JPH10212261A - 含水素フツ素界面活性剤及びその重合における使用 - Google Patents

含水素フツ素界面活性剤及びその重合における使用

Info

Publication number
JPH10212261A
JPH10212261A JP21392797A JP21392797A JPH10212261A JP H10212261 A JPH10212261 A JP H10212261A JP 21392797 A JP21392797 A JP 21392797A JP 21392797 A JP21392797 A JP 21392797A JP H10212261 A JPH10212261 A JP H10212261A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon atoms
mol
tfe
formula
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21392797A
Other languages
English (en)
Inventor
Andrew E Freiring
アンドリユー・イー・フエイリング
Ming-Hong Hung
ミング−ホング・フング
Jose M Rodriguez-Parada
ホセ・エム・ロドリゲス−パラダ
Roger J Zippel
ロジヤー・ジエイ・ジツペル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EIDP Inc
Original Assignee
EI Du Pont de Nemours and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EI Du Pont de Nemours and Co filed Critical EI Du Pont de Nemours and Co
Publication of JPH10212261A publication Critical patent/JPH10212261A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フッ素化された単量体の重合方法において界
面活性剤として有用なフッ素化された化合物。 【解決手段】 内部メチレン基を有し、かつ式Rf
(CH2m−R'f−COOMを有し、ここにmが1〜3
であり、Rfが炭素原子3〜8個を含むパーフルオロア
ルキルまたはパーフルオロアルコキシであり、R'fが炭
素原子1〜4個を含む直鎖状もしくは分枝鎖状のパーフ
ルオロアルキレンであり、そしてMがNH4、Li、N
a、KまたはHである部分的にフッ素化された界面活性
剤は、フッ素化された単量体の重合に有用である。高い
分子量がテトラフルオロエチレンの単独重合において達
成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本出願は1996年7月26日付けの米国
特許出願第60/022,817号の利益を主張する出
願である。
【0002】
【発明の分野】本発明は、フッ素化単量体の重合方法に
おいて界面活性剤として有用なフッ素化された化合物の
分野におけるものである。
【0003】
【発明の背景】過フッ素化単量体の水性分散重合に対す
る工業規格は、パーフルオロアルカノエート分散剤、及
び殊に平均8個の炭素原子を含むものの使用であった。
通常しばしばC−8と称せられるアンモニウムパーフル
オロオクタノエートであるこの分散剤は、テトラフルオ
ロエチレン(TFE)それ自体、または他の単量体との
重合を記載する多数の出版物中に開示されている。
【0004】過フッ素化されていないフッ素化された界
面活性剤は、TFEそれ自体、または他の共重合可能な
フッ素化されたエチレン性不飽和共単量体との組み合わ
せとの水性分散重合における分散剤として使用されてい
る。例えば、米国特許第4,380,618号にTFE
重合における一般式F(CF2n−CH2−CH2−SO
3Mを有するある種のパーフルオロアルキルエタンスル
ホン酸及びその塩の使用が開示されている。この特許の
実施例4及び5において製造されるTFE単独重合体
は、それぞれ2.215及び2.218の標準比重(S
SG)値を示した。SSGは、分子量の減少により増大
するパラメーターであって、分子量の間接的指標であ
る。米国特許第4,380,618号のSSG値は、界
面活性剤中の水素に起因する連鎖移動のために、極めて
高い分子量を生成させるものではない。
【0005】
【発明の要約】本発明は、フッ素化単量体の重合に有用
であって水素の存在にもかかわらず、テトラフルオロエ
チレンの単独重合に用いる場合に高分子量を達成させる
部分的にフッ素化された界面活性剤を提供する。
【0006】特に、本発明は、式Rf−(CH2m−R'
f−COOYを有し、ここにmが1〜3であり、Rfが炭
素原子3〜8個を含むパーフルオロアルキルまたはパー
フルオロアルコキシであり、R'fが炭素原子1〜4個を
含む直鎖状もしくは分枝鎖状のパーフルオロアルキレン
であり、YがMまたはRであり、MがNH4、Li、N
a、KまたはHであり、そしてRが炭素原子1〜8個を
含む直鎖状、分枝鎖状もしくは環式のアルキルである化
合物を提供する。更に本発明は、上記化合物の製造にお
ける中間体として有用である追加の化合物を提供する。
【0007】更に本発明の具体例において、本発明の部
分的にフッ素化された界面活性剤を用いるフッ素化単量
体の重合方法が提供される。
【0008】
【詳細な説明】含水素界面活性剤の新規な属がフッ素化
単量体の重合に使用し得ることが見いだされた。驚くべ
きことに、水素の存在にもかかわらず、重合中の連鎖移
動は、下の実施例に示されるように極めて低い。
【0009】本発明の界面活性剤は、一般式 Rf−(CH2m−R'f−COOM (I) 式中、mは1〜3であり、Rfは炭素原子3〜8個を含
むパーフルオロアルキルまたはパーフルオロアルコキ
シ、好ましくはパーフルオロアルキルであり、R'fは炭
素原子1〜4個を含む直鎖状もしくは分枝鎖状のパーフ
ルオロアルキレンであり、そしてMはNH4、Li、N
a、KまたはHである、を有する。Rfは例えば−(C
32て末端化される分枝鎖状のものであり得る。好ま
しくは、mは1〜2であり、Rfは炭素原子4〜6個を
有する直鎖状のパーフルオロアルキルであり、R’f
炭素原子1〜2個を有する直鎖状のパーフルオロアルキ
レンであり、そしてMはNH4またはHである。フッ素
化単量体の重合における使用に対し、M=NH4が特に
好ましい。
【0010】界面活性剤(I)は、一般式 Rf−(CH2x−CHI−(CH2y−R'f−COOR (II) 式中、x及びyは独立して0または1であり、Rf及び
R’fは上記のものであり、そしてRは炭素原子1〜8
個を含む直鎖状、分枝鎖状もしくは環式のアルキルであ
る,を有する含ヨウ素中間体エステルを還元し、式 Rf−(CH2m−R’f−COOR (III) を有するエステルを生成させ、続いて酸加水分解により
酸(M=H)を生成させ、そして塩基と反応させて塩
(M=Li、Na、K、NH4)を生成させることによ
り製造し得る。含ヨウ素エステル(II)は本発明のも
のである。好ましくは、m=2を得るためにはx+y=
1である。(III)を生成させるための含ヨウ素中間
体(II)の還元は、例えば接触水添または水素化トリ
ブチルスズとの反応により行い得る。
【0011】含ヨウ素中間体(II)は、式 Rf−(CH2x−CH=CX2 (IV) 式中、XはHまたはFであり、そしてRf及びxは上記
のものである、を有するフルオロアルキルまたはフルオ
ロアルコキシエチレンを一般式 I−R'f−COOR (V) 式中、R'f及びRは上記のものである、を有するヨウ素
化されたエステルと反応させることにより製造し得る。
置換されたエチレン(IV)をヨウ素化されたエステル
(V)と反応させて含ヨウ素エステル(II)を生成さ
せる方法は、銅の存在下にて昇温下で行なうことがで
