JPH10213884A - 写真用ロールフイルムの製造方法及び装置 - Google Patents

写真用ロールフイルムの製造方法及び装置

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JPH10213884A
JPH10213884A JP32161496A JP32161496A JPH10213884A JP H10213884 A JPH10213884 A JP H10213884A JP 32161496 A JP32161496 A JP 32161496A JP 32161496 A JP32161496 A JP 32161496A JP H10213884 A JPH10213884 A JP H10213884A
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JP
Japan
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film
information
light
shielding paper
strip
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Pending
Application number
JP32161496A
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English (en)
Inventor
Masami Saso
政美 佐宗
Teruyoshi Makino
輝義 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP32161496A priority Critical patent/JPH10213884A/ja
Publication of JPH10213884A publication Critical patent/JPH10213884A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真用ロールフイルムの各構成部品のフイル
ム情報,製造情報等の不整合を防止する。 【解決手段】 写真フイルムストリップへのサイドプリ
ントと開封シールへの印字とのために入力されたフイル
ム情報及び製造情報にしたがってサイドプリントと印字
とを行うとともに、接着テープ,遮光紙ストリップ,封
印シール,開封シールからフイルム情報をそれぞれ読み
取り、これらのフイルム情報と入力されたフイルム情報
及び製造情報とを照合し、情報が一致しなかった場合に
その写真用ロールフイルムを装置外に排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真用ロールフイ
ルムの製造方法及び装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真用ロールフイルムには、一般に12
0タイプ,220タイプと呼ばれる種類がある。120
タイプの写真用ロールフイルムは、スプールと、このス
プールに巻き付けられる写真フイルムストリップと、こ
の写真フイルムストリップの裏紙として一緒にスプール
に巻き付けられる遮光紙ストリップと、写真フイルムス
トリップの製品上の先端(製造時には後端)を遮光紙ス
トリップに固定する接着テープと、スプールに巻き付け
られた写真フイルムストリップと遮光紙ストリップとの
巻緩みを防止するために遮光紙ストリップの外周に巻き
付けられる開封シールと、撮影後に別のスプールに巻き
付けられた写真フイルムストリップと遮光紙ストリップ
との巻緩み防止に使用される封印シールとから構成され
ている。
【0003】上記120タイプの写真用ロールフイルム
に用いられる写真フイルムストリップの長さは、6cm
×6cmフォーマットでは12枚、ブローニーサイズの
6cm×9cmフォーマットでは8枚、ハーフサイズの
6cm×4.5cmフォーマットでは16枚の撮影を行
うことができる長さとなっている。また、通常の120
タイプの写真用ロールフイルムと同じ構成で写真フイル
ムストリップと遮光紙ストリップとの長さを半分程度と
し、ハーフサイズの6cm×4.5cmフォーマットで
8枚の撮影を行えるようにしたハーフサイズ版の写真用
ロールフイルムもある。
【0004】220タイプの写真用ロールフイルムは、
上記120タイプとほぼ同様の構成となっているが、裏
紙を廃止し、写真フイルムストリップの先端と後端とに
遮光紙ストリップと同じ材質で作られたリーダーとトレ
ーラーとを取り付け、スプールに巻き付けられる写真フ
イルムストリップを長くして撮影枚数を増やしている。
【0005】上記遮光紙ストリップ,開封シール,封印
シールには、スプールに巻き込まれている写真フイルム
ストリップについてのフイルム情報が予め印刷されてい
る。このフイルム情報は、120タイプと220タイプ
とのいずれであるかと、写真フイルムストリップの長さ
がフルサイズかあるいはハーフサイズかを示すフイルム
サイズと、ISO感度と、写真フイルムストリップがカ
ラーあるいは白黒か、カラーである場合にはネガかリバ
ーサルのいずれであるかを示すフイルム種と、現像処理
方法を示す処理ナンバーとなっている。
【0006】写真フイルムストリップには、上記フイル
ム情報と、ロットナンバーや加工順等の製造情報を表す
シリアルナンバーとが写真用ロールフイルムの製造時に
サイドプリントされる。また、開封シールにも写真用ロ
ールフイルムの製造時にシリアルナンバーが印字され
る。
【0007】また、上記フイルム情報とともに120タ
イプと220タイプとの区別をバーコード化して接着テ
ープに印刷しておき、カメラに写真用ロールフイルムを
装填して使用する際に、接着テープのバーコードをカメ
ラ側のバーコードリーダーで読み取って利用するという
提案がなされている。これによれば、従来は手動操作に
よって行われていたフイルム感度や撮影枚数のセット、
圧板の切り換え等の各種設定を自動化することができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記写真用ロールフイ
ルムを製造する場合、接着テープはバーコードの印刷が
施されてから製造装置に供給される。しかしながら、こ
の接着テープの供給の際に、何らかのミスによって異な
る内容のバーコードが印刷された接着テープが供給され
