JPH1021123A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

Info

Publication number
JPH1021123A
JPH1021123A JP8172490A JP17249096A JPH1021123A JP H1021123 A JPH1021123 A JP H1021123A JP 8172490 A JP8172490 A JP 8172490A JP 17249096 A JP17249096 A JP 17249096A JP H1021123 A JPH1021123 A JP H1021123A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data area
name
file system
data
storage medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8172490A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Sakota
隆亨 迫田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
Priority to JP8172490A priority Critical patent/JPH1021123A/ja
Publication of JPH1021123A publication Critical patent/JPH1021123A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のファイルシステムを用いたままで、区
画情報を持つ記憶媒体と持たない記憶媒体との双方、ま
たは、互いに異なる区画情報を持つ記憶媒体双方にアク
セス可能な情報処理装置を実現する。 【解決手段】 ファイルシステム22は、ICカードド
ライブ3bを1つの論理ドライブに予め対応させてい
る。また、セレクタ25は、ICカード4bの区画情報
に基づき、各データ領域41を示すデータ領域名と該デ
ータ領域41をアクセスするドライバ部24とを対応さ
せている。アプリケーション21がICカード4bへの
アクセス要求を出すと、ファイルシステム22は、論理
セクタ番号をセレクタ25へ出力する。セレクタ25
は、アプリケーション21が指定した上記データ領域名
を含むファイル名に応じてデータ領域41を選択し、該
データ領域41に対応するドライバ部24へ論理セクタ
番号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ読み出しや
書き込みなど、記憶媒体へデータをアクセスする記憶装
置を備えた情報処理装置に関し、特に、例えば、ICカ
ードや光磁気ディスクなど、区画情報領域を設けて、1
つの記憶媒体を複数のデータ領域(パーティション)に
分割して使用することも、記憶媒体を単一のデータ領域
として使用することもできる記憶媒体へ、上記記憶装置
がアクセスする情報処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータなどの情報処理装置を使用
する場合、フロッピーディスクやハードディスク、ある
いは、ICカードなどの記憶装置は不可欠である。これ
らの記憶装置は、例えば、入力データを予め書き込んだ
り、処理後のデータを格納するために、あるいは、処理
中の作業領域などとして使用されている。今日では、上
記記憶装置は、多くの種類のものが用意されており、こ
れからも、その種類は、益々増加していくことが予想さ
れる。
【0003】ところで、各記憶装置が記憶媒体へデータ
を書き込んだり、書き込んだデータを読み出す際には、
各記憶媒体特有の操作が必要となる。また、例えば、セ
クタ長などによって示される格納方法や記憶容量などに
よっても、記憶装置が必要とする情報は異なる。さら
に、例えば、ハードディスクドライブなど、記憶容量が
大きい記憶装置では、1つの情報処理装置を複数のデー
タ領域(パーティション)に分割し、各データ領域をそ
れぞれ別の仮想上の記憶装置として扱う情報処理装置も
用いられている。この場合には、例えば、仮想上の記憶
装置と各データ領域とを対応させるなど、特有の処理が
必要となる。
【0004】一方、データを利用するアプリケーション
は、通常、記憶装置へ情報の読み書き(アクセス)のみ
を要求する。したがって、各アプリケーションからは、
記憶装置の種類に関わらず、一定の方法でアクセスでき
る方がよい。
【0005】そこで、従来より、各アプリケーションと
記憶装置との間に、各記憶装置の相違を吸収するファイ
ルシステムおよびドライバを介在させた情報処理装置が
広く用いられている。上記構成において、ファイルシス
テムは、各記憶装置の種類に関わらず、各記憶装置ある
いは各記憶装置に設けられたデータ領域を、論理ドライ
ブとして扱い、ドライバは、各記憶装置固有の操作を行
う。これにより、アプリケーションは、記憶装置の種類
に関わらず、例えば、論理ドライブ番号と論理セクタと
の組み合わせなどとして、所望の場所にアクセスでき
る。なお、論理ドライブ番号は、各記憶装置およびデー
タ領域を区別するものであり、例えば、”A:”、”
B:”などとして表現される。また、論理セクタ番号
は、所望のセクタの各データ領域におけるアドレスを示
しており、複数のデータ領域を持った記憶装置の場合、
当該記憶装置におけるセクタのアドレスを示す物理セク
タ番号と、論理セクタ番号とは通常一致しない。
【0006】ここで、図4に示すブロック図に基づい
て、上記従来の情報処理装置51について説明する。当
該情報処理装置51は、CPU(Central Processing U
nit)などを備えた情報処理部52と、例えば、フロッピ
ーディスクドライブなどの記憶装置53とを備えてい
る。各記憶装置53は、対応する記憶媒体54を備えて
おり、各記憶装置53と情報処理部52とはインターフ
ェース55を介して接続されている。なお、フロッピー
ディスクの場合、該記憶媒体54は、必要に応じて、記
憶装置53から着脱できる。
【0007】情報処理部52において、アプリケーショ
ン61は、例えば、ファイルのリード要求やライト要求
などのアクセス要求を生成する。このアクセス要求の
際、アクセスするデータが格納されている場所は、例え
ば、所望の論理ドライブを示す論理ドライブ名と、該論
理ドライブにおけるセクタ番号を示す論理セクタ番号と
の組み合わせなどとして、ファイルシステム62へ与え
られる。
【0008】ファイルシステム62は、例えば、情報処
理装置51の立ち上げ時などに生成したデバイスドライ
バ管理テーブル62aによって、各記憶装置53を読み
書きするドライバ63…と論理ドライブ名とを予め対応
させている。
【0009】例えば、フロッピーディスクなどの記憶媒
体54aには、1つのデータ領域71が設けられてお
り、区画情報が記憶されていない。したがって、当該記
