JPH1021287A - ユニット式建物の基礎用cadシステム - Google Patents

ユニット式建物の基礎用cadシステム

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JPH1021287A
JPH1021287A JP8176390A JP17639096A JPH1021287A JP H1021287 A JPH1021287 A JP H1021287A JP 8176390 A JP8176390 A JP 8176390A JP 17639096 A JP17639096 A JP 17639096A JP H1021287 A JPH1021287 A JP H1021287A
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building unit
building
rectangular
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Kazuki Kurita
一樹 栗田
Kyoko Hayashi
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ユニット式建物を形成する建物ユニットの種類
や平面配置によらず、強度不足を生じさせないうえ、強
度バランスが充分図られた基礎の設計が可能となるユニ
ット式建物の基礎用CADシステムの提供。 【解決手段】長さの異なる長辺と短辺を有する長方形建
物ユニットを同じ向きに並べたユニット列とは、長辺方
向が直交する直交建物ユニットの存在を検出する直交配
置検出手段51と、直交建物ユニットと正方形建物ユニッ
トとの配置関係を検出する隣接配置検出手段52と、これ
らの手段51, 52の検出結果に応じて、正方形建物ユニッ
トの長辺を設定する長辺設定手段55とを設け、正方形建
物ユニットの位置に応じて基礎を生成し、その強度およ
び強度バランスを確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータを用
いてユニット式建物の基礎の設計作業を支援するユニッ
ト式建物の基礎用CADシステムに関する。
【0002】
【背景技術】従来より、工場で箱状の建物ユニットを各
種製造しておき、完成した建物ユニットを建築現場で組
合わせて建築されるユニット式建物が知られている。こ
のようなユニット式建物によれば、建物ユニットを工場
で製造するので、建築現場での作業が軽減され、高品質
の建物を従来建築に比べて著しく短期間で顧客に提供で
きるという利点がある。ユニット式建物は、建築現場で
の作業を軽減するという観点から、箱形の建物ユニット
を組み合わせるものが好ましい。箱形の建物ユニットと
しては、図15に示されるように、四隅の柱201 の上端
および下端を梁202, 203で連結した直方体状のフレーム
を有する建物ユニット204 が一般的である。この建物ユ
ニット204 は、梁202, 203の長さ寸法L1, L2が異なって
おり、平面形状が長辺および短辺を有する長方形となっ
ている。このような建物ユニットでユニット式建物を建
築するにあたり、その長辺の方向を一方向に揃えるとと
もに、その短辺の位置を揃えて、建物ユニットを配置す
るのが一般的である。ここで、各建物ユニットの長辺の
方向を一方向に揃えるとともに、その短辺の位置を揃え
てしまうと、ユニット式建物の全体の平面形状の縦横の
寸法が建物ユニットの縦横の寸法の整数倍となり、敷地
の大きさに適切な対応をとるのが困難な場合がある。こ
のため、平面形が長方形の建物ユニットを短辺方向に複
数配列するとともに、配列された建物ユニットの短辺と
は直交する方向へ短辺方向を向けて長方形の建物ユニッ
トを別途配置する、いわゆる「建物ユニットの直交配
置」により、敷地の大きさに適切に対応することが考え
られている。
【0003】また、直交配置された建物ユニットの長辺
方向の長さと、短辺方向に建物ユニットを複数配列した
列の長さとは、必ずしも一致せず、ユニット式建物に入
隅部が形成され、敷地に利用できない部分が形成され
る。特に、複数配列される建物ユニットと、直交配置さ
れた建物ユニットとが同一であると、正方形状の大きな
入隅部が形成されることがある。このため、長さがほぼ
同一の辺からなるほぼ正方形の平面形状を有する建物ユ
ニットや、前記短辺の長さが所定寸法以下とされた細長
い極細長方形建物ユニットを採用し、平面正方形の建物
ユニット、または、極細長方形建物ユニットでユニット
式建物の入隅部となる部分に配置し、敷地の大きさに適
切に対応することが考えられている。
【0004】このようなユニット式建物は、建物ユニッ
トの種類および配置に応じて基礎の平面形状が設定され
ることから、基礎についても、その設計作業を支援する
基礎用CADシステムが利用されている。ここで、ユニ
ット式建物の基礎は、平面長方形の建物ユニットの対向
する短辺に接する部分で当該建物ユニットの荷重を主に
受けるために、鉄筋の数を増やす等により、長辺よりも
短辺に接する部分に高い強度が設定される必要がある。
また、その長辺の方向を一方向に揃えて配列された平面
長方形の建物ユニットに、平面正方形の建物ユニットが
加わった場合には、平面正方形の建物ユニットには、短
辺および長辺の区別がない。そこで、平面長方形の建物
ユニットの短辺と同じ方向に延びる辺を短辺とみなし、
この辺に接する部分で建物ユニットの荷重を主に受ける
ように設定するようにプログラムすれば、CADシステ
ムでも基礎の設計が行える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たように平面長方形の建物ユニットを直交配置し、さら
に、平面正方形の建物ユニットが加わったユニット式建
物においては、短辺の延出方向が異なるように配置され
た複数の平面長方形の建物ユニットが存在することか
ら、CADシステムで設計したのでは、平面正方形の建
物ユニットの短辺を設定するにあたり、基準とすべき平
面長方形の建物ユニットを適切に定めることができず、
平面正方形の建物ユニットの短辺設定が正確に行えず、
強度バランスを充分図れないおそれがあるという問題が
ある。また、極細長方形建物ユニットをユニット式建物
に設けると、極細長方形建物ユニットは、短辺の両側に
配置された柱の間隔が狭い。このため、基礎は、極細長
方形建物ユニットの短辺と接する部分に、他の部分より
も密集して柱が配置され、建物の荷重が集中しやすくな
るので、極細長方形建物ユニットを含むユニット式建物
の基礎を単純にCADシステムで設計すると、極細長方
形建物ユニットの短辺と接する部分およびその近傍の部
分の強度が不足するおそれがあるという問題がある。
【0006】本発明の目的は、ユニット式建物を形成す
る建物ユニットの種類や平面配置によらず、強度不足を
生じさせないうえ、強度バランスが充分図られた基礎の
設計が可能となるユニット式建物の基礎用CADシステ
ムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、図面をも参照
して説明すると、異なる長さの長辺および短辺からなる
長方形の平面形状を有する長方形建物ユニット、およ
び、長さがほぼ同一の辺からなるほぼ正方形の平面形状
を有する正方形建物ユニットのうち少なくとも前記長方
形建物ユニットを含んで構成されたユニット式建物の基
礎の設計作業を支援するユニット式建物の基礎用CAD
システム1であって、前記長方形建物ユニットがその短
辺方向に複数配列されたユニット列、および、前記ユニ
ット列の長方形建物ユニットの短辺方向とは直交する方
向に、その短辺が配置された長方形建物ユニットの両方
が設けられているか否かの検出を行う直交配置検出手段
51と、この直交配置検出手段51が前記ユニット列および
前記直交する長方形建物ユニットの両方を検出すると、
前記直交する長方形建物ユニットの短辺に隣接する前記
正方形建物ユニットが設けられているか否かの検出を行
う隣接配置検出手段52と、前記直交する長方形建物ユニ
ットに前記正方形建物ユニットが隣接していることを前
記隣接配置検出手段52が検出すると、前記正方形建物ユ
ニットにおける前記直交する長方形建物ユニットの長辺
方向に沿った辺を長辺とする設定を行う長辺設定手段55
とを備えたことを特徴とする。
【0008】以上において、前記長方形建物ユニットが
その短辺方向に複数配列されたユニット列、および、前
記ユニット列の長方形建物ユニットの短辺方向とは直交
する方向に、その短辺が配置された長方形建物ユニット
の両方が設けられていないことを前記直交配置検出手段
51が検出すると、前記正方形建物ユニットにおける前記
長方形建物ユニットの短辺方向に沿った辺を短辺とする
設定を行う短辺設定手段56を備えていることが望まし
い。また、前記正方形建物ユニットの短辺に設定された
辺と、前記ユニット列に配置された長方形建物ユニット