てしまうこともありえる。このような写真用ロールフイ
ルムが市場に出回ってバーコードリーダーを備えたカメ
ラに装填された場合、実際の写真フイルムストリップの
仕様とは異なる条件にカメラが設定されてしまうため、
商品上致命的な欠陥となってしまう。
【0009】上記問題を解決するために、何も印刷され
ていない接着テープを写真用ロールフイルムの製造装置
に供給し、この製造装置中で写真フイルムストリップや
開封テープに記録されるフイルム情報,製造情報に合わ
せてバーコードを印刷することが考えられる。しかしな
がら、この場合でもバーコードを印刷する印刷装置への
入力ミスや、前生産時に印刷された接着テープの排出ミ
ス等が発生することが考えられ、完全には写真フイルム
ストリップと接着テープとの記載情報の不整合を防止す
ることができない。
【0010】本発明は、上記問題点を解決するためのも
ので、写真用ロールフイルムを構成する部品の不整合を
防止することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1記載の写真用ロールフイルムの製造方法
は、写真フイルムストリップへのサイドプリントと、開
封シールへの印字とのために入力されたフイルム情報及
び製造情報にしたがってサイドプリントと印字とを行う
とともに、接着テープ,遮光紙ストリップ,封印シー
ル,開封シールからフイルム情報をそれぞれ読み取り、
これらのフイルム情報と該入力されたフイルム情報及び
製造情報とを照合するようにしたものである。
【0012】また、請求項2記載の写真用ロールフイル
ムの製造方法は、写真フイルムストリップへのサイドプ
リント用に入力されたフイルム情報及び製造情報と、開
封シールへの印字用に入力された製造情報とを照合し、
両者の一致を確認してから写真フイルムストリップと開
封シールとにサイドプリントと印字とを行うとともに、
接着テープ,遮光紙ストリップ,封印シール,開封シー
ルからフイルム情報をそれぞれ読み取り、これらの読み
取ったフイルム情報と該入力されたフイルム情報及び製
造情報とを照合するようにしたものである。
【0013】更に、請求項3記載の写真用ロールフイル
ムの製造装置は、テープ貼付手段,トリミング手段,シ
ール貼付手段,印字手段のそれぞれの近傍に、接着テー
プ,遮光紙ストリップ,封印シール,開封シールのフイ
ルム情報を読み取る読取り手段をそれぞれ配置し、これ
らの読取り手段によって読み取られたフイルム情報と、
サイドプリント手段に入力されたフイルム情報及び製造
情報と、印字手段に入力された製造情報とを照合する照
合手段と、この照合手段の照合によって情報に不一致が
あった場合に写真用ロールフイルムを排出する排出手段
とを設けたものである。
【0014】また、請求項4記載の写真用ロールフイル
ムの製造装置は、サイドプリント手段による長尺写真フ
イルムへのサイドプリントと、印字手段による開封シー
ルへの印字とが終了した後に、サイドプリント手段に入
力されたフイルム情報及び製造情報と、印字手段に入力
された製造情報と、各読取り手段によって読み取られた
フイルム情報とを照合手段で照合し、この照合結果に不
一致があった際に排出手段から写真用ロールフイルムを
排出するようにしたものである。
【0015】更に、請求項5記載の写真用ロールフイル
ムの製造装置は、サイドプリント手段に入力されたフイ
ルム情報及び製造情報と、印字手段に入力された製造情
報との照合を照合手段で行い、照合結果が一致した際に
各手段を作動させ、この作動中に各読取り手段によって
読み取られたフイルム情報と、サイドプリント手段に入
力されたフイルム情報及び製造情報と、印字手段に入力
された製造情報との照合を照合手段で行い、照合結果に
不一致があった場合に排出手段から写真用ロールフイル
ムを排出するようにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】図2及び図3は、本発明の製造方
法及び装置により製造される120タイプの写真用ロー
ルフイルム2を示すものである。写真用ロールフイルム
2は、スプール3に巻き付けられる写真フイルムストリ
ップ4と、この写真フイルムストリップ4のバック面側
全体に裏紙として配置される遮光紙ストリップ5と、接
着テープ6,開封シール7,封印シール8とから構成さ
れている。
【0017】スプール3は、円柱形状の軸部10の両端
に円板形状のフランジ11が設けられたもので、この軸
部10に写真フイルムストリップ4及び遮光紙ストリッ
プ5が巻き付けられる。フランジ11の端面には、カメ
ラ等のキー軸に係合されるチャッキング溝12が形成さ
れている。また、軸部10には、細長いスリット13が
軸方向に沿って形成されている。図4に示すように、ス
リット13の一方の内壁面13aには、略T字型の係止
爪14が一体に形成されており、他方の内壁面13bに
は係止爪14を中心に配置された一対の押さえリブ15
が一体に形成されている。
【0018】写真フイルムストリップ4は、長尺の写真
フイルムが規定長さに切断されたものである。図5に示
すように、写真フイルムストリップ4の撮影範囲外に
は、写真フイルムストリップ4に切断される前の長尺写
真フイルムの段階で、写真用ロールフイルム2のフイル
ム情報を示唆する製品名17と、ロットナンバーや加工
順等の製造情報が記号化されたシリアルナンバー18と
が潜像として記録されている。
【0019】遮光紙ストリップ5の先端部5aと後端部
5bは、スプール3のスリット13に挿入しやすくする
ために、斜めにカットされてから幅狭にされている。後
端部5bは、写真用ロールフイルム2の製造段階でスリ
ット13に挿入され、先端部5aは、カメラに装填され
る際にカメラ内のスプール3のスリット13に挿入され
る。先端部5aには、円形の係止孔20が形成されてい
る。この係止孔20は、図4に示すように、スプール3
のスリット13内の係止爪14が挿入されて係止される
もので、写真用ロールフイルム2のカメラへの装填を容
易にする。リブ15は、係止孔20が係止爪14から外
れないように遮光紙ストリップ5を押さえる。
【0020】また、図6及び図7に示すように、遮光紙
ストリップ5の先端部5aと後端部5bとには、写真用
ロールフイルム2の仕様を示すフイルム情報22,2
3,24,25が予め印刷されている。
【0021】フイルム情報22は、写真用ロールフイル
ム2のタイプとフイルム種とを示すもので、例えば「C
