JPH0675457A - 帯電装置 - Google Patents

帯電装置

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JPH0675457A
JPH0675457A JP4229782A JP22978292A JPH0675457A JP H0675457 A JPH0675457 A JP H0675457A JP 4229782 A JP4229782 A JP 4229782A JP 22978292 A JP22978292 A JP 22978292A JP H0675457 A JPH0675457 A JP H0675457A
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JP
Japan
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ion generator
charging device
ion
recording
ions
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Pending
Application number
JP4229782A
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English (en)
Inventor
Kazushi Nagato
一志 永戸
Yasuo Hosaka
靖夫 保坂
Hideyuki Nakao
英之 中尾
Yuzo Koike
祐三 小池
Shuzo Hirahara
修三 平原
Akifumi Mori
昌文 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電装置を小形化することで、小型で安価な
電子写真装置を提供する。 【構成】 誘電層を挟んで基板上に作成された2つの電
極の間に交流電圧を印加し、付近の空気をイオン化させ
るイオン発生器を帯電装置に使用する。イオン発生器と
記録媒体間の距離は1〜3mmに制限する。 【効果】 帯電装置が小型になるので、記録装置の著し
い小形化が可能となった。感光体と帯電装置の距離を制
限したことで、残留トナーの帯電装置表面への付着を、
防止することも実現できた。更に環境条件の変化にも影
響受けにくく、安定した帯電電位をえられる帯電装置を
提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真記録装置などに
使用される帯電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】様々な記録装置の中でも、電子写真記録
装置はノンインパクト記録であるため騒音が少ないこと
や、文字が綺麗に記録できること、記録速度が高速であ
ること、ランニングコストが比較的安いこと等の特長を
持っているために、最近ではOA機器の出力端末装置と
して利用されており、その市場も急速に拡大している。
【0003】電子写真記録装置のひとつであるレーザプ
リンタの記録部の模式図を図8に示し、電子写真記録装
置の概要について説明する。電子写真記録装置では図8
に示すように通常の場合、感光体ドラム100を使用し
ている。この感光体ドラム100をまずコロナチャージ
ャから成る帯電器101によって、表面を例えばマイナ
スの電荷で−700V程度に一様に全面帯電させる。次
に画像信号に応じてレーザ光102が感光体ドラム10
0に照射される。感光体は光が照射された部分だけ抵抗
が減少するので、レーザ光102が照射された部分のマ
イナス電荷が消去され静電潜像が形成される。なお通常
はレーザとしては1個の半導体レーザが使用され、画像
に応じて変調された光は、回転多面鏡(図示せず)によ
って走査されている。この様にして形成された静電潜像
は現像器103によって現像される。つまり感光体ドラ
ム100上の静電潜像のマイナス電荷の消去された部分
に、反転現像によってマイナスに帯電した着色微粒子で
あるトナーが−500V程度の現像バイアスを与えられ
ることにより付着し、静電潜像が可視化されるのであ
る。給紙ローラ104によって図示しない紙カセットか
ら取り出された記録紙105が、画像信号とタイミング
を合わせて搬送され感光体ドラム100に接触される。
ここでは可視化されたトナー像が記録紙105へ転写さ
れる。転写チャージャ106では例えば記録紙105の
裏側からプラスの電荷が与えられ、これによって感光体
ドラム100上にマイナス帯電したトナーによって現像
された画像を、記録紙105上に引き付け、転写してい
るのである。画像が転写された記録紙105は、剥離チ
ャージャ107によって、感光体ドラム100から剥離
される。最後にヒートローラ110から構成される定着
器111で、トナーは加熱・加圧されることによって記
録紙105上に定着されて記録が終了する。なお感光体
ドラム100上には記録紙105に転写されずに残った
トナーが存在している。これらの残留トナーをクリーニ
ングブレード108から構成されるクリーナーで擦り落
としてドラム100の清掃を行なった後、LEDなどか
ら構成される消去ランプ109で全面露光することによ
って感光体ドラム100上の電荷を消去している。この
様に電子写真記録装置では、帯電・潜像形成・現像・転
写・定着の工程を経て画像が形成されている。またドラ
ムは最後にクリーニング工程で綺麗に清掃され再度使用
される。各工程は機種によって少し構成が異なっている
場合もあるが、基本的にはこの様な構成になっている。
【0004】以上電子写真記録装置の代表例としてレー
ザプリンタについて簡単に説明を行なった。さらに電子
写真記録装置としてはレーザプリンタばかりでなく、静
電潜像を書き込むための記録ヘッドとして、他の発光素