憶媒体54aへアクセスする記憶装置53aには、例え
ば、”A:”など、1つの論理ドライブ名が予め割り当
てられている。なお、記憶装置53bなど、他の記憶装
置53には、”B:”など、記憶装置53aに割り当て
られたものとは別の論理ドライブ名が与えられている。
【0010】上記記憶媒体54aのデータ領域71に
は、複数のセクタ72…が設けられている。各セクタ7
2は、記憶媒体54aにおける位置を示す物理セクタ番
号、あるいは、データ領域71における位置を示す論理
セクタ番号によって区別されるが、当該記憶媒体54a
では、1つのデータ領域71しか設けられていないた
め、物理セクタ番号と論理セクタ番号とは同一である。
【0011】ファイルシステム62がアプリケーション
61からアクセス要求を受けると、ファイルシステム6
2は、デバイスドライバ管理テーブル62aを参照し
て、アクセス要求に含まれる論理ドライブ名へアクセス
するドライバ63を選択し、該ドライバ63へ物理セク
タ番号を出力する。
【0012】論理ドライブ名が”A:”であった場合、
対応する記憶媒体54aでは、論理セクタ番号と物理セ
クタ番号とが同一であるため、ファイルシステム62
は、与えられた論理セクタ番号をそのまま物理セクタ番
号として、ドライバ63へ送出する。ドライバ63は、
与えられた物理セクタ番号が示すセクタ72へアクセス
する。
【0013】次に、他の従来例として、記憶装置53の
記憶媒体54が区画情報を備えている場合について説明
する。図5に示すように、情報処理装置51aは、記憶
装置53として、例えば、ハードディスクなど、区画情
報が記憶された記憶媒体54cを有する記憶装置53c
を備えている。
【0014】上記記憶媒体54cには、複数のデータ領
域71…が設けられており、各データ領域71は、複数
のセクタ72に分けられている。また、記憶装置53c
における各データ領域71の位置および大きさを示す区
画情報は、上記記憶媒体54cに設けられた区画情報領
域73に記憶されている。
【0015】また、情報処理部52には、ドライバ63
に代えて、BIOS( Basic Input/Output System)6
3aが設けられている。該BIOS63aは、所望のセ
クタ72が、どのデータ領域71…に含まれていても、
与えられた物理セクタ番号に基づいてアクセスできる。
【0016】情報処理部52において、ファイルシステ
ム62cは、上記区画情報領域73に格納された区画情
報を参照して、区画情報管理テーブル62bを作成して
いる。これにより、例えば、データ領域71aには、論
理ドライブ名”C:”が割り当てられ、データ領域71
b・71cには、”D:”および”E:”などの互いに
異なった論理ドライブ名が割り当てられる。また、該区
画情報管理テーブル62bは、ファイルシステム62c
が、論理セクタ番号と物理セクタ番号とを対応させるた
めにも用いられる。
【0017】アプリケーション61のアクセス要求が発
生すると、ファイルシステム62cは、指示された論理
ドライブ名に対応するBIOS63aを選択する。例え
ば、論理ドライブ名が”D:”の場合、該論理ドライブ
名にデータ領域71bが対応しているので、BIOS6
3aが選択される。なお、論理ドライブ名が、例えば、
フロッピーディスクドライブなど、BIOS63aがア
クセスしないドライブを指している場合には、該論理ド
ライブ名に対応するBIOSやドライバ(図示せず)な
どが選択される。
【0018】さらに、ファイルシステム62cは、区画
情報管理テーブル62bに基づいて、データ領域71b
におけるセクタ番号を示す論理セクタ番号を、記憶媒体
54c全体におけるセクタ番号を示す物理セクタ番号へ
変換し、BIOS63aへ送出する。例えば、各データ
領域71(71a・71b・71c)の大きさが100
セクタだった場合、データ領域71全体は、物理セクタ
番号0から299までのセクタ72を備えている。ま
た、各セクタ72には、図中()内に示すように、0か
ら99までの論理セクタ番号が付されている。したがっ
て、データ領域71aでは、論理セクタ番号と物理セク
タ番号とが同一であり、データ領域71b・71cで
は、論理セクタ番号に100あるいは200のオフセッ
トを加えた番号が物理セクタ番号となる。したがって、
データ領域71bへアクセスする場合、ファイルシステ
ム62cは、与えられた論理セクタ番号に100を加え
て物理セクタ番号へ変換する。さらに、BIOS63a
は、記憶媒体54cにおいて、与えられた物理セクタ番
号が示すセクタ72へアクセスする。
【0019】各従来例に示すように、アプリケーション
61が所望のデータの位置を指定する際、記憶装置53
の種類や記憶容量、あるいは、区画情報の有無や種類な
どに関わらず、例えば、論理ドライブ名と論理セクタ名
との組み合わせによって、共通の方法により指定でき
る。したがって、各記憶装置53毎に別のアプリケーシ
ョン61を用意する必要がなくなり、アプリケーション
61作成時の手間を削減することができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記情
報処理装置51(51a)では、例えば、ICカードド
ライブなど、区画情報を持った記憶媒体54と、区画情
報を持たない記憶媒体54との双方をアクセスする記憶
装置53について考慮されておらず、各データ領域71
と論理ドライブ名との対応は、例えば、起動時などに予
め作成されるデバイスドライバ管理テーブル62aや区
画情報管理テーブル62bによって予め決定される。
【0021】したがって、情報処理装置51を使用中、
区画情報を持つ記憶媒体54と区画情報を持たない記憶
媒体54とを交換した場合、あるいは、互いに異なる区
画情報を持った記憶媒体54どうしを交換した場合、各
データ領域71と論理ドライブ名との対応が取れなくな
り、正常にアクセスできなくなるという問題を生じてい
る。
【0022】具体的には、区画情報を持たない記憶媒体
54へアクセスするように予め設定した場合、図4に示
すようにファイルシステム62は、論理セクタ番号から
物理セクタ番号へ変換しない。この結果、情報処理装置
51は、区画情報を持った記憶媒体54にはアクセスで
きなくなる。
【0023】一般に、区画情報を持った記憶媒体54へ
アクセス可能なファイルシステム62cは、区画情報を
持たない記憶媒体54のみにアクセスするファイルシス
テム62に比べて、ファイルシステム62を記憶する記
憶容量や作業用の領域の大きさなどが大きくなる。した
がって、例えば、複数のデータ領域71を設けない場合
には、区画情報を持たない記憶媒体54のみにアクセス
するファイルシステム62が使われていることが多い。
この場合には、例えば、他のコンピュータなどで書き込
んだ区画情報を持つ記憶媒体54へアクセスできなくな
るため、弊害が大きい。
【0024】一方、図5に示すように、3つのデータ領
域71を持つ記憶媒体54cが装着された状態で、ファ