の長辺とが同一線上にあり、かつ、前記正方形建物ユニ
ットの短辺に設定された辺と同一線上にある前記長方形
建物ユニットの長辺に沿って基礎が設定されるか否かを
検出する直線配置検出手段53と、前記正方形建物ユニッ
トの短辺に設定された辺と同一線上にある前記長方形建
物ユニットの前記長辺に沿って基礎が設定されないこと
を前記直線配置検出手段53が検出すると、当該長方形建
物ユニットの長辺に沿うとともに、前記ユニット列の周
縁に沿って設定される基礎の中間部分を補強する中基礎
を自動的に生成する中基礎生成手段57とを備えているこ
とが好ましい。
【0009】さらに、異なる長さの長辺および短辺から
なる長方形の平面形状を有するとともに、前記短辺の長
さが所定寸法以下とされた細長い極細長方形建物ユニッ
トが設けられているか否かを検出する極細ユニット検出
手段61と、前記極細ユニット検出手段61が極細長方形建
物ユニットを検出すると、前記極細長方形建物ユニット
の長辺のうち他の長方形建物ユニットに隣接する長辺に
沿った補強基礎を自動的に生成する補強基礎生成手段60
とを備えていることが望ましい。ここで、前記直交配置
検出手段51が前記ユニット列および前記直交する長方形
建物ユニットの両方を検出するとともに、前記極細ユニ
ット検出手段61が極細長方形建物ユニットを検出する
と、前記ユニット列に含まれる長方形建物ユニットおよ
び前記直交する長方形建物ユニットの両方に前記極細長
方形建物ユニットが隣接しているか否かの検出を行う二
辺隣接検出手段63と、前記二辺隣接検出手段63が前記ユ
ニット列に含まれる長方形建物ユニットおよび前記直交
する長方形建物ユニットの両方に前記極細長方形建物ユ
ニットが隣接していることを検出すると、前記極細長方
形建物ユニットにおける前記長方形建物ユニットに隣接
配置された長辺に沿って生成された前記補強基礎の延出
方向に延びるとともに、当該極細長方形建物ユニットの
短辺側に隣接する長方形建物ユニットを横断する基礎を
自動的に生成する横断基礎生成手段64とを備えているこ
とが好ましい。
【0010】このような本発明では、正方形建物ユニッ
トが建物に設けられ、かつ、短辺の延出方向が異なるよ
うに配置された複数の長方形建物ユニットが建物に設け
られている、言い換えれば、長方形建物ユニットの直交
配置が建物に存在している場合には、隣接配置検出手段
が長方形建物ユニットに隣接する正方形建物ユニットを
検出するとともに、直交配置検出手段が長方形建物ユニ
ットの直交配置を検出するので、単に一の長方形建物ユ
ニットの短辺の延出方向を基準にして正方形建物ユニッ
トの短辺を設定することにより、設計される基礎に不具
合が発生するおそれがあることが判別可能となる。そし
て、隣接配置検出手段が正方形建物ユニットを検出し、
かつ、直交配置検出手段が直交配置を検出することによ
り、正方形建物ユニットの長辺を設定する長辺設定手段
が起動される。この長辺設定手段は、正方形建物ユニッ
トにおいて、ユニット列に含まれない長方形建物ユニッ
トの長辺方向に沿った辺を長辺とするアルゴニズムによ
り、強度バランスを充分確保した建物の基礎を設計する
ようになる。
【0011】なお、直交配置検出手段が長方形建物ユニ
ットの直交配置を検出しない場合には、単に一の長方形
建物ユニットの短辺の延出方向を基準にして正方形建物
ユニットの短辺を設定すればよいので、正方形建物ユニ
ットにおける前記長方形建物ユニットの短辺方向に沿っ
た辺を短辺とする設定を行う短辺設定手段を設ければ、
建物の基礎を設計することが可能となる。また、正方形
建物ユニットの短辺に設定された辺と、ユニット列に配
置された長方形建物ユニットの長辺とが同一線上にある
場合には、正方形建物ユニットの短辺に設定された辺と
同一線上にある長方形建物ユニットの長辺に沿って基礎
が設定されていないと、基礎の強度が不足するおそれが
あるが、前述の場合を検出する直線配置検出手段と、こ
の直線配置検出手段の検出により、長方形建物ユニット
の長辺に沿う中基礎を自動的に生成する中基礎生成手段
とを設ければ、ユニット列の周縁に沿って設定される基
礎の中間部分を補強する中基礎が設定されるので、基礎
の強度不足が未然に防止される。
【0012】さらに、短辺の長さが所定寸法以下とされ
た細長い極細長方形建物ユニットが設けられているか否
かを検出する極細ユニット検出手段と、この極細ユニッ
ト検出手段が極細長方形建物ユニットを検出することに
より、極細長方形建物ユニットの長辺のうち他の長方形
建物ユニットに隣接する長辺に沿った補強基礎を自動的
に生成する補強基礎生成手段とを設ければ、基礎におけ
る極細長方形建物ユニットの短辺に接する部分を補強す
る補強基礎が設定され、基礎の強度不足が未然に防止さ
れる。ここで、直交配置検出手段がユニット列および前
述の直交する長方形建物ユニットの両方を検出するとと
もに、極細ユニット検出手段が極細長方形建物ユニット
を検出することにより、ユニット列に含まれる長方形建
物ユニットおよび前記直交する長方形建物ユニットの両
方に極細長方形建物ユニットが隣接しているか否かの検
出を行う二辺隣接検出手段と、この二辺隣接検出手段が
前述の極細長方形建物ユニットを検出することにより、
前述の補強基礎生成手段が自動生成した補強基礎の延出
方向に延びるとともに、当該極細長方形建物ユニットの
短辺側に隣接する長方形建物ユニットを横断する基礎を
自動的に生成する横断基礎生成手段とを設ければ、基礎
における極細長方形建物ユニットの短辺の近傍の部分を
補強する基礎が設定され、この点にからも基礎の強度不
足が未然に防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて説明する。図1には、本実施形態に係るC
ADシステム1の概略構成が示されている。このCAD
システム1は、顧客の要求に応じてユニット式建物を設
計するにあたり、設計の支援を行うものである。ここ
で、ユニット式建物は、異なる長さの長辺および短辺か
らなる長方形の平面形状を有する箱状の長方形建物ユニ
ット、長さがほぼ同一の辺からなるほぼ正方形の平面形
状を有する箱状の正方形建物ユニット、および、長方形
建物ユニットの短辺を長さが所定寸法以下にした細長い
極細長方形建物ユニットのうち、少なくとも長方形建物
ユニットを含んで構成されたものとなっている。CAD
システム1には、本システム1の核となるコンピュータ
本体10と、設計している階の平面図等を表示するCRT
表示装置2と、CPU10等の操作を行う入力装置3と、
設計した平面図等を作図するX−Yプロッタ装置4と、
設計した建物についてのデータ等を印字するプリンタ5
とが設けられている。
【0014】コンピュータ本体10は、記憶装置であるハ
ードディスク装置20と、各種の処理を行う演算装置であ
るCPU30とを含んで構成されたものである。このう
ち、ハードディスク装置20は、記憶される情報の属性毎
に複数のハードディスクを有するものとなっている。こ
れらのハードディスク装置20には、ユニット式建物を構
築するための部品に関する部品データが蓄積された部品
情報蓄積手段21と、ユニット式建物の基礎を形成する部
位の要素に関する部位データが蓄積された基礎情報蓄積
手段22と、設計されたユニット式建物の積算を行うため
に、ユニット式建物や基礎の部品、部材および工賃の価
格等に関する価格データが蓄積された積算情報蓄積手段
23とが設けられている。CPU30は、各種のソフトウェ
アがインストールされ、これらのソフトウェアを並列処
理するマルチタスク機能を有するものである。CPU30
には、ソフトウェアにより、ハードディスク装置20の部
品情報蓄積手段21から入力された部品データを用いてユ
ニット式建物の平面図を設計する平面図設計手段31と、
ハードディスク装置20の基礎情報蓄積手段22から入力さ
れた部位データを用いてユニット式建物の基礎伏図を設
計する基礎伏図設計手段32と、ハードディスク装置20の
部品情報蓄積手段21から入力された部品データを用いて
ユニット式建物の屋根伏図を設計する屋根伏図設計手段
33と、ハードディスク装置20の積算情報蓄積手段23から
入力された価格データを用いて、設計したユニット式建
物を積算する積算手段34とが設けられている。また、C
PU30には、以上の手段31〜34の他に、部品情報蓄積手
段21、基礎情報蓄積手段22、および、積算情報蓄積手段
23に蓄積されたデータの入出力を管理するとともに、ユ
ニット式建物の部品のうち、基礎の構造および形状に関
連する部品の部品データを平面図設計手段31へ入力させ
る際に、当該部品と関連する基礎の部位に関する部位デ
ータを基礎伏図設計手段32へ入力させる情報管理手段35
が設けられている。これらの手段31〜35は、共通のデー
タバスライン36に接続され、設計作業により作製した図
面データ等のデータを互いに送信・受信可能となってい
る。
【0015】基礎伏図設計手段32は、平面図設計手段31
で設計したユニット式建物の平面図に応じた基礎を設計