H120」は、120タイプで、内部に巻き込んでいる
写真フイルムストリップ4がカラーネガであることを表
す。フイルム情報23は、写真用ロールフイルム2のサ
イズを示すもので、例えば「6×6cm12EXP」
は、巻き込んでいる写真フイルムストリップ4で6cm
×6cmフォーマットの撮影を12コマ分行えること、
すなわちこの写真用ロールフイルム2がフルサイズのも
のであることを表している。フイルム情報24は写真フ
イルムストリップ4の感度を示すもので、例えば「IS
O400/21°」は、ISO感度が400であること
を表している。フイルム情報25は、巻き込んでいる写
真フイルムストリップ4の処理方法を示す処理ナンバー
となっている。
【0022】接着テープ6は、遮光紙ストリップ5の先
端部5aから規定の距離をおいて配置された写真フイル
ムストリップ4の先端を遮光紙ストリップ5の裏面に固
定するために用いられる。この接着テープ6には、タイ
プ,フイルムサイズ,フイルム種等のフイルム情報がバ
ーコード化されて印刷されている。このバーコード27
は、例えばカメラ等に組み込まれたバーコードリーダー
で読み取られ、カメラでの各種設定の切り換えや制御に
用いられる。
【0023】開封シール7は、未使用時に遮光紙ストリ
ップ5の外周に巻き付けられて遮光紙ストリップ5と写
真フイルムストリップ4とが巻き緩むのを防止する。こ
の開封シール7は、斜線で示す部分が遮光紙ストリップ
5の先端部5a側の表面に貼着されてから、スプール3
の軸部10に巻き付けられた遮光紙ストリップ5の外周
に巻き付けられる。この開封シール7には、フイルム情
報を示唆する製品名29が予め印刷されている。また、
この製品名29の近傍には、写真フイルムストリップ4
にサイドプリントされたのと同じシリアルナンバー30
が印刷される。
【0024】封印シール8は、撮影後にカメラ側のスプ
ール3に巻き付けられた写真フイルムストリップ4と遮
光紙ストリップ5との巻緩みを防止するために、遮光紙
ストリップ5の外周に巻き付けられる。この封印シール
8は、製造時には、斜線で示す一端のみが遮光紙ストリ
ップ5の後端部5b側の表面に貼付され、遮光紙ストリ
ップ5と一緒にスプール3に巻き付けられる。そして、
写真フイルムストリップ4と遮光紙ストリップ5とがカ
メラ側のスプール3に巻き取られた際に外部に露呈され
て、写真フイルムストリップ4と遮光紙ストリップ5と
の巻緩み防止に使用される。この封印シール8には、フ
イルム情報を示唆する製品名32と、処理ナンバー33
とが予め印刷されている。
【0025】図8は、上記120タイプの写真用ロール
フイルム2を製造する製造装置の概略を示すものであ
る。この製造装置は、写真フイルムストリップ4の供給
を行うフイルム供給ラインと、遮光紙ストリップ5の供
給を行う遮光紙供給ラインと、スプール3の供給を行う
スプール供給ラインとから構成されている。それぞれの
供給ラインには、搬送路に沿って写真フイルムストリッ
プ4,遮光紙ストリップ5,スプール3に加工や各種作
業を行う装置部が配置されている。
【0026】フイルム供給ラインの端部には、長尺写真
フイルム35がロール状に巻かれたフイルムロール36
が配置されている。このフイルムロール36は、広幅の
フイルムベースをロール状にした原反ロールに所定の乳
剤を塗布して製造されたマスターロールを、写真フイル
ムストリップ4の幅に裁断してロール状に巻いたもので
ある。
【0027】フイルムロール36から引き出された長尺
写真フイルム35は、乳剤面が上方に向けられた状態で
図中左方に向けて搬送される。この搬送路沿いには、搬
送ローラ対38,40,可動ローラ39,サクションド
ラム41,搬送ローラ対42,フイルムカッター43が
配置されている。
【0028】これらの搬送ローラ対38,40,可動ロ
ーラ39,サクションドラム41,搬送ローラ対42,
フイルムカッター43は、マイクロコンピュータや各種
制御回路からなる副制御部44によって制御される。副
制御部44は、製造装置全体を制御する主制御部45に
よって制御され、また適宜得たデータを主制御部45に
入力する。なお、主制御部45は、写真用ロールフイル
ム2を構成する各部品のフイルム情報及び製造情報を照
合する照合手段を兼ねている。
【0029】搬送ローラ対38は、長尺写真フイルム3
5を挟み込んで回転してフイルムロール36から長尺写
真フイルム35を引き出すためのもので、副制御部45
に接続されたモータ47によって駆動される。可動ロー
ラ39は、上下方向で移動自在とされており、図示しな
いがバネによって下方に向けて引っ張られている。この
可動ローラ39の近傍には、可動ローラ39の下方への
移動を検出するセンサ48が設けられており、このセン
サ48の検出信号は副制御部44に入力される。搬送ロ
ーラ対40は、可動ローラ39の下方への移動によって
溜まった一定の長さの長尺写真フイルム35をサクショ
ンドラム41に向けて搬送する。
【0030】サクションドラム41は、モータ48によ
って回転されるとともに周面に多数のエアー吸引孔が設
けられており、長尺写真フイルム35をエアーの吸引に
よって密着させながらスリップを生じさせないようにし
て搬送する。サクションドラム41で支持された長尺写
真フイルム35の乳剤面に対面して、プリントヘッド5
0が設けられている。
【0031】プリントヘッド50は、長尺写真フイルム
35の搬送方向に対して直交する向きにライン状に配列
された多素子発光部と、これらからの光を長尺写真フイ
ルム35のエッジ部分に縮小して結像させる光学系とか
ら構成され、副制御部44に含まれる制御回路とともに
サイドプリント手段であるサイドプリント部を構成して
いる。このサイドプリント部は、入力されたプリントデ
ータにしたがって長尺写真フイルム35にサイドプリン
トを行う。サイドプリント部に入力されるプリントデー
タは、例えばオペレータ等によって主制御部45に入力
されるフイルム情報と製造情報である製品名17とシリ
アルナンバー18とが副制御部44に送出され、副制御
部44によってプリントデータに変換されてサイドプリ
ント部に入力される。
【0032】サクションドラム41の下流側に配置され
た搬送ローラ対42は、長尺写真フイルム35を下流側
に配置されたフイルムカッター43に向けて搬送する。
このフイルムカッター43は、可動刃と固定刃とからな
り、副制御部44に制御されて長尺写真フイルム35を
規定長さの写真フイルムストリップ4に切断する。
