JPH10211648A - 樹脂シートの積層成形装置 - Google Patents

樹脂シートの積層成形装置

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JPH10211648A
JPH10211648A JP9016139A JP1613997A JPH10211648A JP H10211648 A JPH10211648 A JP H10211648A JP 9016139 A JP9016139 A JP 9016139A JP 1613997 A JP1613997 A JP 1613997A JP H10211648 A JPH10211648 A JP H10211648A
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範男 豊嶋
Yuji Chiba
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一個の成形品に対し、複数の一方の型を移動
させ、複数の素材を重ねながら貼り合わせて成形するこ
とができ、素材状態での積層工程が不要であり、しかも
成形サイクルの短縮を図ることができる樹脂シートの積
層成形装置を提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂シート素材あるいは熱可塑
性樹脂を主構成材料とする繊維強化複合シートから立体
的成形品を加熱圧縮形成する装置において、下金型19
を複数個配置し、この下金型19を上金型18に対し移
動させ、1箇の成形品に対し、複数の素材を重ねながら
貼り合わせて成形し、各素材に応じた成形条件で成形を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂シート、特に
熱可塑性樹脂シート素材あるいは熱可塑性樹脂を主構成
材料とする繊維強化複合シート(繊維には、長繊維、短
繊維の他パウダーも含む)の積層成形装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、各種素材の積層成形品を得るため
には、予め素材の状態で各種素材を積層させ、一枚のシ
ートにした後、成形を行っている。また、成形サイクル
中に金型が移動するものとしては、例えば、特開昭63
−59515号公報に示される「樹脂製品成形装置」が
提案されている。
【0003】これは、製品取り出しのために成形完了
後、金型が移動するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た前者従来の成形方法では、積層された各素材は、加熱
成形条件がまちまちな場合もあり、積層シートでの加熱
を行うと、例えば、中間層の素材温度が十分上昇しない
状態で成形され、亀裂・クラックの原因となったり、表
皮材が加熱されすぎて、成形中に下層と分離し、剥がれ
たりして、その条件出しは難しく、素材選定及び成形形
状等の制約を受けている。
【0005】また、後者の成形装置は、成形品を下型に
載せたまま、下流側に移動するものであり、樹脂シート
の積層成形装置ではない。本発明は、このような状況に
鑑みて、一個の成形品に対し、一方の型を移動させ、複
数の素材を重ねながら貼り合わせて成形することがで
き、素材状態での積層工程が不要であり、しかも成形サ
イクルの短縮化を図ることができる樹脂シートの積層成
形装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕樹脂シートから立体的成形品を加熱圧縮形成する
装置において、一方の型を複数個配置し、この一方の型
をもう一方の型に対し移動可能に設け、1箇の成形品に
対し、複数の素材を重ねながら貼り合わせ、成形を行う
ようにしたものである。
【0007】〔2〕上記〔1〕記載の樹脂シートの積層
成形装置において、前記複数の素材の各素材毎の加熱成
形条件を設定することにより、前記各素材に最適な成形
を行うようにしたものである。 〔3〕上記〔1〕記載の樹脂シートの積層成形装置にお
いて、薄い素材を積層成形することにより、加熱時間/
成形サイクルを短縮するようにしたものである。
【0008】〔4〕上記〔1〕記載の樹脂シートの積層
成形装置において、中間素材を加熱しないで成形し、素
材積層構成をクリアシート、ラベルシート及び母材とす
ることにより、ラベリングが可能となるようにしたもの
である。 〔5〕上記〔1〕記載の樹脂シートの積層成形装置にお
いて、中間素材に発泡材を使用することにより、発泡成
形が可能となるようにしたものである。
【0009】〔6〕上記〔1〕記載の樹脂シートの積層
