小径ワイヤが一直線に延びるものであり、被帯電体60に対向して配置される。シールドケース33は、被帯電体60に対向する部分を開放し、放電ワイヤ23を所定の距離を離間しながら囲む3面の壁面からなり、アルミニウムやステンレス鋼等の導電性金属材料からなる薄板を折り曲げて断面ほぼコ字状に形成したものである。シールドケース33の3面の壁面には、それぞれ放電ワイヤ23に最も近接する部分を少なくとも含む開口73が設けられる。開口73a、73bは、それぞれ断面ほぼコ字状のシールドケース3の被帯電体60に対して左右方向に位置する壁面に設けられ、各壁面の放電ワイヤ23に最も近接する部分を中心に上下方向ほぼ等距離の範囲を抜き加工等により開口し設けたものである。開口73cは、断面ほぼコ字状のシールドケース33の被帯電体60に対向して開放された部分の反対側に位置する壁面に設けられ、壁面の放電ワイヤ23に最も近接する部分を中心に左右方向ほぼ等距離の範囲を抜き加工等により開口し設けたものである。
グリッド43は、アルミニウムやステンレス鋼等の導電性金属材料からなる薄板にエッチング加工等によりスリット溝を放電ワイヤ23の長手方向に形成したものである。グリッド43は、シールドケース33の断面ほぼコ字状の開口を覆うように、被帯電体60と1.5〜3mmの距離で対向するように設置される。シールドケース33とグリッド43とは接触し互いに電気的に導通されている。なお、図7に示すように、共通の高圧電源118からそれぞれ異なる抵抗119を介して、放電ワイヤ20には+4〜8kVの所定の高電圧が、シールドケース30及びグリッド40には+600〜1kVの所定の電圧が、それぞれ印加される。
絶縁性部材53は、シールドケース33の外面全体を覆うABS樹脂等の合成樹脂などの絶縁性材料からなるものであり、シールドケース33の開口73a、73b、73c内にそれぞれ張出す張出部83a、83b、83cを有する。なお、図3(a)及び図3(b)においては、張出部83a、83b、83cはシールドケース33の内面よりも内側に突出しているが、これに限られない。
絶縁性部材53は、弾性を有する絶縁性材料にて一体形成し、張出部83を開口73に弾性嵌付けすることにより、シールドケース33に取付ける。又、シールドケース33の片側端部まで開口73を連続して設け、この片側端部側から一体形成した絶縁部材53を摺動させ取付けてもよい。又、絶縁性部材53をシールドケース33の各面に対応して3つの部材により構成し、張出部83を開口73に嵌合させ、又は図示しない取付け手段にて、シールドケース33の各面に取付けてもよい。又、例えば、帯電器13を画像形成装置に用いる場合には、画像形成装置内の各種構成部品を取付け若しくは構成するためのハウジング等と一体化して、絶縁性部材53を設けてもよい。
次に、帯電器13によりコロナ放電を発生させ、被帯電体60を帯電する過程について説明する。帯電器13の放電ワイヤ23に、前記所定の高電圧を印加することによりコロナイオンが発生する。発生したコロナイオンは、放電ワイヤ23、グリッド43、被帯電体60間に生じる電界により運ばれ、グリッド43を通過したコロナイオンによって被帯電体60が帯電する。この時、シールドケース33の各壁面に対して放電ワイヤ23からの放電の発生が最も大きい部分は、コロナイオンの質量等を無視すれば、放電ワイヤ23と最も近接する部分である。このシールドケース53の各壁面の放電ワイヤ23に最も近接する部分に開口73が設けられ、かつ絶縁性部材53の張出部83が位置しているので、シールドケース33への放電を最も効率よく防止することができる。更に、シールドケース33の各壁面の放電ワイヤ23に最も近接する部分を中心にほぼ等距離の範囲に開口73が設けられ、かつ絶縁性部材53の張出部83が位置しているので、シールドケース33への放電を更に効率よく防止することができる。なお、前記所定の高電圧を印加することにより放電ワイヤ23からシールドケース33への放電が発生する全ての範囲において、シールドケース73の各壁面に開口73を設け、かつ絶縁性部材53の張出部83を位置させれば、シールドケース33への放電を完全に防止することができる。このように、絶縁性部材53の張出部83が位置するシールドケース33の開口73を適切に設けることにより、放電ワイヤ23からシールドケース33への放電リークを低減又は防止することができる。更に、必ずしもシールドケース33の各壁面の全面に開口73を設ける必要がないので、帯電時の電界を良好に保つことができるため、放電ワイヤ20から被帯電体60への放電をより均一にすることが可能になる。従って、放電効率が向上し、被帯電体60の帯電させる速度をより速くすることができるため、被帯電体60をより均一に帯電することが可能になる。更に、絶縁性部材53は、張出部83がシールドケース33の開口73内に張出すとともに、シールドケース33の外面全面を覆うので、放電時に発生するオゾンを帯電器13内に密閉することができる。これにより、図示しないオゾン排除手段により効果的にオゾンを排除することができ、被帯電体60にオゾンが接触することが低減し、酸化等による被帯電体60の帯電特性の劣化を防ぐことができる。