き、そして生成物である含ヨウ素エステル(II)は標
準的方法により単離し得る。
【0012】ヨウ素化されたエステル(V)は、一塩化
ヨウ素、クロロスルホン酸またはフルオロスルホン酸及
び所望のR'fを生成させるために選択される過フッ素化
オレフィンの反応に続いてのアルコール希釈により製造
し得る。
【0013】エステル(II)及び(III)は本発明
のものである。好ましくは、x+yは0または1であ
り、Rfは炭素原子4〜6個を有する直鎖状のパーフル
オロアルキルであり、R'fは炭素原子1〜2個を有する
直鎖状のパーフルオロアルキレンであり、そしてRはメ
チルまたはエチルである。
【0014】ヨウ素化されたエステル(V)を置換され
たエチレン(IV)と反応させてヨウ素化されたエステ
ル(II)を生成させ、続いて還元してエステル(II
I)を生成させ、続いて酸加水分解してM=Hである化
合物(I)を生成させる方法は、本発明のものである。
更に塩基と反応させてMがNH4、Li、NaまたはK
である(I)を得る方法は、加えて本発明のものであ
る。
【0015】m=1である場合、界面活性剤(I)は、
ヨウ化パーフルオロアルキルまたはパーフルオロアルコ
キシRfIをフッ化ビニリデンと反応させ、それぞれ1
対1及び1対2ヨウ素付加生成物、Rf−CH2CF2
及びRf−CH2CF2−CH2CF2Iを生成させること
により製造し得る。1対1付加生成物はLiClと反応
させ、末端ビニル−CH=CF2を生成させ、続いてラ
ジカル開始剤の存在下でメタノールと反応させてRf
CH2CF2−CH2OHを生成させ、続いて酸化して−
CH2OHを−COOHに転化させる。また1対2付加
生成物はLiClと反応させて末端ビニル化合物を生成
させ、続いて酸化してビニルを−COOHに転化させ
る。また、1対1ヨウ素化付加生成物は、適当なパーフ
ルオロオレフィンで処理し、−COOHに酸化されるヨ
ウ素化された付加生成物を生成させ得る。これらの手順
において、酸を塩基と反応させ、NH4、Li、Naま
たはK塩を生成させ得る。これらの工程により得られる
化合物は、式 Rf−CH2−R’f−A (IV) 式中、Rfは炭素原子3〜8個を含むパーフルオロアル
キルまたはパーフルオロアルコキシであり、R’fは炭
素原子1〜4個を含む直鎖状もしくは分枝鎖状のパーフ
ルオロアルキレンであり、AはCF2I、CH2OH、C
OOMまたはCOORであり、MはNH4、Li、N
a、KまたはHであり、そしてRは炭素原子1〜8個を
含む直鎖状、分枝鎖状もしくは環式のアルキルである、
を有する。かかる化合物は本発明のものである。好まし
くは、Rfは炭素原子4〜6個を有する直鎖状のパーフ
ルオロアルキルであり、R'fは炭素原子1〜2個を有す
る直鎖状のパーフルオロアルキレンであり、MはNH4
またはHであり、そしてRはメチルまたはエチルであ
る。
【0016】Rf−CH2CF2Iをアルカリ金属塩例え
ばLiClと反応させて末端ビニルRf−CH=CF2
生成させ、続いてラジカル開始剤の存在下でアルコール
例えばメタノールと反応させてR’f=CF2及びA=C
2OHを有する(VI)を生成させ、続いて酸化させ
てA=COOHを有する(VI)を生成させる方法は、
本発明のものである。更に塩基と反応させてA=COO
Mを有し、ここにMがNH4、Li、NaまたはKであ
る(VI)を生成させる方法は、加えて本発明のもので
ある。
【0017】本発明の水性分散重合法は、フッ素化単量
体の重合に対する分散剤としてRf−(CH2m−R’f
−COOM(I)を用いる以外は、通常のものである。
有機液体、例えば1,1,2−トリクロロ−1,2,2
−トリフルオロエタンを水性媒質中に存在させ得るが、
溶媒なしの水性分散重合が好ましい。開始剤は水溶性で
あり、そして一般に存在する水の重量をベースとして2
〜500ppmの量で用いる。例には過硫酸アンモニウ
ム、過硫酸カリウム、過マンガン酸カリウム及び過酸化
二コハク酸が含まれる。重合は重合反応器に水、界面活
性剤、単量体及び随時連鎖移動剤を充填し、反応器の内
容物を撹拌し、そして反応器を所望の重合温度、例えば
50〜110℃に加熱し、次に開始剤を所望の割合で加
え、重合を開始し、続けさせる。消費する単量体を補充
するために、追加の単量体を反応器に加え得る。
【0018】本発明の方法において重合し得るフッ素化
された単量体、即ち少なくともフツ素35重量%を含む
単量体には、炭素原子2〜10個を有するフルオロオレ
フィン、フッ素化されたジオキソール、及び式CY2
CYORまたはCY2=CYOR'ORのフッ素ビニルエ
ーテルが含まれ、ここにYはHまたはFであり、そして
−R及び−R'−は独立して炭素原子1〜8個を含む完
全にフッ素化されるか、または部分的にフッ素化された
アルキル及びアルキレン基である。
【0019】好適な−R基は炭素原子1〜4個を含み、
そして好ましくは過フッ素化されている。好適な−R'
−基は炭素原子2〜4個を含み、そして好ましくは過フ
ッ素化されている。好適なフルオロオレフィンは炭素原
子2〜6個を含み、そしてTFE、ヘキサフルオロプロ
ピレン(HFP)、クロロトリフルオロエチレン(CT
FE)、フッ化ビニル、塩化ビニリデン、トリフルオロ
エチレン、ヘキサフルオロイソブチレン及びパーフルオ
ロブチルエチレンを含む。好適な環式のフッ素化された
単量体は、パーフルオロ−2,2−ジメチル−1,3−
ジオキソール(PDD)及びパーフルオロ−2−メチレ
ン−4−メチル−1,3−ジオキソラン(PMD)を含
む。好適なフッ素重合体は、テトラフルオロエチレン
(TFE)重合体の群を含む。好適なTFE重合体は、
パーフルオロ重合体、殊にTFE単独重合体並びにTF
E及び炭素原子3〜8個を有する1つまたはそれ以上の
パーフルオロオレフィン、特にHFP、及び炭素原子1
〜5個、特に炭素原子1〜3個を含むアルキル基を有す
るパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)の共重合体
を含む。
【0020】本発明の方法により製造されるフッ素重合
体は、ガラス状、可塑性またはエラストマー性であり得
る。これらのものは非晶性または部分的に結晶性で、溶
融加工または非溶融加工し得る。
【0021】テトラフルオロエチレン(TFE)を本発
明の方法により重合する場合、圧力は代表的には0.3
〜7MPaの範囲であり、そしてTFEは通常圧力を目
的値に保持するための割合で反応器中に圧入する。TF
Eのみが用いる単量体であることができ、その場合に生
成するポリテトラフルオロエチレン(PTFE)は単独
重合体となる。また、TFE以外の共重合可能な過フッ
素化された共単量体の量をTFEと共重合させるために
反応器に加え、ここに生じるTFE重合体は焼結する際
に少なくとも改善されたフィルム生成特性を与えられる
が、まだ重合体のPTFE特性(改質PTFE)を残し
た共単量体0.5モル%以下で改質される。PTFEは
一般に非溶融加工のものであり、即ちこのものは380
℃で1x109Pa・sを越える溶融粘度を有する。こ
の範囲の溶融粘度は、米国特許第3,819,594号
における引っ張りクリープ法により380℃で測定され
る。連鎖移動剤例えばエタンまたはメタノールは、例え
ば372℃で測定する際に10Pa・s〜1x105
a・sの低い溶融粘度のPTFEを提供するために、重
合反応中に存在させ得る。共単量体は、存在すれば好ま
しくはアルキル基が炭素原子1〜8個、好ましくは炭素
原子2または3個を含むパーフルオロ(アルキルビニル
エーテル)、パーハロオレフィン例えばクロロトリフル
オロエチレン、パーフルオロオレフィン例えばヘキサフ
ルオロプロピレン、またはパーフルオロアルキルオレフ
ィン例えばパーフルオロブチルエチレンである。1つよ
り多い改質化共単量体を使用し得る。水性分散体中に所
望の重合体固体濃度例えば水及び重合体固体の一緒にし
た重量をベースとして20〜60%を達成させるように
重合を行い、そしてTFEの供給を停止し、そして反応
器を排気して未反応の単量体を除去することにより重合