するものであり、データバスライン36を介して平面図設
計手段31から当該設計手段31が設計した平面図データが
入力可能となっている。基礎伏図設計手段32には、図2
に示されるように、平面図設計手段31からの平面図デー
タに基づいて、基礎の全体的な設計を行う基礎設計手段
40と、設計されたユニット式建物に設けられた正方形建
物ユニットに応じて、基礎の部分的な設計を行う正方形
ユニット対応部50と、設計されたユニット式建物に設け
られた極細建物ユニットに応じて、基礎の部分的な設計
を行う極細建物ユニット対応部60とが設けられている。
【0016】基礎設計手段40は、平面図設計手段31が決
定した建物ユニットの配列から、布基礎の全体的な平面
図データを設定するとともに、正方形建物ユニットおよ
び極細長方形建物ユニットが載置される部分について
は、正方形ユニット対応部50および極細建物ユニット対
応部60が設定した部分的な平面図データを前述の全体的
な平面図データに取り込むようになっている。
【0017】正方形ユニット対応部50には、長方形建物
ユニットの直交配置を検出する直交配置検出手段51と、
正方形建物ユニットについての検出を行う隣接配置検出
手段52および直線配置検出手段53と、これらの検出手段
51〜53の検出結果に応じて部分的な平面図データの設定
処理を行う設定処理部54とが設けられている。このう
ち、直交配置検出手段51は、長方形建物ユニットがその
短辺方向に複数配列されたユニット列、および、このユ
ニット列の長方形建物ユニットの短辺方向とは直交する
方向に、その短辺が配置された長方形建物ユニット(以
下、「直交建物ユニット」という。)の両方が設けられ
ているか否かの検出を行うものである。隣接配置検出手
段52は、設計されたユニット式建物に、ユニット列およ
び直交建物ユニットの両方を直交配置検出手段51が検出
する起動し、直交建物ユニットに隣接する正方形建物ユ
ニットが当該ユニット式建物に設けられているか否かの
検出を行うものである。
【0018】設定処理部54は、直交建物ユニットに正方
形建物ユニットが隣接していることを隣接配置検出手段
52が検出することにより起動する長辺設定手段55と、ユ
ニット列および直交建物ユニットの両方が設けられてい
ないことを直交配置検出手段51が検出することにより起
動する短辺設定手段56とを含んで構成されたものであ
る。長辺設定手段55は、基礎の設計の便宜を図るため
に、正方形建物ユニットの長さが同じ辺についても、長
辺および短辺を強制的に設定するためのものである。長
辺設定手段55が起動すると、直交建物ユニットの長辺方
向に沿った一辺を長辺とするとともに、直交建物ユニッ
トの短辺方向に沿った他辺を短辺とする設定を行うよう
になっている。短辺設定手段56は、長辺設定手段55が起
動しない場合に、基礎の設計の便宜を図るために、正方
形建物ユニットの辺について長辺および短辺を強制設定
するためのものである。短辺設定手段56が起動すると、
設計されたユニット式建物に方向を揃えて配列された長
方形建物ユニットの短辺方向に沿った一辺を短辺とする
とともに、長方形建物ユニットの長辺方向に沿った他辺
を長辺とする設定を行うようになっている。
【0019】また、設定処理部54には、直線配置検出手
段53の検出結果により起動する中基礎生成手段57が設け
られいる。ここで、直線配置検出手段53は、長辺設定手
段55により設定された正方形建物ユニットの短辺と、ユ
ニット列に配置された長方形建物ユニットの長辺とが同
一線上にあり、かつ、当該正方形建物ユニットの短辺に
設定された辺と同一線上にある長方形建物ユニットの長
辺に沿った基礎が、基礎設計手段40によって設定される
か否かの検出を行うものである。そして、中基礎生成手
段57は、設定された正方形建物ユニットの短辺と、ユニ
ット列に配置された長方形建物ユニットの長辺とが同一
線上にあり、かつ、当該正方形建物ユニットの短辺と同
一線上にある長方形建物ユニットの長辺に沿って基礎が
設定されないことを、直線配置検出手段53が検出するこ
とにより、起動するように設定されたものである。起動
された中基礎生成手段57は、前述の長方形建物ユニット
の長辺に沿うとともに、ユニット列の周縁に沿って設定
される基礎の中間部分を補強する中基礎を自動的に生成
するようになっている。
【0020】極細建物ユニット対応部60には、極細長方
形建物ユニットについての検出を行う極細ユニット検出
手段61と、極細長方形建物ユニットの近傍に設けられる
補強基礎を生成するための補強基礎生成手段62と、極細
長方形建物ユニットの配置についての検出を行う二辺隣
接検出手段63と、細長方形建物ユニットに隣接する長方
形建物ユニットを横断する基礎を生成するための横断基
礎生成手段64とを備えたものである。このうち、極細ユ
ニット検出手段61は、設計されたユニット式建物に、異
なる長さの長辺および短辺からなる長方形の平面形状を
有するとともに、その短辺の長さが所定寸法以下とされ
た細長い極細長方形建物ユニットが設けられているか否
かを検出するものである。補強基礎生成手段62は、極細
ユニット検出手段61が極細長方形建物ユニットを検出す
ることにより起動するものである。補強基礎生成手段62
が起動すると、極細長方形建物ユニットの長辺のうち他
の長方形建物ユニットに隣接する長辺に沿った補強基礎
を自動的に生成するようになっている。二辺隣接検出手
段63は、設計されたユニット式建物に、ユニット列およ
び直交建物ユニットの両方が設けられていることを直交
配置検出手段51が検出するとともに、極細長方形建物ユ
ニットが設けられていることを極細ユニット検出手段61
が検出することにより起動するものである。二辺隣接検
出手段63が起動すると、ユニット列に含まれる長方形建
物ユニットおよび直交建物ユニットの両方に極細長方形
建物ユニットが隣接しているか否かの検出を行うように
なっている。横断基礎生成手段64は、ユニット列に含ま
れる長方形建物ユニットおよび直交建物ユニットの両方
に極細長方形建物ユニットが隣接していることを二辺隣
接検出手段63が検出することにより起動するものであ
る。横断基礎生成手段64が起動すると、極細長方形建物
ユニットの長辺のうち、長方形建物ユニットに隣接配置
された長辺に沿って補強基礎生成手段62が生成した補強
基礎の延出方向に延びるとともに、極細長方形建物ユニ
ットの短辺側に隣接する長方形建物ユニットを横断する
基礎が自動的に生成されるようになっている。
【0021】一方、ハードディスク装置20に設けられた
基礎情報蓄積手段22は、基礎自動生成情報データベース
24、基礎仕様情報データベース25、および、基礎寸法情
報データベース26を含んで構成されたものとなってい
る。基礎自動生成情報データベース24は、上方に載置さ
れる複数の建物ユニットの組合せおよび大きさに応じて
基礎の形状を自動生成するためのデータが収納されたも
のである。基礎仕様情報データベース25は、基礎自動生
成情報データベース24が生成した基礎形状の仕様を設定
するためのデータが収納されたものである。具体的に
は、載置されるユニット式建物の階数や、敷地の地耐力
に応じて予め設定された多種類の基礎部品をそれぞれ示
す型番が収納されている。基礎寸法情報データベース26
は、基礎仕様情報データベース25に収納された型番が示
す各基礎部品の寸法が収納されている。ここで、平面図
設計手段31によりユニット式建物が設計されると、基礎
伏図設計手段32は、データベース24のデータに基づきユ
ニット式建物の一階平面に応じた基礎形状を設定され、
データベース25のデータに基づき基礎形状の各部を構成
する基礎部品の型番を設定し、データベース26のデータ
に基づき基礎各部の寸法を設定し、基礎伏図を設計する
ようになっている。
【0022】また、ハードディスク装置20の積算情報蓄
積手段23は、積算仕様情報データベース27、および、基
礎材料情報データベース28を含んで構成されたものとな
っている。積算仕様情報データベース27は、基礎自動生
成情報データベース24が生成した基礎形状の仕様、特
に、基礎の施工費用に関する仕様を設定するためのデー
タが収納されたものである。具体的には、載置されるユ
ニット式建物の階数や、敷地の地耐力に応じて必要とな
る部材に関するデータが収納されている。基礎材料情報
データベース28は、積算仕様情報データベース27が設定
した基礎部材の単価等の価格に関するデータが収納され
ている。ここで、基礎伏図設計手段32により基礎伏図が
設計されると、積算手段34は、データベース27のデータ
に基づき、設計された基礎を構成する部材を設定し、基
礎伏図に基づいて設定された部材の拾い作業を行い、デ
ータベース28のデータに基づき基礎の施工費用を算出す
るようになっている。
【0023】次に、ユニット式建物の基礎の設計につい
ての具体的な例を用いて、本実施形態の動作を説明す
る。 〔設計例1〕まず、図5(A)に示されるように、直交
配置された長方形建物ユニット71A,72Aおよび正方形建
