JPH10211521A - 板材折曲機の型幅調整装置 - Google Patents

板材折曲機の型幅調整装置

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JPH10211521A
JPH10211521A JP1138697A JP1138697A JPH10211521A JP H10211521 A JPH10211521 A JP H10211521A JP 1138697 A JP1138697 A JP 1138697A JP 1138697 A JP1138697 A JP 1138697A JP H10211521 A JPH10211521 A JP H10211521A
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JP
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mold
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die
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JP1138697A
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Atsushi Momokita
淳 百北
Katsumi Oya
克巳 大矢
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中央型の構成を簡単にしながら、型幅の細か
な調整が行えるようにする。 【解決手段】 上型2を、中央型17と、この中央型1
7の両側に複数枚ずつ配置される分割型18,19と、
機械中心に対して左右対称移動して中央型17および分
割型18,19を両側から挟む一対の端部型20,20
とに分割する。分割型18,19の使用枚数を選択する
分割型選択手段71,72を設ける。分割型選択手段7
2は左右の分割型19の選択枚数を互いに異ならせて選
択可能とする。中央型17は左右に移動可能とし、両側
の端部型20で中央型17および分割型18,19を両
側から挟むことにより、左右の分割型の選択枚数の差に
より機械中心から偏った位置に中央型17が自然に移動
するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、板材の曲げ幅に
応じて型幅を変更できるようにした板材折曲機、例えば
フォールディングマシン、プレスブレーキ等における型
幅調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】電気機器
や、その他種々の製品におけるキャビネット等では、長
方形の板材の4辺をコ字形またはZ形等に曲げ加工した
ものが用いられる。このように板材を折曲げるには、通
常、所定寸法に切断された板材の短辺側縁部を折曲げた
後、板材を平面内で回して、長辺側縁部の折曲げを行
う。長辺側縁部の折曲げに際しては、既に折曲げられた
短辺側縁部の立上り片があるため、板材寸法の変更があ
った場合に、その立上り片に干渉しない幅に上型の型幅
を調整する必要がある。
【0003】従来、このような上型の型幅調整を自動的
に行うようにした型幅調整装置として、上型を型幅方向
に並ぶ多数の分割型で構成し、任意枚数の分割型を選ん
で使用位置に配置するものが種々提案されている。例え
ば、上型を、左右に2分割可能な中央型と、この中央型
の両側に複数枚ずつ配置される分割型と、機械中心に対
して左右対称移動して前記中央型および分割型を両側か
ら挟む一対の端部型とに分割し、分割型の使用枚数を選
択することにより上型の型幅を基本単位(例えば100
mm単位や10mm単位)で調整するとともに、前記中央型
の中央に微調整型を選択的に介在させて、型幅の微調整
(例えば5mm単位)を行うものがある。
【0004】しかし、このような構成の型幅調整装置で