子を使用したものも開発・製品化されている。レーザプ
リンタは1つのレーザから発生した光を高速に機械的に
回転する多面鏡(ポリゴンミラー)や、ホログラムを利
用して画点を走査しているのであるが、装置の小形化・
低価格化を考え、アレイ光源を用いた固体走査方式も現
在ではかなり注目され始めている。例えばLED、液晶
シャッタ、EL素子、プラズマ発光素子、螢光体などの
発光素子や光シャッタ素子をアレイ状に並べたヘッドを
用いた電子写真記録装置も開発そして実用化されてい
る。上述した電子写真記録装置はいずれも光プリンタと
総称されるものであり、用途としてはプリンタあるいは
ディジタル複写機などの出力装置として利用されてい
る。また従来から使用されている、蛍光灯などの光で原
稿を照明し、その反射光を感光体に導き静電潜像を形成
して原稿を複写するタイプのアナログ複写機も、電子写
真記録装置のひとつである。更に感光体の代わりに誘電
体を使用して、アレイ状に並べられた小さな穴からイオ
ンを吹き出し、誘電体上にこのイオンによって静電潜像
を記録する方式の、イオンフロー記録またはイオンディ
ポジション記録と呼ばれる記録方法もある。
【0005】以上述べたように電子写真記録装置は優れ
た特長を持っているために、最近ではOA機器の出力端
末装置として多数利用されており、方式も様々な方式が
開発、実用化されてその市場も急速に拡大している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの電子写真記録
装置では、上述したように帯電、転写、剥離などの工程
で、あるいは感光体上の残留電荷を消去するためなど
に、チャージャが多数使用されている。代表的なコロナ
チャージャの例を図9に示しておく。コロナ放電は不均
一な電界中で行われる局所的な空気の絶縁破壊によって
生じる持続的な放電である。コロナチャージャは一般に
直径が50〜100μmのタングステンからなるコロナ
ワイヤ112を、1cm程度離してアルミなどの金属ケ
ース113でシールドし、シールドケース113の一部
を削除したような構造をしている。その削除されて開口
された部分からコロナイオン114が放出される。タン
グステンワイヤに5〜10kV程度の電圧115を印加
すると、コロナワイヤ112の周囲に局所的な強い電場
が形成され、部分的な空気の絶縁破壊が起こり、放電が
持続する。開口面を感光体に対向させて配置し、発生し
た正または負イオン114を感光体表面に移動させて、
感光体を帯電したり或いは除電したりする。コロナ放電
は気中放電であるので温度・湿度の影響を受けやすい。
そこでワイヤ112に流れる電流を常に一定にする電流
制御方式や、感光体の表面電位を検知して、グリッド電
圧やコロナ電圧にフィードバックする制御方式などによ
って、感光体の表面電位を安定化させる必要がある。
【0007】上述した様に、コロナチャージャはコロナ
ワイヤ112を1cm程度離したアルミなどでケーシグ
113しているため、装置の小形化を考える場合には、
その大きさが問題となる。特に電子写真装置のカラー化
を考えると1cm角の大きさのスペースが多数必要とな
ってしまい、装置の小形化を著しく妨げることになる。
【0008】更に環境問題として、コロナ帯電器が大気
中の酸素分子をイオン化してオゾン(O3 - )を発生す
る。特に負コロナ放電の場合は、正コロナの放電よりオ
ゾンの発生量は1桁ほど多い。臭いとして人間が感知で
きるオゾン量は0.02ppmであり、許容濃度は0.
1ppm以下に定められている。複写機やプリンタで
は、オゾン除去のために活性炭を塗布したオゾンフィル
タなどを使用して、この基準を満たすようにしている。
しかし最近ではヨーロッパを中心に更に現在の1/10
程度まで、オゾンの発生量を減少させようとする運動も
活発になってきている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した従来技
術の問題点に鑑み、誘電体を2つの電極で挟んで、これ
らの電極の間に電圧を印加しコロナ放電を発生させ、こ
の放電によって空気をイオン化し、更にこれらの構成要
素が基板上で一体となったイオン発生器を帯電装置とし
て使用することを特徴としている。この様なイオン発生
器から発生したイオンを使用して、電子写真記録装置の
感光体を帯電、或いは除電させたり、トナーの静電転写
を行ったりするものである。つまり従来のコロナチャー
ジャの代わりに、上述したイオン発生器を帯電装置とし
て使用するものである。
【0010】
【作用】本発明の様に構成要素が基板上で一体となった
イオン発生器を帯電装置に使用することによって、従来
のコロナチャージャなどに比べて著しい小型化が可能と
なり、取扱いも容易となる。本発明では厚膜印刷技術な
どの従来技術が使用できる構造のイオン発生器にし、帯
電装置としての値段を安くすることも可能とした。また
温度・湿度などのイオン発生量への影響もコロナチャー
ジャよりも小さく、更にヒータで加熱するなどの方法に
よって、イオンの発生量を簡単に安定化できる。感光体
などの表面を帯電させる場合にも、イオン発生電極に与
えるバイアス電圧を制御することで、帯電電位を容易に
制御することもできる。また本発明人はオゾン発生量が
イオン飛躍距離に依存することを見出し、本発明による
イオン発生器でのイオン飛躍距離が小さくなったため、
オゾンの発生量を従来のコロナチャージャの数分の1〜
数10分の1と少なくでき、環境衛生上の問題も大きく
軽減できる効果がある。
【0011】更に本発明では、イオン発生器と被記録媒
体の距離を500〜3000μmの範囲に設定し、イオ
ン発生器と被記録媒体の間の電界を制限することによ
り、浮遊トナーが電界によって引かれ、イオン発生器に
付着することを防止している。この距離の制御は記録装
置本体に取り付けられているコネクタと、帯電装置に付