イルシステム62cが各データ領域71と論理ドライブ
名とを予め対応させた場合、該記憶媒体54cから、例
えば、4つのデータ領域71を持った記憶媒体54へ変
更すると、各データ領域71と論理ドライブ名とが対応
しなくなる。また、データ領域71の数が同じでも、各
データ領域71の大きさや位置が異なっていると、ファ
イルシステム62cは、変更する前の区画情報に基づい
て、論理セクタ番号から物理セクタ番号へと変換するの
で、正しい物理セクタ番号へと変換できなくなる。した
がって、記憶装置53において、異なる区画情報を持っ
た記憶媒体54へ変更した場合、所望のセクタ72へ正
しくアクセスできない。
【0025】したがって、区画情報を持つ記憶媒体54
と区画情報を持たない記憶媒体54との双方、あるい
は、互いに異なる区画情報を持つ記憶媒体54双方へ、
同じ記憶装置53を用いてアクセスする場合には、情報
処理装置51を再起動するなどの手間が必要になる。
【0026】また、異なるICカードが差し込まれる度
に、ファイルシステム62がデータ領域71と論理ドラ
イブとの対応を取り直す情報処理装置も考えられる。と
ころが、この場合は、ファイルシステム62を変更する
必要がある。一般に、ファイルシステム62は、オペレ
ーティングシステム(OS)などの一部として供給され
ており、使用者が内部の構成を変更しにくい。したがっ
て、この方法も実現が困難である。
【0027】本発明は、上記の問題点を鑑みてなされた
ものであり、その目的は、従来のファイルシステムを用
いたままで、区画情報を持つ記憶媒体と持たない記憶媒
体との双方、あるいは、互いに異なる区画情報を持つ記
憶媒体双方にアクセス可能な情報処理装置を実現するこ
とにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る情
報処理装置は、上記課題を解決するために、例えば、I
Cカードドライブなど、複数のデータ領域、および、各
データ領域に対応する区画情報を格納する区画情報領域
を有する記憶媒体と、単一のデータ領域を有し、区画情
報領域を持たない記憶媒体との双方、あるいは、互いに
異なる区画情報が、それぞれの区画情報領域に格納され
た記憶媒体双方にアクセス可能な記憶装置と、上記記憶
装置の記憶媒体へアクセスする場合、上記データ領域に
おけるデータの格納位置を示す論理アドレスを出力でき
るファイルシステム部とを備えた情報処理装置におい
て、以下の手段を講じたことを特徴としている。
【0029】すなわち、各データ領域に対応して設けら
れ、対応するデータ領域内の与えられた論理アドレスの
データをアクセスするドライバ部と、上記区画情報領域
を持つ記憶媒体へアクセスする場合、当該区画情報領域
に格納された区画情報と、どのデータ領域にアクセスす
るかを示すファイル名とに基づいて、アクセスするデー
タ領域に対応する上記ドライバ部を選択し、上記ファイ
ルシステム部が出力する論理アドレスを当該ドライバ部
へ与える選択手段とを備えている。
【0030】上記構成では、ファイルシステム部は、I
Cカードなどの記憶媒体へアクセスする際、区画情報の
有無や内容に関わらず、従来のフロッピーディスクへア
クセスする場合と同様に、例えば、論理セクタ番号とし
て、所望のデータの論理アドレスを選択手段へ出力す
る。選択手段は、所望のデータを含むファイルのファイ
ル名と、区画情報とに基づいて、該データが格納された
データ領域に対応するドライバ部を選択し、上記論理ア
ドレスを当該ドライバ部へ出力する。なお、選択手段
は、例えば、ファイル名の最初のディレクトリ名として
含まれているデータ領域名などに基づいて、アクセスす
るデータ領域を識別する。さらに、ドライバ部は、対応
する領域において、与えられた論理アドレスへアクセス
する。
【0031】例えば、ICカードを交換するなどして、
最初の記憶媒体とは異なる区画情報を持った記憶媒体、
あるいは、区画情報を持たない記憶媒体に変更した場
合、ファイルシステム部は、変更前と同様に、所望のデ
ータの論理アドレスを選択手段へ出力する。さらに、選
択手段によって、新たな区画情報とファイル名とに基づ
いて、アクセスするドライバ部が選択される。これによ
り、記憶媒体が変更された場合でも、正常にアクセスで
きる。
【0032】それゆえ、記憶媒体における区画情報の有
無や内容に関わらず、ファイルシステム部が常に一定の
処理を行いながら、情報処理装置は、記憶媒体へ正常に
アクセスできる。この結果、情報処理装置は、従来と同
様のファイルシステム部を用いて、区画情報領域を有す
る記憶媒体と、区画情報領域を持たない記憶媒体との双
方、あるいは、互いに異なる区画情報がそれぞれの区画
情報領域に格納された記憶媒体双方にアクセスできる。
加えて、ファイルシステム部が上記記憶装置へアクセス
する際、区画情報を参照する必要がないので、区画情報
を参照する機能のないファイルシステム部を採用した場
合でも、区画情報を持つ記憶媒体へ正しくアクセスでき
る。また、ファイルシステム部が区画情報を参照する機
能を有している場合でも、記憶媒体交換時において、例
えば、情報処理装置の再起動などにより、区画情報とデ
ータ領域との対応を取り直す必要がなくなるので、記憶
媒体交換時の手間が削減できる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について図1
および図2に基づいて説明すると以下の通りである。す
なわち、図1に示すように、本実施形態に係る情報処理
装置1は、例えば、図示しないCPU(Central Proces
sing Unit)などを有する情報処理部2と、例えば、フロ
ッピーディスクドライブ3aやICカードドライブ3b
など、データを記憶する記憶装置3…とを備えている。
各記憶装置3には、フロッピーディスク4aやICカー
ド4bなど、対応する記憶媒体4が必要に応じて装着さ
れる。また、各記憶装置3は、例えば、社団法人・日本
電子工業振興協会、パーソナルコンピュータ業務委員会
発行の”ICメモリカードガイドライン”(パソコン用
ICメモリカードの標準仕様)に基づいたIJEインタ
ーフェースなどのインターフェース5を介して、上記情
報処理部2と接続される。
【0034】ここでは、区画情報を持たない記憶媒体4
の例として、フロッピーディスク4a、区画情報を持つ
場合と持たない場合とがある記憶媒体4の例として、I
Cカード4bを例にして説明する。なお、図中では、I
Cカード4bに区画情報が記憶されている場合を示して
いる。
【0035】フロッピーディスク4aは、データを記憶
するために、1つのデータ領域41を備えており、該デ
ータ領域41には、読み書きの単位となる複数のセクタ
42…が設けられている。フロッピーディスク4aは、
1つのデータ領域41しか持っていないため、区画情報
が書き込まれていない。したがって、フロッピーディス
ク4aでは、データ領域41におけるセクタ42の位置
を示す論理セクタ番号が、フロッピーディスク4aにお
けるセクタ42の位置を示す物理セクタ番号と一致して