成形装置において、前記複数の一方の型に個別の温度調
整手段を設け、複数の一方の型を異なる温調にすること
で、賦型/冷却が夫々の型で可能となり、成形サイクル
の短縮が可能となるようにしたものである。 〔7〕熱可塑性樹脂を主構成材料とする織物状繊維強化
複合シートから、立体的成形品を加熱圧縮成形する装置
において、いずれか一方の型を複数個配置し、この一方
の型をもう一方の型に対し移動可能に設け、1箇の成形
品に対し、複数の素材を重ねながら貼り合わせ成形を行
う際、中間素材を任意角度ずらして素材を成形部に搬送
し、積層成形することにより、強化繊維の任意の配向構
造を有する最適強度部品の成形が可能となるようにした
ものである。
【0010】上記したように、本発明によれば、樹脂シ
ート、特に熱可塑性樹脂シート素材あるいは熱可塑性樹
脂を主構成材料とする繊維強化複合シートから、立体的
成形品を加熱圧縮する方法において、一個の成形品に対
し、一方の型を移動させ、複数の素材を重ねながら貼り
合わせて成形し、各素材に応じた成形条件で成形を行う
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
実施例を示す樹脂シートの積層成形装置の概略全体構成
図であり、特に、本発明はその加熱・成形ゾーンでの成
形装置に関するものである。図2はその要部となる積層
成形装置の正面図、図3はその要部となる積層成形装置
の側面図、図4は図2のA矢視平断面図、図5は図4の
シート支持フレームとベース板を除いた平面図、図6は
図2のB矢視断面図である。
【0012】図1に示すように、この樹脂シートの積層
成形装置は、概略、シート供給ゾーンI、予熱ゾーンI
I、加熱・成形ゾーンIII 、製品取り出しソーンIVに大
別できる。ここで、成形に供する熱可塑性樹脂シート素
材あるいは熱可塑性樹脂を主構成材料とする繊維強化複
合シート(素材)からなる、成形に供するシート1はシ
ート吊り上げ装置2により、シート供給ゾーンIに運ば
れ、さらに搬送されて、予熱ゾーンIIで加熱装置3によ
り所定の温度まで加熱される。シート1は加熱された
後、上ヒータと共に加熱・成形ゾーンIII に搬送され、
更に加熱される。加熱終了後、上ヒータは予熱ゾーンII
に退避し、シート1は上型4と下型5により、成形さ
れ、製品取り出しソーンIVで、成形品7として搬出され
る。なお、6はシート支持フレームである。
【0013】以下、本発明の実施例を示す、加熱・成形
ゾーンIII における成形装置について説明する。図2に
示すように、この実施例の成形装置10は、基板フレー
ム11に支持された下部フレーム12と、この下部フレ
ーム12に設けられた支柱13と、この支柱13の上部
に設けられた上部フレーム14と、この支柱13に設け
られた案内レール15に沿って昇降するスライド16
と、このスライド16を昇降させるスライド用シリンダ
17と、スライド16に設けられた上金型18と、下部
フレーム12に設けられた下金型19と、シート支持フ
レーム20とから概略構成されている。なお、21はシ
ート(素材)、22はシート搬送装置である。また、上
金型18、下金型19、シート支持フレーム20は、電
熱ヒータもしくはチラーユニット等で温度調整可能にな
っている。
【0014】また、図3及び図4に示すように、シート
支持フレーム20は下部フレーム12に設けられたシー
ト支持フレーム昇降用シリンダ23に支持されており、
下金型19(ここでは、下金型19−1、19−2、1
9−3)が貫通できる開口部24を有している。下金型
19(19−1、19−2、19−3)は、下部フレー
ム12の上板12′に摺動可能に支持され、上板12′
に設けられたガイドレール25に側方を案内されてい
る。
【0015】もう少し詳しく述べれば、下金型19は実
施例では、3個の下金型19−1、19−2、19−3
が設けられ、下金型ベース板26に支持され、この下金
型ベース板26は下部フレーム12の上板12′に摺動
可能になっている。また、下部フレーム12の上板1
2′の両端には下金型ベース板26の位置決め用のスト
ッパ27が設けられている。
【0016】更に、図6に示すように、下金型ベース板
26は、下部フレーム12の上板12′の下部に設けら
れたベース板駆動用シリンダ28により駆動されるよう
に構成されている。また、この下金型ベース板26はブ
ラケット29を介してベース板駆動用シリンダ28に連
結されている。シート支持フレーム20と下金型ベース
板26を除いた平面を示す図5から明らかなように、3
0は、下金型ベース板26を中間位置に位置決めするた
めのストッパピンであり、このストッパピン30は、図