【0033】フイルムカッター43の搬送方向の下流側
には、副制御部52に制御されるモータ53によって回
転される搬送ローラ対54,55と、テープ貼付手段で
あるテープ貼付部56とが配置されている。このテープ
貼付部56は、写真フイルムストリップ4の搬送方向の
後端(製品形態では先端)に接着テープ6を張り付け
る。副制御部52は、マイクロコンピュータや各種制御
回路からなり、製造装置全体を制御する主制御部45に
よって制御され、また適宜得たデータを主制御部45に
入力する。
【0034】テープ貼付部56は、ロール状に巻かれた
離型紙ロール59から接着テープ6が張り付けられた離
型紙58を引き出し、この離型紙58から接着テープ6
を剥がして写真フイルムストリップ4の後端に接着す
る。このテープ貼付部56に供給される接着テープ6に
は、予めフイルム情報を表すバーコード27が印刷され
ているが、テープ貼付部56にバーコード印刷用のプリ
ンタを設け、写真用ロールフイルム2の製造中に接着テ
ープ6にバーコード27を印刷することもできる。
【0035】また、離型紙ロール59の近傍で引き出さ
れた接着テープ6に対面する位置には、接着テープ6の
バーコード27を読み取る読取り手段であるバーコード
リーダー61が配置されている。このバーコードリーダ
ー61は、読み取ったバーコード27の内容を副制御部
52に出力し、副制御部52はバーコード27の内容を
フイルム情報に変換して主制御部45に出力する。
【0036】遮光紙供給ラインの端部には、長尺遮光紙
63がロール状に巻かれた遮光紙ロール64が配置され
ている。この遮光紙ロール64は、予め遮光紙ストリッ
プ5が連続して印刷されており、遮光紙ストリップ5の
後端部5bを先頭にして、裏面側が上方を向いている状
態で図中左方に搬送される。この搬送路沿いには、搬送
ローラ対65,66,可動ローラ67,CCDカメラ6
8,トリミング部69が配置されている。これらはマイ
クロコンピュータや各種制御回路からなる副制御部70
によって制御される。副制御部70は、製造装置全体を
制御する主制御部45によって制御され、また適宜得た
データを主制御部45に入力する。
【0037】搬送ローラ対65は、長尺遮光紙63を挟
み込んで回転して遮光紙ロール64から長尺遮光紙63
を引き出すためのもので、副制御部70に接続されたモ
ータ72によって回転駆動される。可動ローラ67は、
上下方向で移動自在とされており、図示しないがバネに
よって下方に向けて引っ張られている。この可動ローラ
67の近傍には、可動ローラ67の下方への移動を検出
するセンサ73が設けられており、このセンサ73の検
出信号は副制御部70に入力される。
【0038】CCDカメラ68は、長尺遮光紙63に予
め印刷されているフイルム情報を読み取る読取り手段で
あり、長尺遮光紙63の表面に対面して配置されてい
る。このCCDカメラ68は、搬送ローラ対63によっ
て搬送される長尺遮光紙63のフイルム情報22〜25
を撮像し、この撮像データを副制御部70に入力する。
副制御部70は、入力された撮像データを文字データに
変換し、この文字データに該当するフイルム情報を主制
御部45に入力する。
【0039】トリミング部69は、長尺遮光紙63の外
形のトリミングを行うトリミング手段であり、ダイス部
69aとパンチ部69bとから構成されている。長尺遮
光紙63は、このトリミング部69で遮光紙ストリップ
5の先端部5aと後端部5bとに該当する部分が幅狭に
され、係止孔20が穿孔される。
【0040】トリミング部69の下流側には、副制御部
74に制御されるモータ75によって回転駆動される搬
送ローラ対76,77と、シール貼付手段であるシール
貼付部78とが配置されている。このシール貼付部78
は、長尺遮光紙63に印刷された遮光紙ストリップ5の
後端部5bの近傍に封印シール8を張り付ける。副制御
部74は、マイクロコンピュータや各種制御回路からな
り、製造装置全体を制御する主制御部45によって制御
され、また適宜得たデータを主制御部45に入力する。
【0041】シール貼付部78は、ロール状に巻かれた
離型紙ロール80から封印シール8が張り付けられた離
型紙80aを引き出し、この離型紙80aから封印シー
ル8を剥がして長尺遮光紙63の表面に接着する。ま
た、離型紙ロール80の近傍で、引き出された封印シー
ル8に対面する位置には、封印シール8に予め印刷され
ているフイルム情報を読み取る読取り手段であるCCD
カメラ81が配置されている。このCCDカメラ81
は、封印シール8に印刷されたフイルム情報である製品
名32と処理ナンバー33とを撮像し、この撮像データ
を副制御部74に入力する。副制御部74は、入力され
た撮像データを文字データに変換し、この文字データに
該当するフイルム情報を主制御部45に入力する。
【0042】シール貼付部78の下流側には、長尺遮光
紙63を遮光紙ストリップ5に切断する遮光紙カッター
83が配置されている。この遮光紙カッター83は可動
刃と固定刃とからなり、副制御部74によって制御され
る。
【0043】スプール供給ラインは、副制御部85に制
御されるモータ86によって軸87を中心に間欠に回転
される円板形状のスプールターレット88と、このスプ
ールターレット88の外周に配置された各装置部とから
構成されている。副制御部85は、マイクロコンピュー
タや各種制御回路からなり、製造装置全体を制御する主
制御部45によって制御され、また適宜得たデータを主
制御部45に入力する。
【0044】スプールターレット88は、軸87に回転
自在に取り付けられており、モータ86によって図中時
計方向に45度ずつ間欠回転される。このスプールター
レット88には、8個のスプールホルダ90が設けられ
ている。各スプールホルダ90が停止する位置は、スプ
ール3に対して各種作業が行われる第1ステーションS
T1〜第8ステーションST8となっている。
【0045】第1ステーションST1は、別のラインで
製造され搬送されてきたスプール3をスプール供給部9
2から受け取ってスプールホルダ90にセットする。第
2ステーションST2は、スプール位置決め部93によ
ってスプール3のスリット13の向きを位置決めする。
【0046】第3ステージST3は、巻込み手段である
巻込み部95によってスプール3に遮光紙ストリップ5
と写真フイルムストリップ4とを巻き込む。第2ステー
ジST2で位置決めされたスプール3のスリット13に