いる。
【0036】また、ICカード4bには、互いに独立し
た複数のデータ領域41…を備えている。各データ領域
41には、複数のセクタ42…が設けられており、各セ
クタ42は、例えば、0から99までなど、各データ領
域41における位置を示す論理セクタ番号によって互い
に区別されている。また、例えば、ICカード4bの先
頭など、所定の位置に設けられた区画情報領域43に
は、上記各データ領域41の位置や大きさなどを示す区
画情報が記憶されている。各データ領域41の位置は、
例えば、各データ領域41の始まりを示すブロックアド
レスとして記憶されており、大きさは、例えば、ブロッ
ク数などとして記憶されている。また、区画情報には、
オペレーティングシステム(OS)の種類などを示すデ
ータが含まれていてもよい。上記各データ領域41、セ
クタ42、および区画情報領域43の各領域は、ICカ
ード4bを初期化する際に、所定のデータを書き込んで
作成される。本実施形態では、上記各領域41ないし4
3は、例えば、ATA( ATAttachment)規格に準拠し
た構成となっている。
【0037】一方、上記情報処理部2には、データを処
理するアプリケーション21と、例えば、ファイルのリ
ード要求やライト要求など、アプリケーション21によ
るアクセス要求を処理するファイルシステム(ファイル
システム部)22と、該ファイルシステム22の指示に
応じて、インターフェース5を制御するドライバ23お
よびドライバ部24…とを備えている。さらに、本実施
形態に係る情報処理部2には、上記区画情報領域43を
備えるICカード4bが挿入された場合、当該区画情報
領域43に記憶された区画情報に基づいて、各データ領
域41へドライバ部24を割り当てて、ファイルシステ
ム22の指示をどのドライバ部24へ与えるかを選択す
るセレクタ(選択手段)25と、当該セレクタ25がド
ライバ部24を選択する際に使われる管理テーブル26
とが設けられている。また、各論理ドライブ名とドライ
バ23・セレクタ25とを対応させるために、ファイル
システム22は、デバイスドライバ管理テーブル22a
を生成する。
【0038】なお、上記各部材21ないし25は、情報
処理部2のCPUが所定のプログラムを実行することに
よって実現される機能ブロックであり、上記各テーブル
22a・26は、情報処理部2の図示しないRAM( R
andom access Memory )などの一領域として実現され
る。また、本実施形態に係るファイルシステム22は、
例えば、アメリカのマイクロソフト社が開発したMS−
DOSなどのOSの一部として供給される。
【0039】上記アプリケーション21は、例えば、科
学計算やデータベース処理などを行うプログラムであ
り、入出力データ、あるいは作業用のデータを記憶媒体
4へ書き込んだり、記憶媒体4から読み出したりする。
データを読み書き(アクセス)する際、アプリケーショ
ン21は、例えば、論理ドライブ名と論理セクタ名との
組み合わせとして、該データが格納されているセクタ4
2をファイルシステム22へ指示する。また、アプリケ
ーション21は、セレクタ25へ、セクタ42を含むフ
ァイルに応じたファイル名を指定する。ただし、アプリ
ケーション21がICカード4b内に格納されたファイ
ルのファイル名を指定する際は、後述するように、該フ
ァイルが、どのデータ領域41に記憶されているかを示
すデータ領域名を最初のディレクトリ名として指定す
る。
【0040】上記ファイルシステム22は、情報処理装
置1の起動時などに、デバイスドライバ管理テーブル2
2aを作成して、記憶装置3、より具体的には、記憶装
置3をアクセスするためのドライバ23・セレクタ25
と、論理ドライブ名との対応を取っている。これによ
り、ファイルシステム22は、データアクセス時に、ア
プリケーション21から与えられた論理ドライブ名が、
どのドライバ23あるいはセレクタ25に対応するかを
決定できる。例えば、図1の構成では、論理ドライブ
名”A:”がドライバ23に対応しており、論理ドライ
ブ名”B:”がセレクタ25に対応している。
【0041】さらに、ファイルシステム22は、ドライ
バ23およびセレクタ25を区画情報を持たない記憶媒
体4へアクセスすると認識しており、ドライバ23・セ
レクタ25へデータを与える際、従来と同様に、物理セ
クタ番号として、論理セクタ番号をそのまま出力する。
なお、本実施形態では、従来とは異なり、ICカード4
bへアクセスする場合、ファイルシステム22の出力
は、論理セクタ番号と等しいが、ICカード4bにおけ
る物理セクタ番号と一致しない。したがって、以降で
は、物理セクタ番号と論理セクタ番号とを区別しない場
合、ファイルシステム22の出力を単にセクタ番号と称
する。
【0042】ドライバ23およびドライバ部24…は、
ファイルシステム22のセクタ番号に基づいて、インタ
ーフェース5を制御し、対応するデータ領域41のセク
タ42へアクセスする。ドライバ23の場合、データ領
域41が1つであるため、セクタ番号は、物理セクタ番
号と一致している。したがって、ドライバ23は、セク
タ番号(物理セクタ番号)の示すセクタ42へアクセス
する。
【0043】一方、各ドライバ部24は、ICカード4
bの各データ領域41と対応している。各ドライバ部2
4は、指定されたセクタ番号(論理セクタ番号)に基づ
いて、ICカード4bにおける物理セクタ番号を算出
し、該物理セクタ番号が示すセクタ42をアクセスす
る。上記物理セクタ番号は、論理セクタ番号との対応
は、区画情報に含まれる各データ領域41の位置や大き
さなどに基づいて算出できる。例えば、データ領域41
bの場合は、データ領域41bの最初の物理セクタ番号
が100であることから、論理セクタ番号へオフセット
の100を加えることによって算出できる。各ドライバ
部24は、アクセスの度に、区画情報領域43から区画
情報を読み出して、物理セクタ番号を算出してもよい。
また、各データ領域41とドライバ部24とを対応させ
た時点で、上記オフセットなどにより示される算出方法
を設定しておいてもよい。一方、各データ領域41に対
応するドライバ部24を用意する方法も幾つか考えられ
るが、本実施形態では、予め十分な数のドライバ部24
を用意しておいて、各データ領域41と各ドライバ部2
4とを対応させている。
【0044】上記セレクタ25は、アプリケーション2
1から与えられたファイル名に基づいて、アクセスする
データ領域41を選択し、該データ領域41に対応する
ドライバ部24へ、ファイルシステム22が出力するセ
クタ番号を送出する。具体的には、例えば、ICカード
4bの装着時など、アクセス要求に先立って、セレクタ
25は、ICカード4bの区画情報領域43から区画情
報を読み出して、管理テーブル26を作成する。
【0045】図2に示すように、該管理テーブル26に
は、各データ領域41を示すデータ領域名と、該データ
領域41をアクセスするドライバ部24を示すドライバ
部名との組み合わせが格納されている。なお、図2で