いているコネクタを噛み合わせる方式で、簡単に実現で
きる様にした。またトナー付着に関しては、ブラシクリ
ーナ、空気流によるクリーナなどのクリーニング手段を
設けることで、トナー付着の防止をより完全にすること
が可能である。従来の帯電装置ではトナー付着が生じた
場合には、アルコールを含んだ綿棒などで拭くことで、
クリーニングを行っていた。本発明の帯電装置では、オ
オン発生器を抜き差しする時に、イオン発生器の表面に
接触する拭き取り装置を取り付けることによって、トナ
ーが付着してしまった場合でも、イオン発生器を簡単に
清掃できることも特徴である。
【0012】またセラミック基板などの上に一体化され
て小型化したイオン発生器を使用した帯電装置は、大き
な衝撃を与えると壊れてしまう。本発明の帯電装置で
は、非使用時には保護ケース内に収納される構造になっ
ているため、保管時の汚れや破損から防止することがで
きる。そして使用時には少なくとも被記録媒体に対面し
ている側が解放されるようにし、発生したイオンが被記
録媒体上に照射できる構造である。
【0013】イオン発生量を多くするために複数ライン
のイオン発生部を作成することによって、イオン発生器
を駆動する交流電源の、周波数の低下、電圧の低下など
を実現できる。同じ周波数、電圧であれば、より速い記
録速度の記録装置にも帯電器として使用できる。周波数
の低下、電圧の低下により、イオン発生器の寿命を伸ば
すことができる。
【0014】また、イオン発生器に制御電極を取り付け
記録ヘッドを構成し、イオン発生器から発生したイオン
を制御電極でON/OFF制御し、被記録媒体上にイオ
ンによって静電潜像を形成するイオンデポジション記録
の記録ヘッドにイオン発生器を利用することも可能であ
る。この場合には、記録ヘッド用のイオン発生器と帯電
装置用のイオン発生器の仕様を同一にして、両者に使用
できるようにすることによってイオン発生器をより安く
することが可能となる。
【0015】
【実施例】
(第1の実施例)
【0016】以下図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。図1は本発明に使用した帯電装置を説明
するための図である。図1(a)は本発明の帯電装置の
要部であるイオン発生器の基本的な構造を説明した図で
あり、図1(b)はこの帯電装置を使用した電子写真記
録装置の実施例である。図1(a)に示されるように本
発明のイオン発生器1は、セラミックなどの基板2の上
にまず誘導電極3を形成し、その上にガラスなどの絶縁
層4を形成した後、更に絶縁層4の上にイオン発生電極
5を形成した構造となっている。この様なイオン発生器
1は、セラミック基板2上に、誘導電極3、絶縁層4、
イオン発生電極5をそれぞれ厚膜印刷する方法でも簡単
に作成することが可能である。大きさの1例としては、
誘導電極3の厚さは1〜5μm、幅約40μm、絶縁層
4の厚さは20〜50μm、イオン発生電極5の厚さは
10〜30μm、2つのイオン発生電極5の間のスリッ
トの幅は約80μmである。この様な構造のイオン発生
器1のオン発生電極5と誘導電極3の間に交流電圧6を
印加し、更にイオン発生電極5にバイアス電圧7を与え
る。交流電圧は周波数は数KHz〜数100KHz、出
力電圧は1〜3KVp−pの高周波・高電圧であるの
で、絶縁層4を挟んでこれらの電極間に交流電圧6を印
加すると、イオン発生電極5周辺32の空気がイオン化
され、この付近に正・負のイオンが発生する。ここで図
1(a)に示すようにバイアス電圧7として、負の電圧
が印加されている場合には、イオン発生器1からは負の
イオンだけが取り出されることになる。バイアス電圧7
が正の場合には、正のイオンが取り出される。なお絶縁
層4は2つのイオン発生電極の間の領域で段差構造にな
っているが、これは発生したイオンによる絶縁層4の表
面抵抗変化を防止し、イオンの発生量の変動を防止する
ために設けられている。本発明の帯電装置では、この様
に1枚の平面基板上に電極を形成した固体化イオン発生
器1を使用していることが特徴である。
【0017】図1(b)は上述したイオン発生器からな
る帯電装置1を、図8に示した従来のレーザプリンタに
応用した1例である。図8に示されたコロナチャージャ
101に代えて、本発明の帯電装置1を使用した。図1
(a)に示したようなイオン発生電極に負のバイアス電
圧を印加した帯電装置1を使用することにより、感光ド
ラム100の表面を一様にマイナス帯電させることがで
きる。この時、帯電装置1と感光ドラム100の間の距
離を、500〜3000μmに設定しておくことが、本
発明の第1の特徴である。帯電以降の行程は全く従来の
レーザプリンタと同様なので、説明は省略する。本発明
の帯電装置を使用することにより、コロナチャージャな
どと比較すると小さな電圧で放電を生じさせることがで
きる特徴がある。また大きな特徴としては、バイアス電
圧によって感光ドラム100表面の帯電電位を制御でき
ることである。すなわち感光体の表面は、バイアス電圧
とほぼ等しい電位に帯電されることになる。従って湿度
や温度などの環境条件により、放電の状態が変化して
も、感光体表面の電位を安定に保つことが可能で、コロ
ナチャージャの様に特殊な安定化回路を取り付ける必要
もない特徴がある。更にバイアス電位を変えることで、
帯電装置で帯電させる電荷の極性も制御することが可能
である。図1(b)の実施例では、図8に示した転写チ
ャージャ106と剥離チャージャ107に代えて、本発
明の帯電装置を使用した実施例も示してある。転写チャ
ージャ106に使用した場合には、この実施例ではバイ
アス電圧として正の電圧を印加すれば良い。剥離チャー
ジャ107ではバイアス電圧を0にして、正・負のイオ
ンで記録紙の電荷を除電することで、記録紙を感光体ド