は、搬送ローラ対77で搬送されてきた長尺遮光紙83
の先端(製品形態での後端部5b)が挿入される。長尺
遮光紙63の先端がスリット13に挿入されると、長尺
遮光紙63は遮光紙カッター83によって切断されて遮
光紙ストリップ5となる。この状態で、巻込み部95は
スプール3を巻込み方向に数回転分回転させ、遮光紙ス
トリップ5の後端部5bをスプール3に巻き付ける。
【0047】遮光紙ストリップ5がスプール3に僅かに
巻き付けられると、フイルム供給ラインから写真フイル
ムストリップ4が搬送ローラ対55によって搬送されて
きて、遮光紙ストリップ5の裏面に重ね合わされる。巻
込み部95は更にスプール3を巻込み方向に回転させ、
遮光紙ストリップ5と写真フイルムストリップ4とをス
プール3に巻き付ける。また、この際に、写真フイルム
ストリップ4の後端に接着された接着テープ6を遮光紙
ストリップ5の裏面に貼付し、写真フイルムストリップ
4を遮光紙ストリップ5に固定する。
【0048】第3ステージST3で写真フイルムストリ
ップ4と遮光紙ストリップ5とが巻き付けられたスプー
ル3は、遮光紙ストリップ5が巻緩まないように押さえ
られたままスプールターレット88の回転によって次の
第4ステージST4に搬送される。第4ステージST4
では、折込み部97によって遮光紙ストリップ5の先端
部5aを内側に折り込む。
【0049】第5ステージST5には、遮光紙ストリッ
プ5の外周に開封シール7を巻き付けるシール巻付け手
段であるシール巻付け部99が配置されている。シール
巻付け部99は、ロール状に巻かれた離型紙ロール10
1から開封シール7が張り付けられた離型紙100を引
き出し、この離型紙100から開封シール7を剥がして
遮光紙ストリップ5の外周に巻付ける。
【0050】また、離型紙ロール101の近傍で、引き
出された開封シール7に対面する位置には、インクジェ
ットプリンタのプリントヘッド103が配置されてい
る。このプリントヘッド103は、開封シール7の搬送
方向に対して直交する向きにライン状に配列されたイン
クノズルと、これらのインクノズルからインクを吹き出
させるインク吹出し機構とから構成され、副制御部85
に含まれる制御回路とともに印字手段である印字部を構
成している。この印字部は、入力されたプリントデータ
にしたがって開封シール7にシリアルナンバー30を印
字する。印字部に入力されるプリントデータは、例えば
オペレータ等によって主制御部45に入力された製造情
報であるシリアルナンバー30が副制御部85に送出さ
れ、副制御部85によってプリントデータに変換されて
印字部に入力される。
【0051】また、プリントヘッド103の近傍には、
開封シール7に予め印刷されているフイルム情報を読み
取る読取り手段であるCCDカメラ105が配置されて
いる。このCCDカメラ105は、開封シール7に印刷
されたフイルム情報である製品名29を撮像し、この撮
像データを副制御部85に出力する。副制御部85は、
入力された撮像データを文字データに変換し、この文字
データに該当するフイルム情報を主制御部45に入力す
る。
【0052】第6ステージST6には、写真用ロールフ
イルム2の巻径を計測する巻径計測手段である巻径計測
部107が設けられている。第7ステージST7には、
不良品であると判断された写真用ロールフイルム2を装
置外に排出する排出手段である排出部109が設けられ
ている。第8ステージST8は、良品であると判断され
た写真用ロールフイルム2を次の包装装置等に搬送する
ために集積する集積部110が設けられている。
【0053】次に、上記実施形態の作用について、図1
のフローチャートを参照しながら説明する。図8に示す
製造装置によって写真用ロールフイルム2を製造する際
には、まず始めに製造する写真用ロールフイルム2に使
用するフイルムロール36がフイルム供給ラインの端部
に、離型紙ロール59がテープ貼付部56に、遮光紙ロ
ール64が遮光紙供給ラインの端部に、離型紙ロール8
0がシール貼付部78に、スプール3がスプール供給部
92に、離型紙ロール101がシール巻付け部99にオ
ペレータによってそれぞれセットされる。
【0054】また、オペレータは、長尺写真フイルム3
5と開封シール7とにサイドプリント及び印字されるフ
イルム情報及び製造情報である製品名とシリアルナンバ
ーとを入力するとともに、主制御部45に製造スタート
の指示を行う。
【0055】副制御部44は主制御部45の制御によっ
て、制御下にあるモータ47で搬送ローラ対38を回転
駆動する。搬送ローラ対38は、長尺写真フイルム35
を挟み込んで回転し、長尺写真フイルム35をフイルム
ロール36から引き出す。これにより、可動ローラ39
がバネの付勢によって下方に移動し、可動ローラ39が
センサ48によって検出される。センサ48の検出信号
は副制御部44に入力され、副制御部44はこの検出信
号に基づいて搬送ローラ対38の回転を停止し、搬送ロ
ーラ対40を回転させる。これにより、可動ローラ39
の移動によって溜められた一定長さの長尺写真フイルム
35は、サクションドラム41に向けて搬送される。
【0056】サクションドラム41に搬送された長尺写
真フイルム35は、サクションドラム41のエアー吸引
によってサクションドラム41の周面に密着され、スリ
ップしないように搬送される。また、主制御部45に入
力されていたフイルム情報と製造情報である製品名とシ
リアルナンバーとは、副制御部44によってプリントデ
ータに変換されている。プリントヘッド50は、このプ
リントデータに基づいて、サクションドラム41により
搬送される長尺写真フイルム35の端縁に、製品名17
とシリアルナンバー18と、コマ番号等をサイドプリン
トする。
【0057】サイドプリントが行われた長尺写真フイル
ム35は、搬送ローラ対42によってフイルムカッター
43に向けて搬送される。このフイルムカッター43
は、副制御部44からの指令によって撮影規定枚数に応
じた長さに長尺写真フイルム35を切断し、撮影可能コ
マ数に応じた所定の長さの写真フイルムストリップ4に
する。
【0058】写真フイルムストリップ4は、副制御部5
2に制御されるモータ53により回転される搬送ローラ
対54でテープ貼付部56に向けて搬送される。テープ
貼付部56では、離型紙ロール59から接着テープ6が
張り付けられた離型紙58を引き出し、離型紙58から
接着テープ6を剥離して写真フイルムストリップ4の搬
送方向の後端(製品での先端)に貼付する。接着テープ