は、中央型が複雑になるという問題点がある。また、上
型の下方へ進退してワークを供給するマニピュレータの
進入が中央型によって大幅に制限されるため、短冊状ワ
ーク等の曲げ加工を容易に行えないという問題点もあ
る。
【0005】この問題点を解決するのに、上記構成の型
幅調整装置における中央型を2分割できない一体のもの
として、マニピュレータの進入制限を緩和すると共に、
中央型の両側に上記構成の半分の幅(例えば2.5mm)
の微調整型を選択的に使用することにより、型幅の微調
整を行うようにしたものもあるが、この場合でも型幅の
微調整を行う構成が複雑になることに変わりはない。ま
た、こうした微調整型は特別な幅の型であるため、コス
ト的に問題があるばかりか、型幅が半分であるために、
強度不足の問題もある。
【0006】この発明は、このような課題を解消し、簡
単な構成により細かな単位で型幅調整を行うことができ
る板材折曲機の型幅調整装置を提供することを目的とす
る。この発明の他の目的は、上型の下方へワークを供給
するマニピュレータの進入制限も少ない板材折曲機の型
幅調整装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の板材折曲機の
型幅調整装置は、上型を、中央型と、この中央型の両側
に複数枚ずつ配置される分割型と、機械中心に対して左
右対称移動して前記中央型および分割型を両側から挟む
一対の端部型とに分割し、前記分割型の使用枚数を選択
する分割型選択手段を設けて構成される。この分割型選
択手段は選択した左右の分割型群の幅を互いに異ならせ
て選択可能とする。中央型は左右に移動可能とする。こ
の構成によると、機械中心に向け左右対称移動する左右
の端部型で中央型および分割型が両側から挟まれる。こ
れに伴い、左右の選択された分割型群の幅が異なる場
合、その差分の1/2の寸法だけ中央型の中心が機械中
心から偏った位置に移動し、上型の中心位置が機械中心
に位置合わせされる。そのため、異ならせた幅分を基本
単位とした型幅調整が、簡単な構成で可能になる。な
お、左右の分割型群の幅を互いに異ならせる構成とし
て、左右の分割型を互いに同一幅のものとし、分割型選
択手段で選択する左右の選択枚数を異ならせるものとし
ても良く、また左右の分割型を互いに異なる幅として分
割型群の幅を互いに異ならせるものとしても良い。左右
の分割型を互いに同一幅のものとした場合は、分割型1
枚分の肉厚を基本単位とした型幅調整が行われることに
なる。また、このように左右の分割型を互いに同一幅の
ものとした場合、分割型選択手段は決まった位置に移動
すれば良く、制御が簡単である。
【0008】上記構成において、前記左右の分割型は、
各々中央型よりも型幅の薄い厚肉分割型と、この厚肉分
割型よりもさらに薄い薄肉分割型とからなるものとし、
前記分割型選択手段は、左右に配置された薄肉分割型の
選択枚数を異ならせることを可能なものとしても良い。
例えば、左右いずれか一方の枚数が他方の薄肉分割型よ
りも一つ多く選択可能なものとする。この構成の場合、
左右の厚肉分割型の1枚ずつ選択したときの肉厚(合計
2枚の肉厚)を基本単位とした型幅調整と、薄肉分割型
の1枚の肉厚を基本単位とした型幅調整とが行え、分割
型の分割数を少なくしても細かな型幅調整が行える。そ
のため構成が簡単となり、また型幅変更に要する時間も
短縮可能となる。また、前記上型に対して直角方向に進
退して前記上型の下方へワークを供給するマニピュレー
タを備えた板材加工機において、前記マニピュレータの
ワーク把持部が進入可能な逃がし用切欠部を前記中央型
に設けても良い。この場合に、逃がし用切欠部の開口幅
は、左右の分割型の選択枚数が1枚異なる場合の中央型
の機械中心からの移動によっても前記ワーク把持部が進
入可能で、かつ2枚異なる場合には進入不能となる幅寸
法とすることが好ましい。この構成の場合、マニピュレ
ータのワーク把持部が中央型の逃がし用切欠部に進入す
ることで、マニピュレータによる掴み部分の近くまで曲
げ加工が行える。分割型の型幅調整において、左右の分