ラムから剥離することができる。またこの実施例では、
図8で使用した感光ドラム100の電位を消去するため
の除電ランプ109は使用していない。これは本発明の
帯電装置1を使用することによって、バイアス電圧によ
って決定される電位に、感光体の表面を一様に帯電でき
るからである。従来のコロナチャージャの場合には、感
光体の表面に残っていた残留電位によっても、帯電電位
が影響を受けるために、除電ランプ109で0Vの一定
電位にしておく必要があった。本発明の帯電装置1を使
用することによって、除電ランプ109を使用する必要
が無くなったことも大きな特徴である。なお除電ランプ
109の代わりに、本発明の帯電装置を使用する方法も
ある。この場合にはバイアス電圧を0Vにすることによ
って、ドラムの残留電位が消去できる。
【0018】また、本発明の帯電装置1の特徴は、感光
ドラム100と帯電装置1の間の距離を500〜300
0μm程度にしていることである。感光体ドラム100
の表面には、僅かではあるがクリーニングされずに残っ
たトナーが付着している。これらのトナーには正しい極
性に帯電したもの、あるいは逆帯電したものなどが存在
するが、イオン発生電極に印加されているバイアス電圧
と引き合うトナーが存在している。これらのトナーが帯
電装置の下まで来ると、バイアス電圧によって引かれ、
帯電装置に付着する。長い間使用しているうちに、この
トナーの付着量が大きくなり、帯電装置のイオン発生量
を減少させる問題が生じてくる。感光体表面を例えば−
600V程度に帯電させたい場合には、−600Vのバ
イアス電圧を印加するが、感光体ドラムと帯電装置の距
離が200μm程度の場合には、この間の電界は3KV
/mm程度の高電界となる。本発明の帯電装置では、こ
の様な高電界によってトナーが帯電装置に付着しないよ
うに、あるいはヘッドとの間で放電しないように、帯電
装置1と感光体ドラム100の間の距離を500μm以
上として、電界を弱めることでトナー付着を防止してい
ることが大きな特徴である。なお電界を小さくし過ぎる
と、帯電能力が減少してしまうため3000μm程度が
限界である。帯電装置1と感光体ドラム100の間の距
離を最適値に制御することで、トナーの帯電装置への付
着も防止することができるようになった。 (第2の実施例)
【0019】次に本発明の第2の実施例について、図2
を用いて説明する。図2(a)は第2の実施例の帯電装
置の要部であるイオン発生器の断面図、(b)はイオン
発生器をイオン発生電極側から見た図、(c)は裏側か
ら見た図である。図1に示した第1の実施例と異なって
いるのは、イオンを発生する部分32が図2(a)の断
面図に示すように、4箇所形成されていることである。
4箇所のイオンを発生するスリット32は例えば図2
(b)に示すように、帯電装置の長手方向(すなわち感
光体ドラムの長さ方向)に連続しており、4箇所のイオ
ン発生スリット32は回転している感光ドラムの上を、
順次4回帯電させることになる。この様にして感光体表
面が一様帯電されるのである。この実施例では、図1の
実施例では長手方向に連続した1つのイオン発生スリッ
ト32からのイオンで帯電させていたのに対し、4つの
スリット32から発生したイオンによって帯電させてい
る。この様に多数のイオン発生部を持った帯電装置の場
合には、幾つかの利点がある。この様な帯電装置でイオ
ンを発生させる場合には、放電の回数すなわち交流電源
6の周波数にほぼ比例して、イオンの発生量が変化す
る。従って同じ表面電位を得る場合には、1つのイオン
発生スリット32を持っているものと比較すると、4つ
のスリットの場合には、ほぼ1/4の周波数の交流電源
を用意すれば良く、無効電流が減少して電源を小さくで
きるメリットが生ずる。必要なイオン電流は、イオン発
生器の構造によって異なっているが、向こう電流の1/
数〜1/数100である。また交流電源の電圧に関して
は、安定に放電を維持できる電圧は必要なので周波数ほ
どの効果は無いが、やはり小さくすることが可能であ
る。一般に高電圧・高周波の電源の設計はむづかしいの
で、周波数が低いほどまた電圧が低いほど設計が簡単に
なることや、コストが安くなるなどの利点がある。更に
記録速度を高速化する場合を考えると、1つのスリット
32の場合の約4倍の速度まで対応することも可能であ
る。更に帯電装置を厚膜印刷などで作成する場合に、1
つのスリット32の場合にはシオン発生の極端に少ない
部分ができてしまう場合もあるが、この様な場合でも多
数のスリットから発生するイオンを使用することによっ
て、例えば感光体などの表面電位を一様にすることも可
能である。
【0020】図2(b)の例ではイオン電源5に、帯電
装置の長手方向(感光体ドラムの長さ方向)に連続する
スリット32を形成した実施例を示したが、スリット3
2を形成する方向はこの方向だけに制限するものではな
い。例えば図2(b)の帯電装置の短手方向に連続する
スリットを多数形成したり、或いは斜め方向のスリット
を多数形成しても、同様の効果が得られるものである。
【0021】図2(b)にも示してあるように、本発明
の帯電装置を構成するイオン発生器にはコネクタ端子
9,10が形成されている。コネクタ端子9はセラミッ
ク基盤2の上に形成された誘導電極(図には示されてい
ない)に接続されており、この実施例の場合には4個の
誘導電極それぞれの配線がコネクタ端子9に接続されて
いる。誘導電極の上には絶縁層4が形成され、更にその
上に4つのイオン発生スリットが形成されたイオン発生
電極5が形成される。このイオン発生電極5からも配線
が引き出され、コネクタ端子10へと接続されている。
このコネクタ端子10には、バイアス電圧7が印加さ
れ、更に誘導電極のコネクタ端子9との間には、交流電
圧が印加される様になっている。またイオン発生器の裏
側には、図2(c)に示すように、発熱層11が形成さ