を停止し、その際に随時ある時はTFE供給の停止後及
び排気前まで反応を続けさせる。
【0022】本発明の重合法を溶融加工可能なTFE共
重合体を製造するために用いる場合、加える共単量体の
量は溶融加工を可能にするために十分な共単量体をTF
E共重合体中に配合するために有効であり、その量はT
FEに対する共単量体の反応性及び共重合体に対して溶
融加工性を与えるに必要な配合の量に依存し、これはま
た用いる特定の共単量体に依存する。一般に、TFE共
重合体中に配合する共単量体の量は、共単量体に依存し
て少なくとも0.5モル%であり、そして15モル%程
度及びそれ以上であり得る。溶融加工性の達成目標は1
つまたはそれ以上の溶融工程技術例えば押出、射出成
型、圧縮成型などにより処理することができる共重合体
により説明しうる。代表的には、TFE共重合体は10
2〜106Pa・sの範囲の溶融粘度を有する。溶融粘度
は、米国特許第4,360,618号に開示されるよう
に改良されたASTM法D−1238により測定され
る。用いる共重合可能な共単量体の量を通常重合反応の
開始前に反応器に加えるが、必要に応じて反応中に加え
ることもできる。本分野に精通せる者は、溶融加工可能
なTFE共重合体を得るために種々の共単量体をTFE
と共に用いることができ、そしてこの種々のものを本発
明の方法に使用し得ることを認識するであろう。共重合
可能な過フッ素化された単量体の例には、パーフルオロ
オレフィン例えばHFP、またはアルキル基が炭素原子
1〜8個、好ましくは炭素原子2もしくは3個を含むパ
ーフルオロ(アルキルビニルエーテル)(PAVE)が
含まれる。1つより多い共単量体を例えばTFEとHF
P及びPAVEとの共重合体であり得るTFE共重合体
中に配合し得る。
【0023】重合の開始時に反応器に加えられる分散剤
の全量の代わりに、分散剤の一部を重合反応中に加える
ことができる。
【0024】TFE重合体粒子の好ましい原料の分散体
粒径(RDPS)は50〜350nmである。用いる本
発明の分散剤(I)の量は、重合体粒子の分散体を得る
のに有効なもの、及び好ましくは上記の範囲内の好適な
粒径である。
【0025】本発明の分散重合法により製造される重合
体粒子は、いずれかの通常の方法例えば随時電解質及び
/または低い表面張力を有する水に混和しない溶媒の添
加により補われる激しい撹拌、または凍結−溶融に続い
ての液体からの重合体固体の分離及び乾燥により水性の
原料分散体から単離し得る。また、原料分散体は、種々
の用途例えば金属被覆、ガラス布被覆、含浸などに用い
るために安定化させるか、または濃縮し、そして安定化
させる。
【0026】
【実施例】下記の重合実施例に用いる本発明の界面活性
剤を特定するために略語を用いる。この略語を表1に要
約する。
【0027】
【表1】
【0028】水性分散体の固体含有量は重量により測定
した。
【0029】重合したままの重合体粒子の粒径(原料分
散体粒径、RDPS)は、光子相関分光法により測定し
た。
【0030】凝集及び乾燥したPTFE分散体の標準比
重(SSG)は、ASTM D−4895により測定し
た。SSGは分子量の間接的尺度であり、分子量の増大
と共にSSGは減少する。
【0031】実施例1 ICF2CF2OSO2Fの製造 1l入りの圧力反応器に一塩化ヨウ素(162.5g、
1.0モル)及びフルオロスルホン酸(110g、1.
1モル)の混合物を充填した。反応器を冷却し、そして
TFE(120g、1.2モル)を加えた。TFEの添
加が完了した後、反応混合物を100℃で10時間加熱
した。次に冷却した混合物を撹拌しながら大量の氷中に
徐々に注いだ。低い層を分離し、希釈水で洗浄し、そし
てMgSO4上で乾燥した。蒸留により上記式のフルオ
ロ硫酸2−ヨード−1,1,2,2−テトラフルオロエ
チルを沸点87〜88℃を有する透明な液体(215
g、収率66%)として単離した。
【0032】実施例2 ICF2CF2OSO2Clの製造 1l入りの圧力反応器に一塩化ヨウ素(390g、2.
4モル)及びクロロスルホン酸(490g、4.206
モル)の混合物を充填した。反応器を冷却し、そしてT
FE300g(3.0モル)を加えるまで0〜10℃で
保持した。TFEの添加が完了した後、反応混合物を0
〜10℃で6時間、次に25℃で2時間及び次に50℃
で2時間保持した。次に反応混合物を撹拌しながら大量
の氷中に徐々に注ぎ、そして実施例1に記載のように処
理した。この方法により上記式のクロロ硫酸2−ヨード
−1,1,2,2−テトラフルオロエチル610g(収
率74%)が50mmHgで沸点62〜64℃を有する
透明な液体として得られた。実施例3 ICF2CO2Etの製造 (a)クロロ硫酸2−ヨード−1,1,2,2−テトラ
フルオロエチルから:500ml入りのフラスコにフッ
化ナトリウム(18.9g、0.45モル)及び無水エ
タノール(200ml)を充填し、そして氷−水浴中で
冷却した。クロロ硫酸2−ヨード−1,1,2,2−テ
トラフルオロエチル(103g、0.3モル)を徐々に
加えた。反応は発熱的であり、そして反応温度を20〜
30℃で制御した。添加後、反応混合物を室温で10時
間撹拌し、次に冷水中に注いだ。有機層を分離し、飽和
NaCl溶液で洗浄し、そしてMgSO4上で乾燥し
た。真空中での溶媒の蒸発に続いての蒸留により30m
mHgで沸点57〜58℃を有するヨードジフルオロ酢
酸エチル生成物(68.1g、収率91%、上記式)が
得られた。
【0033】(b)フルオロ硫酸2−ヨード−1,1,
2,2−テトラフルオロエチルから:またヨードジフル
オロ酢酸エチル(53.4g、収率74%)を(a)に
記載の方法によりフルオロ硫酸2−ヨード−1,1,
2,2−テトラフルオロエチル(140.4g、0.4
モル)、フッ化カリウム(23.2g、0.4モル)及
びエタノール(150ml)から製造した。
【0034】実施例4 CF3−CFl−CF2OSO2F 1.3l入りのステンレス製の震盪管に一塩化ヨウ素
(130g、0.80モル)及びフルオロスルホン酸
(88g、0.88モル)の混合物を充填した。管を封
鎖し、冷却し、次にヘキサフルオロプロピレン(144
g、0.96モル)を管中に移した。反応混合物を25
℃で2時間、50℃で2時間及び80℃で4時間保持し
た。震盪管から取り出した生成物を氷水中に注ぎ、底部
有機層を分離し、水で洗浄し、そして蒸留してフルオロ
硫酸2−ヨード−ヘキサフルオロプロピル120g(上
記式、収率40%)を50mmHgで沸点47℃を有す
る透明な液体として得た。
【0035】実施例5 C49−CHICH2−CF2−COOC25の製造 400ml入りのステンレス製の震盪管にパーフルオロ
ブチルエチレン(C49−CH=CH2、86.6g、
0.352モル)、ヨードジフルオロ酢酸エチル(I−
CF2−COOC25、87.5g、0.35モル)及
び銅粉末(樹枝状、3ミクロン、2.78g、0.04
4モル)を充填した。管を封鎖し、そして撹拌下で14
0℃で8時間加熱した。冷却した後、管を開け、そして
内容物を濾過し、全ての金属残渣を除去した。濾液を蒸
留し、上記式のエチル4−ヨード−2,2,5,5,
6,6,7,7,8,8,8−ウンデカフルオロオクタ
ノエートを透明な淡桃色の液体として得た。
【0036】実施例6 C49−CH2CH2−CF2−COOC25の製造 実施例5から製造した化合物エチル4−ヨード−2,
2,5,5,6,6,7,7,8,8,8−ウンデカフ
ルオロオクタノエート(99.2g、0.2モル)を十
分に撹拌した水素化トリブチルスズ液(58.5g、
0.201モル)中に滴加した。工程中に反応温度は〜
30℃で制御した。添加が完了した後、混合物を50℃
で2時間撹拌した。生成物のエチル2,2,5,5,
6,6,7,7,8,8,8−ウンデカフルオロオクタ
ノエート(65.0g、収率88%)を蒸留により3m
mHgで沸点38〜39℃を有する透明な無色液体とし
て単離した。
【0037】実施例7 C49−CH2CH2−CF2−COONaの製造 エチル2,2,5,5,6,6,7,7,8,8,8−