は、説明の便宜上、各データ領域名に対応するデータ領
域41も併せて表記している。
【0046】上記データ領域名は、アプリケーション2
1がアクセスするファイル名の一部となる文字列であ
り、例えば、文字コード列として、領域26aに記憶さ
れている。このデータ領域名は、例えば、区画情報から
読み出したデータ領域41の数に応じ、”¥disk”
に数字を付加するなどして、セレクタ25が生成しても
よいし、例えば、ボリュームラベルなど、各データ領域
41に記憶されたデータに基づいて、セレクタ25が生
成してもよい。また、セレクタ25がデータ領域名を生
成せず、使用者が入力してもよい。互いに異なるデータ
領域41に、それぞれ別の領域名が対応しているのであ
れば、生成方法は問わない。また、ドライバ部名は、各
データ領域41にアクセス可能なドライバ部24を示す
データであり、領域26bに格納されている。
【0047】本実施形態の場合、アクセスの際、データ
領域名は、上記ファイル名のうち、論理ドライブ名の次
のディレクトリ名としてセレクタ25へ与えられる。例
えば、データ領域41aに記憶されたファイルのファイ
ル名が”¥test.c”であり、該データ領域41a
のデータ領域名が”¥disk1”の場合、アプリケー
ション21は、該ファイルをファイル名”C:¥dis
k1¥test.c”と指定する。
【0048】アクセスするファイル名が指示されると、
図1に示すセレクタ25は、当該ファイル名のうち、論
理ドライブ名の次のディレクトリ名と一致するデータ領
域名を管理テーブル26から検索する。さらに、これに
対応するドライバ部名を読み出す。これによって、セレ
クタ25は、ファイルシステム22が出力したセクタ番
号を、どのドライバ部24へ送出するかを選択できる。
【0049】上記構成において、ICカード4bのアク
セス時における情報処理装置1各部の動作について、図
3に示すフローチャートに基づき、ステップ毎に説明す
ると以下の通りである。
【0050】すなわち、ステップ1(以下では、S1の
ように略称する)では、ICカード4bの使用に先立っ
て、ICカード4bをフォーマットする。具体的には、
ICカード4b上に、幾つかのデータ領域41…を設
け、各データ領域41に対応した区画情報を区画情報領
域43へ書き込む。このフォーマットは、例えば、情報
処理部2に設けられたアプリケーション21によって行
ってもよいし、他のコンピュータなどを用いて行っても
よい。これにより、図1に示す構成のICカード4bが
作成される。
【0051】S2では、ICカード4bをICカードド
ライブ3bへ装着する。なお、当然のことながら、本実
施形態に係るICカードドライブ3bを用いてフォーマ
ットした直後など、ICカード4bが既に装着されてい
る場合は、S2は不要である。
【0052】続いて、S3において、セレクタ25は、
このICカード4bの区画情報領域43から区画情報を
読み出す。これにより、セレクタ25は、当該ICカー
ド4bに設けられているデータ領域41の数、並びに、
各データ領域41の大きさと位置とを認識する。さら
に、セレクタ25は、各データ領域41と、それぞれに
アクセスするドライバ部24とを対応させた管理テーブ
ル26を生成する。なお、この状態では、各ドライバ部
24は、休止状態にある。
【0053】次に、S4では、アプリケーション21
が、ファイルシステム22へファイルのリード要求やラ
イト要求などのアクセス要求を通知する。アクセス要求
の際、アプリケーション21は、論理ドライブ名と論理
セクタ番号とによって、所望のデータが格納されたセク
タ42を指示する。また、アプリケーション21は、セ
レクタ25へ、該セクタ42を含むファイルのファイル
名を指定する。セクタ42がICカード4bに含まれて
いる場合、ファイル名は、例えば、”C:¥disk1
¥test.c”のように、論理ドライブ名”C:”
と、データ領域名”¥disk1”と、セクタ42を含
むファイルを示す”¥test.c”とを接続して作成
される。なお、カレントドライブにアクセスする場合な
どには、従来と同様に、ファイル名から論理ドライブ名
を省くことができる。この場合は、論理ドライブ名とし
て、現在のカレントドライブ名が指示された場合と同じ
処理が行われる。
【0054】S5において、ファイルシステム22は、
デバイスドライバ管理テーブル22aを参照して、指示
された論理ドライブ名がICカードドライブ3bを示し
ているか否かを判定する。例えば、論理ドライブ名が”
A:”の場合、該論理ドライブ名には、フロッピーディ
スクドライブ3a(ドライバ23)が対応している。こ
の場合は、S6において、従来と同様に、ファイルシス
テム22が与えられた論理セクタ番号を、そのまま物理
セクタ番号としてドライバ23へ送出する。さらに、ド
ライバ23は、インターフェース5を制御して、物理セ
クタ番号が示すセクタ42にアクセスする。これによ
り、アプリケーション21は、フロッピーディスク4a
内の所望のセクタ42に格納されたデータを読み書きで
きる。
【0055】一方、ファイルシステム22は、予め論理
ドライブ名が”B:”の記憶装置3は、区画情報を持た
ないと認識している。したがって、論理ドライブ名が”
B:”の場合(S5にて、 YESの場合)、S7におい
て、ファイルシステム22は、S6と同様に、論理セク
タ番号をそのまま出力する。
【0056】ICカードドライブ3bへ区画情報を有す
るICカード4bが装着されている場合、論理セクタ番
号だけでは、どのデータ領域41の論理セクタ番号であ
るのかが判別できない。この場合、セレクタ25は、ア
プリケーション21の指示するファイル名と管理テーブ
ル26とに基づいて、ファイルシステム22が出力する
論理セクタ番号が、どのデータ領域41の論理セクタ番
号であるかを判定し、当該データ領域41をアクセスす
るドライバ部24へ上記論理セクタ番号を与える(S
8)。さらに、S9において、ドライバ部24は、デー
タ領域41a内の与えられた論理セクタ番号が示すセク
タ42へアクセスする。これにより、アプリケーション
21は、所望のセクタ42へアクセスできる。
【0057】例えば、ファイル名が”B:¥disk1
¥test.c”の場合、セレクタ25は、最初のディ
レクトリ名”¥disk1”と同じデータ領域名を管理
テーブル26から探して、これに対応するドライバ部名
を読み出す。図2に示す管理テーブル26の場合、デー
タ領域名が”¥disk1”で、ドライバ部名がドライ
バ部24aを示す組み合わせが格納されている。したが
って、セレクタ25は、ドライバ部24aへ、論理セク
タ番号を与える。これに基づいて、ドライバ部24a
は、データ領域41aにおいて、指定された論理セクタ
番号が示すセクタ42へアクセスする。
【0058】また、ICカードドライブ3bへ区画情報
を持たないICカード4bが装着された場合、上記S3
において、セレクタ25は、区画情報を持たないことを
認識し、管理テーブル26を作成する。この場合は、I
