JPH10211490A - 高度水処理方法およびその装置 - Google Patents
高度水処理方法およびその装置Info
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- JPH10211490A JPH10211490A JP9015286A JP1528697A JPH10211490A JP H10211490 A JPH10211490 A JP H10211490A JP 9015286 A JP9015286 A JP 9015286A JP 1528697 A JP1528697 A JP 1528697A JP H10211490 A JPH10211490 A JP H10211490A
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Abstract
回数を減少させることができ、かつ反応構内を好気的に
して悪臭の発生を防止することができる高度水処理方法
およびその装置を提供することを目的としている。 【解決手段】 凝集剤および粉末活性炭を添加した原水
を膜分離装置5に通水して膜分離処理して高度水処理装
置の水処理方法であって、膜分離装置5の前段に反応槽
1および分離槽4を設け、分離槽4から得られる汚泥を
反応槽1へ配管15,17を介して返送して、原水を高
度水処理する方法である。
Description
活性炭を添加した原水を膜分離装置でろ過する高度水処
理方法およびその装置に関するものである。
濁性物質、コロイド性物質および溶存性有機物等を除去
する際に、原水中に凝集剤および粉末活性炭を添加して
凝集沈殿処理を行った後に膜分離処理する方法が採られ
ている。図4は、従来の高度水処理装置の一例を示して
おり、先ず、原水を配管111より反応槽101に供給
し、凝集剤を配管112から、粉末活性炭を配管113
から反応槽101に供給し、撹拌機102によって原水
中の懸濁性物質、コロイド性物質および溶存性有機物等
とともに撹拌して凝集反応させる。凝集処理された被処
理水は、配管114より分離槽103に供給され、固液
分離処理される。分離槽103において得られた上澄水
は、配管115を経て、ポンブPの動力により配管11
6を経て、膜分離装置104に供給されて膜分離処理さ
れる。膜分離装置104の透過水は配管117を経て処
理水として系外に排出される。一方、クロスフローろ過
方式の場合では、濃縮水は配管118を経て反応槽10
1へ循環される。
では、膜分離装置の前処理である凝集沈殿処理におい
て、凝集剤として用いられるアルミニウム化合物である
水酸化アルミニウムを含むフロックが生成される。ま
た、固液分離後の上澄水にも水酸化アルミニウムを含む
フロックが少量存在するため、これが膜分離装置104
の分離膜105の膜表面に付着し、比較的短期に目詰ま
りを起こすという欠点を有していた。したがって、当該
目詰まりを解消するために頻繁に酸またはアルカリによ
る薬品洗浄を行う必要があり、薬品洗浄操作のための費
用や労力がかかりコスト高につながるという問題があっ
た。
って酸素が消費されて反応槽内が嫌気的になり、原水中
(例えば、河川水、ダム水、地下水等)のマンガンの溶
出や有機物の腐敗による悪臭の発生が起こるという問題
があった。
あり、膜分離装置の目詰まりを防止し、薬品洗浄の回数
を減少させることができ、かつ反応構内を好気的にして
悪臭の発生を防止することができる高度水処理方法およ
びその装置を提供することを目的としている。
成したものであり、請求項1の発明は、凝集剤および粉
末活性炭を添加した原水を膜分離装置に通水して膜分離
処理する方法において、前記膜分離装置の前段に反応槽
および分離槽が設けられ、前記分離槽から得られる汚泥
を前記反応槽へ返送することを特徴とする高度水処理方
法である。この発明では、原水に凝集剤および粉末活性
炭を添加する反応槽内に、その後段の分離槽から得られ
る汚泥を返送することにより、汚泥中に懸濁性物質およ
び粉末活性炭等のSS分が高濃度に含まれており、水酸
化アルミニウムを含むフロックの生成が促進されると共
に、粉末活性炭による処理時間を延長することができる
ために粉末活性炭による吸着処理効果を大とすることが
できる。
の高度水処理方法において、前記反応槽内の液をエアレ
ータもしくは散気装置を用いて曝気することを特徴とす
る高度水処理方法である。この発明では、反応槽をエア
レータもしくは散気装置を用いて曝気することにより、
反応槽内が嫌気的になるのを防ぐことができる。
の高度水処理方法において、前記凝集剤が、硫酸アルミ
ニウムあるいはポリ塩化アルミニウム等のアルミニウム