ウンデカフルオロオクタノエート(46.4g、0.1
25モル)、水酸化ナトリウム(5.11g、0.12
8モル)、水(80ml)及びメタノール(80ml)
を周囲温度で2時間及び50℃で2時間撹拌した。冷却
後、生成物を抽出するために酢酸エチルを加えた。有機
層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、次
に溶媒を真空中で除去した。高真空下で一夜乾燥した
後、ナトリウム2,2,5,5,6,6,7,7,8,
8,8−ウンデカフルオロオクタノエート44g(収率
96%)が融点155〜157℃を有する白色固体とし
て得られた。
【0038】実施例8 C49−CH2CH2−CF2−COOHの製造 エチル2,2,5,5,6,6,7,7,8,8,8−
ウンデカフルオロオクタノエート(3g、8.1モル)
を20%水酸化ナトリウム水溶液(20ml)と混合
し、そして50℃で30分間撹拌した。この時点で溶液
はゲル状混合物に転化した。6N水性HClを撹拌しな
がら徐々に加え、溶液のpH値を約1.0に調整し、次
にエーテルを加え、生成物を抽出した。有機層を水で洗
浄し、そして高真空下で乾燥し、生成物2,2,5,
5,6,6,7,7,8,8,8−ウンデカフルオロオ
クタン酸2.4g(収率86.5%)を融点47℃を有
する白色固体として生成させた。
【0039】実施例9 C49−CH2CH2−CF2−COONH4(H4−C
8)の製造 2,2,5,5,6,6,7,7,8,8,8−ウンデ
カフルオロオクタン酸(30g、0.0877モル)を
エーテル(100ml)に溶解し、そして15℃に冷却
した。濃厚な水酸化アンモニウム(28重量%、水性、
6.1ml、0.09モル)を溶液中に徐々に加え、そ
の間に反応混合物を周囲温度に加温し、そして溶媒を真
空中で除去した。残渣を高真空下で一夜乾燥し、上記式
の生成物であるアンモニウム2,2,5,5,6,6,
7,7,8,8,8−ウンデカフルオロオクタノエート
を融点151〜152℃を有する白色固体微粉末として
生成させた。収率はほとんど定量的であった。
【0040】実施例10 CF3−CFI−COOC25の製造 500ml入りのフラスコにフッ化カリウム(17.5
g、0.31モル)及び無水エタノール(110ml)
を充填し、そして氷−水浴中で冷却した。フルオロ硫酸
2−ヨード−ヘキサフルオロプロピル(112.8g、
0.3モル)を徐々に加えた。反応は発熱的であり、そ
して反応温度を20〜25℃で制御した。添加が完了し
た後、反応混合物を70℃で4時間加熱し、次に冷水中
に注いだ。底部有機層を分離し、飽和NaCl水溶液で
洗浄し、そしてMgSO4上で乾燥した。真空中での溶
媒の蒸発に続いての蒸留により50mmHgで沸点60
〜65℃を有する上記式の2−ヨードテトラフルオロプ
ロピオン酸エチル生成物50g(収率56%)が得られ
た。
【0041】実施例11 C49−CHICH2−CF(CF3)−COOC25
製造 400ml入りのステンレス製の震盪管にパーフルオロ
ブチルエチレン(C49−CH=CH2、70g、0.
284モル)、フルオロ硫酸2−ヨード−ヘキサフルオ
ロプロピル(CF3−CFI−CF2OSO2F、84
g、0.28モル)及び銅粉末(樹枝状、3ミクロン、
1.90g、0.03モル)を充填した。管を封鎖し、
そして撹拌下で155℃で6時間加熱した。冷却した
後、管を開け、そして内容物を濾過し、全ての金属残渣
を除去した。濾液を蒸留し、上記式のエチル4−ヨード
−2−トリフルオロメチル−2,5,5,6,6,7,
7,8,8,8−デカフルオロオクタノエート生成物を
2mmHgで62〜65℃の沸点を有する透明な淡桃色
の液体として得た。
【0042】実施例12 C49−CH2CH2−CF(CF3)−COOC25
製造 実施例11におけると同様にして製造したエチル4−ヨ
ード−2−トリフルオロメチル−2,5,5,6,6,
7,7,8,8,8−デカフルオロオクタノエート(2
5.7g、0.047モル)を十分に撹拌した水素化ト
リブチルスズ液(13.7g、0.047モル)中に滴
加した。この工程中に反応温度を〜30℃で制御した。
添加が完了した後、混合物を50℃で2時間撹拌した。
蒸留により上記式の生成物エチル2−トリフルオロメチ
ル−2,5,5,6,6,7,7,8,8,8−デカフ
ルオロオクタノエート16.4g(収率83%)が4m
mHgで沸点42〜45℃を有する透明な無色液体とし
て単離された。
【0043】実施例13 C49−CH2CH2−CF(CF3)−COONaの製
造 エチル2−トリフルオロメチル−2,5,5,6,6,
7,7,8,8,8−デカフルオロオクタノエート(1
4.8g、0.035モル)、水酸化ナトリウム(1.
64g、0.041モル)、水(25ml)及びメタノ
ール(25ml)の混合物を周囲温度で2時間及び60
℃で2時間撹拌した。冷却した後、酢酸エチルを加え、
生成物を抽出した。有機層を分離し、食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウム上で乾燥し、次に溶媒を真空中で除去
した。高真空下で一夜乾燥した後、上記式の2−トリフ
ルオロメチル−2,5,5,6,6,7,7,8,8,
8−デカフルオロオクタン酸ナトリウム塩を白色から淡
褐色の低融点固体として殆ど定量的収率で得た。
【0044】実施例14 C49−CH2CH2−CF(CF3)−COOHの製造 2−トリフルオロメチル−2,5,5,6,6,7,
7,8,8,8−デカフルオロオクタン酸ナトリウムを
激しく撹拌しながら水に溶解し、6N水性塩酸を徐々に
加えて溶液のpH値を約1.0に調整し、次にエーテル
を加えて生成物を抽出した。有機層を分離し、水で洗浄
し、そして硫酸マグネシウム上で乾燥した。真空中での
溶媒の除去後、残渣を高真空下で乾燥し、上記式の2−
トリフルオロメチル−2,5,5,6,6,7,7,
8,8,8−デカフルオロオクタン酸を45〜46℃の
融点を有する白色固体として定量的収率で得た。
【0045】実施例15 C49−CH2CH2−CF(CF3)−COONH4(H
4−C8CF3)の製造 2−トリフルオロメチル−2,2,5,5,6,6,
7,7,8,8,8−ウンデカフルオロオクタン酸(1
1g、0.028モル)を無水エーテル(30ml)に
溶解し、そして15℃に冷却した。濃厚な水酸化アンモ
ニウム(28重量%、水性、2.0ml、0.029モ
ル)をエーテル溶液中に徐々に加え、その間に反応温度
を≦20℃で制御した。添加が完了した後、反応混合物
を周囲温度に加温し、そして溶媒を真空中で除去した。
残渣を高真空下で一夜乾燥し、生成物2−トリフルオロ
メチル−2,5,5,6,6,7,7,8,8,8−デ
カフルオロオクタン酸アンモニウム10.4g(収率9
1%)を融点191〜192℃を有する白色固体微粉末
として得た。
【0046】実施例16 C613−CHICH2−CF2−COOC25の製造 400ml入りのステンレス製震盪管にパーフルオロヘ
キシル−エチレン(C613−CH=CH2、103.8
g、0.3モル)、ヨードフルオロ酢酸エチル(75
g、0.3モル)及び銅粉末(樹枝状、3ミクロン、
2.4g、0.0378モル)を充填した。管を封鎖
し、そして撹拌下で170℃で8時間加熱した。冷却し
た後、管を開け、そして内容物を濾過し、全ての金属残
渣を除去した。濾液を蒸留し、生成物エチル4−ヨード
−2,2,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,
10,10,10−ペンタデカフルオロデカノエートを
0.3mmHgで80℃の沸点を有する透明な淡桃色の
液体として得た。
【0047】実施例17 C613−CH2CH2−CF2−COOC25の製造 実施例16からの化合物エチル4−ヨード−2,2,
5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,1
0,10−ペンタデカフルオロデカノエート(107.