物ユニット73A の両方を含むユニット式建物70A の基礎
を設計する場合について説明する。ユニット式建物70A
は、三個の長方形建物ユニット71A が、その短辺方向に
配列されたユニット列74A を有し、かつ、ユニット列74
A の図中右端縁に正方形建物ユニット73A が配置される
とともに、ユニット列74A の図中上端縁に沿って、長方
形建物ユニット71A とは直交する二個の直交建物ユニッ
ト72A が、ユニット列74A の配列方向に沿って並べられ
たものとなっている。
【0024】このようなユニット式建物70A に対して、
基礎伏図設計手段34を作動させると、ユニット式建物70
A を構成する建物ユニット71A,72A,73A の配列から、基
礎設計手段40は、予め設けられた基本生成ルールに則っ
て布基礎の設計を行う。すなわち、建物ユニットの荷重
を主に負担するために、各建物ユニットの短辺に沿って
比較的耐力が大きい短辺用基礎を生成し、ユニット式建
物を構成する各建物ユニットの長辺に沿って、各短辺用
基礎の両端を連結する長辺用基礎を生成するとともに、
ユニット列がある場合には、ユニット列の中間部分に平
行に配列された複数の長辺用基礎を一つ置きに間引いた
布基礎を生成する。このような基礎設計手段40の布基礎
生成動作に伴い、直交配置検出手段51の直交配置検出動
作と、隣接配置検出手段52の正方形建物ユニットの隣接
配置検出動作とが行われ、これらの手段51, 52の検出結
果に基づいて、正方形建物ユニットについて短辺および
長辺が設定される。ここでは、直交配置検出手段51が直
交配置が存在することを検出するとともに、隣接配置検
出手段52が正方形建物ユニット73A が直交建物ユニット
72A の短辺に隣接していないことを検出するので、正方
形建物ユニット73A の図中左右の辺が長辺とみなされ
る。
【0025】すると、図5(B)に示されるように、建
物ユニット71A,72A,73A の各々の短辺および長辺に沿っ
て短辺用基礎80A および長辺用基礎90A が生成され、こ
れにより、ユニット式建物70A に応じた布基礎100Aが形
成される。なお、図中、短辺用基礎80A または、短辺用
基礎80A および長辺用基礎90A を合体した基礎は、太線
で表示され、長辺用基礎90A は、細線で表示されてい
る。ここで、布基礎100Aの図中上方の辺には、直交建物
ユニット72A の長辺に沿った長辺用基礎90A としての外
周基礎91A が生成される。布基礎100Aの図中左方の辺に
は、直交建物ユニット72A の短辺に沿った短辺用基礎80
A としての外周基礎81A と、長方形建物ユニット71A の
長辺に沿った長辺用基礎90A としての外周基礎91A とが
上下に連結されて生成される。布基礎100Aの図中下方の
辺には、長方形建物ユニット71A の短辺に沿った短辺用
基礎80A である複数の外周基礎81A が左右に連結されて
生成される。布基礎100Aの図中右方の辺には、直交建物
ユニット72A の短辺に沿った短辺用基礎80A である外周
基礎81A と、正方形建物ユニット73A の設定長辺に沿っ
た長辺用基礎90A である外周基礎92A とが上下に連結さ
れて生成される。布基礎100Aの図中右方の辺の端部と下
方の辺の端部との間には、正方形建物ユニット73A の設
定短辺に沿った短辺用基礎80A である外周基礎82A と長
方形建物ユニット71A の長辺に沿った長辺用基礎90A で
ある外周基礎91A がL字状に連結されて生成される。
【0026】布基礎100Aの図中上方の辺の中間部と下方
の辺の中間部との間には、二つの直交建物ユニット72A
の短辺に沿った短辺用基礎80A が合体した中基礎83A
と、二つの長方形建物ユニット71A の長辺に沿った長辺
用基礎90A が合体した中基礎93A とが上下に連結されて
生成される。布基礎100Aの図中左方の辺の中間部と右方
の辺の中間部との間には、直交建物ユニット72A の長辺
に沿った長辺用基礎90A および長方形建物ユニット71A
の短辺に沿った短辺用基礎80A が相互に合体した中基礎
101Aと、直交建物ユニット72A の長辺に沿った長辺用基
礎90A および正方形建物ユニット73A の設定短辺に沿っ
た短辺用基礎80A が相互に合体した中基礎102Aとが左右
に連結されて生成される。布基礎100Aの図中右下の入隅
の上方には、長方形建物ユニット71A の長辺に沿った長
辺用基礎90A および正方形建物ユニット73A の設定長辺
に沿った長辺用基礎90A が相互に合体した中基礎94A が
生成される。
【0027】〔設計例2〕続いて、図6(A)に示され
るように、直交配置された長方形建物ユニット71B, 72B
で二つのユニット列74B, 75Bを形成するとともに、正方
形建物ユニット73B を備えたユニット式建物70B の基礎
を設計する場合について説明する。ユニット式建物70B
は、当該建物70B の図中左下の部分に三個の長方形建物
ユニット71B を短辺方向に配列したユニット列74B を有
したものとなっている。このユニット列74B の図中上方
の端縁に沿って、三個の直交建物ユニット72B がその長
辺方向に配列されている。これらのうち、右端の直交建
物ユニット72B の図中下方には、他の直交建物ユニット
72B が短辺方向に配列され、これらの直交建物ユニット
72B によりユニット列75B が形成されている。ユニット
列74B の長方形建物ユニット71B およびユニット列75B
の直交建物ユニット72B の間には、正方形建物ユニット
73B が配置されている。
【0028】このようなユニット式建物70B に対して、
基礎伏図設計手段34を作動させると、ユニット式建物70
B の建物ユニット71B,72B,73B の配列から、基礎設計手
段40ムは、図6(B)に示されるように、各建物ユニッ
ト71B,72B,73B の短辺に沿って短辺用基礎80B を生成
し、各建物ユニット71B,72B,73B の長辺に沿って長辺用
基礎90B を生成するとともに、ユニット列74B の中間部
分に平行に配列された複数の長辺用基礎を一つ置きに間
引いた布基礎100Bを生成する。なお、正方形建物ユニッ
ト73B については、直交配置検出手段51および隣接配置
検出手段52により、図中左右の辺が長辺に設定されてい
る。
【0029】すなわち、生成された布基礎100Bの外周部
分には、以下のような基礎が生成される。布基礎100Bの
図中上方の辺には、直交建物ユニット72B の長辺に沿っ
た長辺用基礎90B としての外周基礎91B が生成される。
布基礎100Bの図中左方の辺には、直交建物ユニット72B
の短辺に沿った短辺用基礎80B としての外周基礎81B
と、長方形建物ユニット71B の長辺に沿った長辺用基礎
90B である複数の外周基礎91B とが上下に連結されて生
成される。布基礎100Bの図中下方の辺には、長方形建物
ユニット71B の短辺に沿った短辺用基礎80B である複数
の外周基礎81B が左右に連結されて生成される。布基礎
100Bの図中右方の辺には、複数の直交建物ユニット72B
の短辺に沿った短辺用基礎80B が上下に連結されて生成
される。布基礎100Bの図中右方の辺の端部と下方の辺の
端部との間には、直交建物ユニット72B の長辺に沿った
長辺用基礎90B としての外周基礎91B と、正方形建物ユ
ニット73B の設定短辺に沿った短辺用基礎80B である外
周基礎82B と、長方形建物ユニット71B の長辺に沿った
長辺用基礎90B である外周基礎91B とがL字状に連結さ
れて生成される。
【0030】すなわち、布基礎100Bの外周部分の内側に
は、以下のような中基礎が生成される。布基礎100Bの図
中上方の辺の中間部と下方の辺の中間部との間には、二
つの直交建物ユニット72B の短辺に沿った短辺用基礎80
B が合体した中基礎83B と、二つの長方形建物ユニット
71B の長辺に沿った長辺用基礎90B が合体した中基礎93
B とが上下に連結されて生成される。ユニット列74B の
図中上方の端縁には、長方形建物ユニット71B の短辺に
沿った短辺用基礎80B および直交建物ユニット72B の長
辺に沿った長辺用基礎90B が相互に合体した中基礎101B
と、正方形建物ユニット73B の設定短辺に沿った短辺用
基礎80B および直交建物ユニット72B の長辺に沿った長
辺用基礎90B が相互に合体した中基礎102Bとが左右に連
結されて生成される。布基礎100Bの図中右方の入隅の上
方には、長方形建物ユニット71B の長辺に沿った長辺用
基礎90B および正方形建物ユニット73B の設定長辺に沿
った長辺用基礎90B が相互に合体した中基礎94B が生成
される。ユニット列75B の図中左方の端縁には、二つの
長方形建物ユニット71B の短辺に沿った短辺用基礎80B
が相互に合体した中基礎83B と、直交建物ユニット72B
の短辺に沿った短辺用基礎80B および正方形建物ユニッ