Cカード4bが有するデータ領域41が1つだけなの
で、該データ領域41に対応するデータ領域名とドライ
バ部24との組み合わせが登録される。後は、S4以降
の処理が行われ、アプリケーション21は、所望のセク
タ42へアクセスする。なお、ICカード4bが区画情
報を持たない場合、セレクタ25は、ファイルシステム
22の出力するセクタ番号を、常に単一のドライバ部2
4へ送出してもよい。この場合は、アプリケーション2
1がファイル名を指定する際、データ領域名を付加する
必要がなくなる。
【0059】以上のように、本実施形態に係る情報処理
装置1は、区画情報領域43を持つICカード4bと持
たないICカード4bとの双方、あるいは、互いに異な
る区画情報を有するICカード4b双方へ、アクセス可
能なICカードドライブ3bを備えており、ICカード
4bの種類に関わらず、ICカードドライブ3bへアク
セスする場合、アプリケーション21が指示する論理セ
クタ番号をそのまま出力するファイルシステム22と、
ICカード4bに設けられた各データ領域41に対応
し、対応するデータ領域41において、論理アドレス番
号が示すセクタ42へアクセスするドライバ部24と、
区画情報領域43を持つICカード4bへアクセスする
場合、ファイルシステム22が出力する論理セクタ番号
を、どのドライバ部24へ送出するかを選択するセレク
タ25とが設けられている。
【0060】上記構成では、ファイルシステム22は、
ICカードドライブ3bにも、予め、単一の論理ドライ
ブ名を割り当てている。アプリケーション21がICカ
ード4bへのアクセスをファイルシステム22へ要求す
ると、ファイルシステム22は、所望のセクタ42を示
す論理セクタ番号をそのまま出力する。また、アプリケ
ーション21は、上記セクタ42を含むファイルのファ
イル名として、ディレクトリ名の最初に、ICカード4
b内のデータ領域41を識別するデータ領域名を付加し
て出力する。セレクタ25は、当該ファイル名から、デ
ータ領域名を認識し、例えば、当該区画情報領域43に
格納された区画情報に基づいて生成された管理テーブル
26を参照するなどして、データ領域41に対応するド
ライバ部24を選択する。選択されたドライバ部24
は、ファイルシステム22から、セレクタ25を介し
て、論理セクタ番号を受け取り、該論理セクタ番号が示
すセクタ42へアクセスする。これにより、アプリケー
ション21は、所望のセクタ42へアクセスできる。
【0061】一方、互いに区画情報が異なるICカード
4bに変更した場合や、区画情報を持たないICカード
4bを装着した場合などには、データ領域41の数や位
置などが変化する。ところが、セレクタ25が、アクセ
ス要求毎に、ドライバ部24を切り換えているため、フ
ァイルシステム22が、区画情報の有無や内容に関わら
ず、同一の処理を行っても、アプリケーション21は所
望のセクタ42へ正常にアクセスできる。
【0062】したがって、従来と同様のファイルシステ
ム22を用いても、従来のように、区画情報の変更毎
に、情報処理装置1を再起動するなどして、ファイルシ
ステム22が論理ドライブ名とデータ領域41との対応
を取り直す必要がなくなる。したがって、区画情報の互
いに異なるICカード4bや区画情報を持たないICカ
ード4bなどへアクセスする際、再起動などの手間が削
減できる。
【0063】さらに、ファイルシステム22は、区画情
報の有無に関わらず、ICカード4bを区画情報を持た
ない記憶媒体4として扱っている。したがって、情報処
理装置1が他に区画情報を備えた記憶媒体4を持たない
場合、区画情報を持たない記憶媒体4のみにアクセスで
きるファイルシステム22を用いることによって、ファ
イルシステム22の規模を小さくできる。この場合で
も、セレクタ25が、区画情報に応じてドライバ部24
を切り換えるので、他のコンピュータなどで作成した区
画情報を持つICカード4bへ正常にアクセスできる。
【0064】なお、本実施形態に係る情報処理装置1に
おいて、セレクタ25は、アプリケーション21から与
えられたファイル名と、テーブルとに基づいて、ドライ
バ部24を選択しているがこれに限るものではない。例
えば、アプリケーション21がファイルシステム22へ
データの位置を指定する際、ファイル名と、該ファイル
におけるデータの位置を示すファイルポインタとを指定
する場合、アプリケーション21が指定するファイル名
に基づいて、セレクタ25がドライバ部24を選択して
もよい。ただし、アプリケーション21がデータ領域名
を含んだファイル名をファイルシステム22へ出力する
ので、ファイルシステム22が正常に動作しなくなる虞
れがある。この場合は、例えば、セレクタ25がアプリ
ケーション21からファイル名を受け取った後、該ファ
イル名をファイルシステム22へ渡すまでに、データ領
域名を削除することによって、ファイルシステム22の
異常動作を防止できる。この場合、アプリケーション2
1がファイルシステム22への出力とは別に、セレクタ
25へファイル名を指定する必要がなくなるのでアプリ
ケーション21の作成が、さらに容易になる。セレクタ
25がファイル名に基づいてドライバ部24を選択する
のであれば、ファイル名の取得方法に関わらず、本実施
形態と同様の効果が得られる。なお、ファイル名は、例
えば、ファイルに割り振られた番号など、文字として認
識できないものでもよい。ファイル名によって、互いに
異なるファイルを区別できるものであれば、本実施形態
と同様の効果が得られる。
【0065】なお、本実施形態では、アプリケーション
21がファイル名を指定する際、先頭のディレクトリ名
として、データ領域名を付加しているが、これに限るも
のではない。例えば、ファイル名の末尾などにデータ領
域名を付加してもよい。ただし、ディレクトリ名として
指定した方がデータ領域名を取り出しやすくなるので、
より好ましい。また、先頭のディレクトリ名として指定
した方が、各データ領域41内のディレクトリを、デー
タ領域名が示すディレクトリの子ディレクトリとして使
用者が認識できるので、さらに好ましい。
【0066】また、本実施形態では、各データ領域41
に対応するドライバ部24を用意するにあたって、十分
な数のドライバ部24を予め用意しておき、アクセスに
先立って、各データ領域41と各ドライバ部24とを対
応させているが、ドライバ部24を用意する方法は、こ
れに限るものではない。例えば、予めドライバ部24の
基となるプログラムを用意しておき、このプログラムを
複写した後、論理セクタ番号から物理セクタ番号への変
換方法などを変更することによって、必要な数のドライ
バ部24を用意してもよい。この場合は、データ領域4
1の数に関わらず、同じ数のデータ領域41を用意でき
る。ドライバ部24が不要な間は、上記プログラムを1
つだけ記憶しておけばよいので、情報処理部2におい
て、ドライバ部24を用意するための記憶領域を削減で
きる。
【0067】さらに、全てのドライバ部24は、アクセ