7(a),図7(b)に示すように、下部フレーム12
の上板12′に設けられたシリンダ31のピストンであ
り、そのストッパピン30を下部フレーム12の上板1
2′の上端より上方に突き出させることにより、下金型
ベース板26に設けた凹溝26′と係合させて位置決め
するように構成されている。
【0017】また、32は下金型ベース板26を保持す
るためのクランパであり、図8に示すように、上板1
2′に設けられたシリンダ33のピストン先端に設けら
れている。そして、下金型ベース板26が摺動する際
は、シリンダ33が伸び、クランプする際は縮むように
構成されている。一方、上金型18は、図9に示すよう
に、真空引き用の穴18Aを有している。また、下金型
19の1回目の成形用型19−1は上金型18の凹部の
幅w1 に対し、第1の素材21−1の厚みの2倍分小さ
い幅L1 となっている。2回目の成形用型19−2は、
1回目の成形用型19−1の幅L1 に対し、第2の素材
22−2の厚みの2倍分小さい幅L2 となっている。3
回目の成形用型19−3は、2回目の成形用型19−2
の幅L2 に対し、第3の素材22−3の厚みの2倍分小
さい幅L3 となっている。なお、図9の2回目、3回目
の成形用型19−2、19−3に対し、上金型18は省
略している。
【0018】また、下金型ベース板26の駆動装置とし
て、図10(a)、図10(b)に示すように、下金型
ベース板26の上面にラック40を設け、ピンオン41
を回転させることにより駆動するようにしてもよい。ま
た、図10(b)に示すように、下部フレーム12にス
プロケット42を設け、下金型ベース板26にチェーン
43を連結し、一つのスプロケット軸をモータ44で回
転させることにより、駆動するようにしてもよい。
【0019】なお、上記実施例では、成形を3ステップ
で行うようにし、素材の流れ方向に対し、直角方向に下
型(雄型)が移動するものであるが、この実施例以外に
も、2ステップもしくは4ステップ以上、また、素材の
流れ方向に平行に型が移動するもの、もしくは、ロータ
リー式に型が回転するようにしてもよい。更に、下型を
1箇とし、上型を複数個設け、下型に対し、上型を移動
可能に設けるようにしてもよい。
【0020】ここで、第1〜第3の素材21−1、21
−2、21−3を積層する工程について、図11〜図1
3を参照しながら詳細に説明する。なお、図11〜図1
3は樹脂シート(素材)を積層する熱成形工程図であ
る。 (1)まず、加熱装置3で加熱された第1の素材21−
1を、シート搬送装置22により温調された上金型18
と温調された下金型19との間に搬入する。この搬入と
同時またはその前後に、ベース板駆動用シリンダ28の
伸張により、下金型ベース板26をその端部がストッパ
27に当接するまで移動させて、上金型18の直下に下
金型19−1を位置させる。その後、シリンダ33を収
縮させて、下金型ベース板26を、クランパ32で下部
フレーム12に固定する〔図11(a)〕。
【0021】(2)その後、シート支持フレーム昇降用
シリンダ23の伸張により、温調された、シート支持フ
レーム20を上昇させて、第1の素材21−1をシート
支持フレーム20で支持する〔図11(b)〕。 (3)次に、スライド用シリンダ17の伸張により上金
型18を下降させて、シート支持フレーム20に支持さ
れた、第1の素材21−1を上金型18とシート支持フ
レーム20とで挟持する〔図11(c)〕。
【0022】(4)更に、第1の素材21−1を、上金
型18と、シート支持フレーム20とで挟持したまま下
降し、成形する。この際、シート支持フレーム20は、
上金型18に押されて下降するが、シート支持フレーム
昇降用シリンダ23の圧力を調整することで、第1の素
材21−1の挟持力を制御することができる。このこと
により、第1の素材21−1を上金型18とシート支持
フレーム20間ですべらせながら成形することが可能に
なる。また、第1の素材21−1が上金型18と、下金
型19−1との間で所定時間挟持されることで、第1ス
テップの成形品が完成する〔図11(d)〕。
【0023】(5)第1の素材21−1が成形できれ
ば、シート支持フレーム昇降用シリンダ23の伸張及び
スライド用シリンダ17の収縮によりシート支持フレー
ム20と上金型18を同期して上昇させて、第1の素材
(第1ステップの完成品)21−1を下金型19−1か
ら完全に離型させる〔図12(a)〕。 (6)更に、スライド16のみが上昇して、上金型18
を、初期状態の位置に戻す。この時、第1の素材(第1
ステップの完成品)21−1は、上金型18の穴18A
より真空吸着されて上金型18に支持されている〔図1