ト73B の長辺に沿った長辺用基礎90B が相互に合体した
中基礎103Bとが上下に連結されて生成される。
【0031】〔設計例3〕次に、図7(A)に示される
ように、直交建物ユニット72C 、正方形建物ユニット73
C および極細長方形建物ユニット76C, 77Cを備えたユニ
ット式建物70C の基礎を設計する場合について説明す
る。ユニット式建物70C は、当該建物70C の図中左端の
部分に三個の長方形建物ユニット71C を短辺方向に配列
したユニット列74C を有したものとなっている。このユ
ニット列74C の図中左方には、直交建物ユニット72C が
その長辺を二つの長方形建物ユニット71C の短辺に隣接
させて配置されるとともに、正方形建物ユニット73C が
その一辺を残りの長方形建物ユニット71C の短辺に隣接
させて配置されている。これらの直交建物ユニット72C
および正方形建物ユニット73C の図中左方には、それぞ
れ極細長方形建物ユニット76C, 77Cが隣接配置されてい
る。
【0032】このようなユニット式建物70C に対して、
基礎伏図設計手段34を作動させると、ユニット式建物70
C の建物ユニット71C,72C,73C,76C,77C の配列から、基
礎設計手段40は、図7(B)に示されるように、各建物
ユニット71C,72C,73C,76C,77C の短辺に沿って短辺用基
礎80C を生成し、各建物ユニット71C,72C,73C,76C,77C
の長辺に沿って長辺用基礎90C を生成するとともに、ユ
ニット列74C の中間部分に平行に配列された複数の長辺
用基礎を一つ置きに間引いた布基礎100Cを生成する。こ
こで、正方形建物ユニット73C については、直交配置検
出手段51および隣接配置検出手段52により、図中左右の
辺が長辺に設定される。これにより、直交建物ユニット
72C および極細長方形建物ユニット76C 、並びに、正方
形建物ユニット73C および極細長方形建物ユニット77C
は、ユニット列とみなされる。このため、これらのユニ
ットの相互に隣接する長辺に沿った長辺用基礎は、間引
き操作の対象となり、基本的に生成されない。ただし、
極細ユニット検出手段61が極細長方形建物ユニット76C,
77Cを検出すると、補強基礎生成手段62が起動されるの
で、補強基礎生成手段62により、当該長辺に沿って補強
基礎110Cが生成される。また、正方形建物ユニット73C
の短辺と長方形建物ユニット71C の長辺とが同一線上に
あることを直線配置検出手段53が検出するので、中基礎
生成手段57が図中下側に配列された二つの長方形建物ユ
ニット71C の間に長辺用基礎90C を生成し、図中上側に
配列された二つの長方形建物ユニット71C の間の長辺用
基礎90Cは間引かれる。
【0033】生成された布基礎100Cの外周部分には、以
下のような基礎が生成される。すなわち、布基礎100Cの
図中上方の辺には、長方形建物ユニット71C の長辺に沿
った長辺用基礎90C としての外周基礎91C と、直交建物
ユニット72C の短辺に沿った短辺用基礎80C としての外
周基礎81C と、極細長方形建物ユニット76C の短辺に沿
った短辺用基礎80C としての外周基礎84C とが図中左右
に連結されて生成される。布基礎100Cの図中右方の辺に
は、長方形建物ユニット71C の短辺に沿った短辺用基礎
80C である複数の外周基礎81C とが上下に連結されて生
成される。布基礎100Cの図中下方の辺には、長方形建物
ユニット71C の長辺に沿った長辺用基礎90C である外周
基礎91C と、正方形建物ユニット73C の短辺に沿った短
辺用基礎80C である外周基礎82C と、極細長方形建物ユ
ニット77C の短辺に沿った短辺用基礎80C である外周基
礎84C とが図中左右に連結されて生成される。布基礎10
0Cの図中左方の辺には、極細長方形建物ユニット76C, 7
7Cの長辺に沿った長辺用基礎90C である外周基礎95C, 9
6Cが上下に連結されて生成される。
【0034】すなわち、布基礎100Cの外周部分の内側に
は、以下のような中基礎が生成される。布基礎100Cの図
中上方の辺の中間部と下方の辺の中間部との間には、ユ
ニット列74C の図中左方の端縁に沿って、中基礎101C,
103Cが生成されるとともに、この中基礎101C, 103Cと平
行して補強基礎111C, 112Cが生成される。このうち、中
基礎101Cは、二つの長方形建物ユニット71C の短辺に沿
った短辺用基礎80C および直交建物ユニット72C の長辺
に沿った長辺用基礎90C が相互に合体したものである。
中基礎103Cは、長方形建物ユニット71C の短辺に沿った
短辺用基礎80C および正方形建物ユニット73C の長辺に
沿った長辺用基礎90C が相互に合体したものである。補
強基礎111Cは、直交建物ユニット72C の長辺部分および
極細長方形建物ユニット76C の長辺部分の両方の荷重を
受ける基礎である。補強基礎112Cは、正方形建物ユニッ
ト73C の長辺部分および極細長方形建物ユニット77C の
長辺部分の両方の荷重を受ける基礎である。布基礎100C
の図中右方の辺の中間部と左方の辺の中間部との間に
は、中基礎93C,85C,86C が左右に連結されて生成され
る。このうち、中基礎93C は、二つ長方形建物ユニット
71C の長辺に沿った長辺用基礎90C が相互に合体したも
のである。中基礎85C は、直交建物ユニット72C の短辺
に沿った短辺用基礎80C と、正方形建物ユニット73C の
短辺に沿った短辺用基礎80C とが合体したものである。
中基礎86C は、二つ極細長方形建物ユニット76C, 77Cの
長辺に沿った長辺用基礎80C が相互に合体したものであ
る。
【0035】〔設計例4〕次いで、図8(A)に示され
るように、複数並んだ長方形ユニット71D の端部に極細
長方形ユニット76D を配置したユニット列74D, 75Dの間
に、直交建物ユニット72D 、正方形建物ユニット73D を
配置したユニット式建物70D の基礎を設計する場合につ
いて説明する。上述のユニット式建物70D に対して、基
礎伏図設計手段34を作動させると、ユニット式建物70D
の建物ユニット71D,72D,73D,76D の配列から、基礎設計
手段40は、図8(B)に示されるように、各建物ユニッ
ト71D,72D,73D,76D の短辺に沿って短辺用基礎80D を生
成し、各建物ユニット71D,72D,73D,76D の長辺に沿って
長辺用基礎90D を生成するとともに、ユニット列74D の
中間部分に平行に配列された複数の長辺用基礎を一つ置
きに間引いた布基礎100Dを生成する。ここで、正方形建
物ユニット73D については、直交配置検出手段51および
隣接配置検出手段52により、図中左右の辺が長辺に設定
される。また、極細ユニット検出手段61が極細長方形建
物ユニット76D を検出すると、補強基礎生成手段62が起
動されるので、補強基礎生成手段62により、当該長辺に
沿って補強基礎110Dが生成される。さらに、直線配置検
出手段53および中基礎生成手段57により、ユニット列74
D,75Dの中間部分に設けられる長辺用基礎90C の生成位
置が、図中上側の二つの長方形建物ユニット71D の間の
位置に決定される。また、極細長方形建物ユニット76D
が長方形建物ユニット71D および直交建物ユニット72D
の両方に隣接していることを二辺隣接検出手段63が検出
するので、横断基礎生成手段64が起動され、横断基礎生
成手段64により、極細長方形建物ユニット76D の短辺側
に接する直交建物ユニット72D を横断する横断基礎120D
が生成される。
【0036】すなわち、生成された布基礎100Dの外周部
分には、以下のような基礎が生成される。布基礎100Dの
図中上方の辺には、両側の長方形建物ユニット71D の長
辺に沿った長辺用基礎90D としての外周基礎91D と、そ
の間の正方形建物ユニット73D の短辺に沿った短辺用基
礎80D としての外周基礎82D とが図中左右に連結されて
生成される。布基礎100Dの図中左右の各辺には、上側三
個の長方形建物ユニット71D の短辺に沿った短辺用基礎
80D である複数の外周基礎81D と、極細長方形建物ユニ
ット76D の短辺に沿った短辺用基礎80D である外周基礎
84D とが上下に連結されて生成される。布基礎100Dの図
中下方の辺には、両側の極細長方形建物ユニット76D の
長辺に沿った長辺用基礎90D である外周基礎95D と、直
交建物ユニット72D の短辺に沿った短辺用基礎80D であ
る外周基礎81D とが左右に連結されて生成される。
【0037】布基礎100Dの外周部分の内側には、以下の
ような中基礎が生成される。布基礎100Dの図中上方の辺
の中間部と下方の辺の中間部との間には、ユニット列74
D の図中左方の端縁およびユニット列75D の図中右方の
端縁に沿って、中基礎101D, 103D, 104Dが生成される。