割型の選択枚数が異なる場合は、前記のように中央型の
中心が分割型1枚分の肉厚の1/2だけ機械中心から偏
った位置に移動するが、このように中心移動しても、マ
ニピュレータのワーク把持部は中央型の逃がし用切欠部
と干渉することなく進入可能となる。また、逃がし用切
欠部の幅は、左右の分割型が2枚異なる場合には前記の
中央型の移動時にマニピュレータが進入できない幅と
し、必要最小限の幅としてあるため、中央型の押え力低
下が防げる。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1ない
し図16と共に説明する。図3に側面図を示すように、
この板材折曲機の折曲機本体1は、板材Wを上下に挟む
上型2および下型3と、板材Wの上下型2,3からの突
出部W1を上方または下方へ折り曲げる曲げ型4とを備
えている。下型3は本体フレーム5に固定されている。
上型2は、型幅調整装置ベース(以下「ATCベース」
と記す。)6を介してラム7に取付けられ、昇降シリン
ダ8によりラム7と共に昇降駆動される。曲げ型4はロ
ッカーアーム9の先端に取付けられている。ロッカーア
ーム9は、偏心支軸10を中心に上下揺動自在に支持さ
れ、上下駆動用のシリンダと偏心支軸10の回転用のシ
リンダ(いずれも図示せず)とにより、上下揺動と、若
干の上下方向移動および前後方向移動とが可能である。
上型2は型幅調整置11により型幅の調整が自在として
ある。
【0010】折曲機本体1の前方には、図4および図5
に側面図および平面図で示すように、上型2に対して直
角方向に進退して上型2の下方へ板材Wを供給するマニ
ピュレータ13が設置してある。このマニピュレータ1
3は、板材Wの中心を上下の回転パッドで挟持する回転
クランプ12を備える。ワーク把持部である回転クラン
プ12は、板材Wを水平面内で割出回転させるものであ
り、図1のレール14上を前後に進退駆動されるキャリ
ッジ15に設けられている。キャリッジ15の前後移動
経路の両側には、回転クランプ12で挟持される板材W
を載せるワークテーブル16が設置されている。
【0011】型幅調整装置11の構成を説明する。図2
に示すように、上型2は、型幅方向の中央に配置される
分割不能な一体部材の中央型17と、その両側に配置さ
れる複数の厚肉分割型18と、さらにその両側に配置さ
れる薄肉分割型19と、両端の端部型20とに分割され
ている。中央型17の前面中央には、図10(B),
(C)に正面図および平面図で示すように、マニピュレ
ータ13のワーク把持部である回転クランプ12が進入
可能な逃がし用切欠部17aが設けられている。また、
中央型17は、その上端にガイドローラ25を有し、図
2,図6に示すように、ラム7のATCベース6に設け
られた型支持レール24に型幅方向へ移動自在に吊持さ
れている。端部型20には開き型21が支軸22回りで
回動自在に取付けられている。開き型21は、常時は鎖
線で示すように傾斜姿勢に垂れ下がり、板材Wの押え込
み時に実線で示すように水平角度に側方へ拡がる。各厚
肉分割型18は、この実施形態では50mm厚に形成して
ある。薄肉分割型19は、その1/10の厚さの5mm厚
に形成され、片側に9枚、他方側に10枚設けられてい
る。また、中央型17は250mm厚に形成され、端部型
20は130mm厚に形成されている。
【0012】厚肉分割型18も、図10(A),(B)
に側面図および正面図で示すように、各々上端にガイド
ローラ23を有し、ラム7のATCベース6に設けられ
た型支持レール24に型幅方向へ移動自在に吊持されて
いる。前記型支持レール24とガイドローラ23とで分
割型案内機構29が構成される。
【0013】端部型20と薄肉分割型19とは、型設置
スライド体26に跳上げ機構27を介して設置してあ
り、型設置スライド体26は前記ATCベース6に設け
られた下部ガイドレール28に直動軸受を介して型幅方
向へ進退自在に設置されている。この型設置スライド体
26の中央側端に、厚肉分割型18と係脱する型係合機
構30がサポート31を介して設置され、反対側部分に