化合物であることを特徴とする。この発明では、分離槽
へ導入される被処理水のSS分の濃度を高くすることが
できるため、共沈作用が大となり、膜分離装置へ供給さ
れる上澄水中には水酸化アルミニウムを含む懸濁性固形
物の濃度が小となり、膜分離装置の目詰まりが防止さ
れ、薬品洗浄の間隔を長くすることができる。
末活性炭を添加した原水を膜分離装置に通水して膜分離
処理する高度水処理装置において、前記膜分離装置の前
段に凝集剤および粉末活性炭を添加した原水が供給され
る反応槽と、前記反応槽の懸濁水が導入され、そのSS
分を沈殿させる分離槽とが設けられ、前記分離槽の上澄
水が流入する前記膜分離装置の流入側の濃縮水を前記反
応槽に返送するとともに、前記分離槽から得られる汚泥
を前記反応槽へ返送することを特徴とする。この発明で
は、原水に凝集剤および粉末活性炭を添加する反応槽内
に、後段の分離槽から得られる汚泥を返送することによ
り、汚泥中に懸濁性物質および粉末活性炭等のSS分が
高濃度に含まれており、水酸化アルミニウムを含むフロ
ックの生成が促進されるとともに、粉末活性炭による処
理時間を延長することができるために粉末活性炭による
吸着処理効果を大とすることができる高度水処理装置で
ある。
の高度水処理装置において、前記反応槽の液を曝気する
エアレータもしくは散気装置を備えることを特徴とする
高度水処理装置である。この発明では、反応槽をエアレ
ータもしくは散気装置を用いて曝気することにより、反
応槽内が嫌気的になるのを防ぐことができる高度水処理
装置である。
の高度水処理装置において、前記凝集剤が、硫酸アルミ
ニウムあるいはポリ塩化アルミニウム等のアルミニウム
化合物であることを特徴とする請求項1に記載の高度水
処理装置である。この発明では、分離槽へ導入される被
処理水のSS分の濃度を高くすることができるために、
共沈作用が大となり、膜分離装置へ供給される上澄水中
には水酸化アルミニウムを含む懸濁性の固形物の濃度が
小となり、膜分離装置の目詰まりが防止され、薬品洗浄
の間隔を長くすることができる高度水処理装置である。
よび装置の実施の形態について、図面を参照して詳細に
説明する。図1は、本発明における高度水処理装置の一
実施形態を示す系統図である。同図において、高度水処
理装置は、反応槽1と、分離槽4と、膜分離装置5とか
ら構成されている。反応槽1には配管11から原水(例
えば、河川水、ダム水、地下水等)が供給され、凝集剤
供給装置7からは凝集剤が供給され、粉末活性炭供給装
置8からは粉末活性炭が供給される。反応槽1内には、
エアレータあるいは散気装置3が設けられ、反応槽1内
の液は散気装置3によって曝気されながら撹拌機2によ
って撹拌され、反応槽1内の凝集処理した被処理水は配
管14を経て分離槽4に送られる。
SS分が分離沈殿する。分離槽4内の汚泥はポンプP1
が備えられた配管15から配管17を介して反応槽1に
返送される。余剰の汚泥はバルブVを経て配管16から
系外に排出される。分離槽4の上澄水は、配管18を経
てポンプP2から配管19を経て膜分離装置5に供給さ
れる。
6が備えられ、分離槽4の上澄水が流入する側を流入側
5aとし、分離膜6を透過した処理水が流出する側を透
過側5bとする。膜分離装置5の透過側5bには配管2
0が設けられ、流入側5aには濃縮水を返送するための
配管21が設けられている。
て、図1を参照して説明する。先ず、原水を配管11よ
り反応槽1に供給し、配管12および13よりそれぞれ
凝集剤および粉末活性炭が供給され、撹拌機2にて反応
槽1内の液を撹拌して凝集反応させるとともに、散気装
置3によって曝気する。凝集処理された被処理水は、配
管14より分離槽4に供給され、固液分離処理される。
分離槽4において沈降した汚泥は、ポンプP1を備える
配管15から引き抜かれて、配管17を経て反応槽1に
返送される。この際、バルブVを開閉することにより、
余剰の汚泥は配管16から系外に排出される。また、分
離槽4において得られた上澄水は、配管18からポンプ
P2の動力により、配管19を経て、膜分離装置5に供
給され膜分離処理される。膜分離装置5の透過水は配管
20を経て処理水として系外に排出される。一方、クロ
スフローろ過方式の場合、流入側5aの濃縮水は配管2
1より反応槽1へ循環される。
ある、例えば硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム
(PAC)等が用いられ、その添加量は原水に対して5
〜100mg/l程度とするのが好ましい。また、粉末
活性炭としては、石炭系あるいはヤシガラ炭系のいずれ
かが用いられ、その添加量は原水に対して10〜40m