このうち、中基礎101Dは、二つの長方形建物ユニット71
D の短辺に沿った短辺用基礎80D および直交建物ユニッ
ト72D の長辺に沿った長辺用基礎90D が相互に合体した
ものである。中基礎103Dは、長方形建物ユニット71D の
短辺に沿った短辺用基礎80D および正方形建物ユニット
73D の長辺に沿った長辺用基礎90D が相互に合体したも
のである。中基礎104Dは、直交建物ユニット72D の長辺
に沿った長辺用基礎90D および極細長方形建物ユニット
76D の短辺に沿った短辺用基礎80D が相互に合体したも
のである。布基礎100Dの図中右方の辺の中間部と左方の
辺の中間部との間には、中基礎93D,85D が生成されると
ともに、これらの中基礎93D,85D と平行に補強基礎111D
および前述の横断基礎120Dが生成される。このうち、中
基礎93D は、二つ長方形建物ユニット71D の長辺に沿っ
た長辺用基礎90D が相互に合体したものである。中基礎
85D は、直交建物ユニット72D の短辺に沿った短辺用基
礎80D と、正方形建物ユニット73D の短辺に沿った短辺
用基礎80D とが合体したものである。中基礎111Dは、長
方形建物ユニット71D の長辺部分および極細長方形建物
ユニット76D の長辺部分の両方の荷重を受ける基礎であ
り、長方形建物ユニット71Dおよび極細長方形建物ユニ
ット76D の各々の長辺に沿って生成される補強基礎110D
が合体したものである。
【0038】〔設計例5〕次いで、図9(A)に示され
るように、複数の長方形ユニット71E からなるユニット
列74E の図中左端に配置された長方形建物ユニット78E
が、ユニット列74E の配列から上方にオフセットされて
いるユニット式建物70E の基礎を設計する場合について
説明する。なお、このユニット式建物70E は、ユニット
列74E の図中上方に、直交建物ユニット72E が配置さ
れ、さらに、直交建物ユニット72E の図中上方に極細長
方形建物ユニット76E が配置されたものである。上述の
ユニット式建物70E に対して、基礎伏図設計手段34を作
動させると、ユニット式建物70E の建物ユニット71E,72
E,76E,78E の配列から、基礎設計手段40は、図9(B)
に示されるように、各建物ユニット71E,72E,76E,78E の
短辺に沿って短辺用基礎80E を生成し、各建物ユニット
71E,72E,76E,78E の長辺に沿って長辺用基礎90E を生成
するとともに、ユニット列74E の中間部分に平行に配列
された複数の長辺用基礎を一つ置きに間引いた布基礎10
0Eを生成する。ここで、基礎伏図設計手段34は、オフセ
ットされている長方形建物ユニット78E および長方形建
物ユニット71E の互いに隣接している長辺に沿って後述
する中基礎91E を強制的に生成する。そして、この中基
礎91E の生成に伴い、ユニット列74E の中間部分に設け
られる長辺用基礎90E の生成位置が、図中右側の二つの
長方形建物ユニット71E の間の位置に決定される。ま
た、極細ユニット検出手段61が極細長方形建物ユニット
76E を検出すると、補強基礎生成手段62が起動されるの
で、補強基礎生成手段62により、当該長辺に沿って補強
基礎110Eが生成される。さらに、極細長方形建物ユニッ
ト76E が長方形建物ユニット71E および直交建物ユニッ
ト72E の両方に隣接していることを二辺隣接検出手段63
が検出するので、横断基礎生成手段64が起動され、横断
基礎生成手段64により、極細長方形建物ユニット76E の
短辺側に接する直交建物ユニット72E を横断する横断基
礎120Eが生成される。
【0039】すなわち、生成された布基礎100Eの外周部
分には、以下のような基礎が生成される。布基礎100Eの
図中上方の辺には、長方形建物ユニット78E の短辺に沿
った短辺用基礎80E としての外周基礎81E と、極細長方
形建物ユニット76E の長辺に沿った長辺用基礎90E とし
ての外周基礎95E とが左右に連結されて生成される。布
基礎100Eの図中左方の辺には、長方形建物ユニット78E
の長辺に沿った長辺用基礎90E である外周基礎91E が生
成される。布基礎100Eの図中右方の辺には、長方形建物
ユニット71E の長辺に沿った長辺用基礎90E である外周
基礎91E が生成される。布基礎100Eの図中下方の辺に
は、複数の長方形建物ユニット71E の短辺に沿った短辺
用基礎80E である外周基礎81E が左右に連結されて生成
される。布基礎100Eの図中左下方の入隅には、長方形建
物ユニット78E の短辺に沿った短辺用基礎80E である外
周基礎81E と、ユニット列74E の長方形建物ユニット71
E の長辺に沿った長辺用基礎90E である外周基礎91E と
がL字形状に連結されて生成される。布基礎100Eの図中
右上方の入隅には、極細長方形建物ユニット76E の短辺
に沿った短辺用基礎80E である外周基礎84E と、直交建
物ユニット72E の短辺に沿った短辺用基礎80E である外
周基礎81E とが上下に連結されて生成され、さらに、、
ユニット列74E の長方形建物ユニット71E の短辺に沿っ
た短辺用基礎80E である外周基礎81E が、外周基礎84E
および外周基礎81E にL字形状に連結されて生成され
る。
【0040】布基礎100Eの外周部分の内側には、以下の
ような中基礎が生成される。布基礎100Eの図中左下方の
入隅の上方には、長方形建物ユニット78E の図中右方の
長辺に沿って中基礎104E,101E,93E が生成される。この
うち、中基礎104Eは、極細長方形建物ユニット76E の短
辺に沿った短辺用基礎80E および長方形建物ユニット78
E の長辺に沿った長辺用基礎90E が相互に合体したもの
である。中基礎101Eは、直交建物ユニット72E の短辺に
沿った短辺用基礎80E および長方形建物ユニット78E の
長辺に沿った長辺用基礎90E が相互に合体したものであ
る。中基礎93E は、長方形建物ユニット78E の長辺に沿
った長辺用基礎90E および長方形建物ユニット71E の長
辺に沿った長辺用基礎90E が相互に合体したものであ
る。布基礎100Eの図中右上方の入隅の下方には、長方形
建物ユニット78E の長辺に沿って中基礎93E が生成され
る。この中基礎93E は、長方形建物ユニット78E の長辺
に沿って長辺用基礎90E が二個相互に合体したものであ
る。一方、布基礎100Eの外周基礎81E,104Eの下方には、
当該外周基礎81E,104Eと平行に、中基礎111Eと横断基礎
120Eとが生成される。中基礎111Eは、長方形建物ユニッ
ト71E の長辺部分および極細長方形建物ユニット76E の
長辺部分の両方の荷重を受ける基礎であり、長方形建物
ユニット71Eおよび極細長方形建物ユニット76E の各々
の長辺に沿って生成される補強基礎110Eが合体したもの
である。横断基礎120Eは、極細長方形建物ユニット76E
の短辺側に接する長方形建物ユニット78E を横断する位
置に形成され、当該長方形建物ユニット78E を支持する
中基礎101Eを補強するものである。
【0041】次に、ユニット式建物の玄関回りの基礎の
設計作業について説明する。玄関回りの基礎は、ユニッ
ト式建物の玄関に設けられる玄関ポーチ用土間および玄
関土間を設定することにより形状が決定される。この
際、ユニット式建物の玄関は、ユニット式建物の平面図
の設計作業で必要なデータの設定が行われる。このた
め、平面図設計手段31で平面図を設計するために操作を
行う際に、玄関ポーチ用土間および玄関土間の設定を行
い、基礎設計時には、基礎の設計に必要とするデータ
が、平面図設計手段31から基礎伏図設計手段32へ転送さ
れる。ここでは、平面図設計手段31で玄関ポーチ用土間
および玄関土間を設定するための操作について説明を行
う。まず、ユニット式建物の玄関ポーチとすべき領域を
設定する。この玄関ポーチ領域の設定操作は、図10に
示されるように、ユニット式建物の一階部分を設計する
ための画面S1で行われる。画面S1は、ユニット式建
物の玄関部分を拡大して表示するものである。画面S1
には、ユニット式建物を構成する建物ユニット150 の柱
150 と、建物ユニット150 に取付けられる外壁面材の中
心線を示す外壁グリッドG151と、一の建物ユニット150
の境界線を示すユニットグリッドG152と、建物ユニット
150 に取付可能となる間仕切壁の中心線を示すモジュー
ルグリッドG153とが示されている。このような画面S1
に対して、玄関ポーチとなる平面長方形状の領域R1の
奥行きDおよび間口Wを、マウスを用いて設定する。す
なわち、領域R1の屋外部分との境界となる、ユニット
式建物の外壁部分のユニットグリッドG152と、領域R1
の室内部分との境界となる、ユニットグリッドG152と直
交するモジュールグリッドG153との交点に十字カーソル
K1を移動し、領域R1の対角線の端部となる一点を決