2(b)〕。
【0024】(7)次に、加熱装置3で、加熱された第
2の素材21−2を、シート搬送装置22により上金型
18と下金型19との間に搬入する。この搬入と同時ま
たは、その前後に、シリンダ33を伸張させて、クラン
パ32による下金型ベース板26の固定を解除すると共
に、シリンダ31の伸張によるストッパピン30を上板
12′の上端より上方に突き出させておく。
【0025】ベース板駆動用シリンダ28の収縮によ
り、下金型ベース板26をその端部の凹溝26′がスト
ッパピン30に当接するまで移動させて、上金型18の
直下に下金型19−2を位置させる。その後、シリンダ
33を収縮させて、下金型ベース板26をクランパ32
で下部フレーム12に固定する。その後、シート支持フ
レーム昇降用シリンダ23の伸張により、シート支持フ
レーム20を少し上昇させて、第2の素材21−2をシ
ート支持フレーム20で支持する〔図12(c)〕。
【0026】(8)次に、スライド用シリンダ17の伸
張により、第1の素材(第1ステップの完成品)21−
1を支持した上金型18を下降させて、シート支持フレ
ーム20に支持された第2の素材21−2を上金型18
とシート支持フレーム20とで挟持する。更に、第2の
素材21−2を、上金型18とシート支持フレーム20
とで挟持したまま下降し、形成する。
【0027】ここで第2の素材21−2は、第1の素材
(第1ステップの完成品)21−1に積層されて、第2
ステップの完成品となる〔図12(d)〕。 (9)第1の素材21−1と第2の素材21−2が積層
されれば、シート支持フレーム昇降用シリンダ23の伸
張及びスライド用シリンダ17の収縮により、シート支
持フレーム20と上金型18を同期して上昇させて、第
2ステップの完成品を下金型19−2から完全に離型さ
せる。
【0028】更に、スライド16のみが上昇して、上金
型18を初期状態の位置に戻す〔図13(a)〕。 (10)次に、加熱装置3で、加熱された第3の素材2
1−3を、シート搬送装置22により上金型18と下金
型19との間に搬入する。この搬入と同時またはその前
後にシリンダ33を伸張させてクランパ32による下金
型ベース板26の固定を解除すると共に、シリンダ31
の収縮によりストッパピン30を上板12′の上端より
下方に位置させる。
【0029】ベース板駆動用シリンダ28の収縮によ
り、下金型ベース板26をその端部がストッパ27に当
接するまで移動させて、上金型18の直下に下金型19
−3を位置させる。その後、シリンダ33を収縮させ
て、下金型ベース板26をクランパ32で下部フレーム
12に固定する。その後、シート支持フレーム昇降用シ
リンダ23の伸張により、シート支持フレーム20を少
し上昇させて、第3の素材21−3をシート支持フレー
ム20で支持する〔図13(b)〕。
【0030】(11)次に、スライド用シリンダ17の
伸張により第2ステップの完成品を支持した上金型18
を下降させて、シート支持フレーム20に支持された第
3の素材21−3を上金型18とシート支持フレーム2
0とで挟持する。更に、第3の素材21−3を上金型1
8とシート支持フレーム20とで挟持したまま下降し、
成形する。ここで第3の素材21−3は、第2ステップ
の完成品に積層されて、第3ステップの完成品となる
〔図13(c)〕。
【0031】(12)第3の素材21−3と第2ステッ
プの完成品が積層されれば、シート支持フレーム昇降用
シリンダ23の伸張及びスライド用シリンダ17の収縮
によりシート支持フレーム20と上金型18を上昇させ
て、第3ステップの完成品を下金型19−3から完全に
離型させると共に上金型18の真空吸着を開放、上金型
18からも完全に離型させる。そして、図示しない取り
出し装置により第3ステップの完成品を成形部から搬出
する〔図13(d)〕。
【0032】本発明は、以下のような実施形態を有して
いる。 (1)熱可塑性樹脂シート素材あるいは熱可塑性樹脂を
主構成材料とする繊維強化複合シートから、立体的成形
品を加熱圧縮形成する装置において、いずれか一方の型
を複数個配置する。ここでは、下金型19−1、19−
2、19−3を配置し、この下金型19をもう一方の上
金型18に対し移動可能に設け、1箇の成形品に対し、
複数の素材、ここでは、図9に示すように、第1〜第3
の素材21−1、21−2、21−3を重ねながら貼り
合わせ、成形を行うことができる。
【0033】(2)その場合、前記複数の素材、例え
ば、第1〜第3の素材21−1、21−2、21−3の
各素材毎の加熱成形条件(加熱時間、加圧時間、加圧
力、しわ押さえ力)を設定することにより、前記各素材