3g、0.18モル)を十分に撹拌した水素化トリブチ
ルスズ液(53g、0.182モル)中に滴加した。工
程中は反応温度を〜30℃で制御した。添加が完了した
後、混合物を50℃で2時間撹拌した。蒸留により生成
物エチル2,2,5,5,6,6,7,7,8,8,
9,9,10,10,10−ペンタデカフルオロデカノ
エート78g(収率92%)を1.0mmHgで沸点5
3℃を有する透明な無色液体として単離した。
【0048】実施例18 C613−CH2CH2−CF2−COOHの製造 エチル2,2,5,5,6,6,7,7,8,8,9,
9,10,10,10−ペンタデカフルオロデカノエー
ト(72g、0.153モル)を20%水酸化ナトリウ
ム水溶液(250ml)と混合し、そして50℃で1時
間撹拌した。この時点で、溶液はゲル状の混合物であっ
た。6N水性HClを撹拌しながら徐々に加え、溶液の
pH値を約1.0に調整し、次にエーテルを加えて生成
物を抽出した。有機層を分離し、水で洗浄し、そして硫
酸マグネシウム上で乾燥した。真空中で溶媒の除去後、
残渣を高真空下で乾燥し、生成物2,2,5,5,6,
6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ペン
タデカフルオロデカン酸65.5g(収率96.7%)
を融点53〜54℃を有する白色固体として得た。
【0049】実施例19 C613−CH2CH2−CF2−COONH4の製造 2,2,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,1
0,10,10−ペンタデカフルオロデカン酸(63.
5g、0.1437モル)をエーテル(175ml)に
溶解し、そして溶液を15℃に冷却した。濃厚な水酸化
アンモニウム(28重量%、水性、10ml、0.15
モル)をエーテル溶液中に徐々に加え、その間に反応温
度を≦20℃で制御した。添加が完了した後、反応混合
物を周囲温度に加温し、そして溶媒を真空中で除去し
た。残渣を高真空下で一夜乾燥し、生成物アンモニウム
2,2,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,1
0,10,10−ペンタデカフルオロデカノエート5
8.6g(収率89%)を融点158℃を有する白色固
体微粉末として生成させた。
【0050】実施例20 C49−CH2CH=CH2の製造 ヨウ化パーフルオロブチル(103.8g、0.3モ
ル)、銅粉末(50g、0.79モル)及びジメチルス
ルホキシド(150ml)の混合物を110〜120℃
で2時間撹拌し、次に室温に冷却した。臭化アリル(3
6.3g、0.3モル)を滴加し、次に混合物を室温で
2時間及び50℃で1時間撹拌した。反応混合物を真空
中で蒸留し、そして粗製生成物を冷却トラップ(−78
℃)中に捕集した。再蒸留により沸点79〜80℃を有
する上記式の所望の4,4,5,5,6,6,7,7,
7−ノナフルオロ−1−ヘプテン55.2g(収率70
%)を生成させた。
【0051】実施例21 C49−CH2−CHICH2−CF2−COOC25
製造 ヨードジフルオロ酢酸エチル(130g、0.52モ
ル)、4,4,5,5,6,6,7,7,7−ノナフル
オロ−1−ヘプテン(130g、0.5モル)及び銅粉
末(3.2g、0.05モル)の混合物を撹拌しながら
70℃で4時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合
物を濾過し、全ての金属を除去した。濾液を減圧下で蒸
留し、上記式のエチル4−ヨード−2,2,6,6,
7,7,8,8,9,9,9−ウンデカフルオロノナノ
エート225g(収率88%)を0.3mmHgで83
〜85℃の沸点を有する透明な無色液体として生成させ
た。
【0052】実施例22 C49−CH2−CH2CH2CH2−CF2−COOC2
5の製造 エチル2,2,6,6,7,7,8,8,9,9,9−
ウンデカフルオロノナノエート(17.3g、収率90
%)を実施例6の工程に従ってエチル4−ヨード−2,
2,6,6,7,7,8,8,9,9,9−ウンデカフ
ルオロノナノエート(25.5g、50ミリモル)、水
素化トリブチルスズ(16.0g、55ミリモル)及び
無水エーテル(100ml)から製造した。沸点は0.
7mmHgで53〜55℃であった。
【0053】実施例23 C49−CH2CH2CH2−CF2−COONaの製造 ナトリウム2,2,6,6,7,7,8,8,9,9,
9−ウンデカフルオロノナノエート(60g、収率99
%、上記式)を実施例7の工程に従ってエチル2,2,
6,6,7,7,8,8,9,9,9−ウンデカフルオ
ロノナノエート(61.5g、0.16モル)、水酸化
ナトリウム(6.5g、0.163モル)、水(100
ml)及びメタノール(100ml)から製造した。
【0054】実施例24 C49−CH2CH2CH2−CF2−COOKの製造 カリウム2,2,6,6,7,7,8,8,9,9,9
−ウンデカフルオロノナノエート(69.2g、収率9
8%、上記式、H6−C9K)を実施例7の工程に従っ
てエチル2,2,6,6,7,7,8,8,9,9,9
−ウンデカフルオロノナノエート(69.1g、0.1
8モル)、水酸化カリウム(10.5g、0.188モ
ル)、水(150ml)及びメタノール(150ml)
から製造した。
【0055】実施例25 H6−C9Kを用いるTFE重合 400ml入りのステンレス製震盪管に脱イオン化水
(250ml)、カリウム2,2,6,6,7,7,
8,8,9,9,9−ウンデカフルオロノナノエート
(2g、実施例24)及び過硫酸アンモニウム(AP
S、水5ml中0.4g)を充填した。管を封鎖し、冷
却し、排気し、次にTFE(45g)を管中に移した。
管を撹拌しながら70℃で4時間加熱した。処理及び乾
燥(150mmHg、100℃、24時間)後、白色の
重合体43.5gが得られた。この重合体はDSC(差
動走査熱量計)により測定した際に332.2℃(第二
熱曲線)でTmを示した。
【0056】実施例26 H4−C8を用いるTFE/PMVE重合 400ml入りのステンレス製震盪管に脱イオン化水
(260ml)、アンモニウム2,2,5,5,6,
6,7,7,8,8,8−ウンデカフルオロオクタノエ
ート(H4−C8、1.5g)、リン酸水素二ナトリウ
ム(0.5g)及びAPS(0.2g)を充填した。管
を封鎖し、次にTFE(45g)及びパーフルオロ(メ
チルビニルエーテル)(PMVE、36g)を管中に移
した。管を撹拌しながら70℃で4時間加熱した。震盪
管から取り出した重合体乳化液を希硝酸で凝集させ、沈
殿した重合体を濾過により捕集し、そして温水(70
℃)で数回洗浄した。真空乾燥器中(100mmHg)
にて100℃で24時間乾燥した後、白色の重合体70
gが得られた。この重合体はDSC測定により−20℃
でガラス転移温度を示した。結晶融点は得られなかっ
た。
【0057】実施例27 H4−C8を用いるTFE重合 400ml入りのステンレス製震盪管に蒸留水(280
ml)、H4−C8(1.5g)及びAPS(水5ml
中0.4g)を充填した。管を封鎖し、冷却し、排気
し、次にTFE(45g)を管中に移した。管を撹拌し
ながら70℃で4時間加熱した。処理及び乾燥(150
mmHg,100℃、24時間)後、白色の重合体固体
42.5gが得られた。この重合体はDSCにより測定
した際に332.4℃(第二熱曲線)でTmを示した。
【0058】実施例28 H4−C8CF3を用いるTFE/HFP共重合 機械的撹拌機を有する4l入りの横型オートクレーブに
窒素を吹き込み、そして蒸留水2l及びC49−CH2
CH2CF(CF3)CO2NH4(H4−C8CF3
4.25gを充填した。反応器を閉鎖し、内容物を10
3℃に加熱し、そして90rpmで撹拌した。反応器に
70重量%ヘキサフルオロプロピレン(HFP)及び3
0重量%TFEの混合物を吹き込み、次にこのガス混合
物を用いて4.5MPaに加圧した。APS 4gを蒸
留水1lに溶解することにより調製した溶液を、6ml
/分の速度で12分間注入した。次に過硫酸カリウム
(KPS)7gを蒸留水1lに溶解することにより調製
した溶液を1ml/分の速度で注入し、そして反応器中
の圧力をTFEの添加により4.5MPaで保持した。
全体で840gのTFEを101分間にわたって加え
た。開始剤及びTFE流を止め、反応器を冷却し、そし
て大気圧に排気した。反応器の内容物は表面に約2イン
チの凝集体を有するラテックスとして放出された。この
混合物をドライアイス中で凍結し、溶解し、そして濾過
した。固体の重合体を蒸留水約2lと共に80℃で撹拌
し、濾過し、そして真空乾燥器中にて約120℃で窒素
の流れのもとで一夜乾燥した。単離された重合体の量は
羽毛状の白色粉末として974.9gであった。溶融物
の320℃での19F NMR分析により、重合体が9.