不要型移動防止装置40が設けられている。
【0014】型係合機構30は、厚肉分割型18の上端
肩部に形成された係合切欠部18bに挿脱される係合ピ
ン32(図2)をエアシリンダ33で昇降駆動するもの
である。係合ピン32は、図15に示すように、隣接す
る厚肉分割型18の両係合切欠部18bで形成される溝
状の凹部の幅寸法よりも若干大きい径に形成されると共
に、係合ピン32の下端にはピン径を先細り状とするテ
ーパ32aが形成されている。これにより、両厚肉分割
型18の隣合う係合切欠部18b,18bによって形成
される凹部に係合ピン32が差し込まれるにつれて、係
合ピン32のテーパ32aのガイドで隣合う厚肉分割型
18が分離される。そのため、隣合う厚肉分割型18が
油の付着により互いに密着していても、前記の係合ピン
差し込み過程で分離され、後に厚肉分割型18を移動さ
せるときに、前記の厚肉分割型18同志の油による密着
が移動の支障となることが防止される。
【0015】不要型移動防止装置40は、側方待機位置
Tにある厚肉分割型18の並びの内側端の型18を押え
て移動阻止するものであり、ウレタン等からなる押さえ
パッド40a(図6)と、その押付け用シンリダ40b
とで構成される。
【0016】図2において、型設置スライド体26は、
送りねじ34で進退駆動される進退移動部材35にピン
ジョイント36を介して連結され、U軸サーボモータ3
7の回転により、進退移動部材35と共に進退駆動され
る。進退移動部材35は、ラム7に設置された上部ガイ
ドレール38に直動軸受を介して進退自在に支持され、
ボールナット39で送りねじ34に螺合する。送りねじ
34はラム7に軸受で回転自在に支持されたものであ
り、型幅中心に対する両側部分34a,34bが互いに
逆ねじに形成され、タイミングベルト41を介してU軸
サーボモータ37で回転駆動される。したがって、両側
の型設置スライド体26,26は、互いに同期して遠近
駆動される。これら型設置スライド体26と、進退移動
部材35と、ピンジョイント36とで端部型移動機構4
3が構成される。また、この端部型移動機構43と型係
合機構30とにより、厚肉分割型18の使用枚数を選択
する厚肉分割型選択手段71が構成される。
【0017】ピンジョイント36は、型設置スライド体
26に設けられた被係合部材42(図6)の前後方向の
係合溝42aにジョイントピン36aを係合させたもの
である。このピン36aと係合溝42aとの間で、上型
2の刃先2aの出代(前後位置)調整に伴う送りねじ3
4との前後(矢印d方向)の位置ずれが吸収され、型設
置スライド体26の円滑な移動が確保される。
【0018】図7は跳上げ機構27の構成を示す。型設
置スライド体26に一対のサポート31,44を介して
中空の跳上げ用回転軸45が軸受46で回転自在に支持
され、その一端に従動ギヤ47が固定されている。従動
ギヤ47は、アイドルギヤ48を介して跳上げ用駆動装
置49(図6)の駆動ギヤ50に噛合い、跳上げ用駆動
装置49の駆動により跳上げ用回転軸45が正逆に所定
角度回転させられる。跳上げ用回転軸45には、図7の
ように端部型20および各薄肉分割型19の上端を回動
自在に嵌合させてある。これら端部型20および各薄肉
分割型19は、型枚数選択キー51を介して跳上げ用回
転軸45に回転伝達可能に係合する。
【0019】型枚数選択キー51は、跳上げ用回転軸4
5内の送りねじ52にナット部51aが螺合して進退可
能なものであり、そのキー部51bは跳上げ用回転軸4
5のキー移動用スリット53を貫通して端部型20およ
び各薄肉分割型19のキー溝に係合する。送りねじ52
は、軸受54で跳上げ用回転軸45内に回転自在に支持
され、型設置スライド体26に設置された跳上げ用モー
タ55に軸継手56を介して連結されている。
【0020】したがって、跳上げ用モータ55を回転さ
せて型枚数選択キー51を進退させることにより、この
キー51と係合する薄肉分割型19の枚数が選択され
る。この係合した薄肉分割型19と端部型20とが、跳