れており、この発熱層11もコネクタ端子12に接続さ
れている。この2つのコネクタ端子12の間には、20
〜30V程度の電圧が印加されるようなっている。発熱
層11に電流が流れると、ジュール熱が発生し、この熱
によってイオン発生器全体が加熱される。イオンを発生
し続けていると、硝酸塩がイオン発生部32付近に付着
し、この塩によって絶縁層4の抵抗値が減少するため
に、イオンの発生量も減少する。そこで発熱層11で発
生するジュール熱で、イオン発生器を50〜60度以上
に加熱し、硝酸塩を分解して、帯電装置からのイオンの
発生量を安定化している。またこの温度を制御するため
の温度検出器13も、同様にしてセラミック基板上に取
り付けられている。
【0022】なおこの実施例ではコネクタ端子9,1
0,12はセラミック基板2の両側で、しかも基板2の
表と裏に形成したが、どちらかの一方の端に寄せる、或
いは一方に寄せて更に表または裏に集めることも可能で
ある。例えば図2(d)に示した実施例では、イオン発
生電極に接続されているコネクタ端子10と、誘導電極
に接続されているコネクタ端子9が一方にまとめられて
おり、更に発熱層に接続されているコネクタ12も同じ
側から取り出されるような構造になっている。この場合
には、各端子間の距離が小さくなるので、特に絶縁に注
意した設計をする必要があるため、誘導電極への接続は
1本の配線にまとめてしまった。この様なイオン発生器
の構造にすることにより装置上での扱いが簡単になる。
【0023】前述したように帯電装置の帯電能力を高い
ままに維持しながら、しかも帯電装置にトナーが付着し
ないようにするためには、帯電装置と感光体ドラムなど
の被記録媒体との距離を最適値に保つ必要がある。次に
図3を用いて、この距離の設定方法について説明する。
図2(d)に示した帯電装置でその取り付け方法を説明
する。上述したイオン発生器1は台座20に取り付けら
れて帯電装置を構成している。図3(a)は、この帯電
装置の断面図を示したものであり、図3(b)は帯電装
置の側面図である。イオン発生器1が取り付けられた台
座20には、長手方向に溝21が設けられている。また
記録装置本体には、ガイド22が取り付けられており、
このガイド22が台座20に設けられた溝21と噛み合
う構造になっている。また台座20には取っ手23が付
いており、帯電装置はこの取っ手23を持つことによっ
て、イオン発生器1の表面に直接手が触れて、表面を汚
すことを防止している。従ってガイド22に台座20に
形成されている溝21を噛み合わせ、取っ手23を持っ
て帯電装置を押し、帯電装置の先端のコネクタ部が装置
本体に取り付けられているコネクタ(図示しない)と接
合するまで押し込むことで、帯電装置を所定の位置に取
り付けることができる。台座20に形成された溝21と
ガイド22との間は、滑り易い様に少し緩くなってい
る。図3に示すようにガイド22に板バネ24などを取
り付けておくことで、帯電装置の位置(図3では上下方
向の位置)をより正確・安定に設定することができる。
なお帯電装置を取り替える場合などに取り外す場合に
は、取っ手24を持ってコネクタから引き抜けば良い。
また台座20には、イオン発生器1の裏側に送風口25
が設けられている。送風口25を設けることにより、イ
オン発生器1の劣化を防止したり、イオン発生器1への
トナー付着を防止することが可能である。
【0024】イオン発生器1の表面は金属のイオン発生
電極であるので、保存中に空気中の湿気や埃が付着した
り、あるいは帯電装置を記録装置本体にセットする場合
に触れて、手の脂が付いたり、傷付いたりして、イオン
発生器の性能が劣化してしまう場合がある。この様なこ
とを防止するために、ケース26が取付けられている。
このケース26は台座20に形成された溝21に沿っ
て、帯電装置の長手方向に移動できるようになってい
る。なおケース26が動くための溝は、帯電装置の移動
用の溝21と分離して形成しても良い。使用前の帯電装
置はイオン発生部あるいはコネクタ端子部が、図の様に
ケース26で覆われて保護されている。ケース26が付
いたままの帯電装置がガイド22に案内された状態で、
コネクタに押し込まれて、記録装置本体に装着される。
この様な状態で次に、ケース26を図の矢印方向に引き
抜くことで、イオン発生器1を使用状態にすることがで
きる。この様にすることで、イオン発生器を使用前に劣
化させたり、傷付けてしまうことを防止できる。なお装
置を移動させる場合や、長く使用しない様な場合には、
保護のためにケース26を被せた方が理想的である。ケ
ース26を溝に沿って矢印の反対方向に、止まるまで押
し込めば、ケース26を再び装着することが可能であ
る。 (第3の実施例)
【0025】図4には本発明の帯電装置の更に他の実施
例を示す。電子写真プリンタの内部には、微細なトナー
粒子あるいは埃などが僅かではあるが浮遊している。こ
の様な浮遊物が帯電装置のイオン発生電極付近まで浮遊
してくると、正または負に帯電しているため、イオン発
生電極に印加されているバイアス電圧と引き合う浮遊物
は、イオン発生電極に付着してしまうことになる。これ
ら浮遊物がイオン発生電極に付着すると、長い間には付
着量も多くなり、やがてイオン発生量を減少させてしま
うほどの量になる。従って定期的に帯電装置のメインテ
ナンスを行うことが必要になってくる。このメインテナ
ンスとしては、帯電装置のイオン発生電極付近をアルコ
ールなどで洗浄することである。この様なメインテナン
スを省くために、本発明の帯電装置では、汚れ付着防止
手段を設けている。図4を使用して、この汚れ付着防止
手段について説明する。
【0026】図4は帯電装置を構成する要部であるイオ
ン発生器の図で、図4(a)は図2(d)にも示したイ
オン発生器の平面図であり、図4(b)はこのイオン発
生器のA−A断面図である。イオン発生器1には多数の