定する。この後、領域R1の室内部分との境界となると
ともに、互いに直交する一対のモジュールグリッドG153
の交点に十字カーソルK1を移動し、領域R1の対角線
の反対側の端部となる他点を決定し、これにより、ユニ
ット式建物の角部に玄関ポーチ領域R1を設定する。
【0042】領域R1の設定が完了すると、図11に示
されるように、建物ユニット150 の長辺および短辺の中
間部分に、外壁面材を支持するための間柱152 が生成さ
れるとともに、玄関ポーチの角部の柱151 がポーチ柱15
1Aに変換される。また、ユニット式建物の外周ぶ沿っ
て、内壁の室内側の表面の位置を示す補助線H154が表示
される。次に、この状態で、玄関の土間となる平面長方
形状の領域R2を、マウスを用いて設定する。玄関土間
の領域R2は、玄関ポーチ領域R1の設定と同様に、領
域R2の領域R1との境界となるモジュールグリッドG1
53と、室内部分の境界となるとともに、前述のモジュー
ルグリッドG153と直交するモジュールグリッドG153との
交点に十字カーソルK1を移動し、領域R2の対角線の
端部となる一点を決定する。この後、領域R2の居室部
分との境界となるとともに、互いに直交する一対のモジ
ュールグリッドG153の交点に十字カーソルK1を移動
し、領域R2の対角線の反対側の端部となる他点を決定
し、これにより、玄関土間領域R2を設定する。領域R
2の設定が完了すると、図12に示されるように、玄関
ポーチ領域R1および玄関土間領域R2が他の部分とは
異なる表示色(図中では漢字で各領域が表示されてい
る)で示され、玄関ポーチ領域R1および玄関土間領域
R2の設定に正しいことをオペレータに確認させる。玄
関ポーチ領域R1および玄関土間領域R2の設定が正し
いことを確認する操作が完了すると、図13に示される
ように、ユニット建物の外壁部分に沿って外壁面材155
が生成される。この後、玄関ドア等の建具の入力を行う
ことにより、玄関の設計は完了する。そして、平面図設
計手段31により設定された玄関ポーチおよび玄関のデー
タを用いて基礎伏図設計手段32は、玄関に打設される玄
関ポーチ土間および玄関土間等の玄関部分の基礎を生成
する。
【0043】一方、建物ユニットの中間部分に玄関を設
定する場合も、前述の設定手順で設定操作を行えばよ
い。すなわち、図14に示されるように、建物ユニット
の屋外側の辺の中間部分に十字カーソルK1を移動し
て、ユニットグリッドG152とモジュールグリッドG153と
の交点を指定した後、室内側へ十字カーソルK1を移動
して、互いに直交する一対のモジュールグリッドG153の
交点を指定し、これにより、玄関ポーチ領域R1を設定
する。この後、同様にして、十字カーソルK1で対角線
の端部の点となるように、モジュールグリッドG153の交
点を指定することで、玄関土間領域R2を設定する。こ
こで、玄関ポーチ領域R1をユニット式建物の屋外側へ
拡張したい場合がある。この場合には、予め玄関ポーチ
土間の表面に貼付けられる仕上げ部材である正方形のピ
ース面材の種類を選択しておくと、玄関の屋外側に選択
したピース面材に応じた寸法の拡張ポーチ部を示す補助
線H155が表示される。例えば、ピース面材として、300m
m ×300mm の御影石、150mm ×150mm の玄昌石、およ
び、100mm ×100mm の磁器タイルの三種類が用意され、
このうちの一つを選択すると、選択された整数枚のピー
ス面材が縦横に丁度貼付けられることが可能な寸法の拡
張ポーチ部が補助線H155で表示される。この補助線H155
をマウス等で指定することにより、玄関ポーチ領域R1
がユニット式建物の屋外側へ拡張される。
【0044】前述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。すなわち、長方形建物ユニットおよび
直交建物ユニットの両方に正方形建物ユニットが隣接し
ていることから、正方形建物ユニットの長辺および短辺
の設定が困難なユニット式建物であっても、直交配置検
出手段51および隣接配置検出手段52により、正方形建物
ユニットの配置が的確に認識され、正方形建物ユニット
の配置に応じて長辺設定手段55および短辺設定手段56に
より、正方形建物ユニットの長辺および短辺が適切に設
定されるようになるので、設計されたユニット式建物に
応じた基礎を自動的かつ確実に設計できるうえ、基礎の
強度バランスを充分確保することができる。
【0045】また、正方形建物ユニットの短辺に設定さ
れた辺と、ユニット列に配置された長方形建物ユニット
の長辺とが同一線上にあり、正方形建物ユニットの短辺
に設定された辺と同一線上にある長方形建物ユニットの
長辺に沿って基礎を設定する必要がある場合には、この
ような基礎が必要であることが直線配置検出手段53の動
作により認識され、中基礎生成手段57が前述の長方形建
物ユニットの長辺に沿う中基礎を自動的に生成するの
で、基礎の強度不足を未然に防止できる。
【0046】さらに、短辺の長さが所定寸法以下とされ
た細長い極細長方形建物ユニットが設けられている場合
には、極細ユニット検出手段61により、極細長方形建物
ユニットが検出され、かつ、補強基礎生成手段60によ
り、極細長方形建物ユニットの長辺のうち他の長方形建
物ユニットに隣接する長辺に沿った補強基礎を自動的に
生成するようにしたので、極細長方形建物ユニットがあ
っても、基礎の強度不足を未然に防止できる。
【0047】しかも、二辺隣接検出手段63により、ユニ
ット列に含まれる長方形建物ユニットおよび前記直交す
る長方形建物ユニットの両方に極細長方形建物ユニット
がが隣接していることが検出され、横断基礎生成手段64
により、補強基礎の延出方向に延びるとともに、当該極
細長方形建物ユニットの短辺側に隣接する長方形建物ユ
ニットを横断する基礎が生成するようにしたので、建物
ユニットの柱が密集する極細長方形建物ユニットの短辺
近傍に補強を行う新たな基礎が設定され、この点にから
も基礎の強度不足を未然に防止することができる。
【0048】また、ユニット列の長方形建物ユニットと
は、長辺方向に位置がずれて、オフセット配置されてい
る長方形建物ユニットがユニット式建物に設けられてい
る場合には、基礎伏図設計手段34が、オフセットされた
長方形建物ユニットおよびユニット列の長方形建物ユニ
ットの互いに隣接する長辺に沿って中基礎を生成するの
で、この中基礎が、外周基礎の入隅部分の一辺と連続
し、入隅部分に加わる水平荷重を分散するようになり、
この点にからも基礎の強度不足を未然に防止することが
できる。
【0049】さらに、一階の平面図の生成操作におい
て、玄関ポーチ領域R1または玄関土間領域R2となる
長方形領域の対角線の両端を十字カーソルで指定すると
ともに、対角線の両端を十字カーソルで指定する際に、
ユニットグリッドG152およびモジュールグリッドG153を
示す補助線を表示し、ユニットグリッドG152とモジュー
ルグリッドG153との交点、または、モジュールグリッド
G153の交点を指定するようにしたので、玄関ポーチ領域
R1または玄関土間領域R2を正確かつ容易に設定する
ことができ、これらの領域R1,領域R2に応じて基礎
を自動的かつ適切に生成することができる。
【0050】また、玄関ポーチ領域R1をユニット式建
物の屋外側へ拡張したい場合には、予め玄関ポーチ仕上
げ部材となるピース面材の種類を選択しておけば、選択
された整数枚のピース面材が縦横に丁度貼付けられるこ
とが可能な寸法の拡張ポーチ部が補助線H155で表示さ
れ、この点からも、玄関ポーチ領域R1を正確かつ容易
に設定することができ、領域R1に応じて基礎を自動的
かつ適切に生成することができる。
【0051】さらに、基礎を設計するためのデータが収
納された基礎情報蓄積手段22を、基礎自動生成情報デー
タベース24、基礎仕様情報データベース25、および、基
礎寸法情報データベース26に分割し、かつ、積算を行う
ためのデータが収納された積算情報蓄積手段23を、積算
仕様情報データベース27、および、基礎材料情報データ
ベース28に分割したので、データを増減や更新等の対応
は、取扱が煩雑な大きなデータベースに対して行うのと
異なり、データベース24〜28の個々に行えばよいことか
ら、データベースの保守管理を容易とすることができ
る。
【0052】以上、本発明について好適な実施形態を挙
げて説明したが、本発明は、この実施形態に限られるも
のでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
の改良並びに設計の変更が可能である。例えば、基礎を
設計するためのデータが収納された基礎情報蓄積手段22
は、基礎自動生成情報データベース24、基礎仕様情報デ
ータベース25、および、基礎寸法情報データベース26に
分割されたものに限らず、一つに統合されたデータベー
スでもよい。また、積算を行うためのデータが収納され
た積算情報蓄積手段23も同様に、積算仕様情報データベ