上げ用駆動装置49の駆動により、図6の使用位置Pと
跳上げ位置Qの間に180°反転動作させられる。送り
ねじ52(図7)のリードは、1回転で型枚数選択キー
51が薄肉分割型19の1枚の厚さ分を移動する寸法に
設定してある。そのため、跳上げ用モータ55を1回転
させることにより薄肉分割型19の1枚分の選択が行え
る。したがって、跳上げ用モータ55は、1回転の回転
検出が行えるものであれば良く、高価なサーボモータを
用いることが不要で、通常の直流モータが使用されてい
る。
【0021】なお、跳上げ用モータ55にはモータ軸5
5aの回転位相が零であることを検出する回転検出器5
7が設けてある。また、端部型20内には型枚数選択キ
ー51が原点位置(全枚数を選択する位置)にあること
を検出する近接スイッチからなる原点検出スイッチ58
が設けてある。さらに、端部型20内には押下げピンお
よびばね部材からなる開き型離し機構59を設け、開き
型21が板材への押付け時に端部型20との係合面に密
接して離れなくなることを防止してある。
【0022】前記の跳上げ用駆動装置49(図6)は、
図8に示すようにねじ式の直進・回転変換機構61とそ
のねじ軸61aを進退させるシリンダ装置60とを設け
たものであり、ねじ軸61aの進退により、ナット62
を介して駆動ギヤ50が回転駆動される。このようにシ
リンダ装置60を駆動源として用いることにより、跳上
げ機構27がコンパクトな構成となり、マニピュレータ
13等との干渉が生じ難くなる。
【0023】図9は、跳上げ位置Qの薄肉分割型19を
自重等で回動しないように保持する弾性係止機構63を
示す。弾性係止機構63は、前記の進退移動部材35
(図2)に設けられた係止機構本体64と、各薄肉分割
型19の係止凹部65に下端が係合する係止ピン66
と、この係止ピン66の突出付勢ばね67とで構成され
る。係止ピン66およびばね67は、係止機構本体64
に形成された収容孔68内に収容され、係止ピン66の
拡径頭部が収容孔68内の段部に係合する位置まで下降
可能である。各薄肉分割型19に対応する係止ピン66
は、薄肉分割型19の厚さ寸法内に設置可能なように、
各薄肉分割型19毎に交互に前後に位置をずらして配置
してある。
【0024】この弾性係止機構63によると、跳上げ位
置Qにある各薄肉分割型19が係止ピン66によって弾
性的に位置保持され、図7の型枚数選択キー51に係合
して回動駆動される薄肉分割型19のみが係止ピン66
からその弾性係止力に抗して外れ、使用位置Pに下降回
動させられる。跳上げ位置Qに戻った薄肉分割型19
は、再度係止ピン66に係合して保持される。上記跳上
げ機構27や型設置スライド体26等により、薄肉分割
型19の使用枚数を選択する薄肉分割型選択手段72が
構成される。
【0025】図10(A),(B)は、厚肉分割型18
および中央型17の拡大側面図および拡大正面図であ
る。厚肉分割型18は、前記ガイドローラ23を回転自
在に支持したローラ支持部材69が止めねじ70で着脱
可能に取付けてあり、上部の肩面18aが、ガイドロー
ラ23を上面で支持する型支持レール24(図2,図
6)の下面に接してラム7の下降時の加圧力を受ける。
このように、ガイドローラ23を厚肉分割型18に対し
て着脱自在としたため、厚肉分割型18の損傷時に交換
の必要な厚肉分割型18のみを取り外すことができ、保
守が容易に行える。中央型17も、厚肉分割型18と同
様の構成により型支持レール24に着脱自在に支持され
る。中央型17の移動可能な範囲は、ATCベース6に
固定されている中央型ストッパ80(図6)で規制され
る。なお、図1および図3において、81は型設置スラ
イド体26に接続したケーブルベアを、82はそのサポ
ートを各々示す。
【0026】上記構成の型幅調整動作を説明する。図1
1は、型幅調整状態のパターン図である。同図(A)は
型幅Lを最長とした状態を示す。100mm単位で型幅変
更する場合は、同図(B)のように厚肉分割型18の選
択のみで行う。10mm単位で変更するときは、同図