孔30が形成されている。この孔30は断面図にも示す
ように、イオン発生器1を貫いている。図3にも示した
ようにイオン発生器1は台座20に取り付けられた状態
で帯電装置を構成しているが、台座20には送風口25
が設けられている。図4(b)の様に、イオン発生器1
は孔30が破線で示される送風口25と、位置が一致す
るように台座に取り付けられる。そして送風口25に清
浄な空気が流されると、この空気は孔30を通して、図
の矢印で示されるような方向に吹き出してくる。空気中
に浮遊しているトナーや埃は、この吹き出した空気流に
よってイオン発生器1に近づくことができなくなる。従
ってイオン発生器1の表面が、トナーや埃で汚れること
が無くなるのである。なお送風口25の中に外部からエ
アーポンプなどで空気流を流しても良い。しかしイオン
発生器1が実際に動作しており、バイアス電圧が与えら
れて、イオンが感光体の方向に動いている場合には、こ
のイオンの動きによってイオン風が生じている。従って
外部から空気を強制的に送風口25に注入しなくても良
い。しかし確実に安定にこの空気流を生じさせるために
は、孔30の裏側には送風口25を形成しておく必要が
ある。 (第4の実施例)
【0027】帯電装置へのトナー付着防止手段の更に他
の実施例を説明する。図5は、既に帯電装置に付着して
しまったトナーや埃を、簡単に除去するための機構の一
例を説明するための図である。
【0028】台座20に取付けられているイオン発生器
に、トナーや埃が付着した時期に、帯電装置を取っ手2
3を持って、ガイド22に沿わせて、図中矢印で示すよ
うに、往復運動を可能にしておく。この時イオン発生器
の表面は、清掃用パッド31に摩擦されるような構造と
なっている。清掃用パッド31はフェルトなどの柔らか
な材料でできており、イオン発生器の表面を摩擦しても
傷付けることがない。またこの清掃用パッド31は、イ
オン発生器が通常セットさせている場合には、イオンの
発生や高電圧の供給の妨げにならないような位置に設け
られている。この様にすることによって、ある程度定期
的に帯電装置を数回往復させる動作をするだけで、簡単
にイオン発生器表面の汚れを取り除くことができ、長期
間にわたって安定したイオンの発生を実現することがで
きる。なおアルコールなどの溶剤を、時々清掃用パッド
31に含ませることで、汚れの拭き取り効果は更に大き
くなる。また清掃用パッド31は汚れが溜ってきたら、
時々取り替える必要もある。 (第5の実施例)
【0029】次に本発明の更に他の実施例について説明
する。我々は既出の提案(特願平02−155300)
で、本発明の帯電装置に用いたイオン発生器に、多数の
穴の開いた制御電極を取り付けた、イオンヘッドを使用
して画像を形成する記録装置(イオンプリンタ)につい
て述べてきた。イオンヘッドでは、制御電極で1つ1つ
の穴の電界を制御し、イオン発生器で発生したイオンが
穴を通過するか、通過できないかを制御する。そして穴
を通過したイオンは、イオンヘッドに対向して置かれ予
めプリチャージされた絶縁性の記録媒体上の帯電電位を
消去し、静電潜像を形成する。静電潜像は電子写真記録
装置と同様に、トナーで現像された後、記録紙に転写・
定着される。このイオンプリンタの特徴としては、感光
体の代わりに絶縁体を使用すれば良いので、装置を安
く、超寿命化できること、光学系が必要無いので装置を
小形化できることなどの特徴を持っている。またライン
ヘッドタイプの記録装置であるので、レーザプリンタな
どと比較すると、容易に高速化できる特徴もある。
【0030】第5の実施例として、本発明の帯電装置を
イオンプリンタに使用した一例を、図6に示してある。
イオンプリンタについては、特願平02−155300
で詳しい説明を行っているので、ここでは簡単に説明す
る。イオンプリンタも基本的には電子写真記録装置と同
様である。電子写真記録装置では感光体ドラムを使用し
ていたが、イオンプリンタの場合には誘電体ドラム10
0´を使用している。そして光ヘッドに代わって、イオ
ンヘッドを使用しているのが異なっている。記録プロセ
スはこれも電子写真記録装置とほぼ同様で、誘電体ドラ
ム100´の表面を帯電装置1により例えば負のイオン
で一様帯電、イオンヘッド40による静電潜像の形成、
現像器103による静電潜像の現像、記録紙105への
トナー像の転写、記録紙105の誘電体ドラム100´
からの剥離、定着装置111によるトナー像の記録紙1
05への定着の工程で、画像が形成されている。またト
ナー像が記録紙105に転写された後の誘電体ドラム1
00´は、クリーニングユニット108で表面に残った
トナーが取り除かれた後、再び一様帯電され、以上を繰
り返すことで連続的に記録に使用される。本発明では、
イオン発生器をイオンヘッドばかりでなく、各種の帯電
装置に使用していることを特徴としている。従来のイオ
ンプリンタでは、従来のコロナチャージャを使用してい
たために、装置の小形化が困難であったが、この様なイ
オン発生器を帯電装置として使用することによって、大
幅な小形化を実現できた。更にオゾンの発生量も従来装
置の1/10程度になるため、環境に悪影響を及ぼさな
いのも勿論であるが、オゾンによる装置の劣化も実現す
ることができた。
【0031】またこれらの帯電装置やイオンヘッドに使
用されているイオン発生器は、全て同一の仕様のイオン
発生器を使用することができる。この様にすることによ
って、製造コストを低減することが可能となる。また劣
化状態も同様なので、全てを同時に取り替えることが可
能となり、メンテナンスを一度で行ってしまうことがで
きる利点もある。具体的なイオン発生器の一例を図7に
示し説明する。図7はイオン発生器の上に、イオン通過
用の穴33が多数形成された制御電極を取り付け、制御
電極側から見た図である。制御電極に形成されたイオン