ス要求があるまで停止状態にあり、アクセス要求が発生
する度に、1つのドライバ部24が動作する。したがっ
て、ドライバ部24を1つ用意しておき、セレクタ25
が論理セクタ番号から物理セクタ番号への変換方法など
を変更して、対応するドライバ部24へと変更してもよ
い。この場合は、各ドライバ部24と各データ領域41
とを対応させた段階でも、同時に存在するドライバ部2
4の数が1つになるので、情報処理部2の記憶領域をさ
らに有効に利用できる。いずれの方法であっても、アク
セス要求の際、セレクタ25が対応するドライバ部24
を選択できるのであれば、ドライバ部24を用意する方
法は問わない。
【0068】なお、本実施形態に係るファイルシステム
22は、例えば、HDD( Hard Disk Drive:固定磁気
ディスク)など、常に同一の区画情報を持った記憶媒体
4を管理していないが、ファイルシステム22が当該記
憶媒体4を管理していてもよい。また、本実施形態で
は、区画情報を持つ記憶媒体4と持たない記憶媒体4と
の双方、あるいは、互いに異なる区画情報を持つ記憶媒
体4双方へアクセス可能な記憶装置3として、ICカー
ドドライブ3bを例にして説明しているが、これに限る
ものではない。例えば、光磁気ディスクや、記憶媒体を
交換可能なHDD( Hard Disk Drive:固定磁気ディス
ク)などでも、本実施形態と同様の効果が得られる。
【0069】
【発明の効果】請求項1の発明に係る情報処理装置は、
以上のように、記憶媒体の各データ領域に対応して設け
られ、対応するデータ領域内の与えられた論理アドレス
のデータをアクセスするドライバ部と、区画情報領域を
持つ記憶媒体へアクセスする場合、当該区画情報領域に
格納された区画情報と、どのデータ領域にアクセスする
かを示すファイル名とに基づいて、アクセスするデータ
領域に対応する上記ドライバ部を選択し、ファイルシス
テム部が出力する論理アドレスを当該ドライバ部へ与え
る選択手段とを備えている構成である。
【0070】上記構成では、ファイルシステム部は、記
憶媒体における区画情報の有無や内容に関わらず、従来
のフロッピーディスクへアクセスする場合と同様に、論
理アドレスを出力する。さらに、選択手段が当該論理ア
ドレスを送出するドライバ部を選択する。この結果、情
報処理装置は、従来と同様のファイルシステム部を用い
て、区画情報領域を有する記憶媒体と、区画情報領域を
持たない記憶媒体との双方、あるいは、互いに異なる区
画情報がそれぞれの区画情報領域に格納された記憶媒体
双方にアクセスできるという効果を奏する。加えて、フ
ァイルシステム部が上記記憶装置へアクセスする際、区
画情報を参照する必要がないので、区画情報を参照する
機能のないファイルシステム部を採用した場合でも、区
画情報を持つ記憶媒体へ正しくアクセスできると共に、
ファイルシステム部が区画情報を参照する機能を有して
いる場合でも、ファイルシステム部が区画情報とデータ
領域との対応を取り直す必要がなくなるので、記憶媒体
交換時の手間が削減できるという効果を併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、情報処
理装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】上記情報処理装置において、管理テーブルを示
す説明図である。
【図3】上記情報処理装置において、ファイルアクセス
時における各部動作を示すフローチャートである。
【図4】従来例を示すものであり、区画情報を持たない
記憶媒体を備えた情報処理装置の要部構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】他の従来例を示すものであり、区画情報を持つ
記憶媒体を備えた情報処理装置の要部構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 情報処理装置 3b ICカードドライブ(記憶装置) 4b ICカード(記憶媒体) 22 ファイルシステム(ファイルシステム部) 24 ドライバ部 25 セレクタ(選択手段) 41 データ領域 43 区画情報領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のデータ領域、および、各データ領域
    に対応する区画情報を格納する区画情報領域を有する記
    憶媒体と、単一のデータ領域を有し、区画情報領域を持
    たない記憶媒体との双方、あるいは、互いに異なる区画
    情報が、それぞれの区画情報領域に格納された記憶媒体
    双方にアクセス可能な記憶装置と、 上記記憶装置の記憶媒体へアクセスする場合、上記デー
    タ領域におけるデータの格納位置を示す論理アドレスを
    出力できるファイルシステム部とを備えた情報処理装置
    において、 各データ領域に対応して設けられ、対応するデータ領域
    内の与えられた論理アドレスのデータをアクセスするド
    ライバ部と、 上記区画情報領域を持つ記憶媒体へアクセスする場合、
    当該区画情報領域に格納された区画情報と、どのデータ
    領域にアクセスするかを示すファイル名とに基づいて、
    アクセスするデータ領域に対応する上記ドライバ部を選
    択し、上記ファイルシステム部が出力する論理アドレス
    を当該ドライバ部へ与える選択手段とを備えていること
    を特徴とする情報処理装置。
JP8172490A 1996-07-02 1996-07-02 情報処理装置 Pending JPH1021123A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8172490A JPH1021123A (ja) 1996-07-02 1996-07-02 情報処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8172490A JPH1021123A (ja) 1996-07-02 1996-07-02 情報処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1021123A true JPH1021123A (ja) 1998-01-23

Family

ID=15942955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8172490A Pending JPH1021123A (ja) 1996-07-02 1996-07-02 情報処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1021123A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007518188A (ja) * 2004-01-09 2007-07-05 サンディスク コーポレイション ファイルシステム相互運用性をサポートするメモリカード