(C)のように厚肉分割型18と薄肉分割型19の枚数
選択を行う。5mm単位で行うときは、同図(D)のよう
に左右の薄肉分割型19の選択枚数を1枚だけ異ならせ
る(ここでは左側で使用する薄肉分割型19を右側で使
用する薄肉分割型19より1枚だけ多くする)。このと
き、中央型17の中心CL1 は、機械中心CL0 から薄
肉分割型19の1枚分の肉厚の1/2の寸法(2.5m
m)だけ、薄肉分割型19が1枚少ない右側に偏った位
置となる。同図(E)は型幅Lが最小の状態を示す。
【0027】図16は型幅調整動作の流れ図を示す。同
図に従って、図12ないし図14の型幅調整動作例を説
明する。図12は、最長幅(3100mm)から625mm
幅に型幅Lを狭める動作を示す。同図(A)の最長幅の
状態から、まずラム7(図1,図3)を上昇させ(ステ
ップS1)、かつ端部型20および全ての薄肉分割型1
9を跳上げる(S2)。この後、使用外の厚肉分割型1
8の不要型移動防止装置40(図2)によるロックを解
除し(S4)、型設置スライド体26の移動軸(U軸)
をイン側(中央側)に希望位置まで移動させる(S
5)。すなわち、不要の厚肉分割型18を取りに行く。
この状態が図12(B)の状態である。ここで、型係合
機構30の係合ピン32を隣接する厚肉分割型18,1
8の両係合切欠部18b,18b間に挿入させ(S
6)、U軸をアウト側へ移動(S7)させて不要の厚肉
分割型18を外側へ移動させる(図12(C))。
【0028】この後、係合ピン32を外し(S8)、図
13(A)のように左右の型設置スライド体26をイン
側へ対称移動させ(S9)、ここで型選択キー51(図
7)を移動させて薄肉分割型19の選択を行う(S1
0)。ここでは、左側の薄肉分割型19の使用枚数を2
枚、右側の薄肉分割型19の使用枚数を1枚とする。つ
いで、所定のセンサ類(図示せず)から得られる型下降
許可信号を確認し(S11)、端部型20と選択した薄
肉分割型19とを使用位置Pに下降回動させる(S1
2)。なお、このときに下降した薄肉分割型19と中央
型17との間に若干の隙間g(例えば10mm程度)が得
られるように、図13(A)の位置へ移動させるときの
U軸座標を定める。これにより、左側では薄肉分割型1
9と中央型17との間に隙間gが得られ、右側では薄肉
分割型19と中央型17との間に隙間(g+5mm)が得
られる。このように、型19,20を下降回動させた
後、図13(B)のように左右の型設置スライド体26
をイン側へ若干対称移動させて前記の隙間を無くし(S
13)、目的の型幅Lとする(図13(C))。このと
き、中央型17は、その中心CL1 が機械中心CL0
ら薄肉分割型19の厚み(5mm)の1/2の寸法(2.
5mm)だけ左側に偏る位置まで移動することになる。こ
れにより、上型2の中心を機械中心CL0 に位置合わせ
した状態で、5mm単位の型幅調整が行われる。次いで、
使用外の厚肉分割型18を不要型移動防止装置40でロ
ックし(S15)、型幅調整動作が終了する。このよう
に、中央型17の専用の移動用駆動手段を設けることな
く、端部型20の移動に伴って中央型17の中心移動が
行われるようにしたため、簡単な構成で薄肉分割型19
の1枚の厚み単位の型幅調整が行える。なお、両側の薄
肉分割型19の選択枚数が同じである場合は、前記の中
央型17の中心移動は生じない。
【0029】上記5mm単位の型幅調整において、中央型
17は図10(C)に鎖線で示すように機械中心CL0
から2.5mmだけ型幅方向に偏るので、中央型17の逃
がし用切欠部17aも同方向に偏る。このことを考慮し
て、逃がし用切欠部17aの開口幅寸法Aは、その切欠
部17aに進入するマニピュレータ13のワーク把持部
である回転クランプ12の外径寸法をDとすると、その
外径寸法Dに薄肉分割型19の2枚分の肉厚10mmを加
えた寸法(D+10)mm 以下で、かつ外径寸法Dから薄
肉分割型19の1枚分の肉厚5mmを加えた寸法(D+
5)mm以上に設定される。これにより、左右の薄肉分割
型19の選択枚数を1枚だけ異ならせる5mm単位の型幅