通過穴33は、例えば図の様に多数の穴33が千鳥状に
配列されている。各イオン通過穴33は1画点に対応し
ており、10ドット/mmの場合には、100μmの直
径である。本来ならば100μmのイオン通過穴33
を、100μmのピッチで1列に並べれば10ドット/
mmのプリンタを構成することができる。しかしこの様
にすると各イオン通過穴33は連続してしまうことや、
各穴33の回りには制御電極を設けなければならないこ
と、制御電極を各穴の間を通して配線しなければならな
いことなどから、1列に並べることは不可能である。そ
こで千鳥状の穴33の配置が考えられ、この実施例では
4列の千鳥状で、副走査方向には4画点のピッチで穴3
3が形成されている例を示してある。(詳細については
特願平02−155300を参照)この様な制御電極を
使用することを考えると、イオン発生器のイオンを発生
する部分のスリット32は、各イオン通過穴33の下に
来る必要がある。この様にすることで発生したイオン
は、効率良くイオン通過穴33を通過することができる
からである。これがイオンヘッドに使用するイオン発生
器の設計条件である。図6の実施例では、イオンヘッド
40の他に、プリチャージャ1、転写チャージャ10
6、剥離チャージャ107などにイオン発生器を使用し
た帯電装置を使用している。本発明ではこれらのイオン
ヘッド、帯電装置に使用されているイオン発生器を同じ
仕様にして、すなわちイオンヘッドで使用しているイオ
ン発生器を他の帯電装置にも使用していることも特徴で
ある。同じ仕様のイオン発生器を使用することによっ
て、製造コストを低減できたり、交換を同時に行えるな
どの効果がもたらさせる。同じイオン発生器であって
も、それぞれ使用周波数やバイアス電圧を変えること
で、各用途に利用される。例えばイオンヘッドに使用す
る場合には数10KHz〜数100KHzの交流電圧を
印加するのであるが、帯電装置の場合には数KHz〜数
10KHzの交流電圧を印加する。また帯電装置でも、
図6の例ではバイアス電圧をプリチャージャ1ではマイ
ナス数100V、転写チャージャ106ではプラス数1
00V、剥離チャージャ107では0Vとしている。こ
の様に同じイオン発生器でも、各用途に使い分けること
ができるので、同一の仕様のイオン発生器を使用するこ
とが望ましい。またこのバイアス電圧を制御することに
よって、ドラムの帯電電位を簡単に制御することが可能
である。例えば階調特性を変化させたい場合などには、
バイアス電圧を制御することで対応できる。
【0032】以上本発明の実施例の幾つかについて説明
してきたが、本発明はこれらの実施例だけに限定される
ものではない。本発明の主旨は、誘電層を挟んだ2つの
電極間に交流電圧を印加することによって発生したイオ
ンを、電子写真記録装置の帯電装置として使用すること
である。このイオン発生器は1枚の基板上に形成されて
いるので、装置の小形化が可能となる。またイオン発生
器がトナーで汚れることが無いように、記録媒体からの
距離を500μm〜3000μmにしている点も、特徴
となっている。これらの主旨と同様なものは、これらの
実施例に限定されること無く、全て本発明に含まれるも
のである。
【0033】
【発明の効果】本発明では構成要素が基板上で一体とな
ったイオン発生器を帯電装置に使用しているために、従
来のコロナチャージャなどに比べて著しい小型化が可能
となった。厚膜印刷技術などの従来技術で作成できるた
め簡単であり、製造コストを安くすることも可能であ
る。また環境状態の変化に対しても、帯電への影響をコ
ロナチャージャよりも小さくできる効果もある。感光体
などの表面を帯電させる場合にも、イオン発生電極に与
えるバイアス電圧を制御することで、帯電電位を容易に
制御することもできる。またオゾンの発生量は従来のコ
ロナチャージャの数分の1〜数10分の1と少なくなる
ため、環境衛生上の問題も大きく軽減される特徴があ
る。
【0034】更に本発明では、イオン発生器と被記録媒
体の距離を500〜3000μmの範囲に設定し、イオ
ン発生器と被記録媒体の間の電界を制限したことによ
り、残留トナーが電界に引かれてイオン発生器に付着す
ることも防止している。この距離の制御は記録装置本体
に取り付けられているコネクタと、帯電装置に付いてい
るコネクタを噛み合わせる方式で、簡単に実現できる様
にした。またトナー付着に関しては、ブラシクリーナ、
空気流によるクリーナなどのクリーニング手段を設ける
ことで、トナー付着の防止をより完全にすることが可能
である。本発明の帯電装置では、イオン発生器を抜き差
しする時に、イオン発生器の表面に接触する拭き取り装
置を取り付けることによって、トナーが付着してしまっ
た場合でも、イオン発生器を簡単に清掃できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の帯電装置の原理とこれを使用した電
子写真記録装置を説明するための図。
【図2】 本発明の帯電装置の他の実施例である多数の
イオン発生部が形成されたイオン発生器を説明するため
の図。
【図3】 本発明の帯電装置を記録装置本体に位置合わ
せした状態で装着する方法について説明した図。
【図4】 本発明の他の実施例であるトナー付着防止手
段について説明した図。
【図5】 トナー付着防止手段の他の実施例を説明した
図。
【図6】 本発明の帯電装置をイオンプリンタに使用し
た実施例を説明した図。
【図7】 イオンプリンタに使用するイオンヘッドの要
部である、イオン発生器と制御電極の位置関係について
説明した図。
【図8】 従来の電子写真記録装置の説明図。
【図9】 従来の電子写真記録装置に使用されていたコ
ロナチャージャを説明した図。
【符号の説明】