ース27、および、基礎材料情報データベース28に分割さ
れたものに限らず、一つに統合されたデータベースでも
よい。ただし、前記実施形態のように分割すれば、デー
タを増減や更新等の対応等の保守管理を容易とできると
いう効果が得られる。
【0053】また、前記実施形態では、部品情報蓄積手
段21等の情報蓄積手段、平面図設計手段31等の設計手
段、積算手段34、および、情報管理手段35を一つのコン
ピュータ本体10の集約したが、これらの手段を、設計・
積算業務の組織形態に応じて複数のコンピュータに分散
して設けてもよい。この場合、これらのコンピュータを
オンライン接続等により有機的に結合することが望まし
い。
【0054】
【発明の効果】前述のように本発明によれば、ユニット
式建物を形成する建物ユニットの種類や平面配置によら
ず、強度不足を生じさせないうえ、強度バランスが充分
図られた基礎の設計を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るCADシステムの全
体を示すブロック図である。
【図2】前記実施形態のCADシステムの要部を示すブ
ロック図である。
【図3】前記実施形態の基礎情報蓄積手段を説明するた
めのブロック図である。
【図4】前記実施形態の積算情報蓄積手段を説明するた
めのブロック図である。
【図5】前記実施形態で設計される設計例1を説明する
ための平面図である。
【図6】前記実施形態で設計される設計例2を説明する
ための平面図である。
【図7】前記実施形態で設計される設計例3を説明する
ための平面図である。
【図8】前記実施形態で設計される設計例4を説明する
ための平面図である。
【図9】前記実施形態で設計される設計例5を説明する
ための平面図である。
【図10】前記実施形態で玄関を設計するための手順を
説明するための図である。
【図11】図10の次の手順を説明するための図であ
る。
【図12】図11の次の手順を説明するための図であ
る。
【図13】図12の次の手順を説明するための図であ
る。
【図14】前記実施形態で玄関ポーチを拡張する操作を
説明するための図である。
【図15】本発明に係るユニット式建物建物ユニットの
骨組みを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 CADシステム 51 直交配置検出手段 52 隣接配置検出手段 53 直線配置検出手段 55 長辺設定手段 56 短辺設定手段 57 中基礎生成手段 60 補強基礎生成手段 61 極細ユニット検出手段 63 二辺隣接検出手段 64 横断基礎生成手段 71A 〜71E 長方形建物ユニット 72A 〜72E 直交建物ユニット 73A 〜73D 正方形建物ユニット 74A 〜74E,75B,75D ユニット列 76C 〜76E, 77C 極細長方形建物ユニット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なる長さの長辺および短辺からなる長方
    形の平面形状を有する長方形建物ユニット、および、長
    さがほぼ同一の辺からなるほぼ正方形の平面形状を有す
    る正方形建物ユニットのうち少なくとも前記長方形建物
    ユニットを含んで構成されたユニット式建物の基礎の設
    計作業を支援するユニット式建物の基礎用CADシステ
    ムであって、 前記長方形建物ユニットがその短辺方向に複数配列され
    たユニット列、および、前記ユニット列の長方形建物ユ
    ニットの短辺方向とは直交する方向に、その短辺が配置
    された長方形建物ユニットの両方が設けられているか否
    かの検出を行う直交配置検出手段と、 この直交配置検出手段が前記ユニット列および前記直交
    する長方形建物ユニットの両方を検出すると、前記直交
    する長方形建物ユニットの短辺に隣接する前記正方形建
    物ユニットが設けられているか否かの検出を行う隣接配
    置検出手段と、 前記直交する長方形建物ユニットに前記正方形建物ユニ
    ットが隣接していることを前記隣接配置検出手段が検出
    すると、前記正方形建物ユニットにおける前記直交する
    長方形建物ユニットの長辺方向に沿った辺を長辺とする
    設定を行う長辺設定手段と、を備えていることを特徴と
    するユニット式建物の基礎用CADシステム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のユニット式建物の基礎用
    CADシステムにおいて、 前記長方形建物ユニットがその短辺方向に複数配列され
    たユニット列、および、前記ユニット列の長方形建物ユ
    ニットの短辺方向とは直交する方向に、その短辺が配置
    された長方形建物ユニットの両方が設けられていないこ
    とを前記直交配置検出手段が検出すると、前記正方形建
    物ユニットにおける前記長方形建物ユニットの短辺方向
    に沿った辺を短辺とする設定を行う短辺設定手段、を備
    えていることを特徴とするユニット式建物の基礎用CA
    Dシステム。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のユニット
    式建物の基礎用CADシステムにおいて、 前記正方形建物ユニットの短辺に設定された辺と、前記
    ユニット列に配置された長方形建物ユニットの長辺とが
    同一線上にあり、かつ、前記正方形建物ユニットの短辺
    に設定された辺と同一線上にある前記長方形建物ユニッ
    トの長辺に沿って基礎が設定されるか否かを検出する直
    線配置検出手段と、 前記正方形建物ユニットの短辺に設定された辺と同一線
    上にある前記長方形建物ユニットの前記長辺に沿って基
    礎が設定されないことを前記直線配置検出手段が検出す
    ると、当該長方形建物ユニットの長辺に沿うとともに、
    前記ユニット列の周縁に沿って設定される基礎の中間部
    分を補強する中基礎を自動的に生成する中基礎生成手段
    と、を備えていることを特徴とするユニット式建物の基
    礎用CADシステム。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3までのいずれかに記
    載のユニット式建物の基礎用CADシステムにおいて、 異なる長さの長辺および短辺からなる長方形の平面形状
    を有するとともに、前記短辺の長さが所定寸法以下とさ
    れた細長い極細長方形建物ユニットが設けられているか
    否かを検出する極細ユニット検出手段と、 前記極細ユニット検出手段が極細長方形建物ユニットを
    検出すると、前記極細長方形建物ユニットの長辺のうち
    他の長方形建物ユニットに隣接する長辺に沿った補強基
    礎を自動的に生成する補強基礎生成手段と、を備えてい
    ることを特徴とするユニット式建物の基礎用CADシス
    テム。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のユニット式建物の基礎用
    CADシステムにおいて、 前記直交配置検出手段が、前記ユニット列および前記直
    交する長方形建物ユニットの両方を検出するとともに、
    前記極細ユニット検出手段が極細長方形建物ユニットを
    検出すると、前記ユニット列に含まれる長方形建物ユニ
    ットおよび前記直交する長方形建物ユニットの両方に前
    記極細長方形建物ユニットが隣接しているか否かの検出
    を行う二辺隣接検出手段と、 前記二辺隣接検出手段が前記ユニット列に含まれる長方
    形建物ユニットおよび前記直交する長方形建物ユニット
    の両方に前記極細長方形建物ユニットが隣接しているこ
    とを検出すると、前記極細長方形建物ユニットにおける
    前記長方形建物ユニットに隣接配置された長辺に沿って
    生成された前記補強基礎の延出方向に延びるとともに、
    当該極細長方形建物ユニットの短辺側に隣接する長方形
    建物ユニットを横断する基礎を自動的に生成する横断基
    礎生成手段と、を備えていることを特徴とするユニット
    式建物の基礎用CADシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001317062A (ja) * 2000-05-09 2001-11-16 Misawa Homes Co Ltd ユニット式建物の基礎設計装置
JP2010255408A (ja) * 2010-08-06 2010-11-11 Asahi Kasei Homes Co 建物の基礎の設計方法
JP4620266B2 (ja) * 2001-02-13 2011-01-26 ミサワホーム株式会社 ユニット式建物用cadシステム

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