調整で中央型17が機械中心CL0 から2.5mm偏って
も、これに左右されることなく、マニピュレータ13の
回転クランプ12は中央型17と干渉しない状態で逃が
し用切欠部17aに進出させることができる。その結
果、板材Wが、回転クランプ12で把持される把持部か
ら先端に突出する突出寸法の短い短冊状等のものであっ
ても、容易に曲げ加工を行うことができる。なお、左右
の薄肉分割型19の選択枚数を2枚異ならせた場合、中
央型17は機械中心CL0 から5mmだけ型幅方向に偏る
ので、マニピュレータ13のワーク把持部が中央型17
の逃がし用切欠部17aと干渉することになる。このよ
うに、逃がし用切欠部17aは必要最小の幅とし、中央
型17の押え力低下を無くしている。
【0030】図14は、型幅Lを625mmから850mm
に広げる場合の動作を示す。図14(A)の元の型幅の
状態から、前記のようにラム7の上昇、および型19,
20の跳上げ(S1,S2)を行った後、使用外厚肉分
割型18の不要型移動防止装置40によるロックを解除
し(S15)、型設置スライド体26をアウト側に移動
させて(S16)、2枚の厚肉分割型18を取りに行く
(図14(B))。ここで、係合ピン32を係合させ
(S17)、型設置スライド体26を図14(C)のよ
うに内側へ移動させた後(S18)、型選択キー51を
移動させて薄肉分割型19の枚数を選択する(S1
9)。ここでは、5mm単位の型幅調整を行わないので、
左右の薄肉分割型19は同じ枚数を選択する。ついで、
端部型20および選択した薄肉分割型19を図14
(D)のように下降回動させ(S20)、係合ピン32
を外す(S21)。この後、型設置スライド体26を若
干内側へ移動させて中央型17との間の隙間を無くし
(S22)、図14(E)のように目的の型幅Lとす
る。なお、この過程でも、左右の薄肉分割型19の選択
枚数が異なる場合は、図13と共に説明した中央型17
の中心移動が生じる。ついで、使用外の厚肉分割型18
を不要型移動防止装置40でロック(S23)し、型幅
調整動作が終了する。
【0031】この実施形態の型調整装置11は、このよ
うに左右の分割型19の選択枚数を互いに異ならせて選
択可能とし、中央型17を左右に移動可能したため、中
央型17に型幅変更のための部品を設ける必要がなく、
中央型17の構成をシンプルなものとでき、コストも低
下できる。また、前記各型の他に微調整用の型を設ける
必要もなく、これによっても構成が簡単で安価となる。
【0032】なお、前記実施形態では、薄肉分割型選択
手段72につき、左右の薄肉分割型19が互いに1枚異
なる選択状態と、同じ枚数となる選択状態との選択動作
を行うものとしたが、左右の薄肉分割型19が互いに複
数枚異なる選択動作を行うことで、左右の分割型群の幅
を異ならせるものとしても良い。例えば、薄肉分割型選
択手段72は、左側6枚、右側3枚のように、3枚分
(奇数枚分)、選択枚数を異ならせるものとしても良
い。このような3枚以上異ならせる動作は、通常では中
央型17の移動範囲を広げる必要があるために好ましく
ないが、故障が生じた場合等に便利である。例えば、右
側の型が何らかの故障により4枚以上の選択ができなく
なった場合に、左側6枚、右側3枚と言った動作が行え
ると、加工を続けることができる。
【0033】
【発明の効果】この発明の板材折曲機の型幅調整装置
は、左右の分割型群の幅を互いに異ならせて選択可能と
し、前記中央型を左右に移動可能としたため、異ならせ
た幅分を基本単位とした幅調整が簡単な構成で可能とな
る。例えば、中央型に部品を設けたり、微調整用の型を
余分に設けることなく、簡単な構成で型幅の細かな調整
が行える。前記左右の分割型を厚肉分割型と薄肉分割型
とで構成し、分割型選択手段を、左右に配置された薄肉
分割型の選択枚数を互いに異ならせることが可能なもの
とした場合は、厚肉分割型の単位の調整と微調整とが行
え、少ない分割数で効率良く型幅を細かな単位で調整す
ることができる。中央型にマニピュレータのワーク把持