98重量%のHFPを含むことが測定された。重合体を
0.532g/分で15kgの重りを有する372℃の
メルトインデックス装置中で押し出した。
【0059】実施例29 H4−C8を用いるTFE/HFP共重合 H4−C8CF3の代わりにC49CH2CH2CF2CO
2NH4界面活性剤(H4−C8)3.73gを用い、そ
してTFE 840gの添加に対する時間が126分で
ある以外は、本質的に実施例28の方法に従った。羽毛
状の白色粉末として単離された重合体の量は966.3
gであった。溶融物の320℃での19FNMR分析によ
り、重合体が10.13重量%のHFPを含むことが測
定された。重合体は20.4J/gの溶融熱で269.
3℃の融点を有し、そして1.19g/分で15kgの
重りを有する372℃のメルトインデックス装置中で押
し出した。
【0060】実施例30 H4−C8を用いるTFE/HFP共重合 H4−C8 4.8gを用いる以外、本質的に実施例2
9の方法に従った。全体で846.2gのTFEを10
5分間にわたって加えた。反応器の内容物は表面に1イ
ンチより小さい凝集体を有するラテックスとして放出さ
れ、そして重合体1020.4gを羽毛状の白色粉末と
して単離した。重合体は10.65重量%のHFPを含
み、18.0J/gの溶融熱で264.3℃の融点を有
し、そして0.55g/分で15kgの重りを有する3
72℃のメルトインデックス装置中で押し出した。
【0061】実施例31及び対照例A 呼称容量1ガロン(3.8l)を有し、そして4枚羽の
撹拌機を備えた横型の円筒状のステンレス製オートクレ
ーブに、脱イオン化水1800ml、パラフィンワック
ス40g、及び表2に示される選ばれた量の界面活性剤
を充填した。反応器は、100rpmで撹拌しながら、
400psig(2.86MPa)及び75℃で試験加
圧された。次に反応器を65℃に冷却し、排気し、そし
てTFEを3回吹き込んだ。反応器を80℃及び110
rpmの操作条件にした後、特記せぬ限り、このものを
TFEで400psigに加圧し、そして脱イオン化水
100ml中の過酸化二コハク酸(DSP)0.8gの
新たに調製した水溶液を50ml/分の速度で反応器中
にポンプ導入し、重合を開始させた。10psig
(0.04MPa)の圧力降下により示されるように、
重合が開始した後、追加のTFEを加え、400psi
gの一定圧力を保持させた。初期充填を含めて1180
gのTFEを反応器に加えた後、TFE供給は停止する
が、反応器圧力が250psig(1.82MPa)に
減少するまで反応を続けた。次に反応器を排気し、室温
に冷却し、そしてPTFE原料分散剤を放出した。固体
含有量及び原料分散剤粒径(RDPS)を表2に示す。
分散剤の一部を脱イオン化水で15重量%固体に希釈
し、激しく撹拌して凝集させ、生じた粉末をフィルター
上で捕集し、そして150℃で乾燥した。またこの粉末
の標準比重(SSG)を表2に示す。H4−C8を用い
て製造されるPTFEに対する低いSSG値は、高い分
子量を反映し、そして本発明の界面活性剤に対する極め
て低いレベルの連鎖移動活性を示す。開始剤の量を2倍
にすることにより、対照例においてC−8を用いた場合
に得られるものと匹敵するSSGが生じることに注目さ
れたい。
【0062】
【表2】
【0063】実施例32及び対照例B H6−C9Kを用いるTFE重合 界面活性剤としてF94−CH2CH2CH2−CF2CO
OK(H6−C9K)を用いる以外、本質的にH4−C
8に対する上記の実験方法と同様の方法に従った。これ
らの重合の結果を表3に示す。実施例31のように、H
6−C9Kを用いた場合に得られるSSG値は、本発明
の界面活性剤に対する低いレベルの連鎖移動活性を示
す。
【0064】
【表3】
【0065】実施例33及び対照例C 4H−C8CF3を用いるTFE重合 界面活性剤としてF94−CH2CH2−CF(CF3
−COONH4(4H−C8CF3)を用いる以外、本
質的にH4−C8に対する上記の実験方法と同様の方法
に従った。これらの重合の結果を表4に示す。前記実施
例のように、H4−C8CF3を用いる場合に得られる
低いSSG値は高い分子量を反映し、そして本発明の界
面活性剤に対する低いレベルの連鎖移動活性を示す。
【0066】
【表4】
【0067】実施例34 C613−CH2−CF2−COONH4の合成 上記式のH2−C9は次の一連の工程で製造した。
【0068】(i)C613−CH2−CF2−CH2−C
2Iの製造 1l入りのオートクレーブにC613I 223gを充填
した。−78℃に冷却した後、オートクレーブを排気
し、そしてCF2=CH2 40gを加えた。混合物を2
10℃で15時間加熱し、次に蒸留し、残留するC6
13I並びに種々のC613Iの付加生成物及びCF2=C
2を分離し、その際に10mmHgで87〜88℃の
沸点を有する1:2付加生成物55.0gが含まれた。
1:2付加生成物のGC分析により、このものはそれぞ
れC613−CH2−CF2−CH2−CF2I及びC613
−CH2−CF2−CF2−CH2Iの92:8混合物であ
ることが示された。構造は19F及びプロトンNMRによ
り確認された。
【0069】(ii)C613−CH2−CF2−CH2
CF2の製造 ジメチルホルムアミド90ml中のC613−CH2−C
2−CH2−CF2I100g及びLiCl 11.0g
の混合物を150〜200mmHgで150℃に3.5
時間徐々に加熱し、その間に揮発分を留去し、そして−
10℃の受け器中に捕集した。低層を分離し、塩水で洗
浄し、そして蒸留し、100mmHgで92〜94℃の
沸点を有するC613−CH2−CF2−CH2=CF2
19F及びプロトンNMR並びに元素分析により同定)6
1.2gを得た。
【0070】(iii)C613−CH2−CF2−CO
OHの製造 KMnO4 12.6g、水55g、濃H2SO4 7.3
g及びC613−CH2−CF2−CH2=CF2 11.2
gの混合物を80〜90℃で5時間加熱した。室温に冷
却した後、混合物をNa2SO3で処理し、MnO2を除
去し、10% H2SO4 50mlを加え、次に混合物を
エーテルで抽出した。エーテル層を5%H2SO4で洗浄
し、そしてNa2SO4上で乾燥した。エーテルの除去
後、固体9.8gをヘキサンから再結晶し、C613
CH2−CF2−COOH(19F NMRにより確認)
8.4gを生成させた。
【0071】(iv)C613−CH2−CF2−COO
NH4の製造613−CH2−CF2−COOH(7.0g)をエー
テル25mlに溶解した。室温で溶液を撹拌しながら過
剰のNH3をドライアイス冷却器を通して加えた。揮発
分の除去後、C613−CH2−CF2−COONH4(H
2−C9)6.8gが白色固体(19F及びプロトンNM
R)として得られた。
【0072】実施例35 C613−CH2−CF2−CO2NH4の合成 上記式H2−C9を次のような一連の工程で製造した。
【0073】(i)C613−CH=CF2の製造 DMF 115ml中のC613−CH2−CF2I(実施
例34に記載のように得られるC613I及びCF2=C
2の1:1付加生成物)107g及びLiCl 14.