g/l程度とするのが好ましい。粉末活性炭の注入位置
は、粉末活性炭は循環させて用いられるので、反応槽1
が好ましいが分離槽4の後段であり、膜分離装置5の前
段の位置であってもよい。
は、精密ろ過膜以外に、限外ろ過膜等の膜を用いてもよ
い。さらに、粉末活性炭の有効利用、共沈効果および水
回収率の向上という面から膜分離装置5の物理洗浄排水
を反応槽1へ返送してもよいし、膜分離装置5に積極的
に物理洗浄を組み合わせることにより、一層効果的な高
度水処理方法を提供することができる。
に、実施例を挙げて説明する。なお、本発明を以下の実
施例に限定するものではない。
従って、反応槽1に原水を導入するとともに、凝集剤と
して、ポリ塩化アルミニウム(PAC)を用い、粉末活
性炭を下記の割合で添加する。また、分離槽4の汚泥の
50%を反応槽1へ返送して、撹拌して反応させた。反
応により得られた混合液を分離槽4に導入して、固液分
離させた。さらに、分離槽4の上澄水は、下記の仕様の
膜分離装置5へ供給して膜分離処理した。
図2に示されており、横軸が通水時間を示し、縦軸が膜
間差圧を示している。膜間差圧は、膜分離装置5の精密
ろ過膜における膜入口圧力から膜出口圧力を差し引いた
圧力を表している。膜間圧力は通水時間の経過に応じて
変化する。図2に示すように、実施例1では図中に●で
示すような結果が得られた。一方、比較例1は、図1の
高度水処理装置を用い、分離槽4の汚泥を反応槽1へ返
送しなかったこと、および反応槽1内で曝気しなかった
こと以外は実施例1と同様の処理を行った。その結果、
比較例1は、図2に○で示すような結果が得られた。
較例1より膜間差圧の変化が少なく安定していることを
示している。本発明の高度水処理方法では、精密ろ過膜
装置の膜間差圧の上昇は見られず安定した通水が可能で
あることが実証された。また、約1ケ月に亘る本実験
中、反応槽1には、マンガンの溶出によると考えられる
着色や有機物の腐敗に由来する悪臭等は検知されなかっ
た。
で、他の実験結果について説明する。図1の高度水処理
装置により、反応槽1に原水を導入すると共に、硫酸ア
ルミニウムおよび粉末活性炭を下記の割合で添加し、ま
た、分離槽4の汚泥の40%および膜分離装置5の濃縮
水を配管21を介して反応槽1へ返送し、撹拌機2によ
って撹拌して反応させた。反応により得られた混合液を
分離槽4に導入し、さらに下記の仕様の膜分離装置5へ
供給して膜分離処理した。
に対して、図3に示した結果が得られた。図3は通水時
間に対する平均ろ過圧が示されている。実施例2の結果
は図3に●で示した。ここで、平均ろ過圧とは、膜分離
装置5に眼外ろ過膜が用いられた場合、その膜入口圧力
と循環水圧力の平均から膜出口圧力を差し引いた圧力を
表している。
において、分離槽4の汚泥を反応槽1へ返送しなかった
こと、および反応槽1内で曝気しなかったこと以外は実
施例2と同様の処理を行った。比較例2は、図3中に○
で示す結果が得られた。
の高度水処理方法を用いることにより、膜分離装置5の
分離膜6の限外ろ過膜装置の平均ろ過圧の上昇は見られ
ず安定して通水することができた。なお、約1ケ月に亘
る本実験中、反応槽においてマンガンの溶出によると考
えられる着色や有機物の腐敗に由来する悪臭等は検知さ
れなかった。実施例2では、分離膜6が目詰まりするこ
となく、長期に亘って安定した運転が可能であることが
実証された。
水に凝集剤および粉末活性炭を添加する反応槽内に、後
段の分離槽から得られる汚泥を返送することにより、膜
分離装置においては、有効膜間差圧あるいは平均ろ過圧
力の急激な上昇はなく、安定して連続通水することがで
きる利点がある。
が長くなることから、薬品洗浄操作のための費用や労力
が削減できる利点があり、また、反応槽内を好気的にし
てマンガンの溶出による着色や有機物の腐敗による悪臭
の発生を防止することができる等の効果を有する。
加する反応槽内に、後段の分離槽から得られる汚泥を返
送することによって、汚泥中には懸濁性物質および粉末
活性炭等のSS分が高濃度に含まれているために、水酸
化アルミニウムを含むフロックの生成が促進され、さら
に粉末活性炭による処理時間を延長することができるた
めに、粉末活性炭による吸着処理効果を最大限に発揮す
ることができる利点があり、水処理費用の低減が計られ
る利点がある。
分の濃度が高いために、共沈作用が大となり、膜分離装
置へ供給される上澄水中には水酸化アルミニウムを含む
懸濁性固形物の濃度が小となるために、膜分離装置の目
詰まりが防止され、薬品洗浄の間隔を長くするのに効果
的である。
装置を用いて曝気することにより、反応槽内が嫌気的に
なるのを防ぐことができるので、悪臭の防止ができる効
果を有する。