6が貼付された写真フイルムストリップ4は、搬送ロー
ラ対55によって一時保持される。
【0059】また、このテープ貼付部56では、離型紙
ロール59から引き出された接着テープ6に印刷されて
いるバーコード27をバーコードリーダー61で読み取
る。バーコードリーダー61は、読み取ったバーコード
27の内容を副制御部52に出力し、副制御部52はバ
ーコード27の内容をフイルム情報に変換して主制御部
45に入力する。
【0060】また、上記フイルム供給ラインの作動と同
時に、遮光紙供給ラインも作動されている。副制御部7
0は主制御部45の制御によって、制御下にあるモータ
72で搬送ローラ対65を回転駆動する。搬送ローラ対
65は、長尺遮光紙63を挟み込んで回転し、長尺遮光
紙63を遮光紙ロール64から引き出す。これにより、
可動ローラ67がバネの付勢によって下方に移動し、可
動ローラ67がセンサ73によって検出される。センサ
73の検出信号は副制御部70に入力され、副制御部7
0はこの検出信号に基づいて搬送ローラ対65の回転を
停止し、搬送ローラ対66を回転させる。これにより、
可動ローラ67の移動によって溜められた一定長さの長
尺遮光紙63は、トリミング部69に向けて搬送され
る。
【0061】このトリミング部69への搬送途中で長尺
遮光紙63は、CCDカメラ68によってフイルム情報
22,23,24,25が撮像される。CCDカメラ6
8で撮像された撮像データは副制御部70に入力され、
副制御部70は入力された撮像データを文字データに変
換し、この文字データに該当するフイルム情報を主制御
部45に入力する。
【0062】トリミング部69では、パンチ部69bが
下降してダイス部69aとで長尺遮光紙63を挟み込
み、印刷されている遮光紙ストリップ5の先端部5aと
後端部5bとに該当する部分を幅狭にトリミングし、更
に係止孔20を穿孔する。
【0063】トリミング部69でトリミングが行われた
長尺遮光紙63は、搬送ローラ対76によってシール貼
付部78に搬送される。このシール貼付部78では、離
型紙ロール80から封印シール8が張り付けられた離型
紙80aを引き出し、離型紙80aから封印シール8を
剥離して長尺遮光紙63の表面に貼付する。
【0064】また、このシール貼付部78では、離型紙
ロール80から引き出された封印シール8に印刷されて
いる製品名32と処理ナンバー33とをCCDカメラ8
1で撮像する。CCDカメラ81は、撮像した撮像デー
タを副制御部74に出力し、副制御部74は入力された
撮像データを文字データに変換し、この文字データに該
当するフイルム情報を主制御部45に入力する。
【0065】更に、上記フイルム供給ライン,遮光紙供
給ラインの作動と同時に、スプール供給ラインも作動さ
れている。副制御部85は主制御部45の制御によっ
て、制御下にあるモータ86でスプールターレット88
を軸87を中心に図中時計方向に間欠に回転させる。
【0066】スプールターレット88の回転により、空
のスプールホルダー90が第1ステーションST1に停
止すると、スプール供給部92から供給されたスプール
3がスプールホルダ90にセットされる。スプールター
レット88の回転により、スプール3が保持されたスプ
ールホルダー90が第2ステーションST2に停止され
ると、スプール位置決め部93によってスプール3のス
リット13の向きが位置決めされる。
【0067】スリット13の向きが位置決めされたスプ
ール3が第3ステーションST3に搬送されると、本ス
テーションでは、搬送ローラ対77によって搬送された
長尺遮光紙63の先端(製品形態での後端部5b)がス
リット13に挿入される。長尺遮光紙63の先端がスリ
ット13に挿入されると、長尺遮光紙63は遮光紙カッ
ター83によって切断されて遮光紙ストリップ5とな
る。この状態で、巻込み部95はスプール3を巻込み方
向に数回転分回転させ、遮光紙ストリップ5の後端部5
bをスプール3に巻き付ける。
【0068】遮光紙ストリップ5がスプール3に僅かに
巻き付けられると、フイルム供給ラインから写真フイル
ムストリップ4が搬送ローラ対55によって搬送されて
きて、遮光紙ストリップ5の裏面に重ね合わされる。こ
の状態で巻込み部95は更にスプール3を巻込み方向に
回転させ、遮光紙ストリップ5と写真フイルムストリッ
プ4とをスプール3に全て巻き付ける。また、この際に
写真フイルムストリップ4の後端に接着された接着テー
プ6を遮光紙ストリップ5の裏面に貼付し、写真フイル
ムストリップ4を遮光紙ストリップ5に固定する。
【0069】第3ステージST3で写真フイルムストリ
ップ4と遮光紙ストリップ5とが巻き付けられたスプー
ル3は、遮光紙ストリップ5が巻緩まないように押さえ
られたまま、スプールターレット88の回転によって次
の第4ステージST4に搬送される。第4ステージST
4では、折込み部97によって遮光紙ストリップ5の先
端部5aが内側に折り込まれる。
【0070】第5ステージST5ではシール巻付け部9
9が、離型紙ロール101から開封シール7が張り付け
られた離型紙100を引き出し、離型紙100から開封
シール7を剥離して遮光紙ストリップ5の外周に巻き付
ける。
【0071】また、離型紙ロール101からシール巻付
け部99に搬送される途中の開封シール7には、副制御
部85か入力されたプリントデータに基づいて、プリン
トヘッド103によってシリアルナンバー30の印字が
行われる。このプリントデータは、主制御部45に入力
された製造情報であるシリアルナンバーが副制御部85
によってプリントデータに変換されたものである。
【0072】更に、シリアルナンバーの印字と遮光紙ス
トリップ5への巻き付けとの間では、CCDカメラ10
5によって開封シール7のフイルム情報である製品名2
9が撮像される。CCDカメラ105で撮像された撮像
データは副制御部85に入力され、副制御部85は入力
された撮像データを文字データに変換し、この文字デー
タに該当するフイルム情報を主制御部45に入力する。
【0073】開封シール7が巻き付けられて完成した写
真用ロールフイルム2は、スプールターレット88の回
転によって第6ステージST6に搬送される。このステ
ージでは、巻径計測部107によって巻径の太さが計測
される。この計測結果は、副制御部85から主制御部4
5に入力されて保存される。
【0074】また、主制御部45では、予め入力された
サイドプリント及び印字用のフイルム情報及び製造情報