1 帯電装置 2 誘導電極 5 イオン発生電極 6 交流電源 7 バイアス電圧 8 イオン 9,10,12 コネクタ端子 11 発熱体 20 台座 21 溝 22 ガイド 23 取っ手 25 送風口 26 ケース 30 送風用の孔 32 イオン発
生部 33 イオン通過孔 40 イオンヘ
ッド 100 感光体ドラム 100´ 誘電
体ドラム 103 現像器 105 記録紙 106 転写チャージャ 107 剥離チ
ャージャ 108 クリーナ 111 定着装
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 29/13 H01T 19/00 7509−5G (72)発明者 小池 祐三 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 平原 修三 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 森 昌文 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に誘電体を挟んで形成された電極
    から成るイオン発生器を用いた帯電装置であり、前記イ
    オン発生器と静電潜像或いはトナー像を形成する被記録
    媒体との距離が、500〜3000μmであることを特
    徴とした帯電装置。
  2. 【請求項2】 前記イオン発生器と被記録媒体の距離
    は、コネクタによりイオン発生器を記録装置本体に差し
    込むことで設定できることを特徴とした請求項1記載の
    帯電装置。
  3. 【請求項3】 前記イオン発生器と被記録媒体の距離
    は、記録装置本体に取り付けられたイオン発生器ガイド
    によって設定できることを特徴とした請求項1記載の帯
    電装置。
  4. 【請求項4】 前記イオン発生器には取手が設けられて
    おり、前記取手によりイオン発生器を、記録装置本体に
    抜き差しできることを特徴とした請求項1記載の帯電装
    置。
  5. 【請求項5】 前記イオン発生器が、少なくとも記録装
    置本体から取り外されている場合には、表面保護ケース
    内に収容できることを特徴とする請求項1記載の帯電装
    置。
  6. 【請求項6】 前記イオン発生器からイオンを発生させ
    る場合には、少なくともイオンを発生する面が前記表面
    保護ケースから露出されていることを特徴とする請求項
    1および請求項5に示される帯電装置。
  7. 【請求項7】 前記イオン発生器への汚れ付着防止手段
    が設けられていることを特徴とする請求項1記載の帯電
    装置。
  8. 【請求項8】 前記汚れ付着防止手段は、少なくともイ
    オン発生器の、被記録媒体がイオン発生器に向かって進
    行してくる側に、被記録媒体の上をクリーニングする手
    段から構成されることを特徴とする請求項7記載の帯電
    装置。
  9. 【請求項9】 前記汚れ付着防止手段は、前記イオン発
    生器側から前記被記録媒体側に空気を流すことによって
    構成することを特徴とした請求項7に示される帯電装
    置。
  10. 【請求項10】 前記汚れ付着防止手段は、前記イオン
    発生器表面を擦って汚れを取り去る手段を有することを
    特徴とした請求項7に示される帯電装置。
  11. 【請求項11】 イオン発生器に形成されたヒータが請
    求項2で示されるコネクタで電源に接続されることを特
    徴とした帯電装置。
  12. 【請求項12】 前記イオン発生器は、主走査方向に連
    続した複数本のイオン発生部からなることを特徴とした
    請求項1に示される帯電装置。
  13. 【請求項13】 前記イオン発生器は、主走査方向に対
    して斜め方向に連続した複数本のイオン発生部からなる
    ことを特徴とした請求項1に示される帯電装置。
  14. 【請求項14】 前記イオン発生器は、副走査方向に連
    続した複数本のイオン発生部からなることを特徴とした
    請求項1に示される帯電装置。
  15. 【請求項15】 イオン発生器に制御電源を取り付け記
    録ヘッドを構成し、イオン発生器から発生したイオンを
    制御電極でON/OFF制御し、被記録媒体上にイオン
    によって静電潜像を形成するイオンデポジション記録に
    於いて、記録ヘッド用のイオン発生器と帯電器用のイオ
    ン発生器を同じ仕様にしたことを特徴とした請求項11
    または請求項12または請求項13記載の帯電装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6084350A (en) * 1997-02-28 2000-07-04 Toshiba Lighting & Technology Corp. Ion generating device
US6493529B1 (en) 1999-07-05 2002-12-10 Ricoh Company, Ltd. Charging device with walls surrounding the electrodes which reduce ozone emissions
JP2010181790A (ja) * 2009-02-09 2010-08-19 Sharp Corp 画像形成装置
US9250556B2 (en) 2012-05-07 2016-02-02 Konica Minolta, Inc. Image forming apparatus with ion generation mode
WO2020116051A1 (ja) * 2018-12-04 2020-06-11 アートビーム有限会社 放電電極板

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