次に、本発明の実施例2の変形例に係る帯電器について図面に基づいて、前記帯電器13と異なる部分についてのみ説明する。帯電器14は、図5(a)及び図5(b)に示すように、シールドケース33の外面を覆う絶縁性部材54が前記張出部83を有さないものである。張出部83がない場合であっても、シールドケース33の少なくとも放電ワイヤ23から最も近接する部分には開口73が設けられているので、この部分に放電が発生することがない。
以上の実施例2においては、シールドケース33の外面全面を覆うように絶縁性部材53、54を設けていたが、少なくとも前記開口73を外側から覆っていればよい。例えば、図6に示すように、シールドケース33の各面に対応する板状の絶縁性部材55a、55b、55cを、各壁面に張付け等により取付けてもよい。又、前記実施例1の変形例と同様に、シールドケースが4面以上の壁面からなる場合には、放電ワイヤ23からの放電リークを考慮して絶縁性部材を設ける壁面を3面以上適切に選択すればよい。更に、グリッド43を備えないコロトロン帯電器に対しても同様に適用できる。
次に、本発明の実施例に係る帯電器を備える画像形成装置について図面に基づいて説明する。なお、ここでは、実施例1に係る前記帯電器10を例に挙げて説明するが、以上の実施例1、実施例2及びこれらの変形例に係る各帯電器を用いた場合も同様である。画像形成装置100は、例えばコピー機能、ファクシミリ機能、(ネットワーク)プリンタ機能等により画像データの画像を用紙に記録するものである。具体的には、コピー機能により読取られた原稿の画像、他のG3ファクシミリ装置(不図示)から受信した画像データの画像、及びクライアントPC(不図示)からLAN(不図示)等を介して受信した画像データの画像を所定の用紙に記録するものである。
画像形成装置100は、図7に示すように、矢印方向に回転する被帯電体である感光体ドラム101を備え、該感光体ドラム101の回転方向に沿って、前記帯電器10と、帯電した感光体ドラム101の表面に静電潜像を形成する露光器102と、静電潜像を現像しトナー像を形成する現像器103と、トナー像を用紙に転写する転写器104と、感光体ドラム101の表面に残存した未転写トナーの付着力を弱める拡散ブラシ(メモリ除去ブラシ)105とが順に配設される、未転写トナーを現像器103にて回収するクリーナレス方式の画像形成装置である。画像形成装置100は、更に、給紙カセット106、レジストローラ107、ヒートローラ108、プレスローラ109、排紙ローラ110、排紙トレイ111を備えている。
感光体ドラム101は、ドラム状に形成されたアルミニウム等の導電性支持体の表面にOPC(Organic Photo Conductor)、アモルファスシリコン、セレン等の感光層を形成して構成したものであり、この感光体ドラム101の表面に静電潜像が形成される。露光器102は、感光体ドラム101の表面に光を照射して帯電電荷を除去することにより、感光体ドラム101の表面に静電潜像を形成する装置であって、このための露光光学系として、具体的には、LED(Light Emitting Diode)光学系や半導体レーザ光学系等が用いられる。
現像器103は、感光体ドラム101の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させて可視のトナー像とする装置であり、攪拌器112、供給ローラ113、現像ローラ114、層厚規制ブレード115等によって構成される。攪拌器112は、図示した矢印方向に回転し、現像器103内に貯蔵収容されているトナーを攪拌し供給ローラ113側に搬送する。供給ローラ113には電圧が印加されており、付近のトナーが帯電し供給ローラ113に付着する。供給ローラ113から電位差を利用して転移させ、トナーを圧接する現像ローラ114に付着させる。層厚規制ブレード115は、現像ローラ114の外周面に付着したトナーの層厚を均一にする。現像ローラ114のトナーが付着した外周面を感光体ドラム101の表面に当接させながら回転させ、静電潜像にトナーを付着させ感光体ドラム101の表面にトナー像を形成する。拡散ブラシ105によって付着力が弱められた未転写トナーは、感光体ドラム101と現像ローラ114との電位差を利用して、現像ローラ114により回収され、現像器103内に貯蔵収容され再利用される。
転写器104は、感光体ドラム101の表面に形成されたトナー像を用紙に転写させる装置であって、具体的には、電圧を印加した導電ローラ、コロナ帯電器等が用いられるが、ここでは、導電性の転写ローラが用いられており、トナーと逆極性の電圧を印加することにより、感光体ドラム101の表面のトナー像が用紙上に転写される。拡散ブラシ105は、用紙に転写されることなく感光体ドラム101の表面に残存した未転写トナーの付着力を弱め分散させるものである。
給紙カセット106には、所定サイズの用紙が多数収納されており、給紙カセット106に収納されている用紙は、給紙ローラ116により1枚ずつ分離され用紙搬送路117に供給される。レジストローラ107は、給紙カセット106から供給された用紙を、用紙搬送路117を挟んで設けられる感光体ドラム101と転写器104との間へ搬送するものである。ヒートローラ108及びプレスローラ109は、用紙搬送路117を挟んでその両側に配置され、用紙を上下から圧接しつつ、ヒートローラ108の内部に設けられた熱源によりトナー像を加熱してトナー像を用紙に定着させる。排紙ローラ110は、画像が定着した記録紙(用紙)を排紙トレイ111に排出する。