と、各部で読み取られ適宜入力されたフイルム情報との
照合を行う。この照合結果は、主制御部45によって保
存される。照合結果が不整合であった場合には、主制御
部45はオペレータに警告を発するとともに、ディスプ
レイ等に照合結果を表示する。オペレータは、この表示
内容を確認し、いったん製造装置を停止して誤って供給
した構成部品の交換等を行う。
【0075】第7ステージST7に搬送された写真用ロ
ールフイルム2は、主制御部45に保存された巻径計測
結果が規定値内にない場合、またはフイルム情報及び製
造情報の照合結果が不整合であった場合のいずれか、あ
るいは両方である場合に、排出部109によってスプー
ルホルダ90から取り出され、装置外に排出される。
【0076】また、巻径計測結果が規定値内にあり、フ
イルム情報及び製造情報の照合結果が一致している確認
された写真用ロールフイルムは、第8ステージST8で
集積部110に送り出され、次の包装装置等に搬送され
る。このように、各構成部品の情報に不整合があった場
合には、警告を発するとともに、誤った構成部品で製造
された写真用ロールフイルム2は出荷されることがない
ので、製品の信頼性を維持することができる。
【0077】また、上記実施形態の製造装置を、図9に
示すフローチャートのように制御して写真用ロールフイ
ルム2を製造することもできる。本実施形態では、長尺
写真フイルム35へのサイドプリント用のフイルム情報
及び製造情報と、開封シール7への印字用の製造情報と
を別々に主制御部45に入力し、主制御部45でこれら
の情報の照合を行う。これらの情報が一致しなかった場
合には、主制御部45はオペレータに再度の正しい情報
の入力を求める。
【0078】また、情報が一致した場合には、前述の実
施形態と同様に製造装置を作動させて写真用ロールフイ
ルム2の製造を行い、この製造途中で各構成部品のフイ
ルム情報を読み取る。そして、同様に主制御部45で入
力された情報と読み取った情報との照合を行う。照合結
果が不整合であった場合には主制御部45はオペレータ
に警告を発し、ディスプレイ等に照合結果を表示すると
ともに、誤った構成部品で製造された写真用ロールフイ
ルム2を第7ステージST7で排出部109によって装
置外に排出する。
【0079】また、フイルム情報及び製造情報の照合結
果が一致している確認された写真用ロールフイルムは、
第8ステージST8で集積部110に送り出され、次の
包装装置等に搬送される。本実施の形態では、最初に主
制御部45に入力される情報の照合を行い、これらの一
致を確認してから製造を開始するので、製造中に情報が
不整合となる確率を減少させることができ、製品の信頼
性を維持することができる。
【0080】また、上記実施の形態は、120タイプの
写真用ロールフイルムの製造方法及び装置について説明
したが、本発明は220タイプの写真用ロールフイルム
の製造方法及び装置にも用いることができる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
写真フイルムストリップと開封シールとへのサイドプリ
ントと印字とのために入力されたフイルム情報及び製造
情報と、接着テープ,遮光紙ストリップ,封印シール,
開封シールから読み取った情報とを照合するようにした
ので、記載情報に整合性がとれていない不良な写真用ロ
ールフイルムを製造段階で発見することができ、写真用
ロールフイルムの製品信頼性を向上させることができ
る。
【0082】また、最初に写真フイルムストリップへの
サイドプリント用に入力されたフイルム情報及び製造情
報と、開封シールへの印字用に入力された製造情報とを
照合し、これらが一致してから写真用ロールフイルムの
製造を開始するとともに、入力されたフイルム情報及び
製造情報と、接着テープ,遮光紙ストリップ,封印シー
ル,開封シールから読み取った情報とを照合するように
したので、製造の前に情報が不整合となる要因の一つを
取り除くことができ、製造段階で不良品が発生する確率
を減少させることができる。また、写真用ロールフイル
ムの製品信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真用ロールフイルムの製造方法を示すフロー
チャートである。
【図2】写真用ロールフイルムの外観を示す斜視図であ
る。
【図3】写真用ロールフイルムの構成を示す分解斜視図
である。
【図4】スプールのスリット内を示す正面図である。
【図5】接着テープ及び写真フイルムストリップの説明
図である。
【図6】開封シール及び遮光紙ストリップの先端部の説
明図である。
【図7】封印シール及び遮光紙ストリップの後端部の説
明図である。
【図8】写真用ロールフイルムの製造装置の構成を示す
概略図である。
【図9】写真用ロールフイルムの別の製造方法を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
2 写真用ロールフイルム 3 スプール 4 写真フイルムストリップ 5 遮光紙ストリップ 6 接着テープ 7 開封シール 8 封印シール 35 長尺写真フイルム 44,52,70,74,85 副制御部 50 サイドプリント用プリントヘッド 56 テープ貼付部 61 バーコードリーダー 63 長尺遮光紙 68,81,105 CCDカメラ 78 シール貼付部 99 シール巻付け部 103 印字用プリントヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03B 1/00 G03B 1/00 W G03C 1/00 G03C 1/00 K 3/02 3/02 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイズ,感度,フイルム種等のフイルム
    情報とロットナンバー等の製造情報とがサイドプリント
    されてからスプールに巻き付けられる写真フイルムスト
    リップと、それぞれフイルム情報が予め印刷され、写真
    フイルムストリップと一緒にスプールに巻き付けられる
    遮光紙ストリップと、少なくとも写真フイルムストリッ
    プの巻込み方向の後端と遮光紙ストリップとを接着する
    接着テープと、撮影後に別のスプールに巻き付けられた
    写真フイルムストリップと遮光紙ストリップとの巻き緩
    みを防止する封印シールと、予めフイルム情報が印刷さ