WO2009031474A1 (ja) * 2007-09-07 2009-03-12 Humming Heads Inc. 情報検索システム、情報検索方法及びプログラム
JP2009211245A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Nec Access Technica Ltd フラッシュメモリ制御システムおよび制御方法
US7825961B2 (en) 2004-05-28 2010-11-02 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus and method for recording image data on a removable recording medium having plural partitions
US7996914B2 (en) 1999-04-27 2011-08-09 Panasonic Corporation Semiconductor memory card and data reading apparatus, and data reading/reproducing apparatus

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7996914B2 (en) 1999-04-27 2011-08-09 Panasonic Corporation Semiconductor memory card and data reading apparatus, and data reading/reproducing apparatus
US8127368B2 (en) 1999-04-27 2012-02-28 Panasonic Corporation Semiconductor memory card and data reading apparatus, and data reading/reproducing apparatus
US8661553B2 (en) 1999-04-27 2014-02-25 Panasonic Corporation Semiconductor memory card and data reading apparatus, and data reading/reproducing apparatus
JP2007518188A (ja) * 2004-01-09 2007-07-05 サンディスク コーポレイション ファイルシステム相互運用性をサポートするメモリカード
JP2012084170A (ja) * 2004-01-09 2012-04-26 Sandisk Technologies Inc ファイルシステム相互運用性をサポートするメモリカード
US7825961B2 (en) 2004-05-28 2010-11-02 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus and method for recording image data on a removable recording medium having plural partitions
WO2009031474A1 (ja) * 2007-09-07 2009-03-12 Humming Heads Inc. 情報検索システム、情報検索方法及びプログラム
CN101796493A (zh) * 2007-09-07 2010-08-04 哈明头株式会社 信息检索系统、信息检索方法及程序
JP5048072B2 (ja) * 2007-09-07 2012-10-17 ハミングヘッズ株式会社 情報検索システム、情報検索方法及びプログラム
US8560540B2 (en) 2007-09-07 2013-10-15 Humming Heads Inc. Information search system, information search method, and program
JP2009211245A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Nec Access Technica Ltd フラッシュメモリ制御システムおよび制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4855714B2 (ja) コンピュータオペレーティングシステムに渡ってコンピュータファイルへのアクセスを行うシステムおよび方法
JP4143611B2 (ja) バックアップ生成装置、リカバリ処理装置、バックアップ生成方法、リカバリ処理方法、及びプログラム
US5765201A (en) Changing page size in storage media of computer system
US20030120655A1 (en) Document processing apparatus
JP2002202902A (ja) パーティション作成方法および削除方法、プログラムを記録した記録媒体、情報処理装置
JP2001243100A (ja) 大容量記憶装置における区分テーブル、ファイル装置ディレクトリ構造、および個々のファイルクラスタチエンのバッファリング
JP2008225765A (ja) ネットワークストレージ・システムとその管理方法及び制御プログラム
JP4308152B2 (ja) メモリを予約するための方法、システム、および製品
JP2005148854A (ja) ファイルシステム及びプログラム
JPH1063551A (ja) 情報処理装置
JPH1021123A (ja) 情報処理装置
JP4567966B2 (ja) エミュレーションシステムおよびエミュレーション方法
US6449705B1 (en) Method and apparatus for improving performance of drive linking through use of hash tables
JP4390618B2 (ja) データベース再編成プログラム、データベース再編成方法、及びデータベース再編成装置
JP2583703B2 (ja) 記憶媒体に対する情報記憶方法およびそのためのシステム
JP3346997B2 (ja) プリンタドライバ削除方法及び装置並びにプリンタドライバ削除プログラムを記録した媒体
JPH02151944A (ja) データ処理装置
JP2001084132A (ja) コンピュータ
JPH0536196A (ja) 電子フアイル装置の制御方法
JPH05298030A (ja) 外部記憶装置制御方法
JPH0728678A (ja) データ記憶再生装置
JPH0844597A (ja) 情報記憶方法及び情報処理装置
JP2000172542A (ja) ファイルアクセス方式
JPH01209545A (ja) データ処理装置
JPH03208142A (ja) ファイル共有方法