以下、この画像形成装置100において画像形成時に行われる画像形成処理について、図7に基づいて説明する。図示するように、所定のタイミングで感光体ドラム101、現像ローラ114等が図中矢印方向にそれぞれ回転する。それに伴い、帯電器10は、高圧電源118によって印加された直流電圧により、感光体ドラム101の表面を均一な正の電位に帯電する。そして、露光器102は、感光体ドラム101の表面の画像部に光を照射して帯電電荷を除去することにより、静電潜像を形成する。そして、現像器103は、供給ローラ113によりトナーを正に帯電し、現像ローラ114により感光体ドラム101の表面の画像部に、正に帯電したトナーによるトナー像を形成する。従って、転写器104は、トナー像が形成される面とは反対側の面から負の電圧を印加して用紙を負の電位に帯電させることにより、感光体ドラム101の表面のトナー像を吸着して用紙に転写する。なお、ここでは、転写器104は用紙の下面に接触させた導電ローラを介して用紙に直接電圧を印加する装置であるが、コロナ帯電器を用いて用紙に負の電荷を与えるようにしてもよい。
このようにして、感光体ドラム101の表面のトナー像が給紙カセット106から供給された用紙上に転写されると、用紙は用紙搬送路117に沿って搬送され、ヒートローラ108及びプレスローラ109によってトナー像が用紙に定着される。そして、画像が形成された用紙は、記録紙として排紙ローラ110によって用紙搬送路117から排紙トレイ111へと排出される。
次に、帯電器10により感光体ドラム101の表面を帯電する過程について説明する。帯電器10の放電ワイヤ20に、前記所定の高電圧を印加することによりコロナイオンが発生する。発生したコロナイオンは、放電ワイヤ20、グリッド40、感光体ドラム101の表面間に生じる電界により運ばれ、グリッド40を通過したコロナイオンによって、図中矢印方向に回転する感光体ドラム101の表面を帯電させる。この時、シールドケース30の各壁面に対して放電ワイヤ20からの放電の発生が最も大きい部分は、コロナイオンの質量等を無視すれば、放電ワイヤ20と最も近接する部分である。このシールドケース30の各壁面の放電ワイヤ20に最も近接する部分を絶縁性部材50が覆っているので、シールドケース30への放電を最も効率よく防止することができる。更に、シールドケース30の各壁面の放電ワイヤ20に最も近接する部分を中心にほぼ等距離の範囲を絶縁性部材5が覆っているので、シールドケース30への放電を更に効率よく防止することができる。このように、絶縁性部材50を適切に設けることにより、放電ワイヤ20からシールドケース30への放電リークを低減又は防止することができる。更に、必ずしもシールドケース30の各壁面の全面を絶縁性部材50が覆う必要がないので、帯電時の電界を良好に保つことができるため、放電ワイヤ20から感光体ドラム101の表面への放電をより均一にすることが可能になる。従って、放電効率が向上し、感光体ドラム101の表面を帯電させる速度をより速くすることができるため、感光体ドラム101の表面をより均一に帯電することが可能になる。つまり、全体として放電ワイヤ20からグリッド40への放電量の割合が相対的に大きくなり、ひいてはグリッド40のスリットを通過するコロナイオンの割合が増加するので、感光体ドラム101の表面がより早く帯電する。よって、感光体ドラム101の表面の帯電電位の立上りがより急俊になり、飽和電位により早く近づき、感光体ドラム101の表面の帯電電位はより安定化する。
コロナ放電による帯電器において、放電効率を向上するもの等に適用することが可能である。
本発明の実施例1に係る帯電器を示し、(a)は断面図、(b)は断面斜視図である。 本発明の実施例1に係る変形例の帯電器を示す断面図である。 本発明の実施例1に係る別の変形例の帯電器を示す断面図である。 本発明の実施例2に係る帯電器を示し、(a)は断面図、(b)は断面斜視図である。 本発明の実施例2に係る変形例の帯電器を示し、(a)は断面図、(b)は断面斜視図である。 本発明の実施例2に係る別の変形例の帯電器を示す断面図である。 図1に示した帯電器を備える画像形成装置の概略構成図である。
符号の説明
10、11、12、13、14 帯電器
20、23 放電ワイヤ
30、31、32、33 シールドケース
40、43 グリッド
50、51、52、53、54、55 絶縁性部材
60 被帯電体
73 開口
83 張出部
100 画像形成装置
101 感光体ドラム(被帯電体)

Claims (1)

  1. 被帯電体に対向する放電ワイヤと、
    前記被帯電体に対向する部分を開放し前記放電ワイヤを囲み、少なくとも該放電ワイヤに最も近接する部分に開口を有する壁面を3面以上備える導電性のシールドケースと、
    該シールドケースの外側から前記各開口内に張り出す張出部を有する絶縁性部材と、
    を備えることを特徴とする帯電器。
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