に最適な成形を行うことができる。 (3)また、薄い素材を積層成形することにより、加熱
時間/成形サイクルを短縮することができる。
【0034】(4)更に、中間素材を加熱しないで成形
し、素材積層構成をクリアシート、ラベルシート及び母
材とすることにより、ラベリングが可能となる。例え
ば、中間素材を加熱しないで成形し、素材の構成をクリ
アシート1、ラベルシート1′、及び母材1″とするこ
とでラベリングが可能となる。 (5)また、中間素材に発泡材を使用することにより、
発泡成形が可能となる。
【0035】(6)更に、複数の下金型に個別の温調手
段を設け、夫々の下金型を異なる温調にすることによ
り、賦型/冷却が夫々の下金型で可能となり、成形サイ
クルの短縮が可能となる。例えば、素材は1枚の成形
で、第2ステップ下金型19−2を第1ステップ下金型
19−1と異なる温調とすることで、第1ステップ下金
型19−1で賦形し、第2ステップ下金型19−2で冷
却が可能となり、成形サイクルの短縮が可能となる。
【0036】(7)熱可塑性樹脂を主構成材料とする織
物状繊維強化複合シートから、立体的成形品を加熱圧縮
成形する装置において、いずれか一方の型を複数個配置
し、この一方の型をもう一方の型に対し移動可能に設
け、1箇の成形品に対し、複数の素材を重ねながら貼り
合わせ成形を行う際、中間素材を任意角度ずらして素材
を成形部に搬送し、積層成形することにより、強化繊維
の任意の配向構造を有する最適強度部品の成形が可能と
なる。
【0037】例えば、熱可塑性樹脂を主構成材料とする
繊維強化複合シートで強化繊維が織物状の異方性素材
(0/90°方向で強度有り)の場合、中間素材を任意
角度ずらして素材を成形部に搬送し、積層成形すること
で、強化繊維の任意の配向構造を有する最適強度部品の
成形が可能となる。更に、従来のように、素材状態での
積層工程が不要である。
【0038】また、同一素材においても従来のものは、
厚さ6mm素材の加熱に1個当り約400秒を要してい
たので、この成形サイクルに約8分要していたが、本発
明による3ステップ成形を行えば、厚さ2mm素材の加
熱に1個当り約70秒で済むため、成形サイクルを約5
分に短縮することができる。なお、本発明は上記実施例
に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種
々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除
するものではない。
【0039】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、次のような効果を奏することができる。 (1)請求項1記載の発明によれば、一個の成形品に対
し、複数の一方の型を移動させ、複数の素材を重ねなが
ら貼り合わせて成形することができ、素材状態での積層
工程が不要であり、しかも成形サイクルの短縮化を図る
ことができる。
【0040】(2)請求項2記載の発明によれば、各素
材毎の加熱成形条件(加熱時間、加圧時間、加圧力、し
わ押さえ力)を設定することにより、前記各素材に最適
な成形を行うことができる。 (3)請求項3記載の発明によれば、薄い素材を積層成
形することにより、加熱時間/成形サイクルを短縮する
ことができる。
【0041】(4)請求項4記載の発明によれば、中間
素材を加熱しないで成形し、素材積層構成をクリアシー
ト、ラベルシート及び母材とすることにより、ラベリン
グが可能となる。 (5)請求項5記載の発明によれば、中間素材に発泡材
を使用することにより、発泡成形が可能となる。
【0042】(6)請求項6記載の発明によれば、複数
の一方の型を異なる温調にすることで、賦型/冷却が夫
々の型で可能となり、成形サイクルの短縮が可能とな
る。 (7)請求項7記載の発明によれば、いずれか一方の型
を複数個配置し、もう一方の型に対し移動させ、複数の
素材を重ねながら貼り合わせ成形を行う際、中間素材を
任意角度ずらして素材を成形部に搬送し、積層成形する
ことにより、強化繊維の任意の配向構造を有する最適強
度部品の成形が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す樹脂シートの積層成形装
置の概略全体構成図である。
【図2】本発明の実施例を示す樹脂シートの積層成形装
置の正面図である。
【図3】本発明の実施例を示す樹脂シートの積層成形装
置の側面図である。
【図4】図2のA矢視平断面図である。
【図5】図4のシート支持フレームと下金型ベース板を
除いた平面図である。
【図6】図2のB矢視断面図である。
【図7】本発明の実施例を示す樹脂シートの積層成形装