概略を示す系統図である。
した図である。
した図である。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 凝集剤および粉末活性炭を添加した原水
を膜分離装置に通水して膜分離処理する方法において、 前記膜分離装置の前段に反応槽および分離槽が設けら
れ、前記分離槽から得られる汚泥を前記反応槽へ返送す
ることを特徴とする高度水処理方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の高度水処理方法におい
て、 前記反応槽内の液をエアレータもしくは散気装置を用い
て曝気することを特徴とする高度水処理方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の高度水処理方法におい
て、 前記凝集剤が、硫酸アルミニウムあるいはポリ塩化アル
ミニウム等のアルミニウム化合物であることを特徴とす
る請求項1に記載の高度水処理方法。 - 【請求項4】 凝集剤および粉末活性炭を添加した原水
を膜分離装置に通水して膜分離処理する高度水処理装置
において、 前記膜分離装置の前段に原水が供給され、凝集剤および
粉末活性炭が添加される反応槽と、前記反応槽の懸濁水
が導入され、そのSS分を沈殿させる分離槽とが設けら
れ、前記分離槽の上澄水が流入する前記膜分離装置の流
入側の濃縮水を前記反応槽に返送し、前記分離槽から得
られる汚泥を前記反応槽へ返送することを特徴とする高
度水処理装置。 - 【請求項5】 請求項4に記載の高度水処理装置におい
て、 前記反応槽の液を曝気するエアレータもしくは散気装置
を備えることを特徴とする高度水処理装置。 - 【請求項6】 請求項4に記載の高度水処理装置におい
て、 前記凝集剤が、硫酸アルミニウムあるいはポリ塩化アル
ミニウム等のアルミニウム化合物であることを特徴とす
る高度水処理装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP01528697A JP3438508B2 (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 高度水処理方法およびその装置 |
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JPH10211490A true JPH10211490A (ja) | 1998-08-11 |
JP3438508B2 JP3438508B2 (ja) | 2003-08-18 |
Family
ID=11884615
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP01528697A Expired - Lifetime JP3438508B2 (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 高度水処理方法およびその装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3438508B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006043616A (ja) * | 2004-08-06 | 2006-02-16 | Kobelco Eco-Solutions Co Ltd | 水処理方法および水処理装置 |
JP2012192325A (ja) * | 2011-03-15 | 2012-10-11 | Toshiba Corp | 膜ろ過装置 |
WO2013001914A1 (ja) * | 2011-06-29 | 2013-01-03 | 東レ株式会社 | 分離膜モジュールの洗浄方法 |
CN106915874A (zh) * | 2017-05-09 | 2017-07-04 | 山东省城市供排水水质监测中心 | 生物接触氧化超滤一体化净水处理装置及方法 |
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---|---|---|---|---|
CN109534622A (zh) * | 2019-01-14 | 2019-03-29 | 南通常安能源有限公司 | 一种源水处理系统及其处理方法 |
-
1997
- 1997-01-29 JP JP01528697A patent/JP3438508B2/ja not_active Expired - Lifetime
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