    れているとともに該製造情報が印字され、スプールに巻
    き付けられた遮光紙ストリップの外周に巻き付けられる
    開封シールとからなる写真用ロールフイルムの製造方法
    において、 前記写真フイルムストリップへのサイドプリントと開封
    シールへの印字とのために入力されたフイルム情報及び
    製造情報にしたがってサイドプリントと印字とを行うと
    ともに、前記接着テープ,遮光紙ストリップ,封印シー
    ル,開封シールからフイルム情報をそれぞれ読み取り、
    これらのフイルム情報の全てあるいは一部と該入力され
    たフイルム情報及び製造情報とを照合することを特徴と
    する写真用ロールフイルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 サイズ,感度,フイルム種等のフイルム
    情報とロットナンバー等の製造情報とがサイドプリント
    されてからスプールに巻き付けられる写真フイルムスト
    リップと、それぞれフイルム情報が予め印刷され、写真
    フイルムストリップと一緒にスプールに巻き付けられる
    遮光紙ストリップと、少なくとも写真フイルムストリッ
    プの巻込み方向の後端と遮光紙ストリップとを接着する
    接着テープと、撮影後に別のスプールに巻き付けられた
    写真フイルムストリップと遮光紙ストリップとの巻き緩
    みを防止する封印シールと、予めフイルム情報が印刷さ
    れているとともに該製造情報が印字され、スプールに巻
    き付けられた遮光紙ストリップの外周に巻き付けられる
    開封シールとからなる写真用ロールフイルムの製造方法
    において、 前記写真フイルムストリップへのサイドプリント用に入
    力されたフイルム情報及び製造情報と、開封シールへの
    印字用に入力された製造情報とを照合し、両者の一致を
    確認してから写真フイルムストリップと開封シールとに
    サイドプリントと印字とを行うとともに、前記接着テー
    プ,遮光紙ストリップ,封印シール,開封シールからフ
    イルム情報をそれぞれ読み取り、これらの読み取ったフ
    イルム情報の全てあるいは一部と該入力されたフイルム
    情報及び製造情報とを照合することを特徴とする写真用
    ロールフイルムの製造方法。
  3. 【請求項3】 長尺写真フイルムの供給を受け、入力さ
    れたフイルム情報と製造情報とにしたがって長尺写真フ
    イルムにサイドプリントを行うサイドプリント手段と、
    長尺写真フイルムを規定長さの写真フイルムストリップ
    に切断するフイルム切断手段と、フイルム情報が印刷さ
    れた接着テープを少なくとも写真フイルムストリップの
    搬送方向の後端に貼付するテープ貼付手段と、予めフイ
    ルム情報が印刷された長尺遮光紙の供給を受けて外形形
    状のトリミングを行うトリミング手段と、予めフイルム
    情報が印刷された封印シールを長尺遮光紙に貼付するシ
    ール貼付手段と、長尺遮光紙を規定長さの遮光紙ストリ
    ップに切断する遮光紙切断手段と、写真フイルムストリ
    ップと遮光紙ストリップとを接着テープで接着し、供給
    されたスプールに巻き込む巻込み手段と、入力された製
    造情報にしたがって予めフイルム情報が印刷された開封
    シールに製造情報の印字を行う印字手段と、開封シール
    を遮光紙ストリップの外周に巻き付けるシール巻付け手
    段と、写真用ロールフイルムの巻径を計測する巻径計測
    手段と、巻径が規定値内にない写真用ロールフイルムを
    装置外に排出する排出手段とを備えた写真用ロールフイ
    ルムの製造装置において、 前記テープ貼付手段,トリミング手段,シール貼付手
    段,印字手段のそれぞれの近傍に、接着テープ,遮光紙
    ストリップ,封印シール,開封シールのフイルム情報を
    読み取る読取り手段をそれぞれ配置し、これらの読取り
    手段によって読み取られたフイルム情報と、サイドプリ
    ント手段に入力されたフイルム情報及び製造情報と、印
    字手段に入力された製造情報とを照合する照合手段を設
    けたことを特徴とする写真用ロールフイルムの製造装
    置。
  4. 【請求項4】 前記照合手段は、サイドプリント手段に
    よる長尺写真フイルムへのサイドプリントと、印字手段
    による開封シールへの印字とが終了した後に、入力され
    たフイルム情報及び製造情報と、各読取り手段によって
    読み取られたフイルム情報の全てあるいは一部とを照合
    し、照合結果に不一致があった際に排出手段から写真用
    ロールフイルムを排出することを特徴とする請求項3記
    載の写真用ロールフイルムの製造装置。
  5. 【請求項5】 前記照合手段は、サイドプリント手段に
    入力されたフイルム情報及び製造情報と、印字手段に入
    力された製造情報との照合を行い、照合結果が一致した
    際に各手段を作動させ、この作動中に各読取り手段によ
    って読み取られたフイルム情報の全てあるいは一部と、
    サイドプリント手段に入力されたフイルム情報及び製造
    情報と、印字手段に入力された製造情報との照合を行
    い、照合結果に不一致があった場合に排出手段から写真
    用ロールフイルムを排出することを特徴とする請求項3
    記載の写真用ロールフイルムの製造装置。
JP32161496A 1996-12-02 1996-12-02 写真用ロールフイルムの製造方法及び装置 Pending JPH10213884A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6625400B2 (en) 2000-05-01 2003-09-23 Fuji Photo Film Co., Ltd. Brownie film and camera

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6625400B2 (en) 2000-05-01 2003-09-23 Fuji Photo Film Co., Ltd. Brownie film and camera

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