置の下金型ベース板の位置決め機構を示す図である。
【図8】本発明の実施例を示す樹脂シートの積層成形装
置の下金型ベース板のクランプ機構を示す図である。
【図9】本発明の実施例を示す樹脂シートの積層成形装
置による成形方法を示す断面図である。
【図10】本発明の実施例を示す樹脂シートの積層成形
装置の下金型ベース板の駆動機構例を示す図である。
【図11】本発明の実施例を示す樹脂シートを積層する
熱成形工程(その1)図である。
【図12】本発明の実施例を示す樹脂シートを積層する
熱成形工程(その2)図である。
【図13】本発明の実施例を示す樹脂シートを積層する
熱成形工程(その3)図である。
【符号の説明】
I シート供給ゾーン II 予熱ゾーン III 加熱・成形ゾーン IV 製品取り出しソーン 1,21 シート(素材) 2 シート吊り上げ装置 3 加熱装置 4 上型 5 下型 6 シート支持フレーム 7 成形品 10 成形装置 11 基板フレーム 12 下部フレーム 12′ 下部フレームの上板 13 支柱 14 上部フレーム 15 案内レール 16 スライド 17 スライド用シリンダ 18 上金型 18A 真空引き用の穴 19(19−1、19−2、19−3) 下金型 20 シート支持フレーム 21−1 第1の素材 21−2 第2の素材 21−3 第3の素材 22 シート搬送装置 23 シート支持フレーム昇降用シリンダ 24 開口部 25 ガイドレール 26 下金型ベース板 26′ 凹溝 27 ベース板の位置決め用のストッパ 28 ベース板駆動用シリンダ 29 ブラケット 30 ストッパピン 31,33 シリンダ 32 クランパ 40 ラック 41 ピンオン 42 スプロケット 43 チェーン 44 モータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂シートから立体的成形品を加熱圧縮
    形成する装置において、いずれか一方の型を複数個配置
    し、該一方の型をもう一方の型に対し移動可能に設け、
    1箇の成形品に対し、複数の素材を重ねながら貼り合わ
    せ成形を行うことを特徴とする樹脂シートの積層成形装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の樹脂シートの積層成形装
    置において、前記複数の素材の各素材毎の加熱成形条件
    を設定することにより、前記各素材に最適な成形を行う
    ことを特徴とする樹脂シートの積層成形装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の樹脂シートの積層成形装
    置において、薄い素材を積層成形することにより、加熱
    時間/成形サイクルを短縮することを特徴とする樹脂シ
    ートの積層成形装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の樹脂シートの積層成形装
    置において、中間素材を加熱しないで成形し、素材積層
    構成をクリアシート、ラベルシート及び母材とすること
    により、ラベリングが可能となることを特徴とする樹脂
    シートの積層成形装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の樹脂シートの積層成形装
    置において、中間素材に発泡材を使用することにより、
    発泡成形が可能となることを特徴とする樹脂シートの積
    層成形装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の樹脂シートの積層成形装
    置において、前記複数の一方の型に個別の温度調整手段
    を設け、複数の一方の型を異なる温調にすることで、賦
    型/冷却が夫々の型で可能となり、成形サイクルの短縮
    が可能となることを特徴とする樹脂シートの積層成形装
    置。
  7. 【請求項7】 熱可塑性樹脂を主構成材料とする織物状
    繊維強化複合シートから立体的成形品を加熱圧縮成形す
    る装置において、いずれか一方の型を複数個配置し、該
    一方の型をもう一方の型に対し、移動可能に設け、1箇
    の成形品に対し、複数の素材を重ねながら貼り合わせ成
    形を行う際、中間素材を任意角度ずらして素材を成形部
    に搬送し、積層成形することにより、強化繊維の任意の
    配向構造を有する最適強度部品の成形が可能となること
    を特徴とする樹脂シートの積層成形装置。
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