0gの混合物を150℃に3.5時間徐々に加熱し、そ
の間に揮発分を留去し、そして−10℃に冷却した受け
器中に捕集した。蒸留液中の低層を分離し、そして塩水
及び水で洗浄し、粗製生成物77.8gを生成させ、こ
のものを蒸留し、沸点110〜111℃を有するC6
13−CH=CF219F NMRにより確認)66.4
gを生成させた。
【0074】(ii)C613−CH2−CF2−CH2
Hの製造613−CH=CF2 30g、MeOH 14.0g及
び過酸化ジ−t−ブチルの混合物を封鎖した管中にて1
45℃で14時間加熱した。揮発分の除去後、C613
−CH2−CF2−CH2OH 31.8gが得られた。構
造は19F及びプロトンNMR並びに赤外分光法により確
認した。
【0075】(iii)C613−CH2−CF2−CO
OHの製造 アセトン100ml及びエーテル50ml中のC613
−CH2−CF2−CH2OH(30g)を大過剰のジョ
ーンズ試薬(CrO3 110g、濃硫酸55ml及び水
550mlから製造)に加え、そして一夜室温から40
℃に保持した。反応混合物をエーテルで抽出し、エーテ
ル層を水で洗浄し、そしてNa2SO4上で乾燥した。エ
ーテルの除去後、白色の固体22.9gが得られ、この
ものをヘキサンから再結晶し、C613−CH2−CF2
−COOH 18.2gを生成させた。実施例34に記
載のように、この酸をアンモニウム塩に転化させた。
【0076】実施例36 H2−C9を用いるTFE/HFP共重合 H4−C8CF3の代わりにC613CH2CF2COON
4界面活性剤(H2−C9)4.6gを用いる以外
は、本質的に実施例28の方法に従った。全体で841
gのTFEを94分間にわたって加えた。反応器の内容
物を表面上で1インチより小さい凝集体を有するラテッ
クスとして放出し、そして重合体963.1gを羽毛状
の白色粉末として単離した。重合体は10.04重量%
のHFPを含み、15.0J/gの溶融熱で264.4
℃の融点を有し、そして15kgの重りを有する372
℃のメルトインデックス装置中にて0.26g/分で押
し出した。
【0077】本発明の主なる特徴及び態様は、以下のと
おりである。
【0078】1.式Rf−(CH2m−R'f−COOY
を有し、ここにmが1〜3であり、Rfが炭素原子3〜
8個を含むパーフルオロアルキルまたはパーフルオロア
ルコキシであり、R'fが炭素原子1〜4個を含む直鎖状
もしくは分枝鎖状のパーフルオロアルキレンであり、Y
がMまたはRであり、MがNH4、Li、Na、Kまた
はHであり、そしてRが炭素原子1〜8個を含む直鎖
状、分枝鎖状もしくは環式のアルキルである化合物。
【0079】2.Rfがパーフルオロアルキルである、
上記1に記載の化合物。
【0080】3.mが1または2であり、Rfが炭素原
子4〜6個を有する直鎖状のパーフルオロアルキルであ
り、R'fが炭素原子1〜2個を有するパーフルオロアル
キレンであり、YがMであり、そしてMがNH4または
Hである、上記1に記載の化合物。
【0081】4.mが1または2であり、Rfが炭素原
子4〜6個を有する直鎖状のパーフルオロアルキルであ
り、R'fが炭素原子1〜2個を有するパーフルオロアル
キレンであり、YがRであり、そしてRがメチルまたは
エチルである、上記1に記載の化合物。
【0082】5.式Rf−(CH2x−CHI−(C
2y−R'f−COORを有し、ここにx及びyが独立
して0または1であり、Rfが炭素原子3〜8個を含む
パーフルオロアルキルまたはパーフルオロアルコキシで
あり、R'fが炭素原子1〜4個を含む直鎖状もしくは分
枝鎖状のパーフルオロアルキレンであり、そしてRが炭
素原子1〜8個を含む直鎖状、分枝鎖状もしくは環式の
アルキルである化合物。6.Rfが炭素原子4〜6個を
有する直鎖状のパーフルオロアルキルであり、R'fが炭
素原子1〜2個を有する直鎖状のパーフルオロアルキレ
ンであり、そしてRがメチルまたはエチルである、上記
5に記載の化合物。
【0083】7.式Rf−CH2−R'f−A有し、ここに
fが炭素原子3〜8個を含むパーフルオロアルキルま
たはパーフルオロアルコキシであり、R'fが炭素原子1
〜4個を含む直鎖状もしくは分枝鎖状のパーフルオロア
ルキレンであり、そしてAがCF2IまたはCH2OHで
ある化合物。
【0084】8.Rfが炭素原子4〜6個を有する直鎖
状のパーフルオロアルキルであり、そしてR'fが炭素原
子1〜2個を有する直鎖状のパーフルオロアルキレンで
ある、上記7に記載の化合物。
【0085】9.少なくとも1つのフッ素化された単量
体を開始剤及び分散剤を含む水性媒質中で重合してフッ
素重合体の粒子の水性分散体を得る方法であって、ここ
に該分散剤が式Rf−(CH2m−R'f−COOMを有
し、ここにmが1〜3であり、Rfが炭素原子3〜8個
を含むパーフルオロアルキルまたはパーフルオロアルコ
キシであり、R'fが炭素原子1〜4個を含む直鎖状もし
くは分枝鎖状のパーフルオロアルキレンであり、そして
MがNH4、Li、Na、KまたはHである化合物であ
る方法。
【0086】10.該単量体がテトラフルオロエチレン
である、上記9に記載の方法。
【0087】11.該単量体がテトラフルオロエチレン
及び少なくとも1つの追加の単量体である、上記9に記
載の方法。
【0088】12.Rfがパーフルオロアルキルであ
る、上記9に記載の方法。
【0089】13.mが1または2であり、Rfが炭素
原子4〜6個を有する直鎖状のパーフルオロアルキルで
あり、R'fが炭素原子1〜2個を有する直鎖状のパーフ
ルオロアルキレンであり、そしてMがNH4である、上
記12に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 305/26 C07C 305/26 C08F 2/24 C08F 2/24 Z 14/26 14/26 14/28 14/28 16/24 16/24 (72)発明者 ミング−ホング・フング アメリカ合衆国デラウエア州19803ウイル ミントン・アンドーバーロード601 (72)発明者 ホセ・エム・ロドリゲス−パラダ アメリカ合衆国デラウエア州19707ホツケ シン・ラマノサークル160 (72)発明者 ロジヤー・ジエイ・ジツペル アメリカ合衆国ウエストバージニア州 26181ワシントン・ルート2・ベセルプレ イス85

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式Rf−(CH2m−R’f−COOYを
    有し、ここにmが1〜3であり、Rfが炭素原子3〜8
    個を含むパーフルオロアルキルまたはパーフルオロアル
    コキシであり、R’fが炭素原子1〜4個を含む直鎖状
    もしくは分枝鎖状のパーフルオロアルキレンであり、Y
    がMまたはRであり、MがNH4、Li、Na、Kまた
    はHであり、そしてRが炭素原子1〜8個を含む直鎖
    状、分枝鎖状もしくは環式のアルキルである化合物。
  2. 【請求項2】 式Rf−(CH2x−CHI−(CH2
    y−R’f−COORを有し、ここにx及びyが独立して
    0または1であり、Rfが炭素原子3〜8個を含むパー
    フルオロアルキルまたはパーフルオロアルコキシであ
    り、R’fが炭素原子1〜4個を含む直鎖状もしくは分
    枝鎖状のパーフルオロアルキレンであり、そしてRが炭
    素原子1〜8個を含む直鎖状、分枝鎖状もしくは環式の
    アルキルである化合物。
  3. 【請求項3】 式Rf−CH2−R’f−A有し、ここに
    fが炭素原子3〜8個を含むパーフルオロアルキルま
    たはパーフルオロアルコキシであり、R’fが炭素原子
    1〜4個を含む直鎖状もしくは分枝鎖状のパーフルオロ
    アルキレンであり、そしてAがCF2IまたはCH2OH
    である化合物。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つのフッ素化された単量体
    を開始剤及び分散剤を含む水性媒質中で重合してフッ素
    重合体の粒子の水性分散体を得る方法であって、ここに
    該分散剤が式Rf−(CH2m−R'f−COOMを有
    し、ここにmが1〜3であり、Rfが炭素原子3〜8個
    を含むパーフルオロアルキルまたはパーフルオロアルコ
    キシであり、R'fが炭素原子1〜4個を含む直鎖状もし
    くは分枝鎖状のパーフルオロアルキレンであり、そして
    MがNH4、Li、Na、KまたはHである化合物であ
    る方法。
JP21392797A 1996-07-26 1997-07-25 含水素フツ素界面活性剤及びその重合における使用 Pending JPH10212261A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US2281796P 1996-07-26 1996-07-26
US60/022817 1996-07-26

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10212261A true JPH10212261A (ja) 1998-08-11

Family

ID=21811596

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21392797A Pending JPH10212261A (ja) 1996-07-26 1997-07-25 含水素フツ素界面活性剤及びその重合における使用

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10212261A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008026393A1 (fr) 2006-08-29 2008-03-06 Unimatec Co., Ltd. Acide polyfluoroalcanecarboxylique (sel) et son procédé de production