部が進入可能な逃がし用切欠部を前記中央型に設け、そ
の開口幅を、左右の分割型の選択枚数が1枚異なる場合
の中央型の中心移動移動によっても進入可能な必要最小
限の開口幅とした場合は、マニピュレータによるワーク
把持部から先端までの寸法が短い板材の加工が行え、ま
た前記逃がし用切欠部の形成に伴う押え力の低下を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる型幅調整装置を
装備した板材折曲機の正面図である。
【図2】その型幅調整装置の部分拡大正面図である。
【図3】その折曲機本体の側面図である。
【図4】そのマニピュレータの部分破断側面図である。
【図5】同マニピュレータの部分平面図である。
【図6】その型幅調整装置の部分拡大破断側面図であ
る。
【図7】同型幅調整装置の部分拡大破断正面である。
【図8】型幅調整装置における跳上げ駆動装置の破断正
面図である。
【図9】薄肉分割型の弾性係止機構の拡大破断側面図で
ある。
【図10】(A)は厚肉分割型の拡大側面図、(B)は
厚肉分割型および中央型の拡大正面図、(C)は中央型
の平面図である。
【図11】型幅調整装置の各種の型幅調整例のパターン
図である。
【図12】型幅調整装置の型幅狭め動作例の説明図であ
る。
【図13】型幅調整装置の型幅狭め動作例の図12に続
く動作部分の説明図である。
【図14】型幅調整装置の型幅広げ動作例の説明図であ
る。
【図15】厚肉分割型への係合ピンの係合動作を示す説
明図である。
【図16】型幅調整装置の全体の型幅調整動作の流れ図
である。
【符号の説明】
2…上型 11…型幅調整装置 12…回転クランプ(ワーク把持部) 13…マニピュレータ 17…中央型 17a…逃がし用切欠部 18…厚肉分割型 19…薄肉分割型 20…端部型 71…厚肉分割型選択手段 72…薄肉分割型選択手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型を、中央型と、この中央型の両側に
    複数枚ずつ配置される分割型と、機械中心に対して左右
    対称移動して前記中央型および分割型を両側から挟む一
    対の端部型とに分割し、前記分割型の使用枚数を選択す
    る分割型選択手段を設け、この分割型選択手段は選択し
    た左右の分割型群の幅を互いに異ならせて選択可能と
    し、前記中央型を左右に移動可能とした板材折曲機の型
    幅調整装置。
  2. 【請求項2】 前記左右の分割型は、各々中央型よりも
    型幅の薄い厚肉分割型と、この厚肉分割型よりもさらに
    薄い薄肉分割型よりなり、前記分割型選択手段は、左右
    に配置された薄肉分割型の選択枚数を異ならせることを
    可能とした請求項1記載の板材折曲機の型幅調整装置。
  3. 【請求項3】 前記上型に対して直角方向に進退して前
    記上型の下方へワークを供給するマニピュレータを備え
    た板材加工機において、前記マニピュレータのワーク把
    持部が進入可能な逃がし用切欠部を前記中央型に設け、
    この逃がし用切欠部の開口幅は、左右の分割型の選択枚
    数が1枚異なる場合の中央型の機械中心からの移動によ
    っても前記ワーク把持部が進入可能で、かつ2枚異なる
    場合には進入不能となる幅寸法とした請求項1記載の板
    材折曲機の型幅調整装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020226084A1 (ja) * 2019-05-07 2020-11-12 株式会社アマダ プレスブレーキ
JP2020185612A (ja) * 2019-05-07 2020-11-19 株式会社アマダ プレスブレーキ
US11819901B2 (en) 2018-07-17 2023-11-21 Amada Co., Ltd. Tool for press brake

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