US7569631B2 (en) 2003-07-16 2009-08-04 Daikin Industries, Ltd. Method for producing fluorine-containing polymer, aqueous dispersion of fluorine-containing polymer,2-acyloxycarboxylic acid derivative, and surface active agent
US7589234B2 (en) 2003-07-02 2009-09-15 Daikin Industries, Ltd. Fluoroalkyl carboxylic acid derivative, method for producing fluorine-containing polymer, and aqueous dispersion of fluorine-containing polymer
WO2011148795A1 (ja) 2010-05-25 2011-12-01 ユニマテック株式会社 含フッ素ポリマー水性分散液
US8399703B2 (en) 2007-07-24 2013-03-19 Daikin Industries, Ltd. Compound, method for producing the same and method for producing fluoropolymer
JP2013227593A (ja) * 2003-10-31 2013-11-07 Daikin Industries Ltd 含フッ素重合体水性分散体の製造方法及び含フッ素重合体水性分散体
WO2024075800A1 (ja) * 2022-10-04 2024-04-11 ダイキン工業株式会社 含フッ素化合物およびその製造方法ならびに界面活性剤

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8198480B2 (en) 2003-07-02 2012-06-12 Daikin Industries, Ltd. Fluoroalkyl carboxylic acid derivative, method for producing fluorine-containing polymer, and aqueous dispersion of fluorine-containing polymer
US7589234B2 (en) 2003-07-02 2009-09-15 Daikin Industries, Ltd. Fluoroalkyl carboxylic acid derivative, method for producing fluorine-containing polymer, and aqueous dispersion of fluorine-containing polymer
US7569631B2 (en) 2003-07-16 2009-08-04 Daikin Industries, Ltd. Method for producing fluorine-containing polymer, aqueous dispersion of fluorine-containing polymer,2-acyloxycarboxylic acid derivative, and surface active agent
US7754796B2 (en) 2003-07-16 2010-07-13 Daikin Industries, Ltd. Method for producing fluorine-containing polymer, aqueous dispersion of fluorine-containing polymer, 2-acyloxycarboxylic acid derivative, and surface active agent.
US8067528B2 (en) 2003-07-16 2011-11-29 Daikin Industries, Ltd. Method for producing fluorine-containing polymer, aqueous dispersion of fluorine-containing polymer, 2-acyloxycarboxylic acid derivative, and surface active agent
JP2013227593A (ja) * 2003-10-31 2013-11-07 Daikin Industries Ltd 含フッ素重合体水性分散体の製造方法及び含フッ素重合体水性分散体
JP5131192B2 (ja) * 2006-08-29 2013-01-30 ユニマテック株式会社 ポリフルオロアルカンカルボン酸またはその塩
JP2012153707A (ja) * 2006-08-29 2012-08-16 Unimatec Co Ltd ポリフルオロアルカンカルボン酸フルオライドおよびその製造法
WO2008026393A1 (fr) 2006-08-29 2008-03-06 Unimatec Co., Ltd. Acide polyfluoroalcanecarboxylique (sel) et son procédé de production
JPWO2008026393A1 (ja) * 2006-08-29 2010-01-14 ユニマテック株式会社 ポリフルオロアルカンカルボン酸(塩)およびその製造法
US8399703B2 (en) 2007-07-24 2013-03-19 Daikin Industries, Ltd. Compound, method for producing the same and method for producing fluoropolymer
US8969437B2 (en) 2007-07-24 2015-03-03 Daikin Industries, Ltd. Compound, method for producing the same and method for producing fluoropolymer
WO2011148795A1 (ja) 2010-05-25 2011-12-01 ユニマテック株式会社 含フッ素ポリマー水性分散液
US9068059B2 (en) 2010-05-25 2015-06-30 Unimatec Co., Ltd. Fluorine-containing polymer aqueous dispersion
WO2024075800A1 (ja) * 2022-10-04 2024-04-11 ダイキン工業株式会社 含フッ素化合物およびその製造方法ならびに界面活性剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5763552A (en) Hydrogen-containing flourosurfacant and its use in polymerization
JP5986102B2 (ja) マイクロエマルジョン及びマイクロエマルジョンを用いて作製されたフルオロポリマー
JP4854128B2 (ja) フルオロビニルエーテルおよびそれから得ることができるポリマー
US20220389128A1 (en) Aqueous polymerization of fluorinated monomer using polymerization agent comprising fluoropolyether acid or salt and short chain fluorosurfactant
US7160967B2 (en) Fluorovinyl ethers and polymers obtainable therefrom
JP5128492B2 (ja) フルオロポリマーを製造するためのフッ素化界面活性剤
JPH07316234A (ja) Oリングの製造に特に適した新規の過酸化物硬化性のフッ化エラストマー
KR101342912B1 (ko) 플루오로엘라스토머
JP3758666B2 (ja) フルオロアルキルカルボン酸誘導体、含フッ素重合体の製造方法及び含フッ素重合体水性分散液
US6677414B2 (en) Aqueous emulsion polymerization process for the manufacturing of fluoropolymers
JPH10212261A (ja) 含水素フツ素界面活性剤及びその重合における使用
JP5533920B2 (ja) ポリフルオロアルカンカルボン酸フルオライドおよびその製造法
JP4561363B2 (ja) テトラフルオロエチレン共重合体
WO1997008214A1 (en) Tetrafluorethylene polymerization process
JPH0822829B2 (ja) 新規フルオロビニルエーテル及びその共重合体
JPH072819B2 (ja) フルオロビニルエーテルを含む共重合体
JP5144523B2 (ja) α,α−ジヒドロフルオロビニルエーテル、そのホモポリマーおよびコポリマー
US7534845B2 (en) Fluorovinyl ethers and polymers obtainable therefrom
EP0121330A1 (en) Alkyl perfluoro-omega-(2-iodoethoxy) compounds and vinyl ethers therefrom
JPH06184208A (ja) 含フッ素重合体の製法